JP2003170123A - 光コネクタの清掃方法 - Google Patents
光コネクタの清掃方法Info
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Landscapes
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Abstract
に付着した異物を簡便かつ確実に清掃することのできる
光コネクタの清掃方法を提供すること。 【解決手段】 本発明の光コネクタの清掃方法は、光コ
ネクタの接続端面にブラシ掛けを行う第一工程と、第一
工程後に、粘着剤が塗布された異物剥離部材を接続端面
の表面に押し付けて、接続端面表面に付着した異物を異
物剥離部材上に捕集させる第二工程とを備えたことを特
徴としている。第一工程によって異物を除去しやすい状
態とし、第二工程で異物を除去する。本発明によれば、
簡便な手順で異物を確実に除去でき、作業者によって結
果に差が生じにくい。
Description
端面を簡便かつ確実に清掃することのできる光コネクタ
の清掃方法に関する。
ァイバと光部品とを接続する必要が生じる。接続方法は
種々あるが、光ファイバの端部をコネクタ化して接続す
ることが一般的に行われている。このような光コネクタ
の一例として、米国特許6116790号や特表2000−515986
号公報などに記載のものなどが知られている。これらの
公報に記載の光コネクタを図1に示す。
持して相手側光部品(ここではもう一つの光コネクタ
1)との位置決めを行うフェルール2を有している。一
対の光コネクタ1のフェルール2同士の位置決めは、フ
ェルール2の接続端面に穿孔された一対のガイド孔と、
このガイド孔に挿入されるガイドピン5とによって行わ
れる。なお、図1に示す光コネクタ1同士の接続は、ア
ダプタ6の内部で行われる。
れるように、フェルール2の接続端面から1〜3μm程度
突き出されている。このため、相手側光部品(例えば、
相手側光コネクタ1の光ファイバF)に対して押し付け
られ、いわゆるPC(PhysicalContact)接続が行われるよ
うになっている。PC接続によって、接続損失と反射戻り
光を抑えている。
においては、光コネクタ1を相手側部品に接続させる際
に異物が接続端面の間に入り込んでしまうと、これが障
害となって上述したPC接続が正常に行われなくなって良
好な接続特性を得られなくなってしまう。このため、光
コネクタ1の接続端面を清掃する必要が生じる。通常
は、綿棒や不織布を用いて清掃したり、粘着剤を塗布し
た粘着シートを押し付けるなどして清掃していた。
1のように、フェルール2がハウジング3の内部に引き
込まれていたり、ガイドピン5を有する形態のものがあ
ったりすると、これらの既存の方法では接続端面の清掃
を十分に行えない場合もあった。綿棒や不織布では細部
まで届かなかったり、粘着シートではガイドピン5の根
本近傍が十分に清掃できなかったりする。また、接続端
面に付着する異物としては、塵埃に加えて、フェルール
2、ハウジング3、ガイドピン5及びアダプタ6などが
互いに接触し合って発生する樹脂カスもある。フェルー
ル2の材質はエポキシ樹脂又はPPSであることが一般的
である。ハウジング3やアダプタ6の材質はPBTやPPSが
一般的である。
だまま接続させてしまうと、フェルール2同士の押圧力
で樹脂カスが潰れて何れかの接続端面に付着して容易に
とれなくなってしまう。このように接続端面に貼り付い
てしまった異物も確実に清掃できるような改善も望まれ
ていた。
ェルール前端面(接続端面)に付着した異物を簡便かつ
確実に清掃することのできる光コネクタの清掃方法を提
供することにある。
クタの清掃方法は、光コネクタの接続端面にブラシ掛け
を行う第一工程と、第一工程後に、粘着剤が塗布された
異物剥離部材を接続端面の表面に押し付けて、接続端面
表面に付着した異物を異物剥離部材上に捕集させる第二
工程とを備えたことを特徴としている。
に記載の発明において、異物剥離部材が、発泡体からな
る基材上に粘着剤からなる粘着層を形成させたものであ
ることを特徴としている。
に記載の発明において、基材がアクリルフォームであ
り、粘着剤がアクリル系粘着剤であることを特徴として
いる。
方法は、光コネクタの接続端面にブラシ掛けを行う第一
工程と、第一工程後に、接続端面の表面に対してエア吹
き付けを行って、接続端面表面に付着した異物を除去す
る第二工程とを備えたことを特徴としている。
何れか一項に記載の発明において、第一工程に用いるブ
ラシが、金属又は炭素を含有した合成繊維からなる導電
性繊維を有していることを特徴としている。
の発明において、導電性繊維が、外径0.05mm〜0.2mm、
長さが5mm〜20mmであることを特徴としている。
実施形態について説明する。まず、第一工程でブラシ掛
けを行って接続端面上の異物を剥離しやすい状態とし
(一部は除去される)、第二工程で粘着剤を用いて異物
を完全に剥離させる実施形態(以下、第一実施形態と言
う)について説明する。
ルール端面(接続端面)にブラシ掛けを行う。このブラ
シ掛けによって、接続端面上の異物の一部は除去されて
しまう。また、完全な除去に至らないとしても、接続端
面上に強固に固着していた異物などは、ブラシ掛けによ
ってその固着状態が解かれ、除去されやすい状態とな
る。
塗布した異物剥離部材を接続端面に押し付けて、接続端
面上の異物を粘着剤に捕集させる。第一工程によって除
去されやすい状態となっていた接続端面上の異物は、粘
着剤にくっついて除去される。また、その作業も光コネ
クタを粘着剤に押し付けるという簡便な作業であり、特
殊な習熟などは必要ない。異物剥離部材としての好まし
い形態については追って詳しく説明する。このように、
ブラシ掛けと粘着剤への押しつけという簡単な手順で光
コネクタの接続端面を確実に清掃することができる。
端面上の異物を剥離しやすい状態とし(一部は除去され
る)、第二工程でエア吹き付けを行って異物を完全に剥
離させる実施形態(以下、第二実施形態と言う)につい
て説明する。
じなので、ここでは説明を省略する。第二工程では、第
一工程によって除去されやすくなった接続端面上に異物
をエア不帰付によって吹き飛ばして除去する。エアは、
隅々まで入り込むので、接続端面上の異物を隅々まで確
実に除去する。また、その作業もエアを吹き付けるとい
う簡便な作業であり、特殊な習熟などは必要ない。この
ように、ブラシ掛けとエア吹き付けという簡単な手順で
光コネクタの接続端面を確実に清掃することができる。
第一工程において用いる好適なブラシについて説明す
る。
いても、第一工程ではブラシ掛けを行うが、このときに
用いられるブラシとしては、金属又は炭素を含有した合
成繊維からなる導電性繊維を有していると好ましい。こ
のような導電性繊維を用いることによって、静電気を防
止して、静電気によって異物が接続端面上に残ってしま
うことを防止することができる。
素)を含有させた合成繊維を用いるので、ブラシの使用
に伴う静電気抑制効果が長期間維持される。これに対し
て、ブラシの毛の表面に金属を蒸着したものなどは、ブ
ラシの使用によって表面の蒸着金属が摩耗して静電気抑
制効果が減衰してしまう。この導電性繊維としては銅を
含有するアクリル繊維が特に好ましい。銅を含有させる
ことで静電気防止効果が高くなると共に、剛性が適度で
あり、光コネクタハウジングやフェルール端面の細かい
場所にまで入り込んで異物を掻き出しやすいからであ
る。
が0.05mm〜0.2mm、長さが5mm〜20mmであることが好まし
い。外径が0.05mm未満であると破断が起こりやすいだけ
でなく、腰が弱くなって異物の掻き出し効果が十分に得
られなくなってしまい、0.2mmを超えるようであると、
細かい場所に入りにくくなって異物を隅々まで掻き出す
ことが行いにくく、かつ、フェルール端面に傷をつける
可能性がある。また、長さが5mm未満であると、光コネ
クタのようなハウジング部材やガイドピン周りなどの凹
凸形状では先端が細かい場所に入りにくくなって異物を
隅々まで掻き出すことが行いにくくなってしまい、20mm
を超えるようであると、腰が弱くなって異物の掻き出し
効果が十分に得られなくなってしまう。
清掃方法によれば、以下のような効果が得られる。第一
工程で接続端面上の異物を浮かせた後に、粘着剤で捕集
(第一実施形態)、あるいは、エア吹き付けで飛散除去
(第二実施形態)するので、第一工程で隅々の異物を掻
き出し、第二工程で掻き出した異物を確実に除去するこ
とができる。また、これらの清掃方法によれば、アルコ
ールなどの溶剤を用いないで接続端面を確実に清掃する
ことができる。溶剤を用いた場合は、アルコール量やそ
の除去方法の個人差によりかえってゴミを付着させた
り、作業者が揮発溶剤を吸引すること等が懸念される
が、これを回避することができる。
清掃効果にバラツキがほとんど生じないという効果があ
る。さらには、「拭く」という動作がないので、光ファ
イバの端面に傷を付けるおそれがない。第一実施形態で
は粘着剤に「押し付ける」形態となるし、第二実施形態
では非接触である。上述した実施形態では、異物を接続
端面上で引きずるような動きはない。接続端面上の異物
には、形状を安定させるために樹脂成形されるフェルー
ルの内部に充填材として混入されたガラスフィラが光フ
ァイバの端面に傷を付けることがあったが、これを防止
できる。また、「拭く」という動作によって新たな異物
の発生を招くことがあったが、これも防止することがで
きる。
離部材を用いる場合は、この異物剥離部材が、発泡体か
らなる基材上に粘着剤からなる粘着剤層を形成させたも
のであると良い。発泡体からなる基材は容易に変形し得
るので、粘着剤層を接続端面の形状に合わせて変形させ
て接続端面の隅々にまで接触させることができる。接続
端面の隅々にまで粘着剤を接触させることができれば、
隅々まで清掃を行える。また、光コネクタがガイドピン
を有しているような場合は、ガイドピンを発泡体からな
る基材に容易に突き刺すことができ、ガイドピンの根本
近傍の接続端面にも確実に粘着剤を接触させることがで
きる。
剤がアクリル系粘着剤であると特によい。アクリルフォ
ームであれば、適度に変形して粘着層を接続端面の隅々
にまで接触させるのに都合がよい。そして、粘着層をア
クリル系粘着剤とすれば、アクリルフォームによる基材
と粘着層との間の結合を強固にすることができ、粘着層
が接続端面側に残ってしまうようなことをより一層確実
に防止することができる。
ものではない。例えば、光コネクタの形態は上述した多
心光コネクタ以外にも、MPOコネクタやMT-RJコネクタな
どの様々な種類の光コネクタに対して適用可能である。
タのフェルール端面(接続端面)上の異物を簡便かつ確
実に除去することができる。
図である。
…ガイドピン、6…アダプタ、F…光ファイバ。
Claims (6)
- 【請求項1】 光コネクタの接続端面にブラシ掛けを行
う第一工程と、 前記第一工程後に、粘着剤が塗布された異物剥離部材を
前記接続端面の表面に押し付けて、前記接続端面表面に
付着した異物を前記異物剥離部材上に捕集させる第二工
程とを備えたことを特徴とする光コネクタの清掃方法。 - 【請求項2】 前記異物剥離部材が、発泡体からなる基
材上に前記粘着剤からなる粘着層を形成させたものであ
ることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタの清掃
方法。 - 【請求項3】 前記基材がアクリルフォームであり、前
記粘着剤がアクリル系粘着剤であることを特徴とする請
求項2に記載の光コネクタの清掃方法。 - 【請求項4】 光コネクタの接続端面にブラシ掛けを行
う第一工程と、 前記第一工程後に、前記接続端面の表面に対してエア吹
き付けを行って、前記接続端面表面に付着した異物を除
去する第二工程とを備えたことを特徴とする光コネクタ
の清掃方法。 - 【請求項5】 前記第一工程に用いるブラシが、金属又
は炭素を含有した合成繊維からなる導電性繊維を有して
いることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載
の光コネクタの清掃方法。 - 【請求項6】 前記導電性繊維が、外径0.05mm〜0.2m
m、長さが5mm〜20mmであることを特徴とする請求項5に
記載の光コネクタの清掃方法。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106029677A (zh) * | 2014-02-03 | 2016-10-12 | 国立研究开发法人产业技术综合研究所 | 一种硅烷醇化合物、组合物以及硅烷醇化合物的制造方法 |
-
2001
- 2001-12-10 JP JP2001376166A patent/JP2003170123A/ja active Pending
Cited By (3)
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CN106029677B (zh) * | 2014-02-03 | 2019-08-06 | 国立研究开发法人产业技术综合研究所 | 一种硅烷醇化合物、组合物以及硅烷醇化合物的制造方法 |
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