JP2003173074A - 電子写真印字装置およびその印字制御方法 - Google Patents

電子写真印字装置およびその印字制御方法

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JP2003173074A
JP2003173074A JP2001373691A JP2001373691A JP2003173074A JP 2003173074 A JP2003173074 A JP 2003173074A JP 2001373691 A JP2001373691 A JP 2001373691A JP 2001373691 A JP2001373691 A JP 2001373691A JP 2003173074 A JP2003173074 A JP 2003173074A
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developing bias
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JP2001373691A
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English (en)
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Katsuhiro Shukuri
勝博 宿理
Minoru Yamaguchi
実 山口
Susumu Kamimura
進 上村
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重合トナーを用いた電子写真印字装置および
その印字制御方法における印字濃度の安定化およびトナ
ー消費量の抑制を図る。 【解決手段】 印字終了後の印字用紙の枚数を計数する
印字枚数計数手段16と、累積印字枚数と適正現像バイ
アスとを関連付けた現像バイアス変更テーブルを保持す
る記憶手段17と、印字枚数計数手段16によって計数
した累積印字枚数が記憶手段17に記憶された所定の値
に達したか否かを比較判断する比較判断手段18と、比
較判断手段18による判断の結果、累積印字枚数が所定
値に達した場合には現像バイアスを現像バイアス変更テ
ーブルに従い所定の値に変更するよう可変現像バイアス
電源12を制御する現像バイアス制御手段19とを有す
る電子写真印字装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重合トナーを用い
た非磁性一成分現像装置を用いた電子写真印字装置およ
びその印字制御方法に関し、特に、現像器内トナーの経
時変化を補正して安定した印字品質を得る技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真印字装置においては、印字品質
の向上と現像装置の小型化を図るために、非磁性一成分
現像技術が広く用いられるようになっている。ここで、
非磁性一成分現像技術では、潜像を電気的に担持する潜
像担持体に直接現像剤担持体を接触させて現像すること
によって、印字品質の向上が期待でき、また、トナーと
キャリアとから構成される現像剤を用いるいわゆる二成
分現像装置のように大掛かりな攪拌装置や現像剤濃度検
知機構が不要となる利点がある。
【0003】また、今日においては、さらに重合トナー
を用いた非磁性一成分現像技術が用いられるようになっ
た。
【0004】重合トナーは、その製法から球形形状で粒
径も均一であることから、トナー個々の帯電量が均一と
なって潜像により忠実に現像することができ、従来の粉
砕トナーよりも印字品質が向上することが知られてい
る。
【0005】また、球形形状をしていることによって転
写効率が向上するために、従来のクリーニング機構を廃
した現像同時クリーニングシステムに用いられている。
【0006】ここで、図7は重合トナーを使用した非磁
性一成分現像技術を用いた従来の電子写真印字装置であ
るレーザプリンタを示す概略図である。
【0007】図7に示すように、レーザプリンタには、
基材であるアルミニウム素管の外周面上に20μm程度
の感光層が塗布された感光体ドラム1が備えられてい
る。感光体ドラム1の周囲には、当該感光体ドラム1の
表面を所定の電位に一様に帯電させる帯電器2、一様電
位に帯電された感光体ドラム1の表面にレーザ光を照射
して電荷を部分的に喪失させることにより静電潜像を形
成する露光装置3、感光体ドラム1上に形成された静電
潜像をトナーにより顕画化してトナー像にする現像ロー
ラ4、感光体ドラム1との間に一定のニップ幅を備え、
用紙収納部(図示せず)から給紙されてきた印字用紙上
にトナー像を転写する転写ローラ7、転写後の感光体ド
ラム1上の残留物を撹乱するクリーニングブラシ10が
配置されている。
【0008】現像ローラ4には、この現像ローラ4の表
面にトナーを供給するトナー供給ローラ(現像剤供給部
材)6が現像ローラ4に近接配置されている。また、現
像ローラ4には、トナー供給ローラ6によって供給され
たトナーを薄層化および摩擦帯電するトナー薄層化ブレ
ード5が圧接されている。そして、このような現像ロー
ラ4、トナー供給ローラ6およびトナー薄層化ブレード
5により非磁性一成分現像装置が構成されている。
【0009】さらに、現像ローラ4には、現像ローラ4
へバイアス電圧を印加して現像ローラ4のトナーを感光
体ドラム1の表面へ付着させ、これによって感光体ドラ
ム1上の静電潜像を顕像化する現像バイアス電源11が
電気的に接続されている。
【0010】ここで、トナー供給ローラ6は基材である
金属シャフトの外周面上にウレタンを発泡したものから
なり、現像ローラ4は、同じく基材である金属シャフト
の外周面上にウレタンあるいはシリコンを層状に形成し
たものからなる。また、トナー薄層化ブレード5は、ス
テンレスあるいはステンレス板金先端にウレタンやシリ
コンゴムを成型したものからなる。さらに、転写ローラ
7は、基材である金属シャフトの回りに導電性発泡体が
配置されたものからなる。なお、転写ローラ7の中心で
ある金属シャフトには、高圧電源(図示せず)によりト
ナーの極性とは逆極性の転写バイアスが印加されてお
り、これによって感光体ドラム1上の可視化されたトナ
ー像が印字用紙上へ転写される。
【0011】また、トナー像転写後の用紙搬送路上に
は、相互に圧接回転して印字用紙に転写されたトナー像
を熱定着する定着ローラおよび加圧ローラからなる定着
器8が配置されている。
【0012】次に、このようなレーザプリンタの印字動
作について説明する。
【0013】ドットマトリクスデータに展開された印字
データは、露光装置3から照射されるレーザ光によって
感光体ドラム1の表面に静電潜像として形成される。
【0014】形成された静電潜像は感光体ドラム1の回
転によって現像位置に到達し、ここで、現像ローラ4か
らトナーが付着してトナー像となる。
【0015】このトナー像は、感光体ドラム1の回転に
伴って転写ローラ7の位置に達する。ここで、像形成に
同期して用紙収納部から搬送されてきた印字用紙の表面
にトナー像が転写ローラ7の電界によって引き付けられ
て転写される。トナー像の転写された印字用紙は定着器
8に搬送され、ここでトナー像が印字用紙に加熱定着さ
れる。
【0016】一方、転写ローラ7によって転写されずに
感光体ドラム1上に残ったトナー(残留トナー)は感光
体ドラム1の回転に伴って帯電器2を通過する。このと
き感光体ドラム1はトナーと同極性に帯電され、次の印
字信号に応じて露光装置3によって露光されて静電潜像
が形成される。現像バイアスはトナーと同極性であり感
光体ドラム1の帯電電位より低く設定されているので、
背景部の残留トナーは現像ローラ4に回収されてクリー
ニングされ、また露光部にはトナーが現像される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、重合ト
ナーはその形状が球形であるために、非磁性一成分現像
装置内で摩擦帯電される際にトナー個々の表面が摩擦を
受ける機会が多くなる。すると、帯電性や流動性を補助
するトナー表面の添加剤が、従来の不定形をしている粉
砕トナーよりも摩耗されやすく、その結果トナー特性の
変化が大きくなって印字品質も変化しやすいという問題
があった。
【0018】具体的には、印字枚数が増加するとトナー
帯電量が大きく低下し、印字濃度が増大して階調性が崩
れたり、トナー消費が増大したりする。
【0019】そこで、本発明は、重合トナーを用いた電
子写真印字装置における印字濃度の安定化およびトナー
消費量の抑制を図ることのできる技術を提供することを
目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の電子写真印字装置の印字制御方法は、重合
トナーを用いた電子写真印字装置の印字制御方法であっ
て、電子写真印字装置での累積印字枚数を計数するステ
ップと、計数した累積印字枚数が現像装置の交換必要枚
数に達したか否かを判断するステップと、係数した累積
印字枚数が現像バイアスを所定の値に変更する印字枚数
に達したか否かを判断するステップとを実行することを
有する構成としたものである。
【0021】また、この課題を解決するために、本発明
の電子写真印字装置は、重合トナーを用いて印字を行う
電子写真印字装置であって、印字終了後の印字用紙の枚
数を計数する印字枚数計数手段と、累積印字枚数と適正
現像バイアスとを関連付けた現像バイアス変更テーブル
を保持する記憶手段と、印字枚数計数手段によって計数
した累積印字枚数が記憶手段に記憶された所定の値に達
したか否かを比較判断する比較判断手段と、比較判断手
段による判断の結果、累積印字枚数が所定値に達した場
合には現像バイアスを現像バイアス変更テーブルに従い
所定の値に変更するよう可変現像バイアス電源を制御す
る現像バイアス制御手段とを有する構成としたものであ
る。
【0022】このように、現像ローラに印加される現像
バイアス値が印字枚数に応じて変化するようになってい
るので、印字枚数によらず印字濃度の安定化が図れると
ともにトナー消費量の抑制を図ることが可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、重合トナーを用いた電子写真印字装置の印字制御方
法であって、電子写真印字装置での累積印字枚数を計数
するステップと、計数した累積印字枚数が現像装置の交
換必要枚数に達したか否かを判断するステップと、係数
した累積印字枚数が現像バイアスを所定の値に変更する
印字枚数に達したか否かを判断するステップとを実行す
る電子写真印字装置の印字制御方法であり、現像ローラ
に印加される現像バイアス値が印字枚数に応じて変化す
るようになっているので、印字枚数によらず印字濃度の
安定化が図れるとともにトナー消費量の抑制を図ること
が可能になるという作用を有する。
【0024】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、累積印字枚数が現像バイアスを
所定の値に変更する印字枚数に達した場合には、現像バ
イアス値の絶対値を降下させる電子写真印字装置の印字
制御方法であり、現像ローラに印加される現像バイアス
値が印字枚数に応じて変化するようになっているので、
印字枚数によらず印字濃度の安定化が図れるとともにト
ナー消費量の抑制を図ることが可能になるという作用を
有する。
【0025】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2記載の発明において、累積印字枚数が現像装
置の交換必要枚数に達した場合には、現像装置の新規交
換により、現像バイアスの値を初期値に戻すとともに累
積印字枚数をリセットする電子写真印字装置の印字制御
方法であり、現像ローラに印加される現像バイアス値が
印字枚数に応じて変化するようになっているので、印字
枚数によらず印字濃度の安定化が図れるとともにトナー
消費量の抑制を図ることが可能になるという作用を有す
る。
【0026】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1、2または3記載の発明において、累積印字枚数の計
数は、排紙センサによる排紙検知回数の信号を利用して
行う電子写真印字装置の印字制御方法であり、印字枚数
を計数する計数手段を個別に設ける必要がないので、装
置の小型化が可能になるという作用を有する。
【0027】本発明の請求項5に記載の発明は、重合ト
ナーを用いて印字を行う電子写真印字装置であって、印
字終了後の印字用紙の枚数を計数する印字枚数計数手段
と、累積印字枚数と適正現像バイアスとを関連付けた現
像バイアス変更テーブルを保持する記憶手段と、印字枚
数計数手段によって計数した累積印字枚数が記憶手段に
記憶された所定の値に達したか否かを比較判断する比較
判断手段と、比較判断手段による判断の結果、累積印字
枚数が所定値に達した場合には現像バイアスを現像バイ
アス変更テーブルに従い所定の値に変更するよう可変現
像バイアス電源を制御する現像バイアス制御手段とを有
する電子写真印字装置であり、現像ローラに印加される
現像バイアス値が印字枚数に応じて変化するようになっ
ているので、印字枚数によらず印字濃度の安定化が図れ
るとともにトナー消費量の抑制を図ることが可能になる
という作用を有する。
【0028】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
5記載の発明において、印字枚数計数手段には、排紙セ
ンサによる排紙検知回数の信号が利用されている電子写
真印字装置であり、印字枚数を計数する計数手段を個別
に設ける必要がないので、装置の小型化が可能になると
いう作用を有する。
【0029】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図6を用いて説明する。なお、これらの図面におい
て同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複
した説明は省略されている。
【0030】図1は重合トナーを使用した非磁性一成分
現像技術を用いた本発明の一実施の形態の電子写真印字
装置であるレーザプリンタを示す概略図、図2は図1の
電子写真印字装置の機能ブロック図、図3は図1の電子
写真印字装置における非磁性一成分現像装置の制御の流
れを示すフローチャート、図4は図1の電子写真印字装
置における非磁性一成分現像装置での印字枚数と現像バ
イアスとの関係を示すグラフ、図5は重合トナーを使用
した非磁性一成分現像装置において現像バイアスの制御
を行った場合の最大印字濃度の推移を制御を行わない場
合と比較して示すグラフ、図6は粉砕トナーと重合トナ
ーとにおける帯電量の推移を示すグラフである。
【0031】図1に示すように、レーザプリンタには、
基材であるアルミニウム素管の外周面上に20μm程度
の感光層が塗布された感光体ドラム1が備えられてい
る。感光体ドラム1の周囲には、当該感光体ドラム1の
表面を所定の電位に一様に帯電させる帯電器2、一様電
位に帯電された感光体ドラム1の表面にレーザ光を照射
して電荷を部分的に喪失させることにより静電潜像を形
成する露光装置3、感光体ドラム1上に形成された静電
潜像をトナーにより顕画化してトナー像にする現像ロー
ラ4、感光体ドラム1との間に一定のニップ幅を備え、
用紙収納部(図示せず)から給紙されてきた印字用紙上
にトナー像を転写する転写ローラ7、転写後の感光体ド
ラム1上の残留物を撹乱するクリーニングブラシ10が
配置されている。
【0032】現像ローラ4には、この現像ローラ4の表
面にトナーを供給するトナー供給ローラ(現像剤供給部
材)6が現像ローラ4に近接配置されている。また、現
像ローラ4には、トナー供給ローラ6によって供給され
たトナーを薄層化および摩擦帯電するトナー薄層化ブレ
ード5が圧接されている。そして、このような現像ロー
ラ4、トナー供給ローラ6およびトナー薄層化ブレード
5により非磁性一成分現像装置が構成されている。
【0033】さらに、現像ローラ4には、現像ローラ4
へバイアス電圧を印加して現像ローラ4のトナーを感光
体ドラム1の表面へ付着させ、これによって感光体ドラ
ム1上の静電潜像を顕像化する可変現像バイアス電源1
2が電気的に接続されている。
【0034】ここで、トナー供給ローラ6は基材である
金属シャフトの外周面上にウレタンを発泡したものから
なり、現像ローラ4は、同じく基材である金属シャフト
の外周面上にウレタンあるいはシリコンを層状に形成し
たものからなる。また、トナー薄層化ブレード5は、ス
テンレスあるいはステンレス板金先端にウレタンやシリ
コンゴムを成型したものからなる。さらに、転写ローラ
7は、基材である金属シャフトの回りに導電性発泡体が
配置されたものからなる。なお、転写ローラ7の中心で
ある金属シャフトには、高圧電源(図示せず)によりト
ナーの極性とは逆極性の転写バイアスが印加されてお
り、これによって感光体ドラム1上の可視化されたトナ
ー像が印字用紙上へ転写される。
【0035】また、トナー像転写後の用紙搬送路上に
は、相互に圧接回転して印字用紙に転写されたトナー像
を熱定着する定着ローラおよび加圧ローラからなる定着
器8、および印字用紙が定着器8を通過して排紙された
ことを検知する排紙センサ15が配置されている。
【0036】以上の構成を有する電子写真印字装置に
は、図2に示すように、排紙センサ15によって検出さ
れた印字終了後の印字用紙の排紙枚数カウントする印字
枚数計数手段16、累積印字枚数と適正現像バイアスと
を関連付けた現像バイアス変更テーブルを保持する記憶
手段17、印字枚数計数手段16によって計数した累積
印字枚数が記憶手段17に記憶された所定の値に達した
か否かを比較判断する比較判断手段18、比較判断手段
18による判断の結果、累積印字枚数が所定値に達した
場合には現像バイアスを現像バイアス変更テーブルに従
い所定の値に変更するよう可変現像バイアス電源12を
制御する現像バイアス制御手段19が設けられている。
【0037】次に、このようなレーザプリンタの印字動
作について説明する。
【0038】ドットマトリクスデータに展開された印字
データは、露光装置3から照射されるレーザ光によって
感光体ドラム1の表面に静電潜像として形成される。
【0039】形成された静電潜像は感光体ドラム1の回
転によって現像位置に到達し、ここで、現像ローラ4か
らトナーが付着してトナー像となる。
【0040】このトナー像は、感光体ドラム1の回転に
伴って転写ローラ7の位置に達する。ここで、像形成に
同期して用紙収納部から搬送されてきた印字用紙の表面
にトナー像が転写ローラ7の電界によって引き付けられ
て転写される。トナー像の転写された印字用紙は定着器
8に搬送され、ここでトナー像が印字用紙に加熱定着さ
れる。
【0041】一方、転写によって感光体ドラム1上に付
着した印字用紙上の異物や紙粉等はクリーニングブラシ
10によって除去されるが、転写ローラ7によって転写
されずに感光体ドラム1上に残ったトナー(残留トナ
ー)はクリーニングブラシ10で除去されることなく感
光体ドラム1の回転に伴って帯電器2を通過する。この
とき感光体ドラム1はトナーと同極性に帯電され、次の
印字信号に応じて露光装置3によって露光されて静電潜
像が形成される。現像バイアスはトナーと同極性であり
感光体ドラム1の帯電電位より低く設定されているの
で、背景部の残留トナーは現像ローラ4に回収されてク
リーニングされ、また露光部にはトナーが現像される。
【0042】ここで、本実施の形態の電子写真印字装置
における非磁性一成分現像装置の制御の流れ図3のフロ
ーチャートを用いて説明する。
【0043】先ず、排紙センサ15による印字済の印字
用紙の検知回数すなわち累積印字枚数を印字枚数計数手
段16にて累積計算し(ステップ1)、印字枚数が現像
装置の寿命(つまり、現像装置の交換が必要な印字枚
数)に達した否かを判断する(ステップ2)。なお、本
実施の形態において、現像装置は現像ローラとトナー収
容カートリッジとが一体となった構成となっている。
【0044】そして、ステップ2において寿命に達して
いないと判断されたならば、印字枚数が記憶手段17に
保持されている累積印字枚数と適正現像バイアスとを関
連付けた現像バイアス変更テーブルの印字枚数に達した
か否かを判断する(ステップ3)。ステップ3において
所定値に達したと判断されたならば、累積印字枚数と適
正現像バイアスとを関連付けた現像バイアス変更テーブ
ルに従って、可変現像バイアス電源12の値の絶対値を
あらかじめ設定した量だけ降下させるように制御する
(ステップ4)。
【0045】また、ステップ2において寿命に達したと
判断された場合は、現像装置を交換する(ステップ
5)。
【0046】なお、ステップ3において所定値に達して
いないと判断された場合およびステップ4において現像
バイアスを変更したり、ステップ5において現像装置を
交換したならば、ステップ1に戻る。このとき、ステッ
プ3において累積印字枚数が所定の値に達していない場
合およびステップ4において現像バイアスを変更した場
合には、そのまま継続して累積印字枚数を計数する。ま
た、ステップ5において現像装置を交換した場合には、
累積印字枚数をリセットするとともに現像バイアスの値
を初期値に戻す。
【0047】ここで、本実施の形態では、1枚当たり5
%の平均印字率で5k(5000)枚でトナーの交換信
号が出るようにトナー量およびトナーエンプティ検知セ
ンサ(図示せず)が設定されており、1枚目から3k
(3000)枚までは、0.5k(500)枚ごとに1
0Vずつ現像バイアスが低減するようになっている。ま
た、3k(3000)枚から5k(5000)枚まで
は、1k(1000)枚ごとに10Vずつ現像バイアス
が低減するようになっている。そして、トナー量および
トナーエンプティ検知センサにより現像装置の交換が表
示されてトナー交換が行われた後は、印字枚数と現像バ
イアス値とが初期値にリセットされ、同じく印字枚数の
カウントと現像バイアス値の変更とが繰り返される。
【0048】このような印字枚数と現像バイアスとの関
係を図4に示す。
【0049】図4に示す場合においては、立ち上がり時
の現像バイアスが380Vで、0.5k(500)枚で
370V、1k(1000)枚で360V、1.5k
(1500)枚で350V、2k(2000)枚で34
0V、2.5k(2500)枚で330V、3k(30
00)枚で320Vとなり、4k(4000)枚で31
0Vとなる。
【0050】図5において、重合トナーを使用した非磁
性一成分現像装置で現像バイアスの制御を行った場合の
最大印字濃度の推移を、制御を行わない場合との比較で
示す。なお、図5において、現像バイアスVbは図4に
示すように段階的に制御し、固定の場合は330Vとし
た。固定で低めに設定したのは、印字枚数の増加につれ
て最大印字濃度が大きく変化するからである。
【0051】図示するように、現像バイアスを固定した
場合には、初期状態では印字濃度が低く、印字枚数の増
加につれて印字濃度が増している。すなわち、階調性が
変化したり、不要なトナー消費が増大する。
【0052】一方、本願のように現像ローラ4に印加さ
れる現像バイアス値を印字枚数に応じて変化させた場合
には、ほぼ一定した印字濃度を得ることができ、階調性
の変化や不要なトナー消費を防止される。
【0053】また、印字濃度上昇によって生じるトナー
転写に起因するゴースト印字の防止を図ることができ
る。
【0054】図6に粉砕トナーと重合トナーとの帯電量
の推移を示す。図6に示すように、重合トナーの帯電量
変化が粉砕トーの変化量よりも大きい、すなわち印字濃
度の変化が大きいことを示している。
【0055】一般的に非磁性一成分現像装置において
は、図1で示すトナー供給ローラ6と現像ローラ4との
摩擦、および現像ローラ4とトナー薄層化ブレード5と
の摩擦によって、現像ローラ4の表面上にあるトナーが
摩擦帯電して必要なトナー特性が得られるが、このよう
に摩擦を繰り返すことによって、トナー表面の帯電補助
剤である添加剤がトナー樹脂内部に埋め込まれて帯電量
が低下する、すなわちトナー劣化が生じることが知られ
ている。
【0056】これは、トナー表面の帯電補助剤はシリカ
等から成るトナー粒子よりもさらに小さく硬い粒子から
成るが、重合トナーは球形形状をしているために個々の
トナー表面が不定形をしている粉砕トナーよりもトナー
供給ローラ6と現像ローラ4との間、および現像ローラ
4とトナー薄層化ブレード5との間で摩擦される機会が
多く、初期帯電量は高いものの経時的な帯電量の低下が
大きいからである。
【0057】以上の説明において、印字用紙の枚数カウ
ントに排紙センサ15(図1)を利用したが、たとえば
用紙レジストセンサや露光書き出し信号等の信号を利用
してもよい。
【0058】また、現像バイアスの変更間隔は任意の印
字枚数間隔でよく、現像バイアスの変化量も本実施の形
態と異なってもよい。すなわち、使用するトナー特性や
現像器の構成によって決定されるトナー帯電量の変化か
ら生じる印字濃度の変化を補正できる印字枚数間隔と現
像バイアス変化量であればよい。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、現像ロ
ーラに印加される現像バイアス値が印字枚数に応じて変
化するようになっているので、印字枚数によらず印字濃
度の安定化が図れるとともにトナー消費量の抑制を図る
ことが可能になるという有効な効果が得られる。
【0060】また、印字濃度上昇によって生じるトナー
転写に起因するゴースト印字の防止を図ることができ
る。
【0061】印字枚数の計数に排紙センサによる排紙検
知回数の信号を利用すれば、印字枚数を計数する計数手
段を個別に設ける必要がないので、装置の小型化が可能
になるという有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】重合トナーを使用した非磁性一成分現像技術を
用いた本発明の一実施の形態の電子写真印字装置である
レーザプリンタを示す概略図
【図2】図1の電子写真印字装置の機能ブロック図
【図3】図1の電子写真印字装置における非磁性一成分
現像装置の制御の流れを示すフローチャート
【図4】図1の電子写真印字装置における非磁性一成分
現像装置での印字枚数と現像バイアスとの関係を示すグ
ラフ
【図5】重合トナーを使用した非磁性一成分現像装置に
おいて現像バイアスの制御を行った場合の最大印字濃度
の推移を制御を行わない場合と比較して示すグラフ
【図6】粉砕トナーと重合トナーとにおける帯電量の推
移を示すグラフ
【図7】重合トナーを使用した非磁性一成分現像技術を
用いた従来の電子写真印字装置であるレーザプリンタを
示す概略図
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電器 3 露光装置 4 現像ローラ 5 トナー薄層化ブレード 6 トナー供給ローラ 7 転写ローラ 8 定着器 10 クリーニングブラシ 11 現像バイアス電源 12 可変現像バイアス電源 15 排紙センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上村 進 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA45 DC11 DC12 DE07 EA05 EB03 EC06 EC20 HB02 HB05 HB13 2H073 AA02 BA02 BA13 BA36 BA45 CA02 2H077 AC04 AD06 AD13 AD35 AE03 DA16 DA22 DA51 DA78 DA87 DB01 DB08 EA14 FA13 FA22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重合トナーを用いた電子写真印字装置の印
    字制御方法であって、 前記電子写真印字装置での累積印字枚数を計数するステ
    ップと、 計数した前記累積印字枚数が現像装置の交換必要枚数に
    達したか否かを判断するステップと、 係数した前記累積印字枚数が現像バイアスを所定の値に
    変更する印字枚数に達したか否かを判断するステップと
    を実行することを特徴とする印字制御方法。
  2. 【請求項2】前記累積印字枚数が現像バイアスを所定の
    値に変更する印字枚数に達した場合には、前記現像バイ
    アス値の絶対値を降下させることを特徴とする請求項1
    記載の印字制御方法。
  3. 【請求項3】前記累積印字枚数が現像装置の交換必要枚
    数に達した場合には、現像装置の新規交換により、現像
    バイアスの値を初期値に戻すとともに累積印字枚数をリ
    セットすることを特徴とする請求項1または2記載の印
    字制御方法。
  4. 【請求項4】前記累積印字枚数の計数は、排紙センサに
    よる排紙検知回数の信号を利用して行うことを特徴とす
    る請求項1、2または3記載の印字制御方法。
  5. 【請求項5】重合トナーを用いて印字を行う電子写真印
    字装置であって、 印字終了後の印字用紙の枚数を計数する印字枚数計数手
    段と、 累積印字枚数と適正現像バイアスとを関連付けた現像バ
    イアス変更テーブルを保持する記憶手段と、 前記印字枚数計数手段によって計数した累積印字枚数が
    前記記憶手段に記憶された所定の値に達したか否かを比
    較判断する比較判断手段と、 前記比較判断手段による判断の結果、累積印字枚数が所
    定値に達した場合には現像バイアスを前記現像バイアス
    変更テーブルに従い所定の値に変更するよう可変現像バ
    イアス電源を制御する現像バイアス制御手段とを有する
    ことを特徴とする電子写真印字装置。
  6. 【請求項6】前記印字枚数計数手段には、排紙センサに
    よる排紙検知回数の信号が利用されていることを特徴と
    する請求項5記載の電子写真印字装置。
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