JP2003173094A - 画像形成方法および装置 - Google Patents

画像形成方法および装置

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JP2003173094A
JP2003173094A JP2001373693A JP2001373693A JP2003173094A JP 2003173094 A JP2003173094 A JP 2003173094A JP 2001373693 A JP2001373693 A JP 2001373693A JP 2001373693 A JP2001373693 A JP 2001373693A JP 2003173094 A JP2003173094 A JP 2003173094A
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JP2001373693A
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Katsuhiro Shukuri
勝博 宿理
Minoru Yamaguchi
実 山口
Susumu Kamimura
進 上村
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置において、周囲環境の変化によ
らず安定した印字品質を得る。 【解決手段】 トナー像転写後の感光体ドラム1の表面
に残留したトナーを現像ローラ4に回収しながら印字媒
体への印字を行う画像形成装置であって、感光体ドラム
1に形成された潜像にトナーを付着させてトナー像とす
る現像ローラ4と、現像ローラ4により感光体ドラム1
上に可視化されたトナー像を印字媒体に転写する転写ロ
ーラ7と、転写ローラ7に可変的に転写バイアスを印加
する可変転写電源13と、可変転写電源13により転写
ローラ7に印加される転写バイアスを湿度環境に基づい
て、または印字媒体の表面印字時と裏面印字時とで調整
するエンジン制御部14とを有する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成方法およ
び装置に関し、特に、トナー像転写後の感光体表面に残
留したトナーを現像手段に回収しながら印字を行う画像
形成技術に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真方式による画像形成装置
においては、感光体に潜像を形成し、その潜像をトナー
で可視化した後に印字媒体にトナー像を転写するように
なっている。そして、感光体に転写残トナーが残留する
ために、その転写残トナーをクリーニングブレードなど
のクリーニング手段でクリーニングして回収ボックスに
回収したり、一旦クリーニングした後に現像器まで搬送
して再使用するのが一般的であった。
【0003】しかしながら、転写残トナーを回収ボック
スに回収する技術では、当然に回収ボックスが必要とな
って装置が大きくなり、さらには、満杯になった回収ボ
ックスを廃棄(処理)する必要がある。
【0004】また、一旦クリーニングした後に現像器ま
で搬送して転写残トナーを再利用するトナーリサイクル
技術では、転写残トナーの搬送手段が必要となって装置
が大型化する。
【0005】そのために、近年においては、画像形成装
置の小型化を図る上で、転写残トナーを現像器でクリー
ニングすると同時に感光体上の潜像を現像する現像同時
クリーニング技術が広く用いられるようになった。
【0006】ここで、非磁性一成分現像技術は、現像剤
供給部材としての現像ローラと感光体とを直接接触させ
て現像を行うため、現像と同時に感光体上に残留してい
る転写残トナーを掻きとる効果が強く、現像同時クリー
ニング方式に適した現像技術である。また、重合トナー
は球形形状のために感光体との接触面積が小さいので、
転写効率が良く転写残トナーが少ないため、現像同時ク
リーニング方式を用いた電子写真画像形成装置に適して
いる。
【0007】ここで、図5は現像同時クリーニング方式
を備えた従来の電子写真画像形成装置であるレーザプリ
ンタを示す概略図である。
【0008】図5に示すように、レーザプリンタには、
基材であるアルミニウム素管の外周面上に20μm程度
の感光層が塗布された感光体ドラム1が備えられてい
る。感光体ドラム1の周囲には、当該感光体ドラム1の
表面を所定の電位に一様に帯電させる帯電器2、一様電
位に帯電された感光体ドラム1の表面にレーザ光を照射
して電荷を部分的に喪失させることにより静電潜像を形
成する露光装置3、感光体ドラム1上に形成された静電
潜像をトナーにより顕画化してトナー像にする現像ロー
ラ4、感光体ドラム1との間に一定のニップ幅を備え、
媒体収納部(図示せず)から給紙されてきた印字媒体上
にトナー像を転写する転写ローラ7、転写後の感光体ド
ラム1上の残留物を除去するクリーニングブラシ10が
配置されている。
【0009】現像ローラ4には、この現像ローラ4の表
面にトナーを供給するトナー供給ローラ(現像剤供給部
材)6が現像ローラ4に近接配置されている。また、現
像ローラ4には、トナー供給ローラ6によって供給され
たトナーを薄層化および摩擦帯電するトナー薄層化ブレ
ード5が圧接されている。
【0010】さらに、現像ローラ4には、現像ローラ4
へバイアス電圧を印加して現像ローラ4のトナーを感光
体ドラム1の表面へ付着させ、これによって感光体ドラ
ム1上の静電潜像を顕像化する現像バイアス電源(図示
せず)が電気的に接続されている。
【0011】ここで、トナー供給ローラ6は基材である
金属シャフトの外周面上にウレタンを発泡したものから
なり、現像ローラ4は、同じく基材である金属シャフト
の外周面上にウレタンあるいはシリコンを層状に形成し
たものからなる。また、トナー薄層化ブレード5は、ス
テンレスあるいはステンレス板金先端にウレタンやシリ
コンゴムを成型したものからなる。さらに、転写ローラ
7は、基材である金属シャフトの回りに導電性発泡体が
配置されたものからなる。なお、転写ローラ7の中心で
ある金属シャフトには、高圧電源11によりトナーの極
性とは逆極性の転写バイアスが印加されており、これに
よって感光体ドラム1上の可視化されたトナー像が印字
媒体上へ転写される。
【0012】また、トナー像転写後の媒体搬送路上に
は、相互に圧接回転して印字媒体に転写されたトナー像
を熱定着する定着ローラおよび加圧ローラからなる定着
器8が配置されている。
【0013】次に、このようなレーザプリンタの印字動
作について説明する。
【0014】ドットマトリクスデータに展開された印字
データは、露光装置3から照射されるレーザ光によって
感光体ドラム1の表面に静電潜像として形成される。
【0015】形成された静電潜像は感光体ドラム1の回
転によって現像位置に到達し、ここで、現像ローラ4か
らトナーが付着してトナー像となる。
【0016】このトナー像は、感光体ドラム1の回転に
伴って転写ローラ7の位置に達する。ここで、像形成に
同期して媒体収納部から搬送されてきた印字媒体の表面
にトナー像が転写ローラ7の電界によって引き付けられ
て転写される。トナー像の転写された印字媒体は定着器
8に搬送され、ここでトナー像が印字媒体に加熱定着さ
れる。
【0017】一方、転写ローラ7によって転写されずに
感光体ドラム1上に残ったトナー(残留トナー)は感光
体ドラム1の回転に伴って帯電器2を通過する。このと
き感光体ドラム1はトナーと同極性に帯電され、次の印
字信号に応じて露光装置3によって露光されて静電潜像
が形成される。現像バイアスはトナーと同極性であり感
光体ドラム1の帯電電位より低く設定されているので、
背景部の残留トナーは現像ローラ4に回収されてクリー
ニングされ、また露光部にはトナーが現像される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このような現像同時ク
リーニング方式を用いた電子写真画像形成装置において
は、転写残トナーを少なくして現像時に残留トナーが完
全にクリーニングされ、次の印字に現れないようにする
ことが重要である。
【0019】しかしながら、転写効率は印字媒体の含水
率すなわち周囲環境によって影響を受けるため、周囲環
境が変化すると残留トナー量が変化してしまい現像時の
クリーニング性能が低下するという問題があった。
【0020】一般的に転写出力は常温・常湿環境で最大
の転写効率が得られるように設定するが、このような設
定によれば、高湿環境下では印字媒体含水率が高くなり
印字媒体の抵抗が低下するために、常温・常湿で適した
転写出力では印字媒体が十分に帯電されずに転写効率が
低下してしまう。すると、転写残トナーが多くなって現
像と同時に感光体ドラムがクリーニングされずにゴース
ト画像が発生することになる。
【0021】また、前述した設定によれば、低湿環境下
では印字媒体含水率が低くなり印字媒体の抵抗が高くな
るために、印字媒体が過剰に帯電して感光体ドラム上の
トナー像がきれいに印字媒体に転写されずに飛び散った
印字、いわゆるモトリング画像が発生する。
【0022】さらに、両面印字においては、印字媒体が
定着器を通り、乾燥した状態で再び転写工程を通過する
ので、印字媒体表面に適した転写出力と印字媒体裏面に
適した転写出力は異なる。しかも、周囲環境が異なり、
もともとの印字媒体含水率が異なれば一度定着器を通過
した裏面印字のときの印字媒体含水率も異なるため、裏
面印字時の最適転写出力も周囲環境によって異なるとい
う問題がある。
【0023】すなわち、表面印字、裏面印字を問わず、
高湿環境下では前のイメージ像がクリーニングされずに
ゴースト像が発生したり、低湿環境下ではモトリング画
像が発生したりする。
【0024】そこで、本発明は、周囲環境の変化によら
ず安定した印字品質を得ることのできる画像形成技術を
提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の画像形成方法は、トナー像転写後の感光体
表面に残留したトナーを現像手段に回収しながら印字媒
体への印字を行う画像形成方法であって、感光体上に可
視化されたトナー像を印字媒体に転写する転写手段に印
加される転写バイアスを湿度環境に応じて、または印字
媒体の表面印字時と裏面印字時とで変化させるようにし
たものである。
【0026】また、この課題を解決するために、本発明
の画像形成装置は、トナー像転写後の感光体表面に残留
したトナーを現像手段に回収しながら印字媒体への印字
を行う画像形成装置であって、感光体に形成された潜像
にトナーを付着させてトナー像とする現像手段と、現像
手段により感光体上に可視化されたトナー像を印字媒体
に転写する転写手段と、転写手段に可変的に転写バイア
スを印加する可変転写電源と、可変転写電源により転写
手段に印加される転写バイアスを湿度環境に基づいて、
または印字媒体の表面印字時と裏面印字時とで調整する
転写出力調整手段とを有する構成としたものである。
【0027】これにより、周囲環境の変化によらず安定
した印字品質を得ることが可能になる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、トナー像転写後の感光体表面に残留したトナーを現
像手段に回収しながら印字媒体への印字を行う画像形成
方法であって、感光体上に可視化されたトナー像を印字
媒体に転写する転写手段に印加される転写バイアスを湿
度環境に応じて変化させる画像形成方法であり、周囲環
境の変化によらず安定した印字品質を得ることが可能に
なるという作用を有する。
【0029】本発明の請求項2に記載の発明は、トナー
像転写後の感光体表面に残留したトナーを現像手段に回
収しながら印字媒体への印字を行う画像形成方法であっ
て、感光体上に可視化されたトナー像を印字媒体に転写
する転写手段に印加される転写バイアスを、印字媒体の
表面印字時と裏面印字時とで変化させる画像形成方法で
あり、周囲環境の変化によらず安定した印字品質を得る
ことが可能になるという作用を有する。
【0030】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2記載の発明において、湿度環境が高くなるほ
ど、または裏面印字時よりも表面印字時の方が、転写バ
イアスを高くする画像形成方法であり、周囲環境の変化
によらず安定した印字品質を得ることが可能になるとい
う作用を有する。
【0031】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1〜3の何れか一項に記載の発明において、転写手段に
印加される転写バイアスは、所定の標準転写出力値に対
して±30%の範囲で変化させる画像形成方法であり、
周囲環境の変化によらず安定した印字品質を得ることが
可能になるという作用を有する。
【0032】本発明の請求項5に記載の発明は、トナー
像転写後の感光体表面に残留したトナーを現像手段に回
収しながら印字媒体への印字を行う画像形成装置であっ
て、感光体に形成された潜像にトナーを付着させてトナ
ー像とする現像手段と、現像手段により感光体上に可視
化されたトナー像を印字媒体に転写する転写手段と、転
写手段に可変的に転写バイアスを印加する可変転写電源
と、可変転写電源により転写手段に印加される転写バイ
アスを湿度環境に基づいて調整する転写出力調整手段と
を有する画像形成装置であり、周囲環境の変化によらず
安定した印字品質を得ることが可能になるという作用を
有する。
【0033】本発明の請求項6に記載の発明は、トナー
像転写後の感光体表面に残留したトナーを現像手段に回
収しながら印字媒体への印字を行う画像形成装置であっ
て、感光体に形成された潜像にトナーを付着させてトナ
ー像とする現像手段と、現像手段により感光体上に可視
化されたトナー像を印字媒体に転写する転写手段と、転
写手段に可変的に転写バイアスを印加する可変転写電源
と、可変転写電源により転写手段に印加される転写バイ
アスを、印字媒体の表面印字時と裏面印字時とで変化さ
せる転写出力調整手段とを有する画像形成装置であり、
周囲環境の変化によらず安定した印字品質を得ることが
可能になるという作用を有する。
【0034】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
5または6記載の発明において、転写出力調整手段は、
湿度環境が高くなるほど、または裏面印字時よりも表面
印字時の方が、転写バイアスを高くする画像形成装置で
あり、周囲環境の変化によらず安定した印字品質を得る
ことが可能になるという作用を有する。
【0035】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
5〜7の何れか一項に記載の発明において、転写出力調
整手段は、転写手段に印加される転写バイアスを所定の
標準転写出力値に対して±30%の範囲で変化させる画
像形成装置であり、周囲環境の変化によらず安定した印
字品質を得ることが可能になるという作用を有する。
【0036】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
5〜8の何れか一項に記載の発明において、画像形成装
置は、印字条件の設定が可能となっている画像形成装置
であり、周囲環境の変化によらず安定した印字品質を得
ることが可能になるという作用を有する。
【0037】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項5〜9の何れか一項に記載の発明において、トナーは
重合トナーである画像形成装置であり、周囲環境の変化
によらず安定した印字品質を得ることが可能になるとい
う作用を有する。
【0038】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図4を用いて説明する。なお、これらの図面におい
て同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複
した説明は省略されている。
【0039】図1は現像同時クリーニング方式を備えた
本発明の一実施の形態の電子写真画像形成装置であるレ
ーザプリンタを示す概略図である。
【0040】図1に示すように、レーザプリンタには、
基材であるアルミニウム素管の外周面上に20μm程度
の感光層が塗布された感光体ドラム(感光体)1が備え
られている。感光体ドラム1の周囲には、当該感光体ド
ラム1の表面を所定の電位に一様に帯電させる帯電器
2、一様電位に帯電された感光体ドラム1の表面にレー
ザ光を照射して電荷を部分的に喪失させることにより静
電潜像を形成する露光装置3、感光体ドラム1上に形成
された静電潜像をトナーにより顕画化してトナー像にす
る現像ローラ(現像手段)4、感光体ドラム1との間に
一定のニップ幅を備え、媒体収納部(図示せず)から給
紙されてきた印字媒体上に感光体ドラム1上の可視化さ
れたトナー像を転写する転写ローラ(転写手段)7、転
写後の感光体ドラム1上の残留物を除去するクリーニン
グブラシ10が配置されている。
【0041】現像ローラ4には、この現像ローラ4の表
面にトナーを供給するトナー供給ローラ(現像剤供給部
材)6が現像ローラ4に近接配置されている。また、現
像ローラ4には、トナー供給ローラ6によって供給され
たトナーを薄層化および摩擦帯電するトナー薄層化ブレ
ード5が圧接されている。
【0042】ここで、トナー供給ローラ6は基材である
金属シャフトの外周面上にウレタンを発泡したものから
なり、現像ローラ4は、同じく基材である金属シャフト
の外周面上にウレタンあるいはシリコンを層状に形成し
たものからなる。また、トナー薄層化ブレード5は、ス
テンレスあるいはステンレス板金先端にウレタンやシリ
コンゴムを成型したものからなる。さらに、転写ローラ
7は、基材である金属シャフトの回りに導電性発泡体が
配置されたものからなる。
【0043】転写ローラ7の中心である金属シャフトに
は、トナーの極性とは逆極性の転写バイアスを可変的に
転写ローラ7へ印加する可変転写電源13が電気的に接
続されている。そして、これによって感光体ドラム1上
の可視化されたトナー像が印字媒体上へ転写される。
【0044】さらに、可変転写電源13の転写出力設定
モードが選択設定可能なパソコン画面であるモニタ12
と、このモニタ12で設定された転写出力設定モードの
信号を受信して、当該モードに対応した転写バイアスが
転写ローラ7に印加されるよう可変転写電源13の出力
を制御するエンジン制御部(転写出力調整手段)14が
設けられている。なお、モニタ12によりエンジン制御
部14を介して可変転写電源13の出力を設定しない場
合には、記憶手段(図示せず)に格納されている印字媒
体の種類別に設定された標準の転写出力値がエンジン制
御部14に取り込まれ、当該転写出力値が可変転写電源
13から出力されるようになっている。
【0045】また、トナー像転写後の媒体搬送路上に
は、相互に圧接回転して印字媒体に転写されたトナー像
を熱定着する定着ローラおよび加圧ローラからなる定着
器8が配置されている。
【0046】なお、本実施の形態の画像形成装置におい
て、トナーには重合トナーが用いられて転写効率の向上
が図られている。
【0047】次に、このようなレーザプリンタの印字動
作について説明する。
【0048】ドットマトリクスデータに展開された印字
データは、露光装置3から照射されるレーザ光によって
感光体ドラム1の表面に静電潜像として形成される。
【0049】形成された静電潜像は感光体ドラム1の回
転によって現像位置に到達し、ここで、現像ローラ4か
らトナーが付着してトナー像となる。
【0050】このトナー像は、感光体ドラム1の回転に
伴って転写ローラ7の位置に達する。ここで、像形成に
同期して媒体収納部から搬送されてきた印字媒体の表面
にトナー像が転写ローラ7の電界によって引き付けられ
て転写される。トナー像の転写された印字媒体は定着器
8に搬送され、ここでトナー像が印字媒体に加熱定着さ
れる。
【0051】一方、転写によって感光体ドラム1上に付
着した印字媒体上の異物や紙粉等はクリーニングブラシ
10によって除去されるが、転写ローラ7によって転写
されずに感光体ドラム1上に残ったトナー(残留トナ
ー)はクリーニングブラシ10で除去されることなく感
光体ドラム1の回転に伴って帯電器2を通過する。この
とき感光体ドラム1はトナーと同極性に帯電され、次の
印字信号に応じて露光装置3によって露光されて静電潜
像が形成される。現像バイアスはトナーと同極性であり
感光体ドラム1の帯電電位より低く設定されているの
で、背景部の残留トナーは現像ローラ4に回収されてク
リーニングされ、また露光部にはトナーが現像される。
【0052】ここで、図1の画像形成装置におけるモニ
タの表示画面の一例を図2に示す。
【0053】図示するように、条件設定として、印字濃
度を調整する印字濃度選択モード、トナー消費を節約す
るトナーセーブ選択モード、消費電力を節約するパワー
セーブモード、印字媒体の設定を行う印字媒体調整モー
ドなどが設けられている。また、印字媒体調整モードの
下の階層では印字媒体の種類の設定を行う印字媒体設定
モードとなっている。さらに印字媒体の下の階層では、
各印字媒体に対し、転写電流値の標準値を0として、+
1、+2、+3、−1、−2、−3の7段階の設定が選
択できる転写電流値設定モードになっている。なお、印
字媒体が普通紙の場合には、その下の階層が片面(1面
目)印字と両面(1面目、2面目)印字となっており、
さらにその下の階層に前述した転写電流値設定モードが
位置している。
【0054】ここで、転写電流値設定モードにおいて、
+1では転写電流値が標準の転写電流値の10%増加と
し、+2では標準の転写電流値の20%増加となってい
る。同様にして、+3では標準値の30%増の転写電流
となっている。また、−1、−2、−3では、それぞれ
標準の転写電流値の10%、20%、30%減の出力値
となっている。したがって、高湿環境下では転写電流値
を+(プラス)側に設定すれば、低湿環境下では−(マ
イナス)側に設定すれば、最適な印字品質が得られるよ
うになっている。
【0055】なお、図2に示す条件設定項目は一例に過
ぎず、本発明がこれに限定されるものではない。
【0056】図3は現像同時クリーニング現像方式を用
いた本実施の形態の電子写真画像形成装置における表面
(1面目)印字の場合の転写電流と印字品質との関係を
示すグラフである。
【0057】なお、本明細書において表面とは、両面と
も未印刷状態の印字媒体における任意の一方面つまり1
面目を、裏面とは一方面に印字が行われた印字媒体にお
ける未印刷面つまり2面目をいう。
【0058】図3に示すように、湿度20%の低湿環境
下では、転写電流が7μA〜11μAの範囲で適正印字
品質領域があり、7μA以下では転写出力が不足して感
光体ドラムに形成されたトナー像が十分に印字媒体上へ
転写されずに転写残トナーが感光体ドラム上に多く残留
するためにゴースト印字が発生する。また、11μA以
上では印字媒体が過剰に帯電するためにトナー像が飛び
散るモトリングが印字媒体上に現れるようになる。
【0059】湿度50%の常湿環境下では、印字媒体の
抵抗が低湿環境下より小さくなるので転写出力も大きく
なり、適正印字品質の領域は9〜13μAの範囲とな
る。同じく湿度80%の高湿環境では、適正印字品質の
領域は11〜15μAにシフトする。
【0060】これらのことから、転写出力の標準値を1
0μAと設定し、±30%の転写出力、すなわち7μA
〜13μAの範囲で出力可変ができるようにすれば、周
囲環境が変動しても、適正な印字品質が得られることが
分かる。
【0061】なお、転写後の感光体ドラム上の残トナー
のクリーニング手段を別に設けた従来の画像形成装置で
は、転写残トナーはクリーニングブレード等のクリーニ
ング手段で感光体ドラムの表面からクリーニングされる
のでゴースト画像の発生がなく、そのため転写電流を低
めに(本実施の形態では8μA程度に)設定でき、印字
品質を安定化させるのは容易であった。
【0062】図4は現像同時クリーニング現像方式を用
いた本実施の形態の電子写真画像形成装置における裏面
(2面目)印字の場合の転写電流と印字品質との関係を
示すグラフである。
【0063】図4に示すように、湿度20%の低湿環境
下では6μA〜9μAが適正な印字品質が得られる転写
出力範囲であり、湿度50%の常湿環境下では8μA〜
11μAが、湿度80%の高湿環境下では9μA〜12
μAが、それぞれ適正な印字品質が得られる転写出力範
囲である。
【0064】ここで、裏面(2面目)印字の場合では、
表面(1面目)印字時よりも印字媒体の含水率が低下し
て印字媒体の抵抗が上昇する分、適正な転写出力値も小
さくなる。また、適正出力値の範囲も小さくなる。
【0065】そして、図4から、転写出力の標準値を9
μAとし、表面(1面目)印字時と同じく転写出力可変
幅を±30%、すなわち6〜12μA程度にすれば、周
囲環境が変動しても良好な裏面(2面目)の印字品質が
得られることが分かる。
【0066】なお、本実施の形態ではパソコン画面をモ
ニタ12とし、パソコン画面上で転写出力の設定条件を
選択できるようにしたが、画像形成装置のパネル画面な
ど、他の種々のモニタで選択できるようにすることが可
能である。
【0067】また、可変転写電源13は、電流値可変型
でもよいし電圧値可変型でもよい。
【0068】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、転写手
段に印加される転写バイアスを、湿度環境に応じて、ま
たは印字媒体の表面印字時と裏面印字時とで変化させて
いるので、周囲環境の変化によらず安定した印字品質を
得ることが可能になるという有効な効果が得られる。
【0069】これにより、小型で安価な現像同時クリー
ニング方式の利点を維持しながら常にバランスされた最
適な印字品質を得ることができるという有効な効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】現像同時クリーニング方式を備えた本発明の一
実施の形態の電子写真画像形成装置であるレーザプリン
タを示す概略図
【図2】図1の画像形成装置におけるモニタの表示画面
の一例を示す説明図
【図3】現像同時クリーニング現像方式を用いた本実施
の形態の電子写真画像形成装置における表面(1面目)
印字の場合の転写電流と印字品質との関係を示すグラフ
【図4】現像同時クリーニング現像方式を用いた本実施
の形態の電子写真画像形成装置における裏面(2面目)
印字の場合の転写電流と印字品質との関係を示すグラフ
【図5】現像同時クリーニング方式を備えた従来の電子
写真画像形成装置であるレーザプリンタを示す概略図
【符号の説明】
1 感光体ドラム(感光体) 4 現像ローラ(現像手段) 7 転写ローラ(転写手段) 13 可変転写電源 14 エンジン制御部(転写出力調整手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上村 進 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA14 EA03 FA13 2H028 BB00 BB04 2H077 AC04 AC16 AD06 AD13 DB15 GA00 2H200 FA01 FA18 GA44 GB14 HB12 JA02 JA29 JA30 PA03 PA20 PA26 PB01 PB12 PB28

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナー像転写後の感光体表面に残留したト
    ナーを現像手段に回収しながら印字媒体への印字を行う
    画像形成方法であって、 前記感光体上に可視化されたトナー像を前記印字媒体に
    転写する転写手段に印加される転写バイアスを湿度環境
    に応じて変化させることを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】トナー像転写後の感光体表面に残留したト
    ナーを現像手段に回収しながら印字媒体への印字を行う
    画像形成方法であって、 前記感光体上に可視化されたトナー像を前記印字媒体に
    転写する転写手段に印加される転写バイアスを、前記印
    字媒体の表面印字時と裏面印字時とで変化させることを
    特徴とする画像形成方法。
  3. 【請求項3】湿度環境が高くなるほど、または裏面印字
    時よりも表面印字時の方が、前記転写バイアスを高くす
    ることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成方
    法。
  4. 【請求項4】転写手段に印加される転写バイアスは、所
    定の標準転写出力値に対して±30%の範囲で変化させ
    ることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の
    画像形成方法。
  5. 【請求項5】トナー像転写後の感光体表面に残留したト
    ナーを現像手段に回収しながら印字媒体への印字を行う
    画像形成装置であって、 前記感光体に形成された潜像にトナーを付着させてトナ
    ー像とする現像手段と、 前記現像手段により前記感光体上に可視化されたトナー
    像を前記印字媒体に転写する転写手段と、 前記転写手段に可変的に転写バイアスを印加する可変転
    写電源と、 前記可変転写電源により前記転写手段に印加される転写
    バイアスを湿度環境に基づいて調整する転写出力調整手
    段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】トナー像転写後の感光体表面に残留したト
    ナーを現像手段に回収しながら印字媒体への印字を行う
    画像形成装置であって、 前記感光体に形成された潜像にトナーを付着させてトナ
    ー像とする現像手段と、 前記現像手段により前記感光体上に可視化されたトナー
    像を前記印字媒体に転写する転写手段と、 前記転写手段に可変的に転写バイアスを印加する可変転
    写電源と、 前記可変転写電源により前記転写手段に印加される転写
    バイアスを、前記印字媒体の表面印字時と裏面印字時と
    で変化させる転写出力調整手段とを有することを特徴と
    する画像形成装置。
  7. 【請求項7】前記転写出力調整手段は、湿度環境が高く
    なるほど、または裏面印字時よりも表面印字時の方が、
    前記転写バイアスを高くすることを特徴とする請求項5
    または6記載の画像形成方法。
  8. 【請求項8】前記転写出力調整手段は、転写手段に印加
    される転写バイアスを所定の標準転写出力値に対して±
    30%の範囲で変化させることを特徴とする請求項5〜
    7の何れか一項に記載の画像形成方法。
  9. 【請求項9】前記画像形成装置は、印字条件の設定が可
    能となっていることを特徴とする請求項5〜8の何れか
    一項に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】前記トナーは重合トナーであることを特
    徴とする請求項5〜9の何れか一項に記載の画像形成装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021043318A (ja) * 2019-09-10 2021-03-18 キヤノン株式会社 画像形成装置

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