JP2008268394A - 画像形成装置 - Google Patents

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Masayuki Fujishima
正之 藤島
Takahisa Nakaue
隆久 中植
Shoichi Sakata
昌一 坂田
Akihiro Watanabe
昭宏 渡辺
Yukihiro Mori
幸広 森
Toyotsune Inoue
豊常 井上
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Abstract

【課題】ハイブリッド現像方式を採用した画像形成装置において、長期にわたり所望の画像濃度を得やすくするとものに、ゴースト現象を抑制し、高画質の画像を得られるようにする。
【解決手段】現像ユニット4は、キャリアとトナーを含む現像剤を磁力で保持する磁気ブラシローラ23(現像剤担持体)と、磁気ブラシローラ23からトナーを供給される現像ローラ24(トナー担持体)と、現像ローラ24の表面が感光体ドラム2(静電潜像担持体)に対面する位置から磁気ブラシローラ23に対面する位置まで移動する経路中に、現像ローラ24に対面する形で配置された電極27を備える。電極27には少なくとも交流電圧が印加され、その交流電圧は、現像ローラ24に印加されている交流電圧と同位相で、且つそれよりも電圧値が低い。
【選択図】図5

Description

本発明は電子写真方式の画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置における現像方式には、絶縁トナーや磁性トナーを用いる1成分現像方式、トナーとキャリアを混合して用いる2成分現像方式、非磁性トナーとこれを帯電させる磁性キャリアからなる2成分現像剤を用い、帯電したトナーのみをトナー担持体に保持させ、トナー担持体から静電潜像担持体にトナーをジャンプさせて静電潜像を現像するハイブリッド現像方式(タッチダウン現像方式ともいう)などがある。特許文献1には1成分現像方式の画像形成装置が開示され、特許文献2にはハイブリッド現像方式の画像形成装置が開示されている。
特開平5−313421号公報 特開2003−280357号公報
ハイブリッド現像方式には、高速の画像形成が可能で、ドット再現性に優れ、また長寿命化が可能というメリットがある。一方で次のような問題もあった。すなわち、キャリアとトナーを含む現像剤を磁力で現像剤担持体に保持し、現像剤担持体の表面に形成された磁気ブラシでトナー担持体の表面にトナー薄層を形成し、このトナー薄層で静電潜像担持体の静電潜像を現像するのであるが、その際、トナー担持体上のトナー薄層の厚みが十分でないと画像濃度が不足する。逆にトナー薄層が厚すぎると、トナー薄層の上層部は静電潜像担持体に移行するものの、下層部がトナー担持体に残留し、トナー飛散やゴースト現象が発生する。このようなトナー薄層の厚みの不適合が生じるのは、トナー担持体にトナー薄層を形成する時のトナーの適正帯電量と、静電潜像担持体を現像する時のトナーの適正帯電量とが違うということが関係している。画像形成が高速化すると、トナー薄層の厚みの不適合を発生させない層厚のマージンがより狭くなる。
2成分現像剤のトナー帯電が高くなると、トナー担持体上のトナー薄膜が薄くなり、画像濃度が低下する。これは、現像剤担持体とトナー担持体の間の電位差を大きくすることにより補償できるが、このようにすると、画像濃度は向上できるものの、トナー担持体に対するトナーの付着力も高まり、未現像トナーを引き剥がしにくくなる。これはゴーストの発生につながる。
また、未現像トナーの引き剥がしが不十分であると、トナー担持体上に高帯電のトナーが蓄積され、トナー担持体上の単位重量当たりのトナー帯電量が上昇し、さらに、磁気ブラシとの摩擦帯電により、前記蓄積されたトナー薄層のチャージアップが促進され、画像濃度不良が発生しやすくなる。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、ハイブリッド現像方式を採用した画像形成装置において、長期にわたり所望の画像濃度を得やすくするとものに、ゴースト現象を抑制し、高画質の画像を得られるようにすることを目的とする。
(1)上記目的を達成するために本発明は、キャリアとトナーを含む現像剤を磁力で保持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体からトナーを供給されて表面にトナー層を形成するトナー担持体と、前記トナー担持体及び現像剤担持体に印加された現像バイアスにより、トナー担持体の担持するトナーで現像される静電潜像担持体とを備えた画像形成装置において、前記トナー担持体の表面が、前記静電潜像担持体に対面する位置から前記現像剤担持体に対面する位置まで移動する経路中に、トナー担持体に対面する電極を配置したことを特徴としている。
この構成によると、トナー担持体の表面は、静電潜像担持体に対面する位置から現像剤担持体に対面する位置まで移動する間に電極により形成された電界を通過する。電界通過により静電潜像担持体に付着しなかった未現像トナーが振動し、層がより均一化する。これにより未現像トナーの引き剥がし性が改善されて現像剤担持体による回収率が向上し、ゴースト現象が抑制される。
(2)また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記電極と前記トナー担持体との間に形成される電界は、トナー担持体と前記静電潜像担持体との間に形成される電界よりも小であることを特徴としている。
この構成によると、電極とトナー担持体の間に形成される電界が、トナー担持体と静電潜像担持体の間に形成される電界を上回ることはないので、電極に未現像トナーが付着することを抑制すると共に、電極に付着して蓄積したトナーが飛散して静電潜像担持体表面の非画像部に付着し、カブリ画像を発生させるなどといった不具合が発生しにくい。
(3)また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記トナー担持体の表面が、前記現像剤担持体に対面する位置から前記静電潜像担持体に対面する位置まで移動する経路中に、トナー担持体に対面する第2の電極を配置したことを特徴としている。
この構成によると、トナー担持体の表面は、現像剤担持体に対面する位置から静電潜像担持体に対面する位置まで移動する間に第2の電極により形成された電界を通過する。電界通過によりトナー薄層が再配置され、磁気ブラシによるトナー薄層形成時に強固に付着したトナーの付着力を弱めることができる。このためトナーがトナー担持体からジャンプしやすくなり、現像性が高くなる。現像性が高くなるということは未現像トナーが減少するということであり、ゴースト現象が抑制される。
(4)また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記第2の電極とトナー担持体との間に形成される電界は、トナー担持体と前記静電潜像担持体との間に形成される電界よりも小であることを特徴としている。
この構成によると、第2の電極とトナー担持体の間に形成される電界が、トナー担持体と静電潜像担持体の間に形成される電界を上回ることはないので、第2の電極に未現像トナーが付着してしまい、静電潜像担持体表面のトナー層が薄くなって画像濃度不良が発生する、第2の電極に付着して蓄積したトナーが飛散して静電潜像担持体表面のトナー層を乱すなどといった不都合が発生しにくい。
(5)また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記電極には、少なくとも交流電圧が印加されることを特徴としている。
この構成によると、現像前のトナーまたは未現像トナーに微少な振動が生じ、層が均一化される。
(6)また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記電極に印加される交流電圧は、前記トナー担持体に印加されている交流電圧と同位相で、且つそれよりも電圧値が低いことを特徴としている。
この構成によると、トナー担持体表面に付着している現像前のトナーまたは未現像トナーが良く振動せしめられるものの、それが電極に付着することはない。
本発明によると、トナー担持体の表面が、静電潜像担持体に対面する位置から現像剤担持体に対面する位置まで移動する経路中に、トナー担持体に対面する電極を配置したから、電極により形成された電界を通過する際、トナー担持体表面に付着した未現像トナーが振動し、層がより均一化する。これにより未現像トナーの引き剥がし性が改善されて現像剤担持体による回収率が向上し、ゴースト現象が抑制され、画質が向上する。
またトナー担持体の表面が、現像剤担持体に対面する位置から静電潜像担持体に対面する位置まで移動する経路中に、トナー担持体に対面する第2の電極を配置したから、第2の電極により形成された電界を通過する際、トナー担持体表面に付着した現像前のトナーが振動し、トナー担持体からジャンプしやすくなる。これにより現像性が改善されて未現像トナーが減少し、ゴースト現象が抑制され、画質が向上する。
本発明の第1実施形態を図1から図3に示す。図1は画像形成装置の概略構成図、図2は現像ユニットの概略構成図、図3はトナーの動きを説明する概略構成図である。
図1に示す画像形成装置はタンデム型のフルカラープリンタであり、装置本体Aの内部に4個の画像形成部を備えている。すなわちマゼンタ画像形成部1M、シアン画像形成部1C、イエロー画像形成部1Y、及びブラック画像形成部1Bkである。これらの画像形成部は水平方向に所定間隔でタンデム配置されている。
マゼンタ画像形成部1Mには、感光体ドラム2a、帯電ローラ3a、マゼンタトナーを収納した現像ユニット4a、転写ローラ5a、及びドラムクリーニングローラ6aが設置され、また露光のための光学ユニット7aが組み合わせられている。シアン画像形成部1Cには、感光体ドラム2b、帯電ローラ3b、シアントナーを収納した現像ユニット4b、転写ローラ5b、及びドラムクリーニングローラ6bが設置され、また露光のための光学ユニット7bが組み合わせられている。イエロー画像形成部1Yには、感光体ドラム2c、帯電ローラ3c、イエロートナーを収納した現像ユニット4c、転写ローラ5c、及びドラムクリーニングローラ6cが設置され、また露光のための光学ユニット7cが組み合わせられている。ブラック画像形成部1Bkには、感光体ドラム2d、帯電ローラ3d、ブラックトナーを収納した現像ユニット4d、転写ローラ5d、及びドラムクリーニングローラ6dが設置され、また露光のための光学ユニット7dが組み合わせられている。
感光体ドラム2a、2b、2c、2dは静電潜像担持体であり、それぞれアルミニウム製の基体の上に正帯電のアモルファスシリコン(a-Si)感光体で光導電層を形成したものであって、図示しない駆動装置により、矢印方向(反時計方向)に所定の作像プロセス線速で同期回転せしめられる。静電潜像担持体はOPC感光体でもよい。
感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に接触する帯電ローラ3a、3b、3c、3dには図示しない帯電バイアス電源から直流電圧と交流電圧が重畳した帯電バイアスが印加される。印加された帯電バイアスにより、帯電ローラ3a、3b、3c、3dは感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面を正極性の所定電位に均一に帯電させる。
感光体ドラム2a、2b、2c、2dの帯電表面は光学ユニット7a、7b、7c、7dによって露光される。デジタル画像処理部からの画像信号に対応して変調されたレーザ光がレーザ出力部から出力され、高速回転するポリゴンミラーから各光学ユニット7a、7b、7c、7dに送られ、そこから感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に照射される。回転する感光体ドラム2a、2b、2c、2dはレーザ光により走査露光せしめられ、各色の静電潜像を形成する。すなわち感光体ドラム2a、2b、2c、2dは静電潜像担持体となる。デジタル画像処理部、レーザ出力部、ポリゴンミラーはいずれも図示しない。
現像ユニット4a、4b、4c、4dは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの静電潜像に各色のトナーを付着させ、トナー像として現像する。
転写ローラ5a、5b、5c、5dは、一次転写ニップ部Ta、Tb、Tc、Tdを介して感光体ドラム2a、2b、2c、2dに向き合っている。
一次転写ニップ部Ta、Tb、Tc、Tdには像担持体である中間転写ベルト8が挟まれる。中間転写ベルト8は無端ベルトであり、駆動ローラ9、二次転写対向ローラ10、及びテンションローラ11に巻き掛けられている。中間転写ベルト8は、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリフッ化ビニリデンのような誘電体樹脂のフィルムにより構成される。
一次転写ニップ部Ta、Tb、Tc、Tdで中間転写ベルト8にトナー転写を行った後、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に残留するトナーは、ドラムクリーニングローラ6a、6b、6c、6cにより回収される。
二次転写対向ローラ10は、二次転写ニップ部Teを介して二次転写ローラ12に向き合っている。二次転写ニップ部Teには中間転写ベルト8と転写材(紙、フィルム)が挟み込まれる。
テンションローラ11の近傍には、転写材へのトナー転写後中間転写ベルト8の表面に残留するトナーを回収するベルトクリーニング装置13が設置される。ベルトクリーニング装置13は、中間転写ベルト8に接触するベルトクリーニングローラ13aを有する。
二次転写ニップ部Teの転写材搬送方向の下流には、定着ローラ14aと加圧ローラ14bを有する定着装置14が設置されている。
画像形成開始信号が発せられると、所定の作像プロセス線速で回転する感光体ドラム2a、2b、2c、2dは帯電ローラ3a、3b、3c、3dによって帯電せしめられ、光学ユニット7a、7b、7c、7dによる露光で静電潜像が形成される。すなわち感光体ドラム2a、2b、2c、2dは静電潜像を担持する。この静電潜像を、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの帯電極性と同極性の現像バイアス電圧が印加された現像ユニット4a、4b、4c、4dがトナーで可視像化する。
感光体ドラム2a、2b、2c、2dのトナー像は、一次転写ニップ部Ta、Tb、Tc、Tdで、トナーと逆極性の一次転写バイアス電圧が印加された転写ローラ5a、5b、5c、5dにより、回転している中間転写ベルト8に順次一次転写される。すなわち中間転写ベルト8はトナー像を担持する。
マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各トナー像をこの順序で重畳転写され、フルカラーのトナー像を担持した中間転写ベルト8は、そのフルカラートナー像を二次転写ニップ部Teで転写材に転写する。転写材はその後定着装置14を通過し、トナーは熱と圧力で転写材に定着せしめられる。
モノクロ画像の場合は、ブラック画像形成部1Bkにより中間転写ベルト8に形成されたブラックのトナー像のみが二次転写ニップ部Teで転写材に転写される。同様にしてブラック以外の単色画像を得ることができる。
続いて、現像ユニット4a、4b、4c、4dにより感光体ドラム2a、2b、2c、2dの静電潜像にトナーを付着させる仕組みを図2、3に基づき説明する。現像ユニット4a、4b、4c、4dは、その中に入れられるトナーの色が違うだけで、構造は共通なので、「a」「b」「c」「d」の識別記号を省き、符号「4」のみ付してある。同様に、感光体ドラム2a、2b、2c、2dについても「a」「b」「c」「d」の識別記号を省き、符号「2」のみ付してある。
現像ユニット4のケーシング20の内部には、第1攪拌スクリュー21及び第2攪拌スクリュー22と、現像剤担持体として機能する磁気ブラシローラ23と、トナー担持体として機能する現像ローラ24とが水平軸線まわりに回転自在に軸支されている。第1攪拌スクリュー21、第2攪拌スクリュー22、磁気ブラシローラ23、及び現像ローラ24には図示しない電動機より回転動力が与えられる。磁気ブラシローラ23には所定の規制ギャップを隔てて規制ブレード25が対向する。現像ローラ24の一部はケーシング20の開口部26から露出し、感光体ドラム2に対面する。磁気ブラシローラ23と現像ローラ24の間、及び現像ローラ24と感光体ドラム2の間にはそれぞれ所定のギャップが設けられている。
ケーシング20にはトナーとキャリアを混合した2成分現像剤が入れられる。図3には、トナーTとキャリアCが、小黒点とそれよりも少し大きい白抜き円の形で象徴的に描かれている。
図2、3において、現像ローラ24は反時計回りに回転するものであり、その表面は、磁気ブラシローラ23に対面した後、感光体ドラム2へと向かい、感光体ドラム2に対面した後、磁気ブラシローラ23に向かうという動きを繰り返す。現像ローラ24の表面が感光体ドラム2に対面する位置から磁気ブラシローラ23に対面する位置まで移動する経路中に、電極27が配置される。電極27は現像ローラ24を囲む仮想の円筒形状の一部を切り取った形状であり、所定のギャップを隔てて現像ローラ24に対面する。
磁気ブラシローラ23には交流電圧Vpp1と直流電圧Vdc1の重畳バイアスが印加され、現像ローラ24には交流電圧Vpp2と直流電圧Vdc2の重畳バイアスが印加され、電極27には交流電圧Vpp3と直流電圧Vdc3の重畳バイアスが印加される。電極27に印加される交流電圧Vpp3は、現像ローラ24に印加されている交流電圧Vpp2と同位相で、且つそれよりも電圧値が低い。
現像ユニット4は磁気ブラシローラ23に2成分現像剤を磁力により担持し、担持された2成分現像剤は磁気ブラシローラ23の表面に磁気ブラシ28を形成する。磁気ブラシ28の穂は規制ブレード25をくぐるときに高さを揃えられる。磁気ブラシ28の穂が磁気ブラシローラ23と現像ローラ24の間のギャップに至ると、磁気ブラシローラ23と現像ローラ24の間の電位差によりトナーTが現像ローラ24に移行し、現像ローラ24の表面にトナー薄層29が形成される。
トナー薄層29のトナーTは、現像ローラ24と感光体ドラム2の間のギャップに至ると、現像バイアスによって感光体ドラム2へとジャンプせしめられる。いわゆるジャンピング現象が生じる。感光体ドラム2にジャンプしたトナーTは感光体ドラム2表面の静電潜像を現像する。
トナー薄層29を構成するトナーTの全量が静電潜像の現像に寄与する訳ではなく、一部は未現像トナーとして現像ローラ24の表面に残留する。未現像トナーの薄層は、電極27によって形成される電界に入ると、現像ローラ24に印加されている交流電圧と同位相の交流電圧による電界であるため、良く振動せしめられ、層が均一化する。未現像トナーの引き剥がし性はこれにより改善され、磁気ブラシローラ23に対面する位置に来たとき、磁気ブラシ28で容易に回収される。未現像トナーの回収率が向上するので、ゴースト現象が抑制され、画質が向上する。
電極27と現像ローラ24との間に形成される電界は、現像ローラ24と感光体ドラム2との間に形成される電界よりも小である。このため、電極27に未現像トナーが付着してしまい、感光体ドラム2の表面のトナー層が薄くなって画像濃度不良が発生する、電極27に付着して蓄積したトナーが飛散して感光体ドラム20の表面のトナー層を乱すなどといった不都合が発生しにくい。電極27に未現像トナーが付着することを抑制すると共に、電極に付着して蓄積したトナーが飛散して静電潜像担持体表面の非画像部に付着し、カブリ画像を発生させるなどといった不具合が発生しにくい。
2成分現像剤のトナー帯電が高くなると、現像ローラ24表面のトナー薄層の層厚が薄くなるため、画像濃度が低下する。現像ローラ24と磁気ブラシローラ23の間の電位差を大きくしてトナー薄層を厚くすれば画像濃度は上昇する。しかしながらトナー帯電が高いため、現像ローラへの付着力が強く、未現像トナーの回収率が低下する。そこで、現像ローラ24と磁気ブラシローラ23の間の電位差ΔVが大きくなったときには電極27に印加する電圧を高めるものとする。これにより未現像トナーの回収率を高めることができる。
本発明は特に、画像形成速度が速く、現像時間や未現像トナーの回収時間が短い場合に効果を奏する。特に感光体ドラム2の周速が180mm/sec以上の場合に効果的である。また現像ローラ24の直径が小さい場合、特に直径が25mm以下の場合に効果的である。
また一般的に、トナーの体積平均粒径(用語の説明は後で行う)が7.5μm以下になると現像ローラ24への付着力が高まり、現像性が低下するとともに未現像トナーの回収率が低下するのであるが、本発明は、トナーの体積平均粒径が6.5μm以下の場合に一層効果が際立つ。
本発明の第2実施形態を図4及び図5に示す。図4は現像ユニットの概略構成図、図5はトナーの動きを説明する概略構成図である。
第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、現像ローラ24の表面が磁気ブラシローラ23に対面する位置から感光体ドラム2に対面する位置まで移動する経路中に、第2の電極30が配置されていることである。電極30は現像ローラ24を囲む仮想の円筒形状の一部を切り取った形状であり、所定のギャップを隔てて現像ローラ24に対面する。
第2の電極30には交流電圧Vpp4と直流電圧Vdc4の重畳バイアスが印加される。電極30に印加される交流電圧Vpp4は、現像ローラ24に印加されている交流電圧Vpp2と同位相で、且つそれよりも電圧値が低い。
現像ローラ24の表面は、磁気ブラシローラ23に対面する位置から感光体ドラム2に対面する位置まで移動する間に第2の電極30により形成された電界を通過する。電界通過によりトナー薄層が再配置され、磁気ブラシによるトナー薄層形成時に強固に付着したトナーの付着力を弱めることができる。このためトナーが現像ローラ24からジャンプしやすくなり、現像性が高くなる。現像性が高くなるということは未現像トナーが減少するということであり、ゴースト現象が抑制される。
続いて、実際の装置への本発明の応用を実施例及び比較例という形で説明する。
<画像形成装置の仕様その1>
感光体ドラムの直径は30mm、現像ローラの直径は20mm、磁気ブラシローラの直径は25mm、感光体ドラムと現像ローラの間のギャップは0.2mm、現像ローラと磁気ブラシローラの間のギャップは0.35mm、磁気ブラシローラと規制ブレードの間のギャップは0.35mm、感光体ドラムの周速は180mm/secとした。
<画像形成装置の仕様その2>
感光体ドラムの表面電位は、暗電位300V、明電位20Vとした。
暗電位は「感光体表面の電位を帯電手段により一様に帯電させた電位(露光手段により露光されていない、いわゆる非画像部電位)」と定義される。明電位は「感光体表面の電位を帯電手段により一様に帯電させた後、露光手段により露光され、電位が低下した部分の電位(レーザ露光された、いわゆる画像部電位)」と定義される。
<画像形成装置の仕様その3>
現像剤中のブラックトナーのQ/Mは25μC/g、ブラックトナーの体積平均粒径は6.4μm、ブラックトナーの個数平均粒径は5.6μm、体積平均粒径/個数平均粒径は1.16、キャリアの粒径(重量平均粒径)は45μmとした。
Q/Mは単位重量当たりのトナー帯電量である。単位重量の単位にはg、帯電量の単位にはμCが用いられている。個数平均粒子径は「測定された粒子径の総和を、測定粒子数(個数)で除した値」と定義される。体積平均粒子径は「測定された粒子の総体積を、測定粒子数(個数)で除して求められた粒子1個当たりの平均体積に相当する球の直径」と定義される。
重量平均粒子径は、キャリア芯材の重量平均粒径(Dw)を代表として説明すれば、個数基準で測定された粒子の粒径分布(個数頻度と粒径との関係)に基づいて算出される。重量平均粒径Dwを表す式は以下の通りである。
Dw={1/Σ(nD3)}×{Σ(nD4)}
上記式中、Dは各チャネルに存在する粒子の代表粒径(μm)を示し、nは各チャネルに存在する粒子の総数を示す。なお、チャネルとは、粒径分布図における粒径範囲を等分に分割するための長さを示すもので、本発明では2μmの長さを採用した。また、各チャネルに存在する粒子の代表粒径としては、各チャネルに存在する粒子粒径の下限値を採用した。
トナー粒子径、トナー粒度分布はベックマン・コールター社製のマルチタイザーIIIにて、アパーチャー径100μm、測定範囲2〜40μmで測定した。トナー帯電量はTREK社製の吸引式小型帯電量測定装置Model210HSで測定した。
<画像形成装置の仕様その4>
画像形成時の各現像バイアスは次の通りとした。現像ローラにおいてはVdc=100V、Vpp=1.6kV、周波数f=2.7kHz、Duty比=30%とした。磁気ブラシローラにおいてはVdc=300V、Vpp=300kV、周波数f=2.7kHz、Duty比=70%とした。
直流電圧Vdcは面積中心電圧であり、Duty比を変化させると変化する。Duty比は矩形波の交流電圧1周期分において、正極性側の電圧印加継続時間をT1、負極性側の電圧印加継続時間をT2とすると、下式で表される。
Duty比(%)=[T1/(T1+T2)]×100
任意のDuty比において、正極性側に立ち上がる波形と負極性側に立ち上がる波形の面積が等しくなる電圧を面積中心電圧という。必要に応じて直流電圧を重畳してもよく、直流電圧を重畳した場合はVdc=直流電圧+面積中心電圧となる。交流電圧を印加しない場合のVdcは単なる直流電圧である。
<画像形成装置の仕様その5>
現像ローラの周速Sと感光体ドラムの周速Dの比S/Dは1.5とした。磁気ブラシローラの周速Mと現像ローラの周速Sの比M/Sも1.5とした。
上記仕様の画像形成装置において、印字率6%の原稿を連続500枚印字出力後、感光体ドラムに印加するバイアスを変化させ、次の条件でバイアス現像を行いブラックトナーの現像感度曲線を確認した。現像ローラはアース(Vdc=0V)し、磁気ブラシローラにVdc=200V、Vpp=300V、周波数f=2.7kHz、Duty比=70%を印加した。現像ローラ表面のトナー薄層の層厚は約0.6mg/cm2で一定となるようにした。
<実施例1>
現像ローラの表面が感光体ドラムに対面する位置から磁気ブラシローラに対面する位置まで移動する経路中に配置した電極に、Vdc=−10V、Vpp=0.6kV、周波数f=2.7kHz、Duty比=70%を印加した。
<比較例1>
現像ローラの表面が感光体ドラムに対面する位置から磁気ブラシローラに対面する位置まで移動する経路中に配置した電極に電圧を印加しなかった。
実施例1と比較例1による現像感度曲線を図6のグラフに示す。また、図6のグラフの素データを図7の表に示す。本発明の実施により、現像感度が向上したことが見てとれる。
また上記仕様の画像形成装置において、以下の条件で感光体ドラムを帯電、露光し、画像を形成させて、画像濃度を測定した。またブラックトナーにつき、現像ローラ表面のトナー帯電量を測定し、現像ローラからの未現像トナーの引き剥がし性を評価した。
<実施例2>
現像ローラの表面が感光体ドラムに対面する位置から磁気ブラシローラに対面する位置まで移動する経路中に配置した電極に、直流電圧としてDC=90V、交流電圧として、現像ローラと同位相のVpp=1.0kV、周波数f=2.7kHz、Duty比=30%を印加した。
<実施例3>
現像ローラの表面が磁気ブラシローラに対面する位置から感光体ドラムに対面する位置まで移動する経路中に配置した電極に、直流電圧としてDC=90V、交流電圧として、現像ローラと同位相のVpp=1.0kV、周波数f=2.7kHz、Duty比=30%を印加した。現像ローラの表面が感光体ドラムに対面する位置から磁気ブラシローラに対面する位置まで移動する経路中に配置した電極には、直流電圧としてDC=85V、交流電圧として、現像ローラと同位相のVpp=1.0kV、周波数f=2.7kHz、Duty比=30%を印加した。
<比較例2>
いずれの電極にも電圧を印加しなかった。
実施例2、3と比較例2について、「画像濃度」「スタート時の現像ローラ上トナー帯電量」「1000枚耐久印刷後の現像ローラ上トナー帯電量」を測定した結果を図8の表に示す。本発明を実施した場合、トナー帯電量を低く抑えられることがわかる。
以上本発明の各実施形態につき説明したが、発明の主旨を逸脱しない範囲でさらに種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、ハイブリッド現像方式の画像形成装置に広く利用可能である。
画像形成装置の概略構成図 現像ユニットの概略構成図 トナーの動きを説明する概略構成図 第2実施形態に係る現像ユニットの概略構成図 第2実施形態におけるトナーの動きを説明する概略構成図 現像感度曲線のグラフ 現像感度曲線グラフの素データの表 実施例と比較例の測定結果の表
符号の説明
1M マゼンタ画像形成部
1C シアン画像形成部
1Y イエロー画像形成部
1Bk ブラック画像形成部
2a、2b、2c、2d 感光体ドラム(静電潜像担持体)
4a、4b、4c、4d 現像ユニット
23 磁気ブラシローラ(現像剤担持体)
24 現像ローラ(トナー担持体)
27 電極
30 第2の電極

Claims (6)

  1. キャリアとトナーを含む現像剤を磁力で保持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体からトナーを供給されて表面にトナー層を形成するトナー担持体と、前記トナー担持体及び現像剤担持体に印加された現像バイアスにより、トナー担持体の担持するトナーで現像される静電潜像担持体とを備えた画像形成装置において、
    前記トナー担持体の表面が、前記静電潜像担持体に対面する位置から前記現像剤担持体に対面する位置まで移動する経路中に、トナー担持体に対面する電極を配置したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記電極と前記トナー担持体との間に形成される電界は、トナー担持体と前記静電潜像担持体との間に形成される電界よりも小であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記トナー担持体の表面が、前記現像剤担持体に対面する位置から前記静電潜像担持体に対面する位置まで移動する経路中に、トナー担持体に対面する第2の電極を配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2の電極とトナー担持体との間に形成される電界は、トナー担持体と前記静電潜像担持体との間に形成される電界よりも小であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記電極には、少なくとも交流電圧が印加されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記電極に印加される交流電圧は、前記トナー担持体に印加されている交流電圧と同位相で、且つそれよりも電圧値が低いことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
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