JP2003169430A - モータ及び該モータの固定子へのボビンの固定方法 - Google Patents

モータ及び該モータの固定子へのボビンの固定方法

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JP2003169430A
JP2003169430A JP2001365188A JP2001365188A JP2003169430A JP 2003169430 A JP2003169430 A JP 2003169430A JP 2001365188 A JP2001365188 A JP 2001365188A JP 2001365188 A JP2001365188 A JP 2001365188A JP 2003169430 A JP2003169430 A JP 2003169430A
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rotor
plate
bobbin
teeth
stator
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Application number
JP2001365188A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Noda
達哉 野田
Motohisa Ishiguro
幹久 石黒
Noriya Nakamoto
徳也 中元
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み付け性の良い薄型のモータを提供するこ
とである。 【解決手段】 磁性体からなる回転子1と、回転子1周
面と所定間隔を保ちつつ回転子1側へ突設された複数の
ティース部17乃至22、ティース部17乃至22の先
端部において回転子1の周方向両側に突出したストッパ
部29及び30、及びティース部17乃至22を連結す
るコアバック部が一体的に形成された、環状の磁性体か
らなる固定子2と、固定子2のティース部17乃至22
の外周に配設されたコイルとを備えたモータにおいて、
固定子2は複数の磁性体の板状部材を回転子1の軸方向
に積層することで形成され、前記コイルはボビン4に整
列巻きされた角線3であり、ボビン4をティース部17
乃至22の外周にはめ込んだ後、板状部材26、35を
互いに回転子1の軸方向に垂直な平面内で周方向に所定
角度回転移動して固定子2にボビン4を固定したモー
タ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ及びモータ
の固定子へのボビンの固定方向に関し、特に直流ブラシ
レスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置として特開2000
−217283に記載されているものがある。このモー
タの固定子はm個のティース部と各ティース部を半径方
向外側で一体的に連結する円環状のコアバック部を有す
る板状部材を、ティース数mより小さいn個に分割した
分割板状部材をコアバック部の周方向に沿ってコアバッ
ク全周分並べて積層して形成される。積層されティース
部の外周に、ティース部を励磁するためのコイルが巻き
回されて固定子が構成される。
【0003】このモータの固定子では、製造工程におい
て隣接するティース部の限られた空間内で機械によりコ
イルを巻きまわすためコイルの巻きに乱れが生じる。そ
の結果、巻かれたコイルの厚みが増加し、コイルの厚み
のためにモータを薄く構成することは困難であった。コ
イルの厚みを減らす方法として、ティース部に直接コイ
ルを巻き回す代わりに、ボビンを使用する手段がある。
つまり、固定子とは別体の筒状のボビンにコイルを整列
巻きして、ティース部をボビン内周に挿通する状態で嵌
合するものである。しかし、従来の固定子のティース部
では、嵌合したボビンがティース部から脱落しないよう
にティース部に止め具を取り付ける等固定方法が煩雑で
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】組み付け性の良い薄型
のモータを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するために講じた第1の技術的手段は請求項1に示す
ように、磁性体からなる回転子と、該回転子の外周面に
対して径方向に所定間隔を保ちつつ回転子側へ突設され
た複数のティース部、前記ティース部の先端部において
前記回転子の周方向側に突出したストッパ部、及び隣り
合う前記ティース部同士を連結するコアバック部とが一
体的に形成された環状の磁性体からなる固定子と、前記
ティース部の外周に配設されたコイルとを備えたモータ
において、前記固定子は複数の磁性体の板状部材を前記
回転子の軸方向に積層することで形成され、前記コイル
は筒状のボビンに整列巻きされた角線であり、積層され
た前記複数の板状部材の前記ティース部の先端部側から
前記ボビンをはめ込み前記回転子の軸方向に垂直な平面
内で、前記複数の板状部材を互いに周方向に所定角度回
転移動することで前記ボビンを前記ティース部に対し固
定してなるモータを構成したことである。
【0006】上記の構成によれば、固定子のティース部
へのコイルの配設方法として、筒状のボビンに予め角線
コイルを整列巻きして、ティース部がボビンを挿通する
状態で、ボビンをティース部に嵌めこんで配設できる。
角線コイルをボビンに整列巻きすることにより、固定子
のティース部を磁化するボビンの線積率が上げられるた
め、コイル巻き数を減らさずにボビンの径方向の大きさ
を縮小できる。この径方向に縮小されたボビンをはめ込
むことによって固定子、ひいてはモータ全体の回転子軸
方向のサイズ即ち厚さが縮小され、薄型のモータを構成
することができる。また、複数通りの異なる形状の板状
部材のうち少なくとも1つを回転子の軸に垂直な平面内
において互いに移動することによって固定子のティース
部の外周寸法、即ち幅を変化させることができる。ティ
ース部の幅を小さくした時にボビンを嵌め、ティース部
の幅を大きくすることでボビンをティース部に固定する
ことができる。そのため、無理な力を加えることなくボ
ビンをティース部にはめ込むことができ、ボビンをティ
ース部にはめ込む時に、ボビン破損を防止できる。
【0007】より好ましくは請求項2に示すように、前
記固定子を2種類の互いに異なる形状の前記板状部材を
回転子の軸方向に交互に積層して形成すると、2種類の
形状の板状部材を交互に積層して、一方の種類の板状部
材は固定し易い形状をなし、他方の種類の板状部材は前
記一方の種類の板状部材に対して回転子周方向に回転移
動させ易い形状にすることができる。
【0008】さらに、請求項3に示すように、2種類の
互いに異なる形状の前記板状部材同士は略反転形状とす
ると、2種類の板状部材を製造するのに必要な金型の数
を減らすことができ、設計及び製造のコスト削減に効果
がある。
【0009】さらに、請求項4に示すように、前記板状
部材には前記回転子の周方向に対して平行な長孔が設け
られ、前記回転子の軸方向に対して略平行な棒状部材を
前記長孔に挿通した状態で、前記板状部材を互いに長孔
の長手方向に沿って移動することにより前記ボビンを前
記ティース部に対し固定すると、例えば、固定する板状
部材に長孔を設け、回転移動する板状部材に挿通固定さ
れた棒状部材を長孔に遊嵌させ、棒状部材を長孔に沿っ
て一端部から他端部の間を移動させることができる。長
孔によって板状部材の移動方向及び移動量が規制される
ため、固定した板状部材に対し回転子周方向に移動させ
る板状部材を正確且つ容易に移動させることが可能にな
る。
【0010】さらに、請求項5に示すように、2種類の
互いに異なる形状の前記板状部材のいずれか一方の外周
に、対向した一対の直線部を形成すると、例えば板状部
材の外周部の一部を直線的に切り落とすだけで外周に直
線部を設けることができ、外周の対向する直線部を治具
等で挟むことで容易に板状部材を固定しやくすることが
できる。
【0011】また、第2の技術的手段として請求項6に
示すように、磁性体からなる回転子と、該回転子の外周
面に対して径方向に所定間隔を保ちつつ回転子側へ突設
された複数のティース部、前記ティース部の先端部にお
いて前記回転子の周方向側に突出したストッパ部、及び
隣り合う前記ティース部同士を連結するコアバック部と
が一体的に形成された複数の磁性体からなる板状部材を
積層してなる固定子と、前記ティース部の外周に配設さ
れたコイルとを備えたモータの固定子へのボビンの固定
方法であって、複数の板状部材を積層する工程と、積層
された前記複数の板状部材の前記ティース部の先端部側
から前記ボビンをはめ込む工程と、前記板状部材の少な
くとも1つを前記回転子の周方向に移動させる工程とに
より前記固定子へボビンを固定する、モータの固定子へ
のボビンの固定方法とすることである。
【0012】上記の方法によれば、固定子にボビンを容
易に固定でき、モータの固定子を容易に製造することが
可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態であるモータ
の構成を添付した図1乃至4に基づいて以下に説明す
る。
【0014】図1及び2に示すように、本発明の実施形
態である直流ブラシレスモータは主に、モータ出力軸1
1に同軸的に一体成形された略円筒状の磁性体(鉄製)
の回転子1と、回転子1の外周面外側に所定隙間を保ち
つつ取り囲むように配置された環状の磁性体(鉄製)の
固定子2と、固定子2を励磁するコイルである角線3が
整列巻きされた、断面が四角の筒状を呈する非磁性体
(樹脂製)のボビン4から構成される。ボビン4は、固
定子2の軸方向高さと略同一となるようにその筒状の形
状が形成されている。さらに、図1に示すように上記モ
ータは回転子1及び固定子2の下方側に非磁性体(アル
ミ製)のモータカバー5を、回転子の下方側に鉄製の回
転子支持軸6を備える。
【0015】回転子1は、略円筒形状の鉄製の中実部材
である回転子本体12と、上底部に図1上下方向に延び
るモータ出力軸11を備える。回転子本体12の外周部
には円筒状の永久磁石13が嵌合されている。下底部に
は円環状のベアリング14が嵌合され、ベアリング14
の内周部には支持軸16が嵌合されている。支持軸16
はモータカバー5を厚さ方向に形成された貫通孔16に
圧入嵌合されている。以上の構成により回転子1はベア
リング14を介して、支持軸16及びモータカバー5に
回転可能に支持されている。
【0016】回転子1の外周外側には、図1及び2に示
すように固定子2の6個のティース部17、18、1
9、20、21及び22が所定隙間を取って取り囲むよ
うに配置されている。固定子2はさらにティース部17
乃至20を固定子2外周側で連結するコアバック部15
を有する。
【0017】上記の6個のティース部17乃至22それ
ぞれの外周には、端部外周にフランジを有した略円筒形
状の6個のボビン4がそれぞれはめ込まれている。ボビ
ン4のフランジ間の外周面には断面形状が正方形である
角線3が整列巻きされている。角線3を整列巻きしたボ
ビン4は、通常の円断面のコイルを巻いた場合に比較し
て線積率が高く、巻き数の割に巻きまわしたコイルの厚
みが抑えられているため、ボビン4の径方向の大きさは
比較的小さくなっている。
【0018】図2は図1で記述した直流ブラシレスモー
タからロータ11、ボビン4、モータカバー5、支持軸
16を除いた状態を示している。この図2の固定子2は
図3に示す、鋼板を打抜き成形品である板状部材26、
35を交互に積層して構成される。
【0019】図3からもあきらかなように、板状部材2
6、35は互いの略反転形状をしており、後述するよう
に、互いに異なるのは円孔、長孔及び外周部の4箇所の
切り欠きである。(このため、図3以下では同じ部位が
反転しているだけの場合は同じ呼び出し番号を付与して
いる。) 板状部材35は、ティース部17、18、19、20、
21及び22と、これらを一体的に連結する、環状のコ
アバック部25を備えている。ティース部17乃至22
の先端部は図示しない回転子1の外周面所定隙間を取り
つつ、これに沿う形状をなしている。ティース部17乃
至22のそれぞれの先端部内側には図示しない回転子1
周方向左側にストッパ部29、回転子1周方向右側には
ストッパ部30が一体的に形成されている。コアバック
部25には打抜き成形によりティース部17の径方向外
周側、ティース部18と19の間の径方向外周側、20
の径方向外周側、及びティース部21と22の間の径方
向外周側に、それぞれ円孔36、37、38及び39が
形成されている。さらにコアバック部25は破線で示し
た外周部を直線的に切り落としたように形成された直線
部7、8、9及び10を備える。直線部7はティース部
17、18間外周に始まりティース部18の径方向後側
外周まで延びるように形成されている。また、直線部8
はティース部19の径方向後側に始まりティース部1
9、20間の径方向後側外周まで延びるように形成され
ている。直線部9,10も同様にそれぞれティース部2
0、21間外周に始まりティース部21の径方向後側外
周までと、ティース部22の径方向後側に始まりティー
ス部21、17間外周まで延びるように形成されてい
る。
【0020】板状部材26は、図3に示すように板状部
材35を反転した形状に略等しく、板状部材35同様に
ティース部17、18、19、20、21及び22と、
これらを一体的に連結する、環状のコアバック部24を
備えている。ティース部17乃至22の先端部は図示し
ない回転子1の外周面所定隙間を取りつつ、これに沿う
形状をなしている。ティース部17乃至22のそれぞれ
の先端部内側には図示しない回転子1周方向左側にスト
ッパ部30、回転子1周方向右側にはストッパ部29が
一体的に形成されている。板状部材35と異なり、板状
部材26にはコアバック部24には打抜き成形によりテ
ィース部18、21の図示しない回転子1径方向外周側
に円孔27、28が形成されている。また、コアバック
部24のティース部17、22間の図示しない回転子1
径方向外周側には長孔40、ティース部19、20間の
径方向外周側には長孔41が形成されている。長孔4
0、41は図示しない回転子1の周方向に円弧状に形成
されている。板状部材26の長孔40及び41は幅が板
状部材35の円孔37、39の径より若干大きくなるよ
うに形成されている。環状の板状部材26の外縁には直
線部31、32、33及び34が設けられている。直線
部31はティース部18、ティース部17間の図示しな
い回転子1径方向外周側に所定長さで形成されている。
直線部32はティース部22の図示しない回転子1径方
向外周側に所定長さで形成されている。同様に、板状部
材26の外縁には直線部33がティース部21、20間
の図示しない回転子1径方向外周側に所定長さで形成さ
れている。直線部34はティース部19の図示しない回
転子1径方向外周側に所定長さで形成されている。
【0021】上述の図2に示す固定子2を形成する2組
の積層した板状部材26、35の上視図と斜視図を図4
(a)、(b)に示す。図4(a)では板状部材26が
板状部材35の上に重なった状態を示す。図4(b)の
斜視図に示すように、これが連続して積層され固定子2
は形成されている。図4(a)、(b)に示す積層状態
についてさらに述べると、図3に示した板状部材26の
外縁の直線部31と板状部材35の直線部7、板状部材
26の直線部32と板状部材35の直線部8が平行にな
るように積層されている。(同時に、板状部材26の外
縁の直線部33と板状部材35の直線部9、板状部材2
6の直線部34と板状部材35の直線部10が平行にな
っている。) また、板状部材26の長孔40、41と板状部材35の
円孔37、39は重なる位置になるように予め形成され
ている。図4では円孔37は長孔40の一端側(図4で
は周方向左端)に、円孔39は長孔41の一端側(図4
では周方向右端)に位置している。複数枚の板状部材3
5の円孔37、39は積層した全ての板状部材26、3
5を上下方向に貫通しており、図4の斜視図に示すよう
に円孔37、39には挿通ピン42、43(棒状部材)
が嵌挿されている。挿通ピン42、43の外径は板状部
材35の円孔37、39の内径と略同じだが、板状部材
26の長孔40、41の幅はこの2つの径より若干大き
いため、板状部材26と板状部材35は互いに長孔の長
手方向(図示しない回転子1の軸に垂直な平面内周方
向)にずらすことが可能になっている。
【0022】板状部材26と板状部材35を互いにずら
す際に用いる治具の構成を図5に基づいて以下に述べ
る。治具44、45は図示しない作業台上に固定された
直方体状の治具である。治具44及び45の幅(図5の
上下方向の長さ)は板状部材26の直線部32、34の
長さよりやや大きめ、高さ(図5紙面垂直方向の長さ)
は上述の積層した板状部材26、35の高さ以上であ
る。治具44、45は積層された板状部材26、35を
図5に示す左右方向から挟持できるように配置されてい
る。本実施形態では治具44、45は積層された板状部
材26の外縁の直線部32、34及び、これらの下にそ
れぞれ位置する板状部材35の外縁の直線部8,10を
外側から挟持するように配置されているが、板状部材2
6の直線部31、33(及び板状部材35の直線部7、
9)を挟持するように配置してもよい。
【0023】図5では積層された板状部材26の外縁の
直線部32、34及び、これらの下にそれぞれ位置する
板状部材35の外縁の直線部8,10は治具44、45
に外側から挟持されて、板状部材26及び、板状部材2
6の間に交互に積層された板状部材35の全ての位置は
上下方向について(図5紙面垂直方向)に容易且つ正確
に揃うようになっている。
【0024】次に本発明の実施の形態である直流ブラシ
レスモータの固定子2のティース部17乃至22に、ボ
ビン4をはめ込む際の、モータの固定子へのボビンの固
定方法を示した図5乃至7に基づいて以下に説明する。
【0025】複数の板状部材を積層する工程と、積層さ
れた複数の板状部材のティース部の先端部側からボビン
をはめ込む工程と、板状部材の少なくとも1つを回転子
の周方向に移動させる工程とにより固定子へボビンを固
定することにより、モータの固定子へのボビンの固定が
行われる。
【0026】図6は、図4の積層した板状部材26,3
5の形成するティース部17乃至22の外寸とボビン4
の径の対比、及び一例としてティース部22へのボビン
4のはめ込みの前後の状態を示している。図4に示した
積層状態において、ティース部17乃至22の先端部の
それぞれの幅は全て等しく、図6に示すように、この幅
を幅23とする。幅23は図4に示すように各ティース
部における板状部材26のストッパ部30の先端部と板
状部材35のストッパ部30の先端部との最大幅であ
る。この幅23(図6)よりボビン4の内径は若干大き
く設定されているため、ボビン4は図6の矢印の示す方
向への容易にはめ込まれる。この時、ボビン4はティー
ス部17乃至22に無理な力を掛けずにはめ込まれるた
めボビン4が破損することは無い。
【0027】ティース部17乃至22の全てにボビン4
(破線で示す)がはめ込まれた状態を図7に示す。図7
に示すように、ボビン4を積層した板状部材26,35
のティース部17乃至22にはめ込んだ後、治具44、
45間に挟持されるよう配置する。この時、板状部材2
6の外縁の直線部32、34は治具44、45に当接し
て固定されている。また、これらの下にそれぞれ位置す
る板状部材35の外縁の直線部8,10は治具44、4
5から離れた板状部材35の径方向内側へ位置するよう
形成されている。
【0028】この時、積層された板状部材26、35の
うち、板状部材26は直線部32、34に働く治具4
4、45からの抗力で図示しない作業台に対して固定さ
れている。一方、残る板状部材35は挿通ピン42、4
3によって周方向において互いに固定されている。挿通
ピン42、43を長孔40、41に沿って図7の反時計
方向に、長孔40、41の一端側から他端側へ移動させ
る。この結果、板状部材35は図示しない作業台に固定
された板状部材26に対して図7反時計方向に回転して
図8に示す状態になる。
【0029】図8に示すように、図7の板状部材26に
対して板状部材35を回転移動させた後、板状部材26
のストッパ部30の先端部は下に重なる板状部材35の
ストッパ部30と重なる。この結果、板状部材26、3
5のティース部17乃至22のストッパ部30の先端部
は全て重なって連結され、この連結したストッパ部によ
りボビン4はティース部17乃至22から図示しない回
転子1径方向内側へ抜け落ちないように固定される。
【0030】本発明の主要部の一つであるこの固定方法
により、ボビンが抜け落ちないよう固定するためティー
ス部の先端部に別体の部品を取り付ける必要がなくな
り、固定子2を構成する部品点数の抑制及び、固定子2
の製造工数の削減に効果がある。
【0031】さらに、本発明の主要部であるボビン4が
図8に示すように固定子2にはめ込まれた時、ボビン4
は角線3が整列巻きされていることにより径方向の大き
さが抑えられているため、固定子2及びボビン4全体に
厚み(図6紙面垂直方向の寸法)を抑えることができ
る。このため、モータの厚みを抑えることができ、従っ
て薄型モータが構成できる。
【0032】また、上述のようにティース部17乃至2
2のストッパ部30が連結されることで、固定子2のテ
ィース17乃至22間の隙間はゼロになっている。従っ
て、上述のティース部17乃至22の構成により、ティ
ース間の隙間に起因するモータのコギングトルクが抑制
される。
【0033】また、本発明において固定子を構成する複
数通りの互いに異なる形状の磁性体の板状部材は、本実
施形態の固定子2では2種類の板状部材26、35であ
る。図3に示すように板状部材26と板状部材35は長
孔40、Bの有無と直線部7乃至10のみが異なる略反
転形状であり、このため板状部材26、板状部材35の
形状には共通する部分が多く、設計の省力化にもつなが
る。
【0034】
【発明の効果】本発明により、組み付け性の良い薄型の
モータを構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である直流ブラシレスモータ
の断面を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態である直流ブラシレスモータ
の固定子2の斜視図である。
【図3】直流ブラシレスモータの固定子2を構成する金
属の板状部材の上視図である。
【図4】積層された板状部材26、35の上視図と斜視
図である。
【図5】積層された板状部材26、35と、これを移動
させる治具の概略を示す上視図である。
【図6】ボビン4と固定子2を構成する積層された板状
部材26、35の外寸とはめ込みの概略を示す上視図で
ある。
【図7】ボビン4がはめ込まれた状態の積層板状部材2
6、35の上視図である。
【図8】互いに移動させた後の積層板状部材26、35
と固定されたボビン4を示す上視図である。
【符号の説明】
1 回転子 2 固定子 3 角線(コイル) 4 ボビン 15、24、25 コアバック部 17〜22 ティース部 29、30 ストッパ部 26、35 板状部材 40,41 長孔 42、43 挿通ピン(棒状部材)
フロントページの続き Fターム(参考) 5H002 AA07 AB01 AC03 AE06 AE07 AE08 5H604 AA08 BB01 BB08 BB14 CC01 CC05 CC16 DB01 DB26 PB03 5H615 AA01 BB01 BB05 BB14 BB16 PP01 PP06 PP12 QQ02 QQ19 QQ26 RR02 SS05 SS10 SS11 SS20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体からなる回転子と、該回転子の外
    周面に対して径方向に所定間隔を保ちつつ回転子側へ突
    設された複数のティース部、前記ティース部の先端部に
    おいて前記回転子の周方向側に突出したストッパ部、及
    び隣り合う前記ティース部同士を連結するコアバック部
    とが一体的に形成された環状の磁性体からなる固定子
    と、前記ティース部の外周に配設されたコイルとを備え
    たモータにおいて、 前記固定子は複数の磁性体の板状部材を前記回転子の軸
    方向に積層することで形成され、前記コイルは筒状のボ
    ビンに整列巻きされた角線であり、積層された前記複数
    の板状部材の前記ティース部の先端部側から前記ボビン
    をはめ込み前記回転子の軸方向に垂直な平面内で、前記
    複数の板状部材を互いに周方向に所定角度回転移動する
    ことで前記ボビンを前記ティース部に対し固定してなる
    ことを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 前記固定子は2種類の互いに異なる形状
    の前記板状部材を回転子の軸方向に交互に積層すること
    で形成されることを特徴とする、請求項1に記載のモー
    タ。
  3. 【請求項3】 2種類の互いに異なる形状の前記板状部
    材同士は、略反転形状であることを特徴とする、請求項
    1又は請求項2に記載のモータ。
  4. 【請求項4】 前記板状部材には前記回転子の周方向に
    対して平行な長孔が設けられ、前記回転子の軸方向に対
    して略平行な棒状部材を前記長孔に挿通した状態で、前
    記板状部材を互いに長孔の長手方向に沿って移動するこ
    とにより前記ボビンを前記ティース部に対し固定してな
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記
    載のモータ。
  5. 【請求項5】 2種類の互いに異なる形状の前記板状部
    材のいずれか一方の外周には、対向した一対の直線部が
    形成されていることを特徴とする、請求項2乃至請求項
    4のいずれか1項に記載のモータ。
  6. 【請求項6】 磁性体からなる回転子と、該回転子の外
    周面に対して径方向に所定間隔を保ちつつ回転子側へ突
    設された複数のティース部、前記ティース部の先端部に
    おいて前記回転子の周方向側に突出したストッパ部、及
    び隣り合う前記ティース部同士を連結するコアバック部
    とが一体的に形成された複数の磁性体からなる板状部材
    を積層してなる固定子と、前記ティース部の外周に配設
    されたコイルとを備えたモータの固定子へのボビンの固
    定方法であって、 複数の板状部材を積層する工程と、積層された前記複数
    の板状部材の前記ティース部の先端部側から前記ボビン
    をはめ込む工程と、前記板状部材の少なくとも1つを前
    記回転子の周方向に移動させる工程とにより前記固定子
    へボビンを固定する、モータの固定子へのボビンの固定
    方法。
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