JP2003183361A - 医療用器材 - Google Patents

医療用器材

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JP2003183361A
JP2003183361A JP2002282369A JP2002282369A JP2003183361A JP 2003183361 A JP2003183361 A JP 2003183361A JP 2002282369 A JP2002282369 A JP 2002282369A JP 2002282369 A JP2002282369 A JP 2002282369A JP 2003183361 A JP2003183361 A JP 2003183361A
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JP2002282369A
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English (en)
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Shinichi Takahashi
信一 高橋
Koji Minami
幸治 南
Teiji Obara
禎二 小原
Yoshio Natsuume
伊男 夏梅
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】医療用成形品が、滅菌でも変形せず、不純物、
特に金属の溶出や薬品成分の吸着がない無害の医療用器
材を提供することを目的とする。 【解決手段】ノルボルネン系単量体の開環重合体水素添
加物、ノルボルネン系単量体の付加型重合体、及びノル
ボルネン系単量体とオレフィンの付加型重合体からなる
群より選ばれる少なくとも1種の熱可塑性ノルボルネン
系樹脂であって、単一の金属原子の含有量が1ppm以
下である熱可塑性ノルボルネン系樹脂からなる医療用器
材を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用器材に関
し、さらに詳しくは、接触する薬剤を変質させず、有害
金属を溶出しない医療用器材に関する。
【0002】
【従来の技術】医療用器材は繰り返しの使用によるウィ
ルスの二次感染を防止するために、最近では、使い捨て
のものに置き換えられつつある。また、例えば、注射薬
も、従来は注射の際に滅菌されたアンプル中から注射器
で吸引して用いていたが、最近は、予め注射器中に注射
薬を吸入してあるプレフィルドシリンジが流通し、注射
後の注射器は廃棄されるようになった。医療用の薬品容
器においては、内容物の視認が容易になるように、ある
程度以上の透明性が必要であり、従来、ガラス、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどが用いら
れている。しかし、ガラスは割れることがあり、重く、
さらにアルカリイオンなどが溶出することがあった。ま
た、燃やすのが困難であったり、破片の処理が危険であ
るなど、使い捨てにするのには、困難な場合もあった。
ポリエチレン、ポリプロピレンは耐熱性に劣り、スチー
ム滅菌ができないほかに、低分子の有機成分が溶出する
ことがあった。さらに、ポリ塩化ビニルは耐熱性に劣
り、塩素が溶出し、内容物が変質することがあった。こ
のため、ノルボネン系樹脂を医療用器材の材質として使
用することが知られているが、これらの樹脂は、遷移金
属系触媒で重合するために、医療用器材が生体又は薬
品、特に油性薬品と接すると残留する遷移金属が溶出す
る恐れがある。これら遷移金属には毒性の大きいものが
多く、医療用器材においては、金属の溶出を押さえるた
めに、これらの金属の樹脂中の残留濃度を可能な限り低
下させる必要がある。しかるに、従来のノルボネン系樹
脂製医療用器材には、公知の樹脂を使用しており、樹脂
中に存在する微量の遷移金属は、それほど有害でないも
のと慣習的に認識して、金属含有量が1ppmを大きく
越えるものが使用されている。
【特許文献1】特開平3−275067号公報(本件文
献には熱可塑性ノルボネン系樹脂が医療用器材に使用さ
れている。)
【特許文献2】特開平3−275070号公報(本件文
献には、熱可塑性ノルボネン系樹脂が医療用器材に使用
されている。)
【特許文献3】特開昭61−115916号公報(本件
文献には、医療用器材として注射器にノルボネン系樹脂
を使用することが記載されている。)
【特許文献4】特開平1−92208号公報(本件文献
には、ノルボネン系樹脂の重合体の精製が開示されてい
る。しかし、精製後の樹脂中に残存する塩素含有量が本
発明の含有量と対比すると非常に多く、これと相関関係
があると思われる単一金属含有量が1ppm以下でない
と認定することができる。)
【特許文献5】特開平4−45103号公報(本件文献
には、ノルボネン系樹脂の重合体の精製が開示されてい
る。しかし、精製後の樹脂中に残存する塩素含有量が本
発明の含有量と対比すると非常に多く、これと相関関係
があると思われる単一金属含有量が1ppm以下でない
と認定することができる。)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、医療用成形
品が、滅菌でも変形せず、不純物、特に金属の溶出や薬
品成分の吸着がない無害の医療用器材を提供することを
目的とする。特に、金属の溶出のないことが十分に安心
できる医療用器材を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、医療用器
材のノルボネン系樹脂中に微量といえども有害な遷移金
属が含有されている点を無視して医療用器材が使用され
ていること欠点に着目して、残存触媒の除去を鋭意研究
の結果、単一金属含有量が1ppm以下になるまで精製
された新規なノルボネン系樹脂を獲得することに成功し
た。本発明者らは、この新規な精製熱可塑性ノルボルネ
ン系樹脂を医療用器材の材料として用いることにより、
本発明の前記課題を解決する本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明は、ノルボルネン系単量体の開環
重合体水素添加物、ノルボルネン系単量体の付加型重合
体、及びノルボルネン系単量体とオレフィンの付加型重
合体からなる群より選ばれる少なくとも1種の熱可塑性
ノルボルネン系樹脂であって、単一の金属原子の含有量
が1ppm以下である熱可塑性ノルボルネン系樹脂から
なることを特徴とする医療用器材を提供するものであ
る。本発明における単一の金属原子を1ppm以上含有
しない熱可塑性ノルボルネン系樹脂は、例えば、細孔容
積0.5cm3/g以上、好ましくは0.7cm3/g以
上、好ましくは比表面積250m2/g以上のアルミナ
などの吸着剤に、ニッケルなどの水素添加触媒金属を担
持させた不均一系触媒を用いて重合体を水素添加した
り、このような吸着剤で樹脂溶液を処理して金属原子を
吸着させたり、樹脂溶液を酸性水と純水で繰り返し洗浄
したりすることなどの方法により、重合触媒由来の遷移
原子を1ppm以下にすることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】(熱可塑性ノルボルネン系樹脂)
本発明の熱可塑性ノルボルネン系樹脂は、特開平3−1
4882号公報や特開平3−122137号公報、特開
平4−63807号公報などで公知の樹脂であり、具体
的には、ノルボルネン系単量体の開環重合体、その水素
添加物、ノルボルネン系単量体の付加型重合体、ノルボ
ルネン系単量体とオレフィンの付加型重合体などが挙げ
られる。
【0006】ノルボルネン系単量体も、上記公報や特開
平2−227424号公報、特開平2−276842号
公報などで公知の単量体であって、例えば、ノルボルネ
ン、そのアルキル、アルキリデン、芳香族置換誘導体お
よびこれら置換または非置換のオレフィンのハロゲン、
水酸基、エステル基、アルコキシ基、シアノ基、アミド
基、イミド基、シリル基等の極性基置換体、例えば、2
−ノルボルネン、5−メチル−2−ノルボルネン、5,
5−ジメチル−2−ノルボルネン、5−エチル−2−ノ
ルボルネン、5−ブチル−2−ノルボルネン、5−エチ
リデン−2−ノルボルネン、5−メトキシカルボニル−
2−ノルボルネン、5−シアノ−2−ノルボルネン、5
−メチル−5−メトキシカルボニル−2−ノルボルネ
ン、5−フェニル−2−ノルボルネン、5−フェニル−
5−メチル−2−ノルボルネン、5−ヘキシル−2−ノ
ルボルネン、5−オクチル−2−ノルボルネン、5−オ
クタデシル2−ノルボルネン等;ノルボルネンに一つ以
上のシクロペンタジエンが付加した単量体、その上記と
同様の誘導体や置換体、例えば、1,4:5,8−ジメタ
ノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−2,3−シクロペン
タジエノナフタレン、6−メチル−1,4:5,8−ジメ
タノ−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナ
フタレン、1,4:5,10:6,9−トリメタノ−1,
2,3,4,4a,5,5a,6,9,9a,10,10a−ドデ
カヒドロ−2,3−シクロペンタジエノアントラセン
等;シクロペンタジエンの多量体である多環構造の単量
体、その上記と同様の誘導体や置換体、例えば、ジシク
ロペンタジエン、2,3−ジヒドロジシクロペンタジエ
ン等;シクロペンタジエンとテトラヒドロインデン等と
の付加物、その上記と同様の誘導体や置換体、例えば、
1,4−メタノ−1,4,4a,4b,5,8,8a,9a−オ
クタヒドロフルオレン、5,8−メタノ−1,2,3,4,
4a,5,8,8a−オクタヒドロ−2,3−シクロペンタ
ジエノナフタレン等;等が挙げられる。
【0007】なお、本発明においてはノルボルネン系単
量体を重合させる場合には、本発明の効果を実質的に妨
げない範囲において重合可能な他のシクロオレフィン類
等を併用して、共重合体とすることができる。開環重合
の場合の共重合可能なシクロオレフィンの具体例として
は、例えば、シクロペンテン、シクロオクテン、5,6
−ジヒドロジシクロペンタジエンなどのごとき反応性の
二重結合を1個以上有する化合物が例示される。
【0008】ノルボルネン系単量体の重合は公知の方法
でよく、一般には、重合触媒としてTiCl4、WC
6、MoCl5、VCl5、NiCl2、PdCl2など
の遷移金属化合物と、Al、Li、Na、Mgなどの典
型金属のアルキル化合物などを組み合わせて重合する。
また、必要に応じて、公知の方法、例えば、Ni、Pd
などを触媒として、水素添加することにより、熱可塑性
ノルボルネン系樹脂水素添加物とすることができる。
【0009】なお、従来公知の重合方法では、重合体中
に重合触媒由来の遷移金属が残留する。医療用器材が、
生体や薬品等と接触する際に、残留する遷移金属が溶出
するのは好ましくなく、医療用器材中に実質的に残留し
ないことが好ましい。そのような重合体を得る方法とし
ては、細孔容積0.5cm3/g以上、好ましくは0.7
cm3/g以上、好ましくは比表面積250m2/g以上
のアルミナなどの吸着剤に、ニッケルなどの水素添加触
媒金属を担持させた不均一系触媒を用いて重合体を水素
添加したり、このような吸着剤で樹脂溶液を処理して金
属原子を吸着させたり、樹脂溶液を酸性水と純水で繰り
返し洗浄したりすることなどにより、重合触媒由来の遷
移原子を1ppm以下にすることができる。
【0010】不均一系触媒の製造方法は公知の方法に従
えばよく、特公昭50−15474号公報、特公昭49
−32187号公報、特公昭49−11312号公報、
特公昭51−48479号公報などに従い、乾燥や焼成
の条件によって、担体の吸着能を制御すればよい。例え
ば、ニッケルを活性アルミナに担持した不均一系触媒の
場合、濃度10〜20%の硫酸ニッケルまたは硝酸ニッ
ケル水溶液に水酸化アルミニウム粉末を10〜20%の
濃度で懸濁し、水酸化ナトリウムで加水分解することに
より、水酸化アルミニウムの表面に水酸化ニッケルを担
持させる。この粉末をろ過により回収し、押し出しによ
り固め、350〜450℃で焼成し、水素と100〜2
00℃で接触させて表面を還元し、さらに酸素の存在下
で80〜120℃に熱することにより金属表面を酸化
し、酸化被膜を形成することにより、活性アルミナに担
持したニッケル触媒が得られる。なお、ニッケルの表面
が酸化ニッケルで覆われているが、水素添加反応の系中
では還元により、酸化ニッケルがニッケルとなり、触媒
として機能する。
【0011】押し出しの条件、焼成の温度や圧力等によ
り、活性アルミナの微細な構造が変化するので、細孔容
積0.5cm3/g以上、好ましくは0.7cm3/g以
上、また好ましくは比表面積250m2/g以上になる
ように条件を選択する。また、高温で水素添加する場合
は、酸化被膜が厚いほど耐熱性を持つので、酸化の温
度、時間、酸素濃度などを調節して、好ましい条件を選
択すればよい。こうして得られた焼成物を粉砕して不均
一系触媒を得ればよい。
【0012】一般的な重合触媒の遷移金属化合物とし
て、塩化遷移金属を使用した場合、通常、塩素原子も2
ppm以上残留する。塩素原子も遷移金属原子と同様に
医療用器材中に残留しないようにすることが好ましく、
除去することが好ましい。除去する方法は、遷移金属原
子と同様の処理で除去でき、残留量を1ppm以下にす
ることができる。
【0013】また、本発明で用いる熱可塑性ノルボルネ
ン系樹脂はガラス転移温度が好ましくは105℃以上、
より好ましくは120℃以上、特に好ましくは130℃
以上のものである。滅菌する方法には、γ線照射による
方法など加熱を必要としない方法もあるが、最も簡便な
滅菌方法は、加熱を要する方法、特に煮沸による方法と
スチーム滅菌である。煮沸による滅菌では、熱可塑性ノ
ルボルネン系樹脂はガラス転移温度が105℃以上であ
れば問題はないが、スチーム滅菌では、滅菌時の温度設
定によって要求される耐熱性が異なる。最も一般的なス
チーム滅菌は、オートクレーブを用いた121℃の方法
である。このスチーム滅菌で変形しないためには、ガラ
ス転移温度が130℃以上のものが好ましい。一般に、
環数の多いモノマーを多く使うほど、熱可塑性ノルボル
ネン系樹脂のガラス転移温度は高くなる。例えば、4環
体であるエチルテトラシクロドデセンの開環重合体水素
添加物は、通常130℃以上になる。しかし、2環体で
あるノルボルネン開環重合体水素添加物では、通常30
℃程度である。一方、ノルボルネンの付加型重合体で
は、ガラス転移温度は、300℃以上であり、測定出来
ない場合もある。あまりガラス転移温度が高いと、射出
成形が困難になるなどの弊害もあるので、モノマーやコ
モノマーを選択して、目的に応じたガラス転移温度の熱
可塑性ノルボルネン系樹脂を製造すればよい。
【0014】本発明で使用する熱可塑性ノルボルネン系
樹脂の数平均分子量は、トルエン溶媒によるGPC(ゲ
ル・パーミエーション・クロマトグラフィ)法で測定し
たポリスチレン換算値で、10,000〜200,00
0、好ましくは20,000〜100,000、より好ま
しくは25,000〜50,000である。数平均分子量
が小さすぎると機械的強度が劣り、大きすぎると成形性
が悪くなる。熱可塑性ノルボルネン系樹脂中のトルエン
を溶媒とした高速液体クロマトグラフィー分析によるポ
リスチレン換算分子量が2,000以下の樹脂成分含有
量が1重量%以下、好ましくは0.5%以下のものであ
る。低分子量成分が多いと、医療用器材が生体や薬品と
の接触により溶出する恐れがある。
【0015】なお、熱可塑性ノルボルネン系樹脂を水素
添加する場合、水素添加率は耐熱劣化性、耐光劣化性な
どの観点から、90%以上、好ましくは95%以上、よ
り好ましくは、99%以上とする。
【0016】(配合剤)熱可塑性ノルボルネン系樹脂は
医療用器材によく用いられるスチーム滅菌処理では、変
形など形状的変化は実質的に認められないが、処理条件
などによっては、濁りを生じて透明性が低下することが
ある。これを防止するために、熱可塑性ノルボルネン系
樹脂と非相溶性の配合剤を添加して、樹脂組成物として
用いることが好ましい。透明性が発現できるまで細かく
分散できるものであれば、有機化合物でも無機質充填剤
であってもよい。
【0017】無機質充填剤としては、平均粒径が1μm
以下、特に0.5μm以下、さらに0.2μm以下のもの
が好ましい。また、透明で、非水溶性のものが好まし
い。例えば、シリカ、アルミナ、ガラスなどを上記粒径
の超微粉末としたものが挙げられる。
【0018】有機化合物としては、本発明の医療用器材
と接触する薬剤中に溶出したりすることにより、薬剤を
変質させにくい高分子化合物が好ましく、微細に分散さ
せるために、ガラス転移温度が40℃以下のゴム質重合
体が好ましい。なお、ブロック共重合したゴム質重合体
などでガラス転移温度が2点以上ある場合があるが、そ
の場合は、最も低いガラス転移温度が40℃以下であれ
ばよい。
【0019】配合剤として用いられる高分子化合物の例
としては、乳化重合または溶液重合したスチレン・ブタ
ジエン・ゴム、ハイスチレンゴムなどのランダムまたは
ブロック・スチレン・ブタジエン系共重合体、これらの
水素添加物;イソプレン・ゴム、その水素添加物;クロ
ロプレンゴム、その水素添加物;エチレン・プロピレン
共重合体、エチレン・α−オレフィン共重合体、プロピ
レン・α−オレフィン共重合体などの飽和ポリオレフィ
ンゴム;エチレン・プロピレン・ジエン共重合体、α−
オレフィン・ジエン共重合体、ジエン共重合体、イソブ
チレン・イソプレン共重合体、イソブチレン・ジエン共
重合体などのジエン系重合体、これらのハロゲン化物、
ジエン系重合体またはそのハロゲン化物の水素添加物;
アクリロニトリル・ブタジエン共重合体、その水素添加
物;フッ化ビニリデン・三フッ化エチレン共重合体、フ
ッ化ビニリデン・六フッ化プロピレン共重合体、フッ化
ビニリデン・六フッ化プロピレン・四フッ化エチレン共
重合体、プロピレン・四フッ化エチレン共重合体などの
フッ素ゴム;ウレタンゴム、シリコーンゴム、ポリエー
テル系ゴム、アクリルゴム、クロルスルホン化ポリエチ
レンゴム、エピクロルヒドリンゴム、プロピレンオキサ
イドゴム、エチレンアクリルゴムなどの特殊ゴム;ノル
ボルネン系単量体とエチレンまたはα−オレフィンの共
重合体、ノルボルネン系単量体とエチレンとα−オレフ
ィンの三元共重合体、ノルボルネン系単量体の開環重合
体、ノルボルネン系単量体の開環重合体水素添加物など
のノルボルネン系ゴム質重合体の内樹脂組成物の主成分
である熱可塑性ノルボルネン系樹脂と非相溶のもの;ス
チレン・ブタジエン・スチレン・ゴム、スチレン・イソ
プレン・スチレン・ゴム、スチレン・エチレン・ブタジ
エン・スチレン・ゴムなどの芳香族ビニル系モノマー・
共役ジエンのランダム共重合体、これらの水素添加物;
スチレン・ブタジエン・スチレン・ゴム、スチレン・イ
ソプレン・スチレン・ゴム、スチレン・エチレン・ブタ
ジエン・スチレン・ゴムなどの芳香族ビニル系モノマー
・共役ジエンの直鎖状または放射状ブロック共重合体、
それらの水素添加物などのスチレン系熱可塑性エラスト
マーをはじめ、ウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリ
アミド系熱可塑性エラストマー、1,2−ポリブタジエ
ン系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラ
ストマー、フッ素系熱可塑性エラストマーなどの熱可塑
性エラストマー;などのガラス転移温度が20℃以下の
ゴム質重合体や、シクロヘキシル基、イソボルニル基、
トリシクロ〔4.3.0.12,5〕デカン−3−イル基、ト
リシクロ〔4.3.0.12,5〕−7−デセン−3−イル基
など環状置換基を有するポリ(メタ)アクリレート樹
脂;スチレン類とオクチルアクリレート、ヘキシルアク
リレートブチルアクリレートなどの(メタ)アクリレー
ト類との共重合体、ポリ(アミノカルボニルテトラメチ
レンカルボニルアミノメチレンー1,3−シクロヘキシ
レンメチレン)などのポリアミド樹脂;ポリ〔オキシカ
ルボニル(1,3−フェニレン)カルボニルオキシメチ
レン(トリシクロ〔4.3.0.12,5〕−3,8−ジイ
ル)メチレン〕などのポリエステル樹脂;ポリブチレン
オキサイド、ポリ〔オキシ(2−メチル−2−ヒドロキ
シトリメチレン)オキシ(1,4−フェニレン)イソプ
ロピリデン(1,4−フェニレン)〕などのポリエーテ
ル樹脂;ポリ〔オキシカルボニルオキシ(2−メチル−
1,4−シクロヘキシレン〕イソプロピリデン(3−メ
チル−1,4−シクロヘキシレン)〕などのポリカーボ
ネート樹脂;ポリウレタン樹脂;などの高分子化合物な
どが挙げられる。
【0020】これらの中でも、芳香族ビニル系モノマー
と共役ジエン系モノマーの共重合体、その水素添加物、
及び本発明の熱可塑性ノルボルネン系樹脂と非相溶のノ
ルボルネン系ゴム質重合体が、熱可塑性ノルボルネン系
樹脂との分散性が良く、好ましい。芳香族ビニル系モノ
マーと共役ジエン系モノマーの共重合体はブロック共重
合体でもランダム共重合体でも良い。耐候性の点から芳
香環以外の部分を水添しているものがより好ましい。具
体的には、スチレン・ブタジエンブロック共重合体、ス
チレン・ブタジエン・スチレン・ブロック共重合体、ス
チレン・イソプレン・ブロック共重合体、スチレン・イ
ソプレン・スチレン・ブロック共重合体、およびこれら
の水素添加物、スチレン・ブタジエン・ランダム共重合
体などが挙げられる。
【0021】また、本発明の樹脂を薬品容器に成形した
場合などには、内容物の量や状態が確認できる程度の透
明性が必要である。そのためには、配合剤は、それを添
加する熱可塑性ノルボルネン系樹脂との屈折率の差が小
さいことが好ましい。屈折率の差が大きいものを混合す
ると、多量に添加した場合に内容物の量などが見えなく
なるほど不透明となりやすい。また、少なすぎるとスチ
ーム滅菌処理での濁り防止が不十分になる。
【0022】熱可塑性ノルボルネン系樹脂は、配合剤を
添加すると、一般に透明性は低下するが、樹脂、配合
剤、配合割合によって透明性は異なり、1mmの厚さに
成形すると波長領域450〜700nmの範囲で光線透
過率で通常40%以上、好ましくは50%以上、より好
ましくは60%以上である。配合剤がミクロドメンを形
成して分散している場合は、0.3μm以下、特に0.2
μm以下のミクロドメインを形成していれば、可視光の
波長よりも配合剤の直径が小さく、光が散乱しにくいた
め、透明性に優れる。
【0023】また、配合剤と熱可塑性ノルボルネン系樹
脂の屈折率の差は小さいほど、透明性に優れ、配合量が
5重量%〜0.5重量%では、好ましくは0.2以下、よ
り好ましくは0.1以下、特に好ましくは0.05以下
に、特により好ましくは0.02以下、配合量が0.5重
量%未満では、0.3以下、より好ましくは0.2以下、
特に好ましくは0.1以下、特により好ましくは0.05
以下にする。
【0024】熱可塑性ノルボルネン系樹脂の種類が異な
れば屈折率も異なるが、例えば、ゴム質重合体はモノマ
ーの比率を変化させたり、主鎖の不飽和結合の数を水素
添加などにより変化させることにより、連続的に屈折率
を変えることが可能である。用いる熱可塑性ノルボルネ
ン系樹脂の屈折率に応じて、適当な屈折率を有するゴム
質重合体を選択することが好ましい。
【0025】(配合)本発明においては熱可塑性ノルボ
ルネン系樹脂90〜99.99重量%、好ましくは95
〜99.98重量%、より好ましくは99〜99.95重
量%、特に好ましくは99.5〜99.9重量%に配合剤
10〜0.01重量%、好ましくは5〜0.02重量%、
より好ましくは1〜0.05重量%、特に好ましくは0.
5〜0.1重量%添加して、熱可塑性ノルボルネン系樹
脂中で分散させる。添加量が多すぎれば、樹脂の透明
性、ガラス転移温度、耐熱性が低下する。添加量が少な
すぎれば、配合剤を配合する効果が得られない。
【0026】添加する方法は配合剤が熱可塑性ノルボル
ネン系樹脂中で十分に分散する方法であれば、特に限定
されない。例えば、ゴム質重合体を配合剤とする場合に
は、ミキサー、二軸混練機などで樹脂温を溶融状態で混
練する方法、適当な溶剤に溶解して分散させて凝固法、
キャスト法、または直接乾燥法により溶剤を除去する方
法などがある。
【0027】混練する場合には、樹脂温度がTg+50
℃〜Tg+150℃の温度で、十分にシェアをかける。
樹脂温度が低すぎると粘度が高くなり混練が困難であ
り、高すぎると樹脂やゴム質重合体が劣化し、粘度や融
点の差により両者がうまく混練できない。
【0028】配合剤の種類、量を調節すると、樹脂を薬
品容器に成型した場合などに、内容物の量などが確認で
きる程度に透明となる。透明性を向上させるには、配合
剤がミクロドメインとなって熱可塑性ノルボルネン系樹
脂中に分散することが好ましい。有機化合物の場合は、
配合量が多いとミクロドメインとならない場合がある
が、例えば、ゴム質重合体であれば、0.8〜0.01重
量%添加することによりミクロドメインとすることがで
きる。また、配合量が少ない場合、あるいは配合剤を加
えない場合は、オートクレーブなどによるスチーム滅菌
により、樹脂が白濁し、透明性が失われる可能性があ
る。
【0029】例えば、ラボプラストミル(東洋精機製)
を用いる場合、二軸異方向ミキサーモードで回転数20
〜30rpmで、フィード・レートを調節して滞留時間
を1〜10分程度にして混練すれば、通常、熱可塑性ノ
ルボルネン系樹脂中にゴム質重合体を直径0.3μm以
下のミクロドメインを形成して分散させることができ
る。通常、二軸混練機においては、L/Dを25以上、
好ましくは30以上にし、滞留時間を1〜10分程度に
する。滞留時間が長いほど、ミクロドメインを形成しや
すいが、樹脂やゴム質重合体が劣化しやすいので、用い
る樹脂、ゴム質重合体、混練に用いる装置の組み合せに
よって、予備的に混練して、その組み合せにあった回転
数、滞留時間等を決めなければならない。
【0030】なお、ミクロドメインはゴム質重合体を配
合剤とする場合には、ほぼ球形となり、粒子間での粒径
のばらつきは小さい。通常、直径0.3μm以下、好ま
しくは0.2μm以下である。この粒径であれば、後述
のようにゴム質重合体を添加による熱可塑性ノルボルネ
ン系樹脂組成物の透明性の低下は小さく、問題とならな
い。他の配合剤の場合も、ミクロドメインはほぼ球形と
なることが好ましく、粒子間での粒径のばらつきがない
ことが好ましく、直径0.3μm以下、特に0.2μm以
下となることが好ましい。なお、ミクロドメインが球形
とならない場合でも、そのミクロドメインを閉じ込める
ことのできる最小の球の直径が0.3μm以下、特に0.
2μm以下となることが好ましい。
【0031】(添加剤)本発明で用いる熱可塑性ノルボ
ルネン系樹脂には、所望により、各種添加剤を添加して
もよい。樹脂に用いられる添加剤は樹脂と相溶性のある
ものであり、フェノール系やリン系などの酸化防止剤、
耐電防止剤、紫外線吸収剤、滑剤などがある。溶液流延
法でシートを成形する場合には、表面粗さを小さくする
ため、レベリング剤の添加も好ましい。レベリング剤
は、例えば、フッ素系ノニオン界面活性剤、特殊アクリ
ル樹脂系レベリング剤、シリコーン系レベリング剤など
塗料用レベリング剤を用いることができ、それらの中で
も溶媒との相溶性の良いものが好ましい。しかし、これ
らは樹脂から溶出する恐れがあり、添加剤は分子量が大
きいものが好ましく、添加量は少ないことが好ましい。
【0032】例えば、酸化防止剤は比較的分子量が小さ
く、溶出しやすいが、分子量600以上、好ましくは7
00以上の酸化防止剤であれば溶出を防ぐことができ、
3000ppm以下、好ましくは1000ppm以下、
より好ましくは500ppm以下の添加であれば、酸化
防止剤はほとんど溶出しない。
【0033】分子量600以上の酸化防止剤としては、
ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼ
ン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)イソシアヌレート、3,9−ビス〔1,1−ジ
メチル−2−〔β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ
−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル〕
−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデ
カン、1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート〕、2,2−チオ−ジエチレンビス〔3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート〕、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマイド)、1
−〔2−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル〕−4−
〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニルオキシ〕−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジンなどが挙げられる。
【0034】また、スチーム滅菌での濁りの発生防止の
ために、熱可塑性ノルボルネン系樹脂に多価アルコール
の部分エーテル化物および/または部分エステル化物を
5〜0.01重量%、好ましくは2〜0.05重量%、特
に好ましく1.0〜0.1重量%添加してもよい。添加す
ることによって、配合剤を添加したのと同様に、スチー
ム滅菌での濁りの発生を防止できる。
【0035】多価アルコールのアルコール性水酸基の一
部をエステル化した部分エステル化物としては、例えば
特開昭63−275654号公報で公知のグリセリンモ
ノステアレート、グリセリンモノラウレート、グリセリ
ンモノベヘネート、ジグリセリンモノステアレート、グ
リセリンジステアレート、グリセリンジラウレート、ペ
ンタエリスリトールモノステアレート、ペンタエリスリ
トーモノラウレート、ペンタエリスリトールモノベヘレ
ート、ペンタエリスリトールジステアレート、ペンタエ
リスリトールジラウレート、ペンタエリスリトールトリ
ステアレート、ジペンタエリスリトールジステアレート
などが挙げられる。
【0036】多価アルコールのアルコール性水酸基の一
部をエーテル化した部分エーテル化物としては、例え
ば、3−(オクチルオキシ)−1,2−プロパンジオー
ル、3−(デシルオキシ)−1,2−プロパンジオー
ル、3−(ラウリルオキシ)−1,2−プロパンジオー
ル、3−(4−ノニイルフェニルオキシ)−1,2−プ
ロパンジオール、1,6−ジヒドロキシ−2,2−ジ(ヒ
ドロキシメチル)−7−(4−ノニルフェニルオキシ)
−4−オキソヘプタン、p−ノニルフェノールとホルム
アルデヒドの縮合体とグリシドールの反応により得られ
るエーテル化合物、p−オクチルフェノールとホルムア
ルデヒドの縮合体とグリシドールの反応により得られる
エーテル化合物、p−オクチルフェノールとジシクロペ
ンタジエンの縮合体とグリシドールの反応により得られ
るエーテル化合物などが挙げられる。これらの中でも、
分子量500〜2000、特に800〜1500のもの
が好ましい。分子量が小さい添加剤を用いる場合、添加
量が多い場合は、溶出しやすく、分子量の大きいものを
少量添加することが好ましい。添加量が少ないと、スチ
ーム滅菌による濁りの発生防止の効果が小さい。
【0037】(成型)本発明の熱可塑性ノルボルネン系
樹脂の成形方法は特に限定されない。目的に応じて、射
出成形法、ブロー成形法、インジェクションブロー成形
法、回転成形法、真空成形法、押出成形法、カレンダー
成形法、溶液流延法などが可能である。
【0038】本発明の配合剤を配合した場合の熱可塑性
ノルボルネン系樹脂の成形品の耐熱性、耐薬品性、誘電
特性、剛性は、添加しない熱可塑性ノルボルネン系ポリ
マーの成型品と実質的に同じである。
【0039】また、本発明の熱可塑性ノルボルネン系樹
脂は薬品の吸着が少ない。特に、アルコール類、アミン
類、エステル類、アミド類、エーテル類、カルボン酸
類、アミノ酸類などの極性基を有する化合物の吸着が少
なく、さらに、本発明の熱可塑性ノルボルネン系樹脂は
有機物などが染み出すことがないので、接触する薬品が
変質したりすることがない。
【0040】(医療用器材)本発明の医療用器材として
は、例えば、注射用の液体薬品容器、アンプル、プレフ
ィルドシリンジ、輸液用バッグ、固形薬品容器、点眼薬
容器、点滴薬容器などの液体または粉体、固体の薬品容
器;食品容器;血液検査用のサンプリング用試験管、採
血管、検体容器などのサンプル容器;メスや鉗子、ガー
ゼ、コンタクトレンズなどの医療材料などの滅菌容器;
注射器などの医療器具;ビーカー、シャーレ、フラスコ
などの実験器具;医療検査用プラスチックレンズなどの
光学部品;医療用輸液チューブ、配管、継ぎ手、バルブ
などの配管材料;義歯床、人工心臓、人造歯根などの人
工臓器やその部品;などが例示される。特に、長期に渡
り、薬品、特に液体薬品を保存する薬ビン、プレフィル
ド・シリンジ、密封された薬袋、点眼用容器、アンプ
ル、バイアル、点滴薬容器などにおいては、従来の樹脂
製のものに比較して、透明性、物理的性質などのほか
に、樹脂から溶出する不純物等がなく、また、薬品を吸
着しないので、薬品の変質が少ないという好ましい性質
を有する。
【0041】
【実施例】以下に、参考例、実施例、及び比較例を挙げ
て本発明をさらに具体的に説明する。
【0042】参考例1 窒素置換下に、エチルテトラシクロドデセン20重量部
に、シクロヘキサン200重量部、1−ヘキセン2.0
重量部、トリエチルアルミニウム15重量%トルエン溶
液15重量部およびトリエチルアミン5.0重量部を加
え、20℃に保ち、撹拌しながら、エチルテトラシクロ
ドデセン80重量部および四塩化チタン20重量%トル
エン溶液9.0重量部を60分に渡り、連続的に加え
た。その後、1時間反応させた後、エチルアルコール
5.0重量部および水2.0重量部を加えて反応を停止さ
せた。反応溶液を40℃に加温して触媒を加水分解した
後、硫酸カルシウム3重量部およびシクロヘキサン60
重量部を加え、過剰の水を除去した。析出した金属を含
む沈澱物をろ過して除去し、エチルテトラシクロドデセ
ン開環重合体を含む透明なポリマー溶液371重量部を
得た。
【0043】参考例2 参考例1を繰り返して得たポリマー溶液750重量部
に、Ni−ケイソウ土触媒(日揮化学製、N113)1
5重量部を添加し、耐圧反応器に入れ、水素を導入し
て、圧力50kg/cm2、温度200℃で3時間水素
添加反応を行った。反応終了後、シクロヘキサン700
重量部を加えて希釈し、ろ過により触媒を除去し、エチ
ルテトラシクロドデセン開環重合体水素添加物溶液13
50重量部を得た。
【0044】この溶液550重量部をイソプロイルアル
コール1500重量部中へ撹拌しながら注ぎ、開環重合
体水素添加物を凝固させた。凝固した開環重合体水素添
加物をろ過して回収し、イソプロピルアルコール300
重量部で2回洗浄した後、回転式減圧乾燥器中で5to
rr、120℃で48時間乾燥し、エチルテトラシクロ
ドデセン開環重合体水素添加物52重量部を得た。
【0045】この開環重合体水素添加物は、ゲル・パー
ミエーション・クロマトグラフィによるポリスチレン換
算値で数平均分子量28,000、重量平均分子量58,
000、水素添加率99.8%以上、指差走査熱量分析
によるガラス転移温度142℃、分子量2,000以下
の樹脂成分含有量が0.1%であった。
【0046】この開環重合体水素添加物10重量%シク
ロヘキサン溶液を原子吸光分析により分析した結果、開
環重合体水素添加物中のチタン原子量は4ppm、ニッ
ケル原子量は1.8ppm、アルミニウム原子量は2.2
1ppmであった。また、この開環重合体水素添加物1
00mgをドーマン燃焼装置で燃焼させ、5mLの純水
に吸収させ、イオンクロマトグラフィで分析した結果、
塩素原子量は2.7ppmであった。
【0047】参考例3 参考例2で得た開環重合体水素添加物97重量%シクロ
ヘキサン溶液800重量部を、活性アルミナ(水澤化学
製、ネオビードD)4.5重量部を充填した内径10c
m、長さ100cmのカラムに滞留時間100秒になる
ように通過させ、24時間循環させた。イソプロピルア
ルコール2500重量部中へ撹拌しながら注ぎ、開環重
合体水素添加物を凝固させた。凝固した開環重合体水素
添加物をろ過して回収し、イソプロピルアルコール43
0重量部で2回洗浄した後、回転式減圧乾燥器中で5t
orr、120℃で48時間乾燥し、エチルテトラシク
ロドデセン開環重合体水素添加物78重量部を得た。
【0048】この開環重合体水素添加物は分子量、ガラ
ス転移温度などは参考例2のものと差が認められなかっ
たが、チタン原子量は1ppm(検出限界)以下、ニッ
ケル原子量は0.1ppm(検出限界)以下、アルミニ
ウム原子量は0.21ppm、塩素原子量は0.37pp
mであった。
【0049】参考例4 参考例3で得たエチルテトラシクロドデセンの開環重合
体水素添加物99.8重量部にゴム質重合体(旭化成社
製タフテックH1052、ガラス転移温度0℃以下)
0.2重量部、老化防止剤チバガイギー社製イルガノッ
クス1010)0.05重量部を添加し、2軸混練機
(東芝機械社製TEM−35B、スクリュー径37m
m、L/D=32、スクリュー回転数250rpm、樹
脂温度265℃、フィードレート10kg/時間)で混
練し、押し出し、ペレットとした。
【0050】実施例1 参考例4で得たペレットを用いて、射出成型(型締め圧
350トン、樹脂温280℃、金型温度100℃)し、
直径200mm、高さ130mm、平均厚み3mmの円
筒状の透明な容器と100mm×50mm×2.0mm
の試験片10枚程度を作成した。
【0051】試験片の全光線透過率を測定したところ9
0.2%で透明性は良好で有った、また、濁度を測定し
たところ0.1%であった。成形した容器の中に、LB
培地(バクトトリプトン1重量%、イーストエクストラ
クト0.5重量%、NaCl1重量%、グルコース0.1
重量%の水溶液をpH7.5に調整)300mL、寒天
6g、試験片の一枚を入れ、アルミ箔でキャップして、
121℃、30分のスチーム滅菌を行った。
【0052】処理後、37℃に3日間保温したが、菌類
の増殖は認められなかった。
【0053】処理後の透明容器の外観は良好であり、目
視で白濁、割れ、熱による変形は確認されなかった。容
器から取り出した試験片から寒天により固化したLB培
地を除去した後に測定した濁度は0.27%、また、全
光線透過率は89.7%であった。
【0054】また、試験片をpH9の炭酸ナトリウム水
溶液、pH4の塩酸、エタノールに48時間浸漬した
後、外観を観察したが変化はなく、濁度、全光線透過率
にも変化はなかった。
【0055】硬質ガラスフラスコに蒸留水200gを入
れ、硬質ガラス製の蓋をして、120℃で1時間スチー
ム滅菌し、室温になるまで冷却した後、24時間静置し
て、蒸留水を回収した。
【0056】さらに、試験片を蒸留水中で20分間超音
波洗浄した後、40℃で10時間乾燥した。この試験片
を10mm幅に切り、20gを硬質ガラスフラスコに入
れ、蒸留水200gを加えた。硬質ガラス製の蓋をし
て、120℃で1時間スチーム滅菌し、室温になるまで
冷却した後、24時間静置して、蒸留水を回収した。
【0057】この2種類の蒸留水の原子吸光法やイオン
クロマトグラフィ、燃焼−非分散型赤外線ガス分析法な
どによる分析結果の差から、試験片からの溶出量を求め
た結果、チタン原子溶出量は0.1ppm(検出限界)
以下、ニッケル原子溶出量は0.01ppm(検出限
界)以下、アルミニウム原子溶出量は0.01ppm
(検出限界)以下、塩素原子溶出量0.02ppm(検
出限界)以下、全有機炭素量2ppm(検出限界)以下
であった。
【0058】上記試験片を日本薬局方第12改正「輸液
用プラスチック試験法」に従い溶出物試験を行った。泡
立ちは3分以内消失し、pH差は−0.03、紫外線吸
収は0.007、過マンガン酸カリウム還元性物質0.1
5mLであり、医療用途として適した特性を有している
ことが分かった。
【0059】実施例2 ゴム質重合体と老化防止剤を添加せず、参考例3の開環
重合体水素添加物を実施例1と同様にペレット化し、成
形した。
【0060】成型後の試験片の全光線透過率は90.8
%で透明性は良好で有った、また、濁度を測定したとこ
ろ0.06%であった。
【0061】LB培地に2重量%の寒天を加えて、12
1℃、30分のスチーム滅菌をしてゲル化させ、固化す
る前にその300mLを成形した容器に入れ、室温で6
時間放置した後、アルミ箔でキャップし、γ線を25k
Gy照射して滅菌した。
【0062】処理後、37℃に3日間保温したが、菌類
の増殖は認められなかった。
【0063】処理後の透明容器の外観は良好であり、目
視で白濁、割れ、変形は確認されなかった。容器から取
り出した試験片から寒天により固化したLB培地を除去
した後に測定した濁度、全光線透過率は、処理前に比べ
て変化が認められなかった。
【0064】また、実施例1と同様に各液体への浸漬に
よる変化も認められず、実施例1と同様に測定したチタ
ン原子溶出量は0.1ppm(検出限界)以下、ニッケ
ル原子溶出量は0.01ppm(検出限界)以下、アル
ミニウム原子溶出量は0.01ppm(検出限界)以
下、塩素原子溶出量0.02ppm(検出限界)以下、
全有機炭素量2ppm(検出限界)以下であった。
【0065】溶出物試験の結果、泡立ちは3分以内消失
し、pH差は−0.03、紫外線吸収は0.006、過マ
ンガン酸カリウム還元性物質0.13mLであり、医療
用途として適した特性を有していることが分かった。
【0066】比較例1 ポリスチレン(出光スチロールHT53、ガラス転移温
度100℃)を、樹脂温度220℃、金型温度40℃で
実施例1と同様に射出成形した。
【0067】実施例1と同様にスチーム滅菌したとこ
ろ、大きく変形し、使用できなかった。また、スチーム
滅菌後は白濁し、不透明であり、板状でないため、全光
線透過率は測定できなかった。
【0068】実施例3 参考例3で得た開環重合体水素添加物100重量部にペ
ンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕
(チバガイギー製酸化防止剤、イルガノックス101
0、分子量1177.7)0.05重量部を添加して、2
軸押し出し機で混練してペレットを製造した。
【0069】ゴム質重合体を混練したペレットの代わり
に上記のペレットを用いる以外は、実施例1と同様に成
形した。
【0070】成型後の試験片の全光線透過率は90.1
%で透明性は良好で有った、また、濁度を測定したとこ
ろ0.08%であった。また、実施例2と同様にLB培
地をいれて滅菌したが、菌類の増殖は認められず、ま
た、処理後の透明容器の外観は良好であり、目視で白
濁、割れ、変形は確認されなく、試験片の全光線透過率
と濁度に変化は認められなかった。
【0071】チタン原子溶出量は0.1ppm(検出限
界)以下、ニッケル原子溶出量は0.01ppm(検出
限界)以下、アルミニウム原子溶出量は0.01ppm
(検出限界)以下、塩素原子溶出量0.02ppm(検
出限界)以下、全有機炭素量2ppm(検出限界)以下
であった。
【0072】上記混練ペレットを日本薬局方第12改正
「輸液用プラスチック試験法」に従い溶出物試験を行っ
た。泡立ちは3分以内消失し、pH差は−0.05、紫
外線吸収は0.007、過マンガン酸カリウム還元性物
質0.13mLであり、医療用途として適した特性を有
していることが分かった。
【0073】実施例4 ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕の代わりにオクタデシル−3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(チ
バガイギー製酸化防止剤、イルガノックス1076、分
子量530.9)を用いる以外は実施例3と同様にペレ
ットを得、ゴム質重合体を混練したペレットの代わりに
上記のペレットを用いる以外は、実施例1と同様に成形
した。
【0074】成型した試験片の全光線透過率は90.0
%で透明性は良好であった。また、濁度を測定したとこ
ろ0.06%であった。また、実施例2と同様に滅菌し
たが、菌類の増殖は認められず、また、処理後の透明容
器の外観は良好であり、目視で白濁、割れ、変形は確認
されなく、試験片の全光線透過率、濁度も変化が認めら
れなかった。
【0075】チタン原子溶出量は0.1ppm(検出限
界)以下、ニッケル原子溶出量は0.01ppm(検出
限界)以下、アルミニウム原子溶出量は0.01ppm
(検出限界)以下、塩素原子溶出量0.02ppm(検
出限界)以下、全有機炭素量2ppmであった。
【0076】実施例5 ゴム質重合体に代えてノニルフェノールとホルムアルデ
ヒドの縮合体(ノニルフェノール成分の平均縮合数5.
0)とグリシドールの反応により得られるグリセリンエ
ーテル化合物(ノニルフェノール由来の繰り返し単位1
単位当りグリシドールが平均1.2分子の割合で結合し
ていて、平均分子量1,590)0.3重量部を添加する
以外は実施例1と同様にしてペレットを作製し、射出成
形した。
【0077】成形した試験片の全光線透過率は88.0
%で透明性は良好であった。また、濁度を測定したとこ
ろ、0.90%であった。実施例1と同様に滅菌した
が、菌類の増殖は認められず、また、処理後の容器の外
観は良好であり、目視で白濁、割れ、変形は確認され
ず、また、試験片の全光線透過率は87.5%、濁度は
1.1%であった。
【0078】チタン原子溶出量は0.1ppm(検出限
界)以下、ニッケル原子溶出量は0.01ppm(検出
限界)以下、アルミニウム原子溶出量は0.01ppm
(検出限界)以下、塩素原子溶出量0.02ppm(検
出限界)以下、全有機炭素量2ppm(検出限界)以下
であった。
【0079】実施例6 参考例3で得た樹脂を射出成型(型締め圧350トン、
樹脂温280℃、金型温度100℃)し、外径18m
m、内径14mm、長さ110mmの内容量10mL用
の注射器シリンダーを作成した。注射器シリンダーを蒸
留水中で20分間超音波洗浄した後、40℃で10時間
乾燥した。高圧蒸気滅菌装置を使用し、120℃で20
分間蒸気滅菌した。注射器シリンダーの形状は変化が認
められなかった。
【0080】この注射器シリンダー3本について、先端
部をテフロン栓[登録商標テフロン(ポリテトラフロロ
エチレン性栓)]で塞ぎ、先端部を下向きにしてホルダ
ーに保持し、それぞれ、濃度800ppmのビタミンB
2水溶液、濃度300ppmの塩酸メタンフェタミン水
溶液、濃度1000ppmのトラネキサム酸水溶液を1
0mLを入れ、後端部をテフロン栓で密栓した。常温で
暗所に30日間静置した後、高速液体クロマトグラフィ
により分析した結果、ビタミンB2濃度は約790pp
m、塩酸メタンフェタミン濃度は約300ppm、トラ
ネキサム酸濃度は約990ppmであった。
【0081】実施例7 参考例3で得た樹脂に代えて参考例4で得たペレットを
用いる以外は実施例6と同様に注射器シリンダーを成形
し、滅菌したが、形状の変化は認められなかった。さら
に、実施例5と同様に各種水溶液を入れ、30日間静置
し、分析した結果、ビタミンB2濃度は約800pp
m、塩酸メタンフェタミン濃度は約300ppm、トラ
ネキサム酸濃度は約990ppmであった。
【0082】実施例8 参考例4で得たペレットを樹脂温度280℃、金型温度
120℃で射出ブロー成形して、外径25mm、高さ6
0mmの内容量20mL用のボトルを作製した。
【0083】蒸留水中で20分間超音波洗浄した後、十
分に乾燥し、120℃で30分間スチーム滅菌した後、
濃度800ppmのビタミンB2水溶液20mLを入
れ、テフロン栓で密封した。常温、暗所で30日間静置
した後、水溶液を高速液体クロマトグラフィで分析した
ところ、ビタミンB2の濃度は800ppmであり、変
化はほとんど認められなかった。
【0084】
【発明の効果】これらの結果から、本発明の薬品用容器
は、耐熱性・耐湿性・透明性に優れ、薬品の吸着が少な
く、有機物等の染み出しが少なく、接触した薬品を変質
させない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A61C 8/00 A61C 8/00 Z 4J100 A61L 27/00 A61L 27/00 E U A61M 1/10 A61F 2/22 (72)発明者 小原 禎二 東京都千代田区丸の内二丁目6番1号 日 本ゼオン株式会社内 (72)発明者 夏梅 伊男 東京都千代田区丸の内二丁目6番1号 日 本ゼオン株式会社内 Fターム(参考) 4C059 AA01 AA08 4C081 AB06 AB23 AB31 AB32 AB33 AB34 AB35 AC08 AC09 AC11 AC12 AC14 AC16 BA15 BB03 CA15 CB01 CC01 4C097 AA26 DD02 EE01 EE07 FF01 4J002 AC002 BK001 CC092 CE001 ED026 EH056 GB01 4J032 CA34 CB01 CB11 CB12 CC07 CF01 4J100 AR03Q AR04Q AR09Q AR11P AU21P BA20P BA40P BC43P CA01 CA04 DA01 DA25 JA51

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノルボルネン系単量体の開環重合体水素添
    加物、ノルボルネン系単量体の付加型重合体、及びノル
    ボルネン系単量体とオレフィンの付加型重合体からなる
    群より選ばれる少なくとも1種の熱可塑性ノルボルネン
    系樹脂であって、単一の金属原子の含有量が1ppm以
    下である熱可塑性ノルボルネン系樹脂からなることを特
    徴とする医療用器材。
  2. 【請求項2】熱可塑性ノルボルネン系樹脂が、ガラス転
    移温度が105℃以上のものである請求項1記載の医療
    用器材。
  3. 【請求項3】熱可塑性ノルボルネン系樹脂が、トルエン
    を溶媒としたゲル・パーミエーション・クロマトグラフ
    ィー分析によるポリスチレン換算の数平均分子量が1
    0,000〜200,000であり、2,000以下の樹
    脂成分含有量が1重量%以下のものである請求項1、ま
    たは2記載の医療用器材。
  4. 【請求項4】熱可塑性ノルボルネン系樹脂が、それと非
    相溶である配合剤を0.01〜10重量%含有するもの
    であり、医療容器以外に用いる請求項1、2、または3
    記載の医療用器材。
  5. 【請求項5】熱可塑性ノルボルネン系樹脂が、塩素原子
    の含有量が1ppm以下の樹脂である請求項1、2、
    3、または4記載の医療用器材。
  6. 【請求項6】熱可塑性ノルボルネン系樹脂が、分子量6
    00以上の酸化防止剤を3,000ppm以下含有する
    ものである請求項1、2、3、4、または5記載の医療
    用器材。
  7. 【請求項7】熱可塑性ノルボルネン系樹脂が、多価アル
    コールの部分エーテル化物および/または部分エステル
    化物を0.01〜5重量%含有するものである請求項
    1、2、3、4、5、または6記載の医療用器材。
  8. 【請求項8】薬品を充填した後に、滅菌処理可能な請求
    項1記載の医療用器材。
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