JP2003181419A - 有機廃棄物処理装置 - Google Patents
有機廃棄物処理装置Info
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- JP2003181419A JP2003181419A JP2001381738A JP2001381738A JP2003181419A JP 2003181419 A JP2003181419 A JP 2003181419A JP 2001381738 A JP2001381738 A JP 2001381738A JP 2001381738 A JP2001381738 A JP 2001381738A JP 2003181419 A JP2003181419 A JP 2003181419A
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Abstract
機廃棄物処理装置を提供する。 【解決手段】 処理槽に投入された有機廃棄物を微生物
資材と撹拌混合して発酵処理する有機廃棄物処理装置に
おいて、横方向に延びる回転軸15と、この回転軸に垂直
に固定した複数の支柱18と、支柱の先端に固定した撹拌
翼17と、支柱の回転軸側にこの支柱に沿って付設した撹
拌板58とを設け、回転軸が回転したときに撹拌翼17が処
理混合物を撹拌搬送する方向と撹拌板58が処理混合物を
撹拌搬送する方向とが逆方向になるように構成する。撹
拌機構の構成部品数を減らし、構造を簡素化することが
できる。
Description
て減量化したり、枯れ草や葡萄果汁の絞りカス等を発酵
させて堆肥を製造したりする有機廃棄物処理装置に関
し、特に、簡単な構造で悪臭を伴わずに処理できるよう
に構成したものである。
ミや枯れ草などの有機廃棄物を処理する装置は、有機廃
棄物を受け入れる処理槽を備えており、この処理槽に投
入された有機廃棄物は、処理槽に組み込まれた撹拌機構
で微生物資材(好気性微生物をコーヒーの絞りカス等の
担体で保持する資材)と十分に撹拌混合される。処理槽
内は、微生物に適度の温度と水分と酸素とを与えるよう
に制御されており、この環境のもとで発酵が進み、有機
廃棄物は、水や炭酸ガス等に分解される。
0−237723号公報に記載された生ゴミ処理装置の
構成を示している。図17は外観図、図18は断面図、
図19は撹拌羽根の構造を示している。この装置10のケ
ーシング11は、生ゴミ及び微生物資材の投入口21と、処
理槽内の処理動作を設定するための操作パネル26と、給
排気機構を収納したボックス32と、処理物や微生物を取
り出すための取出口22とを備えている。
根16、17と、これらの螺旋羽根16、17を回転する回転軸
15と、螺旋羽根16、17を回転軸15に固定する支持棒18と
を備えている。回転軸15はモータ24の駆動力で回転す
る。螺旋羽根は、内側に設置された小径螺旋羽根16と、
小径螺旋羽根16の外側に設置された大径螺旋羽根17とか
ら成る。小径螺旋羽根16及び大径螺旋羽根17は、それぞ
れ、中央より右側と左側とで螺旋の巻方向が反対であ
り、また、同じ側の小径螺旋羽根16と大径螺旋羽根17と
の螺旋の巻方向も逆になっている。この小径螺旋羽根16
は、回転により、生ゴミを処理槽12の中央部から両側部
に向けて撹拌搬送し、一方、大径螺旋羽根17は、回転に
より、生ゴミを両側部から中央部に向けて撹拌搬送す
る。
に、リブ19が溶接されている。このリブ19は、支持棒18
の回転方向に取り付けられた薄板状のもので、各支持棒
18を補強すると同時に、投入された生ゴミに傷を付けて
分解し易くする働きを持つ。また、ケーシング11の上面
に突出するボックス32の中には、処理槽12内に外気を取
り入れるための外気取入装置30と、処理槽12内の気体
を、臭気を取り除いて排気する脱臭装置31とが設けられ
ている。この外気取入装置30で外気を取り入れることに
より、処理槽12内の微生物の生存に適した酸素環境を保
つことができる。
物資材とを投入すると、小径螺旋羽根16は、それらを撹
拌しながら、処理槽12の中央から両側部に向けて搬送
し、一方、大径螺旋羽根17は、処理物を撹拌しながら処
理槽12の側部から中央に向けて搬送する。そのため、生
ゴミは、処理槽12の中央と側部との間を循環しながら、
微生物資材と均一に混合され、発酵、分解処理される。
また、この装置10では、小径螺旋羽根16をその終端が処
理槽12の側壁から距離Lだけ離れるように配置してい
る。この距離が接近していると、小径螺旋羽根16で搬送
された生ゴミが小径螺旋羽根16の押圧力によって小径螺
旋羽根16の端部と処理槽12の側壁との隙間に詰まり、生
ゴミの撹拌移動が均一に行われず、生ゴミの一部が分解
処理されずに残る現象が発生する。この装置10では、小
径螺旋羽根16の終端と処理槽12の側壁との間に十分な距
離Lを確保することにより、こうした事態を回避してい
る。
棄物処理装置は、次のような問題点が有る。 (1)従来の装置の撹拌機構は、大径螺旋羽根17の内側
に小径螺旋羽根16を配置する複雑な構造を有しているた
め、製造が難しく多くの製作日数を必要とする。また、
この撹拌機構では、大径螺旋羽根17と小径螺旋羽根16と
が接近している箇所で、しばしば生ゴミが詰まる現象が
見られる。これは、大径螺旋羽根17の搬送方向と小径螺
旋羽根16の搬送方向とが逆であるため、大径螺旋羽根17
と小径螺旋羽根16との中間に、搬送力を相互に打ち消し
合う、搬送力の空白地帯が生まれることが原因してい
る。この空白地帯に一たび生ゴミが滞留すると、回転す
る大径螺旋羽根17と小径螺旋羽根16とは、それを核にし
て、それぞれ、左右から新たな生ゴミを押し付けるた
め、生ゴミの塊が成長し、接近する大径螺旋羽根17と小
径螺旋羽根16との間に、それが詰まることになる。この
塊は固く成長し、棒でつついても容易に崩せない。
の終端は処理槽12の側壁から十分に離れているが、大径
螺旋羽根17の終端を支える支持棒18は、処理槽12の側壁
から2、3センチ程度しか離れていない。そのため、投
入された生ゴミの中に茶碗のかけら等の固い物体が混じ
っていた場合に、この物体が、大径螺旋羽根17の終端を
支える支持棒18と処理槽12の側壁との間に楔のように入
り込み、回転軸15を駆動するモータ24に過大な負荷を与
えたり、螺旋羽根の回転を止めたりする事故が発生す
る。こうした事故を防ぐため、大径螺旋羽根17の終端位
置が処理槽12の側部から十分離れるように設定すると、
小径螺旋羽根16及び大径螺旋羽根17の両方が処理槽12の
側部から大きく離れて終端することになり、今度は、処
理槽12の側部近辺の生ゴミを撹拌搬送することができな
くなる。
悪臭の発生を効果的に抑えることができない。そのた
め、非常に強力な脱臭装置31を取り付けることが必要で
あり、また、そうした対策を講じたとしても、装置10の
設置可能な場所が極めて限定されることになる。この悪
臭は、微生物資材に含まれる好気性微生物に十分な酸素
が行き渡らず、嫌気性分解が始まることに原因してい
る。従来の装置10では、処理槽12の上面に給気孔35と排
気口39とを並設しているが、この構成では、給気孔35か
ら流入した空気が直ぐに排気口39から排出され、処理混
合物に対して十分に酸素を供給することができない。
は、生ゴミ処理装置の処理槽の底部に給気孔を設け、処
理槽に溜まる処理混合物の中に直接空気を吹き込む構成
が記載されているが、この場合には、生ゴミに含まれる
水分や細かくなった生ゴミが給気孔を塞ぐため、やは
り、処理混合物に対して十分な酸素を継続的に供給する
ことができない。
処理槽内の処理混合物に占める水分の比率が80%近く
に及ぶと、撹拌処理したときに処理混合物は団子状の塊
になる。この塊の内部は十分に空気と接することができ
ないため、嫌気性発酵に移行し悪臭が発生する。
るものであり、簡単な構成で有機廃棄物を安定的に撹拌
処理することができ、また、悪臭の発生を抑えることが
できる有機廃棄物処理装置を提供することを目的として
いる。
理槽に投入された有機廃棄物を微生物資材と撹拌混合し
て発酵処理する有機廃棄物処理装置において、横方向に
延びる回転軸と、この回転軸に垂直に固定した複数の支
柱と、支柱の先端に固定した撹拌翼と、支柱の回転軸側
にこの支柱に沿って付設した撹拌板とを設け、回転軸が
回転したときに前記撹拌翼が処理混合物を撹拌搬送する
方向と前記撹拌板が処理混合物を撹拌搬送する方向とが
逆方向になるように構成している。
向けて、酸素を含む気体を処理槽の壁面に沿って吹き降
ろす給気管を設けている。
の給気孔を具備する給気管を設け、この給気管の各給気
孔から処理槽内で撹拌される処理混合物に向けて、酸素
を含む気体を吹き出すように構成している。
める樋を設け、この樋で集めた水分を処理槽の外に排水
するように構成している。
状の板を撹拌板として用いているため、撹拌機構の構成
部品数を減らし、構造を簡素化することができる。ま
た、処理物が撹拌羽の間に詰まることが無く、円滑な撹
拌が可能である。
な酸素を与え、また、余分な水分を樋により装置の外に
除くことができるため、処理混合物の分解・発酵に伴う
悪臭の発生を抑えることができる。
の実施形態における有機物処理装置は、撹拌機構とし
て、図1に示すように、大径螺旋羽根17(17a、17b)
と、回転軸15と、大径螺旋羽根17を回転軸15に固定する
支持棒18(18a〜18j)と、各支持棒18に溶接されたリ
ブ状の内側撹拌翼58(58a〜58j)と、処理槽側部の壁
に付着した処理混合物を掻き取るための掻取り用回転翼
53(53a、53b)とを備えている。
旋羽根17aと、大径螺旋羽根17bとに分かれている。大
径螺旋羽根17a及び大径螺旋羽根17bのそれぞれは、一
周以上の螺旋を形成し、螺旋の巻方向は、大径螺旋羽根
17aと大径螺旋羽根17bとで逆になっており、大径螺旋
羽根17a及び大径螺旋羽根17bのそれぞれが、処理槽の
側部から中央に向けて処理混合物を撹拌搬送する。
旋羽根17bのそれぞれを、90度ずつ角度を変えながら
5本の棒で支えている。大径螺旋羽根17を支える支持棒
18の本数は、装置の大きさに応じて変えることができ、
例えば、図2に示すように、処理槽12に収容する処理混
合物の量が25kg以下の機種では、大径螺旋羽根17
a、17bのそれぞれを、120度ずつ角度を変えながら
4本の支持棒18で支える構成が可能である。図3は、こ
の場合の側面図を示している。
中央側の終端は、回転軸15に反対向きに固定された支持
棒18のそれぞれで支持されている。一方、大径螺旋羽根
17a及び大径螺旋羽根17bの処理槽12側部側の終端は、
処理槽12側部に最も近い支持棒18(外側支持棒)の支持
位置よりもさらに先まで延びている。
壁に密着して回転するように回転軸15に固定されてい
る。この掻取り用回転翼53は、図4(a)の斜視図及び
図4(b)の断面図に示すように、処理槽12の側壁に付
着した処理混合物を剥がし易いように、偏平な三角柱の
形状を有している。掻取り用回転翼53の回転軸15への取
り付け方向は、外側支持棒18と反対の向きである。
との位置関係を拡大して示している。外側支持棒18は、
処理槽12側壁から距離Lだけ離れて回転軸15に固定され
ており、このLは10cm程度である。大径螺旋羽根17
の終端は、この外側支持棒18の支持位置からさらに延び
ており、大径螺旋羽根17の終端から処理槽12側壁までの
距離aは、処理槽12側壁から掻取り用回転翼53の先端ま
での距離bに略等しい。また、図6(a)は、支持棒18
に固定した内側撹拌翼58の斜視図を示している。この内
側撹拌翼58は、支持棒18及び回転軸15に溶接されてお
り、支持棒18の補強を兼ねている。
方向Aに対して、内側撹拌翼58が角度αで支持棒18に固
定されている場合には、支持棒18とともに回転した内側
撹拌翼58は、矢印Bの方向に処理混合物を搬送する。一
方、図6(c)に示すように、支持棒18の回転方向Aに
対して、内側撹拌翼58が角度−αで支持棒18に固定され
ている場合には、支持棒18とともに回転した内側撹拌翼
58は、矢印Bと反対の矢印B’の方向に処理混合物を搬
送する。
aを支持する支持棒18に、撹拌搬送方向が大径螺旋羽根
17aと逆向き(即ち、処理槽の中央から側部に向かう方
向)になるように内側撹拌翼58を固定し、また、大径螺
旋羽根17bを支持する支持棒18に、撹拌搬送方向が大径
螺旋羽根17bと逆向きになるように内側撹拌翼58を固定
している。そのため、処理槽12に投入された生ゴミは、
図7に矢印で示すように、処理槽12の中央と側部との間
を循環しながら、微生物資材と均一に混合され、発酵、
分解処理が行われる。
た処理物は、掻取り用回転翼53で掻き落とされ、処理槽
12の側壁近くにまで延びる大径螺旋羽根17により処理槽
12の中央に搬送される。従って、処理槽12の側壁付近の
処理物も確実にこの循環の流れに乗せることができ、処
理物全体を満遍なく均一に撹拌することができる。
18は、処理槽12の側壁から十分な距離Lだけ離れている
ため、投入された生ゴミの中に茶碗のかけら等が混じっ
ていた場合でも、このかけらが外側支持棒18と処理槽12
の側壁との間に詰まる事故は回避できる。
処理槽12の処理物に空気(酸素)を供給するための第1
の給排気機構を示している。この機構は、給気ブロア
(不図示)から供給された空気を処理槽12内に導く給気
管として、処理槽12における前面側の側壁60の上部に横
方向に延びる上部給気管65を備えており、また、この上
部給気管65の多数の空気吹出口63から吹き出された空気
を側壁60に沿って下方に誘導するガイド板72を備えてい
る。また、処理槽12の屋根68は片傾斜しており、処理槽
12の最奥部の屋根68が最も高い位置に、排気用ダクト70
とフィルタ71とから成る排気装置を備えている。
は、さらに、屋根68の内側に結露した水を受けて処理槽
12の外に排水する樋69を備えている。
出された空気は、点線81で示すように、処理槽12内に堆
積している処理混合物80の表面に沿う空気流を形成し、
次いで、処理槽12の奥の壁に沿って上昇して排気用ダク
ト70から排気される。処理混合物80は、撹拌機構で撹拌
されるとき、この空気流を中に取り込むため、処理混合
物80に対して十分な酸素の供給が行われる。
熱を発生し、そのため処理混合物から水蒸気が上がる。
この水蒸気は、処理槽12の屋根68の内側に結露するが、
結露した水滴は屋根68の傾斜に沿って樋69に流れ落ち、
樋69は、この水分を処理槽12の外に排水する。
に戻さずに、処理槽12の外に排水しているため、処理混
合物80に含まれる水分量を50%程度に保つことができ
る。この状態で、処理混合物80はサラサラの粒状を呈し
ている。
機構を示している。この機構は、給気ブロア(不図示)
から供給された空気を処理槽12内に導く給気管として、
処理槽12の側方から底部に向かって、処理槽12に沿って
延びる複数の縦方向給気管66と、各縦方向給気管66に給
気を配分する給気配管64とを備えている。排気機構の構
成は図8、図9と同じである。
を有しており、図11には、この縦方向給気管66の空気
吹出口63から吹き出される空気の流れを矢印で示してい
る。この縦方向給気管66の最も高い空気吹出口63は、処
理槽12内に堆積している処理混合物80の表面よりも上に
位置しており、また、最も低い空気吹出口63は、処理槽
55の底部近くに位置している。
気吹出口63の幾つかが、生ゴミに含まれる水分や細かく
なった生ゴミにより塞がれたとしても、残る空気吹出口
63から処理混合物の内部や表層面に直接空気を吹き込む
ことができ、処理混合物80に対して十分な酸素を供給す
ることができる。
第2の給気機構(図10及び図11)とを組み合わせて
実施することも可能である。
棒の補強を兼ねるリブ状の板を内側撹拌翼として用いて
いるため、撹拌機構の構成部品数を減らし、構造を簡素
化することができる。従って、製造が容易である。ま
た、この装置では、処理混合物が螺旋羽根や撹拌翼の間
に詰まる事故も発生しない。また、処理混合物の中に茶
碗のかけら等が混じっていても、駆動モータに過大な負
荷を与えたり、螺旋羽根の回転が止まったりする事故を
回避することができる。また、この装置は、処理混合物
に対して十分な酸素を与えることができ、また処理混合
物に含まれる水分を減らして塊の発生を抑えることがで
きる。そのため、処理混合物の分解・発酵に伴う悪臭の
発生が減少し、装置に設置する脱臭装置は、簡易なもの
で足りる。また、悪臭の減少により、装置の設置場所の
制約も緩和される。
撹拌機構をさらに簡素化する構成について説明する。こ
の撹拌機構では、図12に示すように、大径螺旋羽根に
代えて、帯状の外側撹拌翼56を支持棒18に対してT字型
に固定している。なお、内側撹拌翼58の構成は第1の実
施形態と同じである。
かに湾曲し、また、支持棒18の回転方向Aに対する角度
βが非直角を成している。この角度βが90°より小さ
い場合には、支持棒18とともに回転した外側撹拌翼56
は、矢印Cの方向に処理混合物を撹拌搬送する。逆に、
角度βが90°より大きい場合には、支持棒18とともに
回転した外側撹拌翼56は、矢印Cの反対方向に処理混合
物を撹拌搬送する。
は、内側撹拌翼58を、外側撹拌翼56と処理混合物の搬送
方向が逆になるように固着する。図14は、外側撹拌翼
56と内側撹拌翼58とを固着した支持棒18を回転軸15に固
定した撹拌機構の正面図を示し、図15は、その側面図
を示している。各外側撹拌翼56は、処理槽の側部から中
央に向けて処理混合物を撹拌搬送し、各内側撹拌翼58
は、処理槽の中央から側部に向けて処理混合物を撹拌搬
送する。
施形態(図4)と同じである。また、処理槽12側部に最
も近い支持棒18(外側支持棒)に支持された外側撹拌翼
56の端部と処理槽12側壁との間の距離aは、処理槽12側
壁から掻取り用回転翼53の先端までの距離bに略等し
い。この撹拌機構は、図7と同様に、処理槽12に投入さ
れた生ゴミを処理槽12の中央と側部との間で循環させな
がら、均一に撹拌混合することができる。
棒18から成るユニットは、処理混合物の撹拌搬送方向が
同じものは同一形状を有している。そのため、撹拌搬送
方向を異にする2種類のユニットを予め複数製作して置
くことにより、撹拌機構を簡単に製作することができ
る。
いるが、偏平な帯状板を外側撹拌翼として用いることも
可能である。
結露した水滴を速やかに装置外に排水する給排気機構を
備えた有機廃棄物処理装置について説明する。生ゴミに
は種々の成分が含まれており、それが発酵する過程で炭
酸ガスやアンモニアガス等を発生する。結露した水滴が
処理槽内に長く停まっていると、有機廃棄物の発酵で発
生したガスがそれに溶け込み、水滴が酸性化する。酸性
化した水は、そのまま装置外に排水すると、酸性雨と同
様に、環境に悪影響を及ぼすため、その対策として中和
等の処理が必要になる。
滴が酸性化する前に速やかに装置外に排水できるように
構成している。そのため、図16に示すように、屋根68
を塞ぎ、処理槽12の後ろ側に、給気気体を強制排気する
ための排気筒85と、排出気体を脱臭する脱臭器90と、脱
臭した気体の排気口82と、結露水を受ける樋84と、結露
水の排水口83とを設けている。
上部給気管65に空気が送られ、上部給気管65の空気吹出
口63から処理槽12内の処理物80に向けて強い風が吹き込
まれる。一方、処理槽12の排気路には、排気用のブロア
(不図示)を備えており、処理槽内の気体を排気筒85か
ら強制排気している。このように処理槽12の前方から強
い風を送り込み、処理槽12の後方で強制排気することに
より、処理槽内には、点線81で示すように、堆積した処
理物80にぶつかった後に排気筒85内に流入する気流が発
生する。処理物80から発生した水蒸気は、この気流81に
乗って、その一部が排気筒85から脱臭器90を通って直接
排出され、残りが処理槽12の後方の屋根68や壁に集中的
に結露する。
水86は、直ぐに大きな水滴に成長し、気流81に吹かれて
屋根68の水滴は後方の壁に移動し、壁を伝わり樋84に流
れ落ちる。樋84に集められた水は速やかに排水口83から
室外に排水される。そのため、結露水86は、処理槽12内
に長く停まらずに排水される。この排水口83から採取し
た水のpHの測定結果はpH7〜8であり、この結露水
をそのまま装置外に排水しても環境に対して悪影響を及
ぼす虞れはない。
化する前に速やかに処理槽の外に排水することができる
ため、結露水に対して中和等の処理が不要である。
図9に示す構成を用いているが、図10及び図11に示
す給気機構を用いても良く、あるいは、図8及び図9の
給気機構と図10及び図11の給気機構とを併せて用い
ても良い。
の有機廃棄物処理装置は、撹拌機構の構造がシンプルで
あり、製造が簡単である。また、この撹拌機構により有
機廃棄物を円滑に撹拌処理することができ、撹拌の途中
で処理物が撹拌羽根の間に詰まるような事故は発生しな
い。また、生ゴミなどを分解、発酵する際に、悪臭の発
生を抑えることができる。また、生ゴミに茶碗のかけら
等が混じっていた場合でも、機械的なトラブルを回避す
ることができる。
した水を、特別の処理を施さずに、そのまま装置の外に
排水することができる。また、悪臭の減少により、この
装置に設置する脱臭装置は簡易なもので足り、また、こ
の装置を設置する場所の制約が緩和される。
す斜視図、
面図、
面図、
翼の構成図、
掻取り用回転翼との関係を示す図、
構成図、
循環経路を示す図、
機構の構成図、
機構の側面図、
気機構の構成図、
気機構の側面図、
視図、
面図、
正面図、
側面図、
を示す図、
す斜視図、
図、
斜視図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 処理槽に投入された有機廃棄物を微生物
資材と撹拌混合して発酵処理する有機廃棄物処理装置に
おいて、 横方向に延びる回転軸と、前記回転軸に垂直に固定され
た複数の支柱と、前記支柱の先端に固定された撹拌翼
と、前記支柱の回転軸側に当該支柱に沿って付設された
撹拌板とを備え、前記回転軸が回転したときに前記撹拌
翼が処理混合物を撹拌搬送する方向と前記撹拌板が処理
混合物を撹拌搬送する方向とが逆方向であることを特徴
とする有機廃棄物処理装置。 - 【請求項2】 前記撹拌翼が、複数の前記支柱で支持さ
れた螺旋状の帯状板体であることを特徴とする請求項1
に記載の有機廃棄物処理装置。 - 【請求項3】 前記撹拌翼が、1本の前記支柱で支持さ
れた帯状板体であることを特徴とする請求項1に記載の
有機廃棄物処理装置。 - 【請求項4】 前記処理槽の側壁に最も近い位置に配置
された前記支柱と前記側壁との間が所定距離以上離れて
おり、前記支柱に支持された前記撹拌翼の端部と前記側
壁との間が前記所定距離より接近していることを特徴と
する請求項1に記載の有機廃棄物処理装置。 - 【請求項5】 前記回転軸に、前記処理槽の側壁に付着
した処理混合物を掻き落とすための回転翼が固定されて
いることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載
の有機廃棄物処理装置。 - 【請求項6】 処理槽に投入された有機廃棄物を微生物
資材と撹拌混合して発酵処理する有機廃棄物処理装置に
おいて、 処理槽内で撹拌される処理混合物に向けて、酸素を含む
気体を前記処理槽の壁面に沿って吹き降ろす給気管を備
えることを特徴とする有機廃棄物処理装置。 - 【請求項7】 処理槽に投入された有機廃棄物を微生物
資材と撹拌混合して発酵処理する有機廃棄物処理装置に
おいて、 前記処理槽の側部から底部に掛けて複数の給気孔を具備
する給気管を備え、前記給気管の各給気孔から処理槽内
で撹拌される処理混合物に向けて、酸素を含む気体を吹
き出すことを特徴とする有機廃棄物処理装置。 - 【請求項8】 前記処理槽の内壁に、結露した水滴を集
める樋を備え、前記樋で集めた水分を前記処理槽の外に
排水することを特徴とする請求項1から7のいずれかに
記載の有機廃棄物処理装置。 - 【請求項9】 前記給気管から吹き出された気体を強制
排気する排気筒を備え、前記気体の気流により、前記処
理槽内での結露する場所を局所化し、結露した水滴を速
やかに前記処理槽の外に排水することを特徴とする請求
項8に記載の有機廃棄物処理装置。
Priority Applications (1)
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