JP2003182528A - 自動車の利用者認証システム - Google Patents

自動車の利用者認証システム

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JP2003182528A
JP2003182528A JP2001383167A JP2001383167A JP2003182528A JP 2003182528 A JP2003182528 A JP 2003182528A JP 2001383167 A JP2001383167 A JP 2001383167A JP 2001383167 A JP2001383167 A JP 2001383167A JP 2003182528 A JP2003182528 A JP 2003182528A
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JP2001383167A
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Hisamitsu Saida
寿充 歳田
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体情報による二重化された認証を実施する
自動車の利用者認証システムを提供して、自動車のセキ
ュリティ性を向上させる。 【解決手段】 この利用者認証システムは、利用者識別
情報記憶媒体から入手される指紋情報と、実際に検出さ
れる利用者の指紋と、を比較して、それらが一致したと
き自動車のドアロックを解除する手段と、利用者識別情
報記憶媒体から入手される静脈パターン情報と、実際に
検出される利用者の静脈パターンと、を比較して、それ
らが一致したときエンジン始動を許可する手段と、を具
備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の盗難防止
等の観点から設けられる、自動車の利用者認証システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の盗難が増加しつつあると
ともに、その盗難も組織ぐるみで行われる傾向が強くな
りつつあり、問題が深刻化してきている。したがって、
従来のような、自動車の鍵のみによる自動車管理に対す
る不安が増大しており、新規な盗難防止技術が要求され
ている。
【0003】例えば、特開2001-22701号には、利用者に
よって入力される暗証符号と、ファイルアクセスに必要
な暗証符号を備えるICカードとに対して、一定の認証
アルゴリズムを適用することにより、自動車の正当な利
用者であるか否かを確認するシステムが開示されてい
る。
【0004】しかし、このシステムは、二重化された認
証システムとはなっておらず、また、建屋の出入管理で
一部用いられている、利用者の生体情報によるバイオメ
トリクス認証によるものでもないため、盗難、偽造、変
造、なりすまし等に対して、必ずしも充分な防止策とは
なっていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、認証を
二重化するとともにバイオメトリクス認証を利用した、
自動車の利用者認証システムを提供することにより、自
動車のセキュリティ性を向上させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、利用者識別情報記憶媒体から入手
される指紋情報と、実際に検出される利用者の指紋と、
を比較して、それらが一致したとき自動車のドアロック
を解除する手段と、利用者識別情報記憶媒体から入手さ
れる静脈パターン情報と、実際に検出される利用者の静
脈パターンと、を比較して、それらが一致したときエン
ジン始動を許可する手段と、を具備する、自動車の利用
者認証システムが提供される。このシステムにおいて
は、バイオメトリクス認証による二重の認証が可能とな
り、確実な盗難防止が達成される。
【0007】また、本発明によれば、好ましくは、前記
利用者識別情報記憶媒体は、集積回路が組み込まれたI
Dカードによって構成される。
【0008】あるいは、前記利用者識別情報記憶媒体
は、集積回路が組み込まれた鍵によって構成される。
【0009】また、本発明によれば、好ましくは、前記
指紋情報及び前記静脈パターン情報は、前記利用者識別
情報記憶媒体から送信される電波を受信することにより
入手される。
【0010】また、本発明によれば、好ましくは、自動
車内の運転者に応じた状態設定が可能な装置に対し、前
記利用者識別情報記憶媒体から入手される個人情報に基
づいて設定を行う手段、が更に具備される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態について説明する。
【0012】図1は、本発明による自動車の利用者認証
システムの一実施形態を示すブロック図である。同図に
おいて、符号10で示されるのは、利用者識別情報記憶
媒体としてその利用者が所持するID(Identification)
カードである。このIDカード10は、集積回路が組み
込まれたカードすなわちICカードとして構成される。
【0013】IDカード10内のメモリ12には、当該
利用者の指紋情報、静脈パターン情報等の個人情報が格
納されている。そして、IDカード10内の中央処理装
置(CPU)14は、メモリ12から当該指紋情報、静
脈パターン情報等の個人情報を読み出し、送信回路16
及び送信アンテナ18を介して、それらの情報を電波と
して送信することができるように構成されている。
【0014】一方、自動車内に設けられた利用者認証シ
ステム20は、受信アンテナ22及び受信回路24を介
して、IDカード10からの送信電波を受信することが
できるように構成されており、さらには、受信された指
紋情報、静脈パターン情報等の個人情報を中央処理装置
(CPU)30を介してメモリ32に格納することがで
きるように構成されている。
【0015】また、この利用者認証システム20は、利
用者の指紋を実際に検出するために指紋センサ26を備
えている。この指紋センサ26は、図2に示されるよう
に、ドアノブに設置される。なお、図2(a)の場合に
は、ドアノブの表に設置された指紋センサ26が親指の
指紋を検出するのに対し、図2(b)の場合には、ドア
ノブの裏に設置された指紋センサ26が親指以外の指の
指紋を検出する。
【0016】さらに、この利用者認証システム20は、
利用者の静脈パターンを実際に検出するために静脈パタ
ーンセンサ28を備えている。この静脈パターンセンサ
28は、図3に示されるように、自動車のインストルメ
ント(計器)パネルに設けられたエンジンスタートボタ
ンを囲むようにして設置されている。
【0017】そして、利用者認証システム20内の中央
処理装置(CPU)30は、メモリ32に格納されたプ
ログラムに従って、指紋センサ26からの信号による指
紋特徴抽出処理、及び、抽出された指紋特徴と受信され
た指紋情報との照合処理を実行し、さらには、静脈パタ
ーンセンサ28からの信号による静脈パターン特徴抽出
処理、及び、抽出された静脈パターン特徴と受信された
静脈パターン情報との照合処理を実行する。
【0018】また、利用者認証システム20内のCPU
30は、ドアロック機構42に対し指令信号を送出し
て、ドアロックの設定や解除を行わせることができる。
また、CPU30は、エンジン電子制御装置(エンジン
ECU(Electronic Control Unit))44に対しエンジ
ンの始動を許可する信号を送出することができるように
構成されている。
【0019】さらに、CPU30は、シート位置、ハン
ドル位置等のドライビングポジションを調整すべく、ド
ライビングポジション駆動機構46に対して制御信号を
送出することができるように構成されている。加えて、
CPU30は、オーディオシステム48等に対してもそ
の設定を制御することができるように構成されている。
【0020】このように、この利用者認証システム20
では、ドライビングポジション、オーディオシステム等
の、自動車内の運転者に応じた状態設定が可能な装置に
対する設定を行うことができるように構成されている。
【0021】図4は、乗車時における利用者、IDカー
ド10及び利用者認証システム20の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【0022】まず、ステップ102では、利用者が自動
車に接近する。次いで、ステップ104では、利用者が
所有するIDカード10から利用者認証システム20
へ、指紋情報及び静脈パターン情報を含む個人情報が送
信される。
【0023】次いで、ステップ106では、ドアノブに
設けられた指紋センサ26に利用者の指が触れること
で、その指紋の特徴が抽出される。そして、ステップ1
08では、抽出された指紋特徴と受信された指紋情報と
の照合処理が行われる。
【0024】この指紋照合処理では、指紋が一致しない
と判定される場合、念のため、リトライ処理が実行され
るが、N回不一致の場合には、送信情報がリセットされ
て、初期状態へと戻る。
【0025】一方、この指紋照合処理で指紋の一致が確
認された場合には、ステップ110に進み、ドアロック
の解除が行われる。
【0026】次いで、ステップ112では、利用者のシ
ート着席後、シート下の乗員検知センサで乗員を検知す
ると、受信された個人情報に含まれるシートポジジョン
情報に基づいてシートポジションの自動調整が行われ
る。
【0027】次いで、ステップ114では、利用者がイ
グニッションをONにする。次のステップ116では、
静脈パターンセンサ28に利用者の指が挿入されること
で、その静脈パターンの特徴が抽出される。そして、ス
テップ118では、抽出された静脈パターン特徴と受信
された静脈パターン情報との照合処理が行われる。
【0028】この静脈パターン照合処理では、静脈パタ
ーンが一致しないと判定される場合、念のため、リトラ
イ処理が実行されるが、N回不一致の場合には、送信情
報がリセットされて、初期状態へと戻る。
【0029】一方、この静脈パターン照合処理で静脈パ
ターンの一致が確認された場合には、ステップ120に
進む。ステップ120では、静脈パターンセンサ28の
奥にあるエンジンスタートボタンを利用者が押すのに応
じて、エンジンECU44に対しエンジンの始動を許可
する信号を送出することで、エンジンの始動を可能にす
る。
【0030】このように、本実施形態においては、利用
者が自動車に乗り込み、エンジンを始動するという一連
の操作の中で、利用者の生体情報による認証処理が行わ
れるとともに、その認証も二重化されたものとなってい
る。
【0031】図5は、降車時における利用者、IDカー
ド10及び利用者認証システム20の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【0032】まず、ステップ202では、利用者が、イ
グニッションをOFFにしてエンジンを停止させる。次
いで、ステップ204では、利用者が自動車から降りて
離れていく。
【0033】次いで、ステップ206において、利用者
は、自動車から任意の距離だけ離れた時点で、IDカー
ド10を操作することにより、IDカード10からドア
ロック命令を発信させる。
【0034】そして、最後のステップ208において、
利用者認証システム20は、発信されたドアロック命令
を受信して、ドアロック状態に設定するとともに、メモ
リ32に記憶されている個人情報をクリアする。
【0035】上述した実施形態においては、利用者が所
持する利用者識別情報記憶媒体として、集積回路が組み
込まれたIDカードを用いているが、同一の集積回路が
組み込まれた鍵を用いてもよい。
【0036】また、個人情報に好きな音楽といった趣味
情報も含ませることで、オーディオシステム48等を自
動的に設定することも可能である。
【0037】なお、個人情報が入っているIDカードや
鍵には、紛失したり、盗難にあった場合に備えて、第三
者が情報を盗もうとしたときにデータが破壊される仕組
みを設けておくことが好ましい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による自動
車の利用者認証システムによれば、生体情報による二重
化された認証が実施されるため、自動車のセキュリティ
性が顕著に向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車の利用者認証システムの一
実施形態を示すブロック図である。
【図2】指紋センサが設置される位置を示す図である。
【図3】静脈パターンセンサが設置される位置を示す図
である。
【図4】乗車時における利用者、IDカード及び利用者
認証システムの動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図5】降車時における利用者、IDカード及び利用者
認証システムの動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【符号の説明】
10…IDカード 12…メモリ 12…中央処理装置(CPU) 16…送信回路 18…送信アンテナ 20…利用者認証システム 22…受信アンテナ 24…受信回路 26…指紋センサ 28…静脈パターンセンサ 30…中央処理装置(CPU) 32…メモリ 42…ドアロック機構 44…エンジンECU 46…ドライビングポジション駆動機構 48…オーディオシステム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E250 AA21 BB05 BB08 BB09 BB66 CC11 DD08 DD09 FF08 FF18 FF24 FF36 FF43 FF53 HH01 JJ03 KK03 LL00 LL01 SS04 SS06 TT01 TT03 5B058 CA15 CA27 KA02 KA04 KA08 KA31 KA38 YA13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者識別情報記憶媒体から入手される
    指紋情報と、実際に検出される利用者の指紋と、を比較
    して、それらが一致したとき自動車のドアロックを解除
    する手段と、 利用者識別情報記憶媒体から入手される静脈パターン情
    報と、実際に検出される利用者の静脈パターンと、を比
    較して、それらが一致したときエンジン始動を許可する
    手段と、 を具備する、自動車の利用者認証システム。
  2. 【請求項2】 前記利用者識別情報記憶媒体は、集積回
    路が組み込まれたIDカードによって構成される、請求
    項1に記載の自動車の利用者認証システム。
  3. 【請求項3】 前記利用者識別情報記憶媒体は、集積回
    路が組み込まれた鍵によって構成される、請求項1に記
    載の自動車の利用者認証システム。
  4. 【請求項4】 前記指紋情報及び前記静脈パターン情報
    は、前記利用者識別情報記憶媒体から送信される電波を
    受信することにより入手される、請求項1に記載の自動
    車の利用者認証システム。
  5. 【請求項5】 自動車内の運転者に応じた状態設定が可
    能な装置に対し、前記利用者識別情報記憶媒体から入手
    される個人情報に基づいて設定を行う手段、を更に具備
    する、請求項1に記載の自動車の利用者認証システム。
JP2001383167A 2001-12-17 2001-12-17 自動車の利用者認証システム Pending JP2003182528A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2013241103A (ja) * 2012-05-21 2013-12-05 Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd 農業機械のセキュリティシステム

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