JP2003175430A - クランクシャフト加工機のレスト方法及びそのレスト装置 - Google Patents

クランクシャフト加工機のレスト方法及びそのレスト装置

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JP2003175430A
JP2003175430A JP2001373934A JP2001373934A JP2003175430A JP 2003175430 A JP2003175430 A JP 2003175430A JP 2001373934 A JP2001373934 A JP 2001373934A JP 2001373934 A JP2001373934 A JP 2001373934A JP 2003175430 A JP2003175430 A JP 2003175430A
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crankshaft
rest
pressure
hydraulic
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JP2001373934A
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Masumi Shimomura
真素美 下村
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Komatsu Machinery Corp
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Komatsu Machinery Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 黒皮のまま精度良く加工でき、黒皮を剥がす
前加工が不要となるクランクシャフト加工機のレスト方
法及びレスト装置を提供する。 【解決手段】 クランクシャフト(1)のメインジャーナ
ル軸心に略垂直な面内で開閉自在に設けられた1対のレ
ストアーム(12,12)と、メインジャーナル軸心に垂直方
向に伸縮自在に、かつ未加工のメインジャーナル(2a)又
はカウンタウエイト(3)を少なくとも3方向から囲むよ
うに、レストアーム(12,12)に設けられ、そのピストン
ロッド(19)先端部にクランプパッド(19b)を装着した複
数の液圧クランプ手段(18a〜18e)と、液圧クランプ手段
の各加圧側液室(17)からの油を絞るように前記液室(17)
に連通した絞り弁(21a〜21e)と、該絞り弁と液圧発生源
(20)の間に設けられ、圧力液を連通又は遮断する電磁方
向切換弁(22)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クランクシャフト
ミラー等のクランクシャフト加工機で切削するワークを
支持するためのレスト方法及びそのレスト装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】クランクシャフトのメインジャーナルや
ピンジャーナルを切削加工するとき、切削抵抗でワーク
が動かないように加工部近傍をクランプする(通常レス
トと呼ばれており、以後レストと言う)必要があり、従
来から、このためのレスト装置(補助クランプ装置)が
多く提案されている。例えば特開平6−320319号
公報に記載されたクランクシャフトミラーのレスト装置
が知られており、図8及び図9を参照して同公報に示さ
れた従来技術を説明する。図8は同公報に記載されたク
ランクシャフトミラーのレスト装置の説明図であり、図
9は従来の切削加工工程の説明図である。
【0003】図8において、レスト装置10Aは、それ
ぞれピン14a,14bの回りに揺動自在に設けられ、
かつアームシリンダ11により開閉自在とされた上下1
対のレストアーム12,12を有している。また、これ
らの1対のレストアーム12,12の対向面に設けた略
半円形状の切欠部には複数(通常2個)のクランプパッ
ド12aを備えており、該複数のクランプパッド12a
によりクランクシャフト1のメインジャーナル1aを求
心してクランプするようになっている。前記1対のレス
トアーム12,12のピン14a,14bと反対側端部
には、クランクシャフト1の加工時に該レストアーム1
2,12が開放しないようにロックするロック機構13
が設けられている。
【0004】加工の手順としては、従来は、例えば図9
に示すように、左右にそれぞれメインジャーナル加工用
カッタとピンジャーナル加工用カッタを備えた、クラン
クシャフトミラーで、4気筒エンジンのクランクシャフ
ト1を加工する場合、第1工程でクランクシャフト1を
レストしない状態で、まず第2メインジャーナルJ2を
加工し、次に第2工程では第1工程で加工した第2メイ
ンジャーナルJ2をレスト装置10Aによりレストした
状態で、第3メインジャーナルJ3と第1ピンジャーナ
ルP1を同時に加工する。第3工程では、第2工程で加
工した第3メインジャーナルJ3をレストした状態で、
第4メインジャーナルJ4と第2ピンジャーナルP2を
同時に加工する。以後同様にして第4工程から第5工程
まで加工を繰り返し、第5メインジャーナルJ5、第3
ピンジャーナルP3及び第4ピンジャーナルP4を順次
加工するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平6−320319号公報に記載の従来技術において
は、以下のような問題がある。即ち、従来のレスト装置
10Aは求心タイプとなっているので、レストする基準
面(ジャーナル部)が鋳物や鍛造素材の黒皮のように偏
心していたり円筒状でない場合、レスト時にクランクシ
ャフト1を曲げてクランプして加工することになる。こ
のため、加工後クランクシャフト1をアンクランプする
と前記の曲がりが元に戻って加工精度を確保できないと
いうことが生じる。この理由から、従来は前述のよう
に、クランクシャフトミラーでの一連の加工工程におい
て、前工程で加工した部位を基準面とし、この基準面を
レストして次の部位を加工するようにしているものの、
第1工程では切削部近傍をレストしない状態で加工する
ので加工精度を充分に高めることが困難である。また、
あるいは、クランクシャフト加工機での加工工程以前に
旋盤等の別機械で前加工することもあり、このため加工
工程が増え、加工時間が長くかかり、製造コストが嵩む
という問題もある。
【0006】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、黒皮のまま精度良く加工でき、黒皮を剥
がすための前加工が不要となるクランクシャフト加工機
のレスト装置及びそのレスト方法を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、第1発明は、クランクシャフトの
加工時に加工部近傍をレストするクランクシャフト加工
機のレスト方法において、レスト装置に設けられた複数
の液圧クランプ手段の加圧側液室での液圧力を所定圧力
に制御した状態で、該複数の液圧クランプ手段のピスト
ンロッドをクランクシャフトのメインジャーナル部の軸
心に対して垂直方向に移動させて、ピストンロッドの先
端部に装着したクランプパッドを未加工のメインジャー
ナル又はカウンタウエイトの外周面に互いに異なる少な
くとも3方向から囲むように当接させてクランプする工
程と、前記メインジャーナル又はカウンタウエイトの外
周面を前記液圧クランプ手段でクランプした後、該液圧
クランプ手段のクランプ力に、それぞれの加圧側液室に
連通した絞り弁により切削負荷に対抗して圧油の絞り抵
抗として発生する、切削負荷反力をクランプ力として付
加して用いることにより、クランクシャフトの安定した
切削加工を行う工程とを有するクランクシャフト加工機
のレスト方法としている。
【0008】この第1発明によると、鋳物や鍛造素材の
黒皮のように偏心していたり円筒状でないクランクシャ
フトのメインジャーナル部を基準面としてレストでき
る。したがって、従来、黒皮部がレストできないため、
第1工程では切削部近傍をレストしない状態で加工せざ
るを得ず、充分な加工精度を得ることが困難であった
が、第1工程においても切削部近傍をレストし満足でき
る加工精度が得られるようになる。また、従来はクラン
クシャフト加工機での加工工程以前に旋盤等の別機械で
レストする部位を前加工することもあり、このため加工
工程が増え、加工時間が長くかかり、製造コストが嵩ん
でいたが、黒皮部をレスト可能とし前加工を不要とした
ことからこの問題も無くなる。また、所定圧を液圧クラ
ンプ手段の加圧側液室に発生させてクランプを行う際
に、クランクシャフトを複数の液圧クランプ手段によ
り、ジャーナル軸を中心に対向して複数の半径方向から
均等な所定圧でクランプするので、クランプ個所である
メインジャーナル部が黒皮状態でその面粗度や円筒度が
悪い、又は偏芯している場合においても、クランクシャ
フトを曲げることなくクランプすることができる。そし
て、このクランクシャフトを曲げない状態でのクランプ
後、続いて行われる切削加工時には、切削負荷が変動し
ても、この変動切削負荷に対応する液圧クランプ手段に
連通した絞り弁により、変動切削負荷に対抗して圧油の
絞り抵抗が発生し、この絞り抵抗が切削負荷反力となっ
て、クランプ力として付加されることにより、クランク
シャフトを安定して(びびりの発生なく)精度良く加工
できる。さらに、油圧シリンダの伸縮によりレストクラ
ンプするので、メインジャーナルの径が変わっても、ク
ランプパッドを交換(厚さを変更する)必要がなく、ワ
ーク径の異なるクランクシャフトに対しても汎用的に本
レストを適用できる。
【0009】また第2発明は、クランクシャフトの加工
時に加工部近傍をレストするクランクシャフト加工機の
レスト装置において、クランクシャフトのメインジャー
ナル部の軸心に略垂直な面内で開閉自在に設けられた1
対のレストアームと、クランクシャフトのメインジャー
ナル部の軸心に対して垂直方向に伸縮自在に、かつ未加
工のメインジャーナル又はカウンタウエイトの外周面を
互いに異なる少なくとも3方向から囲むように、前記1
対のレストアームに設けられ、そのピストンロッドの先
端部にクランクシャフトと当接するクランプパッドを装
着した複数の液圧クランプ手段と、該液圧クランプ手段
のそれぞれの加圧側液室からの圧油を絞るように前記液
室に連通した絞り弁と、前記絞り弁と液圧発生源との間
に設けられ、液圧発生源からの圧力液を連通又は、遮断
する電磁方向切換弁とを備えた構成としている。
【0010】第2発明によると、前述した第1発明によ
る効果に加えて、電磁方向切換弁を切換えることによ
り、液圧クランプ手段の加圧側液室を油圧タンクへ連通
させた状態(加圧側液室の油圧は0)にするので、レス
トア−ムを閉操作させて、複数の液圧クランプ手段のク
ランプパッドを、クランクシャフトのメインジャーナル
又はカウンタウエイトの外周面などの所定クランプ個所
に当接させ位置決め操作を行う際に、クランプ個所とピ
ストンロッドとの干渉ストローク分、液圧クランプ手段
の液室から余分な圧力液が、絞り弁および電磁方向切換
弁を経由して急速に外部に排出可能となり、液圧クラン
プ手段のピストンロッドは迅速に収縮される。よって、
クランプパッドをクランクシャフトの所定クランプ個所
へ当接させる操作が極めて短時間に行える。
【0011】また第3発明は、クランクシャフトの加工
時に加工部近傍をレストするクランクシャフト加工機の
レスト装置において、クランクシャフトのメインジャー
ナル部の軸心に略垂直な面内で開閉自在に設けられた1
対のレストアームと、クランクシャフトのメインジャー
ナル部の軸心に対して垂直方向に伸縮自在に、かつ未加
工のメインジャーナル又はカウンタウエイトの外周面を
互いに異なる少なくとも3方向から囲むように、前記1
対のレストアームに設けられ、そのピストンロッドの先
端部にクランクシャフトと当接するクランプパッドを装
着した複数の液圧クランプ手段と、該液圧クランプ手段
のそれぞれの加圧側液室からの圧油を絞るように前記液
室に連通した絞り弁と、前記絞り弁と液圧発生源との間
に設けられ、前記絞り弁からの圧油を遮断するチェック
弁と、前記絞り弁と前記チェック弁との間に設けられ、
前記絞り弁からの圧油が所定の油圧力を超えた場合に、
この圧油を逃がすリリーフ弁とを備えたことを特徴とす
るクランクシャフト加工機のレスト装置の構成としてい
る。
【0012】第3発明によると、前述した第1発明によ
る効果に加えて、レストア−ムを閉操作させて、複数の
液圧クランプ手段のクランプパッドを、クランクシャフ
トのメインジャーナル又はカウンタウエイトの外周面な
どの所定クランプ個所に当接させ位置決め操作を行う際
に、レストア−ムを閉操作させるだけで、液圧クランプ
手段のピストンロッドは、液圧クランプ手段の液室から
余分な圧力液が絞り弁およびリリーフ弁を経由して外部
に排出されることにより、クランプ個所との干渉ストロ
ーク分、収縮される。しかも、クランプパッドをクラン
クシャフトの所定クランプ個所へ所定のクランプ圧力を
付加したまま当接させることができるので、レスト操作
完了後即座に切削加工工程へ移行可能となり加工サイク
ルタイムの短縮に寄与する。
【0013】また第4発明は、第2発明又は第3発明に
おいて、前記1対のレストアームは揺動開閉式である構
成としている。また第5発明は、第2発明又は第3発明
において、前記1対のレストアームは直動開閉式である
構成としている。
【0014】第4発明又は第5発明によると、揺動開閉
式や直動開閉式のレストアームに対して容易に適用可能
であり、カッタ交換の容易性やワーク搬出入の容易性を
満たした汎用性の高いレスト装置が構成できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施形態を説明する。先ず、図1〜図3により第1実施
形態を説明する。図1はクランクシャフト加工機の斜視
図で、図2は本実施形態のレスト装置の要部側面図で、
図3はその油圧回路図である。尚、図8(従来技術)に
おいても同一の構成要素に同一符号を付して以下の説明
を省き、以後も同様とする。
【0016】図1により、本発明に係るレスト装置が適
用されるクランクシャフトミラーを概略説明する。ベッ
ド41上の左右端部に、加工すべきワーク(クランクシ
ャフト1)の両端部を支持する2基のワークヘッド4
2,42が設けられており、両ワークヘッド42,42
の対向面にはワークをクランプするチャック44,44
がそれぞれ設けられている。両ワークヘッド42,42
の間に2基のカッタユニット45a,45bが設置され
ており、2基のカッタユニット45a,45bはベッド
41の長手方向(V軸)に移動自在なサドル49,49
をそれぞれ有していて、これらサドル49,49上に、
V軸と直交するY軸方向に移動自在にスライド46,4
6がそれぞれ設けられている。また、両スライド46,
46の対向面には、一端側が支軸47によりサドル49
側に支承されたスイングヘッド48,48がそれぞれ設
けられていると共に、各スイングヘッド48の他端側は
前記スライド46上に設置された揺動機構50に接続さ
れていて、この揺動機構50によりスイングヘッド48
の他端側が支軸47を中心に上下方向(X軸)に揺動さ
れるようになっている。
【0017】また、上記両スイングヘッド48,48内
には、カッタドラムモータ51により回転されるカッタ
ドラム52がそれぞれ設けられており、一方例えば左側
のカッタユニット45aに設けられたカッタドラム52
の内周面にはメインジャーナル加工用カッタ52aが、
また例えば右側のカッタユニット45bに設けられたカ
ッタドラム52の内周面にはピンジャーナル加工用カッ
タ52b(図示せず)が取付けられている。
【0018】また、各カッタユニット45a,45bの
サドル49には、互いに対向する位置にそれぞれレスト
装置10a,10bが設置されている。両レスト装置1
0a,10bの構成は同じなので、以下ではレスト装置
10aのみを説明する。
【0019】図2に示すように、レスト装置10aは、
ピン14a,14bの回りに揺動自在に設けられた上下
1対のレストアーム12,12を備えており、この揺動
面はクランクシャフト1のメインジャーナル2aの軸心
に略垂直面内に設けられている。上下1対のレストアー
ム12,12の互いに対向する面に設けた略半円形状の
切欠部12b,12bと、レストアーム12,12の外
面との間には、4個の貫通孔16がそれぞれ形成されて
おり、該貫通孔16の前記外面近傍端部には貫通孔16
よりも大径の液室(本例では油室)17がそれぞれ形成
されている。それぞれの貫通孔16内には、ピストンロ
ッド19がその先端部を切欠部12b,12bから突出
させて嵌挿されており、ピストンロッド19のピストン
19aは油室17に嵌挿されている。ピストンロッド1
9の先端部には、クランプパッド19bが装着されてい
る。また、各油室17の前記外面端部には油給排口部1
7aが取付けられており、外部から油給排口部17aを
経由して圧油が給排されるようになっている。また、ピ
ストン19aと油給排口部17aの間には、ピストンロ
ッド19側へピストン19aを付勢させるためにスプリ
ング19cが設けられている。これらにより、油圧シリ
ンダ18a〜18dからなる液圧クランプ手段が構成さ
れている。各油圧シリンダ18a〜18dの軸心は、前
記切欠部12b,12b内でクランプされるクランクシ
ャフト1のメインジャーナル2aの軸心に略垂直となる
ように設けられている。
【0020】また、上下1対のレストアーム12,12
の揺動中心となるピン14a,14bには互いに噛合う
ギア15,15がそれぞれ装着されており、1対のレス
トアーム12,12の一方(図示では下側)の端部に設
けた突出部に取付けたアームシリンダ11の伸縮により
前記ギア15,15を介して両レストアーム12,12
が開閉するようになっている。
【0021】図3に示すように、前記4個の油圧シリン
ダ18a〜18dは、それぞれ絞り弁21a〜21dを
経由して共通の管路26に接続されており、管路26は
電磁方向切換弁22、チェック弁23、減圧弁24及び
油圧源20を順に接続している。また、管路26は、電
磁方向切換弁22を経由してタンク25に接続されてい
る。電磁方向切換弁22の操作ソレノイド部は図示しな
い制御器に接続されており、該制御器からの開閉指令に
より開閉するようになっている。
【0022】減圧弁24の設定圧は、クランクシャフト
1の切削加工時の反力に打ち勝つ圧力に設定され、例え
ば1〜7MPa程度である。
【0023】本実施形態の構成によるクランクシャフト
加工機の作動を説明する。 (1)先ず、ワーク(クランクシャフト1)の両端部を
クランクシャフト加工機の両側のチャック44,44で
把持してワークを位置決めすると、1対のレストアーム
12,12を開状態のまま、本レスト装置10は長手方
向(V軸)に移動され、クランプすべきメインジャーナ
ル2aの所定位置に割り出されて停止する。 (2)次に、電磁方向切換弁22をa位置(図3参照)
に切り換えて油圧を遮断すると共に、油圧シリンダ18
a〜18dの各油室17を油圧タンク25へ連通させ、
各ピストンロッド19をスプリング19cの弾性力によ
り伸張させておいた状態で、アームシリンダ11により
レスト装置10の1対のレストアーム12,12を閉じ
た後、ロック機構13により1対のレストアーム12,
12を閉状態でロックする。このとき、油圧シリンダ1
8a〜18dのそれぞれのクランプパッド19bがワー
ク(ここでは、クランクシャフト1の黒皮を被ったまま
のメインジャーナル2a)に当たった後、クランプ完了
までのピストンロッド19の収縮ストローク分の圧油
が、各油室17から押し出され、この余分な圧油は電磁
方向切換弁22を経由してタンク25へ排出される。
【0024】(3)次に、電磁方向切換弁22をb位置
(図3参照)に切換え、油圧シリンダ18a〜18dの
各油室17内の圧油を減圧弁24で設定した所定圧に加
圧する。このクランプの際には、複数の液圧クランプ手
段18a〜18dにより、ジャーナル軸を中心に対向し
て複数の半径方向から均等な所定圧でクランプしてい
る。よって、クランプ個所であるメインジャーナル部が
黒皮状態でその面粗度や円筒度が悪い、又は偏芯してい
る場合においても、クランクシャフト1は曲がることな
くクランプされる。
【0025】(4)また次に、このクランクシャフト1
を曲げることなく複数の液圧クランプ手段18a〜18
dによりクランプされた状態で、メインジャーナル加工
用カッタ52a又はピンジャーナル加工用カッタ52b
により所定のメインジャーナル又はピンジャーナルの切
削が行われる。この際、切削負荷が変動しても、この変
動切削負荷に対応する液圧クランプ手段18a〜18d
にそれぞれ連通した絞り弁21a〜21dにより、変動
切削負荷に対抗した圧油の絞り抵抗が発生し、この絞り
抵抗が切削負荷反力となって、液圧クランプ手段18a
〜18dにクランプ力として付加されることになり、ク
ランクシャフト1を安定して(びびりの発生がなく)精
度良く加工する。 (5)次に、クランクシャフト1の所定のメインジャー
ナル又はピンジャーナル加工完了後、ロック機構13を
アンロックさせ、油圧シリンダ11の収縮によって1対
のレストアーム12,12を開とし、本レスト装置10
を長手方向(V軸)に移動させ、次にクランプすべきメ
インジャーナル2aの所定位置に割り出し、停止する。 (6)以下順に(1)〜(5)の動作を繰り返し、目的
とするクランクシャフトのメインジャーナル又はピンジ
ャーナルの加工を完了する。
【0026】以上による本第1実施形態の作用効果を説
明する。 (1)電磁方向切換弁22をa位置として油圧シリンダ
18a〜18dからのリターン油を油圧タンク25へ連
通させた状態で油圧シリンダ18a〜18dのスプリン
グ19cの付勢力によりクランクシャフト1のメインジ
ャーナル2aの外周部をレストするようにしたため、黒
皮を被ったままのメインジャーナル2aをクランプして
もクランクシャフト1の反力により油圧シリンダ18a
〜18d内の各油室17から余分な圧油が迅速に排出さ
れるので、クランクシャフト1が曲がってクランプされ
ることがない。そして、この後、電磁方向切換弁22を
b位置に切り換えて前記リターン油を遮断した状態で切
削加工を行なうので、加工中にクランクシャフト1に切
削反力が加わっても絞り弁21a〜21dの絞り抵抗に
よりクランクシャフト1を強固にレスト支持し、クラン
クシャフト1の位置を保持できる。従って、レスト部位
が黒皮状態の第1加工工程であっても、レスト装置によ
りレストしない状態で加工する必要がなく、確実に、か
つ強固に本レスト装置10でレストした状態で加工でき
るので、加工精度を向上できる。また、旋盤等で前加工
する必要がないので、前加工のためのコスト及び加工時
間を無くすことができると共に、黒皮加工するための旋
盤等が不要となる。 (2)メインジャーナル2aの径が変わっても、クラン
プパッド19bを交換する(厚さを変更する)必要が無
く、油圧シリンダ18a〜18dの伸縮により対応でき
るので、ワーク径の異なるものに対しても汎用的に本レ
スト装置10を適用できる。
【0027】次に、第2実施形態を、第2実施形態のレ
スト装置の油圧回路図である図4により説明する。図
3、図4に見られるように、それぞれの油圧回路におい
て、第1実施形態の電磁方向切換弁22に対し、第2実
施形態では管路26の油をリリーフ弁26を経由して油
タンク25に排出させ、かつ第1実施形態の油圧シリン
ダ18a〜18dのスプリング19cを取り除いた構成
としている。
【0028】減圧弁24の設定圧は、クランクシャフト
1の切削加工時の反力に打ち勝つ圧力に設定され、例え
ば1〜7MPa程度である。またリリーフ弁26のリリー
フ圧は上記減圧弁24の設定圧よりもやや高い圧力に設
定される。
【0029】第2実施形態の構成によるクランクシャフ
ト加工機の作動を説明する。 (1)先ず、クランクシャフト1の両端部をクランクシ
ャフト加工機の両側のチャック44,44で把持してワ
ークを位置決めすると、1対のレストアーム12,12
を開状態のまま、本レスト装置10は長手方向(V軸)
に移動され、クランプすべきメインジャーナル2aの所
定位置に割り出されて停止する。 (2)次に、各ピストンロッド19を減圧弁24で設定
した油圧により伸張させておいた状態で、アームシリン
ダ11によりレスト装置10の1対のレストアーム1
2,12を閉じた後、ロック機構13により1対のレス
トアーム12,12を閉状態でロックする。このとき、
油圧シリンダ18a〜18dのそれぞれのクランプパッ
ド19bがワーク(ここでは、クランクシャフト1の黒
皮を被ったままのメインジャーナル2a)に当たった
後、クランプ完了までのピストンロッド19の収縮スト
ローク分の圧油が各油室17から押し出され、所定の油
圧力を超えたときこの余分な圧油はリリーフ弁26を経
由してタンク25へ排出される。この段階で、ワーク
は、複数の液圧クランプ手段18a〜18dにより、ジ
ャーナル軸を中心に対向して複数の半径方向から均等な
所定圧でクランプされている。よって、クランプ個所で
あるメインジャーナル部が黒皮状態でその面粗度や円筒
度が悪い、又は偏芯している場合においても、クランク
シャフト1は曲がることなくクランプされる。
【0030】(3)また次に、このワークを曲げること
なく複数の液圧クランプ手段18a〜18dによりクラ
ンプされた状態で、メインジャーナル加工用カッタ52
a又はピンジャーナル加工用カッタ52bにより所定の
メインジャーナル又はピンジャーナルの切削が行われ
る。この際、切削負荷が変動しても、この変動切削負荷
に対応する液圧クランプ手段18a〜18dに連通した
絞り弁21a〜21dにより、変動切削負荷に対抗した
圧油の絞り抵抗が発生し、この絞り抵抗が切削負荷反力
となって、液圧クランプ手段18a〜18dにクランプ
力として付加されることになり、クランクシャフト1を
安定して(びびりの発生なく)精度良く加工する。 (4)次に、クランクシャフト1の所定のメインジャー
ナル又はピンジャーナル加工完了後、ロック機構13を
アンロックさせ、油圧シリンダ11の収縮によって1対
のレストアーム12,12を開とし、本レスト装置10
を長手方向(V軸)に移動させ、次にクランプすべきメ
インジャーナル2aの所定位置に割り出し、停止する。 (5)以下順に(1)〜(4)の動作を繰り返し、目的
とするクランクシャフトのメインジャーナル又はピンジ
ャーナルの加工を完了する。
【0031】以上による本第2実施形態の作用効果を説
明する。 (1)油圧シリンダ18a〜18dからのリターン油
を、リリーフ弁26を介し、油圧タンク25へ連通させ
た状態で、油圧シリンダ18a〜18dによりクランク
シャフト1のメインジャーナル2aの外周部をレストす
るようにしたため、黒皮を被ったままのメインジャーナ
ル2aをクランプしてもクランクシャフト1の反力によ
り油圧シリンダ18a〜18d内の油室17から余分な
圧油が排出されるので、クランクシャフト1が曲がって
クランプされることがない。そして、この後続いて切削
加工を行なうが、加工中にクランクシャフト1に切削反
力が加わっても、絞り弁21a〜21dの絞り抵抗によ
りクランクシャフト1を強固にレスト支持し、クランク
シャフト1の位置を保持できる。従って、レスト部位が
黒皮状態の第1加工工程であっても、レスト装置により
レストしない状態で加工する必要がなく、確実に、かつ
強固に本レスト装置10でレストした状態で加工できる
ので、加工精度を向上できる。また、旋盤等で前加工す
る必要がないので、前加工のためのコスト及び加工時間
を無くすことができると共に、黒皮加工するための旋盤
等が不要となる。 (2)メインジャーナル2aの径が変わっても、クラン
プパッド19bを交換する(厚さを変更する)必要が無
く、油圧シリンダ18a〜18dの伸縮により対応でき
るので、ワーク径の異なるものに対しても汎用的に本レ
スト装置10を適用できる。
【0032】次に、図5により第1実施形態および第2
実施形態の他の実施形態を説明する。即ち、前記油圧シ
リンダ18a〜18dの数は4個に限定されず、少なく
とも3個以上あればよい。3個以上の油圧シリンダ18
a〜18cがあれば、クランクシャフト1のメインジャ
ーナル2aの外周面を安定的にクランプできる。
【0033】次に、図6により第3実施形態を説明す
る。本実施形態では、ジャーナル部以外のカウンタウエ
イト部をクランプするレスト装置10a,10bを示し
ている。ここでは、前実施形態と異なる構成を説明す
る。図6において、1対のレストアーム12,12の互
いに対向する部位には、角状の切欠部12cと、半円形
状の切欠部12dとが形成されており、前記角状の切欠
部12cには3個の油圧シリンダ18a〜18cが、ま
た前記半円形状の切欠部12dには2個の油圧シリンダ
18d,18eがそれぞれのピストンロッド19の先端
部を突出させて設けられている。3個の油圧シリンダ1
8a〜18cの軸心はクランクシャフト1のカウンタウ
エイト3の外周側面に略垂直になるように、また2個の
油圧シリンダ18d,18eの軸心はクランクシャフト
1のピンジャーナル2bの外周面に略垂直になるように
設けられている。尚、油圧シリンダ18a〜18e(図
示では18a〜18d)の油圧回路は図3又は図4と同
様に構成される。
【0034】第3実施形態によると、第1実施形態と同
様の作用効果が得られると共に、さらに次の作用効果が
得られる。 (1)黒皮の被ったメインジャーナル2aのみでなく、
黒皮の被ったカウンタウエイト3やピンジャーナル2b
も押圧してクランプできるので、加工手順の制約が少な
くなり、しかも強固にクランプができるようになる。 (2)任意形状のクランクシャフトにも対応でき、汎用
性が高い。
【0035】次に、図7により第4実施形態を説明す
る。これまでの実施形態では、1対のレストアーム1
2,12がピン回りに揺動自在に設けられた揺動開閉式
の構成で示したが、本本実施形態では、例えば図7に示
すように直動開閉式のレストアーム12,12を備えて
いる。図7において、左右1対のレストアーム12,1
2は左右方向に開閉自在に装置フレーム33,33に支
承されて設けられており、互いに反対のネジ方向を有す
る左右のボールスクリュウ31a,31bがナット部3
2a,32bに係合している。さらに、ボールスクリュ
ウ31a,31bはギアを介してモータ34に連結され
ており、該モータ34によりレストアーム12,12は
開閉するようになっている。このような直動開閉式のレ
ストアーム12,12に、前記第1〜第3実施形態で示
した油圧シリンダ18a〜18e(図示では18a〜1
8d)を設ける。尚、油圧回路は前記図3又は図4と同
様である。これにより、前記実施形態と同様の作用効果
が得られる。
【0036】以上説明したように、本発明によると次の
ような効果を奏する。 (1)鋳物や鍛造素材の黒皮のように偏心していたり円
筒状でないクランクシャフトのメインジャーナル部を基
準面としてレストできるので、従来、黒皮部がレストで
きないため、第1工程では切削部近傍をレストしない状
態で加工せざるを得ず、充分な加工精度を得ることが困
難であったが、この第1工程においても切削部近傍をレ
ストして満足できる加工精度が得られる。また、クラン
クシャフト加工機での加工工程以前に旋盤等の別機械で
レストする部位を前加工することもあり、このため加工
工程が増え、加工時間が長くかかり、製造コストが嵩ん
でいたが、黒皮部をレスト可能とし前加工を不要とした
ことからこの問題も無くなる。 (2)またレストクランプは、メインジャーナル部だけ
でなくカウンタウエイトやピンジャーナル部も黒皮のま
まクランプして加工できるので、種々のクランクシャフ
トの加工が可能となり、汎用性の高いレスト装置が構成
できる。さらに、レスト本体としては、揺動開閉式、直
動開閉式又は固定式等種々のものに容易に適用が可能な
ので、より汎用性を高めることができる。
【0037】(3)また、クランプの際には、複数の液
圧クランプ手段により、ジャーナル軸を中心に対向して
複数の半径方向から均等な所定圧でクランプするので、
クランプ個所が粗悪形状の黒皮状態であっても、クラン
クシャフトを曲げることなくクランプすることができ
る。 (4)このクランクシャフトを曲げない状態でのクラン
プ後、続いて行われる切削加工時には、切削負荷が変動
しても、この変動切削負荷に対応する液圧クランプ手段
に連通した絞り弁により、変動切削負荷に対抗して圧油
の絞り抵抗が発生し、この絞り抵抗が切削負荷反力とな
って、クランプ力として付加されることにより、クラン
クシャフトを安定して(びびりの発生なく)精度良く加
工できる。 (5)液圧シリンダの伸縮によりレストクランプするの
で、メインジャーナルの径が変わっても、クランプパッ
ドを交換(厚さの変更)する必要がなく、ワーク径の異
なるクランクシャフトに対しても汎用的に本レストを適
用できる。
【0038】(6)液圧クランプ手段の加圧側液室に連
通する電磁方向切換弁でこの液室内の圧油を油圧タンク
に排出可能としたため、クランプの際に、前記方向切換
弁を切換えて、前記加圧側液室を油圧タンクへ連通させ
た状態(加圧側液室の油圧は0)にすることにより、ピ
ストンロッドの収縮ストローク分、液圧クランプ手段の
液室から余分な圧力液が、絞り弁及び電磁方向切換弁を
経由して急速に外部に排出されるので、レストのクラン
プ操作が極めて短時間に行える。
【0039】(7)液圧発生源からの圧油をチェック弁
及び絞り弁を経由して液圧クランプ手段の加圧側液室に
供給し、レストクランプのときには、前記液室及び絞り
弁からの戻り圧油を前記チェック弁で遮断すると共に、
該戻り圧油が所定の油圧力を超えた場合にリリーフ弁を
経由して油圧タンクにドレンするようにしたので、レス
トクランプの際に、レストア−ムを閉操作させるだけ
で、液圧クランプ手段の液室から余分な圧力液が絞り弁
及びリリーフ弁を経由して外部に排出されることによ
り、液圧クランプ手段のピストンロッドはクランプ個所
との干渉ストローク分だけ収縮される。しかも、クラン
プパッドをクランクシャフトの所定クランプ個所へ所定
のクランプ圧力を付加したまま当接させることができる
ので、レスト操作完了後即座に切削加工工程へ移行可能
となり、加工サイクルタイムの短縮に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクランクシャフト加工機の斜視図
である。
【図2】第1実施形態のレスト装置の要部側面図であ
る。
【図3】第1実施形態のレスト装置の油圧回路図であ
る。
【図4】第2実施形態のレスト装置の油圧回路図であ
る。
【図5】他の実施形態のレスト装置の要部側面図であ
る。
【図6】第3実施形態のレスト装置の要部側面図であ
る。
【図7】第4実施形態のレスト装置の要部側面図であ
る。
【図8】従来技術に係るレスト装置の要部説明図であ
る。
【図9】従来のレスト装置による切削加工工程の説明図
である。
【符号の説明】
1…クランクシャフト(ワーク)、2a…メインジャー
ナル、2b…ピンジャーナル、3…カウンタウエイト、
4…レスト本体(固定式レスト)、4a…切欠部、1
0,10a,10b,10A…レスト装置、11…アー
ムシリンダ、12…レストアーム、12a…クランプパ
ッド、12b,12c,12d…切欠部、13…ロック
機構、14a,14b…ピン、15…ギア、16…貫通
孔、17…油室(液室)、17a…油給排口部、18a
〜18e…油圧シリンダ(液圧クランプ手段)、19…
ピストンロッド、19a…ピストン、19b…クランプ
パッド、19c…スプリング、20…油圧(液圧)発生
源、21a〜21e…絞り弁、22…電磁方向切換弁、
23…チェック弁、24…減圧弁、25…油圧タンク、
26…リリーフ弁、31a,31b…ボールスクリュ
ウ、33…装置フレーム、34…モータ、36…カッ
タ、41…ベッド、42…ワークヘッド、44…チャッ
ク、45a,45b…カッタユニット、46…スライ
ド、47…支軸、48スイングヘッド、49…サドル、
50…揺動機構、51…カッタドラムモータ、52…カ
ッタドラム、52a…メインジャーナル加工用カッタ、
52b…ピンジャーナル加工用カッタ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフト(1)の加工時に加工部
    近傍をレストするクランクシャフト加工機のレスト方法
    において、 レスト装置(10)に設けられた複数の液圧クランプ手段
    (18a〜18e)の加圧側液室(17)の液圧力を所定圧力に制御
    した状態で、該複数の液圧クランプ手段(18a〜18e)のピ
    ストンロッド(19)をクランクシャフト(1)のメインジャ
    ーナル部の軸心に対して垂直方向に移動させて、ピスト
    ンロッド(19)の先端部に装着したクランプパッド(19b)
    を未加工のメインジャーナル(2a)又はカウンタウエイト
    (3)の外周面に互いに異なる少なくとも3方向から囲む
    ように当接させてクランプする工程と、 前記メインジャーナル(2a)又はカウンタウエイト(3)の
    外周面を前記液圧クランプ手段(18a〜18e)でクランプし
    た後、該液圧クランプ手段(18a〜18e)のクランプ力に、
    それぞれの加圧側液室(17)に連通した絞り弁(21a〜21e)
    により切削負荷に対抗して圧油の絞り抵抗として発生す
    る、切削負荷反力をクランプ力として付加して用いるこ
    とにより、クランクシャフト(1)の安定した切削加工を
    行う工程とを有することを特徴とするクランクシャフト
    加工機のレスト方法。
  2. 【請求項2】 クランクシャフト(1)の加工時に加工部
    近傍をレストするクランクシャフト加工機のレスト装置
    (10)において、 クランクシャフト(1)のメインジャーナル部の軸心に略
    垂直な面内で開閉自在に設けられた1対のレストアーム
    (12,12)と、 クランクシャフト(1)のメインジャーナル部の軸心に対
    して垂直方向に伸縮自在に、かつ未加工のメインジャー
    ナル(2a)又はカウンタウエイト(3)の外周面を互いに異
    なる少なくとも3方向から囲むように、前記1対のレス
    トアーム(12,12)に設けられ、そのピストンロッド(19)
    の先端部にクランクシャフト(1)と当接するクランプパ
    ッド(19b)を装着した複数の液圧クランプ手段(18a〜18
    e)と、 該液圧クランプ手段(18a〜18e)のそれぞれの加圧側液室
    (17)からの圧油を絞るように前記液室(17)に連通した絞
    り弁(21a〜21e)と、 前記絞り弁(21a〜21e)と液圧発生源(20)との間に設けら
    れ、液圧発生源(20)からの圧力液を連通又は遮断する電
    磁方向切換弁(22)とを備えたことを特徴とするクランク
    シャフト加工機のレスト装置。
  3. 【請求項3】 クランクシャフト(1)の加工時に加工部
    近傍をレストするクランクシャフト加工機のレスト装置
    (10)において、クランクシャフト(1)のメインジャーナ
    ル部の軸心に略垂直な面内で開閉自在に設けられた1対
    のレストアーム(12,12)と、クランクシャフト(1)のメイ
    ンジャーナル部の軸心に対して垂直方向に伸縮自在に、
    かつ未加工のメインジャーナル(2a)又はカウンタウエイ
    ト(3)の外周面を互いに異なる少なくとも3方向から囲
    むように、前記1対のレストアーム(12,12)に設けら
    れ、そのピストンロッド(19)の先端部にクランクシャフ
    ト(1)と当接するクランプパッド(19b)を装着した複数の
    液圧クランプ手段(18a〜18e)と、該液圧クランプ手段(1
    8a〜18e)のそれぞれの加圧側液室(17)からの圧油を絞る
    ように前記液室(17)に連通した絞り弁(21a〜21e)と、前
    記絞り弁(21a〜21e)と液圧発生源(20)との間に設けら
    れ、前記絞り弁(21a〜21e)からの圧油を遮断するチェッ
    ク弁(23)と、前記絞り弁(21a〜21e)と前記チェック弁(2
    3)との間に設けられ、前記絞り弁(21a〜21e)からの圧油
    が所定の油圧力を超えた場合に、この圧油を逃がすリリ
    ーフ弁(26)とを備えたことを特徴とするクランクシャフ
    ト加工機のレスト装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3記載のクランクシ
    ャフト加工機のレスト装置において、前記1対のレスト
    アーム(12,12)は揺動開閉式であることを特徴とするク
    ランクシャフト加工機のレスト装置。
  5. 【請求項5】 請求項2又は請求項3記載のクランクシ
    ャフト加工機のレスト装置において、前記1対のレスト
    アーム(12,12)は直動開閉式であることを特徴とするク
    ランクシャフト加工機のレスト装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015182152A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 株式会社小松製作所 ワークレスト装置
JP2016000440A (ja) * 2014-06-12 2016-01-07 株式会社小松製作所 クランクシャフトミラーのワークレスト装置
CN110181293A (zh) * 2019-06-03 2019-08-30 成都迈动汽车零配件有限公司 一种应用于四轴加工中心的曲轴钻斜油孔夹具

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