JP2003181675A - レーザ加工装置及び加工方法 - Google Patents

レーザ加工装置及び加工方法

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JP2003181675A JP2001386307A JP2001386307A JP2003181675A JP 2003181675 A JP2003181675 A JP 2003181675A JP 2001386307 A JP2001386307 A JP 2001386307A JP 2001386307 A JP2001386307 A JP 2001386307A JP 2003181675 A JP2003181675 A JP 2003181675A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 加工対象物表面におけるパルスエネルギ密度
を高く維持し、高速かつ高品質な加工を行うことが可能
なレーザ加工装置を提供する。 【解決手段】 収束レンズ38が、入射するレーザビー
ムを収束し、収束されたレーザビームを加工対象物50
に入射させる。複数の走査装置25,35が、入射する
レーザビームを走査する。走査装置の各々によって走査
されたレーザビームが収束レンズ38を通って加工対象
物50に入射する。走査装置は、外部からの制御を受け
て、加工対象物へのレーザビームの入射位置を移動させ
る走査動作を行う。振り分け装置10が、レーザビーム
を、複数の走査装置から選択された一部の走査装置に入
射させ、時間によって入射先の走査装置を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ加工装置及
びレーザ加工方法に関し、特に加工対象物上のある範囲
内でレーザ照射位置を移動させて加工するレーザ加工装
置及びレーザ加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特許第3114533号公報に開示され
たレーザ穴あけ加工装置について説明する。レーザ光源
から出射したパルスレーザビームがハーフミラーで2分
岐され、一方の第1のパルスレーザビームが第1のガル
バノスキャナに入射し、他方の第2のパルスレーザビー
ムが第2のガルバノスキャナに入射する。第1及び第2
のガルバノスキャナは、それぞれ第1及び第2のパルス
レーザビームを2次元方向に走査する。走査された第1
及び第2のパルスレーザビームが1つのfθレンズに入
射する。fθレンズは、第1及び第2のパルスレーザビ
ームを収束し、加工対象物に入射させる。
【0003】加工対象物にパルスレーザビームを入射さ
せることにより、穴あけ加工を行うことができる。高価
なfθレンズ1つに対して2組のガルバノスキャナを配
置することにより、装置コストの上昇を抑制しつつ、加
工時間の短縮を図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来は、銅箔への穴あ
け加工に、赤外領域のCO2ガスレーザが用いられてい
た。CO2ガスレーザを用いた穴あけ加工方法では、1
ショットの照射で銅箔を熱分解させ、昇華させる。この
ため、熱の影響による穴の品質低下が生じやすかった。
また、CO2ガスレーザの波長域における銅の反射率が
高いため、レーザビームの吸収率を高めるために、銅箔
の表面に粗化処理を施さなければならなかった。
【0005】紫外線の波長領域のレーザビームを用いる
ことにより、熱的な影響を排除して高品質の加工を行う
技術が注目されている。紫外線の波長領域のレーザビー
ムを用いて銅箔の加工を行うためには、銅箔表面におけ
るパルスエネルギ密度を銅箔加工に必要なしきい値(約
10〜20J/cm2)以上にする必要がある。加工時
間の短縮を図るために、レーザビームをハーフミラーで
2分岐させると、そのパルスエネルギ密度が約半分にな
る。このため、銅箔表面におけるパルスエネルギ密度
を、銅箔加工のしきい値以上にすることが困難になる。
【0006】本発明の目的は、加工対象物表面における
パルスエネルギ密度を高く維持し、高速かつ高品質な加
工を行うことが可能なレーザ加工装置及び加工方法を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点による
と、加工対象物を保持する保持台と、入射するレーザビ
ームを収束し、収束されたレーザビームを前記保持台に
保持された加工対象物に入射させる収束レンズと、入射
するレーザビームを走査する複数の走査装置であって、
該走査装置の各々によって走査されたレーザビームが前
記収束レンズを通って前記加工対象物に入射するように
配置され、外部からの制御を受けて、前記加工対象物へ
の該レーザビームの入射位置を移動させる走査動作を行
う複数の走査装置と、レーザビームを出射するレーザ光
源と、前記レーザ光源から出射したレーザビームを、前
記複数の走査装置から選択された一部の走査装置に入射
させ、時間によって入射先の走査装置を変更する振り分
け装置と、前記走査装置を制御する制御装置とを有する
レーザ加工装置が提供される。
【0008】レーザビームが加工対象物に入射すること
により、穴あけ加工が行われる。ある時刻に着目する
と、複数の走査装置のうち一部の走査装置のみをレーザ
ビームが通過する。このため、走査装置の操作動作を、
レーザビームの通過していない期間に行うことができ
る。複数の走査装置が1つの収束レンズを共用している
ため、収束レンズの枚数の増加を回避することができ
る。
【0009】本発明の他の観点によると、レーザ光源か
ら出射したレーザビームを、複数の走査装置から選択さ
れた一部の走査装置に入射させ、選択された走査装置で
伝搬方向を制御されたレーザビームを収束レンズで収束
し、収束されたレーザビームを加工対象物に入射させて
該加工対象物を加工する工程と、選択された走査装置を
通ってレーザビームが前記加工対象物に入射している期
間に、選択されていない走査装置を通るレーザビームが
入射する前記加工対象物上の位置が移動するように選択
されていない走査装置を動作させる工程と、選択されて
いなかった走査装置から少なくとも一部の走査装置を選
択し、前記レーザ光源から出射したレーザビームの入射
先を、今まで選択されていた走査装置から新たに選択さ
れた走査装置に切り換え、新たに選択された走査装置で
伝搬方向を制御されたレーザビームを前記収束レンズで
収束し、収束されたレーザビームを加工対象物に入射さ
せて該加工対象物を加工する工程とを有するレーザ加工
方法が提供される。
【0010】選択されていない期間に、走査装置を動作
させることにより、1つの走査装置の動作期間中に、他
の走査装置を用いてレーザビームを有効利用することが
できる。複数の走査装置で1つの収束レンズを共用して
いるため、収束レンズの枚数増を防止することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の実施例によるレ
ーザ加工装置の概略図を示す。レーザ光源1が、パルス
レーザビーム2を出射する。レーザ光源1は、例えばN
d:YAGレーザ発振器と非線形光学素子とを含んで構
成され、例えばNd:YAGレーザの第3高調波(波長
355nm)を出射する。
【0012】パルスレーザビーム2が、振り分け装置1
0に入射する。振り分け装置10は、半波長板11、ポ
ッケルス効果を示す電気光学素子12、及び偏光板13
を含んで構成される。半波長板11は、レーザ光源1か
ら出射したパルスレーザビーム2を、偏光板13に対し
てP波となるような直線偏光にする。このP波が電気光
学素子12に入射する。
【0013】電気光学素子12は、制御装置40から送
出される制御信号sig0に基づいて、パルスレーザビ
ームの偏光軸を旋回させる。電気光学素子12が電圧無
印加状態にされている時、入射したP波がそのまま出射
される。電気光学素子12が電圧印加状態にされている
時、電気光学素子12は、入射するパルスレーザビーム
の偏光軸を90度旋回させる。これにより、電気光学素
子12から出射するパルスレーザビームは、偏光板13
に対してS波となる。
【0014】偏光板13は、P波をそのまま透過させ、
S波を反射する。偏光板13を透過したP波は、光軸2
0に沿って伝搬するパルスレーザビームpl1となる。
偏光板13で反射したS波は、他の光軸30に沿って伝
搬するパルスレーザビームpl2となる。光軸20に沿
って伝搬するパルスレーザビームpl1は、折返しミラ
ー21で反射され、第1の走査装置17に入射する。他
の光軸30に沿って伝搬するパルスレーザビームpl2
は、第2の走査装置35に入射する。
【0015】第1の走査装置25は、X用ガルバノミラ
ー25XとY用ガルバノミラー25Yとを含んで構成さ
れる。2つのガルバノミラー25X及び25Yを回転移
動させることにより、入射したレーザビームを2次元方
向に走査することができる。ガルバノミラーの回転移動
動作を走査動作と呼ぶこととする。ガルバノミラー25
X及び25Yは、制御装置40から入力される制御信号
sig1により制御される。第2の走査装置35は、Y
用ガルバノミラー35XとY用ガルバノミラー35Yと
を含んで構成され、入射したレーザビームを2次元方向
に走査する。ガルバノミラー35X及び35Yは、制御
装置40から入力される制御信号sig 2により制御さ
れる。
【0016】第1の走査装置25により走査されたパル
スレーザビーム、及び第2の走査装置35により走査さ
れたパルスレーザビームは、同一のfθレンズ38に入
射する。fθレンズ38は、入射したパルスレーザビー
ムを収束する。収束されたレーザビームは、XYテーブ
ル39に載置された加工対象物50に入射する。なお、
fθレンズ38の代わりに、他の収束レンズを用いても
よい。
【0017】図2(A)に、加工対象物50の平面図を
示す。加工対象物50の表面内に、行列状に配置された
複数の単位加工領域51が画定されている。単位加工領
域51の各々は、第1の領域51aと第2の領域51b
とに区分されている。
【0018】図1に示した第1の走査装置25は、レー
ザビームの入射位置を第1の領域51a内の任意の位置
に移動させることができる。第2の走査装置35は、レ
ーザビームの入射位置を第2の領域51b内の任意の位
置に移動させることができる。第1及び第2の走査装置
25及び35を動作させることにより、1つの単位加工
領域51内の任意の位置にレーザビームを入射させるこ
とができる。1つの単位加工領域51の加工が終了する
と、図1に示したXYステージ39を駆動して加工対象
物50を移動させることにより、他の単位加工領域51
の加工を行うことができる。
【0019】図2(B)に、加工対象物50の断面図を
示す。加工対象物50は、例えば厚さ50μmの樹脂製
ベースフィルム53の両面に、それぞれ厚さ9μmの銅
箔52及び54が密着された3層構造を有する。パルス
レーザビームを複数ショット入射させることにより、こ
の3層を貫通する貫通孔55を形成することができる。
【0020】次に、図3を参照して、振り分け装置1
0、第1及び第2の走査装置25及び35の制御方法に
ついて説明する。
【0021】図3は、制御信号sig0、sig1、si
2及びパルスレーザビームpl1、pl2のタイミング
チャートを示す。制御信号sig0に基づき、電気光学
素子12が電圧無印加状態になっている第1の期間T1
は、図1に示した電気光学素子12を通過したパルスレ
ーザビームがP波であるため、光軸20に沿ったパルス
レーザビームpl1が出力され、光軸30に沿ったパル
スレーザビームpl2は出力されない。このため、第1
の走査装置25を通過したパルスレーザビームにより穴
開けが行われる。
【0022】第1の期間T1中に、制御装置40は、パ
ルスレーザビームの入射していない第2の走査装置35
に対して制御信号sig2を送信する。これにより、第
2の走査装置35は、入射するパルスレーザビームが加
工対象物50上の所望の位置に入射するように制御され
る。
【0023】第1の期間T1の後の第2の期間T2で
は、制御信号sig0により、電気光学素子12が電圧
印加状態になる。このため、第2の期間T2の間は、パ
ルスレーザビームpl1が出力されず、パルスレーザビ
ームpl2が出力される。この前の第1の期間T1中
に、第2の走査装置35のガルバノミラー35X及び3
5Yが駆動され、パルスレーザビームの入射位置が調整
されているため、第2の期間T2の間に、所望の位置に
穴開けを行うことができる。
【0024】さらに、第2の期間T2の間に、制御装置
40は、パルスレーザビームの入射していない第1の走
査装置25に、制御信号sig1を送信する。これによ
り、第1の走査装置25のガルバノミラー25X及び2
5Yが、パルスレーザビームを加工対象物50上の所望
の位置に入射させるように制御される。
【0025】第1の期間T1と第2の期間T2とを交互
に繰り返すことにより、加工対象物50の所望の複数の
位置に穴開けを行うことができる。
【0026】上記実施例では、レーザ光源1から出射し
たパルスレーザビームの各パルスのエネルギは、分割さ
れることなく加工対象物50に到達する。このため、加
工対象物50の表面におけるパルスエネルギ密度を、銅
箔加工に必要とされるしきい値以上に維持することが容
易である。また、上記実施例では、2つの走査装置25
及び35が1つのfθレンズ38を共用するため、装置
コストの上昇を抑制することができる。
【0027】また、上記実施例では、第1の走査装置2
5を駆動している第2の期間T2の間に、第2の走査装
置35を通過したパルスレーザビームにより穴開けが行
われる。また、第2の走査装置35を駆動している第1
の期間T1の間に、第1の走査装置25を通過したパル
スレーザビームにより穴開けが行われる。このため、レ
ーザ光源1から出射されたパルスレーザビームのすべて
のパルスが、穴開け加工に有効に利用される。
【0028】パルスの繰り返し周波数が10kHz、第
3高調波のパワーが10Wのレーザ光源を用いて、図2
(B)に示した加工対象物50に直径50μmの貫通孔
55を形成する場合を考える。厚さ9μmの銅箔52及
び54の各々を貫通する孔を形成するのに必要なショッ
ト数は約10である。厚さ50μmのベースフィルム5
3を貫通する孔を形成するのに必要なショット数は約5
である。このため、25ショットの照射を行うことによ
り、貫通孔55を形成することができる。
【0029】パルス周波数10kHzのパルスレーザビ
ームを25ショット照射するのに必要な時間は2.5m
sである。すなわち、図3に示した期間T1及びT2の
各々は2.5msになる。ガルバノミラーを駆動してレ
ーザビームの入射位置を移動させるのに必要な時間は約
1msである。このため、期間T1及びT2の間にガル
バノミラーを駆動してレーザビームの照射準備を完了さ
せることができる。
【0030】これに対し、1つの走査装置のみを使用し
て加工を行う場合には、1つの貫通孔を形成するため
に、2.5ms+1ms=3.5msの時間を必要とす
る。実施例のように、パルスレーザビームのパルスエネ
ルギを分割するのではなく、時間軸上に配列した複数の
パルスを、時間軸上で複数の走査装置に振り分けること
により、パルスエネルギ密度を低下させることなく、加
工時間を短縮することができる。
【0031】上記実施例では、レーザ光源としてNd:
YAGレーザを用い、その第3高調波を加工に利用した
が、加工対象物に穴開けできるその他のレーザ光源を用
いてもよい。例えば、Nd:YLFレーザやNd:YV
4レーザの高調波を用いてもよい。微細で高品質な穴
を形成するためには、波長400nm以下の紫外線領域
のレーザビームを使用することが好ましい。
【0032】上記実施例では、銅箔と樹脂層との積層構
造に貫通孔を形成する場合を説明したが、銅以外の他の
金属箔と樹脂層との積層構造に貫通孔を形成する場合に
も、実施例によるレーザ加工装置を適用することが可能
である。また、貫通孔に限らず、貫通しない凹部を形成
する場合にも適用可能である。
【0033】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の走査装置で1つの収束レンズを共用することによ
り、装置コストを抑えることができる。また、複数の走
査装置を用い、レーザビームが一部の走査装置を通過し
ている期間に、他の走査装置の走査動作を行うことによ
り、走査動作中も、レーザビームによる加工を継続して
行うことができる。これにより、加工時間の短縮を図る
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例によるレーザ加工装置の概略
図である。
【図2】 加工対象物の平面図及び断面図である。
【図3】 実施例による加工対象物のパルスレーザビー
ム及び各種制御信号のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 レーザ光源 2 パルスレーザビーム 10 振り分け装置 11 半波長板 12 電気光学素子 13 偏光板 20、30 光軸 21 折返しミラー 25、35 走査装置 38 fθレンズ 39 XYテーブル 40 制御装置 50 加工対象物 51 単位加工領域 52、54 銅箔 53 樹脂製ベースフィルム 55 貫通孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工対象物を保持する保持台と、 入射するレーザビームを収束し、収束されたレーザビー
    ムを前記保持台に保持された加工対象物に入射させる収
    束レンズと、 入射するレーザビームを走査する複数の走査装置であっ
    て、該走査装置の各々によって走査されたレーザビーム
    が前記収束レンズを通って前記加工対象物に入射するよ
    うに配置され、外部からの制御を受けて、前記加工対象
    物への該レーザビームの入射位置を移動させる走査動作
    を行う複数の走査装置と、 レーザビームを出射するレーザ光源と、 前記レーザ光源から出射したレーザビームを、前記複数
    の走査装置から選択された一部の走査装置に入射させ、
    時間によって入射先の走査装置を変更する振り分け装置
    と、 前記走査装置を制御する制御装置とを有するレーザ加工
    装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、前記振り分け装置から
    レーザビームが入射していない走査装置に走査動作を行
    わせるように、前記走査装置を制御する請求項1に記載
    のレーザ加工装置。
  3. 【請求項3】 前記レーザ光源がパルスレーザビームを
    出射し、 前記振り分け装置は、前記レーザ光源から出射したパル
    スレーザビームの、時間軸上に配列した複数のパルスの
    各々を、前記複数の走査装置から選択された1つの走査
    装置に入射させる請求項1または2に記載のレーザ加工
    装置。
  4. 【請求項4】 前記走査装置が2群に分けられており、
    前記制御装置は、第1の群の走査装置にレーザビームが
    入射している期間に、第2の群の走査装置に走査動作を
    行わせ、第2の群の走査装置にレーザビームが入射して
    いる期間に、第1の群の走査装置に走査動作を行わせる
    請求項1〜3のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  5. 【請求項5】 前記振り分け装置が、 前記レーザ光源から出射したレーザビームが入射し、印
    加電圧によってレーザビームの偏光方向を変化させる電
    気光学素子と、 前記電気光学素子によって偏光方向を制御されたレーザ
    ビームが入射し、偏光方向によって入射するレーザビー
    ムの進行方向を変化させる偏光板とを有する請求項1〜
    4のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  6. 【請求項6】 レーザ光源から出射したレーザビーム
    を、複数の走査装置から選択された一部の走査装置に入
    射させ、選択された走査装置で伝搬方向を制御されたレ
    ーザビームを収束レンズで収束し、収束されたレーザビ
    ームを加工対象物に入射させて該加工対象物を加工する
    工程と、 選択された走査装置を通ってレーザビームが前記加工対
    象物に入射している期間に、選択されていない走査装置
    を通るレーザビームが入射する前記加工対象物上の位置
    が移動するように選択されていない走査装置を動作させ
    る工程と、 選択されていなかった走査装置から少なくとも一部の走
    査装置を選択し、前記レーザ光源から出射したレーザビ
    ームの入射先を、今まで選択されていた走査装置から新
    たに選択された走査装置に切り換え、新たに選択された
    走査装置で伝搬方向を制御されたレーザビームを前記収
    束レンズで収束し、収束されたレーザビームを加工対象
    物に入射させて該加工対象物を加工する工程とを有する
    レーザ加工方法。
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