JP2003172866A - 光学制御装置、光学駆動ユニット、光学システムおよび撮影システム - Google Patents

光学制御装置、光学駆動ユニット、光学システムおよび撮影システム

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JP2003172866A
JP2003172866A JP2001371860A JP2001371860A JP2003172866A JP 2003172866 A JP2003172866 A JP 2003172866A JP 2001371860 A JP2001371860 A JP 2001371860A JP 2001371860 A JP2001371860 A JP 2001371860A JP 2003172866 A JP2003172866 A JP 2003172866A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 速度可変ボリュームによる駆動速度の可変範
囲が光学機器毎に一義的に決まっており、様々な使用者
の要求に対して対応できない。 【解決手段】 光学調節手段15を操作量に応じた速度
で駆動させるよう操作される操作手段1と、この操作手
段の操作量に応じた光学調節手段の駆動速度を可変設定
するために操作される速度可変手段6と、速度可変手段
により設定可能な駆動速度の可変範囲を変更する範囲変
更手段8,10とを設けて光学制御装置を構成する。ま
た、速度可変手段により設定可能な駆動速度における高
速端の速度、低速端の速度およびこれらの間の速度のう
ち少なくとも1つを変更する速度変更手段8,10を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビカメラ、ビ
デオカメラ等に用いられるレンズ装置のズーム、フォー
カス、アイリス等の光学調節手段を制御する光学制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テレビレンズやビデオレンズ等、ズーム
スイッチやズームデマンドといったズーム速度を制御す
る装置は、例えば特開昭51−40924号公報にて提
案されている。
【0003】すなわち、テレビレンズやビデオレンズ等
のズームは、モータなどの駆動系と、この駆動系の作動
を制御する制御系とからなるサーボ系により行われるよ
うになっており、このサーボ系に指令信号を与えるため
に、ズームスイッチやズームデマンドが使用される。そ
してズーム速度は、ズームスイッチ等の操作量に応じて
低速度から高速度まで撮影者が欲するズーム速度に調整
できる。
【0004】ところで、ハンディ撮影に使用されるEN
Gカメラ用ズームレンズの鏡筒部分には、ドライブユニ
ット等と呼ばれるズーム、フォーカス、アイリス等を電
動で駆動するためのモータや、位置検出器、制御回路な
どが収められたレンズ駆動ユニットが装着される。
【0005】このドライブユニットには、ズームを電動
で駆動するために、そのコントロールを行うズームスイ
ッチや、ズームスイッチの操作量に対するズームレンズ
光学系の駆動速度を可変設定するための速度可変ボリュ
ームが備えられている。
【0006】実際の撮影では、その撮影状況に応じて、
低速度域のズーム操作を中心として行う場合は速度可変
ボリュームを低速度側に設定し、高速度域のズーム操作
を中心として行う場合には、速度可変ボリュームを高速
度側に設定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ドライブユニットでは、速度可変ボリュームによる最高
速度の可変範囲がENGカメラ用ズームレンズ毎に一義
的に決まっている。
【0008】このため、高速度のズーム操作を多く行う
場合、すなわち高速度側の速度設定分解能を向上させる
ために高速度から中速度までの速度可変ボリュームの可
変範囲を欲する場合や、低速度のズーム操作を多く行う
場合、すなわち低速度側の速度設定分解能を向上させた
いために中速度から低速度までの速度可変ボリュームの
可変範囲を欲する場合や、通常よりもさらに低速度のズ
ーム操作を多く行う場合、すなわちより低速度側の速度
可変ボリュームの可変範囲を欲する場合等、様々な撮影
者の要求に対して対応できない。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本願第1の発明の光学制御装置は、光学調節手段
を操作量に応じた速度で駆動させるよう操作される操作
手段と、この操作手段の操作量に応じた光学調節手段の
駆動速度を可変設定するために操作される速度可変手段
と、速度可変手段により設定可能な駆動速度の可変範囲
を変更する範囲変更手段とを有する。
【0010】これにより、速度可変ボリューム等の速度
可変手段により設定可能な駆動速度の可変範囲を変更す
ることができ、操作手段の操作量と光学調節手段の駆動
速度との関係を撮影者の要求等に応じて、幅広くかつ最
適に設定することが可能となる。
【0011】例えば、高速度側の速度設定分解能を向上
させるために、速度可変手段により設定可能な駆動速度
の可変範囲を高速度から中速度までとしたり、低速度側
の速度設定分解能を向上させるために、速度可変手段に
より設定可能な駆動速度の可変範囲を中速度から低速度
までとしたり、通常よりもさらに低速度での光学調節手
段の駆動を行えるように速度可変手段により設定可能な
駆動速度の可変範囲を通常の低速度からより低速度まで
としたりすることが可能となる。
【0012】なお、範囲変更手段に、光学調節手段の実
際の駆動速度を記憶する記憶手段を設け、この記憶手段
に記憶された駆動速度を速度可変手段により設定可能な
駆動速度の可変範囲の高速端および低速端のうち少なく
とも一方の速度として設定させるようにしてもよい。
【0013】また、範囲変更手段に、速度可変手段によ
り設定可能な駆動速度の可変範囲として互いに異なる可
変範囲を複数記憶する記憶手段を設け、使用者の選択操
作等に応じて、この記憶手段に記憶された複数の可変範
囲のいずれかを選択的に設定させるようにしてもよい。
【0014】また、本願第2の発明の光学制御装置は、
光学調節手段を操作量に応じた速度で駆動させるよう操
作される操作手段と、この操作手段の操作量に応じた光
学調節手段の駆動速度を可変設定するために操作される
速度可変手段と、速度可変手段により設定可能な駆動速
度における高速端の速度、低速端の速度およびこれらの
間の速度のうち少なくとも1つを変更する速度変更手段
とを有する。
【0015】これにより、速度可変ボリューム等の速度
可変手段により設定可能な駆動速度の可変範囲を変更し
たり、速度可変手段の操作に対する光学調節手段の駆動
速度の変化パターンを変更したりすることができ、操作
手段の操作量と光学調節手段の駆動速度との関係を撮影
者の要求等に応じて、幅広くかつ最適に設定することが
可能となる。
【0016】例えば、上記第1の発明のように高速側又
は低速側の速度設定分解能の向上を図るために速度可変
手段により設定可能な駆動速度の高速端又は低速端の速
度を変更して駆動速度の可変範囲を変更したり、低速側
の速度設定分解能よりも高速度側の速度設定分解能を重
視する場合には、高速端と低速端の間の中間域の速度を
上げて速度可変手段の操作に対する駆動速度の変化パタ
ーンを低速側に比べて高速側で緩やかなものとしたり、
高速側の速度設定分解能よりも低速度側の速度設定分解
能を重視する場合には、中間域の速度を下げて速度可変
手段の操作に対する駆動速度の変化パターンを高速側に
比べて低速側で緩やかなものとしたりすることが可能と
なる。
【0017】なお、速度変更手段に、光学調節手段の実
際の駆動速度を記憶する記憶手段を設け、この記憶手段
に記憶された駆動速度を速度可変手段により設定可能な
駆動速度の可変範囲における高速端の速度、低速端の速
度およびこれらの間の速度のうち少なくとも1つとして
設定させるようにしてもよい。
【0018】また、速度変更手段に、速度可変手段によ
り設定可能な駆動速度における高速端の速度、低速端の
速度およびこれらの間の速度の設定情報として互いに異
なる情報を複数記憶する記憶手段を設け、この記憶手段
に記憶された複数の設定情報のいずれかが選択されたと
きに、この選択された設定情報を用いて上記高速端の速
度、低速端の速度およびこれらの間の速度のうち少なく
とも1つを変更させるようにしてもよい。
【0019】そして、これら第1および第2の発明によ
り、従来に比べて幅の広い光学調節手段の速度選択が可
能となり、より使い勝手のよい撮影システム等を実現す
ることが可能となる。
【0020】なお、これら第1および第2の発明の光学
制御装置は、デマンドや光学(レンズ)駆動ユニット
や、光学調節手段を一体として有するいわゆる大玉のテ
レビレンズ等に搭載することが可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には、本発
明の第1実施形態である光学システムを構成するドライ
ブユニット(光学駆動ユニット)Dと、このドライブユ
ニットDが装着される撮影レンズ(光学機器)Lとを示
している。撮影レンズLは、不図示のビデオカメラ又は
テレビカメラに装着されて撮影システムを構成する。
【0022】図1中のドライブユニットDにおいて、1
は撮影者によって操作されるシーソータイプのズームス
イッチであり、2はズーム指令信号発生器である。この
ズーム指令信号発生器2は、ズームスイッチ1の操作量
に比例した駆動速度(駆動速度に対応した駆動量や駆動
位置であってもよい)を指示する指令信号を出力する。
なお、ズームスイッチ1はテレ側とワイド側とに操作可
能であり、その操作方向に対応した指令も上記指令信号
に含まれる。
【0023】3は上記指令信号を後述するA/D変換器
4に取り込むために信号レベル、シフト変換を行うズー
ム指令信号演算器、4はズーム指令信号演算器3から出
力されたアナログ信号をディジタル信号に変換するA/
D変換器である。
【0024】5はズーム動作を司るCPU、6はズーム
スイッチ1の操作量に対するズームレンズ光学系15の
駆動速度を可変するズーム速度可変ボリューム(速度可
変手段)である。
【0025】7はズーム速度可変ボリューム6から出力
されるアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D
変換器、8はズーム速度可変ボリューム6により設定さ
れるズームレンズ光学系15の駆動速度の可変範囲のう
ち高速端の値を変更する高速端可変ボリューム(範囲変
更手段、速度変更手段)、9は高速端可変ボリューム8
から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換す
るA/D変換器である。
【0026】10はズーム速度可変ボリューム6により
設定されるズームレンズ光学系15の駆動速度の可変範
囲のうち低速端の値を変更する低速端可変ボリューム
(範囲変更手段、速度変更手段)、11は低速端可変ボ
リューム10から出力されるアナログ信号をディジタル
信号に変換するA/D変換器である。
【0027】12はCPU5からズームレンズ光学系1
5を駆動するために出力される制御信号をディジタル信
号からアナログ信号に変換するD/A変換器、13はD
/A変換器12から出力される制御信号の信号レベル、
シフト変換を行うCPU制御信号演算器、16はズーム
レンズ光学系15を駆動するモータ、14はモータ16
を駆動するためにCPU制御信号演算器13からの信号
を増幅する電力増幅器である。
【0028】撮影レンズLにおいて、15は撮影レンズ
Lの変倍調整を行うズームレンズ光学系である。なお、
図示しないが、撮影レンズLには、ズームレンズ光学系
15以外に、フォーカスレンズ光学系やアイリスユニッ
ト等が設けられている。
【0029】モータ16の出力は、撮影レンズLに設け
られた不図示のマニュアルズーム操作環を介してズーム
レンズ光学系15に伝達される。撮影者はこのマニュア
ルズーム操作環を回転操作することにより、手動でズー
ムレンズ光学系15を駆動することも可能である。
【0030】また、ドライブユニットDにおいて、17
はズームレンズ光学系15の実際の駆動速度に応じた検
出信号(速度信号)を出力するエンコーダ等の速度検出
器、18は速度信号を後述するA/D変換器19に取り
込むために信号レベル、シフト変換を行う速度信号演算
器、19は速度信号演算器18から出力されるアナログ
信号をディジタル信号に変換するA/D変換器、20は
上記高速端可変ボリューム8および低速端可変ボリュー
ム10によって設定されたズーム速度可変ボリューム6
の高速端および低速端の値を表示するための表示器であ
る。
【0031】上記構成において、まずズームスイッチ1
からズームレンズ光学系15の駆動を行う場合について
説明する。
【0032】撮影者によってズームスイッチ1が操作さ
れ、ズーム指令信号発生器2からズームスイッチ1の操
作量に比例した駆動速度および駆動方向を指示するズー
ム指令信号が出力されると、このズーム指令信号はズー
ム指令信号演算器3およびA/D変換器4を介してCP
U5に入力される。
【0033】CPU5には、A/D変換器7を介してズ
ーム速度可変ボリューム6の設定情報や、A/D変換器
9を介して高速端可変ボリューム8の設定情報や、A/
D変換器11を介して低速端可変ボリューム10の設定
情報がそれぞれ入力されている。
【0034】CPU5では、A/D変換器4からのズー
ム指令信号と、A/D変換器7からのズーム速度可変ボ
リューム6の設定情報と、A/D変換器9からの高速端
可変ボリューム8の設定情報と、A/D変換器11から
の低速端可変ボリューム10の設定情報とからズーム制
御信号を求め、D/A変換器12に出力する。
【0035】D/A変換器12から出力されたズーム制
御信号は、CPU制御信号演算器13および電力増幅器
14に入力され、モータ16が駆動される。これによ
り、ズームレンズ光学系15が光軸方向に駆動されてズ
ームが行われる。
【0036】そして、ズームレンズ光学系15が駆動さ
れると、速度検出器17からの信号が速度信号演算器1
8およびD/A変換器19を介してCPU5に入力され
る。CPU5は、この速度信号と、A/D変換器4から
のズーム指令信号と、A/D変換器7からのズーム速度
可変ボリューム6の設定情報と、A/D変換器9からの
高速端可変ボリューム8の設定情報と、A/D変換器1
1からの低速端可変ボリューム10の設定情報により求
められたズーム制御信号に対応する目標ズーム速度との
比較を行い、その差が0となるようなズーム制御信号を
変化させてD/A変換器15に出力する。すなわち、ズ
ームレンズ光学系15の速度制御に関してフィードバッ
ク系を構成し、安定的なズームサーボ制御を実現してい
る。
【0037】また、CPU5は、表示器20に高速端可
変ボリューム8と低速端可変ボリューム10によって設
定された、ズーム速度可変ボリューム6により設定可能
なズームレンズ光学系15の最高速度の範囲を示す高速
端および低速端の値(速度:例えば、ズーム全域の駆動
に要する時間)を表示させる。
【0038】次に、CPU5の処理を図2のフローチャ
ートを用いて説明する。まず、CPU5は、A/D変換
器4からズーム指令信号をAとして取得する(ステップ
101)。次に、A/D変換器7からズーム速度可変ボ
リューム6の設定値をBとして取得する(ステップ10
2)。そして、A/D変換器9から高速端可変ボリュー
ム8の設定値をCとして取得し(ステップ103)、A
/D変換器11から低速端可変ボリューム10の設定値
をDとして取得する(ステップ104)。
【0039】ここで、ズーム速度可変ボリューム6の設
定値Bと高速端可変ボリューム8の設定値Cはズーム制
御信号を算出するために必要であり、これら設定値B,
Cおよび低速端可変ボリューム10の設定値Dから算出
されるズーム速度可変値Eの値は、本実施形態では、0
を最低速の設定値、100を最高速の設定として0〜1
00の間の値とする。また、低速端可変ボリューム10
の設定値Dの値は、0〜Cの間の値として説明する。
【0040】次に、ズーム制御信号を算出するために必
要なズーム速度可変値Eを、 E=D+B×(C−D)/100 の式から算出し(ステップ105)、このズーム速度可
変値Eを用いて、ズーム制御信号を、 ズーム制御信号=(E×A)×K で算出する(ステップ106)。但し、Kは定数であ
る。
【0041】そして、こうして算出されたズーム制御信
号をD/A変換器12に出力し(ステップ107)、ス
テップ101に戻る。
【0042】次に、図7を用いて、本実施形態における
ズームレンズ光学系15の駆動速度設定に関する機能に
ついて説明する。
【0043】図7(B)にはズームスイッチ1の操作量
とズームレンズ光学系15の駆動速度との関係を示して
いる。図7(B)には、実線により通常の(標準的な)
ズームスイッチ1の操作量とズームレンズ光学系15の
駆動速度との関係(以下、操作量−速度特性という)を
示している。なお、上側の実線はズーム速度可変ボリュ
ーム6を高速端(FAST)に設定した場合の操作量−
速度特性を示し、上側の実線はズーム速度可変ボリュー
ム6を低速端(SLOW)に設定した場合の操作量−速
度特性を示している。そして、これら実線で挟まれた領
域が、ズーム速度可変ボリューム6により設定可能な
操作量−速度特性の範囲を示す。
【0044】一方、図7(A)には、ズーム速度可変ボ
リューム6の操作位置とズームスイッチ1の最大操作時
に得られるズームレンズ光学系15の駆動速度との関係
(以下、速度可変特性という)を示している。図7
(A)に実線で示すのは、通常の(標準的な)速度可
変特性を示している。
【0045】例えば、低速端可変ボリューム10の設定
を高速側にすると、図7(A)に点線で示すように、
速度可変特性が通常のものに比べて全体的に高速側にシ
フトする。但し、点線は、高速端可変ボリューム8の
設定は変更していない場合を示している。
【0046】そして、この場合、図7(B)に範囲で
示すように、ズーム速度可変ボリューム6を低速端(S
LOW)に設定しても、通常において設定可能な操作量
−速度特性の範囲に比べて高速側寄りの範囲でのみ操
作量−速度特性が得られる。つまり、ズーム速度可変ボ
リューム6をFASTとSLOWとの間で操作すること
によって、高速側で通常よりも細かい分解能で操作量−
速度特性を設定することができる。したがって、ズーム
スイッチ1の操作により、高速側で通常よりも微妙な速
度設定が可能となる。
【0047】逆に、低速端可変ボリューム10の設定を
低速側にし、さらに低速端可変ボリューム10の設定を
低速側にすると、図7(A)に一点鎖線で示すよう
に、速度可変特性が通常のものに比べて全体的に低速側
にシフトする。
【0048】そして、この場合、図7(B)に範囲で
示すように、ズーム速度可変ボリューム6によって、通
常において設定可能な操作量−速度特性の範囲に比べ
て低速側寄りかつ超低速までの範囲で操作量−速度特性
が得られる。つまり、ズーム速度可変ボリューム6をF
ASTとSLOWとの間で操作することによって、低速
側で通常よりも細かい分解能で操作量−速度特性を設定
することができるとともに、通常よりも低速側での操作
量−速度特性を設定することができる。したがって、ズ
ームスイッチ1の操作により、低速側で通常よりも微妙
な速度設定が可能となるとともに、通常よりも低速(超
低速)でズームレンズ光学系15を駆動することができ
る。
【0049】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、ズーム速度可変ボリューム6により設定可能なズー
ムレンズ光学系15の駆動速度の可変範囲を変更するこ
とができ、撮影者の好みや必要に応じた最適な操作量−
速度特性(ズームスイッチ1の操作量とズームレンズ光
学系15の駆動速度との関係)を幅広く選択することが
できる。
【0050】なお、図7(A)に示した速度可変特性お
よび操作量−速度特性は例であり、それぞれ他の特性を
設定することも可能である。
【0051】また、本実施形態では、撮影レンズLに装
着されるドライブユニットDについて説明したが、本発
明の光学制御装置は、撮影レンズ(例えば、いわゆる大
玉レンズを含む)やドライブユニットにケーブル等を介
して接続され、サムリング等の操作量に比例した駆動速
度および駆動方向を指示するズーム指令信号を出力する
ズームデマンドにも適用することができる。この場合、
ズーム速度可変ボリューム6、高速端可変ボリュームお
よび低速端可変ボリュームをズームデマンドに設けても
よいし、レンズ装置又はドライブユニットに設けてもよ
い。
【0052】(第2実施形態)上記第1実施形態では、
ズーム速度可変ボリューム6により設定可能なズームレ
ンズ光学系15の最高速度の可変範囲のうち高速端およ
び低速端の2つの値をそれぞれ可変ボリューム8,10
を用いて変更可能としたが、ズーム速度可変ボリューム
の操作範囲の中心付近にクリックがあるような場合に
は、ズーム速度可変ボリュームにより設定可能なズーム
レンズ光学系15の駆動速度の可変範囲のうち高速端、
中速域、低速端など、少なくとも3つ以上の値を変更可
能としてもよい。これにより、ズーム速度可変ボリュー
ム6の操作に対するズームレンズ光学系15の駆動速度
の変化パターンを変更することが可能となる。
【0053】図8には、ズーム速度可変ボリューム6の
操作位置とズームスイッチ1の最大操作時に得られるズ
ームレンズ光学系15の駆動速度との関係(以下、速度
可変特性という)を示している。図8に実線で示すの
は、通常の(標準的な)速度可変特性を示している。
【0054】例えば、図示はしないが、高速端および低
速端可変ボリューム8,10以外に、ズーム速度可変ボ
リューム6の高速端と低速端との中間の操作位置で得ら
れるズームレンズ光学系15の駆動速度を変更できる中
速域可変ボリュームを設け、この中速域可変ボリューム
の設定を高速側にすると、図8に点線で示すように、
速度可変特性が通常の直線パターンのものに対して、高
速側に凸となる折れ線(又は曲線としてもよい)パター
ンのものになる。但し、点線は、高速端および低速端
可変ボリューム8,10の設定は変更していない場合を
示している。
【0055】そして、この場合、ズーム速度可変ボリュ
ーム6を低速側の範囲で操作した場合、その操作位置の
変化に対する操作量−速度特性の変化は大きいが、ズー
ム速度可変ボリューム6を高速側の範囲で操作した場
合、その操作位置の変化に対する操作量−速度特性の変
化は小さくなる。つまり、低速側に比べ、高速側におい
て通常よりも細かい分解能で操作量−速度特性を設定す
ることができる。
【0056】また、中速域可変ボリュームの設定を低速
側にすると、図8に点線で示すように、速度可変特性
が通常の直線パターンのものに対して、低速側に凸とな
る折れ線(又は曲線としてもよい)パターンのものにな
る。但し、点線は、高速側および低速端可変ボリュー
ム8,10の設定は変更していない場合を示している。
【0057】そして、この場合、ズーム速度可変ボリュ
ーム6を高速側の範囲で操作した場合、その操作位置の
変化に対する操作量−速度特性の変化は大きいが、ズー
ム速度可変ボリューム6を低速側の範囲で操作した場
合、その操作位置の変化に対する操作量−速度特性の変
化は小さくなる。つまり、高速側に比べ、低速側におい
て通常よりも細かい分解能で操作量−速度特性を設定す
ることができる。
【0058】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、第1実施形態と同様にズーム速度可変ボリューム6
により設定可能なズームレンズ光学系15の最高速度の
可変範囲を変更することができるだけでなく、ズーム速
度可変ボリューム6の操作に対するズームレンズ光学系
15の最高速度の変化パターンを変更することができ、
撮影者の好みや必要に応じた最適な操作量−速度特性
(ズームスイッチ1の操作量とズームレンズ光学系15
の駆動速度との関係)を幅広く選択することができる。
【0059】なお、図8に示した速度可変特性は例であ
り、他の特性を設定することも可能である。
【0060】(第3実施形態)上記第1実施形態では、
ズーム速度可変ボリューム6によるズームレンズ光学系
15の最高駆動速度の可変範囲の変更を、高速端および
低速端可変ボリューム8,10により行う場合について
説明したが、本実施形態では、ズームスイッチ1を操作
してズームレンズ光学系15を駆動し、その際の実際の
ズームレンズ光学系15の駆動速度をズーム速度可変ボ
リュームによるズームレンズ光学系15の駆動速度の可
変範囲の高速端の値および低速端の値のうち少なくとも
一方とするように構成している。
【0061】図3には、本発明の第3実施形態である光
学システムを構成するドライブユニット(光学駆動ユニ
ット)Dと、このドライブユニットDが装着される撮影
レンズ(光学機器)Lとを示している。撮影レンズL
は、不図示のビデオカメラ又はテレビカメラに装着され
て撮影システムを構成する。なお、図3において、1〜
7および12〜20を付した構成要素は第1実施形態と
同様であるため、説明は省略する。
【0062】21はズーム速度可変ボリューム6による
ズームレンズ光学系15の駆動速度の可変範囲の高速端
および低速端の値の記憶を指示する端記憶スイッチであ
る。
【0063】22は端記憶スイッチ21の指示により上
記可変範囲における高速端の値を記憶する、CPU5内
に設けられた高速端記憶部である。また、23は端記憶
スイッチ21の指示により上記可変範囲の低速端の値を
記憶しておく、CPU5内に設けられた低速端記憶部で
ある。なお、端記憶スイッチ21、高速端記憶部22お
よび低速端記憶部23により請求の範囲にいう範囲変更
手段若しくは速度変更手段が構成される。
【0064】上記構成において、まず、ズーム速度可変
ボリューム6の上記可変範囲の高速端および低速端の値
の設定について説明する。
【0065】ズームレンズ光学系15の駆動速度は、速
度検出器17、速度信号演算器18およびA/D変換手
段19を介してCPU5に入力される。また、ズームス
イッチ1の操作量に比例してズーム指令信号発生器2か
ら出力されたズーム指令信号は、ズーム指令信号演算器
3およびA/D変換器4を介してCPU5に入力され
る。このため、CPU5は、ズームスイッチ1が操作さ
れているか否かの判断を行うことができる。
【0066】ズーム速度可変ボリューム6の高速端の値
は、ズーム速度可変ボリューム6を高速端に設定した場
合におけるズームスイッチ1の操作量が最大のときのズ
ームレンズ光学系15の駆動速度である。また、ズーム
速度可変ボリューム6の低速端の値は、ズーム速度可変
ボリューム6を低速端に設定した場合におけるズームス
イッチ1の操作量が最大のときのズームレンズ光学系1
5の駆動速度である。
【0067】これらズーム速度可変ボリューム6の高速
端、低速端の値の設定は以下のように行う。撮影者がズ
ームスイッチ1を操作し、ズーム速度可変ボリューム6
の高速端の値として設定したい速度でズームレンズ光学
系15を駆動した状態において、端記憶スイッチ21を
図3中の(中立)から(高速端設定側)に操作する
と、ズームレンズ光学系15の駆動速度を速度検出器1
7(もしくはズーム指令信号)を通じてCPU5が取得
し、これを高速端の値として高速端記憶部22に記憶す
る。
【0068】また、撮影者がズームスイッチ1を操作
し、ズーム速度可変ボリューム6の低速端の値として設
定したい速度でズームレンズ光学系15を駆動した状態
において、端記憶スイッチ21を図3中の(中立)か
ら(低速端設定側)に操作すると、ズームレンズ光学
系15の駆動速度を速度検出器17(もしくはズーム指
令信号)を通じてCPU5が取得し、これを低速端の値
として低速端記憶部23に記憶する。
【0069】このときのCPU5の処理を、図4のフロ
ーチャートを用いて説明する。まず、CPU5は、初期
設定として、高速端記憶部22に高速端設定値Cが記憶
されているか否かを判断し(ステップ201)、高速端
設定値Cが記憶されていない場合、即ち高速端設定値C
の設定を一度も行っていない場合には、このドライブユ
ニットDにおいて通常使用時に出し得る最高速などの所
定のズームレンズ光学系15の駆動速度を高速端設定値
Cとして高速端記憶部22に記憶する(ステップ20
2)。
【0070】次に、低速端記憶部23に低速端設定値D
が記憶されているか否かを判断し(ステップ203)、
低速端設定値Dが記憶されていない場合、即ち低速端設
定値Dの設定を一度も行っていない場合には、このドラ
イブユニットDにおいて通常使用時に出し得る最高速予
め決められた最低速などの所定のズームレンズ光学系1
5の駆動速度を低速端設定値Dとして低速端記憶部23
に記憶する(ステップ204)。
【0071】この初期設定時の高速端設定値Cおよび低
速端設定値Dは、撮影者の希望するズームレンズ光学系
15の駆動速度でもよい。
【0072】次に、上記初期設定終了後、A/D変換器
19からズーム速度信号を取得し(ステップ205)、
その後、A/D変換器4のデータを取得してズームスイ
ッチ1が操作されているか否かを判断し(ステップ20
6)、ズームスイッチ1が操作されていない場合には再
びA/D変換器19からズーム速度信号を取得する(ス
テップ205)。ズームスイッチ1が操作されている場
合には、端記憶スイッチ21の状態がからに変化し
たか否かを判断し(ステップ207)、からに変化
している場合には、ステップ205で取得したズーム速
度信号を新たな高速端設定値Cとして高速端記憶部22
に記憶する(ステップ208)。
【0073】そして、端記憶スイッチ21の状態がか
らに変化したか否かを判断し(ステップ209)、端
記憶スイッチ21の状態がからに変化している場合
には、ステップ205で取得したズーム速度信号を新た
な低速端設定値Dとして低速端記憶部23に記憶する
(ステップ210)。
【0074】次に、ズームスイッチ1の操作によりズー
ムレンズ光学系15の駆動を行う場合のCPU5の処理
を図5のフローチャートを用いて説明する。
【0075】まず、CPU5は、A/D変換器4からズ
ーム指令信号をAとして取得し(ステップ301)、A
/D変換器7からズーム速度可変ボリューム6の設定値
をBとして取得する(ステップ302)。
【0076】また、高速端記憶部22から高速端設定値
をCとして取得し(ステップ303)、低速端記憶部2
3から低速端設定値をDとして取得する(ステップ30
4)。
【0077】本実施形態では、後述するズーム速度可変
ボリューム6の設定値B、ズーム速度信号、高速端設定
値Cおよび低速端設定値Dは、後述するズーム制御信号
を算出するために必要であり、これらB,C,Dから算
出されるズーム速度可変値Eの値は、0を最低速の設定
値、100を最高速の設定として0〜100の間の値と
する。
【0078】次に、ズーム制御信号を算出するために必
要なズーム速度可変値Eを、 E=D+B×(C−D)/100 の式から算出し(ステップ305)、このズーム速度可
変値Eを用いて、ズーム制御信号を、 ズーム制御信号=(E×A)×K で算出する(ステップ306)。なお、Kは定数であ
る。
【0079】そして、ズーム制御信号をD/A変換器1
2に出力し(ステップ307)、ステップ301に戻
る。
【0080】なお、本実施形態にて得られるズーム速度
可変ボリューム6の操作位置とズームスイッチ1の最大
操作時に得られるズームレンズ光学系15の駆動速度と
の関係(速度可変特性)およびズームスイッチ1の操作
量とズームレンズ光学系15の駆動速度との関係(操作
量−速度特性)は、図7に示したものと同様になる。
【0081】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、ズーム速度可変ボリューム6により設定可能なズー
ムレンズ光学系15の駆動速度の可変範囲の高速端およ
び低速端の値(速度)を、実際のズームレンズ光学系1
5を駆動しながら設定することができる。そして、高速
端および低速端の値の設定により、ズーム速度可変ボリ
ューム6の速度設定特性を変更することができる。この
ため、撮影者の好みや必要に応じた最適な操作量−速度
特性(ズームスイッチ1の操作量とズームレンズ光学系
15の駆動速度との関係)を幅広く選択することができ
る。
【0082】また、本実施形態では、撮影レンズLに装
着されるドライブユニットDについて説明したが、本発
明の光学制御装置は、撮影レンズ(例えば、いわゆる大
玉レンズ)やドライブユニットにケーブル等を介して接
続され、サムリング等の操作量に比例した駆動速度およ
び駆動方向を指示するズーム指令信号を出力するズーム
デマンドにも適用することができる。この場合、端記憶
スイッチ21およびズーム速度可変ボリューム6をズー
ムデマンドに設けてもよいし、レンズ装置又はドライブ
ユニットに設けてもよい。
【0083】また、本実施形態では、ズーム速度可変ボ
リューム6により設定可能なズームレンズ光学系15の
駆動速度の可変範囲のうち高速端および低速端の値を、
端記憶スイッチ21の高速端設定側および低速端設定
側に切り換えることによって記憶する場合について説
明したが、2つのズーム駆動速度の記憶を行い、自動的
にこれらのズーム駆動速度の比較を行って、速い方を高
速端設定値として高速端記憶部に記憶し、遅い方を低速
端設定値として低速端記憶部に記憶させるようにしても
よい。
【0084】(第4実施形態)上記第3実施形態では、
ズーム速度可変ボリューム6により設定可能なズームレ
ンズ光学系15の駆動速度の可変範囲のうち高速端およ
び低速端の2つの値を、実際のズームレンズ光学系15
の駆動速度を記憶させることにより変更可能としたが、
ズーム速度可変ボリュームの操作範囲の中心付近にクリ
ックがあるような場合には、ズーム速度可変ボリューム
により設定可能なズームレンズ光学系15の駆動速度の
可変範囲のうち高速端、中速域、低速端など、少なくと
も3つ以上の値を変更可能としてもよい。
【0085】これにより、ズーム速度可変ボリューム6
により設定可能なズームレンズ光学系15の駆動速度の
可変範囲を変更することができるとともに、ズーム速度
可変ボリューム6の操作に対するズームレンズ光学系1
5の駆動速度の変化パターンを変更することが可能とな
る。
【0086】なお、本実施形態により得られるズーム速
度可変ボリューム6の操作位置とズームスイッチ1の最
大操作時に得られるズームレンズ光学系15の駆動速度
との関係(速度可変特性)は、例えば図8に示したよう
になる。
【0087】(第5実施形態)第1および第2実施形態
では、高速端設定値Cおよび低速端設定値Dをそれぞれ
ボリューム操作又は実際のズームレンズ光学系15の駆
動速度の取り込みにより設定する場合について説明した
が、予め決められた高速端設定値Cおよび低速端設定値
D(つまりは、ズーム速度可変ボリューム6により設定
可能なズームレンズ光学系15の駆動速度の可変範囲)
を含む複数のデータを用意しておき、これら複数のデー
タの中から選択スイッチの操作により選択可能としても
よい。
【0088】図6には、本発明の第5実施形態である光
学システムを構成するドライブユニット(光学駆動ユニ
ット)Dと、このドライブユニットDが装着される撮影
レンズ(光学機器)Lとを示している。撮影レンズL
は、不図示のビデオカメラ又はテレビカメラに装着され
て撮影システムを構成する。なお、図5において、1〜
7および12〜20を付した構成要素は第1実施形態と
同様であるため、説明は省略する。
【0089】24は可変範囲選択スイッチであり、25
は予め決められた高速端設定値Cと低速端設定値Dとを
含む複数の可変範囲データを記憶する、CPU5内に設
けられた可変範囲記憶部である。なお、上記複数の可変
範囲データに含まれる高速端設定値Cと低速端設定値D
はデータ相互間において少なくとも一方の設定値が異な
るものとなっている。例えば、データaは上記可変範囲
が速度0〜100のデータ、データbは50〜100の
データ、データcは0〜50のデータ、データdは30
〜70のデータ、データeは…というように設定されて
いる。
【0090】なお、可変範囲選択スイッチ24および可
変範囲記憶部25により請求の範囲にいう範囲変更手段
が構成される。
【0091】上記構成において、ズーム速度可変ボリュ
ーム6により設定可能なズームレンズ光学系15の駆動
速度の可変範囲の選択は、CPU5内の可変範囲記憶部
25に記憶されている複数の可変範囲データに対応した
選択番号a〜hを、可変範囲選択スイッチ24により選
択して行う。
【0092】これにより、選択された可変範囲データに
対応した上記可変範囲が設定され、CPU5はこの設定
された可変範囲の高速端設定値Cと低速端設定値Dと、
ズーム指令信号を用いてズーム制御信号を算出し、ズー
ムレンズ光学系15の駆動速度を制御する。
【0093】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、ズーム速度可変ボリューム6により設定可能なズー
ムレンズ光学系15の駆動速度の可変範囲を、複数の可
変範囲データから選択して設定することができる。そし
て、可変範囲の選択により、ズーム速度可変ボリューム
6の速度設定特性を変更することができる。このため、
撮影者の好みや必要に応じた最適な操作量−速度特性
(ズームスイッチ1の操作量とズームレンズ光学系15
の駆動速度との関係)を幅広く選択することができる。
【0094】なお、本実施形態では、撮影レンズLに装
着されるドライブユニットDについて説明したが、本発
明の光学制御装置は、撮影レンズ(例えば、いわゆる大
玉レンズ)やドライブユニットにケーブル等を介して接
続され、サムリング等の操作量に比例した駆動速度およ
び駆動方向を指示するズーム指令信号を出力するズーム
デマンドにも適用することができる。この場合、可変範
囲選択スイッチ24およびズーム速度可変ボリューム6
をズームデマンドに設けてもよいし、レンズ装置又はド
ライブユニットに設けてもよい。
【0095】(第6実施形態)上記第5実施形態では、
ズーム速度可変ボリューム6により設定可能なズームレ
ンズ光学系15の駆動速度の可変範囲のうち高速端およ
び低速端の2つの値を異ならせた複数の可変範囲データ
を選択可能とした場合について説明したが、ズーム速度
可変ボリュームにより設定可能なズームレンズ光学系1
5の駆動速度の可変範囲のうち高速端、中速域、低速端
など、少なくとも3つ以上の値を異ならせた可変範囲デ
ータを選択可能としてもよい。
【0096】これにより、ズーム速度可変ボリューム6
により設定可能なズームレンズ光学系15の駆動速度の
可変範囲を変更することができるとともに、ズーム速度
可変ボリューム6の操作に対するズームレンズ光学系1
5の駆動速度の変化パターンを変更することが可能とな
る。
【0097】なお、本実施形態により得られるズーム速
度可変ボリューム6の操作位置とズームスイッチ1の操
作時に得られるズームレンズ光学系15の駆動速度との
関係(速度可変特性)は、例えば図8に示したようにな
る。
【0098】(第7実施形態)上記各実施形態では、す
べてドライブユニット(又はズームデマンド、撮影レン
ズ)上においてズーム速度可変ボリューム6により設定
可能なズームレンズ光学系15の駆動速度の可変範囲の
変更を行う場合について説明したが、ドライブユニット
(又はズームデマンド、撮影レンズ)にパーソナルコン
ピュータなどの外部装置を接続し、この外部装置から、
CPU5内の記憶部に高速端設定値Cや低速端設定値D
(あるいは中速域設定値)もしくは可変範囲データを書
き込んで、上記可変範囲を設定できるようにしてもよ
い。
【0099】そして、この場合、高速端設定値Cや低速
端設定値Dの値を、ズームレンズ光学系15の可動範囲
の全域の駆動に要する作動時間で設定したり、前述した
0〜100までの設定値で設定したりすることもでき
る。
【0100】なお、上記各実施形態では、ズームレンズ
光学系15の速度設定に関して説明したが、本発明は、
フォーカスレンズ光学系やアイリスユニット等、他の光
学調節手段の速度設定に関して適用することができる。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明に
よれば、速度可変手段により設定可能な駆動速度の可変
範囲を変更することができ、操作手段の操作量と光学調
節手段の駆動速度との関係を撮影者の要求等に応じて、
幅広くかつ最適に設定することができる。
【0102】また、本願第2の発明によれば、速度可変
手段により設定可能な駆動速度の可変範囲を変更した
り、速度可変手段の操作に対する光学調節手段の駆動速
度の変化パターンを変更したりすることができ、操作手
段の操作量と光学調節手段の駆動速度との関係を撮影者
の要求等に応じて、幅広くかつ最適に設定することがで
きる。
【0103】そして、これら第1および第2の発明によ
れば、従来に比べて幅の広い光学調節手段の速度選択を
行うことができ、より使い勝手のよい撮影システム等を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である光学システムの構
成図。
【図2】上記第1実施形態の光学システムを構成するド
ライブユニット内のCPUの処理を示すフローチャー
ト。
【図3】本発明の第2実施形態である光学システムの構
成図。
【図4】上記第2実施形態の光学システムを構成するド
ライブユニット内のCPUの処理を示すフローチャー
ト。
【図5】上記第2実施形態の光学システムを構成するド
ライブユニット内のCPUの処理を示すフローチャー
ト。
【図6】本発明の第3実施形態である光学システムの構
成図。
【図7】上記第1実施形態におけるズーム速度可変ボリ
ュームの最高速度可変特性とズームスイッチの操作量−
速度特性を示す概念図。
【図8】上記第2実施形態におけるズーム速度可変ボリ
ュームの最高速度可変特性を示す概念図。
【符号の説明】
1 ズームスイッチ 2 ズーム指令信号発生器 3 ズーム指令信号演算器 4、7、9、11、19 A/D変換器 5 CPU 6 ズーム速度可変ボリューム 8 高速端可変ボリューム 10 低速端可変ボリューム 12 D/A変換器 13 CPU制御信号演算器 14 電力増幅器 15 ズームレンズ光学系 16 モータ 17 速度検出器 18 速度信号演算器 20 表示器 21 端記憶スイッチ 22 高速端記憶部 23 低速端記憶部 24 可変範囲選択スイッチ 25 可変範囲記憶部 D ドライブユニット L 撮影レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 17/02 G03B 17/02 2H105 17/14 17/14 5C022 17/56 17/56 Z H04N 5/225 H04N 5/225 D Fターム(参考) 2H002 GA61 GA73 2H044 DA01 DA02 DC06 DE03 2H080 CC00 2H100 AA18 2H101 EE08 EE22 2H105 EE00 5C022 AB11 AC31 AC51 AC69 AC74 AC77

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学調節手段を操作量に応じた速度で駆
    動させるよう操作される操作手段と、 この操作手段の操作量に応じた前記光学調節手段の駆動
    速度を可変設定するために操作される速度可変手段と、 前記速度可変手段により設定可能な駆動速度の可変範囲
    を変更する範囲変更手段とを有することを特徴とする光
    学制御装置。
  2. 【請求項2】 前記範囲変更手段は、前記速度可変手段
    により設定可能な駆動速度の可変範囲のうち高速端の速
    度および低速端の速度のうち少なくとも一方を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学制御装置。
  3. 【請求項3】 前記範囲変更手段は、前記光学調節手段
    の実際の駆動速度を記憶する記憶手段を有し、この記憶
    手段に記憶された駆動速度を前記速度可変手段により設
    定可能な駆動速度の可変範囲の高速端および低速端のう
    ち少なくとも一方の速度として設定することを特徴とす
    る請求項1に記載の光学制御装置。
  4. 【請求項4】 前記範囲変更手段は、前記速度可変手段
    により設定可能な駆動速度の可変範囲として互いに異な
    る可変範囲を複数記憶する記憶手段を有し、この記憶手
    段に記憶された複数の可変範囲のいずれかを選択的に設
    定することを特徴とする請求項1に記載の光学制御装
    置。
  5. 【請求項5】 光学調節手段を操作量に応じた速度で駆
    動させるよう操作される操作手段と、 この操作手段の操作量に応じた前記光学調節手段の駆動
    速度を可変設定するために操作される速度可変手段と、 前記速度可変手段により設定可能な駆動速度における高
    速端の速度、低速端の速度およびこれらの間の速度のう
    ち少なくとも1つを変更する速度変更手段とを有するこ
    とを特徴とする光学制御装置。
  6. 【請求項6】 前記速度変更手段は、前記光学調節手段
    の実際の駆動速度を記憶する記憶手段を有し、この記憶
    手段に記憶された駆動速度を前記速度可変手段により設
    定可能な駆動速度の可変範囲における高速端の速度、低
    速端の速度およびこれらの間の速度のうち少なくとも1
    つとして設定することを特徴とする請求項5に記載の光
    学制御装置。
  7. 【請求項7】 前記速度変更手段は、前記速度可変手段
    により設定可能な駆動速度における高速端の速度、低速
    端の速度およびこれらの間の速度の設定情報として互い
    に異なる情報を複数記憶する記憶手段を有し、この記憶
    手段に記憶された複数の設定情報のいずれかが選択され
    たときに、この選択された設定情報を用いて前記高速端
    の速度、低速端の速度およびこれらの間の速度のうち少
    なくとも1つを変更することを特徴とする請求項5に記
    載の光学制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれかに記載の光学
    制御装置と前記操作手段の操作量に応じた速度で前記光
    学調節手段を駆動する駆動手段とを有し、前記光学調節
    手段を備えた光学機器に装着されることを特徴とする光
    学駆動ユニット。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の光学駆動ユニットと、
    この光学駆動ユニットが装着される前記光学機器とを有
    して構成されることを特徴とする光学システム。
  10. 【請求項10】 請求項1から7のいずれかに記載の光
    学制御装置と、前記光学調節手段と、前記操作手段の操
    作量に応じた速度で前記光学調節手段を駆動する駆動手
    段とを有することを特徴とする光学機器。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の光学システム又は請
    求項10に記載の光学機器と、これら光学システム又は
    光学機器が装着される撮影装置とを有して構成されるこ
    とを特徴とする撮影システム。
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