JP2003179510A - 衛星放送用アンテナの円偏波受信用コンバータ - Google Patents
衛星放送用アンテナの円偏波受信用コンバータInfo
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Abstract
量化を図りながらコンバータとしてのコストを低減でき
る衛星放送用アンテナの円偏波受信用コンバータを提供
する。 【解決手段】 一次放射器2と円形導波管3と隔壁偏波
変換器およびフレームからなるダイカスト製シャーシ部
分に円形導波管変換部の反射部分を一体に形成し、マイ
クロストリップ回路基板11には同軸導波管変換部に設
置するプローブ12,13を一体に形成し、マイクロス
トリップ回路基板11のアース面を板金製のアングル2
1によって接地して固定する。
Description
ナの円偏波受信用コンバータに関し、特に、隔壁偏波変
換器を備えた円偏波受信用コンバータの構造に関する。
旋円偏波)を受信するための屋外アンテナに搭載される
衛星放送受信用の円偏波受信用コンバータが知られてい
る。
示す図であり、特に図3(a)は衛星放送受信用コンバ
ータの側面断面図であり、図3(b)は正面図である。
式の衛星放送受信用コンバータは、パラボラ反射鏡(図
示せず)で収束した信号を受信する一次放射器102
と、円形導波管103と、円形導波管103を2分割す
る階段形状の隔壁104で構成されるアルミあるいは亜
鉛ダイカスト製のシャーシ101と、第1プローブ11
2および第2プローブ113を有するマイクロストリッ
プ回路基板111と、第1プローブ112および第2プ
ローブ113から奥に向かって1/4波長分の間隔を隔
てて信号を反射させる反射部122とを備えている。
板111のシールドおよび回路基板を固定するフレーム
121と同じくダイカストにより一体的に成形される。
同軸導波管変換部に設けられた開口部123には、図3
(b)に示すようにプローブ112および113がフレ
ーム121に電気的に接触しないように設けられてい
る。
13は、階段形状の隔壁104で2分割されたそれぞれ
の半円形状の導波管内に、対向する方向に設けられてい
る。第1プローブ112は一方の円偏波(右旋円偏波ま
たは左旋円偏波)を変換した第1の直線偏波を検出する
ためのものであり、第2プローブ113はもう一方の円
偏波を変換した第2の直線偏波を検出する。
して第1プローブ112および第2プローブ113に信
号を検出させるようにするためのものである。裏蓋13
1はマイクロストリップ回路基板111などのコンバー
タの内部を気密,保護するためのものであり、板金材料
などによりプレス成形によって作られる。
組立構造を表わした図であり、特に、図4(a)は側面
断面図であり、図4(b)は正面図であり、図4(c)
はマイクロストリップ回路基板111をアース面側から
見た正面図であり、それぞれの参照番号は図3の番号に
対応している。
り、図6は隔壁偏波変換器の入力側正面から見た断面図
であり、一次放射器(図示せず)により導入される入力
部から出力部までの導波管の断面形状と、内部を通過す
る信号の電界方向を図6の(a)から(d)および
(e)から(h)に表わしている。図6の(a)および
(e)は隔壁偏波変換器の入力部において、電界が回転
している様子(円偏波)を表わし、(a)は(e)に比
べて時間的に偏波の回転角90°に相当する分遅れてい
る。
直交している垂直方向の隔壁4に何ら影響を受けず、出
力部の2つの半円形導波管まで通過する状態を表わして
いる。図6(e)から(h)は電界が前記隔壁4と平行
になっているため、電界はその向きを徐々に変え、出力
部の2つの半円形導波管部では、(h)に示すとおり、
入力の電界と直交する方向に変わり、さらに2つの電界
が逆の方向となっている状態を表わしている。
よって位相が遅れていくが、隔壁4の長さおよび形状を
適当に設定することによって位相を90°遅らせ、出力
部の2つの半円形導波管部(図6の(h))では、
(d)と同相になるようにしている。すなわち、入力部
では図6(a)より(e)の方の位相が90°進んでい
たものが、隔壁4による水平方向電界の90°位相遅れ
のため、2つの半円形導波管出力部においては、(d)
と(h)では位相が同位相となっている。
と、右側の半円形導波管は電界の方向が同じであるた
め、エネルギ的に加算された電界が生じ、直線偏波が出
力されれば左側の半円形導波管は電界の方向が逆である
ため、打消し合ってここには電界が生じない。図示しな
いが、入力の円偏波の回転方向が逆の場合は、左側の半
円形導波管に電界が生じ、右側の半円形導波管には電界
が生じない。
入力された円偏波が、その円偏波の回転方向によって、
2つの半円形導波管のいずれかに直線偏波となって出力
される。
れた2つの半円導波の終端部は、出力部が2つの導波管
に完全に分離されているため、各半円形導波管内の信号
が全く相互の干渉が発生しないため良好なアイソレーシ
ョンが得られる。
示した従来の隔壁偏波変換器の構造では、アルミあるい
は亜鉛ダイカストによる成形部品が一次放射器102
と、円形導波管103と、階段形状の隔壁104を含む
シャーシ101と、反射部122を含むコンバータ回路
のフレーム121の2個が必要となる。
要であり、これがコンバータの製造コストをアップさせ
る。また、製品の重量にも影響を与え、特に比重の大き
い亜鉛ダイカストの場合はその影響が大きいという問題
点があった。
イカスト成形による部品点数を減らすことができ、軽量
化を図りながらコンバータとしてのコストを低減できる
衛星放送用アンテナの円偏波受信用コンバータを提供す
ることである。
した円偏波を受信するための隔壁偏波変換器を備えた衛
星放送用アンテナの円偏波受信用コンバータであって、
一次放射器と導波管と隔壁偏波変換器とフレームとから
なるダイカスト製シャーシ部分に、同軸導波管変換部の
反射部分を一体に形成したシャーシと、同軸導波管変換
部に設置するプローブを一体に形成したマイクロストリ
ップ回路基板と、マイクロストリップ回路基板のアース
面を接地し、固定するための板金製のアングルを備えた
ことを特徴とする。
のアース面を接地し、固定するアングルを板金製の部材
で形成しているため、ダイカスト整形による部品点数を
減らすことができ、コスト低減を図ることができる。
マイクロストリップ回路基板のプローブ部分を導波管内
に設置するための切欠部を設け、板金製のアングルに切
欠部を塞ぐための突起を設けたことを特徴とする。
クロストリップ回路基板のプローブ部分を導波管内に設
置するためのスリット部を設け、板金製のアングルでス
リット部を塞ぐ構造を特徴とする。
ける衛星放送アンテナの円偏波受信用コンバータの内部
構造を示す図であり、特に、(a)は板金製のアングル
21の正面図,側面図および底面図を示し、(b)はマ
イクロストリップ回路基板11を示し、(c)は背面側
から見た反射面を示し、(d)は側面断面図である。
と、円形導波管3と、階段形状の隔壁4と、マイクロス
トリップ回路の安定化およびシールドを行なうフレーム
を含むシャーシ1と、同軸導波管変換部の反射部5がア
ルミまたは亜鉛のダイカストにより、一体に成形され
る。
ップ回路に給電するプローブ12および13は、図1
(b)に示すようにマイクロストリップ回路基板11と
一体で形成され、図1(c)に示す同軸導波管変換部の
反射部5に設けられた切欠部6および7を通して半円導
波管内に配置される。マイクロストリップ回路基板11
のアース面は接地する必要があるが、ここでは図1
(a)に示す板金製のアングル21をマイクロストリッ
プ回路基板11に重ねることによって、回路基板のアー
ス面の接地が図られている。
の反射部5の切欠部6および7は、電気的に塞いで導波
管を構成する必要があるため、アングル21に突起22
および23が設けられている。この突起22および23
は反射部5の切欠部6および7に相当する形状に形成さ
れている。
イクロストリップ回路基板11のアース面を接地し、固
定するアングル21を板金製の部材で形成しているた
め、ダイカスト整形による部品点数を減らすことがで
き、コスト低減を図ることができる。
受信用コンバータの内部構造を示す断面図であり、特
に、(a)はアングルの正面,側面および底面図であ
り、(b)はマイクロストリップ回路基板を示し、
(c)は同軸導波管変換部の反射部を示し、(d)は側
面断面図である。図1と同様にして、一次放射器32
と、円形導波管33と、階段形状の隔壁34と、マイク
ロストリップ回路の安定化およびシールドを行なうフレ
ームを含むシャーシ31と、同軸導波管変換部反射部3
5がアルミまたは亜鉛のダイカストにより一体に成形さ
れる。導波管内の直線偏波信号をマイクロストリップ回
路に給電するプローブ42,43は図2(b)に示すよ
うにマイクロストリップ回路基板41と一体で形成され
るが、プローブ42,43はシャーシ31のフレームに
沿ってスライドさせながら、同軸導波管変換部の側面部
36に設けられたスリットを通して半円導波管内に配置
される。
路基板41のアース面は接地する必要があるが、図2
(a)に示すように、板金製のアングル51をマイクロ
ストリップ回路基板41に重ねながら、同軸導波管変換
部の側面部36に設けられたスリットを通して配置し、
同時にアングル51により同軸導波管変換部の側面部3
6に設けられたスリットを電気的に塞いで導波管を構成
している。
イクロストリップ回路基板41のアース面を接地し、固
定するアングル51を板金製の部材で形成しているた
め、ダイカスト整形による部品点数を減らすことがで
き、コスト低減を図ることができる。しかも、図1に示
したような突起22,23を形成する必要がないのでさ
らにコストを低減できる。
円形としたが、正方形の導波管でも同様の効果を奏する
ことができる。この場合、直線偏波に変換される半円波
導波管部分は長方形状の導波管となる。
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
導波管の反射部分およびフレームをシャーシと一体に成
形し、マイクロストリップ回路基板のアース面を接地
し、固定するアングルを板金製の部材で形成しているた
め、ダイカスト成形による部品点数を減らすことができ
る。その結果、軽量化を図りながらコンバータとしての
コストを低減できる。
用コンバータの内部構造を示す断面図である。
信用コンバータの内部構造を示した断面図である。
を示す図である。
を表わした図である。
ある。
から見た図である。
円形導波管、4,34 隔壁、5,35 反射部、
6,7 切欠部、11,41 マイクロストリップ回路
基板、12,13,42,43 プローブ、21,51
アングル、22,23 突起。
Claims (3)
- 【請求項1】 2種類の独立した円偏波を受信するため
の隔壁偏波変換器を備えた衛星放送用アンテナの円偏波
受信用コンバータであって、 一次放射器と導波管と隔壁偏波変換器とフレームとから
なるダイカスト製シャーシ部分に、同軸導波管変換部の
反射部分を一体に形成したシャーシと、 前記同軸導波管変換部に設置するプローブを一体に形成
したマイクロストリップ回路基板と、 前記マイクロストリップ回路基板のアース面を接地し、
固定するための板金製のアングルを備えたことを特徴と
する、衛星放送用アンテナの円偏波受信用コンバータ。 - 【請求項2】 前記同軸導波管変換部の反射部分に、前
記マイクロストリップ回路基板のプローブ部分を導波管
内に設置するための切欠部を設け、 前記板金製のアングルに前記切欠部を塞ぐための突起を
設けたことを特徴とする、請求項1に記載の衛星放送用
アンテナの円偏波受信用コンバータ。 - 【請求項3】 前記同軸導波管変換部の側面に、前記マ
イクロストリップ回路基板のプローブ部分を導波管内に
設置するためのスリット部を設け、 前記板金製のアングルで前記スリット部を塞ぐ構造を特
徴とする、請求項1に記載の衛星放送用アンテナの円偏
波受信用コンバータ。
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JP2001375617A JP3899256B2 (ja) | 2001-12-10 | 2001-12-10 | 衛星放送用アンテナの円偏波受信用コンバータ |
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Publications (2)
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---|---|---|---|---|
JP5549738B2 (ja) * | 2010-09-29 | 2014-07-16 | 日本電気株式会社 | 通信装置 |
JP2016516983A (ja) * | 2013-03-11 | 2016-06-09 | トルンマー,シュテファン | 対象物分類のための偏波レーダ及びその適切な使用方法 |
US10177458B2 (en) | 2014-04-24 | 2019-01-08 | Nec Corporation | Radio system |
CN114628869A (zh) * | 2022-03-09 | 2022-06-14 | 湖南大学 | 一种高功率微波圆波导tm01-te11模式转换器 |
-
2001
- 2001-12-10 JP JP2001375617A patent/JP3899256B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US10168419B2 (en) | 2013-03-11 | 2019-01-01 | Astyx Gmbh | Polarimetric radar for object classification and suitable method and suitable use therefor |
US10177458B2 (en) | 2014-04-24 | 2019-01-08 | Nec Corporation | Radio system |
CN114628869A (zh) * | 2022-03-09 | 2022-06-14 | 湖南大学 | 一种高功率微波圆波导tm01-te11模式转换器 |
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