JP2003174952A - シートヒータとシートヒータの製造方法 - Google Patents
シートヒータとシートヒータの製造方法Info
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Abstract
を長期間安定して保持することができるとともに、座り
心地が良く、且つ安価なシートヒータとその製造方法を
提供すること。 【解決手段】 熱融着性繊維が混入された基材布と、熱
融着層を備え所定のパターン形状にて配設され加熱・加
圧による熱融着により上記基材布に接着・固定されるコ
ード状ヒータとを具備したものであり、それによって、
コード状ヒータと基材布との十分な接着強度を長期間安
定して保持することができるとともに、座り心地が良
く、且つ安価なシートヒータを提供することが可能にな
る。
Description
ートに装着されて暖房用として使用されるシートヒータ
と該シートヒータの製造方法に係り、特に、コード状ヒ
ータを基材布上に配設してなるものにおいて、該コード
状ヒータと基材布との十分な接着強度を長期間安定して
保持することができ、座り心地が良く、且つ安価なもの
に関する。
ード状ヒータを布体等の縫製可能な支持体に蛇行配線
し、上糸及び下糸によって縫製固定した構成のものや
(例えば、特許文献1参照)、コード状ヒータを布体等
の支持体上に蛇行配線したものを一対の接着剤付きの布
体で挟持固定した構成のものがある(例えば、特許文献
2参照)。又、これらのシートヒータは、例えば、車両
用シートの座席パットと表皮カバーとの間に挿入されて
実使用に供されている。
第6欄、第3図)
欄、第5図)
術ではないが、関連すると思われるものとして次の3件
がある(特許文献3、特許文献4、特許文献5)。
来の構成によると次のような問題点があった。まず、コ
ード状ヒータを支持体上に縫製固定した構成のものは
(特許文献1に示されている従来例)、運転者等の着座
・離座によって繰り返し加えられる荷重によって次第に
糸にほつれや切れが発生し、コード状ヒータが移動して
しまうという問題があった。コード状ヒータが移動した
場合には、座席シートを均一に加熱することができなく
なるばかりでなく、局部的に異常発熱を起こす恐れもあ
り非常に危険であった。そこで、このような問題に対し
ては、例えば、縫製固定する際に縫製ピッチを狭くした
り、縫製強度を強めたりしてより強固にコード状ヒータ
を固定することが考えられるのであるが、この場合に
は、支持体として厚みがあり、ある程度以上のコシの硬
いものを使用しなければならない。しかしながら、その
ような支持体を使用すると、シートヒータの風合いが硬
くなり、座り心地が悪くなってしまうという別の問題が
発生してしまう。又、縫製固定する作業は非常に煩雑で
作業性が悪いため、大幅にコストが上昇してしまうとい
う問題もあった。
の布体で挟持固定した構成のものは(特許文献2に示さ
れている従来例)、支持体を二枚使用するとともに、そ
れらの層間に接着剤層が存在するため、風合いが硬くな
り、座り心地が悪いという問題があった。又、部品点数
が多いとともに、接着剤付きの布体は非常に高価である
ことから、大幅にコストが上昇してしまうという問題も
あった。
もので、その目的とするところは、コード状ヒータと基
材布との十分な接着強度を長期間安定して保持すること
ができるとともに、座り心地が良く、且つ安価なシート
ヒータを提供することにあると共に、そのようなシート
ヒータを製造する製造方法を提供することにある。
本発明の請求項1によるシートヒータは、熱融着性繊維
が混入された基材布と、熱融着層を備え所定のパターン
形状にて配設され加熱・加圧による熱融着により上記基
材布に接着・固定されるコード状ヒータと、を具備した
ことを特徴とするものである。又、請求項2によるシー
トヒータは、請求項1記載のシートヒータにおいて、上
記コード状ヒータの熱融着層は最外層に設けられている
ことを特徴とするものである。又、請求項3によるシー
トヒータは、請求項2記載のシートヒータにおいて、上
記コード状ヒータは上記基材布に対して沈み込むように
接着・固定されていることを特徴とするものである。
又、請求項4によるシートヒータは、請求項1〜請求項
3の何れかに記載のシートヒータにおいて、上記基材布
の熱融着性繊維は、熱可塑性樹脂を鞘成分とする芯鞘構
造を有する繊維であることを特徴とするものである。
又、請求項5によるシートヒータは、請求項4記載のシ
ートヒータにおいて、上記熱可塑性樹脂を鞘成分とする
芯鞘構造を有する繊維とは、低融点ポリプロピレンを鞘
成分とする芯鞘構造を有する繊維、又はポリエチレンを
鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維、又は低融点ポリエ
ステルを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維であること
を特徴とするものである。又、請求項6によるシートヒ
ータは、請求項1〜請求項5の何れかに記載のシートヒ
ータにおいて、上記基材布に対して取付対象であるシー
ト側に向かう引張力が作用する個所において上記コード
状ヒータが上記基材布と共に引っ張られることなく離脱
する離脱部を設けたことを特徴とするものである。又、
請求項7によるシートヒータは、請求項6記載のシート
ヒータにおいて、上記コード状ヒータと上記基材布とが
接着・固定されていない非融着部を設けこれを離脱部と
することを特徴とするものである。又、請求項8による
シートヒータは、請求項1〜請求項7の何れかに記載の
シートヒータにおいて、上記基材布には、熱融着性繊維
が5%以上15%以下混入されていることを特徴とする
ものである。又、請求項9によるシートヒータは、請求
項1〜請求項8の何れかに記載のシートヒータにおい
て、上記基材布は、上記コード状ヒータの外周の30%
以上の部分と接着していることを特徴とするものであ
る。又、請求項10によるシートヒータは、請求項1〜
請求項9の何れかに記載のシートヒータにおいて、上記
コード状ヒータの熱融着層には着色が施されていること
を特徴とするものである。又、請求項11によるシート
ヒータは、請求項1〜請求項10の何れかに記載のシー
トヒータにおいて、シートヒータは車両用シートに組み
込まれるものであることを特徴とするものである。又、
請求項12によるシートヒータは、請求項11記載のシ
ートヒータにおいて、上記車両用シートは空調設備が設
けられているものであることを特徴とするものである。
又、請求項13によるシートヒータの製造方法は、熱融
着層を備えたコード状ヒータをプレス治具上に所定のパ
ターン形状にて配設する工程と、上記所定のパターン形
状にて配設されたコード状ヒータに熱融着性繊維が混入
された基材布を対抗・配置する工程と、上記プレス治具
に対向・配置されたプレス板を上記プレス治具側に接近
させることにより上記基材布とコード状ヒータに加熱・
加圧を施して両者を接着・固定する工程と、を具備した
ことを特徴とするものである。又、請求項14によるシ
ートヒータの製造方法は、請求項13記載のシートヒー
タの製造方法において、上記プレス治具又はプレス板の
所定個所に凹部を設けておくことにより、上記コード状
ヒータが上記基材布と共に引っ張られることなく離脱す
る離脱部を設けるようにしたことを特徴とするものであ
る。又、請求項15によるシートヒータは、請求項14
記載のシートヒータにおいて、上記凹部の深さを調整す
ることにより上記離脱部の状態を任意に設定するように
したことを特徴とするものである。
熱融着性繊維が混入された基材布と、熱融着層を備え所
定のパターン形状にて配設され加熱・加圧による熱融着
により上記基材布に接着・固定されるコード状ヒータ
と、を具備したものであり、それによって、コード状ヒ
ータと基材布との十分な接着強度を長期間安定して保持
することができるとともに、座り心地が良く、且つ安価
なシートヒータを提供することが可能になる。シートヒ
ータにおいてこの種の構成を採用した点において新規で
あり、且つ、シートヒータ特有の作用・効果を奏するも
のである。又、上記コード状ヒータの熱融着層は最外層
に設けることが考えられ、その場合は、基材布側に対し
て効果的に熱融着して接着・固定されることになる。
又、上記コード状ヒータを上記基材布に対して沈み込む
ように接着・固定することが考えられ、それによって、
広い接着面積を確保して強固な接着状態を得ることがで
きると共に、コード状ヒータの飛び出し量を小さくする
ことができ、座り心地を向上させることが可能になる。
又、上記基材布の熱融着性繊維としては、例えば、熱可
塑性樹脂を鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維が考えら
れ、具体的には、例えば、低融点ポリプロピレンを鞘成
分とする芯鞘構造を有する繊維、又はポリエチレンを鞘
成分とする芯鞘構造を有する繊維、又は低融点ポリエス
テルを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維、等が考えら
れる。但し、それらに限定されるものではない。又、上
記基材布に対して取付対象であるシート側に向かう引張
力が作用する個所において上記コード状ヒータが上記基
材布と共に引っ張られることなく離脱する離脱部を設け
ることが考えられる。すなわち、基材布がシート側に引
っ張られる場所では、当然のことながら、コード状ヒー
タも引っ張られることになり、それによって、断線して
しまうようなことも心配される。そこで、そのような場
所を離脱部とすることにより、仮に、基材布が引っ張ら
れたとしても、コード状ヒータはそれによって影響を受
けることはなく、上記断線等の心配もなくなることにな
る。その際、上記コード状ヒータと上記基材布とが接着
・固定されていない非融着部を設けこれを離脱部とする
ことが考えられる。又、それ以外にも、非融着部と融着
部を交互に設けてそれを離脱部とする、接着・固定部で
はあるがその接着強度を弱く設定しておくことによりそ
れを離脱部とする、等様々な構成が考えられる。又、上
記基材布に熱融着性繊維を5%以上15%以下の範囲で
混入することが考えられる。熱融着性繊維の混入割合が
5%よりも少ない場合には、コード状ヒータと基材布と
の間の十分な接着強度を得ることができず、一方、15
%を超える場合には、基材布が硬くなり、風合いが悪く
なってしまうことに基づく。但し、ある程度の効果を期
待する上ではこれらの数値に限定されるものではない。
又、上記基材布は上記コード状ヒータの外周の30%以
上の部分と接着するように構成することが考えられ、そ
れによって、高い接着強度を期待できるものである。但
し、この場合もある程度の効果を期待する上ではこれら
の数値に限定されるものではない。又、上記コード状ヒ
ータの熱融着層に着色を施すことが考えられる。そのよ
うな着色を施すことにより、コード状ヒータと基材布の
融着状態(接着状態)を目視にて容易に確認することが
できる。つまり、コード状ヒータと基材布とが一体化し
たシートヒータを裏側(コード状ヒータが配設されてい
ない側)から透かして見た場合、両者の融着状態に問題
が無ければ、コード状ヒータの熱融着層の色が空けて見
えることになるが、両者の融着状態に何らかの問題が有
った場合には、コード状ヒータの熱融着層の色は透けて
見えないことになる。このような作用効果は、品質管理
の点から見れば、極めて有効な手段である。本発明で
は、このような副次的効果も得られるのである。又、本
願発明のシートヒータの用途としては様々なものが考え
られるが、例えば、車両用シートに組み込まれるものと
して使用することが考えられる。又、そのような車両用
シートの中でも、例えば、空調設備が設けられているも
のが想定される。この場合には、本願発明のシートヒー
タが基材布にコード状ヒータを接着・固定したという簡
単な構成であって通気性を損なうようなものではないの
で、車両用シートが備えている空調設備の空気流も損な
われることはない。又、本願発明によるシートヒータの
製造方法の場合には、まず、熱融着層を備えたコード状
ヒータをプレス治具上に所定のパターン形状にて配設
し、次いで、上記所定のパターン形状にて配設されたコ
ード状ヒータに熱融着性繊維が混入された基材布を対向
・配置し、次いで、上記プレス治具に対向・配置されたプ
レス板を上記プレス治具側に接近させることにより上記
基材布とコード状ヒータに加熱・加圧を施して両者を接
着・固定するようにしたものであり、所望のシートヒー
タを効率良く製造することができる。その際、上記プレ
ス治具又はプレス板の所定個所に凹部を設けておくこと
により上記コード状ヒータが上記基材布と共に引っ張ら
れることなく離脱する離脱部を設けることが考えられ、
簡単な方法によって、離脱部を任意の場所に備えている
シートヒータを得ることができるものである。又、上記
凹部の深さを調整することにより上記離脱部の状態を任
意に設定することが考えられる。凹部の深さを調整する
手段としては、例えば、凹部自体の深さを適宜設定・変
更する場合、凹部内に、例えば、任意の厚さの弾性部材
を介在させることにより深さを調整する場合、等様々な
手段が考えられる。そして、それによって、離脱部の状
態を様々な状態、例えば、コード状ヒータと基材布とが
接着・固定されていない非融着部を設けこれを離脱部と
する、非融着部と融着部を交互に設けてそれを離脱部と
する、接着・固定部ではあるがその接着強度を弱く設定
しておくことによりそれを離脱部とする、といった状態
に設定することが可能になるものである。
発明の第1の実施の形態を説明する。この第1の実施の
形態は、本発明を車両用のシートヒータに適用すること
を想定した例を示すものである。
タ1の構成から説明する。本実施の形態におけるコード
状ヒータ1は図1に示すような構成になっている。ま
ず、外径約0.2mmの芳香族ポリアミド繊維束からな
るヒータ芯3があり、該ヒータ芯3の外周には、素線径
0.08mmの錫鍍金硬質錫入り銅合金線(TH−SN
CC−3)からなる6本の発熱体素線を引き揃えて構成
された発熱体5がピッチ約0.7mmで螺旋状に巻装さ
れている。上記発熱体5の外周には、絶縁体層7として
の四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体(F
EP)が約0.15mmの肉厚で押出・被覆されてい
る。又、この絶縁体層7の外周には、更に、熱融着層9
としてのポリエチレン(PE)が0.2mmの厚さで押
出・被覆されている。コード状ヒータ1はこのような構
成になっていて、その仕上外径は1.1mmである。
尚、この実施の形態の場合には、上記したように、絶縁
体層7の外周に熱融着層9を別の層として設けた構成に
しているが、例えば、これら両層を混在させて一層構造
とすることも考えられる。又、屈曲性や引張強度を考慮
した場合には上記ヒータ芯3は有効であるが、ヒータ芯
3の代わりに複数本の発熱体素線を引き揃えるか或いは
撚り合わせたものを使用することも考えられる。
接着・固定する基材布11(図2〜図4に示す)の構成に
ついて説明する。本実施例における基材布11は、不織
布(目付100g/m2,厚さ0.6mm)に、熱融着
性繊維としての低融点ポリエステルを鞘成分とする芯鞘
構造を有する繊維(以下、「低融点ポリエステル繊維」
と称す)を所定の割合(3%,5%,10%,15%,
30%)で混入させた構成になっている。尚、低融点ポ
リエステル繊維を3%混入させたものを「実施例1」、
低融点ポリエステル繊維を5%混入させたものを「実施
例2」、低融点ポリエステル繊維を10%混入させたも
のを「実施例3」、低融点ポリエステル繊維を15%混
入させたものを「実施例4」、低融点ポリエステル繊維
を30%混入させたものを「実施例5」とする。又、こ
の実施の形態の場合には上記したように熱融着性繊維と
しての低融点ポリエステルを鞘成分とする芯鞘構造を有
する繊維を使用しているが、それ以外にも、例えば、低
融点ポリプロピレンを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊
維、又はポリエチレンを鞘成分とする芯鞘構造を有する
繊維等の使用が考えられる。
は、使用用途によって適宜に変更するものであるが、そ
の厚さ(乾燥時に測定した値)は、例えば、0.6mm
〜1.4mm程度とすることが望ましい。このような厚
さの基材布11を使用すれば、加熱・加圧によりコード
状ヒータ1と基材布11とを接着・固定した際、基材布
11がコード状ヒータ1の外周の30%以上、好ましく
は50%以上の部分と良好に接着することになるからで
あり、それによって、強固な接着状態を得ることができ
るからである。この点に関しては後で詳細に説明する。
上に所定のパターン形状で配設して接着・固定する構成
について説明する。図2はコード状ヒータ1を基材布1
1上に接着・固定させるためのホットプレス式ヒータ製
造装置13の構成を示す図である。まず、ホットプレス
治具15があり、このホットプレス治具15上には複数
個の係り止め機構17が設けられている。上記係り止め
機構17は、図3に示すように、ピン19を備えてい
て、このピン19はホットプレス冶具15に穿孔された
孔21内に下方より差し込まれている。このピン19の
上部には係り止め部材23が軸方向に移動可能に取り付
けられていて、コイルスプリング25によって常時上方
に付勢されている。そして、図3中仮想線で示すよう
に、これら複数個の係り止め機構17の係り止め部材2
3にコード状ヒータ1を引っ掛けながら所定のパターン
形状にて配設することになる。
17の上方にはプレス熱板27が昇降可能に配置されて
いる。すなわち、コード状ヒータ1を複数個の係り止め
機構17の係り止め部材23に引っ掛けながら所定のパ
ターン形状にて配設し、その上に基材布11を置く。そ
の状態で上記プレス熱板27を降下させてコード状ヒー
タ1と基材布11に、例えば、230℃/5秒間の加熱
・加圧を施すものである。それによって、コード状ヒー
タ1側の熱融着層9と基材布11側の熱融着性繊維、す
なわち、低融点ポリエステル繊維が融着することにな
り、その結果、コード状ヒータ1と基材布11が接着・固
定されることになる。尚、上記プレス熱板27の降下に
よる加熱・加圧時には複数個の係り止め機構17の係り
止め部材23はコイルスプリング25の付勢力に抗して
下方に移動するものである。
うな車両用のシートヒータ31を得ることができる。
尚、上記シートヒータ31におけるコード状ヒータ1の
両端にはコード33が接続されていると共に該コード3
3の端にはコネクタ35が取り付けられており、このコ
ネクタ35を介して図示しない車両の電気系統に接続さ
れることになる。又、上記構成をなす車両のシートヒー
タ31は、図5に示すような状態で、車両用のシート4
1内に埋め込まれることになる。すなわち、車両用シー
ト41の表皮カバー43と座席パット45との間にシー
トヒータ31を挿入するものである。
の接着・固定部分を拡大してみてみると図6に示すよう
なものとなる。図6に示すように、上記加熱・加圧によ
りコード状ヒータ1と基材布11とを接着一体化した
際、基材布11がコード状ヒータ1の外周の30%以
上、好ましくは50%以上の部分と良好に接着すること
になる。ここで、「30%以上」又は「50%以上」と
は、基材布11を構成する熱融着性繊維、すなわち、低
融点ポリエステルとコード状ヒータ1の外周に設けられ
た熱融着層9とが接着している部分の総面積をコード状
ヒータ1の表面積に対する割合として表した数値ではな
く、図6に示すように、コード状ヒータ1と基材布11
とが接着した状態のシートヒータ3を断面方向から見た
場合の、見かけ上の接着状態を表す数値(コード状ヒー
タ1の外周長に対するa点からb点までの長さの割合)
である。これにより、コード状ヒータ1と基材布11と
がより強固に接着・固定される。更に、この際、コード
状ヒータ1は基材布11中に沈み込むように配設された
状態となるため、例えば、自動車用の座席シート41に
装着された場合など、座席シート41の表皮カバー43
にコード状ヒータ1が飛び出して異物感を与えるような
心配も無くなる。
のシートヒータ31(実施例1〜実施例5)を試料とし
て、風合い(座り心地)及び接着強度についての特性評
価を行った。その結果を表1に示す。
動車用座席シート41の座席パット45と表皮カバー4
3との間にシートヒータ31を挿入し、その座席シート
41に実際に10人を着座させ、シートヒータ31を挿
入していない座席シート41と座り比べて違和感の有無
を聞き取り調査した。
割合が15%以下のシートヒータ31(実施例1〜実施
例4)を装着した座席シート41については違和感を訴
えるものは1人もいなかったが、低融点ポリエステル繊
維の混入割合が15%を超えるシートヒータ31(実施
例5)を装着した座席シート41については、8人が違
和感を訴えた。
854に規定されたT形剥離試験方法に準じた形で接着
強度を測定し、500mm/minの速度で引っ張って
得られた計測値の最大値をもって測定値とした。又、併
せて破壊の状態も記録した。結果は表1に示すとおりで
ある。
割合が5%以上のシートヒータ31(実施例2〜実施例
5)については、充分な接着強度を長期間保持していた
が、低融点ポリエステル繊維の混入割合が5%未満のシ
ートヒータ31(実施例1)については、コード状ヒー
タ1が基材布11から剥がれてしまった。
する低融点ポリエステル繊維の混入量は5%以上15%
以下の範囲内である場合に、風合いが良く、且つ十分な
接着強度を備えたシートヒータ31が得られるというこ
とが実証された。
テル繊維の混入割合を5%で一定とし、目付量と厚さを
変更した3種類の不織布を使用したシートヒータ31
(実施例6〜実施例8、但し、実施例6は、実施例2と
同様構成である。)も作製して、接着強度に関する試験
を再度試みた。又、このとき併せて、コード状ヒータ1
の外周と不織布との接着率についても測定してみた。
又、不織布以外の構成は、既に説明した実施例1〜実施
例5の構成と同様である。その結果を表2に示す。
示したが、中でも、不織布の目付量が150g/m
m2、厚さが1.4mmである実施例8は、最も接着強
度に優れていた。又、この実施例8は、コード状ヒータ
1の外周の70%の部分と不織布が接着していた。実施
例6は、これらの中では接着強度が9.8Nと最も低か
ったが、実用上充分なレベルの強度を示している。この
実施例6は、コード状ヒータ1の外周の30%以上の部
分と不織布が接着していた。つまり、本発明に係るシー
トヒータ31は、基材布11がコード状ヒータ1の外周
の少なくとも30%の部分と接着していれば、実用上充
分な接着強度が得られるものであることが実証された。
の形態を説明する。前記第1の実施の形態の場合には、
コード状ヒータの基本構造として、ヒータ芯の外周に複
数本の発熱体素線を引き揃えて構成された発熱体を巻装
したものを例に挙げて説明したが、本発明はそれに限定
されるものではない。例えば、図7に示すような、いわ
ゆる「抗張力タイプ」のコード状ヒータ51においても同
様に適用可能である。以下、説明する。
になっている。まず、ポリエステル又は芳香族ポリアミ
ドの集束糸からなる芯体53があり、この芯体53の外
周には、銅線又は銅とニッケルの合金線からなる複数本
の発熱体素線を撚り合わせて構成された発熱体55が螺
旋状に巻装されている。上記発熱体55の外周には、絶
縁体層57として、四フッ化エチレン−六フッ化プロピ
レン共重合体(FEP)が約0.15mmの肉厚で押出
・被覆されている。又、この絶縁体層57の外周には、
更に、熱融着層59として、ポリエチレン(PE)が
0.2mmの厚さで押出・被覆されている。上記コード
状ヒータ51はこのような構成になっていて、その仕上
外径は1.1mmである。このような構成をなす「抗張
力タイプ」のコード状ヒータ51に対しても、前記第1
の実施の形態の場合と同様に本願発明を適用することが
できるものであり、同様の効果を得ることができるもの
である。
施の形態を説明する。この第3の実施の形態の場合に
は、いわゆる「一線式タイプ」のコード状ヒータ61を示
すものであり、この種のコード状ヒータ61に対しても
前記第1及び第2の実施の形態の場合と同様に本願発明
を適用可能である。
になっている。まず、ガラス繊維又はポリエステル繊維
等からなる巻芯63があり、この巻芯63の外周には1
本の発熱体素線からなる発熱体65が螺旋状に巻装され
ている。尚、上記発熱体65を複数本の発熱体素線から
構成してもよい。上記発熱体65の外周側にはナイロン
−11或いはナイロン−12等のポリアミド系樹脂をチ
ューブ状に押出・被覆した熔断層67が設けられてい
る。又、この熔断層67の外周には温度検知線と信号線
を兼ねたニッケル線69が螺旋状に巻装されている。そ
して、その外周には、熱融着層71として、ポリエチレ
ン(PE)が0.2mmの厚さで押出・被覆されてい
る。コード状ヒータ61はこのような構成になってい
て、その仕上外径は1.1mmである。この種の「一線
式タイプ」のコード状ヒータ61に対しても前記第1及
び第2の実施の形態の場合と同様に本願発明を適用する
ことができる。
施の形態を説明する。この第4の実施の形態の場合に
は、いわゆる「編組タイプ」のコード状ヒータ81を示す
ものであり、この種のコード状ヒータ81に対しても、
前記第1〜第3の実施の形態の場合と同様に本願発明を
適用可能である。
になっている。まず、紐状編組構造の抵抗導体83があ
る。この抵抗導体83は、複数本の繊維束を、公知の製
紐法によって編組することにより長手方向に連続した紐
状に形成したものである。その際、繊維束は中空筒状に
編組しても良いし、芯糸上に編組しても良いが、芯糸上
に編組した方が屈曲性や引張特性が向上するとともに、
ヒータとしての抵抗値の安定化や仕上外径の安定化の面
でより好ましい。又、芯糸としては、ガラス繊維糸、ポ
リエステル繊維糸、芳香族ポリアミド繊維糸、全芳香族
ポリエステル繊維糸等が挙げられる。
は左回転方向のどちらか一方向の繊維束の少なくとも一
部分に金属抵抗線を使用し、他方向の繊維束に絶縁性繊
維を使用している。
線、ニッケル線、鉄線、アルミニウム線、ニッケルクロ
ム合金線などの単線や撚り線をそのまま、或いは、それ
らの周上に絶縁被覆が施されたもの等が挙げられる。絶
縁被覆としては、従来公知の電気絶縁材料をいずれも使
用することができる。絶縁被覆の有無は、本発明によっ
て得られるコード状抵抗体の使用条件などを考慮して適
宜に選択される。
等の無機繊維や、ポリエチレンテレフタレート等のポリ
エステル繊維、脂肪族ポリアミド繊維、芳香族ポリアミ
ド繊維、全芳香族ポリエステル繊維等の有機繊維のモノ
フィラメント、マルチフィラメント、スパン、或いは、
それらの繊維材料若しくはそれらの繊維材料を構成する
有機高分子材料を芯材とし、その周上に、ポリオレフィ
ン、ポリエステル、塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂等
の熱可塑性の有機高分子材料が鞘材として被覆された芯
鞘構造を有する熱融着性繊維などが挙げられる。これら
は、右回転方向の繊維束と左回転方向の繊維束の硬度の
バランスや、コード状ヒータ81としての使用条件など
を考慮して適宜に選択される。
着層85として、ポリエチレン(PE)が0.2mmの
厚さで押出・被覆されている。コード状ヒータ81はこ
のような構成になっていて、その仕上外径は1.1mm
である。そして、この種の「編組タイプ」のコード状ヒー
タ81に対しても、前記第1〜第3の実施の形態の場合
と同様に本願発明を適することができ、同様の効果を得
ることができるものである。又、図9に示したコード状
ヒータの場合には最外層に熱融着層85を設ける構成と
しているが、これを設けずに、抵抗導体83のみによっ
てコード状ヒータ81を構成することも考えられる。こ
の場合には、既に説明した金属抵抗線の絶縁被覆が熱融
着層として機能したり、或いは、絶縁性繊維として使用
される熱融着性繊維が熱融着層として機能することにな
る。
明の第5の実施の形態を説明する。前記第1〜第4の実
施の形態の場合には、コード状ヒータを全て基材布に接
着・固定するものとして説明したが、この第5の実施の
形態の場合には、一部に非融着部を設けこれを離脱部と
した例を説明するものである。
おいて、図4中符号A、A´で示す部分は使用時に屈曲
されると共に図5に示す車両用シート41側に比較的強
く引っ張られる部分である。つまり、この部分は図示し
ない固定用紐によって括られて車両用シート41内に引
っ張り込まれて取り付けられることになるからである。
その際、基材布11は勿論のこと、そこに接着・固定さ
れているコード状ヒータ1も引っ張られることになる。
しかしながら、そのような引張力が作用した場合には、
コード状ヒータ1が大きく屈曲されて断線してしまうこ
とが心配される。又、これは使用時に乗員が繰り返し着
座・離座を繰り返すことによっても助長されることにな
る。
は、その部分を非融着部、すなわち、基材布11とコー
ド状ヒータ1が接着・固定されていない部分としたもの
である。そのため、図10に示すように、プレス治具1
5側の所定個所に凹部91、93を形成しておく。それ
によって、熱プレス板27によって加熱・加圧した場合
に、コード状ヒータ1が凹部91、93内に入り込み、
結局、基材布11側と接着・固定されないことになる。
それによって、非融着部を提供するものである。尚、非
融着部をどのように設けるかは任意であり、上記屈曲部
の全部を非融着部とするだけでなく、断続的に非融着部
とすることも考えられる。又、この実施の形態の場合に
は非融着部を設けることによりそれを離脱部としたが、
それ以外にも、非融着部と融着部を交互に設けてそれを
離脱部とする、接着・固定部ではあるがその接着強度を
弱く設定しておくことによりそれを離脱部とする、等様
々な構成が考えられる。又、上記凹部91、93の深さ
を適宜調整することにより非融着部の状態を調整し、そ
れによって、最適な非融着部を得ることが考えられる。
又、凹部91、93の深さの調整手段としては、例え
ば、凹部91、93自体の深さを適宜変更する、凹部9
1、93内に適宜の厚さの弾性部材等を介在させること
により深さを調整する、等が考えられる。
6の実施の形態を説明する。この第6の実施の形態の場
合には、図5に示した車両用シート41の中でも特に空
調設備を備えた車両用シート41に本発明を適用した例
を示すものである。図11に示すように、車両用シート
41には空調設備101が設けられていて、この空調設
備101は冷風・温風供給装置103と、配管群105
と、複数個の冷風・温風吹出口107、109等から構
成されている。そして、このような構成をなす車両用シ
ート41の表皮カバー43と座席パット45との間にシ
ートヒータ31(図11中仮想線で示す)を挿入・配置す
るものである。
材布11にコード状ヒータ1を接着・固定しただけのも
のであって通気性が良好であるので、上記空調設備10
1による冷風・温風の供給に何ら影響を与えることはな
いものである。そればかりか、空調設備101による暖
房機能とシートヒータ31の暖房機能を適宜使い分ける
ことにより、より効果的な暖房が可能になるものであ
る。具体的には、暖房開始時にシートヒータ31による
暖房を行い、その後空調設備101による暖房に切り替
えるような運転方法である。
に限定されるものではない。例えば、前記第1〜第6の
実施の形態の場合には、コード状ヒータの熱融着層とし
て、無色のポリエチレンを使用したが、染料等を使用し
て着色を施したものを用いても良い。この場合には、コ
ード状ヒータと基材布の融着状態(接着状態)を目視に
て容易に確認することができる。つまり、コード状ヒー
タと基材布とが一体化したシートヒータを裏側(コード
状ヒータが存在していない側)から透かして見た場合、
両者の融着状態に問題が無ければ、コード状ヒータの熱
融着層の色が透けて見えることになるが、両者の融着状
態に何らかの問題が有った場合には、コード状ヒータの
熱融着層の色は透けて見えないことになる。このような
作用効果は、品質管理の点から見れば、極めて有効な手
段である。
ヒータによると、まず、熱融着性繊維を混入してなる基
材布と、コード状ヒータの熱融着層とを直接熱融着によ
り接着・固定するようにしているので、風合いを犠牲に
することなく、コード状ヒータと基材布との十分な接着
強度を長期間安定して保持することができる。又、従来
のような煩雑な縫製作業を無くすことができる。又、部
品点数を大幅に削減することができるため、製造コスト
が大幅に低減し、安価なシートヒータを提供することが
できる。又、コード状ヒータの熱融着層を最外層に設け
た場合には、基材布側に対して効果的に熱融着して接着
・固定されることになる。又、コード状ヒータを基材布
に対して沈み込むように接着・固定した場合には、広い
接着面積を確保して強固な接着状態を得ることができる
と共に、コード状ヒータの飛び出し量を小さくすること
ができ、座り心地を向上させることが可能になる。又、
コード状ヒータが基材布より離脱する離脱部を設けた場
合、例えば、基材布に対して取付対象であるシート側に
向かう引張力が作用して基材布が引っ張られたとして
も、コード状ヒータはそれによって影響を受けることは
なく、断線等の心配もなくなるものである。又、基材布
に熱融着性繊維を5%以上15%以下の範囲で混入した
場合には、コード状ヒータと基材布との間の十分な接着
強度を得ることができると共に、基材布が硬くなり、風
合いが悪くなってしまうことを防止することができる。
又、基材布をコード状ヒータの外周の30%以上の部分
と接着するように構成した場合には、それによって、高
い接着強度を期待できるものである。又、コード状ヒー
タの熱融着層に着色を施した場合には、コード状ヒータ
と基材布の融着状態(接着状態)を目視にて容易に確認
することができる、という副次的効果も得ることができ
る。又、シートヒータを空調設備を備えた車両用シート
に組み込んだ場合は、基材布にコード状ヒータを接着・
固定しただけのものであって通気性が良好であるので、
空調設備にる冷風・温風の供給に何ら影響を与えること
はないものである。又、本発明によるシートヒータの製
造方法によると所望の構成をなすシートヒータを簡単に
製造することができる。
状ヒータの構成をその一部を切り欠いて示す側面図であ
る。
プレス式ヒータ製造装置の構成を示す図である。
状ヒータを所定のパターン形状に配設する様子を示す一
部斜視図である。
ヒータの構成を示す平面図である。
ヒータを車両用シート内に埋め込んだ様子を一部切り欠
いて部示す斜視図である。
固定されたコード状ヒータと基材布との接合部を拡大し
て示す断面図である。
状ヒータの構成をその一部を切り欠いて示す側面図であ
る。
状ヒータの構成をその一部を切り欠いて示す側面図であ
る。
状ヒータの構成をその一部を切り欠いて示す側面図であ
る。
トプレス式ヒータ製造装置の構成を示す図である。
用シートの断面図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 熱融着性繊維が混入された基材布と、熱
融着層を備え所定のパターン形状にて配設され加熱・加
圧による熱融着により上記基材布に接着・固定されるコ
ード状ヒータと、を具備したことを特徴とするシートヒ
ータ。 - 【請求項2】 請求項1記載のシートヒータにおいて、
上記コード状ヒータの熱融着層は最外層に設けられてい
ることを特徴とするシートヒータ。 - 【請求項3】 請求項2記載のシートヒータにおいて、
上記コード状ヒータは上記基材布に対して沈み込むよう
に接着・固定されていることを特徴とするシートヒー
タ。 - 【請求項4】 請求項1〜請求項3の何れかに記載のシ
ートヒータにおいて、上記基材布の熱融着性繊維は、熱
可塑性樹脂を鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維である
ことを特徴とするシートヒータ。 - 【請求項5】 請求項4記載のシートヒータにおいて、
上記熱可塑性樹脂を鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維
とは、低融点ポリプロピレンを鞘成分とする芯鞘構造を
有する繊維、又はポリエチレンを鞘成分とする芯鞘構造
を有する繊維、又は低融点ポリエステルを鞘成分とする
芯鞘構造を有する繊維であることを特徴とするシートヒ
ータ。 - 【請求項6】 請求項1〜請求項5の何れかに記載のシ
ートヒータにおいて、上記基材布に対して取付対象であ
るシート側に向かう引張力が作用する個所において、上
記コード状ヒータが上記基材布と共に引っ張られること
なく離脱する離脱部を設けたことを特徴とするシートヒ
ータ。 - 【請求項7】 請求項6記載のシートヒータにおいて、
上記コード状ヒータと上記基材布とが接着・固定されて
いない非融着部を設けこれを離脱部とすることを特徴と
するシートヒータ。 - 【請求項8】 請求項1〜請求項7の何れかに記載のシ
ートヒータにおいて、上記基材布には、熱融着性繊維が
5%以上15%以下混入されていることを特徴とする請
求項1記載のシートヒータ。 - 【請求項9】 請求項1〜請求項8の何れかに記載のシ
ートヒータにおいて、上記基材布は、上記コード状ヒー
タの外周の30%以上の部分と接着していることを特徴
とするシートヒータ。 - 【請求項10】 請求項1〜請求項9の何れかに記載の
シートヒータにおいて、上記コード状ヒータの熱融着層
には着色が施されていることを特徴とするシートヒー
タ。 - 【請求項11】 請求項1〜請求項10の何れかに記載
のシートヒータにおいて、シートヒータは車両用シート
に組み込まれるものであることを特徴とするシートヒー
タ。 - 【請求項12】 請求項11記載のシートヒータにおい
て、上記車両用シートは空調設備が設けられているもの
であることを特徴とするシートヒータ。 - 【請求項13】 熱融着層を備えたコード状ヒータをプ
レス治具上に所定のパターン形状にて配設する工程と、
上記所定のパターン形状にて配設されたコード状ヒータ
に熱融着性繊維が混入された基材布を対向・配置する工
程と、上記プレス治具に対向・配置されたプレス板を上
記プレス治具側に相対的に接近させることにより上記基
材布とコード状ヒータに加熱・加圧を施して両者を接着・
固定する工程と、を具備したことを特徴とするシートヒ
ータの製造方法。 - 【請求項14】 請求項13記載のシートヒータの製造
方法において、上記プレス治具又はプレス板の所定個所
に凹部を設けておくことにより、上記コード状ヒータが
上記基材布と共に引っ張られることなく離脱する離脱部
を設けるようにしたことを特徴とするシートヒータの製
造方法。 - 【請求項15】 請求項14記載のシートヒータにおい
て、上記凹部の深さを調整することにより上記離脱部の
状態を任意に設定するようにしたことを特徴とするシー
トヒータ。
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