JP2003178298A - 画像処理装置及び画像処理方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラム

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JP2003178298A JP2001375035A JP2001375035A JP2003178298A JP 2003178298 A JP2003178298 A JP 2003178298A JP 2001375035 A JP2001375035 A JP 2001375035A JP 2001375035 A JP2001375035 A JP 2001375035A JP 2003178298 A JP2003178298 A JP 2003178298A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ歪みやカメラ・モデルが異なるさまざ
まなカメラの撮影画像を好適に貼り合わせ処理する。 【解決手段】 対応点での画素値の比較ではなく、投影
平面上に投影された光線ベクトルの誤差を基に対応点を
探索する。同じカメラ・レンズや歪みパラメータを持つ
カメラを用いる必要がなく、異なるカメラ・モデルの撮
影画像同士を接続することができる。撮影画像をピンホ
ール画像に一旦変換することなく、光線ベクトルの誤差
を基に元の撮影画像から出力フレームに直接貼り合せて
いくので、画素の劣化を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の撮影画像を
貼り合わせる画像処理装置及び画像処理方法、記憶媒
体、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、複
数のカメラを用いて空間上の隣接する領域を撮影した画
像同士を貼り合わせる画像処理装置及び画像処理方法、
記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
【0002】さらに詳しくは、本発明は、レンズ歪みや
カメラ・モデルが異なるさまざまなカメラの撮影画像を
貼り合わせ処理する画像処理装置及び画像処理方法、記
憶媒体、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特
に、画像の劣化を抑えて複数の撮影画像を貼り合わせ処
理する画像処理装置及び画像処理方法、記憶媒体、並び
にコンピュータ・プログラムに関する。
【0003】
【従来の技術】ユーザの周囲の風景画像を提供する装置
として全方位カメラが知られている。この種の全方位映
像システムは、例えば、空間中のある1つの点が視点と
して周囲の画像を撮影するように複数台のカメラが設置
して構成される。複数のカメラからなる全方位映像シス
テムは、隣り合うカメラの撮像画像の境界同士をうまく
貼り合わせることによって、個々のカメラの視野よりも
はるかに広い領域の画像を、あたかも単一の広角度カメ
ラで撮像したかのような画像を生成する画像処理を行
う。
【0004】視野角の広いレンズを用いればカメラは広
範囲を撮像することができるが、その分だけ解像度が低
下して細部が見えづらくなる。これに対し、全方位映像
システムによれば、広範囲の撮像画像を高解像度のまま
提供することができる。
【0005】このような全方位型の映像を用いることに
より、視点自由形の映像を視聴することができる。例え
ば、キャラクタ(登場人物)が空間を自由に動き回るよ
うなテレビ・ゲームにおいて、任意の視点からの背景画
面を表示させることができるので、より現実的な映像を
介してゲームを楽しむことができ、エンターティンメン
ト性が高まる。
【0006】また、全方位映像は、通常の映像に比し大
容量であるが、インタラクティブ性に優れていることか
ら、ブロードバンド・ネットワーク時代の新しいコンテ
ンツとして有望である。
【0007】ところで、実在するカメラの多くは、ピン
ホールカメラ・モデルによる中心投影を理想とする。中
心投影とは、投影中心と3次元物体表面の点とを結ぶ直
線(「視線」とも言う)とカメラの投影スクリーンとの
交点に物体表面の点の色濃度値を配置していくことで、
投影画像を形成する。中心投影では、同じ大きさの物体
であっても、カメラの投影中心に近づくにつれて大きな
像として投影され、逆に、投影中心から遠ざかるにつれ
て小さく投影される性質を持つ。
【0008】また、理想的なピンホールカメラ・モデル
では、同じ視線上の点は、カメラの投影中心からの距離
の遠近に拘らず、投影スクリーン(すなわち撮像面)上
の同じ位置に投影される性質を持つ。したがって、隣り
合うカメラの撮像画像を、互いのカメラの投影中心が一
致するように配設することによって、各カメラ間で視線
を共有することになる。この結果、異なるカメラを用い
ながら、事実上、単一のカメラで同じ場所から眺めてい
ることに等しくなる。すなわち、隣り合うカメラにおい
て重なり合う撮像領域において、任意の場所を画像間の
境界として指定しても、撮像画像同士は滑らかに貼り合
わされる。
【0009】例えば、Yalin Xiong,Ken Turowski共著
の論文"Registration, Calibrationand Blending in Cr
eating High Quality panoramas"(Fourth IEEE Worksh
op on Applications of Computer Vision, pp.69-74,19
98)や、Heung-Yeung Shum及びRichard Szeliski共著の
論文"Construction of Panoramic mosaics with global
and local alignment"(International Journal of Co
mputer Vision, 36(2):101-130, 2000)、並びに、米国
特許第6,157,747号明細書などには、理想的な
ピンホール・カメラを用いて撮影した隣接画像をつなぎ
合わせる技術について提案されている。また、Satyan C
oorg及びSeth Teller共著の論文"Spherical Mosaics wi
th Quaternions and Dense Correlation"(Internation
al Journal of Computer Vision, 37(3):259-273,200
0)には、レンズ歪みを無視して多数の撮像画像を貼り
合わせる技術について提案されている。
【0010】しかしながら、現実には、理想的なピンホ
ール・カメラはあまり存在せず、レンズは通常無視し難
い歪みを持っている。また、カメラは一般に容積を持つ
ので、撮像中心がただ1つの点に集中するように複数の
カメラを配設することはそもそも物理的に不可能であ
る。また、3以上のカメラの撮像中心が3次元空間上で
一致するように組み立てることも、極めて困難な作業を
必要とする。
【0011】例えばR. Swaminathan及びS. Nayar共著の
論文" Non-Metric Calibration ofWide Angle Lenses a
nd Polycameras"(IEEE Journal on Pattern Analysis
andMachine Intelligence, pp.1171-1178,2000)には、
直径方向並びに接線方向にレンズ歪みを持つカメラ・モ
デルにおける、上述した画像貼り合わせの問題を解くた
めに、各カメラの撮影画像を一旦ピンホール画像に変換
してから貼り合わせることを提案している。しかしなが
ら、この場合、複数の画像フレームをつなぎ合わせた全
方位映像を完成させるために、ピンホール画像への変換
時及び画像貼り合わせ時、すなわち合計2回も画素補間
を行わなければならず、画像の劣化が激しくなる。
【0012】なお、Y.Xiong及びK.Turkowski共著の論
文"Creating image-based VR using aself-calibrating
fisheye lens"(IEEE Computer Society Conference o
n Computer Vision and Pattern Recognition, pp.237-
243, 1997)には、ピンホール・レンズ以外のレンズと
して魚眼レンズによる撮影画像の貼り合わせ技術につい
て提案されている。
【0013】また、R. Y. Tsai著の論文"A versatile C
amera Calibration Technique forHigh Accuracy 3D Ma
chine Vision Metrology Using Off-the-Shelf TV Came
rasand Lenses"(IEEE Journal of Robotics and Autom
ation, Vol. RA-3, No. 4,pp.323-344, 1987)には、さ
まざまなカメラ・モデル画持つレンズの歪みパラメータ
を高速で且つ高精度に計算する技術について提案されて
いる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】複数のカメラからの撮
影画像を貼り合せて全方位画像を構築するためには、各
カメラは理想的なピンホール・カメラであることが好ま
しい。このため、各カメラからの入力画像に対して、レ
ンズ歪み除去並びにピンホール画像への変換を行った後
に貼り合わせる必要があるが、画素補間を2回以上繰り
返すことになり画質の劣化が激しくなる。また、ピンホ
ール・カメラの視野角はせいぜい180゜でしかない。
【0015】また、内部パラメータや歪みパラメータの
異なるカメラ画像同士はうまく貼り合わせることができ
ないので、貼り合わせる元画像を同じレンズ・モデルの
カメラからの撮影画像のみで統一させる必要がある。言
い換えれば撮影システムのデザイン構成上の融通性が効
かない。
【0016】カメラ画像の貼り合せ易さを考慮して、全
方位映像を1つのカメラで数ヶ所を撮影した複数の映像
のみで構成することも可能である。例えば、S.E.Chen著
の論文"QuickTime VR - an image- based approach to
virtual environment navigation"(Computer Graphics
(SIGGRAPH '95), pp.29-38, Aug. 1995)には、1つの
カメラで数ヶ所を撮影した複数の映像のみで全方位映像
を構成する技法について記載されている。しかしなが
ら、これではリアルタイムで各撮影方向の映像を同時に
撮影し供給するような場合には対応できない。
【0017】本発明は上述したような技術的課題を勘案
したものであり、その主な目的は、複数のカメラを用い
て空間上の隣接する領域を撮影した画像同士を好適に貼
り合わせることができる、優れた画像処理装置及び画像
処理方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラム
を提供することにある。
【0018】本発明の更なる目的は、レンズ歪みやカメ
ラ・モデルが異なるさまざまなカメラの撮影画像を好適
に貼り合わせ処理することができる、優れた画像処理装
置及び画像処理方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・
プログラムを提供することにある。
【0019】本発明の更なる目的は、レンズ歪みやカメ
ラ・モデルが異なるさまざまなカメラの撮影画像を、ピ
ンホール・カメラなど他のカメラモデルの撮影画像に変
換したりして画像を劣化させることなく貼り合わせ処理
することができる、優れた画像処理装置及び画像処理方
法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラムを提供
することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面
は、カメラにより撮影された複数の画像フレームを貼り
合わせる画像処理装置又は画像処理方法であって、撮影
に使用したカメラにより投影平面上の各点に投影される
光線ベクトルをカメラ・モデルを基に求める光線ベクト
ル算出手段又はステップと、隣接する画像フレーム間で
対応する特徴点における光線ベクトルに基づく情報の誤
差が最小となるように画像の貼り合わせを最適化する最
適化手段又はステップと、を具備することを特徴とする
画像処理装置又は画像処理方法である。
【0021】本発明の第1の側面に係る画像処理装置又
は画像処理方法によれば、2枚の画像間で画素値が一致
しているかではなく、投影平面上の対応点に対する光線
ベクトルに基づく情報の誤差が最小となるように画像の
貼り合わせを行う。したがって、カメラ・モデル及びカ
メラの歪みパラメータをも考慮して光線ベクトルを生成
することにより、同じカメラ・レンズや歪みパラメータ
を持つカメラを用いる必要がなく、異なるカメラ・モデ
ルの撮影画像同士を貼り合わせるすることができる。
【0022】なお、ここで言う光線ベクトルに基づく情
報の誤差とは、例えば、2つの光線ベクトルのなす角を
表したり、あるいは、各光線ベクトルが指し示す画素の
輝度又は画素値の相違などのことを意味する。
【0023】また、本発明の第1の側面に係る画像処理
装置又は画像処理方法によれば、画素値の比較ではなく
対応画素間での光線ベクトルに基づく情報の誤差が最小
となるように画像を貼り合わせるので、撮影画像をピン
ホール画像などに一旦変換する必要はない。また、元の
撮影画像から直接貼り合せていくことができるので、画
素の劣化を抑制することができる。
【0024】ここで、前記光線ベクトル算出手段又はス
テップは、カメラの投影平面を無数のポリゴンに分割す
るとともに、ポリゴンの各頂点の投影平面上の座標とこ
れに対応する光線ベクトルの対応関係を記述した「メッ
シュ・カメラ」をあらかじめ生成しておくようにしても
よい。
【0025】このような場合、前記最適化手段又はステ
ップは、ポリゴンの頂点における光線ベクトルを基にポ
リゴン内の各点についての投影平面上の座標値を光線ベ
クトルへ変換する変換関数を求めて、該変換関数を用い
て特徴点における光線ベクトルを算出することができ
る。
【0026】また、前記最適化手段又はステップは、最
適化の第1段階として、特徴点から光線ベクトルへの変
換関数をポリゴン単位で計算して、該変換関数を固定し
たまま各特徴点における光線ベクトルに基づく情報の誤
差が最小となるように画像フレーム単位を回転させて、
撮影画像の投影平面上ではなく光線座標系で最適化処理
を行うようにしてもよい。
【0027】また、前記最適化手段又はステップは、最
適化の第2段階として、特徴点から光線ベクトルへの変
換関数をポリゴン単位で計算するとともに、該変換関数
を可変にして各特徴点における光線ベクトルに基づく情
報の誤差が最小となるようにポリゴン単位で最適化処理
を行うようにしてもよい。
【0028】また、前記最適化手段又はステップは、最
適化の第3段階として、各画素が持つ光強度と、各画素
が持つ信頼性と、出力フォーマット面上で各画素が持つ
立体角とを考慮して、各画素における光線ベクトルに基
づく情報の誤差が最小となるように画素単位で最適化処
理を行うようにしてもよい。
【0029】また、本発明の第2の側面は、カメラによ
って撮影された画像フレームにおいて画素値が既知の複
数の頂点で囲まれた点についての画素値を補間する画像
処理装置又は画像処理方法であって、撮影に使用したカ
メラによる投影平面上の補間対象点及びこれを囲む各頂
点に投影される光線ベクトルを算出する光線ベクトル算
出手段又はステップと、各頂点の光線ベクトルを使って
補間対象点の画素値を補間する画素値補間補間手段又は
ステップと、を具備することを特徴とする画像処理装置
又は画像処理方法である。
【0030】一般に、整数以外の点における画素値など
は、線形補間などにより画素値が既知の複数の画素を利
用して補間処理が行われる。このとき、撮影画像の投影
平面上で補間を行うと、使用したカメラ・モデルCやそ
の歪みパラメータの影響を受けることになる。これに対
し、本発明の第2の側面に係る画像処理装置又は画像処
理方法のように光線ベクトルを用いて補間を行うことに
より、これらからの影響を排除することができる。
【0031】また、本発明の第3の側面は、カメラによ
り撮影された複数の画像フレームを貼り合わせる処理を
コンピュータ・システム上で実行するように記述された
コンピュータ・ソフトウェアをコンピュータ可読形式で
物理的に格納した記憶媒体であって、前記コンピュータ
・ソフトウェアは、撮影に使用したカメラにより投影平
面上の各点に投影される光線ベクトルをカメラ・モデル
を基に求める光線ベクトル算出ステップと、隣接する画
像フレーム間で対応する特徴点における光線ベクトルに
基づく情報の誤差が最小となるように画像の貼り合わせ
を最適化する最適化ステップと、を具備することを特徴
とする記憶媒体である。
【0032】また、本発明の第4の側面は、カメラによ
って撮影された画像フレームにおいて画素値が既知の複
数の頂点で囲まれた点についての画素値を補間する処理
をコンピュータ・システム上で実行するように記述され
たコンピュータ・ソフトウェアをコンピュータ可読形式
で物理的に格納した記憶媒体であって、前記コンピュー
タ・ソフトウェアは、撮影に使用したカメラによる投影
平面上の補間対象点及びこれを囲む各頂点に投影される
光線ベクトルを算出する光線ベクトル算出ステップと、
各頂点の光線ベクトルを使って補間対象点の画素値を補
間する画素値補間補間ステップと、を具備することを特
徴とする記憶媒体である。
【0033】本発明の第3及び第4の各側面に係る記憶
媒体は、例えば、さまざまなプログラム・コードを実行
可能な汎用コンピュータ・システムに対して、コンピュ
ータ・ソフトウェアをコンピュータ可読な形式で提供す
る媒体である。このような媒体は、例えば、DVD(Di
gital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)やFD
(Flexible Disk)、MO(Magneto-Optical disc)な
どの着脱自在で可搬性の記憶媒体である。あるいは、ネ
ットワーク(ネットワークは無線、有線の区別を問わな
い)などの伝送媒体などを経由してコンピュータ・ソフ
トウェアを特定のコンピュータ・システムに提供するこ
とも技術的に可能である。
【0034】本発明の第3及び第4の各側面に係る記憶
媒体は、コンピュータ・システム上で所定のコンピュー
タ・ソフトウェアの機能を実現するための、コンピュー
タ・ソフトウェアと記憶媒体との構造上又は機能上の協
働的関係を定義したものである。換言すれば、本発明の
第3及び第4の各側面に係る記憶媒体を介して所定のコ
ンピュータ・ソフトウェアをコンピュータ・システムに
インストールすることによって、コンピュータ・システ
ム上では協働的作用が発揮され、本発明の第1及び第2
の各側面に係る画像処理装置又は画像処理方法と同様の
作用効果を得ることができる。
【0035】また、本発明の第5の側面は、カメラによ
り撮影された複数の画像フレームを貼り合わせる処理を
コンピュータ・システム上で実行するように記述された
コンピュータ・プログラムであって、撮影に使用したカ
メラにより投影平面上の各点に投影される光線ベクトル
をカメラ・モデルを基に求める光線ベクトル算出ステッ
プと、隣接する画像フレーム間で対応する特徴点におけ
る光線ベクトルに基づく情報の誤差が最小となるように
画像の貼り合わせを最適化する最適化ステップと、を具
備することを特徴とするコンピュータ・プログラムであ
る。
【0036】また、本発明の第6の側面は、カメラによ
って撮影された画像フレームにおいて画素値が既知の複
数の頂点で囲まれた点についての画素値を補間する処理
をコンピュータ・システム上で実行するように記述され
たコンピュータ・プログラムであって、撮影に使用した
カメラによる投影平面上の補間対象点及びこれを囲む各
頂点に投影される光線ベクトルを算出する光線ベクトル
算出ステップと、各頂点の光線ベクトルを使って補間対
象点の画素値を補間する画素値補間補間ステップと、を
具備することを特徴とするコンピュータ・プログラムで
ある。
【0037】本発明の第5及び第6の各側面に係るコン
ピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム上で
所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記
述されたコンピュータ・プログラムを定義したものであ
る。換言すれば、本発明の第3の側面に係るコンピュー
タ・プログラムをコンピュータ・システムにインストー
ルすることによって、コンピュータ・システム上では協
働的作用が発揮され、本発明の第1及び第2の各側面に
係る画像処理装置又は画像処理方法と同様の作用効果を
得ることができる。
【0038】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより
詳細な説明によって明らかになるであろう。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について詳解する。
【0040】本発明は、複数のカメラを用いて撮影され
た空間上の隣接する領域の撮影画像同士を貼り合せてい
くものであり、例えば、空間中のある1つの点が視点と
して周囲の画像を撮影するように複数台のカメラが設置
して構成される全方位カメラ・システムにおいて各カメ
ラの撮影画像を貼り合せていくような処理に適用するこ
とができる。
【0041】本発明では、2枚の画像間で画素値が一致
しているかではなく、投影平面上の対応点に対する光線
ベクトルに基づく情報の誤差を用いて画像の貼り合わせ
を行う。カメラ・モデル及びカメラの歪みパラメータを
も考慮して光線ベクトルを生成することにより、同じカ
メラ・レンズや歪みパラメータを持つカメラを用いる必
要がなく、異なるカメラ・モデルの撮影画像同士を貼り
合わせるすることができる。勿論、画素値の比較ではな
く対応画素間での光線ベクトルに基づく情報の誤差が最
小となるように画像を貼り合わせるので、撮影画像をピ
ンホール画像などに一旦変換する必要はなく、元の撮影
画像から直接貼り合せていくことができるので、画素の
劣化を抑制することができる。ここで言う光線ベクトル
に基づく情報の誤差とは、例えば、2つの光線ベクトル
のなす角を表したり、あるいは、各光線ベクトルが指し
示す画素の輝度又は画素値の相違などのことを意味す
る。
【0042】図1には、本発明に係る画像処理の処理手
順全体を概略的に示している。同図に示すように、この
処理手順は、複数のカメラによる画像入力と、撮影画像
の加工と、メッシュ・カメラ(後述)の作成と、画像の
貼り合わせ、並びに画像保存で構成される。画像保存に
際しては、画像の貼り合わせ時に使用したパラメータも
合わせて保存しておく。
【0043】図2には、空間上の複数の領域を並行して
撮影するカメラ・システムの一例としての全方位撮影装
置の外観構成を示している。この全方位撮影装置は、所
定の円周方向に略等間隔に配列された8台のカメラと、
各カメラ毎にその視線方向に配設された8枚の平面鏡が
8角錐上に配設された反射部とで構成される。ここで、
各カメラの投影中心が全方位撮影装置の中央付近でほぼ
一致するように、且つ、各カメラの視線方向が1つの水
平面上で所定角度間隔を置くように、各カメラが配設さ
れている。各平面鏡で反射された周囲の情景を、反射方
向に向けられたカメラで撮影することにより、全方位撮
影装置全体としては、水平方向360度の映像の鏡像を
撮影することができる。各カメラの映像を反転、貼り合
わせなどの処理を行うことにより、水平方向の全方位画
像が得られる。本実施形態では、各カメラが同じカメラ
・モデルであることや同じパラメータを共有することは
必須ではない。
【0044】また、図22には、他の実施形態に係る全
方位撮影装置の外観構成を示している。この全方位撮影
装置は、12個の略正5角形の構成面からなる略正十二
面体(Dodecahedron)形状のフレームと、該フレームの
各面上に1台ずつ配備された11台のカメラ…で構成さ
れる。各カメラは、周囲の風景のうち、それぞれが担当
する領域を撮像して周囲画像の一部として供給すること
ができる。台座の一側面からは、各カメラによる撮像画
像データを外部出力するためのケーブル類が接続されて
いる。各カメラの映像を貼り合わせることにより、全天
球型の全方位画像が得られる。各カメラは、投影中心を
持つピンホール・タイプのカメラであることが好ましい
が、本実施形態では、カメラのモデルや歪みパラメータ
は任意でよい。勿論、正十二面体の各構成面上に配設さ
れたカメラがすべて同じカメラ・モデルを持つ必要はな
い。
【0045】また、図3には、図2又は図22に示した
ような全方位撮影装置から同時・並行して出力される複
数の画像フレームを処理する全方位画像処理装置の構成
を模式的に示している。同図に示すように、各カメラに
それぞれVTRを接続することにより、合計8本の映像
(及び音声)ストリームを記録することができる。これ
ら記録された映像ストリームを、切換器を介してビデオ
・キャプチャリングして、コンピュータ・データ(ビッ
トマップ・ファイル)として、全方位画像処理装置に取
り込むことができる。
【0046】この全方位画像処理装置内では、撮影画像
の加工と、メッシュ・カメラの構築と、画像の貼り合わ
せ、画像保存などの画像処理が行われる。
【0047】撮影画像の加工とは、それぞれの撮影画像
を、後続の画像処理工程で扱い易くするような加工・前
処理を行う。例えば、図2に示したような撮影装置の場
合、各カメラは反射ミラーによる反転画像を捕捉するよ
うになっているので、それをさらに反転処理して元の画
像に再現する。また、カラー、露出、コントラストなど
の特性を量子化する。また、焦点、詳細部、端縁部の向
上を図るとともに、高周波成分やその他の人工的な成分
の除去、ガンマ色補正などを行う。
【0048】メッシュ・カメラは、画素値の比較ではな
く、画素に投影される光線ベクトルの一致度で画像の貼
り合わせ処理を行うために、本発明者によって新しく導
入された概念である。メッシュ・カメラは、カメラの投
影平面を無数のポリゴンに分割するとともに、ポリゴン
の各頂点(x,y)とこれに対応する光線ベクトル(θ
φ極座標系で表すことにする)の対応関係で構成され
る。メッシュ・カメラはカメラ・モデル毎に構成が異な
る(この場合のカメラ・モデルには、カメラの歪みパラ
メータを含んで扱うようにしてもよい)。メッシュ・カ
メラの具体的な構築方法については後述に譲る。
【0049】なお、メッシュ・カメラにおいては、ポリ
ゴンの頂点以外の点については、投影平面上の位置
(x,y)と対応する光線ベクトル(θ,φ)との関係
は定義されない。頂点以外の点については、その点が含
まれているポリゴンの各頂点を用いて補間処理される
(後述)。
【0050】隣接する画像同士の貼り合せは、例えば、
手動又は自動で各画像フレーム中から複数の特徴点を抽
出して、特徴点の対応がとれているか否かに応じて処理
がなされる。例えば、本出願人に既に譲渡されている特
開2000−215317号公報には、オーバーラップ
する2枚の画像フレームから対応する特徴点を自動的に
抽出する画像処理方法及び画像処理装置について開示さ
れている。すなわち、画像処理装置10は、2以上の画
像のそれぞれについての特徴点を抽出し、2以上の画像
のうち、一の画像と他の画像との特徴点を比較してマッ
チングを行い、このマッチングの結果に基づいて、一の
画像と他の画像との位置関係を変化させるように演算を
行い、2以上の画像を合成する。
【0051】従来、画像フレーム間での特徴点の比較
は、画素値を基に行うのが一般的であった。これに対
し、本発明では、メッシュ・カメラを用いて特徴点の光
線ベクトルを求め、対応点間で光線ベクトルに基づく情
報の誤差が最小となるように貼り合せていくことを特徴
とする。ここで言う光線ベクトルに基づく情報の誤差と
は、例えば、2つの光線ベクトルのなす角を表したり、
あるいは、各光線ベクトルが指し示す画素の輝度又は画
素値の相違などのことを意味する。
【0052】撮影画像の投影平面上の画素値で特徴点を
比較する場合には、カメラの歪みパラメータの影響を除
去していなければ意味がなく、また、カメラ・モデルが
相違する場合には画像同士を比較することさえ困難であ
る。これに対し、本発明によれば、特徴点同士を光線ベ
クトルで比較しているので、画像の3次元的な位置関係
を取り戻すことができ、カメラ・モデルの相違に影響さ
れない。また、歪みパラメータの影響を考慮してメッシ
ュ・カメラを構築することによって、歪みパラメータの
影響を除去することができる。
【0053】図21には、全方位画像処理装置として適
用されるコンピュータ・システム100の構成を模式的
に示している。以下、この図を参照しながら、コンピュ
ータ・システム100について説明する。
【0054】システム100のメイン・コントローラで
あるCPU(Central Processing Unit)101は、オ
ペレーティング・システム(OS)の制御下で、各種の
アプリケーションを実行する。CPU101は、例え
ば、複数のカメラによる撮像画像の貼り合わせを行うた
めの、各カメラのカメラ・モデルやレンズ歪みに基づく
メッシュ・カメラの生成や、メッシュ・カメラを用いた
画像貼り合わせの最適化処理などの画像処理を行うアプ
リケーション・プログラムを実行することができる。図
示の通り、CPU101は、バス108によって他の機
器類(後述)と相互接続されている。
【0055】メモリ102は、CPU101において実
行されるプログラム・コードを格納したり、実行中の作
業データを一時保管するために使用される記憶装置であ
る。同図に示すメモリ102は、ROMなどの不揮発性
メモリ及びDRAMなどの揮発性メモリの双方を含むも
のと理解されたい。
【0056】ディスプレイ・コントローラ103は、C
PU101が発行する描画命令を実際に処理するための
専用コントローラである。ディスプレイ・コントローラ
103において処理された描画データは、例えばフレー
ム・バッファ(図示しない)に一旦書き込まれた後、デ
ィスプレイ111によって画面出力される。
【0057】入力機器インターフェース104は、キー
ボード112やマウス113などのユーザ入力機器をコ
ンピュータ・システム100に接続するための装置であ
る。
【0058】ネットワーク・インターフェース105
は、Ethernetなどの所定の通信プロトコルに従
って、システム100をLAN(Local Area Network)
などの局所的ネットワーク、さらにはインターネットの
ような広域ネットワークに接続することができる。
【0059】ネットワーク上では、複数のホスト端末
(図示しない)がトランスペアレントな状態で接続さ
れ、分散コンピューティング環境が構築されている。ネ
ットワーク上では、ソフトウェア・プログラムやデータ
・コンテンツなどの配信サービスを行うことができる。
例えば、複数のカメラによる撮像画像の貼り合わせを行
うための、各カメラのカメラ・モデルやレンズ歪みに基
づくメッシュ・カメラの生成や、メッシュ・カメラを用
いた画像貼り合わせの最適化処理などの画像処理を行う
アプリケーションを、ネットワーク経由でダウンロード
することができる。また、このような画像処理アプリケ
ーションによって生成された全方位画像などの画像デー
タや、最適化処理に用いるメッシュ・カメラに関するデ
ータやその他のライブラリをネットワーク経由で配信す
ることもできる。
【0060】外部機器インターフェース107は、ハー
ド・ディスク・ドライブ(HDD)114やメディア・ド
ライブ115などの外部装置をシステム100に接続す
るための装置である。
【0061】HDD114は、記憶担体としての磁気デ
ィスクを固定的に搭載した外部記憶装置であり(周
知)、記憶容量やデータ転送速度などの点で他の外部記
憶装置よりも優れている。ソフトウェア・プログラムを
実行可能な状態でHDD114上に置くことをプログラ
ムのシステムへの「インストール」と呼ぶ。通常、HD
D114には、CPU101が実行すべきオペレーティ
ング・システムのプログラム・コードや、アプリケーショ
ン・プログラム、デバイス・ドライバなどが不揮発的に格
納されている。
【0062】例えば、複数のカメラによる撮像画像の貼
り合わせを行うための、各カメラのカメラ・モデルやレ
ンズ歪みに基づくメッシュ・カメラの生成や、メッシュ
・カメラを用いた画像貼り合わせの最適化処理などの画
像処理を行うアプリケーション・プログラムを、HDD
114上にインストールすることができる。また、この
ような画像処理アプリケーションの処理対象となる撮影
画像や、所定の出力フォーマットに貼り合わせられた画
像、最適化処理に用いるメッシュ・カメラに関するデー
タやその他のライブラリをHDD114上に保存するこ
ともできる。
【0063】メディア・ドライブ115は、CD(Compa
ct Disc)やMO(Magneto-Opticaldisc)、DVD(Di
gital Versatile Disc)などの可搬型メディアを装填し
て、そのデータ記録面にアクセスするための装置であ
る。
【0064】可搬型メディアは、主として、ソフトウェ
ア・プログラムやデータ・ファイルなどをコンピュータ可
読形式のデータとしてバックアップすることや、これら
をシステム間で移動(すなわち販売・流通・配布を含む)
する目的で使用される。例えば、複数のカメラによる撮
像画像の貼り合わせを行うための、各カメラのカメラ・
モデルやレンズ歪みに基づくメッシュ・カメラの生成
や、メッシュ・カメラを用いた画像貼り合わせの最適化
処理などの画像処理を行うアプリケーションを、これら
可搬型メディアを利用して複数の機器間で物理的に流通
・配布することができる。また、このような画像処理ア
プリケーションの処理対象となる撮影画像や、所定の出
力フォーマットに貼り合わせられた画像、最適化処理に
用いるメッシュ・カメラに関するデータやその他のライ
ブラリを、これら可搬型メディアを利用して複数の機器
間で物理的に流通・配布することができる。
【0065】ビデオ・キャプチャ・カード109は、全
方位撮影装置11からの入力信号、すなわち切り換え器
を介して接続される各VTRから再生されるビデオ信号
をコンピュータ・データ(ビットマップ・ファイル)と
してコンピュータ内に取り込むための装置である。
【0066】なお、図21に示すようなコンピュータ1
00の一例は、米IBM社のパーソナル・コンピュータ"
PC/AT(Personal Computer/Advanced Technolog
y)"の互換機又は後継機である。勿論、他のアーキテク
チャを備えたコンピュータを、本実施形態に係るコンピ
ュータ100として適用することも可能である。
【0067】メッシュ・カメラの構築 メッシュ・カメラは、画像の3次元的な位置関係を基に
画素に投影される光線ベクトルの一致度により画像貼り
合わせの最適化処理を行うために新しく導入された概念
である。メッシュ・カメラは、カメラの投影平面を無数
のポリゴンに分割するとともに、ポリゴンの各頂点
(x,y)とこれに対応する光線ベクトル(θφ極座標
系で表すことにする)の対応関係で構成される。
【0068】図4には、メッシュ・カメラを生成するた
めの処理手順をフローチャートの形式で示している。
【0069】まず、ステップS1において、カメラ・モ
デルCを取得する。カメラ・モデルDの定義とは、投影
平面上の点(x,y)に投影される光線ベクトル(θφ
極座標系で表すことにする)を求めるImageToR
ay関数と、光線ベクトルθφから投影平面に投影され
る位置(x,y)を求めるRayToImage関数を
定義することである。
【0070】次いで、ステップS2では、カメラの投影
平面上にk1×k2個の格子点からなるポリゴンを生成
する。この結果、2(k1−1)×(k2−1)個の三
角形とk1×k2個の頂点が生成されたことになる。
【0071】次いで、ステップS3では、各頂点(i,
j)について、ImageToRay関数を用いて対応
する光線ベクトル(θ,φ)を逐次算出していく。
【0072】そして、ステップS4では、カメラの投影
平面上の個々の頂点(x,y)とそのθφ極座標系で記
述された光線ベクトル(φ,θ)との対応関係を記述し
たデータ(x,y,θ,φ)を生成する。このようにし
てできた(x,y)⇔(θ,φ)対応表がメッシュ・カ
メラとなる。
【0073】メッシュ・カメラを用いることにより、カ
メラの投影平面上の任意の点における光線ベクトルを比
較的高速に求めることができる。すなわち、メッシュ・
カメラを用いることにより、2つの画像フレーム間で対
応する点を光線ベクトルに基づく情報の誤差から求める
ことができるようになる。ここで言う光線ベクトルに基
づく情報の誤差とは、例えば、2つの光線ベクトルのな
す角を表したり、あるいは、各光線ベクトルが指し示す
画素の輝度又は画素値の相違などのことを意味する。
【0074】メッシュ・カメラはカメラ・モデル毎に構
成が異なる。メッシュ・カメラを定義することにより、
多数の異なるカメラ・システム間で撮影画像の貼り合わ
せが可能となる。
【0075】メッシュ・カメラは、カメラ・モデルCの
定義であるImageToRay及びRayToIma
ge関数を用いて計算することができる。以下では、幾
つかのカメラ・モデルについてのImageToRay
関数及びRayToImage関数について説明する。
【0076】ピンホール・カメラ ピンホール・カメラは中心投影を基本とするので、焦平
面(但し、焦点距離をfとする)上の点(x,y,f)
と任意の投影平面上の対応点(X,Y,Z)との間に
は、下式が成立する。但し、投影中心を原点Oとする
(図5を参照のこと)。
【0077】
【数1】
【0078】また、投影中心から点(x,y,f)へ向
かう光線ベクトルをθφ極座標表示したとき、θ及びφ
は下式のように書くことができる(図6を参照のこ
と)。
【0079】
【数2】
【0080】したがって、ピンホール・カメラにおいて
は、投影平面上の点(x,y)に投影される光線ベクト
ルを求めるImageToRay関数と、光線ベクトル
θφから投影平面に投影される位置(x,y)を求める
RayToImage関数は、それぞれ下式のように書
き表される。
【0081】
【数3】
【0082】魚眼レンズ 魚眼レンズの場合、レンズ中心を(Cx,Cy)とし、投
影平面上の点(x,y)とレンズ中心の間の距離をrと
して(図7を参照のこと)、rの関数F(r)を定義す
ると、投影平面上の点(x,y)に投影される光線ベク
トルを求めるImageToRay関数と、光線ベクト
ルθφから投影平面に投影される位置(x,y)を求め
るRayToImage関数は、それぞれ下式のように
書き表される。
【0083】
【数4】
【0084】関数Fは下式のように定義される。
【0085】
【数5】
【0086】Tsaiのカメラ・モデル Tsaiのカメラ・モデルは、レンズ歪みを考慮したレ
ンズであり、すべてのカメラ・パラメータ、すなわち内
部パラメータ、外部パラメータ、歪みパラメータを同時
に算出することを可能とするものである(例えば、Roge
r Y. Tsai著の論文"An Efficient and Accurate Camera
Calibration Technique for 3D Machine Vision"(198
6,IEEE)を参照のこと)。
【0087】Tsaiのカメラ・モデルは、レンズの中
心位置(Cx,Cy)と、投影平面のアスペクト比a
yと、半径方向の歪み係数κで定義される。これに対
し、歪みのない理想的なピンホール・カメラのカメラ・
モデルは、主点(px,py)と、XY各軸方向の焦点位
置(fx,fy)で定義される。
【0088】図8には、Tsaiのカメラ・モデルにお
けるImageToRay関数を求めるための処理手順
をフローチャートの形式で示している。
【0089】まず、投影平面上において理想的なピンホ
ールによって投影された点とTsaiレンズによって投
影された点(x,y)との関係を求める(ステップS1
1)。なお、このステップでは、Tsaiモデルの投影
平面上の点からピンホール画像上の対応座標を計算する
が、ピンホール画像への画像変換を行う訳ではないの
で、画質劣化を生じない。
【0090】
【数6】
【0091】次いで、3次元上の単位球において光線ベ
クトルPθ,φを設定する(ステップS12)。3次元
θφ極座標系の光線ベクトルPθ,φをXYZ直交座標
系と同次座標で表現すると下式のようになる。
【0092】
【数7】
【0093】そして、点Pφ,θを基に、Tsaiのカ
メラ・モデルによる投影平面上の点(x,y)に対する
光線ベクトルをθφ極座標系で表すことができる(ステ
ップS13)。
【0094】
【数8】
【0095】また、図9には、Tsaiのカメラ・モデ
ルにおけるRayToImage関数を求めるための処
理手順をフローチャートの形式で示している。
【0096】まず、光線ベクトルの単位球面上の極座標
値(θ,φ)を3次元直交座標系上の位置Pθ,φに変
換する(ステップS21)。
【0097】
【数9】
【0098】次いで、この光線ベクトルPθ,φを、以
下の式に示すような理想的なピンホール座標値に変換す
る(ステップS22)。
【0099】
【数10】
【0100】そして、所定の多次元方程式を解くことに
よって、理想的なピンホール画像上の点からTsaiモ
デルの原画像の座標(x,y)を計算する(ステップS
23)。なお、このステップでは、ピンホール画像上の
座標位置Tsaiモデルの投影平面上の対応点を計算す
るが、ピンホール画像からの画像変換を行う訳ではない
ので、画質劣化を生じない。
【0101】
【数11】
【0102】これは、以下の多次元方程式を解くことに
相当する。
【0103】
【数12】
【0104】多次元方程式の解が複数ある場合には、理
想的な半径により近いものを選択する。次式には、選択
された解を示している。
【0105】なお、上記の式[数12]では、歪みパラ
メータをκ1つで表しているが、使用したカメラが複数
の歪みを持つ場合には、歪みパラメータの個数を増やす
とともに、さらに高次の方程式を立てるようにしてもよ
い。
【0106】
【数13】
【0107】変換関数(Transfer Function)WT 上述したメッシュ・カメラは、カメラ・モデルCの投影
平面上に設定された無数のポリゴンの各頂点位置(x,
y)においては、其処へ投影する光線のベクトル(θ,
φ)を求めたり、カメラ・モデルCの光線ベクトルθφ
を与えると投影平面上の投影位置(x,y)を求めるこ
とができる。すなわち、メッシュ・カメラは、投影位置
(x,y)と光線ベクトル(θ,φ)との対応表であ
る。
【0108】但し、メッシュ・カメラは、ポリゴンの頂
点以外のデータを持たないので、頂点以外で特徴点が抽
出される多くの場合にはメッシュ・カメラからその光線
ベクトルを直接求めることはできない。このような場合
には、特徴点を含むポリゴンの各頂点が持つ光線ベクト
ルを用いて、その内部の点についての光線ベクトルの幾
何学的な補間処理を行う。
【0109】例えば、図10に示すように3つの頂点V
1(x1,y1),V2(x2,y2),及びV3(x3
3)からなるポリゴンTの中に特徴点(x,y)が含
まれているとする(すなわち、(x,y)∈T)。
【0110】ここで、各頂点V1,V2,及びV3におい
てメッシュ・カメラにより定義されている光線ベクトル
を3次元XYZ直交座標系でそれぞれP1(X1,Y1
1),P2(X2,Y2,Z2),P3(X3,Y3,Z3
とおく。但し、P1,P2,P3は、正規化された単位ベ
クトルであるとする。ここで、各光線ベクトルP1
2,及びP3から各頂点V1,V2,及びV3のXY座標
をに変換することができる変換関数WTが近似的に成立
すると仮定する。すなわち、
【0111】
【数14】
【0112】このような場合、各式を足し合わせること
により、次式が導き出される。
【0113】
【数15】
【0114】ここで、WTは、このポリゴンTに属する
すべての点(x,y)(∈T)を光線ベクトルPθ,φ
から近似的に変換する変換関数である。変換関数W
Tは、例えば下式により求まる。
【0115】
【数16】
【0116】また、ポリゴンT内の点(x,y)の光線
ベクトルPθ,φは、下式により求められる。
【0117】
【数17】
【0118】画像の貼り合わせ(Registrati
on) 上述のようにして求められたメッシュ・カメラを用いて
画像の貼り合わせを行う。
【0119】画像の貼り合わせは、貼り合わせる2枚の
画像フレームの各々から複数の特徴点を抽出するととも
に、それぞれ対応する特徴点が持つ光線ベクトルに基づ
く情報の誤差が最小となるように最適化処理(Opti
mization)を行う。ここで言う光線ベクトルに
基づく情報の誤差とは、例えば、2つの光線ベクトルの
なす角を表したり、あるいは、各光線ベクトルが指し示
す画素の輝度又は画素値の相違などのことを意味する。
【0120】また、最適化処理は、特徴点から得られ
る光線ベクトルを固定して、画像フレーム単位で行う第
1の最適化と、光線ベクトルすなわち変換関数WT
可変として、ポリゴン単位で行う第2の最適化と、画
像貼り合わせ後の出力フォーマットを考慮した画素単位
で行う第3の最適化という、3段階の最適化を行う。
【0121】まず、最初に最適化の原理について簡単に
説明する。
【0122】例えば図11に示すように、所定の撮影空
間上で隣接する画像フレームIA及びIBがあり、且つ、
各画像フレームIA及びIBの各々から、複数の特徴点a
1,a2,…及びb1,b2,…が抽出されているとする。
ここでは、説明の便宜上、特徴点a1,a2,…及び
1,b2,…は、画像フレーム上のxy2次元直交座標
ではなく、特徴点における光線ベクトルであるとする。
また、光線同じ添え字を持つ特徴点aj及びbjが対応し
ているとする。
【0123】光線ベクトルaj及びbjのなす角をαj
おくと、αjは光線ベクトルaj及びbjの誤差に応じた
大きさとなる(図12を参照のこと)。例えば、特徴点
jとbjが正確に一致する場合には、αjはゼロにな
る。
【0124】αjは下式により計算することができる。
【0125】
【数18】
【0126】したがって、上式を評価関数とし、このα
jが最小となるように画像をすり合わせることが最適化
処理となる。
【0127】また、隣接する画像フレームIA及びIB
で設定又は入力された特徴点がfj個ある場合には、各
特徴点毎に求められたαjの総和が最小となるように画
像フレームIA及びIBをすり合わせることが最適化処理
となる。下式では、正負の符号の影響をなくすために、
2乗平均をとったものを評価関数としている。
【0128】
【数19】
【0129】また、実際の全方位画像の撮影装置におい
ては、3台以上のカメラすなわち画像フレームがあり、
各画像フレームは、それぞれの辺毎に隣接画像フレーム
を持つ。図13には、10台のカメラC1,C2,…,C
10からなる全方位画像の撮影装置において、各カメラの
撮影画像フレームI1,I2,…,I10間での隣接関係を
示している。
【0130】同図において、実線で結ばれている画像フ
レーム同士が隣接関係にある。例えば、カメラC1の撮
影画像フレームI1は、カメラC2の撮影画像フレームI
2、カメラC3の撮影画像フレームI3、カメラC4の撮影
画像フレームI4、及び、カメラC5の撮影画像フレーム
5と隣接している。したがって、全方位画像を生成す
るためには、画像フレームI1は、隣接する他の4枚の
画像フレームI2,I3,I4,I5の各々との間で画像す
り合わせの最適化処理を行う必要がある。勿論、他のカ
メラC2…の撮影画像フレームI2…に関しても同様に、
すべての隣接画像フレームとの間で最適化処理を行う必
要がある。
【0131】ここで、画像Iがn枚の画像フレーム{I
1,…,In}からなり、画像Iはm個の境界E=
{E1,…,Em}においてすり合わせを行う必要があ
り、また、各境界iEにおいてfj個の特徴点ですり合わ
せを行う場合には(iE={iji j}fi)、上記の
[数19]で示した評価式cは、以下のように一般化さ
れる。
【0132】
【数20】
【0133】上記の評価式cの最小値を求めるには、例
えば、Levemberg−Marquadt最小化法
を適用することができる(Levemberg-Marquadt最小化法
に関しては、例えば、J. More著"The levemberg-marqua
dt algorithm, implementation and theory"(In G. A.
Watson, editor, Numerical Analysis, Lecture Notes
in Mathematics 630. Springer-Verlag, 1977)を参照
されたい)。
【0134】図14には、隣接画像を貼り合わせるため
の画像貼り合わせの最適化処理手順をフローチャートの
形式で示している。この最適化処理手順は、特徴点か
ら得られる光線ベクトルを固定して、画像フレーム単位
で行う第1の最適化と、光線ベクトルすなわち変換関
数WTも可変として、ポリゴン単位で行う第2の最適化
と、画像貼り合わせ後の出力フォーマットを考慮した
画素単位で行う第3の最適化という3段階の最適化に区
分される。
【0135】メッシュ・カメラを作成した後(前述)、
まず、画像貼り合わせのための特徴点の入力を行う(ス
テップS31)。特徴点の入力は自動又は手動のいずれ
でもよい。特徴点は、例えば、画素比較を行い易い高域
成分の領域から選び出される。
【0136】次いで、抽出された各特徴点についての光
線ベクトルを算出する(ステップS32)。この段階で
は、メッシュ・カメラの頂点以外の特徴点に関しては、
特徴点を囲う複数の頂点においてメッシュ・カメラで定
義されている光線ベクトルを基に算出された変換関数W
Tを用いて、特徴点の投影平面上のxy座標値から直接
求める。変換関数WTに関しては図10及び[数14]
〜[数17]を参照されたい。
【0137】次いで、ステップS33では、第1段階の
最適化処理を行う。すなわち、隣接する各画像フレーム
間で、対応する特徴点毎の光線ベクトルの誤差すなわち
光線ベクトルのなす角αjを算出するとともに、それら
の2乗平均を求めて、[数20]に示したような評価式
を形成する。そして、Levemberg-Marquadt最小化法など
を用いて、評価式が最小となるように最適化を行う。
【0138】但し、この第1段階の最適化処理では、ポ
リゴンの各頂点の光線ベクトルを固定して扱う。この結
果、特徴点における光線ベクトルを求める変換関数WT
を固定して、最適化が行われる。このことは、画像フレ
ームが剛体として取り扱われることを意味し、画像フレ
ーム単位で最適化処理を行うことに等しい。
【0139】図23には、水平方向の全方位撮影装置
(図2を参照のこと)で撮影した複数の画像フレームを
メッシュ・カメラを用いて画像フレーム単位で最適化処
理して貼り合わせてできた360度の全方位画像を示し
ている。但し、同図に示す例では、全方位画像を外側か
ら眺望している。また、図24には、図23に示した全
方位画像のうち所定の視野角で内側から眺望した様子を
示している。また、図25には、全天球型の全方位撮影
装置(図22を参照のこと)で撮影した複数の画像フレ
ームをメッシュ・カメラを用いて画像フレーム単位で最
適化処理して貼り合せてできた全天球型の画像を示して
いる。
【0140】次いで、ステップS34では、第2段階の
最適化処理を行う。この第2段階の最適化では、ポリゴ
ンの各頂点の光線ベクトルを可変として取り扱い、ポリ
ゴン単位で変換関数WTを変更することを許容する。こ
のことは、ポリゴン単位で回転する成分を考慮すること
を意味し、ポリゴン単位で最適化処理を行うことに等し
い。
【0141】ステップS34では、ステップS33と同
様に[数20]を評価式に用いる。但し、ステップS3
4では、画像フレーム全体の回転Rに加えて、ポリゴン
の各頂点に定義されたパラメータθ及びφを変化させ
て、ポリゴン単位で各変換関数WTを変更するため、未
知数が増大するので、Levemberg-Marquadt最小化法に代
えて、Bundle Adjustment法を適用することが好ましい
と思料する。なお、Bundle Adjustment法に関しては、
例えばB. Triggs, P. McLauchlan, R. Hartley, A.Fits
gibbon共著の"Bundle Adjustment -- A Modern Synthes
is"(Vision Algorithms: Theory and Practice, Sprin
ger Verlag, LNCS, pp.298-375, 2000)を参照された
い。
【0142】次いで、ステップS35では、第3段階の
最適化処理を行う。この第3段階の最適化では、画素単
位で最適化を行うことと、画像貼り合わせ後の出力フォ
ーマットを考慮して最適化処理することを特徴とする。
【0143】画素単位では画素値などのデータを持たな
いので、頂点データを基に補間を行う必要がある。一般
には、投影平面上で画素補間を行うが、本実施形態で
は、投影平面ではなく光線ベクトルを用いて補間処理を
行う。この補間処理のために"Interpolate"
という関数を用意する。Interpolate関数
は、投影平面上の座標値(x,y)及び使用するカメラ
・モデルCを引数とし、θφ極座標空間上で補間処理を
行って、結果をθφ極座標値で返す。
【0144】図15には、Interpolate関数
の処理手順を簡潔にフローチャートの形式でまとめてい
る。まず、カメラ・モデルCを用いて画素位置(x,
y)並びにその隣接画素の位置をθφ極座標空間に変換
する(ステップS41)。そして、θφ回転空間(単位
球面)上でθ及びφの補間を行う(ステップS42)。
【0145】投影平面上で補間を行うと、使用したカメ
ラ・モデルCやその歪みパラメータの影響を受けるが、
これに対し光線ベクトルを用いて補間を行うことによ
り、これらからの影響を排除することができる。
【0146】図16には、ピンホール・カメラの場合を
例にとって光線ベクトルの補間を行う様子を示してい
る。同図において、投影平面上において補間の対象とな
る位置(x,y)をPx,yとし、これに隣接する各頂点
をそれぞれPX,Y、PX+1,Y、PX ,Y+1、PX+1,Y+1とお
く。このような場合、内分比αx及びαyは、下式のよう
に表される。但し、主点を(p,p)とし、焦点距
離を(f,f)とする。
【0147】
【数21】
【0148】ここで、PX,Y及びPX+1,Yを用いて補間し
た光線ベクトルPYは、αxを用いて下式のように表され
る。
【0149】
【数22】
【0150】また、PX,Y+1及びPX+1,Y+1を用いて補間
した光線ベクトルPY+1は、αxを用いて下式のように表
される。
【0151】
【数23】
【0152】そして、これらPY及びPY+1、並びに内分
比αyを用いて、光線ベクトルPx,yを下式のように表す
ことができる。
【0153】
【数24】
【0154】Px,yをRayToImage関数を用い
て投影平面上の画素位置(x,y)に変換することがで
きる。
【0155】出力フォーマットとは、複数の画像フレー
ムを貼り合せてなる画像データをマッピングするフォー
マットのことを意味する。例えば、全方位型の撮影装置
が例えば図2に示したような180度の全周囲画像を撮
影するタイプである場合には、円筒の表面を出力フォー
マットにしてもよい。あるいは全点球型の画像を撮影す
るタイプである場合には、球面を出力フォーマットとす
ることができる。勿論、出力フォーマットが撮影装置の
入力フォーマットと同じである必要は必ずしもない。
【0156】図17〜図20には、同様の全方位画像の
出力フォーマットを、それぞれ正四面体の表面、正20
面体の表面、正12面体の表面、並びに球の表面とした
場合のテクスチャ・マッピング例を示している。
【0157】図17〜図20からも判るように、出力フ
ォーマットは任意の非平面であり、原画像の画素位置に
応じてマッピング後の立体角Ωは相違する。また、原画
像の時点でも各画素が持つ信頼性wは区々である。
【0158】そこで、本実施形態では、第3段階の最適
化処理過程において、画素単位で最適化を行うに際し
て、ImageToRay関数を用いて画素位置(x,
y)を光線ベクトルrに変換して取り扱う。また、各画
素rが持つ光強度を関数l(r)とし、各画素が持つ信
頼性をw(r)とする。この場合の評価式は、下式のよ
うに表すことができる。但し、出力フォーマットは、w
×h画素サイズであり、原画像(カメラの台数)はnと
する。
【0159】
【数25】
【0160】この評価式は、隣接画像フレーム間での対
応する光ベクトルが持つ光強度の誤差の2乗を求めるも
のであり、計算に際して、各画素が持つ信頼性と、出力
フォーマットに依存する出力フォーマットの原点と各画
素で構成される立体角Ωi,jを考慮している。この評価
式の最小値を求めることにより、画像のすり合わせの最
適化を画素単位で行うことができる。
【0161】なお、上記の評価式の最適化処理には、Le
vemberg-Marquadt最小化法(前述)を適用することがで
きる。
【0162】[追補]以上、特定の実施形態を参照しな
がら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修
正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示
という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書
の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の
要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範
囲の欄を参酌すべきである。
【0163】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
複数のカメラを用いて空間上の隣接する領域を撮影した
画像同士を好適に貼り合わせることができる、優れた画
像処理装置及び画像処理方法、記憶媒体、並びにコンピ
ュータ・プログラムを提供することができる。
【0164】また、本発明によれば、レンズ歪みやカメ
ラ・モデルが異なるさまざまなカメラの撮影画像を好適
に貼り合わせ処理することができる、優れた画像処理装
置及び画像処理方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・
プログラムを提供することができる。
【0165】また、本発明によれば、レンズ歪みやカメ
ラ・モデルが異なるさまざまなカメラの撮影画像を、ピ
ンホール・カメラなど他のカメラモデルの撮影画像に変
換したりして画像を劣化させることなく貼り合わせ処理
することができる、優れた画像処理装置及び画像処理方
法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラムを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理の処理手順全体を概略的
に示した図である。
【図2】水平方向の全方位映像を得る全方位撮影装置の
外観構成を示した図である。
【図3】全方位撮影装置から同時・並行して出力される
複数の画像フレームを処理する全方位画像処理装置の構
成を模式的に示した図である。
【図4】メッシュ・カメラを生成するための処理手順を
示したフローチャートである。
【図5】ピンホール・カメラのカメラ・モデルの定義を
説明するための図である。
【図6】ピンホール・カメラのカメラ・モデルの定義を
説明するための図である。
【図7】魚眼レンズのカメラ・モデルの定義を説明する
ための図である。
【図8】Tsaiのカメラ・モデルにおけるImage
ToRay関数を求めるための処理手順を示したフロー
チャートである。
【図9】Tsaiのカメラ・モデルにおけるRayTo
Image関数を求めるための処理手順を示したフロー
チャートである。
【図10】変換関数WTの算出方法を説明するための図
である。
【図11】画像貼り合わせの最適化処理の原理を説明す
るための図である。
【図12】画像貼り合わせの最適化処理の原理を説明す
るための図である。
【図13】全方位画像の撮影装置における各撮影画像フ
レーム間での隣接関係を表した図である。
【図14】画像貼り合わせの最適化処理手順を示したフ
ローチャートである。
【図15】Interpolate関数の処理手順を簡
潔にまとめたフローチャートである。
【図16】光線ベクトルの補間を行う様子を示した図で
ある。
【図17】正四面体の表面を全方位画像の出力フォーマ
ットにした場合のマッピング例を示した図である。
【図18】正20面体の表面を全方位画像の出力フォー
マットにした場合のマッピング例を示した図である。
【図19】正12面体の表面を全方位画像の出力フォー
マットにした場合のマッピング例を示した図である。
【図20】球の表面を全方位画像の出力フォーマットに
した場合のマッピング例を示した図である。
【図21】全方位画像処理装置として適用されるコンピ
ュータ・システム100の構成を模式的に示した図であ
る。
【図22】全天球型の全方位映像を得る全方位撮影装置
の外観構成を示した図である。
【図23】水平方向の全方位撮影装置で撮影した複数の
画像フレームをメッシュ・カメラを用いて画像フレーム
単位で最適化処理して貼り合わせてできた360度の全
方位画像画像を示した図である。
【図24】水平方向の全方位撮影装置で撮影した複数の
画像フレームをメッシュ・カメラを用いて画像フレーム
単位で最適化処理して貼り合わせてできた画像を示した
図である。
【図25】全天球型の全方位撮影装置で撮影した複数の
画像フレームをメッシュ・カメラを用いて画像フレーム
単位で最適化処理して貼り合わせてできた全天球型の全
方位画像画像を示した図である。
【符号の説明】
100…コンピュータ 101…CPU,102…メモリ 103…ディスプレイ・コントローラ 104…入力機器インターフェース 105…ネットワーク・インターフェース 107…外部機器インターフェース,108…バス 109…ビデオ・キャプチャ・カード 111…ディスプレイ,112…キーボード,113…
マウス 114…ハード・ディスク装置 115…メディア・ドライブ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 101:00 H04N 101:00 Fターム(参考) 5B047 AA05 BC04 CA12 DC09 5B057 AA20 BA02 BA15 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB13 CB16 CD11 CD14 CD18 CE10 DA07 DA17 DB02 DB09 DC08 DC32 DC36 5C022 AA13 5L096 AA06 BA08 CA05 DA01 EA28 FA67 FA69 FA76 GA19

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラにより撮影された複数の画像フレー
    ムを貼り合わせる画像処理装置であって、 撮影に使用したカメラにより投影平面上の各点に投影さ
    れる光線ベクトルをカメラ・モデルを基に求める光線ベ
    クトル算出手段と、 隣接する画像フレーム間で対応する特徴点における光線
    ベクトルに基づく情報の誤差が最小となるように画像の
    貼り合わせを最適化する最適化手段と、を具備すること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記光線ベクトル算出手段は、カメラの投
    影平面を無数のポリゴンに分割するとともに、ポリゴン
    の各頂点の投影平面上の座標とこれに対応する光線ベク
    トルの対応関係を記述したメッシュ・カメラをあらかじ
    め生成しておき、 前記最適化手段は、ポリゴンの頂点における光線ベクト
    ルを基にポリゴン内の各点についての投影平面上の座標
    値を光線ベクトルへ変換する変換関数を求めて、該変換
    関数を用いて特徴点における光線ベクトルを算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記最適化手段は、特徴点から光線ベクト
    ルへの変換関数をポリゴン単位で計算して、該変換関数
    を固定したまま各特徴点における光線ベクトルに基づく
    情報の誤差が最小となるように画像フレーム単位での最
    適化処理を行う、ことを特徴とする請求項2に記載の画
    像処理装置。
  4. 【請求項4】前記最適化手段は、特徴点から光線ベクト
    ルへの変換関数をポリゴン単位で計算するとともに、該
    変換関数を可変にして各特徴点における光線ベクトルに
    基づく情報の誤差が最小となるようにポリゴン単位で最
    適化処理を行う、ことを特徴とする請求項2に記載の画
    像処理装置。
  5. 【請求項5】前記最適化手段は、各画素が持つ光強度
    と、各画素が持つ信頼性と、出力フォーマット面上で各
    画素が持つ立体角とを考慮して、各画素における光線ベ
    クトルに基づく情報の誤差が最小となるように画素単位
    で最適化処理を行う、ことを特徴とする請求項2に記載
    の画像処理装置。
  6. 【請求項6】カメラにより撮影された複数の画像フレー
    ムを貼り合わせる画像処理装置であって、 撮影に使用したカメラにより投影平面上の各点に投影さ
    れる光線ベクトルをカメラ・モデルを基に求める光線ベ
    クトル算出ステップと、 隣接する画像フレーム間で対応する特徴点における光線
    ベクトルに基づく情報の誤差が最小となるように画像の
    貼り合わせを最適化する最適化ステップと、を具備する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  7. 【請求項7】前記光線ベクトル算出ステップでは、カメ
    ラの投影平面を無数のポリゴンに分割するとともに、ポ
    リゴンの各頂点の投影平面上の座標とこれに対応する光
    線ベクトルの対応関係を記述したメッシュ・カメラをあ
    らかじめ生成しておき、 前記最適化ステップでは、ポリゴンの頂点における光線
    ベクトルを基にポリゴン内の各点についての投影平面上
    の座標値を光線ベクトルへ変換する変換関数を求めて、
    該変換関数を用いて特徴点における光線ベクトルを算出
    する、ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理方
    法。
  8. 【請求項8】前記最適化ステップでは、特徴点から光線
    ベクトルへの変換関数をポリゴン単位で計算して、該変
    換関数を固定したまま各特徴点における光線ベクトルに
    基づく情報の誤差が最小となるように画像フレーム単位
    での最適化処理を行う、ことを特徴とする請求項7に記
    載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】前記最適化ステップでは、特徴点から光線
    ベクトルへの変換関数をポリゴン単位で計算するととも
    に、該変換関数を可変にして各特徴点における光線ベク
    トルに基づく情報の誤差が最小となるようにポリゴン単
    位で最適化処理を行う、ことを特徴とする請求項7に記
    載の画像処理方法。
  10. 【請求項10】前記最適化ステップでは、各画素が持つ
    光強度と、各画素が持つ信頼性と、出力フォーマット面
    上で各画素が持つ立体角とを考慮して、各画素における
    光線ベクトルに基づく情報の誤差が最小となるように画
    素単位で最適化処理を行う、ことを特徴とする請求項7
    に記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】カメラにより撮影された複数の画像フレ
    ームを貼り合わせる処理をコンピュータ・システム上で
    実行するように記述されたコンピュータ・ソフトウェア
    をコンピュータ可読形式で物理的に格納した記憶媒体で
    あって、前記コンピュータ・ソフトウェアは、 撮影に使用したカメラにより投影平面上の各点に投影さ
    れる光線ベクトルをカメラ・モデルを基に求める光線ベ
    クトル算出ステップと、 隣接する画像フレーム間で対応する特徴点における光線
    ベクトルに基づく情報の誤差が最小となるように画像の
    貼り合わせを最適化する最適化ステップと、を具備する
    ことを特徴とする記憶媒体。
  12. 【請求項12】カメラにより撮影された複数の画像フレ
    ームを貼り合わせる処理をコンピュータ・システム上で
    実行するように記述されたコンピュータ・プログラムで
    あって、 撮影に使用したカメラにより投影平面上の各点に投影さ
    れる光線ベクトルをカメラ・モデルを基に求める光線ベ
    クトル算出ステップと、 隣接する画像フレーム間で対応する特徴点における光線
    ベクトルに基づく情報の誤差が最小となるように画像の
    貼り合わせを最適化する最適化ステップと、を具備する
    ことを特徴とするコンピュータ・プログラム。
  13. 【請求項13】カメラによって撮影された画像フレーム
    において画素値が既知の複数の頂点で囲まれた点につい
    ての画素値を補間する画像処理装置であって、 撮影に使用したカメラによる投影平面上の補間対象点及
    びこれを囲む各頂点に投影される光線ベクトルを算出す
    る光線ベクトル算出手段と、 各頂点の光線ベクトルを使って補間対象点の画素値を補
    間する画素値補間補間手段と、を具備することを特徴と
    する画像処理装置。
  14. 【請求項14】カメラによって撮影された画像フレーム
    において画素値が既知の複数の頂点で囲まれた点につい
    ての画素値を補間する画像処理方法であって、 撮影に使用したカメラによる投影平面上の補間対象点及
    びこれを囲む各頂点に投影される光線ベクトルを算出す
    る光線ベクトル算出ステップと、 各頂点の光線ベクトルを使って補間対象点の画素値を補
    間する画素値補間補間ステップと、を具備することを特
    徴とする画像処理方法。
  15. 【請求項15】カメラによって撮影された画像フレーム
    において画素値が既知の複数の頂点で囲まれた点につい
    ての画素値を補間する処理をコンピュータ・システム上
    で実行するように記述されたコンピュータ・ソフトウェ
    アをコンピュータ可読形式で物理的に格納した記憶媒体
    であって、前記コンピュータ・ソフトウェアは、 撮影に使用したカメラによる投影平面上の補間対象点及
    びこれを囲む各頂点に投影される光線ベクトルを算出す
    る光線ベクトル算出ステップと、 各頂点の光線ベクトルを使って補間対象点の画素値を補
    間する画素値補間補間ステップと、を具備することを特
    徴とする記憶媒体。
  16. 【請求項16】カメラによって撮影された画像フレーム
    において画素値が既知の複数の頂点で囲まれた点につい
    ての画素値を補間する処理をコンピュータ・システム上
    で実行するように記述されたコンピュータ・プログラム
    であって、 撮影に使用したカメラによる投影平面上の補間対象点及
    びこれを囲む各頂点に投影される光線ベクトルを算出す
    る光線ベクトル算出ステップと、 各頂点の光線ベクトルを使って補間対象点の画素値を補
    間する画素値補間補間ステップと、を具備することを特
    徴とするコンピュータ・プログラム。
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