JP2003167272A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
応答速度が良好な液晶表示装置を得る。 【解決手段】 電極12a,12bを備えた基板11と
電極22を備えた基板21との間にカイラルネマチック
液晶を挟持し、該液晶の選択反射を利用して表示を行う
液晶表示装置。液晶はその誘電率異方性Δεが、Δε<
0であり、かつ、|Δε|>10である。電極12a,
12b間に基板面にほぼ平行な横電界D1を発生させる
と、液晶はそのヘリカル軸が横電界D1に平行なフォー
カルコニック状態になる。一方、電極12a,12bと
電極22との間に基板面にほぼ垂直な縦電界D2を発生
させると、液晶はそのヘリカル軸が縦電界D2に平行な
プレーナ状態になる。電界D1,D2が比較的高い電圧
であっても、液晶はねじれを解くことなく相転移し、応
答時間は短い。
Description
に、一対の基板間にコレステリック相を示す液晶を挟持
し、該液晶の選択反射を利用して表示を行う液晶表示装
置に関する。
されている。そのなかで反射型液晶表示素子は、環境光
(外部の光)を反射することにより表示を行うため、バ
ックライトを必要とする透過型液晶表示素子に比べて少
ない消費電力で表示が可能であり、この利点を活かして
携帯電話やモバイル機器などの表示部に採用されてい
る。また、さらなる低消費電力化の研究開発も盛んに行
われ、メモリ性を有する反射型液晶表示素子等が提案さ
れている。
動作モードとしては、テクニカルペーパーSID国際シ
ンポジューム要約(SID International Symposium Di
gestof Technical Paper)第29巻、897頁に開示
されている。この動作モードは、カイラルネマチック液
晶の配向状態をプレーナ状態(光の選択反射状態)及び
フォーカルコニック状態(光の透過状態)のいずれかに
切り換えて表示を行う方式である。プレーナ状態及びフ
ォーカルコニック状態は、それぞれ安定な状態であるた
め、一旦液晶をいずれかの状態にセットすれば、外力が
加わらない限り、半永久的にその状態を維持する。即
ち、画像を一旦表示すれば電源を切っても表示された画
像がそのまま維持されるメモリ性を備えた反射型液晶表
示素子として有用である。
素子は、それぞれ電極を備えた一対の基板間に正の誘電
率異方性を有するカイラルネマチック液晶を挟持した構
成であり、電極によって基板に対して垂直方向に電界を
作用させ、その電界の強度及び/又は印加時間を制御す
ることにより、液晶を所定の状態(プレーナ状態及びフ
ォーカルコニック状態)に変化させる。
上の電圧を充分な時間印加すると、液晶は全てホメオト
ロピック状態(液晶分子の長軸方向が基板に対して垂直
な状態)になる。この状態は、メモリ性がないために電
界を消去すると、液晶はねじれた配列になる。ホメオト
ロピック状態から、電界を急激に消去した場合はプレー
ナ状態になり、電界を徐々に消去した場合はフォーカル
コニック状態になる。
そのねじれを解くための閾値電圧以上のパルス電圧(一
部の液晶がホメオトロピック状態になるパルス幅の電
圧)を印加した場合、ホメオトロピック状態になった液
晶は、パルス電圧の印加終了後にプレーナ状態になる。
パルス電圧の幅及び/又は電圧の高さを制御することに
より、プレーナ状態となる液晶の割合を調整(中間調を
表示)することができる。
ルネマチック液晶を用いた前記液晶表示素子において
は、画像を書き込む際に液晶分子のねじれを解いて一旦
ホメオトロピック状態にするため、可視光が素子背面の
光吸収層に吸収され、画面全体が瞬間的に黒くなって見
にくくなり、画質を劣化させるという問題点を有してい
る。このねじれが解ける現象は、液晶の誘電率異方性が
正であることに起因している。
プレーナ状態とフォーカルコニック状態との間で直接遷
移させる方法として、解ける閾値以下の電圧を印加する
方法を見出し、実用化を検討した。しかし、この駆動方
法では、印加電圧を低電圧に設定するため、十分な応答
速度が得られないことが判明した。即ち、駆動ドライバ
の性能(耐圧特性)を充分に発揮できないのである。
質劣化を解消できると共に、応答速度が良好な液晶表示
装置を提供することにある。
め、本発明に係る液晶表示装置は、一対の基板と、該基
板間に挟持されたコレステリック相を示す液晶と、前記
基板に対してほぼ垂直方向及びほぼ平行方向の電界を選
択的に印加可能な電極と、を備え、前記液晶はその誘電
率異方性Δεが、Δε<0であり、かつ、|Δε|>1
0であること、を特徴とする。
す液晶はヘリカル軸の方向を変化させることができる閾
値以上の電圧を印加すると、そのヘリカル軸が電界方向
に平行な方向へ変化する。この場合、誘電率異方性が負
のコレステリック相を示す液晶は印加電圧が高くても誘
電率異方性が正の液晶のようにねじれが解けることはな
い。このようにして、液晶のねじれを解くことなくヘリ
カル軸を基板に対してほぼ垂直方向及びほぼ水平方向に
変化させると、液晶をホメオトロピック状態を経ること
なく、プレーナ状態とフォーカルコニック状態との間で
直接的に変化させることができる。即ち、画像更新時に
ホメオトロピック状態を経ないため、画面全体が瞬間的
に黒くなって画質が劣化する不具合は生じない。
ク相を示す液晶は、比較的高い電圧を印加できるため、
応答速度が速くなる。ここで比較的高い電圧とは駆動ド
ライバの耐圧電圧以下のことであり、駆動ドライバの性
能を十分に発揮させることができる。
ク相を示す液晶はその誘電率異方性Δεが負であり、か
つ、|Δε|>10である場合に良好な応答速度を得る
ことができた。より好ましい応答速度は、誘電率異方性
を|Δε|>20に調整した場合であった。
液晶は誘電率異方性調整材を含んでいてもよい。誘電率
異方性調整材を含むことで容易に液晶のΔεを負で絶対
値の大きなものとすることができる。
異なる平面位置に配置された少なくとも一組の電極が含
まれていてもよい。この一組の電極間に横電界を容易に
発生させることができる。このような電極の例として、
入れ子に配置された一組の櫛歯状電極を挙げることがで
きる。
前記電極に電圧を印加することにより駆動を行う駆動手
段を備えることができる。
の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
晶表示装置は、表示媒体としてコレステリック相を示す
液晶を用いており、この種の液晶としてはカイラルネマ
チック液晶が代表的なものである。
に所定量のカイラル材を添加することによって得られ
る。このカイラルネマチック液晶は、図1に示すよう
に、一般的に、棒状の液晶分子がねじれた配列をなし、
コレステリック相を示している。この液晶に光が入射す
ると、ヘリカル軸に対して平行な方向から光が入射した
場合、λ=npで示される波長の光を選択反射する(プ
レーナ状態)。ここで、λは波長、nは液晶分子の平均
屈折率、pは液晶分子が360°ねじれている距離であ
る。一方、ヘリカル軸に対して垂直な方向から光が入射
した場合、光は実質的に反射することなく透過する(フ
ォーカルコニック状態)。この選択反射及び透過を利用
して表示が行われる。
長手方向(長軸)とそれに垂直な方向(短軸)で屈折率
や誘電率が異なる異方性を有している。液晶分子の長軸
方向の屈折率及び誘電率が短軸方向のそれらよりも大き
い液晶を誘電率異方性が正の液晶と称する。これに対し
て、液晶分子の長軸方向の屈折率が短軸方向のそれより
も大きく、かつ、長軸方向の誘電率が短軸方向のそれよ
りも小さい液晶を誘電率異方性が負の液晶と称する。
圧を印加するとねじれを解くことなくヘリカル軸が電界
方向とは関係なくランダムに向く。この現象はダイナミ
ックスキャッタリングと称されている。この現象が起こ
る電圧には閾値が存在し、閾値電圧をVdとする。
液晶に印加すると、液晶はねじれを解くことなくヘリカ
ル軸が電界方向に対して平行な方向に向くように動く。
このヘリカル軸を動かす電圧にも閾値が存在し、この閾
値電圧をVpとする。
p<Vdである。また、閾値電圧Vpよりも低い電圧を
液晶に印加しても液晶分子は動くことがない、即ち、ヘ
リカル軸方向が変化することがない。
である液晶表示素子1は、図2に示すように、下側の基
板11に互いに異なる平面位置に配置された電極12
a,12b及び配向制御膜14を設け、上側の基板21
に電極22及び配向制御膜24を設け、基板11,21
間にネマチック液晶にカイラル材を添加して室温でコレ
ステリック相を示すように調製したカイラルネマチック
液晶を挟持した構成からなる。図2においては1単位の
画素の数分の1を概略的に示している。
示すものであれば、種々のものを使用することができ、
典型的には、ネマチック液晶にカイラル材を添加し、室
温でコレステリック液晶相を示すようにしたカイラルネ
マチック液晶が用いられる。カイラル材の添加量は、例
えばコレステリック液晶組成物全体の8〜45重量%と
することができる。誘電率異方性Δεについては負のも
のを使用し、後述する実験例から明らかなように、|Δ
ε|>10である場合に良好な応答速度を得ることがで
きた。より好ましい応答速度は、誘電率異方性を|Δε
|>20であった。
値が大きいものを得るためには、誘電率異方性調整材を
添加することが望ましい。誘電率異方性調整材として
は、短軸方向に大きな双極子モーメントを有する液晶性
化合物やその構造類似化合物を使用することができ、例
えば、ジシアノハイドロキノン骨格を有するジシアノハ
イドロキノン誘導体を使用することができる。誘電率異
方性調整材の添加量はコレステリック液晶組成物全体に
対して20重量%以上とすることができる。
ーテルスルフォン(PES)、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)、ポリカーボネート(PC)等のプラス
チックフィルムなど種々のものを使用できる。軽量で薄
いものが好ましい。電極12a,12b,22の材料
は、ITO、IZO等の透明電極材料を使用でき、下側
基板11の電極12a,12bにはAl,Cu等の非透
明電極材料を使用してもよい。電極12a,12bは絶
縁膜13(図5参照)を介して2段に配置してもよい。
配向制御膜14,24は電極12a,12b,22を覆
うように設けられている。絶縁膜13や配向制御膜1
4,24は従来公知の材料を用いることができる。
直交する方向に延在し、かつ、紙面の左右方向に交互に
並べて配置された櫛歯状の電極である。電極22は少な
くとも1画素分の幅を有する図2の左右方向に延在する
電極であり、画像表示面の全体を被覆する全面電極であ
ってもよい。
一で一定に保持するために、必要に応じて、基板11,
21間にスペーサ用の微粒子や、柱状又は壁状の樹脂構
造物が配置される。また、下側の基板11の裏面に可視
光を吸収する光吸収層が設けられる。基板11自体に可
視光吸収機能を持たせてもよい。
を設けて基板間に液晶を封止することが好ましい。な
お、配向制御膜14に対するラビング処理は原理的に不
要であるが、密度の低いラビング処理(例えば、ラビン
グ密度10以下)や部分的なラビング処理を行って、液
晶のプレーナ状態での反射率を高めるようにしてもよ
い。配向制御膜14自体を省略してもよい。
て、負の誘電率異方性を有するカイラルネマチック液晶
にあっては、基板11側に設けられた電極12a,12
b間にVdより低くVp以上の電圧差を生じるように駆
動すると、図2(A)に示すように、基板面に平行な横
電界D1が発生し、液晶のヘリカル軸が横電界D1に沿
って基板面にほぼ平行な方向に向く。即ち、液晶はフォ
ーカルコニック状態になり、光を透過する。
Vdより低くVp以上の電圧差を生じるように駆動する
と、図2(B)に示すように、基板面に垂直な縦電界D
2が発生し、液晶のヘリカル軸が縦電界D2に沿って基
板面に垂直な方向に向く。即ち、液晶はプレーナ状態に
なり、所定波長の選択反射が生じる。
1,21に設けられる電極12,22は、図2に示した
パターン以外にも種々のパターンを採用することができ
る。要するに、電圧のオン、オフを制御できる複数の電
極が存在し、基板間に形成される電界を基板面に対して
垂直方向及び平行方向に可変できる形態であれば、ヘリ
カル軸を制御して液晶をフォーカルコニック状態及びプ
レーナ状態に切り換えることができる。
1のそれぞれに複数本の電極12a,12b,22a,
22bを互いに対向する位置に設けてもよい。この場
合、電極12a,12b間及び電極22a,22b間に
電圧差を生じるように駆動すると、基板面に平行な横電
界D1が発生する。また、電極12a,22a間、及び
電極12b,22b間に電圧差を生じるように駆動する
と、基板面に垂直な縦電界D2が発生する。
12aと紙面に直交する方向に延在し、かつ、紙面の左
右方向に並べて配置した櫛歯状の電極12bを絶縁膜1
3を介して設け、基板21に幅広の電極22を設けても
よい。この場合、電極12a,12b間に電圧差を生じ
るように駆動すると、基板面に平行な横電界D1が発生
する。また、電極12a,22間に電圧差を生じるよう
に駆動すると、基板面に垂直な縦電界D2が発生する。
b,22の位置関係や距離あるいは印加電圧を変えるこ
とにより、発生する電界の方向や強度を調整することが
できる。例えば、電極12a,12bの間隔を小さくす
ると、その間に発生する電界の強度は大きくなる。電極
間距離は、駆動電圧と関係するため液晶の物性や液晶表
示素子の構成等に応じて最適化することが望ましい。
5参照)ここで、前記第1実施形態の図4に示す構成に
おいて、基板11,21に設けられる電極12a,12
b,22の一構成例を図5示す。
の一辺の大きさに対応する長さの微細な櫛歯状電極とし
て形成され、信号電極12bは1画素の他辺の大きさに
対応してグループ分けされた微細な櫛歯状電極として形
成されている。基板21に設けたリセット電極22は画
像表示領域に対応する全面電極として形成されている。
5,26を介して走査信号/リセット信号駆動回路27
に接続されている。この走査信号/リセット信号駆動回
路27には走査電極12aも接続されている。また、信
号電極12bはデータ信号駆動回路29に接続されてい
る。
には、負の誘電率異方性を有するカイラルネマチック液
晶に対して、まず、走査電極12aとリセット電極22
との間にVdより低くVp以上の電圧差を生じさせる。
これにて、液晶のヘリカル軸が基板面にほぼ垂直な方向
に向き、全画素の液晶がプレーナ状態にリセットされ
る。
電極12aと信号電極12bとの間にVdより低くVp
以上の電圧差を生じさせる。これにて、液晶のヘリカル
軸が基板面にほぼ平行な方向に向き、電圧が印加された
画素の液晶のみがフォーカルコニック状態に変化する。
この画像書込み駆動は、走査電極12aを1ラインずつ
選択しながら信号電極12bへ画像データに基づいてパ
ルス信号を付与する単純マトリクス駆動方式による。
象となっていない画素(液晶)に対しても駆動回路から
供給される電圧(クロストーク電圧)が印加される。し
かし、このクロストーク電圧を閾値電圧Vpより低く抑
えれば、液晶の状態が変化することはない。
前述した一括リセット方式で駆動する以外に、走査電極
12aを画素の1ラインずつ複数本あるいは複数ライン
を同時にリセットしてからヘリカル軸を目的とする方向
に変化させる分割リセット方式で駆動することもでき
る。また、リセットさせることなく各画素ごとにヘリカ
ル軸を目的の方向にセットしていく個別駆動方式でも駆
動可能である。
し、駆動実験を行った液晶表示装置について説明する。
する液晶表示装置であり、ポリカーボネートフィルムか
らなる基板11にITO膜を形成し、フォトリソグラフ
ィ法で電極12a,12bをパターニングした。配向制
御膜14はJSR社製:AL8254を用いてフレキソ
印刷により形成した。
基板21にITO膜を形成し、フォトリソグラフィ法で
電極22を設けた。配向制御膜24はJSR社製:AL
8254を用いてフレキソ印刷により形成した。
ク液晶及びギャップ保持部材を挟持した状態に貼り合わ
せ、液晶パネルを製作した。ギャップ保持部材には、基
板間隔が狭くなるのを防止するために粒径5μmの積水
ファインケミカル社製:ミクロパールを用いて、スペー
サ径より若干高い高さの柱状樹脂構造物を格子状に配置
した。また、基板の周縁部をシール材によって封止し
た。
チック液晶)カイラルネマチック液晶としては、誘電率
異方性Δεが−5.4を示す液晶組成物N1、Δεが−
10.5を示す液晶組成物N2、Δεが−15.5を示
す液晶組成物N3、及びΔεが−20.6を示す液晶組
成物N4の4種類を調製した。使用した液晶性化合物は
ZLI−2806(メルク社製)、カイラル材はR−8
11、R−1011、CB15(メルク社製)、以下の
化学構造式(A),(B),(C)で示す誘電率異方性
調整材であり、それぞれの成分比は以下の表1に示す。
一対の透明電極付き基板間に挟持し、両電極間に電界強
度が6V/μmとなるように電圧を印加することによ
り、プレーナ状態とフォーカルコニック状態との切換え
に要する応答時間を測定した。その結果、N2は4ms
ecの応答時間、N3は7msecの応答時間、N4は
8msecの応答時間であり、それぞれ短時間でプレー
ナ状態からフォーカルコニック状態へ、また、フォーカ
ルコニック状態からプレーナ状態へ変化させられること
がわかった。両状態間の切換え時においては、ねじれが
解けることもなく、画像更新時に画質劣化は見られなか
った。
は、ねじれが解けることはなかったが、13msecの
応答時間を要し、応答速度の点で必ずしも満足できるも
のではなかった。
チック液晶)さらに、正の誘電率異方性を有するカイラ
ルネマチック液晶として、Δεが4.8を示す液晶組成
物P1、Δεが9.8を示す液晶組成物P2、及びΔε
が18.9を示す液晶組成物P3の3種類を調製した。
使用した液晶性化合物はMLC6080(メルク社
製)、EV31LV(メルク社製)、MN9014(チ
ッソ社製)、カイラル材はR−811、R−1011、
CB15(メルク社製)であり、それぞれの成分比は以
下の表2に示す。
透明電極付き基板間に挟持し、両電極間に電界強度が6
V/μmとなるように電圧を印加することにより、プレ
ーナ状態とフォーカルコニック状態とを切り換えた。そ
の結果、P2,P3はねじれが解けて画像更新時に画質
劣化が見られた。また、P1はねじれが解けることはな
かったが、13msecの応答時間を要し、応答速度の
点で必ずしも満足できるものではなかった。
表示装置は前記各実施形態に限定するものではなく、そ
の要旨の範囲内で種々に変更することができる。
で示した表示素子の1層で構成したもの、R,G,Bの
各選択反射を行う表示素子を3層に積層したもの(フル
カラー表示)、あるいは任意の波長の選択反射を行う表
示素子を2層に積層したものなどで構成することができ
る。さらに、駆動回路の内部構成、その組合せは任意で
ある。
の液晶表示素子を例に挙げているが、画素ごとにスイッ
チング素子(例えば、TFT:Thin Film Transistor
や、TFD:Thin Film Diode)を有するアクティブ
マトリクス型の液晶表示素子においても本発明を適用で
きる。
4に示した以外に種々の構成を採用することができ、要
するに、複数の電極間に少なくとも二つの方向の電界を
形成可能であれば、液晶のヘリカル軸方向を制御するこ
とが可能である。
面図で、(A)は基板面に平行な横電界を発生させた状
態、(B)は基板面に垂直な縦電界を発生させた状態を
示す。
図。
Claims (5)
- 【請求項1】 一対の基板と、該基板間に挟持されたコ
レステリック相を示す液晶と、前記基板に対してほぼ垂
直方向及びほぼ平行方向の電界を選択的に印加可能な電
極と、を備え、 前記液晶はその誘電率異方性Δεが、Δε<0であり、
かつ、|Δε|>10であること、 を特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項2】 前記液晶の誘電率異方性が|Δε|>2
0であることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装
置。 - 【請求項3】 前記液晶は誘電率異方性調整材を含むこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の液晶表示装
置。 - 【請求項4】 前記電極には、同一基板上の互いに異な
る平面位置に配置された少なくとも一組の電極が含まれ
ることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記
載の液晶表示装置。 - 【請求項5】 前記電極に電圧を印加することにより駆
動を行う駆動手段をさらに備えていることを特徴とする
請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載の液晶
表示装置。
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