JP2003167140A - 光導波路基板 - Google Patents

光導波路基板

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JP2003167140A JP2001366372A JP2001366372A JP2003167140A JP 2003167140 A JP2003167140 A JP 2003167140A JP 2001366372 A JP2001366372 A JP 2001366372A JP 2001366372 A JP2001366372 A JP 2001366372A JP 2003167140 A JP2003167140 A JP 2003167140A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続損失の増加を抑制しかつ小型化を実現す
る光導波路基板を提供する。 【解決手段】 コアの一部が信号光の導波方向に向かっ
て幅および高さが徐々に減少した第1のテーパ導波路
と、この第1のテーパ導波路と信号光の導波方向に対向
して配置され、コアの一部が信号光の導波方向に向かっ
て幅および高さが徐々に増加した第2のテーパ導波路と
第1のテーパ導波路と第2のテーパ導波路とを接続しか
つスリットが設けられた第3の導波路とを備えることに
より、信号光のスポットサイズを、スリットに挿入され
た光学素子を通過する前に拡大してコアと光学素子の接
続部分での軸ずれおよび間隔ずれに対する許容誤差を緩
和するので、接続損失の増加を抑制することができ、結
果として小型化を実現する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信に用いられ
る光導波路基板に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットの急速な普及により、光
通信システムの大容量化が非常な勢いで進んでおり、幹
線系の光通信システムでは、波長多重方式によって多重
数倍の大容量化を図る方式が既に実用化されるに至って
いる。現在では、160波レベルまでの高密度波長多重
方式が商用化されるようになってきた。このような波長
多重光通信方式では、異なる波長を有する複数の信号光
を1本の光ファイバに導入するための合波器および波長
多重された信号光から異なる波長の信号に切り分けるた
めの分波器からなる合分波器が用いられている。
【0003】また、光ファイバを各家庭付近にまで導入
する光加入者システムも導入が開始されつつあり、局側
からの下り信号と局側への上り信号に異なる波長を用い
て、1本の光ファイバで上り/下りの双方向通信を行う
システムも実用化されている。この2波長双方向通信で
も、送信信号を1本の光ファイバへ導入し、送信されて
きた信号を受信器側に切り分けるための合分波器が用い
られる。これらの合分波器は、所定の位置に性能向上の
ための波長板や波長選択フィルタ等を挿入した光導波路
から構成されることが多い。
【0004】例えば、幹線系の合分波器やアレイ導波路
格子(入出力2つのスターカップラの間に同じ光路長差
を有するアレイ状の導波路が形成されたものであり、ア
レイ状の導波路が高次の回折格子の役割を担うことによ
って合分波の機能を示すもの)では、アレイ状の導波路
部分にスリットを設け、このスリットに1/2波長板を
挿入して偏光方向を90度回転させて、光導波路に起因
する偏光依存性を消している。また、加入者系に用いら
れる合分波器では、Y字状の光導波路を形成し、3本の
光導波路が交差する部分に波長選択フィルタを挿入し、
1方向から来た信号光を波長に応じ折り返しまたは透過
させて他の2本の光導波路に所定の波長の光のみを透過
させている。これらの光導波路の共通の課題は小型化で
あり、比屈折率差Δを大きくして光の閉じ込めを強く
し、光導波路の曲率を小さくすることで小型化を図って
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光導波
路においてΔを大きくとって光の閉じ込めを強くしかつ
シングルモード条件を満足させるには、コア径を小さく
する必要があり、コア径を小さくすると伝搬光のスポッ
トサイズも小さくなる。一般に、シングルモード光の接
続では、スポットサイズが小さくなる程、接続部分の軸
ずれ、間隔ずれに対し接続損失が増加し、Δが大きい光
導波路にスリットを設けてフィルタを挿入する場合に
は、さらに損失が大きくなってしまう。
【0006】例えば、通常の石英系の光導波路で採用さ
れるΔが0.4%程度の波長の光導波路の場合はスポッ
トサイズが通常約4μmであるが、Δが1.2%で曲率
半径を3mm以下にした場合はスポットサイズが約2μ
m、Δが2.0%で曲率半径を1.5mm以下にした場
合はスポットサイズは2μmとなる。同一の接続損失を
得るための許容軸ずれ値は、スポットサイズに反比例
し、通常の石英導波路での許容軸ずれ量を1μmとした
場合、同一の接続損失を得るにはΔが1.2%の場合に
はスポットサイズが0.5μm、Δが2%の場合にはス
ポットサイズが0.38μmと非常に許容誤差が小さく
なり、高度の加工精度、実装精度が要求される。また、
間隔ずれに対しては一般にフィルタ等の膜の厚さは30
μm程度であり、光導波路部分にフィルタを挿入するに
は最低50μmの間隔が必要であるが、同一の接続損失
を得るための許容間隔ずれはスポットサイズの2乗に比
例するために、Δが1.2%の場合には必要な間隔が約
12μm以下となり、フィルタ挿入が理論上不可能とな
る。このためフィルタを光導波路部分に挿入する場合に
は、従来より接続損失が大きくなってしまうという課題
があった。また、フィルタ等の薄膜状部材以外の光学素
子を光導波路部分に挿入するには、さらに間隔を空ける
必要があり、従来では接続損失の増加が大き過ぎるため
に実現できていなかった。そこで、本発明は、接続損失
の増加を抑制しかつ小型化を実現する光導波路基板を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明に係る光導波路基板は、基板上にコアお
よびクラッドが形成された光導波路基板において、コア
の一部が信号光の導波方向に向かって幅および高さが徐
々に減少した第1のテーパ導波路と、この第1のテーパ
導波路と信号光の導波方向に対向して配置され、コアの
一部が信号光の導波方向に向かって幅および高さが徐々
に増加した第2のテーパ導波路と第1のテーパ導波路と
第2のテーパ導波路と接続する第3の導波路とを備え、
この第3の導波路には光学素子を挿入するスリットが設
けられたことを特徴とする。この光導波路基板によれ
ば、この光導波路基板を導波する信号光のスポットサイ
ズは、第1のテーパ導波路で拡大され、その大きさのま
ま第3の導波路およびスリットを透過し、第2のテーパ
導波路で拡大される前の大きさに戻される。
【0008】上記光導波路基板において、第1のテーパ
導波路、第2のテーパ導波路および第3の導波路の底面
を除く周囲のクラッド層はポリマー材から構成されるよ
うにしてもよい。この光導波路基板によれば、ポリマー
材によりコアへの信号光の閉じ込めが強くなる。
【0009】本発明に係る光導波路基板の他の構成例
は、基板上にコアおよびクラッドが形成された光導波路
基板において、コアの一部が信号光の導波方向に向かっ
て幅は徐々に増加し、高さは徐々に減少した第1のテー
パ導波路と、この第1のテーパ導波路と信号光の導波方
向に対向して配置され、コアの一部が信号光の導波方向
に向かって幅は徐々に減少し、高さは徐々に増加した第
2のテーパ導波路と第1のテーパ導波路と第2のテーパ
導波路とを接続する第3の導波路とを備え、この第3の
導波路には光学素子を挿入するスリットが設けられたこ
とを特徴とする。この光導波路基板によれば、この光導
波路基板を導波する信号光のスポットサイズは、第1の
テーパ導波路で拡大され、その大きさのまま第3の導波
路およびスリットを透過し、第2のテーパ導波路で拡大
される前の大きさに戻される。
【0010】上記光導波路基板において、第1のテーパ
導波路、第2のテーパ導波路および第3の導波路の底面
を除く周囲のクラッド層はポリマー材から構成してもよ
い。この光導波路基板によれば、ポリマー材によりコア
への信号光の閉じ込めが強くなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。 [実施の形態1]図1は、本発明の第1の実施の形態に
係る光導波路基板1の構成を示す斜視図、図2は、第1
の実施の形態に係る光導波路基板1に光学素子を挿入し
た図である。図1に示すように、本実施の形態における
光導波路基板1は、基板11上に周囲をクラッド12で
覆われたクラッド12よりも屈折率の高いコア13が形
成されている。
【0012】コア13には、所定の箇所より幅および高
さを徐々に減少させた形状のテーパ部13a、所定の箇
所より幅および高さを徐々に増加させた形状のテーパ部
13bおよびテーパ部13aとテーパ部13bの間を接
続する挿入部13cが設けられている。この挿入部13
cには、図2に示すようなスリット14が形成され、フ
ィルタ等の光学素子15が挿入される。
【0013】信号光がテーパ部13aからテーパ部13
bの方向に導波する場合、信号光のスポットサイズは、
幅および高さを信号光の導波方向に減少させたテーパ部
13aで拡大され、拡大された大きさで光学素子15を
透過し、幅および高さを信号光の導波方向に増加させた
テーパ部13bで縮小されて、再びテーパ部13aに進
入する前の大きさに戻される。このように光導波路基板
1は、信号光のスポットサイズを信号光が光学素子15
を通過する前に拡大させることにより、挿入部13cと
光学素子15との接続部分での軸ずれおよび間隔ずれに
対する許容誤差を緩和させることができるので、比屈折
率差Δが大きくても接続損失の増加を防ぎことができ
る。この結果、光導波路基板の小型化も実現することが
可能となる。実際、上述したスポットサイズの拡大およ
び縮小を行うテーパ部13a、13bおよび挿入部13
cを含んだ全長は、200μm〜2000μmで済み、
これは光導波路全体のサイズを犠牲にしない長さであ
る。
【0014】上述した光導波路基板1は、一般によく知
られている製造方法、例えばフォトリソグラフィー法や
火炎堆積法などにより簡便に作成することができる。こ
のため、光学素子15を挿入する場所のみ信号光のスポ
ットサイズを変化させる光導波路基板1は、小型で接続
損失が少ないのみならず、低コストかつ簡便に製造する
ことができる。
【0015】なお、光学素子15を挿入するスリット1
4は、図2にはコア13に直交するように形成されてい
るが、コア13に対して斜めに形成してもよい。このよ
うな構造にしても、上述したのと同様の効果を得ること
ができる。また、スリット14に挿入する光学素子15
は、フィルタ等の薄膜素子のみならず、用途によっては
バルク状の素子でもよい。
【0016】[実施の形態2]次に、図3を参照して、
本発明の第2の実施の形態について説明する。図3は、
第2の実施の形態に係る光導波路基板2の構成を示す斜
視図である。なお、第2の実施の形態は、第1の実施の
形態とクラッドの構成が異なるだけなので、同等の構成
要素には同じ名称および符号を付して、説明を適宜省略
する。図3に示すように、本実施の形態における光導波
路基板2は、基板11上に下層クラッド12aが形成さ
れ、この下層クラッド12a上に周囲を上層クラッド1
2bで覆われたコア13が形成されている。
【0017】本実施の形態の光導波路基板2は、上層ク
ラッド12bがポリマー部材、他の構成要素が通常の石
英系部材から構成されている。ポリマー部材は、石英系
部材と比較して屈折率の温度変化が大きく、一般に高温
で低下し、低温で高くなる性質がある。よって、コア1
3におけるスポットサイズの変換部の光の閉じ込めは、
ポリマーの屈折率に依存し、高温で閉じ込めが強く、低
温で弱くなる。このように、信号光の閉じ込めの弱い部
分をポリマーで覆うことで、接続損失特性もしくは偏光
特性に温度依存性を付与することができる。これによ
り、光導波路基板2は、第1の実施の形態で説明した効
果に加えて、温度を変化させてポリマー部材から構成さ
れた上層クラッド12bの屈折率を変化させることによ
り、さらに信号光の閉じ込めを強し、これによりさらな
る小型化を実現することができる。
【0018】なお、本実施の形態においても、第1の実
施の形態で説明したのと同等のスリットを設け、このス
リットに光学素子を挿入することができる。また、光学
素子を挿入するスリットは、第1の実施の形態と同様に
コア13に対して直交または斜めに形成することができ
る。さらに、スリットに挿入する光学素子は、フィルタ
等の薄膜素子のみならず、用途によってはバルク状の素
子でもよい。
【0019】[実施の形態3]次に、図4および図5を
参照して、本発明の第3の実施の形態に係る光導波路基
板3について説明する。図4は、第3の実施の形態に係
る光導波路基板3の構成を示す斜視図、図5は、第3の
実施の形態に係る光導波路基板3に光学素子を挿入した
図である。なお、第3の実施の形態は、第1の実施の形
態とコアの形状が異なるだけなので、同等の構成要素に
は同じ名称および符号を付して、説明を適宜省略する。
【0020】コア16には、所定の箇所より幅を徐々に
増加させかつ高さを徐々に減少させた形状のテーパ部7
a、所定の箇所より幅を徐々に減少させかつ高さを徐々
に増加させた形状のテーパ部16bおよびテーパ部16
aとテーパ部16bの間を接続する挿入部16cが設け
られている。この挿入部16cには、図5に示すような
スリット14が形成され、フィルタ等の光学素子15が
挿入される。
【0021】コアを徐々に細くして信号光のしみ出しを
大きくすることによりスポットサイズを大きくする場
合、特に幅方向の光の閉じ込めは、製造過程におけるパ
ターニングの要求精度が厳しいため、側面の形状の影響
を受けやすく、光の閉じ込めを強くするのが困難であ
る。しかし、図4に示すように、テーパ部16aで幅を
徐々に増加させ、挿入部16cを経て、テーパ部16b
で幅を徐々に減少させる構造をとることにより本実施の
形態の光導波路基板3は、側面のパターン精度の影響を
受けにくくなり、結果として信号光の閉じ込めを強くす
ることができる。
【0022】信号光がテーパ部16aからテーパ部16
bの方向に導波する場合、信号光のスポットサイズは、
テーパ部16aで拡大され、拡大された大きさで光学素
子15を透過し、テーパ部16bで縮小されて、再びテ
ーパ部16aに進入する前の大きさに戻される。このよ
うに光導波路基板3は、信号光のスポットサイズを信号
光が光学素子15を通過する前に拡大させることによ
り、挿入部16cと光学素子15との接続部分での軸ず
れおよび間隔ずれに対する許容誤差を緩和させることが
できるので、比屈折率差Δが大きくても接続損失の増加
を防ぎことができる。この結果、光導波路基板の小型化
も実現することが可能となる。実際、上述したスポット
サイズの拡大および縮小を行うテーパ部16a、16b
および挿入部16cを含んだ全長は、200μm〜20
00μmで済み、これは光導波路全体のサイズを犠牲に
しない長さである。
【0023】上述した光導波路基板3は、一般によく知
られている製造方法、例えばフォトリソグラフィー法や
火炎堆積法などにより簡便に作成することができる。こ
のため、光学素子15を挿入する場所のみ信号光のスポ
ットサイズを変化させる光導波路基板3は、小型で接続
損失が少ないのみならず、低コストかつ簡便に製造する
ことができる。
【0024】なお、光学素子15を挿入するスリット1
4は、図5にはコア16に直交するように形成されてい
るが、コア16に対して斜めに形成してもよい。このよ
うな構造にしても、上述したのと同様の効果を得ること
ができる。また、スリット14に挿入する光学素子15
は、フィルタ等の薄膜素子のみならず、用途によっては
バルク状の素子でもよい。
【0025】[実施の形態4]次に、図6を参照して、
本発明の第4の実施の形態について説明する。図6は、
第4の実施の形態に係る光導波路基板4の構成を示す斜
視図である。なお、第4の実施の形態は、第3の実施の
形態をクラッドの構成が異なるだけなので、同等の構成
要素には同じ名称および符号を付して、説明を適宜省略
する。図6に示すように、本実施の形態における光導波
路基板4は、基板11上に下層クラッド12aが形成さ
れ、この下層クラッド12a上に周囲を上層クラッド1
2bで覆われたコア16が形成されている。
【0026】本実施の形態の光導波路基板4は、上層ク
ラッド12bがポリマー部材、他の構成要素が通常の石
英系部材から構成されている。ポリマー部材は、石英系
部材と比較して屈折率の温度変化が大きく、一般に高温
で低下し、低温で高くなる性質がある。よって、コア1
6におけるスポットサイズの変換部の光の閉じ込めは、
ポリマーの屈折率に依存し、高温で閉じ込めが強く、低
温で弱くなる。このように、信号光の閉じ込めの弱い部
分をポリマーで覆うことで、接続損失特性もしくは偏光
特性に温度依存性を付与することができる。これによ
り、光導波路基板4は、第3の実施の形態で説明した効
果に加えて、温度を変化させてポリマー部材から構成さ
れた上層クラッド12bの屈折率を変化させることによ
り、さらに信号光の閉じ込めを強し、これによりさらな
る小型化を実現することができる。
【0027】なお、本実施の形態においても、第3の実
施の形態で説明したのと同等のスリットを設け、このス
リットに光学素子を挿入することができる。また、光学
素子を挿入するスリットは、第3の実施の形態と同様に
コア16に対して直交または斜めに形成することができ
る。さらに、スリットに挿入する光学素子は、フィルタ
等の薄膜素子のみならず、用途によってはバルク状の素
子でもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光導波路基
板は、コアの一部が信号光の導波方向に向かって幅およ
び高さが徐々に減少した第1のテーパ導波路と、この第
1のテーパ導波路と信号光の導波方向に対向して配置さ
れ、コアの一部が信号光の導波方向に向かって幅および
高さが徐々に増加した第2のテーパ導波路と第1のテー
パ導波路と第2のテーパ導波路とを接続しかつスリット
が設けられた第3の導波路とを備えることにより、信号
光のスポットサイズを、スリットに挿入された光学素子
を通過する前に拡大してコアと光学素子の接続部分での
軸ずれおよび間隔ずれに対する許容誤差を緩和するの
で、接続損失の増加を抑制することができ、結果として
小型化を実現することができる。また、コアの底面を除
く周囲を被覆するクラッド層をポリマー材から構成する
ことにより、コアへの信号光の閉じ込めを強くし、結果
として小型化を図ることができる。
【0029】本発明の光導波路基板の他の構成例は、コ
アの一部が信号光の導波方向に向かって幅は徐々に増加
し、高さは徐々に減少した第1のテーパ導波路と、この
第1のテーパ導波路と信号光の導波方向に対向して配置
され、コアの一部が信号光の導波方向に向かって幅は徐
々に減少し、高さは徐々に増加した第2のテーパ導波路
と第1のテーパ導波路と第2のテーパ導波路とを接続し
かつスリットが設けられた第3の導波路とを備えること
により、信号光のスポットサイズを、スリットに挿入さ
れた光学素子を通過する前に拡大してコアと光学素子の
接続部分での軸ずれおよび間隔ずれに対する許容誤差を
緩和するので、接続損失の増加を抑制することができ、
なおかつ第1のテーパ導波路で幅を徐々に増加させ、第
3の導波路を経て、第2のテーパ導波路で幅を徐々に減
少させる構造をとることにより本実施の形態の光導波路
基板3は、側面のパターン精度の影響を受けにくくな
り、結果として信号光の閉じ込めを強くすることができ
るので、結果として小型化を実現することができる。ま
た、コアの底面を除く周囲を被覆するクラッド層をポリ
マー材から構成することにより、コアへの信号光の閉じ
込めを強くし、結果として小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態に係る光導波路基板1の構
成を示す斜視図である。
【図2】 第1の実施の形態に係る光導波路基板1に光
学素子を挿入した図である。
【図3】 第2の実施の形態に係る光導波路基板2の構
成を示す斜視図である。
【図4】 第3の実施の形態に係る光導波路基板3の構
成を示す斜視図である。
【図5】 第3の実施の形態に係る光導波路基板3に光
学素子を挿入した図である。
【図6】 第4の実施の形態に係る光導波路基板4の構
成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,2,3,4…光導波路基板、11…基板、12…ク
ラッド、12a…下層クラッド、12b…上層クラッ
ド、13…コア、13a,13b,16a,16b…テ
ーパ部、13c,16c…挿入部、14…スリット、1
5…光学素子。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にコアおよびクラッドが形成され
    た光導波路基板において、 前記コアの一部が信号光の導波方向に幅および高さが徐
    々に減少した第1のテーパ導波路と、 この第1のテーパ導波路と前記信号光の導波方向に対向
    して配置され、前記コアの一部が前記信号光の導波方向
    に幅および高さが徐々に増加した第2のテーパ導波路
    と、 前記第1のテーパ導波路と前記第2のテーパ導波路とを
    接続する第3の導波路とを備え、 この第3の導波路には光学素子を挿入するスリットが設
    けられたことを特徴とする光導波路基板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光導波路基板において、 前記第1のテーパ導波路、前記第2のテーパ導波路およ
    び前記第3の導波路の底面を除く周囲のクラッド層はポ
    リマー材から構成されることを特徴とする光導波路基
    板。
  3. 【請求項3】 基板上にコアおよびクラッドが形成され
    た光導波路基板において、 前記コアの一部が信号光の導波方向に向かって幅は徐々
    に増加し、高さは徐々に減少した第1のテーパ導波路
    と、 この第1のテーパ導波路と信号光の導波方向に対向して
    配置され、前記コアの一部が信号光の導波方向に向かっ
    て幅は徐々に減少し、高さは徐々に増加した第2のテー
    パ導波路と前記第1のテーパ導波路と前記第2のテーパ
    導波路とを接続する第3の導波路とを備え、 この第3の導波路には光学素子を挿入するスリットが設
    けられたことを特徴とする光導波路基板。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の光導波路基板において、 前記第1のテーパ導波路、前記第2のテーパ導波路およ
    び前記第3の導波路の底面を除く周囲のクラッド層はポ
    リマー材から構成されることを特徴とする光導波路基
    板。
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