JP2003173720A - ワイヤハーネスへの止水剤塗布方法および止水剤塗布具 - Google Patents

ワイヤハーネスへの止水剤塗布方法および止水剤塗布具

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JP2003173720A JP2002017083A JP2002017083A JP2003173720A JP 2003173720 A JP2003173720 A JP 2003173720A JP 2002017083 A JP2002017083 A JP 2002017083A JP 2002017083 A JP2002017083 A JP 2002017083A JP 2003173720 A JP2003173720 A JP 2003173720A
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浩代 ▲鮎▼沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数の電線からなるワイヤハーネスに対して
容易且つ確実に止水処理することのできるワイヤハーネ
スへの止水剤塗布方法およびこの止水剤塗布方法におい
て使用する止水剤塗布具を提供する。 【解決手段】 本発明のワイヤハーネスへの止水剤塗布
方法に使用するハサミ状治具31は、接近・離反自在に
設けられている一対の棒状部材32、32の対向面32
aに止水剤19を塗布した弾性的な発泡シート34が交
換自在に設けられている。そして、ハサミ状治具31に
より電線16を挟んで、ハサミ状治具31の対向面32
aに発泡シート34を介して塗布されている止水剤19
が電線16間に浸透される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のパネル貫
通穴に装着させるグロメットに挿通させるワイヤハーネ
スの電線間の止水処理を行なうために、電線を整列させ
て止水剤を塗布するワイヤハ ーネスへの止水剤塗布方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車の車室の内外を
仕切るパネル等を通して配索されるワイヤハーネスで
は、パネルに設けられている貫通穴にゴム製のグロメッ
トが装着される。このグロメットを通してワイヤハーネ
スが配索されることで、グロメットとパネル貫通穴との
間を確実にシールして、パネルの貫通穴から車室内へ浸
水するのを防止している。
【0003】しかし、グロメットとワイヤハーネスの電
線との間や各電線間に隙間があると、この隙間を通して
車室内に浸水する可能性があるので、これらの隙間もシ
ールする必要がある。
【0004】そこで、前記隙間をシールするために、特
開平10−172360号公報に示されているような装
置を用いて電線間の止水処理が行なわれている。すなわ
ち、図9に示すように、ワイヤハーネス組立用の配索板
11上には、複数本の電線からなる電線群を所定の配索
形態に応じた分岐形状に支持するために複数の電線群受
け治具15a,15b,15c,15d,15eが取付
けられており、その途中の所定位置には電線群に止水剤
を塗布して止水処理を行なうための止水処理用治具12
が配置されている。
【0005】止水処理用治具12では、配索板11の上
に支持軸13aを介して基板13を取付け、この基板1
3の上に所定間隔を置いて一対の電線保持部材14,1
4が立設されている。この電線保持部材14には、グロ
メット挿通部位の電線を1本ずつ縦方向に整列させて保
持するためのスリット17が各々設けられている。
【0006】このような装置を用いて、以下のようにし
て止水処理を行なう。すなわち、先ず、図10(A)に
示すように、配索版11上の電線保持部材14のスリッ
ト17によりグロメット挿通部位の電線16を縦方向の
平面上に整列させる。次に、図10(B)に示すよう
に、一対の電線保持部材14,14間において整列した
電線16に上側から逆U字状の止水剤吐出器18をセッ
トして止水剤19を塗布する。次に、図10(C)に示
すように、止水剤吐出器18の内部には多段のノズル1
8aが設けられており、各段のノズル18aにより電線
間に所要の粘度を有する止水剤19を塗布する。なお、
止水剤吐出器18の逆U字状を構成する一方の部材18
bは電線16のセットのために開閉自在となっている。
【0007】次に、止水剤吐出器18を取外した後、図
10(D)に示すように、止水剤19を塗布した電線1
6の一方の表面にこの電線16を束ねるための帯状フィ
ルム21を貼付して、基板13を下降させて電線16を
電線保持部材14、14から取り外す。そして、図10
(E)に示すように、帯状フィルム21を巻き締めて、
電線16を円形断面に結束する。
【0008】次に、図10(F)に示すように、帯状フ
ィルム21の結束位置の上にテープ22を巻き付けて、
電線16の断面寸法をグロメット23のハーネス挿通穴
に緊密嵌合する円形に整形すると共に、止水剤19を固
化させる。そして、最後に、図10(G)に示すよう
に、テープ22の巻き付け位置の上にグロメット23を
装着する。
【0009】また、特開平10−172361号公報に
は、上記止水処理用治具とは異なる構成の止水処理装置
により止水処理が行なわれている。すなわち、図11お
よび図12に示すように、止水処理装置24は、配索板
11上に設置した整列治具25と、該整列治具25に止
水剤19を供給する止水剤供給部26と、整列治具25
の下方に配置した電線群受け具27と、該電線群受け具
27に帯状フィルム28aを供給するフィルム供給部2
8を備えている。
【0010】整列治具25は、一対の電線ガイド板25
a,25bを支持棒25c,25dを介して立設すると
共に、電線16が垂直方向に一列に整列して通過可能な
間隔を設けた移送経路25eを設けている。止水剤供給
部26は、整列治具25の移送経路25eの途中に介在
して、電線16の止水剤19を塗布する長さに対応した
長さの回転体26bが一方の電線ガイド板25bに回転
自在に設けている。回転体26bの外周面には、止水剤
吐出機26dのノズル26fから定量毎供給される止水
剤19の液溜部26eが形成されている。
【0011】回転体26bは、移送経路25eに沿って
上方から順次移送される電線16により1ピッチ毎回転
すると共に、電線16を液溜部26e内に浸してから通
過させることで、電線16外周に止水剤19を塗布す
る。電線群受け具27は、落下供給される電線16を束
状に受承する受け皿27aを支脚27b上端に備えてい
る。また、フィルム供給部28は、繰り出された帯状フ
ィルム28aを所要寸法に切断するカッター28cを備
えている。
【0012】先ず、配索板11の電線受け治具15上で
布線された電線16のグロメットを取り付ける部位が、
電線ガイド板25a,25b間の移送経路25e内に上
方から押し込まれる。次いで、順次下方へ移送される間
に電線16は、止水剤19が溜っている液溜部26e内
に嵌入されることで、各々電線16外周に止水剤19が
均一に塗布された状態で受け皿27aの帯状フィルム2
8a上で集束される。そして、受け皿27aの帯状フィ
ルム28aが電線16に巻き付けられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記止
水処理用治具12においては、止水剤吐出器18に設け
られている多段のノズル18aから硬化性の止水剤を塗
布する場合には、止水剤がノズル18a部分で硬化して
しまい、メンテナンスに時間がかかるという問題があっ
た。また、上記止水処理装置24においては、止水剤を
確実に塗布することができるが、装置全体の設備費が増
大してコストアップに繋がるという問題があった。
【0014】本発明の目的は、上記従来の技術の問題点
に着目してなされたものであり、多数の電線からなるワ
イヤハーネスに対して容易且つ確実に止水剤を塗布する
ことのできるワイヤハーネスへの止水剤塗布方法および
止水剤塗布具を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1記載のワイヤハーネスへの止水
剤塗布方法は、パネル貫通穴へ取付けられる装着用グロ
メットに挿通させるワイヤハーネスの電線間に止水剤を
塗布するワイヤハーネスへの止水剤塗布方法であって、
一対の棒状部材を互いに接近・離反自在なハサミ状治具
の当該棒状部材の対向面に予め止水剤を塗布させ、複数
の前記電線を前記棒状部材により挟み、所定の押圧力を
加えることで前記止水剤を電線間に浸透させることを特
徴とする。
【0016】前記構成のワイヤハーネスへの止水剤塗布
方法によれば、接近・離反自在に設けられているハサミ
状治具の一対の棒状部材の対向面上に止水剤を塗布して
おき、ハサミ状治具により電線を挟んで、ハサミ状治具
の対向面に塗布されている止水剤を電線間に浸透させる
ので、容易且つ短時間で止水剤を塗布することができ
る。また、ノズルを使用しないので、途中で止水剤が硬
化して詰まることもない。
【0017】本発明の請求項2記載のワイヤハーネスへ
の止水剤塗布方法は、請求項1記載のワイヤハーネスへ
の止水剤塗布方法であって、前記棒状部材の対向面上に
は弾性的な非接着性シートが交換自在に設けられてお
り、該非接着性シート上に前記止水剤が塗布されている
ことを特徴とする。
【0018】前記構成のワイヤハーネスへの止水剤塗布
方法によれば、止水剤が塗布された弾性的な非接着性シ
ートを介してハサミ状治具により電線を挟むので、電線
を傷付けることなく止水剤を電線間に浸透させることが
できる。また、止水剤を塗布している非接着性シートは
交換自在なので、メンテナンスが容易になる。
【0019】本発明の請求項3記載のワイヤハーネスへ
の止水剤塗布方法は、パネル貫通穴へ取付けられる装着
用グロメットに挿通させるワイヤハーネスの電線間に止
水剤を塗布するワイヤハーネスへの止水剤塗布方法であ
って、一対の板状部材を互いに接近・離反自在な開閉式
治具の当該板状部材の押圧面に予め止水剤を塗布させ、
複数の前記電線を前記板状部材により挟み、所定の押圧
力を加えることで前記止水剤を電線間に浸透させること
を特徴とする。
【0020】前記構成のワイヤハーネスへの止水剤塗布
方法によれば、接近・離反自在に設けられている開閉式
治具の一対の板状部材の押圧面上に止水剤を塗布してお
き、開閉式治具により電線を挟んで、開閉式治具の押圧
面に塗布されている止水剤を電線間に浸透させるので、
容易且つ短時間で止水剤を塗布することができる。な
お、開閉式とは、一対の板状部材の相対的な回動移動に
より電線を挟む場合の他、相対的な平行移動により電線
を挟む場合等も含むものである。
【0021】本発明の請求項4記載の止水剤塗布具は、
パネル貫通穴へ取付けられる装着用グロメットに挿通さ
せるワイヤハーネスの電線間に止水剤を塗布する止水剤
塗布具であって、互いに接近・離反自在の一対の棒状部
材と、該棒状部材の対向する面上に交換自在に取付けら
れると共に前記面上に前記止水剤を塗布する非接着性シ
ートとを備え、一対の前記棒状部材を接近させて複数の
前記電線を挟むことにより前記非接着性シートに塗布さ
れた前記止水剤を前記電線に塗布することを特徴とす
る。
【0022】前記構成の止水剤塗布具によれば、接近・
離反自在に設けられているハサミ状治具の一対の棒状部
材により止水剤が塗布された弾性的な非接着性シートを
介して電線を挟んで、ハサミ状治具の対向面に塗布され
ている止水剤を電線間に浸透させるので、容易且つ短時
間で止水剤を塗布することができる。また、弾性的な非
接着シートを介して電線を挟むので、電線を傷付けるこ
となく止水剤を電線間に浸透させることができる。ま
た、ノズルを使用しないので、途中で止水剤が硬化して
詰まることもなく、止水剤を塗布している非接着性シー
トは交換自在なので、メンテナンスが容易になる。
【0023】本発明の請求項5記載の止水剤塗布具は、
パネル貫通穴へ取付けられる装着用グロメットに挿通さ
せるワイヤハーネスの電線間に止水剤を塗布する止水剤
塗布具であって、内側面に凹凸形状の押圧面を有し、互
いに接近・離反自在の一対の板状部材を備え、一対の前
記板状部材を接近させて複数の前記電線を挟むことによ
り前記押圧面上の前記止水剤を前記電線に塗布すること
を特徴とする。
【0024】前記構成の止水剤塗布具によれば、内側面
に凹凸形状の押圧面を有し、接近・離反自在に設けられ
ている開閉式治具の一対の板状部材の押圧面に止水剤が
塗布され、前記板状部材を接近させて複数の電線を挟む
ことで、開閉式治具の凹凸形状の押圧面に塗布されてい
る止水剤を電線間に浸透させるので、容易且つ短時間で
確実に止水剤を塗布することができる。
【0025】本発明の請求項6記載の止水剤塗布具は、
前記板状部材の端部が回動自在にヒンジ結合されてお
り、一対の各々前記押圧面上の前記凹凸形状が相対的に
半ピッチずれていることを特徴とする。前記構成の止水
剤塗布具によれば、開閉式治具がヒンジ結合で一体化さ
れており、一対の各々押圧面上の凹凸形状が相対的に半
ピッチずれているので、開閉式治具がヒンジ部を中心に
回動させて閉じることで、一方の板状部材の凹部と他方
の板状部材の凸部とが係合する。従って、押圧面上に塗
布した止水剤が凹凸間に挟まれた複数の電線間の隙間に
確実に浸透され、一層確実且つ容易に止水剤を塗布する
ことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明のワイヤハーネスへ
の止水剤塗布方法および止水剤塗布具の第1実施形態を
図1乃至図4に基づいて詳細に説明する。図1は本発明
のワイヤハーネスへの止水剤塗布方法の第1実施形態を
示す斜視図、図2は図1におけるII方向から観た側面
図、図3は本発明に係る止水剤塗布具の第1実施形態を
示す側面図、図4は図3における非接着性シートをIV
方向から観た平面図である。なお、従来技術と共通する
部分については同じ符号を用い、重複する構成及び作用
の説明は省略する。
【0027】図3に示すように、本実施形態に係る止水
剤塗布具としてのハサミ状治具31は、ピン33により
ハサミ状に結合されており、該ピンを中心に互いに接近
・離反自在な平面状の対向面32a、32aを有する一
対の棒状部材32、32から構成されている。対向面3
2a、32aには、非接着性シートとしての発泡シート
34が、例えば取付け具としてのクリップ35により交
換自在に取付けられている。図4に示すように、この発
泡シート34は弾性的なものであり、止水剤19が中央
部に塗布されている。なお、非接着性シートとしては、
発泡シート34の他にも、PPやETFE等でもよい。
【0028】次に、本実施形態に係るワイヤハーネスへ
の止水剤塗布方法について説明する。図4に示すよう
に、予め発泡シート34の内側面に止水剤19を塗布し
ておく。そして、図3に示すように、この発泡シート3
4をハサミ状治具31の一対の棒状部材32、32の対
向面32a、32aに取付けておく。なお、発泡シート
34に塗布する止水剤19の塗布量を電線16の本数に
応じて調整して、最適量の止水剤19を電線16に塗布
するようにする。
【0029】次に、図1及び図2に示すように、棒状部
材32、32の取っ手32b、32bを握って、ハサミ
で切るようにして棒状部材32、32を互いに接近させ
る。これにより、一対の電線保持部材14、14(図9
参照)により保持されている電線16を発泡シート34
を介して挟むことで、電線16には所定の押圧力で発泡
シート34が押し付けられ、発泡シート34に塗布され
ている止水剤19が電線16に塗布される。
【0030】従って、ハサミ状治具31により発泡シー
ト34を介して電線16を挟んで、発泡シート34に塗
布されている止水剤19を電線16間に浸透させるの
で、容易に且つ短時間で電線16に止水剤19を塗布す
ることができる。また、ノズルを使用しないので、途中
で止水剤が硬化して詰まることもない。また、ハサミ状
治具31により止水剤19が塗布された発泡シート34
を介して電線16を挟むので、電線16を傷付けること
なく止水剤19を電線16間に浸透させることができ
る。更に、発泡シート34は交換自在なので、メンテナ
ンスが容易になる。
【0031】なお、上述した本実施形態のワイヤハーネ
スへの止水剤塗布方法およびこの止水剤塗布方法におい
て使用する止水剤塗布具においては、1枚の発泡シート
34をハサミ状治具31により挟んで、止水剤19を電
線16に塗布するようにしたが、各棒状部材32、32
の各々対向面32a、32aに1枚ずつの発泡シート3
4を取付けるようにしても全く同様の作用、効果を得る
ことができる。また、対向面32a、32aの形状は平
面状であったが、相対的に半ピッチずらした凹凸形状に
することも可能である。
【0032】次に、本発明のワイヤハーネスへの止水剤
塗布方法および止水剤塗布具の第2実施形態を図5乃至
図8に基づいて詳細に説明する。図5は本発明のワイヤ
ハーネスへの止水剤塗布方法の第2実施形態を示す斜視
図、図6は図5における側面図、図7は本発明に係る止
水剤塗布具の第2実施形態を示す斜視図、図8は図7に
おける止水剤を塗布具上に配置した状態を示す斜視図で
ある。なお、従来技術と共通する部分については同じ符
号を用い、重複する構成及び作用の説明は省略する。
【0033】図7に示すように、本実施形態に係る止水
剤塗布具としての開閉式治具41は、一対の板状部材4
2,42がヒンジ部43により矢印方向に開閉自在に一
体化されている。この板状部材42の内側面には、凹凸
状(断面ジグザグ形状)の押圧面42aが形成されてい
る。この一対の押圧面42a,42aの凹凸形状のピッ
チは、相対的に半ピッチずれており、例えば、一方の押
圧面42aの凸部が他方の押圧面42aの凹部に係合す
るように形成されている。また、この押圧面42a上に
は止水剤19が塗布されるもので、非接着性材料(又は
難接着材料)であるPPやフッ素樹脂から成形されてい
る。
【0034】次に、本実施形態に係るワイヤハーネスへ
の止水剤塗布方法について説明する。図8に示すよう
に、例えば、ワイヤハーネスを布線する配索板11(図
9参照)上で、開閉式治具41を開放した状態で押圧面
42a上に止水剤19が塗布ノズル46から塗布され
る。なお、押圧面42a上に塗布する止水剤19の塗布
量は電線の本数に応じて調整して、最適量の止水剤19
を塗布するようにする。次に、板状部材42,42の止
水剤19を塗布した押圧面42a上にグロメットに挿通
される所定本数の電線16を両方の押圧面42a,42
a上又は一方の押圧面42a上に配置させる。
【0035】次に、図5及び図6に示すように、一対の
板状部材42,42が、外側から折り畳むようにして、
ヒンジ部43を中心に内側に回動させる。そして、電線
16が両押圧面42a,42aに挟み込まれるまで外側
から押圧力を加える。これにより、電線16が一方の押
圧面42aの凹部に他方の押圧面42aの凸部により押
し込まれ、押圧面42aの凹凸形状に沿ってジグザグ状
に整列移動する。この時、押圧面42a上に塗布された
止水剤19が電線16の両側面から押し付けられ、電線
16の両側面に塗布されると共に隣接する電線16,1
6間の隙間に浸透される。
【0036】従って、止水剤19を塗布した開閉式治具
41により電線16を挟んで、止水剤19を電線16間
に浸透させるので、容易に且つ短時間で電線16に止水
剤19を塗布することができる。また、止水剤19が塗
布される板状部材42の少なくとも押圧面42aが非接
着性材料から成るので、直接止水剤19を塗布しても、
作業後に付着して硬化した止水剤19を容易に取り除く
ことができ、容易に再使用することができる。
【0037】なお、上述した本実施形態のワイヤハーネ
スへの止水剤塗布方法およびこの止水剤塗布方法におい
て使用する止水剤塗布具においては、押圧面42aの形
状がジグザグ形状のものを一例に説明したが、円弧状の
波形形状でも良い。また、押圧面42a上に直接止水剤
19を塗布したが、第1実施形態のように発泡シート上
に止水剤19を塗布して、発泡シートを介して止水剤1
9を塗布するようにしても良い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1,
2,4記載のワイヤハーネスへの止水剤塗布方法および
止水剤塗布具によれば、接近・離反自在に設けられてい
るハサミ状治具の一対の棒状部材により止水剤の塗布さ
れた非接着性シートを介して電線を挟むことで、ハサミ
状治具の対向面に塗布されている止水剤を電線間に浸透
させることができる。従って、対向面に塗布した止水剤
を容易に且つ短時間で確実に電線間に塗布することがで
きると共に、ノズルを使用しないので、途中で止水剤が
硬化して詰まることもない。また、交換自在な非接着性
シートを介して電線を挟むので、電線を傷付けることな
く止水剤を電線間に塗布することができ、メンテナンス
が容易になる。
【0039】また、本発明の請求項3,5,6記載のワ
イヤハーネスへの止水剤塗布方法および止水剤塗布具に
よれば、ヒンジ結合により接近・離反自在に設けられて
いる開閉式治具の一対の板状部材の内側面に相対的に半
ピッチずれている凹凸形状の押圧面を有し、該押圧面上
に止水剤を塗布しておき、開閉式治具により電線を挟む
ことで、押圧面に塗布されている止水剤を凹凸間に挟ま
れた複数の電線間に浸透させることができる。従って、
押圧面上に塗布した止水剤を容易且つ短時間で確実に電
線間に塗布することができる。また、開閉式治具がヒン
ジ部を中心に回動することで、一対の押圧面上の凹凸形
状が係合するので、一層確実且つ容易に止水剤を塗布す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワイヤハーネスへの止水剤塗布方
法の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1におけるII方向から観た側面図である。
【図3】本発明に係る止水剤塗布具の一実施形態を示す
側面図である。
【図4】図3における非接着性シートをIV方向から観
た平面図である。
【図5】本発明のワイヤハーネスへの止水剤塗布方法の
第2実施形態を示す斜視図である。
【図6】図5における側面図である。
【図7】本発明に係る止水剤塗布具の第2実施形態を示
す斜視図である。
【図8】図7における止水剤を塗布具上に配置した状態
を示す斜視図である。
【図9】従来の止水処理用治具を示す斜視図である。
【図10】図9におけるワイヤハーネスの止水処理の手
順を示す工程図である。
【図11】従来の止水処理装置を示す斜視図である。
【図12】図11におけるワイヤハーネスの止水処理の
手順を示す概略図である。
【符号の説明】
16 電線 19 止水剤 31 ハサミ状治具(止水剤塗布具) 32 棒状部材 32a 対向面 34 発泡シート(非接着性シート) 41 開閉式治具(止水剤塗布具) 42 板状部材 42a 押圧面 43 ヒンジ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲鮎▼沢 浩代 静岡県裾野市御宿1500 矢崎部品株式会社 内 Fターム(参考) 5G327 EA08 5G363 AA01 BA02 CA05 CB08 DC02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル貫通穴へ取付けられる装着用グロ
    メットに挿通させるワイヤハーネスの電線間に止水剤を
    塗布するワイヤハーネスへの止水剤塗布方法であって、 一対の棒状部材を互いに接近・離反自在なハサミ状治具
    の当該棒状部材の対向面に予め止水剤を塗布させ、 複数の前記電線を前記棒状部材により挟み、所定の押圧
    力を加えることで前記止水剤を電線間に浸透させること
    を特徴とするワイヤハーネスへの止水剤塗布方法。
  2. 【請求項2】 前記棒状部材の対向面上には弾性的な非
    接着性シートが交換自在に設けられており、該非接着性
    シート上に前記止水剤が塗布されていることを特徴とす
    る請求項1記載のワイヤハーネスへの止水剤塗布方法。
  3. 【請求項3】 パネル貫通穴へ取付けられる装着用グロ
    メットに挿通させるワイヤハーネスの電線間に止水剤を
    塗布するワイヤハーネスへの止水剤塗布方法であって、 一対の板状部材を互いに接近・離反自在な開閉式治具の
    当該板状部材の押圧面に予め止水剤を塗布させ、 複数の前記電線を前記板状部材により挟み、所定の押圧
    力を加えることで前記止水剤を電線間に浸透させること
    を特徴とするワイヤハーネスへの止水剤塗布方法。
  4. 【請求項4】 パネル貫通穴へ取付けられる装着用グロ
    メットに挿通させるワイヤハーネスの電線間に止水剤を
    塗布する止水剤塗布具であって、 互いに接近・離反自在の一対の棒状部材と、該棒状部材
    の対向する面上に交換自在に取付けられると共に前記面
    上に前記止水剤を塗布する非接着性シートと、を備え、 一対の前記棒状部材を接近させて複数の前記電線を挟む
    ことにより前記非接着性シートに塗布された前記止水剤
    を前記電線に塗布することを特徴とする止水剤塗布具。
  5. 【請求項5】 パネル貫通穴へ取付けられる装着用グロ
    メットに挿通させるワイヤハーネスの電線間に止水剤を
    塗布する止水剤塗布具であって、 内側面に凹凸形状の押圧面を有し、互いに接近・離反自
    在の一対の板状部材を備え、 一対の前記板状部材を接近させて複数の前記電線を挟む
    ことにより前記押圧面上の前記止水剤を前記電線に塗布
    することを特徴とする止水剤塗布具。
  6. 【請求項6】 前記板状部材の端部が回動自在にヒンジ
    結合されており、一対の各々前記押圧面上の前記凹凸形
    状が相対的に半ピッチずれていることを特徴とする請求
    項5記載の止水剤塗布具。
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