JP2003172095A - セグメントの結合装置 - Google Patents

セグメントの結合装置

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JP2003172095A
JP2003172095A JP2001371789A JP2001371789A JP2003172095A JP 2003172095 A JP2003172095 A JP 2003172095A JP 2001371789 A JP2001371789 A JP 2001371789A JP 2001371789 A JP2001371789 A JP 2001371789A JP 2003172095 A JP2003172095 A JP 2003172095A
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JP2001371789A
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Yoshitaka Miyashita
芳高 宮下
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Technos Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボルト締結作業をなくすために継手箱抜き部
のないセグメントの結合装置を提供するとともに、製作
精度に拘わらず確実な結合強度を得る。 【解決手段】 一方のセグメント10cの結合端面11
cに雄継手13を突設し、他方のセグメント10dの結
合端面12dに挿入孔14を開穿して雌継手15を形成
する。雄継手13には基端部側よりも先端部側が上下方
向に拡大された膨拡部17が設けられ、雌継手15には
該膨拡部17が挿入される間隙を有して梁18,18が
上下に対峙して設けられている。雄継手13の膨拡部1
7を挿入孔14に挿入して一方のセグメント10cを後
方に移動すれば、膨拡部17が上下の梁18,18に噛
みあって雄継手13と雌継手15が係合し、双方のセグ
メント10c,10dが結合される。この場合、一方の
セグメント10cの結合端面11cと雌継手15の梁1
8との間に存在する間隙部23は、結合面間が製作誤差
等により正規寸法より小さい場合に於いても梁18の変
形部分の収納空間の機能を果たすので、結合に支障を生
じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセグメントの結合装
置に関するものであり、特に、トンネルの周囲方向に隣
接するセグメント同士を結合する場合に、継手箱抜き部
を設けずに且つボルトの締結作業をなくしたセグメント
の結合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
此種セグメントの結合装置は、双方のセグメントの結合
端面部分に夫々ボルト孔が開穿された継手箱抜き部(コ
ンクリート空打ち部)を設けておき、一方の継手箱抜き
部から他方の継手箱抜き部へボルトを挿通し、該ボルト
にナットを締結して双方のセグメントを結合していた。
【0003】近年シールド工法によって築造されるトン
ネルを1次覆工(セグメントによって構築される覆工)
だけで供用する場合は、前記継手箱抜き部を有するセグ
メントは、1次覆工後に継手箱抜き部にモルタル等を充
填して耐久性を確保する必要がある。このモルタル等の
充填は1次覆工後の追加工程であり、これに関する材料
費及び工費は大きいものであるため、このモルタル等の
充填工程を省略できれば大きな経済的効果が得られる。
【0004】前記継手箱抜き部のないセグメントの結合
装置としては、例えば特開昭50−118539号公報
記載のものが知られている。これは、トンネルの周囲方
向に隣接する一方のセグメントの結合端面に、鉄道レー
ルのようなウエブを有する雄継手を突設するとともに、
他方のセグメントの結合端面に前記雄継手が挿入される
挿入孔を開穿し、該挿入孔の後部にウエブ嵌合用の孔を
連接して雌継手が形成されている。そして、前記一方の
セグメントの雄継手を他方のセグメントの挿入孔に挿入
し、該一方のセグメントを後方に移動して雄継手のウエ
ブを雌継手の孔に嵌合させ、双方のセグメントを結合す
るものである。しかし、前記雄継手を雌継手の孔に嵌合
する際に寸法誤差によるがたが生じ易く、セグメントの
結合強度にばらつきがある。
【0005】そこで、ボルト締結作業をなくすために継
手箱抜き部のないセグメントの結合装置を提供するとと
もに、製作精度に拘わらず確実な結合強度を得るために
解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は
この課題を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、トンネルの周囲方向
に隣接する一方のセグメントの結合端面に雄継手を突設
するとともに、他方のセグメントの結合端面に挿入孔を
開穿して雌継手を形成し、前記一方のセグメントの雄継
手を他方のセグメントの挿入孔に挿入し、該一方のセグ
メントを後方に移動して雄継手を雌継手に嵌合するセグ
メントの結合装置に於いて、前記雄継手は、前後方向に
長いウエブと、該ウエブの先端に固設され該ウエブと略
同じ長さで且つ上下方向に拡大された膨拡部を備え、該
膨拡部は基端部側よりも先端部側が上下方向に拡大され
ており、一方、前記雌継手は前記挿入孔に連接して設け
られ、前記ウエブが挿入される間隙を有して前記ウエブ
と略同じ長さで且つ上下に対峙して設けられた梁を備
え、該上下の梁間に前記雄継手の膨拡部が挿入されるべ
く、該上下の梁の間隙は前記膨拡部に対応して外部側よ
りも内部側が上下方向に拡大されており、更に、前記雄
継手の膨拡部並びに雌継手の梁は、夫々上下方向の高さ
が同一である平面部を有しているセグメントの結合装
置、及び、トンネルの周囲方向に隣接する一方のセグメ
ントの結合端面に雄継手を突設するとともに、他方のセ
グメントの結合端面に挿入孔を開穿して雌継手を形成
し、前記一方のセグメントの雄継手を他方のセグメント
の挿入孔に挿入し、該一方のセグメントを後方に移動し
て雄継手を雌継手に嵌合するセグメントの結合装置に於
いて、前記雄継手は、前後方向に長いウエブと、該ウエ
ブの先端に固設され該ウエブと略同じ長さで且つ上下方
向に拡大された膨拡部を備え、該膨拡部の上下方向の高
さは基端部側から先端部側に向かって漸増するテーパー
状に形成され、一方、前記雌継手は前記挿入孔に連接し
て設けられ、前記ウエブが挿入される間隙を有して前記
ウエブと略同じ長さで且つ上下に対峙して設けられた梁
を備え、該上下の梁間に前記雄継手の膨拡部が挿入され
るべく、該上下の梁の間隙は前記膨拡部に対応して外部
側から内部側に向かって漸増するテーパー状に形成され
たセグメントの結合装置、及び、上記雄継手の膨拡部の
先端部側並びに雌継手の梁の外部側には、夫々上下方向
の高さが同一である平面部が設けられ、前記雄継手膨拡
部の平面部は後方に向けて幅狭となるテーパー状に形成
されるとともに、前記雌継手梁の平面部は後方に向けて
幅広となるテーパー状に形成され、上記雄継手を上記挿
入孔に挿入して一方のセグメントを後方に移動したとき
に、上記雌継手の上下の梁間に上記雄継手のウエブが進
入して噛み合わせの初期段階では前記膨拡部と前記梁と
が緩やかに接触し、更に、一方のセグメントの後方移動
に伴って噛み合わせが深く進むと、前記膨拡部と前記梁
との隙間が減少若しくは解消するように構成されたセグ
メントの結合装置、及び、トンネルの周囲方向に隣接す
る一方のセグメントの結合端面に雄継手を突設するとと
もに、他方のセグメントの結合端面に挿入孔を開穿して
雌継手を形成し、前記一方のセグメントの雄継手を他方
のセグメントの挿入孔に挿入し、該一方のセグメントを
後方に移動して雄継手を雌継手に嵌合するセグメントの
結合装置に於いて、前記雄継手は、前後方向に長いウエ
ブと、該ウエブの先端に固設され該ウエブと略同じ長さ
で且つ上下方向に拡大された第1の膨拡部と、該第1の
膨拡部の外側に固設され該第1の膨拡部と略同じ長さで
且つ更に上下方向に拡大された第2の膨拡部とからなる
2つの連接された膨拡部を備え、一方、前記雌継手は前
記挿入孔に連接して設けられ、前記ウエブが挿入される
間隙を有して前記ウエブと略同じ長さで且つ上下に対峙
して設けられた第1の梁と、該第1の梁の内側に前記第
1の膨拡部が挿入される間隙を有して前記第1の梁と略
同じ長さで且つ上下に対峙して設けられた第2の梁と、
更に、該第2の梁の内側に前記第2の膨拡部が挿入され
る間隙を有して前記第2の梁と略同じ長さで且つ上下に
対峙して設けられた第3の梁とからなる3つの連接され
た梁を備えたセグメントの結合装置、及び、少なくとも
上記雄継手の第1の膨拡部及び上記雌継手の第1の梁に
は夫々上下方向の高さが同一である平面部が設けられ、
該第1の膨拡部の平面部は後方に向けて幅狭となるテー
パー状に形成され、第1の梁の平面部は後方に向けて幅
広となるテーパー状に形成され、上記雄継手を上記挿入
孔に挿入して一方のセグメントを後方に移動したとき
に、上記雌継手の上下の梁間に上記雄継手のウエブが進
入して、噛み合わせの初期段階では前記膨拡部と前記梁
の内面部とが緩やかに接触し、更に、一方のセグメント
の後方移動に伴って噛み合わせが深く進むと、前記膨拡
部と前記梁との隙間が減少若しくは解消するように構成
されたセグメントの結合装置、及び、上記雌継手の第1
の梁は、第2の梁及び第3の梁と比較して極めて幅狭に
形成されたセグメントの結合装置、及び、上記雌継手の
内側に溝型鋼を固設して、雄継手を嵌合する空間が形成
されたセグメントの結合装置、及び、上記他方のセグメ
ントの結合端面内側には、上記挿入孔の内面を被蔽する
箱型の鋼板を固設するとともに、上記雌継手の前端部及
び後端部に夫々前記結合端面と直角に補強板を固設し、
且つ、前端部の補強板には上記挿入孔に挿入された雄継
手が雌継手に嵌合できるように切欠部が開穿されたセグ
メントの結合装置、及び、上記一方のセグメントの結合
端面と他方のセグメントの結合端面とを当接させたとき
に、一方のセグメントの結合端面と他方のセグメントの
梁との間に間隙を有するように形成されたセグメントの
結合装置を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に従って詳述する。図1はトンネルの周囲方向に組み
立てられた各セグメント10a乃至10gを示し、図2
はその一つであるセグメント10cを示している。該セ
グメント10cの一方の結合端面11cに雄継手13を
突設するとともに、他方の結合端面12cに挿入孔14
を開穿して雌継手15を形成してある。
【0008】図3は該セグメント10cの一方の結合端
面11cと隣接するセグメント10dの他方の結合端面
12dとを示し、図4は雄継手13と雌継手15の斜視
図である。尚、説明の都合上、本来は対峙している双方
の結合端面11cと12dとを図3に於いては展開した
状態に示している。而して、図3及び図4にて紙面の手
前側を前方向、紙面の奥側を後方向とし、且つ、紙面の
上側を上方向、紙面の下側を下方向とすれば、前記雄継
手13は前後方向に長いウエブ16と、該ウエブ16の
先端に固設され該ウエブ16と略同じ長さで且つ上下方
向に拡大された膨拡部17を備えている。該膨拡部17
は基端部17a側よりも先端部17b側が上下方向に拡
大されており、本実施の形態では、該膨拡部17の上下
方向の高さは基端部17a側(結合端面11cに近い
側)から先端部17b側に向かって漸増するテーパー状
に形成されている。
【0009】一方、前記雌継手15は前記挿入孔14に
連接して設けられ、前記ウエブ16が挿入される間隙を
有して、前記ウエブ16と略同じ長さで且つ上下に対峙
して設けられた梁18,18を備えている。そして、該
上下の梁18,18間に前記雄継手13の膨拡部17が
挿入されるべく、該上下の梁18,18の間隙は前記膨
拡部17に対応して外部18a側(結合端面12dに近
い側)よりも内部18b側が上下方向に拡大されてお
り、本実施の形態では、該上下の梁18,18の間隙は
外部18a側から内部18b側に向かって漸増するテー
パー状に形成されている。
【0010】尚、コンクリートを打設してセグメントを
形成する際に、雄継手13及び雌継手15を所定位置に
固定するために、前記雄継手13のウエブ16の上下
面、並びに、前記雌継手15の梁18,18の内側面に
夫々アンカー部材19,19…を固設してある。また、
前記雌継手15の内側に溝型鋼20を固設し、コンクリ
ートを打設する際に、コンクリートの進入を防止して雄
継手13を嵌合する空間を確保するとともに、機械的強
度の向上を図っている。
【0011】ここで、前記雄継手13の膨拡部17の先
端部17b側には上下方向の高さが同一である平面部2
1が設けられ、該平面部21は前側と後側とで同一高さ
を保持しつつ後方に向けて幅狭となるテーパー状に形成
されている。また、膨拡部17の内部側から外部側への
テーパーは前側と後側の勾配が同一であり、前側端面の
面積よりも後側端面の面積が小となっている。これに対
して、前記雌継手15の梁18の外部18a側には上下
方向の高さが同一である平面部22が設けられ、該平面
部22は前側と後側とで同一高さを保持しつつ後方に向
けて幅広となるテーパー状に形成されている。また、梁
18の外部側から内部側へのテーパーは前側と後側の勾
配が同一であり、前側端面の面積よりも後側端面の面積
が大となっている。また、該雌継手15の平面部22,
22間の寸法(隙間)は、前記雄継手13のウエブ16
の厚み(上下方向の寸法)よりもやや大に形成される。
【0012】従って、図5乃至図8に示すように、セグ
メント10cとセグメント10dとを結合する際に、前
記雄継手13を挿入孔14に挿入して一方のセグメント
10cを後方に移動したときに、前記雌継手15の上下
の梁18,18間に前記雄継手15のウエブ16が進入
して噛み合わせの初期段階では前記膨拡部17と梁1
8,18とが緩やかに接触し、該セグメント10cの後
方移動に伴って噛み合わせが深く進むと、前記膨拡部1
7と梁18,18との隙間が減少若しくは解消するよう
に構成されている。
【0013】図9に示すように、一方のセグメント10
cの結合端面11cと他方のセグメント10dの結合端
面12dとが密着して結合したときに、前記雄継手13
の膨拡部17のテーパーと前記雌継手15の梁18のテ
ーパーとでは勾配が異なって形成されているため、前記
雄継手13は膨拡部17の基端部17aのみが雌継手1
5と当接し、前記雌継手15は梁18の外部18aのみ
が雄継手13と当接している。即ち、セグメント10c
の雄継手13の寸法精度と、セグメント10dの雌継手
15の寸法精度とが正確に整合している場合は、前記雄
継手13の膨拡部の基端部17aと前記雌継手15の梁
の外部18aのみが当接し、それ以外の部分では隙間が
あり、該隙間は雄継手13の膨拡部の先端部17bと雌
継手15の梁の内部18bに向かって拡大した状態とな
っている。この状態で、雄継手13の膨拡部の先端部1
7bと雌継手15の梁の内部18bとの間隙をδ1とす
る。
【0014】尚、前記一方のセグメント10cの結合端
面11cと雌継手15の梁18との間には間隙部23が
設けられており、後述するように、前記雄継手13の膨
拡部の基端部17aと前記雌継手15の梁の外部18a
が相互に圧接されたときに、梁の外部18a及び平面部
22の周辺が外側へ曲げ変形するように形成されてい
る。この場合、前記間隙部23は、梁18が変形を生じ
て外側へ変形した部分の収まり空間であるので、梁18
の変形を妨げない機能を果たす。また、符号24はシー
ル部材である。
【0015】図10は、前記雄継手13の膨拡部17の
基端部17aから先端部17bにかけての傾斜面と、雌
継手15の梁18の外部18aから内部18bにかけて
の傾斜面との距離、即ち、前記雄継手13と雌継手15
間の距離が設計寸法よりも狭い場合の結合状態を示し、
前記雄継手13を挿入孔14に挿入して一方のセグメン
ト10cを後方に移動したときに、前記雌継手15の上
下の梁18,18間に前記雄継手13のウエブ16が進
入して前記膨拡部17と梁18,18とが接触する。該
セグメント10cの後方移動に伴って、前記雄継手13
の膨拡部の基端部17aと前記雌継手15の梁の外部1
8aが相互に強く圧接されるため、梁18の外部18a
及び平面部22の周辺に曲げ変形が生じて外側へ屈曲す
る。この場合、前記間隙部23は、梁18が変形を生じ
て外側へ屈曲した部分の収まり空間であるので、梁18
の変形を妨げない機能を果たす。もし、この間隙部23
がなければ、梁18の変形が妨げられ、雄継手13と雌
継手15との結合に支障を来たす。また、前記雄継手1
3と雌継手15間の距離の寸法誤差が前記δ1の1/2
程度であれば、前記梁18の曲げ抵抗性も比較的小さい
ため、セグメント10cの後方移動の押圧力も過大とは
ならず、結合作業に支障を来たすことはない。
【0016】図11は前記雄継手13と雌継手15間の
距離が設計寸法よりもδ1以内で目開きした場合の結合
状態を示し、例えば一方のセグメント10cの結合端面
11cと他方のセグメント10dの結合端面12dとの
間に異物25が介在した場合は、前記雄継手13の膨拡
部の基端部17aと前記雌継手15の梁の外部18aが
相互に圧接されるため、梁18の外部18a及び平面部
22の周辺に曲げ変形が生じて外側へ屈曲する。この場
合、前記間隙部23は、梁18が変形を生じて外側へ屈
曲した部分の収まり空間であるので、梁18の変形を妨
げない機能を果たす。また、この異物25の大きさが前
記δ1の1/2程度であれば、前記梁18の曲げ抵抗性
も比較的小さいため、セグメント10cの後方移動の押
圧力も過大とはならず、結合作業に支障を来たすことは
ない。
【0017】図12は前記雄継手13と雌継手15間の
距離が設計寸法よりδ1まで目開きした場合の結合状態
を示し、例えばトンネルに作用する土圧や水圧等により
発生する外荷重が作用した場合は、前記雌継手15の梁
の外部18aに外荷重による大きな曲げモーメントが作
用するため、梁18の外部18a及び平面部22の周辺
に曲げ変形が生じて外側へ大きく屈曲する。この場合、
前記間隙部23は、梁18が変形を生じて外側へ屈曲し
た部分の収まり空間であるので、梁18の変形を妨げな
い機能を果たす。そして、前記雄継手13の膨拡部の基
端部17aから先端部17bに亙っての全面部と、前記
雌継手15の梁の外部18aから内部18bに亙っての
全面部とが略均等に密着した状態となる。
【0018】図13乃至図18は他の実施の形態を示
し、前述した雄継手13及び雌継手15と共通する部材
については、同一符号を付してその説明を省略するもの
とする。前記セグメント10cの一方の結合端面11c
に突設された雄継手30は前後方向に長いウエブ16
と、該ウエブ16の先端に固設され該ウエブ16と略同
じ長さで且つ上下方向に拡大された第1の膨拡部31
と、該第1の膨拡部31の外側に固設され該第1の膨拡
部31と略同じ長さで且つ更に上下方向に拡大された第
2の膨拡部32とからなる2つの連接された膨拡部を備
えている。
【0019】一方、前記セグメント10dの他方の結合
端面12dに形成された雌継手33は前記挿入孔14に
連接して設けられ、前記ウエブ16が挿入される間隙を
有して前記ウエブ16と略同じ長さで且つ上下に対峙し
て設けられた第1の梁34,34と、該第1の梁34,
34の内側に前記第1の膨拡部31が挿入される間隙を
有して前記第1の梁34と略同じ長さで且つ上下に対峙
して設けられた第2の梁35,35と、更に、該第2の
梁35,35の内側に前記第2の膨拡部32が挿入され
る間隙を有して前記第2の梁35と略同じ長さで且つ上
下に対峙して設けられた第3の梁36,36とからなる
3つの連接された梁を備えている。
【0020】前記雄継手30の第1の膨拡部31及び第
2の膨拡部32には夫々上下方向の高さが同一である平
面部37,38が設けられ、第1の膨拡部31の平面部
37と立ち上り部39との境界部分は隅切りされて斜面
部40が形成されている。双方の平面部37,38は、
前側と後側とで同一高さを保持しつつ後方に向けて幅狭
となるテーパー状に形成されている。即ち、第1の膨拡
部31及び第2の膨拡部32は前側から後側に向けては
幅狭となり、前側端面よりも後側端面が小となってい
る。
【0021】これに対して、第1の梁34の平面部41
は後方に向けて幅広となるテーパー状に形成されてい
る。即ち、第1の梁34は前側端面の面積よりも後側端
面の面積が大となっている。また、該第1の梁34の平
面部41,41間の寸法(隙間)は、前記雄継手30の
ウエブ16の厚み(上下方向の寸法)よりもやや大に形
成される。
【0022】従って、図15乃至図18に示すように、
セグメント10cとセグメント10dとを結合する際
に、前記雄継手30を挿入孔14に挿入して一方のセグ
メント10cを後方に移動したときに、前記雌継手33
の上下の梁34乃至36間に上記雄継手30のウエブ1
6が進入して噛み合せの初期段階では、前記第1の膨拡
部31の立ち上り部39と前記第1の梁34の内面部4
2とが緩やかに接触し、該セグメント10cの後方移動
に伴って噛み合せが深く進むと、前記第1の膨拡部31
と前記第1の梁34との隙間が減少若しくは解消するよ
うに構成されている。
【0023】図15に示すように、一方のセグメント1
0cの結合端面11cと他方のセグメント10dの結合
端面12dとが密着して結合したときに、前記雄継手3
0の第1の膨拡部31は前側が後側よりも幅広であり、
且つ、前記雌継手33の第1の梁34は後側が前側より
も幅広であるため、第1の膨拡部31の幅広部分と第1
の梁34の幅狭部分とが噛みあって、第1の膨拡部31
の立ち上り部39と第1の梁34の内面部42との隙間
はゼロとなる。この状態で、第2の膨拡部32の立ち上
り部43と第2の梁35の内面部44とは間隙δ2を有
している。
【0024】即ち、セグメント10cの雄継手30の寸
法精度と、セグメント10dの雌継手33の寸法精度と
が正確に整合している場合は、前記雄継手30の第1の
膨拡部31と前記雌継手33の第1の梁34のみが密着
して、それ以外の部分では隙間があるように形成されて
いるため、前記雄継手30と雌継手33の寸法誤差等が
あった場合でも、δ2までの目開きは許容できる。
【0025】図16は前記雄継手30の第1の膨拡部3
1と雌継手33の第1の梁34との距離、即ち、前記雄
継手30と雌継手15間の距離が設計寸法よりも狭い場
合の結合状態を示し、前記第1の膨拡部31の立ち上り
部39と第1の梁34の内面部42とが相互に強く圧接
されるため、第1の梁34に曲げ変形が生じて外側へ屈
曲する。この場合、前記間隙部23は、梁34が変形を
生じて外側へ屈曲した部分の収まり空間であるので、梁
34の変形を妨げない機能を果たす。そして、第2の膨
拡部32の立ち上り部43と第2の梁35の内面部44
が密着して、双方の隙間はゼロとなる。雄継手30と雌
継手33間の距離の寸法誤差が前記δ2程度であれば、
前記第1の梁34の曲げ抵抗性も比較的小さいため、セ
グメント10cの後方移動の押圧力も過大とはならず、
結合作業に支障を来たすことはない。
【0026】図17は前記雄継手30と雌継手33間の
距離が設計寸法よりもδ2以内で目開きした場合の結合
状態を示し、例えば一方のセグメント10cの結合端面
11cと他方のセグメント10dの結合端面12dとの
間に異物25が介在した場合は、前記第1の膨拡部31
の立ち上り部39と前記第1の梁34の内面部42が相
互に圧接されるため、第1の梁34に曲げ変形が生じて
外側へ屈曲する。この場合、前記間隙部23は、梁34
が変形を生じて外側へ屈曲した部分の収まり空間である
ので、梁34の変形を妨げない機能を果たす。この異物
25の大きさが前記δ2程度であれば、前記第1の梁3
4の曲げ抵抗性も比較的小さいため、セグメント10c
の後方移動の押圧力も過大とはならず、結合作業に支障
を来たすことはない。
【0027】図18は前記雄継手30と雌継手33間の
距離が設計寸法よりδ2まで目開きした場合の結合状態
を示し、例えばトンネルに作用する土圧や水圧等により
発生する外荷重が作用した場合は、前記第1の梁34の
内面部42に外荷重による大きな曲げモーメントが作用
するため、第1の梁34に曲げ変形が生じて外側へ屈曲
する。この場合、前記間隙部23は、梁34が変形を生
じて外側へ屈曲した部分の収まり空間であるので、梁3
4の変形を妨げない機能を果たす。そして、前記雄継手
30と雌継手33は、第1の膨拡部31の立ち上り部3
9が第1の梁34の内面部42に密着するとともに、第
2の膨拡部32の立ち上り部43が第2の梁35の内面
部44に密着した状態となる。
【0028】図19は更に他の実施の形態を示し、前述
した雄継手13,30及び雌継手15,33と共通する
部材については、同一符号を付してその説明を省略する
ものとする。雄継手50は前後方向に長いウエブ16
と、該ウエブ16の先端に固設され該ウエブ16と略同
じ長さで且つ上下方向に拡大された膨拡部51を備えて
いる。この膨拡部51には上下方向の高さが同一である
平面部52が設けられ、該平面部52と立ち上り部53
との境界部分は隅切りされて斜面部54が形成されてい
る。該平面部52は、前側と後側とで同一高さを保持し
つつ後方に向けて幅狭となるテーパー状に形成されてい
る。即ち、前記膨拡部50は前側から後側に向けては幅
狭となり、前側端面よりも後側端面が小となっている。
【0029】一方、雌継手55は前記挿入孔14に連接
して設けられ、前記ウエブ16が挿入される間隙を有し
て前記ウエブ16と略同じ長さで且つ上下に対峙して設
けられた第1の梁56,56と、該第1の梁56,56
の内側に前記膨拡部50が挿入される間隙を有して前記
第1の梁56と略同じ長さで且つ上下に対峙して設けら
れた第2の梁57,57とからなる2つの連接された梁
を備えている。第1の梁56の平面部58は後方に向け
て幅広となるテーパー状に形成されている。即ち、第1
の梁56は前側端面の面積よりも後側端面の面積が大と
なっている。また、該第1の梁56の平面部58,58
間の寸法(隙間)は、前記雄継手50のウエブ16の厚
み(上下方向の寸法)よりもやや大に形成される。
【0030】従って、セグメント10cとセグメント1
0dとを結合する際に、前記雄継手50を挿入孔14に
挿入して一方のセグメント10cを後方に移動したとき
に、前記雌継手55の上下の梁56及び57間に上記雄
継手50のウエブ16が進入して噛み合せの初期段階で
は、前記膨拡部51の立ち上り部53と前記第1の梁5
6の内面部59とが緩やかに接触し、該セグメント10
cの後方移動に伴って噛み合せが深く進むと、前記膨拡
部51と前記第1の梁56との隙間が減少若しくは解消
するように構成されている。
【0031】図20は雌継手の補強板を示し、説明の都
合上、前記雌継手33の補強板について説明する。前記
他方の結合端面12dに開穿された挿入孔14の裏面に
雌継手33が設けられているが、該雌継手33の前端部
及び後端部に夫々補強板61,62を固設する。前端部
の補強板61は、挿入孔14側の中央部に切欠部63が
設けられ、前述したように、挿入孔14に挿入された雄
継手30が後方へ移動して雌継手33に嵌合する際に、
雄継手30が補強板61に干渉しないように形成されて
いる。これに対して、後端部の補強板62は、切欠部を
設けずに平板状に形成される。従って、機械的強度が向
上し、雄継手30と雌継手33の当接部が引張力を受け
たときに、雌継手33上下の梁34乃至36が開かない
ように防止する。
【0032】また、前端部の補強板61の前方に箱型の
鋼板64を固設し、該箱型の鋼板64にて挿入孔14の
内面を被蔽する。従って、コンクリートを打設してセグ
メントを形成する際に、コンクリートの進入を防止して
雄継手13が挿入孔を移動できる空間を確保することが
できる。このように、該箱型の鋼板64は空間確保が目
的であるため、前記補強板61,62のように高い機械
的強度は要求されないので、比較的薄肉の鋼板にて形成
される。
【0033】尚、本実施の形態では、セグメント10c
の結合についてのみ説明しているため、該セグメント1
0cの一方の結合端面11cに雄継手13を設け、該セ
グメント10cの他方の結合端面12cに雌継手15を
設けた構成となっているが、必ずしもこれに限定される
べきではなく、例えば、インバート側のセグメント10
dは両方の結合端面に雌継手15が設けられている。ま
た、図1に示した天井のセグメント10aは両方の結合
端面に雄継手13が設けられており、且つ、両方の結合
端面は後方に向けて幅狭となるテーパー状に形成され、
隣接するセグメント10b及び10gの片方の結合端面
もそれに合わせてテーパー状に形成されている。これ
は、最後の工程で天井のセグメント10aを結合するた
め、該セグメント10aの差し込みを容易にするためで
ある。
【0034】而して、本発明は、本発明の精神を逸脱し
ない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明
が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0035】
【発明の効果】本発明は上記一実施の形態に詳述したよ
うに、請求項1記載の発明は、雄継手にはウエブと上下
方向に拡大された膨拡部を備え、雌継手には上下に対峙
した梁を備えており、前記膨拡部は基端部側よりも先端
部側が上下方向に拡大され、上下の梁の間隙も該膨拡部
に対応して外部側よりも内部側が上下方向に拡大されて
いる。従って、雄継手を挿入孔に挿入して後方へ移動さ
せれば、前記膨拡部が雌継手の梁に当接して双方が係合
する。従って、ボルト締結作業を必要とせず継手箱抜き
部をなくすことができ、モルタル充填等の追加工を省略
できるため、コストダウンに寄与できる。また、セグメ
ントを後方に移動するには、通常のシールド掘進機が装
備しているエレクタで可能であるため、新たな機械を装
備することなく、極めて容易にセグメントを結合するこ
とができる。
【0036】請求項2記載の発明は、雄継手の膨拡部は
基端部側から先端部側に向かって漸増するテーパー状に
形成され、雌継手の上下の梁の間隙も該膨拡部に対応し
て外部側から内部側に向かって漸増するテーパー状に形
成されているので、請求項1記載の発明と同様の効果を
奏するとともに、前記雄継手と雌継手が確実に係合でき
る。
【0037】請求項3記載の発明は、上記雄継手と雌継
手には夫々上下の高さが同一である平面部が設けられ、
雄継手の平面部は後方に向けて幅狭にするとともに雌継
手の平面部は後方に向けて幅広に形成するので、双方の
継手が噛み合せの初期段階では前記膨拡部と梁とが緩や
かに接触し、セグメントの後方移動に伴ってかみ合わせ
が深く進むと、前記膨拡部と梁との隙間が減少若しくは
解消されて、雄継手と雌継手が確実に係合できる。斯く
して、請求項1または2記載の発明の効果に加えて、継
手間の距離の寸法誤差に対する許容度が向上し、結合端
面の目開きに対処できる。
【0038】請求項4記載の発明は、雄継手には第1の
膨拡部と第2の膨拡部とからなる2つの連接された膨拡
部を備え、雌継手にはこれらの膨拡部が挿入される間隙
を有して第1の梁乃至第3の梁からなる3つの連接され
た梁を備えているので、請求項1記載の発明と同様の効
果を奏する。
【0039】請求項5記載の発明は、少なくとも上記第
1の膨拡部の平面部は後方に向けて幅狭となるテーパー
状に形成されるとともに、上記第1の梁の平面部は後方
に向けて幅広となるテーパー状に形成されているので、
請求項4記載の発明の効果に加えて、前記雄継手と雌継
手が確実に係合できるとともに、継手間の距離の寸法誤
差に対する許容度が向上し、結合端面の目開きに対処で
きる。
【0040】請求項6記載の発明は、上記第1の梁は第
2の梁及び第3の梁と比較して極めて幅狭に形成されて
いるので、継手間の距離が設計寸法よりも狭い場合は、
第1の梁に曲げ変形が生じて外側へ屈曲するため、一方
のセグメントの後方移動に際しての押圧力も過大とはな
らず、結合作業に支障を来たすことがない。
【0041】請求項7記載の発明は、雌継手の内側に溝
型鋼を固設してあるので、請求項1,2または4記載の
発明の効果に加えて、コンクリートを打設する際に、コ
ンクリートの進入を防止して雄継手を嵌合する空間が確
保できるとともに、機械的強度の向上を図ることができ
る。
【0042】請求項8記載の発明は、上記他方のセグメ
ントの結合端面の内側には、上記挿入孔を被蔽する箱型
の鋼板を固設するとともに、上記雌継手の前端部及び後
端部に結合端面と直角に補強板を固設してあるので、請
求項1,2または4記載の発明の効果に加えて、コンク
リートを打設する際に、コンクリートの進入を防止して
雄継手を嵌合する空間が確保できるとともに、上記継手
間に引張力が作用したときに雌継手側の開きを防止でき
る。また、前端部の補強板には切欠部が開穿されている
ため、雄継手が後方移動して雌継手に嵌合する際に雄継
手が補強板に干渉することはない。請求項9記載の発明
は、一方のセグメントの結合端面と他方のセグメントの
結合端面とを当接させたときに、一方のセグメントの結
合端面と他方のセグメントに設置された梁との間に間隙
を有しているので、継手間の距離が設計寸法よりも狭い
場合は梁に曲げ変形が生じて外側へ屈曲するため、一方
のセグメントの後方移動に際しての押圧力も過大とはな
らず、結合作業に支障を来たすことがない。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図12は本発明の一実施の形態を示すものであ
る。
【図1】(a)トンネルの周囲方向に組み立てられた各
セグメントの平面図。 (b)トンネルの周囲方向に組み立てられた各セグメン
トの正面図。
【図2】(a)セグメントの一部切欠正面図。 (b)セグメントの底面図。
【図3】隣接するセグメントの結合端面を展開して示し
た斜視図。
【図4】雄継手と雌継手の斜視図。
【図5】隣接するセグメントの結合前の一部切欠平面
図。
【図6】隣接するセグメントの結合初期段階の一部切欠
平面図。
【図7】隣接するセグメントの結合後の一部切欠平面
図。
【図8】隣接するセグメントの結合後の一部切欠正面
図。
【図9】雄継手と雌継手の寸法精度が整合している場合
の要部縦断正面図。
【図10】雄継手と雌継手の間の距離が設計寸法よりも
狭い場合の要部縦断正面図。
【図11】雄継手と雌継手の間の距離が設計寸法よりも
δ1以内で目開きした場合の要部縦断正面図。
【図12】雄継手と雌継手の間の距離が設計寸法よりも
δ1まで目開きした場合の要部縦断正面図。図13乃至
図18は本発明の他の実施の形態を示すものである。
【図13】隣接するセグメントの結合端面を展開して示
した斜視図。
【図14】雄継手と雌継手の斜視図。
【図15】雄継手と雌継手の寸法精度が整合している場
合の要部縦断正面図。
【図16】雄継手と雌継手の間の距離が設計寸法よりも
狭い場合の要部縦断正面図。
【図17】雄継手と雌継手の間の距離が設計寸法よりも
δ2以内で目開きした場合の要部縦断正面図。
【図18】雄継手と雌継手の間の距離が設計寸法よりも
δ2まで目開きした場合の要部縦断正面図。
【図19】本発明の更に他の実施の形態を示し、雄継手
と雌継手の斜視図。
【図20】(a)雌継手に設けられた補強板の一部切欠
斜視図。 (b)前端部の補強板の斜視図。
【符号の説明】
10a〜10g セグメント 11c,12c,12d 結合端面 13,30,50 雄継手 14 挿入孔 15,33,55 雌継手 16 ウエブ 17,51 膨拡部 18 梁 20 溝型鋼 21,22 平面部 23 間隙部 31 第1の膨拡部 32 第2の膨拡部 34 第1の梁 35 第2の梁 36 第3の梁 37,38,41 平面部 39,43 立ち上り部 42,44 内面部 52,58 平面部 53 立ち上り部 56 第1の梁 57 第2の梁 59 内面部 61,62 補強板 63 切欠部 64 箱型の鋼板

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルの周囲方向に隣接する一方のセ
    グメントの結合端面に雄継手を突設するとともに、他方
    のセグメントの結合端面に挿入孔を開穿して雌継手を形
    成し、前記一方のセグメントの雄継手を他方のセグメン
    トの挿入孔に挿入し、該一方のセグメントを後方に移動
    して雄継手を雌継手に嵌合するセグメントの結合装置に
    於いて、前記雄継手は、前後方向に長いウエブと、該ウ
    エブの先端に固設され該ウエブと略同じ長さで且つ上下
    方向に拡大された膨拡部を備え、該膨拡部は基端部側よ
    りも先端部側が上下方向に拡大されており、一方、前記
    雌継手は前記挿入孔に連接して設けられ、前記ウエブが
    挿入される間隙を有して前記ウエブと略同じ長さで且つ
    上下に対峙して設けられた梁を備え、該上下の梁間に前
    記雄継手の膨拡部が挿入されるべく、該上下の梁の間隙
    は前記膨拡部に対応して外部側よりも内部側が上下方向
    に拡大されており、更に、前記雄継手の膨拡部並びに雌
    継手の梁は、夫々上下方向の高さが同一である平面部を
    有していることを特徴とするセグメントの結合装置。
  2. 【請求項2】 トンネルの周囲方向に隣接する一方のセ
    グメントの結合端面に雄継手を突設するとともに、他方
    のセグメントの結合端面に挿入孔を開穿して雌継手を形
    成し、前記一方のセグメントの雄継手を他方のセグメン
    トの挿入孔に挿入し、該一方のセグメントを後方に移動
    して雄継手を雌継手に嵌合するセグメントの結合装置に
    於いて、前記雄継手は、前後方向に長いウエブと、該ウ
    エブの先端に固設され該ウエブと略同じ長さで且つ上下
    方向に拡大された膨拡部を備え、該膨拡部の上下方向の
    高さは基端部側から先端部側に向かって漸増するテーパ
    ー状に形成され、一方、前記雌継手は前記挿入孔に連接
    して設けられ、前記ウエブが挿入される間隙を有して前
    記ウエブと略同じ長さで且つ上下に対峙して設けられた
    梁を備え、該上下の梁間に前記雄継手の膨拡部が挿入さ
    れるべく、該上下の梁の間隙は前記膨拡部に対応して外
    部側から内部側に向かって漸増するテーパー状に形成さ
    れたことを特徴とするセグメントの結合装置。
  3. 【請求項3】 上記雄継手の膨拡部の先端部側並びに雌
    継手の梁の外部側には、夫々上下方向の高さが同一であ
    る平面部が設けられ、前記雄継手膨拡部の平面部は後方
    に向けて幅狭となるテーパー状に形成されるとともに、
    前記雌継手梁の平面部は後方に向けて幅広となるテーパ
    ー状に形成され、上記雄継手を上記挿入孔に挿入して一
    方のセグメントを後方に移動したときに、上記雌継手の
    上下の梁間に上記雄継手のウエブが進入して噛み合わせ
    の初期段階では前記膨拡部と前記梁とが緩やかに接触
    し、更に、一方のセグメントの後方移動に伴って噛み合
    わせが深く進むと、前記膨拡部と前記梁との隙間が減少
    若しくは解消するように構成された請求項1または2記
    載のセグメントの結合装置。
  4. 【請求項4】 トンネルの周囲方向に隣接する一方のセ
    グメントの結合端面に雄継手を突設するとともに、他方
    のセグメントの結合端面に挿入孔を開穿して雌継手を形
    成し、前記一方のセグメントの雄継手を他方のセグメン
    トの挿入孔に挿入し、該一方のセグメントを後方に移動
    して雄継手を雌継手に嵌合するセグメントの結合装置に
    於いて、前記雄継手は、前後方向に長いウエブと、該ウ
    エブの先端に固設され該ウエブと略同じ長さで且つ上下
    方向に拡大された第1の膨拡部と、該第1の膨拡部の外
    側に固設され該第1の膨拡部と略同じ長さで且つ更に上
    下方向に拡大された第2の膨拡部とからなる2つの連接
    された膨拡部を備え、一方、前記雌継手は前記挿入孔に
    連接して設けられ、前記ウエブが挿入される間隙を有し
    て前記ウエブと略同じ長さで且つ上下に対峙して設けら
    れた第1の梁と、該第1の梁の内側に前記第1の膨拡部
    が挿入される間隙を有して前記第1の梁と略同じ長さで
    且つ上下に対峙して設けられた第2の梁と、更に、該第
    2の梁の内側に前記第2の膨拡部が挿入される間隙を有
    して前記第2の梁と略同じ長さで且つ上下に対峙して設
    けられた第3の梁とからなる3つの連接された梁を備え
    たことを特徴とするセグメントの結合装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも上記雄継手の第1の膨拡部及
    び上記雌継手の第1の梁には夫々上下方向の高さが同一
    である平面部が設けられ、該第1の膨拡部の平面部は後
    方に向けて幅狭となるテーパー状に形成され、第1の梁
    の平面部は後方に向けて幅広となるテーパー状に形成さ
    れ、上記雄継手を上記挿入孔に挿入して一方のセグメン
    トを後方に移動したときに、上記雌継手の上下の梁間に
    上記雄継手のウエブが進入して、噛み合わせの初期段階
    では前記膨拡部と前記梁の内面部とが緩やかに接触し、
    更に、一方のセグメントの後方移動に伴って噛み合わせ
    が深く進むと、前記膨拡部と前記梁との隙間が減少若し
    くは解消するように構成された請求項4記載のセグメン
    トの結合装置。
  6. 【請求項6】 上記雌継手の第1の梁は、第2の梁及び
    第3の梁と比較して極めて幅狭に形成された請求項4ま
    たは5記載のセグメントの結合装置。
  7. 【請求項7】 上記雌継手の内側に溝型鋼を固設して、
    雄継手を嵌合する空間が形成された請求項1,2または
    4記載のセグメントの結合装置。
  8. 【請求項8】 上記他方のセグメントの結合端面内側に
    は、上記挿入孔の内面を被蔽する箱型の鋼板を固設する
    とともに、上記雌継手の前端部及び後端部に夫々前記結
    合端面と直角に補強板を固設し、且つ、前端部の補強板
    には上記挿入孔に挿入された雄継手が雌継手に嵌合でき
    るように切欠部が開穿された請求項1,2または4記載
    のセグメントの結合装置。
  9. 【請求項9】 上記一方のセグメントの結合端面と他方
    のセグメントの結合端面とを当接させたときに、一方の
    セグメントの結合端面と他方のセグメントの梁との間に
    間隙を有するように形成された請求項1,2,3,4ま
    たは5記載のセグメントの結合装置。
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