JP2003175822A - 鉄道車両の台車整備装置および台車整備方法 - Google Patents

鉄道車両の台車整備装置および台車整備方法

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JP2003175822A JP2001378607A JP2001378607A JP2003175822A JP 2003175822 A JP2003175822 A JP 2003175822A JP 2001378607 A JP2001378607 A JP 2001378607A JP 2001378607 A JP2001378607 A JP 2001378607A JP 2003175822 A JP2003175822 A JP 2003175822A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 台車枠から車軸を分離して行う整備作業の、
効率化を図る。 【解決手段】 台車枠支持アーム15によって、車体とは
別個に台車枠24を支持することで、車体に台車を取り付
けた状態のまま、台車から車軸を分離させる。そして、
台車から分離した車軸を、トラバーサのリフトに設けら
れたレール2a上に載置し、前記トラバーサを移動させ
て、車軸のみを整備作業に適した位置へと移動させる。
よって、台車枠から車軸を分離して行う整備作業の効率
化を図ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両の台車整
備を効率的に行うための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10には、車両整備工場に設置された、
鉄道車両の台車整備装置1を示している。台車整備装置
1は、軌道2上を走行して整備工場内に進入する車両
(図10の紙面と直交する方向に進入する。)の、車体の
前後端部近傍に位置して、車体の左右から車体を支持す
る車体支持装置3を有している。車体支持装置3は、車
体をその下面から支えるハンガ7を、軌道2に対し離間
接近可能な可動台6によって、昇降自在に支持したもの
である。
【0003】そして、鉄道車両を台車整備装置1へと進
入させる際には、可動台6を軌道2から離間させた位置
で待機させて、鉄道車両が所定位置で停止した後、可動
台6を車体に接近させる。そして、ハンガ7を上昇させ
て車体下面に当接させ、その状態でハンガ7を固定する
ことにより、車体支持装置3は、車体の左右から車体を
支持することができる。
【0004】また、台車整備装置1は、軌道2と直交す
る方向に延びるピット4内を、軌道2に対し直交する方
向へと移動することが可能なトラバーサ5を有してい
る。トラバーサ5は、ピット内に敷設されたガイドレー
ル8上を移動するリフト付き搬送キャリヤ9を有してい
る。図11には搬送キャリヤ9を拡大して示し、図12には
図11の矢視A図を示している。リフト付き搬送キャリヤ
9のリフト10は、軌道2の一部2aを軌道2と分割し
て、昇降可能に支持している。リフト10の昇降動作は、
X型リンク11をシリンダ12で駆動することにより行うこ
とができる。さらに、リフト10の両側には、整備作業用
の作業台13が設けられている。図11に符号Lで示す線
は、車両限界線を示している。
【0005】そして、鉄道車両の台車(図示省略)を、
リフト10の軌道2a上に停止させ、車体支持装置3によ
って鉄道車両の車体を左右から支えた状態で、リフト10
を下降させることにより、軌道2a上の台車をリフト10
と共に下降させ、車体と台車とを、車体の下方へと分離
することができる。
【0006】なお、リフト10上の台車の整備は、車体の
下方で行っても良く、また、搬送キャリヤ9をガイドレ
ール8に沿って移動させ、リフト10を上昇させることに
より、車体支持装置3に支持された車体と隣接する整備
スペース14へと台車を運び、その位置で台車の整備作業
することも可能である。特に、台車枠から車軸を取外し
て整備する場合には、整備スペース14へと台車を移動さ
せてから、台車枠と車軸との係合を解き、さらに台車枠
を図示しないクレーンで吊り上げて、台車枠と車輪とを
分離する作業を行う必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来は、車
軸のみ整備する場合でも、台車全体をそっくり車体から
取り外し、その後に台車と車軸とを分離する必要があ
り、しかも、台車と車軸との分離にクレーンを用いる必
要があることから、車軸のみの整備作業の効率を高める
ことが困難であった。しかも、台車枠をクレーンで吊り
上げる際に、台車枠およびその付随物の重量は数トンに
およぶものであり、その吊り上げ作業は慎重を期して行
われることから、作業の迅速化を損なう原因となってい
た。
【0008】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、鉄道車両の台車整備を
効率的に行うことを可能とすることにある。特に、台車
枠から車軸を分離して行う整備作業の効率化を図ること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、本発明の請求項1に係る鉄道車両の台車整備装置
は、軌道に隣接して設けられた車体支持装置によって、
鉄道車両の車体を左右から支えた状態で、前記軌道に対
し直交する方向へと移動自在なトラバーサ上に台車を載
置して、車体下方への台車の着脱を行う鉄道車両の台車
整備装置であって、前記軌道の両側に、台車枠支持アー
ムを格納可能に設けたことを特徴とするものである。
【0010】本発明によれば、前記台車枠支持アームに
よって、車体とは別個に台車枠を支持することで、車体
に台車を取り付けた状態のまま、前記トラバーサ上に、
車軸のみ分離して載置することが可能となる。そして、
前記トラバーサを移動させて、車軸のみを整備作業に適
した位置へと移動させることができる。
【0011】また、本発明の請求項2に係る鉄道車両の
台車整備装置は、請求項1記載の鉄道車両の台車整備装
置において、前記台車枠支持アームは、台車枠に対する
車軸の着脱を阻害しない位置に当接して台車枠を支持す
るアタッチメントを備えるものである。本発明によれ
ば、車体に台車を取り付けた状態のまま、前記アタッチ
メントによって台車枠を確実に支持し、台車枠に対する
車軸の着脱を行うことが可能となる。
【0012】また、本発明の請求項3に係る鉄道車両の
台車整備装置は、請求項3記載の鉄道車両の台車整備装
置において、前記アタッチメントによる台車枠支持点
を、台車枠の側ばりの中央部近傍に置いた、前記台車枠
支持アームの突出・格納機構を有するものである。本発
明によれば、前記台車枠支持アームのアタッチメントに
よって、前記台車枠を側ばりの中央部近傍で支持するこ
とにより、車体に台車を取り付けた状態のまま、台車枠
に対する車軸の着脱を行うことが可能となる。
【0013】また、本発明の請求項4に係る鉄道車両の
台車整備装置は、請求項3記載の鉄道車両の台車整備装
置において、前記アタッチメントによる台車枠支持点
を、台車枠の側ばりに支持される軸箱の中心軸の近傍に
置いた、前記台車枠支持アームの突出・格納機構を有す
るものである。本発明によれば、前記台車枠支持アーム
のアタッチメントによって、前記台車枠を、台車枠の側
ばりに支持される軸箱の中心軸の近傍で支持することに
より、車体に台車を取り付けた状態のまま、台車枠に対
する車軸の着脱を行うことが可能となる。
【0014】また、本発明の請求項5に係る鉄道車両の
台車整備装置は、請求項3記載の鉄道車両の台車整備装
置において、前記アタッチメントによる台車枠支持点
を、台車枠の側ばりに支持される軸箱の位置より外側に
置いた、前記台車枠支持アームの突出・格納機構を有す
るものである。本発明によれば、前記台車枠支持アーム
のアタッチメントによって、前記台車枠を、台車枠の側
ばりに支持される軸箱の位置より外側で支持することに
より、車体に台車を取り付けた状態のまま、台車枠に対
する車軸の着脱を行うことが可能となる。
【0015】また、本発明の請求項6に係る鉄道車両の
台車整備装置は、請求項2から5のいずれか1項記載の
鉄道車両の台車整備装置において、前記アタッチメント
は、台車枠の側ばりに設けられた吊り上げ作業用構造部
分へと係合可能な形状を有するものである。本発明によ
れば、台車枠の側ばりに設けられた吊り上げ作業用構造
部分を流用して、車体に台車を取り付けた状態のまま、
前記アタッチメントによって台車枠を確実に支持し、台
車枠に対する車軸の着脱を行うことが可能となる。
【0016】また、本発明の請求項7に係る鉄道車両の
台車整備装置は、請求項1から6のいずれか1項記載の
台車整備装置において、前記台車支持アームは、前記車
体支持装置に設けられたものである。本発明によれば、
前記車体支持装置を車体に対し位置決めすることで、前
記台車支持アームを台車枠に対し位置決めすることがで
き、前記台車枠支持アームのための独立した移動手段や
位置決め機構を用いる必要が無くなる。
【0017】また、上記課題を解決するための、本発明
の請求項8に係る鉄道車両の台車整備方法は、鉄道車両
の車体と台車枠とを各々支持し、台車枠の下方から、車
軸の着脱を行うことを特徴とするものである。本発明に
よれば、車体に台車を取り付けた状態のまま、車軸のみ
分離して、当該車軸のみを整備することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。なお、従来技術と同一部分若
しくは相当する部分については、同一符号を付して、説
明を省略する。
【0019】図1には、本発明の実施の形態に係る鉄道
車両の台車整備装置の要部平面図を示している。また、
図2には、図1に示す台車整備装置の要部側面図を、図
3には図1に示す台車整備装置の要部正面図を示してい
る。
【0020】本発明の実施の形態に係る鉄道車両の台車
整備装置は、図10で説明した、従来の台車整備装置1と
同様に、軌道2に隣接して設けられた車体支持装置3
と、ピット4内を軌道2に対し直交する方向へと移動す
ることが可能なトラバーサ5とを有している。そして、
車体支持装置3に、台車枠を支持するための台車枠支持
アーム15を、格納可能に設けたものである。
【0021】ここで、車体支持装置3の構造について簡
単に説明する。車体支持装置3は、図10に示すように、
軌道2上を走行して整備工場内に進入する車両(図10の
紙面と直交する方向に進入する。)の、車体の前後端部
近傍に位置して、車体の左右から車体を支持するもので
あり、車体をその下面から支えるハンガ7を、軌道2に
対し離間接近可能な可動台6によって、昇降自在に支持
したものである。なお、車体支持装置3は、図10に示す
ように、軌道2を挟んで左右に対向して設けられてい
る。
【0022】図1、図2に示すように、可動台6は、軌
道2(図10)と直交する方向へと所定間隔を開けて敷設
されたレール16上を走行するための、2つの走行ユニッ
ト17間に、軌道2と平行な方向(図1、図2の左右方
向)へと主梁18を架橋したものである。そして、主梁18
上をその長手方向へと移動することが可能なハンガスラ
イドユニット19によって、ハンガ7を昇降可能に支持し
ている。なお、ハンガスライドユニット19は、図2に実
線および点線で示すように、主梁18上を図示しないアク
チュエータ、若しくは、手動によって移動して、車体を
支持するに適した位置で停止し、固定することができ
る。
【0023】ハンガ7は、図3に示すようにL字状をな
し、水平に延びる部分に、車体下部へと当接するアタッ
チメント20を備えている。そして、シリンダ21によっ
て、ハンガ7を昇降させることで、図示しない車体下面
に、アタッチメント20を当接させることができる。さら
に、アタッチメント20を車体に当接させた状態で、ハン
ガ7を固定することで、車体支持装置3は、車体の両側
から車体を支持することができる。
【0024】さらに、本発明の実施の形態に係る鉄道車
両の台車整備装置では、図1、図2に示すように、1つ
の車体支持装置3に対し、2本の台車枠支持アーム15が
設けられている。この、台車枠支持アーム15は、主梁18
上をその長手方向へと移動するアームスライドユニット
22(図示しないアクチュエータ、若しくは、手動によっ
て移動する)によって、水平方向へと回転可能に支持さ
れている。そして、台車枠支持アーム15の先端部には、
台車枠へと当接するためのアタッチメント23が設けられ
ている。なお、図1には、台車枠支持アーム15が台車枠
を支持するための突出位置にある状態を実線で示してお
り、台車枠支持アーム15が格納位置にある状態を点線で
示している。
【0025】図4には、車体支持装置3の突出位置にあ
る台車枠支持アーム15と、図10に示すトラバーサ5の、
リフト付き搬送キャリヤ9のリフト10に設けられた軌道
の一部2aと、台車枠の側ばり24との位置関係を、簡略
化して図示している。前述のごとく、本発明の実施の形
態では、台車枠支持アーム15を、車体支持装置3に設け
ていることから、車体支持装置3を図示しない車体に対
し位置決めすることで、台車支持アーム15を台車枠24に
対し位置決めすることができ、台車枠支持アーム15のた
めの独立した移動手段や位置決め機構を用いる必要はな
い。しかしながら、必要に応じて、台車支持アーム15を
車体支持装置3と独立した構造とし、台車枠に対する台
車枠支持アーム15の位置決めを、車体に対する車体支持
装置3の位置決めと別個に行ってもよい。
【0026】また、台車枠支持アーム15のアタッチメン
ト23は、それ自体がジャッキとしての機能を有してお
り、台車枠支持アーム15を突出、格納させる際には、台
車枠24との間に所定の間隔を有して台車枠との間に適当
な間隔を確保し、台車枠24を支持する時点で、アタッチ
メント23が伸長して、図4に示すように、台車枠24の下
面へと当接することができる。
【0027】なお、台車枠支持アーム15の突出位置で
は、図5に示すように、固定部材25で2本の台車枠支持
アーム15を互いに固定することも可能である。図示の固
定部材25は、台車枠支持アーム15と別個の部材であり、
ボルト等によって台車枠支持アーム15に固定されるもの
であるが、例えば、台車枠支持アーム15の一方に折りた
たみ収納可能に構成しても良く、また、固定部材25と台
車枠支持アーム15との固定も、フック等によって簡単に
行うことができるものとしても良い。
【0028】上記構成をなす本発明の実施の形態によれ
ば、以下のような作用効果を得ることができる。本発明
の実施の形態に係る台車整備装置は、台車枠支持アーム
15によって、車体とは別個に台車枠を支持することで、
車体に台車を取り付けた状態のまま、台車から車軸を分
離させることが可能となる。そして、台車から分離した
車軸を、トラバーサ5(図10参照)のレール2a上に載
置し、トラバーサ5を移動させて、車軸のみを整備作業
に適した位置14へと移動させることで、特に、台車枠か
ら車軸を分離して行う整備作業の効率化を図ることが可
能となる。また、台車支持アーム15は、車両支持装置3
に設けられていることから、車体支持装置3を車体に対
し位置決めすることで、台車支持アーム15を台車枠に対
し位置決めすることができ、台車支持アーム15のための
独立した移動手段や位置決め機構を用いる必要が無くな
る。
【0029】ところで、上記の例では、図1に示すよう
に、2本の台車枠支持アーム15は、互いの旋回中心を隣
接配置することにより、その収納位置において互いの先
端部は離間し、その突出位置において、互いの先端部が
接近する構造を有している。よって、本実施例は、アタ
ッチメント23による台車枠支持点を、台車枠の側ばりの
中央部近傍に置いたものである。かかる位置にアタッチ
メント23による台車枠支持点を置くことにより、アタッ
チメント23は、台車枠に対する車軸の着脱を阻害しない
位置に当接して、台車枠を支持することが可能となる。
【0030】また、アタッチメント23による台車枠支持
点は、台車枠に対する車軸の着脱を阻害しない位置に当
接して、台車枠を支持することが可能であれば、台車枠
の側ばりの中央部近傍に限定する必要は無い。例えば、
図6に示すように、台車の側ばり25に支持される軸箱26
の位置よりも外側に、吊り上げ作業用孔27等の吊り上げ
作業用構造部分を有する台車28を整備対象とする場合に
は、台車枠支持アーム15のアタッチメント23を、吊り上
げ作業用孔27へと係合可能な形状として、台車枠支持ア
ーム15のアタッチメント23による台車枠支持点を、台車
枠の側ばり25に支持される軸箱26の位置より外側に置く
ことが可能な、台車枠支持アーム15の突出・格納機構を
設けることが好ましい。
【0031】また、図7に示すように、台車の側ばり29
の軸箱取り付け部分の近傍に、吊り上げ作業用ステー30
を有する台車枠31を対象とする場合には、アタッチメン
ト23を、吊り上げ作業用ステー30へと係合可能な形状と
して、台車枠支持アーム15のアタッチメント23による台
車枠支持点を、台車枠の側ばり31に支持される軸箱(図
示省略)の中心軸の近傍に置くことが可能な、台車枠支
持アーム15の突出・格納機構を設けることが好ましい。
【0032】さらに、図8(a)、(b)に示すよう
に、台車枠の側ばり32の前後端部に、軸箱33を支持する
ためのステー34を備える台車35を対象とする場合には、
アタッチメント23を、ステー34に対し前後方向から係合
することが可能な形状に形成すると共に、アタッチメン
ト23をステー34に対し前後方向から係合させることが可
能な、台車枠支持アーム15の突出・格納機構を設けるこ
とが好ましい。
【0033】以上のごとく、台車枠支持アーム15のアタ
ッチメント23を、台車枠の側ばりに設けられた吊り上げ
作業用構造部分へと係合可能な形状とすることで、台車
枠の側ばりに設けられた吊り上げ作業用構造部分を流用
して、車体に台車を取り付けた状態のまま、アタッチメ
ント23によって台車枠を確実に支持し、台車枠に対する
車軸の着脱を行うことが可能となる。
【0034】なお、台車枠支持アーム15を、必要に応じ
て適切な位置へと突出させるための、他の、台車枠支持
アームの突出・格納機構として、図9に示す各例が考え
られる。図9(a)は、車体支持装置3の平面模式図で
あり、基端部を1本とし途中で二股に分岐する構造とし
たアーム35を用い、かつ、アーム35を矢印Bで示すよう
に格納、突出する構造としたものである。また、アーム
35は、主梁18上をその長手方向(矢印C方向)へと移動
することができるものである。図9(b)も、車体支持
装置3の平面模式図であり、2本の台車枠支持アーム3
6、37は必要に応じて、各々矢印D方向またはE方向へ
と回転し、格納、突出する構造としたものである。そし
て、台車支持アーム36、37は、夫々独立して、主梁18上
をその長手方向(矢印F方向)へと移動することができ
るものである。なお、各アームの動作は、油圧ピスト
ン、ボールネジ機構、手動等により行うことができる。
【0035】また、図9(c)は、車体支持装置3の側
面模式図であり、2本の台車枠支持アーム38、39は、そ
の格納位置において互いに上下に避けるように格納され
るものである。図9(d)は、台車枠支持アーム40の単
体側面図であり、その先端部のみを上下に旋回させて、
格納、突出する構造を有するものである。図9(e)
も、台車枠支持アーム41の単体側面図であり、アームの
角度を水平方向に対し角度θだけ傾斜させて支持するこ
とにより、アームの支持強度を高めた例である。
【0036】さらに、図示は省略するが、台車枠支持ア
ームの全体を昇降可能に支持したり、アームの全体また
は一部を伸縮可能な構造とすることも可能である。いず
れの構造を有する台車枠支持アームであっても、台車枠
に対する車軸の着脱を阻害しない位置で支持し、車体に
台車を取り付けた状態のまま、台車枠に対する車軸の着
脱を行うことが可能となる。
【0037】
【発明の効果】本発明はこのように構成したので、鉄道
車両の台車整備を効率的に行うことが可能となる。特
に、台車枠から車軸を分離して行う際に、従来のごと
く、台車全体をそっくり車体から取り外し、その後に台
車と車軸とを分離するという手順を採る必要が無くな
り、整備作業の効率化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る鉄道車両の台車整備
装置の要部平面図である。
【図2】図1に示す台車整備装置の要部側面図である。
【図3】図1に示す台車整備装置の要部正面図である。
【図4】図3に示す車体支持装置の突出位置にある台車
枠支持アームと、トラバーサのリフトに設けられた軌道
の一部と、台車枠の側ばりとの位置関係を示す概略図で
ある。
【図5】図1に示す車体支持装置の台車枠支持アームを
固定部材で固定した状態を示す平面図である。
【図6】台車構造の一例を示す図である。
【図7】台車枠の構造の別例を示す図である。
【図8】台車構造の更なる別例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る台車整備装置の台車
枠支持アームの、突出・格納機構の別例を示す模式図で
ある。
【図10】従来の鉄道車両の台車整備装置を示す正面図
である。
【図11】図10に示す台車整備装置の、搬送キャリヤ
の拡大図である。
【図12】図11の矢視A図である。
【符号の説明】
3 車体支持装置 6 可動台 7 ハンガ 9 リフト付き搬送キャリヤ 15 台車枠支持アーム 16 レール 17 走行ユニット 18 主梁 19 ハンガスライドユニット 20 アタッチメント 21 シリンダ 22 アームスライドユニット 23 アタッチメント
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年8月1日(2002.8.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 鉄道車両の台車整備装置および台車整
備方法
【特許請求の範囲】
【請求項】 鉄道車両の車体と台車枠とを各々支持
し、台車枠の下方から、車軸の着脱を行うことを特徴と
する鉄道車両の台車整備方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両の台車整
備を効率的に行うための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10には、車両整備工場に設置された、
鉄道車両の台車整備装置1を示している。台車整備装置
1は、軌道2上を走行して整備工場内に進入する車両
(図10の紙面と直交する方向に進入する。)の、車体の
前後端部近傍に位置して、車体の左右から車体を支持す
る車体支持装置3を有している。車体支持装置3は、車
体をその下面から支えるハンガ7を、軌道2に対し離間
接近可能な可動台6によって、昇降自在に支持したもの
である。
【0003】そして、鉄道車両を台車整備装置1へと進
入させる際には、可動台6を軌道2から離間させた位置
で待機させて、鉄道車両が所定位置で停止した後、可動
台6を車体に接近させる。そして、ハンガ7を上昇させ
て車体下面に当接させ、その状態でハンガ7を固定する
ことにより、車体支持装置3は、車体の左右から車体を
支持することができる。
【0004】また、台車整備装置1は、軌道2と直交す
る方向に延びるピット4内を、軌道2に対し直交する方
向へと移動することが可能なトラバーサ5を有してい
る。トラバーサ5は、ピット内に敷設されたガイドレー
ル8上を移動するリフト付き搬送キャリヤ9を有してい
る。図11には搬送キャリヤ9を拡大して示し、図12には
図11の矢視A図を示している。リフト付き搬送キャリヤ
9のリフト10は、軌道2の一部2aを軌道2と分割し
て、昇降可能に支持している。リフト10の昇降動作は、
X型リンク11をシリンダ12で駆動することにより行うこ
とができる。さらに、リフト10の両側には、整備作業用
の作業台13が設けられている。図11に符号Lで示す線
は、車両限界線を示している。
【0005】そして、鉄道車両の台車(図示省略)を、
リフト10の軌道2a上に停止させ、車体支持装置3によ
って鉄道車両の車体を左右から支えた状態で、リフト10
を下降させることにより、軌道2a上の台車をリフト10
と共に下降させ、車体と台車とを、車体の下方へと分離
することができる。
【0006】なお、リフト10上の台車の整備は、車体の
下方で行っても良く、また、搬送キャリヤ9をガイドレ
ール8に沿って移動させ、リフト10を上昇させることに
より、車体支持装置3に支持された車体と隣接する整備
スペース14へと台車を運び、その位置で台車の整備作業
することも可能である。特に、台車枠から車軸を取外
して整備する場合には、整備スペース14へと台車を移動
させてから、台車枠と車軸との係合を解き、さらに台車
枠を図示しないクレーンで吊り上げて、台車枠と車輪と
を分離する作業を行う必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来は、車
軸のみ整備する場合でも、台車全体をそっくり車体から
取り外し、その後に台車と車軸とを分離する必要があ
り、しかも、台車と車軸との分離にクレーンを用いる必
要があることから、車軸のみの整備作業の効率を高める
ことが困難であった。しかも、台車枠をクレーンで吊り
上げる際に、台車枠およびその付随物の重量は数トンに
およぶものであり、その吊り上げ作業は慎重を期して行
われることから、作業の迅速化を損なう原因となってい
た。
【0008】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、鉄道車両の台車整備を
効率的に行うことを可能とすることにある。特に、台車
枠から車軸を分離して行う整備作業の効率化を図ること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、本発明の請求項1に係る鉄道車両の台車整備装置
は、軌道に隣接して設けられた車体支持装置によって、
鉄道車両の車体を左右から支えた状態で、前記軌道に対
し直交する方向へと移動自在なトラバーサ上に台車を載
置して、車体下方への台車の着脱を行う鉄道車両の台車
整備装置であって、前記軌道の両側に、台車枠の側ばり
に設けられた吊り上げ作業用構造部分へと係合可能な形
状を有するアタッチメントを備える、台車枠支持アーム
を格納可能に設けたことを特徴とするものである。
【0010】本発明によれば、前記台車枠支持アームに
よって、台車枠の側ばりに設けられた吊り上げ作業用構
造部分を流用して、車体に台車を取り付けた状態のま
ま、前記アタッチメントによって台車枠を確実に支持
し、台車枠に対する車軸の着脱を行う車体とは別個に台
車枠を支持することで、前記トラバーサ上に、車軸のみ
分離して載置することが可能となる。そして、前記トラ
バーサを移動させて、車軸のみを整備作業に適した位置
へと移動させることができる。
【0011】また、上記課題を解決するための、本発明
の請求項に係る鉄道車両の台車整備方法は、鉄道車両
の車体と台車枠とを各々支持し、台車枠の下方から、車
軸の着脱を行うことを特徴とするものである。本発明に
よれば、車体に台車を取り付けた状態のまま、車軸のみ
分離して、当該車軸のみを整備することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。なお、従来技術と同一部分若
しくは相当する部分については、同一符号を付して、説
明を省略する。
【0013】図1には、本発明の実施の形態に係る鉄道
車両の台車整備装置の要部平面図を示している。また、
図2には、図1に示す台車整備装置の要部側面図を、図
3には図1に示す台車整備装置の要部正面図を示してい
る。
【0014】本発明の実施の形態に係る鉄道車両の台車
整備装置は、図10で説明した、従来の台車整備装置1と
同様に、軌道2に隣接して設けられた車体支持装置3
と、ピット4内を軌道2に対し直交する方向へと移動す
ることが可能なトラバーサ5とを有している。そして、
車体支持装置3に、台車枠を支持するための台車枠支持
アーム15を、格納可能に設けたものである。
【0015】ここで、車体支持装置3の構造について簡
単に説明する。車体支持装置3は、図10に示すように、
軌道2上を走行して整備工場内に進入する車両(図10の
紙面と直交する方向に進入する。)の、車体の前後端部
近傍に位置して、車体の左右から車体を支持するもので
あり、車体をその下面から支えるハンガ7を、軌道2に
対し離間接近可能な可動台6によって、昇降自在に支持
したものである。なお、車体支持装置3は、図10に示す
ように、軌道2を挟んで左右に対向して設けられてい
る。
【0016】図1、図2に示すように、可動台6は、軌
道2(図10)と直交する方向へと所定間隔を開けて敷設
されたレール16上を走行するための、2つの走行ユニッ
ト17間に、軌道2と平行な方向(図1、図2の左右方
向)へと主梁18を架橋したものである。そして、主梁18
上をその長手方向へと移動することが可能なハンガスラ
イドユニット19によって、ハンガ7を昇降可能に支持し
ている。なお、ハンガスライドユニット19は、図2に実
線および点線で示すように、主梁18上を図示しないアク
チュエータ、若しくは、手動によって移動して、車体を
支持するに適した位置で停止し、固定することができ
る。
【0017】ハンガ7は、図3に示すようにL字状をな
し、水平に延びる部分に、車体下部へと当接するアタッ
チメント20を備えている。そして、シリンダ21によっ
て、ハンガ7を昇降させることで、図示しない車体下面
に、アタッチメント20を当接させることができる。さら
に、アタッチメント20を車体に当接させた状態で、ハン
ガ7を固定することで、車体支持装置3は、車体の両側
から車体を支持することができる。
【0018】さらに、本発明の実施の形態に係る鉄道車
両の台車整備装置では、図1、図2に示すように、1つ
の車体支持装置3に対し、2本の台車枠支持アーム15が
設けられている。この、台車枠支持アーム15は、主梁18
上をその長手方向へと移動するアームスライドユニット
22(図示しないアクチュエータ、若しくは、手動によっ
て移動する)によって、水平方向へと回転可能に支持さ
れている。そして、台車枠支持アーム15の先端部には、
台車枠へと当接するためのアタッチメント23が設けられ
ている。なお、図1には、台車枠支持アーム15が台車枠
を支持するための突出位置にある状態を実線で示してお
り、台車枠支持アーム15が格納位置にある状態を点線で
示している。
【0019】図4には、車体支持装置3の突出位置にあ
る台車枠支持アーム15と、図10に示すトラバーサ5の、
リフト付き搬送キャリヤ9のリフト10に設けられた軌道
の一部2aと、台車枠の側ばり24との位置関係を、簡略
化して図示している。前述のごとく、本発明の実施の形
態では、台車枠支持アーム15を、車体支持装置3に設け
ていることから、車体支持装置3を図示しない車体に対
し位置決めすることで、台車支持アーム15を台車枠24に
対し位置決めすることができ、台車枠支持アーム15のた
めの独立した移動手段や位置決め機構を用いる必要はな
い。しかしながら、必要に応じて、台車支持アーム15を
車体支持装置3と独立した構造とし、台車枠に対する台
車枠支持アーム15の位置決めを、車体に対する車体支持
装置3の位置決めと別個に行ってもよい。
【0020】また、台車枠支持アーム15のアタッチメン
ト23は、それ自体がジャッキとしての機能を有してお
り、台車枠支持アーム15を突出、格納させる際には、台
車枠24との間に所定の間隔を有して台車枠との間に適当
な間隔を確保し、台車枠24を支持する時点で、アタッチ
メント23が伸長して、図4に示すように、台車枠24の下
面へと当接することができる。
【0021】なお、台車枠支持アーム15の突出位置で
は、図5に示すように、固定部材25で2本の台車枠支持
アーム15を互いに固定することも可能である。図示の固
定部材25は、台車枠支持アーム15と別個の部材であり、
ボルト等によって台車枠支持アーム15に固定されるもの
であるが、例えば、台車枠支持アーム15の一方に折りた
たみ収納可能に構成しても良く、また、固定部材25と台
車枠支持アーム15との固定も、フック等によって簡単に
行うことができるものとしても良い。
【0022】上記構成をなす本発明の実施の形態によれ
ば、以下のような作用効果を得ることができる。本発明
の実施の形態に係る台車整備装置は、台車枠支持アーム
15によって、車体とは別個に台車枠を支持することで、
車体に台車を取り付けた状態のまま、台車から車軸を分
離させることが可能となる。そして、台車から分離した
車軸を、トラバーサ5(図10参照)のレール2a上に載
置し、トラバーサ5を移動させて、車軸のみを整備作業
に適した位置14へと移動させることで、特に、台車枠か
ら車軸を分離して行う整備作業の効率化を図ることが可
能となる。また、台車支持アーム15は、車両支持装置3
に設けられていることから、車体支持装置3を車体に対
し位置決めすることで、台車支持アーム15を台車枠に対
し位置決めすることができ、台車支持アーム15のための
独立した移動手段や位置決め機構を用いる必要が無くな
る。
【0023】ところで、上記の例では、図1に示すよう
に、2本の台車枠支持アーム15は、互いの旋回中心を隣
接配置することにより、その収納位置において互いの先
端部は離間し、その突出位置において、互いの先端部が
接近する構造を有している。よって、本実施例は、アタ
ッチメント23による台車枠支持点を、台車枠の側ばりの
中央部近傍に置いたものである。かかる位置にアタッチ
メント23による台車枠支持点を置くことにより、アタッ
チメント23は、台車枠に対する車軸の着脱を阻害しない
位置に当接して、台車枠を支持することが可能となる。
【0024】また、アタッチメント23による台車枠支持
点は、台車枠に対する車軸の着脱を阻害しない位置に当
接して、台車枠を支持することが可能であれば、台車枠
の側ばりの中央部近傍に限定する必要は無い。例えば、
図6に示すように、台車の側ばり25に支持される軸箱26
の位置よりも外側に、吊り上げ作業用孔27等の吊り上げ
作業用構造部分を有する台車28を整備対象とする場合に
は、台車枠支持アーム15のアタッチメント23を、吊り上
げ作業用孔27へと係合可能な形状として、台車枠支持ア
ーム15のアタッチメント23による台車枠支持点を、台車
枠の側ばり25に支持される軸箱26の位置より外側に置く
ことが可能な、台車枠支持アーム15の突出・格納機構を
設けることが好ましい。
【0025】また、図7に示すように、台車の側ばり29
の軸箱取り付け部分の近傍に、吊り上げ作業用ステー30
を有する台車枠31を対象とする場合には、アタッチメン
ト23を、吊り上げ作業用ステー30へと係合可能な形状と
して、台車枠支持アーム15のアタッチメント23による台
車枠支持点を、台車枠の側ばり31に支持される軸箱(図
示省略)の中心軸の近傍に置くことが可能な、台車枠支
持アーム15の突出・格納機構を設けることが好ましい。
【0026】さらに、図8(a)、(b)に示すよう
に、台車枠の側ばり32の前後端部に、軸箱33を支持する
ためのステー34を備える台車35を対象とする場合には、
アタッチメント23を、ステー34に対し前後方向から係合
することが可能な形状に形成すると共に、アタッチメン
ト23をステー34に対し前後方向から係合させることが可
能な、台車枠支持アーム15の突出・格納機構を設けるこ
とが好ましい。
【0027】以上のごとく、台車枠支持アーム15のアタ
ッチメント23を、台車枠の側ばりに設けられた吊り上げ
作業用構造部分へと係合可能な形状とすることで、台車
枠の側ばりに設けられた吊り上げ作業用構造部分を流用
して、車体に台車を取り付けた状態のまま、アタッチメ
ント23によって台車枠を確実に支持し、台車枠に対する
車軸の着脱を行うことが可能となる。
【0028】なお、台車枠支持アーム15を、必要に応じ
て適切な位置へと突出させるための、他の、台車枠支持
アームの突出・格納機構として、図9に示す各例が考え
られる。図9(a)は、車体支持装置3の平面模式図で
あり、基端部を1本とし途中で二股に分岐する構造とし
たアーム35を用い、かつ、アーム35を矢印Bで示すよう
に格納、突出する構造としたものである。また、アーム
35は、主梁18上をその長手方向(矢印C方向)へと移動
することができるものである。図9(b)も、車体支持
装置3の平面模式図であり、2本の台車枠支持アーム3
6、37は必要に応じて、各々矢印D方向またはE方向へ
と回転し、格納、突出する構造としたものである。そし
て、台車支持アーム36、37は、夫々独立して、主梁18上
をその長手方向(矢印F方向)へと移動することができ
るものである。なお、各アームの動作は、油圧ピスト
ン、ボールネジ機構、手動等により行うことができる。
【0029】また、図9(c)は、車体支持装置3の側
面模式図であり、2本の台車枠支持アーム38、39は、そ
の格納位置において互いに上下に避けるように格納され
るものである。図9(d)は、台車枠支持アーム40の単
体側面図であり、その先端部のみを上下に旋回させて、
格納、突出する構造を有するものである。図9(e)
も、台車枠支持アーム41の単体側面図であり、アームの
角度を水平方向に対し角度θだけ傾斜させて支持するこ
とにより、アームの支持強度を高めた例である。
【0030】さらに、図示は省略するが、台車枠支持ア
ームの全体を昇降可能に支持したり、アームの全体また
は一部を伸縮可能な構造とすることも可能である。いず
れの構造を有する台車枠支持アームであっても、台車枠
に対する車軸の着脱を阻害しない位置で支持し、車体に
台車を取り付けた状態のまま、台車枠に対する車軸の着
脱を行うことが可能となる。
【0031】
【発明の効果】本発明はこのように構成したので、鉄道
車両の台車整備を効率的に行うことが可能となる。特
に、台車枠から車軸を分離して行う際に、従来のごと
く、台車全体をそっくり車体から取り外し、その後に台
車と車軸とを分離するという手順を採る必要が無くな
り、整備作業の効率化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る鉄道車両の台車整備
装置の要部平面図である。
【図2】図1に示す台車整備装置の要部側面図である。
【図3】図1に示す台車整備装置の要部正面図である。
【図4】図3に示す車体支持装置の突出位置にある台車
枠支持アームと、トラバーサのリフトに設けられた軌道
の一部と、台車枠の側ばりとの位置関係を示す概略図で
ある。
【図5】図1に示す車体支持装置の台車枠支持アームを
固定部材で固定した状態を示す平面図である。
【図6】台車構造の一例を示す図である。
【図7】台車枠の構造の別例を示す図である。
【図8】台車構造の更なる別例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る台車整備装置の台車
枠支持アームの、突出・格納機構の別例を示す模式図で
ある。
【図10】従来の鉄道車両の台車整備装置を示す正面図
である。
【図11】図10に示す台車整備装置の、搬送キャリヤ
の拡大図である。
【図12】図11の矢視A図である。
【符号の説明】 3 車体支持装置 6 可動台 7 ハンガ 9 リフト付き搬送キャリヤ 15 台車枠支持アーム 16 レール 17 走行ユニット 18 主梁 19 ハンガスライドユニット 20 アタッチメント 21 シリンダ 22 アームスライドユニット 23 アタッチメント
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年1月9日(2003.1.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 鉄道車両の台車整備装置および台車整
備方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両の台車整
備を効率的に行うための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10には、車両整備工場に設置された、
鉄道車両の台車整備装置1を示している。台車整備装置
1は、軌道2上を走行して整備工場内に進入する車両
(図10の紙面と直交する方向に進入する。)の、車体の
前後端部近傍に位置して、車体の左右から車体を支持す
る車体支持装置3を有している。車体支持装置3は、車
体をその下面から支えるハンガ7を、軌道2に対し離間
接近可能な可動台6によって、昇降自在に支持したもの
である。
【0003】そして、鉄道車両を台車整備装置1へと進
入させる際には、可動台6を軌道2から離間させた位置
で待機させて、鉄道車両が所定位置で停止した後、可動
台6を車体に接近させる。そして、ハンガ7を上昇させ
て車体下面に当接させ、その状態でハンガ7を固定する
ことにより、車体支持装置3は、車体の左右から車体を
支持することができる。
【0004】また、台車整備装置1は、軌道2と直交す
る方向に延びるピット4内を、軌道2に対し直交する方
向へと移動することが可能なトラバーサ5を有してい
る。トラバーサ5は、ピット内に敷設されたガイドレー
ル8上を移動するリフト付き搬送キャリヤ9を有してい
る。図11には搬送キャリヤ9を拡大して示し、図12には
図11の矢視A図を示している。リフト付き搬送キャリヤ
9のリフト10は、軌道2の一部2aを軌道2と分割し
て、昇降可能に支持している。リフト10の昇降動作は、
X型リンク11をシリンダ12で駆動することにより行うこ
とができる。さらに、リフト10の両側には、整備作業用
の作業台13が設けられている。図11に符号Lで示す線
は、車両限界線を示している。
【0005】そして、鉄道車両の台車(図示省略)を、
リフト10の軌道2a上に停止させ、車体支持装置3によ
って鉄道車両の車体を左右から支えた状態で、リフト10
を下降させることにより、軌道2a上の台車をリフト10
と共に下降させ、車体と台車とを、車体の下方へと分離
することができる。
【0006】なお、リフト10上の台車の整備は、車体の
下方で行っても良く、また、搬送キャリヤ9をガイドレ
ール8に沿って移動させ、リフト10を上昇させることに
より、車体支持装置3に支持された車体と隣接する整備
スペース14へと台車を運び、その位置で台車の整備作業
をすることも可能である。特に、台車枠から車軸を取外
して整備する場合には、整備スペース14へと台車を移動
させてから、台車枠と車軸との係合を解き、さらに台車
枠を図示しないクレーンで吊り上げて、台車枠と車輪と
を分離する作業を行う必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来は、車
軸のみ整備する場合でも、台車全体をそっくり車体から
取り外し、その後に台車と車軸とを分離する必要があ
り、しかも、台車と車軸との分離にクレーンを用いる必
要があることから、車軸のみの整備作業の効率を高める
ことが困難であった。しかも、台車枠をクレーンで吊り
上げる際に、台車枠およびその付随物の重量は数トンに
およぶものであり、その吊り上げ作業は慎重を期して行
われることから、作業の迅速化を損なう原因となってい
た。
【0008】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、鉄道車両の台車整備を
効率的に行うことを可能とすることにある。特に、台車
枠から車軸を分離して行う整備作業の効率化を図ること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、本発明の請求項1に係る鉄道車両の台車整備装置
は、軌道に隣接して設けられた車体支持装置によって、
鉄道車両の車体を左右から支えた状態で、前記軌道に対
し直交する方向へと移動自在なトラバーサ上に台車を載
置して、車体下方への台車の着脱を行う鉄道車両の台車
整備装置であって、前記軌道の両側に、台車枠の側ばり
に設けられた吊り上げ作業用構造部分へと係合可能な形
状を有するアタッチメントを備える、台車枠支持アーム
を格納可能に設けたことを特徴とするものである。
【0010】本発明によれば、前記台車枠支持アームに
よって、台車枠の側ばりに設けられた吊り上げ作業用構
造部分を流用して、車体に台車を取り付けた状態のま
ま、前記アタッチメントによって台車枠を確実に支持
し、台車枠に対する車軸の着脱を行う車体とは別個に台
車枠を支持することで、前記トラバーサ上に、車軸のみ
分離して載置することが可能となる。そして、前記トラ
バーサを移動させて、車軸のみを整備作業に適した位置
へと移動させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。なお、従来技術と同一部分若
しくは相当する部分については、同一符号を付して、説
明を省略する。
【0012】図1には、本発明の実施の形態に係る鉄道
車両の台車整備装置の要部平面図を示している。また、
図2には、図1に示す台車整備装置の要部側面図を、図
3には図1に示す台車整備装置の要部正面図を示してい
る。
【0013】本発明の実施の形態に係る鉄道車両の台車
整備装置は、図10で説明した、従来の台車整備装置1と
同様に、軌道2に隣接して設けられた車体支持装置3
と、ピット4内を軌道2に対し直交する方向へと移動す
ることが可能なトラバーサ5とを有している。そして、
車体支持装置3に、台車枠を支持するための台車枠支持
アーム15を、格納可能に設けたものである。
【0014】ここで、車体支持装置3の構造について簡
単に説明する。車体支持装置3は、図10に示すように、
軌道2上を走行して整備工場内に進入する車両(図10の
紙面と直交する方向に進入する。)の、車体の前後端部
近傍に位置して、車体の左右から車体を支持するもので
あり、車体をその下面から支えるハンガ7を、軌道2に
対し離間接近可能な可動台6によって、昇降自在に支持
したものである。なお、車体支持装置3は、図10に示す
ように、軌道2を挟んで左右に対向して設けられてい
る。
【0015】図1、図2に示すように、可動台6は、軌
道2(図10)と直交する方向へと所定間隔を開けて敷設
されたレール16上を走行するための、2つの走行ユニッ
ト17間に、軌道2と平行な方向(図1、図2の左右方
向)へと主梁18を架橋したものである。そして、主梁18
上をその長手方向へと移動することが可能なハンガスラ
イドユニット19によって、ハンガ7を昇降可能に支持し
ている。なお、ハンガスライドユニット19は、図2に実
線および点線で示すように、主梁18上を図示しないアク
チュエータ、若しくは、手動によって移動して、車体を
支持するに適した位置で停止し、固定することができ
る。
【0016】ハンガ7は、図3に示すようにL字状をな
し、水平に延びる部分に、車体下部へと当接するアタッ
チメント20を備えている。そして、シリンダ21によっ
て、ハンガ7を昇降させることで、図示しない車体下面
に、アタッチメント20を当接させることができる。さら
に、アタッチメント20を車体に当接させた状態で、ハン
ガ7を固定することで、車体支持装置3は、車体の両側
から車体を支持することができる。
【0017】さらに、本発明の実施の形態に係る鉄道車
両の台車整備装置では、図1、図2に示すように、1つ
の車体支持装置3に対し、2本の台車枠支持アーム15が
設けられている。この、台車枠支持アーム15は、主梁18
上をその長手方向へと移動するアームスライドユニット
22(図示しないアクチュエータ、若しくは、手動によっ
て移動する)によって、水平方向へと回転可能に支持さ
れている。そして、台車枠支持アーム15の先端部には、
台車枠へと当接するためのアタッチメント23が設けられ
ている。なお、図1には、台車枠支持アーム15が台車枠
を支持するための突出位置にある状態を実線で示してお
り、台車枠支持アーム15が格納位置にある状態を点線で
示している。
【0018】図4には、車体支持装置3の突出位置にあ
る台車枠支持アーム15と、図10に示すトラバーサ5の、
リフト付き搬送キャリヤ9のリフト10に設けられた軌道
の一部2aと、台車枠の側ばり24との位置関係を、簡略
化して図示している。前述のごとく、本発明の実施の形
態では、台車枠支持アーム15を、車体支持装置3に設け
ていることから、車体支持装置3を図示しない車体に対
し位置決めすることで、台車支持アーム15を台車枠24に
対し位置決めすることができ、台車枠支持アーム15のた
めの独立した移動手段や位置決め機構を用いる必要はな
い。しかしながら、必要に応じて、台車支持アーム15を
車体支持装置3と独立した構造とし、台車枠に対する台
車枠支持アーム15の位置決めを、車体に対する車体支持
装置3の位置決めと別個に行ってもよい。
【0019】また、台車枠支持アーム15のアタッチメン
ト23は、それ自体がジャッキとしての機能を有してお
り、台車枠支持アーム15を突出、格納させる際には、台
車枠24との間に所定の間隔を有して台車枠との間に適当
な間隔を確保し、台車枠24を支持する時点で、アタッチ
メント23が伸長して、図4に示すように、台車枠24の下
面へと当接することができる。
【0020】なお、台車枠支持アーム15の突出位置で
は、図5に示すように、固定部材25で2本の台車枠支持
アーム15を互いに固定することも可能である。図示の固
定部材25は、台車枠支持アーム15と別個の部材であり、
ボルト等によって台車枠支持アーム15に固定されるもの
であるが、例えば、台車枠支持アーム15の一方に折りた
たみ収納可能に構成しても良く、また、固定部材25と台
車枠支持アーム15との固定も、フック等によって簡単に
行うことができるものとしても良い。
【0021】上記構成をなす本発明の実施の形態によれ
ば、以下のような作用効果を得ることができる。本発明
の実施の形態に係る台車整備装置は、台車枠支持アーム
15によって、車体とは別個に台車枠を支持することで、
車体に台車を取り付けた状態のまま、台車から車軸を分
離させることが可能となる。そして、台車から分離した
車軸を、トラバーサ5(図10参照)のレール2a上に載
置し、トラバーサ5を移動させて、車軸のみを整備作業
に適した位置14へと移動させることで、特に、台車枠か
ら車軸を分離して行う整備作業の効率化を図ることが可
能となる。また、台車支持アーム15は、車両支持装置3
に設けられていることから、車体支持装置3を車体に対
し位置決めすることで、台車支持アーム15を台車枠に対
し位置決めすることができ、台車支持アーム15のための
独立した移動手段や位置決め機構を用いる必要が無くな
る。
【0022】ところで、上記の例では、図1に示すよう
に、2本の台車枠支持アーム15は、互いの旋回中心を隣
接配置することにより、その収納位置において互いの先
端部は離間し、その突出位置において、互いの先端部が
接近する構造を有している。よって、本実施例は、アタ
ッチメント23による台車枠支持点を、台車枠の側ばりの
中央部近傍に置いたものである。かかる位置にアタッチ
メント23による台車枠支持点を置くことにより、アタッ
チメント23は、台車枠に対する車軸の着脱を阻害しない
位置に当接して、台車枠を支持することが可能となる。
【0023】また、アタッチメント23による台車枠支持
点は、台車枠に対する車軸の着脱を阻害しない位置に当
接して、台車枠を支持することが可能であれば、台車枠
の側ばりの中央部近傍に限定する必要は無い。例えば、
図6に示すように、台車の側ばり25に支持される軸箱26
の位置よりも外側に、吊り上げ作業用孔27等の吊り上げ
作業用構造部分を有する台車28を整備対象とする場合に
は、台車枠支持アーム15のアタッチメント23を、吊り上
げ作業用孔27へと係合可能な形状として、台車枠支持ア
ーム15のアタッチメント23による台車枠支持点を、台車
枠の側ばり25に支持される軸箱26の位置より外側に置く
ことが可能な、台車枠支持アーム15の突出・格納機構を
設けることが好ましい。
【0024】また、図7に示すように、台車の側ばり29
の軸箱取り付け部分の近傍に、吊り上げ作業用ステー30
を有する台車枠31を対象とする場合には、アタッチメン
ト23を、吊り上げ作業用ステー30へと係合可能な形状と
して、台車枠支持アーム15のアタッチメント23による台
車枠支持点を、台車枠の側ばり31に支持される軸箱(図
示省略)の中心軸の近傍に置くことが可能な、台車枠支
持アーム15の突出・格納機構を設けることが好ましい。
【0025】さらに、図8(a)、(b)に示すよう
に、台車枠の側ばり32の前後端部に、軸箱33を支持する
ためのステー34を備える台車35を対象とする場合には、
アタッチメント23を、ステー34に対し前後方向から係合
することが可能な形状に形成すると共に、アタッチメン
ト23をステー34に対し前後方向から係合させることが可
能な、台車枠支持アーム15の突出・格納機構を設けるこ
とが好ましい。
【0026】以上のごとく、台車枠支持アーム15のアタ
ッチメント23を、台車枠の側ばりに設けられた吊り上げ
作業用構造部分へと係合可能な形状とすることで、台車
枠の側ばりに設けられた吊り上げ作業用構造部分を流用
して、車体に台車を取り付けた状態のまま、アタッチメ
ント23によって台車枠を確実に支持し、台車枠に対する
車軸の着脱を行うことが可能となる。
【0027】なお、台車枠支持アーム15を、必要に応じ
て適切な位置へと突出させるための、他の、台車枠支持
アームの突出・格納機構として、図9に示す各例が考え
られる。図9(a)は、車体支持装置3の平面模式図で
あり、基端部を1本とし途中で二股に分岐する構造とし
たアーム35を用い、かつ、アーム35を矢印Bで示すよう
に格納、突出する構造としたものである。また、アーム
35は、主梁18上をその長手方向(矢印C方向)へと移動
することができるものである。図9(b)も、車体支持
装置3の平面模式図であり、2本の台車枠支持アーム3
6、37は必要に応じて、各々矢印D方向またはE方向へ
と回転し、格納、突出する構造としたものである。そし
て、台車支持アーム36、37は、夫々独立して、主梁18上
をその長手方向(矢印F方向)へと移動することができ
るものである。なお、各アームの動作は、油圧ピスト
ン、ボールネジ機構、手動等により行うことができる。
【0028】また、図9(c)は、車体支持装置3の側
面模式図であり、2本の台車枠支持アーム38、39は、そ
の格納位置において互いに上下に避けるように格納され
るものである。図9(d)は、台車枠支持アーム40の単
体側面図であり、その先端部のみを上下に旋回させて、
格納、突出する構造を有するものである。図9(e)
も、台車枠支持アーム41の単体側面図であり、アームの
角度を水平方向に対し角度θだけ傾斜させて支持するこ
とにより、アームの支持強度を高めた例である。
【0029】さらに、図示は省略するが、台車枠支持ア
ームの全体を昇降可能に支持したり、アームの全体また
は一部を伸縮可能な構造とすることも可能である。いず
れの構造を有する台車枠支持アームであっても、台車枠
に対する車軸の着脱を阻害しない位置で支持し、車体に
台車を取り付けた状態のまま、台車枠に対する車軸の着
脱を行うことが可能となる。
【0030】
【発明の効果】本発明はこのように構成したので、鉄道
車両の台車整備を効率的に行うことが可能となる。特
に、台車枠から車軸を分離して行う際に、従来のごと
く、台車全体をそっくり車体から取り外し、その後に台
車と車軸とを分離するという手順を採る必要が無くな
り、整備作業の効率化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る鉄道車両の台車整備
装置の要部平面図である。
【図2】図1に示す台車整備装置の要部側面図である。
【図3】図1に示す台車整備装置の要部正面図である。
【図4】図3に示す車体支持装置の突出位置にある台車
枠支持アームと、トラバーサのリフトに設けられた軌道
の一部と、台車枠の側ばりとの位置関係を示す概略図で
ある。
【図5】図1に示す車体支持装置の台車枠支持アームを
固定部材で固定した状態を示す平面図である。
【図6】台車構造の一例を示す図である。
【図7】台車枠の構造の別例を示す図である。
【図8】台車構造の更なる別例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る台車整備装置の台車
枠支持アームの、突出・格納機構の別例を示す模式図で
ある。
【図10】従来の鉄道車両の台車整備装置を示す正面図
である。
【図11】図10に示す台車整備装置の、搬送キャリヤ
の拡大図である。
【図12】図11の矢視A図である。
【符号の説明】 3 車体支持装置 6 可動台 7 ハンガ 9 リフト付き搬送キャリヤ 15 台車枠支持アーム 16 レール 17 走行ユニット 18 主梁 19 ハンガスライドユニット 20 アタッチメント 21 シリンダ 22 アームスライドユニット 23 アタッチメント

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道に隣接して設けられた車体支持装置
    によって、鉄道車両の車体を左右から支えた状態で、前
    記軌道に対し直交する方向へと移動自在なトラバーサ上
    に台車を載置して、車体下方への台車の着脱を行う鉄道
    車両の台車整備装置であって、前記軌道の両側に、台車
    枠支持アームを格納可能に設けたことを特徴とする鉄道
    車両の台車整備装置。
  2. 【請求項2】 前記台車枠支持アームは、台車枠に対す
    る車軸の着脱を阻害しない位置に当接して台車枠を支持
    するアタッチメントを備えることを特徴とする請求項1
    記載の鉄道車両の台車整備装置。
  3. 【請求項3】 前記アタッチメントによる台車枠支持点
    を、台車枠の側ばりの中央部近傍に置いた、前記台車枠
    支持アームの突出・格納機構を有することを特徴とする
    請求項3記載の鉄道車両の台車整備装置。
  4. 【請求項4】 前記アタッチメントによる台車枠支持点
    を、台車枠の側ばりに支持される軸箱の中心軸の近傍に
    置いた、前記台車枠支持アームの突出・格納機構を有す
    ることを特徴とする請求項3記載の鉄道車両の台車整備
    装置。
  5. 【請求項5】 前記アタッチメントによる台車枠支持点
    を、台車枠の側ばりに支持される軸箱の位置より外側に
    置いた、前記台車枠支持アームの突出・格納機構を有す
    ることを特徴とする請求項3記載の鉄道車両の台車整備
    装置。
  6. 【請求項6】 前記アタッチメントは、台車枠の側ばり
    に設けられた吊り上げ作業用構造部分へと係合可能な形
    状を有することを特徴とする請求項2から5のいずれか
    1項記載の鉄道車両の台車整備装置。
  7. 【請求項7】 前記台車支持アームは、前記車両支持装
    置に設けられていることを特徴とする請求項1から6の
    いずれか1項記載の台車整備装置。
  8. 【請求項8】 鉄道車両の車体と台車枠とを各々支持
    し、台車枠の下方から、車軸の着脱を行うことを特徴と
    する鉄道車両の台車整備方法。
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WO2017110045A1 (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 川崎重工業株式会社 鉄道車両用台車

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