JP2002370506A - 駆動車輪用軸受装置 - Google Patents
駆動車輪用軸受装置Info
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- JP2002370506A JP2002370506A JP2001178637A JP2001178637A JP2002370506A JP 2002370506 A JP2002370506 A JP 2002370506A JP 2001178637 A JP2001178637 A JP 2001178637A JP 2001178637 A JP2001178637 A JP 2001178637A JP 2002370506 A JP2002370506 A JP 2002370506A
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- wheel
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Abstract
(57)【要約】
【課題】大きなモーメント荷重が装置に作用しても結合
部に緩みが発生せず、かつ精密な予圧管理ができ、適正
な予圧量が得られる駆動車輪用軸受装置を提供する。 【解決手段】この駆動車輪用軸受装置は、ハブ輪1と、
軸受部2と、等速自在継手3とをユニット化して構成し
ている。等速自在継手3の外側継手部材14に一方の軸
受転走面14aを形成すると共に、この外側継手部材1
4にハブ輪1と別体の内輪10を外嵌し、外側継手部材
14の軸部16を拡径し、ハブ輪1の内周に形成した凹
凸部6に食い込ませてハブ輪1と外側継手部材14とを
塑性結合する。
部に緩みが発生せず、かつ精密な予圧管理ができ、適正
な予圧量が得られる駆動車輪用軸受装置を提供する。 【解決手段】この駆動車輪用軸受装置は、ハブ輪1と、
軸受部2と、等速自在継手3とをユニット化して構成し
ている。等速自在継手3の外側継手部材14に一方の軸
受転走面14aを形成すると共に、この外側継手部材1
4にハブ輪1と別体の内輪10を外嵌し、外側継手部材
14の軸部16を拡径し、ハブ輪1の内周に形成した凹
凸部6に食い込ませてハブ輪1と外側継手部材14とを
塑性結合する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の駆動車
輪を支持する駆動車輪用軸受装置に関するもので、特
に、ハブ輪と等速自在継手の外側継手部材と複列の車輪
軸受とをユニット化した駆動車輪用軸受装置に関する。
輪を支持する駆動車輪用軸受装置に関するもので、特
に、ハブ輪と等速自在継手の外側継手部材と複列の車輪
軸受とをユニット化した駆動車輪用軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】FR車の後輪、FF車の前輪、あるいは
4WD車の全輪といった自動車の駆動輪は、駆動車輪用
軸受装置により懸架装置に支持する。近年、駆動車輪用
軸受装置は軽量・コンパクト化を狙って、ハブ輪と等速
自在継手と軸受部とをユニット化する傾向にある。
4WD車の全輪といった自動車の駆動輪は、駆動車輪用
軸受装置により懸架装置に支持する。近年、駆動車輪用
軸受装置は軽量・コンパクト化を狙って、ハブ輪と等速
自在継手と軸受部とをユニット化する傾向にある。
【0003】図5は従来の駆動車輪用軸受装置を示す縦
断面図で、ハブ輪50と、軸受部60と、等速自在継手
70とをユニット化して構成している。ハブ輪50は車
輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ5
1を一体に有し、この車輪取付フランジ51の円周等配
位置には車輪を固定するためのハブボルト52を植設し
ている。
断面図で、ハブ輪50と、軸受部60と、等速自在継手
70とをユニット化して構成している。ハブ輪50は車
輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ5
1を一体に有し、この車輪取付フランジ51の円周等配
位置には車輪を固定するためのハブボルト52を植設し
ている。
【0004】軸受部60は外方部材61と内方部材62
と複列の転動体63、63とからなり、外方部材61は
外周に車体(図示せず)に取り付けるための車体取付フ
ランジ64を一体に有し、内周には複列の転走面61
a、61aを形成している。一方、内方部材62は、前
記した外方部材61の転走面61a、61aに対向する
複列の転走面50a、71aを形成している。この一方
の転走面50aはハブ輪50の外周に一体形成し、他方
の転走面71aは等速自在継手70の外側継手部材71
の外周にそれぞれ一体形成している。複列の転動体6
3、63をこれら転走面61a、50aと61a、71
a間にそれぞれ収容し、保持器65、65で転動自在に
保持している。この場合、内方部材62はハブ輪50と
外側継手部材71を指す。軸受部60の端部にはシール
66、67を装着し、軸受内部に封入した潤滑グリース
の漏洩を防止すると共に、外部からの雨水やダスト等の
侵入を防止している。
と複列の転動体63、63とからなり、外方部材61は
外周に車体(図示せず)に取り付けるための車体取付フ
ランジ64を一体に有し、内周には複列の転走面61
a、61aを形成している。一方、内方部材62は、前
記した外方部材61の転走面61a、61aに対向する
複列の転走面50a、71aを形成している。この一方
の転走面50aはハブ輪50の外周に一体形成し、他方
の転走面71aは等速自在継手70の外側継手部材71
の外周にそれぞれ一体形成している。複列の転動体6
3、63をこれら転走面61a、50aと61a、71
a間にそれぞれ収容し、保持器65、65で転動自在に
保持している。この場合、内方部材62はハブ輪50と
外側継手部材71を指す。軸受部60の端部にはシール
66、67を装着し、軸受内部に封入した潤滑グリース
の漏洩を防止すると共に、外部からの雨水やダスト等の
侵入を防止している。
【0005】等速自在継手70は外側継手部材71と図
示しない内輪、ケージ、およびトルク伝達ボールとから
なる。外側継手部材71はカップ状のマウス部72と、
このマウス部72から軸方向に延びる軸部73を有し、
マウス部72の内周には軸方向に延びる曲線状のトラッ
ク溝72aを形成している。
示しない内輪、ケージ、およびトルク伝達ボールとから
なる。外側継手部材71はカップ状のマウス部72と、
このマウス部72から軸方向に延びる軸部73を有し、
マウス部72の内周には軸方向に延びる曲線状のトラッ
ク溝72aを形成している。
【0006】中空に形成した外側継手部材71の軸部7
3をハブ輪50に内嵌すると共に、ハブ輪50の内周面
に凹凸部53を形成し、軸部73を拡径してこの凹凸部
53に食い込ませ、その嵌合部を加締めてハブ輪50と
外側継手部材71とを塑性結合させている(特開200
1−18605号)。
3をハブ輪50に内嵌すると共に、ハブ輪50の内周面
に凹凸部53を形成し、軸部73を拡径してこの凹凸部
53に食い込ませ、その嵌合部を加締めてハブ輪50と
外側継手部材71とを塑性結合させている(特開200
1−18605号)。
【0007】前記の駆動車輪用軸受装置では、従来のセ
レーション等のトルク伝達手段に比べ嵌合部の緩みを防
止でき、さらに嵌合部の摩耗を抑制することができるた
め、ユニットの耐久性と操縦安定性を向上させることが
できる。また、この結合部はトルク伝達手段と、ハブ輪
と外側継手部材の結合手段とを併せ持つため、一層の軽
量・コンパクト化に寄与する。
レーション等のトルク伝達手段に比べ嵌合部の緩みを防
止でき、さらに嵌合部の摩耗を抑制することができるた
め、ユニットの耐久性と操縦安定性を向上させることが
できる。また、この結合部はトルク伝達手段と、ハブ輪
と外側継手部材の結合手段とを併せ持つため、一層の軽
量・コンパクト化に寄与する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】駆動車輪用軸受装置に
おいて、特に自動車の旋回時に大きなモーメント荷重が
軸受部に作用するため、装置の剛性を高め、軸受寿命を
向上させるために軸受部に予圧を付与して使用すること
がある。しかし、この予圧量が過大になれば逆に軸受寿
命を激減させる恐れがあり、適正な予圧を設定するには
装置の組立に際して精密な予圧管理を必要とする。
おいて、特に自動車の旋回時に大きなモーメント荷重が
軸受部に作用するため、装置の剛性を高め、軸受寿命を
向上させるために軸受部に予圧を付与して使用すること
がある。しかし、この予圧量が過大になれば逆に軸受寿
命を激減させる恐れがあり、適正な予圧を設定するには
装置の組立に際して精密な予圧管理を必要とする。
【0009】前述した駆動車輪用軸受装置において、複
列の内側転走面のうち一方を外側継手部材に、他方をハ
ブ輪にそれぞれ一体形成し、外側継手部材の軸部をこの
ハブ輪に内嵌すると共に、ハブ輪の内周面に凹凸部を形
成し、中空の軸部を拡径してこの凹凸部に食い込ませ、
嵌合部を加締めてハブ輪と外側継手部材とを塑性結合さ
せているため、軽量・コンパクト化という駆動車輪用軸
受装置としての所期の課題は達成できるが、拡径の際に
ハブ輪が膨張して転走面の寸法変形を招来する。この結
果、軸受部の隙間がバラツキ、適正な予圧量を精密に維
持することが難しいといった新たな問題が生じていた。
列の内側転走面のうち一方を外側継手部材に、他方をハ
ブ輪にそれぞれ一体形成し、外側継手部材の軸部をこの
ハブ輪に内嵌すると共に、ハブ輪の内周面に凹凸部を形
成し、中空の軸部を拡径してこの凹凸部に食い込ませ、
嵌合部を加締めてハブ輪と外側継手部材とを塑性結合さ
せているため、軽量・コンパクト化という駆動車輪用軸
受装置としての所期の課題は達成できるが、拡径の際に
ハブ輪が膨張して転走面の寸法変形を招来する。この結
果、軸受部の隙間がバラツキ、適正な予圧量を精密に維
持することが難しいといった新たな問題が生じていた。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、大きなモーメント荷重が装置に作用しても結
合部に緩みが発生せず、かつ精密な予圧管理ができ、適
正な予圧量が得られる駆動車輪用軸受装置を提供するこ
とを目的としている。
たもので、大きなモーメント荷重が装置に作用しても結
合部に緩みが発生せず、かつ精密な予圧管理ができ、適
正な予圧量が得られる駆動車輪用軸受装置を提供するこ
とを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成すべく、
本発明のうち請求項1記載の発明は、一端に車輪取付フ
ランジを一体に有するハブ輪と、内周に複列の転走面を
形成した外方部材と、この外方部材の転走面に対向する
複列の転走面を外周に形成した内方部材と、前記外方部
材と内方部材の転走面間に収容した複列の転動体をそれ
ぞれ有する軸受部と、等速自在継手の外側継手部材とを
ユニット化し、この外側継手部材の回転を前記ハブ輪に
伝達し、車体に対してこのハブ輪を回転自在に支承した
駆動車輪用軸受装置において、前記内方部材に形成した
複列の転走面のうち少なくとも一方を別体の内輪に形成
し、前記ハブ輪と外側継手部材の嵌合部で外径側に配設
した部材に硬化処理した凹凸部を形成すると共に、内径
側に配設した部材を拡径させてこの凹凸部に食い込ま
せ、前記嵌合部を加締めて前記ハブ輪と外側継手部材と
を塑性結合した構成を採用した。
本発明のうち請求項1記載の発明は、一端に車輪取付フ
ランジを一体に有するハブ輪と、内周に複列の転走面を
形成した外方部材と、この外方部材の転走面に対向する
複列の転走面を外周に形成した内方部材と、前記外方部
材と内方部材の転走面間に収容した複列の転動体をそれ
ぞれ有する軸受部と、等速自在継手の外側継手部材とを
ユニット化し、この外側継手部材の回転を前記ハブ輪に
伝達し、車体に対してこのハブ輪を回転自在に支承した
駆動車輪用軸受装置において、前記内方部材に形成した
複列の転走面のうち少なくとも一方を別体の内輪に形成
し、前記ハブ輪と外側継手部材の嵌合部で外径側に配設
した部材に硬化処理した凹凸部を形成すると共に、内径
側に配設した部材を拡径させてこの凹凸部に食い込ま
せ、前記嵌合部を加締めて前記ハブ輪と外側継手部材と
を塑性結合した構成を採用した。
【0012】このように複列の内側転走面のうち少なく
とも一方を別体の内輪に形成しているため、ハブ輪と外
側継手部材の嵌合部で、内径側に配設した部材を拡径さ
せる際に、外径側に配設した部材が例え膨張しても直接
内輪には影響せず、予め設定した適正な予圧が確保でき
る。
とも一方を別体の内輪に形成しているため、ハブ輪と外
側継手部材の嵌合部で、内径側に配設した部材を拡径さ
せる際に、外径側に配設した部材が例え膨張しても直接
内輪には影響せず、予め設定した適正な予圧が確保でき
る。
【0013】また、請求項2に記載の発明のように、前
記外側継手部材に前記別体の内輪を外嵌し、前記内方部
材に形成した複列の転走面のうち一方を前記外側継手部
材の外径に一体形成すれば、装置の軽量・コンパクト化
といった所期の技術的課題を解決し、拡径による軸受部
の変形を防止でき精度の向上が実現できる。
記外側継手部材に前記別体の内輪を外嵌し、前記内方部
材に形成した複列の転走面のうち一方を前記外側継手部
材の外径に一体形成すれば、装置の軽量・コンパクト化
といった所期の技術的課題を解決し、拡径による軸受部
の変形を防止でき精度の向上が実現できる。
【0014】また、請求項3に記載の発明のように、前
記ハブ輪に前記別体の内輪を外嵌し、前記内方部材に形
成した複列の転走面のうち一方を前記ハブ輪の外径に一
体形成すれば、拡径による軸受部の変形を防止でき精度
の向上が図れると共に、等速自在継手の内部昇温が軸受
部に影響するのを抑制することができ、軸受寿命の向上
が図れる。
記ハブ輪に前記別体の内輪を外嵌し、前記内方部材に形
成した複列の転走面のうち一方を前記ハブ輪の外径に一
体形成すれば、拡径による軸受部の変形を防止でき精度
の向上が図れると共に、等速自在継手の内部昇温が軸受
部に影響するのを抑制することができ、軸受寿命の向上
が図れる。
【0015】また、請求項4に記載の発明は、前記ハブ
輪と外側継手部材の嵌合部で内径側に配設した部材を中
空とすれば、軽量化は勿論のこと、運転中の軸受部の空
冷効果により軸受内部の昇温を抑制でき、さらなる軸受
寿命の向上が図れる。
輪と外側継手部材の嵌合部で内径側に配設した部材を中
空とすれば、軽量化は勿論のこと、運転中の軸受部の空
冷効果により軸受内部の昇温を抑制でき、さらなる軸受
寿命の向上が図れる。
【0016】また、請求項5に記載の発明のように、前
記ハブ輪と外側継手部材の嵌合部で内径側に配設した部
材と、前記凹凸部との表面の硬度差を30HRC以上に
設定することにより、加締め時の凹凸部の潰れを確実に
防止でき、モーメント荷重が作用しても緩むことのない
強固な塑性結合が実現できる。
記ハブ輪と外側継手部材の嵌合部で内径側に配設した部
材と、前記凹凸部との表面の硬度差を30HRC以上に
設定することにより、加締め時の凹凸部の潰れを確実に
防止でき、モーメント荷重が作用しても緩むことのない
強固な塑性結合が実現できる。
【0017】さらに、請求項6に記載の発明のように、
前記ハブ輪と外側継手部材とで前記別体の内輪を軸方向
に突合せ状態に挟持したので、ユニット組立の際の精度
向上が図れ、精密な予圧管理ができる。
前記ハブ輪と外側継手部材とで前記別体の内輪を軸方向
に突合せ状態に挟持したので、ユニット組立の際の精度
向上が図れ、精密な予圧管理ができる。
【0018】また、請求項7に記載の発明のように、前
記軸受部の内部隙間を負に管理すれば、装置の剛性を高
めることができ、操縦安定性と軸受寿命を向上させると
いった所期の技術的課題を解決することができる。
記軸受部の内部隙間を負に管理すれば、装置の剛性を高
めることができ、操縦安定性と軸受寿命を向上させると
いった所期の技術的課題を解決することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る駆動
車輪用軸受装置の実施形態を示す縦断面図である。
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る駆動
車輪用軸受装置の実施形態を示す縦断面図である。
【0020】この駆動車輪用軸受装置は、ハブ輪1と、
軸受部2と、等速自在継手3とをユニット化して構成し
ている。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態
で、車両の外側寄りとなる側をアウトボード側、中央寄
り側をインボード側という。
軸受部2と、等速自在継手3とをユニット化して構成し
ている。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態
で、車両の外側寄りとなる側をアウトボード側、中央寄
り側をインボード側という。
【0021】ハブ輪1は、アウトボード側の端部に車輪
(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ4を
一体に有し、この車輪取付フランジ4の円周等配位置に
車輪を固定するハブボルト5を植設している。ハブ輪1
の内周面には凹凸部6を形成し、熱処理によって表面硬
さを60HRC程度まで硬化させる。熱処理としては、
局部加熱ができ、硬化層深さの設定が比較的容易にでき
る高周波誘導加熱による焼入れが好適である。
(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ4を
一体に有し、この車輪取付フランジ4の円周等配位置に
車輪を固定するハブボルト5を植設している。ハブ輪1
の内周面には凹凸部6を形成し、熱処理によって表面硬
さを60HRC程度まで硬化させる。熱処理としては、
局部加熱ができ、硬化層深さの設定が比較的容易にでき
る高周波誘導加熱による焼入れが好適である。
【0022】なお、凹凸部6は、図2に示すような複数
列の溝を直交させた形状を例示することができる。
(a)は互いに傾斜した溝で、(b)は軸方向および周
方向の溝でアヤメローレット状を形成することができ
る。
列の溝を直交させた形状を例示することができる。
(a)は互いに傾斜した溝で、(b)は軸方向および周
方向の溝でアヤメローレット状を形成することができ
る。
【0023】軸受部2は、外方部材7と内方部材8と複
列の転動体9、9とからなり、外方部材7は外周に車体
(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ7a
を一体に有し、内周には複列の転走面7b、7bを形成
している。一方、内方部材8は、内輪10と後述する外
側継手部材14を指し、前記した外方部材7の転走面7
b、7bに対向するアウトボード側の転走面10aを内
輪10の外周に、またインボード側の転走面14aを外
側継手部材14の外周にそれぞれ形成している。複列の
転動体9、9をこれら転走面7b、10aと7b、14
a間にそれぞれ収容し、保持器11、11で転動自在に
保持している。軸受部2の端部にはシール12、13を
装着し、軸受内部に封入した潤滑グリースの漏洩を防止
すると共に、外部からの雨水やダスト等の侵入を防止し
ている。ここで軸受部2は転動体9、9をボールとした
複列アンギュラ玉軸受を例示したが、これに限らず転動
体に円すいころを使用した複列円すいころ軸受であって
も良い。
列の転動体9、9とからなり、外方部材7は外周に車体
(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ7a
を一体に有し、内周には複列の転走面7b、7bを形成
している。一方、内方部材8は、内輪10と後述する外
側継手部材14を指し、前記した外方部材7の転走面7
b、7bに対向するアウトボード側の転走面10aを内
輪10の外周に、またインボード側の転走面14aを外
側継手部材14の外周にそれぞれ形成している。複列の
転動体9、9をこれら転走面7b、10aと7b、14
a間にそれぞれ収容し、保持器11、11で転動自在に
保持している。軸受部2の端部にはシール12、13を
装着し、軸受内部に封入した潤滑グリースの漏洩を防止
すると共に、外部からの雨水やダスト等の侵入を防止し
ている。ここで軸受部2は転動体9、9をボールとした
複列アンギュラ玉軸受を例示したが、これに限らず転動
体に円すいころを使用した複列円すいころ軸受であって
も良い。
【0024】等速自在継手3は外側継手部材14と図示
しない内輪、ケージ、およびトルク伝達ボールとからな
る。外側継手部材3はカップ状のマウス部15と、この
マウス部15から軸方向に延びる軸部16を有し、マウ
ス部15の内周には軸方向に延びる曲線状のトラック溝
15aを形成している。
しない内輪、ケージ、およびトルク伝達ボールとからな
る。外側継手部材3はカップ状のマウス部15と、この
マウス部15から軸方向に延びる軸部16を有し、マウ
ス部15の内周には軸方向に延びる曲線状のトラック溝
15aを形成している。
【0025】中空に形成した外側継手部材14の軸部1
6の外周には前記した転走面14aを形成している。ま
た、この軸部16は内輪10を圧入する小径段部16a
と、ハブ輪1と嵌合する嵌合部16bを有している。小
径段部16aに圧入した内輪10を、軸部16の肩部1
6cと前記したハブ輪1とによって突合せ状態で挟持
し、嵌合部16bをハブ輪1に内嵌すると共に、この嵌
合部16bを拡径してハブ輪1の凹凸部6に食い込ま
せ、その嵌合部16bを加締めてハブ輪1と外側継手部
材14とを塑性結合させる。これにより、この結合部は
トルク伝達手段と、ハブ輪1と外側継手部材14の結合
手段とを併せ持つため、セレーション等のトルク伝達手
段をハブ輪や外側継手部材に形成する必要はなく、さら
に両部材を軸方向に結合するためのねじ部の形成やナッ
ト等の部品を廃止することができ、一層の軽量・コンパ
クト化を実現することができる。
6の外周には前記した転走面14aを形成している。ま
た、この軸部16は内輪10を圧入する小径段部16a
と、ハブ輪1と嵌合する嵌合部16bを有している。小
径段部16aに圧入した内輪10を、軸部16の肩部1
6cと前記したハブ輪1とによって突合せ状態で挟持
し、嵌合部16bをハブ輪1に内嵌すると共に、この嵌
合部16bを拡径してハブ輪1の凹凸部6に食い込ま
せ、その嵌合部16bを加締めてハブ輪1と外側継手部
材14とを塑性結合させる。これにより、この結合部は
トルク伝達手段と、ハブ輪1と外側継手部材14の結合
手段とを併せ持つため、セレーション等のトルク伝達手
段をハブ輪や外側継手部材に形成する必要はなく、さら
に両部材を軸方向に結合するためのねじ部の形成やナッ
ト等の部品を廃止することができ、一層の軽量・コンパ
クト化を実現することができる。
【0026】外側継手部材14において、マウス部15
の内周に形成したトラック溝15aとシール13が摺接
するシールランド部から転走面14a、および小径段部
16aに亙って表面硬化処理を施す。硬化処理として高
周波誘導加熱による焼入れが好適である。また、拡径す
る嵌合部16bは未焼入れのままとし、鍛造後の素材表
面硬さ10〜30HRCで、前記したハブ輪1の凹凸部
6の表面硬さ60HRCとの硬度差を30HRC以上に
設定するのが好ましい。これにより、嵌合部16bが凹
凸部6に食いこみ、凹凸部6の先端が潰れることなく強
固に塑性結合できる。
の内周に形成したトラック溝15aとシール13が摺接
するシールランド部から転走面14a、および小径段部
16aに亙って表面硬化処理を施す。硬化処理として高
周波誘導加熱による焼入れが好適である。また、拡径す
る嵌合部16bは未焼入れのままとし、鍛造後の素材表
面硬さ10〜30HRCで、前記したハブ輪1の凹凸部
6の表面硬さ60HRCとの硬度差を30HRC以上に
設定するのが好ましい。これにより、嵌合部16bが凹
凸部6に食いこみ、凹凸部6の先端が潰れることなく強
固に塑性結合できる。
【0027】図3は嵌合部16bを拡径させる治具17
を示し、軸17aの先端に大径部17bを一体に形成し
ている。この大径部17bを嵌合部16bの内径寸法よ
りも所定量大径に形成し、外側継手部材14のマウス部
15を支持しながら、この大径部17bを嵌合部16b
に貫入することにより、嵌合部16bを拡径することが
できる。
を示し、軸17aの先端に大径部17bを一体に形成し
ている。この大径部17bを嵌合部16bの内径寸法よ
りも所定量大径に形成し、外側継手部材14のマウス部
15を支持しながら、この大径部17bを嵌合部16b
に貫入することにより、嵌合部16bを拡径することが
できる。
【0028】図4は、本発明に係る駆動車輪用軸受装置
の他の実施形態を示す縦断面図である。この駆動車輪用
軸受装置は、前述した実施形態と同様、ハブ輪20と、
軸受部30と、等速自在継手40とをユニット化して構
成している。
の他の実施形態を示す縦断面図である。この駆動車輪用
軸受装置は、前述した実施形態と同様、ハブ輪20と、
軸受部30と、等速自在継手40とをユニット化して構
成している。
【0029】ハブ輪20は、アウトボード側の端部に車
輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ2
1を一体に有し、この車輪取付フランジ21の円周等配
位置に車輪を固定するハブボルト22を植設している。
ハブ輪20の外周面にアウトボード側の転走面23と、
別体の内輪34を圧入する小径段部24と、等速自在継
手40の外側継手部材41を嵌合する嵌合部25を形成
している。
輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ2
1を一体に有し、この車輪取付フランジ21の円周等配
位置に車輪を固定するハブボルト22を植設している。
ハブ輪20の外周面にアウトボード側の転走面23と、
別体の内輪34を圧入する小径段部24と、等速自在継
手40の外側継手部材41を嵌合する嵌合部25を形成
している。
【0030】軸受部30は、外方部材31と内方部材3
2と複列の転動体33、33とからなり、外方部材31
は外周に車体(図示せず)に取り付けるための車体取付
フランジ31aを一体に有し、内周には複列の転走面3
1b、31bを形成している。一方、内方部材32は、
内輪34と後述する外側継手部材41を指し、前記した
外方部材31の転走面31b、31bに対向するアウト
ボード側の転走面23をハブ輪20の外周に、またイン
ボード側の転走面34aを内輪34の外周にそれぞれ形
成している。複列の転動体33、33をこれら転走面3
1b、23と31b、34a間にそれぞれ収容し、保持
器35、35で転動自在に保持している。軸受部30の
端部にはシール36、37を装着し、軸受内部に封入し
た潤滑グリースの漏洩を防止すると共に、外部からの雨
水やダスト等の侵入を防止している。ここで軸受部30
は転動体33、33をボールとした複列アンギュラ玉軸
受を例示したが、これに限らず転動体に円すいころを使
用した複列円すいころ軸受であっても良い。
2と複列の転動体33、33とからなり、外方部材31
は外周に車体(図示せず)に取り付けるための車体取付
フランジ31aを一体に有し、内周には複列の転走面3
1b、31bを形成している。一方、内方部材32は、
内輪34と後述する外側継手部材41を指し、前記した
外方部材31の転走面31b、31bに対向するアウト
ボード側の転走面23をハブ輪20の外周に、またイン
ボード側の転走面34aを内輪34の外周にそれぞれ形
成している。複列の転動体33、33をこれら転走面3
1b、23と31b、34a間にそれぞれ収容し、保持
器35、35で転動自在に保持している。軸受部30の
端部にはシール36、37を装着し、軸受内部に封入し
た潤滑グリースの漏洩を防止すると共に、外部からの雨
水やダスト等の侵入を防止している。ここで軸受部30
は転動体33、33をボールとした複列アンギュラ玉軸
受を例示したが、これに限らず転動体に円すいころを使
用した複列円すいころ軸受であっても良い。
【0031】等速自在継手40は、外側継手部材41と
図示しない内輪、ケージ、およびトルク伝達ボールとか
らなる。外側継手部材40はカップ状のマウス部42
と、このマウス部42の一端内周に嵌合部43を有し、
マウス部42の他端内周には軸方向に延びる曲線状のト
ラック溝42aを形成している。嵌合部43の内周には
凹凸部43aを形成し、熱処理によって表面硬さを60
HRC程度まで硬化させる。熱処理としては、局部加熱
ができ、硬化層深さの設定が比較的容易にできる高周波
誘導加熱による焼入れが好適であるが、浸炭焼入れによ
る表面硬化処理でも良い。なお、凹凸部43aは、前述
したような複数列の溝を直交させたアヤメローレット状
の溝を形成する。
図示しない内輪、ケージ、およびトルク伝達ボールとか
らなる。外側継手部材40はカップ状のマウス部42
と、このマウス部42の一端内周に嵌合部43を有し、
マウス部42の他端内周には軸方向に延びる曲線状のト
ラック溝42aを形成している。嵌合部43の内周には
凹凸部43aを形成し、熱処理によって表面硬さを60
HRC程度まで硬化させる。熱処理としては、局部加熱
ができ、硬化層深さの設定が比較的容易にできる高周波
誘導加熱による焼入れが好適であるが、浸炭焼入れによ
る表面硬化処理でも良い。なお、凹凸部43aは、前述
したような複数列の溝を直交させたアヤメローレット状
の溝を形成する。
【0032】ハブ輪20の中空状嵌合部25を拡径し、
外側継手部材41の凹凸部43aに食い込ませ、ハブ輪
20と外側継手部材41とを塑性結合する。拡径する嵌
合部25は未焼入れのままとし、鍛造後の素材表面硬さ
10〜30HRCで、前記した外側継手部材41の凹凸
部43aの表面硬さ60HRCとの硬度差を30HRC
以上に設定する。
外側継手部材41の凹凸部43aに食い込ませ、ハブ輪
20と外側継手部材41とを塑性結合する。拡径する嵌
合部25は未焼入れのままとし、鍛造後の素材表面硬さ
10〜30HRCで、前記した外側継手部材41の凹凸
部43aの表面硬さ60HRCとの硬度差を30HRC
以上に設定する。
【0033】ハブ輪20において、シール36が摺接す
るシールランド部から転走面23、および小径段部24
に亙って高周波誘導加熱によって焼入れて、表面硬化処
理を施す。
るシールランド部から転走面23、および小径段部24
に亙って高周波誘導加熱によって焼入れて、表面硬化処
理を施す。
【0034】図示はしていないが、中空状のハブ輪ある
いは外側継手部材の嵌合部にエンドキャップを装着し
て、等速自在継手内部に封入された潤滑グリースの外部
への漏洩と外部からのダスト侵入を防止している。
いは外側継手部材の嵌合部にエンドキャップを装着し
て、等速自在継手内部に封入された潤滑グリースの外部
への漏洩と外部からのダスト侵入を防止している。
【0035】前述した実施形態と同様、別体の内輪34
を、ハブ輪20の小径段部24に圧入し、肩部24aと
外側継手部材41の端面41aとで突合せ状態で挟持す
る。ハブ輪20を支持しながら、前述した拡径治具17
を嵌合部25に圧入することにより拡径することができ
るが、内輪34を突合せ状態で挟持しているため、精度
良くユニット組立の際の精度向上が図れ、精密な予圧管
理ができる。
を、ハブ輪20の小径段部24に圧入し、肩部24aと
外側継手部材41の端面41aとで突合せ状態で挟持す
る。ハブ輪20を支持しながら、前述した拡径治具17
を嵌合部25に圧入することにより拡径することができ
るが、内輪34を突合せ状態で挟持しているため、精度
良くユニット組立の際の精度向上が図れ、精密な予圧管
理ができる。
【0036】軸受部30の隙間管理は、ハブ輪20の転
走面23の外径と肩部24aまでの寸法(溝ピッチ)、
および内輪34の転走面34aの外径と小径側端面まで
の寸法(溝ピッチ)によって決まる。これらの部位は所
定形状・寸法にドレッシングした砥石によって同時研削
するため、バラツキなく精度良く仕上げることが可能で
ある。
走面23の外径と肩部24aまでの寸法(溝ピッチ)、
および内輪34の転走面34aの外径と小径側端面まで
の寸法(溝ピッチ)によって決まる。これらの部位は所
定形状・寸法にドレッシングした砥石によって同時研削
するため、バラツキなく精度良く仕上げることが可能で
ある。
【0037】また、図4に例示した実施形態の場合、塑
性結合部を軸受転走面から遊離させているため、拡径に
よる変形を防止できるだけでなく、等速自在継手の内部
昇温による熱が軸受部に影響するのを抑制することもで
きる。本出願人の耐久試験結果では、この種の構造にお
いては、ハブ輪の中空構造による放熱効果と相俟って略
10℃昇温を抑制することができる。軸受部の内部温度
10℃の差異は、潤滑グリースの耐久性を格段に向上さ
せ、軸受寿命を飛躍的に向上させることができる。
性結合部を軸受転走面から遊離させているため、拡径に
よる変形を防止できるだけでなく、等速自在継手の内部
昇温による熱が軸受部に影響するのを抑制することもで
きる。本出願人の耐久試験結果では、この種の構造にお
いては、ハブ輪の中空構造による放熱効果と相俟って略
10℃昇温を抑制することができる。軸受部の内部温度
10℃の差異は、潤滑グリースの耐久性を格段に向上さ
せ、軸受寿命を飛躍的に向上させることができる。
【0038】以上、本発明の実施の形態について説明を
行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定され
るものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨
を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実
施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特
許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の
範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更
を含む。
行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定され
るものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨
を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実
施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特
許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の
範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更
を含む。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る駆動
車輪用軸受装置は、以下に挙げるような格別な効果を奏
する。 ハブ輪と軸受部と等速自在継手をユニット化した駆動
車輪用軸受装置において、軽量・コンパクト化といった
所期の技術課題を解決し、結合部の緩みや摩耗を防止す
ることができると共に、塑性結合の際の変形が軸受部に
影響するのを可及的に抑制することができるため、バラ
ツキのない精密な予圧量の管理をすることができる。し
たがって、装置の剛性を高め、操縦安定性と耐久性を格
段に向上させることができる。 また、少なくとも一方の軸受転走面を別体内輪に形成
したため、軸受転動寿命に最適な材料と、鍛造から形成
されるハブ輪または等速自在継手の外側継手部材に、鍛
造加工性に優れた材料を選定することができ、設計自由
度が拡大する。
車輪用軸受装置は、以下に挙げるような格別な効果を奏
する。 ハブ輪と軸受部と等速自在継手をユニット化した駆動
車輪用軸受装置において、軽量・コンパクト化といった
所期の技術課題を解決し、結合部の緩みや摩耗を防止す
ることができると共に、塑性結合の際の変形が軸受部に
影響するのを可及的に抑制することができるため、バラ
ツキのない精密な予圧量の管理をすることができる。し
たがって、装置の剛性を高め、操縦安定性と耐久性を格
段に向上させることができる。 また、少なくとも一方の軸受転走面を別体内輪に形成
したため、軸受転動寿命に最適な材料と、鍛造から形成
されるハブ輪または等速自在継手の外側継手部材に、鍛
造加工性に優れた材料を選定することができ、設計自由
度が拡大する。
【図1】本発明に係る駆動車輪用軸受装置の実施形態を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図2】本発明に係る凹凸部の要部拡大図である。
【図3】本発明に係る嵌合部を拡径させる治具の正面図
である。
である。
【図4】本発明に係る駆動車輪用軸受装置の他の実施形
態を示す縦断面図である。
態を示す縦断面図である。
【図5】従来の駆動車輪用軸受装置を示す縦断面図であ
る。
る。
1・・・・・ハブ輪 2・・・・・軸受部 3・・・・・等速自在継手 4・・・・・車輪取付フランジ 5・・・・・ハブボルト 6・・・・・凹凸部 7・・・・・外方部材 7a・・・・車体取付フランジ 7b・・・・転走面 8・・・・・内方部材 9・・・・・転動体 10・・・・内輪 11・・・・保持器 12・・・・シール 13・・・・シール 14・・・・外側継手部材 14a・・・転走面 15・・・・マウス部 15a・・・トラック溝 16・・・・軸部 16a・・・小径段部 16b・・・嵌合部 16c・・・肩部 17・・・・拡径治具 17a・・・軸 17b・・・大径部 20・・・・ハブ輪 21・・・・車輪取付フランジ 22・・・・ハブボルト 23・・・・転走面 24・・・・小径段部 24a・・・肩部 25・・・・嵌合部 30・・・・軸受部 31・・・・外方部材 31a・・・車体取付フランジ 31b・・・転走面 32・・・・内方部材 34・・・・内輪 34a・・・転走面 35・・・・保持器 36・・・・シール 37・・・・シール 40・・・・等速自在継手 41・・・・外側継手部材 42・・・・マウス部 42a・・・トラック溝 43・・・・嵌合部 43a・・・凹凸部 50・・・・ハブ輪 50a・・・転走面 51・・・・車輪取付フランジ 52・・・・ハブボルト 53・・・・凹凸部 60・・・・軸受部 61・・・・外方部材 61a・・・転走面 62・・・・内方部材 63・・・・転動体 64・・・・車体取付フランジ 65・・・・保持器 66・・・・シール 67・・・・シール 70・・・・等速自在継手 71・・・・外側継手部材 71a・・・転走面 72・・・・マウス部 72a・・・トラック溝 73・・・・軸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16D 3/20 F16D 1/06 B
Claims (7)
- 【請求項1】一端に車輪取付フランジを一体に有するハ
ブ輪と、内周に複列の転走面を形成した外方部材と、こ
の外方部材の転走面に対向する複列の転走面を外周に形
成した内方部材と、前記外方部材と内方部材の転走面間
に収容した複列の転動体をそれぞれ有する軸受部と、等
速自在継手の外側継手部材とをユニット化し、この外側
継手部材の回転を前記ハブ輪に伝達し、車体に対してこ
のハブ輪を回転自在に支承した駆動車輪用軸受装置にお
いて、 前記内方部材に形成した複列の転走面のうち少なくとも
一方を別体の内輪に形成し、前記ハブ輪と外側継手部材
の嵌合部で外径側に配設した部材に硬化処理した凹凸部
を形成すると共に、内径側に配設した部材を拡径させて
この凹凸部に食い込ませ、前記嵌合部を加締めて前記ハ
ブ輪と外側継手部材とを塑性結合したことを特徴とする
駆動車輪用軸受装置。 - 【請求項2】前記外側継手部材に前記別体の内輪を外嵌
し、前記内方部材に形成した複列の転走面のうち一方を
前記外側継手部材の外径に一体形成した請求項1に記載
の駆動車輪用軸受装置。 - 【請求項3】前記ハブ輪に前記別体の内輪を外嵌し、前
記内方部材に形成した複列の転走面のうち一方を前記ハ
ブ輪の外径に一体形成した請求項1に記載の駆動車輪用
軸受装置。 - 【請求項4】前記ハブ輪と外側継手部材の嵌合部で内径
側に配設した部材を中空とした請求項1乃至3いずれか
に記載の駆動車輪用軸受装置。 - 【請求項5】前記ハブ輪と外側継手部材の嵌合部で内径
側に配設した部材と、前記凹凸部との表面の硬度差を3
0HRC以上に設定した請求項1乃至4いずれかに記載
の駆動車輪用軸受装置。 - 【請求項6】前記ハブ輪と外側継手部材とで前記別体の
内輪を軸方向に突合せ状態に挟持した請求項1乃至5い
ずれかに記載の駆動車輪用軸受装置。 - 【請求項7】前記軸受部の内部隙間を負に管理した請求
項1乃至6いずれかに記載の駆動車輪用軸受装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001178637A JP2002370506A (ja) | 2001-06-13 | 2001-06-13 | 駆動車輪用軸受装置 |
CN02802036A CN1463230A (zh) | 2001-06-13 | 2002-06-07 | 驱动车轮用轴承装置以及其制造方法 |
US10/479,970 US20040234182A1 (en) | 2001-06-13 | 2002-06-07 | Bearing device for drive wheel and method of manufacturing the bearing device |
EP02733419A EP1396354A4 (en) | 2001-06-13 | 2002-06-07 | BEARING DEVICE FOR DRIVE WHEEL AND METHOD FOR MANUFACTURING THE BEARING DEVICE |
PCT/JP2002/005704 WO2002102608A1 (fr) | 2001-06-13 | 2002-06-07 | Dispositif de roulement a paliers pour roue motrice et procede de fabrication de ce dispositif de roulement |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001178637A JP2002370506A (ja) | 2001-06-13 | 2001-06-13 | 駆動車輪用軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002370506A true JP2002370506A (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=19019305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001178637A Withdrawn JP2002370506A (ja) | 2001-06-13 | 2001-06-13 | 駆動車輪用軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002370506A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005121176A (ja) * | 2003-10-20 | 2005-05-12 | Ntn Corp | ボールねじアクチュエータ |
WO2008018646A1 (en) * | 2006-08-11 | 2008-02-14 | Il Jin Global Co., Ltd. | Wheel bearing assembly for vehicle |
JP2013154878A (ja) * | 2013-03-12 | 2013-08-15 | Ntn Corp | 車輪用軸受装置、およびその製造方法 |
US9505266B2 (en) | 2008-04-04 | 2016-11-29 | Ntn Corporation | Wheel bearing apparatus and axle module |
-
2001
- 2001-06-13 JP JP2001178637A patent/JP2002370506A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005121176A (ja) * | 2003-10-20 | 2005-05-12 | Ntn Corp | ボールねじアクチュエータ |
WO2008018646A1 (en) * | 2006-08-11 | 2008-02-14 | Il Jin Global Co., Ltd. | Wheel bearing assembly for vehicle |
US9505266B2 (en) | 2008-04-04 | 2016-11-29 | Ntn Corporation | Wheel bearing apparatus and axle module |
JP2013154878A (ja) * | 2013-03-12 | 2013-08-15 | Ntn Corp | 車輪用軸受装置、およびその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041124 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
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