JP2001124941A - グレーティング型光部品 - Google Patents

グレーティング型光部品

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JP2001124941A
JP2001124941A JP30885999A JP30885999A JP2001124941A JP 2001124941 A JP2001124941 A JP 2001124941A JP 30885999 A JP30885999 A JP 30885999A JP 30885999 A JP30885999 A JP 30885999A JP 2001124941 A JP2001124941 A JP 2001124941A
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transmission loss
wavelength
grating
characteristic
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JP30885999A
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Toshiaki Tsuda
寿昭 津田
Shigeto Yodo
重人 淀
Ario Shirasaka
有生 白坂
Yoshihiro Emori
芳博 江森
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
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    • G02B6/02Optical fibres with cladding with or without a coating
    • G02B6/02057Optical fibres with cladding with or without a coating comprising gratings
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/25Arrangements specific to fibre transmission
    • H04B10/2507Arrangements specific to fibre transmission for the reduction or elimination of distortion or dispersion
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/10Controlling the intensity, frequency, phase, polarisation or direction of the emitted radiation, e.g. switching, gating, modulating or demodulating
    • H01S3/10007Controlling the intensity, frequency, phase, polarisation or direction of the emitted radiation, e.g. switching, gating, modulating or demodulating in optical amplifiers
    • H01S3/10023Controlling the intensity, frequency, phase, polarisation or direction of the emitted radiation, e.g. switching, gating, modulating or demodulating in optical amplifiers by functional association of additional optical elements, e.g. filters, gratings, reflectors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長1530nm〜1535nmにおけるE
DFAの温度依存性を補償して、波長1530nm〜1
610nmの波長多重伝送を実現する。 【解決手段】 光ファイバにグレーティング周期変化が
約300〜500μmの長周期グレーティングを形成
し、光ファイバの長周期グレーティングを介しての伝搬
モードと高次のクラッドモードに起因する約1500〜
1525nmの光透過損失ピークを持った光透過損失特
性を光ファイバに持たせる。光透過損失ピーク波長の温
度依存シフト量を約0.02/℃〜約0.05/℃と
し、該シフトにより波長1530nmにおける65℃で
の光透過損失(特性線a)を25℃での光透過損失(特
性線b)よりも約0.4〜0.6dB大きくし、EDF
Aとエタロンフィルタとを組み合わせたデバイスにおけ
る利得温度依存性を±0.2dB以下に補償する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばEDFA
(エルビウム添加光ファイバ型光増幅器)等の光増幅器
の利得温度特性(利得温度依存性)を補償するために用
いられる、長周期グレーティング(LPG;Long
Period Grating)を有するグレーティン
グ型光部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報化社会の発展により、通信情報量が
飛躍的に増大する傾向にあり、光ファイバ通信における
高速大容量化は、必要かつ、不可欠の課題となってい
る。この高速大容量化へのアプローチとして、エルビウ
ム添加ファイバなどの希土類添加光ファイバを用いるこ
とにより、光信号を光のまま増幅できる光ファイバアン
プタイプの光増幅器が開発され、この光ファイバアンプ
タイプの光増幅器の開発によって信号光自体の大容量化
が急速に発展しつつある。
【0003】また、その一方で、光通信における通信容
量の拡大のために、異なる波長を持つ光信号を1本の光
ファイバで伝送する波長多重伝送方式による通信の開発
が行われており、この波長多重伝送方式を用いた光通信
システム(波長多重伝送システム)に前記光ファイバア
ンプタイプの光増幅器を適用することにより、さらなる
通信容量の拡大および長距離伝送の実現化が期待され
る。
【0004】前記光ファイバアンプタイプの光増幅器の
代表例として、EDFAがあり、このEDFAを用い、
例えばEDFAの利得帯域である波長1530nm〜1
610nmの波長を伝送帯域として上記波長多重伝送を
行なうことが検討されている。
【0005】EDFAを波長多重伝送用として用いるた
めには、伝送帯域において利得波長依存性が少ないこ
と、すなわち、伝送帯域における利得が均一性を有する
ことが要求されるが、例えば図11の特性線a〜cに示
すように、EDFAの利得は波長依存性を有しており、
特に波長1530nm〜1540nm付近の利得は均一
でない。すなわち、EDFAの利得は、波長1533n
m付近に利得の最大値を有し、波長約1533nmから
波長1530nmに近づくにつれて利得が小さくなり、
また、波長約1533nmから波長約1540nmに近
づくにつれて利得が小さくなる。
【0006】なお、同図の特性線aには65℃における
EDFAの利得波長依存性が、特性線bには0℃におけ
るEDFAの利得波長依存性が、特性線cには25℃に
おけるEDFAの利得波長依存性がそれぞれ示されてい
る。
【0007】そこで、このような、EDFAの利得波長
依存性を補償するために、例えば利得等化用のエタロン
フィルタをEDFAに組み合わせたEDFAデバイスが
用いられている。なお、エタロンフィルタは、周知の如
く、光透過損失特性(光透過特性)が余弦波形状を有す
るフィルタ機能部品である。
【0008】上記EDFAデバイスに適用されるエタロ
ンフィルタは、例えば25℃における波長1530nm
〜1540nm付近の光透過特性がEDFAの利得の波
長依存性と逆の特性となるように形成されるものであ
る。すなわち、図12に示すように、上記EDFAデバ
イスに適用されるエタロンフィルタの光透過特性は、波
長1533nm付近に光透過率の最小値(光透過損失の
最大値)を有し、波長約1533nmから波長1530
nmに近づくにつれて光透過率が大きく(光透過損失が
小さく)なり、また、波長約1533nmから波長約1
540nmに近づくにつれて光透過率が大きく(光透過
損失が小さく)なるように形成される。
【0009】このような光透過特性を有するエタロンフ
ィルタをEDFAに組み合わせれば、波長1530nm
〜1540nm付近におけるEDFAの大きな利得波長
依存性を25℃において補償することができるために、
波長1530nm〜1610nmの広い範囲の伝送帯域
を用いて、25℃での波長多重伝送を実現することが可
能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記E
DFAの利得は温度依存性を有しており、図11の特性
線a〜cに示したように、温度によって利得特性が異な
る。すなわち、例えば同図の特性線cに示した25℃に
おける利得特性と同図の特性線aに示した65℃におけ
る利得特性を比較してみると明らかなように、温度が高
くなると波長1530nm〜1540nm付近の利得が
大きくなる。
【0011】一方、上記エタロンフィルタは、光透過特
性が、例えば0.005nm/℃程度の温度依存シフト
特性を有しており、使用環境温度が高くなると光透過特
性が長波長側にシフトし、使用環境温度が低くなると光
透過特性が短波長側にシフトする。
【0012】したがって、図12に示した特性を有する
エタロンフィルタの25℃における光透過特性を基準
(0)として、波長多重伝送システムの使用環境温度上
限値と言われている65℃における光透過特性を求める
と、図10の特性線aに示すようになり、同様に、エタ
ロンフィルタの25℃における光透過特性を基準とし
て、波長多重伝送システムの使用環境温度下限値と言わ
れている0℃における光透過特性を求めると、図10の
特性線bに示すようになる。
【0013】ここで、図10に示されているエタロンフ
ィルタの波長1530nm付近の光透過特性と、図11
に示されているEDFAの波長1530nm付近の利得
とを比較してみれば明らかなように、25℃を基準とし
たときに、65℃においては、波長1530nm付近に
おけるEDFAの利得とエタロンフィルタの光透過特性
がいずれもプラスとなり、0℃においては、波長153
0nm付近のEDFAの利得とエタロンフィルタの光透
過特性がいずれもマイナスになっている。
【0014】したがって、上記EDFAとエタロンフィ
ルタとを組み合わせたEDFAデバイスの25℃におけ
る利得波長依存性を基準として、このEDFAデバイス
の65℃における利得波長依存性と0℃における利得波
長依存性とをそれぞれ求めると、図9の特性線a(65
℃)、特性線b(0℃)に示すようになり、同図の特性
線aに示すように、25℃における利得を基準としたと
きの65℃における利得は、波長1535nm以下にな
ると徐々に大きくなって、波長1530nmにおいて
0.6dBにもなってしまう。
【0015】波長多重伝送システムにEDFAデバイス
を適用するためには、25℃における利得を基準とした
利得が、0℃〜65℃の温度範囲内で約±0.2dB以
下であることが求められているために、上記EDFAデ
バイスは、この要求に応じることができなかった。
【0016】なお、図9には、波長1530nm〜15
60nmまでの特性しか示されていないが、波長156
0nm〜1610nmの範囲においても、25℃におけ
る利得を基準とした利得は、0℃〜65℃の温度範囲内
で、約±0.2dB以下となり、図9に示したEDFA
デバイスは、上記伝送帯域の長波長側においては、上記
利得偏差の補償要求が満足されていた。
【0017】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、例えば波長153
0nm〜1540nmといった設定した利得補償帯域に
おいて光増幅器の利得温度特性を使用温度範囲内で補償
することができるグレーティング型光部品を提供するこ
とにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成をもって課題を解決するた
めの手段としている。すなわち、第1の発明は、コア及
びクラッドで形成される光導波路を有し、該光導波路に
は長周期グレーティングが形成され、該長周期グレーテ
ィングを介しての伝搬モードと高次のクラッドモードと
の結合に起因する光透過損失特性の波形のピーク波長が
温度に依存して長波長側又は短波長側にシフトし、前記
光透過損失特性の波形も温度に依存して前記ピーク波長
と同じ側にシフトするグレーティング型光部品であっ
て、前記光透過損失特性の波形が温度に依存して長波長
側又は短波長側にシフトすることにより光増幅器の利得
温度特性を補償する帯域における光透過損失値が温度に
依存して増加又は減少して、この光透過損失値の増減に
よって前記光増幅器の利得温度特性を補償する構成をも
って課題を解決する手段としている。
【0019】また、第2の発明は、上記第1の発明の構
成に加え、伝送帯域よりも短波長側に光透過損失特性の
波形のピーク波長を有し、前記伝送帯域のうち光増幅器
の利得温度特性を補償する帯域よりも長波長側の帯域に
おいては、使用温度範囲内における光透過損失の最大値
と最小値との差が0.5dB以下と成している構成をも
って課題を解決する手段としている。
【0020】さらに、第3の発明は、上記第2の発明の
構成に加え、前記光増幅器の利得温度特性を補償する帯
域において、使用温度範囲内における光透過損失の最大
値と最小値との差が2.6dB以下と成している構成を
もって課題を解決する手段としている。
【0021】さらに、第4の発明は、コア及びクラッド
で形成される光導波路を有し、該光導波路にはグレーテ
ィングの周期変化が約100μm〜数100μmの長周
期グレーティングが形成されて、該長周期グレーティン
グを介しての伝搬モードと高次のクラッドモードとの結
合に起因する1次モードからN次モード(Nは2以上の
整数)の複数の互いに波長間隔を介した光透過損失ピー
クを持った光透過損失特性を有しており、これらの光透
過損失ピークのうち予め定めた設定次数モードの光透過
損失ピーク波長が伝送帯域よりも短波長側と成し、か
つ、前記設定次数の次の次数モードの光透過損失ピーク
波長が前記伝送帯域より長波長側と成し、さらに、前記
伝送帯域のうち光増幅器の利得温度特性を補償する帯域
よりも長波長側の帯域においては、使用温度範囲内にお
ける光透過損失の最大値と最小値との差が0.5dB以
下と成しており、前記設定次数モードの光透過損失ピー
ク波長と共に該ピーク波長を含む光透過損失特性の波形
が温度に依存して長波長側もしくは短波長側にシフトす
ることにより、光増幅器の利得温度特性を補償する帯域
における光透過損失値が温度に依存して増加又は減少し
て前記光増幅器の利得温度特性を補償する構成をもって
課題を解決する手段としている。
【0022】さらに、第5の発明は、上記第4の発明の
構成に加え、前記伝送帯域を約1530nm〜1610
nmとし、設定次数モードの光透過損失ピーク波長を約
1500nm〜約1525nmとした構成をもって課題
を解決する手段としている。
【0023】さらに、第6の発明は、上記第4または第
5の発明の構成に加え、前記設定次数モードの光透過損
失ピーク波長が温度に依存して長波長側にシフトする大
きさを約0.02nm/℃〜約0.05nm/℃とした
構成をもって課題を解決する手段としている。
【0024】さらに、第7の発明は、上記第1乃至第6
のいずれか一つの発明の構成に加え、グレーティングの
周期変化を約300μm〜約500μmとした構成をも
って課題を解決する手段としている。
【0025】さらに、第8の発明は、上記第4乃至第7
のいずれか一つに記載の発明の構成に加え、前記設定次
数モードを4次モードから7次モードのいずれかの次数
モードとした構成をもって課題を解決する手段としてい
る。
【0026】さらに、第9の発明は、上記第1乃至第8
のいずれか一つに記載の発明の構成に加え、波長153
0nmにおける65℃での光透過損失が25℃での光透
過損失よりも約0.4dB〜約0.6dB大きい構成を
もって課題を解決する手段としている。
【0027】さらに、第10の発明は、上記第1乃至第
9のいずれか一つに記載の発明の構成に加え、前記光導
波路は光ファイバとした構成をもって課題を解決する手
段としている。
【0028】さらに、第11の発明は、上記第10の発
明の構成に加え、前記グレーティングの形成部を石英材
料からなる保護部材に収容した構成をもって課題を解決
する手段としている。
【0029】上記構成の本発明において、グレーティン
グ型光部品に適用されている光ファイバ等の光導波路に
は長周期グレーティングが形成されており、該長周期グ
レーティングを介しての伝搬モードと高次のクラッドモ
ードとの結合に起因する光透過損失特性の波形のピーク
波長および前記光透過損失特性の波形は、温度に依存し
て長波長側又は短波長側にシフトする。そして、本発明
においては、前記シフトにより、光増幅器の利得温度特
性を補償する帯域における光透過損失値が温度に依存し
て増加又は減少し、この光透過損失値の増減によって前
記光増幅器の利得温度特性を補償する構成であるため
に、本発明のグレーティング型光部品を用いることによ
り、光増幅器の利得温度特性を補償することが可能とな
る。
【0030】また、第2乃至第11の発明においては、
伝送帯域のうち光増幅器の利得温度特性を補償する帯域
よりも長波長側の帯域においては、使用温度範囲内にお
ける光透過損失の最大値と最小値との差が0.5dB以
下と成してほぼフラット化しているため、グレーティン
グ型光部品の光透過損失特性によって伝送帯域の長波長
側における光増幅器の利得に影響を与えることは殆どな
い。
【0031】そして、第4乃至第11の発明において
は、例えば設定次数モードの光透過損失ピークを持った
光透過損失特性を有しており、この光透過損失ピーク波
長が伝送帯域よりも短波長側と成し、かつ、前記設定次
数モードの光透過損失ピーク波長と共に該ピーク波長を
含む光透過損失特性の波形が温度に依存して長波長側に
シフトすることにより、光増幅器の利得温度特性を補償
する帯域における光透過損失値が温度に依存して増加し
て前記光増幅器の利得温度特性を補償する構成と成して
いるために、光ファイバ等の光導波路の光透過損失特性
によって、光増幅器の利得温度特性を補償することが可
能となる。
【0032】したがって、例えば従来例で示したよう
な、EDFA等の光増幅器とエタロンフィルタとを組み
合わせたデバイスに本発明のグレーティング型光部品を
組み合わせると、光増幅器の利得の温度特性を例えば伝
送帯域において補償することが可能となり、使用環境温
度全域において品質の高い波長多重伝送を実現すること
が可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明におい
て、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重
複説明は省略する。図1の(a)には、本発明に係るグ
レーティング型光部品の一実施形態例の光透過損失特性
(光透過特性)が示されている。なお、同図の特性線a
は65℃における光透過損失特性を示し、同図の特性線
bは0℃における光透過損失特性を示し、同図の特性線
cは25℃における光透過損失特性を示している。
【0034】本実施形態例のグレーティング型光部品
は、例えば波長約1530nm〜約1610nmの伝送
帯域の波長多重伝送システムに適用されるものであり、
図9に示した利得波長依存特性を有する従来のEDFA
デバイス(EDFAとエタロンフィルタを組み合わせた
デバイス)に本実施形態例のグレーティング型光部品を
組み合わせることにより、前記伝送帯域における光増幅
利得の等化を使用環境温度範囲内で実現するものであ
る。
【0035】本実施形態例のグレーティング型光部品
は、コアの周りをクラッドで覆って形成される光導波路
としての光ファイバを有している。この光ファイバは、
光通信用として一般的に用いられているシングルモード
光ファイバであり、光ファイバの屈折率形状は周知のス
テップインデックス型である。コアの純石英に対する比
屈折率差Δは例えば0.35%、コア径は約10μmと
成している。コアはGeOのゲルマニウムをドープし
た石英により形成され、クラッドは純石英により形成さ
れている。
【0036】なお、本明細書においては、純石英に対す
るコアの比屈折率差Δは、コアの屈折率をncoとし、
純石英の屈折率をnとしたとき、次の(1)式により
定義している。
【0037】 Δc={(nco −n )/2nco }×100 ・・・・・(1 )
【0038】上記光ファイバにはグレーティングの周期
変化が約440μmの長周期グレーティングが形成され
ており、この光ファイバは、図1の(a)に示すよう
に、光ファイバの長周期グレーティングを介しての伝搬
モードと高次のクラッドモードとの結合に起因する光透
過損失特性の波形のピーク波長を持っており、このピー
ク波長は、例えば同図の特性線a,b,cにおいては、
Pa(65℃),Pb(0℃),Pc(25℃)であ
る。言い換えると、本実施形態例に適用されている光フ
ァイバは、光透過損失ピークの波長(例えばPa(65
℃),Pb(0℃),Pc(25℃))を持った光透過
損失特性を有している。
【0039】なお、この光透過損失ピーク波長Pa,P
b,Pcの値は、上記のように、温度に依存する値であ
り、温度が高くなるにつれて、光透過損失ピーク波長
が、例えばPb→Pc→Paといったように、長波長側
にシフトしている。また、この光透過損失ピーク波長P
a,Pb,Pcを含む光透過損失特性の波形も温度に依
存し、光透過損失ピーク波長Pa,Pb,Pcと同じ側
にシフトしている(言い換えると、光透過損失ピーク波
長および光透過損失波形が正方向の温度依存シフト特性
を有している)。
【0040】また、上記長周期グレーティングは、例え
ば上記組成の光ファイバを15MPaで3週間高圧水素
処理を行ない、その後、第2高調波を発生させるアルゴ
ンレーザにより、グレーティング周期変化を約440μ
mとしてグレーティング長22mmに照射を行なうこと
により形成されている。
【0041】なお、周知の如く、ゲルマニウムをドープ
した石英系ガラスに波長240nm付近の紫外光を照射
すると、ガラスの格子に欠陥が生じ、屈折率が上昇する
フォトグラクティブ効果と呼ばれる性質が生じる。この
性質を利用して、ゲルマニウムドープコアの長手方向に
沿って周期的に紫外光を照射することにより、例えばコ
ア部の屈折率を周期的に上昇させたものが前記グレーテ
ィングである。また、グレーティング周期(周期変化)
を約100μm〜数100μmとしたものが長周期グレ
ーティングと呼ばれている。
【0042】本実施形態例のグレーティング型光部品の
特徴的なことは、上記長周期グレーティングの形成によ
って以下の特性を有することである。
【0043】すなわち、前記の如く、光透過損失ピーク
波長(Pa等)を、伝送帯域である波長1530nm〜
1610nmよりも短波長側とし、この光透過損失ピー
ク波長を含む光透過損失波形の正方向の温度依存シフト
特性により前記補償帯域における光透過損失値が温度に
依存して増加し、それにより、前記光増幅器の利得温度
特性を±0.2dB以下に補償するようにしたことと、
図1の(b)に示すように、前記伝送帯域のうち光増幅
器の利得温度特性を補償する補償帯域(約1530nm
〜約1540nm)よりも長波長側の帯域において、使
用温度範囲内における光透過損失の最大値と最小値との
差を0.5dB以下としたことである。
【0044】本実施形態例では、上記の特性を有してい
ることから、本実施形態例のグレーティング型光部品を
図9に示した利得特性を有する従来のEDFAデバイス
(EDFAとエタロンフィルタを組み合わせたデバイ
ス)と組み合わせたときに、図8に示すように、(ED
FAデバイス+グレーティング型光部品)の利得温度依
存性を伝送帯域全域において±0.2dB以下にしてい
る。
【0045】前記光透過損失ピーク波長の温度依存シフ
ト特性(光透過損失ピーク波長が温度に依存して長波長
側もしくは短波長側にシフトする大きさ)は、約0.0
4nm/℃と成しており、この特性を図4に示してい
る。なお、図4は、−20℃における光透過損失ピーク
波長を基準としてそのシフト量を求め、グラフ化したも
のである。
【0046】また、この光透過損失ピーク波長の温度依
存シフト特性に伴い、光透過損失波形が長波長側もしく
は短波長側にシフトし(本実施形態例では温度に依存し
て長波長側にシフトし)、前記光透過損失ピーク波長の
長波長側に形成される光透過損失の裾の部分(図1のA
の部分)がシフトするので、25℃における光透過損失
特性を基準としたときの65℃における光透過損失特性
は図3の特性線aに示すようになり、25℃における光
透過損失特性を基準としたときの0℃における光透過損
失特性は図3の特性線bに示すようになる。
【0047】なお、同図には、上記各光透過損失特性を
波長1530nm〜1560nmまでの範囲のみ示して
あるが、波長1560nm〜1610nmの範囲におい
ては、波長1550nm〜1560nmの特性と同様で
ある。
【0048】図3の特性線aに示すように、25℃にお
ける光透過損失特性を基準としたときの65℃における
光透過損失特性は、波長1540nmから波長1530
nmに向かうにつれて損失が大きくなっており、65℃
における波長1530nmの光透過損失は25℃におけ
る値よりも約0.4dB大きくなっている。また、同図
の特性線bに示すように、25℃における光透過損失特
性を基準としたときの0℃における光透過損失特性は、
波長1540nmから波長1530nmに向かうにつれ
て損失が小さくなっており、0℃における波長1530
nmの光透過損失は25℃における値よりも約0.2d
B小さくなっている。
【0049】なお、本実施形態例のグレーティング型光
部品の光透過損失特性は、図2の(a)に示すように、
光増幅器の利得温度特性を補償する波長約1530nm
〜約1540nmの帯域において、使用温度範囲(0℃
〜65℃)内における光透過損失の最大値と最小値との
差が1.3dB以下と成している。
【0050】本実施形態例は、上記のような光透過損失
特性を有しており、本実施形態例では、上記特性を保持
するために、図5の(c)〜(f)に示すように、ファ
イバグレーティングの形成部6を石英材料からなる保護
部材3に収容している。
【0051】なお、保護部材3は、同図の(a)に示す
ような円柱形状に開口部5を形成したものとしてもよい
し、同図の(b)に示すように、半割スリーブを2つ向
かい合わせに当接させて円筒形状としてもよい。同図の
(a)に示す保護部材3を適用した例が同図の(c)、
(e)であり、同図の(b)に示す保護部材3を適用し
た例が同図の(d)、(f)である。同図の(c)、
(d)に示すように、各保護部材3の両端側とグレーテ
ィングの形成部6の両端側は接着剤7によって固定され
ている。
【0052】通常、光ファイバにグレーティングを形成
してなるファイバグレーティングは、クラッドの外周側
の被覆を除去した状態で紫外光照射して形成されるため
に、光ファイバに形成されているグレーティングの形成
部6は外部から付与される力の影響を受けやすい。そこ
で、本実施形態例では、このグレーティングの形成部6
を石英材料の保護部材3に収容し、光透過損失特性の波
形のピーク(中心)波長が外部付与力の影響で変化しな
いように、グレーティングの形成部6の少なくとも両端
を接着剤7で固定することにより張力を保つようにし
て、上記光透過損失特性を保持できるようにしている。
【0053】ところで、本発明者は、本実施形態例のグ
レーティング型光部品の構成を特定するにあたり、以下
のような検討を行なった。
【0054】光ファイバは、一般に、単一モード光ファ
イバ(シングルモード光ファイバ)と呼ばれている光フ
ァイバであっても、クラッド厚さが有限の値であること
に起因して厳密には単一モードではなく、コアを伝搬す
るモード(HE11)以外に、閉じ込めが弱くてすぐに
減衰してしまう多数の高次のモード(HE12,HE
13,・・・,HE1m等)が存在する。この高次のモ
ードをクラッドモードと呼ぶ。
【0055】そして、光ファイバに、グレーティングの
周期変化が約100μm〜数100μmの長周期グレー
ティングを形成すると、光ファイバの長周期グレーティ
ングを介しての伝搬モードと高次のクラッドモードとの
結合に起因する1次モードからN次モード(Nは2以上
の整数)の複数の互いに波長間隔を介した光透過損失ピ
ークを持った光透過損失特性を持たせることができる。
【0056】なお、グレーティング周期変化を100μ
m〜数100μmにすると、光ファイバの導波モードの
パワーをクラッドモードへ結合させることができ、クラ
ッドモードへ結合したパワーのほとんどがそのまま損失
となるため、長周期グレーティングを形成すると、上記
のように、光透過損失ピーク波長を持たせることがで
き、長周期グレーティングは、短周期グレーティングと
は異なり、反射のないフィルタ素子としての機能を有す
る。そのため、長周期グレーティングは、EDFAのA
SE(Amplified Spontaneous
Emission)光抑制の機能も有する。
【0057】グレーティングの周期をΛ、コア中の伝搬
モードの実効屈折率をnco、n次(nは1以上の整
数)のクラッドモードの実効屈折率をncl (n)とす
ると、上記1次モードからN次モードの複数の光透過損
失ピーク波長(中心波長)λcは、次式(2)により示
すことができる。
【0058】 λc=Λ(nco−ncl (n))・・・・・(2)
【0059】なお、式(2)において、1次モードの光
透過損失ピーク波長を求めるときには、ncl (n)
nは1とし、N次モードの光透過損失ピーク波長を求め
るときには、ncl (n)のnは、n=Nとする。
【0060】上記コア中の伝搬モードの実効屈折率およ
びクラッドモードの実効屈折率は、それぞれ、コアおよ
びクラッドの組成等によって決定されるので、光ファイ
バの組成とグレーティング周期の少なくとも一方を様々
に設定することによって、上記1次モードからN次モー
ドの複数の光透過損失ピーク波長を決定することができ
る。
【0061】なお、1次モードは、基本モード(伝搬モ
ード)HE11が高次モードHE と結合するカップ
リング波長である。そして、それぞれ、2次モードは、
基本モードHE11が高次モードHE13と結合するカ
ップリング波長であり、3次モードは、基本モードHE
11が高次モードHE14と結合するカップリング波長
であり、n次モードは、基本モードHE11が高次モー
ドHE1m(この場合、m=n+1)と結合するカップ
リング波長である。
【0062】図6には、光ファイバの組成を一定にした
ときの、光ファイバに形成するグレーティング周期と光
ファイバのカップリング波長との関係が模式的に示され
ている。同図の特性線a〜jに示すカップリング波長は
光透過損失の極値(ピーク)となる波長であるので、本
明細書では、上記カップリング波長を1次モードからN
(ここではN=10)次モードの光透過損失ピーク波長
と呼んでいる。なお、同図に示す特性線aが1次モー
ド、特性線bが2次モード、特性線cが3次モード、特
性線dが4次モードであり、図の右側から順に、1,
2,3,・・・10次モードの光透過損失ピークを示し
ている。同図に示す値は25℃における値である。
【0063】同図に示すように、例えば光ファイバに形
成するグレーティング周期(ファイバグレーティング周
期)を150μm〜約580μmにすることにより、波
長0.9μm(900nm)〜1.6μm(1600n
m)の範囲内で、複次数モードの光透過損失ピーク波長
を形成することができる。また、ファイバグレーティン
グ周期を変えることにより、各次数モードの25℃にお
けるピーク波長を自在に決定することができる。
【0064】そこで、本発明者は、本実施形態例のグレ
ーティング型光部品をEDFAの利得帯域であり、波長
多重伝送システムの伝送帯域として検討している波長1
530nm〜1610nmの利得等化器として適用する
ために、上記複数の光透過損失ピークのうち予め定めた
設定次数モードの光透過損失ピーク波長が伝送帯域より
も短波長側と成し、かつ、前記設定次数の次の次数モー
ドの光透過損失ピーク波長が前記伝送帯域より長波長側
と成し、さらに、伝送帯域のうち光増幅器の利得温度特
性を補償する帯域(波長約1530nm〜約1540n
m)よりも長波長側の帯域においては、使用温度範囲内
における光透過損失の最大値と最小値との差が0.5d
B以下となるように、シングルモード光ファイバに形成
するグレーティング周期と設定次数モードの検討を行な
った。
【0065】その結果、グレーティング周期を約440
μmとすると、図7に示すように、1次モードから5次
モードの光透過損失ピーク波長が形成され、設定次数モ
ードを4次モードとすると、4次モードの光透過損失ピ
ーク波長は約1510nmとなり、設定次数モードの次
の次数モードである5次モードの光透過損失ピーク波長
は1610nmよりも長波長側(同図では約1640n
m)となり、しかも、伝送帯域のうちの前記補償帯域の
長波長側(約1540nm〜1610nm)において
は、光透過損失特性の最大値と最小値との差が0.5d
B以下でほぼフラット化することを見出した。
【0066】なお、波長1510nm付近に光透過損失
ピーク波長を形成しようとする場合、図6に示したいず
れの特性線a〜jにも波長1.51μm(1510n
m)と交わる点がある。したがって、グレーティングの
周期変化の値に対応させて、設定次数モードを決定する
ことにより、グレーティング周期変化の値が約440μ
mと異なる値であっても、波長1510nm付近に光透
過損失ピーク波長を有するグレーティング型光部品を構
成することができる。
【0067】しかし、グレーティングの周期変化を例え
ば約190μmといった小さい値にすると、波長151
0nmと交わる特性線j(10次モードの特性線)の傾
きが急であることから、グレーティングの周期変化の形
成誤差により、光透過損失ピーク波長の値が大きくずれ
るおそれがあり、グレーティング型光部品の歩留まりを
向上させることが難しくなる。
【0068】また、グレーティングの周期変化を例えば
約530μmといった大きい値にすると、波長1510
nmと交わる特性線a(1次モードの特性線)と次の特
性線b(2次モードの特性線)が近接しているので、波
長1510nmの長波長側の波長1520nm付近に次
のモードの光透過損失ピーク波長が形成されてしまう。
したがって、上記実施形態例のように、伝送帯域を15
30nm〜1610nmとして、この帯域の長波長側の
光透過損失はほぼフラットとしたい場合は、同図におい
てはグレーティングの周期変化を440μmより大きく
することは好ましくない。
【0069】そこで、このような、グレーティング型光
部品の製造しやすさや、伝送帯域を考慮して、本実施形
態例では、上記のように、グレーティング周期を約44
0μmとし、設定次数モードを4次モードとした。
【0070】また、本実施形態例のように長周期グレー
ティングを形成したグレーティング型光部品の光透過損
失特性の温度依存特性は、上記式(2)を温度Tで微分
することにより求めることができ、次式(3)で示され
る。
【0071】 dλc/dT={(nco−ncl (n))dΛ/dT}+Λ{(nco/d T)−(ncl (n)/dT)}・・・・・(3)
【0072】ここで、dΛ/dT≒0なので、式(3)
は次式(4)で近似できる。
【0073】 dλc/dT=Λ{(nco/dT)−(ncl (n)/dT)}・・・・( 4)
【0074】したがって、N次の光透過損失ピーク波長
の温度依存シフト特性は、コア中の伝搬モードの実効屈
折率とn次のクラッドモード(ここで、n=N)の実効
屈折率との差により生じることが分かる。なお、1次の
光透過損失ピーク波長の温度依存シフト特性は、コア中
の伝搬モードと1次のクラッドモードとの実効屈折率の
差により生じる。そして、N次の光透過損失ピーク波長
の温度依存シフト特性は、それぞれ、クラッドモードの
次数によって異なるものとなる。
【0075】また、本実施形態例のように、グレーティ
ング型光部品を構成する光ファイバが上記比屈折率差Δ
を有するシングルモード光ファイバの場合、(nco
dt)>(ncl (n)/dT)となるので、1次から
N次までのそれぞれの光透過損失ピーク波長は、温度上
昇と共に長波長側にシフトする。
【0076】そして、グレーティング周期を約440μ
mとし、設定次数モードを4次モードとして、この4次
モードの光透過損失ピーク波長(約1510nm)の温
度依存シフト特性を前記式(4)から求めたところ、約
0.04nm/℃となることが分かった。
【0077】また、実際に、組成、コア径および比屈折
率差Δが前記値のシングルモード光ファイバにグレーテ
ィング周期が約440μmの長周期グレーティングを形
成して本実施形態例のグレーティング型光部品とし、こ
のグレーティング型光部品について、0℃、25℃、6
5℃における光透過損失特性を求めたところ、図1に示
すようになり、さらに、25℃を基準としたときの、0
℃および65℃における光透過損失特性は図3に示すよ
うになった。
【0078】そして、このグレーティング型光部品を、
図9に示した特性を有するEDFAデバイスに組み合わ
せ、(EDFAデバイス+グレーティング型光部品)の
伝送帯域の利得温度依存性を求めたところ、図8に示す
ようになり、0℃〜65℃の温度範囲内における利得温
度依存性を、前記伝送帯域全域において、±0.2dB
以下にすることができた。
【0079】本実施形態例によれば、上記検討結果に基
づき、上記シングルモード光ファイバにグレーティング
周期約440μmの長周期グレーティングを形成するこ
とにより、4次モードの光透過損失ピーク波長(約15
10nm)の温度依存シフト特性を0.04nm/℃と
し、1530nmにおける65℃での光透過損失を25
℃での光透過損失よりも約0.4dB大きくしたため
に、図8に示したように、光増幅器の利得温度特性を補
償する帯域(波長1530nm〜1540nm)におけ
る従来のEDFAデバイスの利得温度依存性を、0℃〜
65℃の範囲内で±0.2dB以下に補償することがで
きるようになり、この補償により、前記伝送帯域全帯域
において、EDFAデバイスの利得温度依存性を±0.
2dB以下にすることができた。
【0080】また、本実施形態例によれば、ファイバグ
レーティングの形成部6を保護部材3に収容することに
より、ファイバグレーティングの形成部6に外部付与力
の影響を与え難くすることができ、光ファイバ2のクラ
ッドモードが変化しないようにできるので、上記優れた
特性を有し、その特性を長期に渡って維持できる信頼性
の高いグレーティング型光部品とすることができる。
【0081】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、
上記実施形態例では、上記実施形態例では、グレーティ
ングの周期変化を約440μmとしたが、グレーティン
グの周期変化は特に限定されるものではなく、適宜設定
されるものである。
【0082】例えば、伝送帯域を1530nm以上と
し、この伝送帯域よりも短波長側の波長1510nm付
近に光透過損失ピーク波長を形成しようとする場合、図
6において、いずれの特性線にも波長1.51μm(1
510nm)と交わる点がある。したがって、グレーテ
ィングの周期変化の値に対応させて、設定次数モードを
決定することにより、グレーティング周期変化の値が約
440μmと異なる値であっても、波長1510nm付
近に光透過損失ピーク波長を有するグレーティング型光
部品を構成することができる。
【0083】ただし、前記のように、グレーティング型
光部品の製造しやすさや、伝送帯域の広さなどを考慮す
る必要があるので、伝送帯域を1530nm〜1610
nmとする場合は、シングルモード光ファイバに約30
0〜約500μmの周期変化の長周期グレーティングを
形成することが好ましく、特に、上記実施形態例と同様
に、シングルモード光ファイバに約440μmの周期変
化の長周期グレーティングを形成することが好ましい。
【0084】また、上記実施形態例では、波長1510
nmの光透過損失ピーク波長の温度依存シフト特性を
0.04nm/℃としたが、この温度依存シフト特性は
特に限定されるものではなく、適宜設定されるものであ
る。例えば、光透過損失ピーク波長の温度依存シフト特
性を0.02nm/℃〜0.05nm/℃とすることに
より、上記実施形態例とほぼ同様の効果を奏することが
できる。
【0085】なお、例えば、コアに、ゲルマニウム(G
eO)の量に対してボロン(B)をドープ(例
えば3対1程度にドープ)することによって、光透過損
失ピーク波長の温度依存シフト特性を0.02nm/℃
とすることができる。このようにした場合も、1530
nm〜約1540nmにおけるEDFA等の光増幅器の
利得温度依存性を、使用環境温度範囲内で例えば±0.
2dB以下に補償するようにすればよい。
【0086】例えば、光透過損失ピーク波長の温度依存
シフト特性を0.02nm/℃とした場合、グレーティ
ング型光部品の光透過損失特性は、図2の(b)に示す
ように、EDFAの利得温度特性を補償する波長約15
30nm〜約1540nmの帯域において、使用温度範
囲(0℃〜65℃)内における光透過損失の最大値と最
小値との差が2.6dB以下となるようにすればよい。
【0087】さらに、本発明のグレーティング型光部品
によって利得温度特性を補償する光増幅器の特性によっ
ては、光透過損失ピーク波長の温度依存シフト特性を負
の値とし、光透過損失特性の波形のピーク波長が温度に
依存して短波長側にシフトし、前記光透過損失特性の波
形も温度に依存して前記ピーク波長と同じ側にシフトす
るグレーティング型光部品を形成してもよい。この場
合、前記光透過損失特性の波形が温度に依存して短波長
側にシフトすることにより光増幅器の利得温度特性を補
償する帯域における光透過損失値が温度に依存して減少
して、この光透過損失値の増減によって前記光増幅器の
利得温度特性を補償する構成とすればよい。
【0088】さらに、式(2)、(4)に示したよう
に、1次モードからN次モードの光透過損失ピーク波長
およびその温度依存シフト特性は、コア中の伝搬モード
の実効屈折率によっても変わるものなので、コア中の伝
搬モードの実効屈折率を変えることによって、1次モー
ドからN次モードの光透過損失ピーク波長およびその温
度依存シフト特性を制御し、波長約1530nm〜約1
540nmにおけるEDFA等の光増幅器の利得温度依
存性を、使用環境温度範囲内で例えば±0.2dB以下
に補償するようにしてもよい。
【0089】この場合、コア中の伝搬モードの実効屈折
率を変化させるには、例えば光ファイバにドープされて
いるゲルマニウムの量を変えてコアの比屈折率差Δを変
えたり、ファイバグレーティングを形成する際の紫外光
の量を変えたりして、コアの屈折率を変化させ(例えば
増大させ)ることができる。
【0090】さらに、上記実施形態例では、伝送帯域を
1530nm〜1610nmとしたが、伝送帯域は特に
限定されるものではなく、例えば波長多重伝送システム
に適用される波長帯域に対応させて適宜設定されるもの
である。
【0091】さらに、上記実施形態例では、EDFAの
利得温度特性の補償帯域を約1530nm〜約1540
nmとしたが、この補償帯域は特に限定されるものでは
なく、例えば波長多重伝送システムに適用されるEDF
A等の光増幅器および波長多重伝送波長帯域等に対応さ
せて適宜設定されるものである。
【0092】さらに、上記実施形態例では、EDFAの
利得温度特性の補償帯域を約1530nm〜約1540
nmとし、この補償帯域に対応させて設定次数モードの
光透過損失ピーク波長を約1510nmとしたが、設定
次数モードの光透過損失ピーク波長は、例えばEDFA
等の利得温度特性の補償帯域に対応させて適宜設定され
るものである。また、上記補償帯域を約1530nm〜
約1540nmとした場合にも、設定次数モードの光透
過損失ピーク波長は例えば約1500nm〜約1525
nmの範囲内で適宜設定されるものである。
【0093】さらに、上記実施形態例では、設定次数モ
ードを4次モードとしたが、設定次数モードは特に限定
されるものではなく、適宜設定されるものであり、長周
期グレーティングの周期変化などに対応させて、例えば
4次モードから7次モードのいずれかの次数モードにす
ると、上記実施形態例とほぼ同様の効果を奏することが
できるグレーティング型光部品を形成しやすい。
【0094】さらに、上記実施形態例では、図5に示し
たように、ファイバグレーティングの形成部6を保護部
材3に収容したが、保護部材3の形状等の構成は特に限
定されるものではなく、適宜設定されるものであり、フ
ァイバグレーティングの形成部6を石英材料からなる保
護部材3に収容することにより、グレーティング型光部
品の光透過損失特性を保持し、上記実施形態例と同様の
効果を奏することができる。
【0095】なお、リコート(再被覆)等の方法によ
り、保護部材3は省略することもできる。ただし、保護
部材3を設けることにより、グレーティング型光部品の
光透過損失特性を保持することができるために、保護部
材3を設けることが望ましい。
【0096】さらに、上記実施形態例では、従来開発さ
れているEDFAとエタロンフィルタとを組み合わせた
デバイスに上記実施形態例のグレーティング型光部品を
組み合わせる例について述べたが、EDFAに組み合わ
せるエタロンフィルタの特性は特に限定されるものでは
なく、適宜設定されるものであり、エタロンフィルタの
特性に応じて変わるEDFAデバイスに対応させて、本
発明のグレーティング型光部品の光透過損失特性を設定
することができる。
【0097】また、本実施形態例のグレーティング型光
部品を単独でEDFA等の光増幅器と組み合わせた場合
も、波長約1530nm〜約1540nmにおけるED
FA等の光増幅器の利得温度依存性を、使用環境温度範
囲内で補償することができる。
【0098】さらに、本発明により利得温度依存性を補
償する光増幅器は、必ずしもEDFAとは限らず、伝送
帯域の短波長側にEDFAのような温度依存性を有する
光増幅器であれば、EDFA以外の希土類添加光ファイ
バ型アンプとしてもよいし、光ファイバ型アンプ以外の
光増幅器としてもよい。
【0099】さらに、上記実施形態例では、グレーティ
ング型光部品は、光導波路としての光ファイバ2に長周
期グレーティングを形成して構成したが、本発明のグレ
ーティング型光部品は、例えば平面型光導波路回路等に
形成されている光導波路に長周期グレーティングを形成
して構成してもよい。
【0100】
【発明の効果】本発明によれば、光導波路に形成されて
いる長周期グレーティングを介しての伝搬モードと高次
のクラッドモードとの結合に起因する、光透過損失特性
の波形のピーク波長と前記光透過損失特性の波形が温度
に依存して長波長側又は短波長側にシフトし、このシフ
トにより、光増幅器の利得温度特性を補償する帯域にお
ける光透過損失値が温度に依存して増加又は減少して、
この光透過損失値の増減によって前記光増幅器の利得温
度特性を補償する構成であるために、本発明のグレーテ
ィング型光部品を用いることにより、光増幅器の利得温
度特性を補償することができる。
【0101】したがって、例えば従来開発したEDFA
等の光増幅器とエタロンフィルタとを組み合わせたデバ
イスに本発明のグレーティング型光部品を組み合わせる
と、光増幅器の利得の温度依存性を全伝送帯域において
補償することが可能となり、例えば使用環境温度全域に
おいて品質の高い波長多重伝送を実現することができ
る。
【0102】また、伝送帯域のうち光増幅器の利得温度
特性を補償する帯域よりも長波長側の帯域においては、
使用温度範囲内における光透過損失の最大値と最小値と
の差が0.5dB以下した第2の発明の構成を有するも
のにあっては、グレーティング型光部品の光透過損失特
性によって伝送帯域の長波長側における光増幅器の利得
に影響を与えることは殆どない。
【0103】そして、第3の発明のように、光増幅器の
利得温度特性を補償する帯域において、使用温度範囲内
における光透過損失の最大値と最小値との差を2.6d
B以下とすることにより、上記光透過損失特性の波形の
温度によるシフト量を適切な値にすることができ、光増
幅器の利得温度特性の補償を的確に行なうことができ
る。
【0104】また、光導波路に形成されている長周期グ
レーティングを介しての伝搬モードと高次のクラッドモ
ードとの結合に起因する光透過損失ピーク波長のうち、
設定次数モードの光透過損失ピーク波長と共に該ピーク
波長を含む光透過損失特性の波形が温度に依存して長波
長側もしくは短波長側にシフトすることにより、光増幅
器の利得温度特性を補償する帯域における光透過損失値
が温度に依存して増加又は減少して前記光増幅器の利得
温度特性を補償する構成と成している第4の発明の構成
を有するものにあっては、光導波路の光透過損失特性に
よって、光増幅器の利得温度特性を確実に補償すること
ができる。
【0105】特に、前記伝送帯域を約1530nm〜1
610nmとし、設定温度における設定次数モードの光
透過損失ピーク波長を約1500nm〜約1525nm
とした本発明によれば、光増幅器として代表的なEDF
Aの利得帯域であり、現在波長多重伝送用として検討さ
れている波長域を伝送帯域とすることにより、この波長
多重伝送システムにおけるEDFAの利得温度依存性を
補償し、高品質の波長多重伝送の実現を可能とすること
ができる。
【0106】さらに、設定次数モードの光透過損失ピー
ク波長が温度に依存して長波長側又は短波長側にシフト
する大きさを約0.02nm/℃〜約0.05nm/℃
とした本発明によれば、上記温度依存シフト特性を適切
な値とし、この温度依存シフト特性に伴う光透過損失特
性のシフトによって、光増幅器の波長約1530nm〜
約1540nmの利得温度依存性を補償することができ
る。
【0107】さらに、グレーティングの周期変化を約3
00μm〜約500μmとした本発明によれば、光通信
用として用いられている一般的なシングルモード光ファ
イバに上記周期変化を有するグレーティングを形成する
ことによって、波長約1500nm〜約1525nmお
よび、波長1610nmを越える領域に光透過損失ピー
クを有し、波長1540nm〜1610nmの光透過損
失特性の最大値と最小値との差が0.5dB以下となる
ようにほぼフラット化した光透過損失特性を備えたグレ
ーティング型光部品を容易に形成することができる。
【0108】さらに、設定次数モードを4次モードから
7次モードのいずれかの次数モードとした本発明によれ
ば、グレーティングの周期変化を約300μm〜約50
0μmとしたときに、設定次数モードの光透過損失ピー
ク波長を約1500nm〜約1525nmとし、設定次
数の次の次数モードの光透過損失ピーク波長を、波長1
610nmを越える領域とすることができ、波長154
0nm〜1610nmの光透過損失特性の最大値と最小
値との差が0.5dB以下となるようにほぼフラット化
した光透過損失特性を備えたグレーティング型光部品を
容易に形成することができる。
【0109】さらに、波長1530nmにおける65℃
での光透過損失が25℃での光透過損失よりも約0.4
dB〜約0.6dB大きい構成の本発明によれば、従来
開発されているEDFAとエタロンフィルタとを組み合
わせたデバイスの波長1530nmにおける温度依存性
を±0.2dB以下に確実に補償することができる。
【0110】さらに、光導波路は光ファイバとした本発
明によれば、上記優れた効果を奏するグレーティング型
光部品を光ファイバを用いて形成することができ、例え
ば波長多重伝送用としてこの光ファイバとEDFAとを
組み合わせることにより、高品質の波長多重伝送の実現
を容易に図ることができる。
【0111】さらに、グレーティングの形成部を石英材
料からなる保護部材に収容した本発明によれば、ファイ
バグレーティングの形成部に外部付与力が及び難くする
ことができ、光ファイバのクラッドモードが変化しない
ようにできるので、上記優れた特性を有するグレーティ
ング型光部品を長期にわたって信頼性の高いものとする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグレーティング型光部品の一実施
形態例の光透過損失特性を示すグラフ(a)と前記光透
過損失特性を一部拡大して示すグラフ(b)である。
【図2】波長1540nm〜1560nmの範囲で上記
実施形態例の光透過特性を示すグラフ(a)と、同範囲
で本発明に係るグレーティング型光部品の他の実施形態
例の光透過特性を示すグラフ(b)である。
【図3】上記実施形態例のグレーティング型光部品の、
25℃における光透過損失特性を基準とした65℃にお
ける光透過損失特性および0℃における光透過損失特性
を示すグラフである。
【図4】上記実施形態例における光透過損失ピーク波長
の温度依存シフト特性を示すグラフである。
【図5】上記実施形態例においてグレーティング形成部
を保護する保護部材の例を示す斜視図(a)、(b)
と、上記実施形態例のグレーティング型光部品の保護部
材配設部位の縦断面図(c)、(d)および横断面図
(e)、(f)である。
【図6】光ファイバの組成を一定にしたときの、光ファ
イバに形成するグレーティング周期と光ファイバのカッ
プリング波長との関係を模式的に示すグラフである。
【図7】図6において、光ファイバのグレーティング周
期を約440μmとした光ファイバに形成される光透過
損失特性を模式的に示すグラフである。
【図8】上記実施形態例のグレーティング型光部品と従
来のEDFAデバイス(EDFA+エタロンフィルタ)
とを組み合わせたときの利得波長依存性を示すグラフで
ある。
【図9】従来のEDFAデバイス(EDFA+エタロン
フィルタ)の利得波長依存性を示すグラフである。
【図10】従来のEDFAデバイスとしてEDFAと組
み合わさせて用いられるエタロンフィルタの、25℃に
おける光透過損失特性を基準とした65℃における光透
過損失特性および0℃における光透過損失特性を示すグ
ラフである。
【図11】EDFAの利得波長依存性を示すグラフであ
る。
【図12】従来のEDFAデバイスとしてEDFAと組
み合わさせて用いられるエタロンフィルタの25℃にお
ける光透過特性を示すグラフである。
【符号の説明】
2 光ファイバ 3 保護部材 5 開口部 6 グレーティングの形成部 7 接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白坂 有生 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 江森 芳博 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 2H050 AB04Y AB05X AC03 AC09 AC71 AC82 AC84 AD00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア及びクラッドで形成される光導波路
    を有し、該光導波路には長周期グレーティングが形成さ
    れ、該長周期グレーティングを介しての伝搬モードと高
    次のクラッドモードとの結合に起因する伝送帯域よりも
    短波長側に位置する光透過損失特性の波形のピーク波長
    が温度に依存して長波長側又は短波長側にシフトし、前
    記光透過損失特性の波形も温度に依存して前記ピーク波
    長と同じ側にシフトするグレーティング型光部品であっ
    て、前記光透過損失特性の波形が温度に依存して長波長
    側又は短波長側にシフトすることにより光増幅器の利得
    温度特性を補償する帯域における光透過損失値が温度に
    依存して増加又は減少して、この光透過損失値の増減に
    よって前記光増幅器の利得温度特性を補償する構成とし
    たことを特徴とするグレーティング型光部品。
  2. 【請求項2】 伝送帯域よりも短波長側に光透過損失特
    性の波形のピーク波長を有し、前記伝送帯域のうち光増
    幅器の利得温度特性を補償する帯域よりも長波長側の帯
    域においては、使用温度範囲内における光透過損失の最
    大値と最小値との差が0.5dB以下と成していること
    を特徴とする請求項1記載のグレーティング型光部品。
  3. 【請求項3】 光増幅器の利得温度特性を補償する帯域
    において、使用温度範囲内における光透過損失の最大値
    と最小値との差が2.6dB以下と成していることを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載のグレーティング型
    光部品。
  4. 【請求項4】 コア及びクラッドで形成される光導波路
    を有し、該光導波路にはグレーティングの周期変化が約
    100μm〜数100μmの長周期グレーティングが形
    成されて、該長周期グレーティングを介しての伝搬モー
    ドと高次のクラッドモードとの結合に起因する1次モー
    ドからN次モード(Nは2以上の整数)の複数の互いに
    波長間隔を介した光透過損失ピークを持った光透過損失
    特性を有しており、これらの光透過損失ピークのうち予
    め定めた設定次数モードの光透過損失ピーク波長が伝送
    帯域よりも短波長側と成し、かつ、前記設定次数の次の
    次数モードの光透過損失ピーク波長が前記伝送帯域より
    長波長側と成し、さらに、前記伝送帯域のうち光増幅器
    の利得温度特性を補償する帯域よりも長波長側の帯域に
    おいては、使用温度範囲内における光透過損失の最大値
    と最小値との差が0.5dB以下と成しており、前記設
    定次数モードの光透過損失ピーク波長と共に該ピーク波
    長を含む光透過損失特性の波形が温度に依存して長波長
    側もしくは短波長側にシフトすることにより、光増幅器
    の利得温度特性を補償する帯域における光透過損失値が
    温度に依存して増加又は減少して前記光増幅器の利得温
    度特性を補償する構成としたことを特徴とするグレーテ
    ィング型光部品。
  5. 【請求項5】 伝送帯域を約1530nm〜1610n
    mとし、設定次数モードの光透過損失ピーク波長を約1
    500nm〜約1525nmとしたことを特徴とする請
    求項4記載のグレーティング型光部品。
  6. 【請求項6】 設定次数モードの光透過損失ピーク波長
    が温度に依存して長波長側にシフトする大きさを約0.
    02nm/℃〜約0.05nm/℃としたことを特徴と
    する請求項4又は請求項5記載のグレーティング型光部
    品。
  7. 【請求項7】 グレーティングの周期変化を約300μ
    m〜約500μmとしたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項6のいずれか一つに記載のグレーティング型光部
    品。
  8. 【請求項8】 設定次数モードを4次モードから7次モ
    ードのいずれかの次数モードとしたことを特徴とする請
    求項4乃至請求項7のいずれか一つに記載のグレーティ
    ング型光部品。
  9. 【請求項9】 波長1530nmにおける65℃での光
    透過損失が25℃での光透過損失よりも約0.4dB〜
    約0.6dB大きいことを特徴とする請求項1乃至請求
    項8のいずれか一つに記載のグレーティング型光部品。
  10. 【請求項10】 光導波路は光ファイバとしたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一つに記載の
    グレーティング型光部品。
  11. 【請求項11】 グレーティングの形成部を石英材料か
    らなる保護部材に収容したことを特徴とする請求項10
    記載のグレーティング型光部品。
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