JP2003180593A - 清掃用不織布及び清掃用不織布物品 - Google Patents

清掃用不織布及び清掃用不織布物品

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JP2003180593A
JP2003180593A JP2001389824A JP2001389824A JP2003180593A JP 2003180593 A JP2003180593 A JP 2003180593A JP 2001389824 A JP2001389824 A JP 2001389824A JP 2001389824 A JP2001389824 A JP 2001389824A JP 2003180593 A JP2003180593 A JP 2003180593A
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fibers
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JP2001389824A
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Hisao Takahashi
久雄 高橋
Tomoo Itsukida
智夫 五木田
Hiroo Ito
弘雄 伊藤
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Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンジ台、レンジ台周辺の壁や床、換気扇、
調理台等のキッチン周り及び車両等の硬表面の頑固な油
汚れを従来の研磨性のあるスチールウールやナイロンた
わしで擦り落としたり、洗剤を塗布して雑巾等で拭き取
る清掃方法に比べて、傷つきの心配もなく、非常に少な
い労力で簡便且つ効果的に清掃できる清掃用不織布及び
清掃用不織布物品を提供する。 【解決手段】 (a)平均繊維径10μm〜60μm、
平均繊維間距離30μm〜300μmの1種又は2種以
上の親油性繊維60質量%以上からなるスパンレース不
織布に、(b)界面活性剤0.01〜5質量%、水溶性
溶剤5〜95質量%及びアルカリ剤を0.2〜20質量
%含有する洗浄剤を含浸させたことを特徴とする清掃用
不織布。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンジ台、レンジ
台周辺の壁や床、換気扇、調理台等のキッチン周り及び
車両等の硬表面の油汚れ等に対して、傷つきの心配もな
く、非常に少ない労力で簡便且つ効果的に清掃すること
ができる清掃用不織布及び清掃用不織布物品に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、キッチン、厨房の諸設備に生じ
る頑固な汚れは、主に調理時に飛散した油及び油煙が付
着したものであり、付着直後の油は変性度が低く、雑巾
やタオル(木綿素材)等による空拭きや水拭きによって
も比較的容易に拭き取ることができるものである。しか
しながら、この汚れを長期間放置すると、空気酸化や熱
変性によりグリース状にべたついたり、更には、樹脂状
に硬く表面に固着、被膜化し容易に除去しにくい頑固な
油汚れ等となる。
【0003】従来、このような頑固な油汚れ等を清掃除
去する場合には、汚れをヘラ状のものや研磨性のあるス
チールウールやナイロンたわし等でこそげ落としたり、
アルカリ性の油汚れ用の専用洗剤が用いられている。例
えば、拭き具としてスチールウールや研磨剤を含有する
ナイロンたわしでは、硬くごわついているために細かい
部分が拭き取りにくいばかりでなく、ステンレスやフッ
素コートされたレンジ台等の表面を傷つける危険性があ
る。また、木綿やパルプ素材の雑巾、タオル、ティッシ
ュペーパーやキッチンペーパー等は、親水性繊維である
ため、油性のべたついた汚れや被膜化した汚れを効果的
に保持できず、汚れをかえって広げてしまったり、汚れ
に貼りついて破れたりと効果的な拭き具とはいえないも
のである。
【0004】更に、油汚れ用の専用洗剤を使用しても頑
固な油汚れ等の場合には、洗剤を塗布又は湿布しなけれ
ば汚れが軟化せず容易に除去することは難しいものであ
る。また、このような専用洗剤は、液性がアルカリ性
(pH11以上)であるため、直接手肌に触れると手荒
れ等を起こしやすいため手袋の着用が必要である。特
に、スプレーボトルの洗剤を直接汚れにスプレーする場
合には、レンジフードのように目線より高い箇所には目
に入る場合などがあるため雑巾等に塗布してから拭き始
めなければならないものである。また、飛抹が周辺の調
理具や食材に付着することがあるため周辺を片付ける必
要があったり、更にアルカリ性の強い洗剤では湿布等に
より長時間被洗物に接触すると、材質を変色させたり腐
食させる等の課題もある。このように従来の掃除では、
汚れを落とすために多大な労力、注意を払うだけでな
く、掃除に着手するのに準備や手間がかかるものであ
る。
【0005】一方、最近洗剤を使用しなくとも、水のみ
で油汚れを清掃できる専用ふきんや不織布製品が市販さ
れているが、これらはポリプロピレンやアクリル系の繊
維からなる不織布であるが、この不織布を構成する繊維
の繊維径が細いために、物理的なかきとり性が低く、調
理直後の油の飛び散り等比較的変性度の低い軽度な汚れ
に対しては効果が認められるものの、長期間に亘って変
性した頑固な油汚れ等に対しては、充分な洗浄力は得ら
れず、簡便に清掃することはできないという課題があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題等に鑑み、これを解消しようとするものであ
り、空気酸化や熱変性によりグリース状にべたついた
り、更に、樹脂状に硬く表面に固着、被膜化した頑固な
油汚れ等に対して、軽い擦そう力で簡便且つ効果的に清
掃することができる清掃用不織布及び清掃用不織布物品
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
の課題等について、鋭意研究を重ねた結果、特定の不織
布に界面活性剤、水溶性溶剤及びアルカリ剤を含有した
洗浄剤を含浸した清掃用不織布を用いることにより、特
に、樹脂化、被膜化等した頑固な油汚れに対して、優れ
た洗浄性能を発揮すると共に、この清掃用不織布は一般
に使用される雑巾(木綿タオル)と比べて、非常に軽い
擦そう力で短時間に清掃できるため使用性、簡便性に優
れることが判明し、更に、この清掃用不織布をピローフ
ィルム包装体に収納することにより、保存安定性に優れ
た清掃用不織布製品が得られることを見い出し、本発明
を完成するに至ったのである。すなわち、本発明は次の
(1)〜(3)に存する。 (1) (a)平均繊維径10μm〜60μm、平均繊維間
距離30μm〜300μmの1種又は2種以上の親油性
繊維60質量%以上からなるスパンレース不織布に、
(b)界面活性剤0.01〜5質量%、水溶性溶剤5〜
95質量%及びアルカリ剤0.2〜20質量%を含有す
る洗浄剤を含浸させたことを特徴とする清掃用不織布。 (2) 前記清掃用不織布には、親水性不織布が積層された
上記(1)記載の清掃用不織布。 (3) 上記(1)又は(2)記載の清掃用不織布は、ピローフィ
ルム包装体に収納されていることを特徴とする清掃用不
織布物品。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。本発明の清掃用不織布は、(a)平均繊維
径10μm〜60μm、平均繊維間距離30μm〜30
0μmの1種又は2種以上の親油性繊維60質量%以上
からなるスパンレース不織布に、(b)界面活性剤0.
01〜5質量%、水溶性溶剤5〜95質量%及びアルカ
リ剤0.2〜20質量%を含有する洗浄剤を含浸させた
ことを特徴とするものである。
【0009】本発明において、(a)成分の不織布に用
いる親油性繊維としては、従来公知のものを使用するこ
とができ、特に限定されるものではないが、例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等のポリオレ
フィン系、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート等のポリエステル系、ナイロン等のポリ
アミド系、アクリル系等から選ばれる1種又は2種以上
の単一繊維、または、これらの繊維の変性物の単一繊
維、あるいは上記親油性繊維よりなる芯鞘構造の複合繊
維及び分割繊維を挙げることができる。特に好ましく
は、ポリプロピレン単繊維、ポリエチレン単繊維、アク
リル単繊維等の単一繊維又はポリプロピレン/ポリエチ
レンの芯/鞘複合繊維、または、ポリエステル/ポリエ
チレンの芯/鞘複合繊維などの長さ各30〜80mmが
挙げられる。これらの親油性繊維は、不織布全量(使用
繊維全量)に対して60質量%(以下、単に「%」とい
う)以上、好ましくは、80〜100%とすることが望
ましい。これらの親油性繊維の使用量が60%未満であ
ると、本発明の効果を達成することができないものとな
る。
【0010】本発明では、親油性不織布を構成する繊維
の平均繊維径は、10〜60μmとすることが必要であ
る。繊維の平均繊維径が10μm未満では、充分な洗浄
力が得られないこととなる。また、繊維径が太くなる
程、洗浄力は向上することとなるが、不織布が硬くごわ
ついてくるため、しなやかさがなくなり使用性が悪くな
るので、60μm以下とすることが必要であり、好まし
くは、15〜30μmとすることが望ましい。
【0011】また、本発明における上記の親油性繊維に
は、親水性繊維を混合してもよい。本発明における上記
親油性繊維と混合できる親水性繊維としては、例えば、
レーヨン、キュプラ、コットン、麻、パルプ等が挙げら
れ、好ましくは、レーヨン、コットン、パルプである。
レーヨン繊維としては、ビスコースレーヨン、銅アンモ
ニアレーヨンの再生繊維が挙げられ、1〜6デニール、
長さ30〜60mmの単繊維が好ましい。また、コット
ン繊維としては、米綿、エジプト綿、アップランド綿、
インド綿等の天然繊維が挙げられ、1〜4デニール、長
さ10〜40mmの単繊維が好ましい。更に、パルプと
しては、針葉樹、広葉樹及び古紙パルプが使用可能であ
る。これらの親水性繊維の混合割合は、使用する繊維全
量に対して40質量%以下、特に好ましくは、油汚れ洗
浄力確保の点から上記レーヨン、コットン、パルプ等の
親水性繊維の1種又は2種以上の繊維を0〜20質量%
とすることが望ましい。
【0012】本発明で用いる不織布の平均繊維間距離
は、30μm〜300μmとすることが必要であり、好
ましくは、50μm〜100μmとすることが望まし
い。本発明における平均繊維間距離Gは、繊維の太さが
1種類の場合は、下記式(I)により算出し、繊維の太
さがn種類の場合は、下記式(II)により算出し、繊維
径が明確になっていない場合は、走査顕微鏡により繊維
径を測定し、下記式(III)にしたがってデニールに換
算したのち、平均繊維間距離を算出した。また、重量及
び厚さの測定(後述する実施例等も含む)は、100c
2のサンプルを用い、厚さはUPLIGHTDIAL GAUGE(テス
ター産業社製、PEACOOK No.107)8g/cm2荷重で1
0秒放置後の厚さを1/100mmまで測定した。
【数1】
【数2】
【数3】 上記平均繊維間距離が30μm未満であると、繊維の自
由度が小さく、汚れに対する洗浄力及び除去された汚れ
の保持性が低下することとなり、また、平均繊維間距離
が300μmを越えると、嵩高く拭き取り性が悪くな
り、好ましくない。
【0013】本発明で用いる不織布の形成には、一般に
用いられる不織布の方法の中でも水流のみで交絡させる
スパンレース法であることが必要である。不織布の製造
方法には、スパンレース法以外にも、サーマルボンド
法、ニードルパンチ法、スパンボンド法等があるが、本
発明では、洗浄性、製造性及び使用性(しなやかな風合
いが得られ、拭き取りやすいなど)の点などからスパン
レース法で得られる不織布を用いるものでなければなら
ないものである。従って、平均繊維径及び平均繊維間距
離が本発明の範囲に含まれる親油性繊維を使用した不織
布であっても、その製法がスパンレース法以外のサーマ
ルボンド法、ニードルパンチ法、スパンボンド法等であ
る場合には、本発明の効果を発揮することができないも
のである。
【0014】本発明において、不織布の構造としては、
例えば、図1に示すように上記特性の1種又は2種以上
の親油性繊維60%以上からなる単層構造の不織布1、
または、図2に示すように、上記特性の1種又は2種以
上の親油性繊維60%以上からなるスパンレース不織布
1と親水性繊維の不織布2と組み合わせた2層構造のも
のが挙げられ、更には、図3に示すように、親油性繊維
60%以上からなるスパンレース不織布1及び1´を外
層(両面層)とし、その中間層に親水性繊維の不織布2
を持つ3層構造のものが挙げられる。積層される親水性
繊維の不織布は、スパンレース法以外のサーマルボンド
法、ニードルパンチ法、スパンボンド法等により得られ
たものであってもよいが、製造性、使用性等の点からス
パンレース法により得られるものが望ましい。なお、平
均繊維径が30μm以上の繊維を利用する場合は、ま
ず、ニードルパンチにより予備交絡させ、次いでスパン
レース法により本交絡することが望ましい。スパンレー
ス加工したシート(不織布)は、乾燥後そのまま使用し
てもよいが、不織布強度を上げるために熱風加工及び/
又はヒートエンボス加工を施しても良いものである。
【0015】また、本発明における不織布の坪量、厚さ
は、特に限定されないが、坪量は20〜120g/cm
2が好ましく、特に好ましくは、経済性、使用性の観点
から30〜80g/cm2とすることが望ましい。この
不織布の坪量が20g/cm2未満では、汚れの保持性
が悪く、また、120g/cm2超過では拭き取り性が
悪くなる。更に、本発明の不織布の厚さは、0.3〜1
0mmとすることが好ましく、特に好ましくは、0.5
〜5mmとすることが望ましい。この厚さが0.3mm
未満では、不織布強度、汚れの保持性が不充分であり、
また、10mm超過では、拭き取り性が悪くなる。な
お、本発明の不織布の厚さは、図1〜図3に示す単層構
造、2層構造、3層構造の厚さをいう。
【0016】本発明の清掃用不織布は、洗浄性能を高め
るため上記特性を有するスパンレース不織布に(b)成
分となる洗浄剤を含浸させたウェットシートタイプであ
る。本発明に用いる(b)成分の洗浄剤成分としては、
洗浄剤全量に対して、界面活性剤0.01〜5%、水溶
性溶剤5〜95%及びアルカリ剤0.2〜20%を含有
することが必要であり、好ましくは、界面活性剤0.1
%〜3%、水溶性溶剤10〜95%及びアルカリ剤0.
2〜5%とすることが望ましい。
【0017】本発明の洗浄剤に用いることができる界面
活性剤の具体例としては、下記(1)〜(4)に示す陰イオン
性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性
剤、非イオン性界面活性剤の1種または2種以上を混合
して使用することができる。 (1) 陰イオン性界面活性剤としては、例えば、アルキル
硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アル
キルスルホン酸塩、α−オレフインスルホン酸塩、脂肪
酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、エーテルカルボン酸塩、ア
ルキルリン酸エステル塩等が挙げられ、これらの対イオ
ンとしての陽イオンとしては、アルカリ金属イオン、ア
ルカリ土類金属イオン、アルカノールアミンイオン、ア
ンモニウムイオン等が挙げられる。 (2) 陽イオン性界面活性剤としては、例えば、アルキル
トリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモ
ニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩等
が挙げられ、これらの陽イオン性界面活性剤の対イオン
としての陰イオンは、ハロゲン等が挙げられる。 (3) 両性界面活性剤としては、例えば、ベタイン型両性
界面活性剤、イミダゾリン型両性界面活性剤、アミノ酸
型両性界面活性剤が挙げられる。 (4) 非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンフェ
ニルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルジ
メチルアミンオキシド、グリセリン脂肪酸エステル類、
ソルビタン脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸エステル類
が挙げられる。
【0018】好ましい界面活性剤としては、非イオン界
面活性剤、両性界面活性剤が望ましい。具体的に用いる
ことができる両性界面活性剤としては、例えば、アルキ
ルカルボキシベタイン、アルキルスルホベタイン、アル
キルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドカルボ
キシベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイ
ン、アルキルアミドアミン型ベタイン、アルキルイミダ
ゾリン型ベタイン等が挙げられ、具体例としては、ラウ
リルアミドプロピル−N,N−ジメチル−酢酸ベタイ
ン、ヤシアルキルアミドプロピル−N−,N−ジメチル
−酢酸ベタイン、ラウリルアミドプロピル−N,N−ジ
メチル−2−ヒドロキシプロピルスルホベタイン、ヤシ
アルキルアミドプロピル−N,N−ジメチルヒドロキシ
スルホベタイン、ラウリルアミドプロピル−N,N−ジ
メチルプロピルスルホベタイン、ヤシアルキルアミドプ
ロピル−N,N−ジメチルプロピルスルホベタイン、ラ
ウリル−N,N−ジメチル酢酸ベタイン、ヤシアルキル
−N,N−ジメチル酢酸ベタイン、2−ラウリル−N−
カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニ
ウムベタイン、2−ヤシアルキル−N−カルボキシメチ
ル−N−ヒドロキシエチルイミダゾニウムベタインなど
が挙げられ、これらは、1種又は2種以上組み合わせて
使用することができる。特に好ましい両性界面活性剤
は、ラウリルアミドプロピル−N,N−ジメチル−酢酸
ベタイン、ヤシアルキルアミドプロピル−N−,N−ジ
メチル−酢酸ベタイン、ラウリル−N,N−ジメチル酢
酸ベタイン、ヤシアルキル−N,N−ジメチル酢酸ベタ
インである。
【0019】また、具体的に用いることができる非イオ
ン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル型の非イオン性界面活性剤、脂肪酸ア
ルカノールアミド、直鎖アルキルアルコール、分岐型の
アルキルアルコール、第2級アルコールのエチレンオキ
サイド付加型非イオン性界面活性剤が挙げられる。例え
ば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシ
エチレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンパル
ミチルエーテル、ポリオキシエチレンヘキシルデシルエ
ーテル、ポリオキシエチレンオクチルデシルエーテル、
ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、ポリオキ
シエチレンイソラウリルエーテル、ポリオキシエチレン
イソミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンフェニル
エーテル、ヤシ脂肪酸ジエタノールアミド等が挙げら
れ、これらは、1種又は2種以上組み合わせて使用する
ことができる。上記ポリエチレンオキサイドの付加モル
数は1〜50であり、好ましくは3〜20である。
【0020】これらの界面活性剤の含有量が洗浄剤全量
に対して、0.1%未満では、洗浄力、再汚染防止性が
低下することとなり、また、5%超過では洗浄力に顕著
な向上が認められないものとなり、不経済となる。
【0021】本発明の洗浄剤に用いられる水溶性溶剤と
しては、低級アルコール又は下記一般式(IV)で表され
る化合物が好ましい。
【化1】
【0022】低級アルコールの具体例としては、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、
ブタノール、イソブタノールを含有でき、好ましくはエ
タノールが好適である。エタノールは発酵、合成のエタ
ノールが用いられ、更に一般に変性アルコールとしてメ
タノール変性、ベンゾール変性、トリオール変性、メチ
ルエチルケトン変性、安息香酸デナトニウム変性、香料
変性等の一般変性アルコール、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、クロロホルム、炭酸ジエチル、酢酸エ
チル、プロピオン酸エチル、酪酸エチル、ヘキサン、工
業用エチルエーテル、ゲラニオール、8アセチル化ショ
糖、フェニルエチルエーテル、ジエチルフタレート、ブ
ルシン、リナリールアセテート、フレーバーH-No.4、フ
レーバーH-No.6、フレーバーH-No.9、フレーバーH-No.
11、フレーバーH-No.1、フレーバーH-No.3、フレーバ
ーH-No.10、フレーバーH-No.12、フレーバーH-No.13、
フレーバーT-No.100、フレーバーT-No.101、フレーバー
T-No.102、フレーバーT-No.103、フレーバーT-No.107、
フレーバーS-No.201、ヘキサン、リナロール、アルキル
ベンゼンスルホン酸塩水溶液、酢酸ビニル単量体、ヘプ
タン、イソプロピルアルコール、ブタノール変性等の選
択変性アルコール、アクリル酸エチル、ベンジルアセテ
ート、メタノール/10%安息香酸デナトニウムアルコ
ール溶液、フレーバーH-No.14、種酢及び水(酸量1
0%以上、アルコール分15%以下)、高酸度醸造酢
(酸量10%以上)、フレーバーT-No.3、フレーバーT
-No.4、フレーバーH-No.2、フレーバーT-No.104、フ
レーバーT-No.105、フレーバーT-No.106、メタノール/
ホルマリン/ローダミンB、メチルエチルケトン/8ア
セチル化ショ糖/イソプロピルアルコール、パラオキシ
安息香酸ブチル、白ラックまたは精製セラックまたはセ
ラック等の特別変性アルコールが挙げられる。
【0023】上記一般式(I)で表せられる化合物の具
体例としては、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピ
レングリコールジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールエチレングリコールモノブ
チルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル等を
挙げることができる。これらの溶剤は、単独で用いても
2種以上併用しても良く、好ましくはジエチレングリコ
ールモノブチルエーテルである。これらの水溶性溶剤の
含有量が洗浄剤全量に対して、5%未満では、汚れの溶
解性が低下し、また、95%超過では、汚れの溶解性に
顕著な向上が認められないものとなる。
【0024】本発明の清掃用不織布の洗浄性能を高める
ため、洗浄剤中に更にアルカリ剤を含有せしめることが
必要である。用いることができるアルカリ剤としては、
下記一般式(V)で表されるアミン及び/又は無機性ア
ルカリ剤を含有せしめることが好ましい。
【化2】
【0025】また、本発明に用いる洗浄剤の液性は、ア
ルカリ性になるほど洗浄効率は向上するが、pH11超
過ではガスレンジ等のフッ素加工面やアルミ材質を腐
食、変色させるため、中性又は弱アルカリ性のpH11
以下であることが使用時の安全性(人体及び被洗物の材
質)の観点より好ましい。用いることができるアルカリ
剤の具体例としては、例えば、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、N
−エチルエタンノールアミン、N−ブチルエタノールア
ミン、N−ブチルエタノールアミンが挙げられ、中でも
好ましいアルカノールアミンは、洗浄力の点からモノエ
タノールアミン、ジエタノールアミン、N−ブチルエタ
ノールアミンを挙げることができ、これらのアルカノー
ルアミンは、1種または2種以上を混合して使用するこ
とができる。また、無機性アルカリ剤としては、例え
ば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セ
シウム、フランシウムの水酸化物塩、炭酸塩、重炭酸
塩、硫酸塩、ケイ酸塩及びリン酸塩等が挙げられるが、
ナトリウム塩、カリウム塩が経済的に好ましい。具体例
としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水
素カリウム、硫酸水素ナトリウム、硫酸水素カリウム、
リン酸三ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸
二水素ナトリウムを挙げることができる。これらのアル
カリ剤は、単独又は2種以上混合してもよいものであ
る。これらのアルカリ剤の含有量が洗浄剤全量に対し
て、0.2%未満では、洗浄力が不十分であり、また、
20%を越えてより多く含有させも格別な向上は認めら
れず、経済的に好ましくない。
【0026】本発明に用いる洗浄剤には、更に、香料、
防腐剤等を含有せしめることができる。本発明の洗浄剤
に用いられる香料成分としては、特に限定されるもので
はないが、具体的には、脂肪族炭化水素、テルペン炭化
水素、芳香族炭化水素等の炭化水素類、脂肪族アルコー
ル、テルペンアルコール、芳香族アルコール等のアルコ
ール類、脂肪族エーテル、芳香族エーテル等のエーテル
類、脂肪族オキサイド、テルペン類のオキサイド等のオ
キサイド類、脂肪族アルデヒド、テルペン系アルデヒ
ド、水素化芳香族アルデヒド、チオアルデヒド、芳香族
アルデヒド等のアルデヒド類、脂肪族ケトン、テルペン
ケトン、水素化芳香族ケトン、脂肪族環状ケトン、非ベ
ンゼン系芳香族ケトン、芳香族ケトン等のケトン類、ア
セタール類、ケタール類、フェノール類、フェノールエ
ーテル類、脂肪酸、テルペン系カルボン酸、水素化芳香
族カルボン酸、芳香族カルボン酸等の酸類、酸アマイド
類、脂肪族ラクトン、大環状ラクトン、テルペン系ラク
トン、水素化芳香族ラクトン、芳香族ラクトン等のラク
トン類、脂肪族エステル、フラン系カルボン酸エステ
ル、脂肪族環状カルボン酸エステル、シクロヘキシルカ
ルボン酸族エステル、テルペン系カルボン酸エステル、
芳香族カルボン酸エステル等のエステル類、ニトロムス
ク類、ニトリル、アミン、ピリジン類、キノリン類、ピ
ロール、インドール等の含窒素化合物等々の合成香料及
び植物からの天然香料を挙げることができる。配合量
は、これらの中の1種または2種以上の成分を組み合わ
せ、本発明の洗浄剤中に0%〜0.5%が最適である。
【0027】また、本発明の洗浄剤に用いられる防腐剤
としては、特に限定されるものではないが、安息香酸ナ
トリウム、パラオキシ安息香酸イソンブチル、パラオキ
シ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、
パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸ブチ
ル、パラオキシ安息香酸プロピル等の安息香酸系防腐剤
類、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム等のソルビン酸系
防腐剤類、デヒドロ酢酸類、プロピオン酸類、ジフェニ
ル、オルトフェニルフェノール及びナトリウム等のジフ
ェニル類、チアベンゾール、イマザリル等が挙げられ
る。この防腐剤の含有量は、洗浄剤中に0%〜0.5%
とすることが望ましい。
【0028】更に、本発明に用いる洗浄剤には、任意成
分として、金属イオン封鎖剤、ハイドロトロープ、紫外
線吸収剤、着色剤、増粘剤、殺菌剤等の成分を適宜量含
有することができる。なお、これらの任意成分に用いら
れる化合物等は、本発明の効果を損なわない範囲で、通
常洗浄剤に使用されるものであればどのようなものでも
良く、特に限定されるものではない。
【0029】このように構成される(b)成分の洗浄剤
の含浸量は、上述のスパンレース不織布重量に対して、
洗浄剤50〜250%、特に好ましくは、80〜140
%とすることが望ましい。この洗浄剤の含浸量が50%
未満では、十分な洗浄力が得られず、また、250%を
越えると、拭き後が悪くなるため使用性が低下すること
となる。
【0030】このように構成される本発明の清掃用不織
布は、上述の如く、(a)平均繊維径10μm〜60μ
m、平均繊維間距離30μm〜300μmの1種又は2
種以上の親油性繊維60%以上からなるスパンレース不
織布に、(b)界面活性剤0.01〜5質量%、水溶性
溶剤5〜95質量%及びアルカリ剤を0.2〜20質量
%含有する洗浄剤を含浸させたものであり、これによ
り、非常にしなやかな風合いを有し、且つ軽い擦そう力
で優れた洗浄性能(汚れのかきとり性と保持性)を発揮
することができるものとなる。具体的には、油汚れ等、
特に、空気酸化や熱変性によりグリース状にべたついた
り、更に、樹脂状に硬く表面に固着、被膜化した頑固な
油汚れ等に対して、軽い擦そう力で簡便且つ効果的に清
掃することができるものとなる。また、本発明の清掃用
不織布として、親水性不織布が積層された構造、例え
ば、上記1種又は2種以上の親油性繊維が60%以上か
らなる上記特性のスパンレース不織布に親水性繊維の不
織布とを組み合わせた2層積層構造の不織布に上記特性
の洗浄剤を含浸させたもの(例えば、図2参照)、更
に、親水性繊維からなる不織布を中間層としてその両面
に(外層に)上記1種又は2種以上の親油性繊維が60
%以上からなる同種又は異種の上記特性のスパンレース
不織布を組合わせた3層積層構造の不織布に上記特性の
洗浄剤を含浸させたものもの(例えば、図3参照)で
は、洗浄剤の保持性が向上して効率よく清掃用不織布を
使用することができるものとなる。
【0031】次に、本発明の清掃用不織布物品は、上記
構成の清掃用不織布をピローフィルム包装体に収納され
ていることを特徴とするものである。この清掃用不織布
物品では、本発明となる清掃用不織布の保存安定性を高
めることができるものとなる。本発明の清掃用不織布物
品におけるピローフイルム包装体としては、特に限定さ
れるものではなく、一般的なものを用いることができ
る。例えば、アルミニウムまたはシリカを中層とし、外
層(両側)にポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエス
テルから選ばれるフイルムとした3層構造のものが挙げ
られる。アルミニウムはアルミ箔を用いてもよく、蒸着
加工してもよい。また、シリカは蒸着加工したものを用
いることができ、上記外層のフイルムをラミネート加工
して3層構造のピローフイルムが加工される。本発明の
清掃用不織布1枚を包装する場合は、上記構成のピロー
フイルム包装体に収納するのが好ましい。また、本発明
の清掃用不織布の複数枚を包装する場合は、上記構成の
ピローフイルム包装体に収納し、取りだし口を形成する
ための切り離し用切り込み部を設け、この切りこみ部を
覆う気密性フイルムよりなる開放蓋部を設けた再封緘可
能な包装体に収納することが好ましい。
【0032】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて、本発明を
より具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定さ
れるものではない。
【0033】〔実施例1〜32及び比較例1〜11〕下
記方法により各特性の洗浄剤及び不織布を調製した。 (1) 洗浄剤の調製 下記表1及び表2に示すように液性が弱アルカリから中
性の洗浄剤A〜Cを調製した。なお、表2は表1で用い
た香料の配合組成である。 (2) 不織布の調製 (実施例1〜26及び比較例1〜11)下記表3及び表
4に示す、各デニール及び長さ、平均繊維径のポリプロ
ピレン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリプ
ロピレン・ポリエチレン芯鞘複合繊維及びレーヨン繊維
を用いて各表3及び表4に示す各質量比で混綿後、カー
ドウェッブを作製した。該カードウェッブは、スパンレ
ース加工(40kg/cm2以上の圧力水)を常法によ
り行い、厚さ0.5〜2.5mm、坪量50〜105g/
cm2の不織布を得た。なお、平均繊維径30μm以上
の繊維を利用する場合は、まず、ニードルパンチ加工に
より予備交絡させ、次いでスパンレース法により本交絡
させたものを用いた。(スパンレース加工したシート
は、乾燥後そのまま使用してもよいが、不織布強度を上
げるために熱風加工又は/更にヒートエンボス加工して
もよい。) (PP,PE芯鞘構造複合繊維) ダイワボウ(株)製の下記NBFシリーズを用いた。 NBF(H);繊維径6d×繊維長76mm、 NBF(SH);繊維径7d×繊維長45mm、 NBF(H);繊維径15d×繊維長76mm、 NBF(XG);繊維径5d×繊維長64mm (実施例27〜32:積層不織布の製法)実施例27〜
32の積層不織布は、下記表5に示す各デニール及び、
長さ、平均繊維径のポリプロピレン繊維、ポリプロピレ
ン/ポリエチレン芯鞘構造複合繊維、ポリエステル/ポ
リエステル芯鞘構造複合繊維、レーヨン繊維を用いて下
記表4に示す各質量比で混綿後、カードウェッブを作製
した。該カードウェッブは、第1層と第2層、第1層、
第2層及び第1´層の順に積層し、スパンレース加工
(40kg/cm2)を常法により行なった。更に実施
例29〜32は、140℃で熱風加工を施した。以上に
より厚さ1mm〜2.5mm、坪量70〜120g/m
2の不織布を得た。表3〜表5における不織布の平均繊
維間距離は、上記式(I)〜(III)に従って算出し
た。なお、市販品の不織布等で繊維径が明確になってい
ない場合、デジタルマイクロスコープ(キーエンス社
製、VH−6300C)により繊維径を測定し、上記式
(I)、(II)及び(III)に従って平均繊維間距離を
算出した。
【0034】〔試験方法〕上記で得られた各不織布は2
×5cmに断裁したものをそれぞれ試験片として用い
た。試験は、下記方法によりモデル汚れ(強汚れ、中汚
れ)を作製し、下記評価方法により洗浄力試験を行っ
た。これらの結果を下記表3〜表5に示す。
【0035】(モデル油汚れの作製) 強汚れ(一般家庭の台所の諸設備で1年半ほど掃除を
せずに放置した汚れに相当) サラダ油をステンレス板状に均一に塗り延ばし、120
℃の温度で2時間処理し、油を変性させモデル油汚れと
した。 中汚れ(同様に6ヵ月〜1年に相当)サラダ油をステ
ンレス板状に均一に塗り延ばし、120℃の温度で1時
間処理し、油を変性させモデル油汚れとした。
【0036】〔洗浄力の評価方法〕下記表1に示す洗浄
剤A〜Cのいずれかを試験片重量に対して、140質量
%含浸させ、上記モデル油汚れを荷重450g/cm2
で20往復擦り、汚れの落ち具合を下記評価基準により
目視評価した。 評価基準: ◎:汚れ落ちが非常に良好 ○:汚れ落ちが良好 △:汚れ落ちにムラがある ×:ほとんど汚れが落ちない
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】
【表5】
【0042】上記表1〜表5の結果から明らかなよう
に、本発明範囲の実施例1〜32では、液性の異なるい
ずれの洗浄剤の場合においても、本発明の範囲外となる
比較例1〜11に比べて、頑固な油汚れに対して非常に
優れた洗浄性能を示すことが判明した。なお、モデル油
汚れは、市販のパルプ素材のキッチン用清掃シートやキ
ッチンペーパーでは破れてしまい汚れを全く除去するこ
とができなかった。特に、実施例1の場合、450g/
cm2の軽い拭き圧で20回擦るとほぼ完全に汚れを除
去することができるが、木綿タオルでは200回以上擦
らなければ汚れを完全に除去することができない。以上
のように本発明範囲となる実施例1〜32は、従来の清
掃法に比べて、非常に少ない労力で簡便且つ効果的に汚
れを除去清掃する能力に優れていることが判った。
【0043】〔実施例33〜34及び比較例12〜1
3;清掃用不織布物品の評価〕次に、実施例1のポリプ
ロピレン不織布を用い、洗浄剤Aを不織布重量に対して
140質量%含浸した清掃用不織布を下記表6に示す各
々の包装体に収納して、下記評価方法により保存安定性
の評価を行った。これらの結果下記表6に示す。
【0044】〔保存安定性の評価方法〕21×29.5
cmの不織布10枚を四つ折にして、包装体に収納した
物品を50℃、1ヵ月間保存し、保存する前の重量に対
する重量減少率を測定し、下記の基準により評価した。
なお、下記表6に示す各々の包装体は、ポリエチレン
(PE)60μm、ポリプロピレン(PP)50μm、
ポリエステル(PET)20μm、アルミニウム(A
l)7μm、シリカ(Si)12μmの材質を組み合わ
せて常法により作製したものを用いた。 評価基準: ○:重量減少率1%未満。 ×:重量減少率1%以上。
【0045】
【表6】
【0046】上記表6の結果から明らかなように、実施
例33及び34の本発明の清掃用不織布をピローフィル
ム包装体(PE/Al/PET又はPP/Si/PE
T)に収納した物品は、優れた保存安定性を有するのに
対し、比較例12及び13の本発明の清掃用不織布を通
常の包装体(PE/PET又はPP/PET)に収納し
たものは保存安定性に劣ることが判明した。
【0047】
【発明の効果】本発明の清掃用不織布によれば、キッチ
ン、厨房周り及び車両等の油汚れ、特に頑固な油汚れに
対して、傷つきの心配もなく、非常に少ない労力で簡便
且つ効果的に清掃することができる。また、本発明の清
掃用不織布物品は、上記頑固な油汚れ等に対して、傷つ
きの心配もなく、非常に少ない労力で簡便且つ効果的に
清掃することができる清掃用不織布の品質を損なうこと
なく長期にわたり保存することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の清掃用不織布(単層構造)の一例を横
断面態様で示す概略図である。
【図2】本発明の清掃用不織布(ニ層構造)の一例を横
断面態様で示す概略図である。
【図3】本発明の清掃用不織布(三層構造)の一例を横
断面態様で示す概略図である。
【符号の説明】 A〜C 清掃用不織布 1 親油性不織布 2 親水性不織布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 弘雄 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 3B074 AA01 AA02 AA08 AB01 BB04 CC03 4L047 AB02 AB07 AB10 BA04 CB10 CC16 DA00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)平均繊維径10μm〜60μm、
    平均繊維間距離30μm〜300μmの1種又は2種以
    上の親油性繊維60質量%以上からなるスパンレース不
    織布に、(b)界面活性剤0.01〜5質量%、水溶性
    溶剤5〜95質量%及びアルカリ剤0.2〜20質量%
    を含有する洗浄剤を含浸させたことを特徴とする清掃用
    不織布。
  2. 【請求項2】 前記清掃用不織布には、親水性不織布が
    積層された請求項1記載の清掃用不織布。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の清掃用不織布は、
    ピローフィルム包装体に収納されていることを特徴とす
    る清掃用不織布物品。
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