JP2003175369A - 加工部品のエア吹き清掃装置 - Google Patents

加工部品のエア吹き清掃装置

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JP2003175369A
JP2003175369A JP2001402608A JP2001402608A JP2003175369A JP 2003175369 A JP2003175369 A JP 2003175369A JP 2001402608 A JP2001402608 A JP 2001402608A JP 2001402608 A JP2001402608 A JP 2001402608A JP 2003175369 A JP2003175369 A JP 2003175369A
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Seiji Matsumoto
精二 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】職場環境劣化の原因となる騒音が少なく、切り
粉飛散の少ない且つエア消費が少なく、効率の良い加工
部品のエア吹き清掃装置を提供する。 【解決手段】平板の回転中心に回転軸を直角となるよう
に取り付けてこの軸を中心に回転自在に支持し前記平板
上の周縁部に加工部品の取り付け具を放射状に取り付
け、前記回転軸と、前記加工部品との間に圧縮空気の吹
き出し口を少なくとも一個取り付けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は産業界に広く用いら
れているエアガンを用いた加工孔の奥底に残る切り粉等
の除去に用いられるエア吹き清掃法の改善に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来エア吹きは機械加工された部品の孔
等の奥底に残る切り子を除去する有効な手段であり、し
かもエアガンがあれば簡便にできるので広く用いられて
きた。その状況を図6、図7により説明する。図6にお
いて50は機械加工された部品の側面斜視図である。該
加工部品50の右端面側より左側の端面に向かって孔5
2が穿孔されている。該孔52の右端は開口51であ
る。前記孔52の左端は加工部品50の幅方向に貫通す
る孔55に接続している。56は接続部である。53及
び54は孔55の夫々両側面の開口である。
【0003】前記加工部品50の孔52及び孔55には
加工により切り粉が付着し、孔52及び孔55の接続部
56にはバリが残ることが多い。これらの切り粉及びバ
リを刷毛で除去することは効率が悪い。特に孔52又は
55の径が細い孔の場合には刷毛による清掃は困難を伴
う。更に目視確認が困難な場合もある。このように深い
穴の中の清掃結果を確認するには、一般に抜き取り検査
として切断して確認する以外に的確な確認手段はない。
【0004】図7はエアガンの側面図である。図7にお
いて40はエアガンである。該エアガン40(以下ガン
40と略称する。)において、41は銃身であり、45
は握りである。前記銃身41の一端にはノズル42が設
けられており、他端は、ほぼ120度の角度を成して前
記握り45の一端が連続している。該握り45の他端に
はジョイント47が植え込まれている。該ジョイント4
7には、エアホース48の一端が連結されている。該エ
アホース48の他端は図示しない圧縮空気源に接続され
ている。前記ノズル42とジョイント47は前記図示し
ない弁を介してガン40内で連通している。
【0005】前記図示しない弁は弾発力により閉方向に
付勢された常閉弁である。43はレバーである。該レバ
ー43は握り45の方向に回動可能であり、放すと弾発
力により図示位置に戻る。該レバー43は、前記図示し
ない常閉弁の開閉機構に連結し、握り45の方向に回動
することにより、その移動量に応じた開度で前記図示し
ない常閉弁を開き、エアホース48側の圧縮空気をノズ
ル42側に連通させることができ、従って通過する圧縮
空気の流量を制御できる。なお44はレバー43の保護
機構である。
【0006】次に前記ガン40を用いた加工部品50の
孔52、孔55の清掃方法を説明する。レバー43を操
作して前記図示しない常閉弁を開くと、エアホース48
側の圧縮空気が前記常閉弁の開度に応じた量だけノズル
42に至り噴流となって流出する。レバー43を放すと
弾発力により常閉弁は閉じ、レバー43は図示位置に戻
る。
【0007】前記加工部品50の開口51に前記ガン4
0のノズル42を向けてレバー43を握り45側に操作
すると、圧縮空気はノズル42より噴流となって加工部
品50の開口51より孔52に流入し、接続部56で左
右に分かれて孔55を夫々開口53,開口54に向かっ
て流出する。更に加工部品50の孔52,孔55内の切
り粉及びバリを除去するためには、前記ガン40のノズ
ル42の先端を加工部品50の開口51に向け、かつ前
記ノズルを頂点にしてガン40の銃身41が円錘形を描
くように手を動かし、またノズル42が開口51を中心
に往復するように小刻みに動かして、前記加工部品50
の開口51から流入する圧縮空気の入射角及び流量を小
刻みに変えてやることにより孔52及び孔55内で前記
噴流は時々刻々その流量を変え且つ、該孔52の壁面で
反射した一部の流れにより乱され、時々刻々に変化する
乱流となって孔52及び孔55の壁面に残る切り粉を壁
面から遊離させ、この乱流に巻き込み、持ち去る。バリ
も同時に前記刻々変化する乱流によりもぎ取られ除去さ
れる。この乱流は更に接続部56より左右に分かれて前
述の作用により孔55に付着する切り粉も含めて開口5
3及び開口54より外部に持ち去り、清掃の目的を果た
す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り圧縮空気の
噴流による清掃法は有効で手軽な手段であるが、切り粉
や、バリの付着部分を目視で確認できない場合が多く、
従って勘に頼った手作業である。そのため、同一人の作
業にしても、とかく入念に作業を行いがちとなり、ばら
つきが多い上に作業者の個人差及び熟練の度合いによる
作業時間の差は更に大きくなる。このため必要以上にエ
アの消費を増大する傾向にある。また開口53,開口5
4より排出される切り粉及びバリは周囲に飛散して周囲
を汚しかつ作業者の眼に入る等の傷害の原因となる恐れ
があるために、作業環境によっては厳重な覆いを設ける
必要がある。その上ノズル42を通過する圧縮空気の噴
流音に加えて加工部品50を通過する際に発する通称笛
吹き音は作業現場の騒音レベルを高めて作業環境を著し
く劣化させている。等の解決すべき課題を有している。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の手段は請
求項1に該当し、平板を回転軸により回転自在に支持
し、前記平板上の、該回転軸より所定の位置に少なくと
も1個の加工部品の固定具を設け、前記回転軸と前記加
工部品の間に圧縮空気の吹き出しノズルを少なくとも1
個設け、前記加工部品の加工部に向けて圧縮空気を吹き
付けると共に前記平板を前記回転軸を中心に所定時間回
転または揺動させるようにしている。
【0010】本発明の第一の手段によれば円盤上に固定
された加工部品のドリル孔等の加工部はノズルより吹き
出る強い空気流の中を通過することになる。該空気流の
加工部に対する入射角は平板の回転に伴い時々刻々変わ
るため、加工部の内壁に当たる角度が変わり、その反射
流と直接流入する流れとが衝突する等して強い乱流状態
となって加工部を通過し、内壁に付着又はバリとなって
残る切り粉等を巻き上げ加工部より排出する。更に、こ
の排出された切り粉は自体の速度に加えて切り粉に与え
れられる遠心力により加工部品の外側に持ち去られる。
この空気流の働きは基本的にはガン40を手で操作して
加工部品の加工孔をエア吹きする際該加工部で発生する
空気流の状態を再現しているもので、清掃の原理は基本
的には同じである。
【0011】また平板上の加工部品50の数が取り付け
座30の数よりも少ない場合には加工部品を取り付けた
範囲内で空気流の中を通過すればよいので、平板を揺動
させることにより効果的に清掃処理が出来る。
【0012】本発明の第二の手段は請求項2に該当し、
平板の回転、停止に関わらず本発明の第一の手段に加え
て圧縮空気の吹き出しノズルを平板に平行な面内に回転
または揺動させるようにしている。
【0013】本発明の第二の手段によれば、前記孔より
吹き込む圧縮空気の噴流の進入角速度を微妙に調整でき
る。従って有効な切り粉除去効果を期待できる。
【0014】本発明の第三の手段は請求項3に該当し、
本発明の第一、第二の手段に加えて平板上、圧縮空気の
吹き出しノズルと加工部品との間に圧縮空気の反射板を
設けるようにしている。
【0015】本発明の第三の手段によれば加工部品の加
工孔が側面にあっても反射板の反射角度を適切に調整す
ることにより回転する平板上の加工部品は、圧縮空気の
噴流を順次前記加工部品の一側面、該ノズルの対向面か
ら、次に前記側面の反対側の側面へと送ることが出来る
ため実質的に三つの加工面にある開口より圧縮空気の噴
流を順次注入すると言う効果を挙げることが出来る。こ
の状況は平板を停止させ、ノズルを回転させた場合も、
平板を揺動させた場合も、また平板を停止させノズルを
揺動させた場合も、同じような効果を期待できる。
【0016】本発明の第四の手段は請求項4に該当し、
本発明の第一乃至第三の手段に加えて平板に対して圧縮
空気の吹き出しノズルを垂直方向に往復動させるように
している。
【0017】本発明の第四の手段によれば、本発明の第
一の手段で説明した圧縮空気の噴流が加工部品の孔の中
で起こしている空気の乱れを平板の回転方向と垂直方向
に立体的に発生させることが出来ることになり、効果を
より強力なものとすることができる。また加工孔が上下
2段あっても順次夫々の加工孔の清掃を行うことが出来
る。
【0018】本発明の第五の手段は、請求項5に該当し
本発明の第一乃至第四の手段に加えて平板を含む回転部
分とノズルとを容器に収容し且つ該容器に加工部品の取
り付け取り外し及び加工屑除去に必要とする開閉可能な
蓋を設けるようにしている。
【0019】本発明の第五の手段によれば、加工部品か
ら排出された切り粉は容器内に止まり周囲に飛散するこ
とはない。従って作業場の周囲を汚すことがなく、かつ
清掃が容易である。更に前記圧縮空気音を著しく低減す
ること出来るという効果もある。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態例を図1乃至
図3により説明する。図1は本発明になる加工部品のエ
ア吹き清掃装置1の正面断面図である。図2は図1のA
−A矢視図である。図3は図1のB矢視図で、加工部品
を平板上の取り付け座に取り付けた状態の側面斜視図で
ある。
【0021】図1に於いて1は加工部品のエア吹き清掃
装置である。該加工部品のエア吹き清掃装置1(以下エ
ア吹き清掃装置1と略称する。)は容器2及び蓋9より
成る。前記容器2は底板2aと胴2bとより成る。前記
蓋9はその下面に、胴2bの先端側の内周に沿って突起
状の案内10を設けている。該案内10は、前記容器2
の胴2bに遊合し該胴2bに対し前記蓋9の位置決めを
なしている。前記胴2bと蓋の案内10の遊合部分につ
いては通気性が保たれている。なお28は容器2の脚で
ある。該脚28は図示しない台上に固定される。
【0022】12は圧縮空気管である。該圧縮空気管1
2(以下空気管12と略称する。)は、下方一端に圧縮
空気の吹き出しノズル13(以下ノズル13と略称す
る。)を設けている。該空気管12の上方の他端は空気
管回転機構18を介して圧縮空気供給ホース14の一端
に連結している。該空気管回転機構18は圧縮空気供給
ホース14により供給される圧縮空気を前記空気管12
に伝えかつ該空気管12をその長手方向の中心軸を中心
に回転、揺動駆動及び制御する公知の回転、揺動駆動、
速度制御機構を備えている。
【0023】該圧縮空気供給ホース14(以下空気供給
ホース14と略称する。)の図示しない他端は圧縮空気
供給源に連結している。前記空気管12はその垂直部を
前記蓋9の中央に設けた圧縮空気管案内11(以下空気
管案内11と略称する。)により上下方向に摺動自在に
案内されている。
【0024】15はシリンダである。該シリンダ15の
図示しない上下方向に中心軸を持つ内筒には図示しない
ピストンが摺動自在に内装され、前記シリンダの閉止さ
れた上端側と前記ピストンの上部とで気密室を構成して
いる。16は圧縮空気給排管である。該圧縮空気給排管
16(以下空気給排管16と略称する。)の一端は前記
気密室に連通し、他端は図示しない給排弁を介して圧縮
空気供給源に連結している。前記ピストンの下端側には
シリンダ15の中心線とほぼ同軸に図示しないコイルス
プリングが設けてあり、前記ピストンを常時上方へ付勢
している。17はピストンロッドである。該ピストンロ
ッド17の上端は、前記シリンダ15内で前記ピストン
と連結している。該ピストンロッド17の下端は、前記
空気管回転機構18を介して空気管12の上端部と該空
気管12と上下方向の中心軸を一致させて連結してい
る。
【0025】23は架台である。該架台23は、シリン
ダ15を空気管案内11に案内された空気管12を上下
方向に自在に移動可能な位置に蓋9の上に支持してい
る。該架台23の内筒部には雌ねじ27が切ってある。
24は空気管12の下側ストッパ,25は空気管12の
上側ストッパである。該空気管12の下側ストッパ24
(以下、下側ストッパ24と略称する。)及び空気管1
2の上側ストッパ25(以下上側ストッパ25と略称す
る。)の外周には共に雄ねじが切ってあり前記架台23
の内筒部に設けた雌ねじ27と螺合し図1に示す如く空
気管12の空気供給ホース12との間に介在する空気管
回転機構18を上下に挟んで夫々調整可能に取り付けら
れる。
【0026】上記の構成になるシリンダ15に空気給排
管16より圧縮空気を供給するとシリンダ15内の前記
機密室内の圧力により前記ピストンが前記コイルスプリ
ングの弾発力に抗して下降し下側ストッパ25に空気管
回転機構18の下部が当接して停止する。
【0027】また空気給排管16の図示しない排気弁よ
り排気すると、前記シリンダの気密室の圧力が降下し、
前記コイルスプリングの弾発力によりピストンは上昇
し、ピストンロッド17は空気管12を空気管回転機構
18が上側ストッパ24に当接するまで引き上げる。
【0028】7は駆動モータである。該駆動モータ7
は、前記容器2の底板2aの中心部に支持枠8を介し
て、その回転軸6を前記容器2内に垂直になるように固
定されている。3は円板である。該円板3は前記駆動モ
ータ7の回転軸6によりその下面中心部を回転自在に支
持されている。
【0029】図3において50は加工部品である。また
30は加工部品50の固定具である。該加工部品50の
固定具30(以下固定具30と略称する。)は図1、図
2に示す如く、前記円板3の上面に該円板3の中心を中
心とし、該円板の周縁近くに放射状に8基固定されてい
る。各固定具30は前方固定片31,連結片32後方固
定片33が対向して配置され、該前方固定片31、後方
固定片33は各々、その外縁部が突起部を持ち該突起部
の内側の間隔は加工部品50の幅と一致する寸法に組み
立ててあり、前記加工部品50の座の機能を持つ一対の
連結片32と、更に、後方固定片33は後方にも加工部
品50との当接面35を有し、該当接面35はその中央
部で上方に延びる上方支持部36を構成し、加工部品5
0の上端部を固定する上方固定片34と連結している。
前記連結片32の上面と上方固定片34の下面との距離
は、前記加工部品50の該部の高さと一致し、本固定具
30に収容された加工部品50は円板の回転による遠心
力、幅方向と高さ方向で動きを拘束される。
【0030】加工部品50を8基を凡ての固定具30に
装着した後、空気管12のノズル13の位置が加工部品
50の開口51にほぼ位置する高さになるように上側ス
トッパ25を調節して後、蓋9を閉じ、駆動モータ7に
電力を投入して回転させた後、空気供給ホース14より
圧縮空気を供給する。この圧縮空気は、ノズル13より
外方に向かって噴出する。
【0031】次にエア吹き清掃装置1の作用を説明す
る。容器2内はノズル13から噴出する圧縮空気の噴流
を、円板3上の加工部品50が次々に通過する。即ち、
加工部品50の開口51が噴流の中を通過する過程で前
記噴流は孔52の中を孔55との接続部56至る噴流と
時々刻々孔52の内壁に対する入射角が変わり、従って
反射位置が変わる空気の流れが複雑な乱流を発生して接
続部56に至り此処で左右に分かれて乱流の状態で開口
53,開口54より排出される。この乱流は言うまでも
なく切り粉を凡て孔52及び孔55の外に排出する。こ
のような作用は、モータが回転している間、順次前記ノ
ズル13から噴出する噴流を通過する加工部品50につ
いて継続される。この空気流による作用は、従来技術に
於ける手吹きの場合に相当するが、手吹きに比べて再現
性に優れているので、ノズルの高さ、エア圧、モータの
回転速度及び回転時間を適正に決めれば常に高い効果を
期待できる。
【0032】なお、この間ノズル13より噴出した圧縮
空気は、容器2内側から閉じられた蓋9の案内10と前
記胴2bとの合わせ目より流出するため、手吹きの場合
に比べて圧縮空気音は3db以上低く且つ切り粉の容器
外への飛散も無いという好結果を得ることが出来た。
【0033】次に円板3の回転を止め空気管回転機構1
8を作動させて空気管12を回転させた状態で実験を行
った所、上記と同じ結果を得ることができた。なおこの
際の空気管の回転速度は、700rpm、圧縮空気の圧
力は3kg/cmであった。
【0034】本実験に於いては、エア吹き効果を調べる
ため試供品を切断して加工部品50の孔52,孔55内
に残る切り粉の量を確認した。其の結果は下表の通りで
あった。
【0035】上記の結果本エア吹き清掃装置1による一
個当たりのエア吹き清掃の結果は熟練工が手吹きした場
合との比較で加工部品一個当たりのエア消費量は及び処
理時間は実に1/60であった。その他の効果として、
職場環境に対しては騒音が1/2以下となり、且つ切り
粉の飛散による職場環境をの劣化を著しく改善できると
いう効果を奏する。
【0036】図5に本発明の実施の第二例を示す。図5
において50は前記加工部品である。該加工部品50に
は項目番号0028及び0029で説明したと同じ符号
を付して説明を省略する。19は反射板である。また2
0は反射板支柱である。該反射板支柱20は円板3に配
置された固定具25の近傍且つ加工部品50が取り付け
られた状態で側面の加工孔53,54の近傍に前記円板
3にほぼ垂直となるように取り付けてある。前記反射板
19は支柱20を中心に回転方向に調節、固定が可能に
取り付けてある。該反射板19は、前記ノズル13から
の噴流が加工部品50の側面に開口する加工孔53、5
4に向かって反射するように斜めに調整してある。
【0037】本発明の実施の形態の第二例の作用を説明
する。項目番号0030から0031で説明したと同様
にして駆動モータ7で円盤3を回転させ、ノズル13よ
り圧縮空気の噴流を発生させると、該噴流中を通過する
反射板19は該噴流を加工部品50の例えば開口53側
より孔55を通過して開口54より噴出すると共に一部
は接続部56より孔52を経由して開口51より噴出す
る。その際孔52及び孔55への入射角を時々刻々変化
させるため、孔55の内壁の反射流と本流により激しい
乱流となって壁面に付着する切り粉を持ち去る効果は本
発明の実施の形態の第一例於けると同様である。
【0038】その後加工部品50は噴流の中を開口51
が通過するため項目番号0030で説明したと同じ現象
が起こり、その後加工部品50の開口54側の反射板が
噴流の中を通過する過程で項目番号0036で説明した
例とは逆に噴流が開口54より流入し孔55を経て開口
53側に流出し、同時に、接続部56から孔52を経て
開口51より流出する。
【0039】このように噴流の流れの向きが変わること
により加工孔52,加工孔55内の切り粉の清掃により
高い効果を期待できる。また噴流の導入面がノズル13
の対向面に限定されることなく、噴流に平行する面の開
口にも導入が可能であることは本装置に適用範囲を大幅
に広げると言う効果がある。
【0040】図4において57は本発明の実施形態の第
三例に用いる加工部品である。該加工部品57は、上下
に2段の加工孔52a,52b、と手前側の面に開口5
1a、51b。及びこれに夫々直交する孔55a,55
b及びその両端に開口53a,53b及び54a,54
bを有する。外形寸法は加工部品50と同じであるため
図1,図2に示す清掃装置にそのままセットして利用で
きる。従って同じ部分には同じ符号を付して説明を省略
する。
【0041】図1及び図2に於いて下側ストッパ24,
上側ストッパ25を調節してノズル13より吹き出す圧
縮空気の噴流が前記加工部品57の加工孔51a,51
bを夫々直撃する高さとする。なお図2において(5
7)は本実施例の符号57を意味する
【0042】次にその作動を説明する。項目番号003
0、0031で説明したと同様にして本装置を作動さ
せ、更に空気給排管に空気を供給、排出させて空気管1
2の下端のノズル13を加工部品57の開口51a、の
高さとし所定時間作動させた後、空気給排管の空気を排
出させ、更に所定時間開口51bに対して清掃を行う。
上記により加工孔52a、55aが清掃され次いで加工
孔52b、55bが清掃される。
【0043】本実施の形態例の如く加工孔が上下複数個
所ある場合に空気管12を上下方向に移動することによ
り、凡ての加工孔を清掃できるという効果がある。
【0044】なお本発明の実施の形態例においては凡て
容器2があるものとして説明したが、本清掃装置として
は容器2はあることが望ましいが、必ずしも必須の要件
ではない。また円板3は回転のバランスが良ければ円板
である必要はなく平板であればよい。円板の位置は水平
としたが、用途によっては平板を水平面に対して90度
傾斜させることも又45度の傾斜させても性能に変わり
はない。図3及び図4の孔52及び孔55は丁字状に穿
孔された例を用いて説明したが、加工孔55のみの場合
のように加工部品の側面に設けた貫通孔でも反射板19
を使用することにより清掃が可能である。且つ加工孔と
は必ずしもその断面形状が円形である必要はなく形状は
限定されるものではない。ノズルは1個である必要はな
く複数個備えても良い。またその配列は清掃の目的に合
わせて同一面に配置しても、また上下方向に間隔を置い
て設けることもできる。また、ノズルを所定角度範囲で
加工部品の回転方向と同方向に回転または揺動すること
により加工部品が空気噴流を通過する時間を長くする
等、該加工部品の清掃時効果を高めることが出きる。等
本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更は自由であること
は勿論である。
【0046】
【発明の効果】1. 本発明の請求項1により、素人で
も極短時間で加工部品の加工孔内の清掃ができる。且つ
エア消費及び作業時間を大幅に削減すると言う効果を奏
する。2. 本発明の請求項2により加工部品を回転さ
せなくても清掃効果が得られるので清掃装置に回転する
平板は必須ではなく形式の選定に自由度が大幅に増える
という効果を奏する。3. 本発明の請求項3により、
加工孔が圧縮空気の噴射方向に対向する位置にない加工
部品の加工孔を請求項1と同様に清掃することが出き
る。これにより一平面内にある加工孔についてその位置
に関係なく,ほぼ凡ての加工部品の清掃が可能となると
いう効果を奏する。4. 本発明の請求項4により加工
部品の加工孔が立体的に配置されたものであってもその
位置に関係なく清掃が可能となると言う効果を奏する。
5. 本発明の請求項5によりエア吹きによる騒音が削
減され、切り粉が周囲へ飛散することを防止するという
職場環境の改善に著しい効果を挙げる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるエア吹き清掃装置の正面断面図で
ある。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】図1のB矢視斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態の第三例に於ける図1のB
矢視斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態の第二例に於ける反射板の
説明図である。
【図6】加工部品の正面斜視図である。
【図7】エアガンの側面図である。
【符号の説明】
1 エア吹き清掃装置 2 容器 2a 底板 2b 胴 3 円板 6 回転軸 7 駆動モータ 9 蓋 11 圧縮空気管案内 12 圧縮空気管 13 ノズル 14 圧縮空気供給ホース 15 シリンダ 16 圧縮空気給排管 17 ピストンロッド 19 反射板 20 反射板支柱 21 ヒンジ 23 架台 24 下側ストッパ 25 上側ストッパ 30 固定具 40 エアガン 50、57 加工部品 51,51a,51b,53,53a,53b54,5
4a、54b 開口 52,52a、52b、55,55a、55b 孔 56,56a,56b 接続部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板の回転中心に該平板に直角に設けた
    回転軸により回転自在に支持し、前記平板上の、該回転
    軸より所定の位置に少なくとも1個の加工部品の固定具
    を設け、前記回転軸と前記加工部品の間に圧縮空気の吹
    き出しノズルを少なくとも1個設け、前記加工部品に向
    けて圧縮空気を吹き付けると共に前記平板を前記回転軸
    を中心に所定時間回転または揺動させることを特徴とす
    る加工部品のエア吹き清掃装置。
  2. 【請求項2】 平板の回転、揺動、停止に関わらず、圧
    縮空気の吹き出しノズルを平板に平行な面内に回転また
    は揺動させる事を特徴とする請求項1に記載の加工部品
    のエア吹き清掃装置。
  3. 【請求項3】 平板上の加工部品同士の間に圧縮空気の
    反射板を設け、加工部品の側面の加工孔に向けて圧縮空
    気の吹き出しノズルからの噴流を反射させることを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の加工部品のエア
    吹き清掃装置。
  4. 【請求項4】 平板に対して圧縮空気の吹き出しノズル
    を加工部品の高さの範囲内で垂直方向に往復動させるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の加工部品
    のエア吹き清掃装置。
  5. 【請求項5】 平板を含む回転部分とノズルとを容器に
    収容し且つ該容器に加工部品の取り付け取り外し及び加
    工屑除去の開閉部を設けたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項4に記載の加工部品のエア吹き清掃装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102941200A (zh) * 2012-08-21 2013-02-27 湖南省三联环保科技有限公司 活塞清屑机及其清屑方法
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