JP2003171477A - 機能性ウレタン樹脂フィルム及び該フィルムを用いた積層フィルム - Google Patents

機能性ウレタン樹脂フィルム及び該フィルムを用いた積層フィルム

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JP2003171477A
JP2003171477A JP2001370693A JP2001370693A JP2003171477A JP 2003171477 A JP2003171477 A JP 2003171477A JP 2001370693 A JP2001370693 A JP 2001370693A JP 2001370693 A JP2001370693 A JP 2001370693A JP 2003171477 A JP2003171477 A JP 2003171477A
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Japan
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film
layer
urethane resin
coating
resin
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JP2001370693A
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English (en)
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Naoya Haruta
直哉 春田
Takeshi Tomiyama
猛 富山
Toshio Kondo
壽夫 近藤
Takeshi Akagi
雄 赤木
Osamu Isozaki
理 磯崎
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加工性、仕上がり性に優れた着色フィルムを提
供する。 【解決手段】 本発明は、それ自体実質的に粘着性が
なく、引張り破断伸び率が50〜1000%の範囲であ
って、そして水性ウレタン樹脂分散液(A)によって形
成されたものであることを特徴とする機能性ウレタン樹
脂フィルム、および該フィルムを用いた積層フィルムに
関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、加工性、耐水性、耐
湿性、耐熱性、耐候性等の機能を有するフィルムであっ
て、また、無公害で安全性が高く、均一で品質安定性に
優れたウレタン樹脂層が形成できる機能性ウレタン樹脂
フィルム及び該フィルムを用いた新規な積層フィルムに
関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】 従来、メラミン硬化性樹
脂塗料、イソシアネート硬化性樹脂塗料、酸化硬化性樹
脂塗料などの架橋性樹脂塗料は、金属板(鋼鈑、アルミ
板、鉄板等)、木材、上記金属以外の無機材料(コンク
リート、セラミック、ガラス等)、プラスチック(ポリ
塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン、ナイロン等)等の基材に、それぞれの基材の性質に
応じて防食性、意匠性、耐久性、耐候性、耐擦り傷性等
の機能を付与させるために基材に直接塗装が施されてい
る。この様な基材に直接塗装するためには最適な塗装方
法を選択する必要があり面倒であること、一般的に均一
な塗装膜厚が保持できないこと、塗装により塗装欠陥を
生じ易いこと、塗装に必要な塗料が必要以上に消費され
ること、塗装の作業環境や安全衛生上の管理を安全に行
うことが難しいこと、塗装された塗膜を回収することが
困難であり環境汚染の点からも好ましくないといった問
題点があった。
【0003】また、一般的に塗料は、塗装手段、塗膜性
能、意匠性等の塗装目的により使用するために、当然の
如く品種が多くなり無駄な塗料が多く製造されるため
に、従来から品種統合や塗料の有効利用方法が当該分野
で要求されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記した
加工性、付着性などの問題点を解決するために鋭意研究
を重ねた結果、特にフィルム材として特定の水性ウレタ
ン樹脂分散液を使用したものが、従来からの問題点を全
て解決するものであることを見出し、また、上記した架
橋性樹脂塗料の問題点を解決するために鋭意研究を重ね
た結果、上層が従来から使用されている架橋性樹脂塗料
から形成されるフィルム層、そして中間層が、それ自体
実質的に粘着性がなく、特定の伸び率を有する熱可塑性
フィルム層で形成された、即ちキャステングによる複層
被膜であり、下層として接合剤層を有する塗工フィル
ム、あるいは粘着剤もしくは接着剤で形成された接合剤
層の表面に特定の着色層及び架橋性樹脂塗料で形成され
たクリヤー層を順次積層してなる着色フィルムが、従来
からの問題点を全て解決するものであることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、第1に、それ自体実
質的に粘着性がなく、引張り破断伸び率(長さ30mm、
幅10mm、厚み0.05mmの試料で−10℃において
引張速度200mm/分で測定したときの値)が50〜1
000%の範囲であって、そして水性ウレタン樹脂分散
液(A)、または該水性ウレタン樹脂分散液(A)およ
び水性エポキシ樹脂によって形成されたものであること
を特徴とする機能性ウレタン樹脂フィルム、および該フ
ィルムの製造方法に関する(以下、第1発明)。
【0006】本発明は、第2に、必要に応じて設けられ
る離型性層(I)、粘着剤もしくは接着剤で形成された
接合剤層(II)、水性ウレタン樹脂分散液(A)、ま
たは該水性ウレタン樹脂分散液(A)および水性エポキ
シ樹脂で形成され、そして形成された層が、それ自体実
質的に粘着性がなく、引張り破断伸び率(長さ30mm、
幅10mm、厚み0.05mmの試料で−10℃において
引張速度200mm/分で測定したときの値)が50〜1
000%の範囲であるウレタン樹脂層(III)を順次
積層してなる機能性フィルムである積層フィルム(第1
積層フィルム)あるいは離型性層(I)及び上記したウ
レタン樹脂層(III)を順次積層してなる機能性フィ
ルムである積層フィルム(第2積層フィルム)、および
その製造方法に関する(第2発明)。
【0007】本発明は、第3に、3種類以上の樹脂フィ
ルムを積層してなるフィルムであって、上層フィルム
(IV)が架橋性樹脂塗料(B)、及び下層が粘着剤もし
くは接着剤で形成された接合剤層(VI)であり、そして
該層(IV)と層(VI)との間に、自体実質的に粘着性が
なく、引張り破断伸び率(長さ30mm、幅10mm、厚み
0.05mmの試料で−10℃において引張速度200m
m/分で測定したときの値)が50〜1000%の範囲
であって水性ウレタン樹脂分散液、または該水性ウレタ
ン樹脂分散液(A)および水性エポキシ樹脂よりなる熱
可塑性樹脂(C)で形成されたフィルム(V)を必須と
して含有する塗工フィルムである積層フィルム(第3積
層フィルム)、あるいはプラスチックフィルムに感圧性
粘着剤を積層してなるアプリケーションフィルム層
(D)、上記上層フィルム(IV)、上記フィルム
(V)、上記接合剤層(VI)及び離型性フィルム層
(E)を順次積層してなる転写可能な塗工フィルムであ
る積層フィルム(第4積層フィルム)、およびその貼り
付け方法に関する(以下第3発明)。
【0008】本発明は、第4に、必要に応じて設けられ
る離型性層、粘着剤もしくは接着剤で形成された接合剤
層(VII)、水性ウレタン樹脂分散液(A)、該水性ウ
レタン樹脂分散液および水性エポキシ樹脂、または該水
性ウレタン樹脂分散液、該水性エポキシ樹脂および完全
隠蔽性着色剤で形成され、そして形成された層が、それ
自体実質的に粘着性がなく、引張り破断伸び率(長さ3
0mm、幅10mm、厚み0.05mmの試料で−10℃に
おいて引張速度200mm/分で測定したときの値)が5
0〜1000%の範囲であるクリヤー層または完全隠蔽
性着色層(VIII)、水性ウレタン樹脂分散液(A)
及び着色剤(D)で」を「水性ウレタン樹脂分散液
(A)及び着色剤(D)、または水性ウレタン樹脂分散
液(A)、水性エポキシ樹脂及び着色剤(D)で形成さ
れ、そして形成された層が、それ自体実質的に粘着性が
なく、引張り破断伸び率(長さ30mm、幅10mm、厚み
0.05mmの試料で−10℃において引張速度200m
m/分で測定したときの値)が50〜1000%の範囲
である着色層(IX)、架橋性樹脂塗料(B)で形成さ
れたクリヤー層(X)を順次積層してなる着色フィルム
であることを特徴とする積層フィルム(以下第5積層フ
ィルム);その貼り付け方法、およびその製造方法に関
する(以下第4発明)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下第1発明について説明する。
【0010】第1発明のフィルムは、それ自体実質的に
粘着性がなく、引張り破断伸び率(長さ30mm、幅10
mm、厚み0.05mmの試料で−10℃において引張速
度200mm/分で測定したときの値)が50〜1000
%の範囲であって、そして水性ウレタン樹脂分散液、ま
たは該水性ウレタン樹脂分散液および水性エポキシ樹脂
によって形成される機能性ウレタン樹脂フィルムであ
る。
【0011】引張り破断伸び率は、長さ200mm、幅1
0mm、厚み0.050mmの試料(単離フィルム)を−
10℃の測定温度で引張速度200mm/分で測定したと
きの値である。該測定機としては、例えば、恒温槽付万
能引張試験機(島津製作所オートグラフS−D型)を使
用して測定することができる。
【0012】引張り破断伸び率は、[(破断した時の試
料の長さ(mm)−元の試料の長さ(mm))/元の試
料の長さ(mm)]×100(%)を示す。
【0013】機能性ウレタン樹脂フィルムの引張り破断
伸び率が50%未満になると、3次曲面への追従性が悪
く貼付作業性が劣り、一方、1000%を超えると少し
の張力で伸びすぎて貼付作業性が劣るといった欠点があ
る。
【0014】また、機能性ウレタン樹脂フィルムは、常
温(20℃)で実質的に粘着性がないことが好ましい。
具体的には、ガラス転移温度が−40℃〜80℃、特に
−20℃〜40℃の範囲が好ましい。ガラス転移温度が
−40℃未満になると、粘着性が高くなり取り扱いが困
難となり、一方、ガラス転移温度が80℃超えると伸び
率が低下し加工性等が劣るので好ましくない。
【0015】機能性ウレタン樹脂フィルムは、水性ウレ
タン樹脂分散液(A)または該水性ウレタン分散液
(A)および水性エポキシ樹脂により形成されたもので
あって、上記した塗膜物性を有するものであれば、従来
から既知のものを使用することができるが、水性ウレタ
ン樹脂分散液(A)に水性エポキシ樹脂を配合したもの
から形成されたものを使用することが、耐水性にすぐれ
た塗膜を形成できる観点から好ましい。
【0016】該水性ウレタン樹脂分散液(A)として特
に有用なるものとしては、種々な方法で製造され得るも
のである。当該水性ウレタン樹脂分散液(A)の一般的
なる調製法としては、イオン性の官能基(反応性極性
基)を有する化合物を、ウレタン化反応の際に、一部、
共重合せしめて得られる、いわゆる親水基含有イソシア
ネート末端プレポリマーを、水に分散せしめ、次いで、
アミン類で以て鎖伸長せしめるという方法が知られてい
る。
【0017】用いられる上記の親水基含有イソシアネー
ト末端プレポリマーとしては、従来公知のポリイソシア
ネート化合物と、イソシアネート基と反応し得る活性水
素含有化合物とから製造されるようなものである。
【0018】ポリイソシアネート化合物としては、例え
ば、テトラメチレンジイソシアネ−ト、ヘキサメチレン
ジイソシアネ−ト、トリメチルヘキサメチレンジイソシ
アネ−ト、イソホロンジイソシアネ−トなどの脂肪族ジ
イソシアネ−ト;4・4´−メチレンビス(シクロヘキ
シルイソシアネ−ト)、イソホロンジイソシアネ−トな
どの脂環族ジイソシアネ−ト;キシリレンジイソシアネ
−ト、トリレンジイソシアネ−ト、ジフェニルメタンジ
イソシアネ−ト、ポリフェニルメタンジイソシアネ−ト
(以下ポリメリックMDI)などの芳香族ジイソシアネ
−ト;及びこれらのイソシアヌレ−ト体やビュウレット
体等の類似の化合物が挙げられ、これらは1種又は2種
以上混合して使用できる。
【0019】イソシアネート末端プレポリマーの製造に
おいて用いられる、上記したイソシアネート基と反応し
得る活性水素を含有する化合物としては、平均分子量3
00〜10,000、好ましくは、500〜5,000
なる範囲内の、いわゆる高分子量化合物と、分子量が3
00以下なる、いわゆる低分子量化合物とに分けられ
る。
【0020】そのうち、高分子量化合物としては、ポリ
エステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカ
ーボネートポリオール、ポリアセタールポリオール、ポ
リアクリレートポリオール、ポリエステルアミドポリオ
ールまたはポリチオエーテルポリオールなどが、特に代
表的なものである。
【0021】ポリエステルポリオールとしては、エチレ
ングリコール、プロピレンングリコール、1,3−プロ
パンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペン
タンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
テトラエチレングリコール、分子量が300〜6,00
0なる範囲内のポリエチレングリコール、ジプロピレン
グリコール、トリプロピレングリコール、ビスヒドロキ
シエトキシベンゼン、1,4−シクロヘキサンジオー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノ
ールA、水素添加ビスフェノールAまたはハイドロキノ
ン、あるいはそれらのアルキレンオキシド付加体などの
ような、各種のグリコール成分と、コハク酸、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン
酸、無水マレイン酸、フマル酸、1,3−シクロペンタ
ンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4−
ナフタレンジカルボン酸、2,5−ナフタレンジカルボ
ン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ナフタル酸、
ビフェニルジカルボン酸または1,2−ビス(フェノキ
シ)エタンーp,p’−ジカルボン酸、あるいはそれら
の各種ジカルボン酸の無水物類またはエステル形成性誘
導体類;p−ヒドロキシ安息香酸またはp−(2−ヒド
ロキシエトキシ)安息香酸、あるいはそれらの各種ヒド
ロキシカルボン酸のエステル形成性誘導体などのよう
な、各種の酸成分とからの脱水縮合反応によって得られ
るポリエステルのほかに、ε−カプロラクトンの如き、
各種の環状エステル化合物の開環重合反応によって得ら
れるポリエステル類、あるいはそれらの共重合ポリエス
テル類などが特に代表的なものである。
【0022】ポリエーテルとしては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,
3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、グリデ
リン、トリメチロールエタン、トリメチロールプエロパ
ン、ソルビトール、しょ糖、アコニット糖、トリメリッ
ト酸、ヘミメリット酸、燐酸、エチレンジアミン、ジエ
チレントリアミン、トリイソプロパノールアミン、ピロ
ガロール、ジヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシフタール
酸または1,2,3−プロパントリチオールの如き、少
なくとも2個の活性水素原子を有する各種の化合物の1
種または2種以上を、開始剤として、エチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチ
レンオキサイド、エピクロルヒドリン、テトラヒドロフ
ランまたはシクロヘキシレンの如き、各種のモノマーの
1種または2種以上をも用いて、常法により、付加重合
した形のものが、特に代表的なものである。
【0023】ポリカーボネートポリオールとしては、
1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールま
たはジエチレングリコールの如き、各種のグリコール類
と、ジフェニルカーボネートまたはホスゲンとの反応に
よって得られるような化合物が、特に代表的なものであ
る。
【0024】一方、低分子量化合物とは、分子量が30
0以下なる、分子内に少なくとも2個以上の活性水素を
有する化合物を指称するものであって、それらのうちで
も特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、ポリ
エステルポリオールの原料として用いた、各種のグリコ
ール成分;グリセリン、トリメチロールエタン、トリメ
チロールプロパン、ソルビトールまたはペンタエリスリ
トールの如き、各種のポリヒドロキシ化合物;あるいは
エチレンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、
ピペラジン、2,5−ジメチルピペラジン、イソホロン
ジアミン、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジアミ
ン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジシクロヘキシル
メタンジアミン、1,4−シクロヘキサンジアミン、
1,2−プロパンジアミン、ヒドラジン、ジエチレント
リアミンまたはトリエチレンテトラミンの如き、各種の
アミン化合物などである。
【0025】そして、親水基含有イソシアネート末端プ
レポリマー中に親水基を導入せしめる方法としては、分
子内に少なくとも1個以上の活性水素を有し、かつ、カ
ルボキシル基、スルホン酸基、スルホネート基またはエ
チレンオキサイドの繰り返し単位を有する親水基含有化
合物の少なくとも1種以上を、プレポリマーの製造時
に、共重合せしめるという方法などが挙げられる。
【0026】かかる親水基含有化合物として特に代表的
なもののみを例示するにとどめれば、2−オキシエタン
スルホン酸、フェノールスルホン酸、スルホ安息香酸、
スルホコハク酸、5−スルホイソフタル酸、スルファニ
ル酸、1,3−フェニレンジアミン−4,6−ジスルホ
ン酸、2,4−ジアミノトルエン−5−スルホン酸の如
き、各種のスルホン酸含有化合物類、あるいはそれらの
各種誘導体類をはじめ、それらを共重合せしめて得られ
るポリエステルポリオール類;2,2−ジメチロ−ルプ
ロピオン酸、2,2−ジメチロール酪酸、2,2−ジメ
チロール吉草酸、ジオキシマレイン酸、2,6−ジオキ
シ安息香酸、3,4−ジアミノ安息香酸の如き、各種の
カルボン酸含有化合物類、あるいはそれらの各種誘導体
類をはじめ、さらには、それらを共重合せしめて得られ
るポリエステルポリオール;あるいは少なくとも30重
量%以上の、エチレンオキシドの繰り返し単位を有し、
かつ、ポリマー中に少なくとも1個以上の活性水素を有
する、しかも、分子量が300〜10,000なる、ポ
リエチレン−ポリアルキレン共重合体の如き、各種のノ
ニオン基含有化合物類またはそれらを共重合せしめて得
られるポリエステルポリエーテルポリオールなどが特に
代表的なものであり、これらは単独使用でも2種以上の
併用でもよいが、本発明において、特に好ましい親水基
含有化合物としては、カルボキシル基含有化合物類;あ
るいはその誘導体類またはそれらを共重合せしめて得ら
れるポリエステルポリオールなどである。
【0027】親水基含有イソシアネート末端プレポリマ
ー中の親水基の含有量としては、カルボキシル基、スル
ホン酸基またはスルホネート基などの親水基の場合に
は、最終的に得られるポリウレタン樹脂の固形分100
部当り、少なくとも0.01当量以上、好ましくは、
0.01〜0.2当量なる範囲内が適切であり、また、
ノニオン基含有化合物の場合には、最終的に得られるポ
リウレタン樹脂の固形分当り、少なくとも3重量%以
上、好ましくは、5〜30重量%なる範囲内が適切であ
る。
【0028】親水基含有イソシアネート末端プレポリマ
ーは、従来公知の方法で製造され、たとえば、前掲した
如き、各種のポリイソシアネート化合物と、活性水素含
有化合物(親水基含有化合物をも含む。)とを、イソシ
アネート基と活性水基との当量比が、1.1:1〜3:
1、好ましくは、1.2:1〜2:1となるような比率
で、20〜120℃にて、好ましくは、30〜100℃
にて反応せしめるというような方法に従って行われる。
【0029】ポリアミン系鎖伸長剤として特に代表的な
ものとしては、エチレンジアミン、1,2ープロパンジ
アミン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、ピペラジ
ン、2,5−ジメチルピペラジン、イソホロンジアミ
ン、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジアミン、3,
3’−ジメチルー4,4’−ジシクロヘキシルメタンジ
アミンもしくは1,4−シクロヘキサンジアミンの如
き、各種のジアミン類;ジエチレントリアミン、ジプロ
ピレントリアミンもしくはトリエチレンテトラミンの如
き、各種のポリアミン類;ヒドラジン類;または酸ヒド
ラジド類;あるいは水などであり、これらは単独使用で
も2種以上の併用でもよいことは、勿論である。
【0030】当該ポリアミン系鎖伸長剤は、水性ウレタ
ン樹脂分散液を得るために必要なる、分散媒としての水
に溶解させて使用され、また、その使用量としては、親
水基含有イソシアネート末端プレポリマー中のイソシア
ネート基に対して、当量比で、0:1〜1:1なる範
囲、好ましくは、0.6:1〜0.98:1なる範囲内
が適切である。
【0031】使用する水の量は、プレポリマーと水相と
の混合後に、O/W型の水分散体になるだけの最低限の
量があればよく、ポリウレタン樹脂の固形分に対して1
00〜1,000重量%なる範囲内が適切である。
【0032】親水基含有イソシアネート末端プレポリマ
ーの親水基がカルボキシル基である場合には、カルボキ
シル基を中和するために必要な中和剤として、トリメチ
ルアミンまたはトリエチルアミンの如き、各種の三級ア
ミン類を、カルボキシル基に対して、当量比で、0.
5:1〜1.5:1なる範囲内、好ましくは、1:1〜
1.3:1なる範囲内が適切であり、かかる割合で以
て、上述したポリアミン系鎖伸長剤の水溶液中に含有せ
しめる必要がある。
【0033】かかる中和剤は、親水基含有イソシアネー
ト末端プレポリマー中に、予め、添加することも出来る
が、これらの三級アミン類は、ウレタン化反応の強力な
る触媒でもある処から、副反応を起こし易く、加えて、
プレポリマーが着色し易くなる処から、好ましくない。
【0034】水性ウレタン樹脂分散液(A)は、通常、
アミン類との鎖伸長反応が完結する前に、あるいは、こ
の鎖伸長反応が完結してから、次の脱溶剤工程に移され
る。
【0035】水性ウレタン樹脂分散液(A)としては、
商品名としては、例えばスーパーフレックス410、同
左420、同左600、同左150、同左126、同左
107M、スーパーフレックスE―2500(以上、第
1工業製薬株式会社製、商品名)などのエマルションが
挙げられる。
【0036】水性ウレタン樹脂分散液(A)に配合して
使用される水性エポキシ樹脂としては、フィルム(I
I)が前記した条件を満足する限り特に制限されるもの
ではないが、具体例として、テナコールEX−611、
EX−612、EX−614、EX−614B、EX−
512、EX−521、EX−421、EX−313、
EX−314、EX−810、EX−811、EX−8
50、EX−851、EX−821、EX−830、E
X−832、EX−841、EX−861、EX−91
1、EX−941、EX−920(以上すべて、ナガセ
ケムテック株式会社製、商品名)などの多官能水性エポ
キシ樹脂;テナコールEX−145、EX−171(以
上すべてナガセケムテック株式会社製、商品名)などの
1官能水性エポキシ樹脂;などがあげられる。その配合
量は、水性ウレタン樹脂エマルションの樹脂固形分10
0重量部に対して1〜50重量部、好ましくは2〜40
重量部の範囲である。
【0037】水性ウレタン樹脂分散液(A)には必要に
より補助配合剤を含有させることができる。補助配合剤
としては、たとえば無機充填剤、有機改質剤、安定剤、
可塑剤、界面活性剤、消泡剤、架橋剤、着色剤、紫外線
吸収剤、紫外線安定剤、その他添加剤などが挙げられ
る。
【0038】無機充填剤としては、炭酸カルシウム、シ
リカ、タルク、ガラス繊維、チタン酸カリウムウイスカ
ーなどが挙げられる。有機改質剤としてはフッ素樹脂系
粉末、アクリル樹脂系粉末、シリコーン樹脂系粉末、ポ
リアミド樹脂系粉末、ウレタン樹脂系粉末などが挙げら
れる。安定剤としてはヒンダードフェノール系、ヒドラ
ジン系、燐系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール
系、オキザリックアシッドアニリド系、ヒンダードアミ
ン系などが挙げられる。これら安定剤は耐候性の向上や
耐熱劣化防止のための添加剤である。
【0039】可塑剤としてはジブチルフタレート、ジオ
クチルフタレートなどが挙げられる。界面活性剤(整泡
剤など)としてはシロキサンオキシアルキレンブロック
共重合体などのシリコーン系整泡剤が挙げられる。消泡
剤としてはジメチルシロキサン系などのシリコーン系の
ものが挙げられる。架橋剤としてはアミノ樹脂[メチロ
ール化および/またはアルコキシ化(メチル〜ブチル)
された尿素、メラミンなど]、エポキシ化合物[ビスフ
ェノールA型グリシジルエーテル、水添ビスフェノール
A型グリシジルエーテル、エチレングリコール〜ポリエ
チレングリコールグリシジルエーテル、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、ソルビトールなどのグリシジル
エーテルグリセリン、トリメチロールプロパン、ソルビ
トールなどにアルキレンオキシド(炭素数2〜3)を付
加させたもののグリシジルエーテルなど]、ポリエチレ
ン尿素化合物(ジフェニルメタン−ビス−4,4’−
N,N’−エチレン尿素など)、ブロックイソシアネー
ト系(たとえばトリメチロ−ルプロパン1モルとヘキサ
メチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、またはトルエンジイソシアネート3モルから合成さ
れるアダクト体;ヘキサメチレンジイソシアネートの水
変性物、イソホロンジイソシアネートおよびヘキサメチ
レンジイソシアネートの3量化物などをフェノール、メ
チルエチルケトオキシム、ε−カプロラクタムなどでマ
スキングしたブロックイソシアネートなど)、水性ポリ
イソシアネート系(例えばポリオキシアルキレン[炭素
数2〜4]ポリオールとポリイソシアネートとの反応
物)などが挙げられる。
【0040】着色剤としては、直接染料、酸性染料、塩
基性染料、反応性染料、金属錯塩染料などの染料:カ−
ボンブラック、酸化チタン、酸化クロム、酸化亜鉛、酸
化鉄、マイカ、紺青などの無機顔料およびカップリング
アゾ系、縮合アゾ系アンスラキノン系、ペリレン系、キ
ナクリドン系、チオインジゴ系、ジオキサジン系、フタ
ロシアニン系などの有機顔料、メタリック顔料、パール
顔料などがあげられる。染料は樹脂100重量部(固形
分)に対して通常0〜50重量部、好ましくは2〜20
重量部、顔料は通常0〜200重量部、好ましくは2〜
150重量部の範囲である。
【0041】着色剤は、通常の攪拌だけによる混合でも
よいし、分散混合装置(ボールミル、ニーダー、サンド
グラインダー、ロールミル、フラットストーンミルな
ど)を用いて分散混合することによって得ることもでき
る。混合する順序はどの順序でもよい。
【0042】その他添加剤としては難燃剤、揺変剤、帯
電防止剤、殺菌剤等が挙げられる。
【0043】補助配合剤の添加量は樹脂組成物の重量固
形分に対して重量基準で、無機充填剤および有機改質剤
は通常0〜170%、好ましくは0〜150%、安定剤
は通常0〜20%、好ましくは0〜10%、可塑剤は通
常0〜100%、好ましくは0〜50%、界面活性剤は
通常0〜20%、好ましくは0〜10%、消泡剤およ
び、その他の添加剤は通常0〜20%、好ましくは0〜
10%、架橋剤は通常0〜50%、好ましくは0〜40
%である。これらの補助配合剤は通常の攪拌だけによる
混合でもよいし、分散混合装置(ボールミル、ニーダ
ー、サンドグラインダー、ロールミル、フラットストー
ンミルなど)を用いて分散混合することによって得るこ
ともできる。混合する順序はどの順序でもよい。
【0044】機能性ウレタン樹脂フィルムの膜厚は、特
に限定されないが、通常5〜500μm、好ましくは1
0〜250μmである。
【0045】本発明の機能性ウレタン樹脂フィルムは、
離型性フィルム表面に、上記水性ウレタン樹脂分散液
(A)、または該水性ウレタン樹脂分散液(A)および
水性エポキシ樹脂を塗装して機能性ウレタン樹脂フィル
ムを形成させ、次いで必要に応じて離型性フィルムを剥
離することにより製造できる。
【0046】離型性フィルムとしては、例えば、粘着
剤、接着剤が容易に剥離できるものであれば特に制限な
しに従来から公知のもの、例えば、ポリエチレンテレフ
タレートシート等のプラスチックシート類や紙、布、プ
ラスチックシートに離型剤(シリコン、ワックス、フッ
素等)処理を施したものが一般的に使用できる。該離型
性層の厚みは、約10〜1000μm、好ましくは約2
0〜500μmの範囲が好適である。
【0047】塗布方法はスプレー塗装、刷毛塗り、コテ
塗り、ロール塗り、流し塗りおよび浸漬法ナイフコ−タ
−、グラビアコ−タ−、スクリ−ン印刷、リバ−スロ−
ルコ−タ−、などがある。乾燥は室温ないし加温(たと
えば40〜270℃で10秒〜60分)で行うことがで
きる。
【0048】第1発明の機能性ウレタン樹脂フィルム
は、フィルム単独もしくは粘着剤もしくは接着剤などの
接合剤を片面もしくは両面に塗装した粘着性や接着性の
フィルムとして使用することができる。
【0049】かかる接合剤としては、例えば、硬化剤を
含有する、ビスフェノ−ル型エポキシ樹脂、レゾ−ル型
エポキシ樹脂、アクリル樹脂、アミノプラスト樹脂、ポ
リエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリシロキサン樹脂、
(イソ)ブチレン樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹
脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共共重合体、合成ゴム、天
然ゴムなどから選ばれた1又は2種以上の樹脂を含む熱
硬化性又は熱可塑性の接着剤及び粘着剤などがあげられ
る。さらに、2,4,6−トリメルカプト−S−トリア
ジン、2−ジブチルアミノ−4,6−ジメメルカプト−
S−トリアジン、2,4,6−トリメルカプト−S−ト
リアジン−モノソヂウムソルト、2,4,6−トリメル
カプト−S−トリアジン−トリソヂウムソルトなどのト
リアジンチオ−ル系化合物も接着剤として使用すること
ができる。これらの接合剤としては、種類に応じて、感
圧性粘着剤、感熱接着剤、硬化タイプの接着剤として使
用することができる。
【0050】接合剤層の膜厚は、通常1〜100μm、
特に5〜50μmの範囲が好ましい。
【0051】第1発明の機能性ウレタン樹脂フィルムに
は、硬化型、非硬化型の塗料、インキ、接着剤などの組
成物を塗布することができる。該組成物は無溶剤液状
型、粉末状、有機溶剤型、水性、非水分散系などいずれ
の形態であっても構わない。また、これらの組成物によ
り形成される層は1層であっても2種以上が積層された
複層であっても構わない。
【0052】該組成物はクリヤータイプであっても着色
剤(着色顔料、着色雲母、メタリック顔料等)を含有す
る着色タイプのいずれのタイプであっても構わない。ま
た、クリヤータイプと着色タイプの塗料が複層になるよ
うに塗装することもできる。
【0053】このような複層塗膜の形成方法は、従来か
ら周知の方法、例えば、1層目を形成する塗料を塗装し
た後、該1層目が未架橋(中間層が非架橋タイプでは未
乾燥)の塗膜表面に、2層目を形成する塗料を塗装した
後、両塗膜を同時に架橋(中間層が非架橋タイプでは乾
燥)させる方式、いわゆる2コート1ベーク方式によ
り、また、基材に1層目を形成する塗料を塗装した後、
該塗膜を架橋(中間層が非架橋タイプでは乾燥)させた
後、この架橋塗膜表面に2層目を形成する塗料を塗装し
た後、次いで2層目の塗膜を架橋させる方式、いわゆる
2コート2ベーク方式により、また同様にして3コート
1ベーク方式、3コート2ベーク方式により複層塗膜を
形成することができる。
【0054】第1発明の機能性ウレタン樹脂フィルム
は、離型性フィルムを使用した場合にはこのものを剥離
した後、PVC、アクリル、ポリカーボネートをはじめ
とする各種プラスチックのフィルム、鋼板、板材等(以
下基材とする)に接合剤層面側を加圧、加熱などにより
貼り合わせることによって、耐候性、耐光性、耐湿性、
耐熱性、耐汚染性、撥水性、耐沸騰水性等の機能を基材
表面に付与し、内装建材、外装建材、装飾品、包装用、
保護膜、案内、掲示、マーキング、保存用、自動車サッ
シュ用黒テープ、サイドガーニッシュ、エンブレム、デ
ザインストライプ、ドアモール等広範囲な用途に利用で
きる。
【0055】また、第1発明の接合剤層を有さない機能
性ウレタン樹脂フィルムは、離型性フィルムを剥離した
後、機能性ウレタン樹脂フィルム面が基材表面に面する
ように、熱、又は熱をかけながら圧力により接合させる
ことができる。
【0056】また、第1発明において、機能性ウレタン
樹脂フィルムを、加熱により成型させながら立体面を有
する基材表面に接合させることもできる。また、加熱に
よる成型は、例えば金型や真空成型などの成型機を使用
して行うことができる。これらの成型は従来から公知の
方法により行うことができる。成型加工温度は、機能性
ウレタン樹脂フィルム及びプラスチック材料の種類に応
じて適した温度を設定すれば良い。
【0057】また、第1発明の機能性ウレタン樹脂フィ
ルムは、例えば、機能性ウレタン樹脂フィルム/基材、
基材/機能性ウレタン樹脂フィルム/基材、基材/機能性
ウレタン樹脂フィルム等の如き積層体、及びこれらの組
合せによる積層体として使用することができる。機能性
ウレタン樹脂フィルムの接合においては熱によるラミネ
ートかもしくは接合剤によるラミネートにより接合する
ことができる。
【0058】以下、第2発明について説明する。
【0059】第2発明のフィルムは、必要に応じて設け
られる離型性層(I)、粘着剤もしくは接着剤で形成さ
れた接合剤層(II)、水性ウレタン樹脂分散液
(A)、または該水性ウレタン樹脂分散液(A)および
水性エポキシ樹脂で形成され、そして形成された層が、
それ自体実質的に粘着性がなく、引張り破断伸び率(長
さ30mm、幅10mm、厚み0.05mmの試料で−10
℃において引張速度200mm/分で測定したときの値)
が50〜1000%の範囲であるウレタン樹脂層(II
I)を順次積層してなる機能性フィルムである積層フィ
ルム(第1積層フィルム)、あるいは離型性層(I)及
び上記したウレタン樹脂層(III)を順次積層してな
る機能性フィルムである積層フィルム(第2積層フィル
ム)である。
【0060】必要に応じて設けられる離型性層(I)
は、機能性フィルムの貯蔵(積み重ね、巻きもの等)や
取り扱いを容易にさせるために使用することができ、こ
のものは機能性フィルムを使用するにあたっては剥離さ
れ最終的に貼付された機能性フィルムには残らないもの
である。この様な層としては、例えば粘着剤、接着剤が
容易に剥離できるものであれば特に制限なしに従来から
公知のもの、例えばポリエチレンテレフタレートシート
等のプラスチックシート類や紙、布、プラスチックシー
トに離型剤(シリコン、ワックス、フッ素等)処理を施
したものが一般的に使用できる。該離型性層の厚みは、
約10〜1000μm、好ましくは約20〜500μm
の範囲が好適である。
【0061】粘着剤もしくは接着剤で形成された接合剤
層(II)は、第2発明の機能性フィルムを被着体に貼
り付けるための接合剤である。かかる接着剤としては、
例えば、硬化剤を含有する、ビスフェノ−ル型エポキシ
樹脂、レゾ−ル型エポキシ樹脂、アクリル樹脂、アミノ
プラスト樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリ
シロキサン樹脂、(イソ)ブチレン樹脂、酢酸ビニル樹
脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共共重合
体、合成ゴム、天然ゴムなどから選ばれた1又は2種以
上の樹脂を含む熱硬化性又は熱可塑性の接着剤及び粘着
剤などがあげられる。さらに、2,4,6−トリメルカ
プト−S−トリアジン、2−ジブチルアミノ−4,6−
ジメメルカプト−S−トリアジン、2,4,6−トリメ
ルカプト−S−トリアジン−モノソヂウムソルト、2,
4,6−トリメルカプト−S−トリアジン−トリソヂウ
ムソルトなどのトリアジンチオ−ル系化合物も接着剤と
して使用することができる。これらの接合剤としては、
種類に応じて、感圧性粘着剤、感熱接着剤、硬化タイプ
の接着剤として使用することができる。
【0062】接合剤層(II)の膜厚は、通常1〜10
0μm、特に5〜50μmの範囲が好ましい。
【0063】ウレタン樹脂層(III)は、水性ウレタ
ン樹脂分散液(A)、または該水性ウレタン樹脂分散液
(A)および水性エポキシ樹脂で形成され、そして形成
された層が、それ自体実質的に粘着性がなく、引張り破
断伸び率(長さ30mm、幅10mm、厚み0.05mmの
試料で−10℃において引張速度200mm/分で測定し
たときの値)が50〜1000%の範囲のである。
【0064】第2発明のウレタン樹脂層(III)は、第
1発明の機能性ウレタン樹脂フィルムと同様なフィルム
であり、その説明も第1発明の機能性ウレタン樹脂フィ
ルムのそれと同様なので省略する。
【0065】ウレタン樹脂層(III)の膜厚は種々変え
ることが出来るが、通常5〜500μm、好ましくは1
0〜250μmである。塗布方法はスプレー塗装、刷毛
塗り、コテ塗り、ロール塗り、流し塗りおよび浸漬法ナ
イフコ−タ−、グラビアコ−タ−、スクリ−ン印刷、リ
バ−スロ−ルコ−タ−、などがある。乾燥は室温ないし
加温(たとえば40〜270℃で10秒〜60分)で行
うことができる。
【0066】上記した第2発明の機能性フィルムは、必
要に応じて設けられる離型性層(I)及び粘着剤もしく
は接着剤で形成された接合剤層(II)を有する接合フ
ィルムの該接合剤層表面に、上記水性ウレタン樹脂分散
液(A)、または該水性ウレタン分散液(A)および水
性エポキシ樹脂を塗装、乾燥することにより製造でき
る。
【0067】また、第2発明のフィルムは、別の態様に
おいて、上記した離型性層(I)及び上記したウレタン
樹脂層(III)を順次積層してなることを特徴とする
機能性フィルムよりなる積層フィルムである。該離型性
層(I)及びウレタン樹脂層(III)は上記したと同
様のものが挙げられる。また、これらの膜厚、塗装方法
なども上記したと同様の方法が提供できる。
【0068】また、上記した第2発明の機能性フィルム
は、離型性層(I)表面に上記した塗装方法で水性ウレ
タン樹脂分散液(A)を塗装することにより製造でき
る。
【0069】第2発明の機能性フィルムは、ウレタン樹
脂層(III)の表面に、硬化型、非硬化型の塗料、イ
ンキ、接着剤などの組成物を塗布することが好ましい。
該組成物は無溶剤液状型、粉末状、有機溶剤型、水性、
非水分散系などいずれの形態であっても構わない。ま
た、これらの組成物により形成される層は1層であって
も2種以上が積層された複層であっても構わない。該組
成物はクリヤータイプであっても着色剤(着色顔料、着
色雲母、メタリック顔料等)を含有する着色タイプのい
ずれのタイプであっても構わない。また、クリヤータイ
プと着色タイプの塗料が複層になるように塗装すること
もできる。
【0070】このような複層塗膜の形成方法は、従来か
ら周知の方法、例えば、1層目を形成する塗料を塗装し
た後、該1層目が未架橋(中間層が非架橋タイプでは未
乾燥)の塗膜表面に、2層目を形成する塗料を塗装した
後、両塗膜を同時に架橋(中間層が非架橋タイプでは乾
燥)させる方式、いわゆる2コート1ベーク方式によ
り、また、基材に1層目を形成する塗料を塗装した後、
該塗膜を架橋(中間層が非架橋タイプでは乾燥)させた
後、この架橋塗膜表面に2層目を形成する塗料を塗装し
た後、次いで2層目の塗膜を架橋させる方式、いわゆる
2コート2ベーク方式により、また同様にして3コート
1ベーク方式、3コート2ベーク方式により複層塗膜を
形成することができる。
【0071】第2発明の接合剤層(II)を有する機能
性フィルムは、離型性層(I)を使用した場合にはこの
ものを剥離した後、PVC、アクリル、ポリカーボネー
トをはじめとする各種プラスチックのフィルム、鋼板、
板材等(以下被着体とする)に接合剤層(II)面側を
加圧、加熱などにより貼り合わせることによって、耐候
性、耐光性、耐湿性、耐熱性、耐汚染性、撥水性、耐沸
騰水性等の機能を被着体表面に付与し、内装建材、外装
建材、装飾品、包装用、保護膜、案内、掲示、マーキン
グ、保存用、自動車サッシュ用黒テープ、サイドガーニ
ッシュ、エンブレム、デザインストライプ、ドアモール
等広範囲な用途に利用できる機能性のあるフィルムにあ
る。
【0072】また、第2発明の接合剤層(II)を有さ
ない機能性フィルムは、離型性層(I)を剥離した後、
ウレタン樹脂層(III)面が被着体表面に面するよう
に、熱、又は熱をかけながら圧力により接合させること
ができる。
【0073】また、第2発明において、機能性フィルム
を、加熱により成型させながら立体面を有する被着体表
面に接合させることもできる。また、加熱による成型
は、例えば金型や真空成型などの成型機を使用して行う
ことができる。これらの成型は従来から公知の方法によ
り行うことができる。
【0074】成型加工温度は、機能性フィルム及びプラ
スチック材料の種類に応じて適した温度を設定すれば良
い。
【0075】また、成型加工は、例えば、未架橋前の機
能性フィルムを接合剤(I)層面がプラスチック成型品
の外面に接するように、機能性フィルムを同時に成型加
工したのち、機能性フィルムを架橋させることも可能で
ある。
【0076】以下第3発明について説明する。
【0077】第3発明のフィルムは、3種類以上の樹脂
フィルムを積層してなるフィルムであって、上記フィル
ム(IV)が架橋性樹脂塗料(B)、及び下層が粘着剤も
しくは接着剤で形成された接合剤層(VI)であり、そし
て該層(IV)と層(VI)との間に、自体実質的に粘着性
がなく、引張り破断伸び率(長さ30mm、幅10mm、厚
み0.05mmの試料で−10℃において引張速度20
0mm/分で測定したときの値)が50〜1000%の範
囲であって水性ウレタン樹脂分散液(A)、または該水
性ウレタン分散液(A)および水性エポキシ樹脂よりな
るよりなる熱可塑性樹脂(C)で形成されたフィルム
(V)を必須として含有する塗工フィルムである積層フ
ィルム(第3積層フィルム)、あるいはプラスチックフ
ィルムに感圧性粘着剤を積層してなるアプリケーション
フィルム層(D)、上記上層フィルム(IV)、上記フィ
ルム(V)、上記接合剤層(VI)及び離型性フィルム層
(E)を順次積層してなる転写可能な塗工フィルムであ
る積層フィルム(第4積層フィルム)である。
【0078】第3発明で使用する上層フィルム(IV)
は、本発明の塗工フィルムである複層フィルムの最上層
を構成するフィルムであり、従来から公知の架橋性樹脂
塗料(B)を用いて得られるフィルムが使用できる。
【0079】架橋性樹脂塗料(B)としては、例えば、
アミノ硬化性樹脂塗料、イソシアネート硬化性樹脂塗
料、酸エポキシ硬化性樹脂塗料、加水分解性シラン硬化
性樹脂塗料、水酸基エポキシ基硬化性樹脂塗料、ヒドラ
ジン硬化性樹脂塗料、酸化重合型硬化性樹脂塗料、光
(熱)ラジカル重合型樹脂塗料、光(熱)カチオン重合
型樹脂塗料及びこれらの2種以上の組合せによる硬化性
樹脂塗料が挙げられる。
【0080】架橋性樹脂塗料(B)には、必要に応じて
従来から塗料に配合される添加剤、例えば、着色顔料、
体質顔料、メタリック顔料、着色パール顔料、流動性調
整剤、ハジキ防止剤、垂れ止め防止剤、紫外線吸収剤、
酸化防止剤、紫外線安定剤、つや消し剤、艶出し剤、防
腐剤、硬化促進剤、硬化触媒、擦り傷防止剤、消泡剤、
溶媒等を特に制限なしに使用することができる。
【0081】架橋性樹脂塗料(B)の形態は、架橋性樹
脂を使用した粉体塗料、架橋性樹脂の液状樹脂を使用し
た無溶剤型塗料(架橋性もしくは非架橋性の樹脂をラジ
カル重合性モノマーに溶解もしくは分散した無溶剤型塗
料も含む)、架橋性樹脂を水に溶解もしくは分散した水
性塗料、及び架橋性樹脂を有機溶剤に溶解もしくは分散
した有機溶剤型塗料(非水分散型塗料も含む)等のいず
れの形態であっても構わない。
【0082】フィルム(IV)の乾燥膜厚は、1μm〜2
00μm、特に20μm〜80μmの範囲が好ましい。
1μm未満になると、耐候性、耐溶剤性、鮮鋭性が低下
し、一方、200μmを超えると、塗工フィルムが脆弱
になるので好ましくない。
【0083】架橋性樹脂塗料(B)により形成されたフ
ィルム(IV)は、架橋性樹脂に含まれる官能基の一部も
しくは全部が反応したものである。また、フィルム(I
V)の架橋の程度は、例えば、下記したゲル分率が50
〜100重量%の範囲のものが好ましい。
【0084】ゲル分率:フリーのフィルムをはがしとり
300メッシュのステンレススチール製の網状容器に入
れソックスレー抽出器でアセトン溶媒を用いて還流温度
で2時間抽出させた後、次式に従ってゲル分率の算出を
行なった。
【0085】ゲル分率(%)=(抽出した後の重量/抽
出前の試料の重量)×100 アミノ硬化性樹脂塗料:該塗料としては、例えば、水酸
基などの架橋性官能基を有する、アクリル樹脂、ビニル
樹脂、ポリエステル樹脂などの基体樹脂と、架橋剤とし
てのアミノ樹脂からなる組成物があげられる。
【0086】アクリル樹脂及びビニル樹脂としては、カ
ルボキシル基含有重合性単量体(必要に応じて使用でき
る、特に水性塗料として使用する場合に配合される)、
水酸基含有重合性単量体及びその他の重合性単量体を共
重合せしめて得られる、10〜200mgKOH/g、
好ましくは25〜70mgKOH/gの範囲内の水酸基
価を有するものが使用できる。
【0087】カルボキシル基含有重合性単量体は1分子
中にカルボキシル基と重合性不飽和結合を有する化合物
であり、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、イタコン酸、クロトン酸などがあげられる。水酸基
含有重合性単量体は1分子中に水酸基と重合性不飽和結
合を有する化合物であり、例えば、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)
アクリレート等の(メタ)アクリル酸の炭素原子数1〜
8個のヒドロキシアルキルエステルなどがあげられる。
【0088】その他の重合性単量体は、カルボキシル基
含有重合性単量体及び水酸基含有重合性単量体と共重合
可能な、1分子中に重合性不飽和結合を有する化合物で
あり、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキ
シル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレ
ート、ステアリル(メタ)アクリレート、アクリル酸デ
シル等の(メタ)アクリル酸の炭素原子数1〜24個の
アルキル又はシクロアルキルエステル;(メタ)アクリ
ルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エ
チル(メタ)アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミ
ド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ブト
キシメチルアクリルアミド等の官能性(メタ)アクリル
アミド;グリシジル(メタ)アクリレート、グリシジル
(メタ)アクリルアミド、アリルグリシジルエーテル等
のグリシジル基含有ビニル単量体;スチレン、ビニルト
ルエン、プロピオン酸ビニル、α−メチルスチレン、酢
酸ビニル、(メタ)アクリロニトリル、ビニルプロピオ
ネート、ビニルピバレート、ベオバモノマー(シェル化
学製品)等のビニル単量体などがあげられる。上記アク
リル樹脂又はビニル樹脂は一般に5000〜40000
の範囲内の数平均分子量を有することができる。
【0089】ポリエステル樹脂としては、例えば、多価
アルコール及び多塩基酸をエステル化反応させてなるポ
リエステル樹脂が挙げられる。
【0090】多価アルコールは1分子中に2個以上のア
ルコール性水酸基を有する化合物であり、例えば、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、プロピレング
リコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、2,2
−ジメチルプロパンジオール、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトールなどがあげられ
る。多塩基酸は1分子中に2個以上のカルボキシル基を
有する化合物であり、例えば、フタル酸、イソフタル
酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、マ
レイン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、トリメ
リット酸、ピロメリット酸、これらの無水物などがあげ
られる。さらに、これらの多価アルコールと多塩基酸の
エステル化反応において、必要に応じて、アルコール成
分の一部として一価アルコール、グリシジル基を有する
モノエポキシ化合物を使用し及び/又は酸成分の一部と
して安息香酸やt−ブチル安息香酸などの一塩基酸を使
用することができる。また、ポリエステル樹脂は、ヒマ
シ油、桐油、サフラワー油、大豆油、アマニ油、トール
油、ヤシ油などの油成分又はそれらの脂肪酸で変性され
たポリエステル樹脂も包含される。これらのポリエステ
ル樹脂は一般に500〜10000の範囲内の数平均分
子量を有することができる。
【0091】ポリエステル樹脂は10〜200mgKO
H/g、好ましくは25〜70mgKOH/gの範囲内
の水酸基価を有することができる。
【0092】アミノ樹脂架橋剤は加熱により基体樹脂と
反応して三次元の硬化した塗膜を形成する。かかるアミ
ノ樹脂として、例えば、メラミン、ベンゾグアナミン、
尿素、ジシアンジアミドなどとホルムアルデヒドとの縮
合又は共縮合によって得られるものがあげられ、さらに
このものを炭素数1〜8のアルコール類で変性したもの
やカルボキシル基含有アミノ樹脂等も使用することがで
きる。これらのアミノ樹脂は、通常、アミノ基1当量に
対してホルムアルデヒド約0.5〜約2当量をpH調節
剤(例えば、アンモニア、水酸化ナトリウム、アミン
類)を使用し、アルカリ性又は酸性にてそれ自体既知の
方法により反応させることによって製造することができ
る。
【0093】アミノ硬化性樹脂塗料を有機溶剤系として
使用する場合には、上記した樹脂を有機溶剤に溶解もし
くは分散することにより得られる。有機溶剤としては、
例えば、ヘプタン、トルエン、キシレン、オクタン、ミ
ネラルスピリット等の炭化水素系溶媒、酢酸エチル、酢
酸n−ブチル、酢酸イソブチル、メチルセロソルブアセ
テート、ブチルカルビトールアセテート等のエステル系
溶媒、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
ジイソブチルケトン等のケトン系溶媒、メタノール、エ
タノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec
−ブタノール、イソブタノール等のアルコール系溶媒、
n−ブチルエーテル、ジオキサン、エチレングリコール
モノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル等のエーテル系の溶媒等を使用できる。
【0094】また、水性として使用する場合には、酸モ
ノマーにより酸基を導入した(通常、5〜300mgK
OH/g、好ましくは100mgKOH/gの範囲内の
酸価)アクリル樹脂やポリエステル樹脂を中和剤で中和
した樹脂を水に溶解もしくは分散することにより得られ
る。
【0095】中和剤としては、例えば、アンモニア又は
トリエチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン、ジメチルアミノエタ
ノールなどのアミン類又は水酸化ナトリウムなどのアル
カリ金属の水酸化物などの塩基性物質を用いて中和し、
この後、適当な固形分にするため水および必要に応じ水
と相溶性のある有機溶剤を添加し、水希釈される。
【0096】また、上記した以外に水性アクリル樹脂
は、例えば、イオン性又は非イオン性の低分子又は高分
子界面活性物質、水溶性樹脂などを分散安定剤として用
い、上記の重合性単量体を水性媒体中でそれ自体既知の
方法で乳化重合することによって製造することができ
る。
【0097】アミノ樹脂の配合割合(固形分換算)は、
水酸基含有樹脂固形分100重量部に対して約10〜2
00重量部、好ましくは20〜100重量部の範囲であ
る。 イソシアネート硬化性樹脂塗料:該塗料としては、例え
ば、水酸基などの架橋性官能基を有する、上記したと同
様のアクリル樹脂、ビニル樹脂、ポリエステル樹脂など
の基体樹脂と、架橋剤としての(ブロック)ポリイソシ
アネート化合物からなる組成物があげられる。
【0098】ポリイソシアネート化合物としてはフリー
のイソシアネート化合物であってもよいし、ブロックさ
れたイソシアネート化合物でもよい。フリーのイソシア
ネート基を有するポリイソシアネート化合物としては、
ヘキサメチレンジイソシアネート、もしくはトリメチル
ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシア
ネート類、キシレンジイソシアネート、もしくはイソホ
ロンジイソシアネート等の環状脂肪族ジイソシアネート
類、トリレンジイソシアネートもしくは4,4′−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネ
ート類等の有機ジイソシアネートそれ自体、又はこれら
の各有機ジイソシアネートの過剰量と多価アルコール、
低分子量ポリエステル樹脂もしくは水等との付加物、あ
るいは上掲した各有機ジイソシアネート同志の重合体、
更にはイソシアネート・ビゥレット体等が挙げられる
が、それらの代表的な市販品の例としては「バーノック
D−750、−800、DN−950、−970もしく
は15−455」(以上、大日本インキ化学工業(株)
製品)、「ディスモジュールL、N、HL、もしくはN
3390」(西ドイツ国バイエル社製品)、「タケネー
トD−102、−202、−110もしくは−123
N」(武田薬品工業(株)製品)、「コロネートEH、
L、HLもしくは203」(日本ポリウレタン工業
(株)製品)又は「デゥラネート24A−90CX」
(旭化成工業(株)製品)等が挙げられる。ブロックさ
れたイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合
物としては、上記、フリーのイソシアネート基を有する
ポリイソシアネート化合物をオキシム、フェノール、ア
ルコール、ラクタム、マロン酸エステル、メルカプタン
等の公知のブロック剤でブロックしたものが挙げられ
る。これらの代表的な市販品の例としては「バーノック
D−550」(大日本インキ化学工業(株)製品)、
「タケネートB−815−N」(武田薬品工業(株)製
品)、「アディトールVXL−80」(西ドイツ国ヘキ
スト社製品)又は「コロネート2507」[(日本ポリ
ウレタン工業(株)製品)等が挙げられる。
【0099】上記(ブロック)ポリイソシアネート化合
物架橋剤の配合割合は、塗膜が硬化し十分な性能を有す
るように配合すればよいが、水酸基含有樹脂/架橋剤の
比率は重量比で80/20〜50/50の範囲がよい。
【0100】該塗料は、上記した樹脂を上記した有機溶
剤に溶解もしくは分散することにより得られる有機溶剤
系塗料として使用することができる。また、酸モノマー
により酸基を導入した(通常、5〜300mgKOH/
g、好ましくは100mgKOH/gの範囲内の酸価)
アクリル樹脂やポリエステル樹脂の酸基を上記中和剤で
中和した樹脂を水に溶解もしくは分散することにより得
られる水性塗料として使用することができる。
【0101】酸エポキシ硬化性樹脂塗料:該塗料として
は、例えば、エポキシ樹脂基体と、架橋剤としてのポリ
カルボン酸化合物からなる組成物があげられる。
【0102】該エポキシ樹脂としては、例えば、従来か
ら公知の1分子中に少なくとも1個のエポキシ基を有す
るエポキシ樹脂[例えば、エポキシ基を含有するラジカ
ル重合性モノマー(例えば、(3,4−エポキシシクロ
ヘキシルメチル(メタ)アクリレート)、グリシジル
(メタ)アクリレート等)の単独ラジカル重合体、該モ
ノマーとその他のラジカル重合性モノマー(例えば(メ
タ)アクリル酸の炭素数1〜24のアルキル又はシクロ
アルキルエステル、スチレン等)との共重合体、エポリ
ードGT300(ダイセル化学工業(株)社製、商品
名、3官能脂環式エポキシ樹脂)、エポリードGT40
0(ダイセル化学工業(株)社製、商品名、4官能脂環
式エポキシ樹脂)、EHPE(ダイセル化学工業(株)
社製、商品名、3官能脂環式エポキシ樹脂)、ビスフェ
ノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ε
−カプロラクタム変性ビスフェノール型エポキシ樹脂、
ポリビニルシクロヘキセンジエポキサイド等]をポリカ
ルボン酸で変性してなるものが挙げられる。
【0103】ポリカルボン酸としては、例えば、ポリカ
ルボン酸樹脂(アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂
等)、ポリカルボン酸化合物(例えば、アジピン酸、セ
バシン酸、フタール酸等)等が挙げられる。
【0104】該エポキシ樹脂は、数平均分子量約500
〜20000、特に700〜10000の範囲が好まし
い。また、1分子中に平均2個以上のエポキシ基を有す
ることが好ましい。
【0105】該酸エポキシ硬化性樹脂塗料は、上記有機
溶剤に溶解もしくは分散して有機溶剤系塗料として、ま
たカルボキシル基を上記した上記中和剤で中和したもの
を水分散した水性塗料として使用することができる。
【0106】また、該塗料に必要に応じて下記加水分解
性シラン化合物や樹脂を配合して使用することができ
る。
【0107】加水分解性シラン硬化性樹脂塗料:該塗料
としては、加水分解性シラン基及び/又はヒドロキシシ
ラン基含有化合物は1分子中に少なくとも2個の加水分
解性シラン基又はヒドロキシシラン基、又は少なくとも
1個以上の加水分解性シラン基及びヒドロキシシラン基
を含むシラン化合物を含有する塗料である。シラン化合
物としては、ジメトキシジメチルシラン、ジメトキシジ
エチルシラン等のジアルコキシシラン類;トリメトキシ
メチルシラン、トリメトキシエチルシラン等のトリアル
コキシシラン類;テトラメトキシシラン、テトラエトキ
シシラン等のテトラアルコキシシラン類;ビニルトリエ
トキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリ
ス(メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロイルオ
キシプロピルトリメトキシシラン、2−スチリルエチル
トリメトキシシラン等のビニルシラン類;β−(3,4
−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン等のエ
ポキシシラン類;γーメルカプトプロピルトリメトキシ
シラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−クロ
ロプロピルメチルジメトキシシラン、メチルトリクロロ
シラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシ
ラン等のその他のシラン類、これらのシラン化合物の縮
合物及びビニルシラン類のラジカル(共)重合体等が包
含される。
【0108】該加水分解性シラン硬化性樹脂塗料は、上
記有機溶剤に溶解もしくは分散して有機溶剤系塗料とし
て、またそのままもしくは共重合体中にカルボキシル基
を導入(上記したカルボキシル基含有不飽和モノマーを
使用したもの)し導入したカルボキシル基を上記した中
和剤で中和したものを水分散した水性塗料として使用す
ることができる。
【0109】水酸基エポキシ基硬化性樹脂塗料:該塗料
としては、水酸基を有する樹脂と脂環式骨格および/ま
たは有橋脂環式骨格にエポキシ基が直接結合した構造の
エポキシ基含有官能基を1分子あたり平均2個以上、好
ましくは3個以上有するエポキシ樹脂を硬化性樹脂成分
として含有する塗料である。
【0110】水酸基を有する樹脂としては、例えば、上
記アミノ硬化性樹脂塗料に記載した水酸基などの架橋性
官能基を有する、アクリル樹脂、ビニル樹脂、ポリエス
テル樹脂などの基体樹脂以外に、例えば、アルカノール
アミンにより導入された水酸基や、エポキシド化合物中
に導入されたカプロラクトンの開環物、エポキシ樹脂
(ビスフェノールーエピクロルヒドリン反応物等)中の
2級水酸基などがあげられる。
【0111】水酸基の含有量は、水酸基当量で20〜
5,000、特に100〜1,000の範囲内が好まし
く、特に第1級水酸基当量は200〜1,000の範囲
内にあることが望ましい。水酸基を有する樹脂はカチオ
ン性基を有することができる。このカチオン性基により
水性化が可能となる。このカチオン性基は、例えば、エ
ポキシ基とカチオン化剤(アミン化合物等)との反応に
より形成できる。
【0112】エポキシ樹脂成分における該エポキシ基含
有官能基は、脂環式骨格および/または有橋脂環式骨格
とエポキシ基とからなり、脂環式骨格は、4〜10員、
好ましくは5〜6員の飽和炭素環式環または該環が2個
以上縮合した縮合環を含有し、また、有橋脂環式骨格
は、上記単環式または多環式環を構成する炭素原子2個
の間に直鎖状もしくは分岐鎖状のC1−6(好ましくは
C1−4)アルキレン基〔例えば−CH2−、−CH2C
H2−、−CH(CH3)−、−CH2(CH3)CH2−、
−C(CH3) 2−、−CH(C2H5)CH2−など〕の橋
(エンドメチレン、エンドエチレンなど)が結合した環
を含有するものである。エポキシ当量は通常、100〜
2,000、好ましくは150〜500、さらに好まし
くは150〜250の範囲内にあることができ、また、
数平均分子量は通常400〜100,000、好ましく
は700〜50,000、さらに好ましくは700〜3
0,000の範囲内にあるのが適当である。このような
エポキシ基含有官能基を1分子中に2個以上有するエポ
キシ樹脂[(B)成分]は、例えば、特公昭56−80
16号公報、特開昭57−47365号公報、特開昭6
0−166675号公報、特開昭63−221121号
公報、特開昭63−234028号公報などの文献に記
載されており、それ自体既知のものを使用することがで
きる。
【0113】ヒドラジン硬化性樹脂塗料:該塗料として
は、1分子中にヒドラジド基(−CO−NH−NH2)
を2個以上含有するポリヒドラジド化合物とカルボニル
基含有化合物との反応により架橋構造を作る塗料であ
る。
【0114】ポリヒドラジド化合物の代表的な具体例と
しては、例えば、カルボジヒドラジド等のジヒドラジ
ド、蓚酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク
酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン酸
ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、エイコ酸二酸
ジヒドラジドなどのC2〜40個の脂肪族カルボン酸ジ
ヒドラジド、フタル酸ジヒドラジド、テレフタル酸ジヒ
ドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、ピロメリット酸
ジヒドラジド、ピロメリト酸トリヒドラジド、ピロメリ
ット酸テトラヒドラジドなどの芳香族ポリヒドラジド、
及びマレイン酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラジド、
イタコン酸ジヒドラジドなどのモノオレフィン性不飽和
ジヒドラジド、ビスセミカルバジド、ポリアクリル酸ポ
リヒドラジド、1,3−ビス(ヒドラジ/カルボエチ
ル)−5−イソプロピルヒダントインなどのその他のポ
リヒドラジドなどが挙げられる。
【0115】ポリヒドラジド化合物の配合割合は、カル
ボニル基含有化合物の有するカルボニル基に対して0.
1〜2当量、好ましくは0.2〜1当量の範囲である。
【0116】カルボニル基含有化合物は下記カルボニル
基含有不飽和モノマーの重合体や必要に応じて上記した
その他のラジカル重合反応が可能な不飽和モノマーとの
共重合体が使用できる。
【0117】カルボニル基含有不飽和モノマーは、1分
子中に少なくとも1個のケト基又はアルデヒド基と1個
のラジカル重合可能な二重結合を有するモノマー、即ち
重合可能なモノオレフィン性不飽和のアルデヒド化合物
及びケト化合物である。代表的な具体例としては、例え
ば、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、アクロレイ
ン、ホルミルスチロール、(メタ)アクリルアミドピバ
リンアルデヒド、ダイアセトン(メタ)アクリレート、
アセトニル(メタ)アクリレート、2ーヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレートアセチルアセテート、ビニル
アルキルケトンなどが挙げられる。これらの中でもダイ
アセトン(メタ)アクリルアミドが好ましい。
【0118】酸化重合型硬化性樹脂塗料:該塗料として
は、従来から空気酸化重合により架橋する不飽和脂肪酸
を硬化成分として含有する塗料である。該塗料のヨウ素
価は35〜90の範囲が好ましい。ヨウ素価はJIS
K−0070の方法で測定する。ヨウ素価が30よりも
少ないと、酸化重合能力が不十分になり、硬化性が悪く
なる。逆にヨウ素価が100を超えると、塗料の貯蔵安
定性が悪くなる。
【0119】不飽和脂肪酸としては、天然または合成系
の不飽和脂肪酸がいずれも使用でき、例えば、桐油、ア
マニ油、ヒマシ油、脱水ヒマシ油、サフラワー油、トー
ル油、大豆油、ヤシ油から得られる不飽和脂肪酸が挙げ
られる。上記脂肪酸は、1種または2種以上を同時に使
用してよい。
【0120】該不飽和脂肪酸を使用した塗料の種類とし
ては、例えば、アルキド樹脂、エポキシ変性アルキド樹
脂等が挙げられる。
【0121】アルキド樹脂としては、例えば、上記乾性
油もしくは半乾性油を少なくとも1種類以上の多価アル
コールと良く攪拌しながら200〜250℃、10〜1
00分保持して得られる。必要によっては、その後多塩
基酸、多価アルコール等を加えた後200〜250℃で
反応させて得られる低分子量のアルキド樹脂であっても
良い。
【0122】使用できる多価アルコールとしてはエチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、数平均分子量150〜6000なるポリエチレン
グリコール或いはポリプロピレングリコール、又それ等
のモノアルキルエーテル、ネオペンチルグリコール、ジ
エチルプロパンジオール、エチルブチルプロパンジオー
ル、シクロヘキサンジメタノール、ブチレングリコー
ル、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、水添ビスフ
ェノールA、ビスフェノールAのエチレングリコール付
加体、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタ
ン、グリセリン、ペンタエリスリトール等が挙げられ
る。
【0123】また多塩基酸としては、無水フタル酸、イ
ソフタル酸、テレフタル酸、無水トリメリット酸、無水
ピロメリット酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、
安息香酸、アルキル安息香酸、無水マレイン酸、無水イ
タコン酸、フマール酸等の一価及び多価カルボン酸が挙
げられる。これ等の1種及び数種混合して任意の割合に
て使用することができる。
【0124】エポキシ変性アルキド樹脂はエポキシ樹脂
と脂肪酸から従来公知の方法で得る。例えば、エポキシ
樹脂と脂肪酸を、適当な溶媒(例えば、トルエン、キシ
レン等)中、縮合触媒を用いて、必要に応じて不活性ガ
ス(例えば、窒素ガス等)雰囲気下において、150〜2
50℃で、所望の酸価となるまで反応させることができ
る。エポキシ樹脂としては、例えば、「エピコート82
8」、「エピコート1001」、「エピコート100
2」、「エピコート1004」、「エピコート100
7」および「エピコート1009」(いずれもシェル社
製、ビスフェノールA型エポキシ樹脂);「エポトート
YD−128」、「エポトートYD−011」、「エポ
トートYD−012」、「エポトートYD−014」、
「エポトートYD−017」および「エポトートYD−
019」(東都化成社製、ビスフェノールA型エポキシ
樹脂);「エポトートST−5700」(東都化成社製、
水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂)および「エポト
ートYDF−2004」(東都化成社製、ビスフェノー
ルF型エポキシ樹脂)等の市販のエポキシ樹脂が使用で
きる。上記エポキシ樹脂は、1種または2種以上を同時
に使用してよい。
【0125】上記エポキシエステル樹脂を、エチレン性
不飽和モノマーと反応させて、アクリル変性エポキシエ
ステル樹脂を得たものも使用できる。エチレン性不飽和
モノマーとしては、スチレン、(メタ)アクリル酸、無水
マレイン酸およびイタコン酸等の不飽和カルボン酸、
(メタ)アクリル酸エステル類、並びにそれらの混合物が
挙げられる。上記アクリル系モノマー類の内、少なくと
も1つがカルボン酸基を包含していることを必須とし、
アクリル系モノマー1種または2種以上をスチレンと混
合して使用する。
【0126】酸化重合型硬化性樹脂塗料は有機溶剤系、
無溶剤系、水系のいずれの形態であっても構わない。
【0127】使用出来る乾燥剤としては、特に限定はな
い。例えばオレイン酸等の脂肪族カルボン酸、ナフテン
酸等の脂環族カルボン酸を担体としたコバルト塩、マン
ガン塩、ジルコニュウム塩、カルシュウム塩、鐵塩、鉛
塩等の金属石鹸や当該化合物をアニオン乳化剤、カチオ
ン乳化剤、ノニオン乳化剤等を添加して水性化を施した
ものや、ジメチルアニリン、ジエチルアニリン、ジメチ
ルパラトルイジン等の第3級アミンを挙げることができ
る。これらを単独又は併用して使用することができる。
【0128】またその添加量に特に制限はないが、0.
003〜0.5重量%の範囲が好ましい。0.003重
量%(金属分)以下ではその効果が認められず、0.5
重量%(金属分)以上使用すれば耐水性が悪くなる等の
欠点がある。より好ましい使用量は0.05〜0.4重
量%(金属分)の範囲である。
【0129】光(熱)ラジカル重合型樹脂塗料:該塗料
としては、光又は熱によりラジカル重合反応を生じる不
飽和樹脂に必要に応じて紫外線重合開始剤、過酸化触
媒、光増感色素を配合したものが使用できる。不飽和樹
脂としては、例えば、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ア
ルキド樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、フッ
素樹脂、スピラン樹脂、ポリエーテル樹脂、エポキシ樹
脂などの樹脂にラジカル重合性不飽和基が導入された樹
脂である。ラジカル重合性不飽和基としては、例えば、
ビニル基、(メタ)アクリロイル基、スチリル基やマレ
イン酸による基などが包含される。不飽和樹脂の代表例
としては、例えば、ウレタン樹脂アクリレート、アクリ
ル樹脂アクリレート、アクリル樹脂マレート、アルキド
樹脂アクリレート、ポリエステル樹脂アクリレート、ポ
リエステル樹脂マレート、フッ素樹脂アクリレート、ス
ピラン樹脂アクリレート、ポリエーテル樹脂アクリレー
ト、エポキシ樹脂アクリレートなどが挙げられる。
【0130】紫外線重合開始剤としては、従来から公知
のものが使用できる。
【0131】具体的には、例えば、4−フェノキシジク
ロロアセトフェノン、4−ter−ブチル−ジクロロア
セトフェノン、4−ter−ブチル−トリクロロアセト
フェノン、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ
−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−
(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−
メチルプロパン−1−オン、1−(4−ドデシルフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン、4−(2−ヒドロキシフェノキシ)−フェニル(2
−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシ
シクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4
−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリンプロパン
−1などのアセトフェノン系化合物、チオキサントン、
2−クロルチオキサントン、2−メチルチオキサント
ン、2,4−ジメチルチオキサントン、イソプロピルチ
オキサントン、2,4−ジクロロチオキサントンなどの
チオキサントン系化合物、ベンゾイン、ベンゾインメチ
ルエ−テルなどのベンゾイン系化合物、ジメチルベンジ
ルケタ−ル、アシロホスフィンオキシドなどが挙げられ
る。これらの中でも、アセトフェノン系化合物が好まし
い。
【0132】上記した紫外線重合開始剤の配合割合は、
不飽和樹脂合計量100重量部当たり、通常、約0.1
〜10重量部配合することが好ましい。
【0133】更に、上記した紫外線重合開始剤による光
架橋反応を促進させるために光重合促進剤を配合するこ
とができる。具体的には、例えば、トリエチルアミン、
トリエタノ−ルアミン、2−ジメチルアミノエタノ−ル
などの第3級アミン類、トリフェニルホスフィンなどの
アルキルホスフィン類、β−チオグリコ−ルなどのチオ
−ル類などが挙げられる。
【0134】光増感剤としては、従来から公知の光増感
色素を使用することができる。このものとしては、例え
ば、チオキサンテン系、キサンテン系、ケトン系、チオ
ピリリウム塩系、ベーススチリル系、メロシアニン系、
3ー置換クマリン系、3.4ー置換クマリン系、シアニ
ン系、アクリジン系、チアジン系、フェノチアジン系、
アントラセン系、コロネン系、ベンズアントラセン系、
ペリレン系、メロシアニン系、ケトクマリン系、フマリ
ン系、ボレート系等の色素が挙げられる。これらのもの
は1種もしくは2種以上組み合わせて使用することがで
きる。ボレート系光増感色素としては、例えば、特開平
5-241338号公報、特開平7-5685号公報及び特開平7-2254
74号公報等に記載のものが挙げられる。
【0135】また、光線の照射源としては、従来から使
用されているもの、例えば、電子線、超高圧、高圧、中
圧、低圧の水銀灯、ケミカルランプ、カーボンアーク
灯、キセノン灯、メタルハライド灯、蛍光灯、タングス
テン灯、太陽光等の各光源により得られる光源等が挙げ
られる。熱線としては、例えば半導体レーザー(830
nm)、YAGレーザー(1.06μm)、赤外線等が
挙げられる。
【0136】光(熱)カチオン重合型樹脂塗料:該塗料
としては、光カチオン重合性化合物が、光カチオン重合
開始剤、光増感剤のもとで光を照射して架橋または重合
反応によって高分子量化する塗料である。
【0137】光(熱)カチオン重合性化合物としては、
例えば、エポキシ化合物、スチレン類、ビニル化合物、
ビニルエーテル類、スピロオルソエステル類、ビシクロ
オルソエステル類、スピロオルソカーボナート類、環状
エーテル類、ラクトン類、オキサゾリン類、アジリジン
類、シクロシロキサン類、ケタール類、環状酸無水物
類、ラクタム類、アルコキシシラン化合物類およびアリ
ールジアルデヒド類などがあげられる。
【0138】エポキシ化合物としては、従来、公知の芳
香族エポキシ化合物、脂環式エポキシ化合物、脂肪族エ
ポキシ化合物などがあげられる。
【0139】芳香族エポキシ化合物の例としては、フェ
ニルグリシジルエーテルなどの単官能エポキシ化合物
や、少なくとも1個の芳香族環を有する多価フェノール
またはそのアルキレンオキサイド付加体のポリグリシジ
ルエーテルであって、例えばビスフェノールA、テトラ
ブロモビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェ
ノールS等のビスフェノール化合物またはビスフェノー
ル化合物のアルキレンオキサイド(例えば、エチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド
等)付加体とエピクロルヒドリンとの反応によって製造
されるグリシジルエーテル類、ノボラック型エポキシ樹
脂類(例えば、フェノール・ノボラック型エポキシ樹
脂、クレゾール・ノボラック型エポキシ樹脂、臭素化フ
ェノール・ノボラック型エポキシ樹脂等)、トリスフェ
ノールメタントリグリシジルエーテルなどがあげられ
る。
【0140】脂環式エポキシ化合物としては、4−ビニ
ルシクロヘキセンモノエポキサイド、ノルボルネンモノ
エポキサイド、リモネンモノエポキサイド、3,4−エ
ポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロ
ヘキサンカルボキシレート、ビス−(3,4−エポキシ
シクロヘキシルメチル)アジペート、2−(3,4−エ
ポキシシクロヘキシル−5,5−スピロ−3,4−エポ
キシ)シクロヘキサノン−メタ−ジオキサン、ビス
(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル、2−
(3,4−エポキシシクロヘキシル−5,5−スピロ−
3,4−エポキシ)シクロヘキサノン−メタ−ジオキサ
ン、2,2−ビス〔4−(2,3−エポキシプロポキ
シ)シクロヘキシル〕ヘキサフルオロプロパン、BHP
E−3150(ダイセル化学工業(株)製、脂環式エポ
キシ樹脂(軟化点71℃)などがあげられる。
【0141】脂肪族エポキシ化合物としては、例えば、
1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、1,6
−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、エチレング
リコールジグリシジルエーテル、エチレングリコールモ
ノグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシ
ジルエーテル、プロピレングリコールモノグリシジルエ
ーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオ
ペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチ
ルグリコールモノグリシジルエーテル、グリセロールジ
グリシジルエーテル、グリセロールトリグリシジルエー
テル、トリメチロールプロパンジグリシジルエーテル、
トリメチロールプロパンモノグリシジルエーテル、トリ
メチロールプロパントリグリシジルエーテル、ジグリセ
ロールトリグリシジルエーテル、ソルビトールテトラグ
ルシジルエーテル、アリルグルシジルエーテル、2−エ
チルヘキシルグルシジルエーテルなどがあげられる。
【0142】スチレン類としては、スチレン、α−メチ
ルスチレン、p−メチルスチレン、p−クロロメチルス
チレンなどがあげられる。ビニル化合物としては、N−
ビニルカルバゾール、N−ビニルピロリドンなどがあげ
られる。
【0143】ビニルエーテル類としては、例えばn−
(またはiso−、t−)ブチルビニルエーテル、シク
ロヘキシルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエ
ーテル、1,4−ブタンジオールジビニルエーテル、エ
チレングルコールジビニルエーテル、エチレングリコー
ルモノビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニ
ルエーテル、テトラエチレングリコールジビニルエーテ
ル、プロピレングルコールジビニルエーテル、プロピレ
ングリコールモノビニルエーテル、ネオペンチルグリコ
ールジビニルグリコール、ネオペンチルグリコールモノ
ビニルグリコール、グリセロールジビニルエーテル、グ
リセロールトリビニルエーテル、トリメチロールプロパ
ンモノビニルエーテル、トリメチロールプロパンジビニ
ルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテ
ル、ジグリセロールトリビニルエーテル、ソルビトール
テトラビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジ
ビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、ド
デシルビニルエーテル、2,2−ビス(4−シクロヘキ
サノール)プロパンジビニルエーテル、2,2−ビス
(4−シクロヘキサノール)トリフルオロプロパンジビ
ニルエーテルなどのアルキルビニルエーテル類、アリル
ビニルエーテルなどのアルケニルビニルエーテル類、エ
チニルビニルエーテル、1−メチル−2−プロペニルビ
ニルエーテルなどのアルキニルビニルエーテル類、4−
ビニルエーテルスチレン、ハイドロキノンジビニルエー
テル、フェニルビニルエーテル、p−メトキシフェニル
ビニルエーテル、ビスフェノールAジビニルエーテル、
テトラブロモビスフェノールAジビニルエーテル、ビス
フェノールFジビニルエーテル、フェノキシエチレンビ
ニルエーテル、p−ブロモフェノキシエチレンビニルエ
ーテルなどのアリールビニルエーテル類、1,4−ベン
ゼンジメタノールジビニルエーテル、N−m−クロロフ
ェニルジエタノールアミンジビニルエーテル、m−フェ
ニレンビス(エチレングリコール)ジビニルエーテルな
どのアラルキルジビニルエーテル類、ウレタンポリビニ
ルエーテル(例えば、ALLIED−SIGNAL社
製、VECtomer2010)などをあげることがで
きる。
【0144】スピロオルソエステル類としては、1,
4,6−トリオキサスピロ(4,4)ノナン、2−メチ
ル−1,4,6−トリオキサスピロ(4,4)ノナン、
1,4,6−トリオキサスピロ(4,5)デカンなど
が、ビシクロオルソエステル類としては、1−フェニル
−4−エチル−2,6,7−トリオキサビシクロ(2,
2,2)オクタン、1−エチル−4−ヒドロキシメチル
−2,6,7−トリオキサビシクロ(2,2,2)オク
タンなどが、スピロオルソカーボネート類としては、
1,5,7,11−テトラオキサスピロ(5,5)ウン
デカン、3,9−ジベンジル−1,5,7,11−テト
ラオキサスピロ(5,5)ウンデカンなどのような環状
エーテル類があげられる。
【0145】環状エーテル類としては、オキセタン、フ
ェニルオキセタンなどのオキセタン類、テトラヒドロフ
ラン、2−メチルテトラヒドロフランなどのテトラヒド
ロフラン類、テトラヒドロビラン、3−プロピルテトラ
ヒドロビランなどのテトラヒドロビラン類およびトリメ
チレンオキサイド、s−トリオキサンなどがあげられ
る。ラクトン類としては、β−プロピオラクトン、γ−
ブチルラクトン、δ−カプロラクトン、δ−バレロラク
トンなどがあげられる。オキサゾリン類としては、オキ
サゾリン、2−フェニルオキサゾリン、2−デシルオキ
サゾリンなどがあげられる。
【0146】アジリジン類としては、アジリジン、N−
エチルアジリジンなどがあげられる。シクロシロキサン
類としては、ヘキサメチルトリシロキサン、オクタメチ
ルシクロテトラシロキサン、トリフェニルトリメチルシ
クロトリシロキサンなどがあげられる。ケタール類とし
ては、1,3−ジオキソラン、1,3−ジオキサン、
2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン、2−フェニル
−1,3−ジオキサン、2,2−ジオクチル−1,3−
ジ オキソランなどがあげられる。環状酸無水物類と
しては、無水フタル酸、無水マレイン酸、無水コハク酸
などが、ラクタム類としては、β−プロピオラクタム、
γ−ブチロラクタム、δ−カプロラクタムなどがあげら
れる。またアリールジアルデヒド類としては1,2−ベ
ンゼンジカルボキシアルデヒド、1,2−ナフタレンジ
アルデヒドなどがあげられる。
【0147】これらの光カチオン重合性化合物100重
量部に対して光増感剤は0.01〜10重量部の範囲で
用いるのが望ましく、好ましくは0.1〜5重量部の範
囲が望ましい。光増感剤が0.01重量部未満になると
硬化性が低下し、一方10重量部を超えると値段が高く
なったり耐水性等の塗膜性能が低下したりするので好ま
しくない。
【0148】光カチオン重合開始剤としては、従来から
公知のものを使用することができる。開始剤としては、
例えば、アリールジアゾニウム塩、アリールヨードニウ
ム塩、アリールスルホニウム塩等が好ましいものとして
挙げられる。具体的には、商品名として例えば、サイラ
キュアUVI−6970、サイラキュアUVI−697
4、サイラキュアUVI−6990、サイラキュアUV
I−6950(以上、米国ユニオンカーバイド社製、商
品名)、イルガキュア261(チバ・スペシャルティ・
ケミカルズ社製、商品名)、SP−150、SP−17
0(以上、旭電化工業株式会社製、商品名)、CG−2
4−61(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商
品名)、DAICAT−II(ダイセル化学工業社製、商
品名)、CI−2734、CI−2758、CI−28
55(以上、日本曹達社製、商品名)、PI−2074
(ローヌプーラン社製、商品名、ペンタフルオロフェニ
ルボレートトルイルクミルヨードニウム塩)、FFC5
09(3M社製、商品名)、BBI102(ミドリ化学
社製、商品名)等が挙げられる。
【0149】光カチオン重合剤はこれらの光カチオン重
合性化合物100重量部当り、0.01〜20重量部の
範囲で用いるのが望ましく、好ましくは0.1〜10重
量部の範囲が望ましい。光カチオン重合開始剤が0.0
1重量部未満になると硬化性が低下し、一方20重量部
を超えると値段が高くなったり耐水性等の塗膜性能が低
下したりするので好ましくない。
【0150】活性エネルギー線に使用される光源として
は、例えば特に制限なしに超高圧、高圧、中圧、低圧の
水銀灯、ケミカルランプ灯、カーボンアーク灯、キセノ
ン灯、メタルハライド灯、タングステン灯等やアルゴン
レーザー(488nm)、YAGーSHGレーザー(5
32nm)、UVレーザー(351〜364nm)に発
振線を持つレーザーも使用できる。熱線としては、例え
ば半導体レーザー(830nm)、YAGレーザー
(1.06μm)、赤外線等が挙げられる。
【0151】第3発明において、上層フィルム(IV)と
中間層フィルム(V)との層間には、必要に応じて、従
来から公知のプラスチックフィルム(透明または不透明
のものでよく、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミ
ド、ポリアミド、アクリル、ポリカーボネート、ポリプ
ロピレン、ポリ塩化ビニル、ABS等各種合成樹脂フィ
ルム等)、金属フィルム(アルミニウム、金属蒸着膜
等)や粘(接)着剤層(天然ゴム、アクリル樹脂、エチ
レン/酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、ポリエステ
ル、シリコンゴム、弗素ゴム、ポリビニルブチラ−ル
等)、印刷層(ポリアミド樹脂、塩化ゴム、ウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、
シリコン樹脂、塩化ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共
重合体などを樹脂成分とし、着色剤、有機溶剤を配合し
てなるもの)、架橋もしくは非架橋性樹脂着色塗膜層
(例えば上記架橋性樹脂塗料(B)や、ポリアミド樹
脂、塩化ゴム、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル
樹脂、ポリエステル樹脂、シリコン樹脂、塩化ビニル、
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体などの非架橋性樹脂成
分に着色顔料、メタリック顔料、パール顔料などの着色
剤を含有するものなどが使用できる。)等のその他の層
を設けることができる。これらの層は適宜組合せて使用
することができる。上記した最上層フィルム(IV)と最
下層フィルム(V)との層間に、必要に応じて上記非架
橋性樹脂着色塗膜層、架橋性樹脂着色塗膜層等の中間層
が1種もしくは2種以上積層されたものについて以下に
述べる。
【0152】該中間層としては、例えば、メタリック顔
料、(着色)パール顔料、着色顔料等から選ばれる少な
くとも1種の着色顔料を含有する非架橋もしくは架橋型
の着色ベース塗料により形成される着色塗膜層や非架橋
型もしくは架橋型の第1クリヤー塗料によって形成され
る第1クリヤー塗膜層(第1クリヤー塗膜層の表面に第
2クリヤー塗膜層として最上層フィルム(IV)が積層さ
れる。第1クリヤー塗膜層は最上層フィルム(IV)の下
層に設けられる層である。)が包含される。
【0153】該中間層を含む塗工シートの製造は、従来
から周知の方法、例えば、基材に1層目を形成する塗料
を塗装した後、該1層目が未架橋(中間層が非架橋タイ
プでは未乾燥)の塗膜表面に、2層目を形成する塗料を
塗装した後、両塗膜を同時に架橋(中間層が非架橋タイ
プでは乾燥)させる方式、いわゆる2コート1ベーク方
式により、また、基材に1層目を形成する塗料を塗装し
た後、該塗膜を架橋(中間層が非架橋タイプでは乾燥)
させた後、この架橋塗膜表面に2層目を形成する塗料を
塗装した後、次いで2層目の塗膜を架橋させる方式、い
わゆる2コート2ベーク方式により、また同様にして3
コート1ベーク方式、3コート2ベーク方式により中間
層と最上層フィルム(IV)との複層フィルムを形成する
ことができる。
【0154】上記中間層を含む塗工シートの製造の具体
例としては、例えば、2コート1ベーク方式を例にとる
と、離型処理されたポリエチレンテレフタレートシ−ト
等の離型紙に着色ベース塗料を塗装後、必要に応じて予
備乾燥、セッテングを行った後、該塗膜の未架橋(未乾
燥)塗膜表面に最上層フィルム(IV)を形成する架橋性
樹脂塗料(B)のクリヤーの塗料を塗装し、次いで両塗
膜を同時に架橋(着色ベース塗料が非架橋のものは乾
燥)させ、次いで離型紙を剥離した後、着色ベースフィ
ルム層面に最下層フィルム(V)を形成する熱可塑性樹
脂(水性ウレタン樹脂エマルジョン)を塗装し、乾燥を
行うことにより得られる。上記以外にも、離型紙に最上
層フィルム(IV)を形成する架橋性樹脂塗料(B)のク
リヤー塗料を塗装後、必要に応じて予備乾燥、セッテン
グを行った後、着色ベース塗料を塗装し、架橋(着色ベ
ース塗料が非架橋のものは乾燥)させ、次いで必要に応
じて離型紙を剥離した後、着色ベースフィルム層面に最
下層フィルム(V)を形成する熱可塑性樹脂(水性ウレ
タン樹脂エマルジョン)を塗装し、乾燥を行うことによ
り得られる。
【0155】また、最下層フィルム(V)の表面に着色
ベース塗料を塗装後、必要に応じて予備乾燥、セッテン
グを行った後、該塗膜の未架橋(未乾燥)塗膜表面に最
上層フィルム(IV)を形成する架橋性樹脂塗料(B)の
クリヤーの塗料を塗装し、次いで両塗膜を同時に架橋
(着色ベース塗料が非架橋のものは乾燥)させることも
できる。
【0156】上記中間層を含む塗工シートの製造の具体
例としては、2コート2ベーク方式を例にとると、ポリ
エチレンテレフタレートシート等の離型紙に着色ベース
塗料を塗装後、該塗膜を架橋(架橋タイプ)もしくは乾
燥(非架橋タイプ)を行った架橋(乾燥)塗膜表面に最
上層フィルム(IV)を形成する架橋性樹脂塗料(B)の
クリヤーの塗料を塗装し、次いで架橋性樹脂塗料(B)
の塗膜を架橋させ、次いで離型紙を剥離した後、着色ベ
ースフィルム層面に最下層フィルム(V)を形成する熱
可塑性樹脂(水性ウレタン樹脂分散液)を塗装し、乾燥
を行うことにより得られる。上記以外にも、離型紙に最
上層フィルム(IV)を形成する架橋性樹脂塗料(B)の
クリヤー塗料を塗装後、架橋あせた後、着色ベース塗料
を塗装し、架橋(着色ベース塗料が非架橋のものは乾
燥)させ、次いで必要に応じて離型紙を剥離した後、着
色ベースフィルム層面に最下層フィルム(V)を形成す
る熱可塑性樹脂(水性ウレタン樹脂エマルジョン)を塗
装し、乾燥を行うことにより得られる。
【0157】また、最下層フィルム(V)の表面に着色
ベース塗料を塗装後、該塗膜を架橋(架橋タイプ)もし
くは乾燥(非架橋タイプ)を行った架橋(乾燥)塗膜表
面に最上層フィルム(IV)を形成する架橋性樹脂塗料
(B)のクリヤーの塗料を塗装し、次いで架橋性樹脂塗
料(B)の塗膜を架橋させることもできる。
【0158】上層フィルム(IV)と中間層フィルム
(V)との間の必要に応じて設けられる層を使用する場
合には、その膜厚は、特に制限されないが1層もしくは
複層のトータル膜厚として、10〜100μm、特に2
0〜80μmの範囲内が好ましい。
【0159】第3発明で使用する中間層フィルム(V)
は、熱可塑性樹脂(C)により形成され、そして形成さ
れたフィルム(V)は引張り破断伸び率(長さ30mm、
幅10mm、厚み0.050mmの試料で−10℃におい
て引張速度200mm/分で測定したときの値)50〜1
000%の範囲のものである。
【0160】引張り破断伸び率は、長さ200mm、幅1
0mm、厚み0.050mmの試料(単離フィルム)を−
10℃の測定温度で引張速度200mm/分で測定したと
きの値である。該測定機としては、例えば、恒温槽付万
能引張試験機(島津製作所オートグラフS−D型)を使
用して測定することができる。
【0161】本明細書において、引張り破断伸び率は、
[(破断した時の試料の長さ(mm)−元の試料の長さ
(mm))/元の試料の長さ(mm)]×100(%)を
示す。フィルム(V)の引張り破断伸び率が50%未満
になると、3次曲面への追従性が悪く貼付作業性が劣
り、一方、1000%を超えると 少しの張力で伸びす
ぎて貼付作業性が劣るといった欠点がある。
【0162】また、中間層フィルム(V)は、常温(2
0℃)で実質的に粘着性がないことが好ましい。具体的
には、ガラス転移温度が−40℃〜80℃、特に−20
℃〜40℃の範囲が好ましい。ガラス転移温度が−40
℃未満になると、粘着性が高くなり取り扱いが困難とな
り、一方、ガラス転移温度が80℃超えると伸び率が低
下し加工性等が劣るので好ましくない。
【0163】フィルム(V)は上記した条件を満足する
ものであれば特に制限なしに従来から公知の熱可塑性樹
脂により形成されたものを使用することができるが、特
に水性ウレタン樹脂分散液(A)により形成されたもの
を使用することが、上記した破断伸び率の点、溶媒とし
て水を使用しているので無公害・安全・衛生的である等
の観点から好ましく、さらに水性ウレタン樹脂分散液
(A)に水性エポキシ樹脂を配合したものから形成され
たものを使用することが、耐水性にすぐれた塗膜を形成
できる観点から好ましい。
【0164】該水性ウレタン樹脂分散液(A)として特
に有用なるものとしては、種々な方法で製造され得るも
のである。該水性ウレタン樹脂分散液(A)の詳細な説
明は、第1発明において記載されたものと同様なので省
略する。
【0165】水性ウレタン樹脂分散液(A)、または該
水性ウレタン樹脂分散液(A)および水性エポキシ樹脂
中には必要により補助配合剤を含有させることができ
る。補助配合剤としては、たとえば染料、顔料、無機充
填剤、有機改質剤、安定剤、可塑剤、界面活性剤、消泡
剤、架橋剤、その他添加剤などが挙げられる。染料とし
ては直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料、金
属錯塩染料などが挙げられる。顔料としては、カ−ボン
ブラック、酸化チタン、酸化クロム、酸化亜鉛、酸化
鉄、マイカ、紺青などの無機顔料およびカップリングア
ゾ系、縮合アゾ系アンスラキノン系、ペリレン系、キナ
クリドン系、チオインジゴ系、ジオキサジン系、フタロ
シアニン系などの有機顔料などがあげられる。無機充填
剤としては、炭酸カルシウム、シリカ、タルク、ガラス
繊維、チタン酸カリウムウイスカーなどが挙げられる。
有機改質剤としてはフッ素樹脂系粉末、アクリル樹脂系
粉末、シリコーン樹脂系粉末、ポリアミド樹脂系粉末、
ウレタン樹脂系粉末などが挙げられる。安定剤としては
ヒンダードフェノール系、ヒドラジン系、燐系、ベンゾ
フェノン系、ベンゾトリアゾール系、オキザリックアシ
ッドアニリド系、ヒンダードアミン系などが挙げられ
る。これら安定剤は耐候性の向上や耐熱劣化防止のため
の添加剤である。
【0166】可塑剤としては、第1発明で記載されたも
のがあげられる。その他添加剤としては難燃剤、揺変
剤、帯電防止剤、殺菌剤等が挙げられる。
【0167】補助配合剤の添加量、混合方法などは、第
1発明において記載されたとおりである。
【0168】水性ウレタン樹脂分散液(A)、または該
水性ウレタン樹脂分散液(A)および水性エポキシ樹脂
の膜厚、塗装方法、乾燥などは第1発明において記載さ
れたとおりである。
【0169】第3発明において、接合剤層(VI)は本発
明の塗工シートを被着体に貼り付けるための接合剤であ
る。かかる接着剤としては、第2発明の接合剤層(II)
に記載のものを使用することができる。接合剤層(VI)
の膜厚は、通常1〜100μm、特に5〜50μmの範
囲が好ましい。
【0170】第3発明の塗工フィルムは、PVC、アク
リル、ポリカーボネートをはじめとする各種プラスチッ
クのフィルム、鋼板、板材等(以下被着体とする)に接
合剤層(VI)面側を貼り合わせることによって、耐候
性、耐光性、耐湿性、耐熱性、耐汚染性、撥水性、耐沸
騰水性等の機能を被着体表面に付与し、内装建材、外装
建材、装飾品、包装用、保護膜、案内、掲示、マーキン
グ、保存用等広範囲な用途に利用できる機能性のあるフ
ィルムにある。
【0171】なお、第3発明の塗工フィルムは、該層の
表面にエンボス加工や湿熱条件下での揉み加工などによ
り微細な凹凸紋(以下、「シボ」と言う)を形成する場
合にはシボ形成も上記のようなシボが形成されていても
よい。
【0172】第3発明の塗工フィルムの製造方法は、特
に制限なしに製造することができる。具体的には、例え
ば、離型処理されたポリエチレンテレフタレートシ−ト
(離型紙)に架橋性樹脂塗料(B)塗装し、架橋させた
後、離型紙を必要に応じて剥離した後、片面に熱可塑性
樹脂(水性ウレタン樹脂分散液)を塗装し、乾燥を行
い、次いで接合剤を塗装し、剥離紙を剥離していない場
合には剥離することにより得られる。また、接合剤面に
は離型紙を必要に応じて設けることができる。
【0173】第3発明において、上記した塗工フィルム
を、該塗工フィルムの接合剤層(VI)が被着体表面に面
するように、熱、又は圧力又は熱をかけながら圧力によ
り接合させることにより塗工フィルムを貼り付けること
ができる。
【0174】また、第3発明においては、塗工フィルム
を、加熱により成型させながら立体面を有する被着体表
面に接合させることもできる。また、加熱による成型
は、例えば金型や真空成型などの成型機を使用して行う
ことができる。これらの成型は従来から公知の方法によ
り行うことができる。
【0175】成型加工温度は、塗工フィルム及びプラス
チック材料の種類に応じて適した温度を設定すれば良
い。
【0176】また、成型加工は、例えば、未架橋前の塗
工フィルムを接合剤(VI)層面がプラスチック成型品の
外面に接するように、塗工フィルムを同時に成型加工し
たのち、塗工フィルムを架橋させることも可能である。
【0177】第3発明においては、プラスチックフィル
ムに感圧性粘着剤を積層してなるアプリケーションフィ
ルム層(D)、上記上層フィルム(IV)、上記フィルム
(V)、上記接合剤層(VI)及び離型性フィルム層
(E)を順次積層して転写可能な塗工フィルムが得られ
る。
【0178】アプリケーションフィルム層(D)は、プ
ラスチックフィルム(A1)と感圧性粘着剤層(A2)
を構成要素とする貼付及び剥離可能なフィルムである。
該フィルム(A1)は、20℃での伸び率が200%以
上、好ましくは300〜800%で破断強度が100k
g/cm2以上のプラスチックフィルムの範囲のフィル
ムである。該フィルム(A1)の伸び率が200%未満
になると3次元による加工性が悪く貼付作業性が劣る。
該フィルム(A1)の破断強度が100kg/cm2
満になるとフィルム(VI)の表面にスキージ等により貼
り付ける際に、アプリケーションフィルム層(D)とフ
ィルム(IV)面との間に泡等を巻き込み易くなり、その
ためにフィルム(IV)の塗膜外観(ユズ肌、ヘコミ、平
滑性等)が悪くなる。また、破断強度は、3次曲面部へ
の貼付が容易におこなうために好ましくは400kg/
cm2 以下がよい。プラスチックフィルム(A1)の膜
厚は、約50〜200μm、好ましくは約60〜150
μmの範囲がよい。プラスチックフィルム(A1)とし
ては、特にポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等が
好ましい。
【0179】粘着剤層(A2)としては、一般的に知ら
れているもの、例えば、天然ゴム系、変性ゴム系、合成
ゴム系、ポリアクリル酸エステル系、セルロース系、ポ
リ酢酸ビニル系、ポリエステル系、ポリ塩化ビニル系、
ポリエーテル系、ポリビニルブチラール系及びこれらの
2種以上の変性樹脂等が挙げられる。
【0180】粘着剤層(A2)の膜厚は、約3〜20μ
m、好ましくは5〜10μmの範囲である。
【0181】離型性フィルム層(E)は、ポリエチレン
テレフタレートフィルム(E1)の片面に離型処理剤層
(E2)を有するフィルムが好ましい。
【0182】フィルム(E1)は、離型処理剤層(E
2)を有する面は微細な凹凸がないものが好ましい。
【0183】フィルム(E1)の膜厚は、約12〜20
0μm、特に50〜100μmの範囲が好ましい。
【0184】離型処理剤層(E2)は、フィルム(E
1)に付着し、離型処理剤層(E2)と粘着剤層(VI)
との付着力が、アプリケーションフィルム層(D)とク
リヤー層(B)と接着力よりも小さいものが使用され
る。これにより転写フィルムからアプリケーションフィ
ルムが剥離することなく離型性ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム(E)を剥離することができ、被着物にマ
ーキング用転写フィルムの貼付が可能となる。
【0185】離型処理剤(E2)は、上記したものであ
れば従来から公知のものを使用することができるが、特
にアミノ樹脂硬化型シリコン変性アルキド樹脂を使用す
ることが好ましい。該樹脂としては、例えば、アルキド
樹脂(プロピレングリコール、エチレングリコール、グ
リセリン、ペンタエリスリトール等のポリオール成分と
(無水)フタル酸、isoフタル酸、(無水)マレイン
酸等の酸成分と椰子油、米ぬか油、サフラワー油、大豆
油等の油脂類やこれらの脂肪酸とを反応させてなるアル
キド樹脂をダウコーニング社製の商品名DCZ−601
6、DC3037等、信越化学社製の商品名KRー21
8、東レシリコン社製の商品名SFー8427等のシリ
コン中間体で変性してなるシリコン変性アルキド樹脂1
00重量部にアミノ樹脂を10〜100重量部配合して
なるものが挙げられる。該樹脂はトルエン、キシレン、
ジイソブチルケトン等の有機溶剤に溶解して使用するこ
とができる。
【0186】離型処理剤層(E2)の膜厚は、約0.5
〜10μm、特に2〜5μmの範囲が好ましい。
【0187】上記した塗工フィルムにおいて、成型加工
させる際には、例えば、未架橋前の塗工フィルムを成型
加工したのち、塗工フィルムを架橋させることも可能で
ある。
【0188】第3発明において、上記塗工フィルムを、
該塗工フィルムの接合剤層(VI)が被着体表面に面する
ように、圧力により接合させた後、アプリケーションフ
ィルム層(D)を剥離することにより塗工フィルムを貼
り付けることができる。
【0189】更に詳しくは、上記塗工フィルムから
(E)層を剥離したのち、出現した接合剤層(VI)面を
被着物面に押し当ててアプリケーションフィルム(D)
の上から圧力を加えることにより貼付けることができ
る。また、貼付後は該フィルム(D)はフィルム(IV)
面から剥離される。
【0190】該転写フィルムは、必要に応じて目的とす
る文字、模様、印等のマークになるようにカット(キス
カット)し、次いでマークに不必要な転写フィルムを取
り除いたのち、アプリケーションフィルム(D)を貼付
ることによりマーク入りの転写フィルムを得ることがで
きる。また、該マークが入った転写フィルムは使用し易
いように適当な大きさにカット(ダイカット)すること
ができる。
【0191】以下第4発明について説明する。
【0192】第4発明のフィルムは、必要に応じて設け
られる離型性層、粘着剤もしくは接着剤で形成された接
合剤層(VII)、水性ウレタン樹脂分散液(A)、該水
性ウレタン樹脂分散液(A)および水性エポキシ樹脂、
または該水性ウレタン樹脂分散液(A)、該水性エポキ
シ樹脂および完全隠蔽性着色剤で形成され、そして形成
された層が、それ自体実質的に粘着性がなく、引張り破
断伸び率(長さ30mm、幅10mm、厚み0.05mmの
試料で−10℃において引張速度200mm/分で測定し
たときの値)が50〜1000%の範囲であるクリヤー
層または完全隠蔽性着色層(VIII)、水性ウレタン
樹脂分散液(A)及び着色剤(D)で形成され、そして
形成された層が、それ自体実質的に粘着性がなく、引張
り破断伸び率(長さ30mm、幅10mm、厚み0.05m
mの試料で−10℃において引張速度200mm/分で測
定したときの値)が50〜1000%の範囲である着色
層(IX)、架橋性樹脂塗料(B)で形成されたクリヤ
ー層(X)を順次積層してなる着色フィルムであること
を特徴とする積層フィルム(以下第5積層フィルム)で
ある。
【0193】必要に応じて設けられる離型性層は、着色
フィルムの貯蔵(積み重ね、巻きもの等)や取り扱いを
容易にさせるために使用することができ、このものは着
色フィルムを使用するにあたっては剥離され最終的には
貼付された機能性フィルムには残らないものである。こ
の様な層としては、例えば第1発明の離型性フィルムで
例示されたものをあげることができる。
【0194】粘着剤もしくは接着剤で形成された接合剤
層(VII)は、第4発明の着色フィルムを被着体に貼り
付けるための接合剤である。かかる接着剤としては、例
えば、第2発明の接合剤層(II)に記載のものがあげら
れる。
【0195】これらの接合剤としては、種類に応じて、
感圧性粘着剤、感熱接着剤、硬化タイプの接着剤として
使用することができる。
【0196】接合剤層(VII)の膜厚は、通常1〜10
0μm、特に5〜50μmの範囲が好ましい。
【0197】(VIII)は、水性ウレタン樹脂分散液
(A)、該水性ウレタン樹脂分散液(A)および水性エ
ポキシ樹脂、または該水性ウレタン樹脂分散液(A)、
該水性エポキシ樹脂および完全隠蔽性着色剤で形成さ
れ、そして形成された層が、それ自体実質的に粘着性が
なく、引張り破断伸び率(長さ30mm、幅10mm、厚み
0.05mmの試料で−10℃において引張速度200m
m/分で測定したときの値)が50〜1000%の範囲
である。
【0198】フィルム(VIII)の引張り破断伸び率
が50%未満になると、3次曲面への追従性が悪く貼付
作業性が劣り、一方、1000%を超えると少しの張力
で伸びすぎて貼付作業性が劣るといった欠点がある。
【0199】また、層(VIII)は、常温(20℃)
で実質的に粘着性がないことが好ましい。具体的には、
ガラス転移温度が−40℃〜80℃、特に−20℃〜4
0℃の範囲が好ましい。ガラス転移温度が−40℃未満
になると、粘着性が高くなり取り扱いが困難となり、一
方、ガラス転移温度が80℃超えると伸び率が低下し加
工性等が劣るので好ましくない。
【0200】層(VIII)は、水性ウレタン樹脂分散
液(A)、該水性ウレタン樹脂分散液(A)および水性
エポキシ樹脂、または該水性ウレタン樹脂分散液
(A)、該水性エポキシ樹脂および完全隠蔽性着色剤に
より形成されたものであって、上記した塗膜物性を有す
るものであれば、従来から既知のものを使用することが
できる。水性ウレタン樹脂分散液(A)の詳細な説明は
第1発明のそれについて記載されたとおりである。完全
隠蔽性着色層は、水性ウレタン樹脂分散液(A)に、下
地が完全に隠蔽するようにカーボンブラック、酸化チタ
ン、酸化クロム、酸化亜鉛、酸化鉄、マイカ、紺青など
の無機顔料およびカップリングアゾ系、縮合アゾ系アン
スラキノン系、ペリレン系、キナクリドン系、チオイン
ジゴ系、ジオキサジン系、フタロシアニン系などの有機
顔料、メタリック顔料、パール顔料などの着色剤を配合
したもので形成される。
【0201】該着色剤としては、酸化チタン、カーボン
ブラックなどの顔料を使用することが好ましい。これら
の顔料を使用することにより完全隠蔽性着色層(VII
I)は白色、グレーなどの無彩色に着色することが好ま
しい。この様な無彩色に仕上げておくことにより、離型
層、接合剤層(VII)、完全隠蔽性着色層(VII
I)を積層したフィルムをベース着色フィルムとして予
め大量に製造しておき、次にユーザーの要求に応じてベ
ース着色フィルムと同色もしくは異色の着色層(IX)
とクリヤー層(X)とを形成して出荷することが出来る
ので、効率がよく、着色層(IX)の色々な色に対して
完全隠蔽性着色層(VIII)で対応できるので効率が
よい。
【0202】着色剤は、下地が完全に隠蔽されるように
顔料の種類により適宜配合量を決めれば良いが、水性ウ
レタン樹脂分散液(A)の固形分100重量部当り、通
常1〜200重量部、好ましくは2〜150重量部の範
囲である。
【0203】着色層(IX)は、上記水性着色剤により
形成されたものであって、着色層が上記した塗膜物性を
有するものであれば、従来から既知のものを使用するこ
とができる。
【0204】着色剤(D)としては、直接染料、酸性染
料、塩基性染料、反応性染料、金属錯塩染料などの染
料:カ−ボンブラック、酸化チタン、酸化クロム、酸化
亜鉛、酸化鉄、マイカ、紺青などの無機顔料およびカッ
プリングアゾ系、縮合アゾ系アンスラキノン系、ペリレ
ン系、キナクリドン系、チオインジゴ系、ジオキサジン
系、フタロシアニン系などの有機顔料、メタリック顔
料、パール顔料などがあげられる。染料は樹脂100重
量部(固形分)に対して通常1〜50重量部、好ましく
は2〜20重量部、顔料は通常1〜200重量部、好ま
しくは2〜150重量部の範囲である。
【0205】水性ウレタン樹脂分散液(A)中には必要
に応じて上記と同様の補助配合剤を含有させることがで
きる。
【0206】着色剤(D)は、通常の攪拌だけによる混
合でもよいし、分散混合装置(ボールミル、ニーダー、
サンドグラインダー、ロールミル、フラットストーンミ
ルなど)を用いて分散混合することによって得ることも
できる。混合する順序はどの順序でもよい。
【0207】着色層(IX)の膜厚は種々変えることが
出来るが、通常5〜500μm、好ましくは10〜25
0μmである。水性着色剤の塗布方法はスプレー塗装、
刷毛塗り、コテ塗り、ロール塗り、流し塗りおよび浸漬
法ナイフコ−タ−、グラビアコ−タ−、スクリ−ン印
刷、リバ−スロ−ルコ−タ−、などがある。乾燥は室温
ないし加温(たとえば40〜270℃で10秒〜60
分)で行うことができる。
【0208】水性ウレタン樹脂分散液(A)には必要に
より補助配合剤を含有させることができる。補助配合剤
としては、たとえば無機充填剤、有機改質剤、安定剤、
可塑剤、界面活性剤、消泡剤、架橋剤、その他添加剤な
どが挙げられる。
【0209】上記無機充填剤、可塑剤、などの添加剤も
第1発明において記載されたとおりである。
【0210】補助配合剤の添加量、混合方法なども第1
発明において記載されたとおりである。
【0211】また、水性ウレタン樹脂分散液(A)に
は、下地が完全に隠蔽しない程度に必要に応じて染料、
顔料などの着色剤を配合することができる。
【0212】水性ウレタン樹脂分散液(A)の膜厚は種
々変えることが出来るが、通常5〜500μm、好まし
くは10〜250μmである。塗布方法はスプレー塗
装、刷毛塗り、コテ塗り、ロール塗り、流し塗りおよび
浸漬法ナイフコ−タ−、グラビアコ−タ−、スクリ−ン
印刷、リバ−スロ−ルコ−タ−、などがある。乾燥は室
温ないし加温(たとえば40〜270℃で10秒〜60
分)で行うことができる。
【0213】着色層(IX)は、上記水性ウレタン樹脂
分散液(A)及び着色剤(D)又は上記水性ウレタン樹
脂分散液(A)、水性エポキシ樹脂、及び着色剤(D)
を含有する水性着色剤により形成され、そして形成され
た着色層(IX)は引張り破断伸び率(長さ30mm、幅
10mm、厚み0.050mmの試料で−10℃において
引張速度200mm/分で測定したときの値)50〜10
00%の範囲のものである。
【0214】着色層(IX)の引張り破断伸び率が50
%未満になると、3次曲面への追従性が悪く貼付作業性
が劣り、一方、1000%を超えると少しの張力で伸び
すぎて貼付作業性が劣るといった欠点がある。
【0215】また、着色層(IX)は、常温(20℃)
で実質的に粘着性がないことが好ましい。具体的には、
ガラス転移温度が−40℃〜80℃、特に−20℃〜4
0℃の範囲が好ましい。ガラス転移温度が−40℃未満
になると、粘着性が高くなり取り扱いが困難となり、一
方、ガラス転移温度が80℃超えると伸び率が低下し加
工性等が劣るので好ましくない。
【0216】クリヤー層(VIII)は、本発明の着色
フィルムで最上層を構成する層であり、従来から公知の
架橋性樹脂塗料(B)を用いて得られる層である。
【0217】架橋性樹脂塗料(B)としては、前記した
ものを使用することができる。
【0218】クリヤー層(VIII)の硬化膜厚は、1
μm〜200μm、特に20μm〜80μmの範囲が好
ましい。1μm未満になると、耐候性、耐溶剤性、鮮鋭
性が低下し、一方、200μmを超えると、着色フィル
ムが脆弱になるので好ましくない。
【0219】架橋性樹脂塗料(B)により形成されたク
リヤー層(X)は、架橋性樹脂に含まれる官能基の一部
もしくは全部が反応したものである。また、クリヤー層
(X)の架橋の程度は、例えば、下記したゲル分率が5
0〜100重量%の範囲のものが好ましい。
【0220】アミノ硬化性樹脂塗料、イソシアネート硬
化性樹脂塗料、酸エポキシ硬化性樹脂塗料、加水分解性
シラン硬化性樹脂塗料、水酸基エポキシ基硬化性樹脂塗
料、ヒドラジン硬化性樹脂塗料、酸化重合型硬化性樹脂
塗料、光(熱)ラジカル重合型樹脂塗料および光(熱)
カチオン重合型樹脂塗料の詳細は、それぞれ第3発明に
記載のとおりである。
【0221】第4発明の着色フィルムは、PVC、アク
リル、ポリカーボネートをはじめとする各種プラスチッ
クのフィルム、鋼板、板材等(以下被着体とする)に接
合剤(I)面側を貼り合わせることによって、耐候性、
耐光性、耐湿性、耐熱性、耐汚染性、撥水性、耐沸騰水
性等の機能を被着体表面に付与し、内装建材、外装建
材、装飾品、包装用、保護膜、案内、掲示、マーキン
グ、保存用、自動車サッシュ用黒テープ、サイドガーニ
ッシュ、エンブレム、デザインストライプ、ドアモール
等広範囲な用途に利用できる機能性のあるフィルムにあ
る。
【0222】なお、第4発明の着色フィルムは、該層の
表面にエンボス加工や湿熱条件下での揉み加工などによ
り微細な凹凸紋(以下、「シボ」と言う)を形成する場
合にはシボ形成も上記のようなシボが形成されていても
よい。
【0223】第4発明の着色フィルムの製造方法は、特
に制限なしに製造することができる。具体的には、例え
ば、離型処理されたポリエチレンテレフタレートシ−ト
(離型紙)の片面に接合剤層(VII)を有する粘着フィ
ルムの表面(粘着層面)に水性樹脂ウレタン分散液を塗
装した後、乾燥を行ってクリヤー層(X)を形成させ、
次いで水性着色剤を塗装した後、乾燥を行って着色層
(IX)を形成させ、次いで架橋性樹脂塗料(B)を塗
装した後、塗装塗膜を硬化させてクリヤー層(X)を形
成することができる。クリヤー層(X)の硬化条件は塗
料の種類によって適宜設定することができる。
【0224】第4発明の着色フィルムは、該着色フィル
ムの接合剤層(VII)が被着体表面に面するように、
熱、又は圧力又は熱をかけながら圧力により接合させる
ことができる。
【0225】また、第4発明においては、着色フィルム
を、加熱により成型させながら立体面を有する被着体表
面に接合させることもできる。また、加熱による成型
は、例えば金型や真空成型などの成型機を使用して行う
ことができる。これらの成型は従来から公知の方法によ
り行うことができる。
【0226】成型加工温度は、着色フィルム及びプラス
チック材料の種類に応じて適した温度を設定すれば良
い。
【0227】また、成型加工は、例えば、未架橋前の着
色フィルムを接合剤(VII)層面がプラスチック成型品
の外面に接するように、着色フィルムを同時に成型加工
したのち、着色フィルムを架橋させることも可能であ
る。 実施例 以下、実施例を掲げて本発明を詳細に説明する。なお実
施例及び比較例中の「部」及び「%」は重量基準であ
る。また、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0228】実施例1 膜厚50μmの離型処理されたポリエチレンテレフタレ
ートフィルム(離型紙)の表面に水性ウレタン樹脂エマ
ルション(スーパーフレックス410、第1工業製薬
(株)、商品名)をナイフコーターで塗装し100℃で
1分間乾燥を行い膜厚50μmのウレタン樹脂フィルム
を形成した。
【0229】ウレタン樹脂フィルムの引張り破断伸び率
は−10℃で170%であった。
【0230】得られたウレタン樹脂フィルムを容器(弁
当箱状)に成型した。
【0231】得られた成型品(最大伸び率200倍)
は、曲面部および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光
沢低下、剥がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であっ
た。
【0232】実施例2 実施例1において、水性ウレタン樹脂エマルションに代
えて下記水性ウレタン樹脂エマルション(a)を使用し
た以外は実施例1と同様にしてウレタン樹脂フィルムを
得た。
【0233】ウレタン樹脂フィルムの引張り破断伸び率
は−10℃で170%であった。
【0234】得られたウレタン樹脂フィルムを容器(弁
当箱状)に成型した。
【0235】得られた成型品(最大伸び率200倍)
は、曲面部および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光
沢低下、剥がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であっ
た。
【0236】水性ウレタン樹脂エマルション(a):ポ
リエステルポリオ−ル(ブチレンアジペ−ト、分子量2
000)350部、トリメチロ−ルプロパン10.1
部、ポリエチレングリコ−ル35部(分子量600)、
PO(プロピレンオキサイド)/EO(エチレンオキサ
イド)ランダム共重合ポリエ−テルポリオ−ル35部
(PO/EO=30/70、分子量3400)、及び
1,4−ブタンジオ−ル78.3部をメチルエチルケト
ン400部に添加し溶解した後、イソホロンジイソシア
ネート310部を系内温度50℃で添加した。その後、
ジブチルスズジラウレ−ト0.05部を添加し、徐々に
加温して系内温度75℃とした。75℃で60分間反応
させた段階でさらにジブチルスズジラウレ−ト0.05
部を添加した。その後、反応を続行して75℃/200
分経過した時点で冷却し、系内温度50℃とした。50
℃に冷却後のウレタンプレポリマ−の遊離イソシアネ−
ト基は、2.0%(対固形分)であった。次に、系内温
度45℃にて、ジスチレン化フェノ−ルのエチレンオキ
サイド付加物であるポリオキシエテレンアリルフェノ−
ルエ−テル型非イオン界面活性剤(HLB=15)80
部添加し、10分間混合した。その後、系内内容物をホ
モミキサ−を用いて3000rpmで高速撹拌し、その
中へ蒸留水1300部を徐々に添加し、その後、系内温
度30℃にて20分間乳化を実施した。系内温度をさら
に20℃に冷却した後、エチレンジアミン10.5部を
蒸留水130部に溶解したエチレンジアミン水溶液を添
加した。系内温度を20〜25℃にてコントロ−ルし
て、60分間ホモミキサ−を用いて3000rpmで撹拌
を続行した。次に、エバポレ−タ−により、使用溶剤で
あるメチルエチルケトンを減圧回収(湯浴40℃)して
水性ウレタン樹脂エマルション(a)を得た。
【0237】実施例3 実施例1において、水性ウレタン樹脂エマルションに代
えて下記水性ウレタン樹脂エマルション(b)を使用し
た以外は実施例1と同様にして被膜を形成した。
【0238】ウレタン樹脂層の引張り破断伸び率は−1
0℃で170%であった。
【0239】得られた成型品(最大伸び率200倍)
は、曲面部および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光
沢低下、剥がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であっ
た。
【0240】水性ウレタン樹脂エマルション(b):ポ
リカ−ボネ−トポリオ−ル(1,6ヘキサンのポリカ−ボ
ネ−ト、分子量2000) 255部にトリメチロ−ルプロ
パン7.0部および1,4−ブタンジオ−ル57.0部を
添加した後、メチルエチルケトン290部を添加して溶
解した。次に、これにイソホロンジイソシアネート26
0部及びジブチルスズジラウレート0.01部を系内温
度50℃で添加し、徐々に加温し、系内温度75℃にて
180分間反応を行い、遊離イソシアネート基を5.0
%(対固形分)含有するウレタンプレポリマーを得た。
次に、これにジメチロールプロピオン酸26.5部及び
メチルエチルケトン120部を添加した後、ジブチルス
ズジラウレート0.07部を添加し、さらにトリエチル
アミン9.9部を添加した。これを徐々に加温し、系内
温度を50℃まで冷却すると遊離イソシアネート基を
1.99%(対固形分)とカルボキシル基とを含有する
ウレタンプレポリマーが得られた。次に、これに系内温
度50℃でトリエチルアミン9.9部を追加し、残余の
カルボキシル基を中和した。その後、蒸留水900部を
徐々に添加し、ホモミキサーを用いて3000rpmで
攪拌し、乳化操作を系内温度25℃で20分間実施し
た。
【0241】次にエチレンジアミン7.8部を蒸留水8
0部に溶解したエチレンジアミン水溶液を系内温度25
℃で添加し、25℃で60分間攪拌混合した。
【0242】その後、エバポレーターにより、使用溶剤
であるメチルエチルケトンを減圧回収(湯浴40℃)し
て水性ウレタン樹脂エマルション(b)を得た。
【0243】比較例1 ポリ塩化ビニル樹脂フィルム(大日本インキ工業株式会
社製、商品名)を使用した。ポリ塩化ビニル樹脂フィル
ムの引張り破断伸び率は−10℃で7%であった。
【0244】得られたポリ塩化ビニル樹脂フィルムを容
器(弁当箱状)に成型した。
【0245】得られた成型品(最大伸び率200倍)
は、曲面部および平面部ともにシワ、フクレ、光沢低
下、ワレ等の欠陥を生じ悪かった。
【0246】実施例4 粘着性フィルム:膜厚50μmの離型処理されたポリエ
チレンテレフタレートフィルム(離型紙)の表面にSK
ダインA−1310(綜研化学(株)製、商品名、アク
リル樹脂系感圧性粘着剤)の主剤300重量部に対して
M−5A硬化剤を10重量部加えた混合溶液を塗布し、
80℃×2分乾燥して膜厚約25μmの粘着層を形成し
て、粘着性フィルムを得た。
【0247】上記粘着性フィルムの粘着剤層表面に、水
性ウレタン樹脂エマルション(スーパーフレックス41
0、第1工業製薬(株)、商品名)をナイフコーターで
塗装し100℃で1分間乾燥を行い膜厚50μmのウレ
タン樹脂層を形成した。
【0248】ウレタン樹脂層の引張り破断伸び率は−1
0℃で170%であった。
【0249】ウレタン樹脂層の表面にレタンPG−80
(クリヤー主剤/レタンPG80硬化剤=100/25)(関西ペイント株
社製、商品名、イソシアネ−ト硬化型アクリル樹脂塗
料)を乾燥膜厚30μmになるように塗装し140℃で
1分間加熱硬化をおこない機能性フィルムを製造した。
【0250】得られた機能性フィルムを、自動車用ポリ
プロピレン製サイドミラ−にスキ−ジを用いて伸ばしな
がら圧着して貼り付けトリミングしてメタリック色のポ
リプロピレン成型品(最大伸び率200倍)を製造し
た。
【0251】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0252】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、機能性フィルムが貼り付けられた
部分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無
を調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0253】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、機能性フィルムが貼り
付けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0254】実施例5 実施例4において、水性ウレタン樹脂エマルションに代
えて実施例2の水性ウレタン樹脂エマルション(a)を
使用した以外は実施例4と同様にして機能性フィルムを
得た。
【0255】ウレタン樹脂層の引張り破断伸び率は−1
0℃で170%であった。
【0256】得られた機能性フィルムを、自動車用ポリ
プロピレン製サイドミラ−にスキ−ジを用いて伸ばしな
がら圧着して貼り付けトリミングしてメタリック色のポ
リプロピレン成型品(最大伸び率200倍)を製造し
た。
【0257】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0258】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、機能性フィルムが貼り付けられた
部分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無
を調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0259】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、機能性フィルムが貼り
付けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0260】実施例6 実施例4において、水性ウレタン樹脂エマルションに代
えて実施例3の水性ウレタン樹脂エマルション(b)を
使用した以外は実施例1と同様にして被膜を形成した。
【0261】ウレタン樹脂層の引張り破断伸び率は−1
0℃で170%であった。
【0262】得られた機能性フィルムを、自動車用ポリ
プロピレン製サイドミラ−にスキ−ジを用いて伸ばしな
がら圧着して貼り付けトリミングしてメタリック色のポ
リプロピレン成型品(最大伸び率200倍)を製造し
た。
【0263】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0264】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0265】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0266】比較例2 実施例4において、ウレタン樹脂層を形成しない以外は
実施例4と同様にして比較例2のフィルムを得た。
【0267】実施例4と同様の方法で貼付加工した結
果、 得られたポリプロピレン成型品は、曲面部及び平
面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥がれ、ワ
レ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0268】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸漬した後、フィルムが貼付けられた部分の剥が
れ、フクレ、光沢低下等の欠陥が見られ悪かった。
【0269】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、フィルムが貼付けられ
た部分にシワ、フクレ、光沢低下等の欠陥がみられ耐揮
発油性が劣った。
【0270】実施例7 膜厚150μmの離型処理されたポリエチレンテレフタ
レートシ−ト(離型紙)にレタンPG−80メタリック
(関西ペイント株社製、商品名、イソシアネ−ト硬化型
アクリル樹脂塗料)を乾燥膜厚10μmになるように塗
装し80℃で20分間乾燥をおこない、次いで、レタン
PG−80クオーツZ(関西ペイント株社製、商品名、
クリヤー)を乾燥膜厚20μmになるように塗装し80
℃で20分間乾燥をおこない、次いで上記離型紙を剥離
してメタリック調の着色フィルム(第3発明フィルム層
(IV)に相当)を製造した。
【0271】次いで得られた着色フィルムのメタリック
塗膜表面に水性ウレタン樹脂エマルション(スーパーフ
レックス410、第1工業製薬(株)、商品名)をナイ
フコーターで塗装し100℃で10分間乾燥を行い膜厚
50μmのウレタン被膜(第3発明のフィルム(V)に
相当)を形成した。
【0272】ウレタン被膜の引張り破断伸び率は−10
℃で170%であった。
【0273】上記で得られた積層フィルムのウレタン被
膜面にSKダインA−1310(綜研化学(株)製、商
品名、アクリル樹脂系感圧性粘着剤)の主剤300重量
部に対してM−5A硬化剤を10重量部加えた混合溶液
を塗布し、80℃×2分乾燥して膜厚約25μmの粘着
層を形成して、粘着加工した塗工フィルムを得た。
【0274】上記で得られた実施例7の粘着加工した塗
工フィルムを、自動車用ポリプロピレン製サイドミラ−
にスキ−ジを用いて伸ばしながら圧着して貼り付けトリ
ミングしてメタリック色のポリプロピレン成型品(最大
伸び率200倍)を製造した。
【0275】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0276】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、塗工フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0277】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、塗工フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0278】実施例8 上記離型紙にウレタンジアクリレ−ト(ポリエステルジ
オ−ル“無水フタル酸/ネオペンチルグリコ−ル”1モ
ルにヘキサメチレンジイソシアネ−トを2モル反応させ
た末端イソシアネ−ト基含有ポリエステルに、更に、該
末端イソシアネ−ト基含有ポリエステル1モル当たり2
−ヒドロキシエチルアクリレ−ト2モルを反応させてな
る平均分子量約3000オリゴマ−)75重量部、メチ
ルメタクリレ−ト10重量部、ブチルアクリレ−ト10
重量部、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニ
ル]−2−モルフォリノプロパン−1のアセトフェノン
系開始剤5重量部、2,4−ジメチルチオキサントンの
チオキサントン系開始剤4重量部を配合したもの]を膜
厚が10ミクロンになるようにスクリ−ン印刷し500
mj/cm2の条件で紫外線を照射してクリヤー被膜
(第3発明フィルム層(IV)に相当)を得た。
【0279】次いで、得られたクリヤー被膜表面にアク
リック#2000メタリック(関西ペイント(株)、商
品名、アクリルラッカー塗料)を20μmになるように
スプレー塗装で塗装し、80℃で10分間乾燥して着色
塗膜を得た。
【0280】次いで、この着色塗膜表面に水性ウレタン
樹脂エマルション(スーパーフレックス410、第1工
業製薬(株)、商品名)をナイフコーターで塗装し10
0℃で10分間乾燥を行い膜厚50μmのウレタン被膜
(第3発明のフィルム(V)に相当)を形成した。次い
で離型紙を剥離した。
【0281】ウレタン被膜の引張り破断伸び率は−10
℃で170%であった。
【0282】上記で得られた積層フィルムのウレタン被
膜面にSKダインA−1310(綜研化学(株)製、商
品名、アクリル樹脂系感圧性粘着剤)の主剤300重量
部に対してM−5A硬化剤を10重量部加えた混合溶液
を塗布し、80℃×2分乾燥して膜厚約25μmの粘着
層を形成して、粘着加工した塗工フィルムを得た。
【0283】実施例7と同様の方法で試験した結果、得
られたポリプロピレン成型品は、曲面部および平面部と
もにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥がれ、ワレ等の
欠陥がなく外観良好であった。
【0284】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、塗工フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0285】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、塗工フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0286】実施例9 エポキシ当量950のビスフエノールA型エポキシ樹脂
[商品名「エピコート1004」、シエル化学(株)
製]1900部をブチルセロソルブ993部に溶解し、
ついで、ジエタノールアミン210部を80〜100℃
で滴下後、100℃で2時間保持して固形分68%、第
1級水酸基当量528、アミン価53をもつ樹脂(A−
1)を得た。この樹脂(A−1)110部(固形分75
部)に、硬化剤(B成分)としてEHPE3150(ダ
イセル化学工業(株)製、商品名、4−ビニルシクロヘ
キセン−1−オキサイドを用いたシクロヘキサン骨格を
持つものエポキシ樹脂、エポキシ当量175〜195)
の80%ブチルセロソルブ溶液31部(固形分25部)
を配合して(A−B)混合物を得た。
【0287】一方、上記樹脂(A−1)14.8部に1
0%ぎ酸水溶液4.4部を加え、撹拌しながら脱イオン
水15部を配合した。さらに、チタン白20部、カーボ
ンブラツク1部、キュアゾールC11Z(四国化成工業
(株)製)4部を加え、ボールミルで24時間分散後、
脱イオン水を配合して固形分50%の顔料ペースト(P
−1)を得た。
【0288】上記(A−B)混合物141部に、10%
ぎ酸水溶液12.0部加え、撹拌しながら脱イオン水を
配合して固形分30%のエマルジヨン333部を得た。
【0289】上記した離型紙に該エマルションを塗布
し、140℃で20分間乾燥し、20μmのクリヤー被
膜(第3発明フィルム層(IV)に相当)を得た。
【0290】次いで、得られたクリヤー被膜表面にアク
リック#2000メタリック(関西ペイント(株)、商
品名、アクリルラッカー塗料)を20μmになるように
スプレー塗装で塗装し、80℃で10分間乾燥して着色
塗膜を得た。
【0291】次いで、この着色塗膜表面に水性ウレタン
樹脂エマルション(スーパーフレックス410、第1工
業製薬(株)、商品名)をナイフコーターで塗装し10
0℃で10分間乾燥を行い膜厚50μmのウレタン被膜
(第3発明のフィルム(V)に相当)を形成した。次い
で離型紙を剥離した。
【0292】ウレタン被膜の引張り破断伸び率は−10
℃で170%であった。
【0293】上記で得られた積層フィルムのウレタン被
膜面にSKダインA−1310(綜研化学(株)製、商
品名、アクリル樹脂系感圧性粘着剤)の主剤300重量
部に対してM−5A硬化剤を10重量部加えた混合溶液
を塗布し、80℃×2分乾燥して膜厚約25μmの粘着
層を形成して、粘着加工した塗工フィルムを得た。
【0294】実施例7と同様の方法で試験した結果、得
られたポリプロピレン成型品は、曲面部および平面部と
もにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥がれ、ワレ等の
欠陥がなく外観良好であった。
【0295】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、塗工フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0296】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、塗工フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0297】実施例10 窒素ガスを還流した清浄な容器に、亜麻仁油300部、
大豆油250部、D・グリセリン20.5部、ペンタエ
リスリトール78.1部 水酸化リチウム0.05部を
仕込み攪拌し乍ら250℃に1時間保持した後、200
℃に冷却し、ペンタエリスリトール50部、無水フタル
酸300部を仕込み230℃に昇温し、酸価30になる
まで4〜5時間反応した後、150℃に冷却し無水フタ
ル酸27部を加えて2時間攪拌後、n−ブチルセロソル
ブ465部、トリエチルアミン75部を加えて良く攪拌
し不揮発分65%の粘稠な樹脂液を得た。
【0298】上記した離型紙に該樹脂液を塗布し、80
℃で20分間乾燥し、20μmのクリヤー被膜(第3発
明フィルム層(IV)に相当)を得た。
【0299】次いで、得られたクリヤー被膜表面にアク
リック#2000メタリック(関西ペイント(株)、商
品名、アクリルラッカー塗料)を20μmになるように
スプレー塗装で塗装し、80℃で10分間乾燥して着色
塗膜を得た。
【0300】次いで、この着色塗膜表面に水性ウレタン
樹脂エマルション(スーパーフレックス410、第1工
業製薬(株)、商品名)をナイフコーターで塗装し10
0℃で10分間乾燥を行い膜厚50μmのウレタン被膜
(第3発明のフィルム(V)に相当)を形成した。次い
で離型紙を剥離した。
【0301】ウレタン被膜の引張り破断伸び率は−10
℃で170%であった。
【0302】上記で得られた積層フィルムのウレタン被
膜面にSKダインA−1310(綜研化学(株)製、商
品名、アクリル樹脂系感圧性粘着剤)の主剤300重量
部に対してM−5A硬化剤を10重量部加えた混合溶液
を塗布し、80℃×2分乾燥して膜厚約25μmの粘着
層を形成して、粘着加工した塗工フィルムを得た。
【0303】実施例7と同様の方法で試験した結果、得
られたポリプロピレン成型品は、曲面部および平面部と
もにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥がれ、ワレ等の
欠陥がなく外観良好であった。
【0304】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、塗工フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0305】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、塗工フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0306】実施例11 ソフレックス1630クリア−(関西ペイント(株)、
商品名、メラミン硬化型アクリル樹脂系クリア−)を上
記した離型紙に該樹脂液を塗布し、80℃で20分間乾
燥し、20μmのクリヤー被膜(第3発明フィルム層
(IV)に相当)を得た。
【0307】次いで、得られたクリヤー被膜表面にアク
リック#2000メタリック(関西ペイント(株)、商
品名、アクリルラッカー塗料)を20μmになるように
スプレー塗装で塗装し、80℃で10分間乾燥して着色
塗膜を得た。
【0308】次いで、この着色塗膜表面に水性ウレタン
樹脂エマルション(スーパーフレックス410、第1工
業製薬(株)、商品名)をナイフコーターで塗装し10
0℃で10分間乾燥を行い膜厚50μmのウレタン被膜
(第3発明のフィルム(V)に相当)を形成した。次い
で離型紙を剥離した。
【0309】ウレタン被膜の引張り破断伸び率は−10
℃で170%であった。
【0310】上記で得られた積層フィルムのウレタン被
膜面にSKダインA−1310(綜研化学(株)製、商
品名、アクリル樹脂系感圧性粘着剤)の主剤300重量
部に対してM−5A硬化剤を10重量部加えた混合溶液
を塗布し、80℃×2分乾燥して膜厚約25μmの粘着
層を形成して、粘着加工した塗工フィルムを得た。
【0311】実施例7と同様の方法で試験した結果、得
られたポリプロピレン成型品は、曲面部および平面部と
もにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥がれ、ワレ等の
欠陥がなく外観良好であった。
【0312】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、塗工フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0313】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、塗工フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0314】実施例12 KINO#400クリア−(関西ペイント(株)、商品
名、酸エポキシ硬化型アクリル樹脂系クリア−)を上記
した離型紙に該樹脂液を塗布し、80℃で20分間乾燥
し、20μmのクリヤー被膜(第3発明フィルム層(I
V)に相当)を得た。
【0315】得られたクリヤー被膜表面にアクリック#
2000メタリック(関西ペイント(株)、商品名、ア
クリルラッカー塗料)を20μmになるようにスプレー
塗装で塗装し、80℃で10分間乾燥して着色塗膜を得
た。
【0316】次いで、この着色塗膜表面に水性ウレタン
樹脂エマルション(スーパーフレックス410、第1工
業製薬(株)、商品名)をナイフコーターで塗装し10
0℃で10分間乾燥を行い膜厚50μmのウレタン被膜
(第3発明のフィルム(V)に相当)を形成した。次い
で離型紙を剥離した。
【0317】ウレタン被膜の引張り破断伸び率は−10
℃で170%であった。
【0318】上記で得られた積層フィルムのウレタン被
膜面にSKダインA−1310(綜研化学(株)製、商
品名、アクリル樹脂系感圧性粘着剤)の主剤300重量
部に対してM−5A硬化剤を10重量部加えた混合溶液
を塗布し、80℃×2分乾燥して膜厚約25μmの粘着
層を形成して、粘着加工した塗工フィルムを得た。
【0319】実施例1と同様の方法で試験した結果、得
られたポリプロピレン成型品は、曲面部および平面部と
もにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥がれ、ワレ等の
欠陥がなく外観良好であった。
【0320】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、塗工フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0321】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、塗工フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0322】実施例13 窒素ガスを還流した清浄な容器に、トルエン85部を仕
込み110℃に加熱した後、スチレン10部、メチルメ
タクリレ−ト20部、イソブチルメタクリレ−ト65
部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン5
部の混合液に重合開始剤2,2−アゾビス(2−メチル
ブチロニトリル)を2部溶解させた溶液を約3時間かけ
て滴下した。滴下終了後、110℃で2時間放置し、ト
ルエンを15部を加えて反応を終了し、冷却して不揮発
分50%の粘稠な加水分解性シラン硬化性アクリル樹脂
溶液を得た。
【0323】この樹脂溶液のDSC測定によるガラス転
移温度は64℃、GPC(ゲルパ−ミッションクロマト
グラフ)測定による重量平均分子量は16000だっ
た。
【0324】得られた樹脂溶液100部にネオスタンU
−100(日東化成(株)社製、有機すず化合物)0.
01部を混合した溶液をナイフコ−タ−で上記した離型
紙に塗装し、80℃で20分間乾燥して膜厚20μmの
クリヤー被膜(第3発明フィルム層(IV)に相当)を得
た。
【0325】次いで、得られたクリヤー被膜表面にアク
リック#2000メタリック(関西ペイント(株)、商
品名、アクリルラッカー塗料)を20μmになるように
スプレー塗装で塗装し、80℃で10分間乾燥して着色
塗膜を得た。
【0326】次いで、この着色塗膜表面に水性ウレタン
樹脂エマルション(スーパーフレックス410、第1工
業製薬(株)、商品名)をナイフコーターで塗装し10
0℃で10分間乾燥を行い膜厚50μmのウレタン被膜
(第3発明のフィルム(V)に相当)を形成した。次い
で離型紙を剥離した。
【0327】ウレタン被膜の引張り破断伸び率は−10
℃で170%であった。上記で得られた積層フィルムの
ウレタン被膜面にSKダインA−1310(綜研化学
(株)製、商品名、アクリル樹脂系感圧性粘着剤)の主
剤300重量部に対してM−5A硬化剤を10重量部加
えた混合溶液を塗布し、80℃×2分乾燥して膜厚約2
5μmの粘着層を形成して、粘着加工した塗工フィルム
を得た。
【0328】実施例1と同様の方法で試験した結果、得
られたポリプロピレン成型品は、曲面部および平面部と
もにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥がれ、ワレ等の
欠陥がなく外観良好であった。
【0329】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、塗工フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0330】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、塗工フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0331】実施例14 清浄な容器に、脱イオン水242部、Newcol 7
07SF(第1工業製薬(株)、商品名、固形分30
%)2.4部を加え、窒素置換後、80℃に保つ。下記
組成のプレエマルションを滴下する直前に0.7部の加
硫酸アンモニウムを加え、プレエマルションを3時間に
わたって滴下した。 脱イオン水 352部 ダイアセトンアクリルアミド 33部 アクリル酸 3.3部 スチレン 134部 メチルメタクリレ−ト 255部 2−エチルヘキシルアクリレ−ト 147部 n−ブチルアクリレ−ト 98部 Newcol 707SF 64.5部 過硫酸アンモニウム 1.3部 滴下終了後30分より、30分間0.7部の過硫酸アン
モニウムを7部を脱イオン水に溶かした溶液を滴下し、
さらに2時間80℃に保って不揮発分51%のヒドラジ
ン硬化型アクリルエマルションを得た。このヒドラジン
硬化型アクリルエマルション溶液に、架橋剤としてアジ
ピン酸ジヒドラジドをアンモニア水でpHを8〜9に調
整後、カルボニル基1当量に対してヒドラジド基0.3
当量混合した溶液をナイフコ−タ−で上記した離型紙に
塗装し、80℃で10分間乾燥して膜厚20μmのクリ
ヤー被膜(第3発明フィルム層(IV)に相当)を得た。
【0332】次いで、得られたクリヤー被膜表面にアク
リック#2000メタリック(関西ペイント(株)、商
品名、アクリルラッカー塗料)を20μmになるように
スプレー塗装で塗装し、80℃で10分間乾燥して着色
塗膜を得た。
【0333】この着色塗膜表面に水性ウレタン樹脂エマ
ルション(スーパーフレックス410、第1工業製薬
(株)、商品名)をナイフコーターで塗装し100℃で
10分間乾燥を行い膜厚50μmのウレタン被膜(第3
発明のフィルム(V)に相当)を形成した。次いで離型
紙を剥離した。
【0334】ウレタン被膜の引張り破断伸び率は−10
℃で170%であった。上記で得られた積層フィルムの
ウレタン被膜面にSKダインA−1310(綜研化学
(株)製、商品名、アクリル樹脂系感圧性粘着剤)の主
剤300重量部に対してM−5A硬化剤を10重量部加
えた混合溶液を塗布し、80℃×2分乾燥して膜厚約2
5μmの粘着層を形成して、粘着加工した塗工フィルム
を得た。
【0335】実施例7と同様の方法で試験した結果、得
られたポリプロピレン成型品は、曲面部および平面部と
もにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥がれ、ワレ等の
欠陥がなく外観良好であった。
【0336】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、塗工フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0337】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、塗工フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0338】実施例15 窒素ガスを還流した清浄な容器に、トルエン85部を仕
込み110℃に加熱した後、スチレン20部、メチルメ
タクリレ−ト20部、n−ブチルメタクリレ−ト30
部、グリシジルメタクリレ−ト30部および重合開始剤
2,2−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)4部溶
解させた溶液を約3時間かけて滴下した。滴下終了後、
110℃で5時間放置し、アクリル酸15部、ハイドロ
キノンモノメチルエ−テル0.05部およびテトラエチ
ルアンモニウムブロマイド0.2部を仕込み、空気を吹
き込みながら110℃で5時間反応し、酸価がほとんど
0になったことを確認し、トルエンを35部を加えて反
応を終了し、冷却して不揮発分50%の粘稠なラジカル
硬化性アクリル樹脂溶液を得た。この樹脂溶液のDSC
測定によるガラス転移温度は37℃、GPC(ゲルパ−
ミッションクロマトグラフ)測定による数平均分子量は
5000で、1分子中の不飽和基の平均含有個数は9.
0個だった。次いで、得られた樹脂溶液100部に「イ
ルガキュア184」(チバスペシャリティ−ケミカルズ
社製、光ラジカル重合開始剤)2部を混合した溶液をナ
イフコ−タ−で上記した離型紙に塗装し、1000mj
/cm2 の条件で紫外線を照射して膜厚30μmのク
リヤー被膜(第3発明フィルム層(IV)に相当)を得
た。
【0339】得られたクリヤー被膜表面にレタンPG−
80メタリック(関西ペイント株社製、商品名、イソシ
アネ−ト硬化型アクリル樹脂塗料)を20μmになるよ
うにスプレー塗装で塗装し、80℃で10分間乾燥して
着色塗膜を得た。
【0340】次いで、この着色塗膜表面に水性ウレタン
樹脂エマルション(スーパーフレックス410、第1工
業製薬(株)、商品名)をナイフコーターで塗装し10
0℃で10分間乾燥を行い膜厚50μmのウレタン被膜
(第3発明のフィルム(V)に相当)を形成した。次い
で離型紙を剥離した。
【0341】ウレタン被膜の引張り破断伸び率は−10
℃で170%であった。
【0342】上記で得られた積層フィルムのウレタン被
膜面にSKダインA−1310(綜研化学(株)製、商
品名、アクリル樹脂系感圧性粘着剤)の主剤300重量
部に対してM−5A硬化剤を10重量部加えた混合溶液
を塗布し、80℃×2分乾燥して膜厚約25μmの粘着
層を形成して、粘着加工した塗工フィルムを得た。
【0343】実施例7と同様の方法で試験した結果、得
られたポリプロピレン成型品は、曲面部および平面部と
もにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥がれ、ワレ等の
欠陥がなく外観良好であった。
【0344】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、塗工フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0345】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、塗工フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0346】実施例16 上記したラジカル硬化性アクリル樹脂溶液100部に
「パ−ブチルZ」(日本油脂社、商品名、過酸化物)2
部を混合した溶液をナイフコ−タ−で上記した離型紙に
塗装し、120℃で10分間乾燥して膜厚30μmのク
リヤー被膜(第3発明フィルム層(IV)に相当)を得
た。
【0347】得られたクリヤー被膜表面にレタンPG−
80メタリック(関西ペイント株社製、商品名、イソシ
アネ−ト硬化型アクリル樹脂塗料)を20μmになるよ
うにスプレー塗装で塗装し、80℃で10分間乾燥して
着色塗膜を得た。
【0348】次いで、この着色塗膜表面に水性ウレタン
樹脂エマルション(スーパーフレックス410、第1工
業製薬(株)、商品名)をナイフコーターで塗装し10
0℃で10分間乾燥を行い膜厚50μmのウレタン被膜
(第3発明のフィルム(V)に相当)を形成した。次い
で離型紙を剥離した。
【0349】ウレタン被膜の引張り破断伸び率は−10
℃で170%であった。
【0350】上記で得られた積層フィルムのウレタン被
膜面にSKダインA−1310(綜研化学(株)製、商
品名、アクリル樹脂系感圧性粘着剤)の主剤300重量
部に対してM−5A硬化剤を10重量部加えた混合溶液
を塗布し、80℃×2分乾燥して膜厚約25μmの粘着
層を形成して、粘着加工した塗工フィルムを得た。
【0351】実施例7と同様の方法で試験した結果、得
られたポリプロピレン成型品は、曲面部および平面部と
もにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥がれ、ワレ等の
欠陥がなく外観良好であった。
【0352】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、塗工フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0353】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、塗工フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0354】実施例17 窒素ガスを還流した清浄な容器に、トルエン85部を仕
込み110℃に加熱した後、3,4−エポキシシクロヘ
キシルメチルアクリレ−ト40部、メチルメタクリレ−
ト20部、n−ブチルメタクリレ−ト40部の混合液に
重合開始剤2,2−アゾビス(2−メチルブチロニトリ
ル)を2部溶解させた溶液を約3時間かけて滴下した。
滴下終了後、110℃で2時間放置し、トルエンを15
部を加えて反応を終了し、冷却して不揮発分50%の粘
稠なカチオン硬化性アクリル樹脂溶液を得た。
【0355】この樹脂溶液のDSC測定によるガラス転
移温度は34℃、GPC(ゲルパ−ミッションクロマト
グラフ)測定による数平均分子量は8000で、1分子
中のエポキシ基個数は17.6だった。得られた樹脂溶
液100部に「サイラキュアUVI−6990」(ユニ
オンカ−バイド社製、光カチオン・ラジカル重合開始
剤)0.5部を混合した溶液をナイフコ−タ−で上記し
た離型紙に塗装し、1000mj/cm2 の条件で紫
外線を照射して膜厚30μmのクリヤー被膜(第3発明
フィルム層(IV)に相当)を得た。
【0356】得られたクリヤー被膜表面にアクリック#
2000メタリック(関西ペイント(株)、商品名、ア
クリルラッカー塗料)を20μmになるようにスプレー
塗装で塗装し、80℃で10分間乾燥して着色塗膜を得
た。
【0357】次いで、この着色塗膜表面に水性ウレタン
樹脂エマルション(スーパーフレックス410、第1工
業製薬(株)、商品名)をナイフコーターで塗装し10
0℃で10分間乾燥を行い膜厚50μmのウレタン被膜
(第3発明のフィルム(V)に相当)を形成した。次い
で離型紙を剥離した。
【0358】ウレタン被膜の引張り破断伸び率は−10
℃で170%であった。上記で得られた積層フィルムの
ウレタン被膜面にSKダインA−1310(綜研化学
(株)製、商品名、アクリル樹脂系感圧性粘着剤)の主
剤300重量部に対してM−5A硬化剤を10重量部加
えた混合溶液を塗布し、80℃×2分乾燥して膜厚約2
5μmの粘着層を形成して、粘着加工した塗工フィルム
を得た。
【0359】実施例7と同様の方法で試験した結果、得
られたポリプロピレン成型品は、曲面部および平面部と
もにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥がれ、ワレ等の
欠陥がなく外観良好であった。
【0360】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、塗工フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0361】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、塗工フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0362】実施例18 上記したカチオン硬化性アクリル樹脂溶液100部に
「サンエイドSI−80L」(日本油脂社、商品名、過
酸化物)2部を混合した溶液をナイフコ−タ−で上記し
た離型紙に塗装し、110℃で10分間乾燥して膜厚2
0μmのクリヤー被膜(第3発明フィルム層(IV)に相
当)を得た。
【0363】次いで、得られたクリヤー被膜表面にアク
リック#2000メタリック(関西ペイント(株)、商
品名、アクリルラッカー塗料)を20μmになるように
スプレー塗装で塗装し、80℃で10分間乾燥して着色
塗膜を得た。
【0364】次いで、この着色塗膜表面に水性ウレタン
樹脂エマルション(スーパーフレックス410、第1工
業製薬(株)、商品名)をナイフコーターで塗装し10
0℃で10分間乾燥を行い膜厚50μmのウレタン被膜
(第3発明のフィルム(V)に相当)を形成した。次い
で離型紙を剥離した。
【0365】ウレタン被膜の引張り破断伸び率は−10
℃で170%であった。上記で得られた積層フィルムの
ウレタン被膜面にSKダインA−1310(綜研化学
(株)製、商品名、アクリル樹脂系感圧性粘着剤)の主
剤300重量部に対してM−5A硬化剤を10重量部加
えた混合溶液を塗布し、80℃×2分乾燥して膜厚約2
5μmの粘着層を形成して、粘着加工した塗工フィルム
を得た。
【0366】実施例7と同様の方法で試験した結果、得
られたポリプロピレン成型品は、曲面部および平面部と
もにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥がれ、ワレ等の
欠陥がなく外観良好であった。
【0367】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、塗工フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0368】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、塗工フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0369】実施例19 上記した離型紙にレタンPG−80メタリック(関西ペ
イント株社製、商品名、イソシアネ−ト硬化型アクリル
樹脂塗料)を乾燥膜厚10μmになるように塗装し80
℃で20分間乾燥をおこない、次いで、レタンPG−8
0クオーツZ主剤(関西ペイント株社製、商品名、クリ
ヤー)100部とデュラネ−トMF−K60Xを50部
(旭化成製、商品名、ブロックイソシアネ−ト)の混合
溶液を乾燥膜厚20μmになるように塗装し80℃で1
0分間乾燥をおこない、次いで上記離型紙を剥離してメ
タリック調の着色フィルムを製造した。
【0370】次いで得られた着色フィルムのメタリック
塗膜表面に水性ウレタン樹脂エマルション(スーパーフ
レックス410、第1工業製薬(株)、商品名)をナイ
フコーターで塗装し100℃で10分間乾燥を行い膜厚
50μmのウレタン被膜(第3発明のフィルム(V)に
相当)を形成した。
【0371】ウレタン被膜の引張り破断伸び率は−10
℃で170%であった。得られた積層フィルムのウレタ
ン被膜面にSKダインA−1310(綜研化学(株)
製、商品名、アクリル樹脂系感圧性粘着剤)の主剤30
0重量部に対してM−5A硬化剤を10重量部加えた混
合溶液を塗布し、80℃×2分乾燥して膜厚約25μm
の粘着層を形成して、粘着加工した塗工フィルムを得
た。
【0372】上記で得られた実施例19の粘着加工した
塗工フィルムを、自動車用ポリプロピレン製サイドミラ
−にスキ−ジを用いて伸ばしながら圧着して貼り付けト
リミングしてメタリック色のポリプロピレン成型品(最
大伸び率200倍)を製造した。そしてポリプロピレン
成型品のクリア−皮膜層を硬化させるために120℃×
30分加熱した。(クリア−皮膜層が第3発明フィルム
層(IV)に相当)得られたポリプロピレン成型品は、曲
面部および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低
下、剥がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0373】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、塗工フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0374】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、塗工フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0375】実施例20 膜厚150μmの離型処理されたポリエチレンテレフタ
レートシ−ト(離型紙)にレタンPG−80メタリック
(関西ペイント株社製、商品名、イソシアネ−ト硬化型
アクリル樹脂塗料)を乾燥膜厚10μmになるように塗
装し80℃で20分間乾燥をおこない、次いで、レタン
PG−80クオーツZ(関西ペイント株社製、商品名、
クリヤー)を乾燥膜厚20μmになるように塗装し80
℃で20分間乾燥をおこない、次いで上記離型紙を剥離
してメタリック調の着色フィルム(第3発明フィルム層
(IV)に相当)を製造した。
【0376】次いで得られた着色フィルムのメタリック
塗膜表面に実施例2の水性ウレタン樹脂エマルション
(a)をナイフコーターで塗装し100℃で10分間乾
燥を行い膜厚50μmのウレタン被膜(第3発明のフィ
ルム(V)に相当)を形成した。
【0377】ウレタン被膜の引張り破断伸び率は−10
℃で210%であった。
【0378】上記で得られた積層フィルムのウレタン被
膜面にSKダインA−1310(綜研化学(株)製、商
品名、アクリル樹脂系感圧性粘着剤)の主剤300重量
部に対してM−5A硬化剤を10重量部加えた混合溶液
を塗布し、80℃×2分乾燥して膜厚約25μmの粘着
層を形成して、粘着加工した塗工フィルムを得た。
【0379】実施例7と同様の方法で試験した結果、得
られたポリプロピレン成型品は、曲面部および平面部と
もにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥がれ、ワレ等の
欠陥がなく外観良好であった。
【0380】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、塗工フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0381】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、塗工フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0382】実施例21 膜厚150μmの離型処理されたポリエチレンテレフタ
レートシ−ト(離型紙)にレタンPG−80メタリック
(関西ペイント株社製、商品名、イソシアネ−ト硬化型
アクリル樹脂塗料)を乾燥膜厚10μmになるように塗
装し80℃で20分間乾燥をおこない、次いで、レタン
PG−80クオーツZ(関西ペイント株社製、商品名、
クリヤー)を乾燥膜厚20μmになるように塗装し80
℃で20分間乾燥をおこない、次いで上記離型紙を剥離
してメタリック調の着色フィルム(第3発明フィルム層
(IV)に相当)を製造した。
【0383】次いで得られた着色フィルムのメタリック
塗膜表面に実施例3の水性ウレタン樹脂エマルション
(b)をナイフコーターで塗装し100℃で10分間乾
燥を行い膜厚50μmのウレタン被膜(第3発明のフィ
ルム(V)に相当)を形成した。
【0384】ウレタン被膜の引張り破断伸び率は−10
℃で180%であった。
【0385】上記で得られた積層フィルムのウレタン被
膜面にSKダインA−1310(綜研化学(株)製、商
品名、アクリル樹脂系感圧性粘着剤)の主剤300重量
部に対してM−5A硬化剤を10重量部加えた混合溶液
を塗布し、80℃×2分乾燥して膜厚約25μmの粘着
層を形成して、粘着加工した塗工フィルムを得た。
【0386】実施例7と同様の方法で試験した結果、得
られたポリプロピレン成型品は、曲面部および平面部と
もにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥がれ、ワレ等の
欠陥がなく外観良好であった。
【0387】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、塗工フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0388】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、塗工フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0389】実施例22 (転写フィルムの実施例) 膜厚150μmの離型処理されたポリエチレンテレフタ
レートシ−ト(離型紙)にレタンPG−80メタリック
(関西ペイント株社製、商品名、イソシアネ−ト硬化型
アクリル樹脂塗料)を乾燥膜厚10μmになるように塗
装し80℃で20分間乾燥をおこない、次いで、レタン
PG−80クオーツZ(関西ペイント株社製、商品名、
クリヤー)を乾燥膜厚20μmになるように塗装し80
℃で20分間乾燥をおこない、次いで上記離型紙を剥離
してメタリック調の着色フィルム(第3発明フィルム層
(IV)に相当)を製造した。
【0390】得られた着色フィルムのクリア−塗膜面に
アプリケションフィルムY37PH((株)サンエ−化
研製、商品名、アクリル系粘着剤付きポリプロピレンフ
ィルム)を貼り合わせた。
【0391】次いでメタリック塗膜表面に水性ウレタン
樹脂エマルション(スーパーフレックス410、第1工
業製薬(株)、商品名)をナイフコーターで塗装し10
0℃で10分間乾燥を行い膜厚50μmのウレタン被膜
(第3発明のフィルム(V)に相当)を形成した。
【0392】ウレタン被膜の引張り破断伸び率は−10
℃で170%であった。
【0393】上記で得られた積層フィルムのウレタン被
膜面にSKダインA−1310(綜研化学(株)製、商
品名、アクリル樹脂系感圧性粘着剤)の主剤300重量
部に対してM−5A硬化剤を10重量部加えた混合溶液
を塗布し、80℃×2分乾燥して膜厚約25μmの粘着
層を形成して、続いて粘着剤層に離型紙を貼り合わせて
転写塗工フィルムを得た。
【0394】上記した転写フィルムから離型紙を取り除
いて粘着層を出現させ、自動車用ポリプロピレン製サイ
ドミラ−にスキ−ジを用いて伸ばしながら圧着して貼り
付けトリミング後、アプリケションフィルムをクリア−
塗膜面から取り除いて、メタリック色塗工フィルムが転
写されたポリプロピレン成型品(最大伸び率200倍)
を製造した。
【0395】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0396】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、塗工フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0397】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、塗工フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0398】比較例3 実施例7において、レタンPG−80メタリック(関西
ペイント株社製、商品名、イソシアネ−ト硬化型アクリ
ル樹脂塗料)を乾燥膜厚10μmになるように塗装し8
0℃で20分間乾燥をおこなってクリヤー塗膜を形成す
る方法をアクリック#2000クリア−(関西ペイント
(株)、商品名、アクリルラッカー塗料)を20μmに
なるようにスプレー塗装で塗装し、80℃で10分間乾
燥させて非架橋性クリヤー塗膜を形成した以外は実施例
7と同様にして比較例3の積層被膜を得た。
【0399】実施例7と同様の方法で貼付加工した結
果、 得られたポリプロピレン成型品は、曲面部及び平
面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥がれ、ワ
レ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0400】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸漬した後、塗工フィルムが貼付けられた部分の
剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥が見られ悪かった。
【0401】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、塗工フィルムが貼付け
られた部分にシワ、フクレ、光沢低下等の欠陥がみられ
耐揮発油性が劣った。
【0402】比較例4 軟質ポリ塩化ビニルフィルムにアクリック#2000メ
タリック(関西ペイント(株)、商品名、アクリルラッ
カー塗料)を20μmになるようにスプレー塗装で塗装
し、80℃で10分間乾燥させて非架橋性クリヤー塗膜
を形成し、次いでレタンPG−80メタリック(関西ペ
イント株社製、商品名、イソシアネ−ト硬化型アクリル
樹脂塗料)を乾燥膜厚10μmになるように塗装し80
℃で20分間乾燥をおこなってクリヤー塗膜を形成させ
て比較例4の積層被膜を得た。
【0403】上記で得られた積層フィルムのウレタン被
膜面にSKダインA−1310(綜研化学(株)製、商
品名、アクリル樹脂系感圧性粘着剤)の主剤300重量
部に対してM−5A硬化剤を10重量部加えた混合溶液
を塗布し、80℃×2分乾燥して膜厚約25μmの粘着
層を形成して、粘着加工した塗工フィルムを得た。
【0404】上記で得られた比較例2の粘着加工した塗
工フィルムを、自動車用ポリプロピレン製サイドミラ−
にスキ−ジを用いて伸ばしながら圧着して貼り付け、ト
リミングしてメタリック色のポリプロピレン成型品(最
大伸び率200倍)を製造した。
【0405】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
及び平面部ともに光沢低下、ワレ等の欠陥が見られ、貼
付作業性もフィルムのちぎれが生じ悪かった。
【0406】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸漬した後、良好に塗工フィルムが貼付けられた
部分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無
を調べた結果、いずれも異常がなく良好であった。
【0407】また、該ポリプロピレン成型品の揮発油性
を評価するように、外観が良好な部分を選んでガソリン
に5時間浸せき後、2時間室温放置して評価したとこ
ろ、塗工フィルムが貼付けられた部分にシワ、フクレ、
アワ、光沢低下、剥がれ、ワレ等の欠陥がなく良好であ
った。
【0408】実施例23 粘着性フィルム:膜厚50μmのポリプロピレンフィル
ム(離型紙)の表面にSKダインA−1310(綜研化
学(株)製、商品名、アクリル樹脂系感圧性粘着剤)の
主剤300重量部に対してM−5A硬化剤を10重量部
加えた混合溶液を塗布し、80℃×2分乾燥して膜厚約
25μmの粘着層を形成して、粘着フィルムを得た。
【0409】上記粘着性フィルムの粘着剤層表面に、水
性ウレタン樹脂エマルション(スーパーフレックス41
0、第1工業製薬(株)、商品名)をナイフコーターで
塗装し100℃で1分間乾燥を行い膜厚50μmのウレ
タン樹脂層を形成した。
【0410】次いで、得られたウレタン樹脂層の表面に
下記水性着色剤(a)をナイフコーターで塗装し100
℃で1分間乾燥を行い膜厚30μmのウレタン樹脂着色
層を形成した。
【0411】更に、ウレタン樹脂着色層の表面にレタン
PG−80クリヤー(クリヤー主剤/レタンPG80硬化剤=100/2
5)(関西ペイント株社製、商品名、イソシアネ−ト硬
化型アクリル樹脂塗料)を乾燥膜厚30μmになるよう
に塗装し140℃で1分間加熱硬化をおこないメタリッ
ク調の着色フィルムを製造した。
【0412】ウレタン樹脂層及びウレタン樹脂着色層の
引張り破断伸び率は−10℃で170%であった。
【0413】得られた着色フィルムの離型紙を剥離した
後、自動車用ポリプロピレン製サイドミラ−にスキ−ジ
を用いて伸ばしながら圧着して貼り付けトリミングして
メタリック色のポリプロピレン成型品(最大伸び率20
0倍)を製造した。
【0414】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0415】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0416】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0417】水性着色剤(a):水性ウレタン樹脂エマ
ルション(スーパーフレックス410、第1工業製薬
(株)、商品名)100部(固形分)に、アルミニウム
フレ−ク水性ペ−スト(「アルペ−スト7679NS」
(東洋アルミニウム社製、商品名、アルミニウムフレ−
クペ−スト)10部、「Laponite RD」2
部、「ディスパロンAQ−600」3部、高酸価のアク
リル樹脂(酸価100mgKOH/g、数平均分子量7
0000)2部を脱イオン水に混合分散したもの)20
部(固形分)を配合し、攪拌混合したもの。
【0418】実施例24 実施例23で使用したウレタン樹脂着色層の表面に、ウ
レタンジアクリレ−ト(ポリエステルジオ−ル“無水フ
タル酸/ネオペンチルグリコ−ル”1モルにヘキサメチ
レンジイソシアネ−トを2モル反応させた末端イソシア
ネ−ト基含有ポリエステルに、更に、該末端イソシアネ
−ト基含有ポリエステル1モル当たり2−ヒドロキシエ
チルアクリレ−ト2モルを反応させてなる平均分子量約
3000オリゴマ−)75重量部、メチルメタクリレ−
ト10重量部、ブチルアクリレ−ト10重量部、2−メ
チル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モル
フォリノプロパン−1のアセトフェノン系開始剤5重量
部、2,4−ジメチルチオキサントンのチオキサントン
系開始剤4重量部を配合したもの]を膜厚が10ミクロ
ンになるようにスクリ−ン印刷し500mj/cm2の
条件で紫外線を照射してクリヤー被膜を得た。
【0419】ウレタン樹脂層及びウレタン樹脂着色層の
引張り破断伸び率は−10℃で170%であった。
【0420】得られた着色フィルムの離型紙を剥離した
後、自動車用ポリプロピレン製サイドミラ−にスキ−ジ
を用いて伸ばしながら圧着して貼り付けトリミングして
メタリック色のポリプロピレン成型品(最大伸び率20
0倍)を製造した。
【0421】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0422】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0423】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0424】実施例25 窒素ガスを還流した清浄な容器に、亜麻仁油300部、
大豆油250部、D・グリセリン20.5部、ペンタエ
リスリトール78.1部 水酸化リチウム0.05部を
仕込み攪拌し乍ら250℃に1時間保持した後、200
℃に冷却し、ペンタエリスリトール50部、無水フタル
酸300部を仕込み230℃に昇温し、酸価30になる
まで4〜5時間反応した後、150℃に冷却し無水フタ
ル酸27部を加えて2時間攪拌後、nーブチルセロソル
ブ465部、トリエチルアミン75部を加えて良く攪拌
し不揮発分65%の粘稠な樹脂液を得た。
【0425】実施例23で使用したウレタン樹脂着色層
の表面に、上記した樹脂液を塗布し、80℃で20分間
乾燥し、20μmのクリヤー被膜を得た。
【0426】ウレタン樹脂層及びウレタン樹脂着色層の
引張り破断伸び率は−10℃で170%であった。
【0427】得られた着色フィルムの離型紙を剥離した
後、自動車用ポリプロピレン製サイドミラ−にスキ−ジ
を用いて伸ばしながら圧着して貼り付けトリミングして
メタリック色のポリプロピレン成型品(最大伸び率20
0倍)を製造した。
【0428】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0429】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0430】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0431】実施例26 実施例23で使用したウレタン樹脂着色層の表面に、ソ
フレックス1630クリア−(関西ペイント(株)、商
品名、メラミン硬化型アクリル樹脂系クリア−)を上記
した離型紙に該樹脂液を塗布し、80℃で20分間乾燥
し、20μmのクリヤー被膜を得た。
【0432】ウレタン樹脂層及びウレタン樹脂着色層の
引張り破断伸び率は−10℃で170%であった。
【0433】得られた着色フィルムの離型紙を剥離した
後、自動車用ポリプロピレン製サイドミラ−にスキ−ジ
を用いて伸ばしながら圧着して貼り付けトリミングして
メタリック色のポリプロピレン成型品(最大伸び率20
0倍)を製造した。
【0434】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0435】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0436】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0437】実施例27 実施例23で使用したウレタン樹脂着色層の表面に、K
INO#400クリア−(関西ペイント(株)、商品
名、酸エポキシ硬化型アクリル樹脂系クリア−)を上記
した離型紙に該樹脂液を塗布し、80℃で20分間乾燥
し、20μmのクリヤー被膜を得た。
【0438】ウレタン樹脂層及びウレタン樹脂着色層の
引張り破断伸び率は−10℃で170%であった。
【0439】得られた着色フィルムの離型紙を剥離した
後、自動車用ポリプロピレン製サイドミラ−にスキ−ジ
を用いて伸ばしながら圧着して貼り付けトリミングして
メタリック色のポリプロピレン成型品(最大伸び率20
0倍)を製造した。
【0440】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0441】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0442】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0443】実施例28 窒素ガスを還流した清浄な容器に、トルエン85部を仕
込み110℃に加熱した後、スチレン10部、メチルメ
タクリレ−ト20部、イソブチルメタクリレ−ト65
部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン5
部の混合液に重合開始剤2,2−アゾビス(2−メチル
ブチロニトリル)を2部溶解させた溶液を約3時間かけ
て滴下した。滴下終了後、110℃で2時間放置し、ト
ルエンを15部を加えて反応を終了し、冷却して不揮発
分50%の粘稠な加水分解性シラン硬化性アクリル樹脂
溶液を得た。
【0444】この樹脂溶液のDSC測定によるガラス転
移温度は64℃、GPC(ゲルパ−ミッションクロマト
グラフ→ケ゛ルハ゜ーミエイションクロマトク゛ラフ)測定による重量平均分
子量は16000だった。
【0445】得られた樹脂溶液100部にネオスタンU
−100(日東化成(株)社製、有機すず化合物)0.
01部を混合した溶液を実施例1で得られたと同様のウ
レタン着色被膜の表面に、ナイフコ−タ−で塗装し、8
0℃で20分間乾燥して膜厚20μmのクリヤー被膜)
を得た。
【0446】ウレタン樹脂層及びウレタン樹脂着色層の
引張り破断伸び率は−10℃で170%であった。
【0447】得られた着色フィルムの離型紙を剥離した
後、自動車用ポリプロピレン製サイドミラ−にスキ−ジ
を用いて伸ばしながら圧着して貼り付けトリミングして
メタリック色のポリプロピレン成型品(最大伸び率20
0倍)を製造した。
【0448】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0449】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0450】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0451】実施例29 清浄な容器に、脱イオン水242部、Newcol 7
07SF(第1工業製薬(株)、商品名、固形分30
%)2.4部を加え、窒素置換後、80℃に保つ。実施
例14記載のプレエマルションを滴下する直前に0.7
部の加硫酸アンモニウムを加え、プレエマルションを3
時間にわたって滴下した。
【0452】滴下終了後30分より、30分間0.7部
の過硫酸アンモニウムを7部を脱イオン水に溶かした溶
液を滴下し、さらに2時間80℃に保って不揮発分51
%のヒドラジン硬化型アクリルエマルションを得た。
【0453】このヒドラジン硬化型アクリルエマルショ
ン溶液に、架橋剤としてアジピン酸ジヒドラジドをアン
モニア水でpHを8〜9に調整後、カルボニル基1当量
に対してヒドラジド基0.3当量混合した溶液をナイフ
コ−タ−で実施例1で得られたと同様のウレタン着色被
膜の表面に、塗装し、80℃で10分間乾燥して膜厚2
0μmのクリヤー被膜を得た。
【0454】ウレタン樹脂層及びウレタン樹脂着色層の
引張り破断伸び率は−10℃で170%であった。
【0455】得られた着色フィルムの離型紙を剥離した
後、自動車用ポリプロピレン製サイドミラ−にスキ−ジ
を用いて伸ばしながら圧着して貼り付けトリミングして
メタリック色のポリプロピレン成型品(最大伸び率20
0倍)を製造した。
【0456】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0457】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0458】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0459】実施例30 窒素ガスを還流した清浄な容器に、トルエン85部を仕
込み110℃に加熱した後、スチレン20部、メチルメ
タクリレ−ト20部、n−ブチルメタクリレ−ト30
部、グリシジルメタクリレ−ト30部および重合開始剤
2,2−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)4部溶
解させた溶液を約3時間かけて滴下した。滴下終了後、
110℃で5時間放置し、アクリル酸15部、ハイドロ
キノンモノメチルエ−テル0.05部およびテトラエチ
ルアンモニウムブロマイド0.2部を仕込み、空気を吹
き込みながら110℃で5時間反応し、酸価がほとんど
0になったことを確認し、トルエンを35部を加えて反
応を終了し、冷却して不揮発分50%の粘稠なラジカル
硬化性アクリル樹脂溶液を得た。この樹脂溶液のDSC
測定によるガラス転移温度は37℃、GPC(ゲルパ−
ミッションクロマトグラフ→ケ゛ルハ゜ーミエイションクロマトク゛ラフ?)
測定による数平均分子量は5000で、1分子中の不飽
和基の平均含有個数は9.0個だった。次いで、得られ
た樹脂溶液100部に「イルガキュア184」(チバス
ペシャリティ−ケミカルズ社製、光ラジカル重合開始
剤)2部を混合した溶液をナイフコ−タ−を用いて、実
施例1で使用したウレタン着色被膜の表面に、塗装し、
1000mj/cm2 の条件で紫外線を照射して膜厚
30μmのクリヤー被膜(を得た。
【0460】ウレタン樹脂層及びウレタン樹脂着色層の
引張り破断伸び率は−10℃で170%であった。
【0461】得られた着色フィルムの離型紙を剥離した
後、自動車用ポリプロピレン製サイドミラ−にスキ−ジ
を用いて伸ばしながら圧着して貼り付けトリミングして
メタリック色のポリプロピレン成型品(最大伸び率20
0倍)を製造した。
【0462】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0463】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0464】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0465】実施例31 上記したラジカル硬化性アクリル樹脂溶液100部に
「パ−ブチルZ」(日本油脂社、商品名、過酸化物)2
部を混合した溶液をナイフコ−タ−で実施例1で得られ
たと同様のウレタン着色被膜の表面に、塗装し、120
℃で10分間乾燥して膜厚30μmのクリヤー被膜を得
た。
【0466】ウレタン樹脂層及びウレタン樹脂着色層の
引張り破断伸び率は−10℃で170%であった。
【0467】得られた着色フィルムの離型紙を剥離した
後、自動車用ポリプロピレン製サイドミラ−にスキ−ジ
を用いて伸ばしながら圧着して貼り付けトリミングして
メタリック色のポリプロピレン成型品(最大伸び率20
0倍)を製造した。
【0468】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0469】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0470】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0471】実施例32 窒素ガスを還流した清浄な容器に、トルエン85部を仕
込み110℃に加熱した後、3.4−エポキシシクロヘ
キシルメチルアクリレ−ト40部、メチルメタクリレ−
ト20部、n−ブチルメタクリレ−ト40部の混合液に
重合開始剤2,2−アゾビス(2−メチルブチロニトリ
ル)を2部溶解させた溶液を約3時間かけて滴下した。
滴下終了後、110℃で2時間放置し、トルエンを15
部を加えて反応を終了し、冷却して不揮発分50%の粘
稠なカチオン硬化性アクリル樹脂溶液を得た。
【0472】この樹脂溶液のDSC測定によるガラス転
移温度は34℃、GPC(ゲルパ−ミッションクロマト
グラフ)測定による数平均分子量は8000で、1分子
中のエポキシ基個数は17.6だった。得られた樹脂溶
液100部に「サイラキュアUVI−6990」(ユニ
オンカ−バイド社製、光カチオン・ラジカル重合開始
剤)0.5部を混合した溶液をナイフコ−タ−で実施例
1で得られたと同様のウレタン着色被膜の表面に、塗装
し、1000mj/cm2 の条件で紫外線を照射して
膜厚30μmのクリヤー被膜を得た。
【0473】ウレタン樹脂層及びウレタン樹脂着色層の
引張り破断伸び率は−10℃で170%であった。
【0474】得られた着色フィルムの離型紙を剥離した
後、自動車用ポリプロピレン製サイドミラ−にスキ−ジ
を用いて伸ばしながら圧着して貼り付けトリミングして
メタリック色のポリプロピレン成型品(最大伸び率20
0倍)を製造した。
【0475】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0476】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0477】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0478】実施例33 上記したカチオン硬化性アクリル樹脂溶液100部に
「サンエイドSI−80L」(日本油脂社、商品名、過
酸化物)2部を混合した溶液をナイフコ−タ−で実施例
1で得られたと同様のウレタン着色被膜の表面に、塗装
し、110℃で10分間乾燥して膜厚20μmのクリヤ
ー被膜を得た。
【0479】ウレタン樹脂層及びウレタン樹脂着色層の
引張り破断伸び率は−10℃で170%であった。
【0480】得られた着色フィルムの離型紙を剥離した
後、自動車用ポリプロピレン製サイドミラ−にスキ−ジ
を用いて伸ばしながら圧着して貼り付けトリミングして
メタリック色のポリプロピレン成型品(最大伸び率20
0倍)を製造した。
【0481】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0482】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0483】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0484】実施例34 実施例23で使用したウレタン着色被膜の表面に、レタ
ンPG−80クオーツZ主剤(関西ペイント株社製、商
品名、クリヤー)100部とデュラネ−トMF−K60
Xを50部(旭化成製、商品名、ブロックイソシアネ−
ト)の混合溶液を乾燥膜厚20μmになるように塗装し
80℃で10分間乾燥をおこない着色フィルムを製造し
た。
【0485】ウレタン樹脂層及びウレタン樹脂着色層の
引張り破断伸び率は−10℃で170%であった。
【0486】得られた着色フィルムの離型紙を剥離した
後、自動車用ポリプロピレン製サイドミラ−にスキ−ジ
を用いて伸ばしながら圧着して貼り付けトリミングして
メタリック色のポリプロピレン成型品(最大伸び率20
0倍)を製造した。
【0487】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0488】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0489】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0490】実施例35 実施例23において、クリヤー及び着色塗料で使用した
水性ウレタン樹脂エマルションに代えて実施例2の水性
ウレタン樹脂エマルション(a)を使用した以外は実施
例1と同様にして被膜を形成した。
【0491】ウレタン樹脂層及びウレタン樹脂着色層の
引張り破断伸び率は−10℃で170%であった。
【0492】得られた着色フィルムの離型紙を剥離した
後、自動車用ポリプロピレン製サイドミラ−にスキ−ジ
を用いて伸ばしながら圧着して貼り付けトリミングして
メタリック色のポリプロピレン成型品(最大伸び率20
0倍)を製造した。
【0493】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0494】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0495】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0496】実施例36 実施例23において、クリヤー及び着色塗料で使用した
水性ウレタン樹脂エマルションに代えて実施例3の水性
ウレタン樹脂エマルション(b)を使用した以外は実施
例1と同様にして被膜を形成した。
【0497】ウレタン被膜の引張り破断伸び率は−10
℃で170%であった。
【0498】得られた着色フィルムの離型紙を剥離した
後、自動車用ポリプロピレン製サイドミラ−にスキ−ジ
を用いて伸ばしながら圧着して貼り付けトリミングして
メタリック色のポリプロピレン成型品(最大伸び率20
0倍)を製造した。
【0499】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0500】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0501】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0502】比較例5 実施例23において、レタンPG−80メタリック(関
西ペイント株社製、商品名、イソシアネ−ト硬化型アク
リル樹脂塗料)を乾燥膜厚10μmになるように塗装し
80℃で20分間乾燥をおこなってクリヤー塗膜を形成
する方法をアクリック#2000クリア−(関西ペイン
ト(株)、商品名、アクリルラッカー塗料)を20μm
になるようにスプレー塗装で塗装し、80℃で10分間
乾燥させて非架橋性クリヤー塗膜を形成した以外は実施
例1と同様にして比較例5の積層被膜を得た。
【0503】実施例23と同様の方法で貼付加工した結
果得られたポリプロピレン成型品は、曲面部及び平面部
ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥がれ、ワレ等
の欠陥がなく外観良好であった。
【0504】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸漬した後、着色フィルムが貼付けられた部分の
剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥が見られ悪かった。
【0505】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼付け
られた部分にシワ、フクレ、光沢低下等の欠陥がみられ
耐揮発油性が劣った。
【0506】比較例6 実施例23と同様の粘着剤を有する軟質ポリ塩化ビニル
フィルムにアクリック#2000メタリック(関西ペイ
ント(株)、商品名、アクリルラッカー塗料)を20μ
mになるようにスプレー塗装で塗装し、80℃で10分
間乾燥させて非架橋性クリヤー塗膜を形成し、次いでレ
タンPG−80メタリック(関西ペイント株社製、商品
名、イソシアネ−ト硬化型アクリル樹脂塗料)を乾燥膜
厚10μmになるように塗装し80℃で20分間乾燥を
おこなってクリヤー塗膜を形成させて比較例2の積層被
膜を得た。
【0507】得られた着色フィルムの離型紙を剥離した
後、自動車用ポリプロピレン製サイドミラ−にスキ−ジ
を用いて伸ばしながら圧着して貼り付けトリミングして
メタリック色のポリプロピレン成型品(最大伸び率20
0倍)を製造した。
【0508】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
及び平面部ともに光沢低下、ワレ等の欠陥が見られ、貼
付作業性もフィルムのちぎれが生じ悪かった。
【0509】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸漬した後、良好に着色フィルムが貼付けられた
部分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無
を調べた結果、いずれも異常がなく良好であった。
【0510】また、該ポリプロピレン成型品の揮発油性
を評価するように、外観が良好な部分を選んでガソリン
に5時間浸せき後、2時間室温放置して評価したとこ
ろ、着色フィルムが貼付けられた部分にシワ、フクレ、
アワ、光沢低下、剥がれ、ワレ等の欠陥がなく良好であ
った。 実施例37 実施例1において、水性ウレタン樹脂エマルション(ス
ーパーフレックス410、第1工業製薬(株)、商品
名)に代えて、該水性ウレタン樹脂エマルション固形分
100重量部当り、テナコールEX−145(1官能水
性エポキシ樹脂、ナガセケムテック株式会社製、商品
名)5重量部を配合したものを使用した以外実施例1と
同様にしてウレタン樹脂フィルムを得た。ウレタン樹脂
フィルムの引張り破断伸び率は−10℃で170%であ
った。得られたウレタン樹脂フィルムを容器(弁当箱
状)に成型した。
【0511】得られた成型品(最大伸び率200倍)
は、曲面部および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光
沢低下、剥がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であっ
た。
【0512】実施例38 実施例1において、水性ウレタン樹脂エマルション(ス
ーパーフレックス410、第1工業製薬(株)、商品
名)に代えて、該水性ウレタン樹脂エマルション固形分
100重量部当り、テナコールEX−810(2官能水
性エポキシ樹脂、ナガセケムテック株式会社製、商品
名)10重量部を配合したものを使用した以外実施例1
と同様にしてウレタン樹脂フィルムを得た。
【0513】ウレタン樹脂フィルムの引張り破断伸び率
は−10で170%であった。
【0514】得られた成型品(最大伸び率200倍)
は、曲面部および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光
沢低下、剥がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であっ
た。
【0515】実施例39 実施例4と同様にして粘着性フィルムを得た。
【0516】実施例4において、水性ウレタン樹脂エマ
ルション(スーパーフレックス410、第1工業製薬
(株)、商品名)に代えて、該水性ウレタン樹脂エマル
ション固形分100重量部当り、テナコールEX−81
1(多官能水性エポキシ樹脂、ナガセケムテック株式会
社製、商品名)10重量部を配合したものを使用した以
外、実施例4と同様にして、ウレタン樹脂層を形成し
た。ウレタン樹脂層の引張り破断伸び率は−10℃で1
70%であった。
【0517】実施例4と同様にして機能性フィルムおよ
びポリプロピレン成型品を製造した。
【0518】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0519】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、機能性フィルムが貼り付けられた
部分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無
を調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0520】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、機能性フィルムが貼り
付けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0521】実施例40 実施例4と同様にして粘着性フィルムを得た。
【0522】実施例4において、水性ウレタン樹脂エマ
ルション(スーパーフレックス410、第1工業製薬
(株)、商品名)に代えて、該水性ウレタン樹脂エマル
ション固形分100重量部当り、テナコールEX−81
0(2官能水性エポキシ樹脂、ナガセケムテック株式会
社製、商品名)15重量部を配合したものを使用した以
外、実施例4と同様にしてウレタン樹脂層を形成した。
ウレタン樹脂層の引張り破断伸び率は−10℃で170
%であった。
【0523】実施例4と同様にして機能性フィルムおよ
びポリプロピレン成型品を製造した。
【0524】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0525】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、機能性フィルムが貼り付けられた
部分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無
を調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0526】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、機能性フィルムが貼り
付けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0527】実施例41 実施例7と同様にして着色フィルムを製造した。
【0528】実施例7において、水性ウレタン樹脂エマ
ルション(スーパーフレックス410、第1工業製薬
(株)、商品名)に代えて、該水性ウレタン樹脂エマル
ション固形分100重量部当り、テナコールEX−42
1(多官能水性エポキシ樹脂、ナガセケムテック株式会
社製、商品名)10重量部を配合したものを使用した以
外、実施例7と同様にして、ウレタン被膜を形成した。
ウレタン被膜の引張り破断伸び率は−10℃で170%
であった。
【0529】実施例7と同様にして塗工フィルムを得
た。
【0530】実施例7と同様にしてポリプロピレン成型
品を製造した。
【0531】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0532】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、塗工フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0533】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、塗工フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0534】実施例42 実施例7と同様にして着色フィルムを製造した。
【0535】実施例7において、水性ウレタン樹脂エマ
ルション(スーパーフレックス410、第1工業製薬
(株)、商品名)に代えて、該水性ウレタン樹脂エマル
ション固形分100重量部当り、テナコールEX−81
0(2官能水性エポキシ樹脂、ナガセケムテック株式会
社製、商品名)15重量部を配合したものを使用した以
外、実施例7と同様にしてウレタン被膜を形成した。ウ
レタン被膜の引張り破断伸び率は−10℃で170%で
あった。
【0536】実施例7と同様にして塗工フィルムを得
た。
【0537】実施例7と同様にしてポリプロピレン成型
品を製造した。
【0538】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0539】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、塗工フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0540】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、塗工フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0541】実施例43 実施例23と同様にして粘着フィルムを得た。
【0542】実施例23において、水性ウレタン樹脂エ
マルション(スーパーフレックス410、第1工業製薬
(株)、商品名)に代えて、該水性ウレタン樹脂エマル
ション固形分100重量部当り、テナコールEX−52
1(多官能水性エポキシ樹脂、ナガセケムテック株式会
社製、商品名)10重量部を配合したものを使用した以
外、実施例23と同様にしてウレタン樹脂層を形成し
た。実施例23と同様にしてウレタン樹脂着色層を形成
した。実施例23と同様にして着色フィルムを製造し
た。
【0543】ウレタン樹脂層及びウレタン樹脂着色層の
引張り破断伸び率は−10℃で170%であった。
【0544】実施例23と同様にしてポリプロピレン成
型品を製造した。
【0545】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0546】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0547】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0548】実施例44 実施例23と同様にして粘着フィルムを得た。
【0549】実施例23において、水性ウレタン樹脂エ
マルション(スーパーフレックス410、第1工業製薬
(株)、商品名)に代えて、該水性ウレタン樹脂エマル
ション固形分100重量部当り、テナコールEX−81
0(2官能水性エポキシ樹脂、ナガセケムテック株式会
社製、商品名)15重量部を配合したものを使用した以
外、実施例23と同様にしてウレタン樹脂層を形成し
た。実施例23と同様にしてウレタン樹脂着色層を形成
した。実施例23と同様にして着色フィルムを製造し
た。
【0550】ウレタン樹脂層及びウレタン樹脂着色層の
引張り破断伸び率は−10℃で170%であった。
【0551】実施例23と同様にしてポリプロピレン成
型品を製造した。
【0552】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0553】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0554】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0555】実施例45 実施例23と同様にして粘着フィルムを得た。
【0556】実施例23において、水性ウレタン樹脂エ
マルション(スーパーフレックス410、第1工業製薬
(株)、商品名)に代えて水性着色剤(b)を使用する
以外実施例23と同様にして完全隠蔽性ウレタン樹脂着
色層を形成した。
【0557】実施例23と同様にしてウレタン樹脂着色
層を形成し、さらに着色フィルムを製造した。
【0558】完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層及びウレタ
ン樹脂着色層の引張り破断伸び率は−10℃で170%
であった。
【0559】実施例23と同様にしてポリプロピレン成
型品を製造した。
【0560】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0561】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0562】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0563】水性着色剤(b):水性ウレタン樹脂エマ
ルション(スーパーフレックス410、第1工業製薬
(株)、商品名)100部(固形分)に、2酸化チタン
白顔料80部、「Laponite RD」2部、「デ
ィスパロンAQ−600」3部、高酸価のアクリル樹脂
(酸価100mgKOH/g、数平均分子量7000
0)2部を脱イオン水に混合分散したもの)20部(固
形分)を配合し、攪拌混合したもの。
【0564】実施例46 実施例24において、実施例23と同様にして粘着フィ
ルムおよびウレタン樹脂着色層を得た。
【0565】実施例45と同様にして完全隠蔽性ウレタ
ン樹脂着色層を形成した。
【0566】実施例24と同様にしてクリヤー被膜を得
た。
【0567】完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層及びウレタ
ン樹脂着色層の引張り破断伸び率は−10℃で170%
であった。
【0568】実施例24と同様にしてポリプロピレン成
型品を得た。
【0569】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0570】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0571】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0572】実施例47 実施例25において、実施例23と同様にして粘着フィ
ルムおよびウレタン樹脂着色層を得た。
【0573】実施例45と同様にして完全隠蔽性ウレタ
ン樹脂着色層を形成した。
【0574】実施例25と同様にしてクリヤー被膜を得
た。
【0575】完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層及びウレタ
ン樹脂着色層の引張り破断伸び率は−10℃で170%
であった。
【0576】実施例25と同様にしてポリプロピレン成
型品を製造した。
【0577】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0578】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0579】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0580】実施例48 実施例45と同様にして完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層
を形成した以外、実施例26と同様の実験を行なった。
【0581】完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層及びウレタ
ン樹脂着色層の引張り破断伸び率は−10℃で170%
であった。
【0582】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0583】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0584】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0585】実施例49 実施例45と同様にして完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層
を形成した以外、実施例27と同様の実験を行なった。
【0586】完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層及びウレタ
ン樹脂着色層の引張り破断伸び率は−10℃で170%
であった。
【0587】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0588】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0589】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0590】実施例50 実施例45と同様にして完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層
を形成した以外、実施例28と同様の実験を行なった。
【0591】完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層及びウレタ
ン樹脂着色層の引張り破断伸び率は−10℃で170%
であった。
【0592】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0593】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0594】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0595】実施例51 実施例45と同様にして完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層
を形成した以外、実施例29と同様の実験を行なった。
【0596】完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層及びウレタ
ン樹脂着色層の引張り破断伸び率は−10℃で170%
であった。
【0597】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0598】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0599】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0600】実施例52 実施例45と同様にして完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層
を形成した以外、実施例30と同様の実験を行なった。
【0601】完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層及びウレタ
ン樹脂着色層の引張り破断伸び率は−10℃で170%
であった。
【0602】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0603】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0604】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0605】実施例53 実施例45と同様にして完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層
を形成した以外、実施例31と同様の実験を行なった。
【0606】完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層及びウレタ
ン樹脂着色層の引張り破断伸び率は−10℃で170%
であった。
【0607】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0608】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0609】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0610】実施例54 実施例45と同様にして完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層
を形成した以外、実施例32と同様の実験を行なった。
【0611】完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層及びウレタ
ン樹脂着色層の引張り破断伸び率は−10℃で170%
であった。
【0612】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0613】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0614】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0615】実施例55 実施例45と同様にして完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層
を形成した以外、実施例33と同様の実験を行なった。
【0616】完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層及びウレタ
ン樹脂着色層の引張り破断伸び率は−10℃で170%
であった。
【0617】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0618】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0619】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0620】実施例56 実施例45と同様にして完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層
を形成した以外、実施例34と同様の実験を行なった。
【0621】完全隠蔽性ウレタン樹脂層及びウレタン樹
脂着色層の引張り破断伸び率は−10℃で170%であ
った。
【0622】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0623】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0624】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0625】実施例57 実施例45と同様にして完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層
を形成した以外、実施例35と同様の実験を行なった。
【0626】完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層及びウレタ
ン樹脂着色層の引張り破断伸び率は−10℃で170%
であった。
【0627】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0628】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0629】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0630】実施例58 実施例45と同様にして完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層
を形成した以外、実施例36と同様の実験を行なった。
【0631】ウレタン被膜の引張り破断伸び率は−10
℃で170%であった。
【0632】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0633】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0634】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0635】実施例59 実施例45と同様にして完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層
を形成した以外、実施例43と同様の実験を行なった。
【0636】完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層及びウレタ
ン樹脂着色層の引張り破断伸び率は−10℃で170%
であった。
【0637】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0638】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0639】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0640】実施例60 実施例45と同様にして完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層
を形成した以外、実施例44と同様の実験を行なった。
【0641】完全隠蔽性ウレタン樹脂着色層及びウレタ
ン樹脂着色層の引張り破断伸び率は−10℃で170%
であった。
【0642】得られたポリプロピレン成型品は、曲面部
および平面部ともにシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥
がれ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった。
【0643】該ポリプロピレン成型品を40℃上水に2
0日間浸せきした後、着色フィルムが貼り付けられた部
分の剥がれ、フクレ、光沢低下等の欠陥の異常の有無を
調べた結果、いずれも異常がなく良好だった。
【0644】また、該ポリプロピレン成型品の耐揮発油
性を評価するように、ガソリンに5時間浸せき後、2時
間室温放置して評価したところ、着色フィルムが貼り付
けられた部分にシワ、フクレ、アワ、光沢低下、剥が
れ、ワレ等の欠陥がなく外観良好であった 発明の効果 第1発明の機能性ウレタン樹脂フィルムは、表面からの
衝撃によるエネルギーを該層で吸収するためにこれらの
用途に使用することができる。
【0645】また、伸び率が高度に要求される成型加工
(100%以上)においてもフィルムの伸び、張力、屈
曲力が優れるので光沢低下やワレ、剥がれのない仕上が
り外観に優れた成型加工品が得られる。
【0646】また、機能性ウレタン樹脂フィルムは、水
性ウレタン樹脂分散液により形成されることから、無公
害で安全・衛生上問題がない、耐化学薬品性に優れるの
でこれらの容器や包装に使用できる、耐屈曲性に優れる
ので物品の包装や容器用フィルムとして使用することが
できる。
【0647】また、接合剤を使用する場合には媒体とし
て水を使用しているので接合剤層を膨潤や溶解させたり
する恐れがないために均一な膜厚が形成できること、接
合剤層と混ざり合うことがないのでそれぞれの層の性能
が低下しないため品質安定性が優れるといった効果があ
る。
【0648】第2発明の機能性フィルムは、ウレタン樹
脂層(III)の表面に、硬化型、非硬化型の塗料、イ
ンキ、接着剤などの組成物を塗布したものを使用するこ
とが好ましい。
【0649】これにより、例えば、家具,車両あるいは
建造物などへの取付け面として使用されるが、この取付
けに際し、該ウレタン樹脂層が屈曲性、伸びが優れるの
でフィルムの取付けによるシワ等の欠陥が生じないので
仕上がり外観が優れる。
【0650】本発明のウレタン樹脂層を有するフィルム
は、表面からの衝撃によるエネルギーを該層で吸収する
ために、例えば、チッピング(小石や砂などの外的物が
ぶつかった際に塗膜が剥離する現象)による抵抗性が高
い。
【0651】また、伸び率が高度に要求される成型加工
(100%以上)においてもフィルムの伸び、張力、屈
曲力が優れるので光沢低下やワレ、剥がれのない仕上が
り外観に優れた成型加工品が得られる。
【0652】また、接合剤層(II)表面に形成される
ウレタン樹脂層(III)は、水性ウレタン樹脂分散液
(A)により形成されることから、無公害で安全・衛生
上問題がないこと、媒体として水を使用しているので接
合剤層を膨潤や溶解させたりする恐れがないために均一
な膜厚が形成できること、接合剤層と混ざり合うことが
ないのでそれぞれの層の性能が低下しないため品質安定
性が優れるといった効果がある。
【0653】第3発明のフィルムでは、熱硬化塗膜層が
表面層として使用され、一方ウレタン樹脂層が、家具,
車両あるいは建造物などへの取付け面として使用され
る。この取付けに際し、フィルム(V)層は屈曲性、伸
びが優れるのでフィルムの取付けによるシワ等の欠陥が
生じないので仕上がり外観が優れる。また、貼り付けら
れた着色フィルム表面に小石や砂などの外的物がぶつか
った際に、フィルム(IV)表面は硬度が高いこと及び
表面からの衝撃によるエネルギーをフィルム(V)で吸
収するために表面硬度が高いにもかかわらず塗膜がワ
レ、剥がれ等の欠陥を生じることなく耐久性に優れたフ
ィルムの性能を長期間保持できるといった効果がある。
また、表面層は架橋型塗膜が形成されるので耐薬品性,
耐汚染性,耐摩耗性に優れた性能を発揮する。
【0654】また、従来のメラミン硬化性樹脂塗料、イ
ソシアネート硬化性樹脂塗料、酸化硬化性樹脂塗料など
の架橋性樹脂塗料を基材に基材に、直接塗装しなくても
良いので、前もって塗装手段、塗膜性能、意匠性等の塗
装目的により好適な方法を選択することができる。塗装
により塗装欠陥が生じ難いこと、塗装に必要な塗料が必
要以上に消費されることがない、塗装の作業環境や安全
衛生上の管理を安全に行うことができる。更に、塗装さ
れた塗膜を回収することが容易であり環境汚染の点から
も好ましい。
【0655】伸び率が高度に要求される成型加工(10
0%以上)においてもフィルムの伸び、張力、屈曲力が
優れるので光沢低下やワレ、剥がれのない仕上がり外観
に優れた成型加工品が得られる。
【0656】第4発明の着色フィルムでは、熱硬化塗膜
層が表面層として使用され、一方ウレタン樹脂層が、家
具,車両あるいは建造物などへの取付け面として使用さ
れる。この取付けに際し、(VIII)及び(IX)層
は屈曲性、伸びが優れるのでフィルムの取付けによるシ
ワ等の欠陥が生じないので仕上がり外観が優れる。ま
た、貼り付けられた着色フィルム表面に小石や砂などの
外的物がぶつかった際に、(X)表面は硬度が高いこと
及び表面からの衝撃によるエネルギーを(VIII)及
び(IX)で吸収するために表面硬度が高いにもかかわ
らず塗膜がワレ、剥がれ等の欠陥を生じることなく耐久
性に優れたフィルムの性能を長期間保持できるといった
効果がある。また、表面層は架橋型塗膜が形成されるの
で耐薬品性,耐汚染性,耐摩耗性に優れた性能を発揮す
る。
【0657】また、従来のメラミン硬化性樹脂塗料、イ
ソシアネート硬化性樹脂塗料、酸化硬化性樹脂塗料など
の架橋性樹脂塗料を基材に基材に、直接塗装しなくても
良いので、前もって塗装手段、塗膜性能、意匠性等の塗
装目的により好適な方法を選択することができる。塗装
により塗装欠陥が生じ難いこと、塗装に必要な塗料が必
要以上に消費されることがない、塗装の作業環境や安全
衛生上の管理を安全に行うことができる。更に、塗装さ
れた塗膜を回収することが容易であり環境汚染の点から
も好ましい。
【0658】伸び率が高度に要求される成型加工(10
0%以上)においてもフィルムの伸び、張力、屈曲力が
優れるので光沢低下やワレ、剥がれのない仕上がり外観
に優れた成型加工品が得られる。
【0659】更に、接合剤層(VII)表面に形成される
クリヤー層(VIII)として水性ウレタン樹脂分散液
を使用することから、接合剤層(VII)とクリヤー層
(VIII)との界面でお互いに交じり合った混合層が
できたり、また、一方の層を形成する成分がもう一方の
層内に浸透したりする恐れがないので、これらの層によ
る機能が阻害されることなく、有効に発揮されるといっ
た効果がある。 産業上の利用可能性 機能性ウレタン樹脂フィルムは、水性ウレタン樹脂分散
液により形成されることから、無公害で安全・衛生上問
題がない、耐化学薬品性に優れるのでこれらの容器や包
装に使用できる、耐屈曲性に優れるので物品の包装や容
器用フィルムとして使用することができる。
【0660】また、伸び率が高度に要求される成型加工
(100%以上)においてもフィルムの伸び、張力、屈
曲力が優れるので光沢低下やワレ、剥がれのない仕上が
り外観に優れた成型加工品が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤木 雄 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内 (72)発明者 磯崎 理 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内 Fターム(参考) 4F071 AA42 AA53 AF03 AF04 AF45 BA03 BA04 BB02 BC01 BC02 4F100 AK01A AK01E AK42 AK51C AK54C AR00A BA03 BA04 BA05 BA07 CA13E CB00B CC00D GB15 JB05C JD04 JD05 JJ03 JK08C JL01 JL09 JL10E JL14A YY00C 4J002 CD00X CK02W CK03W CK04W FD01 FD02 FD09 GF00 GH00 GH01 HA06 HA07

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それ自体実質的に粘着性がなく、引張り
    破断伸び率(長さ30mm、幅10mm、厚み0.05
    mmの試料で−10℃において引張速度200mm/分
    で測定したときの値)が50〜1000%の範囲であっ
    て、そして水性ウレタン樹脂分散液(A)、または該水
    性ウレタン樹脂分散液(A)に水性エポキシ樹脂を配合
    してなるものによって形成されたものであることを特徴
    とする機能性ウレタン樹脂フィルム。
  2. 【請求項2】 水性ウレタン樹脂分散液(A)が、ポリ
    イソシアネート化合物と、該ポリイソシアネート化合物
    が有するイソシアネート基と反応し得る活性水素含有化
    合物とを反応させて親水基含有イソシアネート末端プレ
    ポリマーを製造し、次いでこのものを水に分散せしめ、
    更に、アミン類で以て鎖伸長せしめてなるものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の機能性ウレタン樹脂フ
    ィルム。
  3. 【請求項3】離型性フィルム表面に、上記水性ウレタン
    樹脂分散液(A)または該水性ウレタン樹脂分散液
    (A)に水性エポキシ樹脂を配合してなるものを塗装し
    て機能性ウレタン樹脂フィルムを形成させ、次いで必要
    に応じて離型性フィルムを剥離してなることを特徴とす
    る機能性ウレタン樹脂フィルムの製造方法。
  4. 【請求項4】必要に応じて設けられる離型性層(I)、
    粘着剤もしくは接着剤で形成された接合剤層(II)、水
    性ウレタン樹脂分散液(A)、または該水性ウレタン樹
    脂分散液(A)および水性エポキシ樹脂で形成され、そ
    して形成された層が、それ自体実質的に粘着性がなく、
    引張り破断伸び率(長さ30mm、幅10mm、厚み
    0.05mmの試料で−10℃において引張速度200
    mm/分で測定したときの値)が50〜1000%の範
    囲であるウレタン樹脂層(III)を順次積層してなる機
    能性フィルムであることを特徴とする積層フィルム。
  5. 【請求項5】離型性層(I)及び上記したウレタン樹脂
    層(III)を順次積層してなる機能性フィルムである
    ことを特徴とする積層フィルム。
  6. 【請求項6】水性ウレタン樹脂分散液(A)が、ポリイ
    ソシアネート化合物と、該ポリイソシアネート化合物が
    有するイソシアネート基と反応し得る活性水素含有化合
    物とを反応させて親水基含有イソシアネート末端プレポ
    リマーを製造し、次いでこのものを水に分散せしめ、更
    に、アミン類で以て鎖伸長せしめてなる機能性フィルム
    である請求項4又は5記載の積層フィルム。
  7. 【請求項7】必要に応じて設けられる離型性層(I)及
    び粘着剤もしくは接着剤で形成された接合剤層(II)
    を有する接合フィルムの該接合剤層表面に、上記水性ウ
    レタン樹脂分散液(A)、または該水性ウレタン樹脂分
    散液(A)に水性エポキシ樹脂を配合してなるものを塗
    装してウレタン樹脂層(III)を順次積層して機能性フ
    ィルムを得ることを特徴とする積層フィルムの製造方
    法。
  8. 【請求項8】3種類以上の樹脂フィルムを積層してなる
    フィルムであって、上層フィルム(IV)が架橋性樹脂
    塗料(B)、及び下層が粘着剤もしくは接着剤で形成さ
    れた接合剤層(VI)であり、そして該層(VI)と層
    (VI)との間に、自体実質的に粘着性がなく、引張り
    破断伸び率(長さ30mm、幅10mm、厚み0.05
    mmの試料で−10℃において引張速度200mm/分
    で測定したときの値)が50〜1000%の範囲であっ
    て水性ウレタン樹脂分散液(A)、または該水性ウレタ
    ン樹脂分散液(A)及び水性エポキシ樹脂よりなる熱可
    塑性樹脂(C)で形成されたフィルム(V)を必須とし
    て含有する塗工フィルムであることを特徴とする積層フ
    ィルム。
  9. 【請求項9】プラスチックフィルムに感圧性粘着剤を積
    層してなるアプリケーションフィルム層(D)、上記上
    層フィルム(IV)、上記フィルム(V)、上記接合剤層
    (VI)及び離型性フィルム層(E)を順次積層してなる
    転写可能な塗工フィルムであることを特徴とする積層フ
    ィルム。
  10. 【請求項10】水性ウレタン樹脂分散液(A)が、ポリ
    イソシアネート化合物と、該ポリイソシアネート化合物
    が有するイソシアネート基と反応し得る活性水素含有化
    合物とを反応させて親水基含有イソシアネート末端プレ
    ポリマーを製造し、次いでこのものを水に分散せしめ、
    更に、アミン類で以て鎖伸長せしめてなるものであるこ
    とを特徴とする請求項8又は9に記載の積層フィルム。
  11. 【請求項11】請求項8又は10に記載の塗工フィルム
    を、該塗工フィルムの接合剤層(VI)が被着体表面に面
    するように、熱及び/又は圧力により接合させることを
    特徴とする積層フィルムの貼り付け方法。
  12. 【請求項12】請求項8又は10に記載の塗工フィルム
    を、加熱により成型させながら立体面を有する被着体表
    面に接合させることを特徴とする積層フィルムの貼り付
    け方法。
  13. 【請求項13】請求項9に記載の塗工フィルムを、該塗
    工フィルムの接合剤層(VI)が被着体表面に面するよう
    に、圧力により接合させた後、アプリケーションフィル
    ム層(D)を剥離することを特徴とする積層フィルムの
    貼り付け方法。
  14. 【請求項14】必要に応じて設けられる離型性層、粘着
    剤もしくは接着剤で形成された接合剤層(VII)、水
    性ウレタン樹脂分散液(A)、該水性ウレタン樹脂分散
    液(A)及び水性エポキシ樹脂、または該水性ウレタン
    樹脂分散液(A)、該水性エポキシ樹脂及び完全隠蔽性
    着色剤で形成され、そして形成された層が、それ自体実
    質的に粘着性がなく、引張り破断伸び率(長さ30m
    m、幅10mm、厚み0.05mmの試料で−10℃に
    おいて引張速度200mm/分で測定したときの値)が
    50〜1000%の範囲であるクリヤー層または完全隠
    蔽性着色層(VIII)、水性ウレタン樹脂分散液
    (A)及び着色剤(D)、または水性ウレタン樹脂分散
    液(A)、水性エポキシ樹脂及び着色剤(D)で形成さ
    れ、そして形成された層が、それ自体実質的に粘着性が
    なく、引張り破断伸び率(長さ30mm、幅10mm、
    厚み0.05mmの試料で−10℃において引張速度2
    00mm/分で測定したときの値)が50〜1000%
    の範囲である着色層(IX)、架橋性樹脂塗料(B)で
    形成されたクリヤー層(X)を順次積層してなる着色フ
    ィルムであることを特徴とする積層フィルム。
  15. 【請求項15】水性ウレタン樹脂分散液(A)が、ポリ
    イソシアネート化合物と、該ポリイソシアネート化合物
    が有するイソシアネート基と反応し得る活性水素含有化
    合物とを反応させて親水基含有イソシアネート末端プレ
    ポリマーを製造し、次いでこのものを水に分散せしめ、
    更に、アミン類で以て鎖伸長せしめてなるものであるこ
    とを特徴とする請求項14に記載の積層フィルム。
  16. 【請求項16】請求項14又は15に記載の着色フィル
    ムを、該着色フィルムの接合剤層(VIII)が被着体
    表面に面するように、熱及び/又は圧力により接合させ
    ることを特徴とする積層フィルムの貼り付け方法。
  17. 【請求項17】必要に応じて設けられる離型性層及び粘
    着剤もしくは接着剤で形成された接合剤層(VII)を
    有する接合フィルムの該接合剤表面に、上記水性ウレタ
    ン樹脂分散液(A)、該水性ウレタン樹脂分散液(A)
    に水性エポキシ樹脂を配合してなるもの、または該水性
    ウレタン樹脂分散液(A)に該水性エポキシ樹脂及び完
    全隠蔽性着色剤を配合してなるものを塗装してクリヤー
    層または完全隠蔽性着色層(VIII)を形成し、次い
    で、上記水性ウレタン樹脂分散液(A)及び着色剤
    (D)または該水性ウレタン樹脂分散液(A)、水性エ
    ポキシ樹脂及び着色剤(D)を含有する水性着色剤を塗
    装して着色層(IX)を形成し、更に、架橋性樹脂塗料
    (B)を塗装してクリヤー層(X)を順次積層して着色
    フィルムを得ることを特徴とする積層フィルムの製造方
    法。
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