JP2003169704A - 装身具用材料 - Google Patents

装身具用材料

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JP2003169704A
JP2003169704A JP2001370992A JP2001370992A JP2003169704A JP 2003169704 A JP2003169704 A JP 2003169704A JP 2001370992 A JP2001370992 A JP 2001370992A JP 2001370992 A JP2001370992 A JP 2001370992A JP 2003169704 A JP2003169704 A JP 2003169704A
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JP
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germanium
beryllium copper
silver
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weight
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JP2001370992A
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Inventor
Yoshihiko Horinouchi
美彦 堀之内
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HORINOUCHI KK
KOYA JEWELRY KK
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HORINOUCHI KK
KOYA JEWELRY KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲルマニウムによる遠赤外効果と共に、装身
具としての特性を兼ね備えた装身具材料を安価に提供す
ることである。 【解決手段】 本発明は、装身具用材料として銀とゲル
マニウムとベリリウム銅とが含有されてなることを特徴
とする。即ち、インジウムと同様の特性を備えたベリリ
ウム銅を使用することで、装身具を安価に提供すること
ができると同時に、ベリリウム銅を用いることで鋳造時
の酸化を有効に防ぐことができ、また鋳肌もきれいに仕
上げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゲルマニウムを含ん
だ装身具用材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装身具用材料として、例
えば特開2000−144283号に記載のものが知ら
れている。これは1〜9重量%のゲルマニウムと、ゲル
マニウムに対して重量比で2〜20%のインジウムとを
含み、残りが銀からなる装身具材料である。この装身具
材料の特徴は、装飾機能と健康志向機能とを兼ね備えて
いることであり、この材料を使った装身具はプラチナの
輝きに似た金属光沢と、遠赤外効果による健康増進、治
療効果を同時に実現することが可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装身具材料にあっては、ゲルマニウムに対して適量
のインジウムを添加することで金属材料に適度の硬度や
延性、展性などを付与し、装身具としての加工性を向上
させているが、インジウム自体が高価であるために装身
具の価格が上がってしまうといった問題があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、ゲルマニウムに
よる遠赤外効果と共に、装身具としての特性を兼ね備え
た装身具材料を安価に提供することである。即ち、本発
明はインジウムと同様の特性を備えるベリリウム銅を使
用することで、上記の課題を解決するものである。さら
に、ベリリウム銅を用いることで鋳造時の酸化を有効に
防ぐと共に、鋳肌をきれいに仕上げることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る装身具用材料は、ゲルマニ
ウムとベリリウム銅とが含有されてなることを特徴とす
る。
【0006】この発明によれば、装身具用材料の中にゲ
ルマニウムを含有しているので、ゲルマニウムからの遠
赤外効果を期待することができ、健康増進や各種病気の
予防や治療に有効なものとなる。
【0007】また、本発明によれば、装身具用材料の中
にベリリウム銅を含有しているので、鋳造時の酸化を有
効に防ぐことができると共に、銀や真鍮との相性が良く
鋳肌をきれいに仕上げることができるため、鋳造後の磨
き作業が容易となる。
【0008】さらに、ベリリウム銅は、上記従来のイン
ジウムと同様、ゲルマニウムを含む銀や真鍮とも良く混
ざり合って適度の硬度や延性、展性などを付与し、装身
具用材料としての加工性を損なわないので、高価なイン
ジウムに代えて使用することができ、その分材料単価が
下げられることになる。
【0009】装身具用材料の中に含有するゲルマニウム
の量は、1〜20重量%が好ましい。1重量%以下の含
有率ではゲルマニウムによる遠赤外効果が十分に得られ
ない一方、含有率が20重量%以上になると合金にした
ときの加工性が低下するからである。ゲルマニウムの遠
赤外効果及び加工性の点を考慮すると、ゲルマニウムの
含有率は、2〜7重量%の範囲が特に好ましい。
【0010】上記ゲルマニウムは溶融した銀材の中で容
易に混合して合金を作るが、銀材を用いない場合には溶
融したベリリウム銅の中で混ざり合って合金を作る。銀
材とゲルマニウムとで合金を作る場合には、銀材96〜
50重量%に対してゲルマニウムを4〜50重量%の範
囲で混合することができる。また、銀−ゲルマニウム合
金とベリリウム銅との混合割合は、銀−ゲルマニウム合
金10〜30重量%に対してベリリウム銅10〜90重
量%が望ましい。ベリリウム銅を用いることの特徴の一
つは、含有率を広い範囲の中から選択できることであ
る。例えば、90重量%のベリリウム銅を含有する場合
は、銀−ゲルマニウム合金とベリリウム銅のみによる装
身具用材料が構成されるため、硬質の装身具用材料とな
る。一方、ベリリウム銅の含有量を90重量%未満とす
る場合には真鍮その他の金属材料を添加することがで
き、硬度の調整のみならず装身具の色合いを変化させる
ことができる。
【0011】一方、銀材を用いない場合は、その代わり
に真鍮の含有量を増やすことができる。この場合でもゲ
ルマニウムの含有量は1〜20重量%で変わらないが、
ベリリウム銅は5〜50重量%、真鍮は30〜94重量
%の範囲で選択し得る。真鍮の含有量が多くなると黄色
系が強くなり、ベリリウム銅の含有量が多くなると赤色
系が強くなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
に係る装身具用材料の実施形態を詳細に説明する。ここ
で、図1は本発明に係る装身具用材料で製造したブレス
レットを示し、図2は前記ブレスレットを手首に装着し
た時の斜視図である。
【0013】図1及び図2に示したブレスレット1は、
本発明に係る装身具用材料を加工したものであり、鎖部
2と、鎖部2の途中に配置した複数の飾り部3と、この
飾り部3に取付けられた宝石4とを有し、また鎖部2の
先端には八角形の風水プレート部5が取付けられた構成
となっている。前記鎖部2、飾り部3および風水プレー
ト部5は、いずれも本発明に係る装身具用材料によって
形成されている。装身具用材料を構成する各金属の含有
比率は、銀が27重量%、ゲルマニウムが3重量%、ベ
リリウム銅が10重量%、真鍮が60重量%である。こ
の装身具用材料は、適度の軟らかさと硬さを持っている
ため、鎖部2、飾り部3、風水プレート部5などへの加
工が容易である他、加工した後は装身具としての強度を
十分に保持している。また、銀の白色、ベリリウム銅の
赤色、真鍮の黄色が混ざった独特の色合いとなる。
【0014】次に、上記の装身具用材料の製造方法につ
いて説明する。先ず、銀材を含有する場合を説明する。
黒鉛るつぼに純度99.99%の粒状銀材を所定量入
れ、約950℃で30秒〜2分間高周波加熱して溶融す
る。溶融した銀材の中に純度99.99%の顆粒状ゲル
マニウムを所定量入れ、両者を混合したのち、これを湯
又は水の中に注ぎ入れて粒状の銀−ゲルマニウム合金を
得る。銀とゲルマニウムとの混合割合は、銀96〜50
重量%に対して、ゲルマニウム4〜50重量%の範囲が
好ましい。
【0015】次に、上記の銀−ゲルマニウム合金をシリ
カるつぼに移し変え、約960℃で約2分間高周波加熱
して溶融する。そして、その中に所定量のベリリウム銅
を入れ、両者を混合して溶融する。ベリリウム銅は、銅
98重量%とベリリウム2重量%との合金であり、市販
されているものを利用することができる。次いで、シリ
カるつぼ内の溶融金属に小片状の真鍮を所定量添加し、
高周波加熱によって両者を完全に溶融する。次に、シリ
カるつぼ内に脱酸剤を入れて酸素を取り除いた後、シリ
カるつぼ内の溶融物を大気中又は窒素ガス中で鋳型に流
し込み、任意の形状の装飾体を鋳造する。なお、鋳型を
使わない場合には、シリカるつぼ内の溶融物を圧延や伸
線用のあけ型に流し込んで固形化し、これを板状に圧延
したり線状に延ばし、さらにプレス加工や曲げ加工によ
って任意形状の装飾体を形成することができる。
【0016】次に、銀を含有しない場合について説明す
る。この場合には、先ずゲルマニウムとベリリウム銅と
の合金を作り、これに真鍮を混合装身具用材料とする。
この材料の中には銀が含まれていないので、白色が薄れ
てベリリウム銅の赤色や真鍮の黄色の色合いが強くな
る。先ず、シリカるつぼにの中に所定量のベリリウム銅
を入れ、高周波加熱によって溶融する。次に、溶融した
ベリリウム銅の中に純度99.99%の顆粒状ゲルマニ
ウムを所定量入れ、両者を混合して溶融する。次いで、
同じシリカるつぼの中に小片状の真鍮を所定量入れ、高
周波加熱によって完全に溶融させる。さらに、シリカる
つぼ内に脱酸剤を入れて酸素を取り除いてから、鋳型に
流し込むか、又は板状に圧延したり線状に延ばしてから
加工する。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る装身
具用材料によれば、ゲルマニウムとベリリウム銅とが含
有されてなるので、ゲルマニウムからの遠赤外効果を期
待することができ、健康増進や各種病気の予防や治療に
有効なものとなる。また、ベリリウム銅を含有すること
で、鋳造時の酸化を有効に防ぐことができると共に、銀
や真鍮との相性が良く鋳肌をきれいに仕上げることがで
きるため、鋳造後の磨き作業が容易となる。さらに、ベ
リリウム銅は、上記従来のインジウムと同様、ゲルマニ
ウムを含む銀や真鍮とも良く混ざり合って適度の硬度や
延性、展性などを付与し、装身具用材料としての加工性
を損なわないので、高価なインジウムに代えて使用する
ことができ、その分材料単価が下げられるといった効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装身具用材料を用いて製造したブ
レスレッドの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】前記ブレスレッドの使用状態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ブレスレット 2 鎖部 3 飾り部 4 宝石 5 風水プレート部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲルマニウムとベリリウム銅とが含有さ
    れてなることを特徴とする装身具用材料。
  2. 【請求項2】 銀とゲルマニウムとベリリウム銅とが含
    有されてなることを特徴とする装身具用材料。
  3. 【請求項3】 真鍮が含有されてなることを特徴とする
    請求項1又は2記載の装身具用材料。
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