JP2003184172A - 鉄骨鉄筋コンクリート造柱脚構造 - Google Patents

鉄骨鉄筋コンクリート造柱脚構造

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JP2003184172A JP2001387308A JP2001387308A JP2003184172A JP 2003184172 A JP2003184172 A JP 2003184172A JP 2001387308 A JP2001387308 A JP 2001387308A JP 2001387308 A JP2001387308 A JP 2001387308A JP 2003184172 A JP2003184172 A JP 2003184172A
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憲一郎 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地震時における耐力を増大させることができる
と共に、施工性を良好に保持できる非埋め込み型の鉄骨
鉄筋コンクリート造柱脚構造を提供する。 【解決手段】地中梁と、この地中梁の天端と略同一の高
さに配置されるベースプレート58と、このベースプレ
ート58の上面に立設する柱鉄骨52と、この柱鉄骨5
2の周囲に立設する複数の柱主筋53と、これらの複数
の柱主筋53を囲み配筋される帯筋54とをコンクリー
ト55に埋設する。ベースプレート58の水平断面形状
を柱鉄骨52の水平断面形状と略相似形に形成し、柱鉄
骨52に作用する応力を地中梁51に伝達するための接
続鉄筋62を、ベースプレート58の最外縁を直線80
で結んだ範囲内のベースプレートのない部分81(切欠
部分)に配筋した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨鉄筋コンクリ
ート造柱脚構造に係り、更に詳細には、柱鉄骨を地中梁
の上面から立設する非埋め込み型の鉄骨鉄筋コンクリー
ト造柱脚構造に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄骨鉄筋コンクリート造の柱脚として、
埋込み型鉄骨鉄筋コンクリート造の柱脚と、非埋込み型
鉄骨鉄筋コンクリート造の柱脚とが知られている。埋込
み型鉄骨鉄筋コンクリート造の柱脚(以下、埋込み型柱
脚と称す)とは、図6に示すように、地中梁20内に延
びる柱鉄骨2と、この柱鉄骨2の周囲に配筋される複数
の柱主筋12と、これらの複数の柱主筋12を囲み配筋
される帯筋14とを型枠(図示せず)で囲み、この型枠
内にコンクリートを打設してこれらの柱鉄骨2、柱主筋
12、及び帯筋14をコンクリートに埋設するものであ
る。つまり、柱鉄骨2の下部側が地中梁20の底部まで
延在した柱脚構造である。
【0003】なお、ここでいう地中梁20とは地中梁主
筋16と地中梁せん断補強筋18とで構成される梁で、
構造物の基礎となる部分である。柱鉄骨2の下端にはベ
ースプレート6が溶接されており、柱脚の基礎となる基
礎フーチング8に立ち上げられたアンカーボルト10
に、ベースプレート6がナットで締結されている。さら
に柱鉄骨2のフランジ面の下部側には、図7に示すよう
に、コンクリート3と柱鉄骨2との一体性を高めるため
のスタッドボルト4が多数突出している。
【0004】これ対して、非埋込み型鉄骨鉄筋コンクリ
ート造の柱脚(以下、非埋込み型柱脚と称す)とは、前
述の埋込み型柱脚と同じ構成部材で造られるが、図8に
示すように、柱鉄骨2の下端に固定されるベースプート
6は地中梁20の天端20aと略同一の高さに配置さ
れ、基礎フーチング8から地中梁20の天端20aまで
立ち上げられたアンカーボルト10にベースプレート6
が締結されている。
【0005】つまり、非埋込み型柱脚構造は、柱鉄骨2
が地中梁20の天端20a付近より起立する柱脚構造で
ある。柱主筋12は埋込み型柱脚と同様に地中梁20内
より立設され、図9に示すように、柱鉄骨2の周囲に配
筋されている。帯筋14も埋込み型柱脚と同様に複数の
柱主筋12を囲み配筋されている。これらの柱鉄骨2、
柱主筋12及び帯筋14はコンクリートに埋設されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6及
び図7に示した埋込み型柱脚は、その施工時において地
中梁20内に配筋される地中梁主筋16及び地中梁せん
断補強筋18と、柱鉄骨2との交差、係合を防ぐ必要が
あり、その対策として、図10に示すように、水平ハン
チ22を設けることにより、地中梁主筋16が柱鉄骨2
にぶつかるのを防ぐ必要があるが、この水平ハンチ22
を設けると、地中梁20の配筋作業やコンクリートの型
枠組立作業に手間がかかり、施工性が悪くなるという問
題があった。さらに、地中梁20にコンクリートを打設
する前に第1節の柱鉄骨2を配置する必要があるため、
施工工程が複雑になると共に、第1節の柱鉄骨製作が工
程上のクリティカルになるという問題があった。
【0007】その点、図8及び図9に示した非埋込み型
柱脚構造では、柱鉄骨2を地中梁20外に設けるとがで
きるため、柱主筋12や帯筋14を地中梁20内へ納ま
り良く配筋することができる。したがって、埋込み型柱
脚に比べ非埋込み型柱脚は施工が容易である。
【0008】しかしながら、非埋込み型柱脚は埋込み型
柱脚に比べ施工性は良いものの、強度の面で検討した場
合、埋込み型柱脚に比べやや強度が劣り、地震時の耐力
の面で問題がある。
【0009】兵庫県南部地震においては、非埋め込み型
柱脚が破壊した事例が見られ、その後の設計においては
埋め込み型柱脚とするのが一般的になっている。その原
因の調査によると、柱脚部の被害は、主に地震時の大き
な引っ張り力と圧縮力の繰り返しによると考えられる。
【0010】すなわち、地震時には大きな引っ張り力と
曲げ応力が作用し、柱脚部主筋やアンカーボルトが引っ
張り降伏して塑性延びが発生し、次に逆方向の大きな圧
縮力と曲げ応力とを受ける。この繰り返しにより、主筋
やアンカーボルトが座屈を起こしたり破断することで非
埋め込み柱脚部が破壊されたと考えられる。
【0011】このことから、非埋め込み型柱脚の性能を
高めるためには、柱脚部の引っ張り耐力を高めればよい
と考えられる。非埋め込み型柱脚の引っ張り耐力を高め
るためには、柱脚主筋量を増加するのが有効であるが、
柱断面を変更せずに必要な主筋量を配筋するのは、柱外
周に配筋できる主筋本数が制限されるため困難である。
【0012】また、多くの主筋を配筋できるように柱断
面を大きくすることは、建物の用途上難しい場合が多
い。その他、アンカーボルトの本数を増設する方法もあ
るが、アンカーボルトの耐力はネジ部の断面で決定され
るため効率が悪いこと、及び、柱断面中央付近のアンカ
ーボルトの締め付け作業は非常に困難であり、アンカー
ボルトの本数を増やして多数のアンカーボルトの締め付
け作業を行うのは実際上は不可能であり、合理的でな
い。
【0013】これらの非埋め込み型柱脚における問題
は、引っ張り軸力時の性能を改善できれば解消でき、こ
れにより、多くの利点を有する非埋め込み型柱脚を用い
ることが可能になる。
【0014】本発明は、地震時における耐力を増大させ
ることができると共に、施工性を良好に保持できる非埋
め込み型の鉄骨鉄筋コンクリート造柱脚構造を提供する
ことを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は鉄骨鉄筋コンク
リート造柱脚構造であり、上述した課題を解決するため
に、以下のように構成されている。
【0016】すなわち、本発明は、地中梁と、この地中
梁の天端と略同一の高さに配置されるベースプレート
と、このプレートの上面に立設する柱鉄骨と、この柱鉄
骨の周囲に立設する複数の柱主筋と、これらの複数の柱
主筋を囲み配筋される帯筋とをコンクリートに埋設した
鉄骨鉄筋コンクリート造柱脚構造であって、前記ベース
プレートの水平断面形状を前記柱鉄骨の水平断面形状と
略相似形に形成し、前記柱鉄骨に作用する応力を前記地
中梁に伝達するための接続鉄筋を、前記ベースプレート
の最外縁を直線で結んだ範囲内のベースプレートのない
部分に配筋したことを特徴とする。
【0017】つまり、本発明では従来の非埋込み型柱脚
構造におけるベースプレートの水平断面形状を柱鉄骨の
水平断面形状と略相似形にすることにより、ベースプレ
ートの最外縁を直線で結んだ範囲内のベースプレートの
ない部分(切欠部分)を大きくして、柱中央部に多くの
接続鉄筋を配筋できるようにしたものである。
【0018】柱鉄骨としてはH形鋼を例示でき、また、
水平断面形状が十字形、T字形、L字形などの鉄骨を例
示できる。また、ベースプレートは、柱鉄骨の表面より
水平方向に25mm〜50mm突出させるのが好まし
く、これにより、ベースプレートの切欠部分を大きくで
きる。また、接続鉄筋には異形鉄筋を使用し、その径の
20倍以上の長さを柱鉄骨側に延ばすことにより、確実
に定着できると共に、施工性を良好にすることができ
る。
【0019】本発明によれば、ベースプレートの水平断
面形状を柱鉄骨の水平断面形状と略相似形にすることに
より、ベースプレートの最外縁を直線で結んだ範囲内に
大きなベースプレートのない部分(切欠部分)を設ける
ことができ、このベースプレートのない部分に多数の接
続鉄筋を配筋することにより、接続鉄筋の配筋作業を容
易にしている。また、接続鉄筋の付着力が良好な柱中心
部(コア部)に多数の接続鉄筋を配筋できる。従って、
施工性を良好に保持できると共に、地震時における接続
鉄筋の引っ張り耐力を上げることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る鉄骨鉄筋コン
クリート造柱脚構造について、図面を参照して詳細に説
明する。
【0021】図1は、本発明に係る鉄骨鉄筋コンクリー
ト造柱脚構造5を示す。この鉄骨鉄筋コンクリート造柱
脚構造5は非埋め込み型であり、地中梁51の天端51
aと略同じ高さから立設され水平断面形状が略十字型の
柱鉄骨52と、この柱鉄骨52の周囲に配筋される複数
の柱主筋53と、これらの複数の柱主筋53を囲み配筋
される帯筋54と、柱鉄骨52の下端に溶接固定された
ベースプレート58と、地中梁51内から柱鉄骨52側
に所定の高さまで延びる複数の接続鉄筋62,62・・
・とを有している。
【0022】そして、これらの柱鉄骨52、柱主筋53
及び帯筋54を型枠(図示せず)で囲み、この型枠内に
コンクリート55を打設することにより、柱鉄骨52、
柱主筋53、及び帯筋54をコンクリート55に埋設す
るようになっている。
【0023】地中梁51は、地中梁主筋56と地中梁せ
ん断補強筋57とで構成され、構造物の基礎となる。柱
鉄骨52の下端には、ベースプレート58が溶接固定さ
れている。そして、柱脚の基礎となる基礎フーチング5
9から立ち上げられた建方用アンカーボルト60(図
2)に、ベースプレート58がナットで締結されてい
る。
【0024】柱鉄骨52は、図2に示すように、略十字
形のウェブ52aと、このウェブ52aの各辺52b,
52b・・・の先端に設けられたフランジ52c,52
c・・・とを有している。フランジ52c,52c・・
・の下部側には、コンクリートと柱鉄骨52との一体化
を図るため、多数のスタッドボルト61,61・・・が
突出させて取り付けられている。
【0025】ベースプレート58は、その水平断面形状
が柱鉄骨52の水平断面形状と略相似形に形成されてい
る。本実施形態では、ベースプレート58の水平断面形
状が、柱鉄骨52のウェブ52aの水平断面形状と略相
似形の十字形部分58aと、柱鉄骨52のフランジ52
c、52c・・・に対応させるため、十字形部分58a
の各辺の先端に設けられた長方形部分58b,58b・
・・とを有している。
【0026】十字形部分58a及び長方形部分58b,
58b・・・は、それぞれ柱鉄骨52のウェブ52b又
はフランジ52cの外表面から、25mm〜50mmほ
ど水平方向に突出している。
【0027】また、4個の長方形部分58b,58b・
・・のうち、対向する2個の長方形部分58b,58b
は、その長手方向の片端部がフランジ52c,52cの
端部から水平方向に所定の寸法だけ突出しており、この
突出部分に上述の建方用アンカーボルト60を貫通させ
て、アンカーボルト60に螺入された2個のナットで突
出部分を挟むようにして締結固定されている。
【0028】更に、ベースプレート58の最外縁を直線
80で結んだ範囲内のベースプレートのない部分81
(以下、切欠部分という。)には、接続鉄筋62,62
・・・が配筋されている。本実施形態では、ベースプレ
ート58の外縁に沿って接続鉄筋62,62・・・が配
筋されている。この接続鉄筋62,62・・・は、図1
に示すように、地中梁51の内部から柱鉄骨52側の適
宜な高さまで延びている。
【0029】本実施形態では、接続鉄筋62はその径の
略20倍又はそれ以上の長さに亘って柱鉄骨52側に延
びている。この接続鉄筋62には異形鉄筋が使用されて
いる。
【0030】このように、本発明の鉄骨鉄筋コンクリー
ト造柱脚構造5は、ベースプレート58の水平断面形状
を工夫して柱中心部(コア部)付近に大きなベースプレ
ートのない部分を設け、多くの接続鉄筋62を柱中心部
付近に配筋できるようにしている。
【0031】すなわち、本実施形態では、ベースプレー
ト58の水平断面形状を、柱に内蔵する柱鉄骨52の水
平断面形状と略相似形にし、且つ、柱鉄骨52の表面か
らベースプレート58の端までの距離を25mm〜50
mm程度にすることにより、ベースプレート58の最外
縁を直線で結んだ範囲80内にできるだけ大きな切欠部
分81を形成し、この切欠部分81に多くの接続鉄筋6
2,62・・・を配筋できるようにしたものである。
【0032】このようにして、柱断面中心部に多くの接
続鉄筋62,62・・・を配筋したことで、従来の柱外
周部のみに鉄筋を配筋する場合に比べて配筋できる鉄筋
量を約1.5倍程度に増やすことができる。
【0033】接続鉄筋62,62・・・を柱断面中心部
付近に配筋すると、鉄筋のカブリ厚が大きくなり、ま
た、内部のコンクリート55は柱鉄骨52により拘束さ
れているため、接続鉄筋62,62・・・とコンクリー
ト55との付着強度は、接続鉄筋62を柱断面外周部に
配筋する場合に比べて大幅に大きくなる。
【0034】このため、柱断面中心部に配筋する接続鉄
筋62,62・・・は、外周部鉄筋53,53・・・に
比べ、同じ定着長さでより太径の鉄筋にしたり、より高
強度の鉄筋にすることができる。
【0035】また、柱中心部付近に配筋する接続鉄筋6
2,62・・・の引っ張り力は、付着力によりコンクリ
ート55に伝達された後、ベースプレート58に伝達さ
れる。つまり、接続鉄筋62,62・・・の引っ張り力
は、ベースプレート58の表面に支圧力として伝達され
るのであるが、ベースプレート58の面外剛性は柱鉄骨
52に近いほど高くなるため、ベースプレート58が柱
鉄骨52と接する柱鉄骨表面近傍に支圧力が集中するこ
とになる。
【0036】これにより、ベースプレート58の面外方
向の曲げモーメントは、柱鉄骨52の表面から遠い位置
にあるアンカーボルトを用いた場合より大幅に小さくな
る。このため、ベースプレート58の厚さを、アンカー
ボルトを用いた場合より大幅に薄くすることができるの
で、コストダウンが可能になる。
【0037】一方、柱鉄骨52の建て方時には、地中梁
51に先行配設された接続鉄筋62,62・・・を、ベ
ースプレート58の大きな切欠部分81に挿入するだけ
であり、また、従来のように地中梁51に水平ハンチを
設ける必要がなく、更に、アンカーボルトのナット締め
付け作業がないため、作業が非常に容易になり、施工性
が大幅に向上する。
【0038】また、柱鉄骨52は地中梁51より上側に
配置されるので、地中梁51の施工期間は柱鉄骨52の
施工をする必要がなく、その分だけ柱鉄骨52の製作に
余裕ができる。また、接続鉄筋62,62・・・の柱へ
の定着長さは比較的短く、且つ、ベースプレート58の
切欠部分81が大きいため、柱鉄骨52の建て方作業が
容易であり、施工性が良好である。
【0039】なお、上述の実施形態では、柱鉄骨52及
びベースプレート58の水平断面形状を略十字形とした
が、図3〜図5に示すように、柱鉄骨65,66,67
及びベースプレート68,69,70の水平断面形状を
T字形、L字形、又はH字形などとして、ベースプレー
ト68,69,70の最外縁を直線で結んだ範囲内に大
きなベースプレートのない部分(切欠部分)を形成する
ことにより、柱中央部に大きなベースプレートのない部
分を設け、このベースプレートのない部分に接続鉄筋を
配筋することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ベースプレートの水平断面形状を柱鉄骨の水平断面形状
と略相似形にすることにより、ベースプレートの最外縁
を直線で結んだ範囲内に大きなベースプレートのない部
分(切欠部分)を設け、この切欠部分に多数の接続鉄筋
を配筋することができるので、柱中心部(コア部)付近
に多くの接続鉄筋を配筋できる。従って、接続鉄筋のコ
ンクリートかぶり厚が大きくなり付着強度を大きくで
き、これにより、接続鉄筋を高強度の鉄筋にしてその効
果を有効に活用できる。
【0041】また、柱脚部に配筋できる鉄筋量を従来の
1.5倍以上とすることができ、柱脚部の引っ張り軸力
の強度を高めることができる。あるいは、接続鉄筋の定
着長さをその径の20倍程度にすることができる。
【0042】また、柱鉄骨の水平断面形状及びベースプ
レートの水平断面形状を、互いに相似な十字形、T字
形、L字形、又はH字形にすることができ、これによ
り、本発明の適用範囲を広くできる。
【0043】また、ベースプレートを、柱鉄骨の外周面
より水平方向に25mm〜50mmほど突出させること
により、ベースプレートに作用する支圧力を柱鉄骨表面
近くに集中させることができ、ベースプレートの曲げ応
力を小さくできるため、ベースプレートの厚さを小さく
でき、コストを下げることができる。
【0044】本発明は、接続鉄筋をベースプレートの切
欠部分に配置するのみであり、従来のようにアンカーボ
ルトを締め付ける作業が殆どないので、施工性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鉄骨鉄筋コンクリート造の非埋め
込み型柱脚構造を示す断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明に係る鉄骨鉄筋コンクリート造の非埋め
込み型柱脚構造の別の実施形態を示す断面図である。
【図4】本発明に係る鉄骨鉄筋コンクリート造の非埋め
込み型柱脚構造の別の実施形態を示す断面図である。
【図5】本発明に係る鉄骨鉄筋コンクリート造の非埋め
込み型柱脚構造の別の実施形態を示す断面図である。
【図6】従来の埋込み型の鉄骨鉄筋コンクリート造柱脚
構造を示す縦断面図である。
【図7】図6のB−B断面図である。
【図8】従来の非埋め込み型の鉄骨鉄筋コンクリート造
柱脚構造を示す縦断面図である。
【図9】図8のC−C断面図である。
【図10】従来の埋め込み型鉄骨鉄筋コンクリート造柱
脚構造の水平ハンチを示す図である。
【符号の説明】
5 鉄骨鉄筋コンクリート造柱脚構造 51 地中梁 52 柱鉄骨 53 柱主筋 54 帯筋 55 コンクリート 58 ベースプレート 62 接続鉄筋 80 直線 81 ベースプレートのない部分(切欠部分)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中梁と、この地中梁の天端と略同一の
    高さに配置されるベースプレートと、このプレートの上
    面に立設する柱鉄骨と、この柱鉄骨の周囲に立設する複
    数の柱主筋と、これらの複数の柱主筋を囲み配筋される
    帯筋とをコンクリートに埋設した鉄骨鉄筋コンクリート
    造柱脚構造であって、 前記ベースプレートの水平断面形状を前記柱鉄骨の水平
    断面形状と略相似形に形成し、 前記柱鉄骨に作用する応力を前記地中梁に伝達するため
    の接続鉄筋を、前記ベースプレートの最外縁を直線で結
    んだ範囲内のベースプレートのない部分に配筋したこと
    を特徴とする鉄骨鉄筋コンクリート造柱脚構造。
  2. 【請求項2】 前記柱鉄骨及び前記ベースプレートの水
    平断面形状は、十字形、T字形、L字形、又はH字形で
    あることを特徴とする請求項1に記載の鉄骨鉄筋コンク
    リート造柱脚構造。
  3. 【請求項3】 前記ベースプレートは、前記柱鉄骨の外
    周面より水平方向に25mm〜50mm突出しているこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄骨鉄筋コンク
    リート造柱脚構造。
  4. 【請求項4】 前記接続鉄筋は異形鉄筋であり、その径
    の20倍以上の長さが前記柱鉄骨側に延びていることを
    特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鉄骨鉄筋
    コンクリート造柱脚構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103046669A (zh) * 2012-12-10 2013-04-17 北京工业大学 预制高强钢筋混凝土设低强消能条带剪力墙及作法
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