JP2003181227A - フィルタカートリッジ - Google Patents

フィルタカートリッジ

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JP2003181227A
JP2003181227A JP2001387309A JP2001387309A JP2003181227A JP 2003181227 A JP2003181227 A JP 2003181227A JP 2001387309 A JP2001387309 A JP 2001387309A JP 2001387309 A JP2001387309 A JP 2001387309A JP 2003181227 A JP2003181227 A JP 2003181227A
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filter cartridge
mesh
microporous membrane
cartridge
permeable support
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Sakurako Kawamoto
桜子 川本
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Asahi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧濾過時にもプリーツ形状を保持し、濾液
流路が確保され、使用圧力における濾過流量が高いフィ
ルタカートリッジを提供することを目的とする。 【解決手段】 微多孔膜とそれを支持する透過性支持体
を有するフィルタカートリッジにおいて、透過性支持体
としてメッシュと不織布を重ね合わせたものを用いるこ
とを特徴とするフィルタカートリッジ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体濾過用のフィ
ルタカートリッジに関する。さらに詳しくは、フォトレ
ジストや高純度薬品の精製濾過を中心とした電子工業分
野で使用されるフィルタカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】液体濾過用の精密濾過膜として、フィル
タカートリッジはさまざまな分野で使用されている。な
かでも円筒型プリーツフィルタカートリッジは、化学薬
品、電子工業用薬品、フォトレジスト、半導体製造用洗
浄水、医薬用水、食品工業用水などの幅広い用途に使用
されている。特に電子工業分野においては近年半導体デ
バイスの高集積化に伴い、シリコンウェハ表面の微粒子
や金属不純物の影響が重要視されている。一般に設計ル
ールの1/10程度の粒径をもつ微粒子が問題になると
されており、半導体製造工程で使用される洗浄用薬品や
フォトレジストの濾過精製用フィルタカートリッジは、
サブミクロンサイズからさらに厳しい条件では0.03
μm程度の微粒子を除去することが求められている。
【0003】このような分野で使用されるフィルタカー
トリッジやカートリッジを納めるハウジングの寸法は標
準化されている傾向にあり、同寸法のフィルタカートリ
ッジで優れた濾過精度と大きな濾過流量を得ることが課
題となっている。このためにはカートリッジにおける有
効濾過面積を増大させ、また、微多孔膜で濾過された液
体がスムーズに集液孔へ導入されることが必要である。
そこで、多くのフィルタカートリッジには、プリーツ形
状の保持や濾液流路を確保するスペーサーとしての役割
を担う透過性支持体が使用されている。プリーツフィル
タカートリッジはフォトレジストなどの粘度が高い液体
の濾過に使われることがあり、0.1〜0.4MPa程
度の高圧濾過が行われる。このような用途向けには透過
性支持体として求められる上記の性能はさらに高いもの
が必要である。
【0004】透過性支持体としてはメッシュや、不織布
などが使用されてきた。メッシュとは、一定の形状を有
する開孔部が規則正しく連続的に存在する透過性のシー
トを指し、数十μmから数mmの一定寸法の目開きをも
つ。その例として、押出し成形により製造された樹脂ネ
ットや、フィラメント織物ネットなどが多く使われてき
た。例えば特許2814599号公報においては、ポリ
エチレン製モノフィラメント編織物を透過性支持体とし
て用いることが開示されている。特開昭62−2627
08号公報においては支持体の密度を一定値以下とした
不織布を用いることで透過流量の向上を図っている。ま
た、ろ液流路を確保する工夫の例としては、異形断面を
有するモノフィラメントの織物で透過性支持体を形成す
る特開平10−118468号公報が開示されている。
【0005】メッシュはプリーツ形状の保持能力を高め
るという役割のためには剛性の高いものが好ましい。剛
性の高いメッシュは一般に線径が太く、開孔度を高く保
つために目開きが大きくなっている。このような目開き
の大きいメッシュを透過側に使用した場合には、高圧濾
過時にメッシュの開孔部分に接した微多孔膜が透過側に
たわんで透過液の流路を狭め、処理量が減少してしま
う。不織布は目付量が大きいものや、高圧濾過時に隣接
するプリーツの不織布同士が密着するような場合には、
特に大きな流路抵抗となる。目付量の大きいものの方が
加圧時に形状を保持するが、厚みが大きいためカートリ
ッジ一本あたりの膜面積が減少することと、不織布自体
の流路抵抗が大きくなることから処理能力が低下してし
まう。目付量の小さいものを用いた場合は強度が不足
し、加圧時にプリーツが大きく変形し、不均一に横倒れ
するなどして有効に使用されないプリーツが発生するた
め処理量は減少する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記課題を
解決し、高圧濾過時にもプリーツ形状を保持し、濾液流
路が確保され、使用圧力における濾過流量が高いフィル
タカートリッジを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を重ねた結果、本発明をなすに
至った。すなわち、本発明は (1)微多孔膜とそれを支持する透過性支持体を有する
フィルタカートリッジにおいて、透過性支持体としてメ
ッシュと不織布を重ね合わせたものを用いることを特徴
とするフィルタカートリッジ。 (2)微多孔膜の透過液側に配置する透過性支持体がメ
ッシュと不織布を重ね合わせたものであることを特徴と
する(1)記載のフィルタカートリッジ。 (3)フィルタカートリッジが、微多孔膜を透過性支持
体でサンドイッチ状に挟んでプリーツ状に折り曲げ、集
液孔を有する内筒の周りに巻き付けてプリーツ濾材の上
下端部をプレートでシールした構造であることを特徴と
する(1)または(2)記載のフィルタカートリッジ。 (4)フィルタカートリッジを構成する材料が全てポリ
オレフィンからなることを特徴とする(1)〜(3)の
いずれかに記載のフィルタカートリッジ。である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい態様について以
下具体的に説明する。図1は一般的な円筒型プリーツフ
ィルタカートリッジの構造を示した図である。透過性支
持体2、4で微多孔膜3をサンドイッチ状に挟んでプリ
ーツ状に折り曲げ、得られたプリーツ濾材を集液孔6を
もつ内筒5の周りに円筒状に巻き付けて膜の合わせ目を
シールし、プリーツ濾材の上下端部をそれぞれ上プレー
ト7a、下プレート7bで液密にシールする。液体は一
般的にフィルタカートリッジの外側から微多孔膜3によ
って濾過され、透過液は集液孔6から内筒5の内側に集
められて透過液出口8から排出される。
【0009】本発明のフィルタカートリッジで使用され
る透過性支持体はメッシュと不織布を重ね合わせたもの
であることを特徴としている。メッシュと不織布に使用
できる樹脂の例としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンなどのポリオレフィン、ナイロン、ポリエステル、ポ
リスルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフッ
化ビニリデン、PFA(4フッ化エチレン−パーフルオ
ロアルキルビニルエーテル共重合体)、ポリテトラフル
オロエチレンなどがある。熱融着による組立の操作性と
不良率の低減のためには、微多孔膜や上下プレートと同
一材質であることが好ましい。
【0010】本発明のフィルタカートリッジで使用され
るメッシュとは、一定の形状を有する開孔部が規則正し
く連続的に存在する透過性のシートを言い、目開きは2
0〜5000μmのものを言う。開孔部の形状や単位形
状種類の数は問わない。主に成形ネット、織物ネット、
ワリフ(商品名:日石プラスト株式会社製)などがあ
る。成形ネットは押し出し成形などによって作られ、さ
まざまな形や寸法の目開きをもつものがある。線径が太
いものや、厚みが大きいものになるほど剛性が高くなる
が、剛性が高すぎるとフィルタカートリッジ1本あたり
に充填することのできる膜面積が減少するため、透過性
支持体として単独で用いる場合は、厚さ100〜400
μmのものが使用されることが多い。本発明においては
不織布との重ね合わせによる補強がなされるため、薄手
のものを使用することができ、厚さ50〜200μmが
好ましい。
【0011】織物ネットはフィラメントを織って作られ
たものである。一般に20〜70%の開孔度をもつ織物
ネットは、線径が太くなるほど目開きと厚みが大きくな
り、剛性も高いものになる。開孔度と剛性の面から、線
径80〜200μm、厚みが100〜500μmである
ネットを使用することが好ましい。織物のためシートに
凹凸があり、スペーサーとしての性能がより優れてい
る。ワリフ(日石プラスト株式会社製)はポリオレフィ
ンを原料とした素材であり、多層フィルムの割繊維を
縦、横に連続的に積層して熱融着して作られた厚み70
〜130μmのメッシュである。メッシュを構成してい
る繊維がフィラメントに比べて平滑であり、目開きに対
する厚みが他のメッシュに比べて非常に薄いため、プリ
ーツ化した場合の占有体積が小さくなり、フィルタカー
トリッジ1本あたりの膜面積を多く入れることができる
のが特徴である。
【0012】本発明のフィルタカートリッジで使用され
る不織布とは乾式法、湿式法、スパンボンド、メルトブ
ローなどによって形成されたシートをサーマルボンド、
ニードルパンチ、スパンレース、ケミカルボンド、ウォ
ーターパンチ、ステッチボンドなどの方法によって接合
し、製造された長繊維不織布および短繊維不織布のこと
であり、開孔部の形状と寸法が不規則で、最も大きい開
孔部の寸法が1000μm以下であるものをいう。本発
明においては、織布に分類されない透過性素材のうち、
ワリフ(日石プラスト株式会社製)やソフグレード(積
水化学工業株式会社製)などの一定寸法の形状を有する
開孔部が規則正しく連続的に存在するものについては、
不織布ではなくメッシュと定義する。透過性支持体とし
て単独で用いる場合はポリオレフィン製の不織布では目
付量30〜70g/m2程度のものを使用することが多
いが、本発明においてはメッシュと重ね合わせて使用す
るため通常より薄手のものを使用できる。10〜50g
/m2が好ましく、流路抵抗の面から10〜30g/m2
がより好ましい。
【0013】本発明のフィルタカートリッジは2種類の
材料を重ね合わせた透過性支持体を使用することによっ
て、単独では厚みが薄く、剛性がないものでも強度をも
たせることができること、特に透過側にこのような透過
性支持体を用いた場合に、流路がより確保されることが
利点である。メッシュと不織布を重ね合わせると透過性
支持体全体の厚みは従来品と同等か場合によって厚くな
ることもあり、フィルタカートリッジ1本あたりの膜面
積は従来品並か若干減少するが、流量特性が大幅に向上
するためカートリッジ1本あたりとしては従来品よりも
高流量となる。以下、流路確保について述べる。
【0014】透過側の透過性支持体について、メッシュ
を用いる場合、剛性の高いものがプリーツ形状の保持の
ためには好ましいが、一般的にそのようなメッシュは目
開きが大きく、高圧濾過時には微多孔膜のメッシュ開孔
部における透過側へのたわみが透過液流路を狭めること
が問題であった。しかし、不織布を微多孔膜とメッシュ
の間に挟むことによってたわみを解消することができ
る。たわみの防止には目付量が10〜30g/m2の小
さい不織布で充分であり、この様な不織布は厚みが薄
く、圧密化の問題も少なく、メッシュの存在によって不
織布同士の密着が起きることがないので流路抵抗は小さ
く抑えることができる。
【0015】また、メッシュの単独使用ではメッシュが
膜に密着してデッドスペースを生じるため有効濾過面積
を小さくしてしまうが、間に不織布を挟むと濾液が開孔
部分に回り込むことができるため効率的に濾過すること
ができる。このような透過性支持体を使用することによ
って不織布単独やメッシュ単独を用いたときよりも使用
圧力における流量が高いカートリッジを得ることができ
る。
【0016】本発明のフィルタカートリッジで使用され
る微多孔膜は平均孔径0.03〜10μmが好ましい。
微多孔膜の材質の例としては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレンなどのポリオレフィン、ナイロン、ポリエステ
ル、ポリスルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、ポ
リフッ化ビニリデン、PFA(4フッ化エチレン−パー
フルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、ポリテト
ラフルオロエチレンなどがある。耐薬品性が求められる
用途に使用する場合には、PFAやテトラフルオロエチ
レンなどのフッ素系樹脂、ポリオレフィン樹脂を用いる
のが好ましいが、液状フォトレジストの精製などの用途
には、焼却廃棄、材料コストなどの点で、ポリオレフィ
ン樹脂がより好ましい。厚みは組立時の濾材強度を確保
し、加圧濾過時の膜破れやプリーツ偏りを防ぐために5
μm以上が好ましく、膜面積を確保し、濾過抵抗の増大
を抑えるために150μm以下が好ましい。
【0017】微多孔膜の製造法としては、例えばポリエ
チレンと流動パラフィンなどの可塑剤を溶融混練し、押
出機で押し出して相分離、冷却固化させてシートを成形
する。続いて塩化メチレンやメチルエチルケトン等の揮
発性有機溶剤を用いてこのシートから可塑剤を抽出し、
乾燥させる。このようにして得られた多孔シートをロー
ル延伸機および横テンター延伸機を用いて逐次2軸延伸
し、微多孔膜を得る。本発明のフィルタカートリッジに
使用される上下プレート、内筒、外筒はポリエチレン、
ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ナイロン、ポリ
エステル、ポリスルフォン、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリフッ化ビニリデン、PFA(4フッ化エチレン
−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、ポ
リテトラフルオロエチレンなどからなる硬質樹脂である
ことが好ましい。さらに、粘度の高いレジストなどを濾
過する場合には、通常の低粘度液体の濾過圧力よりも高
い0.1MPa〜0.4MPa程度の圧力に対する耐久
性が問題であるため、硬度の高いポリプロピレン、高密
度ポリエチレン、あるいはポリテトラフルオロエチレン
などのフッ素系樹脂であることが好ましく、微多孔膜と
同一材質であることがより好ましい。
【0018】上記に記載された、微多孔膜と透過性支持
体から成るプリーツ濾材は、上下プレート、内筒、外筒
の部材と合わせてフィルタカートリッジとして一体化組
立されることが好ましい。すべて同一の材料からなる部
材で構成されるフィルタカートリッジの場合、プリーツ
濾材とプレートの接着を熱融着や超音波融着によって行
うことができ、接着剤の使用による不純物溶出を防ぐこ
とができるため好ましい。
【0019】以下、本発明を実施例に基づいて説明す
る。なお、本発明に用いる評価の方法について以下に記
す。 [膜透水量]膜透水量(L/m2・hr・MPa)は平
面状の微多孔膜を直径25mmφに打ち抜き、アルコー
ルを含浸させて親水化した後、多孔性支持板を有するホ
ルダーにセットして差圧0.1MPaにて純水を濾過
し、所定時間での濾過量を測定することによって求め
た。 [カードリッジ流量理論値]カードリッジ流量理論値
(L・mPa・s/Cartridge・hr・MP
a)=膜透水量(L/m2・hr・MPa)×水の粘度
(1mPa・s)×フィルタカートリッジ膜面積
(m2)として計算した。
【0020】[カートリッジ流量実測値]カートリッジ
流量実測値(L・mPa・s/Cartridge・h
r・MPa)は、フィルタカートリッジをハウジングに
設置し、粘度8150mPa・sのレジストモデル液
(ポリビニルピロリドンNMP溶液)を差圧0.4MP
aにて濾過し、所定時間での濾過量を測定することによ
って求めた。 [保持率]保持率(%)=カートリッジ流量実測値÷カ
ートリッジ流量理論値×100として計算した。保持率
は100%に近いほど使用微多孔膜の濾過性能を効率よ
く発揮させ、変形に強く、流路抵抗の少ないサポート
材、あるいはカートリッジ構造であることを示すことが
できる。
【0021】
【実施例1】ポリエチレンパウダーと流動パラフィンを
均一に溶融し、押出機から押し出してシートを形成し、
このシートから流動パラフィンをメチルエチルケトンで
抽出除去して厚み60μmの微多孔膜を得た。この微多
孔膜の透水量は130000L/m2・hr・MPa
(25℃)であった。また、この微多孔膜の0.254
μmポリスチレンラテックスの阻止率は99%以上であ
った。この微多孔膜の供給側に目付量20g/m2、厚
み150μmのポリエチレン製不織布、透過側に目付量
30g/m2、厚み200μmのポリエチレン製不織布
(出光石油化学株式会社製)とポリエチレン製ワリフE
X24(日石プラスト株式会社製)を重ね合わせたもの
を配置し、ワリフが内筒に直接接する面となるように微
多孔膜をサンドイッチ状に挟んでプリーツ加工した。こ
のプリーツ濾材を高密度ポリエチレン製の内筒の周りに
配置して合わせ目をシールし、上下端部を高密度ポリエ
チレン製のプレートに熱融着し、フィルタカートリッジ
を作製した。フィルタカートリッジの外径81.5m
m、内径43mm、高さ130mm、カートリッジ1本
に入れることのできたプリーツ数は160、膜面積は
0.42m2であった。上記のカートリッジのカートリ
ッジ流量実測値は21300L・mPa・s/Cart
ridge・hr・MPaであった。
【0022】
【比較例1】微多孔膜の透過側にワリフ(日石プラスト
株式会社製)を使用せず、目付量30g/m2のポリエ
チレン製不織布(出光石油化学株式会社製)のみを用い
た以外は、実施例1と全て同一部材からなるフィルタカ
ートリッジを作製した。カートリッジ1本に入れること
のできたプリーツ数は200、膜面積は0.52m2
あった。実施例1で用いたのと同じレジストモデル液を
差圧0.4MPaにて濾過した時の流量は9500L・
mPa・s/Cartridge・hr・MPaであっ
た。
【0023】
【比較例2】厚み100μm、透水量120000L/
2・hr・MPa(25℃)、0.254μmポリス
チレンラテックスの阻止率99%以上である微多孔膜を
ポリエチレン製成形ネット(三晶株式会社製KX21
5、厚み200μm)2枚で両面から挟み、実施例1と
同様にフィルタカートリッジを作製した。フィルタカー
トリッジの外径は81.5mm、内径43mm、高さ1
20mmであり、カートリッジ1本に入れることのでき
たプリーツ数は179、膜面積は0.48m2であっ
た。実施例1で用いたのと同じレジストモデル液を差圧
0.4MPaにて濾過した時の流量は13900L・m
Pa・s/Cartridge・hr・MPaであっ
た。
【0024】
【表1】
【0025】表1から、実施例1はレジストモデル液を
流した場合に保持率が最も高くなり、透過性支持シート
として不織布のみを用いた比較例1、透過性支持シート
としてネットのみを用いた比較例2と比べて優れた構造
であることが実証された。また、膜面積は実施例1のほ
うが比較例1よりも小さいにも関わらず、カートリッジ
1本あたりの流量は実施例1よりも多くなった。
【0026】
【発明の効果】微多孔膜とそれを支持する透過性支持体
からなるフィルタカートリッジにおいて、透過性支持体
としてメッシュと不織布を重ね合わせることにより、メ
ッシュ単独、あるいは不織布単独の透過性支持体をもつ
フィルタカートリッジよりも高圧濾過時にプリーツ形状
を保持し、濾液流路が確保され、使用圧力における濾過
流量が高いフィルタカートリッジを提供することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な円筒型プリーツフィルタカートリッジ
の構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 外筒 2 透過性支持体(供給側) 3 微多孔膜 4 透過性支持体(透過側) 5 内筒 6 集液孔 7a 上プレート 7b 下プレート 8 透過液出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/44 C02F 1/44 H Fターム(参考) 4D006 GA07 HA73 JA04A JA04C JA07A JA07C JA22A JA22C JA62A JB07 MA04 MA09 MA23 MA31 MB01 MB16 MC22 MC23 MC28 MC29 MC30 MC48 MC54 MC61 MC62 PA01 PB02 PB13 PB15 PB22 PC01 PC42 PC51 4D019 AA03 BA13 BB08 BD01 CA02 CB02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微多孔膜とそれを支持する透過性支持体
    を有するフィルタカートリッジにおいて、透過性支持体
    としてメッシュと不織布を重ね合わせたものを用いるこ
    とを特徴とするフィルタカートリッジ。
  2. 【請求項2】 微多孔膜の透過液側に配置する透過性支
    持体がメッシュと不織布を重ね合わせたものであること
    を特徴とする請求項1記載のフィルタカートリッジ。
  3. 【請求項3】 フィルタカートリッジが、微多孔膜を透
    過性支持体でサンドイッチ状に挟んでプリーツ状に折り
    曲げ、集液孔を有する内筒の周りに巻き付けてプリーツ
    濾材の上下端部をプレートでシールした構造であること
    を特徴とする請求項1または2記載のフィルタカートリ
    ッジ。
  4. 【請求項4】 フィルタカートリッジを構成する材料が
    全てポリオレフィンからなることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載のフィルタカートリッジ。
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