JP2001318533A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2001318533A
JP2001318533A JP2000139851A JP2000139851A JP2001318533A JP 2001318533 A JP2001318533 A JP 2001318533A JP 2000139851 A JP2000139851 A JP 2000139851A JP 2000139851 A JP2000139851 A JP 2000139851A JP 2001318533 A JP2001318533 A JP 2001318533A
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roller
developing
toner
developing device
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Hiroyuki Tokimatsu
宏行 時松
Seiko Itagaki
板垣  整子
Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤担持体上の現像時の現像剤の帯電量を
適正に保ち、良好な現像性の向上を図ると共に、現像剤
担持体による現像後の帯電量も適正に保ち、供給ローラ
による現像剤担持体への現像剤の供給と現像後の現像剤
の回収との、現像剤の入れ替えを良好に行う現像装置を
提供すること。 【解決手段】 現像剤規制部材と現像剤担持体の現像位
置との間に、現像剤担持体上の現像剤の帯電量をQ1
(μC/g)からQ2(μC/g)とする現像剤帯電手
段を配設すると共に、現像剤担持体の現像位置と供給ロ
ーラとの間に、現像剤担持体上の現像剤の帯電量をQ2
(μC/g)からQ3(μC/g)とする現像剤除電手
段を配設するもので、Q2=(1.2〜2.5)Q1、
Q3=(0.3〜0.8)Q1とすることを特徴とする
現像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、FAX等の電子写真方式の画像形成に用いられる現
像装置、静電像の現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現像剤として一成分現像剤(以下単にト
ナーともいう)があり種々の利点を有しているが、これ
を担持して搬送し、像形成体(例えば電子写真用に用い
る感光体ドラム)に現像剤を供給する可動現像剤担持手
段である現像剤担持体(現像ローラ)に均一に適量塗布
することが困難であり、従来より現像ローラに当接した
現像剤規制部材(ブレード)によって現像剤の薄層を現
像ローラ上に形成して現像域に搬送し像形成体上の潜像
を現像している。しかし、この方法では、現像後、現像
ローラ上に現像ゴーストが残り、プリント像にゴースト
像が生じるという問題がある。
【0003】本願発明者らは上記の問題点を解決すべ
く、供給ローラを用いて現像剤担持体(現像ローラ)に
一成分現像剤(トナー)を均一に塗布し、ゴースト像を
防止するための現像装置を特願平11−131263号
にて提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案による現像装置においては、現像剤担持体による現像
時の現像剤の帯電量としては低く、安定して良好な現像
が行われなかったり、現像剤担持体の現像後の帯電量と
しては高く、供給ローラによる現像剤担持体への現像剤
の供給と現像後の現像剤の回収との、現像剤の入れ替え
が良好に行われず、現像剤の劣化や現像ゴーストが発生
するという問題が起こる。
【0005】本発明は上記の問題点を解決し、現像剤担
持体上の現像時の現像剤の帯電量を適正に保ち、良好な
現像性の向上を図ると共に、現像剤担持体による現像後
の帯電量も適正に保ち、供給ローラによる現像剤担持体
への現像剤の供給と現像後の現像剤の回収との、現像剤
の入れ替えを良好に行う現像装置を提供することを第1
の目的とする。
【0006】また、上記提案による現像装置において、
現像時のカブリ防止のために帯電量を高く設定している
が、現像剤規制部材を通過後の現像剤の帯電量の均一化
が成されず、現像剤の劣化や現像時の現像ゴーストが発
生するという問題が起こる。また、選択現像が行われる
という問題も起こる。
【0007】本発明は上記の問題点をも解決し、選択現
像を防止すると共に、現像剤規制部材を通過後の現像剤
の帯電量の均一化を図り、現像剤の劣化や現像時の現像
ゴーストの発生を防止する現像装置を提供することを第
2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、非磁
性1成分の現像剤の薄層を保持し回転する現像剤担持体
と、前記現像剤担持体に現像剤を供給かつ回収する供給
ローラと、前記現像剤担持体上の現像剤量を規制する現
像剤規制部材とを有する現像装置において、前記現像剤
規制部材と前記現像剤担持体の現像位置との間に、前記
現像剤担持体上の現像剤の帯電量をQ1(μC/g)か
らQ2(μC/g)とする現像剤帯電手段を配設すると
共に、前記現像剤担持体の現像位置と前記供給ローラと
の間に、前記現像剤担持体上の現像剤の帯電量をQ2
(μC/g)からQ3(μC/g)とする現像剤除電手
段を配設するもので、Q2=(1.2〜2.5)Q1、
Q3=(0.3〜0.8)Q1とすることを特徴とする
現像装置(第1の発明)によって達成される。
【0009】また、上記第2の目的は、非磁性1成分の
現像剤の薄層を保持し回転する現像剤担持体と、前記現
像剤担持体に現像剤を供給かつ回収する供給ローラと、
前記現像剤担持体上の現像剤量を規制する現像剤規制部
材とを有する現像装置において、前記現像剤担持体に当
接する接触部材を設け、前記接触部材に振動電界を形成
して、前記現像剤担持体上の現像剤を再帯電するもの
で、前記接触部材による、再帯電前の現像剤の帯電量分
布の標準偏差σaに対し、再帯電後の現像剤の帯電量分
布の標準偏差σbは小さいことを特徴とする現像装置
(第2の発明)によって達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。
【0011】本発明の各請求項にかかわる現像装置を用
いる画像形成装置の一実施形態の画像形成プロセス及び
各機構について、図1を用いて説明する。図1は、本発
明の各請求項に共通する現像装置を用いる画像形成装置
の一実施形態を示すカラー画像形成装置の要部断面構成
図である。
【0012】図1において、10は各色毎の像形成体で
ある感光体ドラム、11は各色毎の帯電手段であるスコ
ロトロン帯電器、12は各色毎の画像書込手段である露
光光学系、13は各色毎の現像手段である現像装置、1
4aは中間転写体である中間転写ベルト、14cは各色
毎の像形成体上のトナー像を中間転写体に転写する第1
の転写手段である1次転写器、14gは中間転写体上の
トナー像を転写材に再転写する第2の転写手段である2
次転写器、14mは転写ベルトの除電手段である除電
器、14bは転写ベルトの押圧手段である押圧弾性板、
17は定着手段である定着装置、190は各色毎の像形
成体クリーニング手段である感光体クリーニング装置、
190aは中間転写体クリーニング手段である中間転写
体クリーニング装置である。
【0013】本実施形態においては、各色毎の像形成体
である感光体ドラム10、各色毎の帯電手段であるスコ
ロトロン帯電器11、各色毎の画像書込手段である露光
光学系12、各色毎の現像手段である現像装置13及び
像形成体クリーニング手段である感光体クリーニング装
置190は、これらを1組としてイエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)および黒色(K)の各色毎の
画像形成ユニット100が4組設けられ、図1の矢印に
て示す反時計方向に回転される中間転写ベルト14aの
回転方向に対して、中間転写ベルト14aの上側に、形
成される色と順序に従ってY、M、C、Kの順に配置さ
れる。
【0014】各色毎の像形成体である感光体ドラム10
は、例えばアルミ材によって形成される円筒状の金属基
体の外周に、表面にオーバーコート層(保護層)を設け
た有機感光体層(OPC)を該金属基体の外周に形成し
たものであり、接地した状態で、不図示の感光体駆動モ
ータにより図1の矢印で示す時計方向に各色毎の感光体
ドラム10が回転される。
【0015】有機感光体層は、電荷発生物質(CGM)
を主成分とする電荷発生層(CGL)と電荷輸送物質
(CTM)を主成分とする電荷輸送層(CTL)とに機
能分離された二層構成の感光体層とされる。なお有機感
光体層は、電荷発生物質(CGM)と電荷輸送物質(C
TM)を1つの層中に含有する単層構成とされてもよ
く、該単層構成又は前記二層構成の感光体層には、通常
バインダー樹脂が含有される。
【0016】各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器11は、それぞれ所定の電位に保持された制御グリッ
ドとコロナ放電電極による使用されるトナー(現像時の
トナー)と同極性(本実施形態においてはマイナス極
性)のコロナ放電とによって帯電作用(本実施形態にお
いてはマイナス帯電)を行い、感光体ドラム10に対し
一様な電位、例えば−750V程度の一様電位を与え
る。スコロトロン帯電器11のコロナ放電電極として
は、その他鋸歯状電極や針状電極を用いることも可能で
ある。
【0017】各色毎の画像書込手段である露光光学系1
2は、感光体ドラム10上での露光位置が、前述した各
色毎のスコロトロン帯電器11に対して感光体ドラム1
0の回転方向下流側に位置するようにして感光体ドラム
10の周辺に配置される。露光光学系12は、レーザ光
源(不図示)から発光されるレーザ光を回転多面鏡(不
図示)により回転走査し、fθレンズ(不図示)、反射
ミラー(不図示)等より成り、別体の画像読み取り装置
によって読み取られメモリに記憶された各色の画像デー
タに従って感光体ドラム10の感光体層を像露光(画像
書込)し、各色毎の感光体ドラム10上に静電潜像を形
成する。前記感光体ドラム10の一様帯電された−75
0V程度の非画像部電位(白部電位)に対して、像露光
(画像書込)された潜像部(画像部)の画像部電位(黒
部電位)は−50V程度とされる。
【0018】各色毎の現像手段である現像装置13は、
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒
色(K)の、本実施形態においてはマイナス荷電の非磁
性一成分の現像剤(トナー)をそれぞれ収容し、それぞ
れ感光体ドラム10に現像時に当接(接触)し、感光体
ドラム10の周面に対し、現像位置において感光体ドラ
ム10の回転方向と順方向に回転する、例えばステンレ
ス等の軸の周面に、硬度45°(JIS A)で抵抗1
7Ω・cmのウレタン、シリコン等のソリッドゴムで
形成される現像剤担持体である現像ローラ131を備
え、現像ローラ131に対して、現像時、使用するトナ
ー極性と同極性(本実施形態においてはマイナス極性)
の直流電圧で、例えば−250V程度の現像バイアス電
圧を印加することにより、接触での一成分反転現像を行
い、感光体ドラム10上の−50V程度の潜像部に、現
像ローラ131上のマイナス極性のトナーを付着させ、
トナー像を形成する。現像ローラ131に当接してトナ
ー供給部材である供給ローラ132が設けられ、供給ロ
ーラ132により現像ローラ131へのトナーの供給と
回収とが行われる。後段において詳述するように、現像
時に用いられるトナーの帯電量は10〜20μC/g前
後が好ましい。
【0019】上記現像装置13に用いられる非磁性一成
分の現像剤(トナー)としては、従来のトナーと同様の
方法で得られる球形の絶縁性のトナーを用いることがで
きる。球形トナーは現像性を高め良質の画像を得る上で
好ましい。好ましいトナーは、スチレン系樹脂、ビニル
系樹脂、エチレン系樹脂、ロジン変性樹脂、アクリル系
樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂等の樹脂やパルミチン酸、ステアリン酸等の脂肪酸ワ
ックス等の樹脂の重合剤を用い、それにカラー顔料等の
着色成分や必要に応じて帯電制御剤等を加えて、従来公
知のトナー粒子製造方法と同様の方法によって作ること
ができる平均粒径が20μm以下、好ましくは10μm
以下、特に好ましくは7μmの粒子からなるものであ
る。また、必要に応じて粒子の流動性を良くするための
流動化剤や像形成体面の清浄化に役立つクリーニング剤
等が混合される。流動化剤としては、コロイダルシリ
カ、シリコンワニス、金属石鹸あるいは非イオン表面活
性剤等を用いることができ、クリーニング剤としては、
脂肪酸金属塩、有機基置換シリコンあるいはフッ素酸等
の表面活性剤等を用いることができる。
【0020】ベルト状の中間転写体である中間転写ベル
ト14aは体積抵抗が1012〜10 15Ω・cmの無端ベ
ルトであり、例えば変性ポリイミド、熱硬化ポリイミ
ド、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、ポリフ
ッ化ビニリデン、ナイロンアロイ等のエンジニアリング
プラスチックに導電材料を分散した、厚さ0.1〜1.
0mmの半導電性フィルム基体の外側に、好ましくはト
ナーフィルミング防止層として厚さ5〜50μmのフッ
素コーティングを行った、2層構成のシームレスベルト
である。中間転写ベルト14aの基体としては、この他
に、シリコンゴム或いはウレタンゴム等に導電材料を分
散した厚さ0.5〜2.0mmの半導電性ゴムベルトを
使用することもできる。中間転写ベルト14aは、駆動
ローラ14d及び従動ローラ14eに内接して張架さ
れ、画像形成時には、不図示の中間転写体駆動モータよ
りの駆動をうけて駆動ローラ14dが回転され、各色毎
の転写位置の上流側に配設される押圧弾性板14bによ
り感光体ドラム10に中間転写ベルト14aが押圧され
た状態で、中間転写ベルト14aが図1の矢印で示す反
時計方向に回転される。
【0021】各色毎の第1の転写手段である1次転写器
14cは、好ましくはコロナ放電器により構成され、中
間転写ベルト14aを挟んで各色毎の感光体ドラム10
に対向して設けられ、中間転写ベルト14aと各色毎の
感光体ドラム10との間に各色毎の転写域(符号なし)
を形成する。各色毎の1次転写器14cには、転写時、
トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)
で、例えば+5kV程度の高圧の直流電圧の1次転写バ
イアス電圧を印加して、転写域に転写電界を形成するこ
とにより、各色毎の感光体ドラム10上のトナー像を中
間転写ベルト14a上に転写する。
【0022】中間転写体上のカラートナー像を転写材上
に再転写する第2の転写手段である2次転写器14gは
コロナ放電器により構成され、中間転写ベルト14aの
端部において、中間転写ベルト14aを挟んで接地され
た駆動ローラ14dに対向して設けられ、再転写時、ト
ナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)
で、例えば+6kV程度の高圧の直流電圧の2次転写バ
イアス電圧を印加して、転写域に転写電界を形成するこ
とにより、中間転写ベルト14a上の重ね合わせカラー
トナー像を記録紙P上に一括して転写する。
【0023】各色毎の除電手段である除電器14mは、
好ましくはコロナ放電器により構成され、1次転写器1
4cにより帯電された中間転写ベルト14aを除電す
る。
【0024】ベルト状の中間転写体の押圧手段である押
圧弾性板14bは、ウレタン等のゴムブレードにより形
成され、各色毎の転写位置の上流側に配設され、画像形
成時に中間転写ベルト14aを感光体ドラム10に押圧
する。
【0025】定着手段である定着装置17は、少なくと
も一方のローラの内部にヒータを有する定着ローラ17
aと圧着ローラ17bとの2本のローラで構成され、定
着ローラ17aと圧着ローラ17bとの間で熱と圧力と
を加えることにより転写材上のトナー像を定着する。
【0026】各色毎の像形成体クリーニング手段である
感光体クリーニング装置190は、感光体クリーニング
装置190に設けられる感光体クリーニング部材である
感光体クリーニングブレード191により、各色毎の感
光体ドラム10上の転写残トナーをクリーニングする。
【0027】中間転写体クリーニング手段である中間転
写体クリーニング装置190aは、中間転写ベルト14
aを挟んで接地される従動ローラ14eと対向して設け
られ、中間転写体クリーニング装置190aに設けられ
る中間転写体クリーニング部材である中間転写体クリー
ニングブレード191aにより、中間転写ベルト14a
上の転写残トナーをクリーニングする。
【0028】次に画像形成プロセス(画像形成工程)を
説明する。画像記録のスタートにより不図示の感光体駆
動モータの始動により、イエロー(Y)の画像形成ユニ
ット100の感光体ドラム10が図1の矢印で示す時計
方向へ回転され、同時にYのスコロトロン帯電器11の
帯電作用によりYの感光体ドラム10に電位の付与が開
始される。
【0029】Yの感光体ドラム10は電位を付与された
あと、Yの露光光学系12によって第1の色信号すなわ
ちYの画像データに対応する電気信号による画像書込が
開始され、Yの感光体ドラム10の表面に原稿画像のY
の画像に対応する静電潜像が形成される。
【0030】前記の潜像はYの現像装置13の現像ロー
ラ131により接触状態で反転現像され、Yの感光体ド
ラム10の回転に応じて、感光体ドラム10上にイエロ
ー(Y)のトナー像が形成される。
【0031】上記の画像形成プロセスによって像形成体
であるYの感光体ドラム10上に形成されたYのトナー
像が、Yの転写域(符号なし)において、第1の転写手
段であるYの1次転写器14cによって、中間転写ベル
ト14a上に転写される。
【0032】次いで中間転写ベルト14aは、Yのトナ
ー像と同期が取られ、マゼンタ(M)の画像形成ユニッ
ト100によりMのスコロトロン帯電器11の帯電作用
により電位が付与され、Mの露光光学系12によって第
2の色信号すなわちMの画像データに対応する電気信号
による画像書込が行われ、Mの現像装置13の現像ロー
ラ131による接触の反転現像によってMの感光体ドラ
ム10上にMのトナー像が、Mの転写域(符号なし)に
おいて、第1の転写手段であるMの1次転写器14cに
よって、前記のYのトナー像の上からMのトナー像が重
ね合わせて形成される。
【0033】同様のプロセスにより、Y、Mの重ね合わ
せトナー像と同期が取られ、シアン(C)の画像形成ユ
ニット100によりCの感光体ドラム10上に形成され
た、第3の色信号によるCの画像データに対応するCの
トナー像が、Cの転写域(符号なし)において、第1の
転写手段であるCの1次転写器14cによって、前記の
Y、Mのトナー像の上からCのトナー像が重ね合わせて
形成され、更にY、M、Cの重ね合わせトナー像と同期
が取られ、黒色(K)の画像形成ユニット100により
Kの感光体ドラム10上に形成された、第4の色信号に
よるKの画像データに対応するKのトナー像が、Kの転
写域(符号なし)において、第1の転写手段であるKの
1次転写器14cによって、前記のY、M、Cのトナー
像の上からKのトナー像が重ね合わせて形成され、転写
ベルト14a上にY、M、C及びKの重ね合わせカラー
トナー像が形成される。
【0034】転写後の各色毎の感光体ドラム10の周面
上に残った転写残トナーは、各色毎の像形成体クリーニ
ング手段である感光体クリーニング装置190の感光体
クリーニングブレード191によりクリーニングされ
る。
【0035】中間転写ベルト14a上の重ね合わせカラ
ートナー像形成と同期して転写材収納手段である給紙カ
セット(不図示)から、転写材給送手段としてのタイミ
ングローラ15bを経て記録紙Pが第2の転写手段であ
る2次転写器14gの転写域(符号なし)へと搬送さ
れ、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極
性)の直流電圧が印加される2次転写器14gにより、
中間転写ベルト14a上の重ね合わせカラートナー像が
記録紙P上に一括して転写される。
【0036】カラートナー像が転写された記録紙Pは、
鋸歯状電極板から成る分離手段である除電電極16bに
より除電され、定着装置17へと搬送され、定着ローラ
17aと圧着ローラ17bとの間で熱と圧力とを加えら
れることにより記録紙P上のトナー像が定着された後、
装置外部のトレイ(不図示)へ排出される。
【0037】転写後の中間転写ベルト14aの周面上に
残った転写残トナーは、中間転写ベルト14aを挟んで
従動ローラ14eに対向して設けられる中間転写体クリ
ーニング手段である中間転写体クリーニング装置190
aの中間転写体クリーニングブレード191aによりク
リーニングされる。
【0038】上記において、転写材をベルト状の中間転
写体である中間転写ベルト14a上を搬送させ、各色毎
の画像形成ユニット100により形成されたトナー像
を、各色毎の第1の転写手段により順次転写材上に転写
して、転写材上に重ね合わせカラートナー像を形成し、
定着するようにしてもよい。この際は、第2の転写手段
による転写は不要である。また、1つの画像形成ユニッ
トのみを用い、モノクロの画像形成を行うような構成と
してもい。
【0039】実施形態1 本発明の請求項1ないし4にかかわる現像装置につい
て、図2ないし図4を用いて説明する。図2は、本発明
の請求項1ないし4にかかわる現像装置の拡大断面構成
図であり、図3は、現像剤担持体の周辺に配設される、
現像剤帯電手段、現像剤除電手段及び接触部材等に印加
するバイアス電圧を示す図であり、図4は、図2の現像
剤担持体上の現像剤の帯電量の変化を示す図である。
【0040】図2ないし図4によれば、図2に示すよう
に、各色毎の現像手段である現像装置13は、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒色(K)
の、本実施形態においてはマイナス荷電の非磁性一成分
の現像剤(トナー)をそれぞれ収容し、それぞれ感光体
ドラム10の周面に対し当接(接触)し、現像位置にお
いて感光体ドラム10の回転方向(図2の時計方向)と
順方向(図2の反時計方向)に回転する現像ローラ13
1を備える。現像ローラ131に当接してトナー供給部
材である供給ローラ132が設けられ、供給ローラ13
2により、現像ローラ131へのトナーの供給と、現像
ローラ131からのトナーの回収とが行われる。供給ロ
ーラ132は、供給部において現像ローラ131と平行
に設けられ、現像ローラ131と同方向(図2の反時計
方向)に回転される。
【0041】現像剤担持体である現像ローラ131は、
例えばステンレス等の軸の周面に、硬度45°(JIS
A)で体積抵抗が107Ω・cmのウレタン、シリコ
ン等のソリッドゴムで形成される。現像時、現像ローラ
131に対して、使用するトナー極性と同極性(本実施
形態においてはマイナス極性)で、−250V程度の直
流電圧の現像バイアスVB1を印加して、接触の一成分
反転現像を行い、感光体ドラム10上の−50V程度の
画像部電位とされる潜像部(画像部)に、現像ローラ1
31上のマイナス極性のトナーを付着させ、感光体ドラ
ム10上の潜像部にトナー像を形成する。
【0042】トナー供給部材である供給ローラ132
は、ステンレス等の導電性芯金(符号なし)の外側(外
周面)に、ウレタン、シリコン等の発泡ゴムで、体積抵
抗が106Ω・cmの発泡ゴム層(符号なし)を形成し
て構成される。また現像時、供給ローラ132に対し
て、使用するトナー極性と同極性(本実施形態において
はマイナス極性)で、−500V程度の直流電圧の供給
ローラバイアスVK1を印加する。
【0043】現像剤規制部材であるブレード133は、
例えば厚さ0.1mm程度の板状のステンレス鋼よりな
る帯状の弾性板であり、ブレード133は先端を現像ロ
ーラ131の回転方向上流に向けて配置され、現像ロー
ラ131への現像剤層(トナー層)の高さ及び量を規制
する、いわゆるカウンタタイプの現像剤規制部材であ
る。なお、ブレード133は先端を現像ローラ131の
回転方向下流に向けて配置される、いわゆるトレイルタ
イプの現像剤規制部材も用いることができる。このブレ
ード133によって現像ローラ131上には1層又は2
層程度の薄層の現像剤層が形成される。
【0044】現像剤を内蔵する現像剤収納部であるホッ
パ部134は、現像ケーシング138内に囲まれてお
り、ホッパ部134内部には図2上で反時計方向に回転
するレバー状の撹拌部材134aがあって、現像の作動
に伴い撹拌部材134aを回動してホッパ部134内の
現像剤が撹拌搬出され、現像剤の補給がなされる。
【0045】現像ケーシング138は、ホッパ部134
内の撹拌部材134aの作動域に沿って形成されている
が、現像ローラ131近くでは外方に突き出した突出部
138aがあって、突出部138aにブレード133が
取り付け支持されている。ホッパ部134から搬出され
た現像剤は、現像ローラ131、ブレード133、供給
ローラ132の間で摩擦帯電される。
【0046】現像剤帯電手段である帯電ローラ136
は、現像ローラ131に当接し、現像領域の現像ローラ
131の回転方向上流側で感光体ドラム10の近傍に設
けられる。帯電ローラ136は、導電性の芯金の周囲に
導電性のスポンジ状の弾性体よりなり、体積抵抗が10
5Ω・cm以下の第1層と、該第1層の表面(外周面)
の体積抵抗が106Ω・cm以上の薄い保護層としての
第2層とにより構成される弾性ローラである。帯電ロー
ラ136は、現像前のトナー層を担持する現像ローラ1
31にトナー層を介して当接し従動回転する。帯電ロー
ラ136には、図3に示すように、非対称矩形波でデュ
ーティ比T1/T2で、例えばT1(msec)が20
%、T2(msec)が80%とし、使用するトナー極
と同極性(本実施形態おいてはマイナス極性)で、例え
ば−600V程度の直流電圧に、周波数(Hz)が1k
Hz、ピーク間電圧(Vp-p)が4kVp-pの交流電圧を
重畳した帯電ローラバイアスVT2を印加し、現像ロー
ラ131と帯電ローラ136との間に振動電界を発生さ
せる。この現像ローラ131と帯電ローラ136との間
に発生する振動電界により非磁性一成分現像剤(トナ
ー)を帯電する。前述したように、現像時、現像ローラ
131への現像バイアスVB1による直流電圧は、使用
するトナー極と同極性(本実施形態においてはマイナス
極性)の−250Vである。
【0047】現像ローラ131と帯電ローラ136との
間に振動電界を形成させる帯電ローラバイアスVT2の
非対称矩形波による振動電界により、現像ローラ131
上の一成分現像剤(トナー)が帯電ローラ136側に引
きつけられるよりも現像ローラ131側に押しつけられ
る力が多く作用し、現像ローラ131上に良好なトナー
層の形成が成される。また、マイナス方向に80%のデ
ューティを持たせた非対称矩形波の交流電圧により、ト
ナー攪乱のために高い交流電圧を印加しながらも、プラ
ス極性に帯電されているトナーの不必要な飛翔を防止す
ることが可能となる。
【0048】上記の如く、帯電ローラバイアスの直流電
圧と交流電圧との組み合わせにより、トナーの均一な帯
電を得ることができる。又、現像後に生じた現像ローラ
上の電荷蓄積やトナーの帯電量変化を除去して、先の現
像ゴーストを解消する効果も有する。
【0049】上記現像ローラ131の直流電圧と帯電ロ
ーラ136の直流電圧との出力電圧差により、非磁性一
成分現像剤(トナー)は均一に30〜300Vに帯電す
る。この直流電圧差は画像濃度に関係するので、濃度調
整の上、一定に設定がなされる。この場合、現像ローラ
131への直流電圧よりさらに絶対値で高いマイナス極
性の直流電圧を帯電ローラ136に印加することが好ま
しく、両者の絶対値の差が100〜500Vとなるよう
に設定することが現像ローラ131上の非磁性一成分現
像剤(トナー)を均一なトナー帯電量とすることで好ま
しい。
【0050】また、現像剤除電手段である除電ローラ1
35は、現像ローラ131に当接し、現像領域の現像ロ
ーラ131の回転方向下流側で現像ケーシング138の
入り口近傍に設けられる。除電ローラ135は、導電性
の芯金の周囲に導電カーボン粉体を分散した導電性のス
ポンジ状の弾性体を有し、表面は高抵抗(106〜10
10Ω/cm2)の薄い保護層で覆われた構成の弾性ロー
ラである。除電ローラ135は現像ローラ131に現像
を終えて回収されたトナー層を介して当接し従動回転す
る。除電ローラ135には、図3に示すように、非対称
矩形波でデューティ比T1/T2で、例えばT1(ms
ec)が30%、T2(msec)が70%とし、使用
するトナー極と同極性(本実施形態おいてはマイナス極
性)で、例えば−100V程度の直流電圧に、周波数
(Hz)が1kHz、ピーク間電圧(Vp-p)が1kV
p-pの交流電圧を重畳した除電ローラバイアスVJ1を
印加し、現像ローラ131と除電ローラ135との間に
振動電界を発生させる。現像ローラ131と除電ローラ
135との間に発生する振動電界の交流放電により現像
ローラ131と一成分現像剤(トナー)とが除電され、
供給ローラ132から現像ローラ131への一成分現像
剤(トナー)の供給と、現像ローラ131から供給ロー
ラ132への一成分現像剤(トナー)の回収とが良好に
行われる。現像剤除電手段としては除電ローラ135に
代えて板状の除電板を用いることも可能である。
【0051】上記の現像ローラ131への直流電圧と除
電ローラ135への直流電圧との電位差は一定で、現像
ローラ131への直流電圧より絶対値で高いマイナス極
性の直流電圧(帯電ローラ136へ印加する直流電圧よ
り絶対値で低いマイナス極性の直流電圧)を除電ローラ
135に印加することが好ましい。しかし、現像ローラ
131と一成分現像剤(トナー)を同電位にするとトナ
ーは除電ローラ135へも付着するようになるので、同
極性としてトナーの電荷量を低くしゴースト像が出ない
条件が保持されるようにすることが必要である。このこ
とから、除電ローラ135への直流電圧は現像ローラ1
31への直流電圧より絶対値の高い値(本実施形態にお
いてはマイナス極性)とすることが好ましい。
【0052】上記の構成において、現像時に用いられる
現像ローラ131上のトナーの帯電量Q2は10〜20
μC/g前後が好ましいが、現像ローラ131の図2の
各位置での帯電量(μC/g)の変化は、図4に示すよ
うに、現像剤規制部材であるブレード133により摩擦
帯電された、ブレード133を通過後の現像ローラ13
1上の帯電量Q1(μC/g)から、ブレード133と
現像ローラ131の現像位置との間に配設されて、帯電
ローラバイアスVT1が印加され、現像剤を帯電する現
像剤帯電手段である帯電ローラ136を通過後に、帯電
量Q2(μC/g)(Q1<Q2)とされ、さらに、現
像ローラ131の現像位置と供給ローラ132との間に
配設されて、除電ローラバイアスVJ1が印加され、現
像剤を除電する現像剤除電手段である除電ローラ135
を通過後に、帯電量Q2(μC/g)から、帯電量Q3
(μC/g)(Q3<Q1、Q2)とされる(但しQ3
はゼロではなく、マイナス極性の小さな値である)。供
給ローラ132により新たに供給される現像剤は帯電量
Q4(μC/g)である。ここで、 Q2=(1.2〜2.5)Q1 Q3=(0.3〜0.8)Q1 となるように上記の各バイアスの条件設定をすることが
好ましい。現像性の向上のために、ブレード133によ
る層形成後の帯電量Q1(μC/g)の現像剤は、帯電
ローラ136により現像時に均一で高い帯電量Q2(μ
C/g)とされて現像を行い、帯電量Q2の現像後の現
像ローラ131上の現像剤は、供給ローラ132の前に
おいて、除電ローラ135により低い帯電量Q3とさ
れ、現像ローラ131から除去され易いようにされる。
こうすることにより、現像器13の内部に回収されたト
ナーは、供給ローラ132部においてトナーの掻き取り
と供給とが行われても、先の(現像時の)高い帯電量の
現像後の現像剤の影響がなくなり、新たに現像ローラ1
31にトナーの供給が行われる。また、掻き取られたト
ナーも現像器13の内部で凝集を起こすこともない。Q
2がQ1の1.2倍未満(Q2<1.2Q1)で帯電量
Q2が低過ぎると、画像に鮮鋭性がなく、がぶりのある
現像がなされる。Q2がQ1の2.5倍を越えて(Q2
>2.5Q1)、帯電量Q2が高過ぎると、画像濃度が
不足したり、現像剤劣化が起こったりする。また、Q3
がQ1の0.3倍未満(Q3<0.3Q1)で帯電量Q
3が低過ぎると、トナー飛散が発生する。Q3がQ1の
0.8倍を越えて(Q3>0.8Q1)、帯電量Q3が
高過ぎると、現像ゴーストが発生したり、現像剤劣化が
起こったりする。
【0053】さらに、供給ローラ132により摩擦帯電
されて、供給される現像ローラ131上の現像剤の帯電
量Q4(μC/g)は、除電ローラ135の除電により
帯電量Q3とされた現像剤より高めとされることが好ま
しく、従って、供給ローラ132とブレード133との
間の、現像ローラ131上の現像剤の帯電量Q4(μC
/g)は、 Q3<Q4<Q2 と設定することが好ましい。
【0054】上記により、現像剤担持体上の現像時の現
像剤の帯電量が適正に保たれ、現像性の向上が図られ
て、安定した良好な現像が行われる現像装置が可能とな
ると共に、現像剤担持体による現像後の帯電量も適正に
保たれて、供給ローラによる現像剤担持体への現像剤の
供給と現像後の現像剤の回収との、現像剤の入れ替えが
良好に行われ、現像剤の劣化や現像ゴーストの発生が防
止された現像装置が可能となる。
【0055】実施形態2 本発明の請求項5ないし8にかかわる現像装置につい
て、図5または図6、及び前述した図3を用いて説明す
る。図5は、本発明の請求項5ないし8にかかわる現像
装置の拡大断面構成図であり、図6は、図5の現像剤担
持体上の現像剤の帯電量分布を示す図である。
【0056】図5または図6、及び図3によれば、図5
に示すように、各色毎の現像手段である現像装置13
は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及
び黒色(K)の、本実施形態においてはマイナス荷電の
非磁性一成分の現像剤(トナー)をそれぞれ収容し、そ
れぞれ感光体ドラム10の周面に対し当接(接触)し、
現像位置において感光体ドラム10の回転方向(図5の
時計方向)と順方向(図5の反時計方向)に回転する現
像ローラ131を備える。現像ローラ131に当接して
トナー供給部材である供給ローラ132が設けられ、供
給ローラ132により、現像ローラ131へのトナーの
供給と、現像ローラ131からのトナーの回収とが行わ
れる。供給ローラ132は、供給部において現像ローラ
131と平行に設けられ、現像ローラ131と同方向
(図5の反時計方向)に回転される。
【0057】現像剤担持体である現像ローラ131は、
例えばステンレス等の軸の周面に、硬度45°(JIS
A)で体積抵抗が107Ω・cmのウレタン、シリコ
ン等のソリッドゴムで形成される。現像時、現像ローラ
131に対して、使用するトナー極性と同極性(本実施
形態においてはマイナス極性)で、−250V程度の直
流電圧の現像バイアスVB1を印加して、接触の一成分
反転現像を行い、感光体ドラム10上の−50V程度の
画像部電位とされる潜像部(画像部)に、現像ローラ1
31上のマイナス極性のトナーを付着させ、感光体ドラ
ム10上の潜像部にトナー像を形成する。
【0058】トナー供給部材である供給ローラ132
は、ステンレス等の導電性芯金(符号なし)の外側(外
周面)に、ウレタン、シリコン等の発泡ゴムで、体積抵
抗が106Ω・cmの発泡ゴム層(符号なし)を形成し
て構成される。また現像時、供給ローラ132に対し
て、使用するトナー極性と同極性(本実施形態において
はマイナス極性)で、−500V程度の直流電圧の供給
ローラバイアスVK1を印加する。
【0059】現像剤規制部材であるブレード133は、
例えば厚さ0.1mm程度の板状のステンレス鋼よりな
る帯状の弾性板であり、ブレード133は先端を現像ロ
ーラ131の回転方向上流に向けて配置され、現像ロー
ラ131への現像剤層(トナー層)の高さ及び量を規制
する、いわゆるカウンタタイプの現像剤規制部材であ
る。なお、ブレード133は先端を現像ローラ131の
回転方向下流に向けて配置される、いわゆるトレイルタ
イプの現像剤規制部材も用いることができる。このブレ
ード133によって現像ローラ131上には1層又は2
層程度の薄層の現像剤層が形成される。
【0060】ホッパ部134の内部には図5上で反時計
方向に回転するレバー状の撹拌部材134aがあって、
現像の作動に伴い撹拌部材134aを回動してホッパ部
134内の現像剤が撹拌搬出され、現像剤の補給がなさ
れる。
【0061】現像ケーシング138は、ホッパ部134
内の撹拌部材134aの作動域に沿って形成されている
が、現像ローラ131近くでは外方に突き出した突出部
138aがあって、突出部138aにブレード133が
取り付け支持されている。ホッパ部134から搬出され
た現像剤は、現像ローラ131、ブレード133、供給
ローラ132の間で摩擦帯電される。
【0062】ブレード133により摩擦帯電されたトナ
ーを再帯電し、トナーの帯電量を均一化するための接触
部材である均一化ローラ139は、現像ローラ131に
当接し、現像領域の現像ローラ131の回転方向上流側
で感光体ドラム10の近傍に設けられる。均一化ローラ
139は、導電性の芯金の周囲に導電性のスポンジ状の
弾性体よりなり、体積抵抗が105Ω・cm以下の弾性
層と、該弾性層の表面(外周面)の体積抵抗が106Ω
・cm以上の薄い保護層とにより構成される弾性ローラ
である。均一化ローラ139は、現像前のトナー層を担
持する現像ローラ131にトナー層を介して当接し従動
回転する。均一化ローラ139には、図3に示すよう
に、非対称矩形波でデューティ比T1/T2で、例えば
T1(msec)が25%、T2(msec)が75%
とし、使用するトナー極と同極性(本実施形態おいては
マイナス極性)で、例えば−500V程度の直流電圧
に、周波数(Hz)が1〜4kHz、ピーク間電圧(V
p-p)が1.5〜3kVp-pの交流電圧を重畳した均一化
ローラバイアスVKaを印加し、現像ローラ131と均
一化ローラ139との間に振動電界を発生させる。この
現像ローラ131と均一化ローラ139との間に発生す
る振動電界により非磁性一成分現像剤(トナー)を再帯
電し、帯電量を均一化する。前述したように、現像時、
現像ローラ131への現像バイアスVB1による直流電
圧は、使用するトナー極と同極性(本実施形態において
はマイナス極性)の−250Vである。
【0063】均一化ローラバイアスVKaの交流電圧の
周波数(Hz)が低過ぎると、帯電むらとなり、高過ぎ
ると、電流が流れにくくなり、電圧もかかりにくくな
る。また、ピーク間電圧(Vp-p)が低過ぎると、帯電
の均一性がなくなり、高過ぎると、落雷等を生じる。こ
れらにより、均一化ローラバイアスVKaの交流電圧
は、周波数(Hz)を1〜4kHz、ピーク間電圧(V
p-p)を1.5〜3kVp-pの範囲に設定することが好ま
しい。
【0064】また、上記現像ローラ131の直流電圧と
均一化ローラ139の直流電圧との出力電圧差により、
一成分現像剤(トナー)は均一に30〜300Vに帯電
する。この直流電圧差は画像濃度に関係するので、濃度
調整の上、一定に設定がなされる。この場合、現像ロー
ラ131への直流電圧よりさらに絶対値で高いマイナス
極性の直流電圧を均一化ローラ139に印加することが
好ましく、両者の絶対値の差が30〜100Vとなるよ
うに設定することが現像ローラ131上の一成分現像剤
(トナー)を均一なトナー帯電量とすることで好まし
い。
【0065】現像ローラ131と均一化ローラ139と
の間に振動電界を形成させる均一化ローラバイアスVK
aの非対称矩形波による振動電界により、現像ローラ1
31上の一成分現像剤(トナー)が均一化ローラ139
側に引きつけられるよりも現像ローラ131側に押しつ
けられる力が多く作用し、現像ローラ131上に均一
で、良好なトナー層の形成が成される。また、マイナス
方向に80%のデューティを持たせた非対称矩形波の交
流電圧により、トナー攪乱のために高い交流電圧を印加
しながらも、プラス極性に帯電されているトナーの不必
要な飛翔を防止することが可能となる。
【0066】上記の如く、均一化ローラバイアスの直流
電圧と交流電圧との組み合わせにより、トナーの均一な
帯電を得ることができる。又、現像後に生じた現像ロー
ラ上の電荷蓄積やトナーの帯電量変化を除去して、先の
現像ゴーストを解消する効果も有する。
【0067】上記の構成において、現像時に用いられる
トナーの帯電量は10〜20μC/g前後が好ましい
が、図6に示すように、現像剤規制部材であるブレード
133により摩擦帯電された、ブレード133を通過後
の現像ローラ131上の現像剤の体積平均帯電量(Q/
M)は、体積平均帯電量Q11(Q/M)から、ブレー
ド133と現像ローラ131の現像位置との間に配設さ
れて、均一化ローラバイアスVKaが印加され、現像剤
を再帯電、均一化する接触部材である均一化ローラ13
9を通過後に、体積平均帯電量Q21(Q/M)(Q1
1<Q21)とされる。ここで、Q21=(1.2〜
2.5)Q11となるように上記の各バイアスの条件設
定をすることが好ましい。現像性の向上のために、ブレ
ード133による層形成後の体積平均帯電量Q11(Q
/M)の現像剤は、均一化ローラ139により現像時に
均一で高い体積平均帯電量Q21(Q/M)とされて良
好な現像が行われる。Q21がQ11の1.2倍未満
(Q21<1.2Q11)で体積平均帯電量Q21が低
過ぎると、画像に鮮鋭性がなく、またがぶりのある現像
がなされる。また、Q21がQ11の2.5倍を越えて
(Q21>2.5Q11)、体積平均帯電量Q21が高
過ぎると、画像濃度が不足したり、現像剤劣化が起こっ
たりする。
【0068】また、図6の曲線(a)にて示す接触部材
である均一化ローラ139による再帯電前の現像剤の帯
電量分布の標準偏差σaに対し、再帯電後の現像剤の帯
電量分布の標準偏差σbを、選択現像の防止のために、
前記バイアスの条件設定により、図6の曲線(b)に示
すように小さくなるように、均一化ローラ139による
再帯電を行うことが好ましいが、実験的に、σb/σa
=0.5〜0.8の範囲とされた。再帯電後の現像剤の
帯電量分布の標準偏差σbは小さい方が好ましいが、帯
電前の現像剤の帯電量分布の標準偏差σaの0.5倍未
満とすることは実験的に困難であった。帯電量分布の標
準偏差のシャープ化により、選択現像が防止される。
【0069】上記により、選択現像が防止されると共
に、現像剤規制部材を通過後の現像剤の帯電量の均一化
が成され、現像剤の劣化や現像時の現像ゴーストの発生
が防止される現像装置が可能となる。
【0070】
【発明の効果】請求項1ないし4によれば、現像剤担持
体上の現像時の現像剤の帯電量が適正に保たれ、現像性
の向上が図られて、安定した良好な現像が行われる現像
装置が可能となると共に、現像剤担持体による現像後の
帯電量も適正に保たれて、供給ローラによる現像剤担持
体への現像剤の供給と現像後の現像剤の回収との、現像
剤の入れ替えが良好に行われ、現像剤の劣化や現像ゴー
ストの発生が防止された現像装置が可能となる。
【0071】請求項5ないし8によれば、選択現像が防
止されると共に、現像剤規制部材を通過後の現像剤の帯
電量の均一化が成され、現像剤の劣化や現像時の現像ゴ
ーストの発生が防止される現像装置が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各請求項に共通する現像装置を用いる
画像形成装置の一実施形態を示すカラー画像形成装置の
要部断面構成図である。
【図2】本発明の請求項1ないし4にかかわる現像装置
の拡大断面構成図である。
【図3】現像剤担持体の周辺に配設される、現像剤帯電
手段、現像剤除電手段及び接触部材等に印加するバイア
ス電圧を示す図である。
【図4】図2の現像剤担持体上の現像剤の帯電量の変化
を示す図である。
【図5】本発明の請求項5ないし8にかかわる現像装置
の拡大断面構成図である。
【図6】図5の現像剤担持体上の現像剤の帯電量分布を
示す図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光光学系 13 現像装置 14a 中間転写ベルト 14c 1次転写器 14g 2次転写器 15b タイミングローラ 131 現像ローラ 132 供給ローラ 133 ブレード 134 ホッパ部 134a 撹拌部材 135 除電ローラ 136 帯電ローラ 138 現像ケーシング 139 均一化ローラ P 記録紙 VB1 現像バイアス VJ1 除電ローラバイアス VK1 供給ローラバイアス VKa 均一化ローラバイアス VT1 帯電ローラバイアス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H077 AC04 AD02 AD06 AD13 AD17 AE02 AE08 CA08 CA09 DB12 EA14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性1成分の現像剤の薄層を保持し回
    転する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に現像剤を供
    給かつ回収する供給ローラと、前記現像剤担持体上の現
    像剤量を規制する現像剤規制部材とを有する現像装置に
    おいて、 前記現像剤規制部材と前記現像剤担持体の現像位置との
    間に、前記現像剤担持体上の現像剤の帯電量をQ1(μ
    C/g)からQ2(μC/g)とする現像剤帯電手段を
    配設すると共に、 前記現像剤担持体の現像位置と前記供給ローラとの間
    に、前記現像剤担持体上の現像剤の帯電量をQ2(μC
    /g)からQ3(μC/g)とする現像剤除電手段を配
    設するもので、 Q2=(1.2〜2.5)Q1 Q3=(0.3〜0.8)Q1 とすることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記供給ローラと前記現像剤規制部材と
    の間の、前記現像剤担持体上の現像剤の帯電量Q4(μ
    C/g)は、 Q3<Q4<Q2 であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記現像剤帯電手段に帯電ローラを用い
    るもので、前記帯電ローラに直流電圧を交流電圧に重畳
    する非対称矩形波からなる帯電ローラバイアスを印加す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の現像装
    置。
  4. 【請求項4】 前記現像剤除電手段に除電ローラを用い
    るもので、前記除電ローラに直流電圧を交流電圧に重畳
    する非対称矩形波からなる除電ローラバイアスを印加す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の現像装
    置。
  5. 【請求項5】 非磁性1成分の現像剤の薄層を保持し回
    転する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に現像剤を供
    給かつ回収する供給ローラと、前記現像剤担持体上の現
    像剤量を規制する現像剤規制部材とを有する現像装置に
    おいて、 前記現像剤担持体に当接する接触部材を設け、前記接触
    部材に振動電界を形成して、前記現像剤担持体上の現像
    剤を再帯電するもので、 前記接触部材による、再帯電前の現像剤の帯電量分布の
    標準偏差σaに対し、再帯電後の現像剤の帯電量分布の
    標準偏差σbは小さいことを特徴とする現像装置。
  6. 【請求項6】 σb/σa=0.5〜0.8であること
    を特徴とする請求項5に記載の現像装置。
  7. 【請求項7】 前記接触部材による、再帯電前の現像剤
    の体積平均帯電量Q11に対し、再帯電後の現像剤の体
    積平均帯電量Q21は、 Q21=(1.2〜2.5)Q11 であることを特徴とする請求項5または6に記載の現像
    装置。
  8. 【請求項8】 前記現像剤は球形であることを特徴とす
    る請求項5〜7の何れか1項に記載の現像装置。
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