JP2022022941A - クランプ及びサドルの固定方法 - Google Patents

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賢司 水川
Kenji Mizukawa
浩行 栗尾
Hiroyuki Kurio
弘瑛 佐藤
Hiroteru Sato
紘平 森高
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Abstract

【課題】管にサドル継手を被せ、クランプを取付ける時、クランプを外れ難くでき、加えて、サドル継手や管の寸法、クランプの寸法のバラツキを吸収できるクランプを提供する。【解決手段】間隔をあけて配置された2つの弾性バンド24と、2つの弾性バンド24の第1の端同士を接続する第1のクランプ片22と、を備える本体部材と、2つの弾性バンド24それぞれの第2の端に形成された穴に配置されるシャフト部29を備える回転部材と、を備え、2つの弾性バンド24の第2の端同士は解放されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ポリエチレン管とサドル継手の融着接合の際に用いられるクランプ及びサドルの固定方法に関するものである。
一般に、水道水やガスを流通させるポリエチレン管(以下、管、あるいは本管という)に枝管を接続する際には、例えば本管に融着されるサドル本体と枝管の接続部となる分岐管部とを備えたサドル継手やサドル付分水栓等を介して行われている。
例えば、サドル継手は、通常EF(エレクロトフュージョン)継手として構成されており、サドル本体の内部に配した電熱線に通電してこれを発熱させることにより、サドル継手と本管の界面を溶融して両者を接合するように構成されている。
従来、サドル継手を本管に接合するには、まず、サドル継手を本管に当接させるとともに、これを専用のサドル継手固定用のクランプにより定位置に固定する。この状態において電熱線に通電してサドル継手と本管とを接合する。そして溶融部が固化するのを待ってサドル継手および本管からクランプを取り外して作業を完了する。かかるクランプとしては、例えば特許文献1、特許文献2に示すものが提案されている。
特許文献1のクランプは、第1の抑え棒および第2の抑え棒がチェーンで連結されている。第1の抑え棒および第2の抑え棒で、サドルの第1のサドル鍔および第2のサドル鍔を抑え、支持棒に連結されたネジ棒を回転する。ネジ棒を回転することにより、第1の抑え棒を移動させてサドル継手を本管に密着させる。
また、特許文献2のクランプは、第1の係止部と第2の係止部(すなわち、レバー状の係止部)とが鋼材等で連結されている。第1の係止部を第1のサドル鍔に引っ掛け、第2の係止部を第2のサドル鍔に配置する。第2の係止部をカムの原理で回転させることにより、鋼材に張力を加えてサドル継手を本管に密着させる。
特開2010-60039号公報 特開2017-133662号公報
しかし、特許文献1のクランプは、第1の抑え棒および第2の抑え棒がチェーンで連結されている。しかし、チェーンは、第2のサドル鍔を第2の抑え棒で引っ掛け、反対側の第1のサドル鍔に第1の抑え棒を引っ掛ける時、本管から離れた状態に保たれる。このため、第2のサドル鍔に引っ掛けた第2の抑え棒が外れやすく、施工性が悪いという課題があった。
また、特許文献2のクランプは、レバー状の第2の係止部に連結され、第2の係止部をカムの原理で回転させることにより張力が付与される。ここで、第2の係止部の回転による変位量は一定量である。このため、サドル継手や本管の寸法、クランプの寸法のバラツキにより、鋼材に一定の張力を作用させることが難く、クランプ力がばらつくという課題があった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、管にサドル継手を被せ、クランプを取付ける時、クランプを外れ難くでき、加えて、サドル継手や管の寸法、クランプの寸法のバラツキを吸収できるクランプを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係るクランプは、間隔をあけて配置された2つのバンド部と、前記2つのバンド部の第1の端同士を接続する第1のクランプ片と、を備える本体部材と、前記2つのバンド部それぞれの第2の端に形成された穴に配置されるシャフト部を備える回転部材と、を備え、前記2つのバンド部の第2の端同士は解放されている。
この発明によれば、本体部材が、間隔をあけて配置された2つのバンド部と、2つのバンド部の第1の端同士を接続する第1のクランプ片とを備えている。また、回転部材が、2つのバンド部の穴に配置されるシャフト部を備えている。このような形状とすることで、管にサドル継手を被せ、サドル継手にクランプを取付ける時、第1のクランプ片をサドル継手に引っ掛けることができる。
そして、回転部材を回転させることで、クランプをサドル継手に固定させることができる。すなわち、回転部材を回転させることでバンド部に張力を発生させ、弾性力によって管を締め付ける。すなわち、バンド部が弾性変形するため、サドル継手及び管の寸法バラツキや長期使用による管のクリープ膨張が多少生じたとしても、そのバラツキの程度が、バンド部と回転部材の弾性変形及び2つのバンド部の軸方向の広がりによって吸収可能な程度であれば、バンド部によって管を締め付けることができる。
よって、管にサドル継手を被せ、クランプを取付ける時、クランプを外れ難くでき、加えて、サドル継手や管の寸法バラツキを吸収できるクランプを提供することができる。
また、バンド部の第2の端同士は解放されている。言い換えると、バンド部の第2の端同士は接続されていない。したがって、シャフト部を穴に配置するときに、シャフト部を、穴同士の間隔を広げることで配置させることができる。ここで、第2の端同士が解放されていない場合、すなわち、第2の端同士が、バンド部と一体的に成形された他の部材によって接続されている場合には、穴同士の間隔が広がるようにバンド部を変形させようとしても、前記部材によってバンド部の変形が規制される。
すなわち、第2の端同士が解放されていることで、穴同士の間隔を広げることができない場合(2つのバンド部の第2の端同士が鍔によって固定されている場合等)と比較して、作業を容易に実施することができる。
また、従来の技術のようにチェーンを用いてネジにより固定する場合と比較してより単純な構造とすることで、部品の点数を少なく、かつ部材の組み立てを容易にすることができる。
また、前記回転部材は回り止めを備えていてもよい。
この発明によれば、回転部材は回り止めを備えている。よって、サドルと管とを固定する際に回転部材が必要以上に回転することを防止することができる。よって、回転部材を適切な角度に設定することができる。
さらに、回転部材自身に回り止めを有することで、回り止めのための別部品を備える必要がなくなる。このため、別途回り止め構造を設ける場合と比較して部品の構成が少なくなることでさらに単純な構造とでき、かつ安価なクランプを提供することが出来る。
また、前記回り止めは、前記回転部材から突出し、前記回転部材と前記回り止めとの間には、誤組付け防止部が設けられていてもよい。
ここで、回転部材を用いてクランプをサドル継手に取り付ける際、回転部材と回り止めとの間に誤ってサドル端部が入りこみ、回り止めの下面とサドル端部の上面が接した状態となり、取付不良となることがある。
そこで、この発明によれば、回り止めには誤組付け防止部が設けられている。これにより、回転部材と回り止めとの間にサドル端部が入りこむこと等を規制することが可能になり、誤組付けが発生することを防ぐことができる。
また、前記クランプは熱可塑性樹脂からなっていてもよい。
この発明によれば、クランプが熱可塑性樹脂からなることから、外部からの入力に対してある程度柔軟に変形することができる。すなわち、クランプが、例えば変形しない部材(金属等)からなる場合と比較して、クランプを締め付けて固定した際に相手部品の寸法バラツキを吸収することができる。
更に、熱可塑性樹脂によりクランプを一体成型できる。この場合、クランプの部材構成を少なくして安価にできる。クランプを安価にすることにより、施工業者は複数のクランプを保有できる。
よって、円筒状の管に複数のサドルを連続させて融着でき、施工スピードを速くできる。また、クランプを安価にすることにより、管にサドルを融着した後、クランプをサドルに取り付けた状態にできる。これにより、クランプをサドルから取り外す手間がなくなり、施工スピードを速くできる。
また、前記バンド部は、突起を有していてもよい。
この発明によれば、バンド部が突起を有する。これによって、突起を管に接触させることで、突起を有していない場合と比較して、バンド部と管とが接触する表面積が小さくなる。よって、同じ締め付け力で固定した際のバンド部と管との摩擦力をより大きくすることができる。すなわち、突起を有していない場合と比較して、クランプを固定した際にバンド部と管とが滑ることを防ぎ、クランプを外れにくくすることができる。
また、前記クランプ片にローレット加工がなされていてもよい。
この発明によれば、クランプ片にローレット加工がなされている。これによって、クランプ片表面の摩擦力を上げることができる。よって、ローレット加工がされていない場合と比較して、クランプを固定した際にクランプ片とサドルとが滑ることを防ぎ、クランプを外れにくくすることができる。
また、前記穴には、前記バンド部を前記穴から、前記穴の軸に直交する方向に貫通する切り欠きが設けられていてもよい。
この発明によれば、バンド部を穴から、穴の軸に直交する方向に貫通する切り欠きが設けられている。このような形状とすることで、穴に備えられた切り欠きが、クランプの固定時等に広がる。これにより、サドルや管寸法等の寸法バラツキに加え、管の長期使用によるクリープ膨張によって変形した場合等の変形吸収量をより大きくすることができる。
また、前記バンド部の一部に波型形状を有していてもよい。
この発明によれば、バンド部に備えられた波型形状が、クランプの固定時等に変形する。これにより、サドルや管寸法等の寸法バラツキに加え、管の長期使用によるクリープ膨張によって変形した場合等の変形吸収量をより大きくすることができる。
また、サドルの固定方法は、前記サドルに前記第1のクランプ片を引っ掛ける第1工程と、前記第1工程の後、前記シャフト部を前記穴に配置し、前記サドルと前記クランプとの間に前記管を挟む第2工程と、前記第2工程の後、前記回転部材を回転させて前記回転部材を前記サドルに押し付け、前記バンドによって前記管を締め付ける第3工程と、を備え、前記第2工程で、前記シャフト部を前記穴に配置するときに、前記穴同士の間隔を広げることで前記穴に配置する。
この発明によれば、サドルに第1のクランプ片を引っ掛け、シャフト部を穴に配置し、サドルとクランプとの間に管を挟み、回転部材をサドルに押し付けることで、サドルが固定される。すなわち、回転部材を回転させることによってクランプを固定することができるため、固定する際の作業が容易となる。
また、シャフト部を本体部材の穴に配置するときは、穴同士の間隔を広げることで配置することができる。このことから、穴同士の間隔を広げることができない場合(2つのバンド部の第2の端同士が鍔によって固定されている場合等)と比較して部材の組み立てを容易かつ短時間で行うことができる。
さらに、本体部材と回転部材とは、クランプを固定する直前まで別体となっている。このことから、万が一本体部材及び回転部材のいずれかに異常が見つかった際に、そのいずれかのみを交換することで対応することができる。よって、あらかじめ本体部材と回転部材とが一体となっている場合と比較して、クランプ全体を交換する必要がないため、部材に異常が見つかったときの対応を容易にすることができ、かつ、より安価に対応することができる。
本発明によれば、管にサドル継手を被せ、クランプを取付ける時、クランプを外れ難くでき、加えて、サドル継手や管の寸法、クランプの寸法のバラツキを吸収できるクランプを提供することができる。
本発明に係る第1実施形態のサドル継手を本管に取り付けた正面図である。 図1のサドル継手を矢印II方向から見た側面図である。 図1のサドル継手を矢印III方向から見た側面図である。 図1のサドルを示す正面図である。 図3のサドルの一部を破断した側面図である。 図1のクランプを示す正面図である。 図6のクランプを矢印VII方向から見た側面図である。 図6のクランプを矢印IIX方向から見た平面図である。 第1実施形態の回転部材をクランプに挿入する工程を説明する側面図である。 第1実施形態の回転部材をクランプに挿入した後の状態を説明する側面図である。 図8のクランプをX-X線で破断した断面図である。 第1実施形態の回転部材および一対のシャフト部を示す斜視図である。 第1実施形態の回転部材および一対のシャフト部を示す側面図である。 第1実施形態の回転部材および一対のシャフト部を示す正面図である。 第1実施形態のサドルにクランプを仮固定する工程を説明する正面図である。 第1実施形態の操作片を操作してサドルにクランプを固定する工程を説明する正面図である。 第1実施形態のサドルにクランプを固定した後の状態を説明する正面図である。 クランプの穴に切り欠きを設けた場合の正面図である。 図18のクランプの切り欠きが広がった状態を示す正面図である。 クランプのバンド部に波型形状を設けた場合の正面図である。 本発明に係る第2実施形態のサドル付分水栓を本管に取り付けた側面図である。 図21のサドルおよび分水栓を接続した側面図である。 図22のサドルおよび分水栓をXVI-XVI線で破断した断面図である。 クランプがサドルに誤組付けされた状態を示す正面図である。 回転部材に誤組付け防止の三角リブを設けた変形例を示す側面図である。 回転部材に誤組付け防止の三角リブを設けた変形例を示す正面図である。 三角リブにより誤組付けを防いでいる状態を示す正面図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係るクランプについて説明する。
(第1実施形態)
図1から図3に示すように、サドル継手1は、例えば、水道水やガスを流通させる本管(管)10に枝管(分岐管)12を接続する継手である。サドル継手1は、通常、EF継手(エレクロトフュージョン継手、電気融着継手)として構成されている。サドル継手1は、サドル2が本管10に密着され、サドル2の内部に設けられた電熱線4(図5参照)を発熱させることにより、サドル2と本管10とが融着されるように構成されている。サドル2と本管10とが融着されることにより、サドル2の分岐管部18に枝管12を接続して、本管10に枝管12が接続される。
サドル継手1は、本管10の第1側に融着されるサドル2と、本管10の第2側に配置されるクランプ(サドルクランプ、サドルジグ)3と、を備えている。サドル2およびクランプ3には、本管10が挟持される。この状態において、本管10がサドル2に密着される。
以下、本管10の軸方向を「軸方向」、本管10の径方向を「径方向」、本管10の周方向を「周方向」として説明することもある。また、本管10の軸に直交する方向の一方側を「第1側」、他方側を第1側の反対側である「第2側」として説明する。
図1、図4、図5に示すように、サドル2は、サドル本体15と、第1のサドル鍔16と、第2のサドル鍔17と、分岐管部18と、を有する。
サドル本体15は、本管10に沿って半径Rの湾曲に形成され、本管10のうち第1側の外周面10aに融着される。サドル本体15の中央には、本管10と枝管12とを連通させるための円形の孔(不図示)が形成されている。サドル本体15には、円形の孔の外周縁に沿って分岐管部18が形成されている。分岐管部18は、円形の孔の外周縁から本管10の径方向外側(第1側)に向けて突出されている。
サドル本体15には、軸方向において分岐管部18の両側に、端子5,5が設けられている。端子5,5は、サドル本体15に埋設された電熱線4と接続されている。
また、サドル本体15は、本管10に融着可能に、本管10と略同じ曲率で半径Rの円弧状に形成されている。サドル本体15は、内面の略全体が、本管10のうち第1側の外周面10aに密着して当接可能に形成されている。サドル本体15のうち、本管10の軸方向に沿った各側縁には、第1のサドル鍔16および第2のサドル鍔17が形成されている。第1のサドル鍔16および第2のサドル鍔17は、サドル本体15がなす円弧状の両側端から径方向外側に突出されている。
サドル本体15、第1のサドル鍔16、および第2のサドル鍔17は、軸方向の長さ(すなわち、軸長さ)L1に形成されている。すなわち、サドル2は、軸方向の長さ(すなわち、軸長さという)L1に形成されている。
図1から図3に示すように、サドル2は、円筒状の本管10に対して、本管10のうち第1側の外周面10aに配置されている。この状態において、サドル2は、本管10にクランプ3で固定されている。
クランプ3は、本体部材3aと、回転部材28と、を備えている。本体部材3aは、第1のクランプ片(クランプ片)22と、一対の弾性バンド(バンド部)24と、一対の位置決め突起25と、穴35(図6も参照)と、を備えている。
図6に示すように、本体部材3aは、間隔をあけて配置された一対の弾性バンド24、弾性バンド24の第1の端同士を接続する第1のクランプ片22、弾性バンド24と、を備える。
本体部材3aは、熱可塑性樹脂材により射出成型で一体成型されている。熱可塑性樹脂材として、硬質塩化ビニル、耐衝撃材入り硬質塩化ビニル、ABS樹脂、POM(ポリアセタール)樹脂、ナイロン、ガラス入りPP(ポリプロピレン)樹脂等が挙げられる。
クランプ3(回転部材28を除く)を熱可塑性樹脂製の一体成形部材とすることにより、クランプ3の部材構成を少なくしてクランプ3を安価にできる。
また、弾性バンド24の第2の端同士は解放されている。言い換えると、弾性バンド24の第2の端同士は、弾性バンド24と一体的に成形された他の部材によっては接続されていない。この部位は、回転部材28(すなわち、弾性バンド24(本体部材3a)とは別部材)で接続されている。
図2に示すように、第1のクランプ片22は、断面矩形状(図1参照)に形成され、軸方向に延びている。第1のクランプ片22は、第1のサドル鍔16に第1側から対向するように引っ掛けられている。第1のクランプ片22は、軸方向の長さ(すなわち、軸長さ)L2が第1のサドル鍔16の軸長さL1より大きく形成されている。よって、第1のクランプ片22は、軸方向において、第1のサドル鍔16の両端から両側に突出されている。また、第1のクランプ片22のうち、第1のサドル鍔16に接触する面22aには、ズレ防止のためのローレット加工がなされている。
図6、図7に示すように、弾性バンド24の第2の端には接続部33が一体に形成されている。接続部33は、穴35を有する。穴35は、接続部33の略中央において軸方向に貫通されている。
図1、図6、図7に示すように、第1のクランプ片22の両端には一対の弾性バンド24が連結されている。一対の弾性バンド24のうち一方の弾性バンド24は、第1のクランプ片22の軸方向の一端部と、一対の弾性バンド24のうち他方の弾性バンド24は、第1のクランプ片22の軸方向の他端部と一体に連結されている。
弾性バンド24は、本管10に対して、第1側(すなわち、サドル2)の反対側である第2側に配置されている。
弾性バンド24は、熱可塑性樹脂材で弾性変形可能に形成されている。弾性バンド24は、湾曲バンド部24aと、第1の傾斜バンド部24bと、第2の傾斜バンド部24cと、を有する。湾曲バンド部24aは、本管10のうち第2側の外周面10bに沿って湾曲状に形成されている。
第1の傾斜バンド部24bは、湾曲バンド部24aの一端部から第1のクランプ片22まで傾斜状に延びている。第1の傾斜バンド部24bは、第1のクランプ片22のうち、第1のサドル鍔16に接触する面22aにおいて、軸方向の両端部に連結されている。
第2の傾斜バンド部24cは、湾曲バンド部24aの他端部から接続部33まで傾斜状に延びている。
弾性バンド24、特に湾曲バンド部24aは、チェーンのような連結部を備えない一体成型品であることが好ましい。
このように、第1のクランプ片22および弾性バンド24が熱可塑性樹脂材で一体に成形されている。また、第1のクランプ片22の反対側には回転部材28が備えられている。
よって、第2のサドル鍔17に回転部材28(後述する)を第1側から引っ掛けることにより、弾性バンド24を本管10の外周面10bに接触させた状態でクランプ3をサドル2に仮固定できる。これにより、クランプ3をサドル2に取り付ける施工時にクランプ3を外れ難くできる。
また、例えば、第1のクランプ片22を第1のサドル鍔16に引っ掛けた状態において、第2のサドル鍔17に回転部材28を引っ掛けることにより、クランプ3をサドル2に容易に仮固定できる。
また、弾性バンド24は、クランプ3がサドル2に仮固定された状態において、サドル本体15に配置された本管10のうち第2側の外周面10bに嵌るように形成されている。換言すれば、弾性バンド24は、湾曲バンド部24aが外周面10bに接触され、弾性嵌合されるように形成されている。これにより、サドル本体15と弾性バンド24との間に本管10を挟むことができる。
図8、図11に示すように、弾性バンド24には、第1の突起(突起)41と、第2の突起(突起)42とが一体に形成されている。第1の突起41は、弾性バンド24の内周面のうち軸方向の中央において、周方向へ向けて内周面に沿って湾曲状に形成されている。第1の突起41は、例えば、弾性バンド24から本管10の外周面10bへ向けて徐々に断面幅(軸方向の大きさ)が減少するように断面三角形に形成されている。
第2の突起42は、弾性バンド24の内周面のうち周方向の中央において、軸方向へ向けて内周面に沿って直線状に形成されている。第2の突起42は、例えば第1の突起41と同様に、弾性バンド24から本管10の外周面10bへ向けて徐々に断面幅(周方向の大きさ)が減少するように断面三角形に形成されている。
これらの第1の突起41および第2の突起42は、互いの中央において交差している。
第1実施形態では、弾性バンド24に第1の突起41と第2の突起42との両方の突起を形成する例について説明するが、これに限らない、例えば、弾性バンド24に第1の突起41、第2の突起42の一方のみを形成してもよい。
また、第1実施形態では、弾性バンド24に第1の突起41、第2の突起42をそれぞれ1つ形成した例について説明するが、これに限らない、例えば、弾性バンド24に第1の突起41、第2の突起42を複数設けてもよい。
また、図20に示すように、弾性バンド24の一部には、波型形状37を設けていてもよい。波型形状37は、例えば、弾性バンド24の第2の傾斜バンド部24cに設けられている。波型形状37は、弾性バンド24の湾曲バンド部24aにおける接続部33側の位置に設けられている。波型形状37は、本管10から径方向外側に一旦離れ、また本管10に沿うように戻る形状となっている。言い換えると、波型形状37は、径方向外側に凸をなすように波打っている。また、前述の通り波型形状37は第2の傾斜バンド部24cの中に設けられている。すなわち、波型形状37は、第2の傾斜バンド部24cの範囲に収まる程度の大きさを有している。このような形状とすることで、波型形状37を有していない場合と比較して、弾性バンド24の長さに余裕を持たせることができる。すなわち、弾性変形代をより大きく持たせることができる。よって、サドル2や本管10等の寸法バラツキに加え、管の長期使用によるクリープ膨張等によって変形した場合等の変形吸収量をより大きくすることができる。
図2に示すように、第1のクランプ片22には、例えば、一対の位置決め突起25が軸方向に間隔をおいて一体に形成されている。一対の位置決め突起25は、第1のクランプ片22のうち、第1のサドル鍔16に接触する面22aにおいて、第1のサドル鍔16の両側に形成されている。この位置決め突起25は、第1のサドル鍔16に接触する面22aから周方向に突出されている。
第1のサドル鍔16に一対の位置決め突起25が形成されることにより、本管10の軸方向において、クランプ3の中心をサドル2の中心に合わせる、あるいは近づける位置に簡単に配置できる。
ここで、サドル2のなかには、例えばサドル2(具体的には、サドル本体15)の内径R(図3参照)が同じでも、サドル2の軸長さL1が異なるものがある。
このような、軸長さL1の異なる多種のサドル2に対応させて、位置決め突起25の位置が異なるクランプ3を射出成形するために、多種の金型を用意することは経済的に好ましくない。そこで、例えば、クランプ3の位置決め突起25がサドル2の軸長さL1に対応しない場合には、クランプ3から位置決め突起25を除去して使用するようにした。
よって、一種類の金型で成形したクランプ3を、軸長さL1の異なる多種のサドル2に適用させることができる。これにより、軸長さL1の異なる多種のサドル2に合わせて、多種のクランプ3を射出成形する必要がなく、多種のサドル2に適用するクランプ3を一種類の金型で兼用できる。
多種のサドル2に適用できるクランプ3に一種類の金型で兼用する具体的な方法として、次の方法が考えられる。
すなわち、金型に位置決め突起25用の入れ子を備える。クランプ3に位置決め突起25が必要な場合には、金型に位置決め突起25用の入れ子を配置することにより、クランプ3に位置決め突起25を一体成形できる。一方、クランプ3から位置決め突起25を除去する場合には、金型から位置決め突起25用の入れ子を外して、クランプ3に位置決め突起25を成形しないようにできる。
また、他の方法として、クランプ3の全種に位置決め突起25を金型で一体成形してもよい。そして、施工現場において、位置決め突起25を必要としないクランプ3から位置決め突起25を取り除く。
あるいは、クランプ3を金型で成形する際に、位置決め突起25をクランプにインサート成形してもよい。一方、位置決め突起25を必要としないクランプ3の場合には、クランプ3を金型で成形する際に、位置決め突起25をインサート成形しないことにより、クランプに位置決め突起25を形成しないようにする。
なお、第1実施形態では、一対の位置決め突起25を第1のクランプ片22に形成した例について説明したが、これに限らない。その他の例として、例えば、一対の位置決め突起25を弾性バンド24に設けてもよい。一対の位置決め突起25を弾性バンド24に設ける場合には、位置決め突起25を本管10の軸方向に突出する。
図6に示すように、弾性バンド24内の接続部33には穴35が設けられている。穴35は、例えば、円形に形成されている。また、穴35は、接続部33を軸方向に貫通している。穴35の径は、クランプ3を回転部材28によってサドル2に固定する際(後述する)にシャフト部29が穴35内で回転可能に保持する程度に設定される。例えば、シャフト部29の外径が12mmであるのに対し、穴35の内径は12.2mmであることが好ましい。
また、図18に示すように、穴35には、切り欠き36を設けてもよい。切り欠き36は、例えば、弾性バンド24の接続部33に設けられた穴35から、穴の軸に直交する方向に貫通されている。また、切り欠き36は、接続部33においてサドル2の側に設定されている。
このような形状とすることで、穴35に備えられた切り欠きが、クランプ3の固定時等に弾性変形して広がる。これにより、サドル2や本管10寸法等の寸法バラツキに加え、本管10の長期使用によるクリープ膨張によって変形した場合等の変形吸収量をより大きくすることができる。
図12、図13に示すように、回転部材28は、一対のシャフト部29と、抑え部30と、ストッパー部(回り止め)31と、操作片38と、を備えている。
図12、図13、図14に示すように、抑え部30は、軸方向を長手方向として延びている。図14に示すように、ストッパー部31を操作片38に対して上方に位置させた姿勢において、抑え部30は、例えば、軸方向から見て、シャフト部29の中心線を底辺とした平行四辺形状をなしている。抑え部30の上辺に相当する面30aは、回転部材28を用いてクランプ3をサドル2に固定する際に第2のサドル鍔17と当接する部位である。以下、抑え部30のうち、面30aを「当接部30a」ということがある。また、面30aのうち、ストッパー部31が備わっている側の反対側の角30bは、回転部材28をサドル2に引っ掛ける際に最初に接する部位である。
抑え部30の平行四辺形状の寸法は、施工条件等により適宜決定される。例えば、軸方向から見た抑え部30の厚さ方向の寸法が10mm程度に対し、高さ方向の寸法は13mm程度であることが好ましい。
第1実施形態においては、抑え部30の断面形状を、一例として、平行四辺形状として説明するが、本発明はこれに限らない。その他の例として、平行四辺形状を他の形状としてもよい。
シャフト部29は、抑え部30の軸方向の両端から、抑え部30の平行四辺形状の底辺の中央部を中心として、抑え部30の長手方向(軸方向)に突出されている。シャフト部29は、例えば、軸方向から見て円形状をなしている。シャフト部29の直径は、上述の通り、穴35内で回転可能に保持される程度に設定される。例えば、穴35の内径が12.2mmであるのに対し、シャフト部29の外径は12mmであることが好ましい。
図12に示すように、操作片38は、抑え部30の軸方向の中央部から、面30aの反対方向に突出している。また、操作片38の軸方向の断面形状は、抑え部30の平行四辺形状の底辺(シャフト部29の中心線)を短辺とした長方形状であることが好ましい。すなわち、抑え部30の平行四辺形状の底辺から垂直に、抑え部30と同じ厚さで突出していることが好ましい。
また、操作片38の軸方向の幅は、施工者の手によって操作可能の広さに設定される。例えば、30mm程度の広さが好ましい。
第1実施形態においては、操作片38の断面形状を、一例として、長方形状として説明するが、本発明はこれに限らない。その他の例として、長方形状を他の形状としてもよい。
ストッパー部31は、抑え部30の軸方向の中央部に備えられている。ストッパー部31は、回転部材28を回転させてクランプ3をサドル2に固定する際、サドル本体15と接触することで回転部材28が回り過ぎることを防ぐ。
ストッパー部31は、例えば、操作片38の根元部から、クランプ3をサドル2に固定した際にサドル本体15に接する側に、操作片38の厚さ方向に突出している。
ストッパー部31の位置及び大きさは、施工条件等により適宜決定される。例えば、ストッパー部31の軸方向の幅は操作片38の軸方向の幅と等しく30mmとして、操作片38の根元部から抑え部30の平行四辺形状の底辺(シャフト部29の中心線)に対して平行に12mm程度突出していることが好ましい。
第1実施形態においては、ストッパー部31の断面形状を、一例として、長方形状として説明するが、本発明はこれに限らない。その他の例として、長方形状を他の形状としてもよい。また、ストッパー部31の突出する部位は、施工条件等に合わせて適宜変更してもよい。
また、回転部材28を用いてクランプ3をサドル継手1に取付ける(後述する)際は、
図17に示すように、抑え部30の当接部30aが第2のサドル鍔17の上面と接するのが正常である。しかしながら、図24に示すように、ストッパー部31の下面が第2のサドル鍔17に接した状態で固定されることがある(誤組付け)。この場合は、図17に示すような張力P1が付与されず、取付不良となる。
これを防ぐために、図25及び図26に示すように、ストッパー部31には、誤組付け防止部32を有していてもよい。誤組付け防止部32は、抑え部30とストッパー部31との間に設けられたリブ形状である。また、誤組付け防止部32は、抑え部30の上面(組付け時に本管10に面する部位)とストッパー部31の下面(組付け時に第2側に面する部位)とを接続する凸リブ(突起)である。
これにより、ストッパー部31の下面が第2のサドル鍔17の上面に接しようとした場合、図27に示すように誤組付け防止部32が第2のサドル鍔17に接触する。これにより、ストッパー部31の下面が第2のサドル鍔17の上面に接する誤組付けが生じることを防ぐことができる。
なお、本実施形態において、誤組付け防止部32は、図26に示す正面視において、ストッパー部31の端部と抑え部30の端部とが交差する部位を頂点の1つとして、それぞれの他方の端を頂点とした、三角形状のリブであるとする。誤組付け防止部32は、ストッパー部31と抑え部30との間に第2のサドル鍔17が入り込んだり、引っかかったりしない形状、構造であればよく、ストッパー部31と抑え部30との間を全体的に埋めるものであってもよいし、ストッパー部31から抑え部30に向けて延びる板やピンであってもよい。
回転部材28の、シャフト部29と、抑え部30と、ストッパー部31と、操作片38は、例えば、熱可塑性樹脂材で一体に成形されている。熱可塑性樹脂材として、硬質塩化ビニル、耐衝撃材入り硬質塩化ビニル、ABS樹脂、POM(ポリアセタール)樹脂、ナイロン、ガラス入りPP(ポリプロピレン)樹脂等が挙げられる。これにより、回転部材28の部品構成を少なくして安価にできる。
尚、回転部材28は、第1のクランプ片22および弾性バンド24と同じ材質でも、違う材質でも良い。
図9、図10に示すように、一対のシャフト部29は、例えば、以下の手順で一対の穴35に嵌め込まれる。
すなわち、まず、一方のシャフト部29を一方の穴35に挿入する。次に、他方の穴35を有する弾性バンド24を、回転部材28の軸方向の長さに合わせて変形させる。そして、他方のシャフト部29を他方の穴35に挿入する。
この状態において、一対のシャフト部29は、一対の穴35(図3も参照)に回転自在に支持されている。よって、回転部材28は、一対のシャフト部29を介して一対の穴35に回転自在に支持されている。この状態において、抑え部30の角30bを第2のサドル鍔17(図1参照)に第1側から引っ掛けることができる。
ここで、例えば、回転部材28は、角30bが第2のサドル鍔17に引っ掛けられた状態において、角30bを支点にして矢印A方向(一方側)に回転される。よって、回転部材28の矢印A方向への回転により、シャフト部29の位置が変位した場合に、シャフト部29とともに穴35が変位する。
つぎに、サドル継手1を本管10に取り付ける固定方法を図15から図17を参照して説明する。
図15に示すように、第1工程において、本管10のうち第1側の外周面10aにサドル2を被せる。本管10に被せたサドル2の第1のサドル鍔16に、クランプ3の第1のクランプ片22を第1側から引っ掛ける(係止する)。
図15に示すように、第2工程において、シャフト部29を穴35に挿入することで、回転部材28と本体部材3aとを組み合わせる。このとき、回転部材28の向きを調整し、操作片38が本管10に対し径方向の外側になるようにする。
その後、回転部材28を第2のサドル鍔17から離す方向に弾性バンド24を弾性変形させる。弾性変形した弾性バンド24を復元させることにより、回転部材28を矢印C方向に移動させる。回転部材28が第2のサドル鍔17を乗り越えて、抑え部30の角30bが第2のサドル鍔17に第1側から引っ掛けられる(係止される)。
このとき、角30bが第2のサドル鍔17に確実に係止されていることを確認する。ここで、角30bが第2のサドル鍔17から外れた状態で第3工程を行うと、図24に示すような誤組付けの状態となる。
この状態において、弾性バンド24が、本管10のうち第2側の外周面10bに嵌るように配置され、外周面10bに接触して弾性嵌合する。また、第1のクランプ片22が第1のサドル鍔16に引っ掛けられ、抑え部30の角30bが第2のサドル鍔17に引っ掛けられる。よって、クランプ3は、サドル2に安定的に仮固定される。
図16、図17に示すように、第3工程において、操作片38を矢印A方向に角30bを支点にして操作する。操作片38の操作による回転部材28の回転に対応して、回転部材28の角30bと第2のサドル鍔17との接触点が移動する。また、回転部材28の回転に対応して、第2のサドル鍔17とシャフト部29との距離L3が徐々に大きくなる。
そこから更に操作片38を矢印A方向に移動させると、当接部30aが第2のサドル鍔17と完全に接する。
このとき、シャフト部29が穴35を第1側へ押し上げることで、弾性バンド24に張力P1を付与することができる。これにより、弾性バンド24を好適に伸ばし、弾性バンド24で本管10を好適に締め付けることができる。したがって、本管10にサドル本体15を密着させた状態で、サドル継手1を本管10に取り付けて固定できる。
ここで、回転部材28にはストッパー部31が備えられている。また、回転部材28で弾性バンド24に張力P1を付与した状態(第2のサドル鍔17と当接部30aが完全に接している状態)において、ストッパー部31とサドル本体15とが接するように配置されている。よって、回転部材28が張力P1を付与している様態において、回転部材28がA方向に必要以上に回転することを防ぐことができる。
また、回転部材28をストッパー部31がサドル本体15と接するまでA方向に回転させる際、当初は張力P1が回転部材28を、A方向とは反対側のB方向へ回転させるように作用している状態となる。更に回転させていくと、張力P1は、第2のサドル鍔17と当接部30aが完全に接している状態となる直前に最大となる。このとき、張力P1が回転部材28を回転させようとする方向は、A方向とB方向に釣り合った状態となる。そこから更に回転部材28を回転させると、張力P1は、回転部材28をA方向へ更に回転させようとする方向へ作用するようになる。それと同時に、第2のサドル鍔17と当接部30aが完全に接し、ストッパー部31がサドル本体15と接する状態となる。
このため、回転部材28をストッパー部31がサドル本体15と接する状態となった後は、弾性バンド24による張力P1は、固定を解除する方向へ(B方向への回転力)は作用しない。
このように、操作片38を移動させてクランプ3をサドル2に固定した後は、回転部材28が操作位置に保持され、弾性バンド24に張力P1を付与した状態に保つことができる。更に、張力P1は、クランプ3をサドル2に固定させる方向へ作用する。これにより、外力などによって回転部材28がB方向に回転することを防ぎ、クランプ3をサドル2から外れにくくすることができる。
さらに、弾性バンド24に回転部材28で張力P1を付与する前に、弾性バンド24を本管10に嵌めるように配置する。すなわち、弾性バンド24を本管10の外周面10bに接触させて弾性嵌合させることができる。よって、クランプ3を第1のサドル鍔16および第2のサドル鍔17に安定的に仮固定できる。これにより、弾性バンド24に回転部材28で張力P1を付与するとともに、張力P1を調整する施工時に、クランプ3をサドル2から外れ難くできる。
また、図8、図11に示すように、弾性バンド24から第1の突起41および第2の突起42が突出されている。第1の突起41は本管10の周方向に向けて配置されている(周方向に延びている)。よって、本管10をサドル2にクランプ3で把持した状態において、本管10の外周面10bに第1の突起41を押し付けることができる。これにより、本管10に作用する外力等でサドル2と本管10が軸方向にずれることを防止できる。
また、第2の突起42は本管10の軸方向に向けて配置されている(軸方向に延びている)。よって、本管10をサドル2にクランプ3で把持した状態において、本管10の外周面10bに第2の突起42を押し付けることができる。これにより、本管10に作用する外力等でサドル2と本管10が周方向にずれることを防止できる。
ここで、図2に示すように、クランプ3の一対の位置決め突起25は、第1のクランプ片22のうち第1のサドル鍔16に接触する面22aから周方向に突出されている。一対の位置決め突起25は、本管10の軸方向において、第1のサドル鍔16の両側に配置される。よって、一対の位置決め突起25により、クランプ3の軸方向の中心をサドル2の中心に合わせる、あるいはサドル2の中心に近づける位置に簡単に配置できる。
これにより、弾性バンド24に張力P1を付与する回転部材28が、例えばクランプ3の1か所に設けられた場合でも、サドル2にクランプ3をバランスよく取り付けることができる。これにより、クランプ3による本管10の取付性(すなわち、施工性)を高めることができる。
以上説明したように、第1実施形態のクランプ3によれば、本体部材3aが、間隔をあけて配置された2つの弾性バンド24と、2つの弾性バンド24の第1の端同士を接続する第1のクランプ片22とを備えている。また、回転部材28が、2つの弾性バンド24の穴35に配置されるシャフト部29を備えている。このような形状とすることで、本管10にサドル継手1を被せ、サドル継手1にクランプ3を取付ける時、第1のクランプ片22をサドル継手1に引っ掛けることができる。
そして、回転部材28を回転させることで、クランプ3をサドル継手1に固定させることができる。すなわち、回転部材28を回転させることで弾性バンド24に張力を発生させ、弾性力によって本管10を締め付ける。すなわち、弾性バンド24が弾性変形するため、サドル継手1及び本管10の寸法バラツキやサイズ違いが多少生じたとしても、そのバラツキの程度が、弾性変形によって吸収可能な程度であれば、弾性バンド24によって本管10を締め付けることができる。
よって、本管10にサドル継手1を被せ、クランプ3を取付ける時、クランプ3を外れ難くでき、加えて、サドル継手1や本管10の寸法バラツキを吸収できるクランプ3を提供することができる。
また、弾性バンド24の第2の端同士は解放されている。言い換えると、弾性バンド24の第2の端同士は接続されていない。したがって、シャフト部29を穴35に配置するときに、シャフト部29を、穴35同士の間隔を広げることで配置させることができる。ここで、第2の端同士が解放されていない場合、すなわち、第2の端同士が何らかの部材によって接続されている場合には、穴35同士の間隔が広がるように弾性バンド24を変形させようとしても、前記部材によって弾性バンド24の変形が規制される。
すなわち、第2の端同士が解放されていることで、穴35同士の間隔を広げることができない場合(2つの弾性バンド24の第2の端同士が鍔によって固定されている場合等)と比較して、作業を容易に実施することができる。
また、従来の技術のようにチェーンを用いてネジにより固定する場合と比較してより単純な構造とすることで、部品の点数を少なく、かつ部材の組み立てを容易にすることができる。
また、回転部材28はストッパー部31を備えている。よって、サドル2と本管10とを固定する際に回転部材28が必要以上に回転することを防止することができる。よって、回転部材28を適切な角度に設定することができる。
さらに、回転部材28自身にストッパー部31を有することで、ストッパー部31のための別部品を備える必要がなくなる。このため、別途回り止め構造を設ける場合と比較して部品の構成が少なくなることでさらに単純な構造とでき、かつ安価なクランプ3を提供することが出来る。
また、ストッパー部31には誤組付け防止部32が設けられている。ここで、回転部材28を用いてクランプ3をサドル継手1に取り付ける際、ストッパー部31の下面と第2のサドル鍔17の上面が接した状態となり、取付不良となることがある。
すなわち、ストッパー部31に誤組付け防止部32を設けることで、誤組付けが発生することを防ぐことができる。
また、クランプ3が熱可塑性樹脂からなることから、外部からの入力に対してある程度柔軟に変形することができる。すなわち、クランプ3が、例えば変形しない部材(金属等)からなる場合と比較して、クランプ3を締め付けて固定した際に相手部品の寸法バラツキを吸収することができる。
更に、熱可塑性樹脂によりクランプ3を一体成型できる。この場合、クランプ3の部材構成を少なくして安価にできる。クランプ3を安価にすることにより、施工業者は複数のクランプ3を保有できる。
よって、円筒状の本管10に複数のサドル2を連続させて融着でき、施工スピードを速くできる。また、クランプ3を安価にすることにより、本管10にサドル2を融着した後、クランプ3をサドル2に取り付けた状態にできる。これにより、クランプ3をサドル2から取り外す手間がなくなり、施工スピードを速くできる。
また、弾性バンド24が突起41、42を有する。これによって、突起41、42を本管10に接触させることで、突起41、42を有していない場合と比較して、弾性バンド24と本管10とが接触する表面積が小さくなる。よって、同じ締め付け力で固定した際の弾性バンド24と本管10との摩擦力をより大きくすることができる。すなわち、突起41、42を有していない場合と比較して、クランプ3を固定した際に弾性バンド24と本管10とが滑ることを防ぎ、クランプ3を外れにくくすることができる。
また、第1のクランプ片22にローレット加工がなされている。これによって、第1のクランプ片22表面の摩擦力を上げることができる。よって、ローレット加工がされていない場合と比較して、クランプ3を固定した際に第1のクランプ片22とサドル2とが滑ることを防ぎ、クランプ3を外れにくくすることができる。
また、弾性バンド24を穴35から、穴35の軸に直交する方向に貫通する切り欠き36が設けられている。このような形状とすることで、穴35に備えられた切り欠き36が、クランプ3の固定時等に広がる。これにより、サドル2や本管10寸法等の寸法バラツキに加え、本管10の長期使用によるクリープ膨張によって変形した場合等の変形吸収量をより大きくすることができる。
また、弾性バンド24に備えられた波型形状37が、クランプ3の固定時等に変形する。これにより、サドル2や本管10寸法等の寸法バラツキに加え、本管10の長期使用によるクリープ膨張によって変形した場合等の変形吸収量をより大きくすることができる。
また、サドル2に第1のクランプ片22を引っ掛け、シャフト部29を穴35に配置し、サドル2とクランプ3との間に本管10を挟み、回転部材28をサドル2に押し付けることで、サドルが固定される。すなわち、回転部材28を回転させることによってクランプ3を固定することができるため、固定する際の作業が容易となる。
また、シャフト部29を本体部材3aの穴35に配置するときは、穴35同士の間隔を広げることで配置することができる。このことから、穴35同士の間隔を広げることができない場合(2つの弾性バンド24の第2の端同士が鍔によって固定されている場合等)と比較して部材の組み立てを容易かつ短時間で行うことができる。
さらに、本体部材3aと回転部材28とは、クランプ3を固定する直前まで別体となっている。このことから、万が一本体部材3a及び回転部材28のいずれかに異常が見つかった際に、そのいずれかのみを交換することで対応することができる。よって、あらかじめ本体部材3aと回転部材28とが一体となっている場合と比較して、クランプ全体を交換する必要がないため、部材に異常が見つかったときの対応を容易にすることができ、かつ、より安価に対応することができる。
つぎに、本発明に係る第2実施形態を、図21から図23を参照して説明する。なお、第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一、類似の部分については同じ符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
(第2実施形態)
図21から図23に示すように、サドル付分水栓50は、サドル51と、分水栓52と、クランプ(サドルクランプ、サドルジグ)53と、を備えている。分水栓52は、サドル51の継手部56に接続されている。分水栓52は、一般に使用されている分水栓と概ね同じ構成であり、詳しい説明を省略する。
サドル51は、第1実施形態のサドル2と同様に、通常、EFサドル(エレクロトフュージョンサドル、電気融着サドル)として構成されている。サドル51およびクランプ53には、第1実施形態のサドル継手1と同様に、本管10が挟持される。この状態において、本管10の外周面10a(図1参照)がサドル51に密着される。本管10の外周面10aにサドル51が密着された状態において、サドル2の内部に設けられた電熱線(不図示)を発熱させる。これにより、サドル51と本管10の外周面10aとが融着される。
サドル51は、サドル本体61と、第1のサドル鍔62と、第2のサドル鍔63と、を有する。サドル本体61は、例えば、第1実施形態のサドル本体15と概ね同様に形成されている。サドル51は、例えば、内径Rが第1実施形態のサドル2と同じで、軸長さL1が第1実施形態のサドル2より大きく形成されている。すなわち、第1のサドル鍔62および第2のサドル鍔63は、第1実施形態の第1のサドル鍔16および第2のサドル鍔17より軸長さL1が大きく形成されている。
クランプ53は、第1実施形態のクランプ3から一対の位置決め突起25(図2参照)を除去したもので、その他の構成は第1実施形態のクランプ3と同様である。よって、例えば、第1実施形態のクランプ3を成形する金型から位置決め突起25用の入れ子を外し、その金型でクランプ53を形成できる。
その他の方法として、例えば、第1実施形態のクランプ3を成形する金型でクランプ3を成形する。成形したクランプ3から位置決め突起25を取り除くことによりクランプ53を形成できる。
さらに、他の方法として、例えば、第1実施形態のクランプ3を成形する金型でクランプ53を成形する際に、位置決め突起25をインサート成形しないことにより、クランプ53を成形できる。
これにより、クランプ53の金型を、第1実施形態のクランプ3を形成する金型と兼用できる。
上述したように、第1実施形態のサドル継手1に備えられたサドル2、第2実施形態のサドル付分水栓50に備えられたサドル51には、サドル2の内径Rが同じでも軸長さL1が異なるものがある。サドル2,51の種類による内径R、軸長さL1等の具体例を表1に示す。
表1において、本管10の口径を「本管口径」、サドル継手1やサドル付分水栓50の種類を「EF継手種類」、枝管12の口径を「サドル分岐口径」、サドル2,51の軸長さL1を「軸長さL1」、サドル2,51の内径Rを「サドル内径R」で示す。「EF継手種類」の列において、第1実施形態のサドル継手1を「EFサドル」と示し、第2実施形態のサドル付分水栓50を「EFサドル付分水栓」と示している。「サドル分岐口径」の列において、数値がコンマを挟んで並列していることは、枝管12の口径の大きさが複数種類あることを示している。表中の数値の単位は、いずれも「mm」である。
Figure 2022022941000002
表1に示すように、内径Rが同じで、軸長さL1の異なる多種のサドル2,51が存在する。このため、多種のサドル2,51に対応させて、クランプに位置決め突起25(図2参照)を成形する場合、クランプを射出成形する多種の金型を用意する必要があり、経済的に好ましくない。
そこで、クランプ3の位置決め突起25がサドル51の軸長さL1に対応しない場合には、第2実施形態のクランプ53のように位置決め突起25を設けないようにした。これにより、クランプ53をサドル51に対応させることができる。
よって、第2実施形態のクランプ53の金型を、第1実施形態のクランプ3を形成する金型と兼用できる。兼用の金型で形成したクランプ3,53は、軸長さL1の異なる多種のサドル2,51に適用させることができる。
以上説明したように、第2実施形態のクランプ53によれば、第1実施形態のサドル継手1と同様に、樹脂製で、かつ部材構成を少なくすることによりクランプ53を安価にできる。さらに、本管10にサドル51を被せ、クランプ53を取付ける施工時に、クランプ53を外れ難くできる。加えて、サドル51や本管10の寸法、クランプ53の寸法のバラツキを吸収できる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、連結部材として樹脂製の弾性バンド24を例示したが、これに限らない。その他の例として、弾性変形する金属製のバンドが挙げられ、例えば、バネ鋼製の弾性バンドやチェーンやワイヤ等を連結部材として使用してもよい。バンドの形状は、断面平板状に限らず断面円形状であってもよく、特に限定されない。
また、前記実施形態では、回転部材28のストッパー部31を操作片38と同じ幅とすることを例示したが、抑え部30の長手方向の長さの範囲内で、適宜変更することが出来る。例えば、ストッパー部31の長さを抑え部30と等しくしてもよい。
また、前記実施形態では、本体部材3aにおける一対の弾性バンド24を接続しているのは第1のクランプ片22のみであったが、弾性バンド24を回転部材28が挿入できるだけの変形代を確保できる範囲であれば、弾性バンド24同士を接続する部位が複数あっても構わない。例えば、湾曲バンド部24aに接続部があってもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
2、51 サドル
3、53 クランプ
3a 本体部材
22 第1のクランプ片
24 弾性バンド
25 突起
28 回転部材
29 シャフト部
35 穴
37 波型形状
41 第1の突起
42 第2の突起

Claims (9)

  1. 間隔をあけて配置された2つのバンド部と、前記2つのバンド部の第1の端同士を接続する第1のクランプ片と、を備える本体部材と、
    前記2つのバンド部それぞれの第2の端に形成された穴に配置されるシャフト部を備える回転部材と、を備え、
    前記2つのバンド部の第2の端同士は解放されている、
    クランプ。
  2. 前記回転部材に回り止めを備えた、
    請求項1に記載のクランプ。
  3. 前記回り止めは、前記回転部材から突出し、
    前記回転部材と前記回り止めとの間には、誤組付け防止部が設けられている、
    請求項2に記載のクランプ。
  4. 前記クランプが熱可塑性樹脂からなる、
    請求項1または3のいずれか1項に記載のクランプ。
  5. 前記バンド部は、突起を有する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のクランプ。
  6. 前記第1のクランプ片にローレット加工がなされている、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のクランプ。
  7. 前記穴には、前記バンド部を前記穴から、前記穴の軸に直交する方向に貫通する切り欠きが設けられている、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のクランプ。
  8. 前記バンド部の一部に波型形状を有する、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のクランプ。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のクランプにより、サドルを管に固定するサドルの固定方法であって、
    前記サドルに前記第1のクランプ片を引っ掛ける第1工程と、
    前記第1工程の後、前記シャフト部を前記穴に配置し、前記サドルと前記クランプとの間に前記管を挟む第2工程と、
    前記第2工程の後、前記回転部材を回転させて前記回転部材を前記サドルに押し付け、前記バンド部によって前記管を締め付ける第3工程と、を備え、
    前記第2工程で、前記シャフト部を前記穴に配置するときに、前記穴同士の間隔を広げることで前記シャフト部を前記穴に配置する、
    サドルの固定方法。
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