JP2006063627A - 車両用盗難防止装置 - Google Patents

車両用盗難防止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006063627A
JP2006063627A JP2004246856A JP2004246856A JP2006063627A JP 2006063627 A JP2006063627 A JP 2006063627A JP 2004246856 A JP2004246856 A JP 2004246856A JP 2004246856 A JP2004246856 A JP 2004246856A JP 2006063627 A JP2006063627 A JP 2006063627A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
key
authentication
electronic key
function
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004246856A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshifusa Nakane
吉英 中根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2004246856A priority Critical patent/JP2006063627A/ja
Publication of JP2006063627A publication Critical patent/JP2006063627A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

【課題】 本発明は、不当なユーザによる車両の使用を防止しつつ、第三者に容易に車両の使用を許容する車両用盗難防止装置の提供を目的とする。
【解決手段】 正当なユーザを認証するための生体認証装置12と、生体認証装置12による認証を要せずに車両の使用を可能にできる機能を持つ電子キー10とを備え、生体認証装置12による認証を得られないユーザによる車両の使用を防止しつつ、正当なユーザ以外の電子キー10を所持するユーザによる車両の使用を許容する車両用盗難防止装置において、電子キー10の機能は無効化若しくは有効化することができ、該無効化から有効化への切り替えの際には生体認証装置12による認証を要求することを特徴とする車両用盗難防止装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、認証によって車両の盗難を防止する技術に関する。
従来から、車両の電子キー装置に関し、電子キーの認証と生体情報の認証を行うことによって、車両の作動装置に許可信号や作動信号を出力する電子キー装置が知られている(例えば、特許文献1)。この車両の電子キー装置は、車両側に記憶されている設定コードデータと電子キーに記憶されているコードデータが一致し、かつ、実際に運転する運転者の生体情報と電子キーに記憶されている特定の運転者の生体情報が一致した場合には、上記の許可信号や作動信号を出力する装置である。
特開2000−352245号
ところで、車両所有者が第三者に車両を貸し出す場合に、その第三者の生体情報が電子キーに記憶されていなければ、第三者は車両を作動させることはできない。そこで、このような不都合を回避するため、上述の特許文献では、車両所有者の生体情報とは異なるユニークコードなる特定情報が記憶されたサブ電子キーを新たに設定し、そのサブ電子キーを第三者に貸し出すようにしている。そして、車両側にもその特定情報を記憶させておき、車両とサブ電子キーにそれぞれ記憶されているその特定情報が一致する場合には、生体情報の認証が成立しなくても、第三者が車両を作動させることができるようにしている。
しかしながら、言い換えれば、このサブ電子キーを使えば、生体情報の認証結果に関係なく、誰でも車両を作動させることができるようになる。そのため、車両所有者は、サブ電子キーが盗難されないように特別に管理しなければならない。つまり、上述の特許文献の開示内容では、車両の耐盗難性はサブ電子キーの耐盗難性に依存しており、サブ電子キーを使わない通常使用のときに生体情報の認証が要求されていることの有効性が生かされていない。
さらに、車両を貸し出す場面として、事前に貸し出しすることをわかっているときもあるけれども、突然貸し出しを依頼されるときもある。したがって、車両所有者がいつ発生するかわからない車両の貸し出しに備えてサブ電子キーを常時携帯しなければならないため、車両所有者にとっては非常に不便である。
そこで、本発明は、不当なユーザによる車両の使用を防止しつつ、第三者に容易に車両の使用を許容する車両用盗難防止装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一局面によれば、
正当なユーザを認証するための認証手段と、
前記認証手段による認証を要せずに車両の使用を可能にできる機能を持つキーとを備え、
前記認証手段による認証を得られないユーザによる車両の使用を防止しつつ、正当なユーザ以外の前記キーを所持するユーザによる車両の使用を許容する車両用盗難防止装置において、
前記キーの機能は無効化若しくは有効化することができ、該無効化から有効化への切り替えの際には前記認証手段による認証を要求することを特徴とする車両用盗難防止装置が提供される。
本局面によれば、キーの機能を無効化若しくは有効化できるようにし、有効化されてはじめてキーが機能するようにしている。そして、認証を得られる正当なユーザのみがキーの機能を無効化から有効化へ切り替えることができるようにすることによって、車両の耐盗難性向上を図ることができる。
つまり、無効化されたキーを所持していても、キーは機能せず車両の使用はできない。一方、有効化されたキーにより車両の使用は可能になるが、キーを有効化するには正当なユーザであることが必要であるため、キーを無効化しておけば、キーを盗まれても認証を得られない者による車両の使用を防止できる。また、正当なユーザ以外の者(例えば、正当なユーザから車両を借りたい者)に正当なユーザにより有効化されたキーを渡すことによって、その正当なユーザ以外の者でも車両の使用ができるようになる。
また、前記キーの機能は、前記キーが車両内の所定位置に配備された場合には無効化することが好ましい。
これによれば、車両内の所定位置に配備されたキーは無効化されているので、車両内にあるそのキーを盗難しても車両の使用はできず、車両の盗難を防止することができる。さらに、キーの機能は無効化されているため、車両内にキーを常備することが可能であり、車両の貸し出しに備えキーを常時携帯する必要がなくなる。車両を貸し出すときには、正当なユーザがキーの機能を無効化から有効化に切り替えてから、キーを貸し出せばよい。
また、前記キーの機能は、前記キーが前記所定位置に配備されていない場合には前記認証手段により認証された正当なユーザの操作入力に基づいて無効化することが好ましい。
これによれば、キーが車両内の所定位置に配備されていなくても又はキーが手元になくても正当なユーザがいれば無効化することができる。例えば、有効化されたキーを紛失または盗難された場合、正当なユーザの意図に反して、そのキーを所持する者に車両を使用されてしまうおそれがある。そこで、その正当なユーザがキーの紛失または盗難に気が付いた場合、本車両用盗難防止装置に所定の操作入力をすることでキーの機能を無効化することによって、不正なキーの使用を禁止することが可能になる。キーの使用が禁止できれば、結果として、そのキーを所持する者による車両の盗難を防止することができる。
また、前記有効化の期間が、前記認証手段により認証された正当なユーザの操作入力に基づいて設定可能であることが好ましい。
これによれば、正当なユーザが設定した期間だけキーの機能を有効化することができる。なお、設定した期間を設定変更することも可能である。したがって、例えば、貸し出し相手及び貸し出し状況に応じた適切な期間が設定されたキーの貸し出しが可能となる。
また、前記設定された有効化の期間は無線通信回線を介して変更可能であることが好ましい。
これによれば、有効化の期間が設定されたキーは、例えば車両を貸し出した後に、車両から離れたところにいる正当なユーザが、無線通信回線を介して、延長、短縮することが可能である。なお、車両を盗難された場合等において、キーの機能を無効化したいときには、無線通信回線を介して有効化の期間を0に変更すればよい。
また、前記有効化の期間が、前記キーに予め記憶されていることが好ましい。
これによれば、キーは予め有効期間の設定値(デフォルト値。例えば、1週間。)を持つ。したがって、このキーを貸し出す際に、正当なユーザが貸し出しの有効期間を設定し忘れたとしても、有効期間が無制限となる貸し出しを防止することができる。
また、前記キーにより作動する車両の機能の制限範囲が、前記認証手段により認証された正当なユーザの操作入力に基づいて設定可能であることが好ましい。
これによれば、車速制限、変速可能範囲制限(例えば2速までしか入らない)、走行距離制限、走行地域制限(例えば○○市内しか走行できない)等をすることにより、一般的な車両としての使用が行い難くなる。つまり、貸し出し目的に応じた車両の機能を正当なユーザが設定し、その目的以外の機能を制限することができる。その結果として、盗難しようとする者にとっては車両の価値が低減し、盗難の動機を薄れさせることができる。
また、前記キーまたは車室内の視認可能な位置に、無効化若しくは有効化の状態を示す表示手段を更に備えることが好ましい。
これによれば、キーの機能が無効化されているのか有効化されているのかを容易に認識することができる。例えば、正当なユーザが無効なキーで車両の使用をしようとしても使用できない理由が、無効化を示すランプの点灯表示があれば容易にその理由を理解することができる。
また、前記キーの機能は、車両のエンジンが始動した場合には前記認証を要求せずに有効化することが好ましい。
これによれば、正当なユーザがキーの有効・無効の設定をする手間を省くことができる。つまり、エンジンが始動したということは、すでに認証手段による認証を得られた状態とみなせるため(不当なユーザではないとみなせるため)、有効化しても不正使用されるおそれがないからである。
また、有効化の状態の前記キーが車両内に存在したままユーザの降車する動作が検出された場合には、前記キーの機能は無効化することが好ましい。
これによれば、キーが有効に設定されたまま車両内に放置されると、そのキーが盗難された場合は車両も盗難されてしまう可能性が高いため、有効に設定されたキーが車室内に放置されたままユーザが降車した場合には無効化する。つまり、車両内に放置されているキーを盗難しても無効化されているので、盗難しようとする者の盗難の動機を薄れさせることができる。なお、降車動作は、運転席ドアのアンロック、運転席ドアの開放、運転席乗員検知センサ(座席下の荷重センサ)等により検出可能である。また、車両内にキーを置き忘れたことに気が付いて、キーを取りに車両に戻ることが想定されるため、降車を検出後、所定時間の間合いをおいてから、キーの機能を無効化するようにしてもよい。
本発明によれば、不当なユーザによる車両の使用を防止しつつ、第三者に容易に車両の使用を許容することができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明の車両用盗難防止装置の一実施例を示す図である。本実施例の車両用盗難防止装置を搭載する車両は、エンジンの始動やドアロック・アンロックを生体認証装置12の認証結果を利用している。つまり、車両所有者(いわゆる、正当なユーザ)は、エンジン始動やドアロック・アンロックという車両の使用を可能にできる機能を持つキーを所持しなくても、生体認証装置12により認証が得られれば、その車両を使用することができる。例えば、車両外部からドアをアンロックしたい場合には、ドアに設けられた指紋読み取り装置によりユーザの指紋が読み取られ、読み取られた指紋が正当なユーザの登録された指紋と同一であれば、ドアがアンロックする。エンジンを始動する場合についても同様の方法で、始動できる。
図1では、生体認証装置12は顔撮影用カメラ17を備えている。これにより、顔の特徴から車両所有者本人であるか否かを判断し、正当なユーザを認証する。車両所有者本人であるか否かの判断は、生体認証装置12に予め記憶されている車両所有者本人の顔画像と顔撮影用カメラ17により撮影された撮影画像を比較することによって行われる。正当なユーザであると認証が成立すれば、生体認証装置12はエンジン始動認証装置14に成立した旨を通知する。なお、車両所有者固有の身体的特徴を取得して他人と区別することが可能であればよいので、指紋認証、虹彩認証、静脈認証、声紋認証等でもよい。また、筆跡等の車両所有者固有の行動や、パスワード等の車両所有者固有の知識や、IDカード等の車両所有者固有の所有物を利用して、正当なユーザの認証を行ってもよい。ただし、IDカード等の車両所有者固有の所有物で認証を行う場合には、その所有物の盗難対策が十分されていることが望ましい。
エンジン始動認証装置14は、生体認証装置12や電子キー認証装置13からの認証結果の通知を受けて、エンジン始動を許可できるか否かを判断し、許可できると判断すればエンジン始動装置15に対しエンジン始動の許可信号を出力し、許可できないと判断すれば、エンジン始動装置15に対しエンジン始動の禁止信号を出力する。
エンジン始動装置15は、エンジン認証装置14からエンジン始動の許可信号を受信すれば、エンジンスタータ18をまわしてエンジンを始動させる。一方、禁止信号を受信すれば、エンジン始動装置15はエンジン始動動作を開始しない。
それでは、図2を参照しながら、キーを使用しない生体認証によるエンジンの始動について説明する。まず、ドライバーが乗車後、エンジン始動のためにプッシュスタートボタン(図示しない)を押す(ステップ100)。プッシュスタートボタンが押されると、生体認証装置12、エンジン始動認証装置14が起動する(ステップ110)。生体認証装置12は、顔撮影用カメラ17を起動し、ドライバーの顔を撮影する(ステップ120)。顔撮影用カメラ17により撮影された撮影画像は、生体認証装置12に送信される。生体認証装置12には車両所有者の顔画像が登録されており、上記撮影画像との比較を行う(ステップ130)。比較により同一人物である可能性が低いと判断されると、生体認証装置12は、エンジン始動認証装置14へ生体認証が成立しなかったことを通知する(ステップ140)。生体認証不成立通知を受信したエンジン始動認証装置14は、エンジン始動装置15に対しエンジン始動の禁止信号を出力する。その結果、エンジン始動装置15は、エンジンの始動動作を開始しない(ステップ150)。一方、ステップ130での比較により同一人物である可能性が高いと判断されると、生体認証装置12は、エンジン始動認証装置14へ生体認証が成立したことを通知する(ステップ160)。生体認証成立通知を受信したエンジン始動認証装置14は、エンジン始動装置15に対しエンジン始動の許可信号を出力する。その結果、エンジン始動装置15は、エンジンの始動動作を開始する(ステップ170)。なお、ステップ170のあとのキーの設定(ステップ180)については、後述する。
このように、キーを使用せずとも生体認証によりエンジン始動が可能である。しかしながら、車両所有者をはじめ、予め使用許可登録された者でなければ、車両を使用することができない。そのため、車両所有者が正当なユーザ以外の者に車両を貸し出したい場合には不都合である。そこで、本発明では認証を要せずに車両の使用を可能にできる機能を持つキー(以下、電子キーという)を設定する。この電子キーの機能は無効化若しくは有効化することができ、無効化から有効化への切り替えの際には生体認証装置12による認証が必要である。つまり、認証を得られる正当なユーザのみがキーの機能を無効化から有効化へ切り替えることができるようにしている。したがって、有効化された電子キーを正当なユーザ以外の者に渡すことによって、正当なユーザ以外の者でも車両の使用が可能になる。
また、車両の耐盗難性を上げるためにも、通常使用時には電子キーの機能を無効化しておけばよい。電子キーを有効化するには正当なユーザであることが必要であるため、電子キーを無効化しておけば、この電子キーを盗まれても認証を得られない者による車両の使用を防止できるからである。
図1において、上記の電子キーは、電子キー10として表現している。複数の電子キーを設定可能なように、電子キー10にはそのキー固有のIDが付与されている。電子キー10の機能の有効・無効の設定は、キースロット11及び電子キー認証装置13によってなされる。
キースロット11は、電子キー10が車両内に配備されるべき所定位置として、設定されている。電子キー認証装置13は、キースロット11に挿入されている電子キー10の有効・無効を設定する。有効・無効の設定のほかに、有効化の期間の設定、電子キー10により作動する車両の機能の制限範囲の設定等をすることが可能である。
タッチパネルディスプレイ16は、電子キー10の設定に関するメニューが映し出され、ユーザからの操作入力を受け付けることができる。メニューには、電子キー10の有効・無効の設定、有効化の期間の設定、電子キー10により作動する車両の機能の制限範囲の設定等がある。タッチパネルディスプレイ16は、これらの設定内容が決定した場合、電子キー認証装置13に設定内容の情報を送信する。
それでは、図3を参照しながら、電子キー10の設定について説明する。図3のフローは図2のフローのステップ180の処理を表したものである。車両所有者が正当なユーザ以外の者に車両を貸し出そうとする場合、電子キー10の設定をする。車両所有者はタッチパネルディスプレイ16に表示されるメニューの中から、電子キー10の有効・無効、有効化の期間、車両の機能制限の設定が可能なメニューを呼び出す(ステップ200)。このとき、図2に示すように、すでに生体認証は成立しているため、車両用盗難防止装置は、メニューを呼び出す者は認証が得られた正当なユーザであるとして、キー設定可能なメニューを呼び出し可能にしている。呼び出し操作がなければ、電子キー10の設定をせずに本フローは終了する。ステップ200にてメニューが呼び出された場合、車両所有者は、まず、電子キー10の有効・無効を設定する(ステップ210)。電子キー10を有効にした場合には、有効化の期間の設定(ステップ220)、車両の機能制限の設定(ステップ230)を行う。例えば、有効化の期間を「2日」、車両の機能制限を「トランク開放不可」「車速60km/h以下での走行」「走行距離100kmまで」等と設定可能である。一方、ステップ210において電子キー10を無効に設定した場合には、そのメニューでの設定は終了し、ステップ240に移行する。ステップ240において、タッチパネルディスプレイ16は、車両所有者のメニューでの電子キー10の設定内容の情報を電子キー認証装置13へ送信する。電子キー10の設定内容を受信した電子キー認証装置13は、キースロット11に挿入されている電子キー10に付与されているIDを読み出す。そして、電子キー認証装置13内の記憶部に、そのIDと設定内容を関連付けして書き込まれ、電子キー10の設定が完了する(ステップ250)。
なお、ステップ210において、車両所有者の操作入力を介して電子キー10を無効に設定することも可能なようにしているが、キースロット11に挿入された時点の電子キー10の機能は、自動的に無効化されるようにしている。車両の耐盗難性を維持しつつ、車両の貸し出しに備え電子キー10を常時携帯する必要がないようにするためには、キースロット11に挿入された電子キー10のデフォルトは無効化されているほうがよいからである。
この電子キー10を使用してエンジンを始動する場合、図2のステップ100と110の間に図4で示すフローを挿入することによって、説明することが可能である。ドライバーが乗車後、エンジン始動のためにプッシュスタートボタンが押されると(図2のステップ100)、電子キー認証装置13は、電子キー10の機能が有効になっているのか無効になっているのかを検出する(図4のステップ105)。無効と検出されれば、図2のステップ110に移行し、生体認証装置12、エンジン始動認証装置14が起動する。つまり、ドライバーの生体認証が要求されるステップに移行する。その結果、無効化されたキーを所持する者が認証を得られないユーザであれば、生体認証装置12による認証を得られず、車両の使用を防止することができる。無効化されたキーを所持する者が認証を得られるユーザであれば、生体認証装置12による認証を得られ、車両の使用が可能になる。
一方、図4のステップ105において、有効と検出されれば、図2のステップ170に移行し、エンジン始動認証装置14は、生体認証が成立したものとみなして、エンジン始動装置15に対しエンジン始動の許可信号を出力する。その結果、エンジン始動装置15は、エンジンの始動動作を開始する。つまり、生体認証装置12による認証を要せずに車両の使用が許容される。
なお、上記した「電子キー10を使用してエンジンを始動する場合」は、スマートキースタートシステムを想定して記述している。スマートキースタートシステムとは、スマートキーを(本実施例では電子キー10をスマートキーとみなす)をポケットやバッグにいれたまま、ブレーキペダルを踏みながら運転席に配置したプッシュスタートボタンを押すだけでエンジンを始動できるシステムである。また、電子キー10は、スマートキースタートシステムだけではなく、スマートキーエントリーシステムでの使用も想定可能である。スマートキーエントリーシステムとは、スマートキーをポケットやバッグに携帯しておけば、ドアに近づくだけでドアをアンロックし、ドアから離れるだけでドアをロックすることができるシステムである。キー操作が不要なことで、両手に荷物や傘を持って乗降車する際や、夜間などキーをバッグなどから取り出すのに手間がかかる際に便利となる。
このようなスマートキーは、車両から出力されたリクエスト信号に反応し、自身のIDや自身に記憶している記憶情報を車両に向けて無線送信可能である。電子キー認証装置13は、受信したスマートキーたる電子キー10のIDと電子キー認証装置13内の記憶部に書き込まれている有効・無効等の設定情報を照合することによって、図4のステップ105において、電子キー10の機能が有効になっているのか無効になっているのかを検出する。
ところで、車両を貸し出した後に、設定された有効化の期間を変更したい場合がある。このような場合には、例えば、車両所有者と車外の管理センタとの間で所定の認証成立後に、電子キー10に設定された有効化の期間を変更する情報を車両所有者から管理センタに送信する。そして、管理センタは車載通信装置を介してその情報を設定内容変更情報として電子キー認証装置13に対して送信する。電子キー10の設定内容変更情報を受信した電子キー認証装置13は、自身の記憶部にすでに書き込まれているその電子キー10の設定内容を設定内容変更情報に書き換える。そうすることによって、上述の図2及び図4のフローに従えば、電子キー10を貸し出し後であっても、貸し出し相手の状況変化や電子キー10の盗難などに応じた適切な有効化の期間を再設定することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
上記実施例においては、図2に示すようにキーを使用せず生体認証によってエンジンを始動させるようにしていたが、エンジン始動のためにキーの認証(イモビライザ等)と生体認証の両方の認証が成立することが必要条件としてもよい。また、ドアのロック・アンロックのためにキーを所持するようにしてもよい。
また、上記実施例においては、エンジン始動が行われると、そのドライバーが正規の所有者とみなし、キーの有効・無効を切り替えることを可能としたが、キーの有効・無効を切り替える前に再度の認証(生体認証、イモビライザ等)を行うようにしてもよい(例えば、図3のステップ200と210の間に再度の認証処理を行う)。
また、エンジン始動後に、キーが自動的に有効に設定されてもよい。エンジンが始動したということは、すでに生体認証装置12による認証を得られた状態とみなせるため(不当なユーザではないとみなせるため)、有効化しても不正使用されるおそれがないからである。
また、有効化されたキーが、車両内に存在したまま、キースロット11に挿入されたままの場合、ドア開、エンジン停止、乗員検知センサによる空席判定等の条件で自動的に無効化されてもよい。キーが有効に設定されたまま車両内に放置されると、そのキーが盗難された場合は車両も盗難されてしまう可能性が高いからである。
また、キーの設定(有効・無効、有効化の期間等)は、上記実施例では電子キー認証装置13に記憶していたが、電子キー10本体に記憶してもよい。
また、プッシュスタートボタンによる始動ではなく、キーをキーシリンダに挿入して、エンジンを始動したり、ドアロック・アンロックしたりする車両の場合、無効化されたキーがキーシリンダに挿入されると、電子キー認証装置13が検知して、キーを機械的にロックして車両の使用ができないようにする構成にしてもよい。
本発明の車両用盗難防止装置の一実施例を示す図である。 キーを使用しない生体認証によるエンジン始動を示す一フロー図である。 電子キー10の設定を示す一フロー図である。 電子キー10を使用してエンジンを始動する場合の一フロー図である。
符号の説明
10 電子キー
11 キースロット
12 生体認証装置
13 電子キー認証装置
14 エンジン始動認証装置
15 エンジン始動装置
16 タッチパネルディスプレイ
17 顔撮影用カメラ
18 エンジンスタータ

Claims (10)

  1. 正当なユーザを認証するための認証手段と、
    前記認証手段による認証を要せずに車両の使用を可能にできる機能を持つキーとを備え、
    前記認証手段による認証を得られないユーザによる車両の使用を防止しつつ、正当なユーザ以外の前記キーを所持するユーザによる車両の使用を許容する車両用盗難防止装置において、
    前記キーの機能は無効化若しくは有効化することができ、該無効化から有効化への切り替えの際には前記認証手段による認証を要求することを特徴とする車両用盗難防止装置。
  2. 前記キーの機能は、前記キーが車両内の所定位置に配備された場合には無効化する請求項1記載の車両用盗難防止装置。
  3. 前記キーの機能は、前記キーが前記所定位置に配備されていない場合には前記認証手段により認証された正当なユーザの操作入力に基づいて無効化する請求項2記載の車両用盗難防止装置。
  4. 前記有効化の期間が、前記認証手段により認証された正当なユーザの操作入力に基づいて設定可能である請求項1記載の車両用盗難防止装置。
  5. 前記設定された有効化の期間は無線通信回線を介して変更可能である請求項4記載の車両用盗難防止装置。
  6. 前記有効化の期間が、前記キーに予め記憶されている請求項1記載の車両用盗難防止装置。
  7. 前記キーにより作動する車両の機能の制限範囲が、前記認証手段により認証された正当なユーザの操作入力に基づいて設定可能である請求項1記載の車両用盗難防止装置。
  8. 前記キーまたは車両内の視認可能な位置に、無効化若しくは有効化の状態を示す表示手段を更に備える請求項1または2記載の車両用盗難防止装置。
  9. 前記キーの機能は、車両のエンジンが始動した場合には前記認証を要求せずに有効化する請求項1または2記載の車両用盗難防止装置。
  10. 有効化の状態の前記キーが車両内に存在したままユーザの降車する動作が検出された場合には、前記キーの機能は無効化する請求項1または9記載の車両用盗難防止装置。
JP2004246856A 2004-08-26 2004-08-26 車両用盗難防止装置 Pending JP2006063627A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004246856A JP2006063627A (ja) 2004-08-26 2004-08-26 車両用盗難防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004246856A JP2006063627A (ja) 2004-08-26 2004-08-26 車両用盗難防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006063627A true JP2006063627A (ja) 2006-03-09

Family

ID=36110348

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004246856A Pending JP2006063627A (ja) 2004-08-26 2004-08-26 車両用盗難防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006063627A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009298275A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Tokai Rika Co Ltd 車両機能制限システム
JP2011117139A (ja) * 2009-12-01 2011-06-16 Miwa Lock Co Ltd カード処理端末装置
US8131441B2 (en) 2009-04-08 2012-03-06 Ford Global Technologies, Llc System and method for controlling torque based on driver status
JP2014169059A (ja) * 2013-03-05 2014-09-18 Denso Corp 車両機能許可システム
WO2015151862A1 (ja) * 2014-04-01 2015-10-08 みこらった株式会社 自動車及び自動車用プログラム
JP2020138702A (ja) * 2019-03-01 2020-09-03 エスティーシー コーポレーション カンパニー リミテッド 顔認識情報を利用した車の予熱制御システム及びそれを利用した車の予熱制御方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009298275A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Tokai Rika Co Ltd 車両機能制限システム
US8487740B2 (en) 2008-06-12 2013-07-16 Kabushiki Kaisha Tokai Rika Denki Seisakusho Vehicle function restriction system
US8131441B2 (en) 2009-04-08 2012-03-06 Ford Global Technologies, Llc System and method for controlling torque based on driver status
JP2011117139A (ja) * 2009-12-01 2011-06-16 Miwa Lock Co Ltd カード処理端末装置
JP2014169059A (ja) * 2013-03-05 2014-09-18 Denso Corp 車両機能許可システム
JP5877574B1 (ja) * 2014-04-01 2016-03-08 みこらった株式会社 自動車及び自動車用プログラム
WO2015151862A1 (ja) * 2014-04-01 2015-10-08 みこらった株式会社 自動車及び自動車用プログラム
JP2016064830A (ja) * 2014-04-01 2016-04-28 みこらった株式会社 自動車及び自動車用プログラム
JP2016115364A (ja) * 2014-04-01 2016-06-23 みこらった株式会社 配車管理システム及び配車管理サーバ
JP2016210417A (ja) * 2014-04-01 2016-12-15 みこらった株式会社 自動車及び自動車用プログラム
US10369967B2 (en) 2014-04-01 2019-08-06 Mico Latta Inc. Vehicle and program for vehicle
US11180116B2 (en) 2014-04-01 2021-11-23 Micolatta Inc. Vehicle dispatch management system and vehicle dispatch management server
JP2020138702A (ja) * 2019-03-01 2020-09-03 エスティーシー コーポレーション カンパニー リミテッド 顔認識情報を利用した車の予熱制御システム及びそれを利用した車の予熱制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4385871B2 (ja) 車両盗難防止装置
JP4539246B2 (ja) 車載盗難防止装置及びセンター認証装置
EP2058197B1 (en) Hybrid car travel mode setting device
CN105539367A (zh) 基于指纹识别的汽车身份识别控制系统及其控制方法
EP1564690B1 (en) Security control system for managing registration of ID codes for portable devices
EP1564691B1 (en) Security controller for use with a portable device and a management apparatus, and corresponding security control method
US7813773B2 (en) Electronic key apparatus for vehicle
CA3008872A1 (en) Auto security and auto safety system
JP5272815B2 (ja) 車両盗難防止装置、車両盗難防止方法、およびプログラム
JP2007145199A (ja) 盗難防止装置および盗難防止システム
JP4127439B2 (ja) 車両用キーレスエントリー装置
JP2014177141A (ja) 車両用顔画像認証装置
JP4394472B2 (ja) 車両盗難防止システム
JP2008062690A (ja) 盗難防止装置
KR20040029211A (ko) 차량 도난 방지 장치 및 그 제어 방법
JP2006063627A (ja) 車両用盗難防止装置
JP2007009842A (ja) エンジン始動制御システム
JP3952501B2 (ja) 車両用解錠装置
JP2013126197A (ja) 盗難防止システム
JP2003034234A (ja) 盗難防止装置
JP4030984B2 (ja) 車両制御システム及び車両制御プログラム
JP4124138B2 (ja) 車両用盗難防止装置および車両用盗難防止システム
JP4120601B2 (ja) 車両盗難防止システム及び車両用盗難防止装置
JP3649164B2 (ja) 自動車セキュリティシステム及び自動車セキュリティプログラム
US20190225188A1 (en) Biometric access control system for vehicle shifter