JP2003181627A - フラックス液塗布装置 - Google Patents

フラックス液塗布装置

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JP2003181627A
JP2003181627A JP2001377578A JP2001377578A JP2003181627A JP 2003181627 A JP2003181627 A JP 2003181627A JP 2001377578 A JP2001377578 A JP 2001377578A JP 2001377578 A JP2001377578 A JP 2001377578A JP 2003181627 A JP2003181627 A JP 2003181627A
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Japan
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flux
flux liquid
liquid
adhesion surface
leaf spring
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JP2001377578A
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English (en)
Inventor
Kunihisa Tsuruno
訓久 鶴野
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Nidec Precision Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気接点部に対するフラックス液の転写量を
均一にするようにしたフラックス液塗布装置を提供す
る。 【解決手段】 フラックス液塗布装置1においては、フ
ラックス液付着面8aを粗面として形成させているの
で、フラックス液付着面8aでの濡れ性が向上し、一定
量のフラックス液Fをフラックス液付着面8aに滞留さ
せておくことができ、電気接点部Lに対するフラックス
液Fの転写量が均一になる。板バネ部8にフラックス液
付着面8aを形成させているので、板バネ部8の弾性力
を利用しながら、電気接点部Lをフラックス液付着面8
aに適切な力をもって押し付けることができる。このと
き、フラックス液付着面8aは、潤滑面ではなく粗面と
して形成されているので、電気接点部Lがフラックス液
付着面8aに密着し難くなり、フラックス液付着面8a
に付着しているフラックス液Fを電気接点部Lにスムー
ズに移行させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、小型モータ
などに組み込まれて利用される小型のボビンに設けられ
たリード端子に半田付けを行う前処置として、リード端
子にフラックス液を塗布するためのフラックス液塗布装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リード端子等の電気接点部に半田付けす
る前処理として、半田付けする部分に適量のフラックス
液を塗布するが、従来から一般的に行われているフラッ
クス液塗布手段としては、フラックス液の入ったフラッ
クス槽内にフラックス塗布具を浸した後、フラックス槽
から引き上げたフラックス液塗布具に電気接点部を押し
当てるようにして、所定量のフラックス液を電気接点部
に転写させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のフラックス液塗布装置には、次のような課題が
存在している。すなわち、フラックス槽から引き上げた
フラックス塗布具を、電気接点部に単に押し当てるよう
にして、所定量のフラックス液を電気接点部に転写させ
ているので、フラックス液の転写量が不均一になり、半
田不良が発生し易いといった問題点があった。
【0004】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたもので、特に、電気接点部に対するフラックス液
の転写量を均一にするようにしたフラックス液塗布装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフラックス
液塗布装置は、ワークの電気接点部に半田付けする前処
理として、電気接点部にフラックス液を塗布するための
フラックス液塗布装置において、フラックス液を貯留す
るフラックス容器と、フラックス容器にポンプを介して
接続させると共に、先端にフラックス吐出口をもったノ
ズルと、フラックス吐出口から吐出させたフラックス液
が付着し且つ電気接点部に当接させるフラックス液付着
面をもったフラックス液転写用板バネ部とを備え、フラ
ックス液付着面を粗面にしたことを特徴とする。
【0006】このフラックス液塗布装置において、ポン
プによってフラックス容器から圧送させたフラックス液
は、フラックス吐出口からフラックス液付着面に向けて
吐出する。このとき、フラックス液付着面を粗面として
形成させているので、フラックス液付着面での濡れ性が
向上し、これによって、一定量のフラックス液をフラッ
クス液付着面に滞留させておくことができ、電気接点部
に対するフラックス液の転写量が均一になる。また、粗
面度を適宜に変更することで、濡れ性を適宜に変えるこ
とができるので、板バネ部に滞留するフラックス液の量
は、粗面度の変更によって任意に制限することができ
る。更に、板バネ部にフラックス液付着面を形成させて
いるので、板バネ部の弾性力を利用しながら、電気接点
部をフラックス液付着面に適切な力をもって押し付ける
ことができる。このとき、フラックス液付着面は、潤滑
面ではなく粗面として形成されているので、電気接点部
がフラックス液付着面に密着し難くなり、フラックス液
付着面に付着しているフラックス液を電気接点部にスム
ーズに移行させることができる。
【0007】また、フラックス液付着面を傾斜させると
好適である。このような構成を採用した場合、余剰なフ
ラックス液を、傾斜したフラックス液付着面から流下さ
せることができ、これによって、余剰なフラックス液の
滞留を防ぐことができる。しかも、フラックス液付着面
を電気接点部に当接させた状態において、傾斜したフラ
ックス液付着面と電気接点部との間で、隙間を積極的に
作り出すことができるので、この隙間によって、フラッ
クス液付着面と電気接点部との密着を適切に回避させ、
この隙間にフラックス液を入り込ませることで、フラッ
クス液が、電気接点部に付着し易い状態になる。
【0008】また、フラックス液付着面を、ブラスト処
理によって形成すると好適である。このような構成を採
用した場合、フラックス液付着面に簡単に粗面を形成さ
せることができ、しかも、粗面度の設計変更が容易であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明に
係るフラックス液塗布装置の好適な一実施形態について
詳細に説明する。
【0010】図1に示すように、フラックス液塗布装置
1は、小型モータなどに組み込まれて利用される小型の
ワーク(例えば、コイルが巻かれた直径1cm程度のプ
ラスチック製ボビンW)に設けられているリード端子L
にフラックス液Fを塗布するための装置であり、半田付
けの前処理に利用される。また、ボビンWに巻かれたコ
イルは、直径0.4mm程度のリード端子(電気接点
部)Lに接続されている。
【0011】このフラックス液塗布装置1は、ロジンを
アルコールで希釈して1〜10cpsの低粘度にしたフ
ラックス液Fを貯留するためのフラックス容器2を有し
ている。このフラックス容器2にはフラックス供給管3
の一端が接続され、このフラックス供給管3の他端には
フラックス液Fを吐出させるためのノズル4が設けら
れ、このノズル4のフラックス吐出口4aは板バネ部8
に向けられている。また、フラックス供給管3の途中に
は、フラックス液Fを圧送するためのポンプPが接続さ
れている。
【0012】更に、フラックス容器2には、ノズル4か
ら吐出させた余剰なフラックス液Fを回収するためのフ
ラックス戻し管6の一端が接続され、フラックス戻し管
6の他端には、ノズル4から吐出させた余剰なフラック
ス液Fを集めるためのロート状のフラックス受け部7が
取り付けられている。このフラックス受け部7の真上に
は、昇降可能なフラックス液転写用の板バネ部8が配置
されている。この板バネ部8の遊端は、ノズル4から吐
出させるフラックス液Fを付着させ易い位置に配置さ
れ、板バネ部8の基端は、エアーシリンダ9のピストン
ロッド9aに固定されている。よって、エアーシリンダ
9に対するエアーの給排を行うことで、板バネ部8の遊
端はフラックス受け部7の真上を上下方向に昇降する。
【0013】また、板バネ部8の遊端の真上には、ワー
クの一例である直径1cm程度の小型ボビンWを昇降さ
せるための治具10を配置させている。この治具10
は、エアーシリンダ11のピストンロッド11aに固定
され、エアーシリンダ11に対するエアーの給排を行う
ことで、治具10のワークセット部10aを、板バネ部
8の遊端の真上で上下方向に昇降させることができる。
よって、ノズル4から吐出させたフラックス液Fを板バ
ネ部8の遊端に付着させた後、図2に示すように、板バ
ネ部8を上昇させながら治具10を下降させると、チャ
ック機能をもったワークセット部10aにセットしたボ
ビンWのリード端子(電気接点部)Lが板バネ部8の遊
端に押し当てられる。このとき、リード端子Lにフラッ
クス液Fが付着する。
【0014】このようにして、フラックス液Fを、リー
ド端子Lに転写させるにあたり、図7に示すように、板
バネ部8の遊端に設けられたフラックス液付着面8aが
潤滑面として形成されている場合、リード端子Lの先端
面はフラックス液付着面8aに密着する(図7(a)参
照)。この密着状態によって、リード端子Lの周囲にフ
ラックス液Fが集まることになる。そして、この状態か
らリード端子Lを引き上げると、リード端子Lの周囲に
集まったフラックス液Fには、フラックス液付着面8a
に引き付けられた状態を維持し続けようとする力が働く
ので、フラックス液Fは、リード端子Lから滑り落ちる
ようにしてフラックス液付着面8a上に残る(図7
(b)参照)。よって、ほとんどのフラックス液Fはリ
ード端子Lに転写されずにフラックス液付着面8a上に
残ってしまう。このような事態は、フラックス液付着面
8a上でフラックス液Fが多い場合に特に問題となる。
【0015】また、フラックス液付着面8a上のフラッ
クス液Fが過多になっている場合、図8(a)に示すよ
うに、リード端子Lの全周がフラックス液Fで覆い尽く
され、リード端子L以外の部分にもフラックス液Fが付
着してしまう。この状態からリード端子Lを引き上げる
と、フラックス液Fは、リード端子Lに引き付けられた
状態を維持し続けようとするので、リード端子Lを覆い
尽くすようにして過剰なフラックス液Fがリード端子L
に付着する(図8(b)参照)。これにより、必要以上
のフラックス液Fがリード端子Lに転写されることにな
る。
【0016】このような事実から分かるように、フラッ
クス液付着面8a上でのフラックス液Fの付着量は、多
すぎても少なすぎても好ましくなく、適切にコントロー
ルすることは重要である。そこで、図3に示すように、
板バネ部8を、L字状に折り曲げて作り出された遊端を
略水平に延在させ、この遊端の上面に、粗面のフラック
ス液付着面8aを形成させる。このフラックス液付着面
8aを粗面加工するにあたっては、ブラスト処理を行
う。このブラスト処理により、板バネ部8の表面にブラ
スト粒痕を発生させ、無数にできた窪み内にフラックス
液Fを滞留させておくことができるので、フラックス液
付着面8aでの濡れ性が向上する。これにより、常に略
一定したフラックス液Fがフラックス液付着面8aに滞
留させることができるので、リード端子Lに対するフラ
ックス液Fの転写量を均一にすることができる。ここ
で、粗面の一例を説明する。ブラスト処理前においてR
a=0.11,Rmax=2.0である圧延鋼板を利用し
て板バネ部8を形成する場合、ブラスト処理後において
Ra=2.96,Rmax=36.6の値をもつようなフ
ラックス液付着面8aが適切である。
【0017】また、リード端子Lの先端は、板バネ部8
の弾性力に抗して、フラックス液付着面8aに適切な力
をもって押し付けられる。このとき、フラックス液付着
面8aは、潤滑面ではなく粗面として形成されているの
で、フラックス液付着面8aがリード端子Lの先端に密
着し難くなる(図5参照)。その結果、図7に示したよ
うな事態は発生せず、フラックス液Fをリード端子Lに
スムーズに移行させることができる(図6参照)。
【0018】さらに、板バネ部8の遊端自体を傾斜さ
せ、それに伴ってフラックス液付着面8aが傾斜角度α
(例えば約10度)で形成される。従って、フラックス
液付着面8a上の余剰なフラックス液Fを、傾斜したフ
ラックス液付着面8aに沿って流し出すことができ、こ
れにより、余分なフラックス液Fの滞留を防ぐことがで
きる(図4参照)。しかも、図5に示すように、フラッ
クス液付着面8aをリード端子Lに当接させた状態にお
いて、傾斜したフラックス液付着面8aとリード端子L
の先端との間で、隙間Sを積極的に作り出すことがで
き、この隙間Sによって、フラックス液付着面8aとリ
ード端子Lの先端との密着を適切に回避させることがで
き、この隙間Sにフラックス液Fを入り込ませること
で、フラックス液Fは、リード端子Lに付着させ易い状
態に維持される。
【0019】本発明は、前述した実施形態に限定される
ものではない。例えば、小型ファンモータ、ステッピン
グモータ、小型電磁石、プランジャソレノイドなどに適
用可能である。また、フラックス液付着面8aを粗面加
工するにあたっては、ブラスト処理に限らず、化学薬品
による梨地処理やスパッタリングなどであってもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明によるフラックス液塗布装置は、
以上のように構成されているため、次のような効果を得
る。すなわち、ワークの電気接点部に半田付けする前処
理として、電気接点部にフラックス液を塗布するための
フラックス液塗布装置において、フラックス液を貯留す
るフラックス容器と、フラックス容器にポンプを介して
接続させると共に、先端にフラックス吐出口をもったノ
ズルと、フラックス吐出口から吐出させたフラックス液
が付着し且つ電気接点部に当接させるフラックス液付着
面をもったフラックス液転写用板バネ部とを備え、フラ
ックス液付着面を粗面にしたことにより、電気接点部に
対するフラックス液の転写量を均一にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフラックス液塗布装置の一実施形
態を示す概略図である。
【図2】フラックス液をワークに転写している状態を示
す概略図である。
【図3】図1に示した装置に適用する板バネ部の要部拡
大斜視図である。
【図4】図3に示したフラックス液付着面にフラックス
液を付着させた状態を示す斜視図である。
【図5】フラックス液付着面に電気接点部の端部が当接
した状態を示す拡大図である。
【図6】フラックス液付着面から電気接点部の端部を離
間させた状態を示す拡大図である。
【図7】電気接点部に適量のフラックス液が付着しない
状態を示す拡大図である。
【図8】電気接点部に適量のフラックス液が付着しない
状態を示す拡大図である。
【符号の説明】
1…フラックス液塗布装置、2…フラックス容器、4…
ノズル、4a…フラックス吐出口、8…板バネ部、8a
…フラックス液付着面、W…ボビン(ワーク)、L…リ
ード端子(電気接点部)、F…フラックス液、P…ポン
プ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの電気接点部に半田付けする前処
    理として、前記電気接点部にフラックス液を塗布するた
    めのフラックス液塗布装置において、 前記フラックス液を貯留するフラックス容器と、 前記フラックス容器にポンプを介して接続させると共
    に、先端にフラックス吐出口をもったノズルと、 前記フラックス吐出口から吐出させた前記フラックス液
    が付着し且つ前記電気接点部に当接させるフラックス液
    付着面をもったフラックス液転写用板バネ部とを備え、 前記フラックス液付着面を粗面にしたことを特徴とする
    フラックス液塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記フラックス液付着面を傾斜させたこ
    とを特徴とする請求項1記載のフラックス液塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記フラックス液付着面を、ブラスト処
    理によって形成したことを特徴とする請求項1又は2記
    載のフラックス液塗布装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011105395A1 (ja) * 2010-02-24 2011-09-01 三洋電機株式会社 太陽電池モジュールの製造方法

Cited By (2)

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WO2011105395A1 (ja) * 2010-02-24 2011-09-01 三洋電機株式会社 太陽電池モジュールの製造方法
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