JP2003166684A - ホースの接続方法とコネクタとホース - Google Patents

ホースの接続方法とコネクタとホース

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JP2003166684A JP2001362877A JP2001362877A JP2003166684A JP 2003166684 A JP2003166684 A JP 2003166684A JP 2001362877 A JP2001362877 A JP 2001362877A JP 2001362877 A JP2001362877 A JP 2001362877A JP 2003166684 A JP2003166684 A JP 2003166684A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホースの構成層の層間への流体の浸透を防止
し、ホースの耐久性を向上する。 【解決手段】 2層以上の構成層11,12,13を有
するホース10をコネクタ20内に差込みかつそのホー
ス10の端面を密封材50により密封した状態で接続す
る。密封材50が、加熱によって溶融しかつ冷却によっ
てホース10の端面を密封可能な材料で形成される。コ
ネクタ20内に差込まれたホース10の端面が密封材5
0により密封されるので、ホース10内を流れる流体が
そのホース10の端面に接触することがなく、ホース1
0の構成層11,12,13の層間への流体の浸透を防
止し、ホース10の耐久性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホースの接続方法
とコネクタとホースに関する。なお、ホースには、ホー
スの他、チューブ、それに類するものが含まれる。
【0002】
【従来の技術】従来例を図7および図8により説明す
る。図7はホースの接続状態を示す側断面図、図8はホ
ースを示す斜視図である。図7に示すように、ほぼ円筒
状のコネクタ120の一端部内にホース110が差込ま
れており、そのホース110内にホースクランプ170
が配置されている。ホースクランプ170のクランプ径
すなわち外径を拡大する方向の弾性復元力によって、ホ
ース110がコネクタ120に締付けられている。ま
た、ホース110は、例えば、ゴム層からなる内層11
1および外層112、その両層111,112の間に介
装された補強層いわゆるブレード層113の計3層の構
成層を有している(図8参照)。なお、コネクタ120
の他端部には、プラグ160が差込みによって接続され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例による
と、コネクタ120内に3層の構成層111,112,
113を有するホース110が差込まれていることによ
り、ホース110内を流れる流体(例えば、エンジン冷
却水)がホース110の端面に接触し、ひいてはブレー
ド層113の繊維間の隙間を通じて内層111と外層1
12との間に浸透することがある。それにより、ホース
110の内層111と外層112とが剥離し、ホース1
10の膨張や強度の低下等が発生することにより、ホー
ス110の耐久性の低下を招くおそれがあった。
【0004】本発明が解決しようとする課題は、ホース
の構成層の層間への流体の浸透を防止し、ホースの耐久
性を向上することのできるホースの接続方法とコネクタ
とホースを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題は、特許請求の
範囲の欄に記載された構成を要旨とするホースの接続方
法とコネクタとホースにより解決することができる。す
なわち、特許請求の範囲の請求項1に記載されたホース
の接続方法は、2層以上の構成層を有するホースをコネ
クタ内に差込みかつそのホースの端面を密封材により密
封した状態で接続する方法である。このように構成され
たホースの接続方法によると、コネクタ内に差込まれた
ホースの端面が密封材により密封されるので、ホース内
を流れる流体がそのホースの端面に接触することがなく
なる。したがって、2層以上の構成層を有するホースの
構成層の層間への流体の浸透を防止し、ホースの耐久性
を向上することができる。
【0006】特許請求の範囲の請求項2に記載されたコ
ネクタは、2層以上の構成層を有するホースを差入れた
状態で接続可能でかつ前記ホースの端面を密封可能な密
封材を備えている。このように構成されたコネクタによ
ると、2層以上の構成層を有するホースを差入れた状態
でかつホースの端面を密封材で密封した状態で接続する
ことができる。したがって、2層以上の構成層を有する
ホースの構成層の層間への流体の浸透を防止し、ホース
の耐久性を向上することができる。
【0007】特許請求の範囲の請求項3に記載されたコ
ネクタは、請求項2に記載のコネクタにおける密封材
が、加熱によって溶融しかつ冷却によって前記ホースの
端面を密封可能な材料で形成されている。このように構
成されたコネクタによると、加熱によって溶融しかつ冷
却によってホースの端面を密封可能な材料で形成された
密封材により、ホースの端面を強固に密封することがで
きる。
【0008】特許請求の範囲の請求項4に記載されたコ
ネクタは、請求項3に記載のコネクタにおける密封材
が、ホースが有するゴム層と同じ材料で形成されてい
る。このように構成されたコネクタによると、密封材が
ホースのゴム層に対し分子間同志の接合によって強固に
一体化されるため、ホースの端面を適確に密封すること
ができる。
【0009】特許請求の範囲の請求項5に記載されたホ
ースは、2層以上の構成層を有しかつ端面が密封材によ
り密封されている。このように構成されたホースによる
と、ホース内を流れる流体がそのホースの端面に接触す
ることがなくなる。したがって、ホースの構成層の層間
への流体の浸透を防止し、ホースの耐久性を向上するこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]本発明の実施の
形態1を説明する。図1はホースが接続されるコネクタ
を備える管継手を示す分解斜視図、図2はホースの接続
状態を示す側断面図である。図1および図2に示すよう
に、ホース10が接続されるコネクタ20を備える管継
手は、コネクタ20の他、プラグ60およびホースクラ
ンプ70を備えている。以下、説明の都合上、ホース1
0、プラグ60、コネクタ20、ホースクランプ70の
順に説明する。なお、管継手における前後上下左右の各
方向については、各図に矢印で示す通りに定める。
【0011】まず、ホース10から説明する。図1およ
び図2に示されるホース10は、例えば、自動車におけ
るラジエータホース、ヒータホースである。ホース10
は、例えばエチレンプロピレンゴム(EPDM)、シリ
コンゴム等のゴム層からなる内層11および外層12、
その両層11,12の間に介在されたナイロン繊維、レ
ーヨン繊維等の補強層いわゆるブレード層13の計3層
の構成層を有している。なお、ブレード層13は、ナイ
ロン繊維、レーヨン繊維等の補強糸をほぼ円筒状に編組
したものである。
【0012】次に、プラグ60を説明する。図1および
図2に示すように、プラグ60は、例えば樹脂製で、後
方に指向するほぼ円筒状のコネクタ接続口部61を有し
ている。このプラグ60の前端部には、プラグ接続用ホ
ース(図示省略)が接続される。コネクタ接続口部61
の外周面には、ほぼフランジ状をなす前後一対の嵌合フ
ランジ部62,63が相互に平行状に突出されており、
その両嵌合フランジ部62,63の相互間に係合溝64
が形成されている(図2参照)。
【0013】図2に示すように、前側の嵌合フランジ部
62は、断面ほぼ四角形状で形成されている。また、後
側の嵌合フランジ部63は、断面ほぼ三角形状に形成さ
れており、後方に向かって先細り状をなすほぼテーパ状
の案内面63aを有している。
【0014】次に、コネクタ20を説明する。図1およ
び図2に示すように、コネクタ20は、例えば樹脂製
で、ほぼ円筒状に形成されている。コネクタ20の後端
部には、前記ホース10の先端部すなわち前端部を差込
み可能なホース差込口部21が形成されている。コネク
タ20の前端部には、前記プラグ60の両嵌合フランジ
部62,63を含むコネクタ接続口部61を差込み可能
なプラグ差込口部22が形成されている。
【0015】図2に示すように、前記コネクタ20の両
差込口部21,22の間における内周面には、ほぼフラ
ンジ状の規制部20aが突出されている。規制部20a
の内径は、前記ホース10および前記プラグ60の内径
とほぼ等しい寸法に設定されている。なお、規制部20
aの後端面には、ホース10の先端面が当接可能になっ
ている。
【0016】図2に示すように、前記ホース差込口部2
1の開口端部すなわち後端部の内周面には、ほぼフラン
ジ状のホース移動防止部21aが突出されている。ホー
ス移動防止部21aの内径は、ホース10を内径が所定
量小さくなる程度に弾性変形させながらホース差込口部
21に差込み可能とする寸法に設定されている。
【0017】図2に示すように、前記プラグ差込口部2
2における後端部内には、前記規制部20aに連続する
段付部23が形成されている。そして、プラグ差込口部
22内には、Oリング30が前記段付部23に隣合う状
態に配置されている。さらに、プラグ差込口部22内に
は、ストッパリング31が圧入によって固定されてい
る。これにより、Oリング30が抜け止めされている。
【0018】なお、前記段付部23および前記ストッパ
リング31は、前記プラグ60のコネクタ接続口部61
の先端部を嵌合可能に形成されている。また、前記Oリ
ング30は、前記プラグ60のコネクタ接続口部61の
先端部を弾性変形を利用して嵌合可能に形成されてい
る。また、前記ストッパリング31の前端部には、前記
プラグ60の案内面63aに対応するほぼテーパ状の斜
面31aが形成されている。
【0019】図2に示すように、前記プラグ差込口部2
2の外周面には、ほぼフランジ状をなす前後一対の案内
フランジ部24,25が相互に平行状に突出されてお
り、その両案内フランジ部24,25の相互間に案内溝
29が形成されている。
【0020】図2のIII−III線断面図を図3に示
すように、前記後側の案内フランジ部25には、左右の
切欠き部26,27が形成されている。左側の切欠き部
26は、リテーナ40(後述する)の左側のフック部4
4を嵌合し、かつ、そのリテーナ40のロック(図3
中、実線40参照)、アンロック(図3中、二点鎖線4
0参照)に伴う左側のフック部44の移動を許容する角
度範囲をもって形成されている。右側の切欠き部27
は、リテーナ40(後述する)の右側のフック部46を
嵌合し、かつ、そのフック部46を前記プラグ差込口部
22の周方向に関し位置決め可能に形成されている。な
お、図1に示すように、前記プラグ差込口部22の外周
面には、後側の案内フランジ部25における右側の切欠
き部27の下側の開口部に連続しかつリテーナ40(後
述する)の右側のフック部46を受止可能な受止凸部2
5aが形成されている。
【0021】図3に示すように、前記プラグ差込口部2
2には、前記案内溝29に対応し、かつ、周方向にほぼ
スリット状に延びる左右一対の開口溝部28a,28b
が左右対称状に形成されている。
【0022】前記コネクタ20には、リテーナ40が装
着されている(図1参照)。図1に二点鎖線40で示す
ように、リテーナ40は、金属製のばね線材をほぼ逆U
字状に折曲することにより形成されている。リテーナ4
0は、その中央部の操作部41と、その操作部41の両
端部からほぼ平行に延びる左右の係止脚部43,45と
を有している。各係止脚部43,45の自由端部すなわ
ち下端部には、後方へ折曲された左右のフック部44,
46が形成されている。
【0023】なお、前記操作部41の左半部は、前記左
側の係止脚部43に対しほぼ直角をなしている。その操
作部41の左半部と左側の係止脚部43となす隅角部を
折曲角部42という。また、操作部41の右半部は、そ
の操作部41の左半部および右側の係止脚部45に対し
鈍角状をなしており、右下がりの傾斜状に折曲されてい
る。これにより、リテーナ40のロック状態(図3中、
実線40参照)においては、リテーナ40の折曲角部4
2のみがコネクタ20の両案内フランジ部24,25
(図2参照)より外方へ突出され、それ以外の部分は両
案内フランジ部24,25の間の案内溝29内に収容さ
れる。
【0024】前記リテーナ40は、その弾性変形を利用
して、前記コネクタ20に装着されている(図1中、実
線40参照)。すなわち、図3に実線40で示すよう
に、リテーナ40が前記コネクタ20の案内溝29内に
装着されており、各係止脚部43,45がコネクタ20
の各開口溝部28a,28bに嵌合されている。これと
ともに、各フック部44,46がコネクタ20の後側の
案内フランジ部24の各切欠き部26,27内に配置さ
れている。この状態では、リテーナ40の弾性によっ
て、その各係止脚部43,45がコネクタ20のプラグ
差込口部22内に突出した状態(ロック状態ともいう)
に保持される。また、リテーナ40の操作部41の折曲
角部42は、コネクタ20の両案内フランジ部24,2
5から外方に突出され、つまみ操作しやすくなっている
(図1参照)。
【0025】しかして、図2に示すように、前記コネク
タ20のホース差込口部21内には、ほぼリング板状の
密封材50(図1参照)が前記規制部20aに隣接する
状態で嵌装されている。密封材50は、前記ホース10
のゴム層すなわち内層11および外層12と同じ材料で
形成されている。なお、ホース10のゴム層11,12
は、前に述べたように、例えばエチレンプロピレンゴム
(EPDM)、シリコンゴム等のゴム層によって形成さ
れており、加熱によって溶融しかつ冷却によって硬化す
る特性を有している。また、密封材50は、ホース10
の内径とほぼ等しい内径で、かつ、ホース10の外径と
ほぼ等しい外径で形成されている。
【0026】次に、ホースクランプ70を説明する。図
1に示すように、ホースクランプ70は、ほぼ帯状の板
ばね材をほぼ円環状に曲げることによって形成されてい
る。ホースクランプ70の一端部71には、その端面に
開口するほぼU字状の溝部71aが所定の深さをもって
形成されている。ホースクランプ70の他端部72は、
突片状に形成されており、前記溝部71a内に挿入され
ている。
【0027】続いて、前記コネクタ20に前記ホース1
0を接続する手順を説明する。まず、ホース10(図1
参照)の先端部を、コネクタ20のホース差込口部21
内に差込む(図2参照)。このとき、ホース10は、ホ
ース差込口部21のホース移動防止部21a(図2参
照)によって、一時的に内径が所定量小さくなる程度に
弾性変形させながらホース差込口部21内に差込まれて
いく。そして、ホース10は、その先端面がコネクタ2
0の規制部20aに対し密封材50を介して間接的に当
接するまで差込まれる。これにより、ホース10の挿入
量が所定量に規制される。なお、ホース10は、ホース
移動防止部21aを通過した後に弾性復元し、その弾性
復元力によってホース差込口部21の内周面に密着す
る。
【0028】そして、ホースクランプ70を、前方(図
2において左方から)からコネクタ20のプラグ差込口
部22および規制部20a内を通して、ホース差込口部
21内におけるホース10内に配置する(図2参照)。
このとき、ホースクランプ70は、工具(図示省略)を
使用することによって、クランプ径すなわち外径を小さ
くした状態に保持され、ホース10内まで持ち込まれた
後に、前記工具による保持が解放される。すると、ホー
スクランプ70は、外径を大きくする方向への弾性復元
力によって、ホース10をコネクタ20のホース差込口
部21に締付ける。また、ホースクランプ70がコネク
タ20のホース差込口部21内の規制部20aとホース
移動防止部21aとの間に配置されることで、コネクタ
20のホース移動防止部21aによりホース10をより
確実に抜け止めした状態に締付けることができる。
【0029】次に、コネクタ20における密封材50の
周辺部を所定温度で所定時間加熱する。これにより、密
封材50とそれに面するホース10の先端部のゴム層す
なわち内層11および外層12が溶融されることによ
り、密封材50とホース10の内層11および外層12
とが分子間同志の結合によって接合される。その後、冷
却させることによって、前記溶融されていたホース10
の内層11および外層12と密封材50とが硬化するこ
とにより、密封材50でホース10の端面(先端面)が
密封される。
【0030】次に、上記ホース10を接続したコネクタ
20にプラグ60を接続する場合を説明する(図2参
照)。コネクタ20のプラグ差込口部22内にプラグ6
0のコネクタ接続口部61を差込む。すると、プラグ6
0の後側の嵌合フランジ部63の案内面63aによって
リテーナ40の両係止脚部43,45が押し開かれた
後、その後側の嵌合フランジ部63を各係止脚部43,
45が相対的に乗り越える。これにより、リテーナ40
が弾性復元して各係止脚部43,45がプラグ60の係
合溝64に係合する(図3参照)。これとともに、プラ
グ60のコネクタ接続口部61がコネクタ20のプラグ
差込口部22のストッパリング31、Oリング30、段
付部23内に差込まれる。また、プラグ60のコネクタ
接続口部61内に配置されたOリング30が、プラグ6
0のコネクタ接続口部61の外周面に弾性的に当接する
ことにより、コネクタ20とプラグ60との間の気密が
保持される。
【0031】上記のようにして、コネクタ20とプラグ
60とがワンタッチで接続される。なお、コネクタ20
に対するプラグ60の接続を解除したい場合には、リテ
ーナ40の操作部41の折曲角部42を図3に二点鎖線
42で示すように右上方へ向けて引上げ操作する。これ
にともない、コネクタ20の後側の案内フランジ部25
における右側の切欠き部27に嵌合されたリテーナ40
の右側のフック部46を支点として、リテーナ40の左
側のフック部44がプラグ差込口部22の案内溝29の
溝底面を摺動していく。これにより、左右の係止脚部4
3,45が相互に広がる方向にリテーナ40が弾性変形
されてアンロック状態となる(図3中、二点鎖線40参
照)。
【0032】すると、プラグ60の係合溝64に対する
リテーナ40の両係止脚部43,45の係合が解除され
るため、コネクタ20に対してプラグ60を抜き外すこ
とができる。なお、この状態の前記リテーナ40の操作
部41の折曲角部42(図3中、二点鎖線42参照)
を、図3に実線42で示すように押し戻し操作すること
により、リテーナ40をロック状態に戻すことができる
(図3中、実線40参照)。
【0033】上記したホース10の接続方法によると、
コネクタ20のホース差込口部21内に差込まれた3層
の構成層11,12,13を有するホース10の先端面
が密封材50により密封される(図2参照)。これによ
り、ホース10内を流れる流体(例えば、エンジン冷却
水)がそのホース10の端面に接触することがなくな
る。したがって、ホース10の内層11と外層12との
間すなわちブレード層13への流体の浸透を防止し、ホ
ース10の耐久性を向上することができる。
【0034】また、上記したコネクタ20によると、3
層の構成層11,12,13を有するホース10を差入
れた状態でかつホース10の端面を密封材50で密封し
た状態で接続することができる(図2参照)。したがっ
て、ホース10の内層11と外層12との間すなわちブ
レード層13への流体の浸透を防止し、ホース10の耐
久性を向上することができる。
【0035】また、加熱によって溶融しかつ冷却によっ
てホース10の端面を密封可能な材料で形成された密封
材50(図2参照)により、ホース10の端面を強固に
密封することができる。
【0036】また、ホース10が有するゴム層すなわち
内層11と外層12と同じ材料で密封材50(図2参
照)が形成されている。これにより、密封材50がホー
ス10のゴム層11,12に対し分子間同志の接合によ
って強固に一体化されるため、ホース10の端面を適確
に密封することができる。
【0037】[実施の形態2]本発明の実施の形態2を
説明する。実施の形態2は、実施の形態1の一部すなわ
ち密封材50を変更したものであるからその変更部分に
ついて詳述し、重複する説明は省略する。図4に示すよ
うに、本実施の形態における密封材(符号、52を付
す)は、加熱溶融しかつ冷却によってホース10の端面
を密封可能な例えばゴム系のシール材又は接着剤等の材
料によって形成されている。
【0038】本実施の形態によれば、ホース10を接続
しかつホースクランプ70で締付けたコネクタ20の密
封材52の周辺部を所定温度で所定時間加熱することに
より、密封材52が溶融されることにより、密封材52
がホース10の端面(先端面)全面に接着される。その
後、冷却させることによって、前記溶融されていた密封
材52が硬化硬化することにより、密封材52でホース
10の端面が密封される。
【0039】本実施の形態によっても、実施の形態1と
ほぼ同様の作用・効果が得られる。また、実施の形態1
と異なり、ホース10のゴム層すなわち内層11と外層
12を溶融させる必要がないため、密封材52の加熱に
ともなう温度管理が容易になる。
【0040】[実施の形態3]本発明の実施の形態3を
説明する。実施の形態3は、実施の形態1の一部すなわ
ちホース10に変更を加えたものであるからその変更部
分について詳述し、重複する説明は省略する。図5に斜
視図で示すように、ホース10の端面は、その端面に塗
布されたゴム系のシール材又は接着剤等の密封材(符
号、53を付す)によって密封されている。このホース
10は、実施の形態1におけるコネクタ20(図2参
照)に対して、前記と同様の手順で接続することができ
る。この場合、コネクタ20には、実施の形態1におけ
る密封材50(図2参照)が装着されない。
【0041】本実施の形態のホース10によると、ホー
ス10内を流れる流体がそのホース10の端面に接触す
ることがなくなる。したがって、ホース10の内層11
と外層12との層間への流体の浸透を防止し、ホース1
0の耐久性を向上することができる。また、実施の形態
1と異なり、ホース10を接続した状態でコネクタ20
(図2参照)を加熱する必要がなくなる。
【0042】[実施の形態4]本発明の実施の形態4を
説明する。実施の形態4は、実施の形態3の一部すなわ
ち密封材53に変更を加えたものであるからその変更部
分について詳述し、重複する説明は省略する。図6に側
断面図で示すように、ホース10の端面は、金属製の密
封材(符号、54を付す)により密封されている。この
密封材54は、断面ほぼU字状のリング部材からなる。
そして、密封材54は、ホース10の端部に対しその端
面を覆うように嵌合したのち、同端部に対しかしめるこ
とによって固定されている。本実施の形態のホース10
によっても、実施の形態3と同様の作用効果が得られ
る。
【0043】本発明は上記実施の形態1〜3に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る変更が可能である。例えば、ホース10は、上記実施
の形態で述べた3層の構成層11,12,13を有する
構造のものに限定されるものではなく、2層以上の構成
層を有するものであればよく、また、各構成層のそれぞ
れ材質も限定されるものではない。また、1層構造のホ
ース10の端面を密封材50,52,53,54により
密封した状態で接続しても差し支えない。また、ホース
10内を流れる流体は、エンジン冷却水に限定されるも
のではない。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のホースの接
続方法とコネクタとホースによれば、ホースの構成層の
層間への流体の浸透を防止することにより、ホースの耐
久性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかるホースが接続さ
れるコネクタを備える管継手を示す分解斜視図である。
【図2】ホースの接続状態を示す側断面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図を示す側断面図
である。
【図4】本発明の実施の形態2にかかるホースの接続状
態を示す側断面図である。
【図5】本発明の実施の形態3にかかるホースを示す斜
視図である。
【図6】本発明の実施の形態4にかかるホースを示す側
断面図である。
【図7】従来例にかかるホースの接続状態を示す側断面
図である。
【図8】ホースを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ホース 11 内層(構成層、ゴム層) 12 外層(構成層、ゴム層) 13 ブレード層(構成層) 20 コネクタ 21 ホース差込口部 22 プラグ差込口部 40 リテーナ 50 密封材 52 密封材 53 密封材 54 密封材 60 プラグ 70 ホースクランプ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2層以上の構成層を有するホースをコネ
    クタ内に差込みかつそのホースの端面を密封材により密
    封した状態で接続することを特徴とするホースの接続方
    法。
  2. 【請求項2】 2層以上の構成層を有するホースを差入
    れた状態で接続可能でかつ前記ホースの端面を密封可能
    な密封材を備えていることを特徴とするコネクタ。
  3. 【請求項3】 密封材が、加熱によって溶融しかつ冷却
    によって前記ホースの端面を密封可能な材料で形成され
    ていることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 密封材が、ホースが有するゴム層と同じ
    材料で形成されていることを特徴とする請求項3に記載
    のコネクタ。
  5. 【請求項5】 2層以上の構成層を有しかつ端面が密封
    材により密封されていることを特徴とするホース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007198494A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Toyox Co Ltd 補強ホースの端面構造及びその端面処理方法並びにホース端面処理キット

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