JP2003173963A - メンブレンマスク及びその製造方法 - Google Patents
メンブレンマスク及びその製造方法Info
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- JP2003173963A JP2003173963A JP2001373655A JP2001373655A JP2003173963A JP 2003173963 A JP2003173963 A JP 2003173963A JP 2001373655 A JP2001373655 A JP 2001373655A JP 2001373655 A JP2001373655 A JP 2001373655A JP 2003173963 A JP2003173963 A JP 2003173963A
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- mask
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- silicon oxide
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- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 反りのないメンブレンマスク及びその製造方
法を提供する。 【解決手段】 メンブレンマスクは、表裏両面にSOI
構造を有するウェハ100から作製される。このため、
マスクの梁107となる部分は、シリコン支持基板10
1と、同基板101の表裏面に形成された酸化シリコン
層103と、同層103の外面に形成されたシリコン薄
膜層104から構成される。梁の表裏両面がSOI構造
を有することにより、両面に作用する応力が同等とな
る。したがって、梁となる部分の一面のみに作用する応
力が打ち消されて、反りは抑制される。
法を提供する。 【解決手段】 メンブレンマスクは、表裏両面にSOI
構造を有するウェハ100から作製される。このため、
マスクの梁107となる部分は、シリコン支持基板10
1と、同基板101の表裏面に形成された酸化シリコン
層103と、同層103の外面に形成されたシリコン薄
膜層104から構成される。梁の表裏両面がSOI構造
を有することにより、両面に作用する応力が同等とな
る。したがって、梁となる部分の一面のみに作用する応
力が打ち消されて、反りは抑制される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ビームやイオ
ンビーム等の荷電粒子ビームを用いたリソグラフィー装
置における転写露光用のメンブレンマスク及びその製造
方法に関する。
ンビーム等の荷電粒子ビームを用いたリソグラフィー装
置における転写露光用のメンブレンマスク及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、集積回路の高集積化に伴い、長年
微細なパターンを形成する手段の主流であった光を用い
たフォトリソグラフィー技術に代わって、電子線やイオ
ンビームの荷電粒子線やX線等を利用する新しい露光方
式が検討され、実用化されつつある。このうち、電子線
を利用してパターン形成する電子線露光方法において
は、電子線束そのものを数nmまで絞ることができるた
め、0.1μm以下の微細なパターンを作製できる。
微細なパターンを形成する手段の主流であった光を用い
たフォトリソグラフィー技術に代わって、電子線やイオ
ンビームの荷電粒子線やX線等を利用する新しい露光方
式が検討され、実用化されつつある。このうち、電子線
を利用してパターン形成する電子線露光方法において
は、電子線束そのものを数nmまで絞ることができるた
め、0.1μm以下の微細なパターンを作製できる。
【0003】従来の電子線露光方法は、一筆書きでパタ
ーンを描画するものであったため、微細なパターンにな
るほど絞った電子線で描画せねばならなかった。このた
め描画時間が長くなり、スループットが低下していた。
ーンを描画するものであったため、微細なパターンにな
るほど絞った電子線で描画せねばならなかった。このた
め描画時間が長くなり、スループットが低下していた。
【0004】そこで、パターンが形成されたマスクを複
数の小領域(サブフィールド)に分割し、サブフィール
ド毎に一括して露光していく方式(分割露光方式)が考
え出された。この方式で用いる代表的なマスクは、厚さ
が2μm程度のメンブレン状のシリコンに、電子線が透
過する開口を形成したステンシルタイプのマスクであ
る。このとき、電子線が1回露光されるサブフィールド
の大きさは1mm角程度であり、マスク全体を露光する
には1mm角程度のメンブレンを多数配列して敷き詰め
る必要がある。
数の小領域(サブフィールド)に分割し、サブフィール
ド毎に一括して露光していく方式(分割露光方式)が考
え出された。この方式で用いる代表的なマスクは、厚さ
が2μm程度のメンブレン状のシリコンに、電子線が透
過する開口を形成したステンシルタイプのマスクであ
る。このとき、電子線が1回露光されるサブフィールド
の大きさは1mm角程度であり、マスク全体を露光する
には1mm角程度のメンブレンを多数配列して敷き詰め
る必要がある。
【0005】上述のマスクは、一般的には以下のような
方法で作製される。図4は、一般的なシリコン薄膜から
なるマスクを作製する方法を模式的に示す断面図であ
る。まず、図4(a)に示すように、SOI(Silicon
on Insulator)ウェハ200は、シリコン支持基板20
1と、シリコンメンブレンが形成されるシリコン活性層
202を有する。シリコン支持基板201とシリコン活
性層202間には酸化シリコン層203が形成されてい
る。
方法で作製される。図4は、一般的なシリコン薄膜から
なるマスクを作製する方法を模式的に示す断面図であ
る。まず、図4(a)に示すように、SOI(Silicon
on Insulator)ウェハ200は、シリコン支持基板20
1と、シリコンメンブレンが形成されるシリコン活性層
202を有する。シリコン支持基板201とシリコン活
性層202間には酸化シリコン層203が形成されてい
る。
【0006】図4(a)に示すSOIウェハ200の酸
化シリコン層203は、厚さが1〜2μm程度で、10
0〜200MPaの圧縮応力(層が縮もうとする性質)
を持つ。この圧縮応力はシリコン活性層202に作用
し、同層202が弛んでしまう。そのため、シリコン活
性層202に異種原子をドープすることにより、シリコ
ンメンブレンとなるシリコン活性層202の応力を制御
している。
化シリコン層203は、厚さが1〜2μm程度で、10
0〜200MPaの圧縮応力(層が縮もうとする性質)
を持つ。この圧縮応力はシリコン活性層202に作用
し、同層202が弛んでしまう。そのため、シリコン活
性層202に異種原子をドープすることにより、シリコ
ンメンブレンとなるシリコン活性層202の応力を制御
している。
【0007】このとき、シリコンより小さな原子(ホウ
素、リン等)をドープした場合には、シリコン活性層2
02に引っ張り応力を与え、シリコンより大きな原子
(ヒ素、アンチモン等)をドープした場合は圧縮応力を
与える。シリコン活性層202の厚さが2μm、酸化シ
リコン層203の厚さが2μmのウェハの場合、シリコ
ン活性層202は上述のような圧縮応力を受けることと
なる。ここで、例えばホウ素を1016〜1017個/cm
2程度ドープして、シリコン活性層202に引っ張り応
力を与えるよう制御している。これにより、図4(b)
に示すように、酸化シリコン層203の上に異種原子が
ドープされたシリコン薄膜層204が形成される。
素、リン等)をドープした場合には、シリコン活性層2
02に引っ張り応力を与え、シリコンより大きな原子
(ヒ素、アンチモン等)をドープした場合は圧縮応力を
与える。シリコン活性層202の厚さが2μm、酸化シ
リコン層203の厚さが2μmのウェハの場合、シリコ
ン活性層202は上述のような圧縮応力を受けることと
なる。ここで、例えばホウ素を1016〜1017個/cm
2程度ドープして、シリコン活性層202に引っ張り応
力を与えるよう制御している。これにより、図4(b)
に示すように、酸化シリコン層203の上に異種原子が
ドープされたシリコン薄膜層204が形成される。
【0008】次に、シリコン支持基板201の主面(下
面)上に、シリコンエッチングのマスク材料としてレジ
スト膜205を塗布する。次いで、このレジスト膜20
5にフォトリソグラフィー工程を施して、図4(c)に
示すように、後の格子状支持部となる部分のパターニン
グを行った後、この部分以外の部分206のレジスト膜
205を除去する。
面)上に、シリコンエッチングのマスク材料としてレジ
スト膜205を塗布する。次いで、このレジスト膜20
5にフォトリソグラフィー工程を施して、図4(c)に
示すように、後の格子状支持部となる部分のパターニン
グを行った後、この部分以外の部分206のレジスト膜
205を除去する。
【0009】その後、図4(d)に示すように、残され
たレジスト膜205をマスクとし、かつ酸化シリコン層
203をエッチングストップ層として、シリコン支持基
板201をエッチングする。これにより酸化シリコン層
203上でエッチングが停止し、酸化シリコン層203
上に、シリコン支持基板201からなる格子状支持部2
07が形成される。
たレジスト膜205をマスクとし、かつ酸化シリコン層
203をエッチングストップ層として、シリコン支持基
板201をエッチングする。これにより酸化シリコン層
203上でエッチングが停止し、酸化シリコン層203
上に、シリコン支持基板201からなる格子状支持部2
07が形成される。
【0010】シリコンメンブレンを形成するシリコン薄
膜層204の下にある酸化シリコン層203は不要であ
るため、図4(e)に示すように、シリコン支持基板
(格子状支持部)207をマスクとし、かつシリコン薄
膜層204をエッチングストップ層として酸化シリコン
層203をエッチング除去する。次いで、レジスト膜2
05を剥離する。このようにしてマスクブランクスが完
成する。
膜層204の下にある酸化シリコン層203は不要であ
るため、図4(e)に示すように、シリコン支持基板
(格子状支持部)207をマスクとし、かつシリコン薄
膜層204をエッチングストップ層として酸化シリコン
層203をエッチング除去する。次いで、レジスト膜2
05を剥離する。このようにしてマスクブランクスが完
成する。
【0011】このマスクブランクスから転写露光装置の
転写用マスクを作製する際は、この後、シリコン薄膜層
204の上にレジスト膜(図示されず)を塗布し、この
レジスト膜に電子線描画装置などを使用して電子線散乱
マスクのパターンを露光し、現像する。これにより、シ
リコン薄膜層204上にレジストパターンが形成され
る。次いで、このレジストパターンをマスクとしてシリ
コン薄膜層204をエッチングすることにより、図4
(f)に示すように、シリコンメンブレン(シリコン薄
膜層)にステンシルパターン208が形成される。この
ようにして転写用マスク210が完成する。
転写用マスクを作製する際は、この後、シリコン薄膜層
204の上にレジスト膜(図示されず)を塗布し、この
レジスト膜に電子線描画装置などを使用して電子線散乱
マスクのパターンを露光し、現像する。これにより、シ
リコン薄膜層204上にレジストパターンが形成され
る。次いで、このレジストパターンをマスクとしてシリ
コン薄膜層204をエッチングすることにより、図4
(f)に示すように、シリコンメンブレン(シリコン薄
膜層)にステンシルパターン208が形成される。この
ようにして転写用マスク210が完成する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
SOIウェハにおいては、酸化シリコン層の存在に主に
起因して、ウェハ自身が変形して反ってしまう問題があ
る。その対策として、シリコン支持基板のシリコン活性
層の反対側の面(メンブレンとなる面の反対の面)に酸
化膜を成膜してウェハの変形を軽減する方法もある。
SOIウェハにおいては、酸化シリコン層の存在に主に
起因して、ウェハ自身が変形して反ってしまう問題があ
る。その対策として、シリコン支持基板のシリコン活性
層の反対側の面(メンブレンとなる面の反対の面)に酸
化膜を成膜してウェハの変形を軽減する方法もある。
【0013】しかし、上述の方法では、シリコン支持基
板層やシリコン活性層側の酸化シリコン層と、その反対
側の酸化膜の応力のバランスをとることが難しく、ウェ
ハの反りは、8インチウェハの場合20μm程度になる
ことがある。ウェハにこのような反りがあると、転写露
光装置の転写用マスクとして使用した場合、マスクをチ
ャッキングする際にチャック不良を起こしたり、転写露
光時のフォーカスエラーの原因になる場合がある。
板層やシリコン活性層側の酸化シリコン層と、その反対
側の酸化膜の応力のバランスをとることが難しく、ウェ
ハの反りは、8インチウェハの場合20μm程度になる
ことがある。ウェハにこのような反りがあると、転写露
光装置の転写用マスクとして使用した場合、マスクをチ
ャッキングする際にチャック不良を起こしたり、転写露
光時のフォーカスエラーの原因になる場合がある。
【0014】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、反りのないメンブレンマスク及びその製造
方法を提供することを目的とする。
のであって、反りのないメンブレンマスク及びその製造
方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のメンブレンマスクは、 面状に配列された
多数の小メンブレン領域、並びに、隣り合う該小メンブ
レン領域間に設けられた梁及び外周域に設けられた保持
部を有するメンブレンマスクであって、 前記梁及び保
持部が、表裏両面にSilicon On Insulator(SOI)構
造を有することを特徴とする。表裏両面にSOI構造を
有することにより、メンブレンマスクの梁となる部分や
周辺のチャッキング部の表裏面の層構造が同じになり、
両面に作用する応力が同等となる。したがって、梁とな
る部分の一面のみに作用する応力が打ち消されて、反り
は抑制される。このように反りのないマスクを提供でき
るため、転写露光装置に使用されたときのチャッキング
不良やフォーカスエラーを軽減できる。なお、このメン
ブレンマスクは転写露光装置の他に、医療用やフィルタ
ー用等のメンブレンに適用できる。
め、本発明のメンブレンマスクは、 面状に配列された
多数の小メンブレン領域、並びに、隣り合う該小メンブ
レン領域間に設けられた梁及び外周域に設けられた保持
部を有するメンブレンマスクであって、 前記梁及び保
持部が、表裏両面にSilicon On Insulator(SOI)構
造を有することを特徴とする。表裏両面にSOI構造を
有することにより、メンブレンマスクの梁となる部分や
周辺のチャッキング部の表裏面の層構造が同じになり、
両面に作用する応力が同等となる。したがって、梁とな
る部分の一面のみに作用する応力が打ち消されて、反り
は抑制される。このように反りのないマスクを提供でき
るため、転写露光装置に使用されたときのチャッキング
不良やフォーカスエラーを軽減できる。なお、このメン
ブレンマスクは転写露光装置の他に、医療用やフィルタ
ー用等のメンブレンに適用できる。
【0016】本発明においては、 前記表裏両面のSO
I構造の厚さ・特性が実質的に同じであることが好まし
い。また、 前記小メンブレン領域となるシリコン活性
層が異種原子ドープにより残留引っ張り応力が付与され
ていることが好ましく、特には、 前記表裏両面のSO
I構造上のシリコン活性層が異種原子ドープにより残留
引っ張り応力が付与されていることが好ましい。メンブ
レンマスクの梁となる部分の両端面のシリコン活性層の
応力をより同等とすることができる。
I構造の厚さ・特性が実質的に同じであることが好まし
い。また、 前記小メンブレン領域となるシリコン活性
層が異種原子ドープにより残留引っ張り応力が付与され
ていることが好ましく、特には、 前記表裏両面のSO
I構造上のシリコン活性層が異種原子ドープにより残留
引っ張り応力が付与されていることが好ましい。メンブ
レンマスクの梁となる部分の両端面のシリコン活性層の
応力をより同等とすることができる。
【0017】本発明のメンブレンマスク製造方法は、
面状に配列された多数の小メンブレン領域、並びに、隣
り合う該小メンブレン領域間に設けられた梁及び外周域
に設けられた保持部を有するメンブレンマスクの製造方
法であって、 シリコン支持基板を準備し、 表面に酸
化シリコン層を有する2枚の貼り付け基板を準備し、前
記シリコン支持基板の表裏面に、前記2枚の貼り付け基
板を、各々の酸化シリコン層を前記支持基板の面に当て
て貼り付け、その後前記貼り付け基板を所望の厚さまで
研削して前記両酸化シリコン層の外面にシリコン活性層
を残すことにより両面SOI構造のウェハを作製し、
前記両シリコン活性層に異種原子をドープし、 該ドー
プされた裏側シリコン活性層に、前記梁及び保持部に相
当する部分をパターニングして、該パターニング部分が
残るようエッチングし、 次に、前記裏側酸化シリコン
層を、前記パターニング部分が残るようエッチング除去
し、 次に、前記シリコン支持基板を、前記パターニン
グ部分が残るようエッチング除去し、 最後に、前記表
側酸化シリコン層を、前記パターニング部分が残るよう
エッチング除去する、工程を含むことを特徴とする。
面状に配列された多数の小メンブレン領域、並びに、隣
り合う該小メンブレン領域間に設けられた梁及び外周域
に設けられた保持部を有するメンブレンマスクの製造方
法であって、 シリコン支持基板を準備し、 表面に酸
化シリコン層を有する2枚の貼り付け基板を準備し、前
記シリコン支持基板の表裏面に、前記2枚の貼り付け基
板を、各々の酸化シリコン層を前記支持基板の面に当て
て貼り付け、その後前記貼り付け基板を所望の厚さまで
研削して前記両酸化シリコン層の外面にシリコン活性層
を残すことにより両面SOI構造のウェハを作製し、
前記両シリコン活性層に異種原子をドープし、 該ドー
プされた裏側シリコン活性層に、前記梁及び保持部に相
当する部分をパターニングして、該パターニング部分が
残るようエッチングし、 次に、前記裏側酸化シリコン
層を、前記パターニング部分が残るようエッチング除去
し、 次に、前記シリコン支持基板を、前記パターニン
グ部分が残るようエッチング除去し、 最後に、前記表
側酸化シリコン層を、前記パターニング部分が残るよう
エッチング除去する、工程を含むことを特徴とする。
【0018】両面SOI構造のウェハを用いることによ
り、裏面(シリコンメンブレン作製面の反対側の面)
に、新たに応力調整用の膜(例えば窒化シリコン膜)を
成膜する必要がない。また、製造プロセス中に各膜の応
力が変化しないため、マスクの変形を起こさない。
り、裏面(シリコンメンブレン作製面の反対側の面)
に、新たに応力調整用の膜(例えば窒化シリコン膜)を
成膜する必要がない。また、製造プロセス中に各膜の応
力が変化しないため、マスクの変形を起こさない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ説明す
る。図1は、本発明の実施の形態に係るメンブレンマス
クとその製造方法を模式的に説明する図である。図2
は、図1のメンブレンマスクから作製される転写露光装
置用の転写用マスクの構成例を模式的に示す図であり、
(A)はマスク全体の平面図であり、(B)は一部の斜
視図であり、(C)は一つの小メンブレン領域の平面図
である。まず、図2を参照して、転写用マスクの構成を
説明する。
る。図1は、本発明の実施の形態に係るメンブレンマス
クとその製造方法を模式的に説明する図である。図2
は、図1のメンブレンマスクから作製される転写露光装
置用の転写用マスクの構成例を模式的に示す図であり、
(A)はマスク全体の平面図であり、(B)は一部の斜
視図であり、(C)は一つの小メンブレン領域の平面図
である。まず、図2を参照して、転写用マスクの構成を
説明する。
【0020】図2(A)には、マスク10における全体
のパターン分割配置状態が示されている。同図中に多数
の正方形41で示されている領域が、一つのサブフィー
ルドに対応したパターン領域を含む小メンブレン領域
(一例で、厚さ0.1μm〜数μm、1.1mm角)であ
る。図2(C)に示すように、小メンブレン領域41
は、中央部のパターン領域42(サブフィールド)と、
その周囲の額縁状の非パターン領域43(スカート)と
を有する。サブフィールド42は転写すべきパターンの
形成された部分である。スカート43はパターンの形成
されてない部分であり、照明ビームの縁の部分が当た
る。パターン形成の形態としては、メンブレンに孔開き
部を設けるステンシルタイプと、電子線の高散乱体から
なるパターン層をメンブレン上に形成する散乱メンブレ
ンタイプとがある。
のパターン分割配置状態が示されている。同図中に多数
の正方形41で示されている領域が、一つのサブフィー
ルドに対応したパターン領域を含む小メンブレン領域
(一例で、厚さ0.1μm〜数μm、1.1mm角)であ
る。図2(C)に示すように、小メンブレン領域41
は、中央部のパターン領域42(サブフィールド)と、
その周囲の額縁状の非パターン領域43(スカート)と
を有する。サブフィールド42は転写すべきパターンの
形成された部分である。スカート43はパターンの形成
されてない部分であり、照明ビームの縁の部分が当た
る。パターン形成の形態としては、メンブレンに孔開き
部を設けるステンシルタイプと、電子線の高散乱体から
なるパターン層をメンブレン上に形成する散乱メンブレ
ンタイプとがある。
【0021】一つのサブフィールド42は、現在検討さ
れているところでは、マスク上で1mm角程度の大きさ
を有する。光学系の縮小率を1/4とすると、サブフィ
ールドがウェハ上に縮小投影された投影像の大きさは、
0.25mm角である。小メンブレン領域41の周囲の直
交する格子状のマイナーストラット45は、例えば厚さ
0.7mm程度、幅が0.2mm程度の梁であり、マス
クの機械強度を保つ。
れているところでは、マスク上で1mm角程度の大きさ
を有する。光学系の縮小率を1/4とすると、サブフィ
ールドがウェハ上に縮小投影された投影像の大きさは、
0.25mm角である。小メンブレン領域41の周囲の直
交する格子状のマイナーストラット45は、例えば厚さ
0.7mm程度、幅が0.2mm程度の梁であり、マス
クの機械強度を保つ。
【0022】次に、図1を参照してメンブレンマスクの
製造方法を説明する。まず、図1(a)に示すように、
シリコン支持基板101の表裏両面に、貼り付け基板1
06を貼り付ける。ここで、貼り付け基板106は、酸
化シリコン層103とシリコン層102とからなり、酸
化シリコン層103側の面がシリコン支持基板101の
表裏面に貼り付けられる。その後、両貼り付け基板10
6の外側、すなわち、シリコン層102を所望の厚さと
なるまで研削する。これにより、シリコン支持基板10
1の両面には酸化シリコン層103F、103Bが形成
され、その酸化シリコン層103の外面にシリコン層1
02からなるシリコン活性層102F、102Bが形成
される。これにより、両面にSOI(Silicon onInsula
tor)構造を有するウェハ100が作製される。この工
程は、従来のSOIウェハ製造プロセスを表裏で2回行
うことで実現できる。
製造方法を説明する。まず、図1(a)に示すように、
シリコン支持基板101の表裏両面に、貼り付け基板1
06を貼り付ける。ここで、貼り付け基板106は、酸
化シリコン層103とシリコン層102とからなり、酸
化シリコン層103側の面がシリコン支持基板101の
表裏面に貼り付けられる。その後、両貼り付け基板10
6の外側、すなわち、シリコン層102を所望の厚さと
なるまで研削する。これにより、シリコン支持基板10
1の両面には酸化シリコン層103F、103Bが形成
され、その酸化シリコン層103の外面にシリコン層1
02からなるシリコン活性層102F、102Bが形成
される。これにより、両面にSOI(Silicon onInsula
tor)構造を有するウェハ100が作製される。この工
程は、従来のSOIウェハ製造プロセスを表裏で2回行
うことで実現できる。
【0023】両面SOI構造のウェハの各層の厚さは、
この例では、表側(図の上側)のシリコン活性層102
Fが2μm、表側の酸化シリコン層103Fが2μm、
シリコン支持基板101が750μm、裏側(図の下
側)の酸化シリコン層103Bが2μm、裏側のシリコ
ン活性層102Bが2μmである。なお、両側の酸化シ
リコン層103、シリコン活性層102は厚さ以外にも
同じ特性(例えば、密度や応力)を有する。
この例では、表側(図の上側)のシリコン活性層102
Fが2μm、表側の酸化シリコン層103Fが2μm、
シリコン支持基板101が750μm、裏側(図の下
側)の酸化シリコン層103Bが2μm、裏側のシリコ
ン活性層102Bが2μmである。なお、両側の酸化シ
リコン層103、シリコン活性層102は厚さ以外にも
同じ特性(例えば、密度や応力)を有する。
【0024】次に、表側シリコン活性層102F及び裏
側シリコン活性層102Bに、リンを同等量ドープして
両シリコン活性層の残留応力を5MPaとなるように調
整する。これにより、図1(b)に示すように、両酸化
シリコン層103の上に、異種原子がドープされたシリ
コン薄膜層104が形成される。ここで、表側シリコン
薄膜層104Fが、図2の転写用マスクにおける小メン
ブレン領域となる。
側シリコン活性層102Bに、リンを同等量ドープして
両シリコン活性層の残留応力を5MPaとなるように調
整する。これにより、図1(b)に示すように、両酸化
シリコン層103の上に、異種原子がドープされたシリ
コン薄膜層104が形成される。ここで、表側シリコン
薄膜層104Fが、図2の転写用マスクにおける小メン
ブレン領域となる。
【0025】次に、ウェハの裏面(裏側シリコン薄膜層
104B)に、シリコンエッチングのマスク材料として
レジスト膜105を塗布する。次いで、このレジスト膜
105にフォトリソグラフィー工程を施して、図1
(c)に示すように、裏面のパターン(図2のストラッ
トとなる部分)のパターニングを行い、この部分以外の
レジスト膜105を除去する。
104B)に、シリコンエッチングのマスク材料として
レジスト膜105を塗布する。次いで、このレジスト膜
105にフォトリソグラフィー工程を施して、図1
(c)に示すように、裏面のパターン(図2のストラッ
トとなる部分)のパターニングを行い、この部分以外の
レジスト膜105を除去する。
【0026】その後、図1(d)に示すように、残され
たレジスト膜105をマスクとし、かつ裏側酸化シリコ
ン層103Bをエッチングストップ層として裏側シリコ
ン薄膜層104Bをエッチングする。そして、図1
(e)に示すように、裏側シリコン薄膜層104Bをマ
スクとし、かつシリコン支持基板101をエッチングス
トップ層として裏側酸化シリコン層103Bをウェット
エッチングする。この際、シリコン薄膜層と酸化シリコ
ン層は密着性がよいため、酸化シリコン層へ忠実にパタ
ーン転写できる。
たレジスト膜105をマスクとし、かつ裏側酸化シリコ
ン層103Bをエッチングストップ層として裏側シリコ
ン薄膜層104Bをエッチングする。そして、図1
(e)に示すように、裏側シリコン薄膜層104Bをマ
スクとし、かつシリコン支持基板101をエッチングス
トップ層として裏側酸化シリコン層103Bをウェット
エッチングする。この際、シリコン薄膜層と酸化シリコ
ン層は密着性がよいため、酸化シリコン層へ忠実にパタ
ーン転写できる。
【0027】次に、図1(f)に示すように、裏側シリ
コン薄膜層104Bをマスクとし、表側酸化シリコン層
103Fをエッチングストップ層としてシリコン支持基
板101をドライエッチングする。これにより、シリコ
ン支持基板101からなる格子状梁107が形成され
る。この格子状梁107は、図2のストラット45に相
当する。
コン薄膜層104Bをマスクとし、表側酸化シリコン層
103Fをエッチングストップ層としてシリコン支持基
板101をドライエッチングする。これにより、シリコ
ン支持基板101からなる格子状梁107が形成され
る。この格子状梁107は、図2のストラット45に相
当する。
【0028】シリコンメンブレンを形成する表側シリコ
ン薄膜層104Fの下にある表側酸化シリコン層103
Fは不要であるため、図1(g)に示すように、レジス
ト膜105及び裏側シリコン薄膜層104Bをマスクと
し、かつ表側シリコン薄膜層104Fをエッチングスト
ップ層として表側酸化シリコン層103Fをウェットエ
ッチング除去する。その後、残っているレジスト膜10
5を除去する。ここで、格子状梁107で囲まれた部分
が、図2の転写用マスクの小メンブレン領域に相当す
る。このようにしてマスクブランクス110が完成す
る。
ン薄膜層104Fの下にある表側酸化シリコン層103
Fは不要であるため、図1(g)に示すように、レジス
ト膜105及び裏側シリコン薄膜層104Bをマスクと
し、かつ表側シリコン薄膜層104Fをエッチングスト
ップ層として表側酸化シリコン層103Fをウェットエ
ッチング除去する。その後、残っているレジスト膜10
5を除去する。ここで、格子状梁107で囲まれた部分
が、図2の転写用マスクの小メンブレン領域に相当す
る。このようにしてマスクブランクス110が完成す
る。
【0029】このマスクブランクス110は、表裏両面
が同じSOI構造を有することにより、メンブレンマス
クの梁となる部分、あるいは外周の保持部(チャック固
定する部分)の表裏面の層構造が同じになり、両面に作
用する応力が同等となる。したがって、応力による反り
のないメンブレンマスクを作製することができる。
が同じSOI構造を有することにより、メンブレンマス
クの梁となる部分、あるいは外周の保持部(チャック固
定する部分)の表裏面の層構造が同じになり、両面に作
用する応力が同等となる。したがって、応力による反り
のないメンブレンマスクを作製することができる。
【0030】このマスクブランクス110から転写露光
装置用のマスクを作製する際は、この後、表側シリコン
薄膜層104Fの上にレジスト膜を塗布し、このレジス
ト膜に電子線描画装置などを使用して電子線散乱マスク
のパターンを露光し、現像する。これにより、表側シリ
コン薄膜層104F上にレジストパターンが形成され
る。次いで、このレジストパターンをマスクとして表側
シリコン薄膜層104Fをエッチングすることにより、
シリコンメンブレン(シリコン薄膜層)にステンシルパ
ターンが形成される。このようにして転写用マスク10
が完成する。
装置用のマスクを作製する際は、この後、表側シリコン
薄膜層104Fの上にレジスト膜を塗布し、このレジス
ト膜に電子線描画装置などを使用して電子線散乱マスク
のパターンを露光し、現像する。これにより、表側シリ
コン薄膜層104F上にレジストパターンが形成され
る。次いで、このレジストパターンをマスクとして表側
シリコン薄膜層104Fをエッチングすることにより、
シリコンメンブレン(シリコン薄膜層)にステンシルパ
ターンが形成される。このようにして転写用マスク10
が完成する。
【0031】図3は、転写用マスクを使用した分割転写
方式の電子線投影露光装置の光学系全体における結像関
係及び制御系の概要を示す図である。光学系の最上流に
配置されている電子銃1は、下方に向けて電子線を放射
する。電子銃1の下方には、コンデンサレンズ2及び照
明レンズ3が備えられており、電子線は、これらのレン
ズ2、3を通って、マスク10を照明する。
方式の電子線投影露光装置の光学系全体における結像関
係及び制御系の概要を示す図である。光学系の最上流に
配置されている電子銃1は、下方に向けて電子線を放射
する。電子銃1の下方には、コンデンサレンズ2及び照
明レンズ3が備えられており、電子線は、これらのレン
ズ2、3を通って、マスク10を照明する。
【0032】これらのレンズ2、3を主な構成要素とす
る照明光学系中には、図示されていないが、照明ビーム
成形開口やブランキング偏向器、ブランキング開口、照
明ビーム偏向器等が配置されている。照明光学系におい
て成形された照明ビームIBは、マスク10上で順次走
査され、照明光学系の視野内にあるマスク10の各サブ
フィールドの照明を行う。
る照明光学系中には、図示されていないが、照明ビーム
成形開口やブランキング偏向器、ブランキング開口、照
明ビーム偏向器等が配置されている。照明光学系におい
て成形された照明ビームIBは、マスク10上で順次走
査され、照明光学系の視野内にあるマスク10の各サブ
フィールドの照明を行う。
【0033】マスク10は多数のサブフィールドを有
し、静電チャックにより移動可能なマスクステージ11
に載置されている。マスクステージ11を光軸垂直面内
で移動させることにより、照明光学系の視野よりも広い
範囲に広がるマスク上の各サブフィールドを照明する。
し、静電チャックにより移動可能なマスクステージ11
に載置されている。マスクステージ11を光軸垂直面内
で移動させることにより、照明光学系の視野よりも広い
範囲に広がるマスク上の各サブフィールドを照明する。
【0034】マスク10の下方には第1投影レンズ1
5、第2投影レンズ19、及び、収差補正や像位置調整
に用いられる偏向器16(16−1〜16−6)が設け
られている。マスク10の一つのサブフィールドを通過
した電子線は、投影レンズ15、19、偏向器16によ
ってウェハ(感応基板)23上の所定の位置に結像され
る。ウェハ23上には適当なレジストが塗布されてお
り、レジスト上に電子線のドーズが与えられ、マスク1
0上のパターンが縮小(一例で1/4)されてウェハ2
3上に転写される。
5、第2投影レンズ19、及び、収差補正や像位置調整
に用いられる偏向器16(16−1〜16−6)が設け
られている。マスク10の一つのサブフィールドを通過
した電子線は、投影レンズ15、19、偏向器16によ
ってウェハ(感応基板)23上の所定の位置に結像され
る。ウェハ23上には適当なレジストが塗布されてお
り、レジスト上に電子線のドーズが与えられ、マスク1
0上のパターンが縮小(一例で1/4)されてウェハ2
3上に転写される。
【0035】マスク10とウェハ23の間を縮小率比で
内分する点にクロスオーバーC.O.が形成され、同ク
ロスオーバー位置にはコントラスト開口18が設けられ
ている。同開口18は、マスク10の非パターン部で散
乱された電子線がウェハ23に達しないように遮断す
る。
内分する点にクロスオーバーC.O.が形成され、同ク
ロスオーバー位置にはコントラスト開口18が設けられ
ている。同開口18は、マスク10の非パターン部で散
乱された電子線がウェハ23に達しないように遮断す
る。
【0036】ウェハ23は、静電チャックを介してXY
方向に移動可能なウェハステージ24上に載置されてい
る。マスクステージ11とウェハステージ24とを互い
に逆方向に同期走査することにより、投影光学系の視野
を越えて広がるデバイスパターンの各部を順次露光する
ことができる。
方向に移動可能なウェハステージ24上に載置されてい
る。マスクステージ11とウェハステージ24とを互い
に逆方向に同期走査することにより、投影光学系の視野
を越えて広がるデバイスパターンの各部を順次露光する
ことができる。
【0037】この電子線投影露光装置においては、マス
ク10が反りのない状態でチャッキングされるため、転
写されるパターンの精度が向上する。
ク10が反りのない状態でチャッキングされるため、転
写されるパターンの精度が向上する。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、表裏両面にSOI構造を有するウェハを使用
することにより、メンブレンマスクの梁となる部分の両
端面の層構造が同じになって両端面に作用する応力が同
等となる。これにより、反りのないメンブレンマスクを
提供することができる。また、このメンブレンマスクか
ら転写露光装置用の転写用マスクを作製すると、チャッ
キング不良やフォーカスエラーを軽減することができ
る。
によれば、表裏両面にSOI構造を有するウェハを使用
することにより、メンブレンマスクの梁となる部分の両
端面の層構造が同じになって両端面に作用する応力が同
等となる。これにより、反りのないメンブレンマスクを
提供することができる。また、このメンブレンマスクか
ら転写露光装置用の転写用マスクを作製すると、チャッ
キング不良やフォーカスエラーを軽減することができ
る。
【図1】本発明の実施の形態に係るメンブレンマスクと
その製造方法を模式的に説明する図である。
その製造方法を模式的に説明する図である。
【図2】図1のメンブレンマスクから作製される転写露
光装置用の転写用マスクの構成例を模式的に示す図であ
り、(A)はマスク全体の平面図であり、(B)は一部
の斜視図であり、(C)は一つの小メンブレン領域の平
面図である。
光装置用の転写用マスクの構成例を模式的に示す図であ
り、(A)はマスク全体の平面図であり、(B)は一部
の斜視図であり、(C)は一つの小メンブレン領域の平
面図である。
【図3】転写用マスクを使用した分割転写方式の電子線
投影露光装置の光学系全体における結像関係及び制御系
の概要を示す図である。
投影露光装置の光学系全体における結像関係及び制御系
の概要を示す図である。
【図4】一般的なシリコン薄膜からなるマスクを作製す
る方法を模式的に示す断面図である。
る方法を模式的に示す断面図である。
10 マスク 41 小メンブレ
ン領域 42 サブフィールド 43 スカート 45 マイナーストラット 101 シリコン支
持基板 102 シリコン活性層 103 酸化シリ
コン層 104 シリコン薄膜層 106 貼り付け
基板 105 レジスト膜 107 格子状梁 110 マスクブランクス
ン領域 42 サブフィールド 43 スカート 45 マイナーストラット 101 シリコン支
持基板 102 シリコン活性層 103 酸化シリ
コン層 104 シリコン薄膜層 106 貼り付け
基板 105 レジスト膜 107 格子状梁 110 マスクブランクス
Claims (5)
- 【請求項1】 面状に配列された多数の小メンブレン領
域、並びに、隣り合う該小メンブレン領域間に設けられ
た梁及び外周域に設けられた保持部を有するメンブレン
マスクであって、 前記梁及び保持部が、表裏両面にSilicon On Insulator
(SOI)構造を有することを特徴とするメンブレンマ
スク。 - 【請求項2】 前記表裏両面のSOI構造の厚さ・特性
が実質的に同じであることを特徴とする請求項1記載の
メンブレンマスク。 - 【請求項3】 前記小メンブレン領域となるシリコン活
性層が異種原子ドープにより残留引っ張り応力が付与さ
れていることを特徴とする請求項1又は2記載のメンブ
レンマスク。 - 【請求項4】 前記表裏両面のSOI構造上のシリコン
活性層が異種原子ドープにより残留引っ張り応力が付与
されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の
メンブレンマスク。 - 【請求項5】 面状に配列された多数の小メンブレン領
域、並びに、隣り合う該小メンブレン領域間に設けられ
た梁及び外周域に設けられた保持部を有するメンブレン
マスクの製造方法であって、 シリコン支持基板を準備し、 表面に酸化シリコン層を有する2枚の貼り付け基板を準
備し、 前記シリコン支持基板の表裏面に、前記2枚の貼り付け
基板を、各々の酸化シリコン層を前記支持基板の面に当
てて貼り付け、その後前記貼り付け基板を所望の厚さま
で研削して前記両酸化シリコン層の外面にシリコン活性
層を残すことにより両面SOI構造のウェハを作製し、 前記両シリコン活性層に異種原子をドープし、 該ドープされた裏側シリコン活性層に、前記梁及び保持
部に相当する部分をパターニングして、該パターニング
部分が残るようエッチングし、 次に、前記裏側酸化シリコン層を、前記パターニング部
分が残るようエッチング除去し、 次に、前記シリコン支持基板を、前記パターニング部分
が残るようエッチング除去し、 最後に、前記表側酸化シリコン層を、前記パターニング
部分が残るようエッチング除去する、工程を含むことを
特徴とするメンブレンマスク製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001373655A JP2003173963A (ja) | 2001-12-07 | 2001-12-07 | メンブレンマスク及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001373655A JP2003173963A (ja) | 2001-12-07 | 2001-12-07 | メンブレンマスク及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003173963A true JP2003173963A (ja) | 2003-06-20 |
Family
ID=19182332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001373655A Pending JP2003173963A (ja) | 2001-12-07 | 2001-12-07 | メンブレンマスク及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003173963A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007067329A (ja) * | 2005-09-02 | 2007-03-15 | Dainippon Printing Co Ltd | Soi基板、荷電粒子線露光用マスクブランクスおよび荷電粒子線露光用マスク |
-
2001
- 2001-12-07 JP JP2001373655A patent/JP2003173963A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007067329A (ja) * | 2005-09-02 | 2007-03-15 | Dainippon Printing Co Ltd | Soi基板、荷電粒子線露光用マスクブランクスおよび荷電粒子線露光用マスク |
JP4648134B2 (ja) * | 2005-09-02 | 2011-03-09 | 大日本印刷株式会社 | Soi基板、荷電粒子線露光用マスクブランクスおよび荷電粒子線露光用マスク |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20040420 |