JP2003170851A - 車輌用自動操舵装置 - Google Patents
車輌用自動操舵装置Info
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- JP2003170851A JP2003170851A JP2001372527A JP2001372527A JP2003170851A JP 2003170851 A JP2003170851 A JP 2003170851A JP 2001372527 A JP2001372527 A JP 2001372527A JP 2001372527 A JP2001372527 A JP 2001372527A JP 2003170851 A JP2003170851 A JP 2003170851A
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Abstract
転者が想定していた回転角速度とは異なる回転角速度に
てステアリングホイールが回転することに起因して違和
感を感じることを防止する。 【解決手段】 電動式パワーステアリング装置16によ
り左右前輪を目標転舵角度θwr転舵させて自動操舵する
と共に、その際のステアリングホイール14の回転角速
度θsdが設定ダイヤル46により設定される目標回転角
速度θsdrになるよう、左右前輪側のロアステアリング
シャフト22Bとステアリングホイール14側のアッパ
ステアリングシャフト22Aとの間に設けられたギヤ比
可変装置26により自動操舵時のロアステアリングシャ
フト22Bの回転角速度θdd及び目標回転角速度θsdr
により定まる回転角速度にてロアステアリングシャフト
22Bに対し相対的にアッパステアリングシャフト22
Aを回転させる。
Description
操舵装置に係り、更に詳細には操舵輪を自動的に操舵す
る自動操舵装置に係る。
載されている如く、運転者によるステアリングホイール
の操作データ及び車輌の走行データを記憶し、自動操舵
の際には記憶されているステアリングホイールの操作デ
ータ及び車輌の走行データに基づいて自動操舵機構によ
り操舵輪を転舵することにより自動操舵を行うよう構成
された自動操舵装置が従来より知られている。この種の
自動操舵装置によれば、運転者によるステアリングホイ
ールの操作状況に応じた自動操舵が実行されるので、運
転者が自らの操作状況や嗜好とは異なる態様にて自動操
舵が実行されることに起因して違和感を感じる虞れが低
減される。
に於いては、自動操舵により操舵輪が転舵されるとそれ
に対応してステアリングホイールも回転する。しかるに
上述の従来の自動操舵装置に於いては、操舵輪の転舵速
度に対するステアリングホイールの回転角速度の比を適
宜に設定することができないため、自動操舵時に運転者
が想定していた回転角速度とは異なる回転角速度にてス
テアリングホイールが回転することに起因して違和感を
感じることがある。
舵することにより自動操舵を行うよう構成された自動操
舵装置に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたもので
あり、本発明の主要な課題は、操舵輪の転舵速度に対す
るステアリングホイールの回転角速度の比を適宜に制御
することにより、操舵輪の転舵速度に拘わらず自動操舵
時に運転者が想定していた回転角速度とは異なる回転角
速度にてステアリングホイールが回転することに起因し
て違和感を感じることを防止することである。
発明によれば、請求項1の構成、即ちステアリングホイ
ールに対する運転者の操舵操作に依存せずに操舵輪を転
舵する自動操舵手段と、前記ステアリングホイールと前
記操舵輪との間の操舵系に設けられ前記操舵輪の転舵角
度に対する前記ステアリングホイールの回転角度の比を
変化させる比可変手段と、前記操舵輪の転舵角度に対す
る前記ステアリングホイールの回転角度の目標比を設定
する目標比設定手段と、前記操舵輪の目標転舵角度を演
算し前記目標転舵角度に基づき前記自動操舵手段を制御
すると共に、前記操舵輪の転舵角度に対する前記ステア
リングホイールの回転角度の比が前記目標比になるよう
前記比可変手段を制御する制御手段とを有することを特
徴とする車輌用自動操舵装置によって達成される。
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前
記目標比設定手段は前記ステアリングホイールの目標回
転角速度を設定すると共に、前記目標回転角速度及び前
記自動操舵手段による前記操舵輪の転舵速度に基づき前
記目標比を設定するよう構成される(請求項2の構
成)。
効果的に達成すべく、上記請求項2の構成に於いて、前
記目標比設定手段は運転者が前記ステアリングホイール
を回転操作する際の操舵速度を車速に対応させて記憶す
る操舵速度記憶手段を含み、車速及び前記操舵速度記憶
手段により記憶された操舵速度に基づき前記目標回転角
速度を設定するよう構成される(請求項3の構成)。
効果的に達成すべく、上記請求項2の構成に於いて、前
記目標比設定手段は運転者により設定操作される操作手
段を含み、運転者による前記操作手段の設定に応じて前
記目標回転角速度を設定するよう構成される(請求項4
の構成)。
効果的に達成すべく、上記請求項1乃至4の構成に於い
て、前記比可変手段は前記操舵輪側の第一のステアリン
グシャフトと前記ステアリングホイール側の第二のステ
アリングシャフトとの間に設けられ、前記第一のステア
リングシャフトに対し相対的に前記第二のステアリング
シャフトを回転させることにより前記操舵輪の転舵角度
に対する前記ステアリングホイールの回転角度の比を変
化させるよう構成される(請求項5の構成)。
効果的に達成すべく、上記請求項5の構成に於いて、前
記目標比設定手段は前記第一のステアリングシャフトの
回転角度に対する前記第一及び第二のステアリングシャ
フトの相対回転角度の比の目標値を設定するよう構成さ
れる(請求項6の構成)。
効果的に達成すべく、上記請求項6の構成に於いて、前
記制御手段は前記操舵輪の転舵角度を前記目標転舵角度
にするための前記第一のステアリングシャフトの目標回
転角度を演算し、前記第一のステアリングシャフトの前
記目標回転角度に基づき前記自動操舵手段を制御すると
共に、前記比の目標値に基づき前記比可変手段を制御す
るよう構成される(請求項7の構成)。
効果的に達成すべく、上記請求項7の構成に於いて、前
記制御手段は前記第一のステアリングシャフトの前記目
標回転角度及び前記比の目標値に基づき前記第二のステ
アリングシャフトの目標回転角度を演算し、前記第一の
ステアリングシャフトの回転角度がその目標回転角度に
なった時点以降に於いて前記第二のステアリングシャフ
トの回転角度がその目標回転角度になっていないときに
は、前記第二のステアリングシャフトの回転角度がその
目標回転角度になるまで前記比の目標値に基づく前記比
可変手段の制御を継続するよう構成される(請求項8の
構成)。
目標比設定手段により操舵輪の転舵角度に対するステア
リングホイールの回転角度の目標比が設定され、操舵輪
の目標転舵角度が演算され、該目標転舵角度に基づき自
動操舵手段が制御されると共に、操舵輪の転舵角度に対
するステアリングホイールの回転角度の比が目標比にな
るよう比可変手段が制御されるので、操舵輪の転舵角度
が目標転舵角度になるよう操舵輪を自動操舵することが
できると共に、自動操舵時に於ける操舵輪の転舵角度に
対するステアリングホイールの回転角度の比を確実に目
標比に制御し、これにより自動操舵時に於ける操舵輪の
転舵角速度度に対するステアリングホイールの回転角速
度の比を前記目標比に制御することができ、従って自動
操舵時に運転者が想定していた回転角速度とは異なる回
転角速度にてステアリングホイールが回転することを確
実に防止することができる。
設定手段によりステアリングホイールの目標回転角速度
が設定されると共に、目標回転角速度及び自動操舵手段
による操舵輪の転舵速度に基づき目標比が設定されるの
で、自動操舵時に於けるステアリングホイールの回転角
速度を確実に目標回転角速度に制御することができ、こ
れにより自動操舵時に運転者が想定していた回転角速度
とは異なる回転角速度にてステアリングホイールが回転
することに起因して運転者が違和感を感じることを確実
に防止することができる。
度記憶手段により運転者がステアリングホイールを回転
操作する際の操舵速度が車速に対応させて記憶され、車
速及び操舵速度記憶手段により記憶された操舵速度に基
づき目標回転角速度が設定されるので、自動操舵時に於
けるステアリングホイールの回転角速度を車速に拘わら
ず運転者の通常の操舵操作時に於ける操舵速度と同一の
回転角速度に制御することができる。
設定手段は運転者により設定操作される操作手段を含
み、運転者による操作手段の設定に応じて目標回転角速
度を設定するので、自動操舵時に於けるステアリングホ
イールの回転角速度を運転者による操作手段の設定に応
じた目標回転角速度に制御することができる。
手段は操舵輪側の第一のステアリングシャフトとステア
リングホイール側の第二のステアリングシャフトとの間
に設けられ、第一のステアリングシャフトに対し相対的
に第二のステアリングシャフトを回転させることにより
操舵輪の転舵角度に対するステアリングホイールの回転
角度の比を変化させるので、操舵輪の転舵角度に対する
ステアリングホイールの回転角度の比を任意に変化させ
ることができ、これにより操舵輪の転舵角速度に拘わら
ず操舵輪の転舵角速度に対するステアリングホイールの
回転角速度の比を任意に変化させることができる。
設定手段は第一のステアリングシャフトの回転角度に対
する第一及び第二のステアリングシャフトの相対回転角
度の比の目標値を設定するので、操舵輪の転舵角度に対
するステアリングホイールの回転角度の目標比を容易に
且つ確実に設定することができる。
の転舵角度を目標転舵角度にするための第一のステアリ
ングシャフトの目標回転角度が演算され、第一のステア
リングシャフトの目標回転角度に基づき自動操舵手段が
制御されると共に、比の目標値に基づき比可変手段が制
御されるので、第一のステアリングシャフトの回転角度
を目標回転角度に制御することにより操舵輪の転舵角度
を確実に目標転舵角度に制御することができ、またその
際の第一のステアリングシャフトの回転角度に対する第
一及び第二のステアリングシャフトの相対回転角度の比
を確実に比の目標値に制御することができる。
ステアリングシャフトの目標回転角度及び比の目標値に
基づき第二のステアリングシャフトの目標回転角度が演
算され、第一のステアリングシャフトの回転角度がその
目標回転角度になった時点以降に於いて第二のステアリ
ングシャフトの回転角度がその目標回転角度になってい
ないときには、第二のステアリングシャフトの回転角度
がその目標回転角度になるまで比の目標値に基づく比可
変手段の制御が継続されるので、自動操舵が完了しても
ステアリングホイールの回転角度位置が操舵輪の切れ角
に対応していないときには確実にステアリングホイール
を操舵輪の切れ角に対応する回転角度位置まで確実に回
転させることができると共に、その際にステアリングホ
イールを自動操舵時に於ける回転角速度と同一の回転角
速度にて回転させることができ、自動操舵が完了した後
にステアリングホイールの回転角度位置が操舵輪の切れ
角に対応していないことや自動操舵の完了後に於けるス
テアリングホイールの回転が不自然になることに起因し
て運転者が違和感を感じることを確実に防止することが
できる。
い態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、操舵輪
の目標転舵角度は車輌を所定の駐車スペースに自動的に
誘導し停止させる駐車アシスト制御のための目標転舵角
度であるよう構成される(好ましい態様1)。
ば、上記請求項1の構成に於いて、操舵輪の目標転舵量
は車輌を走行車線に沿って走行させるレーンキープ制御
のための目標転舵量であるよう構成される(好ましい態
様2)。
ば、上記好ましい態様1の構成に於いて、自動操舵時に
於ける操舵輪の転舵速度は実質的に一定であるよう構成
される(好ましい態様3)。
ば、上記好ましい態様2の構成に於いて、自動操舵時に
於ける操舵輪の転舵速度は車速が高いほど低くなるよう
車速に応じて可変設定されるよう構成される(好ましい
態様4)。
ば、上記請求項3の構成に於いて、操舵速度記憶手段は
運転者がステアリングホイールを回転操作する際の操舵
速度を複数の車速区間毎に記憶するよう構成される(好
ましい態様5)。
ば、上記好ましい態様5の構成に於いて、目標比設定手
段は操舵速度記憶手段による全ての車速区間についての
操舵速度の記憶が完了していないときには、目標回転角
速度を予め設定された値に設定するよう構成される(好
ましい態様6)。
ば、上記請求項5の構成に於いて、比可変手段は第一の
ステアリングシャフトに対し相対的に第二のステアリン
グシャフトを回転させる回転駆動手段を含むよう構成さ
れる(好ましい態様7)。
ば、上記請求項8の構成に於いて、第一のステアリング
シャフトの回転角度がその目標回転角度になった時点以
降には、第二のステアリングシャフトの回転角速度が前
記時点以前の回転角速度と同一になるよう比可変手段を
制御するよう構成される(好ましい態様8)。
ば、上記請求項1の構成に於いて、自動操舵手段は電動
式パワーステアリング装置を含むよう構成される(好ま
しい態様9)。
発明を好ましい実施形態について詳細に説明する。
置を備えた車輌に適用され駐車アシストの自動操舵を行
うよう構成された本発明による車輌用自動操舵装置の第
一の実施形態を示す概略構成図である。
車輌12の左右の前輪を示し、10RL及び10RRはそれ
ぞれ車輌の左右の後輪を示している。操舵輪である左右
の前輪10FL及び10FRは運転者によるステアリングホ
イール14の操作に応答して駆動されるラック・アンド
・ピニオン型の電動式パワーステアリング装置16によ
りラックバー18及びタイロッド20L及び20Rを介し
て転舵される。
リングシャフト22A及びロアステアリングシャフト2
2Bによりステアリングギヤボックス24に駆動接続さ
れており、アッパステアリングシャフト22Aとロアス
テアリングシャフト22Bとの間には比可変手段として
のギヤ比可変装置(図に於いてはVGRSと略称する)
26が介装されている。ロアステアリングシャフト22
Bには歯車減速機構28によりパワーユニット30が駆
動接続されており、パワーユニット30は電気モータ3
2を有している。
動式パワーステアリング装置16、歯車減速機構28、
パワーユニット30等は互いに共働して運転者による左
右の前輪10FL及び10FRの操舵操作時に操舵アシスト
トルクを発生することにより運転者の操舵操作を補助す
る。またパワーユニット30等は自動操舵時には転舵ト
ルクを発生しロアステアリングシャフト22Bを回転駆
動することにより運転者による操舵操作とは独立に左右
前輪を自動的に転舵する自動操舵手段として機能する。
装置26はアッパステアリングシャフト22Aに対し相
対的にロアステアリングシャフト22Bを回転駆動する
電気モータを含む一般的な構成のものであり、運転者に
よる通常の操舵操作時にはアッパステアリングシャフト
22A及びロアステアリングシャフト22Bがあたかも
一体的に回転するよう、アッパステアリングシャフト2
2Aの回転角度に対するロアステアリングシャフト22
Bの回転角度の比(可変ギヤ比K)を1に維持し、自動
操舵時には電気モータによりアッパステアリングシャフ
ト22Aに対し相対的にロアステアリングシャフト22
Bを積極的に回転させ、これによりアッパステアリング
シャフト22Aの回転角度に対するロアステアリングシ
ャフト22Bの回転角度の比を変化させる比可変手段と
して機能する。
テアリングシャフト22Aには該アッパステアリングシ
ャフトの回転角度を操舵角θsとして検出する操舵角セ
ンサ34及び操舵トルクTを検出するトルクセンサ36
が設けられており、ロアステアリングシャフト22Bに
は該ロアステアリングシャフトの回転角度を実操舵角θ
dとして検出する操舵角センサ38が設けられており、
これらのセンサの出力は電子制御装置40へ供給され
る。
により検出された車速Vを示す信号、運転者により操作
される駐車アシストスイッチ(SW)44より該スイッ
チがオン状態にあるか否かを示す信号、運転者により操
作されステアリングホイール14の目標回転角速度θsd
rを設定する設定ダイヤル46よりステアリングホイー
ル14の目標回転角速度θsdrを示す信号、車輌の後方
を撮影するビデオカメラ48より撮影された映像を示す
信号も入力される。
制御装置40はCPUとROMとRAMと入出力ポート
装置とを有し、これらが双方向性のコモンバスにより互
いに接続されたマイクロコンピュータ及び駆動回路より
なっていてよい。また操舵角センサ34及び38、トル
クセンサ36はそれぞれ車輌の左旋回方向への操舵の場
合を正として操舵角θs及びθa、操舵トルクTを検出す
る。
ストスイッチ44がオフ状態にあり運転者により通常の
操舵操作が行われるときには、ギヤ比可変装置26の可
変ギヤ比Kを1に維持すると共に、操舵トルクT及び車
速Vに応じてアシストトルクTaを演算し、アシストト
ルクTaに基づき電動式パワーステアリング装置16の
パワーユニット30を制御することにより運転者の操舵
負荷を軽減する操舵アシストを行う。
ッチ44がオン状態にあるときには、車速V及びビデオ
カメラ48よりの映像信号に基づき、当技術分野に於い
て公知の要領にて車輌を所定の駐車スペースへ自動的に
誘導するための左右前輪の目標転舵角度θwrを演算し、
目標転舵角度θwrに基づきロアステアリングシャフト2
2Bの目標回転角度θdr及びステアリングホイール14
の目標回転角度θsrを演算し、ロアステアリングシャフ
ト22Bの回転角度θdが目標回転角度θdrになるよう
電動式パワーステアリング装置16を制御すると共に、
必要に応じてエンジン制御装置50及び制動制御装置5
2へ制御信号を出力することによりエンジン出力及び制
動力を制御し、これにより車輌を所定の駐車スペースへ
自動的に誘導し停止させる。
ル46により設定されたステアリングホイール14の目
標回転角速度θsdr及び自動操舵時に於ける電動式パワ
ーステアリング装置16によるロアステアリングシャフ
ト22Bの回転角速度B(絶対値は定数)に基づき比の
目標値αrを演算し、ロアステアリングシャフト22B
に対するアッパステアリングシャフト22Aの相対回転
角度をθvとして、ロアステアリングシャフト22Bの
回転角度θdに対する相対回転角度θvの比αが上記比の
目標値αrになるようギヤ比可変装置26を制御するこ
とによりロアステアリングシャフト22Bに対し相対的
にアッパステアリングシャフト22Aを回転させ、これ
により駐車アシスト時に於けるステアリングホイール1
4の回転角速度θsdを目標回転角速度θsdrに制御す
る。
シャフト22Bの回転角度θdが実質的に目標回転角度
θdrになっても、ステアリングホイール14の回転角度
θsが目標回転角度θsrに到達していないときには、ス
テアリングホイール14の回転角度θsが目標回転角度
θsrに到達するまでロアステアリングシャフト22Bの
回転角度θdに対する相対回転角度θvの比が上記比の目
標値αrになるようギヤ比可変装置26を制御すること
によりロアステアリングシャフト22Bに対するアッパ
ステアリングシャフト22Aの相対回転を継続し、これ
によりステアリングホイール14の回転角度θsが左右
前輪の転舵角度θwに対応する角度になるようステアリ
ングホイール14を回転させると共に、その際のステア
リングホイールの回転角速度θsdを目標回転角速度θsd
rに制御する。
の如くロアステアリングシャフト22Bの回転角度θd
に対する相対回転角度θvの比αが上記比の目標値αrに
なるようギヤ比可変装置26を制御することによりロア
ステアリングシャフト22Bに対し相対的にアッパステ
アリングシャフト22Aを回転させ、これにより駐車ア
シスト時に於けるステアリングホイール14の回転角速
度θsdを目標回転角速度θsdrに制御する際の作動の概
要を説明する。
ボックス24のギヤ比をRとし、ギヤ比可変装置26の
ギヤ比Kが1であるとすると、下記の式1及び2が成立
するので、下記の式3が成立する。この場合下記の式3
より解る如く、ロアステアリングシャフト22Bの回転
角度θdに対する相対回転角度θvの比αが1よりも小さ
い場合にはステアリングホイール14はロアステアリン
グシャフト22Bと同一方向に回転し、αが1よりも大
きい場合にはステアリングホイール14はロアステアリ
ングシャフト22Bと逆方向に回転し、αが1である場
合にはロアステアリングシャフト22Bが回転してもス
テアリングホイール14は回転せず静止状態を維持す
る。
速度をθddとすると、上記式3より下記の式4が成立
し、従って下記の式4より、比αを制御することによ
り、操舵輪である左右前輪の転舵状況とは独立にステア
リングホイール14の回転角速度を制御することができ
るので、比αを適宜な比の目標値αrに設定することに
より自動操舵時に於けるステアリングホイール14の回
転角速度を運転者にとって違和感のない目標回転角速度
θsdrに制御し得ることが解る。 θsd=(1−α)θdd ……(4)
るので、自動操舵時のロアステアリングシャフト22B
の回転角速度θddが既知の値Bであるとすると、目標回
転角速度θsdrに対応する比の目標値αrは下記の式6に
より求められる。また自動操舵時に於ける相対回転角度
θvの変化率、即ちアッパステアリングシャフト22A
及びロアステアリングシャフト22Bの相対回転角速度
θvdは上記式1より下記の式7により表わされる。
リングシャフト22Bの回転角度θdとの間には下記の
式8の関係があるので、左右前輪の目標転舵角度θwrに
対応するロアステアリングシャフト22Bの目標回転角
度θdrは下記の式9により演算され、またステアリング
ホイール14の目標回転角度θsrは上記式3に対応する
下記の式10により演算される。
標回転角度θdr回転させるために必要な時間t1は下記
の式11により表わされ、ステアリングホイール14を
目標回転角度θdrに対応する目標回転角度θsr回転させ
るために必要な時間t2は下記の式12により表わされ
る。
の転舵が完了しロアステアリングシャフト22Bがその
目標回転角度θdr回転した時点に於いてもステアリング
ホイール14は目標回転角度θsrの回転を完了していな
い状況になるので、その場合には左右前輪の転舵が完了
した時点以降にもステアリングホイール14の回転角度
θsが目標回転角度θsrになるまで上記式7により求め
られる回転角速度にてギヤ比可変装置26によりロアス
テアリングシャフト22Bに対し相対的にアッパステア
リングシャフト22Aを回転させれば、左右前輪の転舵
が完了した時点よりステアリングホイール14の回転角
度θsが目標回転角度θsrになる時点までの間に於いて
もステアリングホイール14の回転角速度θsdをその目
標回転角速度θsdrに制御することができ、これにより
左右前輪の転舵が完了する時点の前後に於いてステアリ
ングホイール14の回転角速度が急変することを確実に
防止することができる。
して図示の第一の実施形態に於ける自動操舵制御につい
て説明する。尚図2に示されたフローチャートによる制
御は図には示されていないイグニッションスイッチの閉
成により開始され、所定の時間毎に繰返し実行される。
示す信号等の読み込みが行われ、ステップ20に於いて
は駐車アシストスイッチ44がオン状態にあるか否かの
判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ2
10へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ30
へ進む。
ッチ44がオンに切り替えられた後の最初の駐車アシス
ト制御であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われ
たときにはそのままステップ50へ進み、否定判別が行
われたときにはステップ40へ進む。
アリングホイール14の回転速度設定ダイヤル46が操
作されることによりステアリングホイール14の目標回
転速度θsdrの設定が変更されたか否かの判別が行わ
れ、否定判別が行われたときにはそのままステップ13
0へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ50に
於いて上記式6に従って比の目標値αrが演算される。
実行するための左右前輪の目標転舵角度θwrが演算さ
れ、ステップ140に於いてはそれぞれ上記式9及び1
0に従ってロアステアリングシャフト22Bの目標回転
角度θdr及びステアリングホイール14の目標回転角度
θsrが演算される。
グシャフト22Bの目標回転角度θdrとロアステアリン
グシャフト22Bの実際の回転角度θdとの偏差の絶対
値が基準値θdo(微小な正の定数)を越えているか否か
の判別が行われ、否定判別、即ち左右前輪の転舵角度θ
wが実質的に目標転舵角度θwrになった旨の判別が行わ
れたときにはステップ190へ進み、肯定判別、即ち左
右前輪の転舵制御が必要である旨の判別が行われたとき
にはステップ160へ進む。
グシャフト22Bが回転速度Bにて回転されるよう電動
式パワーステアリング装置16が制御され、ステップ1
70に於いてはロアステアリングシャフト22Bに対し
アッパステアリングシャフト22Aが(1−αr)Bの
回転速度にて相対的に回転されるようギヤ比可変装置2
6が制御され、ステップ180に於いては必要に応じて
エンジン制御装置50及び制動制御装置52へ制御信号
が出力される。
イール14の目標回転角度θsrとステアリングホイール
14の実際の回転角度θsとの偏差の絶対値が基準値θs
o(微小な正の定数)を越えているか否かの判別が行わ
れ、否定判別、即ちステアリングホイール14の回転角
度θsが実質的にその目標回転角度θsrに到達している
旨の判別が行われたときにはそのまま図2に示されルー
チンによる制御を終了し、肯定判別、即ちステアリング
ホイール14の回転制御が必要である旨の判別が行われ
たときにはステップ200に於いてアッパステアリング
シャフト22AがαrBの回転速度にて回転するようギ
ヤ比可変装置26が制御される。
き図3に示されたグラフに対応するマップより基本アシ
ストトルクTabが演算され、ステップ220に於ては車
速Vに基づき図4に示されたグラフに対応するマップよ
り車速係数Kvが演算され、ステップ230に於ては車
速係数Kvと基本アシストトルクTabとの積としてアシ
ストトルクTaが演算され、ステップ240に於てはア
シストトルクTaに対応する制御信号がモータ32へ出
力され、これにより運転者に必要な操舵力を軽減するパ
ワーアシストが実行される。
駐車アシストスイッチ44がオフ状態にあるときには、
即ち車輌の通常走行時の如く運転者が自動操舵による駐
車アシストを希望していないときには、ステップ20に
於いて否定判別が行われ、ステップ210〜240の操
舵アシスト制御が実行されることにより、運転者の操舵
操作の負担が軽減される。
アシストを希望し駐車アシストスイッチ44がオン状態
にあるときには、ステップ20に於いて肯定判別が行わ
れ、ステップ30以降の自動操舵による駐車アシストの
制御が実行され、左右前輪が自動的に操舵され車輌の駆
動力若しくは制動力が自動的に制御されることにより車
輌が所定の駐車スペースへ自動的に誘導され停止され
る。
転者により操作される回転速度設定ダイヤル46により
設定されたステアリングホイール14の目標回転角速度
θsdrに応じて比の目標値αrが演算され、ステップ12
0に於いて駐車アシストを実行するための左右前輪の目
標転舵角度θwrが演算され、ステップ130に於いて目
標転舵角度θwrに基づきロアステアリングシャフト22
Bの回転角度θdr及びステアリングホイール14の目標
回転角度θsrが演算される。
行われるまで、即ち左右前輪の転舵角度θwが実質的に
目標転舵角度θwrになって左右前輪の転舵が完了するま
で、ステップ160に於いて電動式パワーステアリング
装置16によりロアステアリングシャフト22Bが回転
速度Bにて回転駆動されることにより左右前輪が操舵さ
れ、ステップ170に於いてギヤ比可変装置26により
アッパステアリングシャフト22Aがロアステアリング
シャフト22Bに対し相対的に(1−αr)Bの回転速
度にて回転駆動され、これによりステアリングホイール
14が目標回転角度θsrにて左右前輪の転舵方向へ回転
駆動される。
アリングホイール14は運転者が回転速度設定ダイヤル
46を操作することにより設定された目標回転角速度θ
sdrにて左右前輪の転舵方向へ回転駆動されるので、駐
車アシスト時にステアリングホイール14が不自然な回
転角速度にて回転すること及びこれに起因して運転者が
違和感を感じることを確実に防止することができる。
前輪の転舵角度θwが実質的に目標転舵角度θwrになっ
て左右前輪の転舵が完了してもステアリングホイール1
4の回転角度θsがその目標回転角度θsrに到達してい
ないときには、ステップ150に於いて否定判別が行わ
れるがステップ190に於いて肯定判別が行なわれ、ス
テップ200に於いてギヤ比可変装置26によりアッパ
ステアリングシャフト22Aがロアステアリングシャフ
ト22Bに対し相対的にαrBの回転速度にて回転駆動
され、これによりステアリングホイール14が目標回転
角度θsrにて左右前輪の転舵方向へ回転駆動される。
度θsが左右前輪の切れ角θwに対応しなくなること及び
これに起因してその後の運転者による操舵に悪影響が生
じることを確実に防止することができると共に、自動操
舵による左右前輪の転舵が完了した直後にステアリング
ホイール14の回転角度が急変すること及びこれに起因
して運転者が違和感を感じることを確実に防止すること
ができる。
置を備えた車輌に適用されレーンキープの自動操舵を行
うよう構成された車輌に適用された本発明による車輌用
自動操舵装置の第二の実施形態を示す概略構成図であ
る。尚図5に於いて図1に示された部材と同一の部材に
は図1に於いて付された符号と同一の符号が付されてい
る。
装置40には操舵角センサ34よりの操舵角θsを示す
信号、トルクセンサ36よりの操舵トルクTを示す信
号、操舵角センサ38よりの実操舵角θdを示す信号に
加えて、運転者により操作されるレーンキープスイッチ
(SW)54より該レーンキープスイッチがオン状態に
あるか否かを示す信号、運転者により操作される学習ス
イッチ(SW)56より該学習スイッチがオン状態にあ
るか否かを示す信号、車輌の前方を撮影するビデオカメ
ラ58より撮影された映像を示す信号も入力される。
54がオフ状態にあり運転者によりる通常の操舵操作が
行われるときには、上述の第一の実施形態の場合と同様
の要領にて操舵アシストを行い、レーンキープスイッチ
54がオン状態にあるときには、車輌を走行路に沿って
走行させるレーンキープの自動操舵を行う。
動操舵時には車速V及びビデオカメラ58よりの映像信
号に基づき、当技術分野に於いて公知の要領にて車輌を
走行路に沿って走行させるための左右前輪の目標転舵角
度θwrを演算し、目標転舵角度θwrに基づきロアステア
リングシャフト22Bの目標回転角度θdr及びステアリ
ングホイール14の目標回転角度θsrを演算し、ロアス
テアリングシャフト22Bの回転角度θdが目標回転角
度θdrになるよう電動式パワーステアリング装置16を
制御すると共に、必要に応じてエンジン制御装置50及
び制動制御装置52へ制御信号を出力することによりエ
ンジン出力及び制動力を制御し、これにより車輌を走行
路に沿って走行させる。
動操舵時には、上述の第一の実施形態に於ける駐車アシ
ストの自動操舵の場合と同様にステアリングホイール1
4の回転角速度θsdを目標回転角速度θsdrに制御し、
特に自動操舵時に於ける電動式パワーステアリング装置
16によるロアステアリングシャフト22Bの回転角速
度Bの絶対値が車速Vが高いほど小さくなるよう回転角
速度Bを車速Vに応じて可変設定する。
がオン状態にある状況にて運転者により操舵操作が行わ
れる際に於ける操舵速度θsdを演算し、例えば20km/
h毎の車速区間毎に操舵速度θsdの最大値をn(正の一
定の整数)個記憶し、各車速区間毎にn個の操舵速度θ
sdの最大値の平均値を演算し、それらの値を各車速区間
毎のステアリングホイール14の目標回転角速度θsdr
とする。
の如くロアステアリングシャフト22Bの回転角度θd
に対する相対回転角度θvの比が上記比の目標値αrにな
るようギヤ比可変装置26を制御することによりロアス
テアリングシャフト22Bに対し相対的にアッパステア
リングシャフト22Aを回転させ、これによりレーンキ
ープ制御時に於けるステアリングホイール14の回転角
速度θsdを目標回転角速度θsdrに制御する際の作動の
概要を説明する。
や切り戻しがない場合 左右前輪の実際の転舵角度θwが目標転舵角度θwrに到
達し、これに伴うステアリングホイール14の回転が終
了するまで自動操舵による左右前輪の切り増しや切り戻
しがない場合に於ける左右前輪の転舵制御及びステアリ
ングホイールの回転制御は上述の駐車アシストの場合と
同一である。
置に到達する前に左右前輪が切り増しされる場合 2−1.左右前輪の実際の転舵角度θwが目標転舵角度
θwrに到達しておらず、ステアリングホイール14の回
転角度θsも目標回転角度θsrに到達していない場合
(θdd≠0の場合) この場合には左右前輪の目標転舵角度θwrの大きさが増
大され左右前輪の転舵の終了が時間的に遅れるだけであ
るので、これに対応してステアリングホイール14の目
標回転角度θsrの大きさも増大するだけであり、ギヤ比
可変装置26に対する制御を変更する必要はない。
目標転舵角度θwrに到達した後の場合(θdd=0の場
合) この場合は左右前輪は転舵されておらず、ステアリング
ホイール14のみがギヤ比可変装置26の電気モータに
よって回転されている状況である。切り増しによる左右
前輪の転舵角度増大量についてギヤ比可変装置26の制
御を変更する必要はなく、ただ単に左右前輪の転舵角度
増大量に対応する増加補正量がそのままステアリングホ
イール14の目標回転角度θsrに加算されるだけでよ
い。
置に到達する前に左右前輪が切り戻される場合 3−A.左右前輪の現在の転舵位置が左右前輪の現在の
目標転舵位置と新たな目標転舵位置との間にない場合 左右前輪が現在の目標転舵位置へ向けて転舵されている
状況であるので、左右前輪の目標転舵位置が切り戻し方
向に変更されても車体のロールや車輌の横加速度が逆方
向になることはなく、ただ単に左右前輪の目標転舵角度
の大きさが元々小さかった場合とほぼ同様である。
wが目標転舵角度θwrに到達しておらず、ステアリング
ホイール14の回転角度θsも目標回転角度θsrに到達
していない場合(θdd≠0の場合) この場合は左右前輪の目標転舵角度の大きさが低減さ
れ、これに対応してステアリングホイール14の目標回
転角度θsrの大きさも低減されることと等価な場合であ
るので、左右前輪の転舵も早く終了し、ギヤ比可変装置
26の制御を変更する必要もない。
wが目標転舵角度θwrに到達した後の場合(θdd=0の
場合) この場合は左右前輪は転舵されておらず、ステアリング
ホイール14のみがギヤ比可変装置26の電気モータに
よって回転されている状況である。切り戻しによる左右
前輪の転舵角度減少量についてギヤ比可変装置26の制
御を変更する必要はなく、ただ単にステアリングホイー
ル14の目標回転角度θsrの大きさが左右前輪の転舵角
度減少量に対応する量低減されるだけでよく、またその
方が運転者にとって車輌の挙動が解り易い。
前輪の現在の目標転舵位置と新たな目標転舵位置との間
にある場合 3−B−1.ステアリングホイールの現在の回転位置が
現在の目標回転位置と新たな目標回転位置との間にない
場合 3−B−1−1.左右前輪の実際の転舵角度θwが目標
転舵角度θwrに到達しておらず、ステアリングホイール
14の回転角度θsも目標回転角度θsrに到達していな
い場合(θdd≠0の場合) この場合には左右前輪の転舵方向が逆転するので、まず
左右前輪の転舵位置が新たな目標転舵位置に到達するま
でギヤ比可変装置26によりアッパステアリングシャフ
ト22Aをロアステアリングシャフト22Bに対し相対
的に回転させることによりステアリングホイール14を
静止状態に維持し、しかる後ステアリングホイール14
をギヤ比可変装置26により新たな目標回転位置まで所
定の回転角速度にて回転させる。
て下記の式14が成立する。相対回転角速度θvd、即ち
上記所定の回転角速度を上記式7に従って(θdd−θsd
r)に設定すると、下記の式15の通りステアリングホ
イール14の回転角速度θsdは目標回転角速度θsdrに
なる。
の新たな目標回転角度位置は現在の回転角度位置に対し
切り増し方向にあるため、ステアリングホイール14の
回転方向は左右前輪の転舵方向とは逆方向になる。しか
し制御サイクルの周期は一般に非常に小さく、またレー
ンキープ制御時に於ける切り戻し量は一般に小さいの
で、ステアリングホイール14の回転方向が左右前輪の
転舵方向とは逆方向になることに起因して運転者が違和
感を感じることはない。
度θwが目標転舵角度θwrに到達した後の場合(θdd=
0の場合) この場合にはステアリングホイール14が切り戻し方向
に回転した後切り増し方向へ回転しないよう、上記3−
B−1−1の場合と同様に、まず左右前輪の転舵位置が
新たな目標転舵位置に到達するまでギヤ比可変装置26
によりステアリングホイール14を静止状態に維持し、
しかる後ステアリングホイール14をギヤ比可変装置2
6により新たな目標回転位置まで所定の回転角速度にて
回転させる。
現在の目標回転位置と新たな目標回転位置との間にある
場合 この場合の制御も上記3−B−1の場合と同様でよい。
但しこの場合にはステアリングホイール14の新たな目
標回転位置は現在の目標回転位置に対し切り戻し方向に
位置するので、ギヤ比可変装置26によるステアリング
ホイール14の回転方向は左右前輪の転舵方向と同一の
方向になる。
転舵角度の変化に拘わらず、左右前輪の転舵角度θwが
目標転舵角度θwrになるようロアステアリングシャフト
22Bの回転角度θdがその目標回転角度θdrになるま
で電動式パワーステアリング16により回転角速度θdd
=Bにてロアステアリングシャフト22Bを回転駆動
し、ステアリングホイール14の回転角度θsが目標回
転角度θsrになるまでギヤ比可変装置26によりロアス
テアリングシャフト22Bに対し相対的にアッパステア
リングシャフト22Aを回転角速度αrBにて回転させ
れば、ステアリングホイール14の回転角速度を目標回
転角速度θsdrに制御することができると共に、左右前
輪の切れ角に対するステアリングホイール14の回転角
度のずれ、即ち所謂中点ずれを防止し得ることが解る。
ングシャフト22Bの回転角度θdがその目標回転角度
θdrになった時点に於いてもステアリングホイール14
の回転角度θsが目標回転角度θsrになっていない場合
には、ロアステアリングシャフト22Bを回転させるこ
となくギヤ比可変装置26によりロアステアリングシャ
フト22Bに対し相対的にアッパステアリングシャフト
22Aを回転角速度αrBにて回転させれば、ステアリ
ングホイール14の回転角速度を変化させることなくス
テアリングホイール14の中点ずれを防止し得ることが
解る。
して図示の第二の実施形態に於ける自動操舵制御につい
て説明する。尚図6に於いて図2に示されたステップと
同一のステップには図2に於いて付されたステップ番号
と同一のステップ番号が付されている。また図6に示さ
れたフローチャートによる制御も図には示されていない
イグニッションスイッチの閉成により開始され、所定の
時間毎に繰返し実行される。
示す信号等の読み込みが行われ、ステップ60に於いて
は学習スイッチ56がオン状態にあるか否かの判別が行
われ、否定判別が行われたときにはそのままステップ9
0へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ70へ
進む。
て運転者による操舵速度の学習値としてステアリングホ
イール14の回転角速度の平均値の演算が完了している
か否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはス
テップ100へ進み、否定判別が行われたときにはステ
ップ80へ進む。
速区間が判定されると共に、前述の要領にて当該車速区
間について運転者による操舵速度の学習値としてステア
リングホイール14の回転角速度の平均値が演算されR
AMの如き記憶手段に記憶され、ステップ90に於いて
は比の目標値αrがそのデフォルト値αo(0より大きく
1より小さい正の定数)に設定される。
ど自動操舵のためのロアステアリングシャフト22Bの
回転角速度Bの絶対値が小さくなるよう、車速Vに基づ
きロアステアリングシャフト22Bの回転角速度Bが演
算される。
車速Vが属する車速区間が特定されると共に、その特定
された車速区間について記憶されている目標回転角速度
θsdr及びロアステアリングシャフト22Bの回転角速
度Bに基づき上記式6に従って比の目標値αrが演算さ
れる。
イッチ54がオン状態にあるか否かの判別が行われ、否
定判別が行われたときには上述の第一の実施形態の場合
と同様の要領にてステップ210〜240が実行され、
肯定判別が行われたときにはステップ130に於いてレ
ーンキープ、即ち車輌を走行路に沿って走行させるに必
要な左右前輪の目標転舵角度θwrが演算され、しかる後
上述の第一の実施形態の場合と同様にステップ140〜
200が実行される。
習スイッチ56がオフ状態にあるときにはステップ90
に於いて比の目標値αrがデフォルト値αoに設定される
が、学習スイッチ56がオン状態にあるときには操舵速
度の学習が終了するまで運転者の操舵操作時に於けるス
テアリングホイールの代表的な回転角速度が学習値とし
て演算される。そしてステップ100に於いて車速Vに
応じて自動操舵時に於ける最適のロアステアリングシャ
フト22Bの回転角速度Bが演算され、ステップ110
に於いて回転角速度B及び学習値として記憶されている
ステアリングホイールの目標回転角速度θsdrに基づき
比の目標値αrが演算される。
ンキープの自動操舵時にも運転者の通常の操舵操作時に
於ける運転者の操舵速度に対応する回転角速度にてステ
アリングホイール14を回転させることができ、これに
よりレーンキープの自動操舵時にステアリングホイール
14が不自然な回転角速度にて回転すること及びこれに
起因して運転者が違和感を感じることを確実に防止する
ことができる。
前輪の転舵角度θwが実質的に目標転舵角度θwrになっ
て左右前輪の転舵が完了してもステアリングホイール1
4の回転角度θsがその目標回転角度θsrに到達してい
ないときには、ステップ150に於いて否定判別が行わ
れるがステップ190に於いて肯定判別が行われ、ステ
ップ200に於いてギヤ比可変装置26によりアッパス
テアリングシャフト22Aがロアステアリングシャフト
22Bに対し相対的にαrBの回転速度にて回転駆動さ
れ、これによりステアリングホイール14が目標回転角
度θsrにて回転駆動される。
度θsが左右前輪の切れ角θwに対応しなくなること及び
これに起因してその後の運転者による操舵に悪影響が生
じることを確実に防止することができると共に、自動操
舵による左右前輪の転舵が完了した直後にステアリング
ホイール14の回転角度が急変すること及びこれに起因
して運転者が違和感を感じることを確実に防止すること
ができる。
ップ100に於いて車速Vに応じて自動操舵時に於ける
最適のロアステアリングシャフト22Bの回転角速度B
が演算され、ステップ110に於いて車速Vに基づき目
標回転角速度θsdrが決定されると共に目標回転角速度
θsdr及びロアステアリングシャフト22Bの回転角速
度Bに基づき比の目標値αrが演算されるので、レーン
キープ制御のための左右前輪の転舵速度を車速に応じて
最適な速度に制御することができ、これにより自動操舵
時に於けるロアステアリングシャフト22Bの回転角速
度Bが一定である場合に比して車速に拘わらずレーンキ
ープ制御を最適に実施することができ、また回転角速度
Bの変動に拘わらずレーンキープ制御時に於けるステア
リングホイール14の回転角速度を確実に目標回転角度
θsrに制御することがてきる。
ついて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限
定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の
実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであ
ろう。
回転角速度Bは上述の第一の実施形態に於いては一定で
あり、上述の第二の実施形態に於いては車速Vに応じて
可変設定されるようになっているが、第一の実施形態に
於いても回転角速度Bが車速Vに応じて可変設定されて
もよく、また左右前輪の転舵角度θwが目標転舵角度θw
rになる直前に漸次低下するよう修正されてもよい。
舵は駐車アシスト制御又はレーンキープ制御の自動操舵
であり、左右前輪の目標転舵角度は駐車アシスト制御又
はレーンキープ制御を達成するための目標転舵角度であ
るが、自動操舵は例えば車輌前方の障害物を回避するた
めの自動操舵や車輌の挙動を安定化させるための自動操
舵の如く当技術分野に於いて公知の任意の目的の自動操
舵であってよい。
転者の操舵操作時の操舵速度の学習は各車速区間毎にn
個最大操舵速度の平均値として演算されるようになって
いるが、例えば車速Vが高いほど小さくなるよう基準値
を演算すると共に大きさが該基準値以上の操舵角速度の
最大値について平均値が演算されてもよく、また各車速
区間毎に基準値以上のm(正の一定の整数)個の操舵角
速度の正規分布を求め、その正規分布の最大個数に対応
する操舵速度が学習値として演算されてもよく、更には
運転者の操舵操作時の操舵速度を示す値である限り、任
意の態様にて演算されてよいものである。
装置を備えた車輌に適用され駐車アシストの自動操舵を
行うよう構成された本発明による車輌用自動操舵装置の
第一の実施形態を示す概略構成図である。
を示すフローチャートである。
係を示すグラフである。
フである。
装置を備えた車輌に適用されレーンキープの自動操舵を
行うよう構成された車輌に適用された本発明による車輌
用自動操舵装置の第二の実施形態を示す概略構成図であ
る。
を示すフローチャートである。
Claims (8)
- 【請求項1】ステアリングホイールに対する運転者の操
舵操作に依存せずに操舵輪を転舵する自動操舵手段と、
前記ステアリングホイールと前記操舵輪との間の操舵系
に設けられ前記操舵輪の転舵角度に対する前記ステアリ
ングホイールの回転角度の比を変化させる比可変手段
と、前記操舵輪の転舵角度に対する前記ステアリングホ
イールの回転角度の目標比を設定する目標比設定手段
と、前記操舵輪の目標転舵角度を演算し前記目標転舵角
度に基づき前記自動操舵手段を制御すると共に、前記操
舵輪の転舵角度に対する前記ステアリングホイールの回
転角度の比が前記目標比になるよう前記比可変手段を制
御する制御手段とを有することを特徴とする車輌用自動
操舵装置。 - 【請求項2】前記目標比設定手段は前記ステアリングホ
イールの目標回転角速度を設定すると共に、前記目標回
転角速度及び前記自動操舵手段による前記操舵輪の転舵
速度に基づき前記目標比を設定することを特徴とする請
求項1に記載の車輌用自動操舵装置。 - 【請求項3】前記目標比設定手段は運転者が前記ステア
リングホイールを回転操作する際の操舵速度を車速に対
応させて記憶する操舵速度記憶手段を含み、車速及び前
記操舵速度記憶手段により記憶された操舵速度に基づき
前記目標回転角速度を設定することを特徴とする請求項
2に記載の車輌用自動操舵装置。 - 【請求項4】前記目標比設定手段は運転者により設定操
作される操作手段を含み、運転者による前記操作手段の
設定に応じて前記目標回転角速度を設定することを特徴
とする請求項2に記載の車輌用自動操舵装置。 - 【請求項5】前記比可変手段は前記操舵輪側の第一のス
テアリングシャフトと前記ステアリングホイール側の第
二のステアリングシャフトとの間に設けられ、前記第一
のステアリングシャフトに対し相対的に前記第二のステ
アリングシャフトを回転させることにより前記操舵輪の
転舵角度に対する前記ステアリングホイールの回転角度
の比を変化させることを特徴とする請求項1乃至4に記
載の車輌用自動操舵装置。 - 【請求項6】前記目標比設定手段は前記第一のステアリ
ングシャフトの回転角度に対する前記第一及び第二のス
テアリングシャフトの相対回転角度の比の目標値を設定
することにより前記目標比を設定することを特徴とする
請求項5に記載の車輌用自動操舵装置。 - 【請求項7】前記制御手段は前記操舵輪の転舵角度を前
記目標転舵角度にするための前記第一のステアリングシ
ャフトの目標回転角度を演算し、前記第一のステアリン
グシャフトの前記目標回転角度に基づき前記自動操舵手
段を制御すると共に、前記比の目標値に基づき前記比可
変手段を制御することを特徴とする請求項6に記載の車
輌用自動操舵装置。 - 【請求項8】前記制御手段は前記第一のステアリングシ
ャフトの前記目標回転角度及び前記比の目標値に基づき
前記第二のステアリングシャフトの目標回転角度を演算
し、前記第一のステアリングシャフトの回転角度がその
目標回転角度になった時点以降に於いて前記第二のステ
アリングシャフトの回転角度がその目標回転角度になっ
ていないときには、前記第二のステアリングシャフトの
回転角度がその目標回転角度になるまで前記比の目標値
に基づく前記比可変手段の制御を継続することを特徴と
する請求項7に記載の車輌用自動操舵装置。
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JP2001372527A JP3783621B2 (ja) | 2001-12-06 | 2001-12-06 | 車輌用自動操舵装置 |
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