JP2003168340A - メンブレンスイッチおよびその製造方法 - Google Patents

メンブレンスイッチおよびその製造方法

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JP2003168340A
JP2003168340A JP2001369368A JP2001369368A JP2003168340A JP 2003168340 A JP2003168340 A JP 2003168340A JP 2001369368 A JP2001369368 A JP 2001369368A JP 2001369368 A JP2001369368 A JP 2001369368A JP 2003168340 A JP2003168340 A JP 2003168340A
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resistance
membrane switch
electrode
film
circuit board
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JP2001369368A
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Toshifumi Nakajima
敏文 中嶋
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷重の大きさに応じて、多段階に導通抵抗が
変化するメンブレンスイッチおよびその製造方法を提供
する。 【解決手段】 導電ペーストを基板21上に印刷、硬化
してなり、抵抗値の異なる2つ以上の部分から構成され
ている抵抗膜23を備えたメンブレンスイッチ。抵抗膜
23は、抵抗値の異なる円環状の抵抗部23a、23
b、23cがそれぞれの中心軸を同じくして形成され、
抵抗部23a、抵抗部23b、抵抗部23cの順に抵抗
値が低くなっている。抵抗部23a、抵抗部23b、抵
抗部23cの順に膜厚が薄くなっている。導電ペースト
を基板21上に塗布する量を調整し、抵抗膜23の厚さ
を調整して、抵抗膜23の抵抗値を調整する。抵抗値の
異なる導電ペーストを基板21上に塗布して、抵抗膜2
3の抵抗値を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力や荷重に応じ
て抵抗値が変化するメンブレンスイッチおよびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、メンブレンスイッチは、パソコン
や携帯電話などの入力装置として使用されている。メン
ブレンスイッチとしては、例えば図6(a)〜図6
(c)に示す構造のものが知られている。図6(a)は
3つの電極を用いるメンブレンスイッチの内部構造を示
す断面図であり、図6(b)は図6(a)に示したメン
ブレンスイッチにおける上部回路基板に形成された電極
および配線のパターンを示す平面図であり、図6(c)
は図6(a)に示したメンブレンスイッチにおける下部
回路基板に形成された電極のパターンを示す平面図であ
る。
【0003】この例の上部回路基板1には、図6(b)
に示すような櫛歯状の電極2と、この電極2を外部装置
(図示略)に接続するための配線部3が形成されると共
に、上記電極2と同一面上に形成されているが電極2と
は絶縁されている櫛歯状の電極4と、この電極4を外部
装置(図示略)に接続するための配線部5が形成されて
いる。また、下部回路基板6上には、図6(c)に示す
ように、円盤状の電極7が形成されている。上部回路基
板1と下部回路基板6とは、スペーサシート8を挟んで
粘着層9により固定されており、上部回路基板1の電極
2および電極4と下部回路基板6の電極7との間には、
スペーサシート8の厚さに相当する隙間が形成されてい
る。
【0004】このような構成のメンブレンスイッチで
は、上部回路基板1側から荷重を加えると、上部回路基
板1の一部が変形して上部回路基板1の電極2および電
極4が、下部回路基板6の電極7に接触するため、電極
2と電極4は、電極7を介して導通状態となる。さらに
荷重を増すと、電極間の接触面積が増大して導通抵抗が
低下する。
【0005】他のメンブレンスイッチとしては、例えば
図7(a)〜図7(c)に示す構造のものが知られてい
る。図7(a)は対向する2の電極を用いるメンブレン
スイッチの内部構造を示す断面図であり、図7(b)は
図7(a)に示したメンブレンスイッチにおける上部回
路基板に形成された電極および配線のパターンを示す平
面図であり、図7(c)は図7(a)に示したメンブレ
ンスイッチにおける下部回路基板に形成された電極のパ
ターンを示す平面図である。
【0006】この例の下部回路基板6の円盤状の電極7
には外部装置(図示略)の配線部10が接続されてい
る。他方、上部回路基板1には下部回路基板6の電極7
と対向する位置に円盤状の電極11が形成され、この電
極11には外部装置(図示略)の配線部12が接続され
ている。また、電極7の表面には、抵抗膜13が積層さ
れている。
【0007】このような構成のメンブレンスイッチで
は、上部回路基板1側から荷重を加えると、上部回路基
板1の一部が変形して上部回路基板1の電極11が下部
回路基板6の電極7の表面に形成された抵抗膜13に接
触するため、電極11と電極7とが導通状態となる。さ
らに荷重を増すと、両電極間の接触面積が増大して導通
抵抗が低下する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のメン
ブレンスイッチは、その接点が、ON/OFFの2値制
御である。これは、その荷重の大きさにかかわらず、上
部回路基板1に荷重が加えられれば、上部回路基板1に
形成された電極と下部回路基板6に形成された電極が通
電状態となることを示している。したがって、このよう
なメンブレンスイッチの接点は、押圧力に応じて連続的
に回路の抵抗値が変化する感圧式ではない。しかしなが
ら、近年、入力装置の多様化、多機能化に伴って、荷重
の大きさに応じて異なる電気信号などを出力する感圧式
の入力装置が求められている。
【0009】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、荷重の大きさに応じて、多段階に導通抵抗が変化す
るメンブレンスイッチおよびその製造方法を提供するこ
とを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題は、導電粒子
と、バインダからなる抵抗膜を備えたメンブレンスイッ
チであって、該抵抗膜が抵抗値の異なる2つ以上の部分
から構成されているメンブレンスイッチによって解決で
きる。抵抗値の異なる抵抗膜が、該抵抗膜の中心軸を同
じくして2重以上に形成され、該抵抗膜は中心部の抵抗
値が最も高く、周縁部にいくにしたがって次第に抵抗値
が低くなっていることが好ましい。前記抵抗膜が、中心
部の膜厚が最も厚く、周縁部にいくにしたがって次第に
膜厚が薄くなっていることが好ましい。
【0011】また、前記課題は、基板上に電極を形成
し、該電極上および該電極で囲まれた基板上に導電ペー
ストを印刷し、乾燥して抵抗膜を形成するメンブレンス
イッチの製造方法において、前記導電ペーストを前記基
板上に塗布する量を調整し、前記抵抗膜の厚さを調整し
て、前記抵抗膜の抵抗値を調整するメンブレンスイッチ
の製造方法によって解決できる。また、前記課題は、基
板上に電極を形成し、該電極上および該電極で囲まれた
基板上に導電ペーストを印刷し、乾燥して抵抗膜を形成
するメンブレンスイッチの製造方法において、抵抗値の
異なる導電ペーストを前記基板上に塗布して、前記抵抗
膜の抵抗値を調整するメンブレンスイッチの製造方法に
よって解決できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明のメンブレンスイッチを構成する接点の
一例を示し、図1(a)は平面図、図1(b)は図1
(a)のd―dで切断した状態を示す断面図である。こ
の例の接点20は、基板21上に形成された円環状の回
路電極22と、この回路電極22上および回路電極22
で囲まれる基板21上に導電性の銀ペーストを印刷し、
乾燥してなる略円盤状の抵抗膜23とから概略構成され
ている。また、回路電極22には外部装置(図示略)の
配線部24が接続されている。
【0013】抵抗膜23は、抵抗値の異なる円環状の抵
抗部23a、23b、23cが、それぞれの中心軸を同
じくして形成されており、中心部の抵抗部23aの抵抗
値が最も高く、抵抗部23b、抵抗部23cの順に抵抗
値が低くなっている。抵抗膜23を構成する抵抗部23
aと抵抗部23bとの抵抗値の差、および抵抗部23b
と抵抗部23cとの抵抗値の差は、この抵抗膜23を適
用する入力装置などで必要とされる導通抵抗に応じて、
適宜設定される。また、抵抗膜23は、中心部の抵抗部
23aの膜厚が最も厚く、抵抗部23b、抵抗部23c
の順に膜厚が薄くなっている。また、抵抗部23aと抵
抗部23bとの膜厚の差、および抵抗部23bと抵抗部
23cとの膜厚の差は、この抵抗膜23を適用する入力
装置などで必要とされる導通抵抗に応じて、適宜設定さ
れる。
【0014】なお、この例では、抵抗膜23を円形とし
たが、本発明のメンブレンスイッチでは、抵抗膜が円形
に限定されるものではなく、正方形、長方形、三角形な
どであってもよい。また、この例では、抵抗膜23を、
抵抗部23a、23b、23cの3重構造としたが、本
発明のメンブレンスイッチはこれに限定されるものでは
なく、これを適用する入力装置に応じて、2重以上に適
宜形成される。また、抵抗膜23の大きさは、これを適
用する入力装置の大きさに合わせて、適宜設定される。
【0015】基板21としては、例えばポリエチレンテ
レフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート、
ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルイミド、ポ
リイミドなどの材料をフィルム状に加工して用いられる
が、メンブレンスイッチに要求される耐熱性などの条件
に応じて適宜選択される。
【0016】本発明で用いられる銀ペーストは、銀粉
と、バインダと、溶剤とから概略構成されている。ま
た、本発明で用いられる銀粉としては、直径1μm以下
の粒状の銀粒子、または、直径1〜10μm程度の薄片
状の銀粒子を混合した銀粉末などが挙げられる。バイン
ダとしては、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、メラ
ミン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポ
リエステル系樹脂などの有機系の接着剤成分が用いられ
る。溶剤としては、酢酸シクロヘキシル、酢酸ブチルカ
ルビトーレ、酢酸−2−ブトキシエチル、イソブチルア
ルコール、2−エチルブチルアルコール、エチルカルビ
トール、ブチルカルビトール、ブチルセロソルブなどが
用いられる。また、銀ペーストには、上記材料以外に、
硬化剤、カップリング剤、腐食抑制剤などを、必要に応
じて適宜添加してもよい。また、銀ペーストの抵抗値
は、これを用いて形成される抵抗体に要求される抵抗値
に応じて、適宜設定される。
【0017】図2は、本発明のメンブレンスイッチの一
例を示し、図2(a)はメンブレンスイッチの内部構造
を示す断面図であり、図2(b)は図2(a)に示した
メンブレンスイッチにおける上部回路基板に形成された
電極および配線のパターンを示す平面図である。この例
のメンブレンスイッチは、上部回路基板25には、円盤
状の電極26が形成され、この電極26を外部装置(図
示略)に接続するための配線部27が形成されている。
そして、上部回路基板25と、図1に示した接点20と
が、スペーサシート28を挟んで粘着層29により固定
されており、上部回路基板25の電極26と接点20の
抵抗体23との間には、スペーサシート28の厚さに相
当する隙間が形成されている。また、上部回路基板25
の電極26と接点20の抵抗体23とが対向するように
配置されている。
【0018】上部回路基板25としては、上記の基板2
1と同様な材料が用いられる。上部回路基板25の電極
26を形成する材料としては、銅、銀、金などの金属か
らなる金属箔、銀ペースト、カーボンインキなどの導電
ペーストなどが用いられる。スペーサシート28として
は、上記の基板21と同様な材料が用いられる。粘着層
29を形成する材料としては、特に限定されるものでは
なく、天然ゴムにロジンおよびロジンエステルなどの粘
着付与樹脂を加えたゴム系粘着剤、アクリル酸とそのエ
ステルの共重合体で構成されるアクリル系粘着剤、ビニ
ルエーテル系粘着剤、ウレタン系粘着剤などのエマルジ
ョン型、溶剤型、ホットメルト型粘着剤などを使用する
ことができる。
【0019】このような構成のメンブレンスイッチで
は、上部回路基板1側から荷重を加えると、上部回路基
板1の一部が変形して、上部回路基板1の電極26が接
点20の抵抗膜23に接触するため、電極26と抵抗膜
23とが導通状態となる。電極26に加える荷重が小さ
いときは、電極26と抵抗膜23との接触面積が小さ
く、電極26が抵抗膜23の中心部のみに接触するた
め、両者の導通抵抗が大きい。電極26に加える荷重を
増すと、電極26と抵抗膜23との接触面積が増大し
て、電極26が抵抗膜23の周縁部にも接触するから、
両者の導通抵抗が低下する。このように、本発明のメン
ブレンスイッチにあっては、荷重の大きさに応じて、多
段階に導通抵抗が変化する。したがって、本発明のメン
ブレンスイッチによれば、荷重の大きさに応じて、異な
る電気信号などを出力する感圧式の入力装置を得ること
ができる。
【0020】以下に、図1および図2を用いて、本発明
のメンブレンスイッチの製造方法を示す。まず、上部回
路基板25上に円盤状の電極26を形成する。上部回路
基板25上に電極26の回路パターンを形成する方法と
しては、例えばスクリーン印刷法、蒸着法、スパッタリ
ング法、金属箔のエッチング法などの周知の方法が用い
られるが、コスト上も有利な方法として、銀ペースト、
カーボンインキなどの導電性材料を印刷、乾燥する一般
的な方法が用いられる。
【0021】次に、基板21上に円環状の回路電極22
を形成する。基板21上に回路電極22の回路パターン
を形成する方法としては、例えばスクリーン印刷法、蒸
着法、スパッタリング法、金属箔のエッチング法などの
周知の方法が用いられるが、コスト上も有利な方法とし
て、銀ペースト、カーボンインキなどの導電性材料を印
刷、乾燥する一般的な方法が用いられる。次に、回路電
極22上および回路電極22で囲まれる基板21上に銀
ペーストを、例えばスクリーン印刷、コンピュータ制御
した描画機による印刷などの公知の方法により印刷し、
乾燥して抵抗膜23を形成し、接点20を得る。抵抗膜
23を形成するには、以下に示す2つの方法が用いられ
る。第1の方法では、基板21上に銀ペーストを塗布す
る量を調整し、抵抗部23aの膜厚が最も厚く、抵抗部
23b、抵抗部23cの順に膜厚が薄くなるようにす
る。このとき、抵抗部23a、抵抗部23bおよび抵抗
部23cを形成する銀ペーストを同一のもとする。第2
の方法では、抵抗部23a、抵抗部23bおよび抵抗部
23cを形成する銀ペーストとして、それぞれ抵抗値の
異なるものを用いる。ここで用いる銀ペーストの抵抗値
は、抵抗膜23を適用する入力装置に応じて、適宜設定
される。
【0022】次に、スペーサシート28の両面に粘着層
29を形成し、この両面に上部回路基板25および接点
20をそれぞれ貼り合わせて、図2(a)に示す積層構
造を有するメンブレンスイッチを得る。
【0023】このように、本発明のメンブレンスイッチ
の製造方法によれば、中心軸を同じくして2重以上に形
成され、その中心部の抵抗値が最も高く、周縁部にいく
にしたがって次第に抵抗値が低くなっている膜状の抵抗
体を有するメンブレンスイッチを容易に製造することが
できる。
【0024】以下、図1、図2および図7を用いて、具
体的な実施例を示して本発明の効果を明らかにする。 (実施例1)まず、上部回路基板25として厚さ100
μmのPETフィルムを用意し、この上部回路基板25
上に銀ペーストを印刷し、乾燥して電極26および配線
部27を得た。次に、基板21として厚さ100μmの
PETフィルムを用意し、この基板21上に銀ペースト
を印刷し、乾燥して円環状の回路電極22を形成し、こ
の回路電極22上および回路電極22で囲まれる基板2
1上に、中心軸を同じくして、抵抗値の異なる膜状の抵
抗部23a、23b、23cからなる抵抗膜23を形成
した。抵抗膜23の形成は、基板21上に銀ペーストを
塗布する量を調整し、抵抗部23aの膜厚が最も厚く、
抵抗部23b、抵抗部23cの順に膜厚が薄くなるよう
にした。このとき、抵抗部23a、抵抗部23bおよび
抵抗部23cを形成する銀ペーストを同一のもとした。
次に、スペーサシート28として、両面に粘着層29が
形成された総厚約100μmのPETフィルムを用意
し、この両面に上部回路基板25および接点20を貼り
合わせて、図2(a)に示した積層構造を有するメンブ
レンスイッチを得た。 (実施例2)抵抗部23a、抵抗部23bおよび抵抗部
23cを形成する銀ペーストとして、それぞれ抵抗値の
異なるものを用いた以外は実施例1と同様にして、メン
ブレンスイッチを得た。
【0025】(比較例)まず、上部回路基板1として厚
さ100μmのPETフィルムを用意し、この上部回路
基板1上に銀ペーストを印刷し、乾燥して電極11およ
び配線部12を得た。次に、下部回路基板6として厚さ
100μmのPETフィルムを用意し、この下部回路基
板6上に銀ペーストを印刷し、乾燥して電極7および配
線部10を得た。また、電極7の表面には、抵抗膜13
を形成した。次に、スペーサシート8として、両面に粘
着層9が形成された総厚約100μmのPETフィルム
を用意し、この両面に上部回路基板1および下部回路基
板6を貼り合わせて、図7(a)に示した積層構造を有
するメンブレンスイッチを得た。
【0026】実施例1〜2および比較例で得られたメン
ブレンスイッチに対して、上部回路基板の電極に厚さ1
0mm、直径20mmのシリコーンゴムを介して荷重を
加え、端子間の導通抵抗と荷重との関係を測定した。実
施例1の結果を図3に、実施例2の結果を図4に、比較
例の結果を図5に示す。
【0027】図3の結果から、抵抗部23a、23b、
23cの厚さをこの順に薄くなるように、銀ペーストを
基板21上に塗布すれば、実施例1のメンブレンスイッ
チは上部回路基板1に加える荷重が増大するにしたがっ
て、多段階に導通抵抗が低下するものとなった。図4の
結果から、抵抗部23a、抵抗部23bおよび抵抗部2
3cを形成する銀ペーストとして、それぞれ抵抗値の異
なるものを用いて、抵抗部23a、23b、23cの抵
抗値をこの順に低くなるように銀ペーストを基板21上
に塗布すれば、実施例2のメンブレンスイッチは上部回
路基板1に加える荷重が増大するにしたがって、多段階
に導通抵抗が低下するものとなった。しかも、この実施
例のメンブレンスイッチは、ある荷重範囲における導通
抵抗から、次の荷重範囲における導通抵抗への変化量が
大きくなった。すなわち、ある一定の荷重を超えると、
導通抵抗が急激に低下した。図5の結果から、比較例の
メンブレンスイッチは、加える荷重が増大するにしたが
って、導通抵抗が連続的に変化する特性を有しており、
多段階に導通抵抗が低下するものではなかった。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のメンブレ
ンスイッチは、導電粒子と、バインダからなる抵抗膜を
備えたメンブレンスイッチであって、該抵抗膜が抵抗値
の異なる2つ以上の部分から構成されているから、上部
回路基板に加える荷重を増すと、上部回路基板の電極と
抵抗膜との接触面積が増大して、多段階に両者の導通抵
抗が低下する。したがって、本発明のメンブレンスイッ
チは、荷重の大きさに応じて、異なる電気信号などを出
力する感圧式の入力装置に好適である。また、本発明の
メンブレンスイッチの製造方法によれば、中心軸を同じ
くして2重以上に形成され、その中心部の抵抗値が最も
高く、周縁部にいくにしたがって次第に抵抗値が低くな
っている抵抗膜を有するメンブレンスイッチを容易に製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のメンブレンスイッチを構成する接点
の一例を示し、図1(a)は平面図、図1(b)は図1
(a)のd―dで切断した状態を示す断面図である。
【図2】 本発明のメンブレンスイッチの一例を示し、
図2(a)はメンブレンスイッチの内部構造を示す断面
図であり、図2(b)は図2(a)に示したメンブレン
スイッチにおける上部回路基板に形成された電極および
配線のパターンを示す平面図である。
【図3】 実施例1のメンブレンスイッチにおいて、上
部回路基板に荷重を加えた際の端子間の導通抵抗と荷重
との関係を示すグラフである。
【図4】 実施例2のメンブレンスイッチにおいて、上
部回路基板に荷重を加えた際の端子間の導通抵抗と荷重
との関係を示すグラフである。
【図5】 比較例のメンブレンスイッチにおいて、上部
回路基板に荷重を加えた際の端子間の導通抵抗と荷重と
の関係を示すグラフである。
【図6】 従来のメンブレンスイッチの一例を示し、図
6(a)はメンブレンスイッチの内部構造を示す断面図
であり、図6(b)は図6(a)に示したメンブレンス
イッチにおける上部回路基板に形成された電極および配
線のパターンを示す平面図であり、図6(c)は図6
(a)に示したメンブレンスイッチにおける下部回路基
板に形成された電極のパターンを示す平面図である。
【図7】 従来のメンブレンスイッチの他の例を示し、
図7(a)はメンブレンスイッチの内部構造を示す断面
図であり、図7(b)は図7(a)に示したメンブレン
スイッチにおける上部回路基板に形成された電極および
配線のパターンを示す平面図であり、図7(c)は図7
(a)に示したメンブレンスイッチにおける下部回路基
板に形成された電極のパターンを示す平面図である。
【符号の説明】
20・・・接点、21・・・基板、22・・・回路電極、23・・・
抵抗膜、23a,23b,23c・・・抵抗部、24,2
7・・・配線部、25・・・上部回路基板、26・・・電極、2
8・・・スペーサシート、29・・・粘着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G006 AA01 AZ01 AZ05 CD04 FB14 FB29 FB31 FB35 FB39 5G023 CA29 CA30 5G051 AA02 AA11 AA12 AA21 AB10 AC01 AC06 AC07 AC20 AC27 AC28 AC30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電粒子と、バインダからなる抵抗膜を
    備えたメンブレンスイッチであって、 該抵抗膜が抵抗値の異なる2つ以上の部分から構成され
    ていることを特徴とするメンブレンスイッチ。
  2. 【請求項2】 抵抗値の異なる抵抗膜が、該抵抗膜の中
    心軸を同じくして2重以上に形成され、該抵抗膜は中心
    部の抵抗値が最も高く、周縁部にいくにしたがって次第
    に抵抗値が低くなっていることを特徴とする請求項1記
    載のメンブレンスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記抵抗膜が、中心部の膜厚が最も厚
    く、周縁部にいくにしたがって次第に膜厚が薄くなって
    いることを特徴とする請求項2記載のメンブレンスイッ
    チ。
  4. 【請求項4】 基板上に電極を形成し、該電極上および
    該電極で囲まれた基板上に導電ペーストを印刷し、乾燥
    して抵抗膜を形成するメンブレンスイッチの製造方法に
    おいて、 前記導電ペーストを前記基板上に塗布する量を調整し、
    前記抵抗膜の厚さを調整して、前記抵抗膜の抵抗値を調
    整することを特徴とするメンブレンスイッチの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 基板上に電極を形成し、該電極上および
    該電極で囲まれた基板上に導電ペーストを印刷し、乾燥
    して抵抗膜を形成するメンブレンスイッチの製造方法に
    おいて、 抵抗値の異なる導電ペーストを前記基板上に塗布して、
    前記抵抗膜の抵抗値を調整することを特徴とするメンブ
    レンスイッチの製造方法。
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