JP2003171027A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP2003171027A
JP2003171027A JP2001372246A JP2001372246A JP2003171027A JP 2003171027 A JP2003171027 A JP 2003171027A JP 2001372246 A JP2001372246 A JP 2001372246A JP 2001372246 A JP2001372246 A JP 2001372246A JP 2003171027 A JP2003171027 A JP 2003171027A
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JP
Japan
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sheet
bundle
stacking surface
respect
sheet feeding
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JP2001372246A
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English (en)
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Ryukichi Inoue
隆吉 井上
Ryuichi Kojima
児島  隆一
Yoshihiro Matsuo
佳広 松尾
Yoshiyuki Yamazaki
良行 山▲崎▼
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 OHT等の重量が大きくて用紙の腰の弱いシ
ートが入れられた場合でも、多重送等の搬送問題を生じ
ることなく、シートを安定して給紙することができる給
紙装置を提供すること。 【構成】 水平面に対して傾斜した固定のシート積載面
と、該シート積載面に積載されたシート束が突き当た
る、前記シート積載面に対して鈍角を成す斜面と、積載
されたシートの最上面に接触してシートを移動させる力
を加える給紙手段を備える給紙装置において、前記斜面
の近傍の位置に、前記給紙手段がシート束と接触するニ
ップポイントを配置し、前記給紙手段をシート束の方向
に押圧する付勢手段を設け、前記シート束と当接する斜
面を金属又はプラスチックで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート上に画像等
を形成する画像形成装置等に用いられる給紙装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置等に用いられる給紙装置を
図8及び図9に基づいて説明する。
【0003】図において、101はシート積載面、10
2は図示しない歯車を一体に保持した給紙ローラ、10
3は給紙ローラ101の歯車と噛み合うアイドラギヤ
列、104は駆動軸である。又、106は給紙ローラ1
02からアイドラギヤ列103を回動自在に保持し、且
つ、駆動軸104に対して回動自在に保持されている給
紙ローラアーム、107は給紙ローラアーム106を積
載されたシートの方向に押圧するアーム付勢手段、10
8はシートを支持し、且つ、シート積載面101と角度
θを成す分離斜面であり、この分離斜面108は形状又
は材質により高い紙先端に対して摺動抵抗性を持つ。
【0004】109は分離斜面108を保持し、且つ、
給送されたシートの下面側をガイドする下ガイド、11
0はシートの上面側をガイドする上ガイド、111はそ
の回転により、給送されてくるシートを所定の方向に進
行させる搬送力をシートに対して加える搬送ローラ、1
12は搬送ローラ111に対向して配置された回動自在
な搬送コロ、113は搬送コロ112を回動自在に保持
し、且つ、上ガイド110等により保持されたコロホル
ダー、114はコロホルダー113を付勢し、搬送コロ
112を搬送ローラ111に押し付ける搬送バネであ
る。Sは積載されたシート束である。
【0005】115は給紙後から定着前までのシートの
下面側をガイドする搬送ガイド、116はトナーカート
リッジ、117はトナーカートリッジ116内の現像ド
ラム、118は現像ドラム117に押し当てられて回動
し、シートに現像ドラム117上のトナー画像を転写す
る転写ローラ、119はトナー画像をシートに定着する
定着器、120は定着器119内のトナー及びシートを
加熱する加熱装置、121はシートを加熱装置120に
押し付けながら回転し、シートを搬送する定着ローラで
あり、122は定着後のシートを搬送する排紙ローラ対
A、123,124は排紙ローラ対Aで搬送されるシー
トをガイドする排紙ガイド上、下、125は排紙ガイド
123,124にガイドされてきたシートを画像形成装
置外に排出する排紙ローラB、126は排紙ローラB1
25に向け加圧された回動自在な排紙コロ、127は排
出されたシートを積載する排紙トレイ、128は現像ド
ラム117上にレーザー光等で潜像を書き込むスキャナ
ー、129はスキャナー128を固定している光学台、
130は画像形成装置全体の電源、制御目路等から成る
電装部である。
【0006】以上の構成の下で、シートの給紙動作は以
下のように行われる。
【0007】駆動軸104は図示しない制御可能な駆動
機構より駆動を受けており、この結果、給紙動作の起動
/停止が制御されている。給紙を開始する際は、駆動軸
104は図示しない駆動機構より駆動を受けて回転す
る。この回転は、アイドラギヤ列103を介して給紙ロ
ーラ102に伝達され、給紙ローラ102は回転を始め
る。
【0008】給紙ローラ102を駆動軸104中心に回
動可能に保持している給紙ローラアーム106は、アー
ム付勢手段107により図中反時計回りに回転する方向
に力が加えられており、この力により、給紙ローラ10
2はシート積載面上に置かれたシート束Sの中の最上面
に位置するシートS1の上面に圧接している。従って、
給紙ローラ102の回動開始により、シートS1には摩
擦力による給送力F1が作用する。
【0009】ここで、シートS1は、分離斜面108か
ら反力F2を受けるが、この反力F2によりシートS1
が曲げられることにより、シートS1は分離斜面108
上をその先端が突き当たったまま、曲げられた状態で進
行することとなる。シートS1は上ガイド110と下ガ
イド109により進行方向を決められ、搬送バネ112
により搬送ローラ111に向けて付勢された搬送コロ1
12と搬送ローラ111によって形成されたニップに入
り込み、搬送ローラ111の回動により更に矢印方向に
搬送され、搬送ガイド115にガイドされ、現像ドラム
117と転写ローラ118のニップに送り込まれる。
【0010】スキャナー128により現像ドラム117
上に書き込まれた潜像は、トナーカートリッジ117内
で現像され、転写ローラ118により、シートに転写さ
れる。定着器119内でシートに転写されたトナーはシ
ートに定着され、定着後のシートは、排紙ローラ対A1
22や排紙ローラB125により、画像形成装置外へ排
出されて排紙トレイ127上に積載される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では分離斜面の姿勢が一定であったため、以下のよ
うな問題があった。 (1)補給等のため、シート束Sを従来例の給紙装置に
挿入する際に、シート積載面101に沿って分離斜面1
08に強く押し当てる。若しくは自重落下の形で入れた
場合、シート束Sbの先端が図9に示すような形で曲が
ってしまう。こうなると、給紙時に複数のシートが同時
に変形を始めてしまい、重送若しくは多重送が発生する
ことが多かった。 (2)OHT等の重量が大きく、且つ、用紙の腰の弱い
シートを束で入れられた場合、時間が経つに連れて徐々
に重量による座屈変形Sbを起こし、最終的には束ごと
分離斜面108を滑り落ちる現象が発生することがあっ
た。 (3)従来の構成では、上記問題を回避するため、分離
斜面108の摺動抵抗を大きくする必要がある。この場
合、シートの座屈が可能になるように、分離斜面108
と給紙ローラ102のニップポイントの間の距離を大き
く取る必要があった。この場合、シートの先端が曲がっ
ている場合等は、分離斜面を滑らないでループを形成
し、ジャムを起こすことがあった。 (4)分離斜面108の材料に摺動抵抗の高いゴム部材
等を用いた場合、分離斜面108は通紙ごとにシート先
端に摺擦されるため、摩耗が激しく、耐久性の面で問題
があった。
【0012】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、OHT等の重量が大きくて用
紙の腰の弱いシートが入れられた場合でも、多重送等の
搬送問題を生じることなく、シートを安定して給紙する
ことができる給紙装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、水平面に対して傾斜した固定のシート積
載面と、該シート積載面に積載されたシート束が突き当
たる、前記シート積載面に対して鈍角を成す斜面と、積
載されたシートの最上面に接触してシートを移動させる
力を加える給紙手段を備える給紙装置において、前記斜
面の近傍の位置に、前記給紙手段がシート束と接触する
ニップポイントを配置し、前記給紙手段をシート束の方
向に押圧する付勢手段を設け、前記シート束と当接する
斜面を金属又はプラスチックで構成したことを特徴とす
る。
【0014】又、本発明は、水平面に対し傾斜した固定
のシート積載面と、該シート積載面に積載されたシート
束が突き当たる、前記シート積載面に対し鈍角を成す斜
面と、積載されたシートの最上面に接触しシートを移動
させる力を加え給紙手段とを備える給紙装置において、
前記給紙手段がシート束と接触する位置よりもシート進
行方向上流側か近傍の位置において、給紙手段とは別体
の、シート上面を押さえる付勢されたシート押え部材を
設け、前記シート束と当接する斜面を金属又はプラスチ
ックで構成したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0016】<実施の形態1>図1は本発明の実施の形
態1に係る給紙装置の断面図であり、給紙装置の給紙待
機時における状態を示している。同図において、1はシ
ート積載面であり、本実施の形態においては、水平面に
対して約60°傾いた形で表示したが、この角度は10
°以上であれば問題はない。
【0017】Sは積載されたシート束であり、2は図示
しない歯車を一体に保持した給紙ローラであり、この給
紙ローラ2は、図示しない駆動手段から駆動を伝えられ
ない間は空転可能に構成されている。
【0018】3は給紙ローラ2の歯車と噛み合うアイド
ラギヤ列、4は駆動軸、5は給紙ローラ2とアイドラギ
ヤ列3とを回動自在に保持し、且つ、駆動軸4に対して
回動自在に保持されている給紙ローラアーム、6は給紙
ローラアーム5をシート積載面の方向に付勢するアーム
付勢手段、7はアーム付勢手段6の一端を支持する壁、
8は防錆処理された金属部品で構成され、且つ、シート
を支持し、シート積載面1と角度θ1を成す分離斜面、
9は給送されたシートの下面側をガイドする下ガイド、
10はシートの上面側をガイドする上ガイド、11はそ
の回転により、給送されてくるシートを所定の方向に進
行させる搬送力をシートに対して加える搬送ローラ、1
2は搬送ローラ11に対向して配置された回動自在な搬
送コロ、13は搬送コロ12を回動自在に保持し、且
つ、上ガイド10により保持されたコロホルダー、14
はコロホルダー13を付勢し、搬送コロ12を搬送ロー
ラ11に押し付ける搬送バネである。
【0019】θ1はシート積載面1と斜面8との成す角
度であり、鈍角となっている。
【0020】以上の構成の下で、本実施の形態に係る給
紙装置の給紙動作は以下のようにして行われる。
【0021】シート束Sはユーザーによりシート積載面
1上に乗る形で補給される。給紙動作を開始すると、図
示しない駆動制御機構により駆動を受けて駆動軸4が回
転を始め、アイドラギヤ列3に駆動が伝達され、給紙ロ
ーラ2に結合されたギヤに駆動が伝達され、給紙ローラ
2が回転し始める。このとき、最上面に配置されたシー
トは、給紙ローラ2からの摩擦力を受け、その先端が分
離斜面8を滑り上がって給送される。この際、シート束
Sの自重により、シート束S全体が座屈を起こす可能性
があるが、アーム付勢手段7の付勢力が給紙ローラ2を
介して最上面に配置されたシートは、回動する搬送ロー
ラ11と搬送バネ14で付勢された搬送コロ13で形成
されたニップに入り込み、回転する搬送ローラ14より
搬送力を受け、図示しない画像形成装置等に送り込まれ
ていく。
【0022】以上の構成を採用することによって以下の
ような効果が得られる。 (1)OHT等の重量が大きくて腰の弱い用紙束が入れ
られた場合でも、その姿勢を安定に保つことが可能とな
り、その結果、給紙性能も安定する。 (2)分離斜面にゴム等の部材が不要となるため、より
耐久性に優れた縦形斜面分離給紙装置を実現することが
できる。尚、本実施の形態では、アーム付勢手段7は固
定面に一端を支持されているが、この一端の姿勢を切り
替え可能とし、給紙ローラのシートに対する押圧力を切
り替え可能としても、本実施の形態と同等の効果が得ら
れる他、ユーザーが使用するシート束の種類により、ユ
ーザーの手で上記押圧力を調整することが可能となり、
より安定した給紙性能を実現することが可能となる。
【0023】<実施の形態2>図2は本実施の形態に係
る給紙装置の断面図であり、同図において、1〜16、
S及びS1は実施の形態1と同等な部材及びシートを示
している。又、実施の形態1に使用したアーム付勢手段
6は、本実施の形態においては不要であるが、これが使
用されても問題はない。
【0024】図2において、21はシート束に対し給紙
ローラ2のニップ位置から通紙方向上流側で当接する押
圧コロ、22は押圧コロ21を保持する押圧アーム、2
3は押圧アーム22をシート束の方向に付勢する付勢手
段、24は押圧アーム22の回動軸、25は付勢手段2
3の一端を固定するばね受け部である。
【0025】以上の構成における給紙動作は実施の形態
1のそれとほぼ同様である。
【0026】本実施の形態における固有の効果は以下の
通りである。 (1)シート束を押え込む箇所が通紙方向にずれて配置
されているため、より確実にシート束を押え込むことが
できる。 (2)給紙ローラのシートに対する接触圧とは独立に押
さえ力を設定できるため、重送がより起きにくい給紙機
構を実現することができる。
【0027】<実施の形態3>図3〜図5は本発明の実
施の形態3に給紙装置の断面図であり、これらの図にお
いて、1〜14及びSは実施の形態1と同等の部材を表
している。
【0028】本実施の形態においては、シート積載面1
は水平面に対して60°の角度を成す平面として設定さ
れている。図において、31は図4におけるθ1で表さ
れる給紙可能な第1の姿勢と、シート積載面1に対して
略垂直か鋭角を成して給紙不可能となる図3及び図5に
示されるθ2で表される第2の姿勢を取ることができ、
且つ、給紙動作を行う際の一定時間のみ第1の姿勢を取
り、前記給紙動作を行う際の一定時間と2つの姿勢を切
り替える動作期間を除いた時間で第2の姿勢を取るよう
に構成された金属製可動斜面であり、32は可動斜面3
1の回動支軸であり、33は可動斜面31を移動・位置
決めさせる分離カム、34は図示しない一回転制御駆動
装置に接続され、且つ、分離カム33に対して固定され
たカム軸である。
【0029】以上の構成においての給紙動作は以下のよ
うに行われる。
【0030】給紙動作待機時の本実施の形態に係る給紙
装置の状態は図3で示されている。このとき、分離カム
33により決められた分離斜面31の姿勢は、シート積
載面1に対する角度θ2で表すことができる。θ2は鋭
角であるため、このとき、シート束S及びシートは分離
斜面31の方向に外力を受けても、分離斜面31を乗り
越えて進むことは不可能である。
【0031】給紙動作が始まると、図示しない一回転制
御駆動装置が起動し、カム軸34と分離カム33が回動
を始め、図4の状態に移行する。このとき、分離斜面3
1とシート積載面1の成す角はθ1となり、シート束S
及び最上面のシートであるS1は外力が分離斜面31の
方向に加わると分離斜面31上を滑って乗り越えて進む
ことが可能となる。
【0032】しかし、シート束Sはアーム付勢手段によ
る付勢力Frを給紙ローラ2より受けることにより、図
9に示したような変形を起こすことはできず、分離斜面
31を乗り越えて進むことはできない。ここで、図示し
ない駆動手段の回動により駆動軸4が回動することによ
り、アイドラギヤ列3が回動し、その結果、給紙ローラ
2の回動が始まる。
【0033】ここで、給紙ローラとシートS1間の摩擦
力によりシートS1は進み始める。給紙ローラ2の回転
速度及び分離カム33の上死点にある時間は、シートS
1先端が搬送ローラ11と搬送コロ12とで形成される
ローラニップに十分入り込めるように設定されている。
この設定の下、分離カム33が引き続き回動することに
より、分離斜面31の姿勢は図5の状態に移行する。こ
の時点で、図示しない駆動手段による給紙ローラ2の回
動は停止し、図示しない1回転駆動機構も1回転動作を
終了し、搬送ローラ対11,12の回転と搬送動作のみ
が続行されている。ここで、分離斜面31とシート積載
面1の成す角は図3と同じθ2に戻っており、最上面に
あるシートS1以外は分離斜面31より先に進むことが
できなくなっている。シートS1の後端が搬送ローラ対
11,12を抜けた時点で一連の給紙動作は終了する。
【0034】以上の構成の下で、OHT等の重量が重く
て腰の弱いシート束を安定した姿勢でシート積載面1及
び分離斜面31に保持するためには下表に示すような条
件を満たすことが必要である。これは、キヤノン(株)
が国内と海外でLBP用OHTとして販売している銘柄
を用いて実験した結果である。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】 上記は1つの結果であり、検討するOHTの種類、環境
等が変わるとその結果が変わってくる可能性はある。
又、実施の形態1のように、分離斜面を固定とした場合
は、同じ(X,θ1)の条件下でも、シート束をシート
積載面1に入れる際に加わる運動エネルギーによるシー
ト束の変形を抑えるためにはより高いFrが必要である
ことは自明である。
【0038】以上のことより、図4における給紙ローラ
2とシート積載面1とのニップ点と分離斜面31の表面
とシート積載面1との交線のシート積載面方向の距離X
は20mm以下であること、初期ローラ接触圧Frが1
20gf以上であることが望ましいことが分かる。
【0039】本実施の形態における固有の効果は以下の
通りである。 (1)シート束を補充する際のシート束を入れる勢いが
強くても、分離斜面の姿勢によりシート束は分離斜面か
ら受ける反力でシート積載面に押圧されるため、分離斜
面より先に進むことがない。又、給紙ローラの接触点が
分離斜面に近く、且つ、所定の圧で押圧されているため
により安定に保持される。 (2)給紙ローラが押圧されているため、図5に示すよ
うに、搬送ローラ対等により搬送されている場合におい
て、最上面の搬送されるシートからその直下に配置され
たシートS2に加わる動摩擦力が高まり、シートS2以
下のシートの分離斜面に押し付けられ、分離斜面に対す
る当接角度がより望ましい形に保持される。 (3)シート束セット時に分離斜面に強くシート束が突
き当てられても、シート束の変形が起こらず、安定に保
持することが可能となり、よりシート積載面の水平に対
する角度を大きくすることが可能となる。このため、よ
り床面積のコンパクトな給紙装置を実現することができ
る。
【0040】<実施の形態4>図6及び図7は本発明の
実施の形態4に係る給紙装置の断面図であり、これらの
図において、1〜14、Sは実施の形態1と同等な部材
を示す。
【0041】図において、41はシート束Sの幅方向全
域に亘って配置された切り替えレバー、42は切り替え
レバー41に対して固定された入力プーリ、43は入力
プーリ42の回転を伝達するベルト、44はベルト43
の移動に伴って回動する出力プーリ、45は出力プーリ
44に対して固定された切り替えカム、46は本実施の
形態におけるアーム付勢手段7の一端を保持する天板で
ある。
【0042】本実施の形態における画像形成装置の正面
は図6及び図7中で左側に設定されており、図6では切
り替えレバー41が図中左手に引かれることにより、出
力プーリ42、ベルト43、出力プーリ44、分離斜面
45と切り替えレバー41の姿勢が伝達され、分離斜面
8とシート積載面1の成す角がθ2≦90°になってい
る。このとき、切り替えレバー41が開口しているた
め、シート束Sの補給が可能となる。
【0043】図7では切り替えレバー41が図中右手に
引かれ、出力プーリ42、ベルト43、出力プーリ4
4、分離斜面45と切り替えレバー41の姿勢が伝達さ
れ、分離斜面8とシート積載面1の成す角がθ1≧90
°になっている。このとき、切り替えレバー41が閉じ
られているため、シート束の補給ができなくなってい
る。
【0044】尚、本実施の形態においては、切り替えレ
バー41はシート束Sの長さより短く表現したが、これ
がシート束Sの長さに近いかそれより長い形状をしてい
て、シート束Sを保護するカバーを兼ねていても、本実
施の形態の効果において何の差も生じない。本実施の形
態における給紙動作は実施の形態1と同等に行われる。
【0045】本実施の形態における固有の効果は以下の
通りである。 (1)シート束を補給する際、分離斜面8がシート積載
面1に対してθ2の角度を成すように配置できるため、
シート束が強い力で若しくは落とし込むように補給され
ても、該シート束の変形は起こらず、シート積載面に平
行した形で積載することが可能となる。 (2)実施の形態3のように、給紙のたびに分離斜面を
動かすことがないため、より静粛な動作音の下で駆動源
のトルクを消費することなく、シート束の安定保持と給
紙を実現することが可能となる。
【0046】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、水平面に対して傾斜した固定のシート積載面
と、該シート積載面に積載されたシート束が突き当た
る、前記シート積載面に対して鈍角を成す斜面と、積載
されたシートの最上面に接触してシートを移動させる力
を加える給紙手段を備える給紙装置において、前記斜面
の近傍の位置に、前記給紙手段がシート束と接触するニ
ップポイントを配置し、前記給紙手段をシート束の方向
に押圧する付勢手段を設け、前記シート束と当接する斜
面を金属又はプラスチックで構成したため、OHT等の
重量が大きくて用紙の腰の弱いシートが入れられた場合
でも、多重送等の搬送問題を生じることなく、シートを
安定して給紙することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る給紙装置の断面図
である。
【図2】本発明の実施の形態2に係る給紙装置の断面図
である。
【図3】本発明の実施の形態3に係る給紙装置の断面図
である。
【図4】本発明の実施の形態3に係る給紙装置の断面図
である。
【図5】本発明の実施の形態3に係る給紙装置の断面図
である。
【図6】本発明の実施の形態4に係る給紙装置の断面図
である。
【図7】本発明の実施の形態4に係る給紙装置の断面図
である。
【図8】従来の給紙装置の断面図である。
【図9】従来の給紙装置の断面図である。
【符号の説明】
1 シート積載面 2 給紙ローラ 5 給紙ローラアーム 7 アーム付勢手段 21 押圧コロ 22 押圧アーム 31 可動斜面 33 分離カム 41 切り替えレバー 45 切り替えカム θ1 斜面とシート積載面の成す角(給紙可時) θ2 斜面とシート積載面の成す角(給紙不可時)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 佳広 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 山▲崎▼ 良行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 3F343 FA01 FA03 FB01 FC01 GA02 GB01 GC01 GD04 HB04 HC24 HD09 HD18 HE07 HE25 JA01 JD08 JD13 KB05 LA02 LB01 LC12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平面に対して傾斜した固定のシート積
    載面と、該シート積載面に積載されたシート束が突き当
    たる、前記シート積載面に対して鈍角を成す斜面と、積
    載されたシートの最上面に接触してシートを移動させる
    力を加える給紙手段を備える給紙装置において、 前記斜面の近傍の位置に、前記給紙手段がシート束と接
    触するニップポイントを配置し、前記給紙手段をシート
    束の方向に押圧する付勢手段を設け、前記シート束と当
    接する斜面を金属又はプラスチックで構成したことを特
    徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 水平面に対し傾斜した固定のシート積載
    面と、該シート積載面に積載されたシート束が突き当た
    る、前記シート積載面に対し鈍角を成す斜面と、積載さ
    れたシートの最上面に接触しシートを移動させる力を加
    え給紙手段とを備える給紙装置において、 前記給紙手段がシート束と接触する位置よりもシート進
    行方向上流側か近傍の位置において、給紙手段とは別体
    の、シート上面を押さえる付勢されたシート押え部材を
    設け、前記シート束と当接する斜面を金属又はプラスチ
    ックで構成したことを特徴とする給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記シート積載面に対して鈍角となる第
    1の姿勢と、シート積載面に対して略垂直か鋭角となる
    第2の姿勢を取ることができ、且つ、給紙動作を行う際
    の一定時間のみ第1の姿勢を取り、給紙動作を行う際の
    一定時間と2つの姿勢を切り替える動作期間を除いた時
    間で第2の姿勢を取るよう構成したことを特徴とする請
    求項1又は2記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 通常時は、ユーザーによる用紙補給動作
    を困難とする補給動作制約手段と、該補給動作制約手段
    を解除・復帰させる切り替え手段と、通常時は前記シー
    ト積載面に対して鈍角を成す第1の姿勢を取り、前記切
    り替え手段が操作され、用紙補給動作を行う間のみシー
    ト積載面に対して略垂直か鋭角を成す第2の姿勢を取る
    ことができるよう構成したことを特徴とする請求項1又
    は2記載の給紙装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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