JP2003175309A - フィルターエレメント - Google Patents

フィルターエレメント

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JP2003175309A
JP2003175309A JP2002326819A JP2002326819A JP2003175309A JP 2003175309 A JP2003175309 A JP 2003175309A JP 2002326819 A JP2002326819 A JP 2002326819A JP 2002326819 A JP2002326819 A JP 2002326819A JP 2003175309 A JP2003175309 A JP 2003175309A
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Hiroshi Miyata
宏志 宮田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力損失の少ないフィルターエレメントを提
供すること。 【解決手段】 不織布からなる上下のシート11の間に
ネット16をサンドイッチ構造として濾過材4を形成し
たものである。なお、このネット16は不織布で構成
し、格子状に編んだものであり、縦糸と横糸の間を空間
部13としている。そして、この空間部13により、フ
ィルター1内の圧力損失を低下させることなく、流体
(液体)を通過させることができる。なお、空間部13
を形成するのに上下のシート11の間に活性炭を用いて
も良い。また、ネット16の空間部13に、活性炭やシ
リカゲルを介在させても良く、また、活性炭またはシリ
カゲルのいずれか一方を空間部13に介在させても良
い。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えばドライクリ
ーニング機に使用されるフィルターや、自動車、建設,
土木車両のエンジンの回りに使用されるオイルフィルタ
ーなどのフィルターエレメントに関するものである。 【0002】 【従来の技術】図52は全自動式のドライクリーニング
機51の正面図を示しており、このドライクリーニング
機51の正面の上部には操作パネル52が設けられてい
る。そして、この操作パネル52の下方の扉を介して洗
濯物を洗浄する回転式のドラム53が配設されており、
ドライクリーニング機51の下部には両開きの扉54、
55が開閉自在に設けてある。この扉54、55の奥方
には、上記ドラム53から流出される繊維屑などのゴミ
を取り除くフィルターを収納しているフィルターケース
56と、洗浄用の溶剤の臭いを取るための活性炭を収納
している活性炭ケース57と、溶剤を入れておく溶剤タ
ンク58等が配設されている。 【0003】図53はドライクリーニング機51の溶剤
の流れを示す概略ブロック図を示し、ドラム53、フィ
ルターケース56、活性炭ケース57、溶剤タンク58
を環状に結ぶ配管の途中にポンプ59を介設し、このポ
ンプ59を駆動することで、溶剤タンク58内の溶剤を
図中の矢印に示す方向に還流させている。これにより所
定の時間ドラム53を回転させることで、ドラム53内
の衣服などを洗濯し、フィルターケース56内のフィル
ターにて繊維屑等のゴミを取って溶剤のみを濾過し、次
の活性炭ケース57内の活性炭にて溶剤の臭いを取って
いる。 【0004】図54は、円筒状の上記フィルターケース
56内にフィルター61を2個納装している状態の分解
斜視図を示している。フィルターケース56の中心部に
は軸方向に沿って軸棒62が配設されており、この軸棒
62に円筒状のフィルター61をフェルトパッキン6
3、押さえ板64を介して装着され、外側から蓋65を
ボルト止めすることで、フィルター61がフィルターケ
ース56内に納装されることになる。なお、66はゴム
パッキンで、上記蓋65とフィルターケース56の前端
面との間に介装されて内部を密封するものである。 【0005】図55は上記フィルター61の斜視図を示
し、このフィルター61は図56及び図57に示すよう
に、ブリキ等の金属製で円筒状のボディ69と、このボ
ディ69の外周面に装着される紙製の濾過紙73とで構
成されている。上記ボディ69の両側にはフランジ部7
0が一体的に形成されていて、またボディ69の胴部7
1には多数の通流孔72が所定の間隔毎に穿設されてい
る。紙製の濾過紙73は、ジグザグ状に折曲形成されて
おり、この濾過紙73をボディ69の外周面に装着して
いる。ここで、濾過紙73の折り畳み具合であるが、周
知のようにかなり密に折曲されており、折曲した濾過紙
73の厚みと隙間の寸法が同じぐらいである。なお、こ
の種のドライクリーニング機51に使用されるフィルタ
ー61の大きさは、外径が34cm、軸方向の長さが4
5cmぐらいである。 【0006】次にこのドライクリーニング機51の作用
について簡単に説明する。ポンプ59が駆動されるとフ
ィルター61の胴部71の内側は負圧になり、溶剤等の
流体はドラム53からフィルター61の紙製の濾過紙7
3、通流孔72を介して流れる。ドラム53から流出さ
れる繊維屑等のゴミは濾過紙73の表面に付着し、大き
なゴミは濾過紙73の外周面や折曲している空間の部分
に付着する。そして、細かいゴミは紙製の濾過紙73自
体で阻止され、液体の溶剤は濾過紙73で濾過されて浄
化し、フィルター61の通流孔72から胴部71の内部
へと流れ、次の工程の活性炭ケース57へと流れる。 【0007】洗濯の回数が増加していくにしたがい、フ
ィルター61に多くのゴミが付着することで、配管内の
気圧が所定値になり、それによりフィルター61を交換
することになる。そして、図54に示すように蓋65を
外してフィルターケース56内のフィルター61を取り
出し、新しいフィルター61と交換する。 【0008】図58は車両のエンジン部分の概略ブロッ
ク図を示し、この部分にもオイルフィルター86が用い
られている。これらの構成は周知な事項なので詳細な説
明は省略するが、ガソリンエンジンやディーゼルエンジ
ンでは、オイルパン80に溜まったオイルがオイルポン
プ81によりオイルフィルター86を介して、ピストン
76が往復運動しているシリンダー75、カムシャフト
77、ロッカーアーム78、クランクシャフト79など
に送られ、潤滑油(オイル)が循環することで、各部を
潤滑している。上記オイルフィルター86によりエンジ
ン内を循環する潤滑油を綺麗にしている。 【0009】図59は上記オイルフィルター86の斜視
図を示し、このオイルフィルター86の構成は基本的に
図55〜図57に示すフィルター61の場合と同じであ
る。ガソリンエンジンやディーゼルエンジン、あるいは
建設車両、普通乗用車等によりオイルフィルター86の
大きさや形状が異なるものの、ブリキ等の金属製で円筒
状のボディ87と、このボディ87の外周面にジグザグ
状に折曲した紙製の濾過紙88とで構成されている点は
同じである(図56及び図57参照)。なお、89は濾
過紙88を濾過した潤滑油を通過させるための通流孔で
ある。 【0010】このオイルフィルター86では、エンジン
内、特にシリンダー内で発生する金属粉や燃焼によって
生じるススなどを吸着させてエンジン内を循環する潤滑
油を浄化するものであり、また、ディーゼルエンジン等
では軽油に含まれている硫黄分の塊などを付着させて潤
滑油を濾過するものである。そして、車両の一定期間の
使用月数、走行距離毎に使用したオイルフィルター86
を新しいオイルフィルター86と交換するようになって
いる。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】図55及び図59に示
す各フィルター61、86の基本的な構成としては、円
筒状で金属製のボディ69、87と、このボディ69、
87の外周面に装着した濾過紙73、88とで構成され
ているものである。また、濾過紙73、88をジグザグ
状にかなり密に折曲形成してこの部分の谷間で大きなゴ
ミを付着させて、細かいゴミ等は濾過紙73、88自体
で付着して溶剤、潤滑油等を浄化している。そして、濾
過紙73、88を紙製としていることで、フィルター6
1、86の価格の上昇を抑えるようにしている。 【0012】ところが、かかるフィルター61、86は
以下に示すような問題点を有するものである。特に、ド
ライクリーニング機51に使用されるフィルター61は
大きさも外径が34cm、軸方向の長さが45cmであ
り、このフィルター61に使用される濾過紙73の長さ
は20m位である。そして、一定の洗濯回数、あるいは
所定の気圧になる場合まで使用した場合には、濾過紙7
3は油性の溶剤を吸収しているため、フィルター61自
体の重さが非常に重くなっている。そのため、フィルタ
ー61の交換作業が非常にやりにくいという問題があ
る。特に、使用したフィルター61の再生ということが
行なわれておらず、すべて産業廃棄物として廃棄(埋立
など)されているのが現状である。この産業廃棄物の廃
棄料金として約3,000円もかかり、事業者は高負担
に苦しんでいる。このことは、クリーニング料金として
消費者に跳ね返るものであり、消費者にも不利益を与え
ている。 【0013】また、濾過紙73、88はかなり密にジグ
ザグ状に折曲されているので、異物を捕捉する量が限ら
れている。特に、ドライクリーニング機51に使用され
るフィルター61においては、異物が衣服等の繊維屑で
あるため、フィルター61の異物の捕捉量の限界に直ぐ
に達してしまい、フィルター61の交換を早くしなけれ
ばならないという問題がある。そのため、フィルター6
1のランニングコストが高くつき、この理由によっても
クリーニング料金に跳ね返ってクリーニング費用が高く
なることになる。もちろん、これらの問題は車両のオイ
ルフィルター86の場合にも同様に言える。 【0014】ここで、フィルター61の廃棄費用より問
題となっているのは、産業廃棄物として廃棄するという
ことである。特に油を吸収しているフィルター61を地
中に埋め立てる場合には、環境汚染の問題が発生し、ま
た、産業廃棄物の埋立場所も限られているというより
は、埋立場所はほとんど無くなって来ているのが現実で
ある。そのため、悪質な産業廃棄物業者の不法投棄が後
を立たないということも現実に生じている。また、これ
らの環境汚染、環境破壊という観点から製品のリサイク
ルを行なうようになってきており、製品の廃棄として埋
立等の投棄を行なうことは、このリサイクル化という運
動にも反することになる。 【0015】図59に示す車両用のオイルフィルター8
6も上述と同様であり、新品と交換した後の使用済みの
オイルフィルター86はすべて埋立などの廃棄処理され
ており、全くリサイクル化されていない。そのため、環
境汚染、環境破壊が地球全体にわたって急速に進んでい
る。 【0016】また、フィルター類の他の従来例として
は、例えば、実公平6−12813号公報、特開平9−
313829号公報、特開昭58−214317号公
報、及び実開平6−72614号公報がある。 【0017】しかしながら、実公平6−12813号公
報においては、略ジグザグ状で多数の穴部を穿孔した金
属製の薄板の表面に不織布からなる濾過シートを配設し
て略ジグザグ状に構成した濾過部材が記載されているも
のの、この従来例は、濾過部材の折曲角度を変えて異物
を如何に多く捕捉するかという技術思想は記載されてい
ない。単にジグザグ状に形成した濾過部材が記載されて
いるにすぎず、この従来例では、フィルターに付着した
粉塵の除塵効率の高い除塵手段を講ずることを目的とし
たものであり、そのため、除塵部材を濾過部材に当接し
ながら回転させるようにしたものである。また、略ジグ
ザグ状の金属製の薄板の表面に濾過シートを接着剤によ
り接着した構成であり、濾過部材のリサイクル化という
技術思想は開示されていない。さらに、濾過部材の折曲
角度を変えて、如何に多くの異物を捕捉するという思想
も記載されていない。 【0018】また、特開平9−313829号公報で
は、プロテクタの表面にスラリーに含まれる繊維を付着
させて繊維を堆積させることで、成形体を形成し、これ
により高い生産性が得られる濾過体の製造方法及び濾過
体を提供することを目的としているものである。つま
り、この従来例は、プロテクタの表面に厚みのある成形
体を成形させたことに特徴があり、異物の捕捉量を増大
させようとする技術思想は記載されていない。そのた
め、異物の捕捉量の増加はほとんど期待できないもので
ある。また、この従来例には、プロテクタや成形体の折
曲角度を変えるという思想はない。 【0019】また、特開昭58−214317号公報で
は、フィルタシートを波形に折曲してこれを全体形状円
筒状にしたのが記載されている。この従来例において
も、フィルタシートを単にジグザグ状に折曲したのが記
載されているにすぎず、フィルタシートの折曲角度を変
えて異物の捕捉量を増大させたり、フィルタシートの周
方向の長さを短くして低コスト化を図るという技術思想
は記載されていない。 【0020】さらに、実開平6−72614号公報で
は、円筒状の内筒コアの表面に、略ジグザグ状にしたメ
イン濾紙と補助濾紙を配置しているのが開示されてい
る。この従来例においては、メイン濾紙と補助濾紙の間
に空間を設けて、メイン濾紙と補助濾紙との折曲角度θ
1、θ2を変えることで、補助濾紙を通過した流体がそ
の流れの向きを変えるようにし、もって効率良く異物を
捕集するようにしたものである。すなわち、この従来例
は、濾紙を単にジグザグ状に折曲したものであり、濾紙
の折曲角度を拡げることで、異物の捕捉量を増大させ、
同時に周方向の長さを短くして、支持体や濾過材のコス
トを低くしたり、重量を軽くするという技術思想は開示
されていない。 【0021】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、使用後のフィルター類を産業廃棄物としての廃
棄を最小限にして、主要な構成部品を廃棄することなく
何回もリサイクル化を図り、もって環境汚染、環境破壊
を防止することを第1の目的とし、また、フィルターで
の異物の捕捉量を従来より増大させて、ランニングコス
トを低くし、さらにフィルター類のリサイクル化を図る
ことでコストダウンを図り、もって消費者に多大の利益
を与えることを第2の目的としたフィルターを提供する
ものである。さらに、フィルター自体の密封性を向上さ
せて、異物や不純物の大きさがミクロン単位の場合や、
1回だけの濾過を行なう場合でも異物や不純物を完全に
捕捉することを目的としたフィルターを提供するもので
ある。また、圧力損失の少ないフィルターエレメントを
提供するものである。 【0022】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1記載のフィルターエレメントでは、液体からなる流体
を濾過するフィルターエレメントであって、不織布から
なる上下のシート11の間に、空間部13を形成する部
材10または16を介在させていることを特徴としてい
る。これにより、空間部13の存在により圧力損失を少
なくして流体を流すことができ、大量の異物26の捕捉
を可能としている。 【0023】 【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明す
る。フィルターの機能は周知のように液体の流体内に混
入している異物や不純物を捕捉して流体を綺麗に浄化す
るものであり、あらゆる装置類や車両類に使用されてい
るものである。したがって、以下に説明するフィルター
は、例示するものにだけ限定されるものではなく、液体
を濾過するあらゆるフィルターに本発明を適用すること
ができるものである。 【0024】先ず、図52に示すドライクリーニング機
51に使用されるフィルター1の構成について説明す
る。このフィルター1は図1〜図3に示すように、合成
樹脂製またはステンレス、アルミ等の金属製でジグザグ
状に折曲形成した支持体2と、この支持体2の両端を支
持するリング円板状の一対のエンドキャップ3、3と、
上記支持体2の表面に沿って配される不織布からなり支
持体2と同様にジグザグ状に折曲形成した濾過材4と、
この濾過材4の表面を覆う不織布からなる偏平なネット
5とで構成されている。上記エンドキャップ3も支持体
2と同様に合成樹脂製またはステンレス、アルミ等の金
属製で形成されている。これら支持体2及びエンドキャ
ップ3の材料として、合成樹脂製またはステンレス、ア
ルミ等を用いているのは、リサイクルとして何回も使用
するためからである。したがって、従来のようにブリキ
等は使用していない。特に、支持体2を合成樹脂製で形
成した場合には、金属製の場合と比べて重量を軽くする
ことができ、フィルター自体、あるいは濾過材4の交換
作業を容易にすることができる。 【0025】次に、枠体7の支持体2の表面側に着脱自
在に装着される濾過材4について説明する。濾過材4自
体は油や水分を吸収しない材料からなる不織布で構成さ
れており、全体をジグザグ状に緩く折曲形成されてい
る。そして、支持体2の外周面に着脱自在に装着される
ものである。濾過材4の一部を拡大した断面図を示す図
6に示すように、濾過材4は、不織布からなる上下のシ
ート11で活性炭層12をサンドイッチ構造とした構成
としてある。ここで、濾過材4の上下のシート11は、
材料として例えばポリエステルを用いており、坪量とし
ては30g/m2のものを使用している。また、活性炭
層12の活性炭は20〜100g/m2 程度であり、接
着樹脂にて40〜50g/m2 程度にてシート11と活
性炭とを一体的に接着固定している。この活性炭層12
を含んだ濾過材4により溶剤の臭いを取ると共に、シー
ト11及び活性炭層12によりゴミを付着するようにし
ている。 【0026】なお、上記濾過材4は3層構造としている
が、1層のシート状の不織布に活性炭を混入して濾過材
4を構成するようにしても良い。また、図7に示すよう
に、活性炭を混入しないで1層の不織布で濾過材4を構
成するようにしても良い。ここで、図7に示す濾過材4
も材料は、例えば油や水分を吸収しないポリエチレン、
ポリエステル、ナイロンなどが用いられる。 【0027】ここで、濾過材4の各部の折曲角度である
が、従来の濾過紙73のように折り畳むように折曲して
いるのではなく、フィルター1の断面図を示す図9に示
すように、30度〜45度くらいとして、折曲部分の両
側で囲まれる断面略三角形状の空間部分を異物を捕捉す
る捕捉部14としている。かかる形状の捕捉部14によ
り、後述するように多くの異物を捕捉し、フィルター1
の交換時期を遅らせるようにしている。これにより、フ
ィルター1のランニングコストを低減させている。 【0028】また、濾過材4の折曲角度を従来のように
二つ折りのように折曲せずに折曲角度を拡げて折曲片数
を少なくすることで、濾過材4の周方向の長さを短くで
き、これにより濾過材4の面積を小さくできて濾過材4
自体のコストを低減させている。また、濾過材4を支持
する支持体2の面積も小さくでき、更には支持体2の折
曲数が増加しないので、金属製の場合でも、あるいは合
成樹脂製とした場合でも支持体2の材料コストや製造コ
ストを低減させることができる。なお、濾過材4の捕捉
部14の角度を30度〜45度くらいとして説明した
が、20度〜60度くらいにしても良いが、角度をあま
り小さくすると、濾過材4や支持体2の面積が大きくな
り、また、支持体2等の折曲数が増加するので、角度は
あまり小さくしない方が良い。また、捕捉部14の角度
を大きくした場合には、ネット5を用いることで、異物
26の滑落は防止することができる。 【0029】なお、図9に示すように、支持体2及び濾
過材4の内径が比較的大きい場合、つまり、支持体2及
び濾過材4のフィルター1に対する半径方向の長さが短
い場合は、20度〜60度(30度〜45度が好適例)
で良いが、支持体2及び濾過材4のフィルター1に対す
る半径方向が長い場合には、この捕捉部14の角度(内
側の折曲角度はさらに狭く、例えば、5度くらいにして
も良い。 【0030】すなわち、図19に示す場合は、支持体2
及び濾過材4の半径方向の長さを図9の場合よりさらに
長くしたものであり、この場合には、例えば、捕捉部1
4の内側の折曲角度を10度〜30度くらいにしてい
る。また、図20に示すように、支持体2及び濾過材4
の半径方向の長さをさらに短くした場合、例えば、フィ
ルター1の外径を34cmとし、内径を約5cmとした
場合は、捕捉部14の内側の折曲角度を5度〜10度く
らいとしている。 【0031】ところで、フィルター1の支持体2及び濾
過材4の半径方向の長さは自由に設定できるものであ
り、支持体2及び濾過材4の外径より内径を小さくした
場合には、それに応じて捕捉部14の折曲角度の小さく
する必要がある。この捕捉部14の角度が大きい場合に
は、捕捉部14の開口面側が広くなりすぎて、円筒状に
形成できないからである。したがって、支持体2及び濾
過材4の内径を外径より小さくするにしたがい捕捉部1
4の角度を小さくするようにしている。この捕捉部14
の最小角度は5度くらいとしている。 【0032】次に、支持体2を金属製で構成した場合の
構成について説明する。図4は折曲前の支持体2の平面
図を示し、パンチングメタル状の多数の穴6が支持体2
のほぼ全体にわたって横方向、縦方向に連続して穿孔し
てある。この多数の穴6により溶剤等の流体を通過させ
るものであり、不織布からなる濾過材4と多数の穴6に
より低圧力にて流体を流し易くしている。この平板状の
支持体2を図5に示すように、ジグザグ状に折曲し、支
持体2の両側を合わせて図1及び図2に示すように略円
筒状の支持体2を形成している。そして、支持体2の両
端にエンドキャップ3を配し、エンドキャップ3の内面
と支持体2の両端の部分でスポット溶接等を行ない、支
持体2とエンドキャップ3とを組み合わせて略円筒状の
枠体7が構成されることになる。 【0033】次に、支持体2を合成樹脂製で構成した場
合は、支持体2を分割した形状のものを一体成形にて形
成し、これらを接着剤などで組み合わせて略円筒状の支
持体2を形成するまた、エンドキャップ3も一体成形に
より形成し、支持体2とエンドキャップ3とを接着剤で
接着して枠体7を形成する。 【0034】本発明のフィルター1は、支持体2とエン
ドキャップ3からなる枠体7と、不織布からなる濾過材
4とで構成することができるが、濾過材4の表面側の空
間部分からなる捕捉部14にて捕捉した異物が滑落する
おそれがある。そこで、濾過材4の外周面側に異物が滑
落するのを防止するために不織布からなるネット5を覆
設するようにしている。なお、ネット5は上述したよう
に本発明の必須構成要件ではない。しかし、ネット5を
用いる方が異物の滑落を防止するのに役立つものであ
る。 【0035】図11は上記ネット5の平面図を示し、濾
過材4と同様に油や水分を吸収しない不織布にてネット
5を構成している。このネット5は、図12〜図14に
示すように、上下の上ベース地18と下ベース地19は
略六角形状を連続した形(所謂蜂の巣の形状)で形成さ
れており、この太めの上ベース地18と下ベース地19
との間を細い縦糸20を無数に編んで構成されている。
そして、ネット5の1つの六角形状の空間部分を溶剤等
の流体が通過する通過部21としている。この通過部2
1の縦方向の寸法は例えば、6〜8mmであり、横方向
の寸法は4〜6mmくらいであるが、流体内に混入する
異物が楽に通過する大きさであれば、特に限定されるも
のではない。しかし、あまり大きくすると捕捉した異物
が通過部21を介して外側に滑落するおそれがあるの
で、異物の大きさを考慮して適宜設定することができ
る。 【0036】ここで、ネット5の材料は、例えば油や水
分を吸収しないポリエチレン、ポリエステル、ナイロン
などの不織布にて構成している。また、このネット5の
編組織はダブルラッセルと呼ばれるものであるが、これ
らに限られるものではなく、溶剤等の流体を容易に通過
させることができて、濾過材4で捕捉した異物を滑落さ
せないものであれば、網状のものであれば良いものであ
る。 【0037】図11に示すようにネット5の両側の端部
には縦方向の略全長にわたって一対の面状ファスナー2
3、24が装着されていて、支持体2の表面に濾過材4
を装着した後に両側の面状ファスナー23、24にて着
脱自在に容易に装着するようにしている。なお、ネット
5の両側の保持は、上記の面状ファスナー23、24に
限られるものではない。例えば、合成樹脂製の糸でネッ
ト5の両端部分を1回、あるいは複数回縫うことで、ネ
ット5を支持体2に着脱自在に装着するようにしても良
い。 【0038】図9はフィルター1の横方向の断面図を、
図10はフィルター1の縦方向の断面図をそれぞれ示し
ている。図10において図中の矢印は流体(ドライクリ
ーニング機51の溶剤)が流れる方向を示している。 【0039】ここで、濾過材4を図6に示す構成とした
場合には、具体的には以下のものを使用している。すな
わち、濾過材4は、旭化成工業株式会社製で生地の商品
名がセミアと呼ばれているものであり、素材はエステル
と活性炭からなり、活性炭をサンドイッチ構造とした不
織布である。また、目付は、120g/m2 S−3
である。 【0040】なお、濾過材4を構成している部材は、上
記のものが好適例であるが、これらに限られるものでは
なく、繊維屑やゴミの種類や大きさに応じて適宜且つ任
意に変更し得ることは言うまでもない。 【0041】次に、フィルター1の作用について説明す
る。フィルター1は図54に示すようにフィルターケー
ス56内に納装され、図53に示すようにポンプ59が
駆動されることで油性の溶剤が溶剤タンク58、ドラム
53、フィルター1、活性炭ケース57へと循環する。
ドラム53から排出される繊維状の屑や繊維屑の塊はフ
ィルター1で捕捉され、溶剤は浄化されて活性炭ケース
57へと流れる。 【0042】ここで、フィルター1の内部は図10に示
すように、負圧になっており、ネット5の通過部21、
濾過材4及び支持体2の多数の穴6を介して溶剤が流れ
るようになっている。また、フィルター1の内部が負圧
になっていることからネット5や濾過材4はボディ2か
ら容易には外れない。 【0043】次に、図15〜図18により本発明の特徴
的な作用について説明する。なお、図15〜図18に示
す矢印は流体(溶剤)が流れている方向を示している。
図15はフィルター1を交換した直後であり、流体はネ
ット5、断面を略三角形状とした空間部分からなる捕捉
部14、濾過材4、支持体2の多数の穴6を介して流れ
るものであり、図15では捕捉部14には未だ異物が捕
捉されていない状態を示している。 【0044】ドライクリーニング機51を運転し始める
と、図16に示すように捕捉部14の底部にはゴミ、繊
維屑等の異物26が捕捉されだす。捕捉部14にて捕捉
された異物26により流体は異物26を通過しにくくな
って異物26より外側に位置する濾過材4及び穴6を介
して流れることになる。これを繰り返していき、図17
に示すように異物26が捕捉部14にて徐々に堆積され
ていく。図18は捕捉部14の全体にわたって異物26
を捕捉した状態を示し、配管内で所定の圧力値になるま
でフィルター1を使用することができる。なお、比較的
大きな異物26は捕捉部14で捕捉し、小さな異物26
は濾過材4自体で捕捉される。 【0045】ここで、濾過材4の捕捉部14にて異物2
6を捕捉していき、途中で運転を停止しても、濾過材4
の周囲にはネット5が覆設してあるので、異物26を捕
捉部14から滑落することはない。そのため、この異物
26の脱落による配管の詰まりを防止できて、フィルタ
ーケース56内の圧力上昇に伴う誤動作による運転停止
ということもない。また、濾過材4を不織布で構成して
いるので、通気性ないし流通性が従来の紙製の濾過紙の
場合よりも良い。そのため、ドライクリーニング機51
による洗濯回数が従来より2〜4倍程度延ばすことがで
きる。 【0046】ところで、本発明では支持体2の表面に濾
過材4を配設しているが、濾過材4のみでは濾過材4自
体が可撓性を有しているので自立が不可能からであり、
そのため、支持体2の表面に濾過材4を配している。ま
た、不織布からなる濾過材4を使用せずに、支持体2自
体を濾過材として使用する場合、支持体2の穴6の径を
小さくして異物を捕捉するようになるが、かかる場合、
穴6が異物により塞がれてしまうと、その部分では異物
の捕捉が不可能となり、全部の穴6が異物にてつまって
しまうと、その時点でフィルターとしての機能がなくな
ってしまうことになる。すなわち、支持体2のみでは、
直ぐに穴6がつまってしまうために、異物の捕捉量が少
なくなり、フィルターの交換時期が早くなり、また、支
持体2から異物を取り除く作業が必要となる。したがっ
て、支持体2と濾過材4からなるフィルターが最も望ま
しいものである。 【0047】なお、ドライクリーニング機51における
フィルター1の交換は、フィルターケース56内の圧力
を常時監視しておき、この圧力が一定以上になった時に
自動的に運転を停止するようになっている。したがっ
て、従来の紙製の濾過紙の場合には、本発明の不織布の
場合と異なって通気性がないので、フィルターケース5
6内の圧力上昇が早くなって自動的に運転が停止される
時期が早くなる。しかし、従来の紙製の濾過紙より不織
布で構成した本発明の濾過材4の方が通気性が良いの
で、フィルターケース56内の圧力上昇は遅くなり、捕
捉部14内に異物26が一杯になるまで捕捉され続け
て、自動的に運転が停止される時期も遅くなり、結果と
して洗濯回数が従来より多くなる。 【0048】上記のようにしてドライクリーニング機5
1を運転していき、フィルター1が目詰まりを起こして
交換を行なう場合には、従来と同様に蓋65を取り外し
て行なう。ここで、従来では、フィルター1の紙製の濾
過紙は油を吸収しているので非常に重くなっていたが、
本発明では、フィルター1の濾過材4をナイロン、ポリ
エステル、ポリエチレン等の不織布で構成しているた
め、油は吸収されておらず、濾過材4が吸着した異物2
6の重量分だけ重くなっているだけである。したがっ
て、本発明のフィルター1は軽量であり、フィルターケ
ース56から一抱えもあるような大きいフィルター1を
取り外す場合にも非常に楽であり、交換作業性が飛躍的
に向上する。 【0049】フィルターケース56からフィルター1を
取り出した後、先ず、ネット5を外した後に、濾過材4
の面状ファスナー23、24を外すことで、支持体2か
ら濾過材4を容易に外すことができる。この時、上述し
たように濾過材4は油を吸収していないので、重量も軽
く濾過材4自体の取り外し作業も容易である。濾過材4
を外した支持体2を水洗いなどを行なって、支持体2の
表面に付着しているゴミ等を取り除いて綺麗にする。そ
して、新しい濾過材4を支持体2に面状ファスナー2
3、24により装着し、ネット5及び濾過材4を装着し
て新しくなったフィルター1をフィルターケース56内
に納装する。そしてドライクリーニング機51の運転が
再度開始可能となる。 【0050】使用してゴミが多く付着している濾過材4
はそのまま廃棄しても良く、また、事業所等で洗ってゴ
ミを取り除いて再度使用するようにしても良い。ここ
で、使用後の濾過材4を廃棄する場合、従来では金属製
のボディと濾過紙とのフィルターごと廃棄して産業廃棄
物として埋め立てていたが、本発明の場合には濾過材4
の焼却が可能である。特に、フィルター1の合成樹脂製
または金属製の支持体2は廃棄せずに再度の使用を図り
(リサイクル化)、濾過材4のみの廃棄であって、焼却
処理を行なうので、廃棄コストが従来の埋立とは異なっ
て非常に安価となる。そのため、クリーニング費用に上
乗せされる廃棄コスト分も少なくて済み、結果としてク
リーニング費用を安くでき、最終的には消費者に多大の
利益を与えることができるものである。 【0051】また、異物26の捕捉は捕捉部14が完全
に埋まるまで可能であり、そのため、フィルター1つま
り濾過材4の交換時期が遅くなり、ランニングコストを
低減させることができる。つまり、従来の異物26の捕
捉部分は二つ折りに折り畳んだ濾過紙の空間部分であっ
たので、異物26が直ぐに一杯になり、フィルターの交
換時期が早くなっていたのである。更に、フィルター1
を構成している主要部品の合成樹脂製または金属製の支
持体2のリサイクル化を図ることで、省資源化を図るこ
とができると共に、コストダウンをも図ることができる
ものである。 【0052】また、従来とは異なり、不織布からなる濾
過材4の廃棄は焼却するので、埋立場所も必要ではな
く、環境汚染、環境破壊を伴うこともない。さらに、濾
過材4を不織布で構成しているので、従来とは違って油
を吸収していない。そのため、濾過材4は軽く、運搬費
用も安価であり、また焼却の際にも油を燃やさないの
で、空気を汚染することも非常に少ない。 【0053】濾過材4を構成するものとして、特に目の
粗さは限定されるものでもなく、捕捉する異物26の種
類に応じて適宜決定されるのは言うまでもない。 【0054】(第2の実施の形態)図21は本発明の第
2の実施の形態であるオイルフィルター30の斜視図を
示し、また図22はオイルフィルター30の断面図を示
している。このオイルフィルター30は車両等のエンジ
ンの内部に循環する潤滑油を浄化するものであり、この
オイルフィルター30は容器(図示せず)内に装着され
るものである。 【0055】このオイルフィルター30の構成は、濾過
する流体が異なるものの先の実施の形態のフィルター1
の構成と基本的に同じであり、同じ機能を発揮する要素
には同じ番号を付して詳細な説明は省略する。ただし、
車両のエンジンの容量等の大きさによりこのオイルフィ
ルター30の大きさも当然に異なる。オイルフィルター
30は、先の実施の形態と同様に合成樹脂製の支持体
2、またはステンレス、アルミ等の金属製の支持体2
と、この支持体2の外周面に着脱自在に装着される不織
布からなる濾過材4とで構成されている。この濾過材4
は、先の実施の形態と同じ構成及び材料となっている。
ただし、エンジンの容量等の大きさにより濾過材4の目
の粗さも異なる。なお、このオイルフィルター30は、
ガソリンエンジンやディーゼルエンジンの場合にも使用
することができるものである。 【0056】ここで、この実施の形態におけるオイルフ
ィルター30の役目は、潤滑油(エンジンオイル)内の
カーボン粒子を除去することと、潤滑油の劣化物を除去
することである。そして、エンジンオイルによる生成す
るカーボンの大きさとしては、CCクラス、CDクラス
の潤滑油では、1μm前後〜10μmであり、CFクラ
スでは、0.1μm以下(70〜80%)である。な
お、上記CCクラスの潤滑油とは、やや過酷な条件で使
用されるディーゼルエンジンに使用される潤滑油であ
り、デポジット防止性、さび・腐食防止性、スラッジ防
止性を持っている。また、CDクラスの潤滑油とは、過
酷な条件で使用されるディーゼルエンジンに使用される
潤滑油であり、ディーゼルエンジンの潤滑油に求められ
る性能を強化したものである。CFクラスの潤滑油と
は、高硫黄分(0.2%)軽油の使用を対象としたオフ
ロード用ディーゼルエンジンオイルである。なお、上記
のCCクラス、CDクラス、CFクラスといった分類
は、アメリカ石油協会(API)が定めた自動車用潤滑
油の品質規格の分類の一部である。 【0057】また、現在、各メーカーのオイルフィルタ
ーの孔径(濾過紙の目の細かさ)は変わらないが、油量
(エンジンの大小)によってオイルフィルターの大小に
て対応している。また、メインフィルターの孔径は20
μm、バイパスフィルターの孔径は5μmのものが一般
的に使用されている。したがって、オイルフィルター
(メインフィルター、バイパスフィルター)30に使用
する濾過材4の目の細かさもこれに応じて使用する。 【0058】エンジン内の潤滑油は図22の矢印に示す
ように、オイルフィルター30のネット5及び濾過材4
を介して開口部31から流れ出る。濾過材4により潤滑
油は綺麗に浄化されることになる。 【0059】オイルフィルター30を一定期間、あるい
は所定の走行距離に達した場合には交換するが、この場
合にもオイルフィルター30の濾過材4のみを新しい濾
過材4と交換するだけである。使用した濾過材4は不織
布で構成しているので、油は吸収しておらず、不純物や
ゴミだけを付着した濾過材4を廃棄する。また、濾過材
4を交換する場合にも、先の実施の形態と同様に面状フ
ァスナー23、24により着脱が容易に行なえる。この
第2の実施の形態においても、先の実施の形態(ドライ
クリーニング機51のフィルター1)と同様に、オイル
フィルター30全体を廃棄することなく濾過材4のみを
廃棄焼却することになる。これにより先の実施の形態と
同じ効果を発揮するものである。 【0060】ここで、上記第1、第2の実施の形態にお
いては、溶剤、潤滑油等の流体が外側から内側に流れる
構造のために、濾過材4を支持体2の表面(外側の面)
に着脱自在に配した場合について説明していたが、これ
とは逆に流体の流れの方向がフィルターの内側から外側
に流れる場合には、濾過材4を支持体2の裏面(内側の
面)に配するようにしている。すなわち、濾過材4は異
物を捕捉するものであるため、流体の流れの方向に対し
て濾過材4を支持体2の前に配置するものである。かか
る構成は図示しないが、先の各実施の形態において濾過
材4を支持体2の内側に配置するものである。この場合
において、流体の流れの方向が逆であるだけで、異物を
捕捉する作用は先の各実施の形態と同じなので、説明は
省略する。 【0061】また、ネット5を配しない場合でも、本発
明を構成することができるが、上記と同様の理由で、つ
まり捕捉した異物の滑落を防止する目的でネット5を濾
過材4の内側に配するようにしても良い。この場合、円
筒状としたネット5の径は先の実施の形態の場合よりも
小さくできる。 【0062】ところで、上記フィルター1、オイルフィ
ルター30に使用している濾過材4の材料として、油や
水分を吸収させないために不織布を用いており、不織布
の材料としてはナイロン、ポリエステル、ポリプロピレ
ン等のいずれを用いても良い。 【0063】また、上記各実施の形態において、活性炭
(活性炭層12)を使用している濾過材4においては、
活性炭の代わりにシリカゲル(図示せず)を混入するよ
うにしても良い。さらに、濾過材4を1層の濾過層で構
成した場合に、該濾過層にシリカゲルを混入するように
しても良い。もちろん活性炭と共にシリカゲルを濾過材
4に混入するようにしても良い。これにより流体が油性
としている場合には、シリカゲルにより、ドライクリー
ニング用の溶剤、車両のエンジンオイルに含まれている
水分を吸収するようにしても良い。したがって、濾過材
4にシリカゲルを混入させることで、流体内に含まれて
いるゴミ、屑、不純物、金属粉等を濾過すると同時に、
流体に含まれている水分をも除去することができるもの
である。 【0064】また、濾過材4は上述のように、ドライク
リーニング機51のフィルター1、車両等のエンジン回
りのオイルフィルター30に適用した場合について説明
したが、不純物やゴミ等の流通を阻止して流体(液体)
を浄化する他のフィルターにも濾過材4を適用すること
ができるものである。例えば、流体を血液として、輸血
用の血液を濾過する場合にも適用できる。この場合、白
血球を除去するフィルターとして使用する。また、大腸
菌、バクテリア等を除去するフィルターとして使用する
ことができる。かかる場合、大腸菌や、バクテリア等の
大きさは、一般には3〜5μmであり、かかる目付の濾
過材4(不織布)を使用することも可能であるが、濾過
材4の目付を細かくするほど、圧力損失が大きくなり、
流体の流通が悪くなる。そこで、これら大腸菌やバクテ
リア等の大きさが3〜5μm等のミクロン単位であって
も、濾過材4の目付を約20μmとした大きさのもので
対処が可能である。 【0065】つまり、上述した形状及び材料からなる支
持体2及び濾過材4とで構成される本発明のフィルター
は、どのような種類の液体(油の流体、油分を含んだ流
体、水の流体等)を浄化する分野に用いられるフィルタ
ーにも適用することができるものである。 【0066】(第3の実施の形態)上記の実施形態にお
けるフィルター1は循環流路内に配設され、上述のよう
に流路に流れる流体を濾過するものであり、図23に示
すように、フィルター1の内部側を負圧にして、ネット
5及び濾過材4、さらには支持体2の穴6を介して流体
を循環させている。そして、濾過材4により流体に混入
している異物や不純物を捕捉して流体を浄化している。
ところが、支持体2の外面と濾過材4の内面とは当接し
ているものの、濾過材4の両側の端面とエンドキャップ
3、3の内面との間は密封されておらず、その隙間から
流体が漏れてしまうことになる(図23の矢印イ参
照)。 【0067】流体内に混入している異物の大きさがミリ
単位程度のものであれば、濾過材4でほとんど異物を捕
捉できて特に問題はないが、異物や不純物の大きさがミ
クロン単位であれば、上記隙間から流体が漏れてフィル
ターの機能を半減してしまうことになる。流体を循環さ
せてフィルターにより異物を捕捉している場合には、そ
れほど問題にならない場合も考えられるが、フィルター
により流体を1回だけ濾過する場合には、完全に濾過で
きないという問題がある。 【0068】そこで、本実施形態では、図24以降に示
すように、密封性を向上させたフィルター1を提供する
ものである。なお、先の実施形態と同一の機能を発揮す
る要素には同一の番号を付している。また、エンドキャ
ップ3(3a、3b)の形状も図1の場合とは少し異な
るものの機能は同じである。 【0069】図24に示すように、エンドキャップ3
a、3bの中央部は流体を流すための通流孔33が穿孔
されており、一方のエンドキャップ3aの内面には円筒
状の軸芯34が固着されている。そして、この軸芯34
の開口端面とエンドキャップ3aの通流孔33とが連通
している。軸芯34は多数の穴35を穿設した円筒状に
構成されており、他方の端部にはねじ部36が螺刻して
ある。また、この軸芯34のねじ部36が他方のエンド
キャップ3bの通流孔33を挿通して、このねじ部36
にナット37が螺合するようになっている。さらに、ナ
ット37の両側には押さえ片38が一体に設けてある。 【0070】支持体2は図1の場合と同様であり、多数
の穴6により溶剤等の流体を通過させるものであり、不
織布からなる濾過材4と多数の穴6により低圧力にて流
体を流し易くしている。そして、図24〜図26に示す
ようにジグザグ状で略円筒状の支持体2の一方からエン
ドキャップ3aを固着した軸芯34を挿入し、ねじ部3
6を他方のエンドキャップ3bの通流孔33から突出さ
せ、さらに、ねじ部36にナット37を螺合して枠体7
が構成される。 【0071】なお、リサイクルが可能なように、支持体
2、エンドキャップ3、軸芯34、ナット37等は、合
成樹脂製またはステンレス、アルミニウム等の金属製を
使用している。 【0072】次に、枠体7の支持体2の表面側に着脱自
在に装着される濾過材4は先の実施形態のものと同じで
ある。つまり、濾過材4自体は油や水分を吸収しない材
料からなる不織布で構成されており、全体をジグザグ状
に緩く折曲形成されている。そして、支持体2の外周面
に着脱自在に装着されるものである。濾過材4の軸方向
の寸法は、図25及び図28に示すように、支持体2の
寸法より長く形成しており、その支持体2より長くした
濾過材4の両側の端部を支持体2の周端面を覆設するよ
うに折り畳むようにしている。 【0073】濾過材4の両側の端部には、ヒモ42を通
しており、図29に示すように、支持体2の外面に濾過
材4を装着した後に、ヒモ42を縛ることで、濾過材4
の端部を内側に倒す。これにより、図30及び図31に
示すように、濾過材4の端部を支持体2の内側に折り畳
むことで、支持体2の周端面を覆設して密封することが
できる。なお、この濾過材4の端部を折り畳んだ部分を
シール部43とする。また、濾過材4の端部を折り畳む
際に本実施の形態ではヒモ42を使用しているが、ヒモ
42を使用せずに直接手で折り畳むようにしても良い。
しかし、ヒモ42を用いる方が迅速且つ容易に濾過材4
の端部を折り畳むことができる。 【0074】濾過材4の構成は先の実施形態と同じ構成
のものを用いているが、シール部43を形成するため
に、支持体2の軸方向の長さを先の実施形態の場合より
も長くしている。 【0075】ここで、シール部43を形成するのに、上
記では濾過材4と一体としていたが、別途の部材を接続
してシール部43を形成するようにしても良い。すなわ
ち、捕捉する異物の大きさなどに応じて目の異なる濾過
材4を用いるものであり、そのため、濾過材4の厚さも
種々のものが使用されることになる。そのため、厚さが
薄い濾過材4の場合には、該濾過材4の端部でシール部
43を一体に形成しても良い。しかし、シール部43自
体を薄く形成したい場合には、使用する濾過材4の厚さ
より、さらに薄いミクロン単位の合成樹脂製で帯状のシ
ートを濾過材4の端部に溶着してシール部43を形成す
るようにしても良いものである。 【0076】なお、合成樹脂製のシートとしては、ナイ
ロン、ポリプロピレン、ポリエステル等のものを使用す
る。もちろん、これらの厚さも必要に応じて種々のもの
を使用するものである。 【0077】ここで、濾過材4の各部の折曲角度である
が、従来の濾過紙73のように折り畳むように折曲して
いるのではなく、フィルター1の断面図を示す図32や
先の実施形態と同様に、30度〜45度くらいとして、
折曲部分の両側で囲まれる断面略三角形状の空間部分を
異物を捕捉する捕捉部14としている。かかる形状の捕
捉部14により、後述するように多くの異物を捕捉し、
フィルター1の交換時期を遅らせるようにしている。こ
れにより、フィルター1のランニングコストを低減させ
ている。 【0078】また、濾過材4の折曲角度を従来のように
二つ折りのように折曲せずに折曲角度を拡げて折曲片数
を少なくすることで、濾過材4の周方向の長さを短くで
き、これにより濾過材4の面積を小さくできて濾過材4
自体のコストを低減させている。また、濾過材4を支持
する支持体2の面積も小さくでき、更には支持体2の折
曲数が増加しないので、合成樹脂製または金属製の支持
体2の材料コストや製造コストを低減させることができ
る。なお、濾過材4の捕捉部14の角度を30度〜45
度くらいとして説明したが、20度〜60度くらいにし
ても良いが、角度をあまり小さくすると、濾過材4や支
持体2の面積が大きくなり、また、支持体2等の折曲数
が増加するので、角度はあまり小さくしない方が良い。
また、捕捉部14の角度を大きくした場合には、ネット
5を用いることで、異物26の滑落は防止することがで
きる。 【0079】ここで、フィルター1を組み立てる場合に
は、図24に示すように、先ず、濾過材4を支持体2の
外面に装着し、次に、濾過材4の端部を折り畳んでシー
ル部43を形成する。そして、軸芯34を支持体2に挿
入し、両側のエンドキャップ3a、3bの内面をシール
部43の外面に当接し、図26及び図27に示すよう
に、ナット37を軸芯34のねじ部36に螺進させてい
くことで、シール部43を弾接していく。特に、ナット
37に設けた押さえ片38によりエンドキャップ3bを
面的に当接できるため、シール部43をより弾接するこ
とができて、密封性を向上させることができる。これに
より、図1の場合と比べて濾過材4側とエンドキャップ
3a、3bとの間に隙間が生じるのを防止し、密封性を
向上させることができる。 【0080】なお、本実施形態の基本的な構成として
は、支持体2と、濾過材4と、濾過材4と一体的に形成
するシール部43と、エンドキャップ3と、シール部4
3をエンドキャップ3にて弾接する手段があれば良い。 【0081】このように、本発明のフィルター1は、支
持体2と、エンドキャップ3と、シール部43と、不織
布からなる濾過材4とで構成することができるが、濾過
材4の表面側の空間部分からなる捕捉部14にて捕捉し
た異物が滑落するおそれがある。そこで、図24〜図2
7に示すように、濾過材4の外周面側に異物が滑落する
のを防止するために不織布からなるネット5を覆設する
ようにしている。なお、ネット5は上述したように本実
施形態の必須構成要件ではない。しかし、ネット5を用
いる方が異物の滑落を防止するのに役立つものである。 【0082】ここで、ネット5の材料は、例えば油や水
分を吸収しないポリエチレン、ポリエステル、ナイロン
などの不織布にて構成している。すなわち、この実施形
態で使用しているネット5の材料、構成は先の実施形態
と同じである。 【0083】図32はフィルター1の横方向の断面図
を、図33はフィルター1の縦方向の断面図をそれぞれ
示している。図33において図中の矢印は流体(ドライ
クリーニング機51の溶剤)が流れる方向を示してい
る。 【0084】ここで、フィルター1には、エンドキャッ
プ3の内面と支持体2の端面ないし濾過材4の端面との
間には、濾過材4から一体的に構成したシール部43が
形成されているので、隙間が生じておらず、流体はすべ
て濾過材4を通過していくことになる。 【0085】図34はシール部43とエンドキャップ3
との間に中央に穴を穿孔したパッキン44を介装するよ
うにしたものであり、このパッキン44によりシール部
43を面的に弾接して、密封性をより向上させているも
のである。このパッキン44は、耐油性を備えたもので
あり、弾性(例えば、ゴムパッキン)を備えていても、
備えていなくてもどちらでも良い。また、平面形状とし
ては、リング円板状でも良く、また、支持体2のジグザ
グの形状(略歯車形状)にしても良い。なお、流体が油
性でない場合には、上記パッキン44はもちろん、体油
性は必要ではない。 【0086】また、図35は濾過材4の外周面とネット
5の内周面との間に、濾過材4と同じ材料(不織布等)
で形成した濾過シート45を巻回した場合のフィルター
1の断面図を示すものである。もちろん、濾過シート4
5を巻回する場合には、ネット5を巻回しなくても良
い。この場合では、濾過シート45で流体に混入してい
る異物を捕捉し、さらに、濾過シート45より内部の濾
過材4でも異物を捕捉するようにしている。これによ
り、2段階で異物を捕捉でき、濾過シート45や濾過材
4の交換時期を延ばすことができる。 【0087】ところで、先の実施の形態では、フィルタ
ー1の使用例をドライクリーニング機51に適用する場
合として説明していたので、図32に示すように、支持
体2の内面と軸芯34の外面との間に間隙9を設けてい
た。つまり、この間隙9は脱臭用の活性炭を納装するた
めのものである。したがって、活性炭を納装しない場合
や、他の装置に使用する場合には、この間隙9をなくす
ようにして、図36に示すようなフィルター1を構成す
るようにしても良いものである。 【0088】すなわち、図36に示すように、軸芯34
に近接するようにして支持体2及び濾過材4を配設し、
濾過材4の外面にネット5を設けてフィルター1を構成
しているものである。支持体2及び濾過材4の径方向の
寸法は任意に設定可能であり、間隙9を設けない場合と
比べてフィルター1の形状を小さくすることができる。
そのため、該フィルター1を使用する装置自体も小さく
できる。また、捕捉部14の角度を上記では20度〜6
0度として説明したが、上述の図19及び図20に示す
ように、支持体2及び濾過材4の径方向の寸法を伸ば
し、支持体2及び濾過材4の内径がその外径よりかなり
小さい場合には、10度〜30度くらい(図19参
照)、5度〜10度くらい(図20参照)に設定するよ
うにしている。 【0089】(第4の実施の形態)図37は本発明の第
4の実施の形態であるオイルフィルター30の斜視図を
示し、また図38はオイルフィルター30の断面図を示
している。このオイルフィルター30は車両等のエンジ
ンの内部に循環する潤滑油を浄化するものであり、この
オイルフィルター30は容器(図示せず)内に装着され
るものである。 【0090】このオイルフィルター30の構成は、濾過
する流体が異なるものの先の実施の形態のフィルター1
の構成と基本的に同じであり、同じ機能を発揮する要素
には同じ番号を付して詳細な説明は省略する。ただし、
車両のエンジンの容量等の大きさによりこのオイルフィ
ルター30の大きさも当然に異なる。オイルフィルター
30は、先の実施の形態と同様に合成樹脂製またはステ
ンレス、アルミ等の金属製の支持体2と、この支持体2
の外周面に着脱自在に装着される不織布からなる濾過材
4とで構成されている。この濾過材4は、先の実施の形
態と同じ構成及び材料となっている。ただし、エンジン
の容量等の大きさにより濾過材4の目の粗さも異なる。
また、先の実施の形態と同様に、濾過材4の端部には一
体的にシール部43を形成している。なお、このオイル
フィルター30は、ガソリンエンジンやディーゼルエン
ジンの場合にも使用することができるものである。 【0091】エンジン内の潤滑油は図38の矢印に示す
ように、オイルフィルター30のネット5及び濾過材4
を介して開口部31から流れ出る。濾過材4により潤滑
油は綺麗に浄化されることになる。特に、シール部43
によりオイルフィルター30の密封性を向上させている
ので、ミクロン単位の異物を確実に捕捉することができ
る。 【0092】オイルフィルター30を一定期間、あるい
は所定の走行距離に達した場合には交換するが、この場
合にもオイルフィルター30の濾過材4のみを新しい濾
過材4と交換するだけである。使用した濾過材4は不織
布で構成しているので、油は吸収しておらず、不純物や
ゴミだけを付着した濾過材4を廃棄する。また、濾過材
4を交換する場合にも、先の実施の形態と同様に着脱が
容易に行なえる。この第5の実施の形態においても、先
の実施の形態(ドライクリーニング機51のフィルター
1)と同様に、オイルフィルター30全体を廃棄するこ
となく濾過材4のみを廃棄焼却することになる。これに
より先の実施の形態と同じ効果を発揮するものである。 【0093】また、オイルフィルター30の場合におい
て、軸芯34やナット37を図示していないが、先の実
施形態におけるフィルター1の場合と同様にしてシール
部43を弾接するようにしている。 【0094】ここで、上記各実施形態においては、溶
剤、潤滑油等の流体が外側から内側に流れる構造のため
に、濾過材4を支持体2の表面(外側の面)に着脱自在
に配した場合について説明していたが、これとは逆に流
体の流れの方向がフィルターの内側から外側に流れる場
合には、濾過材4を支持体2の裏面(内側の面)に配す
るようにしている。すなわち、濾過材4は異物を捕捉す
るものであるため、流体の流れの方向に対して濾過材4
を支持体2の前に配置するものである。かかる構成は図
示しないが、先の各実施の形態において濾過材4を支持
体2の内側に配置するものである。この場合において、
流体の流れの方向が逆であるだけで、異物を捕捉する作
用は先の各実施の形態と同じなので、説明は省略する。 【0095】また、ネット5を配しない場合でも、本発
明を構成することができるが、上記と同様の理由で、つ
まり捕捉した異物の滑落を防止する目的でネット5を濾
過材4の内側に配するようにしても良い。この場合、円
筒状としたネット5の径は先の実施の形態の場合よりも
小さくできる。 【0096】ところで、上記フィルター1、オイルフィ
ルター30に使用している濾過材4の材料として、油や
水分を吸収させないために不織布を用いており、不織布
の材料としてはナイロン、ポリエステル、ポリプロピレ
ン等のいずれを用いても良い。また、濾過材4の材料と
して不織布に限定されるものではない。例えば、油を吸
収しない他の材料としては、可撓性を備えた合成樹脂で
濾過材4を構成するようにしても良い。 【0097】また、上記各実施の形態において、活性炭
(活性炭層12)を使用している濾過材4においては、
活性炭の代わりにシリカゲル(図示せず)を混入するよ
うにしても良い。さらに、濾過材4を1層の濾過層で構
成した場合に、該濾過層にシリカゲルを混入するように
しても良い。もちろん活性炭と共にシリカゲルを濾過材
4に混入するようにしても良い。これにより流体が油性
としている場合には、シリカゲルにより、ドライクリー
ニング用の溶剤、車両のエンジンオイルに含まれている
水分を吸収するようにしても良い。したがって、濾過材
4にシリカゲルを混入させることで、流体内に含まれて
いるゴミ、屑、不純物、金属粉等を濾過すると同時に、
流体に含まれている水分をも除去することができるもの
である。 【0098】また、濾過材4は上述のように、ドライク
リーニング機51のフィルター1、車両等のエンジン回
りのオイルフィルター30に適用した場合について説明
したが、不純物やゴミ等の流通を阻止して流体(液体)
を浄化する他のフィルターにも濾過材4を適用すること
ができるものである。つまり、上述した形状及び材料か
らなる支持体2及びシール部43を備えた濾過材4とで
構成される本発明のフィルターは、どのような種類の流
体(油の流体、油分を含んだ流体、水の流体等の液体)
を浄化する分野に用いられるフィルターにも適用するこ
とができるものである。 【0099】さらに、シール部43を備えた本発明のフ
ィルターを流体が循環する流路に配設した場合に適用し
て説明したが、流体が1回のみ通過する流路に本発明の
フィルターを適用できることは言うまでもない。特に、
シール部43によりフィルター自体の密封性を、より向
上させているので、流体が1回のみ通過する場合でも、
流体内に混入している異物を確実に捕捉することができ
るからである。 【0100】(第5の実施の形態)図39はフィルター
1のシールの他の実施形態を示し、上記実施形態と同様
に合成樹脂製または金属製の支持体2の両側に該支持体
2の外径より少し細径とした首部8をそれぞれ一体的に
設け、この首部8は円筒状に形成されている。また、こ
の首部8の外周面にはリング状でゴム製とした弾接材9
が装着されるようになっている。なお、この弾接材9の
内径は上記首部8の内径より少し小さく形成されてい
て、弾接材9を伸ばしながら首部8に容易に装着できる
ようになっている。また、この弾接材9は少しの厚みを
持たせている。 【0101】図40に示すように、この実施形態におい
ては、支持体2の軸方向の長さより濾過材4の長さを長
くして、支持体2の外周面にジグザグ状に濾過材4を配
設した後に、濾過材4の両側の端部46を支持体2の内
側及び首部8の外周面に沿うように折り畳むようにして
いる。次に、図41に示すように、首部8の外周面に折
り畳んだ濾過材4の端部46の外周面をベルト状の固定
具47で締め付けて固定する。首部8の外周面には弾接
材9を装着しているので、固定具47を締め付けること
で、支持体2及び濾過材4の端部側を確実にシールする
ことができる。図42は支持体2の首部8側の要部拡大
断面図を示している。なお、上記固定具47の材料とし
ては、合成樹脂製の市販の物でも良く、また、金属製の
物でも良い。濾過材4の端部46を確実に締め付け固定
できるものであれば良い。 【0102】このように本実施形態においては、支持体
2と濾過材4の端部側をシールする際に、濾過材4を支
持体2の外周面に配設し、濾過材4の端部46を折り畳
み、固定具47で濾過材4を締め付け固定するだけでシ
ールすることができ、しかも、簡単且つ迅速に行なうこ
とができる。 【0103】また、支持体2の表面に濾過材4を固定具
47により締め付け固定した後は、図39に示すよう
に、濾過材4の表面をネット5により覆うようにしてい
る。このネット5の両側には合成樹脂製のヒモ48がそ
れぞれ通してあり、ネット5を濾過材4の表面に覆設し
た場合には、ヒモ48の位置が首部8の位置と対応して
おり、そのため、ヒモ48を締め付けながらくくること
で、ネット5を濾過材4に容易に着脱自在に装着するこ
とができる。 【0104】ところで、上記各実施形態において、円筒
形状のフィルター1においては、上述したように、支持
体2及び濾過材4の半径方向の寸法を種々設定すること
ができるものであり、そのため、捕捉部14の内側の折
曲角度を5度〜60度として説明していた。そこで、こ
の捕捉部14の内側の折曲角度についてもう少し掘り下
げて説明する。図43(a)は支持体2及び濾過材4の
半径方向の寸法が短い場合を示しており、捕捉部14の
内側の折曲角度も一般的には大きくなる。 【0105】すなわち、本発明に使用されるフィルター
1の支持体2及び濾過材4の折曲の数(山折りの部分の
数)は、最大を60山としている。図43(a)に示す
ような支持体2及び濾過材4の半径方向の寸法が短い場
合で、山折りの数が例えば、40山、20山といった6
0山より少ない場合には、支持体2及び濾過材4の内側
の折曲角度は大きくなる。また、図43(b)に示すよ
うに、支持体2及び濾過材4の半径方向の寸法を大きく
した場合(例えば、中心部分の内径を1cmとした場合
など)は、山折りの数が図43(a)の場合と同じとす
ると、捕捉部14の内側の折曲角度は小さくなる。 【0106】そこで、支持体2及び濾過材4の半径方向
の長さに関係なく、捕捉部14の内側の折曲角度を規定
する。支持体2及び濾過材4の山折りの数を最大60山
とすると、360度/60山で、支持体2及び濾過材4
の中心Oにおける角度θは、6度となる。また、山折り
の数を40山とすると、360度/40山で、支持体2
及び濾過材4の中心Oにおける角度θは9度となる。さ
らに、山折りの数を20山とすると、360度/20山
で中心Oにおける角度θは18度となる。また、山折り
の数を8山とすると、360度/8山で中心Oにおける
角度θは45度となる。 【0107】支持体2及び濾過材4の山折りの数が同じ
でも、半径方向の長さが異なれば捕捉部14の実際の内
側の折曲角度は半径方向の長さが長くなるほど小さくな
るが、上記のように中心Oにおける角度θを規定するこ
とで、支持体2及び濾過材4の半径方向の長さに関係な
く、捕捉部14の内側の折曲角度を規定することができ
る。 【0108】本発明における支持体2及び濾過材4の断
面の中心Oにおける角度θを6度〜45度とし、この6
度〜45度の角度を捕捉部14の内側の折曲角度に対応
させている。これにより、支持体2及び濾過材4の半径
方向の長さに関係なく捕捉部14の角度を規定すること
ができるものである。 【0109】さて、フィルター1の支持体2及び濾過材
4の山折りの数を少なくすれするほど、支持体2及び濾
過材4の周方向の長さを短くできて、材料のコストや製
造コストを安くすることができる。また、濾過材4に不
織布を用いていることで、通気性が良いので、捕捉部1
4の内側の折曲角度が大きくても異物がいっぱいに溜ま
るまで捕捉が可能である。そこで、図43(c)に示す
ように、支持体2及び濾過材4の山折りの数を最小4山
とすることも可能である。この場合、支持体2及び濾過
材4の中心Oにおける角度θは、90度となる。かかる
場合には、支持体2及び濾過材4の周方向の長さを最も
短くでき、材料コスト、製造コストを最も安くすること
ができるものである。 【0110】(第6の実施の形態)ところで、上記各実
施形態において、フィルター1、30の捕捉部14は空
間としており、この空間の捕捉部14により不純物等の
異物26を捕捉するようにしていた。しかし、図17及
び図18に示すように、異物26を徐々に捕捉していく
と、フィルター1の圧力損失が徐々に高くなってしま
う。そこで、圧力損失があまり高くならないように且つ
効率良く異物26を捕捉できるようにしたのが図44に
示す構成である。 【0111】つまり、先の実施形態では、捕捉部14の
底部より徐々に異物26を捕捉するようにしていたが、
この実施形態では、捕捉部14の空間全体で異物26を
捕捉すべく、捕捉部14の空間内に捕捉ネット15を着
脱自在に装着するようにしたものである。この捕捉ネッ
ト15は、図45に示すように略二つ折りにしたり、あ
るいは三つ折りにしたものであり、材料は、上記ネット
5と同じ物である。すなわち、ネット5と同様に図19
〜図21に示すように、上ベース地18、下ベース地1
9及び縦糸20等で構成され、所謂ハニカム状に構成さ
れている。しかし、捕捉ネット15の厚みや通過部21
の大きさはネット5より小さいものを使用している。捕
捉ネット15の長さは捕捉部14の長手方向と同じと
し、また、二つ折りした時に捕捉部14の径方向の寸法
と同様にしている。 【0112】流体がフィルター1のネット5を介して流
れると、流体に混入している異物が捕捉ネット15の上
ベース地18、下ベース地19、縦糸20に絡みつくよ
うにして引っついていき、さらに、上述と同様に異物が
濾過材4により捕捉されることになる。特に、異物は先
に捕捉ネット15により捕捉されていき、捕捉ネット1
5で捕捉されなかった異物が濾過材4で捕捉される。し
たがって、捕捉部14内の空間に配設した捕捉ネット1
5により先ず異物が捕捉され、そのため、濾過材4自体
の通流性が衰えず、フィルター1の圧力損失の低下も少
なく、フィルター1により多くの異物を捕捉することが
できる。 【0113】フィルター1の圧力が所定値より高くなっ
た場合や、所定に運転時間経過後にフィルター1を交換
することになる。この場合、上述と同様に交換するの
は、ネット5、捕捉ネット15、及び濾過材4であり、
支持体2等は再度使用して、リサイクル化を図る。 【0114】図44に示す構造のフィルター1の用途と
しては、油分を含んだ溶剤、オイル等の濾過であり、ま
た、流体を血液として、輸血用の血液を濾過する場合に
も適用できる。この場合、白血球を除去するフィルター
として使用する。また、大腸菌、バクテリア等を除去す
るフィルターとして使用することができる。かかる場
合、大腸菌や、バクテリア等の大きさは、一般には3〜
5μmであり、かかる目付の濾過材4(不織布)を使用
することも可能であるが、濾過材4の目付を細かくする
ほど、圧力損失が大きくなり、流体の流通が悪くなる。
そこで、これら大腸菌やバクテリア等の大きさが3〜5
μm等のミクロン単位であっても、濾過材4の目付を約
20μmとし、また、捕捉ネット15も上述した大きさ
のもので対処が可能である。 【0115】これは、特に大腸菌やバクテリア等を含ん
だ流体は粘性があり、この粘性の性質を利用しているも
のである。つまり、粘性のある流体は、ネット5や、捕
捉ネット15の細い縦糸20、下ベース地19、上ベー
ス地18等に絡みつき易いので、一旦、大腸菌やバクテ
リア等が縦糸20等に絡みつくと、次々に絡みついてい
き、濾過材4自体ですべての大腸菌やバクテリア等を捕
捉する必要もないからである。 【0116】なお、捕捉部14の空間内に配設する捕捉
ネット15は、渦巻き状にして配設しても良い。また、
ネット5は1層でも2層以上でも良い。 【0117】(第7の実施の形態)上記の各実施形態に
おけるフィルターの形状は略円筒状としていたが、これ
らに限られるものではない。例えば、図46に示すよう
なパネル状のフィルターにも適用できるものである。す
なわち、このフィルター110は、四角枠状の枠体11
1と、この枠体111内に着脱自在に配置される支持体
112と、この支持体112の前面に着脱自在に装着さ
れる不織布からなる濾過材113と、この濾過材113
の前面側に配置されて、濾過材113を弾接する四角枠
状の押さえ板114等で構成されている。 【0118】枠体111、支持体112及び押さえ板1
14は、合成樹脂製または、ステンレスやアルミニウム
等のリサイクルが可能な金属製で形成され、枠体111
の上下辺の後部には支持体112を位置決めする係止片
115が一体的に突設されている。また、支持体112
は、ジグザグ状に折曲形成されていて、先の実施形態と
同様に全面にわたって流体を通過させるために穴116
が穿孔されている。濾過材113も先の実施形態と同様
の不織布で構成され、濾過材113の上下の端部にはシ
ール用のシール部材117が溶着により一体的に設けて
ある。このシール部材117の材料は先の実施形態と同
様に、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステル等の濾
過材113より薄い合成樹脂製のシートを用いている。
もちろん、先の実施形態と同様に濾過材113の上下の
端部を延出してシール部材117として使用するように
しても良い。 【0119】さらに、濾過材113の左右の端部を少し
延出してシール用としている。すなわち、濾過材113
の左右の部分とシール部材117を折曲して、シール部
を形成するものであり、枠体111内に支持体112を
配置し、支持体112の前面に濾過材113を配設して
濾過材113の左右の部分をシール部材117を折曲す
る。そして、これらの折曲した部分を枠体111の周囲
の前面と押さえ板114の背面とで弾接する。ボルト
(図示せず)を押さえ板114の挿通孔120に挿通
し、枠体111のねじ穴121に螺合することで、濾過
材113の周縁部を弾接でき、これにより先の実施形態
と同様のシール部(43)を形成することができる。こ
のシール部により密閉性をより向上させて、効率良く異
物を捕捉することができる。 【0120】図46に示す構成で1つのフィルター11
0として使用することができるが、図47に示すよう
に、前フィルター123を上記フィルター110の前面
側に設けるようにしても良い。この前フィルター123
は、合成樹脂製または、ステンレスやアルミニウム製で
四角枠状の枠体124と、この枠体124内に配置され
るネット125と、このネット125を位置決めする四
角枠状で合成樹脂製または、ステンレスやアルミニウム
製の押さえ板126等で構成されている。なお、図示は
していないが、押さえ板126は枠体124にボルト止
めされるようになっている。ネット125は先の実施形
態と同様のダブルラッセルと呼ばれる不織布で構成され
ており、このネット125の機能は上述のネット5と捕
捉ネット15の機能と同一である。なお、枠体124の
背面には目の粗い金網127が設けてあり、この金網1
27によりネット125の位置決めを行なっている。な
お、枠体124を合成樹脂製で構成した場合には、金網
127としている部材は、枠体124と一体に成形する
ようにしている。 【0121】このようにして構成される前フィルター1
23をフィルター110の前面に1つあるいは複数配設
して、異物を捕捉するようにしている。図48では、フ
ィルター110の前面に第1の前フィルター123a、
第2の前フィルター123b、第3の前フィルター12
3cを配設した場合である。ここで、第1〜第3の前フ
ィルター123a〜123cのネット125の目の粗さ
を順に大、中、小として、流体内に混入している異物を
順次捕捉していき、最後にフィルター110の濾過材1
13で異物を捕捉するようにしている。 【0122】なお、図48では、流体(液体)が流れる
配管130内に単にフィルター110、123を配置し
た状態を示しているが、これらをカセット式にしてお
き、任意のフィルター110、123を着脱自在に配管
130に装着するようにしている。 【0123】また、図46〜図48に示すフィルターの
用途しては、先の実施形態と同様に液体に適用でき、特
に、大腸菌やバクテリアの除去を行なうフィルターにも
適用できるものである。 【0124】(第8の実施の形態)ところで、図49は
支持体2、112の他の実施形態を示し、ジグザグ状に
折曲する前の平面図及び側面図を示している。先の各実
施の形態では、多数の穴6を穿孔したパンチングメタル
状の金属板(アルミニウム、ステンレス等)を単にジグ
ザグ状に折曲して支持体2、112を形成していたが、
この実施の形態では、ジグザグ状に折曲する前に、横方
向に複数状のリブ132をプレス等の手段により一体に
形成したものである。図49に示す例では補強用のリブ
132を横方向に形成しているが、縦方向に形成しても
良く、また、1条でも良い。もちろん多数のリブ132
を形成する方が圧力に対して強くなり、支持体2が変形
するのを防止するようにしている。 【0125】また、リブ132を縦方向に形成する場合
には、各捕捉部14の片にそれぞれ形成することで、厚
さを薄くしても変形に強い支持体2を形成することがで
きる。また、この場合、リブ132の幅は細くても良
い。 【0126】なお、支持体2、112を合成樹脂製で形
成する場合には、放射状に複数に分割した形状とし、そ
の分割した部材を成形する際に、リブ132を一体成形
するものである。そして、これらの部材を組み合わせて
略円筒の支持体2、112を形成するものである。 【0127】図50は濾過材(液体を濾過するフィルタ
ーエレメント)4の他の実施形態を示し、図6に示す場
合と同様に上下の不織布からなるシート11と、このシ
ート11の間に無数の活性炭10をサンドイッチ構造と
したものである。濾過材4の上下のシート11は、材料
としては例えばポリエステルを用い、坪量は15〜30
g/m2 のものを使用している。また、活性炭10は3
0g/m2 程度である。上記活性炭10は上下のシート
11の間に接着剤等により接着させており、活性炭10
のない箇所は、空間部13が形成されることになる。こ
の空間部13の存在によりフィルター1内の圧力損失を
低下させることなく、流体(液体)を通過させることが
できるものである。これにより、大量の異物26の捕捉
を可能としているものである。 【0128】また、図51は濾過材4のさらに他の実施
形態を示し、図50の場合と同様の材料からなる上下の
シート11の間にネット16をサンドイッチ構造として
濾過材4を形成したものである。なお、このネット16
も不織布で構成し、格子状に編んだものであり、縦糸と
横糸の間を空間部13としている。そして、この空間部
13により、図50の場合と同様にフィルター1内の圧
力損失を低下させることなく、流体(液体)を通過させ
ることができるものである。 【0129】なお、図50の場合において、活性炭10
の代わりにシリカゲルを混入したり、活性炭10とシリ
カゲルの両方をシート11の間に介在させるようにして
も良い。また、図51の場合も同様にネット16の空間
部13に、活性炭やシリカゲル、あるいはいずれか一方
を介在させるようにしても良い。 【0130】 【発明の効果】本発明によれば、不織布からなる上下の
シートの間に空間部を構成する部材を介してフィルター
エレメントを構成していることで、フィルター内の圧力
損失を低下させることなく、流体(液体)を通過させる
ことができるものである。これにより、大量の異物の捕
捉を可能としているものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施の形態のドライクリーニン
グ機に使用されるフィルターの分解斜視図である。 【図2】本発明の第1の実施の形態のドライクリーニン
グ機に使用されるフィルターの分解斜視図である。 【図3】本発明の第1の実施の形態のドライクリーニン
グ機に使用されるフィルターの斜視図である。 【図4】本発明の第1の実施の形態の支持体の折曲前の
平面図である。 【図5】本発明の第1の実施の形態の支持体の側面図で
ある。 【図6】本発明の第1の実施の形態の濾過材の要部拡大
断面図である。 【図7】本発明の第1の実施の形態の濾過材の他の例の
要部拡大断面図である。 【図8】本発明の第1の実施の形態の濾過材の側面図で
ある。 【図9】本発明の第1の実施の形態のフィルターの横断
面図である。 【図10】本発明の第1の実施の形態のフィルターの縦
断面図である。 【図11】本発明の第1の実施の形態のネットの平面図
である。 【図12】本発明の第1の実施の形態のドライクリーニ
ング機に使用されるフィルターのネットの要部拡大平面
図である。 【図13】本発明の第1の実施の形態のドライクリーニ
ング機に使用されるフィルターのネットの要部拡大斜視
図である。 【図14】本発明の第1の実施の形態のドライクリーニ
ング機に使用されるフィルターのネットの拡大側面図で
ある。 【図15】本発明の第1の実施の形態のドライクリーニ
ング機に使用されるフィルターで異物を捕捉する状態を
示す説明図である。 【図16】本発明の第1の実施の形態のドライクリーニ
ング機に使用されるフィルターで異物を捕捉している状
態を示す説明図である。 【図17】本発明の第1の実施の形態のドライクリーニ
ング機に使用されるフィルターで異物を捕捉している状
態を示す説明図である。 【図18】本発明の第1の実施の形態のドライクリーニ
ング機に使用されるフィルターで異物を捕捉している状
態を示す説明図である。 【図19】本発明の第1の実施の形態の捕捉部を径方向
に延ばした場合のフィルターの断面図である。 【図20】本発明の第1の実施の形態の捕捉部をさらに
径方向に延ばした場合のフィルターの断面図である。 【図21】本発明の第2の実施の形態のエンジン内で使
用されるオイルフィルターの斜視図である。 【図22】本発明の第2の実施の形態のエンジン内で使
用されるオイルフィルターの断面図である。 【図23】本発明の第2の実施の形態における流体の流
れを示すフィルターの断面図である。 【図24】本発明の第3の実施の形態のドライクリーニ
ング機に使用されるフィルターの分解斜視図である。 【図25】本発明の第3の実施の形態のドライクリーニ
ング機に使用されるフィルターの分解斜視図である。 【図26】本発明の第3の実施の形態のドライクリーニ
ング機に使用されるフィルターの分解斜視図である。 【図27】本発明の第3の実施の形態のフィルターの斜
視図である。 【図28】本発明の第3の実施の形態の支持体と濾過材
との長さの比較をした説明図である。 【図29】本発明の第3の実施の形態のシール部を形成
する場合の要部斜視図である。 【図30】本発明の第3の実施の形態のシール部を形成
した場合の要部側面図である。 【図31】本発明の第3の実施の形態のシール部を形成
した場合の平面図である。 【図32】本発明の第3の実施の形態のフィルターの横
断面図である。 【図33】本発明の第3の実施の形態のフィルターの縦
断面図である。 【図34】本発明の第3の実施の形態のシール部とエン
ドキャップとの間にパッキンを介装させる場合の説明図
である。 【図35】本発明の第3の実施の形態の濾過材の外面に
濾過シートを巻回した場合のフィルターの断面図であ
る。 【図36】本発明の第3の実施の形態の軸芯に支持体を
近接させて構成したフィルターの断面図である。 【図37】本発明の第4の実施の形態のエンジン内で使
用されるオイルフィルターの斜視図である。 【図38】本発明の第4の実施の形態のエンジン内で使
用されるオイルフィルターの断面図である。 【図39】本発明の第5の実施の形態のフィルターの分
解斜視図である。 【図40】本発明の第5の実施の形態の濾過材及び支持
体の側面図である。 【図41】本発明の第5の実施の形態の濾過材の端部を
固定具にて締め付けた状態を示すフィルターの要部正面
図である。 【図42】本発明の第5の実施の形態の濾過材の端部側
の要部拡大断面図である。 【図43】本発明の捕捉部の内側の折曲角度を規定する
ための説明図である。 【図44】本発明の第6の実施の形態の捕捉部内に捕捉
ネットを配置した場合の説明図である。 【図45】本発明の第6の実施の形態の捕捉ネットの斜
視図である。 【図46】本発明の第7の実施の形態のパネル状とした
フィルターの分解斜視図である。 【図47】本発明の第7の実施の形態の前フィルターの
分解斜視図である。 【図48】本発明の第7の実施の形態の複数の前フィル
ターを用いて配管内に配置した状態を示す説明図であ
る。 【図49】(a)(b)は本発明の第8の実施の形態の
ジグザク状に折曲する前の支持体の平面図及び側面図で
ある。 【図50】本発明の実施の形態の濾過材の他の例を示す
要部拡大断面図である。 【図51】本発明の実施の形態の濾過材のさらに他の例
を示す要部拡大断面図である。 【図52】ドライクリーニング機の正面図である。 【図53】ドライクリーニング機の溶剤の流れを示す概
略ブロック図である。 【図54】ドライクリーニング機のフィルターの収納状
態を示す分解斜視図である。 【図55】従来例のドライクリーニング機に使用される
フィルターの斜視図である。 【図56】従来例のドライクリーニング機に使用される
フィルターのボディの側面図である。 【図57】従来例のドライクリーニング機に使用される
フィルターの断面図である。 【図58】オイルフィルターが使用されているエンジン
内の概略ブロック図である。 【図59】従来例の車両等のエンジン内に使用されるオ
イルフィルターの斜視図である。 【符号の説明】 1 フィルター 10 活性炭 11 シート 13 空間部 16 ネット

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】液体からなる流体を濾過するフィルターエ
    レメントであって、不織布からなる上下のシート(1
    1)の間に、空間部(13)を形成する部材(10)ま
    たは(16)を介在させていることを特徴とするフィル
    ターエレメント。
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