JP2003179558A - 利得等化器 - Google Patents
利得等化器Info
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Abstract
化に応じた利得変動を積極的に補償して光増幅器の利得
特性を等化する。 【解決手段】 EDFA4の伝送帯域における利得特性
を等化する利得等化器11。この利得等化器11は、E
DFA4の伝送帯域内における所定の波長帯域の利得波
長依存性を補償する光透過特性を有するエタロンフィル
タ20と、このエタロンフィルタ20の光透過特性の温
度変化に応じた波長シフトの量とEDFA4の所定の波
長帯域における特定の波長帯域での温度変化に応じた利
得変動とをそれぞれ補償する光透過特性を有する互いに
縦列接続された複数の長周期グレーティング部品21お
よび22とを備えている。
Description
(Erbium-doped Fiber Amplifier;エルビニウム添加光
ファイバ増幅器)等の光増幅器の利得特性を等化するた
めの利得等化器に関する。
タ伝送量のさらなる増加が求められている。そこで、互
いに異なる波長を有する複数の光を多重して伝送する波
長多重伝送システム{WDM(Wavelength Division Mu
ltiplexing)伝送システム}が実用に至っている。
イスの1つとして、上記多重化光信号を、光電変換を行
うことなく一括増幅可能なEDFA等の光増幅器が開発
されている。
は、伝送される各波長の信号光にレベル偏差が生じてい
ると、光信号が劣化して伝送距離や伝送帯域を低減させ
る恐れがある。したがって、光増幅器である例えばED
FAには、伝送帯域における利得特性を平坦化(等化)
することが要求されている。
530nm〜1610nm)における利得特性は波長依
存性を有している。したがって、この波長依存性を有す
る利得特性(利得波長依存性)を平坦化するために、E
DFAの利得波長依存性と相反する損失波長特性を有す
る光フィルタをEDFAに組み合わせることにより、E
DFAの利得特性を等化している。この光フィルタとし
ては、例えば、エタロンフィルタ、チャープFBG(Fi
ber Brag Grating;ファイバブラックグレーティング)
等がある。
(a)および図11(b)に示すように温度依存性を有
しており、特に、1530nm〜1535nm帯域にお
ける温度特性に基づく利得変動{利得増大側(+側)へ
の利得変動}は非常に大きい。このため、この利得変動
を抑制・補償することが非常に困難であった。
エタロンフィルタをEDFAに組み合わせて使用するこ
とが考えられている。この構成において、図11(c)
に示すように、このエタロンフィルタの光透過特性を、
EDFAの利得特性とは相反するように設定すれば、E
DFAの利得変動を補償可能であると考えられる。
に、エタロンフィルタの光透過特性は、温度依存シフト
特性を有している。したがって、使用環境温度が高くな
ると光透過特性が長波長側にシフトし、使用環境温度が
低くなると光透過特性が短波長側にシフトする。
530nm〜1535nm帯域における温度特性に基づ
く光透過特性は+側、すなわち、光透過率増大側へ変化
し、上記EDFAの利得変動を増長する。
nm〜1535nm帯域には、0℃〜65℃間において
最大0.6dBの利得偏差が生じており、EDFAの利
得等化性を確保することが困難であった。
公報に開示された長周期グレーティング(Long Period
Grating;LPG)は、エタロンフィルタの25℃を基
準とした光透過特性の1530nm〜1535nm帯域
における温度依存性のスロープ(図11(d)参照)と
相反する光透過特性の1530nm〜1535nm帯域
における温度依存性のスロープ(図13参照)を有して
いる。
941号公報に開示された長周期グレーティングをED
FAおよびエタロンフィルタに組み合わせることによ
り、EDFAおよびエタロンフィルタの利得温度依存性
(温度変化に基づく利得変動)を補償することが提案さ
れている。
4941号公報に開示された従来の長周期グレーティン
グを用いたEDFAに対する利得補償においては、エタ
ロンフィルタの光透過特性の1530nm〜1535n
m帯域における温度依存性と相反した光透過特性を有す
る長周期グレーティングにより、EDFAおよびエタロ
ンフィルタの利得温度依存性を補償している。
41号公報に開示された従来の長周期グレーティングを
用いたEDFAに対する利得等化器では、EDFA自体
の利得特性自体、すなわち、エルビニウム(Er)自体
の利得温度依存性(エルビニウムの温度変化に依存した
利得特性自体)については、積極的に着目していない。
温度変化に依存した利得特性がさらに増大すると、15
30nmでの利得変動量もその利得特性増大につれて増
加する。
およびエタロンフィルタを組み合わせた光増幅システム
の利得特性においては、1530nm〜1535nm帯
域における0℃〜65℃間で約1.0〜2.0dB(2
5℃〜65℃間で約0.6dB〜1.5dB)の大きな
利得偏差(利得上昇)が生じている。
6dB程度の光損失特性を有する1つの長周期グレーテ
ィングを単純に組み合わせただけでは、EDFAの利得
等化性を確保することが困難であった。
FAを用いて光増幅を行う場合には、そのEDFAの利
得変動を使用環境範囲内(0℃〜65℃)において±約
0.5dB以下に抑制させることが一般的に要求されて
いるため、上記従来の光増幅システムでは、この要求を
満足することができなかった。
ので、EDFA等の光増幅器における特定の波長帯域で
の温度変化に応じた利得変動を積極的に補償して光増幅
器の利得特性を等化することをその目的とする。
器の伝送帯域における利得特性を等化する下記の構成要
素を備えたことを特徴とする利得等化器である。 (a)前記光増幅器の前記伝送帯域内における所定の波
長帯域の利得波長依存性を補償する光透過特性を有する
フィルタ手段と、(b)前記フィルタ手段の光透過特性
の温度変化に応じた波長シフトの量と前記光増幅器の前
記所定の波長帯域における特定の波長帯域での温度変化
に応じた利得変動とをそれぞれ補償する光透過特性を有
する互いに縦列接続された複数の長周期グレーティング
部品。
て、前記各長周期グレーティング部品は、温度変化に依
存した光透過損失特性を有し、この光透過損失特性は、
前記伝送帯域よりも短波長側に光透過損失のピークを有
している。
て、前記各長周期グレーティング部品の光透過損失特性
は、前記光透過損失ピークが前記温度の第1の所定温度
までの上昇変化に応じて長波長側にシフトし、当該温度
の第2の所定温度までの下降変化に応じて短波長側にシ
フトして前記特定の波長帯域での光透過損失が増大する
特性である。
て、前記フィルタ手段の光透過特性は、前記温度の前記
第1の所定温度までの上昇変化に応じて長波長側にシフ
トし、当該温度の前記第2の所定温度までの下降変化に
応じて短波長側にシフトして前記特定の波長帯域におけ
る前記温度変化に起因した光透過損失が減少する特性で
ある。
て、前記各長周期グレーティングの光透過特性は、前記
特定の波長帯域よりも長波長側の帯域においては、温度
変化に関係なくフラットな光透過損失特性を有し、且つ
前記光透過損失ピークの中心波長の温度特性が約4nm
/100℃である。
て、前記伝送帯域は約1530nm〜約1610nm、
前記所定の波長帯域は約1530nm〜約1540n
m、および前記特定の波長帯域は約1530〜1535
nmであり、前記光透過損失ピークの中心波長は約15
10nm帯に含まれており、特定の波長帯域よりも長波
長側のフラットな光透過特性を有する帯域は、約154
0nm〜約1610nmである。
前記第1の所定温度は約65℃、前記第2の所定温度は
約25℃であり、前記各長周期グレーティング部品の前
記特定の波長帯域における短波長側の約1530帯にお
ける光透過損失は、前記第2の所定温度である約25℃
から前記第1の所定温度である約65℃の間において約
0.4dB〜約0.6dBである。
複数の長周期グレーティング部品における特定の波長帯
域における短波長側の約1530帯における光透過損失
は、前記第2の所定温度である約25℃から前記第1の
所定温度である約65℃の間において約1.5dB以上
である。
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形
態に係わる利得等化器および光増幅器を含む光増幅シス
テム1の概略構成を示す図である。
通信用光ファイバ2を介して入力された波長多重光信号
を、出力側1方向のみに通過させる第1のアイソレータ
3と、例えばエルビニウム(Er)が添加された導波路
であるEr添加光ファイバから構成されたEDFA4と
を備えている。
信号出力側に接続された光結合器である第1のフォトカ
プラ5と、この第1のフォトカプラ5を介してEDFA
4に対して所定の励起波長を有するレーザ光(励起光)
を供給する第1のレーザダイオード6とを備えている。
ルギーにより励起され、そのEDFA4を介して伝播さ
れる波長多重光信号を増幅する機能を有している。
介して増幅された波長多重光信号を、出力側1方向のみ
に通過させる第2のアイソレータ10と、この第2のア
イソレータ10を介して出力されてきた波長多重光信号
の利得特性、すなわち、EDFA4の伝送帯域(例え
ば、約1530nm〜約1610nm)における利得特
性を等化する利得等化器11とを備えている。
2のアイソレータ10を介して伝播されてきた波長多重
信号の利得特性、すなわち、EDFA4の伝送帯域(約
1530nm〜約1610nm)における所定の波長帯
域(約1530nm〜約1540nm)の利得波長依存
性を補償する前掲図11(c)に示す光透過特性を有す
るエタロンフィルタ20を備えている。
依存性は、前掲図11(c)に示すように、長波長方向
にシフトする特性である。また、図11(d)に示すよ
うに、エタロンフィルタ20は、所定波長帯域(約15
30nm〜約1540nm)における特定の波長帯域
(約1530nm〜1535nm)において、温度特性
に起因した光透過率が増大するスロープの光透過特性を
有している。
タ20の光透過特性の温度変化に応じた波長シフトの量
とEDFA4の所定波長帯域(約1530nm〜約15
40nm)における特定の波長帯域(約1530nm〜
1535nm)での温度変化に応じた利得変動とをそれ
ぞれ補償する光透過特性を有する第1および第2の長周
期グレーティング部品21および22を備えている。
び第2のグレーティング部品22は、それぞれ多重波長
光信号伝播用の光ファイバ23および24に接続されて
いる。それぞれの光ファイバ23および24は融着によ
り互いに縦列に接続されている。
タロンフィルタ20が組み合わされた構成の利得特性に
おいては、図14に示すように、1530nm〜153
5nm帯域における0℃〜65℃間で約1.0dB〜約
2.0dB(25℃〜65℃間で約0.6dB〜約1.
5dB)の大きな利得偏差が生じている。なお、0℃
は、波長多重伝送用に使用される光増幅システムの使用
環境温度の下限値であり、65℃は、波長多重伝送用に
使用される光増幅システムの使用環境温度の上限値であ
る。
2は、コアの周囲がクラッドで覆われて形成される光導
波路としてのシングルモード光ファイバを有している。
そして、このシングルモード光ファイバのコアには、フ
ァイバ長手方向に沿ってその屈折率を周期的に変化させ
て形成された周期変化約440μm、グレーティング長
約22mmの長周期グレーティングを有している。
域よりも非常に長波長である100μm〜数100μm
の周期を有するグレーティングを一般に長周期グレーテ
ィングと呼んでいる。
1および22は、対応する光ファイバ(コア)に形成さ
れた長周期グレーティングを介して伝播される伝播モー
ドと高次のクラッドモードとの結合に起因する1次モー
ドからN次モード(Nは2以上の整数)の複数の互いに
波長間隔を介した光透過損失ピークを有する光透過特性
を有している。
(約100μm〜数100μm)に設定すると、光ファ
イバの導波モードのパワーをクラッドモードへ結合させ
ることができる。クラッドモードへ結合したパワーの大
部分は、そのまま損失となるため、長周期グレーティン
グを有する長周期グレーティング部品は、光透過損失ピ
ーク波長を有する無反射型フィルタ機能を有している。
ティング部品21および22の温度特性、すなわち、中
心波長変動(ずれ)の温度依存性を図2に示す。
グ部品21および22における中心波長変動の温度依存
性は、約4nm/100℃であり、約25℃から約60
℃までの温度上昇変化に応じて、約1.6nm分だけ長
波長側にシフトしている。
21および22の温度変化に依存した光透過損失特性と
して、伝送帯域(1530nm〜1610nm)よりも
短波長側である約1510nmに光透過損失のピークを
持たせれば、その光透過損失ピークは、約60℃までの
上昇変化に応じて長波長側にシフトし、約25℃までの
下降変化に応じて短波長側にシフトする。
ング部品21および22の中心波長変動(ずれ)の温度
依存性を利用して設定された各長周期グレーティング部
品(LPG)21および22の光透過特性の温度依存性
を示す図である。
65℃における各長周期グレーティング部品21および
22の光透過損失特性曲線を表し、符号S2は、使用環
境温度25℃における各長周期グレーティング部品21
および22の光透過損失特性曲線を表している。また、
符号S3は、使用環境温度0℃における各長周期グレー
ティング部品21および22の光透過損失特性曲線を表
している。
1のピーク波長、符号Pbは、光透過損失特性曲線S2
のピーク波長および符号PCは、光透過損失特性曲線S
3のピーク波長をそれぞれ示している。図3から、各長
周期グレーティング部品21および22の光透過損失特
性のピーク波長は、温度上昇変化(0℃→25℃→60
℃)に応じて長波長側にシフトし、温度下降変化(60
℃→25℃→0℃)に応じて短波長側にシフトすること
が分かる。
ーティング(LPG)部品21および22の光透過特性
の温度依存性は、特定の波長帯域、すなわち、EDFA
4およびエタロンフィルタ20が組み合わされた構成に
おいて大きな利得偏差(約2.0)が生じている帯域
(約1530nm〜約1535nm)においては、その
短波長側である約1530nm帯において約0.4dB
〜約0.6dBの光透過損失特性(25℃〜60℃間)
を有している。
び22の特定の帯域(約1530nm〜約1535n
m)における光透過損失特性スロープは、前掲図11
(d)に示すエタロンフィルタ20の特定の帯域(約1
530nm〜約1535nm)における光透過損失特性
スロープと略逆になっている。したがって、エタロンフ
ィルタ20の特定の帯域(約1530nm〜約1535
nm)における光透過損失特性を補償することができ
る。
G)部品21および22の光透過特性の温度依存性は、
EDFA4の所定波長帯域(約1530nm〜約154
0nm)よりも長波長側(約1540nm〜約1610
nm、但し、図3においては、約1560nmまで示
す)においては、温度変化に関係なくフラットな光透過
損失特性を有している。
る各長周期グレーティング(LPG)部品21および2
2を、図1に示すように縦列接続してEDFA4に対す
る利得変動補償用としてエタロンフィルタ20と組み合
わせる。この構成により、図4に示すように、上記特定
の波長帯域(約1530nm〜約1535nm)におい
て、25℃〜60℃間の温度範囲内で約0.7dB〜約
1.5dBの光透過損失を生じさせることができ、さら
に、0℃〜60℃間で約1.0dB〜約2.0dBの光
損失を生じさせることが可能になる。
530nm〜1535nm帯域における0℃〜65℃の
温度範囲内で約1.0dB〜2.0dBの大きな利得上
昇が生じていた場合でも、図1に示すように、本実施形
態の第1および第2の長周期グレーティング部品21お
よび22をエタロンフィルタ20に組み合わせた利得等
化器11を用いることにより、上記利得上昇(約1.0
dB〜2.0dB)を、対応する光透過損失(約1.0
dB〜約2.0dB)で補償することができる。
よれば、図5に示すように、EDFA4の利得変動を、
使用環境範囲内(0℃〜65℃)および伝送帯域内(約
1530nm〜約1610nm;但し、図中は1560
nmまでのみ示している)において、最大約±0.3d
B程度に抑制することができる。
を含む光増幅システム1は、EDFAの利得変動抑制要
求{使用環境範囲内(0℃〜65℃)において±約0.
5dB以下}を十分に満足することができる。
の長周期グレーティング部品21および22を製造し、
製造した第1および第2の長周期グレーティング部品2
1および22を用いて利得等化器11を製作してEDF
A4に対する利得変動補償を行った場合の検証結果につ
いて説明する。なお、以下に示す第1および第2のグレ
ーティング部品21および22それぞれの製造方法は、
以下に示す方法に限定されるものではない。
モード光ファイバ(例えば、コア層:Ge層、コア径:
約10μm、比屈折率:0.35%のステップ型プロフ
ァイル、クラッド層:Si層)を用意する。次に、その
光ファイバからクラッド層の外周側の被覆層を除去し、
被覆層を除去した光ファイバに対して、例えば15MP
aで約3週間高圧水素処理を行い、光ファイバのレーザ
光に対する感度を実用的レベルまで上昇させる。
バに対して、予め所望の長周期グレーティング形状(周
期変化約440μm、グレーティング長約22mm)に
対応するピッチのスリットを有するフェイズマスクを介
して紫外線アルゴンレーザを照射する。この結果、光フ
ァイバに対して上記グレーティング形状(周期変化約4
40μm、グレーティング長約22mm)を有する長周
期グレーティングを形成する。
た光ファイバに対して水素抜きアニール処理を施した
後、上記グレーティング形状・特性の経時劣化量に基づ
く局所加熱処理(熱劣化アニール処理)を施してグレー
ティング形状・特性を安定化させる。
イバの長周期グレーティング形成部を石英材料等の保護
部材に収容し、長周期グレーティング形成部の両端部を
エポキシ系樹脂等の接着剤を用いて保護部材に固定す
る。
た保護部材に対して接着剤アニール処理を施し、SUS
等の金属パイプ(2次パッケージ)に収容して長周期グ
レーティング部品21、22を製造する。なお、この各
長周期グレーティング部品21、22の保護部材および
金属パイプを用いたパッケージング構成は、単なるパッ
ケージング構成の一例であり、このパッケージング構成
に限定されるものではない。
の長周期グレーティング部品21、22を、それぞれ光
ファイバ23および24にそれぞれ接続し、光ファイバ
23および24を融着して第1および第2の長周期グレ
ーティング部品21および22を縦列接続する。次い
で、縦列接続された第1および第2の長周期グレーティ
ング部品21および22をエタロンフィルタ20に接続
して利得等化器11を製作する。そして、製作した利得
等化器11を介してEDFA4の利得変動を測定した結
果、図6に示す結果が得られた。
利得特性と略同等の利得特性、言い換えれば、使用環境
範囲内(0℃〜65℃)および伝送帯域内(約1530
nm〜約1610nm)において、最大約±0.3dB
程度利得変動を有する利得特性が得られることが分かっ
た。
得等化器11によれば、EDFA4の特定波長帯域(約
1530nm〜約1535nm)での温度変化に応じた
大幅な利得変動(2.0dB)を約±0.3dBレベル
まで抑制・補償して、光増幅システムに対する要求{使
用環境範囲内(0℃〜65℃)において±約0.5dB
以下の利得変動}を満足することができる。この結果、
EDFAを用いた光増幅システムの実用性を大幅に向上
させることができる。
利得特性補償用の長周期グレーティング部品として、2
つの長周期グレーティング部品(第1の長周期グレーテ
ィング部品、第2の長周期グレーティング部品)を用い
たが、本発明はこれに限定されるものではない。
体、すなわち、添加されたEr(エルビニウム)自体の
温度変化に依存した特定波長帯域(約1530nm〜約
1535nm)での利得特性がさらに増大した場合(例
えば、励起レーザエネルギーの増大等)、その利得特性
における上記1530nmでの利得増大分を抑制するの
に十分な当該1530nmでの光損失特性を全体で有す
るように、必要な数の長周期グレーティング部品を縦列
接続すればよい。
り、3つの長周期グレーティング部品(第1の長周期グ
レーティング部品〜第3の長周期グレーティング部品)
それぞれの中心波長変動(ずれ)の温度依存性を利用し
て設定された各長周期グレーティング部品の光透過特性
の温度依存性を示す図である。
Sc1は、使用環境温度65℃、使用環境温度25℃お
よび使用環境温度−5℃における各長周期グレーティン
グ部品の光透過損失特性曲線をそれぞれ表し、符号Pa
1、符号Pb1および符号Pc1は、光透過損失特性曲
線Sa1、Sb1およびSc1の波長をそれぞれ示して
いる。図7においては、図3と同様に、各長周期グレー
ティング部品の光透過損失特性のピーク波長は、温度上
昇変化(−5℃→25℃→65℃)に応じて長波長側に
シフトし、温度下降変化(65℃→25℃→−5℃)に
応じて短波長側にシフトすることが分かる。
それぞれ有する第1の長周期グレーティング部品〜第3
の長周期グレーティング部品を互いに縦列接続した場合
の光透過損失特性の温度依存性を示す図である。
期グレーティング部品〜第3の長周期グレーティング部
品を組み合わせた場合には、上記特定の波長帯域(約1
530nm〜約1535nm)において、25℃〜65
℃間の温度範囲内で約1.0dB〜約2.0dBの光透
過損失を生じさせることができ、さらに、−5℃〜65
℃間で約1.5dB〜約3.0dBの光損失を生じさせ
ることが可能になる。
り、4つの長周期グレーティング部品(第1の長周期グ
レーティング部品〜第4の長周期グレーティング部品)
それぞれの中心波長変動(ずれ)の温度依存性を利用し
て設定された各長周期グレーティング部品の光透過特性
の温度依存性を示す図である。
Sc2は、使用環境温度65℃、使用環境温度25℃お
よび使用環境温度−5℃における各長周期グレーティン
グ部品の光透過損失特性曲線をそれぞれ表し、符号Pa
2、符号Pb2および符号Pc2は、光透過損失特性曲
線Sa2、Sb2およびSc2の波長をそれぞれ示して
いる。図9においては、図3と同様に、各長周期グレー
ティング部品の光透過損失特性のピーク波長は、温度上
昇変化(−5℃→25℃→65℃)に応じて長波長側に
シフトし、温度下降変化(65℃→25℃→−5℃)に
応じて短波長側にシフトすることが分かる。
をそれぞれ有する第1の長周期グレーティング部品〜第
4の長周期グレーティング部品を互いに縦列接続した場
合の光透過損失特性の温度依存性を示す図である。
周期グレーティング部品〜第4の長周期グレーティング
部品を組み合わせた場合には、上記特定の波長帯域(約
1530nm〜約1535nm)において、25℃〜6
5℃間の温度範囲内で約1.5dB〜約2.5dBの光
透過損失を生じさせることができ、さらに、−5℃〜6
5℃間で約2.0dB〜約4.0dBの光損失を生じさ
せることが可能になる。
に依存した特定波長帯域(約1530nm〜約1535
nm)での利得特性が、約1.0dB〜約2.0dBか
ら、例えば、約1.5dB〜約3.0dB、あるいは約
2.0dB〜約4.0dBへさらに増大した場合(例え
ば、励起レーザエネルギーの増大等)でも、その利得特
性における上記1530nm〜1535nmでの利得増
大分を抑制するのに十分な当該1530〜1535nm
での光損失特性を作り出すことができる。この結果、光
増幅システムに対する要求{使用環境範囲内(0℃〜6
5℃)において±約0.5dB以下の利得変動}を満足
することができ、EDFAを用いた光増幅システムの実
用性を大幅に向上させることができる。
長周期グレーティング部品それぞれの製造方法および2
次パッケージを含む製品構成の概要について記載したが
本発明はその構成に限定されるものではない。すなわ
ち、上記製造方法および長周期グレーティング製品の構
成については、様々な変更が可能であり、例えば、特開
平2001−124941号公報に開示されている変更
例が適用可能である。
特性を補償するフィルタ手段として、エタロンフィルタ
を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、EDFAの所定の波長帯域(約1530nm〜
約1540nm)の利得波長依存性を補償する機能を有
するフィルタ手段であれば、他のフィルタ手段を用いて
もよい。
EDFAを用いた光増幅システムについて本発明の光利
得等化器を適用した例について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではない。他の光増幅器を用いた光
増幅システムに対しても本発明の光利得等化器を適用可
能である。
等化器によれば、互いに縦列接続された複数の長周期グ
レーティング部品が、光増幅器の所定の波長帯域におけ
る特定の波長帯域での温度変化に応じた利得変動を補償
する光透過特性を有しているため、光増幅器の上記特定
の波長帯域での温度変化に応じた利得変動が上記光透過
特性により相殺され、光増幅器の利得特性を等化するこ
とができる。
光増幅器を含む光増幅システムの概略構成を示す図。
ング部品の中心波長変動の温度依存性を示す図。
透過特性の温度依存性を示す図。
レーティング部品およびエタロンフィルタを組み合わせ
た利得等化器の光透過損失の温度依存性を示す図。
レーティング部品をエタロンフィルタに組み合わせた利
得等化器を用いたEDFAの利得変動を示す図。
グレーティング部品を含む利得等化器を介してEDFA
の利得変動を測定した結果を表す図。
レーティング部品それぞれの光透過特性の温度依存性を
示す図。
レーティング部品を組み合わせた利得等化器の光透過損
失の温度依存性を示す図。
レーティング部品それぞれの光透過特性の温度依存性を
示す図。
グレーティング部品を組み合わせた利得等化器の光透過
損失の温度依存性を示す図。
図、(b)は、EDFAにおける25℃を基準とした場
合の利得変動量を示す図、(c)は、エタロンフィルタ
の光透過特性の温度依存性を示す図、(d)は、エタロ
ンフィルタの25℃を基準とした場合の光透過特性を示
す図。
行った場合のEDFAの利得変動を示す図。
存性を示す図。
せた光増幅システムの利得特性を示す図。
Claims (8)
- 【請求項1】 光増幅器の伝送帯域における利得特性を
等化する下記の構成要素を備えたことを特徴とする利得
等化器。 (a)前記光増幅器の前記伝送帯域内における所定の波
長帯域の利得波長依存性を補償する光透過特性を有する
フィルタ手段と、 (b)前記フィルタ手段の光透過特性の温度変化に応じ
た波長シフトの量と前記光増幅器の前記所定の波長帯域
における特定の波長帯域での温度変化に応じた利得変動
とをそれぞれ補償する光透過特性を有する互いに縦列接
続された複数の長周期グレーティング部品。 - 【請求項2】 前記各長周期グレーティング部品は、温
度変化に依存した光透過損失特性を有し、この光透過損
失特性は、前記伝送帯域よりも短波長側に光透過損失の
ピークを有していることを特徴とする請求項1記載の利
得等化器。 - 【請求項3】 前記各長周期グレーティング部品の光透
過損失特性は、前記光透過損失ピークが前記温度の第1
の所定温度までの上昇変化に応じて長波長側にシフト
し、当該温度の第2の所定温度までの下降変化に応じて
短波長側にシフトして、前記特定の波長帯域での光透過
損失が増大する特性であることを特徴とする請求項2記
載の利得等化器。 - 【請求項4】 前記フィルタ手段の光透過特性は、前記
温度の前記第1の所定温度までの上昇変化に応じて長波
長側にシフトし、当該温度の前記第2の所定温度までの
下降変化に応じて短波長側にシフトして前記特定の波長
帯域における前記温度変化に起因した光透過損失が減少
する特性であることを特徴とする請求項3記載の利得等
化器。 - 【請求項5】 前記各長周期グレーティングの光透過特
性は、前記特定の波長帯域よりも長波長側の帯域におい
ては、温度変化に関係なくフラットな光透過損失特性を
有し、且つ前記光透過損失ピークの中心波長の温度特性
が約4nm/100℃であることを特徴とする請求項4
記載の利得等化器。 - 【請求項6】 前記伝送帯域は約1530nm〜約16
10nm、前記所定の波長帯域は約1530nm〜約1
540nm、および前記特定の波長帯域は約1530〜
1535nmであり、前記光透過損失ピークの中心波長
は約1510nm帯に含まれており、特定の波長帯域よ
りも長波長側のフラットな光透過特性を有する帯域は、
約1540nm〜約1610nmであることを特徴とす
る請求項5記載の利得等化器。 - 【請求項7】 前記第1の所定温度は約65℃、前記第
2の所定温度は約25℃であり、 前記各長周期グレーティング部品の特定の波長帯域にお
ける短波長側の約1530帯における光透過損失は、前
記第2の所定温度である約25℃から前記第1の所定温
度である約65℃の間において約0.4dB〜約0.6
dBであることを特徴とする請求項6記載の利得等化
器。 - 【請求項8】 前記縦列接続された複数の長周期グレー
ティング部品における特定の波長帯域における短波長側
の約1530帯における光透過損失は、前記第2の所定
温度である約25℃から前記第1の所定温度である約6
5℃の間において約1.5dB以上であることを特徴と
する請求項7記載の利得等化器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001379855A JP2003179558A (ja) | 2001-12-13 | 2001-12-13 | 利得等化器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001379855A JP2003179558A (ja) | 2001-12-13 | 2001-12-13 | 利得等化器 |
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JP2003179558A true JP2003179558A (ja) | 2003-06-27 |
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ID=19187003
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JP2001379855A Pending JP2003179558A (ja) | 2001-12-13 | 2001-12-13 | 利得等化器 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2003179558A (ja) |
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