JP2003175294A - 一槽式洗濯機のクラッチ構造 - Google Patents

一槽式洗濯機のクラッチ構造

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JP2003175294A
JP2003175294A JP2001375451A JP2001375451A JP2003175294A JP 2003175294 A JP2003175294 A JP 2003175294A JP 2001375451 A JP2001375451 A JP 2001375451A JP 2001375451 A JP2001375451 A JP 2001375451A JP 2003175294 A JP2003175294 A JP 2003175294A
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Japan
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clutch
washing
tub
shaft
piece
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JP2001375451A
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English (en)
Inventor
Norihiko Ishikawa
則彦 石川
Kunio Inose
邦夫 猪瀬
Masanobu Tanitsu
匡信 谷津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Kentetsu Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Nihon Kentetsu Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗い工程から脱水工程に移行するときにクラ
ッチを切り換える際、クラッチピンとクラッチ片に設け
た孔とを確実に嵌合しクラッチを噛み合わせることがで
き、クラッチ噛み合わせによる衝撃音やクラッチ部の破
損発生を防止できる一槽式洗濯機のクラッチ構造を得
る。 【解決手段】 モータの回転を減速して回転翼が連結さ
れている洗濯軸を回転させる減速機構と、モータの回転
を洗濯兼脱水槽が連結されている脱水軸と前記洗濯軸の
いずれかに切り換えるクラッチ片12とクラッチピンと
の組合せによる噛み合いクラッチ機構を設け、脱水時に
クラッチ片12に設けた孔13にクラッチピンが挿入さ
れてクラッチが噛み合うようにした一槽式洗濯機におい
て、前記減速機構のバックラッシによる移動量と等しい
かこれよりも小さい距離にクラッチ部の噛み合い寸法を
設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一槽式の全自動洗
濯機のクラッチ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】かかる一槽式の全自動洗濯機は、周知の
ごとく例えば図4に示すように外箱1に水槽2を搖動自
在に配設し、この水槽2内に洗濯兼脱水槽3を回転自在
に配設し、この洗濯兼脱水槽3の底部に回転翼4を設け
ている。
【0003】そして、回転翼4に接続する洗濯軸を減速
機構を介してモータ5に接続し、洗濯兼脱水槽3に接続
する脱水軸をクラッチ装置6を介して洗濯軸に接続し
て、洗いとすすぎ運転時には回転翼4のみを低速で回転
し、洗濯兼脱水槽3内に渦流を発生させて洗い・すすぎ
を行い、脱水運転時には脱水軸を洗濯軸に接続して回転
翼4と洗濯兼脱水槽3とを同時に高速回転して、洗濯兼
脱水槽3内の洗濯物の水分を遠心力で飛ばす。
【0004】図中7は洗濯内容などの設定、制御を行う
マイクロコンピュータなどを内蔵するコントロールユニ
ット、8は給水弁、9は排水管に設けた排水弁を示す。
【0005】前記クラッチ装置6は、図2、図3にも示
すように遊星歯車による減速機構10の下部に組合わさ
り、ピンクラッチ構造を採用するものであり、モータ5
には例えばDCブラシレスモータなどの可変速モータを
使用し、該モータ5のモータ軸である洗濯軸11の先端
部分である主軸上11aの先端に回転翼4を接続すると
ともに、洗濯軸11の基部分である主軸下11bの基部
にクラッチ片12を圧入により固着する。このクラッチ
片12は適宜間隔で複数(図示の例では6個)の孔13
を設けた。図中27は主軸受けを示す。
【0006】軸受け14、15により脱水軸16を洗濯
軸11の外側で同軸上に回転自在に設け、該脱水軸16
の先端に洗濯兼脱水槽3を固定し、基部にクラッチとし
て機能するマグネット20を備えたプランジャー17を
固定する。このプランジャー17はクラッチ片12の上
方にバネ19を介して上下動自在に組合わさるもので、
前記孔13に対応する箇所に位置させてクラッチピン1
8を下方に向けて突設した。
【0007】プランジャー17の外側でマグネット20
に対向する位置にソレノイドコイル21を配設し、これ
らプランジャー17、ソレノイドコイル21の周囲をコ
イルケース22で覆うとともに、上部をコイルカバー2
3で閉塞する。
【0008】図中24はクラッチ片12の周囲に配設し
たセンサーマグネット、25はセンサー取付台26に取
り付けられて洗濯軸11及び脱水軸16の回転を検出す
る回転センサーを示す。
【0009】次に動作について説明する。洗いやすすぎ
を行うには、操作部を操作して洗い工程やすすぎ工程の
内容を設定してオンすれば、コントロールユニット7か
らの出力でソレノイドコイル21に通電され、プランジ
ャー17のマグネット20がソレノイドコイル21に吸
引されて上方に移動し、クラッチピン18がクラッチ片
12の孔13から抜け出て、脱水軸16と洗濯軸11と
の結合が解除する。
【0010】そして、給水弁8が作動して洗濯兼脱水槽
3内に給水され、モータ5に通電されるとモータ軸であ
る洗濯軸11のみが回転し、回転翼4が低速回転して洗
い運転が行われる。
【0011】洗い工程から脱水工程に移行するときは、
排水弁9が開き、洗濯兼脱水槽3内の水が排水管から排
出されると、ソレノイドコイル21には洗い工程のとき
とは反対方向の電流が流れ、その結果、プランジャー1
7が下方に移動し、クラッチピン18がクラッチ片12
に設けてある孔13に挿入して、クラッチが噛み合う。
【0012】これにより、プランジャー17が固定され
ている脱水軸16と、クラッチ片12が固定されている
洗濯軸11とが接続する。よって、モータ5の回転が洗
濯軸11と脱水軸16とに同時に伝達され、回転翼4と
洗濯兼脱水槽3とが同時に高速回転して洗濯兼脱水槽3
内の洗濯物の水分が遠心力により脱水される。
【0013】ところで、洗い工程から脱水工程に移行す
るときにクラッチが完全に切り換わったかを判断するに
は、回転翼4と洗濯兼脱水槽3それぞれの回転の慣性モ
ーメントを利用している。すなわち、脱水工程に移行す
るためにクラッチを噛み合わせるとき、まず、プランジ
ャー17を下げてモータ5に短時間通電した後、クラッ
チピン18とクラッチ片12に設けてある孔13とを嵌
合し、その後、クラッチの位置検出を行う。
【0014】この場合、図5に示すようにクラッチが正
常に噛み合えば、回転翼4よりも洗濯兼脱水槽3の方が
慣性モーメントが大きくなるから(起動時に起動しにく
く、停止時に停止しにくい)、この慣性モーメントを検
出することでクラッチが完全に噛み合ったことが判断で
き、脱水工程へと移行できる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】洗い工程から脱水工程
に移行するとき、脱水軸16は洗濯軸11に未だ結合さ
れず、洗濯兼脱水槽3はフリーの状態となっている。こ
の状態で洗濯兼脱水槽3内の洗濯物の量が多い場合など
は、脱水前の水分を含んでいる濡れた洗濯物が回転翼4
の上に載っていると、この洗濯物がクラッチとして作用
し回転翼4と洗濯兼脱水槽3とが連結されてしまう。
【0016】その結果、実際にはクラッチピン18とク
ラッチ片12に設けてある孔13とが噛み合っていなく
ても、回転翼4よりも洗濯兼脱水槽3の方が慣性モーメ
ントが大きくなるために、クラッチが噛み合ったものと
判断されて脱水工程に移行してしまう。
【0017】そして、このような状態で脱水工程に移行
して、遠心力により洗濯物が回転翼4の上から洗濯兼脱
水槽3の周壁側に移動すると、洗濯物が洗濯兼脱水槽3
の周壁側に移動した瞬間に、フリーな状態にある洗濯兼
脱水槽3は止まろうとする一方で、回転翼4は回転を続
けるために、クラッチピン18とクラッチ片12に設け
てある孔13とが嵌合してクラッチが噛み合う。このと
き、衝撃による音が生じたり、クラッチ部の破損が発生
するおそれがある。
【0018】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、洗い工程から脱水工程に移行するときにクラッチを
切り換える際、洗濯物の量が多く、これが回転翼の上に
載っていても、洗濯物がクラッチとして作用することを
防いで、クラッチピンとクラッチ片に設けた孔とを確実
に嵌合しクラッチを噛み合わせることができ、クラッチ
噛み合わせによる衝撃音やクラッチ部の破損発生を防止
できる一槽式洗濯機のクラッチ構造を提供することにあ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第1に、モータの回転を減速して回転翼が連
結されている洗濯軸を回転させる減速機構と、モータの
回転を洗濯兼脱水槽が連結されている脱水軸と前記洗濯
軸のいずれかに切り換えるクラッチ片とクラッチピンと
の組合せによる噛み合いクラッチ機構を設け、脱水時に
クラッチ片に設けた孔にクラッチピンが挿入されてクラ
ッチが噛み合うようにした一槽式洗濯機において、前記
減速機構のバックラッシによる移動量と等しいかこれよ
りも小さい距離にクラッチ部の噛み合い寸法を設定し
た。
【0020】これにより、洗い工程から脱水工程に移行
するときにクラッチを切り換えるために、プランジャー
を下げてモータに短時間左右に通電させ、クラッチ片を
バックラッシ分だけ確実に動かせば、バックラッシ量よ
りもクラッチ部の噛み合い寸法の方が小さいから、クラ
ッチ片が動き始めで速度が出ない初期状態のときにクラ
ッチが直ぐに噛み合う。よって、クラッチを確実に噛み
合わせることができる。
【0021】第2に、クラッチ部の噛み合い寸法は、ク
ラッチ片が移動を開始した後、クラッチ片に形成した複
数の孔のうち最初にクラッチピンが挿入される孔までの
距離であるから、クラッチ片が動き始めたとき、確実に
直ぐにクラッチを噛み合わせられる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の一槽式洗濯機
のクラッチ構造の実施形態を示す要部であるクラッチ片
の平面図、図2はクラッチ構造の実施形態を示す縦断正
面図、図3は同上分解斜視図、図4は一槽式洗濯機の説
明図で、本発明のクラッチ構造が実施される一槽式洗濯
機の構成、およびクラッチ構造の全体の基本構成は図
2、図3、図4について既に説明したとおりであるか
ら、ここでの詳細な説明は省略する。
【0023】本発明のクラッチ装置6も、図2、図3に
も示すように遊星歯車による減速機構10の下部に組合
わさり、ピンクラッチ構造を採用するものであり、モー
タ5には例えばDCブラシレスモータなどの可変速モー
タを使用し、該モータ5のモータ軸である洗濯軸11の
先端部分である主軸上11aの先端に回転翼4を接続す
るとともに、洗濯軸11の基部分である主軸下11bの
基部にクラッチ片12を圧入により固着する。このクラ
ッチ片12には適宜間隔で複数(図示の例では6個)の
孔13を設けた。図中27は主軸受けを示す。
【0024】軸受け14、15により脱水軸16を洗濯
軸11の外側で同軸上に回転自在に設け、該脱水軸16
の先端に洗濯兼脱水槽3を固定し、基部にクラッチとし
て機能するマグネット20を備えたプランジャー17を
固定する。このプランジャー17はクラッチ片12の上
方にバネ19を介して上下動自在に組合わさるもので、
前記孔13に対応する箇所に位置させてクラッチピン1
8を下方に向けて突設した。
【0025】プランジャー17の外側でマグネット20
に対向する位置にソレノイドコイル21を配設し、これ
らプランジャー17、ソレノイドコイル21の周囲をコ
イルケース22で覆うとともに、上部をコイルカバー2
3で閉塞する。
【0026】前記孔13は、減速機構10のバックラッ
シによる移動量と等しいかこれよりも小さい距離θにク
ラッチ部の噛み合い寸法を設定するもので、洗い工程か
ら脱水工程に移行するときモータ5に短時間通電した
際、クラッチ片12が移動を開始した後、該クラッチ片
12に形成した複数の孔13のうち最初にクラッチピン
18が挿入される孔13までの距離に設定した。
【0027】よって、洗い工程から脱水工程に移行する
ときにクラッチを切り換えるために、プランジャー17
を下げてモータ5に短時間通電したとき、減速機構10
のバックラッシ量よりもクラッチ部の噛み合い寸法の方
が小さいから、クラッチ片12が動き始めで速度が出な
い初期状態のときにクラッチピン18がクラッチ片12
に設けた孔13のうち最初に対向したものと嵌合し、ク
ラッチが直ぐに噛み合う。
【0028】これによりクラッチを確実に噛み合わせる
ことができ、洗濯物の量が多く、洗濯物が回転翼4の上
に載っていても、洗濯物がクラッチとして作用し回転翼
4と洗濯兼脱水槽3とが連結されたものとして判断され
ることがない。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように本発明の一槽式洗濯機
のクラッチ構造は、第1に、モータの回転を減速して回
転翼が連結されている洗濯軸を回転させる減速機構と、
モータの回転を洗濯兼脱水槽が連結されている脱水軸と
前記洗濯軸のいずれかに切り換えるクラッチ片とクラッ
チピンとの組合せによる噛み合いクラッチ機構を設け、
脱水時にクラッチ片に設けた孔にクラッチピンが挿入さ
れてクラッチが噛み合うようにした一槽式洗濯機におい
て、前記減速機構のバックラッシによる移動量と等しい
かこれよりも小さい距離にクラッチ部の噛み合い寸法を
設定した。
【0030】これにより、洗い工程から脱水工程に移行
するときにクラッチを切り換えるために、プランジャー
を下げてモータに短時間通電したとき、減速機構のバッ
クラッシ量よりもクラッチ部の噛み合い寸法の方が小さ
いから、クラッチ片が動き始めで速度が出ない初期状態
のときにクラッチが直ぐに噛み合う。よって、脱水前の
水分を含んでいる濡れた洗濯物が回転翼の上に載ってい
て、この洗濯物により回転翼と洗濯兼脱水槽とが連結さ
れても、クラッチを確実に噛み合わせることができ、実
際にはクラッチが噛み合っていない状態で脱水工程が開
始することを防いでクラッチ噛み合わせによる衝撃音や
クラッチ部の破損発生を防止できるものである。
【0031】第2に、クラッチ部の噛み合い寸法は、ク
ラッチ片が移動を開始した後、クラッチ片に形成した複
数の孔のうち最初にクラッチピンが挿入される孔までの
距離であるから、クラッチ片が動き始めたとき、確実に
直ぐにクラッチを噛み合わせられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一槽式洗濯機のクラッチ構造の実施形
態を示す要部であるクラッチ片の平面図である。
【図2】本発明の一槽式洗濯機のクラッチ構造の実施形
態を示す縦断正面図である。
【図3】本発明の一槽式洗濯機のクラッチ構造の実施形
態を示す分解斜視図である。
【図4】一槽式洗濯機の説明図である。
【図5】洗い工程から脱水工程へのクラッチ切り換え時
の回転翼と洗濯兼脱水槽の回転負荷を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1…外箱 2…水槽 3
…洗濯兼脱水槽 4…回転翼 5…モータ 6
…クラッチ装置 7…コントロールユニット 8
…給水弁 9…排水弁 10…減速機構 1
1…洗濯軸 11a…主軸上 11b…主軸下 1
2…クラッチ片 13…孔 14、15…軸受け 1
6…脱水軸 17…プランジャー 18…クラッチピン 1
9…バネ 20…マグネット 21…ソレノイドコイル 2
2…コイルケース 23…コイルカバー 24…センサーマグネット2
5…回転センサー 26…センサー取付台 27…主軸受け
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猪瀬 邦夫 千葉県船橋市山手一丁目1番1号 日本建 鐵株式会社内 (72)発明者 谷津 匡信 千葉県船橋市山手一丁目1番1号 日本建 鐵株式会社内 Fターム(参考) 3B155 AA10 BA18 BB19 CA05 CA16 CB06 HB19 MA01 MA05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転を減速して回転翼が連結さ
    れている洗濯軸を回転させる減速機構と、モータの回転
    を洗濯兼脱水槽が連結されている脱水軸と前記洗濯軸の
    いずれかに切り換えるクラッチ片とクラッチピンとの組
    合せによる噛み合いクラッチ機構を設け、脱水時にクラ
    ッチ片に設けた孔にクラッチピンが挿入されてクラッチ
    が噛み合うようにした一槽式洗濯機において、前記減速
    機構のバックラッシによる移動量と等しいかこれよりも
    小さい距離にクラッチ部の噛み合い寸法を設定したこと
    を特徴とする一槽式洗濯機のクラッチ構造。
  2. 【請求項2】 クラッチ部の噛み合い寸法は、クラッチ
    片が移動を開始した後、クラッチ片に形成した複数の孔
    のうち最初にクラッチピンが挿入される孔までの距離で
    あることを特徴とする請求項1記載の一槽式洗濯機のク
    ラッチ構造。
JP2001375451A 2001-12-10 2001-12-10 一槽式洗濯機のクラッチ構造 Pending JP2003175294A (ja)

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