JP2003165708A - 酸化反応器および水素製造装置のco選択酸化反応における空気混合方法 - Google Patents
酸化反応器および水素製造装置のco選択酸化反応における空気混合方法Info
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Abstract
パクトな方法によって行える水素製造装置のCO選択酸
化反応における空気混合方法を提供する。 【解決手段】 複合反応器19の反応器20内に形成さ
れたガス流路の途中に、変成後の水素リッチガスと空気
とを攪拌混合するための攪拌混合孔26a,27aが形
成された第1の流路仕切り板26と第2の流路仕切り板
27とを設け、水素リッチガスと空気とが攪拌混合孔2
6a,27aを通過して、ガス流路の両流路仕切り板2
6,27より下流へ噴射されることで、水素リッチガス
と空気とが攪拌混合される。結果、水素リッチガスと空
気との混合を簡便でコンパクトな方法により行うことが
できる。
Description
の一酸化炭素(CO)を選択的に酸化する酸化反応器
と、酸化反応器において、水素リッチガスと空気とを混
合させる空気混合方法に関する。
O選択酸化反応は、COと空気中の酸素を触媒(一酸化
炭素選択酸化触媒)を用いて反応させ、COを二酸化炭
素(CO2)にさせることであるが、水素の共存下で
は、水素の酸化も併発し、COを極めて低い濃度まで低
減するためには、供給空気の過剰量が多くなり、それに
伴って水素消費料も多くなるため、COと空気中の酸素
との接触効率を高める必要がある。すなわち、COを選
択的に酸化するためには、水素リッチガスと空気との混
合が重要な問題となっている。従来法としては、大きく
分けて3つのタイプがある。 1)例えば、特開平9−235572号公報などのよう
な、CO選択酸化部の反応器前の配管で、水素リッチガ
スと空気とを混合する方法である。配管を利用している
ので簡便であるが、水素リッチガスと空気との攪拌、混
合効果は小さい。
報などのような、反応器に形成された複数の空気の吹き
出し口にフィンを設置し、フィンが回転することで、水
素リッチガスと空気とを反応器内で攪拌、混合する方法
である。この方法によれば、攪拌効果は高いものの、装
置構成が複雑で、コンパクト性が劣るとともにコスト高
になる。 3)例えば、特開2000−323162号公報などの
ような、チューブの折り返し時に混合を行う熱交換器タ
イプの混合器で攪拌、混合する方法である。熱交換タイ
プであるため、コンパクト性が劣るとともに、混合効果
はあまり大きいとは考えられない。
従来技術を背景になされたもので、COを少量含む水素
リッチガスと空気とを混合攪拌してCOのみを選択的に
CO2 に触媒酸化するCO選択酸化部において、水素リ
ッチガスと空気との混合を簡便でコンパクトな方法によ
り行うことができる水素製造装置のCO選択酸化反応に
おける酸化反応器を提供することを、その目的としてい
る。また、本発明は、CO選択酸化部内における水素リ
ッチガスと空気との混合を高めることができる水素製造
装置のCO選択酸化反応における空気混合方法を提供す
ることも、その目的としている。
は、水蒸気改質装置により生成された水素リッチガスに
空気を混合し、触媒を用いて上記水素リッチガス中の一
酸化炭素を選択的に酸化する酸化反応器において、上記
酸化反応器内に形成された一酸化炭素選択触媒層上流側
の上記酸化反応器側壁の外側に空気供給ヘッダーを付設
し、該空気供給ヘッダーに連通して上記酸化反応器内に
空気を供給する多数の空気噴射孔を酸化反応器側壁に穿
設し、該空気噴射孔側に多数の撹拌混合孔を穿設した流
路仕切り板が上記空気噴射孔と上記一酸化炭素選択酸化
触媒層との間の位置に設けられたことを特徴とする酸化
反応器である。
選択酸化触媒層が複数段設けられ、上記空気供給ヘッダ
ー、上記空気噴射孔および上記流路仕切り板が上記一酸
化炭素選択酸化触媒層ごとに複数設けられた請求項1記
載の酸化反応器である。
が上記流路仕切り板の上記空気噴射孔側に形成され、複
数の上記流路仕切り板の隣接する上記流路仕切り板同士
における撹拌混合孔の形成位置が、互いに上記流路仕切
り板の反対側の端部である請求項2記載の酸化反応器で
ある。
により生成された水素リッチガスに空気を混合し、触媒
を用いて上記水素リッチガス中の一酸化炭素を選択的に
酸化する酸化反応において、上記酸化反応器内に形成さ
れた一酸化炭素選択触媒層上流側の上記酸化反応器側壁
に穿設された多数の空気噴射孔から空気供給ヘッダーを
介して上記酸化反応器内に空気を供給し、上記空気噴射
孔と上記一酸化炭素選択酸化触媒層との間の位置に設け
られた流路仕切り板の上記空気噴射孔側に穿設された多
数の撹拌混合孔から水素リッチガスと空気とを通過させ
ることにより、上記水素リッチガスと上記空気とを混合
させることを特徴とする水素製造装置のCO選択酸化反
応における空気混合方法である。
づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る
水素製造装置における低温変成部とCO選択酸化部とを
一体化して形成した複合反応器の縦断面図である。図2
は、本発明の一実施の形態に係る水素製造装置を示す系
統図である。図3は、本発明の一実施の形態に係る水素
製造装置における複合反応器の側面図である。図4は、
本発明の一実施の形態に係る水素製造装置における複合
反応器の要部拡大斜視図である。図5は、本発明の一実
施の形態に係る水素製造装置における複合反応器の第1
の流路仕切り板の平面図である。
複合反応器19の具体的な構成を説明する。複合反応器
19は、密閉式の直方体の反応器20を有している。な
お、円柱形状の反応器でもよい。この反応器20は、そ
の上端部の一側板に高温変成部14(図2参照)からの
水素リッチガスの供給管21が、マニホールドの機能を
有する横長なヘッダ22Aを介して連結される一方、こ
の反応器20の下端部の他側板に、反応器20内でCO
選択酸化されたガスの排出管23が、横長なヘッダ22
Bを介して連結されている。上記一側板のヘッダ22A
との連結部分には、その長さ方向へ向かって一定間隔ご
とに上記水素リッチガスの入口孔21aが多数個形成さ
れている。一方、上記他側板のヘッダ22Bとの連結部
分には、その長さ方向へ向かって一定間隔ごとにCO選
択酸化されたガスの出口孔23aが多数個形成されてい
る。
1段目のCO選択酸化に用いられる外部空気を反応器2
0内に供給する第1の空気導入管24が、横長なヘッダ
22Cを介して連結される一方、この反応器20の下部
付近の他側板には、2段目のCO選択酸化に用いられる
外部空気を反応器20内に供給する第2の空気導入管2
5が、横長なヘッダ22Dを介して連結されている。上
記一側板のヘッダ22Cとの連結部分には、その長さ方
向へ向かって一定間隔ごとに、上記第1の空気導入管2
4から反応器20内に供給される第1の空気入口孔24
aが多数個形成されている。一方、上記他側板のヘッダ
22Dとの連結部分には、その長さ方向へ向かって一定
間隔ごとに、上記第2の空気導入管25から反応器20
内に供給される第2の空気入口孔25aが多数個形成さ
れている。
第1の流路仕切り板26と第2の流路仕切り板27とに
より、上部空間,中間部空間,下部空間の3つに区画さ
れている。このうち、上部空間の上端部と上記水素リッ
チガスの入口孔21aとが連通する一方、この上部空間
の下端部と上記第1の空気入口孔24aとが連通してい
る。そして、中間部空間の下端部と上記第2の空気入口
孔25aとが連通している。さらに、下部空間の下端部
と上記CO選択酸化されたガスの出口孔23aとが連通
している。そして、上部空間の中間部には、多孔板とワ
イヤーメッシュとからなる底板28上に、球状やペレッ
ト状などの低温変成触媒29が充填されている。すなわ
ち、この反応器20の上部は、1段目CO選択酸化反応
部16の前工程である低温変成部15(図2参照)の一
部分を構成している。低温変成触媒には、銅−亜鉛系触
媒が用いられている。反応温度は170〜190℃であ
る。また、この上部空間の下端部の底板28の近くに
は、水平な水冷式の熱交換器30が収納されている。
路仕切り板26との間に若干の隙間をあけて1段目のC
O選択酸化触媒31が底板28上に充填されており、1
段目CO選択酸化部を構成している(図2参照)。さら
に、下部空間の中間部には、第2の流路仕切り板27と
の間に若干の隙間をあけて2段目のCO選択酸化触媒3
2が底板28上に充填されており、2段目CO選択酸化
部を構成している(図2参照)。1段目のCO選択酸化
触媒31には、白金−アルミナ系触媒が用いられてい
る。反応温度は、150〜220℃である。2段目のC
O選択酸化触媒32には、ルテニウム−アルミナ系触媒
が用いられている。反応温度は、150〜200℃であ
る。そして、第1の流路仕切り板26には、近接する第
1の空気入口孔24a側の端部に、変成後の水素リッチ
ガスと空気とを攪拌混合する攪拌混合孔26aが、第1
の空気入口孔24a側の辺に沿って一定間隔ごとに多数
個形成されている(図4および図5参照)。また、第2
の流路仕切り板27には、近接する第2の空気入口孔2
5a側の端部に、1段目のCO選択酸化触媒31によっ
てCO選択酸化されたガスと空気とを攪拌混合する攪拌
混合孔27aが、第2の空気入口孔25a側の辺に沿っ
て一定間隔ごとに多数個形成されている。したがって、
第1の流路仕切り板26の攪拌混合孔26aと、第2の
流路仕切り板27の攪拌混合孔27aとは、互いの仕切
り板26,27の反対側の端部に形成されていることに
なる。この孔は、スリット状でもよい。
(図2参照)からの水素リッチガスのCO選択酸化を、
下記の表1を用いながら説明する。 (1)都市ガスを脱硫、水蒸気改質、高温変成し、17
0℃に調節したガス(表1に示すように、ドライベース
でCO=3.4mol%、CH4 =0.9mol%、C
O2 =17.8mol%、H2 =77.9mol%)を
反応器20に導入する。まず、低温変成触媒29におい
て、CO+H2 O→CO2 +H2 の反応を行い、COを
0.3mol%程度に低減する。この反応は発熱反応で
180℃程度になるため、低温変成触媒29の下流に熱
交換器30を設け、ガス温度が150℃程度になるよう
に制御する。熱交換器30に供給される水は、水蒸気改
質部13のスチームとして用いられている。 (2)熱交換後のガスは、第1の流路仕切り板26の表
面に沿って各攪拌混合孔26aの方へ流れる。また、第
1の空気導入管24から導入される空気は、ヘッダ22
Cを通って反応器20に開孔された第1の空気入口孔2
4aより噴射される。このとき、第1の空気入口孔24
aから噴射される空気の流量は、37.3NL/hrで
ある。ガスと空気は、これらの第1の空気入口孔24a
と攪拌混合孔26aの上方で混合される。空気量は、酸
素基準でCO量の1.5〜3倍、好ましくは約2倍程度
がよい。なお、空気量がCO量の1.5倍未満では空気
不足になって十分に酸化反応が起こらない。また、3倍
以上では過剰の空気が水素の酸化反応に使われるため、
発熱反応が大きくなり温度制御が困難となる。
aから反応器20の中間部空間に噴射される。これによ
り、さらに空気とガスとの攪拌効果が高まる。続いて、
この混合気体は1段目のCO選択酸化触媒31に供給さ
れる。ここで、CO選択酸化触媒としては、白金/アル
ミナ系のものが良く、CO+0.5O2 →CO2 が起こ
る。酸素(空気)は過剰に添加されているので、過剰酸
素が水素と反応し、H 2 +0.5O2 →H2 Oの反応が
起きるが、空気とガスが完全混合されているため、過剰
酸素量が少なくでき、水素消費量を最小限に抑えること
ができる。この1段目のCO選択酸化触媒31を通過
後、CO濃度は100ppm以下となる。 (4)1段目のCO選択酸化触媒31を通過後のガス温
度は、約160℃であるが、約150℃に制御するた
め、図示しないが水冷式の熱交換器を配置するとさらに
好ましい。このガスは、第2の流路仕切り板27の攪拌
混合孔27aの方へ流れ、ここで第2の空気入口孔25
aから反応器20内に1.3NL/hrで供給された空
気が混合され、攪拌混合孔27aから反応器20の下部
空間に噴射される。これにより、混合ガスの攪拌効果が
高まる。そして、2段目のCO選択酸化触媒32に導入
される。この触媒32としては、ルテニウム/アルミナ
系のものが用いられる。酸素基準でCO量に対して添加
する空気量は、1段目のCO選択酸化反応と同様であ
る。この触媒32の通過後のCO濃度は8ppmとな
る。
(図2参照)用の水素製造プロセスにおいては、燃料電
池18に供給されるガス中に、10ppm以上の一酸化
炭素が含まれていると、燃料電池18の電極が一酸化炭
素に被毒され、燃料電池18に供給する高濃度水素に含
まれるCOが電極触媒に吸着して水素の反応サイトを塞
いでしまい、電池性能が劣化するため、CO濃度が10
ppm未満の水素リッチガスが必要である。ここでは、
低温変成反応器と、CO選択反応器とを組み合わせた反
応器20内に2枚の第1の流路仕切り板26と第2の流
路仕切り板27、第1の空気噴射孔24aと第2の空気
噴射孔25aおよび第1の空気ヘッダー22cと第2の
空気ヘッダー22dとを設けた構造により、従来より簡
便な方法で、効率よく水素リッチガスと空気を混合する
ことができるため、確実に水素リッチガス中のCO濃度
を10ppm未満とすることが可能である。
る。図2において、符号10は、都市ガスを原料炭化水
素とする水素製造装置である。なお、LPG,ナフサ、
灯油などを原料とすることもできる。以下、この水素製
造装置10の各構成部を説明する。符号11は、都市ガ
ス(原料炭化水素)を水添脱硫部(脱硫部)12へ供給
するブロアである。なお、ブロアの代わりに、圧縮機を
用いてもよい。この水添脱硫部12は、上流側の水素化
触媒層と、下流側の脱硫剤層とに分かれている。水添脱
硫部12では、ブロア11により供給された都市ガス
に、後述する複合反応器19で製造された水素リッチガ
スの一部を水添脱硫用水素として添加することにより、
都市ガス中の硫黄分が脱硫される。
ンまたはコバルト−モリブデンなどの酸化物、または硫
化物をシリカやアルミナなどの担体に担持させたNiM
ox触媒またはCoMox触媒などが挙げられる。低圧
下では、ニッケル−モリブデン触媒が好ましい。また、
脱硫剤としては、酸化亜鉛やニッケル系収着剤などが単
独または適宜担体に担持して用いられる。水素化触媒層
では、原料炭化水素中の硫黄分が水素化されて硫化水素
が生成される。その反応温度は、300〜400℃であ
る。脱硫剤層では、例えば、H2 S+ZnO=ZnS+
H2 Oの反応が起きる。ここでは、原料炭化水素中の硫
黄化合物を脱硫する方法として水添脱硫方法を採用した
が、そのほか例えば硫黄化合物を、直接、触媒に吸着さ
せる方法でもよい。この場合の触媒としては、例えばニ
ッケル,亜鉛,銅などの金属やその酸化物、または硫化
物、さらにはゼオライトや活性炭などが挙げられる。活
性炭としては、ナトリウムなどのアルカリ金属を添着し
たもの、臭素を吸着した活性炭などを使用することがで
きる。
ガスに水または水蒸気を添加し、さらに改質触媒を接触
させて水蒸気改質することで、高濃度水素リッチガスを
製造する。この水蒸気改質部13には、ルテニウムまた
はニッケルなどの元素をアルミナ,シリカなどの担体に
担持した改質触媒が充填されている。このうち、ルテニ
ウム系触媒の方が、炭素数の多い灯油などの原料を使用
する場合は、炭素析出を抑制できるので好ましい。水蒸
気改質部13では、脱硫された炭化水素の水蒸気改質が
行なわれる。ここでの反応を、次に示す。
13の温度は、380℃以上、例えば380〜500℃
である。そして、最終的には700℃位が好ましい。符
号14は、水蒸気改質部13で製造された高濃度水素リ
ッチガス中の一酸化炭素を、二酸化炭素および水素に転
換する高温変成触媒が充填された変成部である。高温変
成触媒としては、銅−亜鉛などの酸化物である銅系触媒
などが用いられる。反応温度は、Fe2 O3 −Cr2 O
3 系触媒の場合では、300〜450℃、銅系触媒につ
いては200〜250℃までが好ましい。ここでの反応
は、CO+H2 O=CO2 +H2 となる。
14で変成された水素リッチガスに空気を混合して、高
濃度水素リッチガス中に残存する一酸化炭素を選択的に
二酸化炭素に変換して酸化除去し、高濃度水素(CO除
去水素リッチガス)を製造する複合反応器である。上記
複合反応器は、上述したように、低温変成部15、1段
目CO変成部16および2段目CO変成部17で構成さ
れている。ここでいうCO選択酸化法とは、COを含み
水素を主成分とする改質ガスに、空気(酸化剤)を添加
して金属触媒上でCOを選択的に酸化除去する方法であ
る。球状やペレット状などの触媒を反応管に詰めるか、
ハニカムに触媒を担持したものを用いる。触媒には白金
/アルミナ系、ルテニウム/アルミナ系を採用すること
ができる。反応温度は、100〜250℃である。な
お、供給する酸素量については、COの量の0.5〜4
倍、好ましくは1〜2倍(モル比)を供給するのが一般
的である。
ついて、以下詳述する。まず、原料炭化水素(例えば、
都市ガス)をブロア11によって水添脱硫部12に供給
する。この水添脱硫部12では、原料炭化水素に水素リ
ッチガスを添加し、高温・高圧下でコバルト−モリブデ
ン、またはニッケル−モリブデンなどを担持させた触媒
と接触させて水素化処理して硫黄分を硫化水素とし、そ
の後、酸化亜鉛や酸化ニッケルなどの脱硫剤で脱硫(水
素化脱硫)する。
水蒸気/原料が3.5kg−mol−H2 O/kg−m
ol−Cになるように添加し、それから水蒸気改質部1
3に供給される。この水蒸気改質部13では、原料炭化
水素が700℃の反応温度で水蒸気改質触媒に接触され
常圧で、水蒸気改質される。なお、水蒸気改質触媒とし
ては、主にニッケル系触媒が用いられる。次いで、水蒸
気改質後の高濃度水素リッチガスは、冷却後に変成部1
4に供給される。この変成部14では、高濃度水素リッ
チガス中の一酸化炭素が、変成触媒により二酸化炭素お
よび水素に転換される。変成触媒としては、鉄−クロム
や銅−酸化物が用いられている。ここでの反応温度は2
50℃〜450℃である。
は、複合反応器19に供給される。この複合反応器19
では、CO変成ガス中に空気を混合して、低温(160
℃)で、一酸化炭素を選択的に二酸化炭素に酸化燃焼さ
せる。これにより、一酸化炭素濃度が10ppm未満
(8ppm)となる。このような一酸化炭素の濃度調整
を行うのは、固体高分子型燃料電池18の電極が10p
pm以上の一酸化炭素により被毒されやすく、この被毒
により電池性能の低下が引き起こされるためである。
ガスは、水分調整ののち、上記固体高分子型燃料電池1
8に供給され、ここで水を生成しながら電気エネルギー
が得られる。なお、燃料電池18からの排出ガスは、水
素含有量が半減しているものの水素リッチガスである。
そのため、これを水蒸気改質部13の加熱源として利用
する。
スと空気とを混合攪拌してCOのみを選択的にCO2 に
触媒酸化する複合反応器19において、水素リッチガス
と空気との混合を簡便でコンパクトな方法により行うこ
とができる。また、第1の流路仕切り板26と第2の流
路仕切り板27とに、攪拌混合孔26a,27a、反応
器側壁に穿設された多数の空気噴射孔24a,25aお
よび空気供給ヘッダー22c,22dを形成したので、
変成後の水素リッチガスと空気とが積極的に攪拌混合さ
れ、これにより複合反応器19内における水素リッチガ
スと空気との混合を高めることができる。
素リッチガスと空気との混合を、簡便でコンパクトな方
法によって行うことができる。
選択酸化部とを一体化して形成した複合反応器の縦断面
図である。
す系統図である。
ける複合反応器の側面図である。
ける複合反応器の要部拡大斜視図である。
ける複合反応器の第1の流路仕切り板の平面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 水蒸気改質装置により生成された水素リ
ッチガスに空気を混合し、触媒を用いて上記水素リッチ
ガス中の一酸化炭素を選択的に酸化する酸化反応器にお
いて、上記酸化反応器内に形成された一酸化炭素選択触
媒層上流側の上記酸化反応器側壁の外側に空気供給ヘッ
ダーを付設し、該空気供給ヘッダーに連通して上記酸化
反応器内に空気を供給する多数の空気噴射孔を酸化反応
器側壁に穿設し、該空気噴射孔側に多数の撹拌混合孔を
穿設した流路仕切り板が上記空気噴射孔と上記一酸化炭
素選択酸化触媒層との間の位置に設けられたことを特徴
とする酸化反応器。 - 【請求項2】 上記一酸化炭素選択酸化触媒層が複数段
設けられ、上記空気供給ヘッダー、上記空気噴射孔およ
び上記流路仕切り板が上記一酸化炭素選択酸化触媒層ご
とに複数設けられた請求項1記載の酸化反応器。 - 【請求項3】 上記撹拌混合孔が上記流路仕切り板の上
記空気噴射孔側に形成され、複数の上記流路仕切り板の
隣接する上記流路仕切り板どうしにおける撹拌混合孔の
形成位置が互いに上記流路仕切り板の反対側の端部であ
る請求項2記載の酸化反応器。 - 【請求項4】 水蒸気改質装置により生成された水素リ
ッチガスに空気を混合し、触媒を用いて上記水素リッチ
ガス中の一酸化炭素を選択的に酸化する酸化反応におい
て、上記酸化反応器内に形成された一酸化炭素選択触媒
層上流側の上記酸化反応器側壁に穿設された多数の空気
噴射孔から空気供給ヘッダーを介して上記酸化反応器内
に空気を供給し、上記空気噴射孔と上記一酸化炭素選択
酸化触媒層との間の位置に設けられた流路仕切り板の上
記空気噴射孔側に穿設された多数の撹拌混合孔から水素
リッチガスと空気とを通過させることにより、上記水素
リッチガスと上記空気とを混合させることを特徴とする
水素製造装置のCO選択酸化反応における空気混合方
法。
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