JP2003169685A - 改変アリールマロン酸脱炭酸酵素およびそれを用いた製造法 - Google Patents

改変アリールマロン酸脱炭酸酵素およびそれを用いた製造法

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JP2003169685A
JP2003169685A JP2001376260A JP2001376260A JP2003169685A JP 2003169685 A JP2003169685 A JP 2003169685A JP 2001376260 A JP2001376260 A JP 2001376260A JP 2001376260 A JP2001376260 A JP 2001376260A JP 2003169685 A JP2003169685 A JP 2003169685A
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decarboxylase
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Hitoshi Kakiya
均 柿谷
Satoshi Hanzawa
敏 半澤
Hiromichi Ota
博道 太田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】望ましい立体選択性を有するアリールマロン酸
脱炭酸酵素(以下、AMDase)を提供することを目
的とする。 【解決手段】アルカリゲネス・ブロンチセプティクス
(Alcaligenesbronchiseptic
us)KU1201(微工研菌寄第11670号)が産
生する野性型AMDaseの有する立体選択性とは逆の
立体選択性を有することを特徴とする改変AMDase
を用いて、α−アリール−α−メチル−マロン酸誘導体
から光学活性を有するα−アリールプロピオン酸誘導体
を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体選択的なアリ
ールマロン酸脱炭酸活性を有する蛋白質の誘導体、特に
野性型酵素とは逆の立体選択性を有する改変体に関する
ものであり、さらには該蛋白質等を用いて高い光学純度
を有するα−アリールプロピオン酸誘導体を生物工学的
に製造する方法等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学活性α−アリールプロピオン酸は強
電磁液晶や医農薬の合成中間体として有用な化合物であ
る。従来二置換マロン酸誘導体を原料に不斉脱炭酸反応
を行って光学活性α−アリールプロピオン酸を高い収率
で得る方法は知られていなかったが、アリールマロン酸
脱炭酸酵素(以下AMDaseと略記する)の発見によ
りこれが可能になった(特開平5−1766778号公
報)。その後、この酵素は性質が詳細に解析され(特開
平5−2279635号公報、特開平5−284981
号公報)、また本酵素を用いるフッ素含有α−アリール
アルカン酸化合物の合成方法が開示された(特開平5−
260983号公報)。さらには本酵素の大量生産を可
能にする遺伝子のクローニングがなされ、それと共にア
ミノ酸配列も明らかにされた(特開平5−328797
6号公報、Miyamoto,K.ら,Appl.Mi
crobiol.Biotechnol.38、234
−238、1992年)。クローニングされた遺伝子を
基に遺伝子工学的な手法を用いて酵素の機能改変を行う
ことが可能であり、すでに101番目のシステイン残基
をセリン残基に置換したもの(特開平9−224675
号公報)が野性型酵素に比べて高い触媒活性を有し、ま
た45番目のプロリン残基をロイシン残基に置換したも
の(特開平10−114907号公報)が野性型酵素に
比べて熱安定性が向上していることなどが明らかになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アルカリゲネス・ブロ
ンチセプティクス(Alcaligenes bron
chisepticus)KU1201(微工研菌寄第
11670号)が産生するAMDaseは高い触媒活性
と立体選択性を有するが、これを用いることによって得
られるα−アリールプロピオン酸は、非ステロイド系抗
炎症剤、殺虫剤、除草剤などに用いられている化合物群
とは逆の立体配置であることが明らかにされている。こ
のことが本酵素の産業上の利用に大きな障害となってお
り、逆の立体選択性を有する酵素の発見あるいは創製が
強く要望されていた。しかしながら通常の土壌からのス
クリーニングによってはそうした酵素を産生する微生物
が単離されておらず、また本酵素が反応上もアミノ酸配
列上も極めて特異な酵素であるために、合理的な機能改
変の道筋を得ることが困難であった。
【0004】一般に光学活性な生理活性物質を生物工学
的な手法を用いて生産させるには大きく二通りの方法が
ある。すなわち天然物として生物体に生産させる方法と
生物体の持つ酵素を利用して物質変換させる方法であ
る。現時点においては安価な糖類を原料として光学活性
なα−アリールプロピオン酸を生産するような微生物は
知られていない。後者の方法として最も良く利用されて
いるのはリパーゼ、プロテアーゼ、あるいはアミダーゼ
などの加水分解酵素を利用して立体選択的に加水分解反
応を起こさせる方法である。例えばComamonas
acidovorans KPO−27714の産生
するアミダーゼを用いてRの立体配置を有するケトプロ
フェン[2−(3−ベンゾイルフェニル)プロピオン
酸]を合成する例が知られている(Yamamoto,
K.ら,Appl.Environ.Microbio
l.62、152−155、1996年)。しかしなが
らこうした加水分解酵素を利用した場合には収率が50
%未満となり、残った逆の光学異性体を利用しようとす
ると化学的なラセミ化などの処置が必要となる。こうし
たことからプロキラルな化合物から立体特異的に変換す
る酵素が望ましい。AMDaseはまさにそうした性質
を有する酵素であり、マロン酸誘導体の化学合成が容易
であることから、望ましい立体選択性を有するAMDa
seが入手できれば、医農薬原料の合成に広く利用でき
ると期待される。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題に
関し鋭意検討した結果、本発明に到達した。即ち本発明
は、アルカリゲネス・ブロンチセプティクス(Alca
ligenes bronchisepticus)K
U1201(微工研菌寄第11670号)が産生する野
性型アリールマロン酸脱炭酸酵素の有する立体選択性と
は逆の立体選択性を有することを特徴とする、改変アリ
ールマロン酸脱炭酸酵素である。また本発明は、上述の
改変アリールマロン酸脱炭酸酵素を用いて、α−アリー
ル−α−メチル−マロン酸誘導体から光学活性を有する
α−アリールプロピオン酸誘導体を製造することを特徴
とする、α−アリールプロピオン酸誘導体の製造法であ
る。以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0006】本発明の改変アリールマロン酸脱炭酸酵素
は、アルカリゲネス・ブロンチセプティクス(Alca
ligenes bronchisepticus)K
U1201(微工研菌寄第11670号)が産生する野
性型アリールマロン酸脱炭酸酵素の有する立体選択性と
は逆の立体選択性を有するものである。このアルカリゲ
ネス・ブロンチセプティクス(Alcaligenes
bronchisepticus)KU1201(微
工研菌寄第11670号)が産生する野性型アリールマ
ロン酸脱炭酸酵素としては、例えば配列番号1のアミノ
酸配列が暗号化する酵素を挙げることができる。
【0007】本発明者らは、従来類縁の酵素がなく、機
能改変の手がかりがつかめなかったAMDaseがグル
タミン酸ラセマーゼ、アスパラギン酸ラセマーゼ、ヒダ
ントインラセマーゼ、及びマレイン酸ラセマーゼと類似
した反応機構を有し、またこれらと弱いながらも有意な
相同性を有することを見出した。こうした知見を手がか
りにして触媒活性に必須なシステイン残基の配置を変え
ることにより酵素の立体選択性を反転させることができ
るのではないかという考えに基づき、グルタミン酸ラセ
マーゼの活性中心残基(Glavas,S.とTann
er,M.E.,Biochemistry40、61
99−6204、2001年)と立体構造(Hwan
g,K.Y.,Nat.Struct.Biol.6、
422−426、1999年)を参考にしてアミノ酸の
置換を行った。
【0008】すなわち、グルタミン酸ラセマーゼ、アス
パラギン酸ラセマーゼ、ヒダントインラセマーゼ、及び
マレイン酸ラセマーゼと比較した場合、これらの活性中
心残基のひとつと推測されるシステイン残基に相当する
AMDaseの残基をGly74及びその前後のアミノ
酸残基であると推定した。この領域での相同性は低いた
め一義的に決定することは困難であり、本発明ではSe
r71からThr75の間のいずれかをシステイン残基
によって置換することが好ましい。その中でGly74
をシステイン残基に改変することが特に好ましい。また
野性型酵素において活性中心残基となっているCys1
88を不活性化するためにこれを他のアミノ酸残基に置
換することが好ましく、特にセリン残基に置換すること
が好ましい。こうして得られた本発明の改変アリールマ
ロン酸脱炭酸酵素は、配列番号1に記載のアミノ酸配列
が暗号化する酵素の立体選択性とは逆の立体選択性を有
し、例えばα−メチル−α−(2−ナフチル)マロン
酸、及びα−メチル−α−(2−チエニル)マロン酸か
ら、それぞれS体のα−(2−ナフチル)プロピオン
酸、及びR体のα−(2−チエニル)プロピオン酸を生
成した。後者の生成物はRと表記されるが、これは不斉
炭素から2原子離れた位置に硫黄原子があるためであ
り、両者の絶対配置は同一である。一方野性型酵素を用
いた場合にはどちらの場合もそれぞれR体、S体の化合
物が得られた。
【0009】本発明の製法において原料として用いられ
るα−アリール−α−メチルマロン酸誘導体の製法には
特に限定はない。例えばα−メチル−α−(2−ナフチ
ル)マロン酸、及びα−メチル−α−(2−チエニル)
マロン酸の製造法には特に限定はなく、マロン酸にメチ
ル基とアリール基を導入することによって得ることもで
きるし、α−アリール酢酸を原料としてエステル化、ア
ルコキシカルボニル化、メチル化、エステル加水分解と
いった手順を通して得ることも、あるいは同じくα−ア
リール酢酸を原料としてエステル化、メチル化、アルコ
キシカルボニル化、エステル加水分解といった手順を通
して得ることもできる。
【0010】本発明で用いられるAMDaseおよびそ
の改変型変異酵素を調製する方法にも特に限定はなく、
大腸菌、枯草菌、アルカリゲネス(Alcaligen
es)属細菌、シュードモナス(Pseudomona
s)属細菌、ピキア(Pichia)属酵母、サッカロ
マイセス(Saccharomyces)属酵母等を任
意に利用することができる。酵素の利用形態にも特に制
限はなく、これらの微生物の培養液から回収した微生物
菌体をそのまま触媒として用いることもできるし、微生
物菌体を浸透圧ショックや超音波処理、フレンチプレス
処理、あるいはマントン・ゴーリン・ホモジナイザー処
理等の既知の方法で破砕して得た菌体抽出液を触媒とし
て用いることもできる。さらには硫安塩析法、溶媒分画
法、イオン交換や疎水相互作用を利用したカラムクロマ
トグラフィー法等既知の方法で精製した酵素を用いるこ
ともできる。
【0011】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0012】実施例1 α−(2−チエニル)酢酸メチ
ルエステルの合成 市販のα−(2−チエニル)酢酸(4.2654g、
0.03mol)と濃硫酸数滴をメタノール(50m
l)に加えて加熱還流下3時間撹拌した。定法により抽
出後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル=6/1)で精製して目的物(4.648
7g、99%)を無色液体として得た。
【0013】反応生成物の物性値1 H−NMR(400MHz、CDCl3)δ:3.73
(3H、s)、3.85(2H、s)、6.95〜7.
23(3H、m)。
【0014】実施例2 α−(2−チエニル)プロピオ
ン酸メチルエステルの合成 ジイソプロピルアミン(2.53ml、1.2eq)/
THF(20ml)を100mlナスフラスコにとり、
温度を−78℃に保ちながらn−ブチルリチウムのヘキ
サン溶液(9.87ml、1.2eq)を滴下してリチ
ウムジイソプロピルアミド(以下LDAと略記する)を
調製した。滴下終了後30分間その温度で撹拌した。こ
の溶液にα−(2−チエニル)酢酸メチルエステル
(2.34g、15mmol)のTHF溶液(20m
l)を加え、30分間−78℃で撹拌した。次に、ヨー
ドメタン(1.4ml、1.5eq)を加え、温度を−
78℃から0℃(氷水浴)へと昇温し、30分間撹拌し
た。2N塩酸(10ml)を加えて中和した後、定法に
より抽出後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン/酢酸エチル=29/1)で精製して目的物
(2.1876g、86%)を無色液体として得た。
【0015】反応生成物の物性値1 H−NMR(400MHz、CDCl3)δ:1.59
(3H、d、=7.2Hz)、3.71(3H、
s)、4.02(1H、q、=7.1Hz)、6.9
4(2H、d、=3.3Hz)、7.20(3H、
t、=3.2Hz)。
【0016】実施例3 α−メチル−α−(2−チエニ
ル)マロン酸ジメチルエステルの合成 ジイソプロピルアミン(1.05ml、1.5eq)/
THF(7ml)を100mlナスフラスコにとり、温
度を−78℃に保ちながらn−ブチルリチウムのヘキサ
ン溶液(4.11ml、1.5eq)を滴下してLDA
を調製した。滴下終了後30分間その温度で撹拌した。
この溶液にα−(2−チエニル)プロピオン酸メチルエ
ステル(0.8512g、5mmol)のTHF溶液
(7ml)を加え、30分間−78℃で撹拌した。次
に、クロロメチルギ酸(0.58ml、1.5eq)を
加え、温度を−78℃から0℃(氷水浴)へと昇温し、
30分間撹拌した。2N塩酸(10ml)を加えて中和
した後、定法により抽出後、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9/1)で精製し
て目的物(1.1049g、97%)を無色液体として
得た。
【0017】反応生成物の物性値1 H−NMR(400MHz、CDCl3)δ: 1.9
4(3H、s)、3.78(3H、s)、6.96〜
7.31(3H、m)。
【0018】実施例4 α−メチル−α−(2−チエ
ニル)マロン酸の合成 50mlナスフラスコにα−メチル−α−(2−チエニ
ル)マロン酸ジメチルエステル(0.9895g、4.
34mmol)のメタノール溶液(5ml)を入れ、水
酸化カリウム(3.18g、10eq)水溶液(20m
l)を加え、氷水浴中で1時間攪拌して、加水分解を行
なった。濃塩酸(10ml)を加えた後、定法により抽
出した。減圧下溶媒を留去して得た残留物をヘキサン−
酢酸エチルから再結晶することにより、目的物(0.6
282g、72%)を白色結晶として得た。
【0019】反応生成物の物性値1 H−NMR(400MHz、CD3OD)δ:1.90
(3H、s)、6.96〜7.41(3H、m)。
【0020】実施例5 α−(2−ナフチル)酢酸メチ
ルエステルの合成 市販のα−(2−ナフチル)酢酸(2.7932g、1
5mmol)と濃硫酸数滴をメタノール(30ml)に
加えて加熱還流下3時間撹拌した。定法により抽出後、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル=4/1)で精製して目的物(2.9938g、
quant)を無色液体として得た。
【0021】反応生成物の物性値1 H−NMR(400MHz、CDCl3)δ:3.68
(3H、s)、3.80(2H、s)、7.40〜7.
82(7H、m)。
【0022】実施例6 α−(2−ナフチル)プロピオ
ン酸メチルエステルの合成 ジイソプロピルアミン(2.10ml、1.5eq)/
THF(14ml)を100mlナスフラスコにとり、
温度を−78℃に保ちながらn−ブチルリチウムのヘキ
サン溶液(8.22ml、1.5eq)を滴下してLD
Aを調製した。滴下終了後30分間その温度で撹拌し
た。この溶液にα−(2−ナフチル)酢酸メチルエステ
ル(2.0025g、10mmol)のTHF溶液(1
4ml)を加え、30分間−78℃で撹拌した。次に、
ヨードメタン(0.93ml、1.5eq)を加え、温
度を−78℃から0℃(氷水浴)へと昇温し、30分間
撹拌した。2N塩酸(10ml)を加えて中和した後、
定法により抽出後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製して目的物
(2.0784g、97%)を無色液体として得た。
【0023】反応生成物の物性値1 H−NMR(400MHz、CDCl3)δ:1.60
(3H、d、=7.3Hz)、3.67(3H、
s)、3.90(1H、q、=7.1Hz) 、7.
42〜7.83(7H、m)。
【0024】実施例7 α−メチル−α−(2−ナフチ
ル)マロン酸ジメチルエステルの合成 ジイソプロピルアミン(1.47ml、1.5eq)/
THF(10ml)を100mlナスフラスコにとり、
温度を−78℃に保ちながらn−ブチルリチウムのヘキ
サン溶液(5.76ml、1.5eq)を滴下してLD
Aを調製した。滴下終了後30分間その温度で撹拌し
た。この溶液にα−(2−ナフチル)プロピオン酸メチ
ルエステル(1.5000g、7mmol)のTHF溶
液(10ml)を加え、30分間−78℃で撹拌した。
次に、クロロメチルギ酸(0.90ml、1.5eq)
を加え、温度を−78℃から0℃(氷水浴)へと昇温
し、30分間撹拌した。2N塩酸(10ml)を加えて
中和した後、定法により抽出後、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精
製して目的物(1.7301g、95%)を無色液体と
して得た。
【0025】反応生成物の物性値1 H−NMR(400MHz、CDCl3)δ:1.99
(3H、s)、3.79(3H、s)、7.46〜7.
83(7H、m)。
【0026】実施例8 α−メチル−α−(2−ナフチ
ル)マロン酸の合成 50mlナスフラスコにα−メチル−α−(2−ナフチ
ル)マロン酸ジメチルエステル(0.6698g、2.
46mmol)のメタノール溶液(20ml)を入れ、
水酸化カリウム(2.24g、10eq)水溶液(20
ml)を加え、氷水浴中で1時間攪拌して、加水分解を
行なった。濃塩酸(10ml)を加えた後、定法により
抽出した。減圧下溶媒を留去して得た残留物をヘキサン
−酢酸エチルから再結晶することにより、目的物(0.
3629g、60%)を白色結晶として得た。
【0027】反応生成物の物性値1 H−NMR(400MHz、CD3OD)δ:1.97
(3H、s)、7.48〜7.97(7H、m)。
【0028】実施例9 酵素調製 野性型および変異体酵素の調製は以下の手順で行った。
組換え体大腸菌をpH7.0のアンピシリン150μg
/mlを含むLB培地20mlに接種し、前培養として
30℃で18時間振とう培養を行った。次に、前培養液
15mlを1.5Lの同培地に接種し、30℃で3時間
培養を行った。この培養液にイソプロピル−β−チオ−
ガラクトピラノシドを0.1mMになるよう添加し、3
0℃で15時間振とう培養した。培養菌体を遠心分離
(6000×g、20分)により集菌した。
【0029】以下の操作は0.5mM エチレンジアミ
ン四酢酸及び5mM β−メルカプトエタノールを緩衝
液に添加して行った。菌体を100mM リン酸緩衝液
(pH7.0)に懸濁し、フレンチプレス(大岳製作所
製)により破砕した(1500kg/cm2)。得られ
た破砕液を遠心分離(12000×g、20分)し、沈
殿を除くことにより無細胞抽出液を得た。この酵素液に
2%硫酸プロタミン水溶液を酵素液の1%量滴下し、3
0分撹拌した。生じた核酸の沈殿を遠心分離(1200
0×g、20分)によって除去した。得られた酵素液に
硫酸アンモニウムを60%飽和になるように添加し、1
時間撹拌した。遠心分離(12000×g、20分)に
よって得られた沈渣を10mM Tris−HCl緩衝
液(pH8.0)に溶解し、同じ緩衝液に対して透析を
行った。
【0030】透析後の酵素液を同じ緩衝液で平衡化した
DEAE−トヨパール(東ソー製)カラムに吸着させ、
同緩衝液で洗浄した後、0mMから50mMのNaCl
の直線的濃度勾配で溶出した。DEAE−トヨパールカ
ラムの活性画分を集め、限外ろ過により40mlに濃縮
した。この画分を25%硫酸アンモニウム飽和とし、あ
らかじめ25%飽和の硫酸アンモニウムを含む10mM
Tris−HCl緩衝液(pH8.0)で平衡化した
Butyl−トヨパール(東ソー製)カラムに吸着させ
た。同緩衝液で洗浄した後、25%飽和から15%飽和
の硫酸アンモニウムの直線的濃度勾配で溶出した。Bu
tyl−トヨパールカラムの活性画分を集め、限外ろ過
(Amicon Cell 8200、Amicon社
製)により濃縮して精製酵素標品を得た。
【0031】特に記述がない場合には、酵素活性は以下
の方法にて測定した。すなわち、50μlの200mM
フェニルマロン酸水溶液(pH7)、50μlの1M
Tris−HCl緩衝液(pH8.5)及び適当量の酵
素溶液を混合したのち、脱イオン水で500μlとして
(フェニルマロン酸の終濃度20mM)35℃で5分間
反応を行った。1N塩酸125μlを加えて反応を停止
した。生成したフェニル酢酸は高速液体クロマトグラフ
ィーにて分析を行い、あらかじめ作成した検量線を用い
て生成量を算出した。35℃において1分間に1μmo
lのフェニルマロン酸をフェニル酢酸に変換する酵素活
性を1unitと定義した。
【0032】実施例10 変異導入 C188S(N末端から188番目のシステイン残基が
セリン残基に置換された変異を意味する。以下同じ。)
の変異が導入された遺伝子は(Miyazaki,M.
ら,Bull.Chem.Soc.Jpn.70、27
65−2769、1997年)に記載されたものを用い
た。
【0033】野性型遺伝子あるいはC188S遺伝子を
出発原料としたG74Cの変異導入はプラスミドpAM
D101(Miyamoto,K.ら,Appl.Mi
crobiol.Biotechnol.38、234
−238、1992年)あるいはC188S変異が導入
されたpAMD101(Miyazaki,M.ら,B
ull.Chem.Soc.Jpn.70、2765−
2769、1997年)を鋳型としたPCRによって行
った。すなわち配列番号2および配列番号3のプライマ
ーセットを用いたPCRと、配列番号4および配列番号
5のプライマーセットを用いたPCRとを別個に行い、
それぞれ得られた約420bpおよび約940bpのD
NA断片をそれぞれアガロース電気泳動により精製し
た。前者をHindIIIとApaLI、後者をPst
IとApaLIを用いて消化した後に、プラスミドベク
ターpUC19のHindIII−PstI部位にT4
DNAリガーゼを用いて挿入することにより目的とする
組換え体を得た。
【0034】実施例11 α−メチル−α−(2−チエ
ニル)マロン酸を基質とした酵素反応 α−メチル−α−(2−チエニル)マロン酸(456m
g、2mmol)を水酸化ナトリウム水溶液に溶解さ
せ、塩酸、水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを8.
0に合わせた後、蒸留水を加えて10mlとした。20
ml ナスフラスコに基質水溶液1ml(200mmo
l)と各種酵素溶液1mlを加え、30℃で1時間撹拌
した。なおG74C/C188S二重変異体を用いた場
合のみ反応時間を3時間とした。2N塩酸水溶液1ml
を加えて反応を停止させた後、定法により抽出を行なっ
た。減圧下溶媒を留去し、これを分取用薄層カラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル/酢酸=70/
30/1)により精製してモノカルボン酸を得た。
【0035】モノカルボン酸をメタノールに溶解した
後、TMSジアゾメタンを用いてエステル体とし、HP
LCを用いて光学純度の測定を行なった。HPLCは以
下の条件で行った。
【0036】カラム;Chiralcel OJ(ダイ
セル社製)直径4.6mm×長さ250mm 溶離液;ヘキサン/2−プロパノール=50/1 流速 ;0.5ml/min この条件においてR体は保持時間19.7min、S体
は保持時間32.4分に溶出された。
【0037】野性型酵素を用いた場合に反応収率はほぼ
100%で、光学純度が94%e.e.のS体が得られ
た。これに対しG74C変異体酵素を用いた場合には反
応収率37%でラセミ体のモノカルボン酸が得られた。
またG74C/C188S二重変異体を用いた場合には
反応収率16%で光学純度が84%e.e.のR体が得
られた。
【0038】実施例12 α−メチル−α−(2−ナフ
チル)マロン酸を基質とした酵素反応(1) α−メチル−α−(2−ナフチル)マロン酸(544m
g、2mmol)を水酸化ナトリウム水溶液に溶解さ
せ、塩酸、水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを8.
0に合わせた後、蒸留水を加えて10mlとした。20
mlナスフラスコに基質水溶液1ml(200mmo
l)と各種酵素溶液1mlを加え、30℃で撹拌した。
野性型酵素を用いた場合には反応時間を1時間、G74
C変異体およびG74C/C188S二重変異体を用い
た場合には反応時間を2時間とした。2N塩酸水溶液1
mlを加えて反応を停止させた後、定法により抽出を行
なった。減圧下溶媒を留去し、これを分取用薄層カラム
クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル/酢酸=5
0/50/1)により精製してモノカルボン酸を得た。
【0039】モノカルボン酸をメタノールに溶解した
後、TMSジアゾメタンを用いてエステル体とし、HP
LCを用いて光学純度の測定を行なった。HPLCは以
下の条件で行った。
【0040】カラム;Chiralcel OJ(ダイ
セル社製)直径4.6mm×長さ250mm 溶離液;ヘキサン/2−プロパノール=100/1 流速 ;0.5ml/min この条件においてR体は保持時間19.7min、S体
は保持時間21.7分に溶出された。
【0041】野性型酵素を用いた場合に反応はほぼ10
0%進行し、光学純度が92%e.e.のR体が得られ
た。これに対しG74C変異体酵素を用いた場合には反
応収率64%で光学純度が2%e.e.のR体が得られ
た。またG74C/C188S二重変異体を用いた場合
には反応収率37%で光学純度が67%e.e.のS体
が得られた。
【0042】実施例13 α−メチル−α−(2−ナフ
チル)マロン酸を基質とした酵素反応(2) α−メチル−α−(2−ナフチル)マロン酸(544m
g、2mmol)を水酸化ナトリウム水溶液に溶解さ
せ、塩酸、水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを8.
0に合わせた後、蒸留水を加えて10mlとした。20
ml ナスフラスコに基質水溶液1ml(200mmo
l)と各種酵素溶液1mlを加え、30℃で1時間撹拌
した。なおG74C/C188S二重変異体を用いた場
合のみ反応時間を3時間とした。2N塩酸水溶液1ml
を加えて反応を停止させた後、定法により抽出を行なっ
た。減圧下溶媒を留去し、これを分取用薄層カラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル/酢酸=50/
50/1)により精製してモノカルボン酸を得た。
【0043】モノカルボン酸をメタノールに溶解した
後、TMSジアゾメタンを用いてエステル体とし、HP
LCを用いて光学純度の測定を行なった。HPLCは以
下の条件で行った。
【0044】カラム;Chiralcel OJ(ダイ
セル社製)直径4.6mm×長さ250mm 溶離液;ヘキサン/2−プロパノール=100/1 流速 ;0.5ml/min この条件においてR体は保持時間19.7min、S体
は保持時間21.7分に溶出された。
【0045】野性型酵素を用いた場合に反応収率は96
%で、光学純度が92%e.e.のR体が得られた。こ
れに対しG74C変異体酵素を用いた場合には反応収率
13%で光学純度が6%e.e.のR体が得られた。ま
たG74C/C188S二重変異体を用いた場合には反
応収率8%で光学純度が90%e.e.のS体が得られ
た。
【0046】
【発明の効果】本発明によって、非ステロイド系抗炎症
剤などの有効成分として利用可能な光学活性を有するα
−アリールプロピオン酸誘導体を、対応するアリールマ
ロン酸誘導体の酵素的脱炭酸反応によって得ることがで
きる。この反応はプロキラルな前駆体から不斉誘導する
ものであり、光学分割法に対して有利なプロセスを提供
する。
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110>TOSOH Corporation <120>改変アリールマロン酸脱炭酸酵素およびそれを用いた製造法 <130>PA211-0647 <160>5 <210>1 <211>240 <212>PRT <213>Alcaligenes bronchisepticus <400>1 Met Gln Gln Ala Ser Thr Pro Thr Ile Gly Met Ile Val Pro Pro Ala 1 5 10 15 Ala Gly Leu Val Pro Ala Asp Gly Ala Arg Leu Tyr Pro Asp Leu Pro 20 25 30 Phe Ile Ala Ser Gly Leu Gly Leu Gly Ser Val Thr Pro Glu Gly Tyr 35 40 45 Asp Ala Val Ile Glu Ser Val Val Asp His Ala Arg Arg Leu Gln Lys 50 55 60 Gln Gly Ala Ala Val Val Ser Leu Met Gly Thr Ser Leu Ser Phe Tyr 65 70 75 80 Arg Gly Ala Ala Phe Asn Ala Ala Leu Thr Val Ala Met Arg Glu Ala 85 90 95 Thr Gly Leu Pro Cys Thr Thr Met Ser Thr Ala Val Leu Asn Gly Leu 100 105 110 Arg Ala Leu Gly Val Arg Arg Val Ala Leu Ala Thr Ala Tyr Ile Asp 115 120 125 Asp Val Asn Glu Arg Leu Ala Ala Phe Leu Ala Glu Glu Ser Leu Val 130 135 140 Pro Thr Gly Cys Arg Ser Leu Gly Ile Thr Gly Val Glu Ala Met Ala 145 150 155 160 Arg Val Asp Thr Ala Thr Leu Val Asp Leu Cys Val Arg Ala Phe Glu 165 170 175 Ala Ala Pro Asp Ser Asp Gly Ile Leu Leu Ser Cys Gly Gly Leu Leu 180 185 190 Thr Leu Asp Ala Ile Pro Glu Val Glu Arg Arg Leu Gly Val Pro Val 195 200 205 Val Ser Ser Ser Pro Ala Gly Phe Trp Asp Ala Val Arg Leu Ala Gly 210 215 220 Gly Gly Ala Lys Ala Arg Pro Gly Tyr Gly Arg Leu Phe Asp Glu Ser 225 230 235 240 <210>2 <211>18 <212>DNA <213>Artificial Sequence <400>2 caggaaacag ctatgacc 18 <210>3 <211>30 <212>DNA <213>Artificial Sequence <400>3 gctgagcgag gtgcacatca gcgaaaccac 30 <210>4 <211>18 <212>DNA <213>Artificial Sequence <400>4 gtaaaacgac ggccagtg 18 <210>5 <211>30 <212>DNA <213>Artificial Sequence <400>5 gtt tcg ctg atg tgc acc tcg ctc agc ttc 30
フロントページの続き Fターム(参考) 4B024 AA03 BA07 CA04 DA06 EA04 GA11 4B050 CC04 DD02 FF04E FF05E FF09E LL05 4B064 AD05 CA21 CB30 CE09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルカリゲネス・ブロンチセプティクス
    (Alcaligenes bronchisepti
    cus)KU1201(微工研菌寄第11670号)が
    産生する野性型アリールマロン酸脱炭酸酵素の有する立
    体選択性とは逆の立体選択性を有することを特徴とす
    る、改変アリールマロン酸脱炭酸酵素。
  2. 【請求項2】アルカリゲネス・ブロンチセプティクス
    (Alcaligenes bronchisepti
    cus)KU1201(微工研菌寄第11670号)が
    産生する野性型アリールマロン酸脱炭酸酵素が、配列番
    号1のアミノ酸配列が暗号化する酵素であることを特徴
    とする、請求項1に記載の改変アリールマロン酸脱炭酸
    酵素。
  3. 【請求項3】配列番号1のアミノ酸配列の71番目から
    75番目のアミノ酸残基のうちいずれかをシステイン残
    基によって置換し、かつ188番目のシステイン残基を
    他のアミノ酸残基によって置換することを特徴とする、
    請求項2に記載の改変アリールマロン酸脱炭酸酵素。
  4. 【請求項4】配列番号1のアミノ酸配列の74番目のグ
    リシン残基をシステイン残基によって置換し、かつ18
    8番目のシステイン残基をセリン残基によって置換する
    ことを特徴とする、請求項2または3に記載の改変アリ
    ールマロン酸脱炭酸酵素。
  5. 【請求項5】請求項1〜4いずれかに記載の改変アリー
    ルマロン酸脱炭酸酵素を用いて、α−アリール−α−メ
    チル−マロン酸誘導体から光学活性を有するα−アリー
    ルプロピオン酸誘導体を製造することを特徴とする、α
    −アリールプロピオン酸誘導体の製造法。
  6. 【請求項6】α位の立体配置がSであるα−ナフチルプ
    ロピオン酸誘導体を製造することを特徴とする、請求項
    5に記載の製造法。
  7. 【請求項7】α位の立体配置がRであるα−(2−チエ
    ニル)プロピオン酸誘導体を製造することを特徴とす
    る、請求項5に記載の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012117999A1 (ja) * 2011-02-28 2012-09-07 学校法人慶應義塾 S体選択的高活性型変異型アリールマロン脱炭酸酵素
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