JP2003181897A - プラスチック光学素子の製造方法およびプラスチック光学素子 - Google Patents

プラスチック光学素子の製造方法およびプラスチック光学素子

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JP2003181897A
JP2003181897A JP2001380367A JP2001380367A JP2003181897A JP 2003181897 A JP2003181897 A JP 2003181897A JP 2001380367 A JP2001380367 A JP 2001380367A JP 2001380367 A JP2001380367 A JP 2001380367A JP 2003181897 A JP2003181897 A JP 2003181897A
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cavity
optical element
temperature
glass transition
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Tomohiro Harada
知広 原田
Yasuo Yamanaka
康生 山中
Kiyotaka Sawada
清孝 沢田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部の屈折率分布の低減化が図られ、結像位
置ずれの少ない高品位なプラスチック光学素子を作製す
る。 【解決手段】 金型に溶融樹脂を射出充填し、樹脂が固
化した後、成形品を取り出すプラスチック光学素子の製
造方法において、キャビティ23を形成する入れ駒の一
部又は全部を、少なくとも使用樹脂材料のガラス転移温
度以上に加熱する工程と、キャビティ23内に、溶融樹
脂を充填する工程と、樹脂の圧力が、10MPa以下に
なるまでは、キャビティ側壁との界面での樹脂温度を少
なくとも使用樹脂材料のガラス転移温度以上に保持する
工程と、樹脂圧力が10MPa以下になったところで、
キャビティの側壁を使用樹脂材料のガラス転移温度未満
まで冷却する工程とを具備するものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高精度なプラスチ
ック光学素子、およびその製造技術に関し、とりわけレ
ーザ方式のデジタル複写機、レーザプリンター、又はフ
ァクシミリ装置の光学走査系、ビデオカメラ等の光学機
器等に適用されるプラスチック光学素子の製造方法およ
びこの製造方法により作製されるプラスチック光学素子
に係わる。
【0002】
【従来の技術】レンズ、プリズム等の光学素子は、表面
形状精度や内部の複屈折に高い精度が要求されるため、
従来はガラス製のものが主であった。しかし、近年、形
状の自由度や量産性に優れているなどの理由によりプラ
スチック製のものが増加してきている。この理由として
は、低い複屈折特性の樹脂材料が開発されたことと、形
状精度が良く低複屈折の成形品を製造可能にする成形技
術の向上によるものである。
【0003】従来、光学部品に用いられる樹脂材料とし
ては、ポリカーボネートやアクリルが主であったが、ポ
リカーボネートは複屈折が大きく、一方、アクリルは吸
水性に問題があるなどの理由から、使用範囲は限られて
いた。しかし近年、低吸水性でかつ低い複屈折特性の樹
脂材料が開発され、光学部品としての使用範囲の拡大が
図られた。このような樹脂材料としては例えば、日本ゼ
オン社製Zeonex、三井石油化学製APEL、JS
R社製アートン等が挙げられる。
【0004】また、成形技術としても、樹脂を低圧で充
填し、金型全体もしくは入駒を介して圧縮を加える射出
圧縮成形法などを用いることで、形状精度が良く、低複
屈折の成形品が得られるようになった。以上のような理
由から光学素子のプラスチック化が一層促進される傾向
にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、プラ
スチックを用いた場合においても形状精度が良く、低い
複屈折特性の光学素子が得られるようになったが、成形
加工後の光学素子内部には屈折率分布が残存してしま
い、特に高精度な光学素子に対しては、満足な光学性能
を得るには未だ不充分であるという問題がある。このよ
うな光学素子内部の屈折率分布としては、屈折率は光学
素子の表面に近いほど大きく、中心に近づくほど小さく
なっており、これが結像レンズにおいて結像位置ずれを
起こす原因となっている。
【0006】これについて下記に図を参照して説明す
る。図9は、レーザビームプリンタ等の光走査装置に用
いられる結像プラスチック光学素子(結像レンズ)10
0の概略斜視図を示す。また、図10は、光走査装置
の、y軸に垂直平面内の模式断面図である。図9および
図10に示されるように、半導体レーザ等の光源から出
射したビームは、コリメータレンズによって平行化さ
れ、回転多面鏡102で偏向走査されたのち、透過方向
Xvで結像レンズ100を透過して収束されたビーム
は、被走査面103に結像する。
【0007】図10に示すように、形状精度が良好で低
複屈折な結像レンズを用いても、実際の結像位置f2
は、レンズ形状と樹脂材料の屈折率(レンズ内部で均一
と仮定)から求めた結像位置(設計値)f1と位置ずれ
が生じている。
【0008】この原因を解析したところ、図11に示す
ように、結像レンズ101の表面側の屈折率が大きく、
結像レンズ101の中央に向かうに従い屈折率が小さく
なる、屈折率分布が存在するためであることが判明し
た。この屈折率分布により、逆にビームが発散する作用
が働き、よって結像位置が遠くなり、結像位置ずれが起
こり、その結果被走査面上におけるビームスポット径が
設計値よりも大きくなり、光走査により書き込まれる記
録画像の品質低下を生じることになった。
【0009】次に、結像レンズ101内部に屈折率分布
が生じるメカニズムについて説明する。射出成形でこの
ようなレンズを成形した場合、溶融状態の樹脂が金型内
に射出充填されると、低温の金型壁面に触れた部分が瞬
間的に冷却される。
【0010】金型壁面近傍すなわち樹脂外周部分の温度
低下が急峻であるのに対して、樹脂中央部分の温度低下
は緩やかである。このため、射出充填時や保圧初期の高
い圧力がかかった状態で、金型壁近傍が急冷され固体状
態となるため光学素子の表面は密度が高くなる。しか
し、光学素子の中央部が冷却され固体状態になる時には
圧力が低下しているため内部は低密度になる。この結
果、光学素子表面ほど密度が高く、内部側ほど密度が低
くなる。密度と屈折率には高い相関性があるため、最終
的に得られる光学素子の表面に近いほど屈折率が大き
く、中央側ほど屈折率が小さくなる屈折率分布が生じる
ことになる。
【0011】上述したように、光学素子に屈折率分布が
生じる主な原因としては、金型壁面近傍で樹脂が急激に
冷却されることが挙げられる。このような問題に鑑み
て、特第2784164号公報には、あらかじめ樹脂の
ガラス転移温度以上の温度に昇温された金型のキャビテ
ィに、可塑化された樹脂を射出充填した後、ゲートをシ
ールし、前記金型の温度を樹脂の熱変形温度以下まで徐
冷する成形方法が開示されている。
【0012】しかしながら、上記成形法によれば、充填
時の金型温度はガラス転移温度以上であるが、射出時の
圧力が残存し、徐冷時においても樹脂圧力が高い状態で
成形品がガラス転移温度以下まで冷却されてしまい、成
形品内部に密度分布が残存してしまう。さらに、成形サ
イクルが非常に長くなるため、製造コストが高くなると
いう欠点があった。
【0013】また、成形品を金型から取り出した後にア
ニール処理を施す工程を行うことにより、屈折率分布を
低減させる方法が、特開平11−77842号公報に開
示されている。これは、成形品を成形用金型外で加熱
し、所定範囲内の温度域で所定時間保持し、次いで冷却
するといったアニール工程を施すことで、光学素子内部
の屈折率分布を低減させる方法である。この方法は、短
時間のアニール処理工程で、屈折率分布をある程度低減
することが可能である点においては優れているが、この
方法においても屈折率分布が残存してしまい、より高精
度な光学素子が必要になった場合にはさらなる屈折率分
布の低減化が必要である。
【0014】本発明は、前述の問題点を解決し、低コス
トで屈折率分布が小さいプラスチック光学素子の製造方
法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明にお
いては、金型に溶融樹脂を射出充填し、樹脂が固化した
後、成形品を取り出すプラスチック光学素子の製造方法
であり、キャビティを形成する入れ駒の一部又は全部
を、少なくとも使用樹脂材料のガラス転移温度以上に加
熱し、キャビティ内に溶融樹脂を射出充填し、樹脂圧力
が10MPa以下になるまでは、キャビティ側壁との界
面での樹脂温度を少なくとも使用樹脂材料のガラス転移
温度以上にしておき、その後、樹脂圧力が10MPa以
下になったところでキャビティの側壁を使用樹脂材料の
ガラス転移温度未満まで冷却することとし、その後、成
形品を取り出してプラスチック光学素子を製造する。
【0016】請求項2に係る発明においては、成形品を
キャビティから取り出す工程後、所定温度範囲内でのア
ニール処理を行うものとする。
【0017】請求項3に係る発明においては、キャビテ
ィを形成する入れ駒の一部又は全部を少なくとも使用樹
脂材料のガラス転移温度以上に加熱し、溶融樹脂を射出
充填し、樹脂圧力が10MPa以下になるまでは、キャ
ビティ側壁との界面での樹脂温度を少なくとも使用樹脂
材料のガラス転移温度以上にしておき、その後、キャビ
ティを形成する入れ駒の一部又は全部を少なくとも使用
樹脂材料のガラス転移温度未満まで冷却する温度制御工
程とを有し、この温度制御工程を、金型全体の温度を制
御することにより行うものとする。
【0018】請求項4に係る発明においては、キャビテ
ィを形成する入れ駒の一部又は全部を少なくとも使用樹
脂材料のガラス転移温度以上に加熱し、溶融樹脂を射出
充填し、樹脂圧力が10MPa以下になるまでは、キャ
ビティ側壁との界面での樹脂温度を少なくとも使用樹脂
材料のガラス転移温度以上にしておき、その後、キャビ
ティを形成する入れ駒の一部又は全部を少なくとも使用
樹脂材料のガラス転移温度未満まで冷却する温度制御工
程とを有し、この温度制御工程を、金型の一部を局所的
に温度制御することにより行うものとする。
【0019】請求項5に係る発明においては、キャビテ
ィを形成する入れ駒の一部又は全部を少なくとも使用樹
脂材料のガラス転移温度未満まで冷却する樹脂冷却工程
時の樹脂収縮量を補填するために、最終的に得られる成
形品の光学面以外の面を形成するキャビティ駒に設けら
れた少なくとも1つ以上の通気口から、キャビティ内の
樹脂に圧縮気体を付与し、樹脂と通気口が設けられたキ
ャビティ駒の間に、強制的に空隙を形成するものとす
る。
【0020】請求項6に係る発明においては、キャビテ
ィを形成する入れ駒の一部又は全部を少なくとも使用樹
脂材料のガラス転移温度未満まで冷却する樹脂冷却工程
時の樹脂収縮量を補填するために、樹脂圧力を発生しな
い程度に樹脂量を追加するものとする。
【0021】請求項7に係る発明においては、キャビテ
ィを形成する入れ駒の一部又は全部を少なくとも使用樹
脂材料のガラス転移温度未満まで冷却する温度制御工程
時の樹脂収縮量を補填するために、樹脂圧力を発生しな
い程度にキャビティ容積を縮小させるものとする。
【0022】請求項8に係る発明においては、本発明の
請求項1〜7記載のプラスチック光学素子の製造方法を
行うことにより作製されるプラスチック光学素子であっ
て、プラスチック光学素子の光線通過方向と直交する任
意の方向で、プラスチック光学素子内部の屈折率分布が
低減されているプラスチック光学素子を提供する。ま
た、請求項9に係る発明においては、請求項8の光学素
子において、熱可塑性の非晶質プラスチック材料により
形成されているものを提供する。
【0023】請求項1に係る発明によれば、プラスチッ
ク光学素子の内部の屈折率分布の低減化が図られる。
【0024】請求項2に係る発明によれば、短い成形サ
イクルで光学素子内部の屈折率分布を大幅に低減でき
る。
【0025】請求項3に係る発明によれば、簡易な金型
構造で屈折率分布の少ないプラスチック光学素子を製造
できる。
【0026】請求項4に係る発明によれば、短い成形サ
イクルで光学素子内部の屈折率分布を大幅に低減でき
る。
【0027】請求項5〜請求項7に係る発明によれば、
光学面の転写精度が確保された、屈折率分布の少ないプ
ラスチック光学素子が得られる。
【0028】請求項8および請求項9に係る発明によれ
ば、内部の屈折率分布が低減でき、結像位置ずれの少な
い高品位な光学素子が低コストで提供できる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明のプラスチック光学素子の
製造方法および本発明方法によって得られる光学素子に
ついて、図を参照して以下に詳述する。 〔実施例1〕図1に、レーザプリンタ等に用いられる、
本発明の光学素子10の概略図を示す。図1中の上面1
1と下面12がそれぞれレンズの光学面であり、レーザ
プリンタに組み込まれて使用される場合には、下面12
から上面11に向かってレーザビームが透過するように
なされる。また、光学素子10は、例えば日本ゼオン社
製のZeonex樹脂によって形成することができる。
【0030】図2に、本発明の光学素子10を製造する
ために使用する射出成形用金型装置20の概略断面図を
示す。射出成形用金型装置20は、光学素子の光学面を
形成する一対の鏡面駒21a、21bと、光学素子の側
面を形成する一対のキャビティ駒22a、22bとによ
り形成される入れ駒により囲まれたキャビティ23を有
する。また、通気口24と、この通気口に連通して成形
品に圧縮気体を付与する気体供給装置(図示せず)を具
備するものとする。上記鏡面駒21a、21bとキャビ
ティ駒22a、22bは、温度制御手段としてフィルム
状ヒーター25と、熱電対26a、26b、26c、2
6dとを具備し、フィルム状ヒーター25と熱電対26
a〜26dは、それぞれ金型外部に用意された温度制御
装置(図示せず)に連結されている。
【0031】さらに金型ベース27a、27bには、金
型全体を加熱するために、カートリッジヒーター28
a、28bと熱電対29a、29bを具備し、これらカ
ートリッジヒーター28a、28bと熱電対29a、2
9bは、金型外部に用意された別の温度制御装置(図示
せず)に連結されている。
【0032】次に、図2に示す射出成形用金型装置20
を用いて、光学素子を製造する動作について説明する。
射出成形用金型装置20を、射出成形機(図示せず)に
セットする。使用する樹脂と接する入れ駒の一部、この
場合においてはキャビティ23の側壁を、樹脂材料のガ
ラス転移温度以上の所定温度になるようにフィルム状ヒ
ーター25で加熱しておき、続いてキャビティ23内に
溶融樹脂を充填する。
【0033】このとき、射出充填した樹脂の圧力が10
MPa以上である間はキャビティ23の側壁との樹脂温
度を、少なくとも樹脂のガラス転移温度以上に保持し、
樹脂圧力が10MPa以下になったところで、キャビテ
ィ23側壁を使用樹脂材料のガラス転移温度未満の所定
温度になるまで冷却するように、フィルム状ヒーター2
5とカートリッジヒーター28a、28bの温度を調節
しておく。このとき、キャビティ23側壁を使用樹脂材
料のガラス転移温度未満の温度に冷却する工程を、金型
全体の温度制御によって行ってもよく、金型の一部を温
度制御することによって行ってもよい。
【0034】この際、樹脂冷却過程時の収縮に伴うひけ
が光学面に発生しないように、すなわち、樹脂冷却時の
樹脂収縮量を補填するために、通気口24から所定圧力
の圧縮気体を付与し、樹脂と通気口24が設けられたキ
ャビティ駒22a、22bの間に強制的に空隙を形成
し、ひけをキャビティ駒22a、22bと接する面に誘
導するようにする。次いで、固化した光学素子を金型か
ら取り出し、室温に放置して自然冷却する。なお、樹脂
冷却過程時の収縮量を補填するためには、樹脂圧力を発
生しない程度に、樹脂量を追加してもよい。
【0035】成形時では、キャビティ23の側壁との界
面、すなわち樹脂表面部分の温度低下が急峻であるのに
対して、樹脂中央部分の温度低下は緩やかである。仮
に、射出充填時や保圧初期の高い圧力がかかった状態に
おいて、樹脂表面部分が急冷され固体状態となると表面
は密度が高くなってしまう。逆に、樹脂中心部が冷却さ
れ固体状態になる時には圧力が低下しているため低密度
になり、図3の曲線31、32に示すように成形品内部
に密度分布を生じさせる原因となる。
【0036】しかし、本発明においては、樹脂を充填し
た時の、キャビティ23の側壁の温度を、使用樹脂のガ
ラス転移温度以上に設定するので、樹脂圧力が高圧状態
(本発明では10MPa以上)においては、樹脂の固化
を抑制し、これによって、最終的に得られる成形品内部
に密度分布を生じさせることを回避している。
【0037】また、低圧下であっても、使用樹脂のガラ
ス転移温度以上の所定温度からガラス転移温度未満の所
定温度までの冷却過程で、樹脂内部の温度分布により屈
折率分布は発生するが、これは、下記に示すアニール処
理によって除去することができる。
【0038】また、成形品を金型から取り出した後、ガ
ラス転移温度未満の所定温度から室温まで冷却される過
程でも屈折率分布が発生するおそれがあるが、これにつ
いても、後述する成形品のアニール処理によって除去す
ることができ、結像位置ずれの少ない高品位な光学素子
を得ることができる。
【0039】また、上述した本発明方法によれば、キャ
ビティ23の一部を局所加熱することによって、キャビ
ティの側壁全体の温度を制御することにより、装置構成
を簡易にでき、かつ成形サイクルの短縮化が図られる。
【0040】ここで、上述した本発明方法における、
「樹脂圧力が10MPa以下になるまでは、キャビティ側
壁との界面での樹脂温度を少なくともガラス転移温度以
上にしておく」理由について追記する。
【0041】樹脂充填時のキャビティ23の側壁温度
を、130℃、140℃、150℃にそれぞれ設定した
場合の、成形品の屈折率分布を測定し、測定結果を図4
に示す。図4においては、屈折率n分布測定結果を縦軸
に、キャビティ23の側壁との界面での樹脂温度が使用
樹脂材料のガラス転移温度(Tg)を跨ぐときの樹脂圧
力Pを横軸に表す。
【0042】図4に示すように、キャビティ23の側壁
との界面での樹脂温度が、使用樹脂材料のガラス転移温
度(Tg)を跨ぐときの樹脂圧力が小さいほど、屈折率
分布が低減されており、また、10MPa以下では大き
く変化していないことがわかる。このことから、樹脂圧
力が10MPa以下になるまでは、キャビティ側壁との
界面での樹脂温度を少なくともガラス転移温度以上にし
ておき、樹脂表面の温度がガラス転移温度を跨ぐ時の樹
脂圧力が、10MPa以下になるようにすることによっ
て、最終的に得られる成形品の屈折率分布の低減化が図
られることがわかる。
【0043】従来においては、射出成形により光学素子
を製造する場合、金型の温度は使用樹脂材料のガラス転
移温度未満に設定しておき、成形品を取り出した後に、
この成形品の屈折率分布を低減化させるために、アニー
ル処理を施す工程を行っていた。
【0044】このとき、金型内での樹脂の冷却過程につ
いて、図1に示した光学素子10の、レンズ長手座標0
(中心部分)における断面の温度分布を図5に示し、図
5中に示したA点およびB点のPVT曲線における履歴
を図6に示す。ここで、図5中のA点は、樹脂表面近傍
であり、B点は樹脂中心部に相当するものとする。
【0045】図6に示すように、図5中のA点のような
樹脂表面近傍においては、樹脂は射出充填時や保圧初期
の高い圧力がかかった状態において急冷固化され、密度
が高くなる。しかし、B点のような樹脂中心部では、冷
却され固体状態になる時には圧力が低下しているため低
密度になる。この履歴の違いが密度分布を生じさせ、高
い相関性のある屈折率分布につながる。また、この高圧
下において発生した密度分布(屈折率分布)は後述のア
ニール温度域では緩和することができないと考えられ
る。すなわち本発明方法においては、かかる点について
の改善を図ったものである。
【0046】次に、本出願の請求項2の発明に係る、成
形品を取り出した後のアニール処理工程について説明す
る。
【0047】室温まで冷却された光学素子10を、温度
制御手段を有する恒温槽(図示せず)に入れ、所定温度
範囲の任意の温度まで加熱し、その温度で一定時間保持
し、レンズ内部まで均一に加熱する。これにより、成形
中の低圧下で生じた屈折率分布と、成形後に室温まで冷
却された時に生じる屈折率分布が除去されることが確か
められた。
【0048】上記アニール処理工程における所定温度範
囲の下限値以下の温度になるまで毎分1℃以下の速度で
徐冷することで、屈折率分布の再発生を低減し、結果的
に屈折率分布の少ない走査レンズを得ることができる。
【0049】ここで、上記所定温度範囲の下限値以下の
温度になるまで徐冷する工程を、光学素子の成形工程に
おいて行わないのは、この徐冷工程を金型内で行うと、
成形品が金型内を占有する時間が長くなり、時間的なロ
スのためにコスト高になるからである。
【0050】上述したように、本出願の請求項2に係る
発明の方法によれば、従来法によって作製した光学素子
に比べて結像位置ずれが少なく、高品位な走査レンズを
得ることができる。特に、レーザプリンター用の走査レ
ンズの場合には、感光体面上に集光すべきビームスポッ
トが設計上の位置に近くなり、書き込まれる記録画像の
品質を向上することができることが確かめられた。
【0051】ここで、上述した所定温度範囲とは、使用
樹脂材料の、ガラス転移温度−40(℃)以上で、ガラ
ス転移温度未満の温度範囲に設定する必要がある。これ
は、実験結果から屈折率分布が形成される温度域がその
使用樹脂のガラス転移温度から−40℃の範囲にあるこ
とが判明したためで、不必要な温度領域まで徐冷するこ
となく、短時間で屈折率分布の少ない光学素子が得られ
るからである。上述した例において使用した材料樹脂で
あるZeonex樹脂のガラス転移温度は、約137℃
であることから、この場合の所定温度範囲とは約97〜
137℃に相当する。
【0052】ここで、光学素子の形成材料である樹脂
は、主として光学素子作製用の熱可塑性の非晶性プラス
チック材料であれば何れにも適応可能である。但し、樹
脂材料によってガラス転移温度が異なるため、前記所定
温度範囲が樹脂材料に応じて調整する必要がある。
【0053】また、上記金型内に配置した温度制御手段
としては、上述した例において使用したフィルム状ヒー
ターおよび棒状のカートリッジヒーターの他、板状の発
熱体等、各種電気ヒーターを使用することができる。
【0054】また、成形後のアニール処理およびその後
の徐冷工程においては、前記恒温糟でバッチ処理を行う
代わりに、移動式コンベアに遠赤外線加熱装置を配置
し、成形品の走査レンズを移動できるようにして、連続
工程で処理を行うことでも同様の効果を得ることができ
る。
【0055】さらに、本発明のプラスチック光学素子と
しては、図1に示した走査レンズだけに限るものではな
く、長尺レンズ、プリズム、カメラレンズ等、種々な形
状及び用途のプラスチック光学素子にも適用可能であ
る。
【0056】〔実施例2〕プラスチック光学素子として
は、上述した実施例1において適用した光学素子10、
すなわち走査レンズを適用する。図7に本発明の実施例
2において使用した射出成形用金型装置70の断面概略
図を示す。光学面を形成する一対の鏡面駒71a、71
bと、レンズ側面を形成する一対のキャビティ駒72
a、72bよりなる入れ駒で囲まれたキャビティ73を
有し、キャビティ駒72a、72bおよび鏡面駒71
a、71bには、冷却用媒体を流すための配管74を設
け、金型外部に用意された金型温度調節装置(図示せ
ず)に連結しておく。また、鏡面駒71a、71bのキ
ャビティ側と相反する端面に、皿ばね75a、75bを
配置しておく。さらに、金型ベース76a、76bに
は、金型全体を加熱するために、カートリッジヒーター
77a、77bと、熱電対78a、78bを配置し、こ
れらカートリッジヒーターと熱電対は、金型外部に用意
された別の温度制御装置(図示せず)に連結しておく。
【0057】次に、上記射出成形用金型装置70を適用
した場合の成形工程について説明する。射出成形用金型
装置70を射出成形機(図示せず)にセットし、走査レ
ンズの成形を行う。金型はキャビティ側壁温度が使用樹
脂材料のガラス転移温度以上の所定温度になるようにカ
ートリッジヒーター77a、77bで加熱しておき、キ
ャビティ73に溶融樹脂を充填し、樹脂圧力が10MP
a以下になったところで、キャビティ側壁を使用樹脂材
料のガラス転移温度未満の所定温度になるまで冷却する
ように、カートリッジヒーター77a、77bと冷却用
媒体の温度を調節しておく。
【0058】このとき、樹脂冷却過程時の収縮に伴うひ
けが光学面に発生しないようにするため、すなわち樹脂
冷却過程時の樹脂収縮量を補填するため、樹脂圧力が発
生しない程度に、皿ばね75a、75bが鏡面駒71
a、71bを樹脂収縮に伴い、光学素子の光学面に追随
するように動作させ、キャビティ容積を縮小するように
する。
【0059】樹脂をガラス転移温度未満に冷却後、固化
した成形品の走査レンズを金型から取り出す。その後、
この成形品を自然冷却する工程の前段階において、上述
した成形品を所定範囲内の温度域に所定時間保持し、均
一化処理を行う。すなわち、この方法によれば、上述し
たように、成形品をさらに加熱する処理を行う必要がな
く、成形品を保持し、均一化することで、成形工程にお
いて生じた屈折率分布を除去でき、走査レンズの結像位
置ずれの少ない高品位な走査レンズを得ることができ
る。
【0060】〔実施例3〕光プラスチック光学素子とし
ては、上述した実施例1において適用した光学素子1
0、すなわち走査レンズを適用する。また、使用樹脂と
しては、JSR社製アートン樹脂を適用する。図8に本
発明の実施例3に使用した射出成形用金型装置80の断
面概略図を示す。光学面を形成する一対の鏡面駒81
a、81bと、レンズ側面を形成する一対のキャビティ
駒82a、82bより囲まれたキャビティ83を有し、
前記キャビティ駒82a、82bおよび前記鏡面駒81
a、81bには、冷却用媒体を流すための配管84を設
け、金型外部に用意された金型温度調節装置(図示せ
ず)に連結しておく。さらに、金型ベース86a、86
bには、金型全体を加熱するために、カートリッジヒー
ター87a、87bと、熱電対対78a、78bとを配
置し、これらカートリッジヒーターと熱電対は、金型外
部に用意された別の温度制御装置(図示せず)に連結し
ておく。
【0061】次に、上記射出成形用金型装置80を適用
した場合の成形工程について説明する。射出成形用金型
装置80を射出成形機(図示せず)にセットし成形を行
う。金型はキャビティ側壁温度が使用樹脂材料のガラス
転移温度以上の所定温度になるようにカートリッジヒー
ター87a、87bで加熱しておき、キャビティ83に
溶融樹脂を充填し、樹脂圧力が10MPa以下になった
ところで、キャビティ側壁を少なくとも使用樹脂材料
の、ガラス転移温度−40(℃)未満の所定温度になる
まで毎分1℃以下の速度で徐冷するように、カートリッ
ジヒーター87a、87bと冷却用媒体の温度を調節し
ておく。この際、樹脂の冷却過程時の収縮に伴うひけが
光学面に発生しないようにするため、すなわち樹脂冷却
過程時の樹脂収縮量を補填するために、樹脂圧力が発生
しない程度に、樹脂量を追加する。
【0062】次いで、固化した走査レンズを金型から取
り出し、成形品を自然冷却する。また、この例において
適用した樹脂であるアートン樹脂のガラス転移温度は約
171℃であることから、この場合の所定温度範囲とは
約131℃、(ガラス転移温度−40℃)〜171℃に
相当する。
【0063】この方法によれば、上述した〔実施例1〕
及び〔実施例2〕に記載した成形後のアニール処理、も
しくは保持、均一化処理の各工程を経ずに、成形工程の
みをもって成形品の屈折率分布を除去でき、走査レンズ
の結像位置ずれの少ない高品位な走査レンズを、簡易な
工程で作製することができる。
【0064】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、樹脂内部
の屈折率分布の低減化が図られた光学素子を作製するこ
とができた。
【0065】請求項2に係る発明によれば、光学素子冷
却の際の温度分布によって生じた屈折率分布を大幅に低
減でき、結像位置ずれの少ない高品位な光学素子が作製
された。
【0066】請求項3に係る発明によれば、簡易な金型
構造で屈折率分布の少ないプラスチック光学素子を製造
できた。
【0067】請求項4に係る発明によれば、短い成形サ
イクルで光学素子内部の屈折率分布を大幅に低減でき
た。
【0068】請求項5〜請求項7に係る発明によれば、
光学面の転写精度が確保された、屈折率分布の少ないプ
ラスチック光学素子が得られた。
【0069】請求項8および請求項9に係る発明によれ
ば、内部の屈折率分布が低減でき、結像位置ずれの少な
い高品位な光学素子が低コストで提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】光学素子の一例の概略斜視図を示す。
【図2】光学素子を成形する射出成形用金型装置の一例
の概略構成図を示す。
【図3】光学素子の、アニール処理の有無による屈折率
分布測定結果を示す。
【図4】光学素子の樹脂表面温度がガラス転移温度を跨
ぐ時の圧力と、屈折率分布との関係を示す。
【図5】光学素子の長手座標における断面の温度分布を
示す。
【図6】図5中に示したA点およびB点のPVT曲線に
おける履歴を示す。
【図7】光学素子を成形する射出成形用金型装置の他の
一例の概略構成図を示す。
【図8】光学素子を成形する射出成形用金型装置の他の
一例の概略構成図を示す。
【図9】プラスチック光学素子の概略斜視図を示す。
【図10】光走査装置の、図9中のy軸に垂直平面内の
模式断面図を示す。
【図11】光学素子の樹脂内部の屈折率分布を示す。
【符号の説明】
10……光学素子 11……上面 12……下面 20,70,80……射出成形用金型装置 21a,21b,71a,71b,81a,81b……
鏡面駒 22a,22b,72a,72b,82a,82b……
キャビティ駒 23,73,83……キャビティ 24……通気口 25……フィルム状ヒーター 26a,26b,26c,26d,29a,29b,7
8a,78b,88a,88b……熱電対 27a,27b,76a,76b,86a,86b……
金型ベース 28a,28b,77a,77b,87a,87b……
カートリッジヒーター 74,84……配管 75a,75b……皿ばね 100……プラスチック光学素子 101……結像レンズ 102……回転多面鏡 103……被走査面
フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AH74 AR03 AR06 CA11 CB01 CK18 CK43 CK52 CN01 CN05 CN21 4F206 AH74 AR035 AR064 JA07 JM05 JN21 JN27 JP17 JW08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型に溶融樹脂を射出充填し、樹脂が固
    化した後、成形品を取り出すプラスチック光学素子の製
    造方法であって、 キャビティを形成する入れ駒の一部又は全部を、少なく
    とも使用樹脂材料のガラス転移温度以上に加熱する工程
    と、 上記キャビティ内に、溶融樹脂を充填する工程と、 上記樹脂の圧力が、10MPa以下になるまでは、上記
    キャビティ側壁との界面での樹脂温度を少なくとも使用
    樹脂材料のガラス転移温度以上に保持する工程と、 樹脂圧力が10MPa以下になったところで、キャビテ
    ィの側壁を使用樹脂材料のガラス転移温度未満まで冷却
    する工程とを具備し、 その後、成形品を取り出すことを特徴とするプラスチッ
    ク光学素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記成形品を取り出す工程後、 所定温度範囲内でのアニール処理を行うことを特徴とす
    る請求項1に記載のプラスチック光学素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記キャビティを形成する入れ駒の一部
    又は全部を少なくとも使用樹脂材料のガラス転移温度以
    上に加熱する工程と、 上記キャビティ内に、溶融樹脂を充填する工程と、 上記樹脂の圧力が、10MPa以下になるまでは、上記
    キャビティ側壁との界面での樹脂温度を少なくとも使用
    樹脂材料のガラス転移温度以上に保持する工程と、 その後、キャビティを形成する入れ駒の一部又は全部を
    少なくとも使用樹脂材料のガラス転移温度未満まで冷却
    する温度制御工程とを有し、 上記温度制御工程を、金型全体の温度を制御することに
    より行うことを特徴とする請求項1及び2記載のプラス
    チック光学素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記キャビティを形成する入れ駒の一部
    又は全部を少なくとも使用樹脂材料のガラス転移温度以
    上に加熱する工程と、 上記キャビティ内に、溶融樹脂を充填する工程と、 上記樹脂の圧力が、10MPa以下になるまでは、上記
    キャビティ側壁との界面での樹脂温度を少なくとも使用
    樹脂材料のガラス転移温度以上に保持する工程と、 その後、キャビティを形成する入れ駒の一部又は全部を
    少なくとも使用樹脂材料のガラス転移温度未満まで冷却
    する温度制御工程とを有し、 上記温度制御工程を、金型の一部を局所的に温度制御す
    ることにより行うことを特徴とする請求項1及び2記載
    のプラスチック光学素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記キャビティを形成する入れ駒の一部
    又は全部を少なくとも使用樹脂材料のガラス転移温度未
    満まで冷却する上記温度制御工程時の樹脂収縮量を補填
    するために、最終的に得られる成形品の光学面以外の面
    を形成するキャビティ駒に設けられた少なくとも1つ以
    上の通気口から、上記キャビティ内の樹脂に圧縮気体を
    付与し、上記樹脂と上記通気口が設けられたキャビティ
    駒の間に、強制的に空隙を形成することを特徴とする請
    求項1〜4に記載のプラスチック光学素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記キャビティを形成する入れ駒の一部
    又は全部を少なくとも使用樹脂材料のガラス転移温度未
    満まで冷却する上記温度制御工程時の樹脂収縮量を補填
    するために、樹脂圧力を発生しない程度に樹脂量を追加
    することを特徴とする請求項1〜4に記載のプラスチッ
    ク光学素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記キャビティを形成する入れ駒の一部
    又は全部を少なくとも使用樹脂材料のガラス転移温度未
    満まで冷却する上記温度制御工程時の樹脂収縮量を補填
    するために、樹脂圧力を発生しない程度に上記キャビテ
    ィ容積を縮小させることを特徴とする請求項1〜4に記
    載のプラスチック光学素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7記載のプラスチック光学素
    子の製造方法を行うことにより、作製されるプラスチッ
    ク光学素子であって、 プラスチック光学素子の光線通過方向と直交する任意の
    方向で、プラスチック光学素子内部の屈折率分布が低減
    されていることを特徴とするプラスチック光学素子。
  9. 【請求項9】 熱可塑性の非晶質プラスチック材料によ
    り形成されていることを特徴とする請求項8に記載のプ
    ラスチック光学素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011104997A (ja) * 2009-10-19 2011-06-02 Canon Inc 光学素子の成形方法および光学素子
JP2020044782A (ja) * 2018-09-20 2020-03-26 ブラザー工業株式会社 走査レンズの製造方法、金型および機能駒の製造方法

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