JP2000354715A - フィルター - Google Patents

フィルター

Info

Publication number
JP2000354715A
JP2000354715A JP11167552A JP16755299A JP2000354715A JP 2000354715 A JP2000354715 A JP 2000354715A JP 11167552 A JP11167552 A JP 11167552A JP 16755299 A JP16755299 A JP 16755299A JP 2000354715 A JP2000354715 A JP 2000354715A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
support
net
filter medium
medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11167552A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Miyata
宏志 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP11167552A priority Critical patent/JP2000354715A/ja
Publication of JP2000354715A publication Critical patent/JP2000354715A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtering Materials (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルター自体の密封性を向上させて、ミク
ロン単位の異物や不純物の場合や、1回だけの濾過を行
なう場合でも異物や不純物を完全に捕捉すること。 【解決手段】 略ジグザグ状で略円筒状の支持体2の表
面に、略ジグザグ状で不織布からなる濾過材4を装着す
る。濾過材4の両側の端部を内側に折り畳み、この部分
をシール部43とする。軸芯34のねじ部36にナット
37を螺合することで、シール部43はエンドキャップ
3a、3bの内面と支持体2の端面とで弾接される。こ
れにより、エンドキャップ3a、3bの内面と支持体2
の端面との間には隙間が生じず、フィルター1としての
密封性を向上させることができる。したがって、ミクロ
ン単位の異物や不純物等を確実に捕捉して、流体を綺麗
に浄化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体や気体等の流
体内に混入している異物や不純物を捕捉して、流体を浄
化するフィルターに関するものであり、特に、密封性を
向上させるようにしたフィルターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】先ず、従来の一例としてドライクリーニ
ング機に使用されているフィルターの場合について説明
する。図39は全自動式のドライクリーニング機51の
正面図を示しており、このドライクリーニング機51の
正面の上部には操作パネル52が設けられている。そし
て、この操作パネル52の下方の扉を介して洗濯物を洗
浄する回転式のドラム53が配設されており、ドライク
リーニング機51の下部には両開きの扉54、55が開
閉自在に設けてある。この扉54、55の奥方には、上
記ドラム53から流出される繊維屑などのゴミを取り除
くフィルターを収納しているフィルターケース56と、
洗浄用の溶剤の臭いを取るための活性炭を収納している
活性炭ケース57と、溶剤を入れておく溶剤タンク58
等が配設されている。
【0003】図40はドライクリーニング機51の溶剤
の流れを示す概略ブロック図を示し、ドラム53、フィ
ルターケース56、活性炭ケース57、溶剤タンク58
を環状に結ぶ配管の途中にポンプ59を介設し、このポ
ンプ59を駆動することで、溶剤タンク58内の溶剤を
図中の矢印に示す方向に還流させている。これにより所
定の時間ドラム53を回転させることで、ドラム53内
の衣服などを洗濯し、フィルターケース56内のフィル
ターにて繊維屑等のゴミを取って溶剤のみを濾過し、次
の活性炭ケース57内の活性炭にて溶剤の臭いを取って
いる。
【0004】図41は、円筒状の上記フィルターケース
56内にフィルター61を2個納装している状態の分解
斜視図を示している。フィルターケース56の中心部に
は軸方向に沿って軸棒62が配設されており、この軸棒
62に円筒状のフィルター61をフェルトパッキン6
3、押さえ板64を介して装着され、外側から蓋65を
ボルト止めすることで、フィルター61がフィルターケ
ース56内に納装されることになる。なお、66はゴム
パッキンで、上記蓋65とフィルターケース56の前端
面との間に介装されて内部を密封するものである。
【0005】図42は上記フィルター61の斜視図を示
し、このフィルター61は図43及び図44に示すよう
に、ブリキ等の金属製で円筒状のボディ69と、このボ
ディ69の外周面に装着される紙製の濾過紙73とで構
成されている。上記ボディ69の両側にはフランジ部7
0が一体的に形成されていて、またボディ69の胴部7
1には多数の通流孔72が所定の間隔毎に穿設されてい
る。紙製の濾過紙73は、ジグザグ状に折曲形成されて
おり、この濾過紙73をボディ69の外周面に装着して
いる。ここで、濾過紙73の折り畳み具合であるが、周
知のようにかなり密に折曲されており、折曲した濾過紙
73の厚みと隙間の寸法が同じぐらいである。なお、こ
の種のドライクリーニング機51に使用されるフィルタ
ー61の大きさは、外径が34cm、軸方向の長さが4
5cmぐらいである。
【0006】次にこのドライクリーニング機51の作用
について簡単に説明する。ポンプ59が駆動されるとフ
ィルター61の胴部71の内側は負圧になり、溶剤等の
流体はドラム53からフィルター61の紙製の濾過紙7
3、通流孔72を介して流れる。ドラム53から流出さ
れる繊維屑等のゴミは濾過紙73の表面に付着し、大き
なゴミは濾過紙73の外周面や折曲している空間の部分
に付着する。そして、細かいゴミは紙製の濾過紙73自
体で阻止され、液体の溶剤は濾過紙73で濾過されて浄
化し、フィルター61の通流孔72から胴部71の内部
へと流れ、次の工程の活性炭ケース57へと流れる。
【0007】洗濯の回数が増加していくにしたがい、フ
ィルター61に多くのゴミが付着することで、配管内の
気圧が所定値になり、それによりフィルター61を交換
することになる。そして、図41に示すように蓋65を
外してフィルターケース56内のフィルター61を取り
出し、新しいフィルター61と交換する。
【0008】次に、車両のエンジン内に使用されている
オイルフィルターの場合について説明する。図45は車
両のエンジン部分の概略ブロック図を示し、この部分に
もオイルフィルター86が用いられている。これらの構
成は周知な事項なので詳細な説明は省略するが、ガソリ
ンエンジンやディーゼルエンジンでは、オイルパン80
に溜まったオイルがオイルポンプ81によりオイルフィ
ルター86を介して、ピストン76が往復運動している
シリンダー75、カムシャフト77、ロッカーアーム7
8、クランクシャフト79などに送られ、潤滑油(オイ
ル)が循環することで、各部を潤滑している。上記オイ
ルフィルター86によりエンジン内を循環する潤滑油を
綺麗にしている。
【0009】図46は上記オイルフィルター86の斜視
図を示し、このオイルフィルター86の構成は基本的に
図42〜図44に示すフィルター61の場合と同じであ
る。ガソリンエンジンやディーゼルエンジン、あるいは
建設車両、普通乗用車等によりオイルフィルター86の
大きさや形状が異なるものの、ブリキ等の金属製で円筒
状のボディ87と、このボディ87の外周面にジグザグ
状に折曲した紙製の濾過紙88とで構成されている点は
同じである(図43及び図44参照)。なお、89は濾
過紙88を濾過した潤滑油を通過させるための通流孔で
ある。
【0010】このオイルフィルター86では、エンジン
内、特にシリンダー内で発生する金属粉や燃焼によって
生じるススなどを吸着させてエンジン内を循環する潤滑
油を浄化するものであり、また、ディーゼルエンジン等
では軽油に含まれている硫黄分の塊などを付着させて潤
滑油を濾過するものである。そして、車両の一定期間の
使用月数、走行距離毎に使用したオイルフィルター86
を新しいオイルフィルター86と交換するようになって
いる。
【0011】図47は、エアーフィルター101が用い
られている部分のエアーの流れを示す図であり、エアー
がエアーダクト94を介してエアーフィルター101に
吸い込まれる。エアーフィルター101を介してエアー
は、キャブレター95で気化したガソリンと共にエンジ
ン96のシリンダー内に噴射される。そして、エンジン
96内で燃焼した後の排気ガスは触媒97、マフラー9
8を介して外部に排出されることになる。このエアーフ
ィルター101によりエアーを濾過してゴミや虫などを
除去し、綺麗なエアーをキャブレター95に送ってい
る。
【0012】図48は上記エアーフィルター101の斜
視図を示しており、車両のエンジンの前段側に配設され
るものである。このエアーフィルター101は上記のフ
ィルター61やオイルフィルター86と同様に胴部10
3の全面にわたって多数の通流孔102を穿孔したブリ
キ等の金属製のボディ104と、この偏平円筒形状のボ
ディ104の胴部103の外周面に装着されている紙製
の濾過紙105とで構成されている。
【0013】このエアーフィルター101の作用は空気
を濾過するものであり、ホコリ、ゴミ、虫等を濾過紙1
05によって付着し、綺麗な空気を濾過紙105、通流
孔102を介してエンジン側のキャブレターに供給する
ようになっている。そして、例えば、2〜3年毎、ある
いは一定の距離を走行した場合などに使用したエアーフ
ィルター101を新しいエアーフィルター101と交換
するものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図42、図46及び図
48に示す各フィルター61、86、101の基本的な
構成としては、円筒状で金属製のボディ69、87、1
04と、このボディ69、87、104の外周面に装着
した濾過紙73、88、105とで構成されているもの
である。また、濾過紙73、88、105をジグザグ状
にかなり密に折曲形成してこの部分の谷間で大きなゴミ
を付着させて、細かいゴミ等は濾過紙73、88、10
5自体で付着して溶剤、潤滑油、空気等を浄化してい
る。そして、濾過紙73、88、105を紙製としてい
ることで、フィルター61、86、101の価格の上昇
を抑えるようにしている。
【0015】ところが、かかるフィルター61、86、
101は以下に示すような問題点を有するものである。
特に、ドライクリーニング機51に使用されるフィルタ
ー61は大きさも外径が34cm、軸方向の長さが45
cmであり、このフィルター61に使用される濾過紙7
3の長さは20m位である。そして、一定の洗濯回数、
あるいは所定の気圧になる場合まで使用した場合には、
濾過紙73は油性の溶剤を吸収しているため、フィルタ
ー61自体の重さが非常に重くなっている。そのため、
フィルター61の交換作業が非常にやりにくいという問
題がある。特に、使用したフィルター61の再生という
ことが行なわれておらず、すべて産業廃棄物として廃棄
(埋立など)されているのが現状である。この産業廃棄
物の廃棄料金として約3,000円もかかり、事業者は
高負担に苦しんでいる。このことは、クリーニング料金
として消費者に跳ね返るものであり、消費者にも不利益
を与えている。
【0016】また、濾過紙73、88、105はかなり
密にジグザグ状に折曲されているので、異物を捕捉する
量が限られている。特に、ドライクリーニング機51に
使用されるフィルター61においては、異物が衣服等の
繊維屑であるため、フィルター61の異物の捕捉量の限
界に直ぐに達してしまい、フィルター61の交換を早く
しなければならないという問題がある。そのため、フィ
ルター61のランニングコストが高くつき、この理由に
よってもクリーニング料金に跳ね返ってクリーニング費
用が高くなることになる。もちろん、これらの問題は車
両のオイルフィルター86やエアーフィルター101の
場合にも同様に言える。
【0017】ここで、フィルター61の廃棄費用より問
題となっているのは、産業廃棄物として廃棄するという
ことである。特に油を吸収しているフィルター61を地
中に埋め立てる場合には、環境汚染の問題が発生し、ま
た、産業廃棄物の埋立場所も限られているというより
は、埋立場所はほとんど無くなって来ているのが現実で
ある。そのため、悪質な産業廃棄物業者の不法投棄が後
を立たないということも現実に生じている。また、これ
らの環境汚染、環境破壊という観点から製品のリサイク
ルを行なうようになってきており、製品の廃棄として埋
立等の投棄を行なうことは、このリサイクル化という運
動にも反することになる。
【0018】図46及び図48に示す車両用のオイルフ
ィルター86、エアーフィルター101も上述と同様で
あり、新品と交換した後の使用済みのオイルフィルター
86及びエアーフィルター101はすべて埋立などの廃
棄処理されており、全くリサイクル化されていない。そ
のため、環境汚染、環境破壊が地球全体にわたって急速
に進んでいる。
【0019】また、他の問題としては以下のようなもの
があった。すなわち、液体、気体等の流体内に混入して
いる異物が比較的大きい場合には、フィルター自体の密
封性が問題とならないが、ミクロン単位の異物を捕捉す
る場合には、濾過紙の端面側と、ボディのフランジの内
面との間に隙間があり、その隙間から流体が漏れて、そ
の部分で異物を捕捉できないという問題である。流体を
循環させてフィルターにより異物を捕捉している場合に
は、それほど問題にならない場合も考えられるが、フィ
ルターにより流体を1回だけ濾過する場合には、完全に
濾過できないという問題がある。
【0020】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、使用後のフィルター類を産業廃棄物としての廃
棄を最小限にして、主要な構成部品を廃棄することなく
何回もリサイクル化を図り、もって環境汚染、環境破壊
を防止することを第1の目的とし、また、フィルターで
の異物の捕捉量を従来より増大させて、ランニングコス
トを低くし、さらにフィルター類のリサイクル化を図る
ことでコストダウンを図り、もって消費者に多大の利益
を与えることを第2の目的としたフィルターを提供する
ものである。さらに、フィルター自体の密封性を向上さ
せて、異物や不純物の大きさがミクロン単位の場合や、
1回だけの濾過を行なう場合でも異物や不純物を完全に
捕捉することを目的としたフィルターを提供するもので
ある。
【0021】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1記載のフィルターでは、多数の穴6を穿孔して略ジグ
ザグ状に折曲し全体を略円筒状に形成した支持体2と、
油分や水分を吸収しない材料で構成され、略ジグザグ状
に折曲して上記支持体2の表面、あるいは内面に着脱自
在に配設される濾過材4と、上記支持体2の両側の端面
に配されるエンドキャップ3a、3bと、上記濾過材4
の両側の端部より一体的に延出形成され、上記支持体2
の端面と上記エンドキャップ3a、3bの内面との間に
位置させるシール部43と、上記エンドキャップ3a、
3bを支持体2側に弾接する付勢手段とで構成している
ことを特徴としている。
【0022】かかる構成とすることで、支持体2の端面
とエンドキャップ3a、3bの内面との間にシール部4
3がそれぞれ位置することになり、そのため、フィルタ
ーの密封性が向上し、流体はすべて濾過材4を介して流
れることになる。これにより、比較的大きなゴミや不純
物等の異物26はジグザグ状に折曲した谷間の部分で捕
捉し、細かい異物26は濾過材4自体で捕捉される。そ
して、フィルターを交換する場合には、フィルター自体
を廃棄するのではなく、支持体2に装着している濾過材
4だけを取り外して新しい濾過材4を交換する。また、
流体が油や油性の溶剤などの場合には、濾過材4は油を
吸収していないので、重量も重くなっておらず、フィル
ター自体の交換作業や、濾過材4の交換作業も容易とな
る。
【0023】また、請求項2記載のフィルターでは、上
記シール部43は、濾過材4の端部を用いていることを
特徴としている。これにより、シール部43を形成する
場合には、単に濾過材4の端部を用いるだけでシール部
43を容易に形成することができる。
【0024】さらに、請求項3記載のフィルターでは、
上記シール部43は、濾過材4より薄いシートで構成
し、このシートを濾過材4の端部に接続していることを
特徴としている。これにより、シール部43を薄く形成
することができる。
【0025】請求項4記載のフィルターでは、濾過材4
の略ジグザグ状に折曲している両側の片で囲まれる内側
の断面が略三角形状の空間部分を、異物26を捕捉する
捕捉部14としていることを特徴としている。かかる構
成により、異物26は断面を略三角形状とした捕捉部1
4が一杯になるまで捕捉が可能となり、また、捕捉部1
4により異物26の捕捉量が多くなって濾過材4の交換
時期を遅くでき、濾過材4のランニングコストを低減さ
せることができる。
【0026】請求項5記載のフィルターでは、捕捉した
異物26の滑落防止用に網状のネット5を濾過材4の外
周面側、あるいは内周面側に設けていることを特徴とし
ている。このネット5により、捕捉部14の開口面積が
大きくても、捕捉部14で捕捉した異物26の滑落を防
止することができる。
【0027】請求項6記載のフィルターでは、上記濾過
材4は不織布で構成していることを特徴としている。請
求項7記載のフィルターでは、上記ネット5は不織布で
構成していることを特徴としている。これにより、油や
水分を吸収しない濾過材4やネット5を簡単に且つ低コ
ストに形成することができる。
【0028】請求項8記載のフィルターでは、上記ネッ
ト5は濾過材4に着脱自在に装着されていることを特徴
としている。これにより、フィルターの交換作業が容易
となる。
【0029】請求項9記載のフィルターでは、上記濾過
材4には活性炭12を混入していることを特徴としてい
る。これにより、油性の流体内に含まれている油性の臭
いを脱臭することができる。
【0030】請求項10記載のフィルターでは、上記濾
過材4にはシリカゲルを混入していることを特徴として
いる。かかる構成とすることにより、油性の流体内に混
入している水分をシリカゲルにより吸収でき、油性の流
体からゴミ、繊維屑、金属粉と共に、水分をも除去する
ことができる。
【0031】請求項11記載のフィルターでは、 上記
捕捉部14の空間内に略ハニカム構造の不織布からなる
捕捉ネット15を着脱自在に配置していることを特徴と
している。
【0032】請求項12記載のフィルターでは、上記捕
捉ネット15はシート状のものを二つ折りにして配置し
ていることを特徴としている。
【0033】請求項11、請求項12によれば、異物は
先に捕捉ネット15により捕捉されていき、捕捉ネット
15で捕捉されなかった異物が濾過材4で捕捉される。
したがって、捕捉部14内の空間に配設した捕捉ネット
15により先ず異物が捕捉され、そのため、濾過材4自
体の通流性が衰えず、フィルター1の圧力損失の低下も
少なく、フィルター1により多くの異物を捕捉すること
ができる。
【0034】請求項13記載のフィルターでは、上記支
持体2に縦方向あるいは横方向に、1条または複数条の
補強用のリブ132を一体に形成していることを特徴と
している。かかる構成とすることで、リブ132が支持
体2を補強することになり、支持体2を薄い部材で構成
することができて、低コスト化を図ることができ、ま
た、薄い部材で支持体2を構成しても、補強用のリブ1
32により圧力が加わっても変形することもなく、高い
圧力に耐えることができる。
【0035】請求項14記載のフィルターでは、略四角
枠状の枠体111と、この枠体111内に配置され、多
数の穴116を穿孔して略ジグザグ状に折曲された支持
体112と、油分や水分を吸収しない不織布で構成され
略ジグザグ状に折曲して上記支持体112の前面に着脱
自在に装着される濾過材113と、この濾過材113の
周囲より延出した部分を枠体111の周縁部に弾接して
シール部を形成する四角枠状の押さえ板114とでフィ
ルター110を構成していることを特徴としている。
【0036】かかる構成により、円筒形のフィルターだ
けでなく、略平板形のフィルター110を構成でき、か
かるフィルター110においても、シール部により異物
を確実に捕捉でき、しかも、交換する場合にも、フィル
ター自体を廃棄するのではなく、支持体112に装着し
ている濾過材113のみの交換で済み、産業廃棄物を非
常に少なくすることができる。
【0037】請求項15記載のフィルターでは、上記フ
ィルター110の前面側に、略ハニカム構造の不織布か
らなる前フィルター123を1つ、あるいは複数層配置
していることを特徴としている。これにより、前フィル
ター123と共に異物を確実に捕捉することができるも
のである。
【0038】請求項16記載のフィルターでは、上記支
持体112に縦方向あるいは横方向に、1条または複数
条の補強用のリブ132を一体に形成していることを特
徴としている。かかる構成とすることで、リブ132が
支持体112を補強することになり、支持体112を薄
い部材で構成することができて、低コスト化を図ること
ができ、また、薄い部材で支持体112を構成しても、
補強用のリブ132により圧力が加わっても変形するこ
ともなく、高い圧力に耐えることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。フィルターの機能は周知の
ように液体や気体などの流体内に混入している異物や不
純物を捕捉して流体を綺麗に浄化するものであり、あら
ゆる装置類や車両類に使用されているものである。した
がって、以下に説明するフィルターは、例示するものに
だけ限定されるものではなく、あらゆるフィルターに本
発明を適用することができるものである。
【0040】先ず、本発明のフィルターを説明する前
に、本発明の前提となる基本発明について説明する。図
1に示すフィルター1は、本出願人が既に出願した特願
平10−250367号に記載したフィルター1の分解
斜視図である。なお、このフィルターは図39に示すド
ライクリーニング機51に使用されるものである。
【0041】このフィルター1は図1に示すように、ス
テンレス、アルミ等の金属製でジグザグ状に折曲形成し
た略円筒状の支持体2と、この支持体2の両端を支持す
るリング円板状の一対のエンドキャップ3、3と、上記
支持体2の表面に沿って配される不織布からなり支持体
2と同様にジグザグ状に折曲形成した濾過材4と、この
濾過材4の表面を覆う不織布からなる偏平なネット5と
で構成されている。なお、上記支持体2とエンドキャッ
プ3、3とで枠体7を構成している。上記エンドキャッ
プ3も支持体2と同様にステンレス、アルミ等の金属製
で形成されている。これら支持体2及びエンドキャップ
3の材料として、ステンレス、アルミ等を用いているの
は、リサイクルとして何回も使用するためからである。
したがって、従来のようにブリキ等は使用していない。
【0042】上記フィルター1を循環流路内に配設し
て、流路に流れる流体を濾過するものであり、図2に示
すように、フィルター1の内部側を負圧にして、ネット
5及び濾過材4、さらには支持体2の穴6を介して流体
を循環させている。そして、濾過材4により流体に混入
している異物や不純物を捕捉して流体を浄化するもので
ある。しかしながら、支持体2の外面と濾過材4の内面
とは当接しているものの、濾過材4の両側の端面とエン
ドキャップ3、3の内面との間は密封されておらず、そ
の隙間から流体が漏れてしまうことになる(図2の矢印
イ参照)。
【0043】流体内に混入している異物の大きさがミリ
単位程度のものであれば、濾過材4でほとんど異物を捕
捉できて特に問題はないが、異物や不純物の大きさがミ
クロン単位であれば、上記隙間から流体が漏れてフィル
ターの機能を半減してしまうことになる。また、流体が
循環している場合でなく、流体が1回のみ通過する際に
異物を捕捉するような場合では、上記隙間から流体が漏
れて異物を捕捉する機能が低下することになる。
【0044】そこで、本発明では、図3以降に示すよう
に、密封性を向上させたフィルター1を提供するもので
ある。なお、同一の機能を発揮する要素には同一の番号
を付している。また、エンドキャップ3(3a、3b)
の形状も図1の場合とは少し異なるものの機能は同じで
ある。
【0045】図3に示すように、エンドキャップ3a、
3bの中央部は流体を流すための通流孔33が穿孔され
ており、一方のエンドキャップ3aの内面には円筒状の
軸芯34が固着されている。そして、この軸芯34の開
口端面とエンドキャップ3aの通流孔33とが連通して
いる。軸芯34は多数の穴35を穿設したパンチングメ
タルで構成されており、他方の端部にはねじ部36が螺
刻してある。また、この軸芯34のねじ部36が他方の
エンドキャップ3bの通流孔33を挿通して、このねじ
部36にナット37が螺合するようになっている。さら
に、ナット37の両側には押さえ片38が一体に設けて
ある。
【0046】支持体2は図1の場合と同様であり、図1
1は折曲前の支持体2の平面図を示し、パンチングメタ
ル状の多数の穴6が支持体2のほぼ全体にわたって横方
向、縦方向に連続して穿孔してある。この多数の穴6に
より溶剤等の流体を通過させるものであり、不織布から
なる濾過材4と多数の穴6により低圧力にて流体を流し
易くしている。この平板状の支持体2を図12に示すよ
うに、ジグザグ状に折曲し、支持体2の両側を合わせて
図3及び図4に示すように略円筒状の支持体2を形成し
ている。そして、支持体2の一方からエンドキャップ3
aを固着した軸芯34を挿入し、上述のようにねじ部3
6を他方のエンドキャップ3bの通流孔33から突出さ
せ、さらに、ねじ部36にナット37を螺合して枠体7
が構成される。
【0047】なお、リサイクルが可能なように、支持体
2、エンドキャップ3、軸芯34、ナット37等は、ス
テンレス、アルミニウム等の金属製を使用している。
【0048】次に、枠体7の支持体2の表面側に着脱自
在に装着される濾過材4について説明する。濾過材4自
体は油や水分を吸収しない材料からなる不織布で構成さ
れており、全体をジグザグ状に緩く折曲形成されてい
る。そして、支持体2の外周面に着脱自在に装着される
ものである。濾過材4の軸方向の寸法は、図4及び図7
に示すように、支持体2の寸法より長く形成しており、
その支持体2より長くした濾過材4の両側の端部を支持
体2の周端面を覆設するように折り畳むようにしてい
る。
【0049】濾過材4の両側の端部には、ヒモ42を通
しており、図8に示すように、支持体2の外面に濾過材
4を装着した後に、ヒモ42を縛ることで、濾過材4の
端部を内側に倒す。これにより、図9及び図10に示す
ように、濾過材4の端部を支持体2の内側に折り畳むこ
とで、支持体2の周端面を覆設して密封することができ
る。なお、この濾過材4の端部を折り畳んだ部分をシー
ル部43とする。また、濾過材4の端部を折り畳む際に
本実施の形態ではヒモ42を使用しているが、ヒモ42
を使用せずに直接手で折り畳むようにしても良い。しか
し、ヒモ42を用いる方が迅速且つ容易に濾過材4の端
部を折り畳むことができる。
【0050】ここで、シール部43を形成するのに、上
記では濾過材4と一体としていたが、別途の部材を接続
してシール部43を形成するようにしても良い。すなわ
ち、捕捉する異物の大きさなどに応じて目の異なる濾過
材4を用いるものであり、そのため、濾過材4の厚さも
種々のものが使用されることになる。そのため、厚さが
薄い濾過材4の場合には、該濾過材4の端部でシール部
43を一体に形成しても良い。しかし、シール部43自
体を薄く形成したい場合には、使用する濾過材4の厚さ
より、さらに薄いミクロン単位の合成樹脂製で帯状のシ
ートを濾過材4の端部に溶着してシール部43を形成す
るようにしても良いものである。
【0051】なお、合成樹脂製のシートとしては、ナイ
ロン、ポリプロピレン、ポリエステル等のものを使用す
る。もちろん、これらの厚さも必要に応じて種々のもの
を使用するものである。
【0052】また、濾過材4体の一部を拡大した断面図
を示す図13に示すように、濾過材4は、不織布からな
る上下のシート11で活性炭層12をサンドイッチ構造
とした構成としてある。ここで、濾過材4の上下のシー
ト11は、材料として例えばポリエステルを用いてお
り、坪量としては30g/m2 のものを使用してい
る。また、活性炭層12の活性炭は20〜100g/m
2 程度であり、接着樹脂にて40〜50g/m2
度にてシート11と活性炭とを一体的に接着固定してい
る。この活性炭層12を含んだ濾過材4により溶剤の臭
いを取ると共に、シート11及び活性炭層12によりゴ
ミを付着するようにしている。
【0053】なお、上記濾過材4は3層構造としている
が、1層のシート状の不織布に活性炭を混入して濾過材
4を構成するようにしても良い。また、図14に示すよ
うに、活性炭を混入しないで1層の不織布で濾過材4を
構成するようにしても良い。ここで、図14に示す濾過
材4も材料は、例えば油や水分を吸収しないポリエチレ
ン、ポリエステル、ナイロンなどを用いるようにしてい
る。
【0054】ここで、濾過材4の各部の折曲角度である
が、従来の濾過紙73のように折り畳むように折曲して
いるのではなく、フィルター1の断面図を示す図16や
図15に示すように、30度〜45度くらいとして、折
曲部分の両側で囲まれる断面略三角形状の空間部分を異
物を捕捉する捕捉部14としている。かかる形状の捕捉
部14により、後述するように多くの異物を捕捉し、フ
ィルター1の交換時期を遅らせるようにしている。これ
により、フィルター1のランニングコストを低減させて
いる。
【0055】また、濾過材4の折曲角度を従来のように
二つ折りのように折曲せずに折曲角度を拡げて折曲片数
を少なくすることで、濾過材4の周方向の長さを短くで
き、これにより濾過材4の面積を小さくできて濾過材4
自体のコストを低減させている。また、濾過材4を支持
する支持体2の面積も小さくでき、更には支持体2の折
曲数が増加しないので、金属製の支持体2の材料コスト
や製造コストを低減させることができる。なお、濾過材
4の捕捉部14の角度を30度〜45度くらいとして説
明したが、20度〜60度くらいにしても良いが、角度
をあまり小さくすると、濾過材4や支持体2の面積が大
きくなり、また、支持体2等の折曲数が増加するので、
角度はあまり小さくしない方が良い。また、捕捉部14
の角度を大きくした場合には、ネット5を用いること
で、異物26の滑落は防止することができる。
【0056】ここで、フィルター1を組み立てる場合に
は、図3に示すように、先ず、濾過材4を支持体2の外
面に装着し、次に、濾過材4の端部を折り畳んでシール
部43を形成する。そして、軸芯34を支持体2に挿入
し、両側のエンドキャップ3a、3bの内面をシール部
43の外面に当接し、図5及び図6に示すように、ナッ
ト37を軸芯34のねじ部36に螺進させていくこと
で、シール部43を弾接していく。特に、ナット37に
設けた押さえ片38によりエンドキャップ3bを面的に
当接できるため、シール部43をより弾接することがで
きて、密封性を向上させることができる。これにより、
図1の場合と比べて濾過材4側とエンドキャップ3a、
3bとの間に隙間が生じるのを防止し、密封性を向上さ
せることができる。
【0057】なお、本発明の基本的な構成としては、支
持体2と、濾過材4と、濾過材4と一体的に形成するシ
ール部43と、エンドキャップ3と、シール部43をエ
ンドキャップ3にて弾接する手段があれば良い。
【0058】このように、本発明のフィルター1は、支
持体2と、エンドキャップ3と、シール部43と、不織
布からなる濾過材4とで構成することができるが、濾過
材4の表面側の空間部分からなる捕捉部14にて捕捉し
た異物が滑落するおそれがある。そこで、図3〜図6に
示すように、濾過材4の外周面側に異物が滑落するのを
防止するために不織布からなるネット5を覆設するよう
にしている。なお、ネット5は上述したように本発明の
必須構成要件ではない。しかし、ネット5を用いる方が
異物の滑落を防止するのに役立つものである。
【0059】図18は上記ネット5の平面図を示し、濾
過材4と同様に油や水分を吸収しない不織布にてネット
5を構成している。このネット5は、図19〜図21に
示すように、上下の上ベース地18と下ベース地19は
略六角形状を連続した形(所謂蜂の巣の形状)で形成さ
れており、この太めの上ベース地18と下ベース地19
との間を細い縦糸20を無数に編んで構成されている。
そして、ネット5の1つの六角形状の空間部分を溶剤等
の流体が通過する通過部21としている。この通過部2
1の縦方向の寸法は例えば、6〜8mmであり、横方向
の寸法は4〜6mmくらいであるが、流体内に混入する
異物が楽に通過する大きさであれば、特に限定されるも
のではない。しかし、あまり大きくすると捕捉した異物
が通過部21を介して外側に滑落するおそれがあるの
で、異物の大きさを考慮して適宜設定することができ
る。
【0060】ここで、ネット5の材料は、例えば油や水
分を吸収しないポリエチレン、ポリエステル、ナイロン
などの不織布にて構成している。また、このネット5の
編組織はダブルラッセルと呼ばれるものであるが、これ
らに限られるものではなく、溶剤等の流体を容易に通過
させることができて、濾過材4で捕捉した異物を滑落さ
せないものであれば、網状などどのようなものでも良
い。
【0061】図18に示すようにネット5の両側の端部
には縦方向の略全長にわたって一対の面状ファスナー2
3、24が装着されていて、支持体2の表面に濾過材4
を装着した後に両側の面状ファスナー23、24にて着
脱自在に容易に装着するようにしている。なお、ネット
5の両側の保持は、上記の面状ファスナー23、24に
限られるものではない。例えば、合成樹脂製の糸でネッ
ト5の両端部分を1回、あるいは複数回縫うことで、ネ
ット5を支持体2に着脱自在に装着するようにしても良
い。
【0062】図16はフィルター1の横方向の断面図
を、図17はフィルター1の縦方向の断面図をそれぞれ
示している。図17において図中の矢印は流体(ドライ
クリーニング機51の溶剤)が流れる方向を示してい
る。
【0063】ここで、濾過材4を図13に示す構成とし
た場合には、具体的には以下のものを使用している。す
なわち、濾過材4は、旭化成工業株式会社製で生地の商
品名がセミアと呼ばれているものであり、素材はエステ
ルと活性炭からなり、活性炭をサンドイッチ構造とした
不織布である。また、目付は、120g/m2 S−3
である。
【0064】なお、濾過材4を構成している部材は、上
記のものが好適例であるが、これらに限られるものでは
なく、繊維屑やゴミの種類や大きさに応じて適宜且つ任
意に変更し得ることは言うまでもない。
【0065】次に、ドライクリーニング機51に使用さ
れる場合のフィルター1の作用について説明する。フィ
ルター1は図41に示すようにフィルターケース56内
に納装され、図40に示すようにポンプ59が駆動され
ることで油性の溶剤が溶剤タンク58、ドラム53、フ
ィルター1、活性炭ケース57へと循環する。ドラム5
3から排出される繊維状の屑や繊維屑の塊はフィルター
1で捕捉され、溶剤は浄化されて活性炭ケース57へと
流れる。
【0066】ここで、フィルター1の内部は図17に示
すように、負圧になっており、ネット5の通過部21、
濾過材4及び支持体2の多数の穴6を介して溶剤が流れ
るようになっている。また、フィルター1の内部が負圧
になっていることからネット5や濾過材4はボディ2か
ら容易には外れない。
【0067】次に、図22〜図25により本発明の特徴
的な作用について説明する。なお、図22〜図25に示
す矢印は流体(溶剤)が流れている方向を示している。
図22はフィルター1を交換した直後であり、流体はネ
ット5、断面を略三角形状とした空間部分からなる捕捉
部14、濾過材4、支持体2の多数の穴6を介して流れ
るものであり、図22では捕捉部14には未だ異物が捕
捉されていない状態を示している。
【0068】ドライクリーニング機51を運転し始める
と、図23に示すように捕捉部14の底部にはゴミ、繊
維屑等の異物26が捕捉されだす。捕捉部14にて捕捉
された異物26により流体は異物26を通過しにくくな
って異物26より外側に位置する濾過材4及び穴6を介
して流れることになる。これを繰り返していき、図24
に示すように異物26が捕捉部14にて徐々に堆積され
ていく。図25は捕捉部14の全体にわたって異物26
を捕捉した状態を示し、配管内で所定の圧力値になるま
でフィルター1を使用することができる。なお、比較的
大きな異物26は捕捉部14で捕捉し、小さな異物26
は濾過材4自体で捕捉される。
【0069】また、フィルター1には、エンドキャップ
3の内面と支持体2の端面ないし濾過材4の端面との間
には、濾過材4から一体的に構成したシール部43が形
成されているので、隙間が生じておらず、流体はすべて
濾過材4を通過していくことになる。
【0070】ここで、濾過材4の捕捉部14にて異物2
6を捕捉していき、途中で運転を停止しても、濾過材4
の周囲にはネット5が覆設してあるので、異物26を捕
捉部14から滑落することはない。そのため、この異物
26の脱落による配管の詰まりを防止できて、フィルタ
ーケース56内の圧力上昇に伴う誤動作による運転停止
ということもない。また、濾過材4を不織布で構成して
いるので、通気性ないし流通性が従来の紙製の濾過紙の
場合よりも良い。そのため、ドライクリーニング機51
による洗濯回数が従来より2〜4倍程度延ばすことがで
きる。
【0071】ところで、本発明では濾過材4を支持体2
の表面に配設しているが、厚さが少々厚い濾過材4の場
合であっても、濾過材4自体が可撓性を有しているの
で、濾過材4自体での自立が不可能だからである。その
ため、支持体2を配設し、該支持体2の表面に濾過材4
を配している。また、不織布からなる濾過材4を使用せ
ずに、支持体2自体を濾過材として使用する場合、支持
体2の穴6の径を小さくして異物を捕捉するようになる
が、かかる場合、穴6が異物により塞がれてしまうと、
その部分では異物の捕捉が不可能となり、全部の穴6が
異物にてつまってしまうと、その時点でフィルターとし
ての機能がなくなってしまうことになる。すなわち、支
持体2のみでは、直ぐに穴6がつまってしまうために、
異物の捕捉量が少なくなり、フィルターの交換時期が早
くなり、また、支持体2から異物を取り除く作業が必要
となる。したがって、支持体2と濾過材4からなるフィ
ルターが最も望ましいものである。
【0072】なお、ドライクリーニング機51における
フィルター1の交換は、フィルターケース56内の圧力
を常時監視しておき、この圧力が一定以上になった時に
自動的に運転を停止するようになっている。したがっ
て、従来の紙製の濾過紙の場合には、本発明の不織布の
場合と異なって通気性がないので、フィルターケース5
6内の圧力上昇が早くなって自動的に運転が停止される
時期が早くなる。しかし、紙製の濾過紙で構成した従来
のフィルターより、不織布で構成した本発明の濾過材4
の方が通気性が良い(圧力損失が少ない)ので、フィル
ターケース56内の圧力上昇は遅くなり、捕捉部14内
に異物26が一杯になるまで捕捉され続けて、自動的に
運転が停止される時期も遅くなり、結果として洗濯回数
が従来より多くなる。
【0073】上記のようにしてドライクリーニング機5
1を運転していき、フィルター1が目詰まりを起こして
交換を行なう場合には、従来と同様に蓋65を取り外し
て行なう。ここで、従来では、フィルター1の紙製の濾
過紙は油を吸収しているので非常に重くなっていたが、
本発明では、フィルター1の濾過材4をナイロン、ポリ
エステル、ポリエチレン等の不織布で構成しているた
め、油は吸収されておらず、濾過材4が吸着した異物2
6の重量分だけ重くなっているだけである。したがっ
て、本発明のフィルター1は軽量であり、フィルターケ
ース56から一抱えもあるような大きいフィルター1を
取り外す場合にも非常に楽であり、交換作業性が飛躍的
に向上する。
【0074】フィルターケース56からフィルター1を
取り出した後、先ず、ネット5を外した後に、支持体2
から濾過材4を外す。この時、上述したように濾過材4
は油を吸収していないので、重量も軽く、濾過材4自体
の取り外し作業も容易である。濾過材4を外した支持体
2を水洗いなどを行なって、支持体2の表面に付着して
いるゴミ等を取り除いて綺麗にする。そして、新しい濾
過材4を支持体2に装着し、ネット5及び濾過材4を装
着して新しくなったフィルター1をフィルターケース5
6内に納装する。そしてドライクリーニング機51の運
転が再度開始可能となる。
【0075】使用してゴミが多く付着している濾過材4
はそのまま廃棄しても良く、また、事業所等で洗ってゴ
ミを取り除いて再度使用するようにしても良い。ここ
で、使用後の濾過材4を廃棄する場合、従来では金属製
のボディと濾過紙とのフィルターごと廃棄して産業廃棄
物として埋め立てていたが、本発明の場合には濾過材4
の焼却が可能である。特に、フィルター1の金属製の支
持体2は廃棄せずに再度の使用を図り(リサイクル
化)、濾過材4のみの廃棄であって、焼却処理を行なう
ので、廃棄コストが従来の埋立とは異なって非常に安価
となる。そのため、クリーニング費用に上乗せされる廃
棄コスト分も少なくて済み、結果としてクリーニング費
用を安くでき、最終的には消費者に多大の利益を与える
ことができるものである。
【0076】また、異物26の捕捉は捕捉部14が完全
に埋まるまで可能であり、そのため、フィルター1つま
り濾過材4の交換時期が遅くなり、ランニングコストを
低減させることができる。つまり、従来の異物26の捕
捉部分は二つ折りに折り畳んだ濾過紙の空間部分であっ
たので、異物26が直ぐに一杯になり、フィルターの交
換時期が早くなっていたのである。更に、フィルター1
を構成している主要部品の金属製の支持体2のリサイク
ル化を図ることで、省資源化を図ることができると共
に、コストダウンをも図ることができるものである。
【0077】また、従来とは異なり、不織布からなる濾
過材4の廃棄は焼却するので、埋立場所も必要ではな
く、環境汚染、環境破壊を伴うこともない。さらに、濾
過材4を不織布で構成しているので、従来とは違って油
を吸収していない。そのため、濾過材4は軽く、運搬費
用も安価であり、また焼却の際にも油を燃やさないの
で、空気を汚染することも非常に少ない。なお、フィル
ター1を交換する際に、不織布からなる濾過材4を焼却
などの廃棄をするのではなく、濾過材4を洗浄して再度
使用することも、もちろん可能である。
【0078】濾過材4を構成するものとして、特に目の
粗さは限定されるものでもなく、捕捉する異物26の種
類に応じて適宜決定されるのは言うまでもない。
【0079】図26はシール部43とエンドキャップ3
との間に中央に穴を穿孔したパッキン44を介装するよ
うにしたものであり、このパッキン44によりシール部
43を面的に弾接して、密封性をより向上させているも
のである。このパッキン44は、耐油性を備えたもので
あり、弾性(例えば、ゴムパッキン)を備えていても、
備えていなくてもどちらでも良い。また、平面形状とし
ては、リング円板状でも良く、また、支持体2のジグザ
グの形状(略歯車形状)にしても良い。なお、流体が油
性でない場合には、上記パッキン44はもちろん、体油
性は必要ではない。
【0080】また、図27は濾過材4の外周面とネット
5の内周面との間に、濾過材4と同じ材料(不織布等)
で形成した濾過シート45を巻回した場合のフィルター
1の断面図を示すものである。もちろん、濾過シート4
5を巻回する場合には、ネット5を巻回しなくても良
い。この場合では、濾過シート45で流体に混入してい
る異物を捕捉し、さらに、濾過シート45より内部の濾
過材4でも異物を捕捉するようにしている。これによ
り、2段階で異物を捕捉でき、濾過シート45や濾過材
4の交換時期を延ばすことができる。
【0081】ところで、先の実施の形態では、フィルタ
ー1の使用例をドライクリーニング機51に適用する場
合として説明していたので、図16に示すように、支持
体2の内面と軸芯34の外面との間に間隙9を設けてい
た。つまり、この間隙9は脱臭用の活性炭を納装するた
めのものである。したがって、活性炭を納装しない場合
や、他の装置に使用する場合には、この間隙9をなくす
ようにして、図28に示すようなフィルター1を構成す
るようにしても良いものである。
【0082】すなわち、図28に示すように、軸芯34
に近接するようにして支持体2及び濾過材4を配設し、
濾過材4の外面にネット5を設けてフィルター1を構成
しているものである。支持体2及び濾過材4の径方向の
寸法は任意に設定可能であり、間隙9を設けない場合と
比べてフィルター1の形状を小さくすることができる。
そのため、該フィルター1を使用する装置自体も小さく
できる。
【0083】(第2の実施の形態)図29は本発明の第
2の実施の形態であるオイルフィルター30の斜視図を
示し、また図30はオイルフィルター30の断面図を示
している。このオイルフィルター30は車両等のエンジ
ンの内部に循環する潤滑油を浄化するものであり、この
オイルフィルター30は容器(図示せず)内に装着され
るものである。
【0084】このオイルフィルター30の構成は、濾過
する流体が異なるものの先の実施の形態のフィルター1
の構成と基本的に同じであり、同じ機能を発揮する要素
には同じ番号を付して詳細な説明は省略する。ただし、
車両のエンジンの容量等の大きさによりこのオイルフィ
ルター30の大きさも当然に異なる。オイルフィルター
30は、先の実施の形態と同様にステンレス、アルミ等
の金属製の支持体2と、この支持体2の外周面に着脱自
在に装着される不織布からなる濾過材4とで構成されて
いる。この濾過材4は、先の実施の形態と同じ構成及び
材料となっている。ただし、エンジンの容量等の大きさ
により濾過材4の目の粗さも異なる。また、先の実施の
形態と同様に、濾過材4の端部には一体的にシール部4
3を形成している。なお、このオイルフィルター30
は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンの場合にも
使用することができるものである。
【0085】ここで、この実施の形態におけるオイルフ
ィルター30の役目は、潤滑油(エンジンオイル)内の
カーボン粒子を除去することと、潤滑油の劣化物を除去
することである。そして、エンジンオイルによる生成す
るカーボンの大きさとしては、CCクラス、CDクラス
の潤滑油では、1μm前後〜10μmであり、CFクラ
スでは、0.1μm以下(70〜80%)である。な
お、上記CCクラスの潤滑油とは、やや過酷な条件で使
用されるディーゼルエンジンに使用される潤滑油であ
り、デポジット防止性、さび・腐食防止性、スラッジ防
止性を持っている。また、CDクラスの潤滑油とは、過
酷な条件で使用されるディーゼルエンジンに使用される
潤滑油であり、ディーゼルエンジンの潤滑油に求められ
る性能を強化したものである。CFクラスの潤滑油と
は、高硫黄分(0.2%)軽油の使用を対象としたオフ
ロード用ディーゼルエンジンオイルである。なお、上記
のCCクラス、CDクラス、CFクラスといった分類
は、アメリカ石油協会(API)が定めた自動車用潤滑
油の品質規格の分類の一部である。
【0086】また、現在、各メーカーのオイルフィルタ
ーの孔径(濾過紙の目の細かさ)は変わらないが、油量
(エンジンの大小)によってオイルフィルターの大小に
て対応している。また、メインフィルターの孔径は20
μm、バイパスフィルターの孔径は5μmのものが一般
的に使用されている。したがって、オイルフィルター
(メインフィルター、バイパスフィルター)30に使用
する濾過材4の目の細かさもこれに応じて使用する。
【0087】エンジン内の潤滑油は図30の矢印に示す
ように、オイルフィルター30のネット5及び濾過材4
を介して開口部31から流れ出る。濾過材4により潤滑
油は綺麗に浄化されることになる。特に、シール部43
によりオイルフィルター30の密封性を向上させている
ので、ミクロン単位の異物を確実に捕捉することができ
る。
【0088】オイルフィルター30を一定期間、あるい
は所定の走行距離に達した場合には交換するが、この場
合にもオイルフィルター30の濾過材4のみを新しい濾
過材4と交換するだけである。使用した濾過材4は不織
布で構成しているので、油は吸収しておらず、不純物や
ゴミだけを付着した濾過材4を廃棄する。また、濾過材
4を交換する場合にも、先の実施の形態と同様に着脱が
容易に行なえる。この第2の実施の形態においても、先
の実施の形態(ドライクリーニング機51のフィルター
1)と同様に、オイルフィルター30全体を廃棄するこ
となく濾過材4のみを廃棄焼却することになる。これに
より先の実施の形態と同じ効果を発揮するものである。
【0089】(第3の実施の形態)図31及び図32は
本発明の第3の実施の形態を示し、車両のエアーフィル
ター40に適用した場合である。このエアーフィルター
40においても、従来の紙製の濾過紙に代えて不織布か
らなる濾過材4を用いたものである。したがって、この
実施の形態においても第1の実施の形態と同じ機能を発
揮する要素には同じ番号を付して詳細な説明は省略す
る。この実施の形態では、エアーフィルター40に適用
した場合なので、形状は図1や図29に示す場合と異な
り、また流体としては空気である点で異なっているが、
濾過材4の機能ないし作用は同じである。
【0090】このエアーフィルター40では、濾過材4
の構成の構成として、先の実施形態のように活性炭は必
要としないので、活性炭を使用していない不織布を使用
している。また、エアーフィルター40の支持体2も先
の実施形態と同様に、材質も経年変化に耐えるために、
ステンレスあるいはアルミ等の堅固な金属製の物を使用
している。さらに、濾過材4の目の粗さも先の実施の形
態の場合と比べて異なるのも当然である。また、濾過材
4の端部には先の実施の形態と同様にシール部43を一
体的に形成してエアーフィルター40の密封性を、より
向上させている。
【0091】ここで、現在、使用されているエアーフィ
ルターの孔径(目の細かさ)は、以下のようになってい
る。エアーフィルター(表面)は45μm、エアーフィ
ルター(内部)は80μmが一般的である。そこで、こ
のエアーフィルター40に使用する濾過材4の目の細か
さもこれに応じて使用する。特に、シール部43を形成
しているので、エアーフィルター40としての密封性が
より向上し、ミクロン単位の粒子をも確実に捕捉するこ
とができる。
【0092】そして、エアーフィルター40を一定期
間、あるいは所定の走行距離に達した場合には交換する
が、この場合にもエアーフィルター40の支持体2は再
利用を図り、濾過材4のみを新しい濾過材4と交換する
だけである。使用した濾過材4は虫やゴミやホコリが付
着しており、この濾過材4を廃棄する。また、濾過材4
を交換する場合にも、先の実施の形態と同様に着脱が容
易に行なえる。この第3の実施の形態においても、先の
実施の形態(ドライクリーニング機51のフィルター1
やオイルフィルター30)と同様に、エアーフィルター
40全体を廃棄することなく支持体2はリサイクル化を
図り、濾過材4のみを廃棄焼却することになる。これに
より先の第1、第2の実施の形態と同じ効果を発揮する
ものである。
【0093】また、オイルフィルター30、エアーフィ
ルター40の場合において、軸芯34やナット37を図
示していないが、先の実施の形態におけるフィルター1
の場合と同様にしてシール部43を弾接するようにして
いる。
【0094】ここで、上記第1〜第3の実施の形態にお
いては、溶剤、潤滑油、エアー等の流体が外側から内側
に流れる構造のために、濾過材4を支持体2の表面(外
側の面)に着脱自在に配した場合について説明していた
が、これとは逆に流体の流れの方向がフィルターの内側
から外側に流れる場合には、濾過材4を支持体2の裏面
(内側の面)に配するようにしている。すなわち、濾過
材4は異物を捕捉するものであるため、流体の流れの方
向に対して濾過材4を支持体2の前に配置するものであ
る。かかる構成は図示しないが、先の各実施の形態にお
いて濾過材4を支持体2の内側に配置するものである。
この場合において、流体の流れの方向が逆であるだけ
で、異物を捕捉する作用は先の各実施の形態と同じなの
で、説明は省略する。
【0095】また、ネット5を配しない場合でも、本発
明を構成することができるが、上記と同様の理由で、つ
まり捕捉した異物の滑落を防止する目的でネット5を濾
過材4の内側に配するようにしても良い。この場合、円
筒状としたネット5の径は先の実施の形態の場合よりも
小さくできる。
【0096】ところで、上記フィルター1、オイルフィ
ルター30、エアーフィルター40に使用している濾過
材4の材料として、油や水分を吸収させないために不織
布を用いており、不織布の材料としてはナイロン、ポリ
エステル、ポリプロピレン等のいずれを用いても良い。
また、濾過材4の材料として不織布に限定されるもので
はない。例えば、油を吸収しない他の材料としては、可
撓性を備えた合成樹脂で濾過材4を構成するようにして
も良い。
【0097】また、上記各実施の形態において、活性炭
(活性炭層12)を使用している濾過材4においては、
活性炭の代わりにシリカゲル(図示せず)を混入するよ
うにしても良い。さらに、濾過材4を1層の濾過層で構
成した場合に、該濾過層にシリカゲルを混入するように
しても良い。もちろん活性炭と共にシリカゲルを濾過材
4に混入するようにしても良い。これにより流体が油性
としている場合には、シリカゲルにより、ドライクリー
ニング用の溶剤、車両のエンジンオイルに含まれている
水分を吸収するようにしても良い。したがって、濾過材
4にシリカゲルを混入させることで、流体内に含まれて
いるゴミ、屑、不純物、金属粉等を濾過すると同時に、
流体に含まれている水分をも除去することができるもの
である。
【0098】また、濾過材4は上述のように、ドライク
リーニング機51のフィルター1、車両等のエンジン回
りのオイルフィルター30、エアーフィルター40に適
用した場合について説明したが、不純物やゴミ等の流通
を阻止して流体を浄化する他のフィルターにも濾過材4
を適用することができるものである。つまり、上述した
形状及び材料からなる支持体2及びシール部43を備え
た濾過材4とで構成される本発明のフィルターは、どの
ような種類の流体(油の流体、油分を含んだ流体、水の
流体等の液体や、気体)を浄化する分野に用いられるフ
ィルターにも適用することができるものである。
【0099】さらに、シール部43を備えた本発明のフ
ィルターを流体が循環する流路に配設した場合に適用し
て説明したが、流体が1回のみ通過する流路に本発明の
フィルターを適用できることは言うまでもない。特に、
シール部43によりフィルター自体の密封性を、より向
上させているので、流体が1回のみ通過する場合でも、
流体内に混入している異物を確実に捕捉することができ
るからである。
【0100】(第4の実施の形態)ところで、上記各実
施形態において、フィルター1、30、40の捕捉部1
4は空間としており、この空間の捕捉部14により不純
物等の異物26を捕捉するようにしていた。しかし、図
23及び図24に示すように、異物26を徐々に捕捉し
ていくと、フィルター1の圧力損失が徐々に高くなって
しまう。そこで、圧力損失があまり高くならないように
且つ効率良く異物26を捕捉できるようにしたのが図3
3に示す構成である。
【0101】つまり、先の実施形態では、捕捉部14の
底部より徐々に異物26を捕捉するようにしていたが、
この実施形態では、捕捉部14の空間全体で異物26を
捕捉すべく、捕捉部14の空間内に捕捉ネット15を着
脱自在に装着するようにしたものである。この捕捉ネッ
ト15は、図34に示すように略二つ折りにしたり、あ
るいは三つ折りにしたものであり、材料は、上記ネット
5と同じ物である。すなわち、ネット5と同様に図19
〜図21に示すように、上ベース地18、下ベース地1
9及び縦糸20等で構成され、所謂ハニカム状に構成さ
れている。しかし、捕捉ネット15の厚みや通過部21
の大きさはネット5より小さいものを使用している。捕
捉ネット15の長さは捕捉部14の長手方向と同じと
し、また、二つ折りした時に捕捉部14の径方向の寸法
と同様にしている。
【0102】流体がフィルター1のネット5を介して流
れると、流体に混入している異物が捕捉ネット15の上
ベース地18、下ベース地19、縦糸20に絡みつくよ
うにして引っついていき、さらに、上述と同様に異物が
濾過材4により捕捉されることになる。特に、異物は先
に捕捉ネット15により捕捉されていき、捕捉ネット1
5で捕捉されなかった異物が濾過材4で捕捉される。し
たがって、捕捉部14内の空間に配設した捕捉ネット1
5により先ず異物が捕捉され、そのため、濾過材4自体
の通流性が衰えず、フィルター1の圧力損失の低下も少
なく、フィルター1により多くの異物を捕捉することが
できる。
【0103】フィルター1の圧力が所定値より高くなっ
た場合や、所定に運転時間経過後にフィルター1を交換
することになる。この場合、上述と同様に交換するの
は、ネット5、捕捉ネット15、及び濾過材4であり、
支持体2等は再度使用して、リサイクル化を図る。
【0104】図33に示す構造のフィルター1の用途と
しては、油分を含んだ溶剤、オイル、空気等の濾過であ
り、また、流体を血液として、輸血用の血液を濾過する
場合にも適用できる。この場合、白血球を除去するフィ
ルターとして使用する。また、大腸菌、バクテリア等を
除去するフィルターとして使用することができる。かか
る場合、大腸菌や、バクテリア等の大きさは、一般には
3〜5μmであり、かかる目付の濾過材4(不織布)を
使用することも可能であるが、濾過材4の目付を細かく
するほど、圧力損失が大きくなり、流体の流通が悪くな
る。そこで、これら大腸菌やバクテリア等の大きさが3
〜5μm等のミクロン単位であっても、濾過材4の目付
を約20μmとし、また、捕捉ネット15も上述した大
きさのもので対処が可能である。
【0105】これは、特に大腸菌やバクテリア等を含ん
だ流体は粘性があり、この粘性の性質を利用しているも
のである。つまり、粘性のある流体は、ネット5や、捕
捉ネット15の細い縦糸20、下ベース地19、上ベー
ス地18等に絡みつき易いので、一旦、大腸菌やバクテ
リア等が縦糸20等に絡みつくと、次々に絡みついてい
き、濾過材4自体ですべての大腸菌やバクテリア等を捕
捉する必要もないからである。
【0106】なお、捕捉部14の空間内に配設する捕捉
ネット15は、渦巻き状にして配設しても良い。また、
ネット5は1層でも2層以上でも良い。
【0107】(第5の実施の形態)上記の各実施形態に
おけるフィルターの形状は略円筒状としていたが、これ
らに限られるものではない。例えば、図35に示すよう
なパネル状のフィルターにも適用できるものである。す
なわち、このフィルター110は、四角枠状の枠体11
1と、この枠体111内に着脱自在に配置される支持体
112と、この支持体112の前面に着脱自在に装着さ
れる不織布からなる濾過材113と、この濾過材113
の前面側に配置されて、濾過材113を弾接する四角枠
状の押さえ板114等で構成されている。
【0108】枠体111、支持体112及び押さえ板1
14は、ステンレスやアルミニウム等のリサイクルが可
能な金属製で形成され、枠体111の上下辺の後部には
支持体112を位置決めする係止片115が一体的に突
設されている。また、支持体112は、ジグザグ状に折
曲形成されていて、先の実施形態と同様に全面にわたっ
て流体を通過させるために穴116が穿孔されている。
濾過材113も先の実施形態と同様の不織布で構成さ
れ、濾過材113の上下の端部にはシール用のシール部
材117が溶着により一体的に設けてある。このシール
部材117の材料は先の実施形態と同様に、ナイロン、
ポリプロピレン、ポリエステル等の濾過材113より薄
い合成樹脂製のシートを用いている。もちろん、先の実
施形態と同様に濾過材113の上下の端部を延出してシ
ール部材117として使用するようにしても良い。
【0109】さらに、濾過材113の左右の端部を少し
延出してシール用としている。すなわち、濾過材113
の左右の部分とシール部材117を折曲して、シール部
を形成するものであり、枠体111内に支持体112を
配置し、支持体112の前面に濾過材113を配設して
濾過材113の左右の部分をシール部材117を折曲す
る。そして、これらの折曲した部分を枠体111の周囲
の前面と押さえ板114の背面とで弾接する。ボルト
(図示せず)を押さえ板114の挿通孔120に挿通
し、枠体111のねじ穴121に螺合することで、濾過
材113の周縁部を弾接でき、これにより先の実施形態
と同様のシール部(43)を形成することができる。こ
のシール部により密閉性をより向上させて、効率良く異
物を捕捉することができる。
【0110】図35に示す構成で1つのフィルター11
0として使用することができるが、図36に示すよう
に、前フィルター123を上記フィルター110の前面
側に設けるようにしても良い。この前フィルター123
は、ステンレスやアルミニウム製で四角枠状の枠体12
4と、この枠体124内に配置されるネット125と、
このネット125を位置決めする四角枠状でステンレス
やアルミニウム製の押さえ板126等で構成されてい
る。なお、図示はしていないが、押さえ板126は枠体
124にボルト止めされるようになっている。ネット1
25は先の実施形態と同様のダブルラッセルと呼ばれる
不織布で構成されており、このネット125の機能は上
述のネット5と捕捉ネット15の機能と同一である。な
お、枠体124の背面には目の粗い金網127が設けて
あり、この金網127によりネット125の位置決めを
行なっている。
【0111】このようにして構成される前フィルター1
23をフィルター110の前面に1つあるいは複数配設
して、異物を捕捉するようにしている。図37では、フ
ィルター110の前面に第1の前フィルター123a、
第2の前フィルター123b、第3の前フィルター12
3cを配設した場合である。ここで、第1〜第3の前フ
ィルター123a〜123cのネット125の目の粗さ
を順に大、中、小として、流体内に混入している異物を
順次捕捉していき、最後にフィルター110の濾過材1
13で異物を捕捉するようにしている。
【0112】なお、図37では、流体が流れる配管13
0内に単にフィルター110、123を配置した状態を
示しているが、これらをカセット式にしておき、任意の
フィルター110、123を着脱自在に配管130に装
着するようにしている。
【0113】また、図35〜図37に示すフィルターの
用途しては、先の実施形態と同様に液体、気体に適用で
き、特に、大腸菌やバクテリアの除去を行なうフィルタ
ーにも適用できるものである。
【0114】(第6の実施の形態)ところで、図38は
支持体2、112の他の実施形態を示し、ジグザグ状に
折曲する前の平面図及び側面図を示している。先の各実
施の形態では、多数の穴6を穿孔したパンチングメタル
状の金属板(アルミニウム、ステンレス等)を単にジグ
ザグ状に折曲して支持体2、112を形成していたが、
この実施の形態では、ジグザグ状に折曲する前に、横方
向に複数状のリブ132をプレス等の手段により一体に
形成したものである。図38に示す例では補強用のリブ
132を横方向に形成しているが、縦方向に形成しても
良く、また、1条でも良い。もちろん多数のリブ132
を形成する方が圧力に対して強くなり、支持体2が変形
するのを防止するようにしている。
【0115】また、リブ132を縦方向に形成する場合
には、各捕捉部14の片にそれぞれ形成することで、厚
さを薄くしても変形に強い支持体2を形成することがで
きる。また、この場合、リブ132の幅は細くても良
い。
【0116】
【発明の効果】本発明によれば、支持体の端面とエンド
キャップの内面との間に濾過材と一体的に形成したシー
ル部を設けていることで、支持体の端面とエンドキャッ
プの内面との間に隙間が生じることがなくなり、フィル
ターの密封性を向上させることができる。したがって、
流体はすべて濾過材を介して流れることになり、流体に
混入している異物や不純物を確実に濾過材により捕捉し
て、流体を綺麗に浄化することができる。また、流体が
循環している流路にフィルターを配設する場合はもちろ
ん、流体が1回のみ通過する場合でも、異物を確実に捕
捉でき、しかも、シール部により密封性を向上させてい
ることで、濾過材によりミクロン単位の異物も捕捉する
ことができるものである。
【0117】また、例えば、本発明のフィルターをドラ
イクリーニング機に適用した場合では、フィルターの濾
過材は油性の溶剤を吸収しないので、従来のように重く
ならず、一抱えもある大きさのフィルターの交換作業が
非常に楽となり、フィルターの交換作業性が飛躍的に向
上するものである。また、従来の紙製の濾過紙より不織
布の濾過材の方が通気性が良いので、フィルターケース
内の圧力上昇は遅くなり、自動的に運転が停止される時
期も遅くなり、結果として洗濯回数が従来より2〜4倍
程度多くなる。
【0118】また、断面を略三角形状とした捕捉部によ
り、従来より多くの異物を捕捉することができ、濾過材
の交換時期を遅らせることができて、ランニングコスト
を低くすることができる。更には、濾過材の面積も小さ
くできるので、濾過材のコストも低減てきるものであ
る。
【0119】さらに、使用後の濾過材を廃棄する場合、
従来では金属製のボディと濾過紙とのフィルターごと廃
棄して産業廃棄物として埋め立てていたが、本発明の場
合には濾過材の焼却が可能である。特に、フィルターの
金属製の支持体は廃棄せずに再度の使用を図り(リサイ
クル化)、濾過材のみの廃棄であって、焼却処理を行な
うので、廃棄コストが従来の埋立とは異なって非常に安
価となる。そのため、例えば、クリーニング機に使用さ
れるフィルターの場合では、クリーニング費用に上乗せ
される廃棄コスト分も少なくて済み、結果としてクリー
ニング費用を安くでき、最終的には消費者に多大の利益
を与えることができるものである。
【0120】また、従来とは異なり、不織布からなる濾
過材の廃棄として、濾過材の焼却が可能なので、埋立場
所も必要ではなく、環境汚染、環境破壊を伴うこともな
い。さらに、濾過材を不織布で構成しているので、従来
とは違って油を吸収していない。そのため、濾過材は軽
く、運搬費用も安価であり、また焼却の際にも油を燃や
さないので、空気を汚染することも非常に少ない。特
に、フィルターを構成している主要部品の金属製の支持
体のリサイクル化を図ることで、省資源化を図ることが
できると共に、コストダウンをも図ることができるもの
である。
【0121】また、不織布で構成した濾過材を車両等の
オイルフィルターやエアーフィルターに適用した場合に
おいても、オイルフィルター、エアーフィルターそのも
のを廃棄処分とするのではなく、支持体はそのまま再度
の利用を図り、濾過材を交換するだけなので、コストを
安価にでき、また、濾過材の焼却もできて埋立の場合と
は異なり、環境汚染、環境破壊を伴うこともない。もち
ろん、濾過材を洗浄して再度の利用も可能となり、ラン
ニングコストを非常に低くすることができるものであ
る。特に、フィルターを構成している主要部品の金属製
の支持体のリサイクル化を図ることで、省資源化を図る
ことができると共に、コストダウンをも図ることができ
るものである。このように、どのような分野においても
液体や気体などの流体を浄化するフィルターにおいて、
本発明の支持体と濾過材とを用いている限り、支持体の
リサイクル化が可能となり、環境破壊を防止することが
できるものである。
【0122】また、捕捉ネットを捕捉部内に配置してい
ることで、異物は先に捕捉ネットにより捕捉されてい
き、捕捉ネットで捕捉されなかった異物が濾過材で捕捉
される。したがって、捕捉部内の空間に配設した捕捉ネ
ットにより先ず異物が捕捉され、そのため、濾過材自体
の通流性が衰えず、フィルターの圧力損失の低下も少な
く、フィルターにより多くの異物を捕捉することができ
る。流体を血液として、輸血用の血液を濾過する場合に
も適用でき、この場合、白血球を除去するフィルターと
したり、また、大腸菌、バクテリア等を除去するフィル
ターとして使用することができるものである。特に大腸
菌やバクテリア等を含んだ流体は粘性があり、この粘性
の性質を利用しているものである。つまり、粘性のある
流体は、捕捉ネットに絡みつき易いので、一旦、大腸菌
やバクテリア等が絡みつくと、次々に絡みついていき、
容易に捕捉することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるドライクリーニン
グ機に使用される本発明の基本発明としてのフィルター
の分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるドライクリーニン
グ機に使用される本発明の基本発明としての流体の流れ
を示すフィルターの断面図である。
【図3】本発明の実施の形態のドライクリーニング機に
使用されるフィルターの分解斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態のドライクリーニング機に
使用されるフィルターの分解斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態のドライクリーニング機に
使用されるフィルターの分解斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態のフィルターの斜視図であ
る。
【図7】本発明の実施の形態の支持体と濾過材との長さ
の比較をした説明図である。
【図8】本発明の実施の形態のシール部を形成する場合
の要部斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態のシール部を形成した場合
の要部側面図である。
【図10】本発明の実施の形態のシール部を形成した場
合の平面図である。
【図11】本発明の実施の形態の支持体の折曲前の平面
図である。
【図12】本発明の実施の形態の支持体の側面図であ
る。
【図13】本発明の実施の形態の濾過材の要部拡大断面
図である。
【図14】本発明の実施の形態の濾過材の他の例の要部
拡大断面図である。
【図15】本発明の実施の形態の濾過材の側面図であ
る。
【図16】本発明の実施の形態のフィルターの横断面図
である。
【図17】本発明の実施の形態のフィルターの縦断面図
である。
【図18】本発明の実施の形態のネットの平面図であ
る。
【図19】本発明の実施の形態のドライクリーニング機
に使用されるフィルターのネットの要部拡大平面図であ
る。
【図20】本発明の実施の形態のドライクリーニング機
に使用されるフィルターのネットの要部拡大斜視図であ
る。
【図21】本発明の実施の形態のドライクリーニング機
に使用されるフィルターのネットの拡大側面図である。
【図22】本発明の実施の形態のドライクリーニング機
に使用されるフィルターで異物を捕捉する状態を示す説
明図である。
【図23】本発明の実施の形態のドライクリーニング機
に使用されるフィルターで異物を捕捉している状態を示
す説明図である。
【図24】本発明の実施の形態のドライクリーニング機
に使用されるフィルターで異物を捕捉している状態を示
す説明図である。
【図25】本発明の実施の形態のドライクリーニング機
に使用されるフィルターで異物を捕捉している状態を示
す説明図である。
【図26】本発明の実施の形態のシール部とエンドキャ
ップとの間にパッキンを介装させる場合の説明図であ
る。
【図27】本発明の実施の形態の濾過材の外面に濾過シ
ートを巻回した場合のフィルターの断面図である。
【図28】本発明の実施の形態の軸芯に支持体を近接さ
せて構成したフィルターの断面図である。
【図29】本発明の第2の実施の形態のエンジン内で使
用されるオイルフィルターの斜視図である。
【図30】本発明の第2の実施の形態のエンジン内で使
用されるオイルフィルターの断面図である。
【図31】本発明の第3の実施の形態のエンジン回りで
使用されるエアーフィルターの斜視図である。
【図32】本発明の第3の実施の形態のエンジン回りで
使用されるエアーフィルターの断面図である。
【図33】本発明の第4の実施の形態の捕捉部内に捕捉
ネットを配置した場合の説明図である。
【図34】本発明の第4の実施の形態の捕捉ネットの斜
視図である。
【図35】本発明の第5の実施の形態のパネル状とした
フィルターの分解斜視図である。
【図36】本発明の第5の実施の形態の前フィルターの
分解斜視図である。
【図37】本発明の第5の実施の形態の複数の前フィル
ターを用いて配管内に配置した状態を示す説明図であ
る。
【図38】(a)(b)は本発明の第6の実施の形態の
ジグザク状に折曲する前の支持体の平面図及び側面図で
ある。
【図39】ドライクリーニング機の正面図である。
【図40】ドライクリーニング機の溶剤の流れを示す概
略ブロック図である。
【図41】ドライクリーニング機のフィルターの収納状
態を示す分解斜視図である。
【図42】従来例のドライクリーニング機に使用される
フィルターの斜視図である。
【図43】従来例のドライクリーニング機に使用される
フィルターのボディの側面図である。
【図44】従来例のドライクリーニング機に使用される
フィルターの断面図である。
【図45】オイルフィルターが使用されているエンジン
内の概略ブロック図である。
【図46】従来例の車両等のエンジン内に使用されるオ
イルフィルターの斜視図である。
【図47】エアーフィルターを使用している状態のエア
ーの流れを示す概略ブロック図である。
【図48】従来例の車両等に使用されるエアーフィルタ
ーの斜視図である。
【符号の説明】
1 フィルター 2 支持体 3 エンドキャップ 4 濾過材 5 ネット 6 穴 12 活性炭層 14 捕捉部 15 捕捉ネット 26 異物 30 オイルフィルター 40 エアーフィルター 43 シール部 51 ドライクリーニング機 111 枠体 112 支持体 113 濾過材 114 押さえ板 116 穴 123 前フィルター 132 リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B155 AA23 BA10 BA17 BB11 CC12 FE02 FE04 FE16 4D019 AA01 AA03 BA13 BB02 BB03 BB10 BC05 BC13 CA01 CA02 CA03 CB01 CB04 4D058 JA10 JA14 JB14 JB25 KA01 KA03 KA15 KA27 KC81 SA07 TA02 TA03 4D064 AA13 AA23 BG01 BG03 BM13

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の穴(6)を穿孔して略ジグザグ状に
    折曲し全体を略円筒状に形成した支持体(2)と、油分
    や水分を吸収しない材料で構成され、略ジグザグ状に折
    曲して上記支持体(2)の表面、あるいは内面に着脱自
    在に配設される濾過材(4)と、上記支持体(2)の両
    側の端面に配されるエンドキャップ(3a)(3b)
    と、上記濾過材(4)の両側の端部より一体的に延出形
    成され、上記支持体(2)の端面と上記エンドキャップ
    (3a)(3b)の内面との間に位置させるシール部
    (43)と、上記エンドキャップ(3a)(3b)を支
    持体(2)側に弾接する付勢手段とで構成していること
    を特徴とするフィルター。
  2. 【請求項2】上記シール部(43)は、濾過材(4)の
    端部を用いていることを特徴とする請求項1記載のフィ
    ルター。
  3. 【請求項3】上記シール部(43)は、濾過材(4)よ
    り薄いシートで構成し、このシートを濾過材(4)の端
    部に接続していることを特徴とする請求項1記載のフィ
    ルター。
  4. 【請求項4】濾過材(4)の略ジグザグ状に折曲してい
    る両側の片で囲まれる内側の断面が略三角形状の空間部
    分を、異物(26)を捕捉する捕捉部(14)としてい
    ることを特徴とする請求項1〜請求項3にいずれか記載
    のフィルター。
  5. 【請求項5】捕捉した異物(26)の滑落防止用に網状
    のネット(5)を濾過材(4)の外周面側、あるいは内
    周面側に設けていることを特徴とする請求項1〜請求項
    4にいずれか記載のフィルター。
  6. 【請求項6】上記濾過材(4)は不織布で構成している
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5にいずれか記載の
    フィルター。
  7. 【請求項7】上記ネット(5)は不織布で構成している
    ことを特徴とする請求項5記載のフィルター。
  8. 【請求項8】上記ネット(5)は濾過材(4)に着脱自
    在に装着されていることを特徴とする請求項1〜請求項
    7にいずれか記載のフィルター。
  9. 【請求項9】上記濾過材(4)には活性炭(12)を混
    入していることを特徴とする請求項1〜請求項8にいず
    れか記載のフィルター。
  10. 【請求項10】上記濾過材(4)にはシリカゲルを混入
    していることを特徴とする請求項1〜請求項9にいずれ
    か記載のフィルター。
  11. 【請求項11】上記捕捉部(14)の空間内に略ハニカ
    ム構造の不織布からなる捕捉ネット(15)を着脱自在
    に配置していることを特徴とする請求項4〜請求項10
    にいずれか記載のフィルター。
  12. 【請求項12】上記捕捉ネット(15)はシート状のも
    のを二つ折りにして配置していることを特徴とする請求
    項11記載のフィルター。
  13. 【請求項13】上記支持体(2)に縦方向あるいは横方
    向に、1条または複数条の補強用のリブ(132)を一
    体に形成していることを特徴とする請求項1〜請求項1
    2にいずれか記載のフィルター。
  14. 【請求項14】略四角枠状の枠体(111)と、この枠
    体(111)内に配置され、多数の穴(116)を穿孔
    して略ジグザグ状に折曲された支持体(112)と、油
    分や水分を吸収しない不織布で構成され略ジグザグ状に
    折曲して上記支持体(112)の前面に着脱自在に装着
    される濾過材(113)と、この濾過材(113)の周
    囲より延出した部分を枠体(111)の周縁部に弾接し
    てシール部を形成する四角枠状の押さえ板(114)と
    でフィルター(110)を構成していることを特徴とす
    るフィルター。
  15. 【請求項15】上記フィルター(110)の前面側に、
    略ハニカム構造の不織布からなる前フィルター(12
    3)を1つ、あるいは複数層配置していることを特徴と
    する請求項14記載のフィルター。
  16. 【請求項16】上記支持体(112)に縦方向あるいは
    横方向に、1条または複数条の補強用のリブ(132)
    を一体に形成していることを特徴とする請求項14〜請
    求項15にいずれか記載のフィルター。
JP11167552A 1999-06-14 1999-06-14 フィルター Pending JP2000354715A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11167552A JP2000354715A (ja) 1999-06-14 1999-06-14 フィルター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11167552A JP2000354715A (ja) 1999-06-14 1999-06-14 フィルター

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000354715A true JP2000354715A (ja) 2000-12-26

Family

ID=15851845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11167552A Pending JP2000354715A (ja) 1999-06-14 1999-06-14 フィルター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000354715A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030093063A (ko) * 2002-06-01 2003-12-06 조용필 산업용 공기 청정기 여과재
JP2010042336A (ja) * 2008-08-11 2010-02-25 Thrash:Kk オイルフィルター
JP2010116920A (ja) * 2009-12-28 2010-05-27 Tsutomu Yamazaki 内燃機関の円筒型空気濾過清浄器の再生方法
KR101131225B1 (ko) * 2010-03-29 2012-03-28 (주)연화케미칼 폐유 필터 장치
JP2014151283A (ja) * 2013-02-08 2014-08-25 Toyota Boshoku Corp 筒型のフィルタエレメント及び筒型のフィルタエレメントの製造方法
JP2014188484A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Sumitomo Electric Ind Ltd プリーツフィルター、それを用いたバラスト水処理装置およびバラスト水の処理方法
CN106552450A (zh) * 2016-11-08 2017-04-05 东莞市天合机电开发有限公司 一种杂物吸除设备
CN107059358A (zh) * 2017-05-31 2017-08-18 江苏海狮机械股份有限公司 皮草干洗机中的自动除绒毛装置
WO2018105768A1 (ko) * 2016-12-06 2018-06-14 유형기 상용차 엔진용 에어 클리너
CN110124374A (zh) * 2019-06-26 2019-08-16 海宁市水享净水设备有限公司 一种前置过滤器及其滤芯结构
WO2020166479A1 (ja) * 2019-02-14 2020-08-20 いすゞ自動車株式会社 エアクリーナ及びその製造方法
KR20220129130A (ko) * 2021-03-15 2022-09-23 주식회사 교원프라퍼티 공기청정기용 조립식 필터

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030093063A (ko) * 2002-06-01 2003-12-06 조용필 산업용 공기 청정기 여과재
JP2010042336A (ja) * 2008-08-11 2010-02-25 Thrash:Kk オイルフィルター
JP4644276B2 (ja) * 2008-08-11 2011-03-02 有限会社スラッシュ オイルフィルター
JP2010116920A (ja) * 2009-12-28 2010-05-27 Tsutomu Yamazaki 内燃機関の円筒型空気濾過清浄器の再生方法
KR101131225B1 (ko) * 2010-03-29 2012-03-28 (주)연화케미칼 폐유 필터 장치
JP2014151283A (ja) * 2013-02-08 2014-08-25 Toyota Boshoku Corp 筒型のフィルタエレメント及び筒型のフィルタエレメントの製造方法
JP2014188484A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Sumitomo Electric Ind Ltd プリーツフィルター、それを用いたバラスト水処理装置およびバラスト水の処理方法
CN106552450B (zh) * 2016-11-08 2018-09-28 浙江富胜达科技有限公司 一种杂物吸除设备
CN106552450A (zh) * 2016-11-08 2017-04-05 东莞市天合机电开发有限公司 一种杂物吸除设备
WO2018105768A1 (ko) * 2016-12-06 2018-06-14 유형기 상용차 엔진용 에어 클리너
CN107059358A (zh) * 2017-05-31 2017-08-18 江苏海狮机械股份有限公司 皮草干洗机中的自动除绒毛装置
WO2020166479A1 (ja) * 2019-02-14 2020-08-20 いすゞ自動車株式会社 エアクリーナ及びその製造方法
CN110124374A (zh) * 2019-06-26 2019-08-16 海宁市水享净水设备有限公司 一种前置过滤器及其滤芯结构
CN110124374B (zh) * 2019-06-26 2024-06-07 海宁市水享净水设备有限公司 一种前置过滤器及其滤芯结构
KR20220129130A (ko) * 2021-03-15 2022-09-23 주식회사 교원프라퍼티 공기청정기용 조립식 필터
KR102535116B1 (ko) * 2021-03-15 2023-05-30 주식회사 교원프라퍼티 공기청정기용 조립식 필터

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000354715A (ja) フィルター
WO2005091415A2 (en) Air filtration system for fuel cell systems
JP2001212412A (ja) 流体優先付着フィルタ
JP2001104716A (ja) フィルター及びフィルターエレメント
US6866693B2 (en) Washable air filter for internal combustion engine
US20230364543A1 (en) Air filter precleaner
AU2017238803A1 (en) Reusable air filter system and method
JP3139704B2 (ja) フィルター
AU2003220090A1 (en) Liquid filter arrangement with secondary filter and bypass flow
JPH11156126A (ja) オイルフィルター
JP2003175309A (ja) フィルターエレメント
JP2982898B1 (ja) フィルター
JP3216801B2 (ja) フィルター
US20080164221A1 (en) Tube sock incorporating multi-layer filter for enabling waste water discharge directly into environment
JP3477985B2 (ja) エアーフィルタおよびその使用方法
US4058459A (en) Liquid filter apparatus
JP3322834B2 (ja) 内燃機関用エアーフィルタ
JPH081510U (ja) 流体フィルターエレメント
JP2010253338A (ja) ドレン水浄化装置
JP2009036065A (ja) 内燃機関の空気濾過清浄器
CN2793338Y (zh) 发动机机油精滤装置
JPS6330487Y2 (ja)
DE112007002530T5 (de) Kohlenwasserstoffadsorber für Luftansaugsysteme
JP2001038119A (ja) 濾過材及びフィルター
RU64096U1 (ru) Фильтр для очистки масла

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020108