JP2003182746A - ガセット袋 - Google Patents

ガセット袋

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JP2003182746A
JP2003182746A JP2001381743A JP2001381743A JP2003182746A JP 2003182746 A JP2003182746 A JP 2003182746A JP 2001381743 A JP2001381743 A JP 2001381743A JP 2001381743 A JP2001381743 A JP 2001381743A JP 2003182746 A JP2003182746 A JP 2003182746A
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bag
gusset bag
gusset
spout
pouring
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JP2001381743A
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English (en)
Inventor
Yasushi Otsuka
康司 大塚
Yoshitaka Aoki
敬隆 青木
Kenji Ageo
賢治 上尾
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自立性に一層優れたガセット袋、及び自立性
と共に注出適性に優れ、袋に充填された液状の内容物を
最後まで安全且つスムーズに注出することのできる注出
口付きガセット袋、更に、自立性と共に定量排出機能を
備え、液状の内容物を最後まで容易に且つ定量的に排出
できる排出ポンプ付きガセット袋を提供する。 【解決手段】 ガセット袋の底部を底部シール部4でヒ
ートシールし、その底部の外面に、袋の底部に平坦面を
形成するための底部材10を取り付けて自立性に一層優
れたガセット袋100を構成する。また、そのガセット
袋の上部の一部にプラスチックの成形体による注出口を
熱接着して自立性と共に注出適性にも優れたガセット袋
を構成する。更に、その注出口にプッシュ式又はレバー
式の排出ポンプを取り付けて、液状の内容物を最後まで
容易に且つ定量的に取り出し可能な排出ポンプ付きガセ
ット袋を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガセット袋に関
し、更に詳しくは、袋の底部が底部シール部でヒートシ
ールされると共に、底部の外面に、底部に平坦面を形成
するための底部材が取り付けられ、底部の平坦性とその
保形性、および袋の自立性が向上されたガセット袋、お
よび、その袋の上部にプラスチックの成形体による注出
口が取り付けられ、自立性と共に注出適性が向上された
注出口付きガセット袋、更にその注出口にプッシュ式や
レバー式などの排出ポンプが取り付けられ、自立性と共
に定量取り出し機能が付与された排出ポンプ付きガセッ
ト袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガセット袋は、底部を底部シール
部でヒートシールすると共に、胴部を角筒状に広げて矩
形状の底部を形成した後、底部シール部を底面に沿うよ
うに一方に折り曲げることにより、底部を平坦な矩形状
に形成できるので、内容物充填後の袋に自立性が付与さ
れ、また、容量の割にコンパクトに包装できることか
ら、固形物や粘体などの内容物を中心に多方面の用途に
使用されており、更に、液状の内容物を包装する分野で
もその使用が拡大している。
【0003】また、ガセット袋に液状などの流動性を有
する内容物を充填する場合は、使い勝手をよくするた
め、袋の上部にプラスチックの成形体による注出口を取
り付けて使用する要望があり、更に、その注出口にプッ
シュ式やレバー式などの排出ポンプを取り付けて、排出
ポンプ付きの金属缶やプラスチック成形容器の代替え容
器として使用する要望がある。このようなガセット袋お
よび注出口付きまたは排出ポンプ付きガセット袋は、前
記金属缶やプラスチック成形容器と比較して、袋本体部
が折り畳み可能であるため、内容物充填前、或いは使用
後の袋が嵩張らず軽量であり、輸送効率がよく、使用後
の廃棄処理も容易であるほか、製造コストも低減できる
利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ガセット袋
は、その底部を前記のように底部シール部を底面に沿う
ように折り曲げて形成しただけでは、底面の形状、即ち
縦横の寸法差が大きい場合や、底面の寸法の割に高さが
大きい場合などは、自立性が不十分となる問題があっ
た。
【0005】また、ガセット袋に液状などの流動性を有
する内容物を充填する場合で、袋の上部にプラスチック
の成形体による注出口を取り付けた場合は、一層袋が倒
れやすくなり、開口状態で袋が倒れると、当然内容物が
外にこぼれる問題があり、更に、前記注出口にプッシュ
式やレバー式などの排出ポンプを取り付けて使用するよ
うな場合には、底部の保形性が不足し、内容物排出の終
わり頃の段階で袋の底部が窄まって、排出ポンプの吸入
口が塞がれるため内容物の排出が阻害される問題があっ
た。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、ガ
セット袋の底部に形成される平坦な底面の保形性を向上
させ、自立性に一層優れたガセット袋を提供すると共
に、そのガセット袋の上部にプラスチックの成形体によ
る注出口を取り付けた場合でも、安定した自立性を有
し、且つ使い勝手のよい注出口付きガセット袋を提供
し、更に、前記注出口にプッシュ式やレバー式などの排
出ポンプを取り付けて使用した場合でも、最後まで平坦
な底面が安定して維持され、袋の底部が窄まって、排出
ポンプの吸入口が塞がれるようなことがなく、内容物を
最後までスムーズに排出することのできる排出ポンプ付
きガセット袋を生産性よく且つ低コストで提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、以下の本
発明により解決することができる。即ち、請求項1に記
載した発明は、最内層にシーラント層が積層された積層
フィルムで形成され、袋本体部が、左右両側に積層フィ
ルムを内側に折り襞状に折り返してなるガセット部を有
する筒状に形成され、該袋の下部の端縁部が底部シール
部でヒートシールされると共に、該袋の底部の外面に、
袋の底部に平坦面を形成するための底部材が取り付けら
れていることを特徴とするガセット袋からなる。
【0008】本発明において、上記底部材の材質、形
状、取り付け方法などは特に限定はされず、例えば、材
質については、紙、板紙、またはこれらに耐水性を付与
した加工紙のほか、プラスチックシート、或いはプラス
チックの成形による板状体などを使用することができ、
これらの中から充填される内容物および使用条件(使用
環境など)に応じて、適するものを適宜選択して使用す
ることができる。
【0009】このような底部材の取り付け方法に関して
も、例えば、袋の底面に対応する形状(通常は矩形状)
に打ち抜かれた底部材を、エマルジョン接着剤、粘着
剤、ホットメルト剤などの接着剤を適宜選定して使用
し、袋の底部の外面に接着してもよく、また、袋の底面
に対応する形状の底部材の左右両側に袋の底部に固定す
るための折り曲げ片を設けて、袋の底部の左右両側に形
成される空隙部に、底部の下側から折り上げて挿入し固
定してもよい。
【0010】前記のような構成を採ることにより、袋が
ガセット袋であり、且つ袋の底部の外面に、袋の底部に
平坦面を形成するための底部材が取り付けられているの
で、内容物充填後の袋が優れた自立性を有し、取り扱い
が容易になると共に、胴部が角筒状に広がるので外観も
よく、また、容量の割にコンパクトに包装することがで
きる。
【0011】請求項2に記載した発明は、前記袋の上部
の端縁部が上部シール部でヒートシールされると共に、
その一部にプラスチックの成形体よりなる注出口が熱接
着されていることを特徴とする請求項1記載のガセット
袋からなる。
【0012】このような構成は、袋に充填される内容物
が液状などの流動性を有する内容物の場合に特に適する
ものである。即ち、液状などの内容物を充填した場合、
注出口が取り付けられていない場合は、内容物を取り出
す際、袋の上部のヒートシール部全体を切り取って開封
するか、もしくは上部のヒートシール部の一部を切り取
って開封することになるが、例えば、上部のヒートシー
ル部全体を切り取って開封した場合は、内容物が一挙に
大量に流出するため、注出量の調節が難しく、注出を受
ける側の容器の口径が小さい場合など、内容物を外にこ
ぼし易くなる問題がある。また、上部のヒートシール部
の一部を切り取って開封した場合は、注出量の調節は比
較的容易になるが、注出の後半で内容物の残量が少なく
なると、袋内部が減圧状態となり、開口部が閉塞し易
く、安定した流れで注出できなくなる問題がある。この
点、プラスチックの成形体よりなる注出口を熱接着して
取り付けた場合は、注出口の保形性がよく、適度の大き
さの口径が安定して維持されるので、適度の速度で最後
まで安定した流れで内容物を注出することができる。
【0013】従って、前記のような構成を採ることによ
り、前記請求項1に記載した発明の作用効果に加えて、
注出口に硬さがあり保形性がよいため、液状などの流動
性を有する内容物を充填した場合でも、内容物を取り出
す際、注出の操作が容易になると同時に、注出の途中で
開口部が閉塞するようなことも一切なく、安定した流れ
で最後まで内容物を注出することができる。
【0014】請求項3に記載した発明は、前記袋の側部
四隅の端縁部が側部シール部でヒートシールされている
ことを特徴とする請求項1または2に記載のガセット袋
からなる。
【0015】このような構成を採ることにより、前記請
求項1または2に記載した発明の作用効果に加えて、袋
の側部四隅の端縁部の側部シール部が、補強リブとして
作用するため、内容物充填後の袋の形態安定性が一層向
上し、袋の胴部が一層しっかりとした角筒状となり、底
部も平坦な矩形状となるので、袋の外観と共に自立性も
向上し、取り扱いも一層容易に行えるようになる。
【0016】請求項4に記載した発明は、前記注出口に
プッシュ式またはレバー式の排出ポンプが取り付けられ
ていることを特徴とする請求項2または3に記載のガセ
ット袋からなる。
【0017】このような構成を採ることにより、前記請
求項2または3に記載した発明の作用効果に加えて、注
出口にプッシュ式またはレバー式の排出ポンプが取り付
けられているので、袋に充填された液状などの流動性を
有する内容物を一定量ずつ容易に繰り返しスプレーまた
は押し出して使用することができる。尚、使用中、内容
物の量が少なくなっても、袋の底部の外面に前記底部材
が取り付けられているので、内部の減圧により袋の底部
が窄まって、排出ポンプの吸入口が塞がれることがな
く、内容物を最後までスムーズに排出させることができ
る。このような定量排出ポンプ付きガセット袋は、液体
芳香剤のほか、各種液体洗剤、リンス液、整髪料などの
定量取り出し容器として好適に使用できるものである。
【0018】請求項5に記載した発明は、前記底部材が
プラスチックシートまたはプラスチックの成形による板
状体で形成されていることを特徴とする請求項1乃至4
のいずれかに記載のガセット袋である。
【0019】このような構成を採ることにより、前記請
求項1乃至4のいずれかに記載した発明の作用効果に加
えて、底部材の剛性および耐水性を一層優れたものにす
ることができるので、それぞれのガセット袋に、例えば
液状などの内容物を充填し、周囲に水の多い環境下で使
用しても、袋の底部の平坦性が損なわれることがなく自
立性に優れた状態で安全に使用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のガセット袋に用
いる材料、即ち、袋の積層フィルム、底部材、注出口、
排出ポンプなど発明の実施の形態について説明する。先
ず、本発明のガセット袋に用いる積層フィルムとして
は、主にプラスチックを主体とする積層フィルムで、最
内層にシーラント層が積層された積層フィルムが用いら
れるが、特に限定はされず、充填される内容物に応じて
種々の構成の積層フィルムを使用することができる。
【0021】簡単な構成では、基材フィルム層にシーラ
ント層を積層して構成することができるが、要求される
性能に応じて、上記基材フィルム層とシーラント層との
間に、中間層として、水蒸気その他のガスバリヤー層
や、遮光層、強度向上層などを積層して構成することも
できる。また、中間層には、袋の開封時の一定方向の引
き裂きを容易にするため、一軸延伸ポリプロピレンフィ
ルムや一軸延伸高密度ポリエチレンフィルムなどをその
延伸方向が袋の開封方向と一致するように積層して用い
ることもできる。また、上記基材フィルム層、中間層、
シーラント層は、それぞれを単独の層で形成してもよい
が、複数の層を積層して形成してもよい。
【0022】上記基材フィルム層には、二軸延伸ポリプ
ロピレンフィルムのほか、二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム、二軸延伸ポリエチレンナフタレート
フィルムなどの二軸延伸ポリエステルフィルムや、ナイ
ロン6、ナイロン66、MXD6(ポリメタキシリレン
アジパミド)などの二軸延伸ポリアミドフィルムなどを
好適に使用することができが、必要に応じて各種エンジ
ニアリングプラスチックフィルムを使用することもでき
る。これらは単独で使用してもよく、また、複数を組み
合わせて積層して使用することもできる。
【0023】中間層をガスバリヤー層とする場合、中間
層には、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(EV
OH)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリアクリ
ロニトリル(PAN)などのフィルムのほか、アルミニ
ウム箔、或いは、シリカ、アルミナ、アルミニウムなど
の蒸着層やPVDCの塗膜層を設けた二軸延伸ナイロン
フィルム(ONフィルム)、二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフィルム(PETフィルム)、二軸延伸ポリ
プロピレンフィルム(OPPフィルム)などを使用する
ことができる。これらのうち、アルミニウム箔またはア
ルミニウム蒸着層を設けたフィルムは、不透明であるた
め遮光層を兼ねることもできる。また、中間層を強度向
上層とする場合は、前記基材フィルムを適宜追加積層し
てもよく、二軸延伸高密度ポリエチレンフィルムなどを
防湿層を兼ねて積層することもできる。上記の基材フィ
ルム層と中間層の積層には、公知のドライラミネーショ
ン法または押し出しラミネーション法(サンドイッチラ
ミネーション法)を用いることができる。
【0024】最内層のシーラント層には、低密度ポリエ
チレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L・
LDPE)のほか、エチレン・αオレフィン共重合体、
エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸
共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、ポ
リプロピレンまたはその共重合体などを使用することが
できる。シーラント層の積層は、上記の樹脂をフィルム
状に製膜し、ドライラミネーション法または押し出しラ
ミネーション法で積層してもよく、また、上記の樹脂を
押し出しコートして積層することもできる。
【0025】次に、本発明のガセット袋の底部の外面に
取り付ける底部材について、図4を参照して説明する。
図4の(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明のガセット袋
の底部の外面に取り付ける底部材の構成を示す平面図で
ある。図4の(イ)に示した底部材10は、ガセット袋
の底面に対応する形状の底板12に打ち抜いて作製した
ものであり、紙、板紙、またはこれらに耐水性を付与し
た加工紙のほか、プラスチックシートなどを打ち抜いて
作製することができる。このような底部材10は、ガセ
ット袋を前後に広げてフラットな底面を形成させた後、
その外面に底部材10の材質に応じて、エマルジョン接
着剤、粘着剤、ホットメルト剤などの接着剤の中から適
するものを選定して貼り付けることができる。
【0026】また、図4の(ロ)に示した底部材11
は、ガセット袋の底面に対応する形状の底板12の左右
両側に、それぞれ折り曲げ線13を介して差し込み片1
4a 、14b を連設して構成したものである。このよう
な底部材11は、板紙または板紙に耐水性を付与した加
工紙のほか、プラスチックシートを打ち抜いて作製する
ことができ、折り曲げ線13は、押し罫と同様な方法で
打ち抜きと同時に雄型と雌型でプレス成形して形成する
ことができる。特に、材料がプラスチックシートの場合
は、熱を加えたプレス成形で形成してもよい。また、底
板12や差し込み片14a 、14b の厚みが比較的厚い
場合は、プラスチックの射出成形で作製してもよく、そ
の場合、折り曲げ線13は薄肉部で形成することができ
る。
【0027】次に、本発明のガセット袋に熱接着により
接合する注出口について、図5を参照して説明する。図
5は、本発明のガセット袋に熱接着により接合される注
出口の一例の構成を示す正面図であり、図5に示した注
出口20は、筒部22を中心として、その下部に袋に熱
接着して接合するための接着基部23が設けられ、その
上に主となるフランジ24が設けられ、更にその上に搬
送などに利用する副となるフランジ24a 、24b が適
宜の間隔をあけて設けられ、最上部にキャップ21を装
着するためのネジ状突起25が設けられた構成である。
尚、図には示していないが、注出口20の密封性、或い
はガスバリヤー性を向上させるために、注出口20の先
端部に、アルミニウム箔にシーラント層を積層したよう
な構成の注出口シール材を熱接着して取り付けることも
できる。
【0028】このような注出口20は、プラスチックの
射出成形により容易に製造することができる。また、袋
への取り付けは、生産性、接着の信頼性、安全性などの
点で、袋の内面、即ち、積層フィルムのシーラント層に
注出口20の接着基部23を熱接着させて接合すること
が好ましい。従って、注出口20の材質は、その全体ま
たは少なくとも接着基部23の外周面は前記シーラント
層と熱接着可能なポリエチレン、ポリプロピレン、また
はこれらの共重合体などのポリオレフィン系樹脂である
ことが好ましい。
【0029】次に、本発明のガセット袋に取り付ける排
出ポンプについて図6を参照して説明する。図6は、本
発明のガセット袋に接合された注出口に取り付ける排出
ポンプの一例の構成を示す側面図である。図6に示した
排出ポンプ30は、プッシュ式の排出ポンプの一例を示
したものであり、中心部に、その外周に袋に接合された
前記注出口にネジ締めして取り付ける固定部31が設け
られた排出ポンプ本体(内部構造は図示せず)を有し、
その上部に、排出ポンプに接続され、スプリングにより
上下に固定部筒体内面に摺動して動くノズル33を備え
た可動部32が設けられ、また、排出ポンプ本体の下部
には、袋に充填された内容物を排出ポンプ本体に吸い上
げるための吸い上げパイプ34が接続されて構成されて
いる。
【0030】このような排出ポンプ30は、その固定部
31の内周面に、袋に接合された注出口の先端部近傍の
外周面に設けられたネジ状突起(雄ネジ)に適合する寸
法の雌ネジを設け、また、排出ポンプ本体の下部および
吸い上げパイプ34の外径が、注出口の内径よりも小さ
くなるように予め設計して作製することにより、容易に
袋に接合された注出口にネジ締めして取り付けることが
できる。
【0031】
【実施例】以下に、実施例の図面を用いて本発明を更に
具体的に説明する。但し、本発明は、これらの図面に限
定されるものではない。図1は、本発明のガセット袋の
第1の実施例の構成を示す斜視図である。図2は、本発
明のガセット袋の第2の実施例の構成を示す正面図であ
る。図3は、本発明のガセット袋の第3の実施例の構成
を示す正面図である。
【0032】図1に示したガセット袋100は、例え
ば、最内層にシーラント層が積層された長尺で広幅の積
層フィルム1を用いて、その左右両側をシーラント層が
内側に折り返して、内側に折り襞状の折り返し部を有す
るガセット部2a 、2b を形成し、折り返された両側の
積層フィルム1の端部同士を一方の側部で重ね合わせ
て、その重ね合わせ部を含む前後左右四隅の端縁部を側
部シール部(3a 、3b )、(3c 、3d )でヒートシ
ールして筒状の折り畳まれた袋本体部を形成すると共
に、袋の底部を袋の長さに相当する所定の間隔をあけて
底部シール部4でヒートシールし、底部シール部4の下
側を切断して上部が開口する個々の寸法の袋に切り離
し、次いで、袋本体部を前後に広げて各筒状の胴部と矩
形状の底部を形成させ、また、底部シール部4を一方に
折り曲げてフラットな底面を形成した後、その底部の外
面に、底面に対応する形状の底部材10を接着剤で貼り
付けて構成したものである。
【0033】図では分かりやすくするため、ガセット袋
100が前後に広げられた状態で示したが、内容物を充
填する前迄は、両側のガセット部2a 、2b を内側に折
り込み、また、底部を胴部に沿うように一方に折り上げ
て偏平に折り畳んで保管することができる。尚、図1の
例では、ガセット袋100の前後左右四隅の端縁部を、
補強効果を得るため、側部シール部3a 、3b 、3c 、
3d でヒートシールした構成を示したが、補強効果が不
要な場合は、積層フィルム1の重ね合わせ部以外は側部
シール部を取り除くことができる。只、単純に積層フィ
ルム1の重ね合わせ部以外の三箇所の側部シール部を取
り除いたのでは、袋を前後に広げた時、左右の寸法が均
等にならないため、その場合は、積層フィルム1の重ね
合わせ部を、通常のガセット袋と同様に、背面側壁面の
中央部として、そこで重ね合わせてヒートシールするこ
とが、袋の左右の寸法を均等に保てる点で好ましい。
【0034】また、ガセット袋100の製造方法に関し
ても、前記袋の前後左右四隅の端縁部に側部シール部3
a 、3b 、3c 、3d を設ける場合は、積層フィルム1
を前後の壁面部用と左右のガセット部用とに四分割して
製袋機で供給し、それぞれのシーラント層が袋の内側に
なるように長手方向に送りながら、両側のガセット部用
の積層フィルムを半折し、壁面部用の積層フィルムの間
に挿入し、側部シール部(3a 、3b )、(3c 、3d
)をヒートシールしてガセット袋100を製袋するこ
ともできる。
【0035】ガセット袋100を前記のように構成する
ことにより、内容物の充填は、大きく開口した上部の開
口部から容易に充填することができ、充填後に通常のガ
セット袋と同様に、両側のガセット部2a 、2b の上部
を内側に折り込んでヒートシールして密封することがで
きる。内容物が充填されたガセット袋100は、胴部の
両側のガセット部2a 、2bが前後に広げられ、また、
側部四隅の端縁部が側部シール部3a 、3b 、3c 、3
d でヒートシールされているので補強効果があり、胴部
がしっかりとした角筒状となり、底部もフラットな矩形
状に形成され、且つ、底部の外面には、底部材10が貼
着されているので、袋の底部に安定した平坦面が形成さ
れ、自立性が一層向上し、取り扱いが容易になると共
に、胴部が角筒状であるため外観もよく、また、容量の
割にコンパクトに包装することができる。
【0036】図2に示したガセット袋200は、前記図
1に示したガセット袋100の構成において、袋の上部
端縁部の中央部に、前記図5に示した構成のプラスチッ
クの成形体よりなる注出口20を、両側の積層フィルム
1の間にその接着基部23を挿入し、注出口接合部シー
ル部6で熱接着して取り付けると共に、その両側の上部
の端縁部を、中央部側から左右の側部に向かって下方に
幅が広くなる上部シール部5、5でヒートシールして構
成したものであり、袋の上部以外の胴部および底部は、
前記図1に示したガセット袋100と同様に形成して構
成したものである。
【0037】この場合、内容物の充填は、キャップ21
を外した状態の注出口20から行い、充填後にキャップ
21をネジ締めして密封することができる。尚、内容物
の充填後、注出口20をキャップ21で封止する前に、
注出口20の先端部にアルミニウム箔などを基材とした
フィルム状の封止材を熱接着して密封性やガスバリヤー
性を高めることもできる。また、ガセット袋200の左
右両側の上部シール部5、5の領域内で、左右両側の角
部近傍の位置に円形の破線(符号は付けず)で示したよ
うなスポット状の切り欠き部を内側に折り込まれたガセ
ット部の積層フィルムのみに設けておくことにより、こ
の部分の前後の壁面の積層フィルムが上部シール部5、
5のヒートシールの際、熱接着されるので、左右両側の
ガセット部の前後の襞状部が二股に開くことを防止でき
外観を向上させることができる。
【0038】このような構成を採ることにより、前記図
1に示した構成のガセット袋100で説明した作用効果
に加えて、注出口20が保形性に優れているので、液状
の内容物を充填した場合でも、注出の途中で袋の内部が
減圧して注出口20が閉塞するようなことがなく、最後
まで安全且つスムーズに内容物を注出することができ
る。
【0039】図3に示したガセット袋300は、前記図
2に示したガセット袋200の構成において、袋の上部
の端縁部に熱接着して取り付けた注出口20に、そのキ
ャップ21用のネジ状突起25(図5参照)を利用し
て、キャップ21に替えて、図6に示した構成の排出ポ
ンプ30を取り付けて構成したものであり、キャップ2
1に替えて、排出ポンプ30を取り付けた以外は、総て
図2に示したガセット袋200と同様に形成して構成し
たものである。
【0040】この場合も内容物の充填は、注出口20か
ら行うため、排出ポンプ30の取り付けは内容物の充填
後に行うことが好ましい。また、ガセット袋300に注
出口20は、取り付けてはいるが、内容物の注出のため
のものではなく、内容物の充填口として使用すると共
に、排出ポンプ30の取り付けを容易にする台座のよう
な役割を果たすものである。
【0041】従って、前記のような構成を採ることによ
り、ガセット袋300は、注出口20と排出ポンプ30
を除く部分については、前記図2に示したガセット袋2
00と同じ構成であるため、前記図2に示したガセット
袋200で説明した作用効果と同様な作用効果を得るこ
とができる。そして、ガセット袋300の上部に取り付
けられた注出口20に排出ポンプ30が取り付けられて
いるので、液状の内容物を充填したガセット袋300か
ら内容物を排出させる際には、排出ポンプ30の上部の
可動部32を下方に押すことにより、ノズル33から定
量的に繰り返し少量ずつ内容物をスプレーまたは押し出
して排出させることができる。また、内容物の残量が少
なくなった場合も、排出ポンプ30の吸い上げパイプ3
4が袋の底部まで伸びており、また、底部の外面には、
底部に平坦面を形成するための底部材10が取り付けら
れているので、袋の内部の減圧により袋が窄まって吸入
口35が閉塞されることもなく、最後までスムーズに内
容物を排出させることができる。
【0042】
【発明の効果】以上、詳しく説明したように、本発明に
よれば、袋の胴部が形態安定性に優れた角筒状をなし、
外観に優れると共に、底部に保形性に優れた平坦な底面
が形成され、自立性に一層優れたガセット袋を提供する
ことができる。また、前記ガセット袋の上部の端縁部に
プラスチックの成形体による注出口が熱接着により取り
付けられ、胴部の角筒状の形態安定性と自立性に優れる
と共に、内容物を注出する際の使い勝手がよく、最後ま
で安全且つスムーズに内容物を注出することのできる注
出口付きガセット袋を提供することができる。更に、前
記注出口付きガセット袋の注出口にプッシュ式やレバー
式などの排出ポンプが取り付けられ、胴部の角筒状の形
態安定性と、自立性に優れると共に、内容物を取り出す
際、簡単な操作で少量ずつ定量的に繰り返しスプレーま
たは押し出して排出させることができ、また、内容物の
残量が少なくなって袋の内部が減圧状態となった場合で
も、袋の底部に保形性に優れた平坦な底面が形成されて
いるので、袋の底部が窄まって排出ポンプの内容物の吸
入口が塞がれるようなことがなく、内容物を最後までス
ムーズに排出することのできる排出ポンプ付きガセット
袋を生産性よく且つ低コストで提供できる効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガセット袋の第1の実施例の構成を示
す斜視図である。
【図2】本発明のガセット袋の第2の実施例の構成を示
す正面図である。
【図3】本発明のガセット袋の第3の実施例の構成を示
す正面図である。
【図4】図4の(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明のガ
セット袋の底部の外面に取り付ける底部材の構成を示す
平面図である。
【図5】本発明のガセット袋に熱接着により接合される
注出口の一例の構成を示す正面図である。
【図6】本発明のガセット袋に接合された注出口に取り
付ける排出ポンプの一例の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 積層フィルム 2a 、2b ガセット部 3a 、3b 、3c 、3d 側部シール部 4 底部シール部 5 上部シール部 6 注出口接合部シール部 10、11 底部材 12 底板 13 折り曲げ線 14a 、14b 差し込み片 20 注出口 21 キャップ 22 筒部 23 接着基部 24、24a 、24b フランジ 25 ネジ状突起 30 排出ポンプ 31 固定部 32 可動部 33 ノズル 34 吸い上げパイプ 35 吸入口 100、200、300 ガセット袋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上尾 賢治 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 3E064 AB03 AB30 BA17 BA26 BA29 BA30 BA36 BA38 BA55 BB03 BC08 BC14 BC18 EA04 EA07 EA12 FA04 FA05 HF02 HG07 HN65 HS10 3E084 AA06 AA12 AA37 AB01 AB06 BA01 CA01 DA01 DB08 DB12 FA09 FB01 GA01 GB01 KB01 LA17 LB02 LB07 LC01 LC06 LD22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最内層にシーラント層が積層された積層フ
    ィルムで形成され、袋本体部が、左右両側に積層フィル
    ムを内側に折り襞状に折り返してなるガセット部を有す
    る筒状に形成され、該袋の下部の端縁部が底部シール部
    でヒートシールされると共に、該袋の底部の外面に、袋
    の底部に平坦面を形成するための底部材が取り付けられ
    ていることを特徴とするガセット袋。
  2. 【請求項2】前記袋の上部の端縁部が上部シール部でヒ
    ートシールされると共に、その一部にプラスチックの成
    形体よりなる注出口が熱接着されていることを特徴とす
    る請求項1記載のガセット袋。
  3. 【請求項3】前記袋の側部四隅の端縁部が側部シール部
    でヒートシールされていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のガセット袋。
  4. 【請求項4】前記注出口にプッシュ式またはレバー式の
    排出ポンプが取り付けられていることを特徴とする請求
    項2または3に記載のガセット袋。
  5. 【請求項5】前記底部材がプラスチックシートまたはプ
    ラスチックの成形による板状体で形成されていることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のガセット
    袋。
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