JP2003183738A - 強度、加工性に優れた薄肉化深絞りしごき缶用鋼板の製造方法 - Google Patents

強度、加工性に優れた薄肉化深絞りしごき缶用鋼板の製造方法

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JP2003183738A JP2001380144A JP2001380144A JP2003183738A JP 2003183738 A JP2003183738 A JP 2003183738A JP 2001380144 A JP2001380144 A JP 2001380144A JP 2001380144 A JP2001380144 A JP 2001380144A JP 2003183738 A JP2003183738 A JP 2003183738A
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Eisuke Hotta
英輔 堀田
Katsumi Kojima
克己 小島
Shinsuke Watanabe
真介 渡辺
Susumu Kaizu
享 海津
Hiroki Iwasa
浩樹 岩佐
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、陽圧缶におけるドーム状に加工され
た缶底部の挫屈強度に優れた薄肉化深絞りしごき缶用鋼
板の製造方法を提供する。 【解決手段】冷延鋼板の鋼組成を、質量%で、C:0.
01〜0.06%、Mn:0.1〜0.6%、Al:
0.01〜0.12%、N:0.001〜0.005
%、残部Feおよび不可避不純物とし、冷延後の再結晶
焼鈍を焼鈍均熱温度:610〜700℃、焼鈍均熱時
間:10〜60秒、焼鈍均熱後、200℃までの冷却に
要する時間:100秒以下で、且つ(Al/N)+0.
34×(焼鈍均熱温度)+0.63×(焼鈍均熱時間)
≦305の再結晶焼鈍を行う。但し、Al/N:Al、
Nの質量比、焼鈍均熱温度(℃)、焼鈍均熱時間(秒)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、飲料缶などの薄肉
化深絞りしごき缶に用いられる樹脂フィルムラミネート
鋼板の製造方法に関し、特に強度、加工性に優れ、缶体
の軽量化のため、薄肉化した場合においても耐圧強度に
優れたものに関する。 【0002】 【従来の技術】スチール製飲料缶において、缶内部を陽
圧とする陽圧缶には、DI(Drawn and Ir
oning)缶と薄肉化深絞りしごき缶が用いられ、従
来、DI缶が主流であったが、今後、製缶工程での環境
負荷が少ない、薄肉化深絞りしごき缶が増大すると予想
されている。 【0003】薄肉化深絞りしごき缶には、C量0.1%
を含有する鋼板の二回冷圧材(以下DR材)を原板とす
る樹脂フィルムラミネート鋼板が用いられていたが、缶
体コストの低減が、最近、特に要求されるようになり、
特開平7−34192号公報、特開平7−34194号
公報などにC量を低減し加工性を向上させた薄肉化深絞
りしごき缶用鋼板およびその製造方法が提案されてい
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、陽圧缶
の軽量化のため、鋼板を薄肉とした場合、内圧がド−ム
状に加工された缶底部の座屈限界:耐圧強度を超えて座
屈する現象およびその影響として缶底部の形状や鋼板の
板厚、強度が影響を与えることが知られ、今後の薄肉化
深絞りしごき缶の軽量化において、薄肉化した場合でも
製缶後の耐圧強度に優れた高加工性鋼板の開発が課題と
されている。 【0005】本発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、薄肉化深絞りしごき缶に適した強度、加工性に優れ
た樹脂フィルムラミネート鋼板の製造方法を提供するこ
とを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、缶底部の
座屈限界の内圧(以下、耐圧強度)を向上させる鋼板製
造条件を見出すべく、冷延以降の鋼板製造から薄肉化深
絞りしごき缶の製造にいたる各工程の影響について詳細
に検討をおこなった。図6に概略の工程を示す。 【0007】薄肉化深絞りしごき缶は、薄肉化深絞りし
ごき加工工程後、ドーム加工により、缶底部をドーム状
とし、その後、フィルム表面に塗布されたワックスの除
去とフィルムの加工歪を除去する目的で加熱処理される
ものであり、薄肉化深絞りしごき加工工程では、鋼板の
絞り変形抵抗やブランクホルダーとの摩擦抵抗に由来す
る後方張力の作用下で小径のダイ肩部での曲げ曲げ戻し
加工により薄肉化を行った後に、しごきダイスでのしご
き加工によりさらに薄肉化を行っている。 【0008】これらの工程において、本発明者らは、ワ
ックスの除去とフィルムの加工歪を除去するため、缶体
を加熱処理する工程において、ドーム加工で導入された
転位に鋼中固溶元素が固着し、歪時効硬化を生じること
により、耐圧強度が決定されることを見出し、耐圧強度
の向上に、歪時効硬化に寄与する鋼中固溶元素をドーム
加工の際に十分確保することの重要性を知見した。 【0009】一方、薄肉化深絞りしごき缶に用いられる
樹脂フィルムをラミネートした鋼板では、ラミネートの
ための加熱により、転位を固着する固溶元素が消費さ
れ、特にこの加熱ではNに比べて拡散の早いCが転位を
固着するため、鋼中Cはこの段階で消費され、製缶工程
での歪時効硬化には鋼中固溶Nの寄与大きく、缶底部の
座屈限界が鋼中固溶Nにより支配されることを見出し
た。 【0010】更に、本発明者らは、Nの析出を促進させ
るAlとNの質量比、Al/Nと耐圧強度の関係、およ
び製造工程において最もNの析出に影響の大きい焼鈍均
熱温度、焼鈍均熱時間と耐圧強度の関係について検討を
行い、耐圧強度に及ぼすAl/N,焼鈍均熱温度、焼鈍
均熱時間の影響を一元的に示す指標を見出した。 【0011】本発明は以上の知見をもとに、更に検討を
加えてなされたものであり、すなわち、本発明は、 1.二回冷圧の冷延鋼板に樹脂フィルムを加熱しながら
ラミネートする薄肉化深絞りしごき缶用鋼板の製造にお
いて、該冷延鋼板の鋼組成を、質量%で、C:0.01
〜0.06%、Mn:0.1〜0.6%、Al:0.0
1〜0.12%、N:0.001〜0.005%、残部
Feおよび不可避不純物とし、一次冷延後の再結晶焼鈍
を焼鈍均熱温度:610〜700℃、焼鈍均熱時間:1
0〜60秒、焼鈍均熱後、200℃までの冷却に要する
時間:100秒以下で、且つ下記(1)式を満たす再結
晶焼鈍とすることを特徴とする強度、加工性に優れた薄
肉化深絞りしごき缶用鋼板の製造方法。 【0012】 (Al/N)+0.34×(焼鈍均熱温度)+0.63×(焼鈍均熱時間)≦3 05 (1) 但し、Al/N:Al、Nの質量比、焼鈍均熱温度
(℃)、焼鈍均熱時間(秒) 【0013】 【発明の実施の形態】本発明は、成分組成、製造条件
(再加熱焼鈍)を一定範囲内とし、更に両者の関係を所
望の特性が得られるように規定する。以下、それらの限
定理由について詳細に説明する。 【0014】1.成分組成 C Cは鋼板強度を確保するため、重要で添加する。薄肉化
深絞りしごき缶用鋼板としての実用的な強度を確保する
ため0.01%以上添加する。一方、0.06%を超え
ると鋼板が硬化し、鋼板の加工性が損なわれるようにな
るため、0.01〜0.06%(0.01%以上、0.
06%以下)とする。 【0015】Mn Mnは鋼板強度を確保し、熱間脆性を防止するため0.
1%以上添加する。一方、0.6%を超えると鋼板が硬
化し、製缶に必要な加工性が損なわれるため、0.1〜
0.6%、望ましくは0.15〜0.55%とする。 【0016】Al Alは溶鋼の脱酸およびNの析出状態を制御するため添
加し、特に、Nとの関係において重要な元素である。
0.01%未満では、脱酸効果が十分得られず、一方、
0.12%を超えると歪時効硬化が低下するようにな
り、また、非金属介在物による表面疵が増大するため、
0.01〜0.12%とする。 【0017】N Nは、本発明では、歪時効硬化、鋼板強度の観点からそ
の量を規定する。0.001%未満では、歪時効硬化が
十分でなく、0.005%を超えると鋼板自体が硬化
し、製缶性が低下するため、0.001〜0.005%
とする。 【0018】尚、鋼中N量を0.001%未満とするた
めには、製鋼での脱N処理が長時間となり経済性が低下
し、介在物混入の危険性も増大し、このような観点から
も好ましくない。 【0019】2.製造条件 本発明では、鋼板製造条件において再結晶焼鈍について
規定する。再結晶焼鈍は、缶体の強度に影響を及ぼす鋼
中固溶C,N量を制御するため重要であり、その温度、
時間を規定する。 【0020】再結晶焼鈍 焼鈍均熱温度 焼鈍均熱温度は610℃未満では、殆ど再結晶が進行せ
ず製缶加工性が著しく劣化するため、610℃以上とす
る。一方、700℃を超えると鋼中Nの殆どが、AlN
として析出するため、製缶後の加熱による歪時効硬化が
小さくなるため、610〜700℃とする。 【0021】焼鈍均熱時間 焼鈍均熱時間は10秒未満では再結晶が進行せず製缶加
工性が著しく劣化するため、10秒以上とする。一方、
60秒を超えると生産性が低下するため、10〜60秒
とする。 【0022】焼鈍後冷却条件 焼鈍均熱後、200℃まで100秒を超えるように冷却
すると、冷却初期においてNがAlNとして析出し、製
缶後の加熱で十分な歪時効硬化が得られなくなるため、
100秒以下で冷却する。 【0023】本発明において、製鋼法は、特に規定しな
いが、鋳造は鋳片の均一性の観点から、連続鋳造が望ま
しい。また、鋳片の加熱は、窒化物の再溶解のため、1
250℃以上が望ましい。 【0024】熱延は、熱延鋼板の表面性状、機械特性お
よびその均一性の観点から、仕上温度は870℃以上、
巻取温度は560〜640℃とすることが望ましい。 【0025】酸洗、一次冷間圧延条件は特に規定しな
い。 【0026】二次冷間圧延条件は、板厚精度、機械特性
および異方性の観点から圧延率を5〜20%とすること
が望ましい。 【0027】二次冷間圧延後、樹脂フィルムをラミネー
トするための下地処理はその方法を特に規定しないが、
耐食性、フィルム密着性、製造コストの観点からTFS
またはこれに類する電解クロメート処理が望ましい。 【0028】表面処理後、樹脂フィルムを加熱しなが
ら、ラミネートする。樹脂フィルムの種類は特に限定し
ないが、製缶加工性、耐食性及びドーム加工後の加熱処
理における歪時効硬化の確保の観点からポリエチレンテ
レフタレートまたはこれに類する樹脂フィルムが望まし
い。 【0029】3.(Al/N)+0.34×(焼鈍均熱
温度)+0.63×(焼鈍均熱時間)≦305 但し、Al/N:Al、Nの質量比、焼鈍均熱温度
(℃)、焼鈍均熱時間(秒) 本パラメータ式は、鋼中Nの状態を規定し、薄肉化深絞
りしごき缶の耐圧強度を向上させるもので、Nの析出に
影響を及ぼすAl/N,焼鈍温度、焼鈍時間のそれぞれ
と耐圧強度との関係を詳細に検討した結果得られたもの
である。 【0030】以下その構成について詳細に説明する。 【0031】本パラメータ式を求めるに当たっては、耐
圧強度を示す指標として、製缶工程と同様に歪加工後、
加熱処理を付与した鋼板の引張強度を用い、該鋼板に付
与する歪はドーム加工部と同等の相当歪0.2を再現性
に優れる圧延法により付与した。 【0032】この際の加熱条件は実機製缶での加熱量を
相当歪0.2を圧延法により付与した平板において再現
するため210℃で3分間の加熱を行った。尚、210
℃で3分間の加熱を施す場合は十分な熱容量を備えた熱
風循環炉で行うのが望ましい。 【0033】図1に引張強度上昇量(歪加工後、加熱処
理を付与した鋼板の引張強度と歪加工や加熱処理を行わ
ない鋼板(以下原板鋼板)の引張強度との差)が該原板
鋼板から製缶した缶体の耐圧強度と基準値との差に及ぼ
す影響を示す。 【0034】ここで引張強度上昇量は、供試鋼としてA
l,N量、製造条件を種々変化させた鋼板に圧延で相当
歪0.2の加工を行ったものよりJIS5号引張試験片
を採取後、210℃で3分間の加熱をした後に引張試験
を行い求めた引張強度と、歪加工と加熱処理を行なわな
い原板鋼板から採取したJIS5号試験片の引張強度と
の差として求めた。 【0035】一方、製缶した缶体の耐圧強度と基準値と
の差は基準値を陽圧缶として必要とされる最低耐圧強度
値とし、製缶した缶体の耐圧強度実測値との差として求
めた。 【0036】図より、引張強度上昇量と耐圧強度実測値
と基準値との差との相関は明らかで、引張強度上昇量が
80MPa以上となると実缶の耐圧強度は基準値を超え
るようになる。 【0037】そこで、以降の検討においては、実缶の耐
圧強度を相当歪0.2の加工をおこなった鋼板よりJI
S5号引張試験片を採取し、210℃で3分の加熱した
後、求めた引張強度により、評価をおこなった。 【0038】図2は、焼鈍条件を一定にした場合の、A
l/Nと引張強度上昇量の関係を示すもので、Al/N
が大きくなるに従い、引張強度上昇量は低下するが、A
l/Nが90前後を超えると、引張強度上昇量は著しく
低下するようになる。 【0039】図3は、Al/N,焼鈍均熱時間を一定に
した場合に、焼鈍均熱温度と引張強度上昇量の関係を示
すもので、焼鈍均熱温度が高くなるに従い、引張強度上
昇量は低下するが、焼鈍均熱温度が700℃前後を超え
ると、引張強度上昇量は著しく低下するようになる。 【0040】図4は、Al/N,焼鈍均熱温度を一定に
した場合に、焼鈍均熱時間と引張強度上昇量の関係を示
すもので、焼鈍均熱時間が長くなるに従い、引張強度上
昇量は低下するが、焼鈍均熱時間が60秒を超えると、
引張強度上昇量は著しく低下するようになる。 【0041】図2〜4より、引張強度上昇量、すなわ
ち、耐圧強度は、Al/N,焼鈍均熱時間および焼鈍均
熱温度のそれぞれに影響をうけることが明らかで、引張
強度上昇量として80MPa以上を確保する場合、これ
ら相互の関係を適切に規定することが重要である。 【0042】図5は、引張強度上昇量、すなわち、耐圧
強度に(Al/N)+0.34×(焼鈍均熱温度)+
0.63×(焼鈍均熱時間)が及ぼす影響を示すもの
で、該パラメータ式が305を超えると引張強度上昇量
は約80MPa程度から、不連続的に急激にその半分程
度に減少する。 【0043】そこで、本発明では、(Al/N)+0.
34×(焼鈍均熱温度)+0.63×(焼鈍均熱時間)
≦305とする。 【0044】但し、Al/N:Al、Nの質量比、焼鈍
均熱温度(℃)、焼鈍均熱時間(秒) 本パラメータ式が、305以下の場合、焼鈍後において
も十分な量の鋼中Nが固溶状態で残存し、製缶後の加熱
で歪み時効硬化が生じるためと推測される。 【0045】尚、本パラメータ式が305以下であって
も焼鈍均熱温度が700℃を超えたり、焼鈍均熱時間が
60秒間を超える場合には図5に従わず引張強度上昇量
は80MPa以下となり耐圧強度実測値も基準値以下と
なった。 【0046】 【実施例】表1に示す化学成分の鋼を溶製し、1250
℃で加熱後、仕上温度890℃、巻取温度640℃で熱
間圧延し、板厚1.8mmの熱延板とした。塩酸酸洗
後、冷間圧延後(一次冷圧後)、種々の均熱温度、均熱
時間で焼鈍し、均熱後、10℃/sで冷却をおこなっ
た。 【0047】その後、圧下率8〜18%の冷間圧延(二
次冷圧)を行い、板厚0.18mmとし、電解クロメー
ト処理後、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを
加熱しながらラミネートし、薄肉化深絞りしごき缶用鋼
板とした。 【0048】次に、得られた鋼板に、圧延により相当歪
0.2の加工を施し、JIS5号引張試験片を採取し
た。該引張試験片を熱風循環炉で210℃×3分で熱処
理した後、JISZ2241準拠した引張試験により引
張強度を求め、原板の引張強度との差:引張強度上昇量
を求めた。 【0049】一方、ラミネート後の原板から、実験室的
に薄肉化深絞りしごき加工により缶体を試作し、ドーム
加工後、実缶相当の加熱処理を施した缶体に圧力を負荷
し、求めた耐圧強度測定値と陽圧缶として必要とされる
最低耐圧強度値との差を求めた。 【0050】表2に結果を示す。製缶加工性は、深絞り
加工による缶の成形性を判断するもので、製缶加工時に
破断したものは×とした。表2より明らかなように、本
発明鋼は、いづれも引張強度上昇量が80MPa以上と
なっている。 【0051】耐圧強度測定値と陽圧缶として必要とされ
る最低耐圧強度値との差は、本発明冷ではいずれも0以
上となり、十分な耐圧強度を有することを示している。 【0052】 【表1】 【0053】 【表2】 【0054】 【発明の効果】本発明によれば、成分組成と製造条件の
調整により、耐圧強度に優れた薄肉化深絞りしごき缶用
鋼板が得られ、産業上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】 【図1】{実缶の耐圧強度と基準値(陽圧缶として必要
とされる最低耐圧強度値)との差}に及ぼす{歪加工
後、加熱処理を付与した鋼板の引張強度と原板鋼板の引
張強度の差}の影響を示す図。 【図2】{歪加工後、加熱処理を付与した鋼板の引張強
度と原板鋼板の引張強度の差}に及ぼすAl/Nの影響
を示す図。 【図3】{歪加工後、加熱処理を付与した鋼板の引張強
度と原板鋼板の引張強度の差}に及ぼす焼鈍均熱温度の
影響を示す図。 【図4】{歪加工後、加熱処理を付与した鋼板の引張強
度と原板鋼板の引張強度の差}に及ぼす焼鈍均熱時間の
影響を示す図。 【図5】{歪加工後、加熱処理を付与した鋼板の引張強
度と原板鋼板の引張強度の差}に及ぼすパラメータ式:
f(Al/N,焼鈍均熱温度、焼鈍均熱時間)の影響を
示す図。 【図6】缶用鋼板の製造(冷延以降)から製缶にいたる
工程を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 真介 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 海津 享 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 岩佐 浩樹 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 3E033 AA06 BA08 BB08 CA06 FA01 GA02 4K037 EA01 EA05 EA15 EB01 EB06 FA03 FC04 FE02 FG01 FG03 FJ04 FK02

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 二回冷圧の冷延鋼板に、樹脂フィルムを
    加熱しながらラミネートする薄肉化深絞りしごき缶用鋼
    板の製造において、 該冷延鋼板の鋼組成を、質量%で、C:0.01〜0.
    06%、Mn:0.1〜0.6%、Al:0.01〜
    0.12%、N:0.001〜0.005%、残部Fe
    および不可避不純物とし、 一次冷延後の再結晶焼鈍を焼鈍均熱温度:610〜70
    0℃、焼鈍均熱時間:10〜60秒、焼鈍均熱後、20
    0℃までの冷却に要する時間:100秒以下で、且つ下
    記(1)式を満たす再結晶焼鈍とすることを特徴とする
    強度、加工性に優れた薄肉化深絞りしごき缶用鋼板の製
    造方法。 (Al/N)+0.34×(焼鈍均熱温度)+0.63×(焼鈍均熱時間)≦3 05 (1) 但し、Al/N:Al、Nの質量比、焼鈍均熱温度
    (℃)、焼鈍均熱時間(秒)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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