JP2003175702A - 駆動車輪用軸受装置 - Google Patents

駆動車輪用軸受装置

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JP2003175702A
JP2003175702A JP2001380537A JP2001380537A JP2003175702A JP 2003175702 A JP2003175702 A JP 2003175702A JP 2001380537 A JP2001380537 A JP 2001380537A JP 2001380537 A JP2001380537 A JP 2001380537A JP 2003175702 A JP2003175702 A JP 2003175702A
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
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Abstract

(57)【要約】 【課題】駆動車輪用軸受装置のユニット化を図り、軽量
・コンパクト化を達成すると共に、ブレーキロータ側面
の面振れ精度向上を図った駆動車輪用軸受装置を提供す
る。 【解決手段】外側継手部材14を中空とし、この外側継
手部材14をハブ輪1に内嵌し、ハブ輪1と外側継手部
材14の嵌合部で、ハブ輪1の内径に硬化させた凹凸部
5を形成すると共に、この凹凸部5に、外側継手部材1
4の軸部17を拡径させて食い込ませることにより、ハ
ブ輪1と外側継手部材14とを一体に塑性結合し、さら
に、ハブ輪1の車輪取付フランジ4にハブボルト18を
包含する所定の幅を有する環状溝19を形成し、この環
状溝19以外の車輪取付フランジ4の側面4aを、ハブ
ボルト18を圧入および塑性結合後に仕上げ加工する切
削面としたので、側面4aの面振れ精度向上を図ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の駆動側
車輪を支持する駆動車輪用軸受装置に関するもので、特
に、ハブ輪と等速自在継手と軸受部とをユニット化する
と共に、車輪取付フランジの面振れ精度を高めてブレー
キジャダーの発生を抑制し得る駆動車輪用軸受装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に制動力が優れたディスクブレーキ
が普及してきた反面、このディスクブレーキのロータを
ブレーキパッドにて挟持して制動を行う場合、特に車両
低速走行時に振動が発生し、低周波の不快な騒音を誘発
することがある。こうした現象はブレーキジャダーと呼
ばれ、車両の高性能化、静寂化に伴って、近年、この分
析および改善が新しい技術課題として着目されている。
【0003】ブレーキジャダーの明確なメカニズムはま
だ詳細には解明されてはいないが、その一要因としてブ
レーキロータのパッド摺接面の振れ精度が挙げられてい
る。この振れ精度は、ブレーキロータ単体の振れ精度だ
けでなく、ブレーキロータを取り付ける車輪取付フラン
ジの面振れ精度、転がり軸受のアキシアル振れ等、転走
面の精度、および転がり軸受の組立精度等々が累積して
最終的にブレーキロータ側面の面振れ精度となって現れ
てくる。
【0004】また、近年、低コスト化は言うに及ばず、
燃費向上のために軽量化・コンパクト化を狙って等速自
在継手とハブ輪と軸受部とをユニット化する傾向にあ
る。これにより、駆動車輪用軸受装置は可及的に余肉が
排除されスリム化している。一方、車両の操縦安定性の
ためには、装置の剛性アップが必要不可欠である。こう
した相矛盾する要求を満足しつつ、前述したブレーキロ
ータ側面の面振れ精度対策が講じられている。
【0005】図13は従来の駆動車輪用軸受装置を示
し、(b)は縦断面図で、(a)はその側面図である。
なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で、車両
の外側寄りとなる側をアウトボード側(図面左側)、中
央寄り側をインボード側(図面右側)という。
【0006】この駆動車輪用軸受装置は、内方部材50
と外方部材60と複列の転動体70、70とを備えてい
る。内方部材50は、ハブ輪51と別体の内輪52とか
らなり、ハブ輪51のインボード側端部に形成した小径
段部53に内輪52を圧入している。また、ハブ輪51
の外周にアウトボード側の転走面51a、内輪52の外
周にインボード側の転走面52aをそれぞれ形成してい
る。さらにハブ輪51は車輪(図示せず)を取り付ける
ための車輪取付フランジ54をアウトボード側端部に一
体に有し、この車輪取付フランジ54の円周等配位置に
は車輪を固定するためのハブボルト55を植設してい
る。
【0007】一方、外方部材60は、外周に車体(図示
せず)を取り付けるための車体取付フランジ61を一体
に有し、内周に複列の転走面60a、60bを一体に形
成している。これら転走面60a、60bと前述した転
走面51a、52a間には保持器71、71で円周等配
した複列の転動体(ボール)70、70をそれぞれ転動
自在に収容している。
【0008】外方部材60の両端にシール62、63を
装着し、外方部材60と内方部材50との環状空間を密
封し、軸受内部に封入した潤滑グリースの漏洩を防止す
ると共に、外部からの雨水やダスト等の侵入を防止して
いる。ここでは内方部材50は、ハブ輪51と内輪52
を指す。
【0009】車輪取付フランジ54の側面54aに環状
溝56を形成し、この環状溝56内にボルト穴57を円
周方向等配に穿設している。このボルト穴57にハブボ
ルト55の外径に形成したナール55a部を圧入固定
し、ナット(図示せず)を螺合してブレーキロータ(図
示せず)を介して車輪を締結している。
【0010】環状溝56内にボルト穴57を穿設してい
るため、ハブボルト55の圧入によってボルト穴57周
縁の変形や車輪取付フランジ54の側面54aに発生す
るうねりをこの環状溝56内にとどめることができ、環
状溝56外の側面54aへの影響を抑制している(特開
平7−164809号公報参照)。
【0011】また、図14に示す駆動車輪用軸受装置で
は、ハブ輪80と、軸受部90と、等速自在継手100
とをユニット化して構成している。ハブ輪80は車輪
(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ81
を一体に有し、この車輪取付フランジ81の円周等配位
置には車輪を固定するためのハブボルト82を植設して
いる。
【0012】軸受部90は外方部材91と内方部材92
と複列の転動体93、93を備え、外方部材91には外
周に車体(図示せず)に取り付けるための車体取付フラ
ンジ94を一体に有し、内周には複列の転走面91a、
91aを形成している。一方、内方部材92には、前記
した外方部材91の転走面91a、91aに対向する複
列の転走面80a、101aを形成している。これら複
列の転走面80a、101aのうち、アウトボード側の
転走面80aはハブ輪80の外周に、インボード側の転
走面101aは等速自在継手100の外側継手部材10
1の外周にそれぞれ一体に形成している。複列の転動体
93、93はこれら転走面91a、80aと91a、1
01a間に収容し、保持器95、95で転動自在に保持
している。この場合、内方部材92はハブ輪80と外側
継手部材101を指す。軸受部90の端部にはシール9
6、97を装着し、軸受内部に封入した潤滑グリースの
漏洩と、外部からの雨水やダスト等の侵入を防止してい
る。
【0013】等速自在継手100は外側継手部材101
と図示しない継手内輪、ケージ、およびトルク伝達ボー
ルとを備え、外側継手部材101はカップ状のマウス部
102と、このマウス部102から軸方向に延びる軸部
103を有し、マウス部102の内周には軸方向に延び
る曲線状のトラック溝102aを形成している。
【0014】ここで、中空に形成した外側継手部材10
1の軸部103をハブ輪80に内嵌すると共に、ハブ輪
80の内周面に凹凸83を形成し、軸部103を拡径し
てこの凹凸部83に食い込ませ、その嵌合部を加締めて
ハブ輪80と外側継手部材101とを塑性結合させてい
る(特開2001−18605号公報参照)。
【0015】こうした駆動車輪用軸受装置では、従来の
セレーション等のトルク伝達手段に比べ嵌合部の緩みと
摩耗を抑制することができ、この結合部はトルク伝達手
段と、ハブ輪と外側継手部材の結合手段とを併せ持つた
め、一層の軽量・コンパクト化が達成できる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た駆動車輪用軸受装置のうち前者において、車輪取付フ
ランジ54の側面54aに環状溝56を形成し、その後
にハブボルト55を圧入しているため、圧入による変形
等を皆無にすることは困難で、側面54aの面振れ精度
向上には限界があった。また、特に、プレス加工によっ
て形成した鋼製ホイールの場合は、削り加工によって形
成したアルミ合金製ホイールに比べ取付面の精度が悪
く、環状溝56の深さや幅寸法によっては、ナット締結
によって車輪取付フランジ54が傾き、かえってブレー
キロータ側面(パッド摺接面)の面振れ精度を悪化させ
ることがあった。
【0017】したがって、単に車輪取付フランジ54の
側面54aに環状溝56を形成し、ボルト穴57をその
環状溝56内に穿設するだけでは、ハブボルト55の圧
入による側面54aへの影響を完全に防止することは難
しく、ブレーキロータ側面の面振れ精度向上に対してま
だ幾つかの改善の余地があった。
【0018】また、後者の駆動車輪用軸受装置では、軸
部103を拡径加締することによって、ブレーキロータ
(図示せず)を案内するパイロット部84が拡径してブ
レーキロータの装着が難しくなるだけでなく、軸部10
3がアウトボード側に延び、車輪取付フランジ81がイ
ンボード側に傾倒することが判った。これらの変形量は
加締条件等によってばらつき、予め変形量を予測して設
定することは難しく、結果、車輪取付フランジ81側面
の面振れを劣化させることが判った。
【0019】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、装置のユニット化を図り軽量・コンパクト化
を達成すると共に、ブレーキロータ側面の面振れ精度向
上を図った駆動車輪用軸受装置を提供することを目的と
している。
【0020】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成すべく、
本発明のうち請求項1記載の発明は、ブレーキロータを
介して車輪を締結する車輪取付フランジを形成し、この
車輪取付フランジの周方向に沿って複数のハブボルトを
植設するハブ輪と、等速自在継手と、車体に対して車輪
を回転自在に支承する複列の転がり軸受とをユニット化
し、ハブ輪と等速自在継手の外側継手部材とを嵌合さ
せ、等速自在継手の回転を前記ハブ輪に伝達するように
した駆動車輪用軸受装置において、ハブ輪の内径に硬化
させた凹凸部を形成すると共に、この凹凸部に外側継手
部材を拡径させて食い込ませることにより、ハブ輪と外
側継手部材とを一体に塑性結合し、車輪取付フランジの
側面を、ハブボルトを圧入およびハブ輪と外側継手部材
の塑性結合後に切削加工する切削面とした構成を採用し
た。
【0021】このように、ハブ輪と前記外側継手部材と
を一体に塑性結合し、さらには、ハブボルト圧入および
前記塑性結合後、すなわち、アッシー後に車輪取付フラ
ンジの側面を旋削等によって仕上げ加工するようにした
ので、従来のセレーション等のトルク伝達手段に比べ嵌
合部の緩みと摩耗を抑制することができ、軽量・コンパ
クト化が達成できると同時に、塑性結合によって生じる
車輪取付フランジの変形やハブボルト圧入によるフラン
ジ側面の面振れ精度への影響を実質的にゼロに抑制する
ことができる。
【0022】また、請求項2に記載の発明は、ハブ輪に
形成するブレーキロータのパイロット部を、塑性結合後
に切削加工する切削面としたので、塑性結合によってパ
イロット部が拡径しても容易にブレーキロータを装着す
ることができる。
【0023】さらに、請求項3に記載の発明のように、
車輪取付フランジにハブボルトを包含する所定の幅を有
する環状溝を形成すると共に、この環状溝以外の車輪取
付フランジの側面を、ハブボルト圧入後に切削加工した
切削面(仕上げ切削面)とすれば、簡便な旋削加工でも
仕上げ加工ができ、作業工数削減による低コスト化を図
ることができる。
【0024】また、請求項4に記載の発明のように、車
輪のホイールを鋼製とした時、このホイールとブレーキ
ロータとの接触部のうち、ハブボルトのピッチ円直径に
対して外径側の接触部よりも小径に、かつハブボルトの
ピッチ円直径に対して内径側の接触部よりも大径になる
ように、環状溝の幅寸法を設定したので、比較的取付部
の精度が悪いとされているプレス成形してなる鋼鈑製の
ホイールであっても、ブレーキロータ側面の面振れ精度
を所望の規定値に抑制することができる。
【0025】好ましくは、請求項5に記載の発明のよう
に、ハブボルトを環状溝内に植設すると共に、ハブボル
トの外径から環状溝の縁部までの距離を1mm以上とす
ることによって、ハブボルト周縁部の変形を許容すると
共に、フランジ側面の仕上げ加工の作業性を向上するこ
とができる。
【0026】さらに好ましくは、請求項6に記載の発明
のように、環状溝の深さを、少なくとも0.3mmとす
れば、環状溝の加工バラツキ、およびハブボルト圧入後
の切削バラツキを充分に許容することができる。
【0027】また、請求項7に記載の発明のように、車
輪取付フランジの外径側を、車輪側に僅かに突出させる
ことにより、ブレーキロータと車輪取付フランジを外径
側で密着させ、ブレーキロータの変形の自由度を拘束し
て、ブレーキロータの面振れを抑制することができる。
【0028】また、請求項8に記載の発明のように、車
輪取付フランジの側面のうち、ブレーキロータが接触す
る側の面振れを20μm以下に規制すれば、ブレーキロ
ータ側面の面振れ精度を所望の規定値に抑制することが
できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る駆動
車輪用軸受装置の実施形態を示す縦断面図である。この
駆動車輪用軸受装置は、ハブ輪1と、複列の転がり軸受
2と、等速自在継手3とをユニット化して構成してい
る。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で、
車両の外側寄りとなる側をアウトボード側(図面左
側)、中央寄り側をインボード側(図面右側)という。
【0030】ハブ輪1は、アウトボード側の端部に車輪
(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ4を
一体に有し、この車輪取付フランジ4の円周等配位置に
は車輪を固定するためのハブボルト18を植設してい
る。ハブ輪1の内周面には凹凸部5を形成し、熱処理に
よって表面硬さを54〜64HRCの範囲に硬化層10
を形成する(図中散点模様にて示す)。熱処理として
は、局部加熱ができ、硬化層深さの設定が比較的容易に
できる高周波誘導加熱による焼入れが好適である。な
お、凹凸部5は、図2に示すような複数列の溝を直交さ
せた形状を例示することができる。(a)は互いに傾斜
した螺旋溝6で、(b)は軸方向、および独立した環状
溝6’でアヤメローレット状を形成することができる。
また、凹凸部5の凸部は良好な食い込み性を確保するた
めに、三角形状等の尖端形状に形成する。
【0031】複列の転がり軸受2は、外方部材7と内方
部材8と複列の転動体9、9とからなり、外方部材7は
外周に車体(図示せず)に取り付けるための車体取付フ
ランジ7aを一体に有し、内周には複列の外側転走面7
b、7bを形成している。一方、内方部材8は、ハブ輪
1と後述する外側継手部材14を指し、外方部材7の外
側転走面7b、7bに対向するアウトボード側の内側転
走面1aをハブ輪1の外周に、またインボード側の内側
転走面14aを外側継手部材14の外周にそれぞれ形成
している。複列の転動体9、9をこれら転走面7b、1
aと7b、14a間にそれぞれ収容し、保持器11、1
1で転動自在に保持している。複列の転がり軸受2の端
部にはシール12、13を装着し、軸受内部に封入した
潤滑グリースの漏洩と、外部からの雨水やダスト等の侵
入を防止している。
【0032】ハブ輪1の外周において、シール12のシ
ールリップが摺接するシールランド部、内側転走面1
a、および外側継手部材14の肩部16と当接するイン
ロウ部1bの表面に高周波焼入れによって硬化層10’
を形成している(図中散点模様にて示す)。ここで複列
の転がり軸受2は転動体9、9をボールとした複列アン
ギュラ玉軸受を例示したが、これに限らず転動体に円す
いころを使用した複列円すいころ軸受であっても良い。
【0033】等速自在継手3は外側継手部材14と図示
しない継手内輪、ケージ、およびトルク伝達ボールとか
らなる。外側継手部材14はカップ状のマウス部15
と、このマウス部15の底部をなす肩部16と、この肩
部16から軸方向に延びる軸部17を有し、マウス部1
5の内周には軸方向に延びる曲線状のトラック溝15a
を形成している。
【0034】中空に形成した外側継手部材14の肩部1
6外周には前記した内側転走面14aを形成している。
また、この軸部17はハブ輪1のインロウ部1bを圧入
する小径段部17aと、ハブ輪1と嵌合する嵌合部17
bを有している。小径段部17aに圧入したハブ輪1の
インロウ部1bを肩部16によって突合せ状態で、嵌合
部17bをハブ輪1に内嵌すると共に、この嵌合部17
bの内径にマンドレルを挿入・抜脱させる等、嵌合部1
7bを適宜な手段で拡径してハブ輪1の凹凸部5に食い
込ませ、この嵌合部17bを加締めてハブ輪1と外側継
手部材14とを塑性結合させる。これにより、この結合
部はトルク伝達手段と、ハブ輪1と外側継手部材14の
結合手段とを併せ持つため、従来のセレーション等のト
ルク伝達手段をハブ輪1や外側継手部材14に形成する
必要はなく、また、締結ナット等の固定手段が不要とな
り、一層装置の軽量・コンパクト化を実現することがで
きる。
【0035】外側継手部材14において、マウス部15
の内周に形成したトラック溝15aとシール13が摺接
するシールランド部から転走面14a、および小径段部
17aに亙って表面硬化処理を施す。硬化処理として高
周波誘導加熱による焼入れが好適である。また、拡径す
る嵌合部17bは、鍛造後の素材表面硬さ24HRC以
下の未焼入れ部とし、前記したハブ輪1の凹凸部5の表
面硬さ54〜64HRCとの硬度差を30HRC以上に
設定するのが好ましい。これにより、嵌合部17bが凹
凸部5に容易に、かつ深く食い込み、凹凸部5の先端が
潰れることなく強固に両者を塑性結合することができ
る。
【0036】図示はしていないが、中空の外側継手部材
14の内径にエンドキャップを装着して、マウス部15
に封入された潤滑グリースの外部への漏洩と外部からの
ダスト侵入を防止している。
【0037】本実施形態では、車輪取付フランジ4の側
面4aを旋盤等により一次切削し、環状溝19を形成し
ている。この環状溝19の溝幅中央部にはボルト穴20
を円周方向等配に穿設している。さらにハブボルト18
の外径に形成したナール18a部をこのボルト穴20に
圧入固定した後、側面4aおよびパイロット部4bを旋
盤により二次切削(仕上げ切削)している。二次切削は
旋盤に限らず、フライス盤や研削盤による切削であって
も良い。なお、ボルト穴20は溝幅中央部に必ずしも穿
設する必要はない。ここで、ハブボルト18を車輪取付
フランジ4に圧入するのは、ハブ輪1と外側継手部材1
4とを塑性結合する前であっても、また後であっても良
いが、車輪取付フランジ4の側面4aの二次切削は最終
的に装置をアッシーした後にするものとする。
【0038】図3は、車輪取付フランジ4の側面4aに
形成した環状溝19部の要部拡大断面図である。この環
状溝19の溝幅寸法が大きければ、ハブボルト18の圧
入後の側面4aにおける二次切削の作業性が向上する
が、後述するブレーキロータ取付面との接触面積が減少
し、ナット締結によって車輪取付フランジ4の側面4a
の変形が拡大して好ましくない。したがって、ハブボル
ト18の外径から少なくとも環状溝19までの寸法を1
mmとすれば、ブレーキロータ取付面との接触面積が大
きく減少することはなく、車輪をナットで締結した時の
側面4aの変形を抑制し、ブレーキロータ側面の面振れ
精度の悪化を最小限に抑制できることが判った。また、
ハブボルト18の外径から1mm以上の間隙があれば、
旋削バイト等の加工治具Zが切削時に干渉して作業性を
低下させることもない。
【0039】環状溝19を側面4aに形成することによ
り、ハブボルト18の圧入による側面4aへの変形等の
影響を最小限に抑制できると共に、ハブボルト18の圧
入後、さらに側面4aを二次切削すれば、ハブボルト1
8の圧入によって増加した側面4aの面振れを可及的に
抑制することができる。
【0040】また、環状溝19を側面4aに形成せず
に、ハブボルト18の圧入後、側面4a、およびパイロ
ット部4bをフライス盤、あるいは研削盤によって二次
切削(仕上げ切削)すれば、ハブボルト18の圧入によ
って増加した側面4aの面振れを可及的に抑制すると共
に、塑性結合によって拡径したパイロット部4bを修正
することができる。
【0041】図4は、車輪取付フランジ4にブレーキロ
ータ30を取付けた状態を示す要部拡大断面図である。
取付け部31が車輪取付フランジ4の側面4aと接触す
る接触面31a、31bを、ハブボルト18のそれぞれ
内外径側に両方に設けることにより、ナット(図示せ
ず)締結による車輪取付フランジ4の変形を最小限に抑
制できることが判った。
【0042】図5は、車輪取付フランジ4にブレーキロ
ータ30を取付けた状態を示す要部拡大断面図で、側面
4aにパイロット部4bまで続く環状溝19’を形成し
ている。この場合、取付け部31が車輪取付フランジ4
の側面4aと外径側の接触面31bのみで接触し、内径
側の接触面31aとは接触しない。こうした状態で、ナ
ットを締め付けると、ブレーキロータ30における側面
32の面振れの変化は、図6に示すように、車輪取付フ
ランジ4の傾きにより大きく変位し、さらに側面32の
面振れが悪化することが判った。
【0043】また、図4に示した状態から、車輪取付フ
ランジ4の外径側を図示しない車輪側に僅かに傾斜等を
させて突出させ、ブレーキロータ30の取付け部31と
車輪取付フランジ4の側面4aを外径側で密着するよう
にすれば、ブレーキロータ30の変形の自由度を拘束し
て、ブレーキロータ30の面振れを抑制することができ
ることも判った。段差は0.1mm以下(傾斜角度で最
大10’)で、これ以上突出させた場合は、前述したよ
うに、車輪取付フランジ4が傾き、ブレーキロータ30
の側面32の面振れは悪化する。
【0044】次に、ブレーキロータ30の側面32の面
振れ測定方法について説明する。図7は、車輪取付フラ
ンジ4にブレーキロータ30を載置し、ナットを締結す
る前の状態、図8はナット締結後の状態を示す。
【0045】図7において、外方部材7の車体取付フラ
ンジ7aを基台B上に載置し、内方部材8を回転自在に
保持した上に、ブレーキロータ30の取付け部31を車
輪取付フランジ4の側面4aに密着させ、ブレーキロー
タ30の側面32にダイヤルゲージGの触針を当接させ
る。ここで、内方部材8を回転させることにより、ブレ
ーキロータ30の側面32の面振れを測定することがで
きる。
【0046】図8において、ブレーキロータ30の取付
け部31に、ホイールWを密着させ、ハブボルト18に
ナットNを締結し、同様に、ブレーキロータ30の側面
32にダイヤルゲージGの触針を当接させた状態で内方
部材1を回転させることにより、ブレーキロータ30の
側面32の面振れを測定することができる。このよう
に、本出願人は、ナットNの締結前後において、ブレー
キロータ30の側面32の面振れに及ぼす影響と要因を
種々の条件で検証した。
【0047】図9は、車輪取付フランジ4にブレーキロ
ータ30とホイールWを取付け、ナット(図示せず)を
締結した状態を示す要部拡大断面図である。ここでホイ
ールWはプレス成形してなる鋼鈑製で、一般的にホイー
ルの剛性アップのため、ハブボルト(図示せず)のピッ
チ円上に凹みWaを設けている。これらの凹みWaによ
って、ホイールWとブレーキロータ30とは全面接触す
るのではなく、円周上に部分接触することになる。一般
的にアルミ合金等からなるホイールは、ブレーキロータ
との接触部を切削面とし面精度は良いが、鋼鈑製ホイー
ルWはブレーキロータとの接触部の面精度が劣り、また
ナット締結によってさらにブレーキロータの側面におけ
る面振れを増加させる。
【0048】こうした鋼鈑製のホイールWにおいても、
このホイールWのブレーキロータ30との接触部のう
ち、ハブボルトのピッチ円直径に対して外径側の接触部
33aよりも小径に、また、ハブボルトのピッチ円直径
に対して内径側の接触部33bよりも大径になるよう
に、すなわち、両接触部33a、33b間に環状溝19
が位置するように環状溝19の幅寸法を設定すれば、ブ
レーキロータ30の側面32の面振れを抑制できること
が判った。
【0049】しかし、図10に示すように、環状溝1
9”が両接触部33a、33b到達するまで幅広になっ
た場合、側面4aの接触面積が不足して、ナット締結時
に車輪取付フランジ4の変形を招来させ、ブレーキロー
タ30の側面32の面振れを悪化させることが判った。
図11、図12はこうした環状溝の溝幅の違いによるブ
レーキロータ30の側面32の面振れへの影響を検証し
た結果を示すグラフで、図11は、図9で説明したよう
に、両接触部33a、33b間に環状溝7が位置するよ
うに環状溝19の幅寸法を設定した場合、図12は、図
10で説明したように、環状溝19”が両接触部33
a、33b到達するまで幅広になった場合、それぞれナ
ット締結前後におけるブレーキロータ30の側面32の
面振れを示している。
【0050】図11で判るように、車輪リムWの両接触
部33a、33b間に車輪取付フランジ4の環状溝19
が位置するように環状溝19の幅寸法を設定した場合
は、ナット締結により接触部33a、33bの密着度が
向上して面振れが悪化しないが、図12でも判るよう
に、環状溝19”が両接触部33a、33bに到達する
まで幅広になった場合は、ブレーキロータ30の側面3
2の面振れは悪化する傾向が見られる。
【0051】前述した環状溝19の深さは0.3mm以
上、好ましくは0.4〜0.6mmに設定すれば、環状
溝19の加工バラツキ、およびハブボルト18の圧入後
の切削加工バラツキを充分に許容することができる。
【0052】車輪取付フランジ4の側面4aのうち、ブ
レーキロータ30が接触する側の面振れを20μm以下
に規制すれば、ブレーキロータ30取付後の側面32の
面振れ精度を50μm以下に抑制することができること
が判った。この側面32の面振れが50μmを超えると
操安性、すなわち、ブレーキジャダーが顕著になり、通
常の運転者に不快感を生じさせて好ましくない。
【0053】以上本発明を、ハブ輪と複列の転がり軸受
と等速自在継手とをユニット化し、複列の内側転走面の
うち、アウトボード側の内側転走面をハブ輪の外周面
に、また、インボード側の内側転走面を、等速自在継手
の外側継手部材の外周面にそれぞれ直接形成した、所謂
第4世代構造に適用した実施形態について説明したが、
本発明はこの構造に限らず、ハブ輪に別体の内輪を圧入
し、アウトボード側の軸受転走面をハブ輪に、また別体
の内輪にインボード側の軸受転走面をそれぞれ形成した
構造、所謂第3世代構造や、その他第1、第2世代構造
の駆動車輪用軸受装置にも適用できる。
【0054】なお、車輪取付フランジ4の側面4aを、
予めハブボルト18の圧入前に一次切削し、圧入後に二
次切削をする実施形態について説明したが、本発明はこ
うした実施形態に限定されるものではなく、例えば、ハ
ブボルト18を圧入する前に、側面4aを粗旋削と中仕
上げ旋削からなる一次切削を行い、ハブボルト18の圧
入後に、二次切削(仕上げ切削)を行っても良い。ま
た、ハブボルト18の圧入前に切削を行わず、鍛造肌の
ままとし、ハブボルト18の圧入後に二次切削(仕上げ
切削)を行っても良い。
【0055】本発明は、こうした第1世代乃至第4世代
構造の駆動車輪用軸受装置において適用が可能であると
共に、それぞれの構造の特徴を失うことなく、車輪取付
フランジの面振れ精度を高めてブレーキジャダーの発生
を抑制し得る有効な手段と言える。
【0056】以上、本発明の実施の形態について説明を
行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定され
るものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨
を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実
施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特
許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の
範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更
を含む。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る駆動
車輪用軸受装置は、塑性結合によりハブ輪と外側継手部
材とを一体化したので、軽量・コンパクト化といった所
期の技術課題を解決し、結合部の緩みや摩耗を防止する
ことができる。これに加え、さらにハブボルトの圧入、
およびハブ輪と外側継手部材の塑性結合後、すなわち、
装置のアッシー後に切削加工する切削面(仕上げ切削
面)としたことによって、塑性結合による車輪取付フラ
ンジの変形を修正し、さらにはハブボルト圧入等による
フランジ側面の面振れへの影響を抑制し、車輪取付フラ
ンジの側面の面振れ精度を高めてブレーキジャダーの発
生を抑制することができる。また、第1世代乃至第4世
代の駆動車輪用軸受装置において、それぞれの構造が有
する特徴を失うことなく、簡単な構成で車輪取付フラン
ジの側面の面振れ精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る駆動車輪用軸受装置の実施形態を
示す縦断面図である。
【図2】(a)は本発明に係るハブ輪の凹凸部形状を示
す縦断面図で、互いに傾斜した螺旋溝で構成したアヤメ
ローレット形状を示す。(b)は同上、軸方向、および
独立した環状溝で構成したアヤメローレット形状を示
す。
【図3】本発明に係る駆動車輪用軸受装置の要部拡大断
面図である。
【図4】同上
【図5】本発明に係る駆動車輪用軸受装置と比較するた
めの説明用要部拡大断面図である。
【図6】本発明に係る駆動車輪用軸受装置と比較するた
めの説明用グラフである。
【図7】本発明に係る駆動車輪用軸受装置の面振れ測定
方法を示す縦断面図である。
【図8】同上、ナット締結後の面振れ測定方法を示す縦
断面図である。
【図9】本発明に係る駆動車輪用軸受装置の他の実施形
態における要部拡大断面図である。
【図10】同上と比較するための説明用要部拡大断面図
である。
【図11】本発明に係る駆動車輪用軸受装置の面振れ測
定結果を示すグラフである。
【図12】同上と比較するための説明用グラフである。
【図13】(a)従来の駆動車輪用軸受装置を示す側面
図である。(b)同上縦断面図である。
【図14】従来の他の駆動車輪用軸受装置を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・ハブ輪 1a・・・・・・・・・・・内側転走面 2・・・・・・・・・・・・複列の転がり軸受 3・・・・・・・・・・・・等速自在継手 4・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ 4a・・・・・・・・・・・側面 4b・・・・・・・・・・・パイロット部 5・・・・・・・・・・・・凹凸部 6、6’・・・・・・・・・溝 7・・・・・・・・・・・・外方部材 7a・・・・・・・・・・・車体取付フランジ 7b・・・・・・・・・・・外側転走面 8・・・・・・・・・・・・内方部材 9・・・・・・・・・・・・転動体 10、10’・・・・・・・硬化層 11・・・・・・・・・・・保持器 12、13・・・・・・・・シール 14・・・・・・・・・・・外側継手部材 14a・・・・・・・・・・内側転走面 15・・・・・・・・・・・マウス部 15a・・・・・・・・・・トラック溝 16・・・・・・・・・・・肩部 17・・・・・・・・・・・軸部 17a・・・・・・・・・・小径段部 17b・・・・・・・・・・嵌合部 18・・・・・・・・・・・ハブボルト 18a・・・・・・・・・・ナール 19、19’、19”・・・環状溝 20・・・・・・・・・・・ボルト穴 30・・・・・・・・・・・ブレーキロータ 31・・・・・・・・・・・取付け部 31a、31b・・・・・・接触面 32・・・・・・・・・・・側面 33a、33b・・・・・・接触部 50、92・・・・・・・・内方部材 51、80・・・・・・・・ハブ輪 51a、80a・・・・・・転走面 52・・・・・・・・・・・内輪 52a・・・・・・・・・・転走面 53・・・・・・・・・・・小径段部 54、81・・・・・・・・車輪取付フランジ 54a・・・・・・・・・・側面 55・・・・・・・・・・・ハブボルト 55a・・・・・・・・・・ナール 56・・・・・・・・・・・環状溝 57・・・・・・・・・・・ボルト穴 60、91・・・・・・・・外方部材 60a、60b、91a・・転走面 61、94・・・・・・・・車体取付フランジ 62、63、96、97・・シール 70、93・・・・・・・・転動体 71、95・・・・・・・・保持器 B・・・・・・・・・・・・基台 G・・・・・・・・・・・・ダイヤルゲージ N・・・・・・・・・・・・ナット W・・・・・・・・・・・・ホイール Wa・・・・・・・・・・・凹み Z・・・・・・・・・・・・加工治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B60B 27/00 B60B 27/00 J Fターム(参考) 3J058 AA47 AA53 AA62 BA21 BA23 BA75 CB14 DD02 FA01 3J101 AA03 AA43 AA54 AA62 AA72 BA53 DA03 FA01 FA51 FA53 GA03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーキロータを介して車輪を締結する車
    輪取付フランジを形成し、この車輪取付フランジの周方
    向に沿って複数のハブボルトを植設するハブ輪と、等速
    自在継手と、車体に対して車輪を回転自在に支承する複
    列の転がり軸受とをユニット化し、前記ハブ輪と前記等
    速自在継手の外側継手部材とを嵌合させ、前記等速自在
    継手の回転を前記ハブ輪に伝達するようにした駆動車輪
    用軸受装置において、 前記ハブ輪の内径に硬化させた凹凸部を形成すると共
    に、この凹凸部に前記外側継手部材を拡径させて食い込
    ませることにより、前記ハブ輪と前記外側継手部材とを
    一体に塑性結合し、前記車輪取付フランジの側面を、前
    記ハブボルトを圧入および前記塑性結合後に切削加工す
    る切削面としたことを特徴とする駆動車輪用軸受装置。
  2. 【請求項2】前記ハブ輪に形成するブレーキロータのパ
    イロット部を、前記塑性結合後に切削加工する切削面と
    した請求項1に記載の駆動車輪用軸受装置。
  3. 【請求項3】前記車輪取付フランジに前記ハブボルトを
    包含する所定の幅を有する環状溝を形成すると共に、こ
    の環状溝以外の前記車輪取付フランジの側面を、前記ハ
    ブボルト圧入後に切削加工した切削面とした請求項1ま
    たは2に記載の駆動車輪用軸受装置。
  4. 【請求項4】前記車輪のホイールを鋼製とした時、この
    ホイールと前記ブレーキロータとの接触部のうち、前記
    ハブボルトのピッチ円直径に対して外径側の接触部より
    も小径に、かつ前記ハブボルトのピッチ円直径に対して
    内径側の接触部よりも大径になるように、前記環状溝の
    幅寸法を設定した請求項3に記載の駆動車輪用軸受装
    置。
  5. 【請求項5】前記ハブボルトを前記環状溝内に植設する
    と共に、前記ハブボルトの外径から前記環状溝の縁部ま
    での距離を1mm以上とした請求項3または4に記載の
    駆動車輪用軸受装置。
  6. 【請求項6】前記環状溝の深さを、少なくとも0.3m
    mとした請求項3乃至5いずれかに記載の駆動車輪用軸
    受装置。
  7. 【請求項7】前記車輪取付フランジの外径側を、車輪側
    に僅かに突出させた請求項1乃至6いずれかに記載の駆
    動車輪用軸受装置。
  8. 【請求項8】前記車輪取付フランジの側面のうち、前記
    ブレーキロータが接触する側の面振れを20μm以下に
    規制した請求項1乃至7いずれかに記載の駆動車輪用軸
    受装置。
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