JP2003171147A - 透明導電ガラス基板とその製造方法 - Google Patents

透明導電ガラス基板とその製造方法

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JP2003171147A
JP2003171147A JP2002244960A JP2002244960A JP2003171147A JP 2003171147 A JP2003171147 A JP 2003171147A JP 2002244960 A JP2002244960 A JP 2002244960A JP 2002244960 A JP2002244960 A JP 2002244960A JP 2003171147 A JP2003171147 A JP 2003171147A
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metal
film
glass substrate
printing
acid salt
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JP2002244960A
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Yoshihide Inago
吉秀 稲子
Yosuke Matsukawa
陽介 松川
Toshiaki Yamada
敏明 山田
Ryomei Men
了明 面
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Nissha Printing Co Ltd
Original Assignee
Nissha Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高透光性と色相調整性とを備えた透明導電ガ
ラス基板とその製造方法を提供する。 【解決手段】 ガラス基体2の一面に、Zr、Ti、A
l、Siの少なくとも1種以上の金属酸化物を90重量
%以上含有する第1膜3と、SiOを90重量%以上
含有する第2膜4と、In、Sn、Zn、Sb、Al、
Yの少なくとも1種以上の金属酸化物を90重量%以上
含有する第3膜5とが少なくとも順次積層して形成さ
れ、ガラス基体2の他面に、SiOを90重量%以上
含有する第4膜6が少なくとも形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タッチパネル装
置を構成する下部電極板などに好適な透明導電ガラス基
板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯型電子機器における入力装置
として、タッチパネル装置が多用されている。タッチパ
ネル装置としては、上部電極板として透明導電膜を下面
に形成した透明フィルムを用い、下部電極板として透明
導電膜を上面に形成した透明ガラス板を用い、上部電極
と下部電極とが対向するように積層して構成されるもの
がある。
【0003】ところで、携帯型電子機器のディスプレイ
のカラー化に伴い、タッチパネル装置を組み合わせたデ
ィスプレイの視認性を向上させるためには、タッチパネ
ル装置として、高透光性と無彩色性を有することが必要
である。そのためには、透明導電ガラス基板として、高
透光性を備えるとともに、上部電極板として用いる汎用
の透明導電膜付フィルムと組み合わせた場合に無彩色性
を発揮する色相調整されたものが要求されている。
【0004】高透光性と色相調整された透明導電ガラス
基板を得ることを目的とした方法として、たとえば特開
平7−242442号公報に示されるように、ガラス基
体上に、低屈折率膜と高屈折率膜とを交互に積層して光
学多層膜を形成する方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の光学多
層膜を形成する方法は、光学多層膜を形成するためにス
パッタリング法を用いるため作業効率が悪いという問題
点があった。さらに、透明導電膜のパターニングが所望
される場合には、透明導電膜のエッチング工程が必要で
あった。
【0006】また、上記の光学多層膜を形成する方法に
よって得た透明導電ガラス基板であっても、所望の高透
光性と色相調整性とを有するものではなかった。
【0007】したがって、この発明は、上記のような問
題点を解消し、高透光性と色相調整性とを備えた透明導
電ガラス基板とその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の透明導電ガラ
ス基板とその製造方法は、以上の目的を達成するため
に、次のように構成した。
【0009】つまり、この発明の透明導電ガラス基板
は、ガラス基体の一面に、Zr、Ti、Al、Siの少
なくとも1種以上の金属酸化物を90重量%以上含有す
る第1膜と、SiOを90重量%以上含有する第2膜
と、In、Sn、Zn、Sb、Al、Yの少なくとも1
種以上の金属酸化物を90重量%以上含有する第3膜と
が少なくとも順次積層して形成され、ガラス基体の他面
に、SiOを90重量%以上含有する第4膜が少なく
とも形成されるように構成した。
【0010】また、上記の発明において、第1膜が屈折
率1.6〜2.1、膜厚5〜20nmであり、第2膜が
屈折率1.36〜1.48、膜厚55〜90nmであ
り、第3膜が屈折率1.70〜1.95、膜厚10〜3
0nmであり、第4膜が屈折率1.36〜1.48、膜
厚55〜90nmであるように構成してもよい。
【0011】また、上記の発明において、波長領域38
0〜780nmにおいて最大透過率が93%以上であ
り、かつ、L表色系のクロマティクネス指数
およびbが、−2.5≦a≦1.0かつ−2.
0≦b≦1.5であるように構成してもよい。
【0012】また、上記の発明において、第3膜の四端
子表面抵抗値が400〜1200Ω/□であるように構
成してもよい。
【0013】また、この発明の透明導電ガラス基板の製
造方法は、ガラス基体の一面に、Zr、Ti、Al、S
iの少なくとも1種以上の金属を含む金属キレート化合
物、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含む有機酸
塩、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含む無機酸
塩、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含む加水分
解性有機金属化合物、前記有機金属化合物の加水分解
物、前記金属の少なくとも1種以上の金属酸化物からな
る群のうち少なくとも1種を含む主剤と溶剤とからなる
コーティング液をコーティングまたは印刷した後焼成し
て第1膜を形成し、第1膜の上面に、Siの金属キレー
ト化合物、Siを含む有機酸塩、Siを含む無機酸塩、
加水分解性有機ケイ素化合物、前記有機ケイ素化合物の
加水分解物、ケイ素酸化物からなる群のうち少なくとも
1種を含む主剤と溶剤とからなるコーティング液をコー
ティングまたは印刷した後焼成して第2膜を形成し、第
2膜の上面に、In、Sn、Zn、Sb、Al、Yの少
なくとも1種以上の金属を含む金属キレート化合物、前
記金属の少なくとも1種以上の金属を含む有機酸塩、前
記金属の少なくとも1種以上の金属を含む無機酸塩、前
記金属の少なくとも1種以上の金属を含む加水分解性有
機金属化合物、前記有機金属化合物の加水分解物、前記
金属の少なくとも1種以上の金属酸化物からなる群のう
ち少なくとも1種を含む主剤と溶剤とからなるコーティ
ング液をコーティングまたは印刷した後焼成して第3膜
を形成し、ガラス基体の他面に、Siの金属キレート化
合物、Siを含む有機酸塩、Siを含む無機酸塩、加水
分解性有機ケイ素化合物、前記有機ケイ素化合物の加水
分解物、ケイ素酸化物からなる群のうち少なくとも1種
を含む主剤と溶剤とからなるコーティング液をコーティ
ングまたは印刷した後焼成して第4膜を形成するように
構成した。
【0014】また、ガラス基体の一面に、Zr、Ti、
Al、Siの少なくとも1種以上の金属を含む金属キレ
ート化合物、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含
む有機酸塩、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含
む無機酸塩、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含
む加水分解性有機金属化合物、前記有機金属化合物の加
水分解物、前記金属の少なくとも1種以上の金属酸化物
からなる群のうち少なくとも1種を含む主剤と溶剤とか
らなるコーティング液をコーティングまたは印刷した後
焼成して第1膜を形成し、次いで第1膜の上面およびガ
ラス基体の他面に、Siの金属キレート化合物、Siを
含む有機酸塩、Siを含む無機酸塩、加水分解性有機ケ
イ素化合物、前記有機ケイ素化合物の加水分解物、ケイ
素酸化物からなる群のうち少なくとも1種を含む主剤と
溶剤とからなるコーティング液をコーティングまたは印
刷した後焼成して第2膜および第4膜を形成し、次いで
ガラス基体の第2膜の上面に、In、Sn、Zn、S
b、Al、Yの少なくとも1種以上の金属を含む金属キ
レート化合物、前記金属の少なくとも1種以上の金属を
含む有機酸塩、前記金属の少なくとも1種以上の金属を
含む無機酸塩、前記金属の少なくとも1種以上の金属を
含む加水分解性有機金属化合物、前記有機金属化合物の
加水分解物、前記金属の少なくとも1種以上の金属酸化
物からなる群のうち少なくとも1種を含む主剤と溶剤と
からなるコーティング液をコーティングまたは印刷した
後焼成して第3膜を形成するように構成した。
【0015】また、上記の発明において、第1膜および
第3膜を、基台の支持枠に回転自在に支持されかつ深さ
1.0〜数10μmの多数のインキセルを表面に有する
凹版ロールと、凹版ロールの表面に1.0〜10000
mPa・sのインキを供給するインキ供給装置と、支持
枠に支持された凹版ロールの周囲所定箇所に備えられ、
凹版ロールに供給されたインキを凹版ロール表面に広げ
てインキセル内に一定量のインキを保持させるドクター
と、支持枠の凹版ロールの下方に回転自在に支持されか
つ凹版ロールに接触する凸部を有して凹版ロール表面に
インキセル内のインキを凸部に転移させる印刷ロール
と、支持枠に支持され印刷ロールと凹版ロールとを同期
回転駆動する駆動装置と、被印刷体を載置しかつ基台上
に印刷ロールに接触する印刷位置Aと印刷ロールから離
れた退避位置B、Cとの間で移動可能に備えた定盤と、
定盤を上記両位置間で移動させる被印刷体駆動装置と、
印刷ロールの回転と定盤の退避位置B、Cから印刷位置
Aへの移動とを制御して印刷ロールの凸部に転移させた
インキを被印刷体に印刷させる制御装置とからなる薄膜
形成装置を使用してコーティング液を印刷するように構
成してもよい。
【0016】また、上記の発明において、第2膜および
第4膜を、浸漬引上法により形成するように構成しても
よい。
【0017】
【発明の実施の形態】図面を参照しながらこの発明の実
施の形態について詳しく説明する。
【0018】図1は、この発明の透明導電ガラス基板の
一実施例を示す断面図である。図2〜3は、この発明の
透明導電ガラス基板の製造方法の一工程を示す断面図で
ある。図4は、この発明の透明導電ガラス基板の分光透
過率を示すグラフである。図5は、この発明の透明導電
ガラス基板の製造方法に用いることができる薄膜形成装
置を示す斜視図である。図中、1は透明導電ガラス基
板、2はガラス基体、3は第1膜、4は第2膜、5は第
3膜、6は第4膜である。
【0019】この発明の透明導電ガラス基板1は、ガラ
ス基体2の一面に、Zr、Ti、Al、Siの少なくと
も1種以上の金属酸化物を90重量%以上含有する第1
膜3と、SiOを90重量%以上含有する第2膜4
と、In、Sn、Zn、Sb、Al、Yの少なくとも1
種以上の金属酸化物を90重量%以上含有する第3膜5
とが少なくとも順次積層して形成され、ガラス基体2の
他面に、SiOを90重量%以上含有する第4膜6が
少なくとも形成されたものである(図1参照)。
【0020】ガラス基体2としては、透明なものであれ
ば特に限定されない。たとえば、ソーダライムガラス、
ホウケイ酸ガラスなどを用いることができる。特にコス
ト面から適当なガラス基体はソーダライムガラスであ
る。
【0021】ガラス基体2の一面には、第1膜3、第2
膜4、第3膜5が順次形成され、他面には第4膜6が形
成される。
【0022】第1膜3は、Zr、Ti、Al、Siの少
なくとも1種以上の金属酸化物を90重量%以上含有す
るものである。微量成分としてAl、P、Pb、B、I
n、Sn、Znなどの酸化物を含んでいてもよい。
【0023】第2膜4は、SiOを90重量%以上含
有するものである。微量成分としてAl、P、Pb、B
などの酸化物を含んでいてもよい。
【0024】第3膜5は、In、Sn、Zn、Sb、A
l、Yの少なくとも1種以上の金属酸化物を90重量%
以上含有するものである。微量成分としてSi、Al、
Ti、Zrなどの酸化物を含んでいてもよい。第3膜5
は、透明導電ガラス基板1において、透明導電膜として
機能する。
【0025】また、第3膜5の四端子表面抵抗値が、4
00〜1200Ω/□であるようにしてもよい。第3膜
5の四端子表面抵抗値が上記範囲を満たすものである
と、第3膜5はタッチパネル装置の透明電極として優れ
た物性を発揮することができる。400Ω/□より低抵
抗であると、アナログ抵抗膜方式のタッチパネル装置に
おいては、入力検知が困難となるおそれがある。また、
1200Ω/□より高抵抗であると、アナログ抵抗膜方
式のタッチパネル装置においては、入力感度が低くなる
おそれがある。
【0026】第4膜6は、SiOを90重量%以上含
有するものである。微量成分としてAl、P、Pb、B
などの酸化物を含んでいてもよい。
【0027】上記した構成の透明導電ガラス基板1は、
高透光性と色相調整性とを備えたものである。特に、第
1膜3の屈折率を1.6〜2.1、膜厚を5〜20nm
とし、第2膜4の屈折率を1.36〜1.48、膜厚を
55〜90nmとし、第3膜5の屈折率を1.70〜
1.95、膜厚を10〜30nmとし、第4膜6の屈折
率を1.36〜1.48、膜厚を55〜90nmとする
のが好ましい。第1膜〜第4膜が上記範囲を満たすこと
により、透明導電ガラス基板1がより確実に高透光性と
色相調整性とを備えたものとなり、上部電極板として用
いる汎用の透明導電膜付フィルムと組み合わせた場合
に、タッチパネル装置全体として、光の特定の波長域を
吸収し黄味を帯びるなどの着色が生じる現象を解消し、
無彩色性を発揮させることが容易に可能となる。
【0028】また、この発明の透明導電ガラス基板1
は、波長領域380〜780nmにおいて最大透過率が
93%以上であり、かつ、L表色系のクロマ
ティクネス指数aおよびbが、−2.5≦a
1.0かつ−2.0≦b≦1.5であるように構成し
てもよい。上記範囲を満たすことにより、上部電極板と
して用いる汎用の透明導電膜付フィルムと組み合わせた
場合に、タッチパネル装置全体として、光の特定の波長
域を吸収し黄味を帯びるなどの着色が生じる現象を解消
し、無彩色性を発揮させることが容易に可能となる。
【0029】上記したような構成の透明導電ガラス基板
1を得るには、次のような方法を用いるとよい。
【0030】ガラス基体2の一面に、Zr、Ti、A
l、Siの少なくとも1種以上の金属を含む金属キレー
ト化合物、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含む
有機酸塩、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含む
無機酸塩、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含む
加水分解性有機金属化合物、前記有機金属化合物の加水
分解物、前記金属の少なくとも1種以上の金属酸化物か
らなる群のうち少なくとも1種を含む主剤と溶剤とから
なるコーティング液をコーティングまたは印刷し、その
後焼成して第1膜3を形成する(図2参照)。
【0031】第1膜3の上面に、Siの金属キレート化
合物、Siを含む有機酸塩、Siを含む無機酸塩、加水
分解性有機ケイ素化合物、前記有機ケイ素化合物の加水
分解物、ケイ素酸化物からなる群のうち少なくとも1種
を含む主剤と溶剤とからなるコーティング液をコーティ
ングまたは印刷し、その後焼成して第2膜4を形成する
(図3参照)。
【0032】第2膜4の上面に、In、Sn、Zn、S
b、Al、Yの少なくとも1種以上の金属を含む金属キ
レート化合物、前記金属の少なくとも1種以上の金属を
含む有機酸塩、前記金属の少なくとも1種以上の金属を
含む無機酸塩、前記金属の少なくとも1種以上の金属を
含む加水分解性有機金属化合物、前記有機金属化合物の
加水分解物、前記金属の少なくとも1種以上の金属酸化
物からなる群のうち少なくとも1種を含む主剤と溶剤と
からなるコーティング液をコーティングまたは印刷し、
その後焼成して第3膜5を形成する(図1参照)。
【0033】また、ガラス基体2の他面に、Siの金属
キレート化合物、Siを含む有機酸塩、Siを含む無機
酸塩、加水分解性有機ケイ素化合物、前記有機ケイ素化
合物の加水分解物、ケイ素酸化物からなる群のうち少な
くとも1種を含む主剤と溶剤とからなるコーティング液
をコーティングまたは印刷し、その後焼成して第4膜6
を形成する(図2参照)。第4膜6を形成するのは、第
1膜〜第3膜の形成の前後のいずれの時期においても行
うことができる。特に、第2膜4の形成と同時に行う
と、第2膜4の形成と第4膜6の形成において重複して
行うことができる作業が多くなるため合理的である。
【0034】第1膜〜第4膜を形成するためのコーティ
ング液としては、有機金属材料、無機金属材料およびそ
れらの複合材料と溶剤とを適宜選択して用いることがで
きる。一般的には、金属化合物などをコーティング液と
して調製された市販品や、金属化合物などを一般的なゾ
ルゲル法により加水分解することによってゾル化したも
のなどを使用することができる。なお、この発明でいう
コーティング液とは、コーティング法や印刷法など種々
の成膜方法に用いることができる液体状組成物を意味す
るものであり、コーティング法に用いるものに限定され
るものではない。
【0035】たとえば、第1膜3として用いることがで
きる材料としては、テトラブトキシジルコニウム、ジル
コニウムトリブトキシアセチルアセトネート、四塩化ジ
ルコニウム、ZrOH(OC)C、Z
rO、テトライソプロポキシチタン、チタンアセチル
アセトネート、四塩化チタン、TiOH(OC
、TiO、イソプロポキシアルミニウム、アルミニ
ウムアセチルアセトネート、塩化アルミニウム、Al
(OH)、Al、テトラエトキシシラン、テト
ライソプロポキシシラン、四塩化ケイ素、メチルシリケ
ート、エチルシリケート、SiOなどがある。また、
市販コーティング液として、日本曹達株式会社製アトロ
ンNZrなどを用いることができる。
【0036】また、第2膜4および第4膜6として用い
ることができる材料としては、メチルシリケート、エチ
ルシリケート、メチルトリメトキシシランなどがある。
また、市販コーティング液としては、東京応化工業株式
会社製SiOディップ液(MOF−P−Si8031
5、MOF−P−Si90315)、日産化学工業株式
会社製低屈折SiOディップ液(LR501)などが
ある。
【0037】また、第3膜5として用いることができる
材料としては、トリイソプロポキシインジウム、テトラ
イソプロポキシスズ、テトラブトキシスズ、ジブチルス
ズビス(アセチルアセトネート)、In(OH)(CH
COCHOCH、In、酢酸Zn、Zn
アセチルアセテート、トリイソブトキシアンチモン、三
塩化アンチモン、イソプロポキシアルミニウム、アルミ
ニウムアセチルアセトネート、塩化アルミニウム、Al
(OH)、Al、トリエトキシイットリウム、
硝酸イットリウムなどがある。
【0038】第1膜3および第3膜5を形成するには、
印刷法を利用するのが好ましい。印刷法としては、基台
11の支持枠12に回転自在に支持されかつ深さ1.0
〜数10μmの多数のインキセルを表面に有する凹版ロ
ール13と、凹版ロール13の表面に1.0〜1000
0mPa・sのインキを供給するインキ供給装置15
と、支持枠12に支持された凹版ロール13の周囲所定
箇所に備えられ、凹版ロール13に供給されたインキを
凹版ロール13表面に広げてインキセル内に一定量のイ
ンキを保持させるドクター16と、支持枠12の凹版ロ
ール13の下方に回転自在に支持されかつ凹版ロール1
3に接触する凸部17を有して凹版ロール13表面のイ
ンキセル内のインキを凸部17に転移させる印刷ロール
14と、支持枠12に支持され印刷ロール14と凹版ロ
ール13とを同期回転駆動する駆動装置18と、被印刷
体21を載置しかつ基台11上に印刷ロール14に接触
する印刷位置Aと印刷ロール14から離れた退避位置
B、Cとの間で移動可能に備えた定盤21と、定盤21
を上記両位置間で移動させる被印刷体駆動装置20と、
印刷ロール14の回転と定盤19の退避位置B、Cから
印刷位置Aへの移動とを制御して印刷ロール14の凸部
17に転移させたインキを被印刷体21に印刷させる制
御装置とからなる薄膜形成装置を使用するとよい(図5
参照)。このような薄膜形成装置を用い、第1膜3およ
び第3膜5として用いるコーティング液をインキとして
印刷して形成することにより、精度よく膜形成を行うこ
とができる。
【0039】印刷法に用いる溶剤としては、エチルセロ
ソルブ、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルな
どのセロソルブ系溶剤、ブチルカルビトールなどのカル
ビトール系溶剤、エチレングリコール、ヘキシレングリ
コールなどのグリコール系溶剤が、成膜性およびコーテ
ィング液寿命の点から好適である。
【0040】また、第2膜4および第4膜6を形成する
には、浸漬引上法を利用するのが好ましい。第2膜4お
よび第4膜6として用いるコーティング液中に、第1膜
3が形成されたガラス基体2を浸漬し、これを引き上げ
ることにより、第2膜4と第4膜6とを同時にコーティ
ングすることができる。
【0041】浸漬引上法に用いる溶剤としては、メタノ
ール、エタノールなどのアルコール系溶剤、酢酸メチ
ル、酢酸エチルなどのエステル系溶剤、アセトン、メチ
ルエチルケトンなどのケトン系溶剤が好適である。ま
た、その溶剤はこれらの単独材料からなるものであって
もよく、2種以上の材料からなるものであってもよい。
【0042】なお、第1膜〜第4膜の形成に用いるコー
ティング液には、コーティング液の安定化、粘度調整、
第1膜〜第4膜の平滑性や、乾燥性の向上、可視化など
の目的に応じて種々の添加剤などを混合することができ
る。添加剤は、コーティング液のコーティング適性や金
属酸化物による膜に関して所望の物性を得ることができ
るものであれば、その種類は特に限定されない。添加剤
としては、たとえば、アンモニアや酢酸などの安定剤、
Zr、Ti、Si、Pb、Al、In、Sn、Znなど
の金属の酸化物からなる微粒子などの充填剤、ポリエチ
レンオキシドなどの界面活性剤、オイルカラーなどの染
料がある。添加剤の使用量はコーティング液の全重量に
対して10重量%未満であるのが適当である。添加剤の
添加量が10重量%以上であると、第1膜〜第4膜の性
能を阻害し、たとえば成膜後の屈折率が所定の範囲に入
らない場合を生じることがある。
【0043】以上述べたような製造方法により得た透明
導電ガラス基板1は、前述したように高透光性と色相調
整性とを備えたものとなる。
【0044】図4は、各種構成の透明導電ガラス基板1
の透過率を示すグラフである。グラフ中、aはこの発明
によって色相調整された透明導電ガラス基板1の分光透
過率を示す。bは、光学多層膜が形成されたガラス基板
(特開平7−242442号参照)の分光透過率を示
す。cは、光学多層膜が形成されたガラス基板(特開平
7−242442号参照)において、各層の屈折率と膜
厚とを最適化し、最大透過率と全光線の透過率とをバラ
ンスさせて得たもっとも明るいガラス基板の分光透過率
を示す。このグラフから、本発明の透明導電ガラス基板
1が、すべての波長にわたって光透過率が高く、また、
波長の低い部分における透過率が若干低くなっているこ
とから、青みを帯びるように色相が調整されていること
が確認できる。
【0045】
【実施例】(実施例1) 第1膜形成用コーティング液
として、加水分解性有機金属化合物の加水分解物である
日本曹達株式会社製アトロンNZr(5重量%ZrO
相当のジルコニウムアルコキシドから調製されたジルコ
ニア前駆体含有)10gをジプロピレングリコールモノ
メチルエーテル10gにて希釈し、2.5重量%ZrO
相当の前駆体含有コーティング液20gを調製した。
【0046】次に、300mm×350mm×1.1m
mの洗浄したソーダライムガラス板の片面に、薄膜形成
装置(日本写真印刷株式会社製オングストロマー(登録
商標)ME43型)を使用して上記コーティング液の印
刷を行い、続けてバッチ式電気炉にて450℃、60分
間の焼成を行うことによって、ZrO約95重量%以
上、屈折率1.93、膜厚14nmの第1膜をガラス基
体の片面上に形成した。
【0047】冷却後、第2膜および第4膜形成用コーテ
ィング液として、SiOディップ液(東京応化工業株
式会社製MOF−P−Si80315、8重量%SiO
相当の前駆体含有コーティング液)2リットルを浸漬
引上げ槽に充填し、先のガラス基体を100mm/sに
て浸漬引上法により、コーティングし、バッチ式電気炉
にて480℃、60分の焼成することによって、SiO
90重量%以上、屈折率1.46、膜厚約75nmの
第2膜および第4膜を、第1膜上およびガラス基体の裏
面上に形成した。
【0048】最後に、エタノール10重量部と、ヘキシ
レングリコール90重量部とからなる混合溶剤に、硝酸
インジウム70重量部、2−エチルヘキサン酸スズ10
重量部、無水酢酸5重量部、2,4−ペンタンジオン1
0重量部、蒸留水2重量部からなる混合物を40℃5時
間攪拌して溶解反応させて得た粘度52mPa・sの透
明導電膜形成用インキを第4膜形成用コーティング液と
して用い、薄膜形成装置(日本写真印刷株式会社製オン
グストロマー(登録商標)ME43型)を使用して、第
2膜の上にパターン化して印刷した。このガラス基体を
85℃の熱風循環式オーブン中で20分間置いて予備乾
燥を行った後、真空パージ式ボックス炉中で酸素流量2
リットル/分、昇温速度15℃/分で500℃まで昇温
した。このまま30分保って完全に膜を酸化した後、真
空ポンプにて一旦炉内を減圧にした。水素を3体積%含
む窒素で炉内を充填し、1時間保ったのち、加熱を止め
室温まで徐冷することにより、In86重量%、
SnO14重量%、屈折率1.8、膜厚16nmのパ
ターン付きITO膜である第3膜を形成し、透明導電ガ
ラス基板を得た。
【0049】このようにして得た透明導電ガラス基板
は、表面抵抗値650Ω/□、波長領域380〜780
nmにおいて最大透過率95.5%、色相a=−0.
95、b=−0.16であり、目視外観上わずかに青
味の透明であった。この透明導電ガラス基板と、市販の
透明導電膜付きフィルム(色相a=−0.4、b
2.1)とを組み合わせて透明タッチパネル装置を得た
ところほとんど無色透明であり、カラー液晶上に設置し
た場合であっても視認性に優れ、明らかに画質の向上が
感じられるものであった。
【0050】なお、屈折率の測定には、エリプソメータ
ー(株式会社溝尻光学工業所製DHA―XAVW/S
6)を使用した。また、膜厚の測定には段差計(株式会
社小坂研究所製ET10)を使用した。光透過率と色相
の測定には、分光光度計(株式会社島津製作所製UV3
100)を用いた。また、色相の評価においては、波長
領域380〜780nm、C光源、2°視野におけるL
表色系において色相と彩度を示すクロマティ
クネス指数(a、b)を用いた。また、表面抵抗値
の測定には、抵抗率計(三菱油化株式会社(現三菱化学
株式会社)製Loresta MCP−T500)を用
いた。
【0051】(実施例2) 第1膜形成用コーティング
液として、加水分解性有機金属化合物であるテトライソ
プロポキシチタン(ナカライテスク株式会社製、28重
量%TiO相当)5gと、加水分解性有機金属化合物
であるテトラn−ブトキシジルコニウム(株式会社高純
度化学研究所製、32重量%ZrO相当)5gとアセ
ト酢酸エチル10gと、蒸留水1gを加えて1時間攪拌
した溶液に、ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル60gを添加し、TiO2とZrOの混合コーティ
ング液を調製した。
【0052】この第1膜形成用コーティング液を使用し
たこと以外は実施例1と同様にして、ZrO53重量
%、TiO47重量%、屈折率2.00、膜厚15n
mの第1膜を得た。続いて、実施例1と同様にして、第
2膜および第4膜と、第3膜とを順次形成し、透明導電
ガラス基板を得た。
【0053】このようにして得た透明導電ガラス基板
は、表面抵抗値700Ω/□、波長領域380〜780
nmにおいて最大透過率96.5%、色相a=−0.
93、b=0.26であり、目視外観上やや青味の透
明であった。この透明導電ガラス基板を用い、実施例1
と同様にして透明タッチパネル装置を得たところ、ほと
んど無色透明であり、カラー液晶上に設置した場合であ
っても視認性に優れ、明らかに画質の向上が感じられる
ものであった。
【0054】(実施例3) 第2膜および第4膜形成用
コーティング液として、日産化学工業株式会社製低屈折
SiOディップ液(LR501、3重量%SiO
当)2リットルを使用したこと以外は実施例1と同様に
して透明導電ガラス基板を得た。第2膜および第4膜
は、SiO約95重量%以上、屈折率1.38、膜厚
約70nmとなった。
【0055】このようにして得た透明導電ガラス基板
は、表面抵抗値750Ω/□、波長領域380〜780
nmにおいて最大透過率97.0%、色相a=−0.
78、b=−0.19であり、目視外観上やや青味の
透明であった。この透明導電ガラス基板を用い、実施例
1と同様にして透明タッチパネル装置を得たところ、ほ
とんど無色透明であり、カラー液晶上に設置した場合で
あっても視認性に優れ、明らかに画質の向上が感じられ
るものであった。
【0056】(実施例4)ガラス基体の厚さを1.8m
mとし、第2膜の膜厚を60nm、第3膜の膜厚を22
nm、第4膜の膜厚を60nmとしたこと以外は実施例
1と同様にして透明導電ガラス基板を得た。
【0057】このようにして得た透明導電ガラス基板
は、表面抵抗値500Ω/□、波長領域380〜780
nmにおいて最大透過率96.0%、色相a=−2.
20、b=1.10であり、目視外観上やや青味の透
明であった。この透明導電ガラス基板を用い、実施例1
と同様にして透明タッチパネル装置を得たところ、ほと
んど無色透明であり、カラー液晶上に設置した場合であ
っても視認性に優れ、明らかに画質の向上が感じられる
ものであった。
【0058】(比較例1) 第1膜を形成しないこと以
外は実施例1と同様にして、透明導電ガラス基板を得
た。
【0059】このようにして得た透明導電ガラス基板
は、表面抵抗値600Ω/□、波長領域380〜780
nmにおいて最大透過率93.5%、色相a=−0.
51、b=1.50であり、目視外観上やや黄色味の
着色があった。この透明導電ガラス基板を用い、実施例
1と同様にして透明タッチパネル装置を得たところ、や
や黄味を帯びたものであり、カラー液晶上に設置した場
合、明らかに鮮やかさの不足が感じられるものであっ
た。
【0060】
【発明の効果】この発明は、前記した構成からなるの
で、次のような効果を有する。
【0061】この発明の透明導電ガラス基板は、ガラス
基体の一面に、Zr、Ti、Al、Siの少なくとも1
種以上の金属酸化物を90重量%以上含有する第1膜
と、SiOを90重量%以上含有する第2膜と、I
n、Sn、Zn、Sb、Al、Yの少なくとも1種以上
の金属酸化物を90重量%以上含有する第3膜とが少な
くとも順次積層して形成され、ガラス基体の他面に、S
iOを90重量%以上含有する第4膜が少なくとも形
成されるように構成されているので、高透光性と色相調
整性とを備えたものである。
【0062】また、この発明の透明導電ガラス基板の製
造方法は、ガラス基体の一面に、Zr、Ti、Al、S
iの少なくとも1種以上の金属を含む金属キレート化合
物、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含む有機酸
塩、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含む無機酸
塩、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含む加水分
解性有機金属化合物、前記有機金属化合物の加水分解
物、前記金属の少なくとも1種以上の金属酸化物からな
る群のうち少なくとも1種を含む主剤と溶剤とからなる
コーティング液をコーティングまたは印刷した後焼成し
て第1膜を形成し、第1膜の上面に、Siの金属キレー
ト化合物、Siを含む有機酸塩、Siを含む無機酸塩、
加水分解性有機ケイ素化合物、前記有機ケイ素化合物の
加水分解物、ケイ素酸化物からなる群のうち少なくとも
1種を含む主剤と溶剤とからなるコーティング液をコー
ティングまたは印刷した後焼成して第2膜を形成し、第
2膜の上面に、In、Sn、Zn、Sb、Al、Yの少
なくとも1種以上の金属を含む金属キレート化合物、前
記金属の少なくとも1種以上の金属を含む有機酸塩、前
記金属の少なくとも1種以上の金属を含む無機酸塩、前
記金属の少なくとも1種以上の金属を含む加水分解性有
機金属化合物、前記有機金属化合物の加水分解物、前記
金属の少なくとも1種以上の金属酸化物からなる群のう
ち少なくとも1種を含む主剤と溶剤とからなるコーティ
ング液をコーティングまたは印刷した後焼成して第3膜
を形成し、ガラス基体の他面に、Siの金属キレート化
合物、Siを含む有機酸塩、Siを含む無機酸塩、加水
分解性有機ケイ素化合物、前記有機ケイ素化合物の加水
分解物、ケイ素酸化物からなる群のうち少なくとも1種
を含む主剤と溶剤とからなるコーティング液をコーティ
ングまたは印刷した後焼成して第4膜を形成するように
構成されているので、高透光性と色相調整性とを備えた
透明導電ガラス基板をコーティングまたは印刷により容
易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の透明導電ガラス基板の一実施例を示
す断面図である。
【図2】この発明の透明導電ガラス基板の製造方法の一
工程を示す断面図である。
【図3】この発明の透明導電ガラス基板の製造方法の一
工程を示す断面図である。
【図4】この発明の透明導電ガラス基板の分光透過率を
示すグラフである。
【図5】この発明の透明導電ガラス基板の製造方法に用
いることができる薄膜形成装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 透明導電ガラス基板 2 ガラス基体 3 第1膜 4 第2膜 5 第3膜 6 第4膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 面 了明 京都府京都市中京区壬生花井町3番地 日 本写真印刷株式会社内 Fターム(参考) 4G059 AA01 AC04 AC12 EA01 EA02 EA03 EA04 EA05 EB05 GA02 GA04 GA12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基体の一面に、Zr、Ti、A
    l、Siの少なくとも1種以上の金属酸化物を90重量
    %以上含有する第1膜と、SiOを90重量%以上含
    有する第2膜と、In、Sn、Zn、Sb、Al、Yの
    少なくとも1種以上の金属酸化物を90重量%以上含有
    する第3膜とが少なくとも順次積層して形成され、ガラ
    ス基体の他面に、SiOを90重量%以上含有する第
    4膜が少なくとも形成されていることを特徴とする透明
    導電ガラス基板。
  2. 【請求項2】 第1膜が屈折率1.6〜2.1、膜厚5
    〜20nmであり、第2膜が屈折率1.36〜1.4
    8、膜厚55〜90nmであり、第3膜が屈折率1.7
    0〜1.95、膜厚10〜30nmであり、第4膜が屈
    折率1.36〜1.48、膜厚55〜90nmである請
    求項1記載の透明導電ガラス基板。
  3. 【請求項3】 波長領域380〜780nmにおいて最
    大透過率が93%以上であり、かつ、L表色
    系のクロマティクネス指数aおよびbが、−2.5
    ≦a≦1.0かつ−2.0≦b≦1.5である請求
    項1〜2のいずれかに記載の透明導電ガラス基板。
  4. 【請求項4】 第3膜の四端子表面抵抗値が400〜1
    200Ω/□である請求項1〜3のいずれかに記載の透
    明導電ガラス基板。
  5. 【請求項5】 ガラス基体の一面に、Zr、Ti、A
    l、Siの少なくとも1種以上の金属を含む金属キレー
    ト化合物、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含む
    有機酸塩、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含む
    無機酸塩、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含む
    加水分解性有機金属化合物、前記有機金属化合物の加水
    分解物、前記金属の少なくとも1種以上の金属酸化物か
    らなる群のうち少なくとも1種を含む主剤と溶剤とから
    なるコーティング液をコーティングまたは印刷した後焼
    成して第1膜を形成し、第1膜の上面に、Siの金属キ
    レート化合物、Siを含む有機酸塩、Siを含む無機酸
    塩、加水分解性有機ケイ素化合物、前記有機ケイ素化合
    物の加水分解物、ケイ素酸化物からなる群のうち少なく
    とも1種を含む主剤と溶剤とからなるコーティング液を
    コーティングまたは印刷した後焼成して第2膜を形成
    し、第2膜の上面に、In、Sn、Zn、Sb、Al、
    Yの少なくとも1種以上の金属を含む金属キレート化合
    物、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含む有機酸
    塩、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含む無機酸
    塩、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含む加水分
    解性有機金属化合物、前記有機金属化合物の加水分解
    物、前記金属の少なくとも1種以上の金属酸化物からな
    る群のうち少なくとも1種を含む主剤と溶剤とからなる
    コーティング液をコーティングまたは印刷した後焼成し
    て第3膜を形成し、ガラス基体の他面に、Siの金属キ
    レート化合物、Siを含む有機酸塩、Siを含む無機酸
    塩、加水分解性有機ケイ素化合物、前記有機ケイ素化合
    物の加水分解物、ケイ素酸化物からなる群のうち少なく
    とも1種を含む主剤と溶剤とからなるコーティング液を
    コーティングまたは印刷した後焼成して第4膜を形成す
    ることを特徴とする透明導電ガラス基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 ガラス基体の一面に、Zr、Ti、A
    l、Siの少なくとも1種以上の金属を含む金属キレー
    ト化合物、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含む
    有機酸塩、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含む
    無機酸塩、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含む
    加水分解性有機金属化合物、前記有機金属化合物の加水
    分解物、前記金属の少なくとも1種以上の金属酸化物か
    らなる群のうち少なくとも1種を含む主剤と溶剤とから
    なるコーティング液をコーティングまたは印刷した後焼
    成して第1膜を形成し、次いで第1膜の上面およびガラ
    ス基体の他面に、Siの金属キレート化合物、Siを含
    む有機酸塩、Siを含む無機酸塩、加水分解性有機ケイ
    素化合物、前記有機ケイ素化合物の加水分解物、ケイ素
    酸化物からなる群のうち少なくとも1種を含む主剤と溶
    剤とからなるコーティング液をコーティングまたは印刷
    した後焼成して第2膜および第4膜を形成し、次いでガ
    ラス基体の第2膜の上面に、In、Sn、Zn、Sb、
    Al、Yの少なくとも1種以上の金属を含む金属キレー
    ト化合物、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含む
    有機酸塩、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含む
    無機酸塩、前記金属の少なくとも1種以上の金属を含む
    加水分解性有機金属化合物、前記有機金属化合物の加水
    分解物、前記金属の少なくとも1種以上の金属酸化物か
    らなる群のうち少なくとも1種を含む主剤と溶剤とから
    なるコーティング液をコーティングまたは印刷した後焼
    成して第3膜を形成することを特徴とする透明導電ガラ
    ス基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 第1膜および第3膜を、基台の支持枠に
    回転自在に支持されかつ深さ1.0〜数10μmの多数
    のインキセルを表面に有する凹版ロールと、凹版ロール
    の表面に1.0〜10000mPa・sのインキを供給
    するインキ供給装置と、支持枠に支持された凹版ロール
    の周囲所定箇所に備えられ、凹版ロールに供給されたイ
    ンキを凹版ロール表面に広げてインキセル内に一定量の
    インキを保持させるドクターと、支持枠の凹版ロールの
    下方に回転自在に支持されかつ凹版ロールに接触する凸
    部を有して凹版ロール表面にインキセル内のインキを凸
    部に転移させる印刷ロールと、支持枠に支持され印刷ロ
    ールと凹版ロールとを同期回転駆動する駆動装置と、被
    印刷体を載置しかつ基台上に印刷ロールに接触する印刷
    位置Aと印刷ロールから離れた退避位置B、Cとの間で
    移動可能に備えた定盤と、定盤を上記両位置間で移動さ
    せる被印刷体駆動装置と、印刷ロールの回転と定盤の退
    避位置B、Cから印刷位置Aへの移動とを制御して印刷
    ロールの凸部に転移させたインキを被印刷体に印刷させ
    る制御装置とからなる薄膜形成装置を使用してコーティ
    ング液を印刷する請求項5〜6のいずれかに記載の透明
    導電ガラス基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 第2膜および第4膜を、浸漬引上法によ
    り形成する請求項6記載の透明導電ガラス基板の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011027827A1 (ja) * 2009-09-07 2011-03-10 旭硝子株式会社 基材の表面に低反射膜を有する物品

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