JP2003171968A - 衛生装置 - Google Patents

衛生装置

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JP2003171968A
JP2003171968A JP2002064091A JP2002064091A JP2003171968A JP 2003171968 A JP2003171968 A JP 2003171968A JP 2002064091 A JP2002064091 A JP 2002064091A JP 2002064091 A JP2002064091 A JP 2002064091A JP 2003171968 A JP2003171968 A JP 2003171968A
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toilet
control
sanitary device
control time
environment
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JP2002064091A
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English (en)
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Shigenori Hase
繁典 長谷
Shigeru Mizoguchi
茂 溝口
Minoru Furukouji
実 古小路
Miki Toyama
美樹 遠山
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用状況に応じてトイレ環境を制御し、エネ
ルギ消費量の節約を効果的に行うことが可能な衛生装置
を提供する。 【解決手段】 トイレの使用を検出するトイレ使用検出
手段46と、トイレ使用検出手段46の出力に基づいて
所定時間トイレ環境33、47を制御するトイレ環境制
御手段を備えたので、朝一の使用者の使用に基づきトイ
レ環境33、47の制御が開始され、以降比較的頻繁に
使用者がトイレを使用する場合には、快適な状態にトイ
レ環境33、47の制御が継続され、比較的閑散に使用
者がトイレを使用する場合には、エネルギ消費量の節約
を優先してトイレ環境33、47が制御されるので、使
用状況に応じた状態にトイレ環境33、47の制御が行
われ、エネルギ消費量の節約を効果的に行なうことが可
能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便座の暖房温度
や、人体局部を洗浄する洗浄水温度、トイレ室内の暖房
温度などのいわゆるトイレ環境を制御する衛生装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】トイレ使用者が快適にトイレを使用でき
るように、便座の温度や人体局部を洗浄する洗浄水温
度、トイレ室内の暖房温度等のいわゆるトイレ環境を制
御する衛生装置が広く使用されている。これら衛生装置
では、トイレをいつでも快適に使用できるようにするた
めに、トイレが使用されていないときでも便座や洗浄水
等の温度を常に適切な温度に暖めて(温めて)おく必要
があり、暖めるために通常は電力などのエネルギが使用
されている。トイレが使用されないときでも便座や洗浄
水を暖めておくためには、電力などのエネルギを多量に
消費することから、エネルギ消費量の節約を図る技術が
提案されている。例えば、タイマーの設定により所定時
間は便座や洗浄水等の温度を制御し、それ以外の時間で
は通電停止すること等が行われている。かかる技術を用
いれば、トイレの使用が予測される時間帯では便座や洗
浄水等の温度を暖めて、トイレを快適に使用し、一方で
使用が予測されない時間帯では便座等への通電を停止す
ることによってエネルギの節約を図ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、タイマ
ー設定作業は煩雑で煩わしく、また時刻設定も行なわな
ければならない。特に1日のうち通電時間帯、非通電時
間帯が複数ある場合には複数の設定作業が必要になるた
め、その作業が面倒でタイマー設定機能がついていても
利用されない場合が多かった。本発明はかかる事情に鑑
みてなされたもので、使用状況に応じてトイレ環境を制
御し、エネルギ消費量の節約を効果的に行うことが可能
な衛生装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う第1の発
明に係る衛生装置は、トイレの使用を検出するトイレ使
用検出手段と、前記トイレ使用検出手段の出力に基づい
て所定時間トイレ環境を制御するトイレ環境制御手段を
備えている。これにより、朝一の使用者の使用に基づき
トイレ環境の制御を開始し、以降比較的頻繁に使用者が
トイレを使用する場合には、快適なトイレ環境に制御が
継続され、比較的閑散に使用者がトイレを使用する場合
には、エネルギ消費量の節約を優先してトイレ環境の制
御を行なうことができる。ここで、第1の発明に係る衛
生装置において、前記トイレ使用検出手段の出力に基づ
いてトイレの使用回数を計数する計数手段と、該計数手
段の計数値に基づき前記所定時間を変更する時間変更手
段とを備えることが好ましい。これにより、トイレの使
用頻度に応じて所定時間を調整できる。
【0005】前記目的に沿う第2の発明に係る衛生装置
は、1日を複数の制御時間帯に分割し、該各制御時間帯
毎にトイレ環境の制御モードを複数の中から選択する衛
生装置であって、前記各制御時間帯毎にトイレの使用を
検出するトイレ使用検出手段と、前記トイレ使用検出手
段の出力に基づきトイレの使用があった制御時間帯以降
の連続する少なくとも1つの制御時間帯の前記トイレ環
境の制御内容を決定する制御内容決定手段と、該決定さ
れた制御内容に基づいて、前記制御時間帯毎に前記トイ
レ環境を制御するトイレ環境制御手段とを備えている。
これにより、朝一の使用者の使用に基づき以降の制御時
間帯のトイレ環境の制御を開始し、以降比較的頻繁に使
用者がトイレを使用する場合には、快適なトイレ環境に
制御が継続され、比較的閑散に使用者がトイレを使用す
る場合には、エネルギ消費量の節約を優先してトイレ環
境の制御を行なうことができる。
【0006】ここで、第2の発明に係る衛生装置におい
て、トイレの使用があった制御時間帯以降の連続する少
なくとも1つの制御時間帯に前記トイレ使用検出手段の
出力がなかった場合には、以降の制御時間帯の前記トイ
レ環境の制御内容を変更する制御内容変更手段を備える
ことが好ましい。これにより、トイレの使用頻度に応じ
てエネルギ消費量の節約をより効果的に行なうことが可
能となる。第2の発明に係る衛生装置において、トイレ
の使用があった制御時間帯以降の連続する少なくとも2
つ以上の制御時間帯に連続して前記トイレ使用検出手段
の出力がなかった場合には、以降の制御時間帯の前記ト
イレ環境の制御内容を変更する制御内容変更手段を備え
ることが好ましい。これにより、トイレの使用頻度に応
じてエネルギ消費量の節約をより効果的に行なうことが
可能となる。
【0007】前記目的に沿う第3の発明に係る衛生装置
は、1日を複数の制御時間帯に分割し、該各制御時間帯
毎にトイレ環境の制御モードを複数の中から選択する衛
生装置であって、前記各制御時間帯毎にトイレの使用を
検出するトイレ使用検出手段と、前記トイレ使用検出手
段の出力に基づきトイレの使用があった時刻に該当する
次の日以降の制御時間帯の前記トイレ環境の制御内容を
決定する制御内容決定手段と、該決定された制御内容に
基づいて、前記制御時間帯毎に前記トイレ環境を制御す
るトイレ環境制御手段とを備えている。これにより、朝
一の使用者が来ると予測される制御時間帯にトイレ環境
の制御を開始することができる。ここで、第3の発明に
係る衛生装置において、トイレの使用があった時刻に該
当する次の日以降の制御時間帯の少なくとも1日の制御
時間帯に前記トイレ使用検出手段の出力がなかった場合
には、以降の制御時間帯の前記トイレ環境の制御内容を
変更する制御内容変更手段を備えることが好ましい。こ
れにより、使用開始がなされる確率に応じたトイレ環境
に制御することができる。第3の発明に係る衛生装置に
おいて、トイレの使用があった時刻に該当する次の日以
降の制御時間帯の少なくとも2日以上の制御時間帯に続
けて前記トイレ使用検出手段の出力がなかった場合に
は、以降の制御時間帯の前記トイレ環境の制御内容を変
更する制御内容変更手段を備えることが好ましい。これ
により、使用開始がなされる確率に応じたトイレ環境に
制御することができる。
【0008】前記目的に沿う第4の発明に係る衛生装置
は、1日を複数の制御時間帯に分割し、該各制御時間帯
毎にトイレ環境の制御モードを複数の中から選択する衛
生装置であって、前記各制御時間帯毎にトイレの使用を
検出するトイレ使用検出手段と、前記トイレ使用検出手
段の出力に基づいて、所定期間中のトイレの使用があっ
た時刻を記憶し、前記所定期間内で最も早くトイレの使
用があった制御時間帯から最も遅くトイレの使用があっ
た制御時間帯までのトイレ使用時間帯を把握する学習手
段と、前記学習手段の把握内容に基づき、前記トイレ使
用時間帯に該当する前記所定期間後のトイレ使用時間帯
における前記トイレ環境の制御内容を決定する制御内容
決定手段と、該決定された制御内容に基づいて、前記各
制御時間帯毎に前記トイレ環境を制御するトイレ環境制
御手段とを備えている。このように、学習手段により使
用者がトイレを利用しない制御時間帯、例えば平日深夜
を予め把握できるので、エネルギ消費量の節約が可能な
トイレ環境の制御を行うことができる。
【0009】ここで、第4の発明に係る衛生装置におい
て、前記所定期間後のトイレ使用時間帯中の制御時間帯
に前記トイレ使用検出手段の出力がなかった場合には、
以降の制御時間帯の前記トイレ環境の制御内容を変更す
る制御内容変更手段を備えることが好ましい。これによ
り、トイレの使用頻度に応じてエネルギ消費量の節約を
より効果的に行なうことが可能となる。第4の発明に係
る衛生装置において、前記所定期間後のトイレ使用時間
帯中以外の制御時間帯に前記トイレ使用検出手段の出力
があった場合には、次の日以降の同じ制御時間帯の前記
トイレ環境の制御内容を変更する制御内容変更手段を備
えることが好ましい。これにより、学習手段により使用
者がトイレを利用しない制御時間帯を予め把握しても、
その制御時間帯に使用者がトイレを利用することで、次
の日以降の例えば、温水ヒータ、便座ヒータ等への通電
を行うことができる。
【0010】第4の発明に係る衛生装置において、前記
制御内容変更手段には、連続する制御時間帯を計数する
制御時間帯カウンタが設けられ、前記所定期間後のトイ
レ使用時間帯中の制御時間帯に前記トイレ使用検出手段
の出力がなかった場合には、前記制御時間帯カウンタの
数値が1ずつ減少することが好ましい。これにより、ト
イレが使用されなかった連続する制御時間帯の経過と共
に制御時間帯カウンタの数値が1ずつ減少するので、前
記連続する制御時間帯が予め設定した所定時間を経過す
ることにより、例えば、温水ヒータ、便座ヒータ等への
通電を自動的に停止することができる。第4の発明に係
る衛生装置において、前記所定期間後のトイレ使用時間
帯中の制御時間帯に前記トイレ使用検出手段の出力があ
った場合には、前記制御時間帯カウンタの数値を所定値
に戻すことが好ましい。これにより、予め設定した所定
時間を経過する前にトイレの使用が行われた場合、例え
ば、温水ヒータ、便座ヒータ等への通電を、更に所定時
間継続できる。
【0011】第4の発明に係る衛生装置において、前記
制御内容変更手段には、連続する日数を計数する日カウ
ンタが設けられ、前記所定期間後のトイレ使用時間帯中
の制御時間帯に前記トイレ使用検出手段の出力がなかっ
た場合には、前記日カウンタの数値が1ずつ減少するこ
とが好ましい。これにより、連続する日の同じ制御時間
帯でトイレが使用されなかった場合、日数の経過と共に
日カウンタの数値が1ずつ減少するので、前記連続する
日が予め設定した所定日数を経過することにより、例え
ば、温水ヒータ、便座ヒータ等への通電を自動的に停止
することができる。第4の発明に係る衛生装置におい
て、前記所定期間後のトイレ使用時間帯中の制御時間帯
に前記トイレ使用検出手段の出力があった場合には、前
記日カウンタの数値を所定値に戻すことが好ましい。こ
れにより、予め設定した所定日数が経過する前にトイレ
の使用が行われた場合、例えば、温水ヒータ、便座ヒー
タ等への通電を、更に所定日数継続できる。
【0012】前記目的に沿う第5の発明に係る衛生装置
は、トイレの使用を検出するトイレ使用検出手段と、前
記トイレ使用検出手段の出力に基づいて、1日を複数に
分割した各制御時間帯毎のトイレ環境の制御内容を決定
する制御内容決定手段と、該決定された制御内容に基づ
いて、前記各制御時間帯毎に前記トイレ環境を制御する
トイレ環境制御手段とを備えた衛生装置であって、前記
制御内容決定手段は、使用中の制御時間帯の制御内容
を、使用日から所定日数以前までの期間における前記使
用中の制御時間帯と同一の制御時間帯でのトイレの使用
の有無、及び前記使用中の制御時間帯から所定時間以前
までの間におけるトイレの使用の有無から、進行中の制
御時間帯のトイレ環境の制御内容を決定する。これによ
り、制御時間帯の制御内容を、前日までの同一制御時間
帯でのトイレ使用状態と、その日のトイレ使用状態とか
ら決定することができるので、例えば前日までのトイレ
使用状態からトイレ環境を節電状態に設定していても、
その日にトイレの使用実績があれば、節電状態を解除し
て通常の通電状態に変更するような制御が可能となり、
使用者は常にトイレを快適に使用できる。
【0013】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。
【0014】図1〜図6に示すように、本発明の一実施
の形態に係る衛生装置10は、便器11の上に据え付け
て使用する便座12と、便器11を使用しないときに便
座12に蓋をする便蓋13と、衛生装置10の各種機能
に関わる種々の部品が収納されているケーシング14
と、トイレ使用者が衛生装置10に各種動作を指示する
リモコン15とから構成されている。ケーシング14の
一部には、操作部16及び補助操作部17がそれぞれ設
けられていて、トイレ使用者は補助操作部17を操作す
ることによって、衛生装置10の動作条件をきめ細かく
設定することができる。ケーシング14は専用の固定金
具を用いて便器11に取り付けられるようになってい
て、便座12と便蓋13とは、それぞれケーシング14
に開閉可能に取り付けられている。便器11を男子の小
便用に使用するときは便座12と便蓋13をいずれも上
げた状態(「開」の状態)で使用し、便器11を大便用
あるいは女子の小便用に使用するときは、便座12のみ
を下げた状態(「閉」の状態)で使用する。便器11を
使用しないときには、便座12と便蓋13とをいずれも
下げた状態にしておけばよい。
【0015】普通便座の便蓋に替えて本実施の形態の衛
生装置10を取り付け、分岐金具18を介して給水し、
電源コード19が接続された漏電保護プラグ20をコン
セント(図示しない)に差し込むと、衛生装置10は動
作可能な状態となる。トイレ使用者は、リモコン15、
操作部16、又は補助操作部17から衛生装置10の制
御部に対して各種の指示を行うことにより、人体局部の
洗浄や洗浄後の局部の乾燥、便座12の保温、室内暖
房、室内の脱臭等の各種機能(以下では、衛生機能とい
う)を使用できるようになる。
【0016】ケーシング14の幅方向中央部には、温水
を噴き出して人体局部の洗浄を行うノズルユニット21
と、ノズルユニット21に温水を供給するための図示し
ない各種バルブ類が収納されている。ノズルユニット2
1の隣には、洗浄後の人体局部を乾燥するために温風を
噴き出す温風ユニット22が収納されており、温風ユニ
ット22の隣には便臭を脱臭する脱臭ユニット23が収
納されている。ケーシング14の背部には室内の暖房を
行う室暖ユニット24が収納されている。各ユニットに
はヒータや、電磁バルブ、モータ等の電動式のアクチュ
エータが使われており、これら各アクチュエータに電力
を供給するAC制御ユニット25がケーシング14内に
収納されている。AC制御ユニット25の動作はDC制
御ユニット26によって制御されている。また、便座1
2は、内蔵のヒータ(便座ヒータ47)によって便座1
2を適温に暖めることが可能であり、便座12の内部に
は便座12の温度を制御するために暖房便座ユニット2
7が組み込まれている。暖房便座ユニット27への電力
の供給もAC制御ユニット25が行っている。
【0017】図3は、ノズルユニット21に洗浄水を供
給する給水系統の概略構成を示した説明図である。図示
するように、衛生装置10は、水道管などから分岐金具
18で水を取り込み、給水アダプタ28を介して衛生装
置10内に水を導入する。給水アダプタ28の内部には
ストレーナ(図示省略)が内蔵されていて、水道配管等
の配管内の異物が衛生装置10内に入らないようになっ
ている。
【0018】衛生装置10内に取り込まれた洗浄水は、
給水ユニットを構成する逆止弁29と調圧弁30と電磁
弁31を通過した後、熱交換器32に導入される。熱交
換器32は取り込んだ洗浄水を加熱する熱交ユニットの
一部である。もちろん、タンクを使用しない他の方式、
例えば配管中に設置したヒータで必要なときに洗浄水を
急速に加熱して温水を得る方式等の熱交換器を使用する
こともできる。逆止弁29は衛生装置10内に供給され
た洗浄水が水道管等に逆流することを防止するために設
けられ、調圧弁30は給水の圧力が高い場合に給水系統
の圧力を調整するために、電磁弁31は給水系統への洗
浄水の取り込みあるいは止水を行うために設けられてい
る。熱交換器32のタンク内には温水ヒータ33とタン
ク内の水温を測定する温水サーミスタ34とが設けられ
ていて、タンク内の水は約40℃前後に暖められてい
る。
【0019】熱交換器32で適度な温度に加熱された洗
浄水は、流調ユニット35に導かれる。流調ユニット3
5は、お尻(おしり)を洗浄する場合と、ビデとして使
用する場合とで、洗浄水の流量を切替えると同時に、お
尻洗浄用ノズル37とビデ洗浄用ノズル38の切替えを
行うユニットである。トイレ使用者がお尻洗浄あるいは
ビデ洗浄のいずれかを指示すると、流調切替弁36が作
動して洗浄水の流路が切替わり、ノズルユニット21の
所定の通路を流れてお尻洗浄用ノズル37あるいはビデ
洗浄用ノズル38から洗浄水が噴出する。
【0020】ノズルユニット21は、ノズル本体とノズ
ルヘッドから構成されている。ノズルヘッドには、お尻
洗浄用ノズル37とビデ洗浄用ノズル38とが設けられ
ていて、洗浄を行わないときには、ノズルヘッドはノズ
ル本体内のノズル洗浄室39に格納されている。トイレ
使用者がお尻洗浄あるいはビデ洗浄を指定すると、流調
切替弁36が作動して洗浄水の流路が切替わり、先ず初
めにお尻洗浄用ノズル37とビデ洗浄用ノズル38の双
方の流路に洗浄水が供給され、洗浄水がノズル洗浄室3
9内に噴出される。この段階では、ノズルヘッドは未だ
ノズル洗浄室39内に格納されているので、ノズル洗浄
室39内に洗浄水を噴出することによってノズルヘッド
の汚れを洗浄することが可能である。
【0021】ある程度の量の洗浄水を噴出して洗浄水の
温度が上昇すると、電磁弁31及び流調切替弁36を作
動してお尻洗浄用ノズル37とビデ洗浄用ノズル38の
双方の流路への洗浄水供給を停止した後、ノズル洗浄室
39内からノズルヘッドを伸出させる。ノズルヘッドが
所定位置に達すると、お尻洗浄用ノズル37あるいはビ
デ洗浄用ノズル38から洗浄水を噴出して人体局部を洗
浄する。このようにして洗浄水が適温になった後にノズ
ルから噴き出すようにすれば、人体局部を常に快適に洗
浄することが可能となる。
【0022】図4は、衛生装置10の温風ユニット22
の概略構成を示した説明図である。尚、室暖ユニット2
4の構成もほぼ同様であるので、図4中にまとめて示し
ている。温風ユニット22は、洗浄後の人体局部に温風
を吹き付けて乾燥させるユニットであり、図示するよう
に、空気を取り入れて送風するためのシロッコファン4
0と、シロッコファン40を回転させるためのファンモ
ータ41と、ファンから送られる風を暖める温風ヒータ
42と、温風の温度を検出するサーミスタ43とから構
成されている。後述する所定のスイッチをトイレ使用者
が押すと、シロッコファン40が回って温風ヒータ42
で暖められた温風が吹き出し、人体局部の乾燥を行う。
サーミスタ43で検出された温度は前述のDC制御ユニ
ット26に伝えられ、DC制御ユニット26は温風の温
度が予め設定された温度になるように、AC制御ユニッ
ト25を介して温風ヒータ42を制御している。
【0023】室暖ユニット24はトイレの室温を暖める
ユニットであり、温風ユニット22とほぼ同様の構成と
なっていて、サーミスタ44の測温箇所のみが温風ユニ
ット22と大きく異なっている。すなわち室暖ユニット
24も、空気を取り入れて送風するシロッコファン40
aと、シロッコファン40aを回転させるためのファン
モータ41aと、送風を暖める温風ヒータ(室内暖房ヒ
ータ)42aと温風の温度を検出するサーミスタ44と
から構成されている。温風ユニット22のサーミスタ4
3は温風ヒータ42の下流で測温していたのに対して、
室暖ユニット24のサーミスタ44は、温風ヒータ42
aの上流にあるシロッコファン40aの空気取り入れ口
で測温している。サーミスタ44で検出された温度も前
述のDC制御ユニット26に伝えられ、DC制御ユニッ
ト26は、室温が設定された温度になるように温風ヒー
タ42aを制御する。
【0024】図1、図2、図5に示すように、脱臭ユニ
ット23は、便器11内の臭気を吸引するシロッコファ
ンと、シロッコファンを回転させるための脱臭モータ4
5と、臭気を吸着する触媒とから構成されており、トイ
レ使用者が便座12に座ると便座12に設けられた着座
センサ46がこれを検知し、所定時間以上座っていると
自動的に脱臭ユニット23が起動して、前述した温風ユ
ニット22の温風吹き出し口の下側に設けられた臭気取
り入れ口から臭気を吸引する。吸引された臭気が触媒に
送り込まれると、活性酸素の働きによって触媒上に吸着
された臭気が分解される。臭気は分解されて無臭化され
たのち、触媒上から脱離して無臭排気として排気口から
排出される。
【0025】暖房便座ユニット27は、便座12を暖め
るための便座ヒータ47と、便座12の温度を測定する
便座サーミスタ48とから構成されている。便座サーミ
スタ48の信号は前述のDC制御ユニット26に伝えら
れており、DC制御ユニット26は、設定されている温
度になるように便座12の温度を制御する。
【0026】図5は、衛生装置10の衛生機能の制御に
関わる部分の概略構成を示した説明図である。衛生装置
10のコントローラ部は、DC制御ユニット26を中心
に、トイレ使用者が操作するリモコン15及び操作部1
6と、衛生装置10の細かな制御内容を設定する補助操
作部17と、ノズルユニット21等の前述の各ユニット
に電力を供給するAC制御ユニット25とから構成され
ている。
【0027】DC制御ユニット26は、CPU49を中
心として、各種の制御プログラムと各種データが記憶さ
れているROM50と、一時的にデータを記憶するRA
M51と、不揮発性メモリ52と、内蔵時計53と、タ
イマ54と、赤外線を用いて外部とデータの通信を行う
通信回路55と、サーミスタ等の各種周辺機器とのデー
タのやり取りを司るPIO56などから構成されてい
て、各部品は互いにバス57で接続され、データのやり
取りが可能となっている。不揮発性メモリ52は、フラ
ッシュメモリ等のEEPROMと呼ばれるメモリが使用
されている。EEPROMは、書き込んだデータを非通
電状態でも保持することができ、また、電気的な操作に
よってデータを書き換えることが可能なメモリである。
尚、衛生装置10では、専用の内蔵時計53を備えてい
るが、CPU49の機能を用いてソフトウェア的に計時
を行ってもよいのはもちろんである。衛生装置10の電
源が入れられると、CPU49はROM50から制御用
のプログラムやデータを読み出して、衛生装置10の制
御を開始する。
【0028】リモコン15及び操作部16には、お尻洗
浄、ビデ洗浄、温風乾燥、室内暖房などの各種ボタンが
設けられている。トイレ使用者がリモコン15を使用
し、これらのボタンを操作すると、リモコン15に内蔵
された赤外線発光素子(図示省略)から赤外線が発射さ
れ、DC制御ユニット26の通信回路55に、リモコン
15の操作信号が送信される。また、トイレ使用者が操
作部16を使用し、これらのボタンを操作すると、DC
制御ユニット26の通信回路55に、操作部16の操作
信号が送信される。そして、DC制御ユニット26のC
PU49は、通信回路55からリモコン15又は操作部
16の操作信号を受け取って、各種の制御を実行する。
【0029】補助操作部17には、ノズルユニット21
から噴き出す洗浄水の温度や、洗浄後の人体局部を乾燥
する温風の温度、便座12の温度、室内の温度等を調整
するための各種つまみが設けられている。DC制御ユニ
ット26のCPU49は、補助操作部17の各種つまみ
の設定に基づいて、各種ユニットの詳細な制御内容を決
定する。
【0030】AC制御ユニット25は、前述したノズル
ユニット21や、温風ユニット22等の各種ユニットへ
の電力の供給を司っている。AC制御ユニット25はD
C制御ユニット26と同様、主に半導体によって構成さ
れた電気回路である。但しパワートランジスタやサイリ
スタ等の素子が多く使用され、100ボルトの交流電気
や24ボルトの直流電気のような、比較的高電圧・大電
流の電気を制御することが可能である。AC制御ユニッ
ト25には、前述の各種ユニットの電磁弁やモータ、ヒ
ータ等が接続されている。
【0031】トイレ使用者がリモコン15に設けられて
いるボタンを操作して、お尻洗浄や、ビデ洗浄、温風乾
燥等の各種衛生機能を行うよう指示すると、操作信号が
DC制御ユニット26の通信回路55を介してCPU4
9に伝えられる。CPU49は受け取った操作信号の内
容を判断し、補助操作部17の設定等も考慮してAC制
御ユニット25に対して指示を出す。AC制御ユニット
25は、DC制御ユニット26の指示に従って、電磁弁
31やヒータ等の各種電気機器に供給する電流を制御す
ることにより、トイレ使用者の指示に対応した衛生機能
が実行される。
【0032】衛生装置10はトイレの使用を検出して、
前述のトイレ使用情報を記憶し、記憶した情報からトイ
レの使用頻度を算出する。尚、本明細書では、記憶した
トイレ使用情報に基づいてトイレの使用頻度を算出する
ことを学習とも呼ぶ。トイレ使用情報及び算出したトイ
レ使用頻度に基づいて各種衛生機能の制御内容を決定す
ることで、快適なトイレの使用を損なうことなく、エネ
ルギ消費の節約を図っている。そこで以下では、衛生装
置10におけるトイレ使用情報の検出方法と、検出した
トイレ使用情報の学習方法、及び学習結果と設定されて
いる制御モードとに基づいて、トイレの衛生機能を制御
する方法について説明する。
【0033】トイレの使用を検出し、その時の時刻を知
ることができればトイレ使用情報を検出することができ
る。トイレの使用を検出した時刻は、DC制御ユニット
26の内蔵時計53により知ることができる。トイレの
使用を検出する方法には、種々の方法を使用することが
できる。
【0034】図6は、衛生装置10がトイレの使用を検
出する各種方法を概念的に示した説明図である。トイレ
使用情報の検出は、主にDC制御ユニット26によって
行う。DC制御ユニット26のPIO56には、トイレ
の使用を検出する例えば着座センサ46、人体センサ5
8等の各種センサが接続されていて、各種センサからの
信号がPIO56を介してCPU49に伝達される。こ
れらのセンサによってトイレの使用が検出されると、C
PU49は内蔵時計53がトイレの使用時刻を読み出し
て、後述する所定の処理を行った後、トイレ使用情報と
して蓄積する。尚、衛生装置10は、これらの中の一部
のセンサを備えたものであってもよいのはもちろんであ
る。前記したDC制御ユニット26の各構成部分を組合
せることによって、例えばトイレ環境制御手段、計数手
段、時間変更手段、制御内容決定手段、及び学習手段等
の各手段が構成される。
【0035】着座センサ46は発光素子及び受光素子か
らなり、ケーシング14内に装着されていて、便座12
に座った使用者による反射で投光素子による赤外光が所
定レベル以上受光素子に戻ってくると、着座信号を発す
るようになっている。便器11が男子の大便用あるいは
女子用として使用される場合は、着座センサ46が着座
信号を発するので、これによりトイレの使用を検出する
ことができる。
【0036】人体センサ58は便器本体に取り付けられ
て、人体から発する赤外線を感知することによりトイレ
の使用を検出するセンサである。衛生装置10では、こ
のような人体センサ58として焦電型の赤外線センサが
使用されている。人体センサ58によってトイレの使用
を検出すると、男子の小便用のように、便器11に座ら
ないような形態でのトイレ使用も検出することができ
る。尚、人体センサ58は、本衛生装置10に組み込ま
れているものであってもよく、本衛生装置10とは別体
に設けられているものであっても構わない。
【0037】尚、人体センサ58としては、着座センサ
46同様に音波センサや光センサなどを用いてもよい。
トイレの使用時にはトイレ使用者の人体が存在すると思
われる位置に向かって音波や光を放出し、これを進路上
に設けた検出素子によって検出する。トイレが使用され
ている場合は、音波や光が人体で遮られるので、検出素
子で検出することができなくなり、トイレが使用されて
いることを検出することができる。また、人体から反射
する音波や光を検出素子で検出することにより、トイレ
の使用を検出しても構わないのはもちろんである。
【0038】トイレ使用者はリモコン15の各種ボタン
を操作することによって、衛生装置10の各種衛生機能
を使用することができる。リモコン15からの信号は、
前述したようにDC制御ユニット26内の通信回路55
を経由してCPU49に伝達されるので、この信号を検
出することによってもトイレの使用を検出することがで
きる。このようにリモコン15からの操作信号を検出す
れば、例えばお尻洗浄を使用するのかビデ洗浄を使用す
るのか、といったトイレ使用者の細かな意志を確実に検
出することができる。
【0039】ここで、衛生装置10が検出する操作信号
は、上述のようにリモコン15の衛生機能に関する各種
ボタン(例えば、お尻洗浄用ボタン、ビデ洗浄用ボタ
ン、温風乾燥用ボタン、洗浄や乾燥の停止用ボタン等)
とすることができるが、リモコン15にトイレの機能に
関するボタン(例えば便器の洗浄等)を設けて、かかる
ボタンの操作信号を検出しても構わないのはもちろんで
ある。
【0040】次に、本発明の一実施の形態に係る衛生装
置10の動作方法について、以下説明する。 (動作方法1)前述のいずれかの方法によってトイレの
使用を検出すると、所定時間(例えば90分)、人体の
局部を洗浄するための温水を造り出す温水ヒータ33、
及び便座11の温度を高める便座ヒータ47(トイレ環
境)の制御を開始する。その間に次の使用がなされなけ
れば、90分経過後に、温水ヒータ33及び便座ヒータ
47の制御を終了する。なお、その間に次の使用がなさ
れれば、更に90分間制御を継続する。なお、次のよう
にしても良い。図7に示すように、1日24時間を45
分刻みで32個のブロックに分割し、各ブロックにおい
てトイレを使用した回数という形態でトイレ使用情報を
記憶する。例えば、ブロック1において、トイレ使用検
出手段の出力に基づいてカウンタ等の計数手段で計数し
た使用回数が所定値(例えば2回)を超えていれば、超
えた時点で温水ヒータ33及び便座ヒータ47への通電
を開始し、少なくともブロック2まで制御を継続する。
続いてブロック2で、使用がなければブロック3以降の
ヒータ制御を停止する。ブロック2に使用が1回だけな
された場合には、ブロック3以降は設定温度よりも低い
目標温度でヒータ制御を行なう。ブロック2に使用が2
回以上あった場合には、ブロック3も設定温度を目標値
として継続して制御を行なう。但し、ブロック2で、ブ
ロック1+ブロック2の合計使用回数が4回を超えてい
れば、ブロック2での使用回数に関わらずブロック3で
は設定温度を目標値とした制御を継続して行なう。この
ようにヒータ制御の有無及び目標値を1つ前のブロック
の使用状況若しくは1つ前及び2つ前のブロックの使用
状況によって設定することで使用状況に応じた通電制御
を行なうことができる。また、前日のブロック1〜ブロ
ック32のデータを参照して制御することも可能であ
る。例えば、前日のブロック1の使用回数によって、当
日のブロック1は前日の使用回数に応じたヒータ制御を
行なう。ブロック2では前日のブロック2及び当日のブ
ロック1の使用状況を確認して、その統計値(平均値、
モード値、ミニマム値、マックス値)に応じたヒータ制
御を行なう。
【0041】前述した動作方法1では直近の2つのブロ
ックでの使用実績に基づいて、次のブロックのヒータ目
標値を決定するようにしたが、更に複数のブロックの使
用実績に基づいて、次のブロックのヒータ目標値を決定
するようにしても良い。
【0042】また、前日のブロックの使用実績に基づい
て、当日のブロックのヒータ目標値を設定するようにし
たが、さらに前日までの複数日数の該当ブロックの使用
実績に基づいて、当日のヒータ目標値を設定するように
しても良い。なお、トイレ環境を制御する時間(所定時
間)は、トイレの使用回数の計数値に基づいて、時間変
更手段で変更することができる。
【0043】(動作方法2)ここでは、図8、図9によ
って1つのフローチャートを構成している。まず、普通
便座に替えて衛生装置10を取り付け、分岐金具18を
介して給水し、図8に示すように、ステップ1(ST
1)において、電源コード19が接続された漏電保護プ
ラグ20をコンセントに差し込み(電源投入)、図示せ
ぬ電源スイッチを投入すると、衛生装置10は動作可能
な状態となる。ここでは、図10に示すように、1日2
4時間を1枠1時間として24個に分割した各ブロック
(制御時間帯)毎に、DC制御ユニット26によって、
温水ヒータ33及び便座ヒータ47(トイレ環境の一
例)の制御モードを複数の中から選択し、制御を行う。
なお、分割した各ブロックを順番に、n=0、1、2、
・・・、23とする。この各ブロックには、前日のトイ
レ使用の有無データが記憶されており、このトイレ使用
の有無は、着座センサ(トイレ使用検出手段の一例)4
6の検知によって判断する。なお、この動作方法では、
日毎のデータは記憶されず、RAM51のメモリを使用
した時間(時間帯)カウンタ(制御時間帯カウンタの一
例)、及び連続する日数を計数する日カウンタに基づ
き、DC制御ユニット26によって温水ヒータ33及び
便座ヒータ47が制御される。この時間カウンタは、連
続するブロックを計数するものであり、初期値(所定
値)としてX=7を使用し、また日カウンタは、連続す
る日数を計数するものであり、最大値(所定値)として
Y=21、初期値としてY=0を使用する。
【0044】X=7は、男性の時間帯別の使用頻度によ
り決定されたもので、例えば、最初のトイレ使用開始時
刻が7時で、最もトイレが使用される時刻である13時
までは7時間あり、最悪7時から13時までは使用され
ないことがあることを想定して設定した数値である。即
ち、この7が所定時間となる。またY=21は、厚生労
働省の平成13年度調査により、夏季連続休暇が最大2
0日となっていることに基づいて設定した数値である。
即ち、この21が所定日数となる。なお、前記したY、
Xの初期値はこれに限定されず、衛生装置10を設置し
た場所の使用状況に応じて適宜変更できる。従って、X
=7、Y=0を入れ、初期値の設定を行うことで、次の
日以降は、各時間帯毎のトイレ使用の有無により、時間
カウンタ及び日カウンタの数値をそれぞれ更新できる。
【0045】ここで、トイレの使用に応じて更新する各
ブロックの時間カウンタ(X)及び日カウンタ(Y)の
更新方法、及び温水ヒータ33及び便座ヒータ47との
関係について、表1を参照しながら説明する。
【0046】
【表1】
【0047】なお、表1中の各ブロックのトイレ使用の
予測値において、使用しないと予測している場合(Y=
0)とは、例えば所定期間後のトイレ使用時間帯中以外
のブロックを意味している。また、使用すると予測して
いる場合(Y>0)とは、例えば所定期間後のトイレ使
用時間帯中のブロックを意味している。そして、使用有
無とは、実際にトイレが使用されたか否かを、着座セン
サ46によって検知することで決定される。
【0048】ステップ2(ST2)で、X=7及びY=
0をセットし、初期値の設定を行った後、ステップ3
(ST3)で、最初のブロックn=0の設定を行う。そ
して、ステップ4(ST4)で、温水ヒータ33及び便
座ヒータ47の通電をオンとし、更にステップ5(ST
5)で、カウンタ(n)の設定のための準備を行う。ス
テップ6(ST6)で、60分の間(1ブロック中)に
実際にトイレが使用され、着座センサ46の出力があっ
た場合には、ステップ7(ST7)で、そのブロックの
数値をXn=7、Yn=21とし、ステップ8(ST
8)へ進む。一方、ステップ6で、実際にトイレが使用
されず、着座センサ46の出力がなければ、そのブロッ
クの数値を初期値のX=7及びY=0から変更すること
なく、ステップ8へ進む。
【0049】ステップ8において、電源投入から1週間
が経過したか否か、即ち学習期間を経過したか否かを判
断し、経過していなければ節電制御を行うことなくステ
ップ14(ST14)へ進む。一方、1週間を経過した
と判断されれば、節電制御を行うため、ステップ9(S
T9)へ進み、まずXn=0又はYn=0か否かを判断
する。
【0050】ここで、節電制御後の時間カウンタ及び日
カウンタの数値と、温水ヒータ33及び便座ヒータ47
との関係を、表2を参照しながら更に詳しく説明する。
【0051】
【表2】
【0052】ステップ9において、Xn及びYnの数値
のいずれか一方が0の場合、例えば日カウンタの数値が
0より大きくても、時間カウンタの数値が0となれば、
ステップ10(ST10)で温水ヒータ33及び便座ヒ
ータ47への通電を共に停止し(OFF)、ステップ1
4へ進む。また、日カウンタの数値が0であれば、時間
カウンタの数値がいくつであっても、ステップ10で温
水ヒータ33及び便座ヒータ47への通電を共に停止し
(OFF)、ステップ14へ進む。一方、ステップ9に
おいて、Xn及びYnの数値がいずれも正の場合、ステ
ップ11(ST11)へ進み、Xn≦2か否かを判断す
る。
【0053】ステップ11においてXn≦2の場合、例
えば日カウンタの数値が0より大きく、しかも時間カウ
ンタの数値が1以上2以下(0を超え2以下)であれ
ば、ステップ12(ST12)で温水ヒータ33を通常
制御、また便座ヒータ47を低温の、例えば26℃に制
御する。このように、便座ヒータ47への通電を低減し
て制御温度を変更し、温水ヒータ33の制御温度を変更
しなかったのは、一度加熱した温水には保温力があり、
しかも消費電力が低いことに起因するものである。ま
た、ステップ11においてXn>2の場合、例えば日カ
ウンタの数値が0より大きく、しかも時間カウンタの数
値が3〜7(2を超え7以下)であれば、ステップ13
(ST13)で温水ヒータ33及び便座ヒータ47を共
に通常制御とする。なお、温水ヒータ33の通常制御
は、温水の温度を例えば40℃程度とし、便座ヒータ4
7の通常制御は、便座12の温度を例えば37〜38℃
程度に設定することを意味する。
【0054】ステップ14で、60分の残り時間を経過
したか否かを判断し、経過していないと判断されれば、
ステップ6へ戻り、前記した手順を繰返す。一方、ステ
ップ14で60分を経過したと判断されれば、ステップ
15(ST15)へ進む。図9に示すように、ステップ
15において、そのブロックの数値がXn=7かつYn
=21であれば、ステップ16(ST16)で、現在の
ブロックの時間カウンタXnの数値から1減少(カウン
トダウン)させた数値を、現在のブロックに連続する次
の時間帯のブロックの時間カウンタX(n+1)の数値
として設定し、ステップ22(ST22)へ進む。
【0055】ステップ15において、そのブロックの数
値がXn=7かつYn=21でなければ、ステップ17
(ST17)で、Yn=0か否かの判断を行う。ここ
で、Yn=0でなければ、ステップ18(ST18)で
更にXn=0か否かの判断を行う。ステップ18でXn
=0ならば、ステップ19(ST19)において、現在
のブロックに連続する次の時間帯のブロックの時間カウ
ンタX(n+1)の数値として0を設定する。また、現
在のブロックと同じ時間帯の次の日のブロックの日カウ
ンタYnの数値として、現在のブロックの日カウンタの
数値から1減少させた数値を設定し、ステップ22へ進
む。
【0056】一方、ステップ18でXn=0でなけれ
ば、ステップ20(ST20)において、現在のブロッ
クの時間カウンタXnの数値から1減少させた数値を、
現在のブロックの時間カウンタXnの数値、及び現在の
ブロックに連続する次の時間帯のブロックの時間カウン
タX(n+1)の数値として設定する。また、現在のブ
ロックの日カウンタYnの数値として、現在のブロック
の日カウンタの数値から1減少させた数値を設定し、ス
テップ22へ進む。なお、ステップ17において、その
ブロックの数値がYn=0ならば、ステップ21(ST
21)で、そのブロックの数値としてXn=7、Yn=
0を設定し、ステップ22へ進む。
【0057】これにより、このブロックの時間経過後の
時間カウンタ及び日カウンタの数値、及びこのブロック
に連続する次のブロックの時間カウンタの数値がそれぞ
れ決定される。なお、時間カウンタ及び日カウンタの数
値の下限値は共に0である。ステップ22においては、
現在のブロックに連続する次のブロックに移行するた
め、現在のブロックのnに1加算している。ここで、ス
テップ23(ST23)において、この加算した数値が
24となっているか否かを判断する。ここで、nが24
となれば、nは前記したように23までであるため、1
日の全てのブロックが終了したことを意味するので、ス
テップ24(ST24)でnを0とし、ステップ5へ戻
り前記した手順を繰返す。一方、nが24でなければ、
1日のブロックはまだ残っているので、nの数値を0と
することなく、1加算した数値のままステップ5へ戻
り、前記した手順を繰返す。
【0058】前記したように、所定期間(例えば、1週
間)中は、温水ヒータ33及び便座ヒータ47の通電は
常時行われ、DC制御ユニット26の学習手段により、
着座センサ46の出力に基づいて、所定期間中のトイレ
使用があった時刻を記憶し、所定期間内で最も早くトイ
レ使用があったブロックから最も遅くトイレ使用があっ
たブロックまでを、トイレ使用時間帯として把握する。
このとき、上記した数値に基づき、DC制御ユニット2
6の制御内容変更手段によって、時間カウンタの数値の
変更があったブロック以降の連続するブロックの温水ヒ
ータ33及び便座ヒータ47の制御内容を変更する。ま
た、日カウンタの数値の変更があった日の次の日以降の
同じ時間帯に位置するブロックの温水ヒータ33及び便
座ヒータ47の制御内容を変更する。そして、所定期間
後は、DC制御ユニット26の制御内容決定手段によ
り、学習手段の把握内容、及び上記した制御内容に基づ
き、トイレ使用時間帯に該当する所定期間後のトイレ使
用時間帯における温水ヒータ33及び便座ヒータ47の
制御内容を決定する。更に、この制御内容に基づき、D
C制御ユニット26のトイレ環境制御手段により、各ブ
ロック毎に温水ヒータ33及び便座ヒータ47を制御
し、節電制御を行う。
【0059】
【実施例】前記動作方法1を適用した実施例を実施例1
として、また前記動作方法2を適用した実施例を実施例
2としてそれぞれ説明する。なお、図11、図12はそ
れぞれ1つの図で1つの図を構成している。また、図1
3及び図14は、2つの図で1つの図を構成し、図15
〜図18、図19〜図22は、それぞれ4つの図で1つ
の図を構成しており、図15及び図19が図の左上、図
16及び図20が図の右上、図17及び図21が図の左
下、図18及び図22が図の右下に、それぞれ対応して
いる。
【0060】(実施例1)図11に示すように、ブロッ
クを60分刻みの24ブロックとして、使用回数2回を
超えたブロックの次のブロック及び次の日の対応するブ
ロックは設定値を目標としたヒータ制御、使用回数1回
を超えたブロックの次のブロック及び次の日の対応する
ブロックは設定値よりも5度程低めの温度を目標とした
ヒータ制御、使用回数零のブロックの次のブロック及び
次の日の対応するブロックはヒータ通電停止として制御
を行なった場合である。なお、使用回数2回を超えたブ
ロックの次のブロックで使用回数が1回でもあった場合
には更に次のブロックも設定値を目標とするヒータ制御
を行なう。また、前日のブロックと1つ前のブロックで
使用回数が多い方を優先に目標値の設定を行なうことと
した。このデータによれば、1週間に2日ほど休みの日
があることがわかるが、休みの日に前日を参考にして通
電制御を行なうと、無駄通電が増えることがわかるの
で、3ブロック連続使用がなされなかった場合には通電
停止することとすればより節電を図ることができる。
【0061】また、図12に示すように、前日だけのデ
ータを用いたので予測を外している場合が多いが前々日
のデータを更に参照することでより予測確率を上げるこ
とが可能となる。更に複数日数の同一ブロックのデータ
を参照することでより予測確率を上げることが可能とな
る。この場合、複数日数(例えば7日間)の同一ブロッ
クのうち少なくとも1つのブロックで使用回数が2回を
超えていれば、設定値を目標としたヒータ制御を行な
い、複数日数(例えば7日間)の同一ブロックの合計使
用回数が4回を超えていれば同様に設定値を目標とした
ヒータ制御を行なうようにし、複数日数(例えば7日
間)の同一ブロックで1回でも使用がなされていれば設
定値よりも低めの目標温度でヒータ制御を行なう。
【0062】なお、最初の所定期間(例えば1週間)は
常時ヒータ制御を行ない、その間に上記データ取りを行
ない、所定期間が過ぎて、所定期間中のデータに基づき
ヒータ制御を開始するようにしても良い。
【0063】(実施例2)図13、図14は、実施例1
の温水ヒータ33及び便座ヒータ47の通電条件とし
て、動作方法2を適用したものである。ここでは、初期
値の設定、即ち時間カウンタの数値を7、日カウンタの
数値を0として入力した後、学習期間として1週間、温
水ヒータ33及び便座ヒータ47の通電が常時行われて
いる。なお、図中、各ブロック内には各ブロック毎の時
間(60分)経過後の状態が表わされており、各ブロッ
ク中の左上の数字は、トイレを使用した人数を、また空
白は、トイレが使用されなかったことをそれぞれ意味す
る。また、各ブロック中の右上の●は、温水ヒータ33
及び便座ヒータ47が共に通常制御されたことを、○
は、温水ヒータ33が通常制御され、便座ヒータ47が
低温(26℃)制御されたことを、空白は、温水ヒータ
33及び便座ヒータ47への通電が共に停止されている
ことをそれぞれ意味する。そして、各ブロック中の左下
は時間カウンタの数値が、右下は日カウンタの数値がそ
れぞれ記載されている。なお、本実施例は3/26の深
夜0時に電源投入が行われている。
【0064】3/26〜4/1までの1週間の学習期間
において、着座センサ46の出力に基づき、1週間の学
習期間中にトイレ使用があった時刻を、学習手段によっ
て記憶する。ここで、学習手段によって、1週間の中で
最も早くトイレ使用があったブロック(3/26、3/
27の8時のブロック)から、最も遅くトイレ使用があ
ったブロック(3/28、3/30の19時ブロック)
までをトイレ使用時間帯として把握する。このとき、各
ブロックの時間カウンタ及び日カウンタの数値は、前記
した動作方法に基づいて更新される。従って、4/2か
らの節電制御開始後は、20〜23時のブロック及び0
〜7時のブロックで、DC制御ユニット26によって、
温水ヒータ33及び便座ヒータ47への通電を停止する
ので、大幅な節電を行うことができる。
【0065】ここで、節電制御開始後の制御方法につい
て、部分的に説明する。節電制御開始後の4/2の7時
のブロックは、学習期間のデータを基に、X=7、Y=
0となりトイレが使用されないと予測されていた(使用
されないと予測した時間帯では温水ヒータ33及び便座
ヒータ47はオフ状態)。しかし、7時のブロックでト
イレが使用されたため、日カウンタの数値が0から所定
値である21へと更新されている。これにより、次の日
以降、7時のブロックはトイレが使用されると予測さ
れ、温水ヒータ33及び便座ヒータ47への通電が行わ
れるので、次の日以降のこの時間帯のトイレ使用者は、
快適にトイレを使用できる。なお、8時のブロックで
は、トイレが使用されなかったため、このブロックが終
了した時点で、時間カウンタの数値が1減少している。
しかし、9時のブロックでトイレが使用されたため、時
間カウンタの数値が6から7に戻っている(図13参
照)。また、8時のブロックのトイレの使用は、3/2
8から4/8までないため、日数の経過と共に、各ブロ
ックの日カウンタの数値が1ずつ減少している。
【0066】4/2の20時のブロックは、学習期間の
データを基にトイレが使用されないと予測されていた。
しかし、20時のブロックでトイレが使用されたため、
日カウンタの数値が0から所定値である21へと更新さ
れている。また、4/3の21時のブロックも、トイレ
が使用されないと予測されていたが、4/3の21時の
ブロックでトイレが使用されたため、日カウンタの数値
が21へと更新されている。22時のブロックも同様
に、4/5に日カウンタの数値が21へと更新されてい
る。これにより、学習期間中に節電制御を行うことが決
定されたブロックにおいても、トイレの使用状況に応じ
て温水ヒータ33及び便座ヒータ47への通電を行うこ
とができる。従って、4/6の21時のブロックのよう
に、トイレが使用された場合でも、使用者は快適にトイ
レを利用できる。
【0067】そして、学習期間中は、土日にトイレが利
用されていたが、節電制御後の土日のように、トイレの
使用者がいない場合においても、時間カウンタの数値が
7時のブロックから、時間の経過と共にそれぞれのブロ
ックを経過する時点で1ずつ減少し、最終的に温水ヒー
タ33及び便座ヒータ47への通電を停止することがで
きる。このように制御することで、実施例1の場合と異
なり、トイレが使用される時間帯を略連続的にカバーで
き、しかも土日のトイレの使用も考慮できるので、使用
者が快適にトイレを使用できる条件を十分に考慮すると
共に、節電を行うことができる。
【0068】次に、特定現場でのトイレの使われ方及び
そのときのヒータ通電制御方法について説明する。図1
5〜図18に示すように、ブロックを60分刻みの24
ブロックとする。ここでは、初期値の設定、即ち時間カ
ウンタの数値を7、日カウンタの数値を0として入力し
た後、学習期間として1週間、温水ヒータ33及び便座
ヒータ47の通電が常時行われている。なお、本実施例
は10/2の深夜0時に電源投入が行われている。
【0069】10/2〜10/6までの7〜18時は、
各ブロックでトイレが使用されたことが分かる(図1
5、図16参照)。しかし、10/7及び10/8は土
日でトイレが使用されなかったため、各ブロックの時間
カウンタは、時間の経過と共にそのブロックを経過する
時点で1ずつ減少している。また日カウンタは、前日、
即ち10/6の7時にトイレが使用されているため、1
0/7の7時のブロックはトイレが使用されると予測し
ている(使用されると予測した時間帯では温水ヒータ3
3及び便座ヒータ47はオン状態)。しかし、トイレが
使用されなかったため、7時のブロックが終了した時点
で1減少している。このとき、このブロックに連続する
以降のブロックにおいては、トイレが使用されていない
ため、時間の経過と共に連続する各ブロックの時間カウ
ンタの数値が1ずつ減少し、7時間連続して使用されな
かったので最終的に0となっている。なお、10/7の
19時のブロック以降の各ブロックの時間カウンタの数
値が7となっているのは、過去にこのブロックと同じ時
間帯で一度もトイレが使用されなかったために、初期値
がそのまま継続しているからである。また、10/8に
ついても、日カウンタの数値が0でないため、トイレが
使用されると予測されている。しかし、トイレが使用さ
れないため、10/7の場合と同様、時間カウンタの数
値は時間の経過と共に1ずつ減少している。また、10
/8の日カウンタについても、10/7の場合と同様、
10/7の各ブロックの日カウンタの数値から1ずつ減
少する。
【0070】このように、1週間の学習期間後、10/
9より節電制御が開始される。まず、着座センサ46の
出力に基づいて、1週間の学習期間中にトイレ使用があ
った時刻を、学習手段によって記憶し、更に学習手段に
よって、1週間の中で最も早くトイレ使用があったブロ
ック(10/2〜10/6の7時のブロック)から、最
も遅くトイレ使用があったブロック(10/2〜10/
6の18時ブロック)までをトイレ使用時間帯として把
握する。従って、節電制御開始後は、夜間、深夜及び早
朝、即ち19時から6時までは温水ヒータ33及び便座
ヒータ47への通電を停止するので、大幅な節電を行う
ことができる。なお、温水ヒータ33及び便座ヒータ4
7への通電の開始は、トイレが使用されると予測されて
いるブロックの30分前から開始する。これにより、こ
のブロックでは、通常の温度に設定された温水が吐出す
ると共に、便座12も温かくなっているので、使用者は
快適にトイレを使用できる。
【0071】ここで、節電制御開始後の10/9のトイ
レ使用時間帯中の各ブロックは、全てトイレが使用され
ているため、日カウンタの数値が前日の19から21に
戻っている。その後、10/13までは、トイレ使用時
間帯中の各ブロックでトイレが使用されているため、時
間カウンタの数値が7、日カウンタの数値が21になっ
ている。また、10/14は、日カウンタの数値から7
〜18時のトイレ使用時間帯でトイレが使用されると予
測されているが、土曜日のためトイレ使用が無かった。
このため、このトイレ使用時間帯中の各ブロックの日カ
ウンタは、日数の経過と共にそれぞれのブロックを経過
する時点で1つ減少している。
【0072】また、10/14の7時のブロックの時間
カウンタは、トイレが使用されると予測されているが、
実際にトイレが使用されなかった。そのため、7時のブ
ロックが終了した時点で1減少し、更に時間の経過と共
に連続する各ブロックの時間カウンタの数値が1ずつ減
少する。なお、11時のブロックが終了した時点で、時
間カウンタが3から2へと減少するため、12時のブロ
ックからは便座ヒータ47の制御が前記低温制御に切替
えられる。そして、13時のブロックが終了した時点
で、時間カウンタが1から0へと減少するので、14時
のブロックからは温水ヒータ33及び便座ヒータ47へ
の通電が停止される。以後は、前記した図8、図9、表
1、及び表2に従って、DC制御ユニット26により、
温水ヒータ33及び便座ヒータ47への通電が制御され
る(図17、図18参照)。このように、温水ヒータ3
3及び便座ヒータ47の制御を行った場合、全てのブロ
ックで温水ヒータ33及び便座ヒータ47の制御を通常
制御した場合と比較し、節電率約60%を達成すること
ができ、エネルギ消費量の節約を効果的に行うことがで
きたことが分かる。
【0073】次に、別の日の使用状況及び装置の動作状
況を図19〜図22に示す。5/7の深夜0時に電源投
入が行われたので、まず、5/7〜5/13までの1週
間の学習期間において、着座センサ46の出力に基づ
き、1週間の学習期間中にトイレ使用があった時刻を、
学習手段によって記憶する。ここで、学習手段によっ
て、1週間の中で最も早くトイレ使用があったブロック
(5/11の8時のブロック)から、最も遅くトイレ使
用があったブロック(5/8、5/11の22時ブロッ
ク)までをトイレ使用時間帯として把握する。従って、
節電制御開始後は、23時のブロック及び0〜7時のブ
ロックで、DC制御ユニット26によって、温水ヒータ
33及び便座ヒータ47への通電を停止するので、大幅
な節電を行うことができる(図19、図20参照)。
【0074】ここで、節電制御開始後の制御方法につい
て、部分的に説明する。節電制御開始後の5/14の8
時のブロックは、日カウンタの数値が0でないため、ト
イレが使用されると予測されている。しかし、8時のブ
ロックでトイレが使用されなかったため、このブロック
が終了した時点で、時間カウンタの数値が1減少してい
る。なお、9時のブロックでは、トイレが使用されたた
め、時間カウンタの数値が6から7に戻っている。ま
た、8時のブロックのトイレの使用は、5/28までな
いため、日数の経過と共に、各ブロックの日カウンタの
数値が1ずつ減少している。しかし、5/29の8時の
ブロックで、トイレが使用されたため、日カウンタの数
値が21に戻っている(図21参照)。
【0075】そして、学習期間のトイレ使用時間帯以外
のブロック、即ち5/14の23時のブロックでは、温
水ヒータ33及び便座ヒータ47への通電が停止されて
いた。しかし、このブロックでトイレが使用されたた
め、このブロックの時間カウンタの数値に7が、日カウ
ンタの数値に21がそれぞれ入力され、次の日以降はこ
のブロックでトイレが使用されると予測されている。更
に、土日で例えば職場が休みの場合でも、各ブロックの
時間カウンタの数値に基づき、DC制御ユニット26に
より、温水ヒータ33及び便座ヒータ47の制御が行わ
れている。従って、5/26の12時のブロック、及び
5/27の13時のブロックのように、例えば休日出勤
した人がトイレを使用した場合でも、通常の温度に設定
された温水が吐出すると共に、便座12も温かくなって
いるので、使用者は快適にトイレを使用できる。
【0076】なお、5/27の13時のブロックは、ト
イレの使用者がいなければ、5/27の12時のブロッ
クが終了した時点で、時間カウンタが3から2へと減少
し、DC制御ユニット26によって便座ヒータ47の制
御が前記低温制御に切替えられる。しかし、13時のブ
ロックではトイレの使用者がいるため、時間カウンタは
所定値7に戻る。5/27は、その後使用者がいないた
め、時間カウンタの数値が0となる21時のブロック
で、DC制御ユニット26によって温水ヒータ33及び
便座ヒータ47への通電が停止される。
【0077】22時のブロックは、5/11にトイレが
使用されて以来、トイレ使用者がいないため、日数の経
過と共に、日カウンタの数値が1ずつ減少している。こ
のため、日カウンタの数値が0となる6/2以降は、温
水ヒータ33及び便座ヒータ47への通電が停止されて
いる。なお、6/1の22時のブロックは、日カウンタ
の数値が0となっているが、これはブロックの時間帯経
過後の状態を示しているためであって、そのブロックの
使用中は、時間カウンタの数値が6、日カウンタの数値
が1であり、通常制御が行われている。この実施例につ
いても、前記した表1及び表2に従って、DC制御ユニ
ット26により、温水ヒータ33及び便座ヒータ47へ
の通電が制御される。このように、温水ヒータ33及び
便座ヒータ47の制御を行った場合、全てのブロックで
温水ヒータ33及び便座ヒータ47の制御を通常制御し
た場合と比較し、節電率約40%を達成することがで
き、エネルギ消費量の節約を効果的に行うことができた
ことが分かる。
【0078】以上、本発明を、実施の形態を参照して説
明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載
の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記
載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の
形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれ
ぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本
発明の衛生装置を構成する場合にも本発明は適用され
る。
【0079】
【発明の効果】請求項1及び2記載の衛生装置において
は、朝一の使用者の使用に基づきトイレ環境の制御を開
始し、以降比較的頻繁に使用者がトイレを使用する場合
には、快適なトイレ環境に制御が継続され、比較的閑散
に使用者がトイレを使用する場合には、エネルギ消費量
の節約を優先してトイレ環境の制御を行なうことができ
る。従って、使用状況に応じたトイレ環境に制御され、
エネルギ消費量の節約を効果的に行なうことが可能とな
る。特に、請求項2記載の衛生装置においては、トイレ
の使用頻度に応じて所定時間を調整できるので、エネル
ギ消費量の節約をより効果的に行なうことが可能とな
る。
【0080】請求項3〜5記載の衛生装置においては、
朝一の使用者の使用に基づき以降の制御時間帯のトイレ
環境の制御を開始し、以降比較的頻繁に使用者がトイレ
を使用する場合には、快適なトイレ環境に制御が継続さ
れ、比較的閑散に使用者がトイレを使用する場合には、
エネルギ消費量の節約を優先してトイレ環境の制御を行
なうことができる。従って、使用状況に応じたトイレ環
境に制御され、エネルギ消費量の節約を効果的に行なう
ことが可能となる。
【0081】請求項6〜8記載の衛生装置においては、
朝一の使用者が来ると予測される制御時間帯にトイレ環
境の制御を開始することができる。従って、朝一の使用
者が寒い思いをすることがなく、トイレを快適に使用す
ることが可能となる。請求項7記載の衛生装置において
は、使用開始がなされる確率に応じたトイレ環境に制御
することができる。従って、エネルギ消費量と快適さと
の兼ね合いをうまく調整することが可能となる。請求項
8記載の衛生装置においては、使用開始がなされる確率
に応じたトイレ環境に制御することができる。従って、
エネルギ消費量と快適さとの兼ね合いをうまく調整する
ことが可能となる。
【0082】請求項9〜15記載の衛生装置において
は、学習手段により使用者がトイレを利用しない制御時
間帯、例えば平日深夜を予め把握できるので、エネルギ
消費量の節約が可能なトイレ環境の制御を行うことがで
きる。従って、特にオフィスビルの使用状況に応じたト
イレ環境に制御され、エネルギ消費量の節約を効果的に
行なうことが可能となる。請求項10記載の衛生装置に
おいては、トイレの使用頻度に応じてエネルギ消費量の
節約をより効果的に行なうことができるので経済的であ
る。請求項11記載の衛生装置においては、学習手段に
より使用者がトイレを利用しない制御時間帯を予め把握
しても、その制御時間帯に使用者がトイレを利用するこ
とで、次の日以降の例えば、温水ヒータ、便座ヒータ等
への通電を開始することができる。従って、使用者の使
用状況に応じてトイレ環境を制御できるので、使用者は
常にトイレを快適に使用できる。
【0083】請求項12記載の衛生装置においては、ト
イレが使用されなかった連続する制御時間帯の経過と共
に制御時間帯カウンタの数値が1ずつ減少するので、連
続する制御時間帯が予め設定した所定時間を経過するこ
とにより、例えば、温水ヒータ、便座ヒータ等への通電
を停止することができる。従って、例えば職場が休みの
日でも、温水ヒータや便座ヒータへの通電は、所定時間
後に自動的に停止するので経済的である。また、例えば
平日に、祝日や会社の創立記念日等が入った場合でも、
温水ヒータや便座ヒータへの通電は、所定時間後に自動
的に停止する。これにより、予め温水ヒータや便座ヒー
タの設定作業を、祝日や会社の創立記念日等に応じて設
定する必要がなくなるので、作業性や操作性が良好とな
る。そして、職場が休みの日でも、温水ヒータや便座ヒ
ータへの通電は所定時間行われているので、例えば休日
出勤をした人もトイレを快適に使用できる。請求項13
記載の衛生装置においては、予め設定した所定時間を経
過する前にトイレの使用が行われた場合、例えば、温水
ヒータ、便座ヒータ等への通電を、更に所定時間継続で
きる。従って、使用状況に応じて温水ヒータや便座ヒー
タの制御を行うことができるので、トイレを快適に利用
できる状態を継続できると共に、エネルギ消費量の節約
を効果的に行なうことが可能となる。
【0084】請求項14記載の衛生装置においては、連
続する日の同じ制御時間帯でトイレが使用されなかった
場合、日数の経過と共に日カウンタの数値が1ずつ減少
するので、連続する日が予め設定した所定日数を経過す
ることにより、例えば、温水ヒータ、便座ヒータ等への
通電を自動的に停止することができる。従って、この所
定日数を、例えば長期休暇を超える日数に設定すること
で、休み明けでも便座が温まっており、しかも温水が準
備されているので、トイレを快適に使用できる。請求項
15記載の衛生装置においては、予め設定した所定日数
が経過する前にトイレの使用が行われた場合、例えば、
温水ヒータ、便座ヒータ等への通電を、更に所定日数継
続できる。従って、使用状況に応じて温水ヒータや便座
ヒータの制御を行うことができるので、トイレを快適に
利用できる状態を継続できると共に、更にエネルギ消費
量の節約を効果的に行なうことが可能となる。
【0085】請求項16記載の衛生装置においては、制
御時間帯の制御内容を、前日までの同一制御時間帯のト
イレ使用状態と、その日のトイレ使用状態とから決定す
ることができるので、エネルギ消費量の節約を効果的に
行えると共に、使用者の使用状況に応じたトイレ環境の
制御ができる。従って、特にオフィスビルの使用状況に
応じたトイレ環境に制御され、使用者は常にトイレを快
適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る衛生装置の外観の
概略構成を示す説明図である。
【図2】同衛生装置の内機の概略構成を示す説明図であ
る。
【図3】同衛生装置におけるノズルユニットの給水系統
の概略構成を示す説明図である。
【図4】同衛生装置における温風ユニット及び室暖ユニ
ットの概略構成を示す説明図である。
【図5】同衛生装置における衛生機能の制御概要を示す
説明図である。
【図6】同衛生装置がトイレの使用を検出する各種方法
を概念的に示す説明図である。
【図7】同衛生装置において1日を複数の時間帯に分割
する様子を示す説明図である。
【図8】同衛生装置の動作方法を示すフローチャートで
ある。
【図9】同衛生装置の動作方法を示すフローチャートで
ある。
【図10】同衛生装置において1日を複数の時間帯に分
割する様子を示す説明図である。
【図11】実施例1に係る特定現場でのトイレの使われ
方及びそのときのヒータ通電制御方法を示す説明図であ
る。
【図12】実施例1での通電条件を変更した場合のヒー
タ通電制御方法を示す説明図である。
【図13】実施例2に係る実施例1の通電条件を変更し
た場合のヒータ通電制御方法を示す説明図である。
【図14】同ヒータ通電制御方法を示す説明図である。
【図15】実施例2に係る特定現場でのトイレの使われ
方及びそのときのヒータ通電制御方法を示す説明図であ
る。
【図16】同ヒータ通電制御方法を示す説明図である。
【図17】同ヒータ通電制御方法を示す説明図である。
【図18】同ヒータ通電制御方法を示す説明図である。
【図19】実施例2に係る別の日のトイレの使われ方及
びそのときのヒータ通電制御方法を示す説明図である。
【図20】同ヒータ通電制御方法を示す説明図である。
【図21】同ヒータ通電制御方法を示す説明図である。
【図22】同ヒータ通電制御方法を示す説明図である。
【符号の説明】
10:衛生装置、11:便器、12:便座、13:便
蓋、14:ケーシング、15:リモコン、16:操作
部、17:補助操作部、18:分岐金具、19:電源コ
ード、20:漏電保護プラグ、21:ノズルユニット、
22:温風ユニット、23:脱臭ユニット、24:室暖
ユニット、25:AC制御ユニット、26:DC制御ユ
ニット、27:暖房便座ユニット、28:給水アダプ
タ、29:逆止弁、30:調圧弁、31:電磁弁、3
2:熱交換器、33:温水ヒータ(トイレ環境の一
例)、34:温水サーミスタ、35:流調ユニット、3
6:流調切替弁、37:お尻洗浄用ノズル、38:ビデ
洗浄用ノズル、39:ノズル洗浄室、40、40a:シ
ロッコファン、41、41a:ファンモータ、42、4
2a:温風ヒータ、43:サーミスタ、44:サーミス
タ、45:脱臭モータ、46:着座センサ(トイレ使用
検出手段の一例)、47:便座ヒータ(トイレ環境の一
例)、48:便座サーミスタ、49:CPU、50:R
OM、51:RAM、52:不揮発性メモリ、53:内
蔵時計、54:タイマ、55:通信回路、56:PI
O、57:バス、58:人体センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古小路 実 福岡県北九州市小倉南区舞ケ丘1丁目1番 1号 株式会社パンウォシュレット内 (72)発明者 遠山 美樹 福岡県北九州市小倉南区舞ケ丘1丁目1番 1号 株式会社パンウォシュレット内 Fターム(参考) 2D037 AD03 AD04 AD08 AD14 EA03 2D038 JB02 JC11 JF03 JH03 JH07 JH21 KA01 ZA05 2D039 AA02 AE04 CD02 DB00 FA01 FB01

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トイレの使用を検出するトイレ使用検出
    手段と、前記トイレ使用検出手段の出力に基づいて所定
    時間トイレ環境を制御するトイレ環境制御手段を備えた
    ことを特徴とする衛生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の衛生装置において、前記
    トイレ使用検出手段の出力に基づいてトイレの使用回数
    を計数する計数手段と、該計数手段の計数値に基づき前
    記所定時間を変更する時間変更手段とを備えたことを特
    徴とする衛生装置。
  3. 【請求項3】 1日を複数の制御時間帯に分割し、該各
    制御時間帯毎にトイレ環境の制御モードを複数の中から
    選択する衛生装置であって、前記各制御時間帯毎にトイ
    レの使用を検出するトイレ使用検出手段と、前記トイレ
    使用検出手段の出力に基づきトイレの使用があった制御
    時間帯以降の連続する少なくとも1つの制御時間帯の前
    記トイレ環境の制御内容を決定する制御内容決定手段
    と、該決定された制御内容に基づいて、前記制御時間帯
    毎に前記トイレ環境を制御するトイレ環境制御手段とを
    備えたことを特徴とする衛生装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の衛生装置において、トイ
    レの使用があった制御時間帯以降の連続する少なくとも
    1つの制御時間帯に前記トイレ使用検出手段の出力がな
    かった場合には、以降の制御時間帯の前記トイレ環境の
    制御内容を変更する制御内容変更手段を備えたことを特
    徴とする衛生装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の衛生装置において、トイ
    レの使用があった制御時間帯以降の連続する少なくとも
    2つ以上の制御時間帯に連続して前記トイレ使用検出手
    段の出力がなかった場合には、以降の制御時間帯の前記
    トイレ環境の制御内容を変更する制御内容変更手段を備
    えたことを特徴とする衛生装置。
  6. 【請求項6】 1日を複数の制御時間帯に分割し、該各
    制御時間帯毎にトイレ環境の制御モードを複数の中から
    選択する衛生装置であって、前記各制御時間帯毎にトイ
    レの使用を検出するトイレ使用検出手段と、前記トイレ
    使用検出手段の出力に基づきトイレの使用があった時刻
    に該当する次の日以降の制御時間帯の前記トイレ環境の
    制御内容を決定する制御内容決定手段と、該決定された
    制御内容に基づいて、前記制御時間帯毎に前記トイレ環
    境を制御するトイレ環境制御手段とを備えたことを特徴
    とする衛生装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の衛生装置において、トイ
    レの使用があった時刻に該当する次の日以降の制御時間
    帯の少なくとも1日の制御時間帯に前記トイレ使用検出
    手段の出力がなかった場合には、以降の制御時間帯の前
    記トイレ環境の制御内容を変更する制御内容変更手段を
    備えたことを特徴とする衛生装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の衛生装置において、トイ
    レの使用があった時刻に該当する次の日以降の制御時間
    帯の少なくとも2日以上の制御時間帯に続けて前記トイ
    レ使用検出手段の出力がなかった場合には、以降の制御
    時間帯の前記トイレ環境の制御内容を変更する制御内容
    変更手段を備えたことを特徴とする衛生装置。
  9. 【請求項9】 1日を複数の制御時間帯に分割し、該各
    制御時間帯毎にトイレ環境の制御モードを複数の中から
    選択する衛生装置であって、前記各制御時間帯毎にトイ
    レの使用を検出するトイレ使用検出手段と、前記トイレ
    使用検出手段の出力に基づいて、所定期間中のトイレの
    使用があった時刻を記憶し、前記所定期間内で最も早く
    トイレの使用があった制御時間帯から最も遅くトイレの
    使用があった制御時間帯までのトイレ使用時間帯を把握
    する学習手段と、前記学習手段の把握内容に基づき、前
    記トイレ使用時間帯に該当する前記所定期間後のトイレ
    使用時間帯における前記トイレ環境の制御内容を決定す
    る制御内容決定手段と、該決定された制御内容に基づい
    て、前記各制御時間帯毎に前記トイレ環境を制御するト
    イレ環境制御手段とを備えたことを特徴とする衛生装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の衛生装置において、前
    記所定期間後のトイレ使用時間帯中の制御時間帯に前記
    トイレ使用検出手段の出力がなかった場合には、以降の
    制御時間帯の前記トイレ環境の制御内容を変更する制御
    内容変更手段を備えたことを特徴とする衛生装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の衛生装置において、前
    記所定期間後のトイレ使用時間帯中以外の制御時間帯に
    前記トイレ使用検出手段の出力があった場合には、次の
    日以降の同じ制御時間帯の前記トイレ環境の制御内容を
    変更する制御内容変更手段を備えたことを特徴とする衛
    生装置。
  12. 【請求項12】 請求項10及び11のいずれか1項に
    記載の衛生装置において、前記制御内容変更手段には、
    連続する制御時間帯を計数する制御時間帯カウンタが設
    けられ、前記所定期間後のトイレ使用時間帯中の制御時
    間帯に前記トイレ使用検出手段の出力がなかった場合に
    は、前記制御時間帯カウンタの数値が1ずつ減少するこ
    とを特徴とする衛生装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の衛生装置において、
    前記所定期間後のトイレ使用時間帯中の制御時間帯に前
    記トイレ使用検出手段の出力があった場合には、前記制
    御時間帯カウンタの数値を所定値に戻すことを特徴とす
    る衛生装置。
  14. 【請求項14】 請求項10〜13のいずれか1項に記
    載の衛生装置において、前記制御内容変更手段には、連
    続する日数を計数する日カウンタが設けられ、前記所定
    期間後のトイレ使用時間帯中の制御時間帯に前記トイレ
    使用検出手段の出力がなかった場合には、前記日カウン
    タの数値が1ずつ減少することを特徴とする衛生装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の衛生装置において、
    前記所定期間後のトイレ使用時間帯中の制御時間帯に前
    記トイレ使用検出手段の出力があった場合には、前記日
    カウンタの数値を所定値に戻すことを特徴とする衛生装
    置。
  16. 【請求項16】 トイレの使用を検出するトイレ使用検
    出手段と、前記トイレ使用検出手段の出力に基づいて、
    1日を複数に分割した各制御時間帯毎のトイレ環境の制
    御内容を決定する制御内容決定手段と、該決定された制
    御内容に基づいて、前記各制御時間帯毎に前記トイレ環
    境を制御するトイレ環境制御手段とを備えた衛生装置で
    あって、前記制御内容決定手段は、使用中の制御時間帯
    の制御内容を、使用日から所定日数以前までの期間にお
    ける前記使用中の制御時間帯と同一の制御時間帯でのト
    イレの使用の有無、及び前記使用中の制御時間帯から所
    定時間以前までの間におけるトイレの使用の有無から、
    進行中の制御時間帯のトイレ環境の制御内容を決定する
    ことを特徴とする衛生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005336753A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Toto Ltd 便器洗浄装置及びトイレシステム
WO2018189787A1 (ja) * 2017-04-10 2018-10-18 三菱電機株式会社 手乾燥装置

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