JP2003172808A - 超撥水性プラスチック基板及び反射防止膜 - Google Patents

超撥水性プラスチック基板及び反射防止膜

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JP2003172808A
JP2003172808A JP2001372537A JP2001372537A JP2003172808A JP 2003172808 A JP2003172808 A JP 2003172808A JP 2001372537 A JP2001372537 A JP 2001372537A JP 2001372537 A JP2001372537 A JP 2001372537A JP 2003172808 A JP2003172808 A JP 2003172808A
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Nobuhiro Umebayashi
信弘 梅林
Hideo Daimon
英夫 大門
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意のサイズの超撥水効果を有するプラスチ
ック基板や反射防止構造体及びそのプラスチック基板や
反射防止構造体を安価に大量生産する方法を提供する。 【解決手段】 光透過性又は光不透過性プラスチック基
板の少なくとも一方の表面に、微細な凹及び/又は凸を
有し、前記凹及び/又は凸のピッチをλとしたとき、1
00nm≦λ≦440nmの範囲におけるλの存在率が
70%以上であり、前記凹及び/又は凸の平均先端角を
θとしたとき、20゜≦θ≦120゜の範囲内であり、
かつ、前記凹及び/又は凸の山−谷間の平均高さをhと
したとき、100nm≦h≦1000nmの範囲内であ
り、前記微細な凹及び/又は凸面の外表面に低表面エネ
ルギーを有する膜が成膜されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超撥水効果を有する
プラスチック基板及び反射防止構造体に関する。更に詳
細には、本発明は超撥水効果を有するプラスチック基板
及び反射防止膜を安価に量産化する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】情報社会の発展に伴い、携帯電話や個人
情報端末機器が急速に普及している。一般的に、携帯電
話や個人携帯端末の表示部には可視光の反射を防止する
ための反射防止膜が配設されている。
【0003】このような従来の光反射防止膜は屈折率の
異なる最低2層の薄膜で構成され、最近では4層から構
成されたものが一般的になっている。この光反射防止膜
は通常プラスティック基板上に成膜されるため成膜時の
温度が上昇を防ぐ必要がある。また、プラスティック基
板との密着性を高める事も必要とされる。さらに4層の
薄膜を成膜するため、成膜のタクトに時間を要し、量産
化の際に大きな問題となっている。
【0004】また、従来の光反射防止膜はスパッタ法で
成膜されていたので、小サイズの光反射防止構造体は製
造できるが、大きなサイズの光反射防止膜を製造するこ
とは困難であった。
【0005】更に、このような携帯電話や個人情報端末
機器を屋外の雨中で使用した場合に、水滴又は雨滴が表
示画面及び/又は機器本体外面に滞留せず、即座に撥水
されることが非常に好ましい。従来は、機器本体外面及
び/又は表示画面の外面にテフロン(登録商標)などの
撥水被膜を形成することにより水滴又は雨滴をはじいて
いた。しかし、撥水効果は必ずしも満足できるものでは
なく、更に優れた撥水効果を有するプラスチック基板の
開発が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、任意のサイズの超撥水効果を有するプラスチック基
板や反射防止構造体及びそのプラスチック基板や反射防
止構造体を安価に大量生産する方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題は、基体の一方
の表面に、微細な凹及び/又は凸を有し、前記凹及び/
又は凸のピッチをλとしたとき、100nm≦λ≦44
0nmの範囲におけるλの存在率が全体の70%以上で
あり、前記凹及び/又は凸の平均先端角をθとしたと
き、20゜≦θ≦120゜の範囲内であり、かつ、前記
凹及び/又は凸の山−谷間の平均高さをhとしたとき、
100nm≦h≦1000nmの範囲内であることを特
徴とする反射防止構造体製造用スタンパを使用すること
により解決される。
【0008】本発明では、基体表面に周期が可視光の波
長より短い微細な凹及び/又は凸を有する反射防止構造
体製造用スタンパを提供する。可視光より波長の短い微
細な凹凸が基体表面に存在すると、その微細な凹及び/
又は凸のスロープに従って屈折率が徐々に変化し、可視
光の反射防止効果が誘起される。しかし、可視光の波長
よりも短く、かつ規則性を有する微細な凹及び/又は凸
はこれまで作製する事が出来なかった。本発明ではリソ
グラフ法により微細な凹及び/又は凸を有する鋳型を先
ず製造し、次いで、この鋳型を電解メッキすることによ
りスタンパを製造し、このスタンパを適当なモールド内
に配置して、射出成型することにより、基体表面に可視
光の波長よりも短い微細な凹及び/又は凸を精密に形成
する事が出来る。
【0009】従って、本発明によれば、前記スタンパは
任意のサイズに製造することができ、このスタンパを用
いてプラスチック樹脂を型押しするか、又はこのスタン
パにプラスチック樹脂をキャスティングすることにより
スタンパの表面形状が転写された所望のサイズを有する
プラスチック製反射防止構造体を安価に大量生産するこ
とができる。
【0010】前記スタンパを用いて透明又は不透明なプ
ラスチック基板を製造し、その凹及び/又は凸形成面に
テフロンなどの撥水被膜を形成すると、超撥水効果を有
するプラスチック基板が得られる。プラスチック基板が
不透明である場合、超撥水効果を有するプラスチック基
板自体として広範囲な用途に使用できる。プラスチック
基板が透明である場合、超撥水効果を有する反射防止構
造体としても使用できるし、それ以外の用途でも使用で
きる。しかし、撥水被膜の形成自体は本発明の必須要件
ではないので、撥水被膜を有しない反射防止構造体も本
発明の範囲内に含まれる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の反射防止構造体及びその製造用スタンパ並びにその製
造方法について説明する。
【0012】図1は本発明による反射防止構造体の一例
の概要断面図である。本発明の反射防止構造体1は例え
ば、光透過性のプラスチック(例えば、ポリカーボネー
ト樹脂、アクリレート樹脂、ポリオレフィン樹脂など)
基板3から形成されている。反射防止構造体1は一方の
面に凹及び/又は凸状の突起5を有する。この突起の形
状は例えば、略四角錐、略三角錐、略円錐などの略錐体
形状であることが好ましい。反射防止効果が得られるの
で有ればこれら以外の形状も使用できる。
【0013】本発明の反射防止構造体1における突起5
間のピッチをλとしたとき、100nm≦λ≦440n
mの範囲におけるλの存在率が70%以上であることが
必須である。λの存在率が全体の70%以上にすれば、
突起配列の規則性が良く、均一な反射防止効果が得ら
れ、光散乱の影響が少なく、実用上問題がない。
【0014】また、本発明の反射防止構造体1における
突起5の山−谷間の平均高さ(h)は100nm〜10
00nmの範囲内であることが必須である。突起5の平
均高さが100nm以上の場合、反射防止効果は十分と
なる。一方、高さが1000nm超の場合、十分な反射
防止効果が得られ、かつ、スタンパの作製及び成形がし
易く、製造作業性が向上する。一般的に、突起5の平均
高さ(h)は可視光から赤外光の波長の1/4程度にす
れば、可視光及び赤外光の反射率を低減させることがで
きる。
【0015】また、本発明の反射防止構造体1における
突起5の平均先端角θは、20゜〜120゜の範囲内で
あることが必須である。先端角θが20゜以上の場合、
スタンパを作製し、プラスチック樹脂で複製を作製する
とき、プラスチック樹脂がスタンパの凹部下端部にまで
注入されることにより、成形時にスタンパの凹凸部が変
形し難いという強度的な問題を解決できる。一方、先端
角θが120゜以下にしておけば、このようなスタンパ
及び反射防止構造体自体の製造が容易で、実用的であ
る。また、反射防止効果も向上する。
【0016】本発明の反射防止構造体1では、突起5は
基板3の一方の面だけに形成することができるが、所望
により、基板3の両方の面に形成することもできる。基
板3の両方の面に凹凸状の突起5を形成すると、一方の
面にだけ突起5を形成した場合の反射率よりも倍以上も
反射率が改善される。突起5は図示されているような凸
状だけでなく、凹状であることもでき、或いは凹と凸の
混在したものであることもできる。凹状の場合、平面に
所定の間隔で凹部が形成されているような状態である。
凸状の場合、平面に所定の間隔で凸部が形成されている
ような状態である。凹と凸が混在する場合とは、図1に
示されるような状態又は平面に所定の間隔で凸部と凹部
が形成されているような状態である。凹及び/又は凸は
6回対称、8回対称などのような規則的な形状の他に、
不規則なランダム形状であることもできる。
【0017】図2(A)は、図1に示された本発明の反
射防止構造体1を製造するのに使用されるスタンパ8の
部分断面図である。図示されているように、スタンパ8
は反射防止構造体1の形状の反転形の表面形状を有す
る。スタンパ8は例えば、Niなどの金属から形成され
ている。
【0018】図2(B)は、図2(A)に示されたスタ
ンパ8を製造するための鋳型7の部分断面図である。鋳
型7は本発明の反射防止構造体1と略同一の断面形状を
有する。鋳型7はシリコンなどの無機材料から形成され
ている。
【0019】図1に示された本発明の反射防止構造体1
は、図2(A)に示されたスタンパ8を金型として用い
て射出成型することにより、光透過性プラスチック基板
表面に所定の形状の微細な凹凸を転写することができ
る。また、マスターマザー法により、凹凸のパターンを
反転させることもできる。特に、射出成型法によれば、
所定の形状の微細な凹凸を表面に有する光透過性プラス
チック基板を安価に、かつ、大量に生産することがで
き、反射防止構造体の製造コストを大幅に低減させるこ
とができるばかりか、大型の反射防止構造体も容易に、
かつ安価に製造することができる。
【0020】鋳型7がシリコンから形成されている場
合、硬すぎて割れやすいので、射出成型用の金型として
用いることはできない。従って、本発明の反射防止構造
体1を製造するには、先ず、図2(B)に示される鋳型
7を製造し、次いで、この鋳型7からNiスタンパ8を
製造し、このNiスタンパ8を射出成型用の金型として
用いなければならない。
【0021】本発明の反射防止構造体1は、Niスタン
パ8を用いることにより比較的大きなサイズに形成する
ことができるので、その用途としては、携帯電話などの
表示画面の他に、PDAなどのような携帯用表示装置、
ノート型パソコンの表示画面などにも使用することがで
きる。従来の方法では、このような大型の表示装置の反
射防止構造体を形成することが不可能であるか、又は極
めて困難であったので、本発明のスタンパを用いること
からなる反射防止構造体の製造方法は画期的である。
【0022】本発明の鋳型7はリソグラフ法により製造
される。従来はアルマイトの陽極酸化法で同様な鋳型を
作製していたが、陽極酸化法では形状が6回対称に限定
されるが、リソグラフ法ではこのような限定を受けず、
任意の形状に成形することができ、しかも、成形精度が
非常に高いという利点がある。
【0023】図3は本発明の鋳型7の製造方法の一例を
示す模式図である。ステップ(1)において、シリコン
などの無機材料の基板9の一方の表面に、Si酸化膜、
Si窒化膜又は耐アルカリ性金属薄膜11を形成する。
このような膜11は例えば、スパッタ法、真空蒸着法、
CVD法又は雰囲気中熱処理法などの公知慣用の方法に
より形成することができる。膜11の膜厚は一般的に、
0.01ミクロンから数ミクロンの範囲内である。Si
基板9上に、Si酸化膜、Si窒化膜又は耐アルカリ性
金属薄膜11を形成せずに、下記で説明するようなレジ
スト膜を直接塗布して、ドットパターンを形成し、その
ドットパターンに従ってSi基板9上に凹凸状突起5を
形成しようとしても、Si基板9をアルカリによってエ
ッチングする際、レジスト膜も同時に溶解するため、ド
ットパターンが崩れ、良好な凹凸状突起5が形成されな
い。従って、リソグラフ法でドットパターンを形成し、
本発明の鋳型7を製造する場合、Si基板9上に、Si
酸化膜、Si窒化膜又は耐アルカリ性金属薄膜11を形
成するステップ(1)は必須要件である。
【0024】次に、ステップ(2)において、膜11の
上面に紫外線硬化樹脂などのレジスト膜13を塗布す
る。レジスト膜13の膜厚は適宜でよい。その後、ステ
ップ(3)において、レジスト膜13の上面にマスク1
5を載置する。マスク15には露光光を透過させるため
の貫通孔17からなるドットパターンが配設されてい
る。貫通孔17の直径は100nm〜440nmの範囲
内で、ピッチは100nm〜440nmの範囲内であ
る。このマスク15を介して、ステッパー又は電子線描
画などの公知慣用の手段を用いてレジストを露光し、直
径が100nm〜440nmの範囲内で、ピッチが10
0nm〜440nmの範囲内のドットパターンを、例え
ば、6回対称又は4回対称などの形状に形成する。
【0025】次いで、ステップ(4)において、マスク
15を取り除いてから、露光パターンを現像する。この
現像によりレジスト膜13の露光部分が取り除かれる。
現像された前記ドット部には、Si酸化膜、Si窒化膜
又は耐アルカリ性金属薄膜11が露出する。
【0026】その後、ステップ(5)において、ドライ
エッチング又はウエットエッチングすることにより、S
i酸化膜、Si窒化膜又は耐アルカリ性金属薄膜11を
除去し、Si基体9の表面を露出させる。ドライエッチ
ングは反応性イオンエッチング(RIE)などのプラズ
マエッチング装置を用いて、フッ素系ガス(例えば、C
で表されるCHF、CH、CH
又はCで表されるCF、C、C
、Cなど)あるいはこれらのフッ素系ガ
スにOなどを混合した混合ガスなどを膜質に応じて適
宜選択することにより実施できる。また、ウエットエッ
チングはHF、硝酸などのエッチング剤を膜質に応じて
適宜選択することにより実施できる。
【0027】次いで、ステップ(6)において、露出し
たSi基板9の表面をドライエッチングするか又はウェ
ットエッチングを行い、Si基板9に微細な凹凸を形成
する。ここで、Si基板9のドライエッチングの条件を
整えることで、円錐状若しくは逆ピラミッド状の凹部を
無数に形成することができる。また、Si基板9のウェ
ットエッチングでは、Si基板9がSi(100)であ
れば、円錐状もしくは逆ピラミッド状の凹部を無数に形
成することができる。必要に応じて、Si基板9の上面
に残っているレジスト膜13及びSi酸化膜、Si窒化
膜又は耐アルカリ性金属薄膜11を除去する。斯くし
て、Si鋳型7が得られる。
【0028】前記ステップ(6)におけるドライエッチ
ングは反応性イオンエッチングなどのプラズマエッチン
グ装置を用いて行われる。図4のステップ(a)で示さ
れるように、先ず、塩素系ガス(例えば、BCl、C
、HCl、CClなど)などのSiを選択的にエ
ッチングするガスを用いて、露出Si基板を一定時間に
わたってエッチングする。
【0029】次に、ステップ(b)において、エッチン
グ装置に送入するガスの種類を重合膜形成性ガスに変更
するか、又は比較的蒸気圧が低くエッチング面に残存す
る化合物を形成するガスに変更する。例えば、ガスの種
類を、フッ素系ガス(例えば、Cで表される
CHF、CH、CHF又はCで表され
るCF、C、C、C、C
ど)、C系ガス、メチルアルコール、エチルアル
コール、有機化合物に珪素を含有した有機珪素化合物
(例えば、ヘキサメチルジシロキサン、ヘキサメチルジ
シラザン、テトラメチルシラン、ヘキサメチルシクロト
リシラザン、ジエチルアミノトリメチルシラン、トリメ
チルビニルシラン、テトラメトキシシランなど)からな
る群から選択される少なくとも1種類のガスに変える
と、前記塩素系ガスなどでエッチングされたSi穴の側
壁には重合膜20もしくは蒸気圧が低い化合物が形成さ
れ、横方向と深さ方向でエッチングレートが異なり、エ
ッチング形状は円柱状のストレート穴ではなく、円錐形
状の穴が形成される。
【0030】これらの処理の後、ステップ(c)におい
て、再びガスを塩素系ガスに戻し、エッチング処理を行
う。図示されているように、ステップ(a)におけるエ
ッチング処理で形成されたエッチング穴の側壁には、ス
テップ(b)におけるガス置換で重合膜が生成されてお
り、ステップ(c)におけるエッチング処理では、横方
向よりも垂直方向に向かって優先的にエッチングが進行
する。
【0031】この処理の後、ステップ(d)において、
再びエッチングガスを前記の重合膜生成ガスに変更し、
新たに形成されたエッチング穴の側壁部に重合膜を生成
させる。
【0032】その後、ステップ(e)において、再びガ
スを塩素系ガスに戻し、エッチング処理を行う。この
時、エッチング時間、ガス流量、繰り返し回数などを制
御することにより、円錐状穴の高さh、頂角θ及び円錐
状穴間の中心波長λを調整することができる。
【0033】一方、図5に示されるように、前記Si基
板を選択的にエッチングする塩素系ガスと、重合膜を生
成するガスを混合してエッチングを行い、この時、エッ
チング時間、混合ガス比率、ガス流量などを制御するこ
とによっても、円錐状穴の高さh、頂角θ及び円錐状穴
間の中心波長λを調整することができる。凹の開口部の
直径はマスクで決まるのでほぼ一定であるが、実際には
極く僅かにd<d<dとなる。凹部の深さが深く
なるにつれて、先端角は相対的にθ>θ>θのよ
うに小さくなる。
【0034】また、前記ステップ(6)におけるウエッ
トエッチングは、KOH、NaOH、TMAH(テトラ
メチル水酸化アンモニウム)、EPW(ヒドラジン)、
HgCl、KFe(CN)などを用いて実施する
ことができる。例えば、Siの(100)面を前記のエ
ッチング剤で異方性エッチングすることにより、頂角θ
が70.6゜の窪みを形成することができる。
【0035】本発明のスタンパ8は図3に示されたよう
な方法により製造された鋳型7から製造される。図6は
このようなスタンパの製造方法を説明する模式図であ
る。先ず、ステップ(1)で、図3に示されたような方
法により製造された鋳型7を準備する。次に、ステップ
(2)で、鋳型7の凹凸面に導電膜22を形成する。導電
膜22を形成するのは後の金属メッキ工程のためであ
る。従って、導電膜22の素材は例えば、Niなどの導
電性金属である。導電膜22の膜厚は一般的に、0.0
5μm〜0.1μmの範囲内である。導電膜22の膜が
0.05μm未満の場合、均一な導電膜を形成すること
が困難となる。一方、導電膜22の膜厚が0.1μm超
の場合、導電膜の存在効果が飽和し、不経済となる。導
電膜22の形成方法は例えば、真空蒸着、スパッタ、無
電解メッキなどである。次に、ステップ(3)で、導電
膜22を陰極として、Niを電解メッキし、Ni電解メ
ッキ層24を形成する。電解メッキ法自体は当業者に周
知であり、説明を要しないであろう。Ni以外の金属と
して、Coなども使用できるが、硬度やコストの点でN
iが好ましい。電解メッキ層24の膜厚はこれをスタン
パとして使用する際に必要とされる機械強度を満たすの
に必要十分な厚さであればよい。一般的に、電解メッキ
層24の膜厚は280μm〜300μmの範囲内である
ことが好ましいが、数mmの厚みであってもよい。その
後、ステップ(4)において、鋳型7から電解メッキ層
24を剥離し、Niスタンパ8を得る。
【0036】本発明によれば、図7に示されるように、
プラスチック基板3の一方の表面に、微細な凹及び/又
は凸を有し、前記凹及び/又は凸の平均ピッチをλとし
たとき、100nm≦λ≦440nmの範囲におけるλ
の存在率が全体の70%以上であり、前記凹及び/又は
凸の平均先端角をθとしたとき、20゜≦θ≦120゜
の範囲内であり、かつ、前記凹及び/又は凸の山−谷間
の平均高さをhとしたとき、100nm≦h≦1000
nmの範囲内であり、この微細凹及び/又は凸の外表面
に、低表面エネルギーを有する膜(すなわち、撥水被
膜)26を形成することができる。
【0037】この場合、プラスチック基板3は透明プラ
スチック樹脂又は不透明プラスチック樹脂のいずれから
も形成することができる。撥水被膜は例えば、テフロン
(ポリテトラフルオロエチレン)などから形成すること
ができる。このような撥水被膜の膜厚は一般的に、10
0Å〜10,000Åの範囲内である。撥水被膜の膜厚
が100Å以上の場合、均一な膜厚を有する撥水被膜が
形成され、撥水効果にムラがない。一方、撥水被膜の膜
厚が10,000Å以下に制御すれば、撥水効果が飽和
せず、経済的である。撥水被膜は例えば、CVD、物理
蒸着、スピンコート、刷毛塗り、どぶ漬けなど公知慣用
の手段により成膜することができる。
【0038】図7において、プラスチック基板3が透明
プラスチック基板である場合、図7の超撥水性プラスチ
ック基板30は超撥水性反射防止構造体として使用する
こともできるし、その他の用途に使用することもでき
る。一方、プラスチック基板3が不透明なプラスチック
基板である場合、反射防止構造体以外の広範な用途で超
撥水性プラスチック基板として活用することができる。
【0039】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に例証す
る。
【0040】実施例1 図3に示すように、先ず、Siウエハ上にSiO膜を
1000Å熱酸化処理法により形成した。その後、ポジ
型のUVレジスト膜を5000〜7000Åスピンコー
ト法により形成した。このレジストに所定のパターンを
露光させるため、前記レジスト膜が形成されたらSi基
板をArFステッパに取り付けると共に、ピッチ200
0nm、ドット直径1250nmが6回対称に形成され
るように構成されたマスクを上記ArFステッパに取り
付けた。次に、ステッパで所定の面積をUV露光して、
Si基板のほぼ全面を露光し、その後、現像した。この
現像処理によって、ピッチ400nm、直径250nm
のホールがレジストに形成された。
【0041】次に、この基板をRIE装置にセットし、
前記ホールに対応したSiO膜をエッチングした。エ
ッチングに用いたガスはCであった。RIE装置
は高周波電源と、プラズマソース用給電上部コイルと、
石英板と、リアクタと、サセプタと、下部電極と、バイ
アス用電源とを有したイオンカップル型プラズマエッチ
ング装置(RIE2000iP、サムコ製)を用い、本
実施例では上部コイルに200Wの電力を投入し、下部
電極へのバイアス投入電力は90Wとした。下部電極の
温度は19℃に設定した。エッチングに用いたガスC
を1.5Paで投入し、エッチング時間は10分で
あった。この処理によって、レジスト上に形成されたホ
ールに対応した部分のSiO膜のみを除去し、Siを
むき出しにした。
【0042】次に、図4に示すように、RIEに用いる
ガスのみをClに変更し、圧力を3Paにして、10
分間エッチングした。これにより、Siのみが50nm
エッチングされた。更にその後、ガスをCに戻
し、同じ圧力を1Paに下げ、1分間エッチングを行っ
た。この場合、エッチングの圧力が低いため、Siはエ
ッチングされず、先にエッチングされたSi穴の側壁に
テフロン状のプラズマ重合膜が形成された(図4(b)
参照)。更にその後、ガスをClに戻すと共に、圧力
を3Paに上げてエッチングを行った。これにより、プ
ラズマ重合膜が比較的薄く形成されたSi穴の底面が選
択的にエッチングされた(図4(c)参照)。更にガス
をCに戻し、圧力を1Paに変更し、1分間ほど
エッチングを行い、プラズマ重合膜を形成した(図4
(d)参照)。以上のようなガス交換と圧力操作の交換
を交互に繰り返すことで、Siの穴は徐々に狭くなって
いき(図4(e)参照)、最終的には円錐状の穴を形成
することができる。なお、ガス圧と時間を適宜変更する
ことで、Si基板に形成される穴は任意の深さ、形状を
制御することができる。
【0043】次に、上記エッチングを施したSi基板表
面にNi導電膜を蒸着し。これを陰極としてNiスタン
パを300ミクロン電解メッキした。メッキ終了後、N
iスタンパをSi基板から剥離し、所定の大きさにスタ
ンパを打ち抜いた後、金型にNiスタンパを装着し、射
出成形により表面に微細な凹が形成されたポリカーボネ
ート基体を得た。
【0044】その後、スタンパを形成した後、ポリカー
ボネートを形成し、AFM(デジタル・インスツルメン
ト社製、D−3100)で形状を測定した結果、ピッチ
λ=400nm、深さh=350nm、角度θ=35゜
の円錐状の窪みが形成されていることが確認された。ま
た、100nm≦λ≦440nmの範囲におけるλの存
在率が全体の70%以上であることを確認した。尚、A
FMのピッチ測定は10μm×10μmの範囲内で、隣
接する凹及び/又は凸の距離を無作為に1000点抽出
し、平均を求めたものである。
【0045】このようにした得られたポリカーボネート
基体の反射率を分光光度計で測定した結果、波長440
μm〜750μmの領域において反射率は0.3以下で
あった。
【0046】この実施例ではSiOのエッチングにC
、SiのエッチングにKOHを用いているが、こ
れに限定されるものではない。
【0047】実施例2 実施例1と同様な操作(図3の(1)〜(5))を行
い、Siをむき出しにする処理を行った後、Clガス
1Pa、Cガス3Paに設定し、同時にチャンバ
ー内に流し、Siのエッチングを行った。エッチング時
間3分間では50nm程度の角度が比較的なだらかな円
錐状の窪みが形成され、更に時間を長くしていくと円錐
状の窪みは徐々に深くなり、角度も相対的に小さくなっ
てくる。最終的に、エッチング時間を10分間としたと
ころ、窪みの角度92゜、深さ200nm、周期400
nmの窪みを形成した。
【0048】その後、実施例1に述べた方法で、スタン
パを形成した後、ポリカーボネートを成形し、AFMで
形状を測定した結果、ピッチλ=400nm、深さh=
200nm、角度θ=95゜の円錐状の窪みが形成され
ていることが確認された。また、100nm≦λ≦44
0nmの範囲におけるλの存在率が全体の70%以上で
あることを確認した。このようにして得られたポリカー
ボネート基体の反射率を分光光度計で測定した結果、波
長440nm〜750μmの領域において反射率は0.
5以下であった。
【0049】実施例3 実施例1で作製した窪みを有するNiスタンパからマス
ター・マザー法により、凹形状を有するNiスタンパを
作製した後、ポリカーボネートを射出成形した。このよ
うにして、ポリカーボネート基体の表面に周期400n
m、高さ300nm、角度70.6゜の四角錐状の凸部
を無数に形成した。次に、このポリカーボネート基体を
RIE装置に装着し、ガスをC、圧力を1Paと
し、上部コイルに200Wの電力を、下部バイアス電力
を0Wにし、1分間エッチングを行った。この条件下で
は、エッチング効果は殆ど無く、ポリカーボネート基体
表面にはテフロン(すなわち、ポリテトラフルオロエチ
レン)の重合膜が形成されるのみである。RIE装置か
ら取り出したポリカーボネート基体の表面をAFM、S
EMなどで観察した結果、初期に形成されていたポリカ
ーボネート基体表面の凹凸形状に変化はないことが確認
された。
【0050】次に、テフロンの重合膜が形成された効果
として、撥水効果の確認を行った。比較として、本実施
例に用いたRIE処理前のポリカーボネート基体、及び
表面に凹凸を有しないポリカーボネート基体に本実施例
と同様な条件でRIE処理を施したものの水の接触角を
測定した。
【0051】平板にテフロンなどの撥水被膜を形成した
ときの接触角は110゜程度であり、図1に示すような
微細凹凸だけのときの接触角は120゜程度であるが、
図7に示すような微細凹凸面の外面にテフロン撥水被膜
を形成すると、その接触角は170゜以上に跳ね上が
る。接触角が170゜以上の場合、水滴は水玉となって
転がり落ち、表面に付着することはない。
【0052】実施例4 実施例1において、たとえばリソグラフによって形成さ
れるホールのピッチ、ホールの径を各々変更すると共
に、RIEによるエッチング条件を各々変更してシリコ
ン基板をエッチングし、これを元にスタンパをマスター
・マザー法で製作し、成型を行った。成型にはポリカー
ボネート樹脂を用いた。成型後、表面に形成された凹凸
形状をAFMで測定すると共に、その表面反射率を分光
光度計U−4100(日立製)を用いて測定した。な
お、測定波長範囲は450nm〜800nmとした。ま
た、測定においてプラスチック基板裏面からの反射光の
影響を除去するため、裏面には黒色のカーボンテープを
貼付した。まず、ArFステッパによるリソグラフに用
いたマスクのホールピッチ、ホール径の変更、または電
子線描画装置(東京テクノロジー製)を用いて、シリコ
ン基板上にそれぞれ異なるホールピッチ、ホール径を直
接描画して形成した。次に、それぞれのシリコン基板に
対して、エッチング条件を種々変更し、窪みの深さ変え
た。表1に各種変更条件と、形状測定結果及び反射率、
成形性を示した。なお、凸部の形状の測定はマスタース
タンパを用いて行った。また、ホールピッチ、ホール径
はリソグラフによってシリコン基板上に形成されたレジ
スト形状の値を示す。
【0053】
【表1】
【0054】(注記1):前記表1において、反射率及
び成形性に関する○及び×の表示は下記の意義を有す
る。 反射率○:波長300nm〜800nmで反射率1%以
下が得られた。 反射率×:波長300nm〜800nmで反射率1%以
下が得られなかった。 成型性○:射出成型ができた。 成型性×:射出成型ができなかった。 (注記2):前記表1において、RIEエッチング条件
は、 基本操作1:Clガス(4Pa)で30秒間エッチン
グした後、C(1pa)ガスで30秒間エッチン
グする、か又は、 基本操作2:Clガス(2Pa)で15秒間エッチン
グした後、C(1pa)ガスで30秒間エッチン
グする、の何れかであり、各表示記号は次の意義を有す
る。 A:基本操作1を10回繰り返し。 B:基本操作1を20回繰り返し。 C:基本操作1を40回繰り返し。 D:基本操作1を60回繰り返し。 E:基本操作1を80回繰り返し。 F:基本操作1を120回繰り返し。 G:基本操作1を160回繰り返し。 H:基本操作1を180回繰り返し。 X:基本操作2を30回繰り返し。 Y:基本操作2を60回繰り返し。 なお、各電極間の電力、温度設定等、エッチング装置の
操作設定値は実施例1に準じた。
【0055】図8に実施例4に従って作製したプラスチ
ック基板の反射率測定結果を示した。マスタースタンパ
の凸部高さが100nm以上で、反射率1%以下の良好
なAR効果が得られた。一方、スタンパの凸部高さが1
00nm以上でも、凸部先端の角度が120°を超える
と良好なAR効果は得られなかった。また、凸部先端角
度が20°を下回ると、成型において樹脂がスタンパ凹
部に入り込まず、満足な成型ができなかった。なお、成
型が良好に行えたプラスチック基板でも凸部先端角度お
よび高さを測定し、マスタースタンパ形状と同じである
ことを確認している。
【0056】実施例5 実施例1と同様のマスクを用い、また、露光条件、現像
条件、ドライエッチング条件も同様に行い、レジストパ
ターンに沿って、シリコン酸化膜を除去した。ただし、
シリコン基板は(100)面のものを用いた。次に、5
0℃の10%KOHアルカリ水溶液に20分間浸し、シ
リコン基板をウェットエッチングした。その後、1%ふ
っ酸水溶液にて、シリコン基板表面に残存している酸化
膜を除去し、シリコン製鋳型7を得た。これらの製造工
程を図9(A)に示す。図9(B)に示されるように、
この実施例は1個のドットの回りに6個のドットが存在
する、所謂6回対称の実施例である。以上のようにして
得られたシリコン製鋳型7から、マスター・マザーでス
タンパを作製し、ポリカーボネート樹脂を用いて、射出
成形を行った。スタンパの作製方法はマスター・マザー
法の作り方以外、実施例1と同様にして行った。得られ
た透明プラスチック基板の表面形状をAFMで測定する
と共に、反射率の測定を行った。その結果、10ミクロ
ン×10ミクロンの範囲において、隣接する各凸部間の
距離λはその99%が400nmであり、また、凸部の
先端角は70°で、高さは180nmであった。反射率
は波長450nm〜800nmの領域において、0.6
%以下であった。
【0057】実施例6 1個のドットの回りに8個のドットが存在する、所謂8
回対称であること以外は、マスクのドット間ピッチ、ド
ット径等、実施例5と同様のマスクパターンを作製し、
また、それ以降の作製条件も実施例5とまったく同様の
操作を行い、図10に示す8回対称形状を有する透明プ
ラスチック基板を得た。得られた透明プラスチック基板
の表面形状をAFMで測定すると共に、反射率の測定を
行った。その結果、10ミクロン×10ミクロンの範囲
において、隣接する各凸部間の距離λはその99%が4
00nmであり、また、凸部の先端角は70°で、高さ
は180nmであった。反射率は波長450nm〜80
0nmの領域において、0.8%以下であった。
【0058】実施例7 平均粒子径150nmのシリカビーズ32を50重量%
の比率でネガ型アクリル系紫外線硬化樹脂13(HC6
00:50%シンナー希釈)中に分散させ、その後、回
転数3000rpmの条件で、スピンコート法でシリコ
ン基板9上に塗布し、250nmの薄膜を得た。なお、
シリコン基板表面にはあらかじめ100nmの酸化膜1
1を形成しておいた。続いて、紫外線露光機を用い、約
30秒間紫外線を照射し、塗布膜を硬化させた。前記紫
外線硬化させた基板を実施例1で用いたRIE装置にか
け、酸素ガス1.5Paの条件下で1分間ドライエッチ
ングしてシリカビーズ表面のアクリル系樹脂を除去した
後、BHF(バッファードふっ酸)水溶液で、シリカビ
ーズおよびシリカビーズ直下のシリコン基板上の酸化膜
を溶解除去した。以上の操作により、シリコン基板上の
酸化膜およびアクリル膜に無数の穴を形成した。その後
は実施例5と全く同じ手順で、KOHによるウェットエ
ッチング、ふっ酸による残存酸化膜の除去を行い、シリ
コン製鋳型7を作製した。製造工程を図11に示す。図
示されているように、シリコン製鋳型7には不規則なサ
イズの窪み(凹部)がランダムに形成されている。得ら
れたシリコン製鋳型からマスター・マザー法でスタンパ
を作製し、射出成形でポリカーボネートによる透明プラ
スチック基板を得た。そして、実施例5と同様に、AF
Mで形状測定、分光光度計で反射率を測定した結果、各
凸部に規則性は見られず、また隣接する各凸部間の距離
λはその80%が100nm〜440nmにあったが、
残りの20%は100nm以下(最小50nm)、もし
くは440nm以上(最大1um)にブロードに分布し
ていた。また、凸部の先端角はほぼ70°であったが、
平均高さは160nmであったが、50nmから650
nmの範囲に分布していた。反射率を測定した結果、波
長450nm〜800nmの領域において、1%以下を
示し、良好な反射防止効果が得られた。
【0059】比較例 平均粒子径300nmのシリカビーズを30重量%の比
率でネガ型アクリル系紫外線硬化樹脂(HC600:5
0%シンナー希釈)中に分散させ、その後、回転数30
00rpmの条件で、スピンコート法でシリコン基板上
に塗布し、400nmの薄膜を得た。なお、シリコン基
板表面にはあらかじめ100nmの酸化膜を形成してお
いた。続いて、紫外線露光機を用い、約30秒間紫外線
を照射し、塗布膜を硬化させた。前記紫外線硬化させた
基板を実施例1で用いたRIE装置にかけ、酸素ガス
1.5Paの条件下で1分間ドライエッチングしてシリ
カビーズ表面のアクリル系樹脂を除去した後、BHF
(バッファードふっ酸)水溶液で、シリカビーズおよび
シリカビーズ直下のシリコン基板上の酸化膜を溶解除去
した。以上の操作により、シリコン基板上の酸化膜およ
びアクリル膜に無数の穴を形成した。その後は実施例5
と全く同じ手順で、KOHによるウェットエッチング、
ふっ酸による残存酸化膜の除去を行い、得られたシリコ
ン基板から、マスター・マザー法でスタンパを作製し、
射出成形でポリカーボネートによる透明プラスチック基
板を得た。そして、実施例5と同様に、AFMで形状測
定、分光光度計で反射率を測定した結果、各凸部に規則
性は見られず、また隣接する各凸部間の距離λはその6
0%が100nm〜440nmにあったが、残りの40
%は100nm以下(最小60nm)、もしくは440
nm以上(最大3um)にブロードに分布していた。ま
た、凸部の先端角はほぼ70°であったが、平均高さは
220nmであったが、50nmから1800nmの範
囲に分布していた。反射率を測定した結果、波長450
nm〜800nmの領域において、最大5%を示し、良
好な反射防止効果は得られなかった。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ニッケル基体の少なくとも一方の表面に、微細な凹及び
/又は凸を有し、前記凹及び/又は凸のピッチをλとし
たとき、100nm≦λ≦440nmの範囲におけるλ
の存在率が70%以上であり、前記凹及び/又は凸の平
均先端角をθとしたとき、20゜≦θ≦120゜の範囲
内であり、かつ、前記凹及び/又は凸の山−谷間の平均
高さをhとしたとき、100nm≦h≦1000nmの
範囲内であるスタンパを金型として用いて射出成型する
ことにより、プラスチック基板表面に前記微細凹及び/
又は凸形状を転写することができ、また、マスターマザ
ー法により、凹及び/又は凸のパターンを反転させるこ
ともできる。特に、射出成型法によれば、前記微細凹及
び/又は凸形状を表面に有するプラスチック基板を安価
に、かつ、大量に生産することができる。このプラスチ
ック基板は光透過性プラスチックの場合は反射防止構造
体として使用できる。また、プラスチック基板の凹及び
/又は凸外面に撥水性被膜を形成すると、このプラスチ
ック基板は超撥水性プラスチック基板として使用できる
ばかりか、超撥水性反射防止構造体としても使用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射防止構造体の一例の部分概要断面
図である。
【図2】(A)は図1に示された反射防止構造体を製造
するためのスタンパの一例の部分概要断面図であり、
(B)は(A)に示されたスタンパを製造するための鋳
型の一例の部分概要断面図である。
【図3】鋳型の製造方法の一例を説明する模式図であ
る。
【図4】図3に示された鋳型の製造方法のステップ
(6)の一例の工程模式図である。
【図5】図3に示された鋳型の製造方法のステップ
(6)の別の例の工程模式図である。
【図6】スタンパの製造方法の一例を説明する模式図で
ある。
【図7】本発明の超撥水性プラスチック基板の一例の部
分概要断面図である。
【図8】ピラミッド状凸部を有する本発明の反射防止構
造体において、凸部のピット高さと、波長440nm〜
750nmの光に対する反射率の関係を示す特性図であ
る。
【図9】(A)は実施例5におけるシリコン製鋳型の製
造工程を示す工程図であり、(B)は得られた6回対称
性シリコン鋳型の模式的上面図である。
【図10】実施例6で得られた8回対称性透明プラスチ
ック基板の上面図である。
【図11】実施例7におけるシリコン製鋳型の製造工程
を示す工程図である。
【符号の説明】
1 本発明の反射防止構造体 3 プラスチック基体 5 凹凸 7 鋳型 8 スタンパ 9 Si基体 11 Si酸化膜 13 レジスト膜 15 マスク 17 貫通孔 20 重合膜 22 導電膜 24 Ni電解メッキ膜 26 撥水性被膜 30 本発明の超撥水性プラスチック基板 32 シリカビーズ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 3/18 102 C09K 3/18 102 4F202 G02B 1/10 C08J 5/18 CEZ 4H020 1/11 B29L 7:00 // C08J 5/18 CEZ C08L 101:00 B29L 7:00 G02B 1/10 A C08L 101:00 Z Fターム(参考) 2H042 BA04 BA20 2K009 AA12 BB14 BB24 CC21 DD03 DD05 DD12 DD15 EE00 4F006 AA36 AB19 BA11 CA05 DA01 EA04 4F071 AA50 AF30 AH19 BA01 BB05 BC01 4F100 AK01A AK18B BA02 BA10A BA10B BA15 DD07A GB41 JA20B JB06B JM02B YY00B 4F202 AA28 AF01 AG01 AG03 AJ03 AJ09 CA11 CB01 CD02 CD24 4H020 BA12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック基板の少なくとも一方の表
    面に、微細な凹及び/又は凸を有し、前記凹及び/又は
    凸のピッチをλとしたとき、100nm≦λ≦440n
    mの範囲におけるλの存在率が全体の70%以上であ
    り、前記凹及び/又は凸の平均先端角をθとしたとき、
    20゜≦θ≦120゜の範囲内であり、かつ、前記凹及
    び/又は凸の山−谷間の平均高さをhとしたとき、10
    0nm≦h≦1000nmの範囲内であることを特徴と
    するプラスチック基板。
  2. 【請求項2】 前記微細な凹及び/又は凸面の外表面に
    低表面エネルギーを有する膜が成膜されていることを特
    徴とする請求項1記載のプラスチック基板。
  3. 【請求項3】 前記プラスチック基板が光透過性又は光
    不透過性のプラスチック樹脂からなり、前記低表面エネ
    ルギーを有する膜が、100Å〜10000Åの範囲内
    の膜厚を有するポリテトラフルオロエチレンからなる撥
    水皮膜であることを特徴とする請求項2に記載の超撥水
    性プラスチック基板。
  4. 【請求項4】 光透過性プラスチック基板の少なくとも
    一方の表面に、微細な凹及び/又は凸を有し、前記凹及
    び/又は凸のピッチをλとしたとき、100nm≦λ≦
    440nmの範囲におけるλの存在率が全体の70%以
    上であり、前記凹及び/又は凸の平均先端角をθとした
    とき、20゜≦θ≦120゜の範囲内であり、かつ、前
    記凹及び/又は凸の山−谷間の平均高さをhとしたと
    き、100nm≦h≦1000nmの範囲内であること
    を特徴とする反射防止構造体。
  5. 【請求項5】 前記微細な凹及び/又は凸面の外表面に
    低表面エネルギーを有する膜が更に成膜されていること
    を特徴とする請求項4に記載の反射防止構造体。
  6. 【請求項6】 前記低表面エネルギーを有する膜が、1
    00Å〜10000Åの範囲内の膜厚を有するポリテト
    ラフルオロエチレンからなる撥水皮膜であり、超撥水性
    の光反射防止構造体として使用されることを特徴とする
    請求項5に記載の反射防止構造体。
  7. 【請求項7】 ニッケル基体の少なくとも一方の表面
    に、微細な凹及び/又は凸を有し、前記凹及び/又は凸
    のピッチをλとしたとき、100nm≦λ≦440nm
    の範囲におけるλの存在率が全体の70%以上であり、
    前記凹及び/又は凸の平均先端角をθとしたとき、20
    ゜≦θ≦120゜の範囲内であり、かつ、前記凹及び/
    又は凸の山−谷間の平均高さをhとしたとき、100n
    m≦h≦1000nmの範囲内であることを特徴とする
    スタンパ。
  8. 【請求項8】 シリコン基体の少なくとも一方の表面
    に、微細な凹及び/又は凸を有し、前記凹及び/又は凸
    のピッチをλとしたとき、100nm≦λ≦440nm
    の範囲におけるλの存在率が全体の70%以上であり、
    前記凹及び/又は凸の平均先端角をθとしたとき、20
    ゜≦θ≦120゜の範囲内であり、かつ、前記凹及び/
    又は凸の山−谷間の平均高さをhとしたとき、100n
    m≦h≦1000nmの範囲内であることを特徴とする
    スタンパ製造用鋳型。
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