JP2003177065A - 測温装置 - Google Patents

測温装置

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JP2003177065A
JP2003177065A JP2001377332A JP2001377332A JP2003177065A JP 2003177065 A JP2003177065 A JP 2003177065A JP 2001377332 A JP2001377332 A JP 2001377332A JP 2001377332 A JP2001377332 A JP 2001377332A JP 2003177065 A JP2003177065 A JP 2003177065A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷接点の温度を測温装置本体の発熱の影響を
受けることなく簡易に検出でき、槽内部を測温する測温
装置では、槽内外端子間の温度差の影響および補償導線
の補償誤差や補償導線のコストアップを回避して熱電対
の接合部温度を算出することができる測温装置を提供す
る。 【解決手段】 測温装置本体の外部に設けられた外部冷
接点を介して前記熱電対と接続される第一の入力端子
と、外部冷接点に取付けられた冷接点補償用センサが接
続される第二の入力端子と、この第二の入力端子に接続
された前記冷接点補償用センサの温度を算出するセンサ
温度算出手段と、このセンサ温度算出手段が算出した温
度と前記第一の入力端子を介して検出される前記熱電対
の熱起電力とから熱電対の接合部温度を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱電対による起電
力を利用して測温部の温度を測定する測温装置に関し、
より詳細には熱電対の冷接点の温度を正確に測定するこ
とができる測温装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱電対の起電力は熱電対の一方の接合部
(以下、「接合部」)と他方の接合部である冷接点との
温度差に対応する。熱電対を利用して温度を測定する測
温装置では、接合部が測温部に配置され、熱電対を接続
した測温装置本体の計器端子が冷接点を構成する。この
ような測温装置では、熱電対の起電力は、熱電対の接合
部と測温装置本体の計器端子との温度差に対応する。従
って、測温部の温度を求るためには、熱電対の起電力と
計器端子の温度を求める必要がある。
【0003】そのため、従来の測温装置は、たとえば、
図8に示すように、熱電対の接合部1と接続される測温
装置本体2の計器端子3に冷接点補償用センサ4を取付
け、接合部温度算出手段2aが、自ら検出する熱電対の
起電力とセンサ温度算出手段2bが算出する冷接点補償
用センサ4の温度とに基づいて接合部1の温度を算出す
るように構成される。
【0004】また別の測温装置は、たとえば、図9に示
すように、測温装置本体2の外部に設けた外部冷接点5
を、たとえば、摂氏0度に維持した恒温装置6に組込ん
で構成される。この際、外部冷接点5と測温装置本体2
の計器端子3との間を接続する二本の導線としては同種
の一般導線(たとえば銅線等、以下「計装線」)7が使
用され、これによって外部冷接点5と測温装置本体2の
計器端子3との間で熱起電力が生じることが防止され
る。そして、接合部温度算出手段2aでは、自ら検出す
る熱電対の起電力と温度設定手段2cによって与えられ
る冷接点温度0度とから、接合部1の温度を算出するも
のとなっている。
【0005】しかし、測温部が真空装置や恒温槽等の槽
類(以下、「槽」)で外界と遮断された環境下にある場
合には、外部冷接点を恒温装置に組込んで槽の内部に配
置することは困難である。そこで、図10に示すよう
に、槽8の内部に配置される熱電対の接合部1と槽8の
外部に配置される測温装置本体2の計器端子3とを中継
して接続する中継端子9が使用されることもある。この
場合、中継端子9と計器端子3とを接続する導線とし
て、中継端子9と計器端子3との間に生じる熱起電力に
誤差を補償すべく、補償導線10が用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8に示す従
来の測温装置では、測温装置本体が有する電子回路等の
内部発熱の影響によって、計器端子3には温度勾配が生
じるため、真の計器端子3の温度と冷接点補償用センサ
4が検出した計器端子3の温度との間に誤差が生じ易
い。このため、測温部の温度を精度よく求めることが困
難である。
【0007】また、図9に示すように、冷接点5を恒温
装置6に組込むと、高度に安定した温度制御が必要であ
り、恒温装置のコストアップにつながる。さらに、図1
0に示す槽内の測温を行う従来の測温装置では、槽の内
部側端子と外部側端子との間に温度差が生じる。このた
め、熱電対の接合部1と冷接点(計器端子3)との間に
介在する中継端子9において、上記の内外端子間温度差
の分だけ熱電対の熱起電力が減少することが否めない。
【0008】さらに、中継端子9と計器端子3を接続す
る補償導線10は、一般に中継端子9と計器端子3との
温度差が、たとえば摂氏100度以上となったときに
は、その温度差によって生じる熱起電力を有効に補償す
ることができない。また、補償導線10は計装線7に比
べてコストが高い。本発明は、上記問題を解決するため
になされたものであり、冷接点の温度を測温装置本体の
発熱の影響を受けることなく簡易に検出することがで
き、また、槽内の測温を行う測温装置では、槽内外端子
間の温度差の影響および補償導線の補償誤差や補償導線
のコストアップを回避して熱電対の接合部温度を算出す
ることができる測温装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、請求項1では、測温部に配置された
熱電対の熱起電力から測温部の温度を測定する測温装置
本体を備えた測温装置において、上記測温装置本体は、
該上記測温装置本体の外部に設けられる外部冷接点を介
して前記熱電対と接続される第一の入力端子と、上記外
部冷接点に取付けられる冷接点補償用センサが接続され
る第二の入力端子と、この第二の入力端子に接続される
前記冷接点補償用センサの温度を算出するセンサ温度算
出手段と、このセンサ温度算出手段が算出した温度と前
記第一の入力端子を介して検出される前記熱電対の熱起
電力とから前記熱電対の接合部温度を算出する接合部温
度算出手段とを備えた測温装置が提供される。
【0010】このように構成された測温装置であれば、
該測温装置本体の外部に設けられる外部冷接点は測温装
置本体が有する電子回路の発熱によって温度上昇しない
ので、外部冷接点に温度勾配が生じない。したがって、
冷接点温度がセンサ温度算出手段によって正確に算出さ
れて、該算出温度と熱電対の熱起電力とに基づいて、接
合部温度算出手段が熱電対の接合部温度を正確に算出で
きる。
【0011】請求項2では、測温部に配置された熱電対
の熱起電力から測温部の温度を測定する測温装置本体を
備えた測温装置において、上記測温装置本体は、該上記
測温装置本体の外部に設けられる外部冷接点を介して前
記熱電対と接続される第一の入力端子と、上記外部冷接
点に取り付けられる冷接点補償用センサがセンサ中継端
子を介して接続される第二の入力端子と、上記第二の入
力端子の入力から冷接点補償用センサの温度を算出する
センサ温度算出手段と、このセンサ温度算出手段が算出
した温度と前記第一の入力端子を介した熱電対の熱起電
力とから熱電対の接合部温度を算出する接合部温度算出
手段とを備えた測温装置が提供される。
【0012】このように構成された測温装置であれば、
熱電対の接合部と測温装置とを接続する中継端子を使用
し、接合部を接続する中継端子部の端子を外部冷接点と
して構成して、この外部冷接点の温度を冷接点補償用セ
ンサで正確に検出できる。たとえば、槽内部に冷接点と
しての内部側端子および熱電対の接合部を設け、上記内
部側端子と槽外に配置される外部側端子とを接続し、こ
の外部側端子を介して接合部を測温装置本体の第一の入
力端子へ中継接続し、上記内部側端子に冷接点補償用セ
ンサを取り付ける。この冷接点補償用センサは、センサ
中継端子を介して測温装置本体に接続されて、冷接点の
温度を検出する。そうすると、槽内外で温度差が大きく
ても、槽内外を中継接続する端子部分の熱起電力誤差の
影響を受けることなく、測温装置本体は熱電対の接合部
温度を算出することができる。また、外部側端子と測温
装置本体の第一の入力端子との間を補償導線で接続しな
くとも、計装電線で接続できる。
【0013】請求項3では、冷接点補償用センサまたは
感温抵抗体が取り付けられた外部冷接点を介して、測温
部に配置された熱電対が測温装置本体に接続される測温
装置において、上記測温装置本体は少なくとも二つの測
温回路部を備え、これら各測温回路部は、前記感温抵抗
体、前記外部冷接点を介した熱電対または熱電対が直に
接続される第一の入力端子と、前記感温抵抗体の温度を
算出する感温抵抗温度算出手段と、予め設定された冷接
点温度設定手段と、前記測温装置の端子部近傍に取り付
けられた端子温度検出手段を用いて上記端子温度を検出
する測温装置端子温度算出手段と、前記冷接点温度設定
手段の設定温度、前記冷接点に取り付けられる感温抵抗
体が接続される他の測温回路部が有する感温抵抗温度算
出手段の算出温度、または前記測温装置端子温度算出手
段の算出温度の何れかを選択する選択手段と、この選択
手段が選択した算出温度または設定温度と前記外部冷接
点を介して入力された熱電対の熱起電力とから熱電対の
接合部温度を算出する接合部温度算出手段とをそれぞれ
備えた測温装置が提供される。
【0014】すなわち、選択手段の選択によって、冷接
点の温度算出を、外部冷接点補償用センサ若しくは感温
抵抗体による場合、予め設定された冷接点温度設定手段
による場合、または測温装置の端子部のセンサによる場
合と、三通りのアプリケーションに対応することができ
る測温装置本体を使用した測温装置を実現できる。そう
すると、各種冷接点補償方式に応じて測温装置本体の機
種を選定することが不要になり、測温装置本体の汎用性
が高まり、測温装置本体のコスト低減が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態に係る測温装置を説明する。図1は、本発明の
第一の実施形態に係る測温装置の概略要部構成図であ
る。熱電対の接合部11は測温部12に配置され、冷接
点13は測温装置本体14の外部に設けられている。そ
して、冷接点13には冷接点補償用センサ15が取り付
けられている。測温装置本体14は第一の入力端子16
と第二の入力端子17を備えており、第一の入力端子1
6と冷接点13との間は廉価な計装線で接続される。さ
らに、測温装置本体14は接合部温度算出手段18とセ
ンサ温度算出手段19とを備えている。
【0016】接合部11と冷接点13との間の温度差に
対応して発生する熱電対の起電力は、測温装置本体14
の第一の入力端子16に入力される。第一の入力端子1
6は接合部温度算出手段18に接続され、熱電対の起電
力(電圧)はアンプ18aで直流増幅された後、第一ア
ナログ・ディジタル変換器(以下、「AD変換器」(A
/D))18bによってディジタルデータに変換され
る。すなわち第一AD変換器18bの出力は、接合部1
1と冷接点13との間の温度差に対応した電圧値をディ
ジタルデータとしたものである。
【0017】一方、冷接点補償用センサ15は冷接点1
3の温度を検出するものであり、測温装置本体14の第
二の入力端子17に接続される。たとえば、冷接点補償
用センサ15は、サーミスタで構成され、冷接点13の
温度に対応してサーミスタの抵抗値が変化する。第二の
入力端子17はセンサ温度算出手段19に接続される。
センサ温度算出手段19が有する抵抗・電圧変換手段1
9aは冷接点補償用センサ15の抵抗値を直流電圧に変
換して出力する。抵抗・電圧変換手段19aの出力は、
第二AD変換器19bによってディジタルデータに変換
される。すなわち第二AD変換器19bの出力は、冷接
点13の温度に対応した抵抗値を電圧値に変換してディ
ジタルデータとしたものである。この第二AD変換器1
9bの出力は、第一の電圧・温度変換手段(V/T)1
9cと温度・電圧変換手段(T/V)19dとを介し
て、非線形補正されて冷接点補償用センサ15の温度に
対応した電圧値のディジタルデータとなる。
【0018】なお、上記のように、センサ温度算出手段
19が、第二AD変換器19bの出力を第一の電圧・温
度変換手段19cを用いて一旦温度に変換した後に、温
度・電圧変換手段19dを用いて冷接点13の温度に対
応した電圧値に変換しているのは、冷接点補償用センサ
15の温度に対する抵抗値変化の特性が非線型だからで
ある。この非線型性は、第一の電圧・温度変換手段19
cおよび温度・電圧変換手段19dとを用いて冷接点補
償用センサ15の温度変化に対して直線性を有する特性
(電圧出力)に変換される。ここで、上記の各種変換手
段は、入力のディジタルデータを変数とする高次の多項
式演算回路や、いわゆる変換テーブルで実現できる。
【0019】こうして求められた冷接点補償用センサ1
5の温度に対応した電圧値のディジタルデータは、前記
第一AD変換器18bがもとめたディジタルデータに加
算される。この加算は接合部温度算出手段18が有する
加算器(+)18cによって行われる。加算器18cが
出力するディジタルデータは第二の電圧・温度変換手段
(V/T)18dによって温度に変換される。すなわ
ち、第二の電圧・温度変換手段18dは、接合部11の
温度のディジタルデータを出力する。こうして得られた
接合部11の温度は測温装置本体14から外部の装置、
たとえば測温部12の温度制御装置(図示せず)に伝達
される。
【0020】ここで、前記冷接点13は、測温装置本体
14の外部に設けられているので測温装置本体14の発
熱によって温度上昇しない。したがって、冷接点13の
温度がセンサ温度算出手段19によって正確に算出され
て、該算出温度と熱電対の熱起電力とに基づいて、接合
部温度算出手段18が熱電対の接合部11の温度を正確
に算出できる。
【0021】次に、図2によって、本発明の第二の実施
形態に係る測温装置について説明する。なお、第一の実
施形態と同様の機能を有する構成要素は同一の符号を付
してその説明を省略する。測温部12は槽20の内部に
配置されている。槽20は、真空装置、恒温槽等であ
り、その内部に外界と遮断された環境を実現している。
中継端子部21は、槽20内の熱電対の接合部11と槽
20外の測温装置本体14とを中継接続する。また、中
継端子部21は槽20の内外の気密性を維持する。
【0022】具体的には、図3に示すように、中継端子
部21は、槽20の隔壁20aを隔てて槽20の内部に
冷接点21aを有し、外部に外部端子21bを有し、冷
接点21aと外部端子21bとは計装線で接続される。
外部端子21bは測温装置本体14の第一の入力端子1
6に計装線によって接続される。冷接点補償用センサ1
5は冷接点21aに取り付けられ、この冷接点補償用セ
ンサ15は、中継端子部21のセンサ中継端子21cを
介して、測温装置本体14の第二の入力端子17に接続
される。具体的には、センサ中継端子21cは、槽20
の内外に設けられた端子間をたとえば計装線で接続して
構成され、槽20内の端子に冷接点補償用センサ15が
取り付けられる。
【0023】このように中継端子部21を介して、熱電
対の冷接点21aと冷接点補償用センサ15とが測温装
置本体14に接続され、中継端子部21の内外端子間を
接続する計装線と隔壁20aとの間は、たとえば断熱作
用を有する気密部材21dによって密閉される。そうす
ると、槽20内の冷接点21aの温度は冷接点補償用セ
ンサ15によって検出することができるので、冷接点2
1aを恒温装置に組込むといった複雑な構成を採る必要
がない。また冷接点21aは槽20の内部に配置される
ので、中継端子部21が有する冷接点21aと外部端子
21bとの間の温度差は、熱電対の起電力に誤差を生じ
させない。また、中継端子部21の外部端子21bと測
温装置本体14の第一の入力端子16との間を同種の材
質の計装線で接続すれば、外部端子21bと第一の入力
端子16との間の温度差があっても、これら端子間に熱
起電力が発生することはない。
【0024】したがって、測温装置本体14は、中継端
子部の外部端子21bと第一の入力端子16とを介し
て、熱電対の接合部11の熱起電力を正確に測定するこ
とができる。かくして、測温装置本体14が有する接合
部温度検出手段18は、(槽20内外の温度差に対応す
る)中継端子部21の内外温度差の影響を受けることな
く、且つ中継端子部21と第一の入力端子間の温度差の
影響を受けることなく、接合部11と冷接点21aとの
間の温度差に対応した電圧値のディジタルデータと、セ
ンサ温度算出手段19が算出した槽20内の冷接点21
aの温度に対応したディジタルデータとから、接合部1
1の温度を正確に算出することができる。
【0025】次に、図4によって、本発明の第三の実施
形態に係る測温装置について説明する。なお、第一、第
二の実施形態と同様の機能を有する構成要素は同一の符
号を付してその説明を省略する。測温装置本体30は第
一測温回路部31と第二測温回路部32とを有してい
る。第一測温回路部31は、感温抵抗体若しくは外部冷
接点または熱電対に接続される第一信号入力端子16a
に入力される信号を処理する。
【0026】一方、第二測温回路部32は、感温抵抗体
若しくは外部冷接点または熱電対に接続される第二信号
入力端子16bに入力される信号を処理する。そして、
第一測温回路部31は、接合部温度算出手段18、第一
信号入力端子16aに取り付けられる温度補償用センサ
(以下「第一信号入力端子CJセンサ」)25と、この
第一信号入力端子CJセンサ25から第一信号入力端子
の温度を算出する第一信号入力端子温度算出手段26、
外部冷接点の温度を一定に維持する恒温装置の温度を予
め定められた冷接点温度とする冷接点温度設定手段(T
s)33、外部冷接点の算出温度(設定温度)を切替選
択する選択手段34、感温抵抗体の温度を算出する感温
抵抗温度算出手段35、センサ切替手段36、および測
温出力切替手段37を備えている。
【0027】ここで、センサ切替手段36は第一信号入
力端子16aに入力された信号を接合部温度算出手段1
8または感温抵抗温度算出手段35に選択的に接続す
る。また、選択手段34は、冷接点温度設定手段33の
設定温度、第一信号入力端子温度算出手段26が算出す
る第一信号入力端子16aの温度、または第二測温回路
部32の感温抵抗温度算出手段41の算出温度を切替選
択して、温度・電圧変換手段19dを介して、接合部温
度算出手段18の加算器18cに伝達する。なお、第二
測温回路部32も同様に構成される。
【0028】次に、感温抵抗体で冷接点温度を検出する
場合について、図4を用いて説明する。この場合には、
感温抵抗体15aは、冷接点13に取り付けられて、第
二信号入力端子16bに接続され、第二測温回路部32
のセンサ切替手段40を介して第二測温回路部32の感
温抵抗温度算出手段41に接続される。感温抵抗温度算
出手段41は、抵抗・電圧変換手段41aによって感温
抵抗体の抵抗値を電圧に変換する。AD変換器41bに
よって、抵抗・電圧変換手段41aの出力電圧がディジ
タルデータに変換される。このディジタルデータは、電
圧・抵抗変換手段(V/R)41cによって感温抵抗体
の抵抗値に対応したディジタルデータに変換され、さら
に、抵抗・温度変換手段(R/T)41dによって感温
抵抗体の温度に対応したディジタルデータに変換され
る。すなわち、抵抗・温度変換手段41dの出力は感温
抵抗体が検出した冷接点温度に対応するディジタルデー
タを出力することになる。
【0029】そして、第一測温回路部31の選択手段3
4が、第二測温回路部32が有する感温抵抗温度算出手
段41の(外部冷接点)算出温度を選択し、第一測温回
路部31の接合部温度算出手段18に入力する。したが
って、第一測温回路部31の接合部温度算出手段18
は、自らが得た熱電対の起電力と上記感温抵抗温度算出
手段41の算出温度とから、熱電対の接合部温度を算出
できる。
【0030】さらに、外部冷接点を恒温装置に組込んで
冷接点温度を予め定められた温度(たとえば摂氏0度)
に維持する場合について、図5を用いて説明する。この
場合、外部冷接点13は恒温装置50(たとえば摂氏0
度の恒温装置)に組込まれているので、外部冷接点13
の温度を検出する手段は不必要であるが、選択手段34
が冷接点温度設定手段33を選択し温度・電圧変換手段
19dを介して接合部温度算出手段18に接続する。そ
うすると、外部冷接点13を介して第一測温回路部31
の接合部温度算出手段18に接続された接合部11から
の熱電対の起電力と冷接点温度設定手段33が外部冷接
点の温度として設定した温度(上記例では摂氏0度)と
から、接合部温度算出手段18が接合部温度を正確に算
出できる。
【0031】さらにまた、測温装置本体30は、接合部
11を第一信号入力端子16aに接続して第一信号入力
端子16aを冷接点として構成し、第一信号入力端子温
度算出手段26が算出する第一信号入力端子16aの温
度に基づいて、冷接点温度を検出することもできるの
で、図8に示した従来の測温装置としてのアプリケーシ
ョンにも対応することもでき、汎用性の高い測温装置と
することができる。この場合について、図6を用いて説
明する。
【0032】この場合、選択手段34は、第一信号入力
端子温度算出手段26を選択し、温度・電圧変換手段1
9dを介して接合部温度算出手段18の加算器18cに
接続する。具体的には、第一信号入力端子温度算出手段
26は、抵抗・電圧変換手段26aによって第一信号入
力端子CJセンサ25の抵抗値を電圧に変換する。そし
て、AD変換器(A/D)26bによって、抵抗・電圧
変換手段26aの出力電圧がディジタルデータに変換さ
れる。このディジタルデータは、第三の電圧・温度変換
手段(V/T)26cによって第一信号入力端子CJセ
ンサ25の温度に対応したディジタルデータに変換され
る。すなわち、第三の電圧・温度変換手段26cの出力
は、第一信号入力端子CJセンサ25が検出した第一信
号入力端子の温度に対応するディジタルデータとなる。
【0033】この第三の電圧・温度変換手段26cのデ
ィジタルデータは、選択手段34で温度・電圧変換手段
19dに接続されて、さらに、接合部温度算出手段18
の加算器18cで、接合部11と冷接点である第一信号
入力端子16aとの間の温度差に対応した電圧値のディ
ジタルデータと加算される。こうして、測温装置本体3
0は、冷接点である第一信号入力端子16aの温度を補
償して、接合部11の温度を算出することができ、測温
出力切替手段37を介して測温部12の温度データを外
部の機器に伝達できる。
【0034】かくして、測温装置本体30は、測温部に
熱電対の接合部を配置して、外部冷接点を介して、熱電
対の熱起電力を第一測温回路部31の第一センサ入力端
子16aに入力する場合において、外部冷接点の温度を
感温抵抗体で測温することができる。また、測温装置本
体30は、外部冷接点を恒温装置に組込んで冷接点温度
を一定の温度(たとえば摂氏0度)に維持する測温装置
にも使用可能である。
【0035】さらに、測温装置の端子を冷接点とした場
合においても、測温装置の端子部近傍に取り付けられた
測温装置端子温度算出手段で測温することもできるの
で、測温装置30は、図8に示した従来の測温装置とし
てのアプリケーションにも対応することもでき、汎用性
の高い測温装置とすることができる。なおここで、測温
装置本体30は、測温部に配置された感温抵抗体によっ
ても、測温部の温度を測温できる。
【0036】この場合には、図7に示すように、感温抵
抗体15aを第一測温回路部31の第一信号入力端子1
6aに接続する。そして、センサ切替手段36によって
第一信号入力端子16aが感温抵抗温度算出手段35に
接続される。そうすると、感温抵抗温度算出手段35
は、前記感温抵抗温度算出手段41が冷接点補償用セン
サの抵抗値から冷接点の温度を算出したのと同様に、感
温抵抗体の抵抗値から測温部の温度を算出することがで
きる。そして、第一測温回路部31の測温出力切替手段
37は感温抵抗温度算出手段35の出力データを測温装
置本体30の測温部の温度データとして外部の機器に伝
達できる。
【0037】なお本発明は上述した実施形態に限定され
るものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で変形して
実施することができる。また、槽は、真空装置と恒温槽
に限定されるものではなく、閉鎖された空間を形成して
外界と遮断された環境を維持するものも含む。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の測温装置
によれば、冷接点の温度を測温装置本体の発熱の影響を
受けることなく簡易に検出することができ、また、槽内
の測温を行う測温装置では、槽内外端子間の温度差の影
響および補償導線の補償誤差や補償導線のコストアップ
を回避して熱電対の接合部温度を算出できるという効果
が得られる(請求項1、2)。
【0039】また、請求項3の測温装置によれば、選択
手段によって、冷接点の温度算出を、感温抵抗体による
場合、予め設定された温度設定手段による場合、測温装
置の端子部のセンサによる場合と、三通りのアプリケー
ションに対応することができる測温装置本体を使用した
測温装置を実現でき、さらには感温抵抗体で測温部の温
度を測定することもできる。そうすると、各種冷接点補
償方式に応じた測温装置本体の機種選定が不要になり、
測温装置本体の汎用性が高まり、測温装置本体のコスト
低減ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る測温装置の概略
要部構成図である。
【図2】本発明の第二の実施形態に係る測温装置の概略
要部構成図である。
【図3】図2の測温装置の中継端子部の概略要部構成図
である。
【図4】本発明の第三の実施形態に係る測温装置の概略
要部構成図であり、外部冷接点温度を感温抵抗体で測定
する場合の概略要部構成を示す図である。
【図5】図4において、外部冷接点温度を恒温装置に組
込んだ場合の概略要部構成を示す図である。
【図6】図4において、測温装置の端子部を冷接点とし
た場合の概略要部構成を示す図である。
【図7】図4において、感温抵抗体で測温部の温度を測
定する場合の概略要部構成を示す図である。
【図8】測温装置本体の計器端子を冷接点として計器端
子温度を冷接点補償用センサで測温する従来の測温装置
の概略要部構成図である。
【図9】恒温装置に冷接点を組込んだ従来の測温装置の
概略要部構成図である。
【図10】槽の内部に熱電対の接合部を配置し槽の外部
に測温装置本体を配置した従来の測温装置の概略要部構
成図である。
【符号の説明】
12 測温部 13、21a 冷接点 14、30 測温装置本体 15 冷接点補償用センサ 16 第一の入力端子 16a 第一信号入力端子 16b 第二信号入力端子 17 第二の入力端子 18 接合部温度算出手段 19 センサ温度算出手段 21c センサ中継端子 31 第一測温回路部 25 第一信号入力端子CJセンサ 26 第一信号入力端子温度算出手段 32 第二測温回路部 33 冷接点温度設定手段 34 選択手段 35 感温抵抗温度算出手段
フロントページの続き (72)発明者 菅原 文仁 東京都渋谷区渋谷2丁目12番19号 株式会 社山武内 Fターム(参考) 2F056 KL03 KL07 KL09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測温部に配置された熱電対の熱起電力か
    ら測温部の温度を測定する測温装置本体を備えた測温装
    置において、 上記測温装置本体は、該上記測温装置本体の外部に設け
    られる外部冷接点を介して前記熱電対と接続される第一
    の入力端子と、 上記外部冷接点に取付けられる冷接点補償用センサが接
    続される第二の入力端子と、 この第二の入力端子に接続される前記冷接点補償用セン
    サの温度を算出するセンサ温度算出手段と、 このセンサ温度算出手段が算出した温度と前記第一の入
    力端子を介して検出される前記熱電対の熱起電力とから
    前記熱電対の接合部温度を算出する接合部温度算出手段
    とを備えたことを特徴とする測温装置。
  2. 【請求項2】 測温部に配置された熱電対の熱起電力か
    ら測温部の温度を測定する測温装置本体を備えた測温装
    置において、 上記測温装置本体は、該上記測温装置本体の外部に設け
    られる外部冷接点を介して前記熱電対と接続される第一
    の入力端子と、 上記外部冷接点に取り付けられる冷接点補償用センサが
    センサ中継端子を介して接続される第二の入力端子と、 この第二の入力端子の入力から冷接点補償用センサの温
    度を算出するセンサ温度算出手段と、 このセンサ温度算出手段が算出した温度と前記第一の入
    力端子を介した熱電対の熱起電力とから熱電対の接合部
    温度を算出する接合部温度算出手段とを備えたことを特
    徴とする測温装置。
  3. 【請求項3】 冷接点補償用センサまたは感温抵抗体が
    取り付けられた外部冷接点を介して、測温部に配置され
    た熱電対が測温装置本体に接続される測温装置におい
    て、 上記測温装置本体は少なくとも二つの測温回路部を備
    え、 これら各測温回路部は、前記感温抵抗体、前記外部冷接
    点を介した熱電対または熱電対が直に接続される第一の
    入力端子と、 前記感温抵抗体の温度を算出する感温抵抗温度算出手段
    と、 予め設定された冷接点温度設定手段と、 前記測温装置の端子部近傍に取り付けられた端子温度検
    出手段を用いて上記端子温度を検出する測温装置端子温
    度算出手段と、 前記冷接点温度設定手段の設定温度、前記冷接点に取り
    付けられる感温抵抗体が接続される他の測温回路部が有
    する感温抵抗温度算出手段の算出温度、または前記測温
    装置端子温度算出手段の算出温度の何れかを選択する選
    択手段と、 この選択手段が選択した算出温度または設定温度と前記
    外部冷接点を介して入力された熱電対の熱起電力とから
    熱電対の接合部温度を算出する接合部温度算出手段とを
    それぞれ備えたことを特徴とする測温装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010096507A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Hioki Ee Corp 熱電対温度計
JP2013117416A (ja) * 2011-12-02 2013-06-13 Rkc Instrument Inc 温度測定装置、温度測定方法及び温度測定システム
JP6831965B1 (ja) * 2020-07-07 2021-02-24 株式会社八洲測器 温度センサ

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